【スタジアム観戦情報まとめ】2022/9/3(土)19:00KO J1第28節 FC東京vs.横浜F・マリノス@味の素スタジアム ※100%収容


【スタジアム観戦情報まとめ】2022/9/3(土)19:00KO J1第28節 FC東京vs.横浜F・マリノス@味の素スタジアム ※100%収容 | タイトル

タイムスケジュール(予定)

9/3 FC東京戦(アウェイ)での整理券システム実施について | ニュース | 横浜F・マリノス 公式サイト
 └ 対象:ビジター自由席

17:00 一般開門
19:00 キックオフ

(´-`).o0(ロコさぬは、出席です。 ライブ放送はDAZN。DAZNをお店で見るなら横浜F・マリノスの試合観戦ができる飲食店・スポーツバー | Fansta(ファンスタ)で)
 
 

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味の素スタジアムの1時間天気 週末の天気【サッカー場の天気】 – 日本気象協会 tenki.jp ※2022/9/3 4:00発表

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出場停止選手のお知らせ(2022/08/29):Jリーグ.jp
(横浜)角田涼太朗 
(F東)なし

達成間近の記録について【明治安田J1 第28節】:Jリーグ.jp
(横浜) アンデルソン・ロペス:通算50得点まであと1得点
(F東)なし

【公式】FC東京vs横浜FMの見どころ(明治安田生命J1リーグ:2022年9月3日):Jリーグ.jp
 └ ユニフォーム情報:2nd(白)

— スタイル浸透を感じるFC東京。横浜FMにも真っ向から激突

約1カ月ぶりにホームゲームを戦うFC東京が味の素スタジアムに迎え撃つのは、優勝争いを繰り広げる横浜FM。攻撃的なスタイルを掲げる両チームが勝点3を巡る熱い攻防を繰り広げる。

FC東京は8月の公式戦がリーグ戦2試合のみ。8月27日に行われた前節・柏戦は、内容乏しく敗れた7日の第24節・清水戦から一転して、充実の内容を披露した。試合がなかった期間にチーム全体で目指す方向性やスタイルを再確認し、トレーニングで実践。選手間でも積極的に対話を繰り返しながら連係を深めてきた。その成果がピッチ上に表れたのが柏戦で、前半の45分はパーフェクトに近い展開で相手を圧倒。松木 玖生とバングーナガンデ 佳史扶が決めたゴールはともに相手を揺さぶった形から奪ったものであった。

主導権を握られて3失点を喫した後半のゲームコントロールはまだまだ課題として残るが、それを上回る得点力を得意なカウンターから発揮し、今季最多の6得点を奪って勝ったことは評価できる。チーム発足からおよそ8カ月、“アルベルトーキョー”が1つの形を示した試合となった。

アルベル監督も手ごたえを持ったゲームであったことは間違いなく、今節に向けては「マリノスは良いチームだから首位を走っていたと思いますし、サイド攻撃が武器であることは把握している」とリスペクトを払いながらも、「われわれにはわれわれのやるべきこと、方向性があります。引き続きチームの成長を促していくことが私の目指すものであり、この試合に対してまったく別の戦い方を選択することは考えていない」と意気込んでいた。

柏戦で高いパフォーマンスを見せた紺野 和也が「距離感も良くなってきていますし、どこが空いていて、どこのスペースを狙うかの共通認識が出てきている。それが段々と浸透してきて、うまくボールが回り始めている感覚は出ていると思います」と話すように、選手たちにもスタイルが浸透してきている実感はある。ここで上位チームを撃破し、上を目指す力があることを証明したい。

一方の横浜FMは、8月7日以来のリーグ戦となる。

8月のリーグ戦は1試合のみだったが、JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝とAFCチャンピオンズリーグを戦っていた。前者は広島とのホーム&アウェイの対戦で連敗を喫して敗退、後者もノックアウトステージ初戦となるラウンド16で神戸との接戦を落とし、短期間で2つのタイトルを失うこととなってしまった。

メンタル的に難しい状況であることは承知だが、裏を返せばここからはリーグ戦に集中できるということであり、そのショックを引きずっているようであればリーグ優勝も難しくなってくるだろう。今節はリバウンドメンタリティーが試されるゲーム。チーム一丸となりトリコロールの意地を見せつけたい。

[ 文:須賀 大輔 ]

 
 
2022/09/02 大事な次を制するのは6発大勝後のFC東京か? 公式戦4連敗中の2位・横浜F・マリノスか? | ぴあエンタメ情報

次が大事だ。前節、柏レイソルを相手に大勝を飾ったFC東京は7位に浮上。25試合を戦い11勝5分9敗・勝点38としたのだ。3位・サンフレッチェ広島は勝点47だが、消化ゲームはFC東京よりも2試合多い。4位・鹿島アントラーズも5位・柏も27試合と踏まえると、『AFCチャンピオンズリーグ(ACL)』出場圏内の3位を諦めるのはまだまだ早い。

それにしても前節は見事だった。8月27日『明治安田生命J1リーグ』第27節の三協フロンテア柏スタジアムで、先制点が生まれたのは40分だった。ゴール前でボールを受けたCFディエゴ・オリヴェイラが個の力でペナルティエリア右を突破、グラウンダーの速いクロスにインサイドハーフ松木玖生が滑り込んでゴールネットを揺らした。すると5分後には右ウイング紺野和也がボールを受け前進すると、ゴール前の左ウイング渡邊凌磨へ。渡邊がボールを左へはたくと、走り込んだ左SBバングーナガンデ佳史扶がダイレクトで左足を振り抜き追加点をマーク。

2-0の前半から一転、後半は乱打戦の様相を呈した。54分FWドウグラスのヘディングは不発に終わるも、こぼれ球をMFドッジに決められて1点返されると、3分後に右SB長友佑都のクロスを途中出場のFWアダイウトンがドンピシャヘッド。シュートは惜しくもクロスバーを叩くと、跳ね返りを同じく途中出場のMF安部柊斗が頭で押し込んだ。62分に柏がFW武藤雄樹の作り直しのクロスにドウグラスが飛び込むと、6分後にFC東京は自陣ゴール前でボールを確保した松木がハーフウェイライン手前まで進み、58分にピッチに入ったFWルイス・フェリッピへパス。フェリッピはすぐさまアダイウトンへボールを託すと、そのままゴールへ一直線。再び2点差とした。

諦めない柏は74分、左サイドを突破したドウグラスのクロスにファーサイドへ走り込んだMF大南拓磨がダイレクトで右足一閃、強烈な股抜きシュートをズバリ。三たび1点差に迫った。ホームの声援を受け、大逆転勝利へテンションを上げた柏だったが、81分DF上島拓巳が2枚目の警告を受けて退場。FC東京が数的有利をきっちり生かす形となった。

84分アダイウトンのロングパスにフェリッピが巧みに抜け出し移籍後初ゴールを決めると、89分にはアダイウトンが安部とのワンツーからとどめの一撃。FC東京が6-3で打ち合いを制したのだった。

試合後、アルベル・プッチ・オルトネダ監督は「前後半で明確に異なった試合展開だった。前半は我々の期待する試合展開だった。後半は期待していない試合展開だった。前半の内容はとても満足している。試合とボールをコントロールしながら、しっかりとゴールを目指す意図的なプレーができていた」と手応えを口にしつつ、「後半は立ち上がりからミスがいくつか重なってコントロールを失う展開になった。後半の最初の10分のプレーが課題に残る。その後はコントロールできた時間と試合をコントロールできなかった時間が交互に訪れた。簡単にボールを失ってしまうと相手にチャンスを作られてしまうのがサッカー。けれど、今日の試合は、前半にチームが成長している証を示したことにフォーカスして、いい気分でこの場を去りたい。今日、勝ててホッとしている部分は正直ある(笑)」と課題を挙げることも忘れなかった。

さらに54分の失点直後にアダイウトンと安部を投入した意図を問われると、指揮官は「最大の守備とはボールを保持すること。サッカーはボールひとつでプレーするもの。そのボールを支配するということは最高の守備をしているということ。それをあの交代でチームに求めた」と返答した。

次が重要なのはFC東京だけではない。対戦相手の横浜FMも同じだ。首位川崎フロンターレより1試合消化ゲームが少ない横浜FMは24試合を戦い14勝6分4敗・勝点48の勝点1差で追う。リーグ戦は1試合だけだが、公式戦4連敗中。8月は4戦全敗である。

8月3日『JリーグYBCルヴァンカップ』プライムステージ準々決勝第1戦・広島戦では14分に先制点を献上。43分にマルコス・ジュニオールが抜け出しGKと1対1となるも、大迫敬介に阻まれ前半の内に追い付けなかった横浜FMだが、46分右ウイング水沼宏太のクロスをCFレオ・セアラが詰めて後半早々に同点とする。しかし、その後は広島がスコアを重ねた。71分左CKが流れて作り直しのクロスからヘッドで失点すると、戦線復帰したドウグラス・ヴィエイラにも決められた。ドウグラスのゴールはVARによってオフサイドの判定で取り消しとなったが、試合終了間際にもFKの跳ね返りを蹴り込まれて1-3。力負けを喫した。

7日『明治安田J1』第24節では川崎Fとインテンシティの高い手に汗握る好ゲームを披露。互いに勝点1を分け合う1-1に終わるかと思われた試合終了ラストプレーで劇的ゴールを決められて1-2。3連覇へ黄色信号が点ろうとしていた川崎Fを勢い付けてしまった。10日の広島との『ルヴァンカップ』準々決勝第2戦では立ち上がりに失点を喫し、さらにCB角田涼太朗が一発退場……。数的不利の中1点返すも1-2で逆転4強は叶わなかった。

続く18日の『ACL 2022』ラウンド16・ヴィッセル神戸戦も相手に先制された。それでも失点した3分後の10分、右ウイング仲川輝人のクロスをトップ下の西村拓真がヘッドを叩き込み、すぐさま試合を振り出しに戻した。しかし、神戸ペースで試合は進み、31分にはPKを献上し、再び1点ビハインドに。後半、横浜FMが猛攻を仕掛けるも、ゴールには至らず。自分たちの時間帯に決められなかった横浜FMは代償を払うこととなった。80分、神戸に勝負を決める3点目を決められたのだった。90分、CFアンデルソン・ロペスがゴールをマークするも、反撃はここまで。『明治安田J1』で首位に立っていた横浜FMは残留争いに甘んじている神戸に敗退。またしても『ACL』をラウンド16で去ることになった。

ケヴィン・マスカット監督は「悔しい気持ちでいっぱい。前半は自分たちがアプローチをしようとしたことがピッチで表現できなかった。後半はアプローチをしようとしたことが表現でき、アグレッシブさ、最後まであきらめない姿勢も見せられた。でも、終わってみれば敗退。やはり悔しい気持ちでいっぱい」と悔しさを露わにした。また失意の中でも「この試合で得たもの、学んだものを次に向けての糧にしないといけない」と先を睨んだ。

早期敗退により、横浜FMは真夏の過密日程から解放された。『ACL』ラウンド16から半月、横浜FMは何を学び、リーグ戦にどう生かしてくるのか。次節・FC東京戦で問われることになるだろう。

直接対決の通算成績を見ると、FC東京の18勝8分17敗とほぼ互角の展開だが、ここ最近のゲームでは横浜FMが4連勝。昨年11月の第35節、衝撃的な8-0は両軍サポーターに強烈な印象を残していることだろう。

『明治安田J1』第28節・FC東京×横浜FMは9月3日(土)・味の素スタジアムにてキックオフ。当日は『ぴあ Day』として開催。来場者先着3万名に無線制御型ライトFreFlow(フリフラ)が配布。『FIREWORKS NIGHT』も行われ、選手紹介や選手入場時に味スタ屋根上より450発もの特殊効果花火が打ち上がる。またスペシャルゲストとして『東京五輪』スケートボード・男子ストリート金メダリストの堀米雄斗が来場。石川直宏クラブコミュニケーターとのトークショーやスケートボードのデモンストレーションなどを実施する。チケットはチケットFC東京(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。

取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)

 
 
2022/09/01 FC東京の勝ち筋は『幅と深さと強度』にあり。一方、公式戦4連敗中の横浜FMは回復力がカギ【J1第28節◎注目カード展望】 (1/3) – サッカーマガジンWEB

— 前節、大勝したFC東京に攻撃改善の兆し
ーー9月3日に行われるJ1第28節は多くの注目カードがありますが、今回はFC東京対横浜F・マリノスについて考察、展望したいと思います。前回、FC東京を取りあげてから少し時間が経ちました。変化を感じる部分はありますか。

北條 攻撃が良くなっていると思います。メンバーが変わったこともありますが、とくにビルドアップが改善されています。センターバック(CB)の立ち位置が良くなったことが関係していると思います。最初の頃は、前回も話した通り、相手が2枚でプレスに来る際に、後ろで3枚回しをする(3人でボールを回す)ケースがなかったけれど、常に3人で回すというわけではないものの、2人のCBがしっかり距離を取って、真ん中にアンカーの東慶悟が落ちてくるケースが見られます。それに伴い、インサイドハーフの松木玖生も1列下りてきてビルドアップを助けるシーンは増えている。おそらくアルベル監督としては松木には高い位置に留まって2列目でボールを受けてもらう方がいいと考えていたと思います。ただ受けるも何も、まず後ろでボールを回す次の展開、つまり『出口』をつくらないとボールを前に運んではいけない。そこで松木がフォローに入るケースが増えている。相手のプレスの形に応じてビルドアップの場面で下がったり下がらなかったりという選択が、随分とスムーズになってきました。

ーー前節の柏戦はその形が見られました(6-3でFC東京が勝利)。

北條 柏は、前から行うプレスが強いチームなので、前進するのが難しい時間帯もありました。それでもFC東京のビルドアップは以前と比べればかなりスムーズになっています。相手に詰められると、出口を見つけられずに大きくライン裏にボール蹴るシーンが多かったのですが、柏戦では何度も出口をつくっていました。
 相手の柏は細かく言えばハイプレスというよりもミドルプレスに近い形で守っていましたが、陣形をコンパクトにするために最終ラインを押し上げてハイラインになります。それに対してFC東京はサイドで起点をつくって攻めていた。1点目の松木玖生のゴールは象徴的ですが、外に開いた紺野和也にボールを入れて起点をつくり、ディエゴ・オリヴェイラが背後に走ってチャンスを広げた。幅と深さを絡めて攻撃できていました。

ーー以前は幅と深さを同時に取るケースが限られていました。

北條 もちろん、柏が相手だったので幅と深さを取る狙いがチームにあったと思いますが、前半に挙げた2ゴール(松木、バングーナガンデ佳史扶)は、その意味でパーフェクトでした。柏はたくさん失点するようなチームではありませんが、2点目も塚川孝輝が反転し、紺野が右サイドを抜け出したところから渡邊凌磨経由で最後は佳史扶が決めている。そういう『形』がピッチで出せるようになってきたと感じます。

ーー柏戦でポジティブな要素を見せたFC東京は次節(9月3日)、今季のJ1を引っ張っている上位の横浜FMと対戦します。この対戦をどう読みますか。

北條 言うまでもなく、横浜FMと柏は違います。ただ、横浜FMもハイラインのチームではあるので、FC東京の立場に立ってみると、「幅と深さ」を取って攻めるという点において攻略のイメージが重なる部分はあるでしょう。組み合わせによってですが、やはりどうやってボールを動かすかは重要です。それによってゴール前の崩しも変わってくるので。

ーーどういうことでしょう。

北條 先ほども触れましたが、渡邊が4-3-3の左ウイングで出場した場合、渡邊は内側に入ってくるウイングで、左サイドバックの佳史扶は『外回り』のタイプですよね。例えばビルドアップの時に、アンカーの東慶悟が1列下りて、インサイドハーフの松木も連動して下りるとなったときに、それだけなら中盤が二人になってしまいますけど、渡邊は頻繁に中に入ってくるので、3人という数をキープできる。そして空けたサイドのスペースには佳史扶が入り、幅を取る。仮に後ろを2枚で回せるとなれば、渡邊を加えた4人で中盤を構成できるし、渡邊は良いポジションを取る選手なので優位な展開を導く可能性も高まる。柏戦で見られたようにボールをうまく前進させ、動かすことで崩しの形をつくりたいということです。ただ、両ウイングがアダイウトンと紺野という組み合わせだとまた攻め筋が変わってきますが。
 柏戦で2点を取っていますし、アダイウトンの先発起用ということも当然あり得ますが、途中からジョーカーとして出てきたときの破壊力には、すさまじいものがある。逆にアダイウトンを先発させて、交代策を考えたときにどのくらいのインパクトを与えられるか。そこはアルベル監督がどう考えるかですが。

ーー今のアダイウトンは、ちょっとやそっとでは止められない凄みがありますね。

北條 FC東京が先に点を取って横浜FMが前がかりに来るという展開になったときに、アダイウトンというカードを切ってカウンターを狙って追加点を目指す。柏戦はそういう展開が多かったですけど、FC東京がリードした展開、あるいは0ー0の状況でも同じだと思います。とくに横浜FMが相手となると、押し込まれる時間が長くなることが想定されます。前半からアダイウトンを起用すると、どうしても守備の強度が落ちるというデメリットが出てしまう。前半に失点を重ねたくはないので、やはり後半に投入する方がいいのではないかと思います。

— 人を捕まえにいく意識を持てるか?

ーー先日の柏戦で言えば、2点を奪ったあと、FC東京は後半に3失点することになりました。守備面の問題が出たとも言えます。

北條 対横浜FMとなったときにFC東京が考えなくてはならないのは、柏戦で2-0とした後の展開でしょう。81分に柏の上島拓巳が退場しましたが、後半開始から81分までの間の展開が横浜FM戦でも増えると思います。FC東京は今季、昨季から180度違うスタイルを推し進めているわけで、当然いろんなことを変えていかなければいけないですが、攻撃がシーズン前半戦に比べて改善されている一方で、守備の問題はまだまだ改善し切れていません。先行した際に受け身になりやすいのは当然としても、例えば0-0であっても、FC東京には受け身になる傾向が見えます。そして柏戦でとくに問題だったのは、人に対してプレッシャーがかかりにくいことでした。

ーーなぜ、そうなるのでしょう。

北條 今、世界でもトップレベルではほとんどがそうだと思いますが、J1でも上位にいるチームの多くが、人を捕まえにいくプレスを行います。アルベル監督の意図かどうかは判断しかねますが、FC東京はゾーンの意識が強い。

ーー昨年までの戦いの中で培ってきたものと言えるかもしれません。

北條 コンパクトなブロックを組むことを優先しているのは分かりますが、人を捕まえる意識に関しては少し希薄なところが見受けられます。柏戦ではサイドに起点をつくられて、そこからのクロスで失点しました。クロスが入るまでほとんど相手選手に対してコンタクトできず、ボールを運ばれてしまったのは、人に対してアプローチできていないから。大南拓磨からのクロスで失点しましたが、横浜FMには周知のとおり、水沼宏太というクロサーがいます。危険度は、横浜FMの方が高いでしょう。
 当然、相手とのフォーメーションの兼ね合いもありますし、あの場面にフォーカスすると、渡邊はかなり中にポジションを取っていて、最終的にはアプローチしに行ったものの、最初のところではどうだったのか、というのはある。同時に佳史扶は人を捕まえておらず、余っている状態で後ろにいました。「ステイしろ」との指示があったのかもしれませんが、渡邊が中にいるのであれば、佳史扶は前に出て大南を捕まえに行く方がよかったかもしれない。フォーメーションの噛み合わせが悪い相手に対して、どう守るか。決め事はあると思いますが、ここでもう一度、整理しておく必要はあるでしょう。

ーー先ほど柏と横浜FMは違うという話がありましたが、その違いはFC東京にとって守備面で感じることになりそうですね。

北條 柏戦ではFC東京がボールを持つ時間が長かったので、攻撃する時間も必然的に長くなりました。次戦の相手・横浜FMはそもそもボールを動かす力がある上に、守備の強度も高いチームです。そうなると当然、FC東京は守る時間が長くなる。そのときにどうするのか、ということです。どうやってボールを奪うか。
 チーム全体で前からハメる意図をもってボールを奪っているシーンはここまであまりなかったと思います。高い位置で奪うのは、どちらかと言えば、松木や安部柊斗ら個人の力によるところが大きい。むろんハイプレスは一朝一夕でできるわけでもないし、アルビレックス新潟時代を振り返ってもアルベル監督に、ハイプレスを徹底的にやる考えはないようにも思います。カウンタープレスは実践していましたが。そうなると、いかに強度を落とさずに戦えるかがポイントで、交代枠をうまく使いながら戦うことがカギになるのではないかと。柏戦も、もう少しカードを切るのが早くてもよかったのではないかと思います。

ーーFC東京の勝ち筋はいかに強度を保ち、幅と深さを取って攻め切れるか。

北條 スプリントの回数も走行距離もここ数シーズンは横浜FMがダントツの数字を残していました。今年はサガン鳥栖や京都サンガF.C.、一時はサンフレッチェ広島に次ぐ数字になっていましたが、FC東京が上位陣を破り、さらに順位を上げていくには、そういうチーム相手に強度を上げて戦うことが求められます。横浜FM戦はまさに、そこが問われる試合になるかもしれない。変革期にあることを踏まえれば、現状ではいかに『自分たちの時間』を長くするかにトライする方向になるとは思いますが、ブロック組んだときに人を捕まえに行くこと、そして失点のリスクをどれだけ下げられるかは注目すべき点だと思います。

ーー完成度でまさり、順位も2位と7位で、横浜FMが上。しかし8月に公式戦4連敗を喫していて、今回のFC東京戦は横浜FMにとってJ1優勝を果たすために負けられない一戦という位置づけでしょう。

北條 横浜FMはこの間のACLのヴィッセル神戸でもそうでしたが、ルヴァンカップ準々決勝の広島戦にしろ、強度の高い相手のプレッシャーに苦しんだのは間違いないところです。相手のハイプレスをかわしても中盤でロストして一気に背後を突かれる形が散見し、神戸戦はそれに近い形で失点していました。リーグ戦は8月7日の川崎フロンターレ戦以来で、8月には優勝を目指していたACLとルヴァンカップという二つのカップ戦に敗退しています。試合勘の部分とメンタル面がどこまで回復しているかが、横浜FMにとっては大きなカギになるでしょう。

 
 

こけまりログ

▼今季の対戦結果

【試合結果Webニュースまとめ(2○1)】2022/4/2(土)19:00KO J1第6節 横浜F・マリノスvs.FC東京@日産スタジアム
 
 
▼昨季の対戦結果

【試合結果Webニュースまとめ(0○3)】2021/5/1(土)14:00KO J1第12節 FC東京vs.横浜F・マリノス@味の素スタジアム

【試合結果Webニュースまとめ(8○0)】2021/11/6(土)16:00KO J1第35節 横浜F・マリノスvs.FC東京@日産スタジアム
 
 

 
 

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