今日の横浜F・マリノスの動向が6分5秒ぐらいでわかるWebまとめ「夕刊こけまり」(2022/7/28) #fmarinos


夕刊こけまり:今日の横浜F・マリノス(まとめ)

(´-`).o0(2022/7/28(木)E-1サッカー選手権、日本代表は男女共優勝!)
 
 

アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.今日の練見(れんみ)
3.Twitter / Instagramなど
4.Webニュースログ 
 
 

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

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今日の練見(れんみ)

(´-`).o0(トップチームはオフ)
 
 

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Webニュースログ

2022/07/28 横浜F・マリノス組をサッカー日本代表に加えるのが難しい理由。W杯メンバーという観点で見ると?【西部の目/E-1サッカー選手権】 | フットボールチャンネル

サッカー日本代表は27日、EAFF E-1サッカー選手権で韓国代表と対戦し、3-0で勝利を収めた。相馬勇紀と町野修斗が得点王に輝き、横浜F・マリノス勢の活躍も目立ったが、11月に開幕するカタールワールドカップに向けたメンバー選考に影響を与えた選手はいたのか。果たして、マリノス勢は今後の日本代表に組み込まれるのだろうか。(文:西部謙司)

— 韓国代表との相性の良さ

 横浜F・マリノスの6人が先発。中国戦のサンフレッチェ広島セットとは違って、フォーメーションも各選手のポジションもほぼ変わらず、個と連係の両面でクラブチームの力を代表に使えていた。

 最近の韓国代表とは相性が良い。パウロ・ベント監督になってからはGKからパスをつないでビルドアップする方針になっているが、プレッシャーをかけられるとミスを連発してしまう。やろうとしていることに技術が追いついていない。

 一方、森保一監督はまず守備で穴が開かないように選手構成を行い、相手が後方から組み立てるならアグレッシブにプレッシャーをかけていく。日本代表のプレスを韓国代表が外し切れないことがはっきりした時点で試合の流れは決まった。

 ミスがなければ失点の危険はさほどなく、あとは日本代表が韓国代表の4-1-4-1の守備ブロックを攻略して得点できるかどうかが焦点になった。

 後半が始まって4分に相馬勇紀が先制。この時間帯に得点できたのは大きい。韓国代表のビルドアップが機能不全といっても、時間の経過とともに日本代表の運動量が落ちてくればプレスを外してカウンター気味に攻め込むチャンスも出てくる。実際、前半の最後の5分間は韓国が攻め込めるようになっていた。

— W杯メンバー入りへ最もアピールできたのは?

 右サイドへの谷口彰悟の深いパスをきっかけに右サイドで小池龍太がキープして藤田譲瑠チマへ戻すと、ペナルティーエリア右角あたりからファーサイドへ藤田が絶妙のロブを送る。そこへ飛び込んだ相馬がヘディングでニアサイドの上へねじ込んだ。

 サイドの深い場所からボールを戻して逆サイドへのロブというのは定石といっていい攻め方だが、横浜FMの選手にはそのセオリーが染み込んでいるのだろう。クラブチームをセット起用したメリットが出た場面だった。また、そこへ迷わず踏み込んでいった相馬の意欲はこの大会通して表現されていて、横浜FMの組み立てと相馬の貪欲さが結びついたゴールだった。

 先制後も日本代表は手を緩めずに攻める。韓国代表はアグレッシブなプレスを外せないまま。相馬のCKを佐々木翔がヘディングで決めて2-0。そして3点目は横浜FMのコンビネーションから町野修斗が決めてダメ押し。

 小池、藤田、西村拓真が絡んで、裏へ抜け出した小池の低いクロスを町野が至近距離から押し込んだ。流れるようなパスワークはクラブチームの連係そのものだった。

 ワールドカップのメンバー入りという観点で見ると、アピール度が高かったのは相馬だろう。得点とアシストで結果を出し、1対1の突破力、アグレッシブな守備とやれることはすべてやったと思う。名古屋グランパスでデビューした当時からの、チャンスを逃さない勝負強さを示した。

 小池も3点目のアシスト含めて攻守にアジリティと決断力をみせた。左SBもできるのでメンバーに滑り込む可能性はあるかもしれない。

— 横浜F・マリノス組を加えるのが難しい理由

 西村は良いプレーだったが、鎌田大地や南野拓実を超えるほどの活躍かといえば微妙だろう。水沼宏太もスペシャルなクロッサーぶりを見せたが、攻守に奮闘したぶんフィジカル面で厳しい感じも出てしまった。スーパーサブとして選ぶかどうか。素晴らしい資質の藤田に関してもカタール大会のメンバーに入れるかといえば難しそうだ。

 今回のE-1はセット起用された横浜FM勢の活躍が光ったが、日本代表はむしろ川崎フロンターレのセットである。守田英正、三笘薫、田中碧、山根視来、谷口彰悟、板倉滉、旗手怜央、脇坂泰斗と最大派閥になっている。「元」がつく選手だけれども共通のベースがあり、そこへ横浜FMのセットを組み合わせることは考えにくい。

 むしろ個でほしいのは前線でボールを収められるFWだが、ポスト大迫勇也として町野が浮上したものの決定版といえるほどの存在感は示せていない。

 優勝はしたものの、ワールドカップのメンバー選考と強化に大きな影響を与える成果は見いだせなかったのではないか。戦術的に影響を与えられるとすれば鈴木優磨とGK高丘陽平だったと思うが招集されず。従来の日本代表のスタイルに近い横浜FMセットでE-1を乗り切り、Jリーグの力を示せたというのが大会のまとめになる。

 
 
2022/07/28 E-1で示したユニットの強み。“マリノス勢”をカタールでも有効活用するメリットはあるはずだ | サッカーダイジェストWeb

— 町野のゴールは「マリノスで練習していた形」から生まれる

 ホーム開催のE-1の最終戦で、日本は韓国に3-0で勝利して優勝を飾った。

 大会を通じて3得点・2アシストの活躍でMVPを受賞した相馬勇紀をはじめ、セットプレーからの得点や粘り強い守備で勝利に貢献した佐々木翔、代表でも“領域展開”で目標だった3得点目を記録した町野修斗、キャプテンとしてチームをまとめながら、攻守にクオリティの高いプレーを見せた谷口彰悟など、森保一監督を良い意味で悩ませる、アピールに成功した選手は多い。

 しかし、やはりE-1の日本代表に歯車を与えたのは、7人の“マリノス勢”だ。それぞれが個性的な特長を持つが、J1の首位を走るチームで見せているユニット力を随所に発揮して、チームに安定感と躍動感の両面をもたらした。

 衝撃的な活躍を見せた20歳の藤田譲瑠チマは、韓国戦で絶妙な浮き球パスで相馬の先制点をアシストしたシーンについて、次のように振り返る。

「マリノスの選手がすごく関わっていた印象です。右で崩してからリュウ君(小池龍太)がボールを持って、トモキ君(岩田智輝)が同じラインに入ったことで、相手の守備が散漫になったところで、トモキ君がスルーをしてくれた。自分はフリーだったので、良い選択ができたのかなと思ってます」

 右ウイングの水沼宏太も含めて4人の関係を右寄りの“大車輪”としながら、左の相馬、前線の町野、右CBの谷口などが関わっていくことで、韓国のディフェンスに的を絞らせず、多くのチャンスを作り出した。

 町野のチーム3点目では、藤田の縦パスを西村拓真がワンタッチで右の小池に。その小池の折り返しを町野が押し込んだ。藤田は「右から崩して、マリノスでも同じようなタイミングで拓真君が空いて落ちてくるし、リュウ君もそのタイミングでサイドに張っている。マリノスで練習していた形ではあるし、試合でも出せている感じ」と振り返った。

 水沼と小池の縦ラインも右サイドから多くのチャンスを生み出したが、やはり2ボランチ(藤田と岩田)とトップ下(西村)の三角形が同じチームの選手というのは大きなアドバンテージだった。

 今回のE-1メンバーはキャプテンの谷口と、韓国戦を欠場した山根視来だけがA代表の常連で、ここ最近の招集経験がある選手もGKの大迫敬介や谷晃生など限られる。森保ジャパンのラージファミリーではあるものの、カタールに向けたサバイバルという基準では当落線上より、さらに後ろに位置していると言っていい。

 E-1でのアピールをきっかけに、上記の選手たちや“マリノス勢”がどうサバイバルに絡めるか注目されるが、そこで選考要素に加わってくるかもしれないのが、ワールドカップでもマリノスから複数の選手を招集するというプランだ。

— セット起用するなら2試合目のコスタリカ戦か

 アジア予選では昨年のJ1王者である川崎フロンターレに所属、もしくは少し前まで所属していた選手を多く呼び、同時に起用することで、ユニットとしての強みを生かした部分がある。現在も欧州組を含めて“川崎勢”のユニットは有効だが、そこに“マリノス勢”のそれを加えることで、代表チームの連係線がより太くなる期待が高まる。

 もちろん、森保監督の中でベースになる選手はある程度、欧州組を中心に固まっているだろうし、ここからアピール次第で変わりうるのは、メンバーが26人になることで増枠される3人ぐらいかもしれない。しかも、そこが欧州組で当落線上の選手たちで全て埋まる可能性もある。

 ただし、最終メンバーというのは必ずしも実績や実力順に上から選んでいくものではない。バランスだったり、組み合わせ、ジョーカーになりうる特長などを加味して絞り込んでいくわけだ。

 そこで“マリノス勢”のユニットとしてのメリットを考えて、例えば藤田、岩田、西村の3人をセットで加えるといった選択も、短期決戦、しかも今回はこれまで以上に開幕前の準備期間が無いことを考えると、より有効性が高くなる。

 その場合、例えばだが、勝点3が必要な2試合目のコスタリカ戦で彼らをセット起用して、遠藤航、守田英正、田中碧、あるいは鎌田大地は1試合目のドイツ戦と3試合目のスペイン戦に集中してもらう。

 ワールドカップはグループステージの3試合、決勝トーナメントは4試合という短期決戦で、相手を驚かせたり、総合力だけではない先鋭的な何かを加えないと、グループステージ突破、さらにその先も難しい。どんなプランにも失敗のリスクは付きものだが、チャレンジャー色が強い今回のワールドカップだけに、オプションのところはチームが特徴付く選考に期待したい。

取材・文●河治良幸

 
 
2022/07/28 「E-1経由カタール行き」は夢物語ではない!藤田譲瑠チマ、町野修斗、相馬勇紀を推す理由 | サッカーダイジェストWeb

— 若手はわずか数か月で別人のように見違えるケースも

 日本代表が4大会ぶりの優勝を飾ったE-1選手権は、Jリーガーたちにとってカタール・ワールドカップのメンバー入りを懸けた文字通りの“ラストチャンス”だった。

 今大会は来たる新シーズンに向けた準備中の海外組、そしてW杯経験者の権田修一、長友佑都、酒井宏樹、大迫勇也らが選外。国内組のみ、しかも実に11人が初招集というフレッシュな顔触れで臨み、まずは7月19日に香港を6−0で撃破すると、24日こそ中国とスコアレスドローに終わったものの、27日には韓国から3−0の快勝を収めた。

 海外組と国内組の間には、クオリティーや経験値に大きな差があるのは事実。ただ、代表チームはいわば“生き物”であり、さらにW杯のようなメジャートーナメントでは勢いのある選手、または対戦相手を考慮して求められる選手が、土壇場でサプライズとして登録メンバー入りを勝ち取ったケースは古今東西で枚挙に暇がない。

 個人的にそんな目線を持って取材を続けてきた今大会。アジア最終予選で頼れる控えに成長した谷口彰悟と山根視来を除いても、「これはワンチャンあるのではないか」と思わせてくれたフレッシュな選手が3人いた。

 森保一監督は韓国戦後に、「選ぶかどうかは視察を重ね、選手の情報をさらに集めたい」と前向きしたうえで、「(E-1組で)W杯のメンバーとして候補に入る選手は何人もいた」と明言。最終選考の場となる9月のヨーロッパ遠征に連れていきたい選手もいると語っただけに、「E-1経由カタール行き」は夢物語ではないだろう。

 真っ先に推したいのが、U-21代表からの昇格でA代表初招集だったMFの藤田譲瑠チマだ。スタメン出場した香港戦と韓国戦で示したのは、攻守における貢献度の高さ。攻撃ではキープ力と柔軟なボール捌きでテンポを作り、韓国戦では見事なクロスでアシストを記録すれば、3点目の起点にもなった。

 その攻撃面よりも光っていたのが守備面だ。チェイシングが鋭く、読みからのパスカットも上手く、何よりも敵にグッと寄せてボール奪取してそのまま前に突き進む力強さは目を見張った。

 ドイツ、コスタリカ、スペインと同組に入ったW杯は、とりわけドイツやスペインとの試合でボールを握られ、守勢に回る展開になるだろう。森保ジャパンの中盤は、アンカーの遠藤航、インサイドハーフの田中碧と守田英正という3人が主力だが、彼らと同タイプの控えが実質不在。守備のインテンシティーが高く、アンカーとインサイドハーフの両方で機能する藤田は、その意味でも適材に見える。

 藤田はまだパスミスがあったり、ポジショニングが曖昧なシーンがあったり、まだまだ荒削りな印象は否めない。とはいえ、ミスからの切り替えが早く若手ながら周囲に積極的に指示を送るなどパーソナリティーは強い。しかも、20歳前後の若手はわずか数か月で別人のように見違えるケースがあるし、本人が「この大会をきっかけに自信はついた。Jリーグでもしっかり活躍したい」と貴重な経験を積んでいる。9月の欧州遠征で主力組と組ませてさらなる刺激を受ければ、大化けしてもなんら不思議はない。

— 町野は決定力に加えポストプレーが魅力

 二番目に推したいのが、同じく初招集だったCFの町野修斗だ。香港戦で2得点、韓国戦で1得点を挙げ、目標に掲げていた3ゴールでトップスコアラーに輝いた。

 J1リーグでも得点王争いをする22歳のストライカーは、日本代表でもしっかり結果を出したのだ。もちろん相手のレベルを考慮する必要はあるものの、初の国際舞台でいきなりゴールを奪えるFWはそうそういない。町野が「持ってる男」なのは間違いないだろう。

 今大会はポストプレーも光っていた。185cmの大柄な身体を上手く使いながら敵DFのマークを剥がし、前後左右からくるボールを足や頭で上手く捌いてチャンスを演出。ある意味では、決定力以上にカタールW杯に向けた重要な能力に見えた。

 長く日本代表のエースを担ってきた大迫は、コンディションの問題で過去3回連続の招集外。その間のCFは浅野拓磨、上田綺世、古橋亨梧、前田大然などが担ってきたが、いずれもポストプレーが得意ではなく、森保ジャパンは攻撃の基準点作りに苦慮していた。大迫の代役候補としてタイプが近い町野は、少なくとも9月シリーズで試す価値があるはずだ。

 そもそもメジャー大会のFWは、調子や勢いで選考が最も変わりやすいポジション。ハリー・ケインやロベルト・レバンドフスキなら多少の不調でも簡単には外せないが、日本にそんな超ワールドクラスのCFはいない。メンバー固定化を指摘される森保監督も、2019年のコパ・アメリカでは当時大学生で初招集だった上田を初戦スタメンに大抜擢。東京五輪では上田と前田のコンディション不良という事情があったにせよ、大会前最後の強化試合で初めて試した林大地をレギュラーに据えて周囲を驚かせてもいる。

 ユース世代での代表歴が皆無で、J3から這い上がってきた叩き上げの町野は、ギラギラとした向上心も魅力。「明日の練習から全力でワールドカップへのアピールに向けて頑張っていきたいです。やらなければいけないこともたくさんE-1で見つかったので、トライしていきたいと思います」と燃えている。

— 26人枠ならば相馬はメンバー入りに値する

 その町野とE-1得点王の座を分け合い、計3ゴール・2アシストを記録して大会MVPもダブル受賞した相馬勇紀が3人目の推しだ。

 同じく国内組で構成された3年前のE-1選手権で初招集されてから一度も森保監督から声が掛からなかったものの、その悔しさをバネに成長。今大会では主役を演じて見せた。

 森保ジャパンの左ウイングには、ご存知の通り南野拓実と三笘薫が君臨。テクニックやスピードなど純粋なクオリティーで比較すれば、彼ら2人に相馬は遠く及ばない。韓国戦後に本人も、「まだ同じ土俵には立てていない。最終予選の敵の強さ、プレッシャーがかかった中というのは、今日のレベルより、もっともっと上のレベルなんだなと思っています。(2人に)追いつけたとは思っていません」と率直に認めている。

 その一方で相馬は、南野と三笘にはない武器も備えている。まず、プレースキックの精度だ。香港戦では美しい直接FKを決め、韓国戦ではCKからアシストを記録。アジア最終予選10試合でCKとFKからのゴールがなんとゼロと、頼れるキッカーの不在は森保ジャパンの致命的な弱点の1つだけに、この持ち味は無視できないだろう。

 見逃せないもう1個の特長が、ディフェンスやオフ・ザ・ボールの動きなど地味なタスクを献身的にこなすことだ。名古屋グランパスではより守備的かつ運動量が求められるウイングバックを担うほどで、本人も「守りのところで相手に食らいついていったり、逆サイドからのクロスに対しても必ず反応するところは自分の良さ」と胸を張る。ドイツとスペインとの試合はどうしても押し込まれるはずで、その献身性が生きる可能性は十二分にある。

 コロナ禍を受けてカタールW杯は、登録枠が通常の23人から26人まで拡大。23人のままならおそらく南野と三笘で入る余地がなかっただろうが、26人となれば左ウイングに3枠を使ってもいい。プレースキッカーとして有能かつ主力2人とはまた違った献身的なタイプで、さらに中国戦では途中出場で存在感を見せた通りスーパーサブにも向いている相馬は、とくに適材に見える。

 藤田、町野、相馬は「E-1経由カタール行き」を達成できる資質を備えていると個人的には考える。少なくとも、9月のヨーロッパ遠征でフルメンバーと融合させて真価を見定めるべきだ。

取材・文●白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト編集部)

 
 
2022/07/28 日本代表の韓国戦完勝も喜べない。森保一監督が横浜F・マリノスに学ぶべきこと|サッカー代表|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva

杉山茂樹●文

 韓国に3-0。これは森保一監督の解任が95%以上の確率で消滅したことを意味する結果である。喜ぶべきか否か、微妙な問題だ。

 前々回の東アジアE-1選手権(2017年12月)に臨んだハリルジャパンは、韓国に1-4で大敗。すると、それまで穏やかだった世の中は途端に騒々しくなった。

 今回と同様、メンバーは国内組。代表Aマッチに相応しい顔ぶれとは言えなかった。勝ち負けは本来、さほど重要ではなかったにもかかわらず、時の代表監督ヴァヒド・ハリルホジッチは逆風にさらされた。まさに解任の引き金となる試合となったのだった。

 森保監督にとっても、E-1選手権の韓国戦は苦い思い出がある。2019年12月、釜山で開催された大会だ。5バックの守備的サッカーで臨み、0-1のスコアで地味に情けなく敗れると、就任以来、森保監督は初めて是非論にさらされることになった。

 国内組同士の対戦であっても韓国戦は鬼門。敗戦は身の危険につながると、森保監督が初戦の香港戦の段から、「韓国戦ありき」でメンバーをやりくりしていることが、こちらには透けて見えた。韓国戦に香港戦のスタメンをそのまま起用してくることは容易に想像できた。

 鈴木彩艶、山根視来、谷口彰悟、畠中槙之輔、杉岡大暉、藤田譲瑠チマ、岩田智輝、水沼宏太、西村拓真、相馬勇紀、町野修斗。

 この香港戦のスタメンから韓国戦で入れ替わったのは、GKの鈴木と山根、杉岡の3人のみ。山根も健康状態に問題がなければ、スタメンを飾ったものと思われる。

 悪い予感が的中したという感じだ。森保監督の本性が暴露された瞬間だった。いい監督か悪い監督かと言われたとき、後者だと言いたくなる起用法になる。当初から登録メンバーをスタメンとサブにハッキリ分けようとする思考法だ。香港戦に先発した上記の選手をAグループとするならば、2戦目(中国戦)に先発した11人はBグループになる。

 大迫敬介、小池龍太、中谷進之介、荒木隼人、佐々木翔、宮市亮、橋本拳人、野津田岳人、森島司、脇坂泰斗、細谷真大。

— 歴然としていたレギュラー組とサブ組
 中国戦に先発したこのなかで、小池と佐々木は第3戦の韓国戦にもスタメンで出場している。小池の場合は、病欠となった山根の代役だろうが、佐々木は森保監督のお気に入りと考えるべきだろう。ちなみに大南拓磨、岩崎悠人、満田誠の3人は言うならばCグループだ。3試合を通して1度も先発を飾ることがなかった選手たちである。

 A、B、C。各グループの顔ぶれが当初から決まっていたことが、2戦目、3戦目のスタメンを通して明らかになった。

「できるだけ多くの選手に出場機会を与える」と、森保監督は大会前に述べている。まずテストありき。それは平等な視点で選手を扱おうとする監督が発した台詞に聞こえる。ところが実際はまるで違った。招集した26人を当初からA、B、Cにしっかりクラス分けしていた。最強の韓国にAグループで臨むために。あるいは保身のために、である。香港戦及び中国戦のスタメンは、韓国戦に万全の体制で臨むための、そこから逆算して考えた答えだったのだ。U-23同然のメンバーで臨んできた弱小の中国に0-0で引き分けてしまった理由でもある。

 招集した選手を白と黒、レギュラー組とサブ組に分けて戦う。想起するのは、2018年ロシアW杯を戦った西野ジャパン。1戦目(コロンビア戦)と2戦目(セネガル戦)をAで戦い、3戦目(ポーランド戦)をB、そして4戦目で再びAに戻して戦った西野朗監督の采配である。

 ポーランドに0-1で敗れながら、フェアプレーポイントの差で勝ち上がる幸運な試合を現場で眺めながら、筆者は西野監督が登録選手を1戦ずつ徐々に変えていかなかった、その起用法を恨んだ。目先の結果に追われたことで、それができなかったからだと考えられるが、もしAで戦った4戦目のベルギー戦に勝利していたら、5戦目(準々決勝)は体力的に考えてBで戦うしか方法がなかったのだ。

 大会後、新監督に就任した森保監督は、目標はW杯ベスト8だと宣言した。非西野式で戦わなければそれは難しい。ところが、2017年のアジアカップでも、2020年の東京五輪でも、森保監督は西野式で戦った。東京五輪後、なぜ選手をローテーションで起用することができなかったのかと問われると、森保監督はこう述べた。

— 旧態依然とした起用法

「先を見越して戦うことはまだできない。世界の中で日本が勝ち上がろうとした時、1戦1戦フルで戦いながら次に向かっていくことが現実的である」

 絶望的なコメントとはこのことである。それでよく目標を問われたとき、W杯ベスト8と答えたものだ。どんな方法論で準々決勝までに辿り着こうと考えているのか。

 限界はグループリーグの3戦目に訪れる。それ以降は、まさに当たって砕けろと言わんばかりの精神性を最大の拠りどころに戦うことになる。それが日本にとって現実的な戦いだと考えていない筆者には、森保監督続投が確定的になった韓国戦の完勝劇は、100%喜べない結果と言わざるを得ないのだ。

 E-1選手権は韓国戦が最終戦だった。しかし4戦目以降があるトーナメントの大会だったら森保監督は次戦に、どんなスタメンを組むつもりだったのか。Aで戦うことは体力的に難しい。戦力ダウン必至のBで戦うこともできない。AとB、さらにはCを加えた融合チームでもコンビネーション的に見てあまりにも冒険的だ。

 招集した26人を森保監督がどうローテーションして使い回すか。筆者にとってそれこそが今大会の最大の見どころで、優勝できるか否かよりはるかに重要なポイントだった。結果はもちろん不合格。にもかかわらず続投がほぼ確定した。だから喜べないのである。

 今回、Aチームの中核を成したのは、横浜F・マリノスの選手たちだった。同チームがJリーグで首位を行く原因を考えたとき、一番にくるのはケヴィン・マスカット監督の采配だ。登録選手を毎試合、少しずつローテーションさせながら循環させるその起用術にある。

 森保監督が横浜FMの選手を大量に使い、同チームに似たスタイルで韓国に完勝する様を見ていると、ならば今季、2試合続けて同じスタメンで戦ったことがないマスカットの選手起用法もマネるべきだとアドバイスしたくなる。少しずつスタメンをいじりながら次の試合に向かうことの重要性、および意義や利点について、続投が確定的になった森保監督は学ばなくてはならない。旧態依然とした日本的と言いたくなるその起用法を改めない限り、3戦目以降のスタメンは見えてこないのである。

 
 

 
 

今日のこけまり

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