月刊 遠藤渓太(2023年7月号)~出身地の横浜市旭区とドイツ「ブラウンシュヴァイク」の人口はほぼ同じ(24万人) ~


月刊 遠藤渓太(2023年7月号)~出身地の横浜市旭区とドイツ「ブラウンシュヴァイク」の人口はほぼ同じ(24万人) ~
 
 
(´-`).o0(「1.FCウニオン・ベルリン」から「アイントラハト・ブラウンシュヴァイク」へ期限付き移籍中の遠藤渓太選手。出身地の横浜市旭区とドイツ「ブラウンシュヴァイク」の人口はほぼ同じ(24万人) )
 
 

ウニオン・ベルリンからブラウンシュヴァイクへの期限付き移籍延長を発表(2023/7/3)

2023/07/04 遠藤渓太選手、2023-2024シーズンのウニオン・ベルリンからブラウンシュヴァイクへの期限付き移籍延長を発表
 
 

2023/7/8 プレシーズンマッチ vs.フォルトゥナ ・デュッセルドルフ(0●1/45分)

2023/7/15 プレシーズンマッチ vs.レアル・ベティス(3◯1)

1ゴール、1アシスト


 
 

7月15日 遠藤渓太 1ゴール 1アシスト【遠藤渓太 ハイライト】 – YouTube
 
 

2023/7/30 ブンデスリーガ2部 第1節 vs.ホルシュタイン・キール(0●1)

アイントラハト・ブラウンシュヴァイク – ホルシュタイン・キール, 2023/07/30 – 2. ブンデスリーガ – マッチシート | Transfermarkt
スタメン(70分途中交代)
 
 

サッカーダイジェスト インタビュー

2023/06/26 「課題だらけ。原因は全部自分」今季は独2部でプレー、遠藤渓太が海外挑戦3年を振り返る。注目の去就は?「このまま終わったら負け」 | サッカーダイジェストWeb

— 「今まで分からなかった感情を抱くようになりました」

「一切逃げるつもりはないし、どんな壁に当たっても泥水すすってでも何かを掴んでこようと思っています。横浜F・マリノスの誇りを胸にドイツで頑張ってきます!行ってきます!」

 2020年の夏、遠藤渓太がそう言い残し、ウニオン・ベルリンへ渡ってから早3年――。

 ウニオンではなかなか出場機会を掴めず、2022-23シーズンは同じドイツでも2部のブラウンシュバイクにレンタル移籍した。しかし、リーグ戦18試合(先発は11試合)で0ゴール・1アシスト。新天地でも思うような結果を残せなかった。

 自身の海外挑戦をどう捉えているのか。25歳となった遠藤に尋ねた。

――海外挑戦をスタートさせて3年が経ちました。実際にプレーしてみてどう感じていますか。

「課題だらけです。 そこまで試合にも絡めなかったのは事実ですし。原因は何かと言われたら 、全部自分にある。去年ドイツ2部に移籍したあとも、そこまで目立った活躍はできなかったですし、途中ベンチ外とかも4、5試合ぐらい経験しました。そういった部分も含めて、難しいシーズンではあったのかなと思います。

 やっぱりドイツ1部は、まず試合に出るための競争がすごく激しくて、ウニオン自体もすごく良いチームで。そのなかでも最初のシーズンは何回かチャンスはもらってて、そこで結果を残し続けることが自分に必要だったのかな」

――あえて、ここまでのキャリアに点数をつけるとしたら何点になりますか。少なからず手応えを感じている部分があるのか、それとも全くなのか。

「両方感じているなと思いますね。プロに入ってからは、正直プレー機会に困ることはなかったというか。ありがたいことに試合で使ってもらって。試合に出られない時期も、プロ2年目にちょっとありましたけど、若い選手の中では試合に出させてもらってて。

 海外に来てからそれが逆転して、出られない時期が続いて、今まで分からなかった感情を抱くようになりました。やっぱり、苦しくなってから、立ち回りって大変だなと思いましたね。上手くいってる時は何事もポジティブになって上手くいくけど、海外では上手くいかない時にどう立ち回れるかがすごく試されてるなと」

――海外挑戦自体は、良かったと捉えていますか。

「今のままじゃ良かったとは言えないので。やっぱり行けるとこまでチャレンジして、それで自分の中で満足いくじゃないですけど、結果をちゃんと得たうえで終われれば、それはそうですね、満足になるかもしれないですよね」

— 「試合に出続けることと同じぐらい語学が大事」

――気になるのが去就です。率直に今、どんな思いを巡らせていますか。

「このまま終わったら負けだと思うんです 。だから、チャンスがもしあるのであれば、そこに食らいついていきたい気持ちもありますし。『勝つまでやめるな』って結構自分の中で大事だなと思っています。 海外でやること全てが、勝ちとか負けとかではないと思うんですけど。どうなるか分かんないですね」

――「勝つ」という表現が気になります。具体的にどうすれば勝ちなのでしょうか。

「今まで全然、勝つどころか、海外での自分が何か結果を残したと思えてないです。本当に結果を残して、今以上のところにステップアップして、自分が納得いくプレーをして、良いシーズンをなるべく多く過ごせればいいのかなと。その先に代表とかもあると思うので」

――ずばり、直近の目標を教えてください。

「やっぱりシーズンを通して試合に出続けることが自分の課題だと思います。今シーズンも途中まで何試合か連続で出れていたんですよ。そこから急に出られなくなって。そういうのが自分の足りない部分かなと。

 シーズンを通して試合に出続けることと、やっぱりそれと同じぐらい語学も大事だと思っています。チームメイトとコミュニケーションを取るとか。ブラウンシュバイクは新しい監督になったので、もしそこでやるのであれば、もっと語学を勉強しないといけないです」

――◆――◆――

 地元である「二俣川から世界へ」を合言葉に旅立った横浜F・マリノスの生え抜きスターは、真剣な表情で、時折笑みも交え、自身の「今」を言葉にしてくれた。

 新シーズンの舞台はまだ本人さえも分からないが、「どんな壁に当たっても泥水すすってでも何かを掴む」と誓ったあの時から、全く変わらぬファイティングスピリッツで勝負し続けることは確かだ。

※第1回終了(全8回)。

 
 
2023/06/27「遠く、遠くなってる」三ツ沢での誓いから2年、遠藤渓太が日本代表との距離感を語る。久保建英と明確に差を感じた瞬間も | サッカーダイジェストWeb

— 「軽々しく『行けますよ』なんて言える場所じゃない」

 遠藤渓太は、横浜F・マリノスのユースから昇格して迎えたプロ1年目から、リーグ戦23試合に出場するなど、若くして才能を発揮。2019年のE-1選手権でA代表デビューも果たし、東京五輪の中心選手として活躍が期待された。

 しかし、2020年夏のウニオン・ベルリン移籍以降、思うように結果を残せず。同世代で苦楽を共にしてきた堂安律や三好康児が名を連ねた一方で、遠藤は東京五輪のメンバー入りから落選。日の丸からは長らく遠ざかっている。

 ウニオンへ完全移籍に切り替えた際、一時帰国していた横浜のホープは、慣れ親しんだ三ツ沢のピッチで「オリンピックに選ばれなかったこともあって、『次はA代表だ。ワールドカップを目ざそう』と言われますが、僕自身まだまだその土俵に立てているとは思っていない」と口にしていた。

 それから2年、自身の立ち位置に変化はあるのか。

「(日本代表は)距離感的には遠く、遠くなってますね。それはもちろん自分でも分かるし、やっぱり結果を残した人間しかいけない世界だと思います。 そこを諦めることはないので、そこを目ざすために自分のサッカーを地に足つけてやっていければ」

 堂安、久保建英、三笘薫、板倉滉ら、今日のA代表では東京五輪世代が中心となっている。

「刺激は受けます。みんなちゃんと試合に出て結果を残して、代表でプレーして、そこは刺激になります。今、海外でやってる選手が多いじゃないですか。海外でやってて、 チームで試合に出て活躍してる選手は、本当にリスペクトしています。

 結果を残して、ああやって代表で活躍するみんなを見るのは本当に刺激をもらえますけど、もちろん悔しさもあります。でも彼らも相当の努力をして、あそこに立ってプレーしているので、僕は彼ら以上のものを、自分自身がもっと変わって、もっと考え方を変えていかないと届かない世界。軽々しく、『行けますよ』なんて言える場所じゃないです」

— 三笘は「1個どころじゃない。レベルが違う」

 同世代の中でも海外でずば抜けた活躍を見せているのが、三笘だ。同じサイドアタッカーとして、ブライトンの至宝は遠藤の目にどう映っているのか。

「1個、いや1個どころじゃないです。レベルが違うなと思います 。彼は、自分の特長であるドリブルを常に遺憾なくプレーしてるし、あのドリブルは凄いです。見てて思います。子どもたちはあれを真似したほうがいいんだろうなって」

 話題を少し移し、東京五輪に向けた日々を改めて振り返ってもらうと、久保に関する印象的なエピソードを披露してくれた。急遽開催された五輪代表対A代表でのことだ。

「A代表とU-24の試合をしたじゃないですか。『前半集中して入ろうな』って言ってたけど、 開始2分でコーナーから点を取られて、そこから結構みんな落ちちゃって。それで僕とタケとかが前半で変わって。僕的にはもう何もできなかった悔しさもあったから、呆然としてましたけど、タケは泣いてて。

 前半交代の悔しさでそこまで泣くぐらい、やっぱりここにかけてたのかっていう。自分は別に泣くまでなれなかったから、そこの思い、悔しさの差は感じました。そこがもしかしたら差なのかなって」

 タレントひしめくアタッカー陣は、森保ジャパンの中で特に激戦区ではあるが、強引にでも割って入ることはできるか。三ツ沢での古巣サポーターへの挨拶で、遠藤はこうも語っていた。

「オリンピックには選ばれることができず、悔しい思いをしましたけど、選ばれなかったことを悔しいと思える自分がまだいたので、自分のサッカー人生はまだ終わっていません」

※第2回終了(全8回)。

 
 
2023/06/28なぜ日本人選手が多い?Jとの違いは? 遠藤渓太がドイツサッカーを考察「そのものが違う」「ダービーは街の雰囲気を決める」 | サッカーダイジェストWeb

— 「家が近い達哉とはプライベートでもしょっちゅう遊んでます」

 ブンデスリーガでプレーする日本人選手の数は、欧州5大リーグの中でずば抜けて多い。それは2部も同様で、多くの選手が1部昇格を懸け、激しい戦いを繰り広げている。なぜドイツにサムライ戦士が集まるのか。

 海外挑戦3年目となる2022-23シーズンに、ウニオン・ベルリンからブラウンシュバイクに期限付き移籍し、横浜F・マリノス時代を含めて自身初の2部で戦った遠藤渓太に話を訊いた。

――ドイツ1部に加えて、2部でも同世代の田中碧(デュッセルドルフ)、奥川雅也(ビーレフェルト)、伊藤達哉(マクデブルク)といった多くの日本人選手がプレーしています。どうしてドイツに集まるのか、意見を伺いたいです。

「やっぱり日本人が過去に在籍したクラブとか、日本人に対して良いイメージを持っているクラブとかは、常に欲しいと思うのかもしれません。 良い選手とか、こういう選手いるよって情報が出たら、取りに行くっていう。

 それこそ、ニュルンベルクとかはずっと日本人選手がいますよね。昔、清武(弘嗣)選手など複数の選手がいましたよね(注/過去に金崎夢生、長谷部誠、久保裕也も在籍。先日に林大地の期限付き移籍も発表された)」

――日本人対決はやはり楽しみですか?

「楽しみですよ。楽しみにしていますが、日本人対決はベンチにいること多かったです。 出たのは奥川選手の時か。ビーレフェルト戦ぐらいですかね」

――試合後に喋ったりは?

「喋りますよ。達哉とかはそうです。家が近いですし。プライベートでもしょっちゅう遊んでます」

— 「日本でももっと、サポーター同士のバチバチのぶつかり合いがあっていいんじゃないかな」

 ドイツと日本のサッカーに違いはあるのか。

 以前、バイエルン・ミュンヘン、ホッフェンハイム、アウグスブルク、デュッセルドルフでプレー経験のある宇佐美貴史にその質問をぶつけた際は、「同じ競技をやっているような感覚ではない」という衝撃的な答えが返ってきたが、遠藤の発言にも通ずる部分があった。

――日本とドイツで、サポーターの熱の違いみたいなものは感じましたか?

「圧はやっぱり全然違うなと思いますね。それこそダービーマッチとかになると、その週のサポーターの方たちの街の雰囲気を決める一戦みたいな感じだし、そこで不甲斐ない試合をして負けたチームのサポーターは、“負け犬チーム”になるし。

 やっぱりその緊張感や、絶対に負けられないサポーターの気持ちは選手にも伝わるので。日本でももっと、サポーター同士のバチバチのぶつかり合いとか、応援があっていいんじゃないかなと思います」

――街の雰囲気を決めるというのは、非常に興味深いですね。1週間、同じテンションというか。

「もう本当に、その1週間の気分を賭けた一戦になります。ダービー以外の試合でも、もちろんそれぐらいの賭けるものを持って、その人たちは試合を見に来ているので。それに僕らは応えなきゃいけないと、プレッシャーを感じながらできるのはいいなと思います」

――プレースタイルはJリーグと比べてどうでしょうか。

「サッカーそのものが違うような気はしますね。よくチームメイトにも聞かれるんですよ。『日本サッカーって何が違うの?』みたいな。日本も戦術を持ってサッカーをやっていて、技術はすごく高いですし、そういう意味では、技術面は日本のほうがレベルが高いのかなと。

 だけど、やっぱり戦う姿勢だったり、1個球際で負けたりしたら、戦えない選手のレッテルを貼られてしまう。他の選手からもそうだし、監督からもそうなので、本当に戦うことが大事だなとは思いますね」

――ちなみにドイツ1部、2部での違いは実感しましたか?

「エゴの強い選手のほうが1部にはいますね。私生活や練習中においても我が強い選手。そういう選手がやっぱり1部にはいるイメージです。あとはどうしようもないぐらい速くて、『こんなの止められねえじゃん』ってやつ。

 2部に行って実感しましたね。割とチームメイトと仲良くなれたんですよ。エゴの強い選手があんまりいなくて、そこは差かなと思いました」

※第3回終了(全8回)。

 
 
2023/06/29遠藤渓太が「タイミング的に難しかった」2020年の渡独を回想。言語は確実に上達「インタビューの準備もしてるけど…」 | サッカーダイジェストWeb

— 「全く言葉が分からなかったので、スーパーに行くのも割と緊張してました」

 2020年、突如として新型コロナウイルスが襲来。世界中が危機的状況に陥るなか、1人の若武者がドイツへ渡った。横浜F・マリノスで評価を高め、欧州5大リーグの一角、ブンデスリーガはウニオン・ベルリンとの契約を勝ち取った遠藤渓太だ。

 ただでさえ、気苦労が絶えない海外生活。タイミングは最悪だった。しかし、このチャンスを逃すわけにはいかない。遠藤はひとり、異世界に足を踏み入れた。

 それから時は過ぎ、2023年。2022-23シーズンは、2部のブラウンシュバイクに期限付き移籍した25歳のMFに、当時の記憶を辿ってもらった。

「タイミング的に難しかったですね。ロックダウンでまずレストランが空いてなくて。スーパーも入るってなると、並んで人数制限みたいなのがあって。当時は全く言葉が分からなかったので、スーパーに行くのも割と緊張してましたね。自炊するしかなかったので、家で自分で作っていました。レストランは半年後くらいに開き出した感じですかね」

 ドイツに拠点を移して3年。語学力の上達はどうか。

「言語はどっちかっていうとドイツ語のほうが使い勝手が良いです。世界的に英語が大事と言われますが、チームで喋る言葉はドイツ語が多くて、週の中でも多く勉強しています。

 ブラウンシュバイクに行って、チームメイトとすごく仲良くなったんですよ。喋る機会が増えて、間違いなく喋れるようになってはきてますね。インタビューの準備もしてるんですけど、自分の力不足のせいで依頼が来ないんで(笑)」

 勉強という言葉が気になり、もう少し詳しく話を聞いてみた。

「練習が終わって、トレーニングや筋トレをして、日本の友人とゲームとかして、夕方ぐらいに授業を入れてるんで、ドイツ語を週に2回ぐらい、英語が週に1回ぐらい。当初に比べたら圧倒的に喋るようになっています。こういうことを言いたかったっていうのをある程度覚えておいて、それを授業中に『これ何て言えばよかったんですかね』って投げたり、授業中以外でも聞いたりはしています」

 海外で私生活を送るサムライは、「声を掛けられたりはしないけど、マンションの住民に会った時に『頑張れよ』『この前の試合良かったよ』みたいなのはありました。街を歩いてて気付かれるとかもあったけど、頻繁にはないですね」とあっけらかんに言う。

 サッカーを離れれば、勉強熱心な今どきの1人の青年だ。

※第8回終了(全4回)。

 
 
2023/06/30「飛行機で勉強」「誰よりも早く練習場入り」遠藤渓太が真横で見ていた原口元気を語る。シュツットガルト移籍を聞いた時は… | サッカーダイジェストWeb

— 「僕も巻き込まれて『お前、質問出して』みたいな」

 横浜F・マリノスからウニオン・ベルリンへ渡った遠藤渓太が、海外生活を送るうえで大きな支えとなったのが、原口元気だ。

 遠藤の2020年夏の加入から遅れること1年、ハノーファーからドイツの首都へやってきた日本代表のレジェンドは、ピッチ内外でまさに生きた手本だった。

 2022-23シーズンは自身がブラウンシュバイクに期限付き移籍、原口がシュツットガルトへ完全移籍し、揃ってウニオンを離れたなか、現在25歳のアタッカーが7歳上の先輩との思い出を振り返った。

 元気君とは、ウニオンにいる時はほぼ毎日一緒にいましたし、違うチームに行ってからもけっこう連絡は取ります。元気君はチームの誰よりも早く練習場に来て、トレーニングしてるんですよ。練習前なので筋トレをバンバンするわけじゃなくて、身体の準備をしたり。

 練習が終わったあとも、よっぽど疲れてない限り、ほぼ毎日筋トレルームで汗を流してましたね。やっぱり、ああいう姿を隣で見てたら、自分もやらなきゃなと思うし、色々教わって得たものがあります。

 言語の勉強も一緒にしました。本当にストイックなんです 。飛行機とかに乗ってて、隣で勉強するんですよ。すごいことなんですけど、僕も巻き込まれて「お前、質問出して」みたいな。めちゃめちゃドイツ語の勉強をしていましたね。キャンプもずっと一緒の部屋だったので。

 シュツットガルトに移籍すると聞いた時は、元気君らしいなと思いました 。ウニオンである程度の地位は築けてたけど、自分のためを思って移籍したと思うし。もっと上手くなりたい、もっと良い選手になりたい気持ちがあったから、あえて違う世界に飛び込んだのかなと。なかなかできる決断じゃないので、すごいなと思います。

 ちなみに日本人MF2人が去ったウニオンは、ブンデスリーガを4位で終え、クラブ史上初のチャンピオンズリーグ出場権を獲得した。

 遠藤は仲間たちの躍進に「もうびっくりですよ。僕が入った当初は、何とか残留しようみたいな感じだったのに、カンファレンスリーグに出て、ヨーロッパリーグに出て、チャンピオンズリーグですか」と声を弾ませた。

※第5回終了(全8回)。

2023/07/01 二俣川から世界へ!遠藤渓太が古巣マリノスへの思いを激白「子どもの頃からずっと好き」「喜田君のような選手がいるチームは強い」 | サッカーダイジェストWeb

— 「街のフラッグとか、常にマリノスが目につくところがあった」

 横浜F・マリノスを離れて3年――。

 2020年夏にウニオン・ベルリンで海外キャリアをスタートさせ、2022-23シーズンはドイツ2部のブラウンシュバイクでプレーした遠藤渓太が、古巣に抱く思いとは。今回は生まれ故郷でもある横浜について、存分に語ってもらった。

――中学時代からマリノス一筋でやってきて、やはりマリノスは気になるものですか。

「もちろんです。結果も追っていますし、試合も見てました」

――日産スタジアムや三ツ沢球技場には、自身や小学校の二俣川SC時代からのチームメイト和田昌士選手(現いわてグルージャ盛岡)の地元をもじって、「二俣川から世界へ」という横断幕がずっと、掲げられていました。この“合言葉”はどう捉えていますか。

「僕や和田昌士みたいな選手が出てくれればいいなと思いますし、僕がマリノスを子どもの頃からずっと好きだったとか、マリノスのアカデミーに入りたいと思えたのも、街のフラッグとか、常にマリノスが目につくところがあったからなので。そういう選手が出てきてくれればいいですよね」

— 「僕からしたら、女将さんみたいな存在です」

――マリノス時代のベストチームメイトをあえて選ぶなら、どの選手になるのでしょうか。

「喜田(拓也)君ですね。なんだかんだ色々喧嘩する時もありますけど、やっぱり僕ら選手のことを考えて存在してくれているし。この前、帰った時も会いました。やっぱり僕からしたら、女将さんみたいな存在です」

――長らくキャプテンを務めていますが、私生活でもキャプテンなのでしょうか。

「私生活では、そんなことないですよ。すごく優しいです」

――喜田選手も下部組織からマリノス一筋で、本当に長いですよね。喜田選手がずっとマリノスで居続けるのは、外から見てて頼もしいというか。

「本当に誰でもできることじゃないですよね。でも、たぶんなろうと思って、そのふりをしているわけじゃなくて、普通にサッカーが上手くなりたい、そのために何ができるかを考えてやってるうえで、あの立場だと思うので。やっぱり、ああいう選手がいるチームは強いなと思います」

――最後に、ユース時代に印象に残っている思い出はありますか。

「マリノスユースは1年生がボールとかを全部準備しなきゃいけないんです。学校が終わったら友だちと喋る間もなく、自転車に乗って家に帰って。本当にすぐ電車に乗ってマリノスタウンに行ってましたね」

――◆――◆――

 ちなみに小学校から高校まで横浜でプレーし、現在はヴィッセル神戸で活躍する汰木康也も以前、「やっぱり喜田君がずっと居てくれるのが嬉しい。ずっと支えてもらって一緒にプレーしてきた選手なので。試合をする時に喜田君とやれるということが一番の楽しみかもしれない」と、恩人への熱い思いを明かしていた。

 キー坊の愛称で親しまれる28歳は、トリコロールの絶対的な支柱だ。

※第6回終了(全8回)。

 
 
2023/07/02 「当時19歳とか。世界は広いなと」遠藤渓太が海外で最も衝撃を受けた選手は?「ボールを取りに行けないぐらい速い」 | サッカーダイジェストWeb

— プレシーズンのアヤックス戦でマッチアップ

 遠藤渓太、25歳。横浜F・マリノスの下部組織からトップチームに上がると、2020年夏にウニオン・ベルリンへ渡り、海外挑戦をスタート。ドイツ3年目の2022-23シーズンは、2部のブラウンシュバイクでプレーした。

 激動の日々を振り返るなかで、最も衝撃を受けた選手を挙げてもらった。

 ウニオンに行ってすぐの頃、プレシーズンにアヤックスと試合をしたんですよ。Bチームみたいな話を聞いてて…。 ただ、対面の相手がめちゃめちゃ小さいんですけど、すごく機敏で、ボールを取りに行けないぐらい速くて。バルサやミランに行ったりしてる、あのセルジーニョ・デストです。

 調べたら当時19歳とかで。 世界は広いなと思いましたね。守備もそうだし、向こうの攻撃のシーンでも、もう全然ついていけなかったですね。

――◆――◆――

 現在22歳のアメリカ代表DFデストは、2020年10月にアヤックスからバルセロナに加入。2022-23シーズンはミランにレンタル移籍した。遠藤はビッグクラブに羽ばたく寸前の“金の卵”とマッチアップし、世界を実感したようだ。

※第7回終了(全8回)。

 
 
2023/07/02 「一方通行かもしれないけど…」遠藤渓太が最も仲が良い選手は? ベストゴール&ゲームも。海外挑戦後はレバークーゼン好きに | サッカーダイジェストWeb

— 「三ツ沢は力が湧いてきますね。マリノスの勝率が良いんじゃないですか?」

 遠藤渓太、25歳。昨年11月の誕生日に本人がインスタグラムに綴った言葉を借りれば、「漢は25歳から」であるように、キャリアはまだまだ続く。だがここまでの道筋に目印を付けるにあたって、あえて現時点でのベストを尋ねた。

 それに付随した質問の答えからも、現在はドイツでプレーする遠藤のサッカー観が垣間見えた。

――今まで色々なゴールを決めてきたと思いますが、ご自身にとってベストはどのゴールでしょうか。

「ベストゴールはやっぱり、(横浜F・マリノス時代の)FC東京戦(2019年、J1第34節)じゃないですかね。こう見えて僕、ワンタッチゴールとかばっかりなんですよ。ドリブルから抜いてゴールみたいのはあんまり決めてなかったので、あのゴールかなと 」

――ベストゲームはどうでしょうか。

「そうですね、2019年のホーム神戸戦(J1第12節)とかですかね。日産スタジアムで、アシストを2本決めて。チュン君(李忠成)にプレゼントパスみたいのをあげてて。あれが良かったかな。そこまでスタメン定着って感じじゃなかったんですけど、あそこから割と信頼を得て、試合に出られるようになったきっかけではあったので」

――ベストスタジアムはどこですか。雰囲気なども含めて。

「海外だったら、ザンクトパウリのスタジアムとかすごく良かったですよ。宮市(亮)選手がプレーしてたところですね。あそこのスタジアムは雰囲気がめっちゃ良いです。(ピッチまでの)距離も近いし、人もたくさん入ります。

 日本だと日産はもちろんですが、三ツ沢も良いスタジアムだと思います。近さと、力が湧いてきますね。三ツ沢はマリノスの勝率が良いんじゃないですか? みんな思ってるんじゃないですかね」

――ベストフレンドと言いますか、一番仲が良い選手は。

「三好康児選手です。(世代別代表と)マリノスでも一緒にやっているので仲良いですね。 同じ部屋だったし、何のストレスもなかった。僕の一方通行かもしれないけど(笑)」

— 「やべっちやスパサカを見て育ちました」

――和田昌士選手とも長いですよね。小学校も一緒で、二俣川SCから共にプレー。

「ベストフレンドとはまた違う関係ですね。この前、会いました。久しぶりでしたね。4年ぶりくらい」

――次はファン目線と言いますか、海外サッカーは元々見ていましたか?

「夜ご飯を食べている時とかに、 ハイライトを見るぐらいですね。Jリーグは、やべっちFCやスパサカ(スーパーサッカー)を見て育ちました。 そこに海外のハイライトも出てきますよね」

――好きなチームはありますか。

「海外だったら、レバークーゼンとか。実はレバークーゼンを好きになったのは、ドイツに行ってからなんです。良いサッカーをするなと思って。海外で試合して、しっかりとした戦術があるな、特にサイドを使う戦術があるなと」

――同じブンデスリーガで言えば、遠藤選手がブラウンシュバイクに期限付き移籍している間に、ウニオン・ベルリンはチャンピオンズリーグ出場権を獲得しました。

「(ウルス・フィッシャー)監督がすごい組織立ったサッカーの練習をするので、それがやっぱりチームに良い影響を与えてると思うし、監督すごいなと思います」

――◆――◆――

 シーズン終了直後に敢行したインタビューは、これにて終了。およそ1時間で感じたのは、遠藤がかなり自然体で、堂々としていたこと。事実、同行したカメラマンは「10代の頃にインタビューを撮った時は大人しい印象だったけど、今回はジェスチャーも大きくて、笑顔も増えていた」と、少し驚いた表情で語った。

 当然、歳を重ねたからという理由もあるだろうが、日本では到底できない経験を通じて、あらゆる面で成長したに違いない。

 異国で揉まれ続ける遠藤は「勝つまでやる」と言う。その目はまだ、シーズン真っ只中だった。

※第8回終了(全8回)。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

 
 

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[Pinterest]横浜F・マリノス所属(神奈川県立瀬谷高等学校OB) 遠藤渓太選手の写真をただひたすらに拾い集めるボード。

2015/09/02 [ユースからの昇格を発表]遠藤渓太(えんどう けいた)@横浜F・マリノスユース/神奈川県立瀬谷高等学校[2015-2016 移籍/新加入/契約更改]
2021/04/30 [ウニオン・ベルリン(ドイツ1部)への完全移籍を発表]遠藤 渓太(えんどう けいた) @keita_ed [2021 移籍/新加入/契約更改]

 
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