【スタジアム観戦情報まとめ】2018/10/20(土)15:00KO J1第30節ガンバ大阪vs.横浜F･マリノス＠パナソニックスタジアム吹田

順位表の上では暫定10位の横浜FMと同12位のＧ大阪の顔合わせだが、今節の明治安田Ｊ１で屈指の好カードになりそうな気配が漂っている。

その根拠は現在の両チームが見せている足取りの軽やかさである。迎え撃つＧ大阪は現在、約３年半ぶりとなる５連勝中。川崎Ｆや広島に完封勝利を飾り、前節はＣ大阪との“大阪ダービー”に快勝。“大阪の雄”としての記憶を完全に取り戻した感があるＧ大阪は、いまのＪリーグで最も勢いがあるチームと言っても過言ではないだろう。

ただ、横浜FMの勢いもＧ大阪に勝るとも劣らないものだ。一時はクラブ史上初のＪ２降格の危機が迫っていたが、直近のリーグ戦では３連勝中。加えて、ＪリーグYBCルヴァンカップでは準決勝で鹿島を下して、17年ぶりとなる決勝のチケットをつかみ取っている。

ともに幾多のタイトルを勝ち取ってきた名門同士のぶつかり合いだが、今節に限ってはＪ１残留争いから抜け出す上で重要な意味を持つ一戦となる。

「５連勝中ではあるけど、まだまだ残留に向けては気が抜けない状態にある」と話すのは藤春廣輝だ。Ｊ２自動降格圏の17位・鳥栖とは勝点で６差離れているＧ大阪だが、残されたリーグ戦５試合のうち４試合が、残留争いのライバルとの直接対決。しかも、横浜FMに対してはルヴァンカップ準々決勝で２敗を喫したリベンジを果たす場でもある。

今季の公式戦では１分２敗とまだ一度も横浜FMから勝利を挙げられていないＧ大阪だが、前節は出場停止だったファンウィジョが戦線復帰。日本代表のウルグアイ戦に出場した東口順昭と三浦弦太のコンディションにも問題はなく、万全の状態で横浜FMを迎え撃つことになる。もっとも、選手たちも相手の地力は把握済みだ。「今季対戦した相手では、一番強かったと言っても言い過ぎではない」と横浜FMの変則的なスタイルに警戒感を口にするのは藤春。ルヴァンカップの対戦時には仲川輝人に再三左サイドを切り崩されたが、藤春と仲川の“スピードスター対決”もこの一戦の見どころの一つになるはずだ。

そして、かつて横浜FMに所属していた選手が多いのも見逃せない。“大阪ダービー”で復活をアピールしたアデミウソンやファビオ、アウェイのＪ１第14節では超ロングシュートを決めている藤本淳吾、そして渡邉千真にとっては古巣との再会だ。

ルヴァンカップ決勝進出の勢いでアウェイに乗り込んでくる横浜FMにとっても、今節でリーグ戦４連勝を飾れば、勝点は41に。一気に残留が見えてくるだけに、アウェイといえども自分たちの攻撃的なスタイルを貫いてくるはずだ。好調のウーゴヴィエイラや仲川、天野純らを軸にルヴァンカップで鹿島を下したサッカーをぶつけたい。

宮本恒靖監督の就任後、ホームでは３勝２分。５連勝中にはホームで川崎Ｆと広島にそれぞれ完封勝利を飾るなど本拠地での強さを見せているＧ大阪が、ルヴァンカップのリベンジに成功するのか。はたまた、横浜FMが返り討ちにするのか。単なる中位同士の対戦にならないのは間違いない。

［文：下薗昌記］

2018/10/18 【Ｊ試合情報】ガンバ大阪ｖｓ横浜Ｆ・マリノス　１０月２０日 – サッカー – SANSPO.COM（サンスポ）

　・Ｇ大阪対横浜ＦＭの通算５５試合では、Ｇ大阪が１６勝１１分２８敗と大きく負け越している。Ｇ大阪にとって横浜ＦＭは、２試合以上対戦した中で最も勝率が低い相手（２９．１％）。

　・Ｇ大阪は横浜ＦＭ戦直近１２試合でわずか２勝（６分４敗）。しかし今カードでは現在８試合連続で得点を挙げている（１試合平均１．４点）。

　・Ｇ大阪は現在、２０１５年３月～４月以来の５連勝中（当時は６連勝）。この間わずか２失点しか喫していない。今季、開幕から２４試合で挙げた勝利数と同じ（５勝６分１３敗）。

　・Ｇ大阪はホーム戦直近１１試合でわずか１敗（７勝３分）。この間、７試合で無失点に抑えている（１試合平均０．４５点）。唯一の敗戦は、７月２２日の清水戦で喫したもの（１－２）。

　・横浜ＦＭは現在、２０１７年８月以来の３連勝中。今節でも勝利を挙げると、２０１７年５月～７月以来の４連勝を記録する（当時は５連勝）。

　・横浜ＦＭは今季、先制点を挙げた試合でリーグワーストの４敗（１５試合：９勝２分）。アウェイで先制点を奪われた試合数もリーグワースト（１０試合：６勝２分２敗）。

　・横浜ＦＭは今季、得点を挙げた選手数がリーグ最多の１８名。対するＧ大阪は得点者数がリーグで２番目に少ない（１０名）。

　・ウーゴ・ヴィエイラは横浜ＦＭの直近４得点すべてに直接関与している（３得点１アシスト）。前節札幌戦では、Ｊ１で自身初めて１試合で得点とアシストを共に記録した。

※ファクト内の数字はＪ１での成績

2018/10/19 【J１展望】G大阪×横浜｜勝てば残留に大きく近づく一戦。両チームのキーマンは？ | サッカーダイジェストWeb

ガンバ大阪
今季成績（29節終了時）：12位　勝点36　10勝６分13敗　31得点・39失点

【最新チーム事情】
●前節、C大阪に１-０で勝利し、大阪ダービーを制する。
●韓国代表のファン・ウィジョがウルグアイ戦で１ゴール。好調を維持。
●三浦と東口がウルグアイ戦に出場。

【担当記者の視点】
　前節、C大阪に１-０で勝利し、大阪ダービーを制した。決勝点を挙げたアデミウソンは、出場停止だったファン・ウィジョに代わって活躍したが、今節はベンチスタートか。とはいえ、好調を維持しており、横浜戦で貴重な切り札になるだろう。

　Aマッチウィークの期間には、ファン・ウィジョが韓国代表として、三浦と東口が日本代表として、強豪のウルグアイ戦と対戦。なかでも、ファン・ウィジョは１ゴールを決めており、コンディションは上々だ。

　勝てば大きく残留に近づく一戦で、ストライカーの活躍に期待したい。
　
　
横浜F・マリノス
今季成績（29節終了時点）：10位　勝点38　11勝５分13敗　52得点・49失点

【最新チーム事情】
●リーグ戦３連勝と勢いに乗り、ルヴァンカップでも準決勝で鹿島を破って決勝に進出。上り調子でこの一戦に向かう。
●先発は直近の公式戦と変わらない見込み。絶好調のH・ヴィエイラや仲川のゴールに期待。
●その仲川の28節・仙台戦のゴールが、９月の月間ベストゴールに選出。
●中盤を引き締める大津の動きに注目。自身は下がり気味の位置でボール奪取を狙い、天野を高い位置へ押し出していく。

【担当記者の視点】
　リーグでは目下３連勝、ルヴァンカップでは決勝進出と好調をキープも、まだ残留が確定したわけではないだけに、気を引き締めて、確実に勝点３を取りに行きたい。

　注目は、松原→仲川のホットライン。前者の質の高い縦パスに、後者が鋭く抜け出すアタックは、ルヴァンカップ準決勝の鹿島戦でも脅威を与えていた。

　シンプルな崩しだが、速効性は十分。単独での突破力に秀でる左の遠藤とともに、両サイドからの果敢な仕掛けで相手を押し込みたい。