【試合結果Webニュースまとめ(1○0)】2024/3/13(水)19:00KO AFCチャンピオンズリーグ2023/24 準々決勝 第2戦 横浜F・マリノスvs.山東泰山(サントウタイサン)足球倶楽部@横浜国際総合競技場


【試合結果Webニュースまとめ(1○0)】2024/3/13(水)19:00KO AFCチャンピオンズリーグ2023/24 準々決勝 第2戦 横浜F・マリノスvs.山東泰山(サントウタイサン)足球倶楽部@横浜国際総合競技場
 
 

アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.Jリーグ.jp
3.X(旧Twitter) / Instagram
4.ハイライト動画
5.Webニュースログ
6.今週の他会場など

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

ACL 準々決勝 第2戦 横浜F・マリノス vs 山東泰山 試合データ | 横浜F・マリノス 公式サイト

AFCチャンピオンズリーグ2023/24 準決勝進出決定のお知らせ | ニュース | 横浜F・マリノス 公式サイト
 
 

Jリーグ.jp

【公式】横浜FMvs山東泰山の試合結果・データ(AFCチャンピオンズリーグ:2024年3月13日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)
 └ 入場者数 12,887人

監督コメント

[ ハリー キューウェル監督 ]

次のステージに進めたことは素晴らしく、誇りに思います。この大会の経験は自分もありますが、ヨーロッパのチャンピオンズリーグでもアジアのチャンピオンズリーグでもタフな戦いになります。戦い方は難しく、常にベストを尽くさないといけません。今日はスタートからボールを支配し、良い形で進められた部分は多かったのですが、我慢しなければならなかった時間帯もありました。修正しようと後半に入った中、退場者が出てしまい、思うような形では進みませんでした。山東泰山もタフで強さを持ったチームです。それでも自分たちは1人少なくなった状況で最後の最後まであきらめない姿勢を持ち、前に出続けました。結果にも満足していますし、最高のパフォーマンスをしてくれた選手たちを誇りに思います。

--1人少なくなったあと、2トップの配置にしました。得点を取りにいく姿勢を見せたということでしょうか。
自分たちは慌てることなく、相手がイヤがるだろうワイドのスペースを使う狙いがありました。自分たちにはスピードのある選手がいますし、その狙いは常に持っています。10人であろうが、11人であろうが、変わらずにやった中、結果がついてきました。ハイプレスにしてもそうです。相手が前に来るのであれば、裏への抜け出しを狙っていました。

--ACLを勝ち上がるために、リーグ戦とは異なる、強調される部分は何でしょうか。
カップ戦は勝ち抜きなので、負けてしまえば終わってしまいます。リーグ戦は年間を通して試合をこなしていきます。ミスがより許されないのが、カップ戦です。リーグ戦でミスをしていいということではありませんが、カップ戦は負けてしまえば、もう取り戻すことはできません。そこに自分は違いを感じます。

選手コメント

アンデルソン ロペス

今日の試合はいつもどおり、ファミリーとして戦い抜きました。いろいろな難しい場面をチームとして乗り越え、この結果に終われてうれしく思っています。

--得点シーンを振り返ってください。
(退場者が出て)1人少なく、悪い流れで押されていた時間帯でした。ショートカウンターで(松原)健から始まりミヤ(宮市 亮)に渡って、最後の(山根)陸はとても冷静に僕の動きを見て、パスを出してくれました。うまく合わせることができて良かったです。うまく動き出し、フリーになれれば、ボールが来ると信じていました。

--簡単ではないシュートだったと思います。
もちろん簡単ではありませんでした(笑)。あのような場面ではチャンスがいつ来るか分からないので、常に準備をして考えるスピードを速くしなければなりません。もしトラップしていれば、DFに詰められてシュートに至らなかったと思うので、ダイレクトで打つことしか考えませんでした。

--アジア制覇にまた一歩近づきました。
僕だけではなく、マリノスに関わるすべての人たちがこのタイトルを夢見ていると思います。このタイトルを獲ってクラブW杯に出場することを夢見ています。そこに行けば必ず歴史に名が残るので、次のステージでも最後までベストを尽くして戦います。

松原 健

ここ数年、トーナメントで上に行けていなかったので、まずはベスト4に行けて良かったです。1人少なくなった状況で、攻めに転じたい思いはありましたが、そこは引かざるを得ない状況ということはみんな理解していましたし、割り切れていました。

--決勝点の起点となった場面を振り返ってください。
前半にもヤン(マテウス)とナベコー(渡辺 皓太)に出したパスがありました。相手は前には強い守備をしますが、ひっくり返すと脆さが出る。そこは常に狙っていましたね。自分の得意なプレーで得点の起点になれて良かったです。あそこは(宮市)亮しか見えていませんでした。亮も待ってくれていたので、意思疎通ができていたと思います。

--ACLで初のベスト4ですが、皆さん総じて冷静なように感じます。
そうですかね(笑)。みんなもっと点を取りたかったのだと思います。自分たちは引いて守るサッカーをやりたいわけではありません。ボールを保持して、相手陣地でポゼッションして崩して点を取ることを一番求めているので、試合には勝ったけど、そこがやりたかったのではないでしょうか。その意味合いが「冷静」の中にあるのかなと。少なくとも僕はありますね。20年、22年とベスト16で負け、そこから1つずつ上に上がっている状況なので、また地に足をつけてやっていくだけです。

山根 陸

--アシストシーンを振り返ってください。
僕が入ったシチュエーションは(退場者が出ていて)1人少ない状況で、ポジションやシステムを少しずつ変えていました。僕は途中からなので、みんなよりも仕事をしないといけないと思っていたし、0-0のまま10人でいくのはキツいのですが、とはいえ、チャンスがあれば、スペースを探していました。

(松原)健くんから(宮市)亮くんに渡った時点で、相手がボールウオッチャーになるのは分かっていました。背中を取れば何か起こると思っていました。亮くんが良いボールをくれたし、CBを釣り出してくれました。(アンデルソン)ロペスが1対1なのは分かっていたので、ロペスがどうするのかなと思っていたら、相手が来てくれました。ロペスが素晴らしい動きをしてくれたので、あとはロペスのゴールです。

--クラブ初のACLベスト4です。
マリノスのクラブとして大きいことです。長い歴史の中、全員でここまで進んできて、初めてベスト4に進出したチームにいられて誇りに思います。みんな先を見据えているので、まずは次ですね。

--課題に挙げていた得点に関与しました。
数字はサッカー選手として一番大事ですが、それだけになってもいけません。でも日産スタジアム(ACLでの名称は横浜国際総合競技場)で初アシストなので、うれしかったです。これからもアシストだけでなく、ゴールに結びつけていきたいです。去年と比べると、ボックストゥボックスが求められているので、得点に絡みやすい役割だとは感じています。

 
 

X(旧Twitter) / Instagram


 
 


 


 
 

ハイライト動画


【横浜F・マリノス×山東泰山|ハイライト】エースの一発で苦しみながらもベスト4進出!|AFCチャンピオンズリーグ23/24 準々決勝 第2戦 – YouTube
 
 

ネットニュース・Weblog

スポーツニッポン

【ACL】横浜がロペス弾でクラブ初の4強!ヤンマテウス負傷、永戸退場も10人で耐えた 日本勢残った― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 準々決勝が行われ、日本勢で唯一、クラブとしては初めてベスト8に進んだ横浜はホームで山東(中国)との第2戦を1―0で制し、2戦合計3―1で4強入りを果たした。前半にFWヤン・マテウス(25)が負傷交代し、後半にはDF永戸勝也(29)がイエローカードの累積で退場。ピンチに見舞われながらも、後半にFWアンデルソン・ロペス(30)が先制点を奪い、勝利をもぎ取った。決勝トーナメントはホーム&アウェー方式で行われており、準決勝は蔚山(韓国)と戦う。

 数的不利の中、0―0で耐えてきた横浜イレブン。後半30分、ついに均衡を破った。松原が自陣から右サイドの相手陣深くのスペースへロングボールを供給。宮市が収めて味方へつなぐと、山根がペナルティーエリア右からゴール前にクロス。待ち構えていたアンデルソン・ロペスが左足でダイレクトボレー。ゴール右隅に叩き込み待望の先制点を挙げた。

 この時点で2戦合計3―1とした横浜。試合が一気に動き出す。後半38分には相手DFガオ・ジュンイーがレッドカードで退場。10人対10人となった激闘は、最後まで闘志あふれるプレーを見せ続けた横浜が1点のリードを守り抜き、クラブ史上初のベスト4進出を決めた。

 試合後、クラブの歴史に新たな一ページを刻む決勝ゴールを決めたロペスは「ありがとうございます。とてもうれしいです。このユニホームで歴史をつくれているのはとても幸せなことです。でも、ここで立ち止まるのではなく、まだあと2試合あります。全員で戦っていきたい」と頂点を見据えた。

 横浜は2―1で勝利した6日の第1戦から先発2人を変更して臨んだ。キューウェル監督は「自分たちのサッカーを表現する。いいスタートを切りたい」と試合の入りを重要視。その言葉の通り、2戦連続先発のFW植中、1次リーグから山東戦計2得点のFWロペスらがゴールを狙った。だが、なかなかネットを揺らすことができず、前半24分には今季初先発で起用されたDF永戸がFKを蹴るも相手GKの正面。中盤は自陣で我慢の展開が続いたが、GKポープの好セーブ連発でしのいだ。同42分にはマテウスが右脚を抑えながらピッチに倒れ込み、負傷交代するアクシデント。FW宮市が急きょ途中出場し、なんとか0―0で試合を折り返した。

 さらにピンチは続く。後半2分、永戸がこの日2枚目となるイエローカードの判定を受けて退場。数的不利な状況で残り時間を戦う厳しい状況を強いられた。昨季までチームを率いたケビン・マスカット前監督(現上海海港監督)が残した決勝トーナメントの舞台。アタッキングフットボールの思いを受け継ぐキューウェル監督は「過去に素晴らしい監督がベースをつくった上でここに来た」と逆境続きの展開でも戦い抜いた。

 
【ACL】横浜初の4強弾!アンデルソン・ロペス「このユニホームで歴史をつくれているのはとても幸せ」― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 準々決勝が行われ、日本勢で唯一、クラブとしては初めてベスト8に進んだ横浜はホームで山東(中国)との第2戦を1―0で制し、2戦合計3―1で4強入りを果たした。前半にFWヤン・マテウス(25)が負傷交代し、後半にはDF永戸勝也(29)がイエローカードの累積で退場。ピンチに見舞われながらも、後半にFWアンデルソン・ロペス(30)が先制点を奪い、勝利をもぎ取った。決勝トーナメントはホーム&アウェー方式で行われており、準決勝は蔚山(韓国)と戦う。

 クラブの歴史に新たな一ページを刻む決勝ゴールを決めたロペスは「ありがとうございます。とてもうれしいです。このユニホームで歴史をつくれているのはとても幸せなことです。でも、ここで立ち止まるのではなく、まだあと2試合あります。全員で戦っていきたい」と頂点を見据えた。

 横浜は2―1で勝利した6日の第1戦から先発2人を変更して臨んだ。キューウェル監督は「自分たちのサッカーを表現する。いいスタートを切りたい」と試合の入りを重要視。その言葉の通り、2戦連続先発のFW植中、1次リーグから山東戦計2得点のFWロペスらがゴールを狙った。

 前半にFWヤンマテウスが負傷交代。永戸が退場と数的不利の中、0―0で耐えてきた横浜イレブン。後半30分、ついに均衡を破った。松原が自陣から右サイドの相手陣深くのスペースへロングボールを供給。宮市が収めて味方へつなぐと、山根がペナルティーエリア右からゴール前にクロス。待ち構えていたアンデルソン・ロペスが左足でダイレクトボレー。ゴール右隅に叩き込み待望の先制点を挙げた。

 この時点で2戦合計3―1とした横浜。試合が一気に動き出す。後半38分には相手DFガオ・ジュンイーがレッドカードで退場。10人対10人となった激闘は、最後まで闘志あふれるプレーを見せ続けた横浜が1点のリードを守り抜き、クラブ史上初のベスト4進出を決めた。

 
【ACL】横浜・宮市「アジア1位になれるチャンスがあるので、これは獲りにいかないと」途中出場で躍動― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 準々決勝が行われ、日本勢で唯一、クラブとしては初めてベスト8に進んだ横浜はホームで山東(中国)との第2戦を1―0で制し、2戦合計3―1で4強入りを果たした。前半にFWヤン・マテウス(25)が負傷交代し、後半にはDF永戸勝也(29)がイエローカードの累積で退場。ピンチに見舞われながらも、後半にFWアンデルソン・ロペス(30)が先制点を奪い、勝利をもぎ取った。決勝トーナメントはホーム&アウェー方式で行われており、準決勝は蔚山(韓国)と戦う。

 試合後、前半43分に負傷のマテウスに代わって急きょピッチに入った宮市亮(31)は「非常にタフな戦いでした。チームみんなで勝ち取った勝利だと思います」と笑顔で試合を振り返った。「内容もそうですけど、気持ちで」。その言葉通り、最後まで走り続けゴールに迫った31歳は、目を輝かせながら「(初の4強という結果は)クラブにとっては大きな意味がある。しかし、アジア1位になれるチャンスがあるので、これは獲りにいかないと。この(4強進出の)切符をかみしめて、次に向かいたい」と力強く語った。

 横浜は2―1で勝利した6日の第1戦から先発2人を変更して臨んだ。キューウェル監督は「自分たちのサッカーを表現する。いいスタートを切りたい」と試合の入りを重要視。その言葉の通り、2戦連続先発のFW植中、1次リーグから山東戦計2得点のFWロペスらがゴールを狙った。前半終了間際にFWヤンマテウスが負傷交代。宮市が急きょ途中出場し、なんとか0―0で試合を折り返した。

 後半早々に永戸が退場と数的不利の中、0―0で耐えてきた横浜イレブン。後半30分、ついに均衡を破った。松原が自陣から右サイドの相手陣深くのスペースへロングボールを供給。宮市が収めて味方へつなぐと、山根がペナルティーエリア右からゴール前にクロス。待ち構えていたアンデルソン・ロペスが左足でダイレクトボレー。ゴール右隅に叩き込み待望の先制点を挙げた。

 この時点で2戦合計3―1とした横浜。試合が一気に動き出す。後半38分には相手DFガオ・ジュンイーがレッドカードで退場。10人対10人となった激闘は、最後まで闘志あふれるプレーを見せ続けた横浜が1点のリードを守り抜き、クラブ史上初のベスト4進出を決めた。

 
【ACL】横浜・キューウェル監督 歴史に名を刻む4強「自分たちで自分たちを難しくしてしまった時間も」― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 準々決勝が行われ、日本勢で唯一、クラブとしては初めてベスト8に進んだ横浜はホームで山東(中国)との第2戦を1―0で制し、2戦合計3―1で4強入りを果たした。前半にFWヤン・マテウス(25)が負傷交代し、後半にはDF永戸勝也(29)がイエローカードの累積で退場。ピンチに見舞われながらも、後半にFWアンデルソン・ロペス(30)が先制点を奪い、勝利をもぎ取った。決勝トーナメントはホーム&アウェー方式で行われており、準決勝は蔚山(韓国)と戦う。

 試合後、タフな試合を戦い抜き、クラブ史上初の4強進出を決めたキューウェル監督は「やっと終わった」と苦笑い。続けて試合を振り返り「ホーム&アウエーの難しい戦いの中で、ハードワークもして大変な試合内容となった。前半はチャンスをつくる中で、耐える時間もあった。自分たちで自分たちを難しくしてしまった時間もあった中で、選手たちは最後までよく戦った」と選手たちを称えた。アジアの頂点まであと2戦。「とにかく、やっと終わった。今日は勝利をかみしめたい。寒い中で応援してくれたサポーターとともに」と安どの表情を見せていた。

 ▼ロペス とてもうれしいです。このユニホームで歴史をつくれているのはとても幸せなことです。でも、ここで立ち止まるのではなく、まだあと2試合あります。全員で戦っていきたい。

 ▼ポープ・ウィリアム (無失点の結果に)チームみんなが戦ってくれてゼロで終えられたのは良かった。(数的不利の中)押し込まれるのは予想できていて、準備のところを凄く心掛けていた。ACLもJリーグも一戦一戦戦っていくという気持ちでやっている。チームの力になれて良かった。

 ▼宮市 非常にタフな戦いでした。チームみんなで勝ち取った勝利だと思います。内容もそうですけど、気持ちで。(初の4強)クラブにとっては大きな意味がある。しかし、アジア1位になれるチャンスがあるので、これは獲りにいかないと。

 
横浜、ACL初4強 10人でも攻め抜きロペスV弾、キューウェルイズム貫徹が奏功 次戦は韓国・蔚山― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 準々決勝が行われ、日本勢で唯一、クラブとしては初めてベスト8に進んだ横浜はホームで山東(中国)との第2戦を1―0で勝利し、2戦合計3―1で4強入りを果たした。前半に負傷者、後半に退場者を出しながらもFWアンデルソン・ロペス(30)が決勝ゴール。ハリー・キューウェル監督(45)は攻めのタクトで勝利に導いた。準決勝は4月に蔚山(韓国)と戦う。

 不測の事態が起きても、数的不利の逆境でも、アタッキングフットボールを貫いた。横浜はクラブ初の4強入り。キューウェル監督は「後半に退場者が出て思うような形ではない中、最後まで諦めない姿勢で戦った選手たちを誇りに思う」と称えた。

 ピンチの連続でも、指揮官の采配が的中した。前半43分にFWマテウスが負傷交代し、後半2分にはDF永戸がこの日2枚目のイエローカードの判定で退場。両軍無得点のまま10人での戦いを強いられたが、フォーメーションを4―4―1から途中で4―3―2へと変更。第1戦を2―1で勝利しているため、守備を優先してドローに持ち込む戦略もあった中、あえて攻撃の枚数を増やした。

 「勇猛果敢でマリノスらしい。決して守りに入るつもりはなかった」とMF喜田主将。受け身にならず、攻め続けたことで同30分にロペスの決勝弾へとつながった。

 決勝トーナメント1回戦第1戦も退場者を出しながらドローへ持ち込み、同第2戦は120分の激闘を制して勝ち進んできた。「この大会はどの試合もタフだ。(今日も)やっと終わったな、と(思う)」と苦笑した指揮官。苦難を乗り越えた先にアジアの山頂が待っている。

 
 

ニッカンスポーツ

【ACL】横浜、退場者出しながら初の4強進出!A・ロペスがゴール、山東に1-0勝利 – サッカー : 日刊スポーツ

横浜F・マリノスが初の準決勝進出を果たした。山東(中国)をホームに迎え、退場者を出して10人になりながらFWアンデルソン・ロペスのゴールで1-0と勝利した。2戦合計3-1で勝ち上がり、次は蔚山(韓国)と4月17日(アウェー)と24日(ホーム)に激突する。

マリノスが日本勢最後の砦を守った。初戦のアウェーを2-1と先勝し、1点リードで迎えたホームの第2戦。立ち上がりから右のヤン・マテウス、左のエウベルの突破力を糸口に追加点を狙い攻勢を掛けた。だが山東の高い壁は崩せず、ボールを持ちながら決定的な場面をつくれない。

そうしていると前半30分すぎから流れは山東へ。1トップに190センチの長身FWクリサンを起用。第1戦は負傷もあってベンチに温存されたが、今大会トップの8ゴールを挙げるエースが最前線に立ち、横浜ゴールに圧力をかけてくる。エドゥアルド、上島のセンターバックが懸命にはね返すが、32分にCKからヘディングシュートを打たれる。続けて35分に連続攻撃からペナルティーエリア内からシュートを打たれたが、GKポープ・ウィリアムががっちりキャッチした。

ラウンド16で川崎フロンターレを2戦目のアウェーで4-2と勝利し、2戦合計6-5と制した山東。大柄な選手に加え、小回りの利く選手も配置したパワフルな攻撃力のチームだ。

アディショナルタイムには山東のジョージア代表MFカザイシュビリのドリブル突破を許し、ゴール前中央で上島が倒していまい、ファウル。20メートルの距離から直接FKを与えた。ブラジルから中国に帰化したフェイ・ナンドゥオのシュートをDF永戸が頭でクリア。1点のリードを保ったまま後半に勝負は持ち込まれた。

その後半早々、横浜はピンチに陥った。2分、左サイドで競り合った際に永戸が相手選手の足を踏み付けてしまい、前半に続く2枚目のイエローカードで退場となった。

10人となった横浜は8分、エウベルから山根へ、植中から渡辺泰へチェンジ。負傷したヤン・マテウスに代わり前半43分から出場していた宮市をサイドかA・ロペスとの2トップに添え、システムを4-3-2と変更。山東が一気に前に出てくる中、GKポープ・ウィリアムを中心に耐える時間が続いた。

22分には山東のフェイ・ナンドゥオにフリーでシュートを打たれる決定的な場面があったが、鋭いシュートはゴール右脇のネットへわずかに外れた。

両チームがプライドを懸け。闘い。球際の激しさは増し、ファウルの笛が次々と吹かれた。

我慢した先に待望の追加点が生まれた。後半30分、右サイドに出た縦パスを宮市がキープし、サポートにきた山根へ落とす。山根は逆サイドにいるA・ロペスへ絶妙のクロスボールを送ると、これをエースが左足のボレーシュートでたたき込んだ。2戦合計3-1。10人になっても、横浜は掲げる「アタッキングフットボール」の看板を降ろさなかった。この気概が値千金のゴールにつながった。

後半35分には宮市が抜け出したところを倒された。VARで決定機阻止で山東にもレッドカードが出た。

その後は相手の猛攻を受けたが、全員がゴール前に戻りブロックをつくり、ゴールを死守。横浜が初のアジア4強へと進出。狙う頂点が見えてきた。

 
【ACL】初の準決勝進出をつかんだ横浜が「覚悟」で突き通した「アタッキングフットボール」  – サッカー : 日刊スポーツ

日本勢最後のとりで、横浜が初の準決勝進出を果たした。退場者を出して10人になりながら、後半30分にFWアンデルソン・ロペスのゴールで山東(中国)に1-0と勝利。2戦合計3-1とした。次は蔚山(韓国)と4月17日(アウェー)と24日(ホーム)に激突。アジアの頂点に向け、また1つ視界が開けた。

我慢のトンネルを抜けると、歓喜の景色が待っていた。後半30分、横浜がショートカウンターを仕掛けた。縦パスを右奥で受けた宮市からMF山根へとつなぎ、ファーサイドで待つAロペスへ絶妙なクロスボール。エースは迷わず左足のボレーでたたき込んだ。横浜にとって待望の追加点。ゴール裏のサポーターが沸く。トリコロールの三色旗が華やかになびいた。

掲げる「アタッキングフットボール」。10人になっても看板は降ろさなかった。ボランチで攻守を支えたMF渡辺皓が「相手も前に出てくる。耐えればチャンスは出てくる」と言えば、キューウェル監督は「11人だろうが、10人になろうが変わらずやろうとした」。攻撃が最大の防御となった。後半35分には再びカウンターから宮市が抜け出し、決定機を阻止した山東の選手は退場。主導権を握っていたのは横浜だった。

両チームのプライドが激突した。前半から球際で激しくぶつかり合い、ファウルの笛が鳴り続ける。後半開始早々、DF永戸に2枚目のイエローカード。まさかの退場だった。残り時間はロスタイムも含め50分近く。第1戦を2-1で終えて1点リードしていたとはいえ、そのアドバンテージはないも同然。相手は先に川崎Fを同じように食っていた。190センチの長身ブラジル人FWクリサンは変わらず脅威だった。だが肉弾戦をいとわず、チャンスとみるやしたたかに攻め立てた。喜田主将は「どういう形であれ我々の意思、覚悟、たくましさを見せられた」と満足そうに話した。

リバプール時代に欧州CL優勝を経験したキューウェル監督は「こういう大会は個で勝つことは難しい。チーム一丸になることが大事なんだ」。アジアの頂点がまた一歩近づいた。【佐藤隆志】

▽横浜A・ロペス(決勝ゴールに)「ショートカウンターからの連係に始まり、陸(山根)が冷静にクロスを送ってくれた。ニアに走るのでなく、ファーサイドへ冷静に走った。決められてうれしい」

 
【ACL】横浜、クラブ初ベスト4進出 アンデルソン・ロペス決勝弾で山東をホームでも下す/詳細 – サッカーライブ速報 : 日刊スポーツ
 
 

サンケイスポーツ

J1横浜M、山東下し初の準決勝進出 キューウェル監督「選手を誇りに思う」/ACL – サンスポ

サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は13日、横浜市の日産スタジアムで準々決勝第2戦が行われ、日本勢で唯一8強に勝ち上がったJ1横浜Mは山東(中国)に1―0で勝ち、2戦合計3―1で初の準決勝進出を決めた。

6日に行われたアウェーでの第1戦を2―1で勝った横浜Mは後半早々に退場処分で1人少なくなるピンチを迎えたが、後半30分に右サイドを崩し、アンデルソンロペスがボレーで得点。そのまま逃げ切った。

4月の準決勝で蔚山(韓国)と対戦する。

◆横浜M・キューウェル監督の話 「次のステージに進めたのは素晴らしい。相手にうまく対応した。選手を誇りに思う」

 
J1横浜M・ヤンマテウスは負傷交代/ACL – サンスポ

サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は13日、横浜市の日産スタジアムで準々決勝第2戦が行われ、日本勢で唯一8強に勝ち上がったJ1横浜Mは山東(中国)に1―0で勝ち、2戦合計3―1で初の準決勝進出を決めた。

横浜Mは前半終了間際にブラジル人FWのヤンマテウスが負傷交代した。エウベルへのパスで好機を演出した直後、ピッチに寝転んだ。右脚を痛めた様子を見せて担架で運ばれ、宮市と交代した。

第1戦は決勝点を挙げて最優秀選手に選ばれた25歳のアタッカー。第2戦でも右サイドからの鋭い仕掛けやクロスで攻撃を引っ張っていただけに、痛手となった。

 
 

スポーツ報知

横浜FM、山東に連勝でクラブ史上初4強進出…頼りになる男アンデルソンロペスが決勝弾 – スポーツ報知

 横浜FMが山東(中国)に1―0で勝ち、2連勝で合計スコア3―1としクラブ史上初の4強入りを決めた。横浜Mは準決勝で蔚山(韓国)と対戦する。

 横浜FMは前半からボールを支配し、先制点を狙うが決定機を作れず。前半43分にFWヤンマテウスが負傷のため、FW宮市亮と交代した。後半立ち上がりにはDF永戸勝也が2枚目の警告で退場となり、10人での戦いとなった。横浜FMは守りを固め、カウンターを中心にFWアンデルソンロペスの個の突破で得点を狙った。

 山東は前半、ボール支配率では劣るものの、体格差を生かし、左右からのクロスやロングボールを多用。後半に1人多い状態となると波状攻撃でゴールを狙ったが、シュート精度を欠き、両チーム無得点の時間が続いた。

 そして後半30分、ペナルティーエリア内右の山根陸が入れたクロスに、逆サイドのアンデルソンロペスがダイレクトで合わせるボレーシュートを決め、2戦合計3―1とする貴重な先制ゴールを奪った。

 山東は後半38分に退場者を出し、ピッチ上は10人同士の戦い。試合はそのまま終了して、横浜FMが勝利した。

 
横浜FM・Aロペス、初ACL4強に「このユニホームで、歴史を作れているのはとても幸せ」 – スポーツ報知

 横浜FMが山東(中国)に1―0で勝ち、2連勝で合計スコア3―1としクラブ史上初の4強入りを決めた。横浜Mは準決勝で蔚山(韓国)と対戦する。

 横浜FMは0―0の後半30分、ペナルティーエリア内右の山根陸が入れたクロスに、逆サイドのアンデルソンロペスがダイレクトで合わせるボレーシュートを決め、2戦合計3―1とする貴重な先制ゴールを奪って逃げ切った。

 殊勲弾のAロペスは得点シーンを「(山根)陸がすごく冷静にクロスを入れてくれた。うまく合わせられてゴールに入って良かったです」と喜び「このユニホームで、歴史を作れているのはとても幸せ」と初の4強入りに貢献し満足そうだった。

 キューウェル監督は「やっと終わったという感じです」とホッとした表情。山東の高さを生かしたスピーディーな攻撃に押し込まれる場面があったほか、後半立ち上がりにはDF永戸勝也が2枚目の警告で退場となった。「自分たちが自分たちを難しくしてしまった中で最後までやれたのは良かった」と勝利の余韻に浸っていた。

 
横浜FM初の4強!アジアで勝つために美しさより泥臭く 体を張り続けて呼んだロペス弾 – スポーツ報知

 日本勢で唯一8強に勝ち上がった横浜FMは山東(中国)を1―0で下し、2戦合計3―1としてクラブ史上初の準決勝進出を決めた。後半2分にDF永戸勝也(29)が退場し10人での戦いを強いられたが、同30分に速攻からFWアンデルソンロペス(30)が決勝点を沈めた。アジアで勝てなかったクラブが4強入りした背景を、岡島智哉記者が「見た」。準決勝は4月17、24日にホーム&アウェー方式で行われ、蔚山(韓国)と対戦する。

 泥臭く戦い抜いた先に、クラブ初の4強があった。横浜FMを象徴する華麗なパス回し、美しい連係はほとんど見られなかった。前半をなんとか0―0で折り返すも、後半2分に永戸の退場で10人に。敗退パターンの試合展開だった。

 それでも粘った。体を張る。時間を巧みに使い、相手を焦らせる。焦った相手が見せた隙を、的確に突く。「選手は最高のパフォーマンスを示した。彼らは誇り」と振り返ったキューウェル監督(45)の顔は、興奮から紅潮していた。

 防戦一方だった後半30分、宮市のスピードとアンデルソンロペスの決定力で決勝点を挙げた。アジアを勝ち上がるために欠かせないものであり、16強止まりだった過去に発揮できなかった前線の個の力で、1点をもぎ取った。同38分には相手を退場に誘い込んで数的同数に戻した。全員が慌てることなく、試合巧者として試合をコントロールした。

 山東戦は「ザ・アジア」の戦いを強いられた。敵地での第1戦は相手が危険プレーを連発。相手は後半だけで警告5枚をもらい、執ように抗議したスタッフが退場し、もみ合いに巻き込まれた選手を守ろうとした横浜FMスタッフにはレッドカードが突きつけられた。第2戦は前日に駆け引きを仕掛けてきた。練習を報道陣に15分間公開する義務がある中、山東の練習参加は若手5人だけ。天候不順を建前に選手の状態を隠す暴挙に出た。さらに崔康煕監督(64)はエースFWクリサンについて公式会見で欠場を示唆したが、蓋を開けてみればまさかの先発起用だった。

 しかし、横浜FMは屈しなかった。さまざまな理不尽を乗り越えなければ、アジアの頂点に立てない。かつて大会を制した浦和、G大阪、鹿島が通った道であり、リーグV5度の名門・横浜FMが通れなかった道だ。逆境に屈することなく、時に「自分たちのサッカー」を捨ててでも、泥臭く、試合巧者として戦うことで道は開ける。宮市は「アジアの1位になれるチャンス。勝利をかみ締め、次に向かっていく」と息巻いた。名門が唯一手にしていない主要タイトルまで、あと2勝。塗り替えるべき歴史は、まだ残っている。(岡島 智哉)

 
 

サッカーダイジェスト

横浜がクラブ史上初のACL4強入り!A・ロペスの豪快ボレーが炸裂、山東泰山を2戦合計3-1で撃破 | サッカーダイジェストWeb

— 後半には永戸が退場となるも…

 横浜F・マリノスは3月13日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準々決勝第2戦で中国の山東泰山と横浜国際総合競技場で対戦した。

 敵地での第1戦を2-1で制している横浜は、最初にチャンスを迎える。6分、カウンターからヤン・マテウスのクロスに反応した植中朝日がヘッドで合わせるも、GKワン・ダーレイにキャッチされた。

 24分には、敵陣中央でFKを獲得。これを永戸勝也が自慢の左足で狙ったが、GKワン・ダーレイの正面で防がれる。

 その後はやや攻め込まれる時間が続くなか、43分にアクシデントが発生。Y・マテウスが右足を痛めてピッチに倒れ込む。代わって宮市亮が投入される。

 前半アディショナルタイムには、ペナルティアーク付近でのフェルナンジーニョのFKは永戸がクリアした。このままスコアレスで前半を終える。

 後半に入り47分、横浜は永戸が2枚目のイエローカードを受けて退場処分となってしまう。数的不利となったなか、その5分後にはアンデルソン・ロペスが右サイドからドリブルで相手3人を突破して右足のシュートを放つも、GKワン・ダーレイの好守に阻まれた。

 さらに54分にも、A・ロペスがゴール前に持ち上がって左足で狙ったが、再び山東泰山の守護神に阻まれた。

 一進一退の攻防が続くなか、75分、山根陸のクロスをA・ロペスが豪快な左足ボレーで叩き込んで待望の先制点を奪った。

 83分には、ディフェンスラインの背後に抜け出した宮市をガオ・ジュンイーが倒し、一発レッドで退場となった。

 その後も横浜は固い守備でゴールを許さず。試合はこのまま1-0で終了し、2戦合計3-1で勝利した横浜がクラブ史上初の準決勝進出を決めた。

 
「Jリーグの方がレベルが高い」「マリノスとしてはやりやすい」上島拓巳が山東戦での感触を明かす「個で殴ってくるような戦い」 | サッカーダイジェストWeb

— 「一発のパワーやスピードは優れている部分もある」

 ハリー・キューウェル新監督が率いる横浜F・マリノスは3月13日、アジア・チャンピオンズリーグの準々決勝第2戦で、山東泰山と横浜国際総合競技場で対戦。47分に永戸勝也が退場となるも、75分にアンデルソン・ロペスがゴールを奪い、1-0で接戦を制し、2戦合計3-1で準決勝進出を決めた。

「最低限の仕事をできたというか、これ以上ない結果を手にできたと思います」

「ずっとゼロで推移させていくのは常に意識していましたし、後半にアクシデントで10人になった後も、自分の中ではポジティブに変換できました。耐えるとか守るのは、僕自身今までやってきたチームでもそういった経験を多くしてきているので、逆に割り切れるというか、チームとしても意思統一できたのかなと思います」

 CBとしてフル出場し、相手の攻撃をシャットアウトした上島拓巳は試合後、冷静にそう口にした。

 また、9番のクリサンをはじめ、中国チームは強烈な個が際立ったなかで、日本のトップレベルの選手との比較を求めた際には、的確に次のように説明してくれた。

「一発のパワーやスピードは優れている部分もありますけど、僕が感じたのはJリーグの方がやっぱりレベルが高いなと。連動性やチームとしての戦術の練度は、Jリーグの方が本当に高いと思います。僕としては(山東泰山が相手だと)すごくやりやすいというか、守備の強度も落ちるところがあるので、マリノスとしてはすごくやりやすいようにスペースを使えているのかなと思います」

 連係面で分が悪いがゆえに、個に頼らざるを得ないのだろうか。

「相手は個で殴ってくるような戦い。それに対して、冷静に強さを出して対応できれば…やっぱり山東相手に(グループステージを含めて)4連勝はそういったところなのかなと思います」

 では、キューウェル体制になってのマリノスの成熟度には、どれだけの手応えを感じているのか。

「攻撃の形は日を追うごとに、試合を重ねるごとにチャンスは増えてきている印象です。得点のところも、もっともっと取れるとは思いますけど、最後の質の部分かなと。戦術の浸透度は少しずつ上がってきていると思います」

 日増しに完成度が高まっている新生マリノス。準決勝で相まみえる韓国の雄、蔚山現代も下せるか。ちなみに同クラブでは江坂任が活躍中。柏レイソル時代に共闘経験のある上島は、「楽しみです。非常にキーマンだと思うので、彼のところをいかに潰すかは大事かなと思います」とお世話になった先輩への痛烈な恩返しを誓う。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

 
「僕は中国のサッカーを理解している」横浜エースはなぜ数的不利をチャンスと捉えた? 試合後にはキューウェル新監督に粋な権利譲渡 | サッカーダイジェストWeb

— 「あの場面で喋りすぎたってのもある(笑)」

 ハリー・キューウェル新監督が率いる横浜F・マリノスは3月13日、アジア・チャンピオンズリーグの準々決勝第2戦で、山東泰山とホームで対戦。1-0で接戦をモノにし、2戦合計3-1でクラブ史上初のベスト4進出を果たした。

 中国の難敵撃破の立役者となったのが、第1戦に続いてゴールを奪ったアンデルソン・ロペスだ。後半開始早々に永戸勝也が2枚目のイエローカードで退場となり、主導権を握られるなか迎えた75分、山根陸のクロスに豪快なボレーで合わせ、決勝点を叩き込んだ。

 試合後、取材に応じたブラジル人エースはある事実を明かした。武漢に所属した経験があり、中国サッカーの特徴を理解しているなかで、数的不利は逆にチャンスだと捉えていたようだ。

「もちろん、今後も1人少なくなるのは経験したくない。チームとしてきついのは分かる。ただ、僕は中国のサッカーを理解しているし、経験したからこそ言える。正直、中国のチームはボールを持ってプレーするのは慣れていないので、きっと1人少なくなった時にちょっと前掛かりになって、チャンスは来るなと。チャンスを待っていたって感じだ。

(実際に相手が前掛かりになって)『やっぱりこう来た』と思ったし、試合中にエウベルやエドゥ(エドゥアルド)に言ったよ。『必ずチャンスはあるから、ここは辛抱強く我慢しよう』とね」

 タイムアップ直後には、強力な個の力で自分たちを苦しめた同胞の相手エース、クリサンとユニホームを交換し、何やら話し込んでいた。会話の内容を尋ねると、こう明かしてくれた。

「クリサンは古い仲間で、アトレチコ・パラナエンセでチームメイトだった。彼は怪我上がりで100%のパフォーマンスは出せなかったと思う。そういった話や、敗退してしまったけど中国に帰って国内リーグで頑張れって話を主にしたよ」

 また、観客に向けた試合後の円陣セレモニーでは、ヒーローとしてメッセージを求められるも、キューウェル監督に権利を譲った。

「僕はきっとマイクを向けられるだろうなとは思っていたんだけど、監督が(マリノスに)来たばっかりなので、そういう機会を与えようかなと。もうちょっと(監督が)話していけたらいいんじゃないかなと思って。あと、あの場面で(僕が)喋りすぎたってのもある(笑)。

 ヒーローにならないと指名がないので。(今後、自分が務める機会が)いっぱいあれば良いね。今年は良いことがいっぱいあると思うので、楽しみにしていてください」

 悲願のアジア制覇へ「マリノスに関わる全ての人間が夢見ている。このタイトルを獲って、クラブワールドカップに出場したい。そこに行けば必ず歴史に残るので、最後までベストを尽くして戦いたい」と力強い決意を示す昨季のJ1得点王A・ロペス。加入3年目の今季も大爆発してくれそうだ。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

 
数的不利でも攻撃的な姿勢を貫く。横浜キューウェル監督のブレない信念「何かを変えるつもりはなかった」 | サッカーダイジェストWeb

— 4-4-1から4-3-2に

 横浜F・マリノスは3月13日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準々決勝第2戦で山東泰山(中国)とホームで対戦した。

 敵地での第1戦を2-1で勝利している横浜は、ボールを支配しながら優勢に試合を進めるが、得点は奪えずスコアレスのまま前半を折り返す。

 後半開始早々の47分、左SBの永戸勝也が2枚目のイエローカードを受けて退場処分となり、数的不利になると、押し込まれる展開に。

 しかし75分、山根陸が右サイドから上げたクロスボールを、ファーサイドに流れたアンデルソン・ロペスが豪快なボレーシュートでネットを揺らし、先制に成功した。

 その後は相手も退場者を出すなか、一進一退の攻防が続いたが、試合はこのまま1-0で終了。2戦合計3-1で勝利した横浜が、クラブ史上初のベスト4進出を決めた。

 試合後、会見に出席したハリー・キューウェル監督は「今日はスタートからしっかりボールを支配し、良い形でやれた部分は多かった。後半に入り退場者が出てしまい、なかなか思うような形で進められなかったが、ひとり少なくなった状況でも前に行く姿勢でやってくれた。結果に満足しているし、最高のパフォーマンスをしてくれた選手たちを誇りに思う」と振り返った。

 10人になった当初は応急処置として左ウイングの宮市亮を左SBに移し、システムを4-4-1にしたが、試合の状況を見つつ宮市を前線に戻し、システムも4-3-2に変更した。

 この采配について、数的不利になっても攻撃的な姿勢を貫こうとしていたのかと記者から問われると、指揮官はこう明かした。

「相手がここを突かれたら嫌だろうなと思うワイドのスペースには、自分たちはスピードのある選手がいる。11人であろうが、10人になろうが変わらずやろうと考えていた。

 最後の最後まで選手たちがやったなかで、結果が付いてきた。何かを変えるつもりはなかった」

 ACL準決勝の相手は、韓国の蔚山現代。2022年のKリーグ王者として参戦している相手にどんな戦いを見せてくれるか。キューウェル監督の手腕に期待だ。 

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

 
後半早々にひとり退場。横浜キューウェル監督が明かした53分の2枚替えの舞台裏【ACL】 | サッカーダイジェストWeb

— 「慌ててしまうのが一番良くない」

 横浜F・マリノスは3月13日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準々決勝第2戦で山東泰山(中国)とホームで対戦し、1-0で勝利。敵地での第1戦(2-1)との合計を3-1とし、クラブ初の準決勝進出を決めた。

 この試合で印象的だったのは、後半開始早々の47分に左SB永戸勝也が2枚目のイエローカードを受けて退場処分になってから、53分にDF渡邊泰基とMF山根陸を投入するまでのベンチワークだ。

 横浜は応急処置として左ウイングの宮市亮を左SBに移す。間もなく渡邊がベンチでユニホーム姿になり、コーチ陣から指示を受ける。しかしすぐに交代は行なわれず、むしろ記者席からは投入を躊躇しているようにも見えた。そして山根も呼ばれ、永戸が退場してから6分後に2枚替えとなった。

 おそらく前半にヤン・マテウスが負傷して宮市に代えたため、交代枠の関係もあったはずだが、試合後、ハリー・キューウェル監督が次のように明かした。

「慌ててしまうのが自分の中では一番良くないと思っている。もちろん瞬時に判断しないといけないが、確実な判断が大事になる。

 1分や2分くらい考えたなかで、もう一度最後に守備のところをフレッシュな状態にしようと思ったので、あの交代になった。

 仮に自分が慌てていたら、ひとりしか変えず、ちょっと違う展開になっていたかもしれない」

 実際、渡邊と山根は安定感のある守備で無失点に貢献。さらに山根はアンデルソン・ロペスの決勝弾をアシストと攻撃面でも活躍。キューウェル監督の的確な状況判断と交代策は見事だった。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

 
「ちょっとホッとした(笑)」宮市亮がドキドキの左SBを回想。会場大ブーイング、まさかの判定には「ノーファウルかって…」 | サッカーダイジェストWeb

— 「次で負けたらベスト8もベスト4も一緒」

 宮市亮が中身の濃い、ビッグゲームを振り返った。

 3月13日に開催されたアジア・チャンピオンズリーグの準々決勝第2戦で、横浜F・マリノスは山東泰山とホームで対戦。75分にアンデルソン・ロペスがゴールを奪い、1-0で中国の難敵に連勝し、2戦合計3-1でクラブ史上初の4強入りを果たした。

 31歳のスピードスターはヤン・マテウスの負傷に伴い、43分から出場。すると、相手を引き付けてからの絶妙なパスで決勝点の起点となったほか、83分にはスピードを活かした抜け出しでガオ・ジュンイーの一発退場を誘発した。

 そんななか、後半開始早々に永戸勝也が2枚目のイエローカードを受けてから、しばらくの間は本職ではない左サイドバックを務めた。宮市は試合後、「あの場面は僕がそこに入る指示でした」と伝えたうえで、その際の心境をこうぶっちゃけた。

「やっぱり景色が違うので。右サイドに張っている選手がいたので、すごく気になりました。だけど、あんまりボールが来なかったので、ちょっとホッとはしました(笑)」

 相手にレッドカードを出させた場面は、明らかなファウルで倒されるも、当初は笛が吹かれず。そのままプレーが続き、会場で大ブーイングが巻き起こった。宮市はこのシーンも振り返り、タイミング良くパスを出したA・ロペスに感謝の言葉を送った。

「完全にかかってはいたので、ノーファウルかっていう…結果的にVARでレッドカードということで、良かったのかどうかは分からないですけど(笑)、あそこは狙いだったので良かったと思います。彼(ロペス)がよく見てくれましたし、あそこのエリアはすごく空いていたので、そこをつけば何か起こるかなとは思っていました」

 調子の良さを感じさせたなか、次に期待されるのはやはりゴールだ。

「今日も正直、1点決められるシーンはあったので、そこを確実に仕留めていきたいですけど、チームの勝利が何よりですし、今日の試合に限ってはもうどんな形でも突破することが何よりだと思うので。チームとして勝てたのは良かったですし、しっかり気を引き締めてまた週末、Jリーグに向かいたいと思います」

 悲願のアジア制覇に燃える宮市は、「次で負けたらベスト8もベスト4も一緒だと思うので、勝ち続けていくしかない」とも語る。ハリー・キューウェル新監督曰く「まだ旅の途中」のマリノスは勢いを加速させ、偉業を成し遂げられるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

 
渾身の「亮!」マリノス20歳MF山根陸、絶妙アシスト&大声でACL4強入りに導く!「呼び捨てしてました?(笑)」 | サッカーダイジェストWeb

— 「声が枯れちゃったので、多分あれかなと思います」

 中国の難敵撃破を果たせた要因の1つに、意気軒高な若武者の「声」がある。

 横浜F・マリノスは3月13日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準々決勝第2戦で、山東泰山と横浜国際総合競技場で対戦。退場者を出しながらも1-0で連勝を収め、2戦合計3-1で蔚山現代との準決勝に駒を進めた。

 決勝点が生まれたのは75分。巧みなボールタッチで相手が引き付けた宮市亮から、ペナルティエリア右でパスを受けた山根陸が絶妙なクロス。ファーで反応したアンデルソン・ロペスがボレーで叩き込んだ。

 宮市は試合後、「山根にパスを出した場面は声が聞こえた? それとも見えた?」と問われ、次のように答えた。

「そうですね。見えていましたし、陸からも声が掛かっていたので、本当に良い位置に入ってきてくれたと思います。陸がすごい良いアシストをして、ロペスが決めきるという、数的不利の中でもああいった形が出たので良かったのかなと。

(陸からは)『亮!』って声が掛かって、見たらもうフリーだったので。あとは預けるだけでした。『コーナーキックの辺りはすごく空いてる』と前半から言われていましたし、あそこに抜け出した時に2人いたので、本当に陸が上手く良いところに飛び込んでくれました」

 一方で山根は、この場面を次のように振り返る。

「チャンスがあればスペースを探していたし、亮君に(松原)健君から(パスが)渡った時点で、中国の選手たちがボールウォッチャーになるのは分かっていたので、背中から走れば何か起きるかなと思って。

 亮君が本当に良いボールをくれたので、センターバックが釣り出てくれて、もうロペスのところが1対1なのは分かっていたし…最初、ロペスはどうするかなと思ったら、その間に相手が来てくれたので持ち出して、ロペスは離れる素晴らしい動きをしてくれたので、あとはロペスのゴールですね」

 また、20歳のMFは「(亮って)呼び捨てしてました?(笑)」「結構叫びましたね。声が枯れちゃったので、多分あれかなと思います」と報道陣の笑いを誘った。

「観客が多いし、歓声とかで聞こえないとは思うんですけど、存在感じゃないけど黙ってやるよりはいいかなと。聞こえていたとは思っていなかったので、聞こえていたなら良かったなって感じです(笑)」

 渾身の「亮!」が、マリノスに歓喜をもたらした。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

 
試合後には声を枯らすほど。マリノス主将・喜田拓也が山東泰山戦で見せた類まれなリーダーシップ【ACL】 | サッカーダイジェストWeb

— 「配置やポジショニングも自分発信で」

 3月13日に横浜国際総合競技場で行なわれたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝第2戦で、横浜F・マリノスは中国の山東泰山と対戦した。

 前半はボールを支配しながら優勢に試合を進めた横浜だったが、スコアレスで折り返した47分に永戸勝也が2枚目のイエローカードで退場し、数的不利なると、その後は主導権を握られる展開に。

 それでも75分、アンデルソン・ロペスが豪快なボレーシュートを叩き込み、1-0で勝利。敵地での第1戦は2-1で勝利しており、2戦合計3-1で準決勝進出を果たした。

 この試合で類まれなリーダーシップを発揮したのが、アカデミーからトリコロール一筋で、今季で6年連続のキャプテンを務める喜田拓也だ。

 アンカーで先発した背番号8は、持ち前の鋭い読みとハードワークで攻守に奮闘。とりわけ数的不利になってからは、そうしたプレーに加え、ベンチや周囲の選手とコミュニケーションを密に取りながらチームをコントロール。84分にピッチを退くまで、大きな存在感を発揮した。

 声を張り続けていたのだろう。試合後、喜田にどんな想いでチームを牽引していたのかを訊くと、ガラガラの声で「自分が中心となってチームをオーガナイズしたい、絶対に崩したくないと思っていた」と語り、こう続けた。

「プレスのかけ方も攻撃もどこかで折り合いをつけないといけないので、そこは自分が責任を持って、(選手の)配置やポジショニングも自分発信でやるべきだと思った。周りの選手としっかり話をして、チームとして逞しく戦えたと思います」

 10人になりシステムを4-3-2に変更した後も、ピッチ上で渡辺皓太、山根陸らと4-4-1にするかどうかを話し合ったという。「もちろんベンチともコミュニケーションを取りながら」としつつ、喜田は「まずは4-3-2でやって、3のところでスライドしきれるか、もし厳しいなら僕の決断で4に変えるという話をした。宮市(亮)選手にも必要な時に少し下がってきてもらって、リスクヘッジをしていたので、そういう細かいところまでしっかり話をしていました」と明かした。

 ハリー・キューウェル監督は12日の前日会見で、「彼らがピッチ上で何を感じて、何を共有できているのか。そこからしっかり選手同士で分析をして、何が足りないのか、どこを良くしていくのかが大事」と語っていたが、まさにそれを体現した試合だったと言えるだろう。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

 
「アジアを獲らないといけないチーム」横浜MF渡辺皓太の決意。山東泰山戦で圧巻パフォ「とにかく勝ちたかった」 | サッカーダイジェストWeb

— 「ひとり少ない分、自分がふたり分を走って」

 横浜F・マリノスは3月13日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の準々決勝第2戦で、山東泰山(中国)と横浜国際総合競技場で対戦。75分にアンデルソン・ロペスがゴールを奪い、1-0で勝利した。

 6日に敵地で行なわれた第1戦も2-1でモノにしていた横浜は、2戦合計3-1で準決勝進出を決めた。

 中国の難敵を撃破したこの一戦で最も目立っていたのが、インサイドハーフで先発した渡辺皓太だろう。

 特に永戸勝也が2枚目のイエローカードを受けて退場し、数的不利になって以降のパフォーマンスは圧巻で、運動量、攻守の切り替えの早さ、セカンドボールの予測など、あらゆるプレーに目を見張るものがあった。

 試合後に「カバーリングの能力やそういった部分で素晴らしいプレーを見せてくれた」とハリー・キューウェル監督からも称賛された背番号6は、タフに戦ったゲームをこう振り返った。

「ひとり少ない分、自分がふたり分を走ってチームを助けたいって思っていたし、それを姿勢で示すことで勝ちに行くことを伝えたかった。とにかく勝ちたかったし、上に行きたかった」

 自身のプレーについては「最低限のことはできた」と謙虚に語ったが、「今年、この大会に懸ける想いは強くて、もうひとつ進めたのは良かった。アジアを獲らないといけないチームだと思っているので、とにかく結果を出す」とACLのタイトルに対する熱い想いを口にする。

 韓国の強豪・蔚山現代との準決勝は4月17日と24日に行なわれる。約1か月後の試合に向けて渡辺は、「それまでに(リーグ戦の)試合もあるので、完成度を高められるよう1試合1試合を無駄にせず、チームのレベルを上げていきたい」と意気込んだ。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

 
 

サッカーキング

横浜FMがACLベスト4へ! 退場者出すも山東泰山に連勝…A・ロペスが値千金の決勝弾 | サッカーキング

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝・セカンドレグが13日に行われ、横浜F・マリノス(日本/G組1位)と山東泰山(中国/G組2位)が対戦した。

 3チームが勝ち点「12」で並んだグループGを首位で通過した横浜FMは、ラウンド16でバンコク・ユナイテッド(タイ/F組1位)を2戦合計3-2で下し、クラブ史上初のベスト8進出を果たした。準々決勝はウンド16で川崎フロンターレを下した山東泰山との顔合わせに。両チームはグループGでも対戦しており、その時は横浜FMがホーム、アウェイ共に勝利を飾っている。

 6日に行われたファーストレグでは、敵地に乗り込んだ横浜FMが開始早々にアンデルソン・ロペスのゴールで幸先良く先制し、69分にはヤン・マテウスが狙い澄ましたシュートで追加点をマーク。最終盤に1点を返されたものの、2-1で逃げ切り先勝に成功した。Jリーグ勢“最後の砦”としての期待もかかる横浜FMは90分間を引き分け以上で終えれば、その瞬間にベスト4進出が確定する。

 序盤からボール保持率を高めた横浜FMは、6分に最初の決定機を迎える。後方から丁寧にパスを繋ぐと、左サイドで起点を作ったエウベルから松原健、渡辺皓太と繋ぎ、ボックス内右でボールを収めたヤン・マテウスが柔らかいクロスを供給。ファーサイドの植中朝日がフリーで合わせたが、ヘディングシュートはGKの正面を突いた。その後も攻勢を強め、18分にはヤン・マテウスの左からのクロスをエウベルが頭で繋ぎ、最後はアンデルソン・ロペスがボレーで合わせたが、ディフレクトしたシュートはGKの好セーブに阻まれた。

 その後は横浜FMがボールを保持しつつも、山東泰山がゴール前に迫るシーンを増やしていく。26分、ヴァレリ・カザイシュヴィリにボックス内右からシュートを放たれるも、GKポープ・ウィリアムがキャッチ。32分には右CKからリウ・ヤンにヘディングシュートを放たれたが、枠の上に外れて事なきを得る。拮抗した展開が続くなか、横浜FMは40分にヤン・マテウスのクロスを起点に、エウベルと渡辺が連続してシュートを放つも枠を捉えることはできない。

 スコアレスで迎えた後半、47分に永戸勝也が足裏で相手選手を踏みつけてしまい、この試合2枚目のイエローカードを提示されて退場に。横浜FMは数的不利での戦いを余儀なくされることとなった。その後、A・ロペスが個人技から2度に渡ってフィニッシュまで持ち込むも、決め切ることができず。次第に山東泰山が圧力を強め、最前列のクリサンを起点に際どいシーンを作るが、横浜FMはGKポープ・ウィリアムらが集中した対応を見せ得点を与えない。

 我慢の展開が続いていた横浜FMは75分、敵陣右サイド深くで起点を作った宮市亮がボックス内右へ繋ぐと、サポートに入った山根陸が対峙したDFを交わして短いクロスを供給。待ち構えていたA・ロペスが左足の強烈なボレーを叩き込み、先制に成功した。80分過ぎには後方からのフィードで抜け出した宮市がボックス手前で相手DFと交錯し転倒。VARの結果、決定機を阻止したとして山東泰山のコ・ジュンイにレッドカードが提示された。

 10人対10人で迎えた後半アディショナルタイム、横浜FMは山東泰山に決定機を作られるも、エドゥアルドの粘り強い対応とGKポープ・ウィリアムの果敢な飛び出しが功を奏し、シュートは枠の上へ。試合はこのまま1-0で終了し、2戦合計スコアを3-1とした横浜FMがベスト4進出を決めた。

 
【写真ギャラリー】2024.3.13 AFCチャンピオンズリーグ 準々決勝 第2戦 横浜F・マリノス 1-0(2戦合計3-1) 山東泰山 | サッカーキング
 
 

サッカーマガジンWEB

横浜FMが初のベスト4! A・ロペス2戦連発で山東泰山を振り切り「歴史を作れているのは幸せ」◎ACL準々決勝 – サッカーマガジンWEB

— 「ここで立ち止まるのではなく」

 アウェーの第1戦を2-1で終えた横浜F・マリノスは、引き分け以上でベスト4進出が決まる。だが、1点を守り切るという消極的な発想がないことはキックオフから見せた姿勢で明らかだった。とにかく、もう1点を目指して攻めた。

 山東泰山も1点がほしいから、フェルナンジーニョやカザイシュビリ、クリサンといった外国籍選手の個人技を全面に押し出して横浜FMを脅かす。

 横浜FMにとっては、攻撃の要の一人、ヤン・マテウスが負傷で交代したのは誤算だった。43分に宮市亮が代わって入り左ウイングへ、エウベルが左から右に回って攻撃を立て直すことになった。

 だが、さらなる誤算がトリコロールのクラブを襲う。44分、そして後半開始早々の47分に永戸勝也が連続で警告を受けて、2度のイエローカードで退場処分になったのだ。

 ハリー・キューエル監督は早々に手を打った。53分にエウベルと植中朝日の攻撃陣に代えて、渡邊泰基を左サイドバックに送り込み、山根陸も入れて喜田拓也と渡辺皓太とともに中盤を構成、前線のアンデルソン・ロペスと宮市亮でカウンターを狙って、10人となった選手のバランスを整えた。

 そして、値千金の一発がついに生まれた。75分、右深くを取った宮市が2人に寄せられながらその間を通すマイナスのパス、サポートした山根がゴール左に浮き球のパスを送ると、アンデルソン・ロペスがテクニカルなダイレクトボレーで突き刺して、先制に成功した。

「カウンターでいい連係を取ってボールが(山根)陸に渡り、陸も冷静にクロスを出してくれて、うまく合わせることができた」

 アンデルソン・ロペスも納得の一発だった。

 さらには83分、宮市を倒した山東泰山のガオ・ジュンイーが決定的な得点機会阻止で一発退場。これで10人対10人となって、あとは時計の針を進めるだけで良かった。

 こうして横浜FMは1-0で逃げ切りに成功して2勝とし、クラブ史上初めてこの大会でベスト4に進出。東地区の代表を決める準決勝では、4月17日にアウェーで、24日にホームで韓国の蔚山現代と対戦する。

 アンデルソン・ロペスも「ここで立ち止まるのではなく、まだ(準決勝で)2試合あります。全員で戦っていきたい」、宮市も「アジアの1位になるチャンスがあるので、もうこれは本当に取りにいかないと」と静かに燃えている。

 
 

ゲキサカ

横浜FMがクラブ初ACLベスト4! 後半1人退場から山東の猛攻浴びるも…山根の好クロスからA・ロペスが渾身決勝ボレー | ゲキサカ

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は13日に準々決勝第2戦を行った。横浜F・マリノスは山東泰山(中国)に1-0で勝利。後半開始早々にDF永戸勝也が退場処分で数的不利となったが、後半30分にFWアンデルソン・ロペスが決勝ゴールを決める。2試合合計3-1でクラブ初のベスト4に勝ち進めた。

 クラブ史上初のベスト8進出を果たした横浜FMは、敵地での準々決勝第1戦で2-1と先勝した。ホームで迎えた第2戦では両SBを変更し、出場停止明けのDF松原健と先発復帰の永戸を起用する。

 4-1-2-3の布陣で、GKはポープ・ウィリアム、4バックは左から永戸、DFエドゥアルド、DF上島拓巳、松原。アンカーはMF喜田拓也、左インサイドハーフはMF植中朝日、右インサイドハーフはMF渡辺皓太。前線3人は左からFWエウベル、A・ロペス、FWヤン・マテウスが並んだ。[両スタメン&布陣]

 勝利しかない山東は先発2人を変え、エースFWクリザンを起用。序盤は横浜FMがボールを握る。前半6分、右サイドからY・マテウスが左足でクロスを上げると、ファーサイドに待ち構えた植中がヘディングシュート。だが威力はなく、GKワン・ダーレイにキャッチされた。

 その後も横浜FM優勢で試合を運ぶ。前半22分にはPA手前でFKを獲得。永戸が左足キックで低い弾道のシュートを放つが、コースをGKワンに読まれて正面に収まった。

 前半25分を過ぎると、徐々に山東がペースを握り始める。前半31分にはMFリー・ユェンイーの右CKからDFリウ・ヤンがヘディングシュート。ボールはゴール右隅からわずかに逸れた。その後は左サイドのMFバレリ・カザイシュビリ、右サイドのFWフェルナンジーニョ、中央のクリザンを中心に横浜FMのゴールに迫る。

 要所で反撃に出る横浜FMだが、前半42分にアクシデント。敵陣に入り込んだY・マテウスが負傷してしまう。プレー続行不可能でFW宮市亮が投入された。エウベルが右ウイングに移動し、宮市が左ウイングとしてプレーをする。

 前半はスコアレスで終了。横浜FMは2試合合計2-1でスコアを上回ったまま、残り45分間に臨む。

 だが、横浜FMは後半開始早々に苦境を迎える。前半にイエローカードを受けていた永戸が相手選手を足裏で蹴ってしまい、2度目の警告で退場処分。数的不利のなかで戦うことになった。

 1人足りない横浜FMは後半8分に2枚替え。エウベルと植中を下げ、MF山根陸とDF渡邊泰基を入れる。4-3-1-1の布陣で、渡邊が左SBに入り、山根が3センターの右へ。宮市とA・ロペスが前線に立った。

 横浜FMはA・ロペスが単騎突破で決定機を作るも、ゴールには結びつかない。その後は山東の猛攻を浴びながらも、堅固なブロックでゴールを守り続けた。

 そして後半30分、横浜FMの反撃がゴールに結びつく。松原が右サイドから鋭い縦パスを配球。宮市が深い位置で相手2人を引き付けながらマイナス方向に折り返す。山根がPA右で冷静な切り返しからクロス。ファーサイドのA・ロペスが左足ダイレクトボレーをゴールに突き刺した。

 2試合合計3-1と大きな追加点を手にした横浜FM。後半34分には宮市が敵陣に入り込む直前にMFガオ・ジュンイーに倒される。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックから主審もモニターで確認し、決定的な得点機会の阻止とみなされてガオにレッドカードが出された。

 再び同数の戦いとなった横浜FMは後半39分に2枚替え。喜田とA・ロペスに代えて、MFナム・テヒとMF榊原彗悟を投入した。

 横浜FMは残り時間で冷静に試合を運ぶ。そのまま1-0で試合を終え、2試合合計3-1でクラブ初のベスト4進出を決めた。4月17日の準決勝で蔚山現代(韓国)と対戦する。

(取材・文 石川祐介)

 
好アシストで横浜FMをACL初4強に導いた山根陸「全員でここまで進んできた」 | ゲキサカ

 クラブの歴史に刻まれるゴールを演出した。横浜F・マリノスはクラブ初のACLベスト4進出。FWアンデルソン・ロペスの決勝ゴールをアシストしたMF山根陸は「全員でここまで進んできた。長い歴史があったと思うけど、初めてベスト4に進出できて、そのチームにいられて誇り高い」と喜びを口にした。

 第1戦を勝利したものの、ホームでの第2戦は山東泰山に苦戦を強いられた。後半早々にDF永戸勝也が2度目の警告で退場処分になると、数的不利の横浜FMは山東の猛攻を浴びた。途中出場の山根は中盤で3ボランチの一角を務めながら、攻撃のタイミングまで耐え続ける。そして後半30分、その瞬間はやってきた。

 FW宮市亮が右サイドの深い位置まで入り込み、相手2人を引き付ける。山根が空いたPA右のスペースに走り込んだ。「亮くんが本当にいいボールをくれたので、CBが釣り出てくれた」(山根)。PA右でボールを収めると、巧みな切り返しでマークを外してクロス。ファーサイドのA・ロペスがボレーを沈め、待望の先制ゴールを手にした。

 横浜FMのクラブ初となるACLベスト4進出を決めたアシストは、山根にとって日産スタジアムでの初アシストでもあった。2022シーズンに育成組織からトップ昇格を果たし、プロ3年目。ホーム初アシストには「うれしかった」と素直さを見せつつも、「より今度から多く、アシストだけじゃなくてゴールというところも多く増やしていかなければとは思う」と決意を新たにした。

 後半26分の自身へのファウル直後には、DFエドゥアルドから激しい叱咤を受けた。取材対応が試合直後のため、エドゥアルドからその理由は聞けてなかったというが「ピッチのなかで要求し合う、ただそれだけだったかなと思う」と山根は理解を示す。

 ゴールの起点を作った宮市からは「本当にいい位置に入ってきてくれた。リョウ!という声がかかった」と称えられた。山根は「黙ってやるよりかはいい。聞こえていたならよかった」と胸を張りながら「……呼び捨てしてました?」と困惑顔で笑いも誘う。プロ3年目、20歳の若武者はほんの少し貫禄を垣間見せていた。
(取材・文 石川祐介)

 
ACLの激闘も冷静完封、横浜FM上島拓巳に芽生える自信「連動性や戦術の練度はJリーグが上」 | ゲキサカ

 屈強な壁となり、猛攻を防ぎ切った。横浜F・マリノスは初のACLベスト4入り。数的不利の時間帯もありながら、DF上島拓巳は山東泰山に得点を許さなかった。「この結果には本当に満足している。自分たちの力でここまで勝ち取ってきたんだなという満足感がある」と喜びを噛み締めていた。

 第1戦を2-1で勝利した横浜FMは、ホームに山東を迎えた。第1戦で出番がなかったエースFWクリザンも先発入りすると、山東は前半途中から攻勢を強める。中央からクリザン、両サイドからMFバレリ・カザイシュビリ、MFフェルナンジーニョといった個の力が襲い掛かるも、上島とDFエドゥアルド、そしてGKポープ・ウィリアムが立ちはだかる。

 後半2分にはDF永戸勝也が2度目の警告で退場処分となり、数的不利での戦いへ。それでも上島は冷静を貫いた。「10人になった後も、自分のなかではポジティブに変換できた。耐えるとか守るというのは、僕自身いままでやってきたチームでも経験を多くしてきている」。10人で守り抜くという意思統一が行えたことで、チームはシンプルに動くことができた。

 そして、横浜FMは後半30分にエースFWアンデルソン・ロペスが先制ゴール。同38分には相手選手も退場処分となり、10対10と同数の戦いに戻る。残り時間を守り切った横浜FMが、準決勝進出を決めた。

 屈強な相手攻撃陣も、上島は「やりやすい」と語り、Jリーグでの戦いと比較をする。

「一発のパワーとかスピードは優れている部分もある。だけど、僕が思ったのはJリーグのほうがレベルが高いということ。連動性やチームとしての戦術の練度はJリーグのほうがやっていて高いと思う。(山東は)僕としてはすごくやりやすいというか。相手の守備も強度の部分で落ちるところがあった。マリノスとしてはすごくやりやすいように、スペースを使えた」

 個の力には自信をのぞかせる。「相手は個で殴ってくるような戦い。それに対して冷静に強さを出して対応した」。グループリーグの2試合、そして準々決勝2試合と山東から4連勝したことに胸を張った。

 昨季加入から横浜FMで2年目。ここまで公式戦全試合でフル出場を続けるが「多くの怪我人が戻ってきて、チーム内競争もある」と慢心はない。目指すはJリーグ、そして4月のACL準決勝までの定位置確保だ。準決勝の対戦相手は、柏レイソル時代のチームメイト江坂任が所属する蔚山現代(韓国)。「彼は非常にキーマン。彼のところをいかに潰すかが大事」と元同僚との対戦を楽しみにしていた。

(取材・文 石川祐介)

 
新境地インサイドハーフの開拓目指す横浜FM植中朝日、U-23代表は「自チームで結果を残してもう一度」 | ゲキサカ

 新境地の開拓に勤しんでいる。横浜F・マリノスMF植中朝日はインサイドハーフとしてプレー。序盤には決定機も作ったが、DF永戸勝也の退場による人員入れ替えで途中交代となった。「退場した時点で自分だなとはわかっていた。でも、それまでの部分でもチームにあまり貢献できていなかったので、どちらにしてもしょうがない交代だった」と悔しさをにじませた。

 ハリー・キューウェル新監督を迎え、アジアの舞台を戦う横浜FM。植中は今季初先発となった第1戦から引き続きインサイドハーフで起用された。「シャドーで出ること自体がなかったので、この前の試合が人生でも初めてかなというくらい。シャドーのプレーヤーとしてというより、自分の特徴をそこで生かすと思ってやっている」。本職はストライカーであり、求めるものは得点だ。序盤から相手ゴールを脅かしていく。

 前半6分には決定機を作る。FWヤン・マテウスが右サイドからクロスを上げると、ファーサイドで植中がヘディングシュート。「大島(秀夫)コーチからもヘディングを教えてもらっていたので、ここで来た!と。だけど全然自分の理想通りの軌道でもなくて、めちゃくちゃ来たと思ったけどダメだった」。ボールの威力は足りず、GKにキャッチされた。

 指揮官からの要求はゴール脇のポケットに入り込むこと。第1戦では前半42分に魅せる。植中は左サイドのFWエウベルにボールを預け、PA左に進入。鋭い折り返しをFWアンデルソン・ロペスは決め切れなかったが、新たな可能性を見せつけた。植中も「ああいうシーンをもっと増やしたい」と語る。「タイミングをあまり取れなかった。そういう意識は常に持っていたが、発揮できなかった」。思うようなプレーはできず、永戸退場の余波で後半8分にピッチを下がった。

 周囲にはMF喜田拓也やMF渡辺皓太といった中盤の要が揃う。だからこそ、植中は自分なりのインサイドハーフ像に集中する。「ロペスの近くに常にいること。ナベくんにバランスを見てもらって、自分はそこのエリアを自由にして、ロペスの近くでセカンドボールを拾ったり、クロスには逆サイドからニアに突っ込んだりとかを増やしたかった」。試合のなかで新ポジションを整理しながらプレーしていたようだ。

 植中は今夏のパリオリンピック出場を目指すU-23日本代表の世代。昨秋には追加招集でU-22日本代表に初選出され、4-3-3の布陣を経験した。初の代表活動を「あまり自分のプレーを表現できたかというと、やっぱりそうではない」と思い返す。

 パリ五輪をめぐる戦いまでは時間も少ない。3月の親善試合2試合と4月のパリ五輪アジア最終予選を兼ねたU23アジアカップは間近だ。代表での自身の立ち位置は「なかなか難しいラインにいると思う」。それでも一歩ずつできることをやる。「自チームで結果を残してもう一度、という気持ちも強くなった。リーグ戦やACLというチャンスを今もらっているときにしっかり結果を残せるようになりたい」とあせらず前を向いている。

(取材・文 石川祐介)

 
 

Goal.com

横浜FMがクラブ史上初のACLベスト4入り! | Goal.com 日本

横浜F・マリノスは13日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝セカンドレグで中国の山東泰山を横浜国際総合競技場に迎え、1-0で勝利した。この結果、2戦合計スコア3-1でACLベスト4入りを決めた。

6日に敵地で行われたファーストレグを2-1で先勝した横浜FMが、アドバンテージをもって準決勝進出をかけたホームでのセカンドレグを迎えた。

序盤はホームの横浜FMが積極的に前へ出る。8分にはボックス右のヤン・マテウスが入れたクロスにファーサイドの植中朝日がヘッド。フリーで合わせたが、このシュートはGKの正面をつく。

ハーフタイムにかけては山東の反撃に遭った横浜FMだが、GKポープ・ウィリアムが安定したゴールキーピングを見せて得点を許さず。43分には負傷のマテウスがプレー続行不可能となって宮市亮との交代でピッチを後にした横浜FMは、0-0のまま試合を折り返す。

迎えた後半、横浜FMは47分に永戸勝也が2枚目のイエローカードを受けて退場となり、窮地に。それでも、52分にボックス右を力強いドリブルで侵攻したアンデルソン・ロペスが枠内シュート。しかし、これは相手GKの好セーブに阻まれる。さらに54分にもハーフウェーラインから独力で仕掛けたアンデルソン・ロペスがGKのファインセーブを強いるゴール右への際どいシュートを放つなど、先制点を狙いにいく。

逆に57分にはカザイシュビリに強烈なミドルシュートを浴びた横浜FMだが、ここはGKポープ・ウィリアムが好反応でセーブ。すると75分、ボックス右から山根陸が入れたクロスにファーサイドのアンデルソン・ロペスが左足で合わせる。このダイレクトボレー弾がネットを揺らし、一人少ない横浜FMが先制するとともに、2戦合計スコア3-1とした。

終盤に決定機阻止のガオ・ジュンイーが退場となって10人同士の対戦となった中、その後の山東の反撃を凌いだ横浜FMはそのまま1-0で逃げ切りに成功し、準決勝進出。クラブ史上初となるACLベスト4入りを決めた。なお、横浜FMは4月に行われる準決勝で韓国の蔚山現代と対戦する。

 
 

フットボールチャンネル

一瞬の以心伝心。1人少ない横浜F・マリノスはなぜ勝てたのか?山根陸の脳裏にあった狙い「さらに役割は鮮明」【ACLコラム】

— 宮市亮に届いた山根陸の声

山根陸の声はちょっぴりかれていた。ベンチスタートだった山東泰山(中国)とのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝セカンドレグで、横浜国際総合競技場のピッチに急きょ立ったのは53分。決して長くなかったプレー時間のなかで、原因について「多分、あれかな」と思い当たる場面があった。

 右サイドバックの松原健が、ハーフウェイライン付近から前方へロングボールを供給。群を抜くスピードを武器とするFW宮市亮を、右コーナーフラッグ付近へ走らせた75分のカウンター。ボールを収めた直後に相手選手2人に囲まれた宮市へ向けて、山根はあらん限りの大声を張り上げていたからだ。

「リョウ!」

 ボランチの位置からリスクを冒して攻め上がってきた山根の姿だけでなく、パスを要求した叫び声にも宮市は気がついていた。しかも、山根を追う山東泰山の選手は誰もいなかった。宮市が声を弾ませる。

「見たら陸がフリーだったし、本当にいい位置に入ってきてくれた。あとは預けるだけでした」

 右角あたりから侵入したペナルティーエリア内で、宮市がマイナス方向へ送ったパスを託された山根の前には、キャプテンのDFジャジソンしかいない。フェイクをひとつ入れ、次の瞬間、逆方向の前方へ小さく持ち出してジャジソンをかわしながら、山根はファーサイドの状況をしっかりと視認していた。

「ロペスが(マーカーから)離れてフリーになる、素晴らしい動きをしてくれたのが見えていました」

 ボールを持つ山根の動きにMFウー・シンハンが気を取られたわずかな隙に、FWアンデルソン・ロペスはそのマークから外れた。死角となる背後へ回るだけでなく、シンハンとの距離を一気に広げていく。利き足の左足を振り抜くスペースを作ろうとした意図を、山根もとっさに感じ取っていた。

 次の瞬間、シンハンの頭上を緩やかに越えるパスの落ち際でロペスが豪快に振り抜く。強烈な弾道を対角線上のゴール右へ突き刺した昨シーズンのJ1得点王は「もしトラップしていたら、相手に詰め寄られてシュートには至らなかった」と振り返りながら、以心伝心のアシストを決めた山根を称賛した。

 
 

サカノワ

【ACL】後半開始2分、永戸勝也にレッドカード…しかし数的不利からアンロペがボレー弾! 横浜FM、山東泰山に勝利。蔚山現代との準決勝へ進出 | サカノワ

— 2試合トータル3-1! 山根陸がアシスト。

 AFCアジア・チャンピオンズリーグ準々決勝、J1リーグ横浜F・マリノスが数的不利に立たされながらもアンデルソン・ロペスのゴールで、中国1部の山東泰山足球倶楽部との第2戦1-0の勝利を収めた。横浜FMは2試合トータル3-1で準決勝へ進出。東地区代表権を懸けて、来月、韓国Kリーグの蔚山現代FCと対戦する。

 第1戦を2-1で勝利している横浜FMは、引き分けでも勝ち上がれる優位な状況でこの一戦を迎えた。しかし前半終了間際、ヤン・マテウスが大腿部裏を傷めて、宮市亮との交代を余儀なくされるアクシデントが起きる。

 そして後半開始1分30秒過ぎ、左サイドのスローインから永戸勝也が相手を足を踏みつける。このプレーに対して、マレーシア出身の国際レフェリーのムハンマド・ナサルディン主審がイエローカードを提示。前半にすでに一度イエローカードをもらっていたレフティは、退場処分を余儀なくされた。

 ホームチームは10人対11人と数的不利に。守備主体の陣形を整えることと交代回数を踏まえ、ハリー・キューウェル監督はエウベルと植田朝日を下げて、山根陸と渡邊泰基を投入している。

 すると攻め上がる山東泰山の背後を攻略。75分、山根のクロスにアンデルソン・ロペスがボレーを叩き込み、ホームチームに先制点をもたらした。

 また83分、今度は宮市の突破を阻止したとして、DOGSOにより、VARとOFRを経て山東泰山のDFコ・ジュンイに一発レッドカードが提示される。10人対10人となり、横浜FMがこのあと試合をしっかり締めた。

 横浜FMは4月17日(アウェー)、24日(ホーム)、江坂任やキム・ミヌを擁する蔚山現代とセミファイナルで対戦する。勝ったほうが、西地区代表とのファイナルに進む。

 
【横浜FM】裏抜けからDOGSO誘発、宮市亮「アジア1位、獲りに行く」。ACL東地区代表を決める蔚山現代との準決勝進出! | サカノワ

— 最後までプレッシングを貫いて勝利に貢献。

 AFCアジア・チャンピオンズリーグ準々決勝、J1リーグの横浜F・マリノスがアンデルソン・ロペスのゴールで、中国1部の山東泰山足球倶楽部との第2戦を1-0で制し、2試合トータル3-1で準決勝にコマを進めた。東地区代表権を懸けたセミファイナルは、韓国Kリーグの蔚山現代FCと対戦する。

 数的不利に立たされながらも1-0としたあと、宮市亮はそのスプリント力を生かして背後を突き続けた。すると83分、裏抜けした宮市の背後に接触して倒したとして、VARとOFRを経て、山東泰山のDFコ・ジュンイにDOGSOでレッドカードが提示された。

 相手DFの不用意なファウル……。ただ結果的に、横浜FMの”勝利”が決定的になる分水嶺になるプレーとなった。

 宮市は試合後の「DAZN」のフラッシュインタビューで、「特に10人になってからタフな戦いになりましたが、チームみんなで勝利を勝ち取ることができました。また次に向かって頑張って行きたいと思います」と喜んだ。

「内容もそうでしたが、ここまで来たからには勝つしかありませんでした。そういった気持ちで、チーム全員でやっていました。それが実って良かったと思います」

 前半終了間際のヤン・マテウスの負傷により、スピードスター宮市が急きょ投入。試合終盤には最前線でもプレーし、最後までプレッシングを怠らず勝利に貢献した。

「(ACLクラブ初のベスト4に)クラブとしての大きな意味を持ちますが、アジア1位になるチャンスがあり、それを獲りに行かないと意味がありません。その(決勝進出の)切符を掴むため、今日の喜びを噛み締めて、次へ向かって行きたいです」

 横浜FMは4月17日(アウェー)、24日(ホーム)、準決勝で元日本代表の江坂任の所属する蔚山現代と対戦する。勝ったほうが、西地区代表(サウジアラビア1部アル・ヒラルかUAEのアル・アインFC)とのファイナルに進む。

 
 

こけまりログ

2024/03/12 【スタジアム観戦情報まとめ】2024/3/13(水)19:00KO AFCチャンピオンズリーグ2023/24 準々決勝 第2戦 横浜F・マリノスvs.山東泰山(サントウタイサン)足球倶楽部@横浜国際総合競技場
 
 

今週の他会場など


 


 
 

ロコさぬが運営するWebページ

ブログの感想・コメントは、Twitterなどにて。
お問い合わせは、メールでお願いします。

[X(旧Twitter)]
 ろこ@横浜F・マリノス系ブログ・こけまり

[Instagram]
 ろこ@横浜F・マリノス系ブログ・こけまり(@kokemari) • Instagram写真と動画

[Pinterest]
 ろこ (kokemari) on Pinterest

[ブログ]
 旧こけまり(Seesaaブログ)
 横浜F・マリノスのタオルマフラーをブログで並べてみた。
 
 

励まし&連絡先メールアドレス

 ろこにすた@ほっとめーる