【試合結果Webニュースまとめ(1●4)】2023/7/12(水)18:30KO 天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会 3回戦 横浜F・マリノスvs.FC町田ゼルビア@町田GIONスタジアム


【試合結果Webニュースまとめ(1●4)】2023/7/12(水)18:30KO 天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会 3回戦 横浜F・マリノスvs.FC町田ゼルビア@町田GIONスタジアム
 
 

アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.Jリーグ.jp
3.Twitter / Istagram
4.ハイライト動画
5.Webニュースログ

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

天皇杯 3回戦 横浜F・マリノス vs FC町田ゼルビア 試合データ | 横浜F・マリノス 公式サイト
 
 

Jリーグ.jp

【公式】横浜FMvs町田の試合結果・データ(天皇杯:2023年7月12日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)
 └ 入場者数 6,361人

監督コメント

[ ケヴィン マスカット監督 ]
ご覧のとおり、選手だけでなく、チーム、クラブとしてメンタルの準備ができていませんでした。どんな大会でも、どんな試合でも、どんな相手でも、今日のような試合の入り方や考え方ではこのような結果になります。自分たちが招いてしまった結果です。

--横浜FMは前半の内容が悪くても、後半に盛り返すのが1つの強みです。なぜ今日はそれができなかったのでしょうか。
特に理由はありません。スタートが良くなく、戦術的にも、フィジカル的にも、技術的にも、相手より下回ってしまいました。相手というよりかは、自分たちが招いてしまったことです。この内容を受け入れたくない気持ちはありますが、現実を見なければいけません。選手だけでなく、私も含めて、チームとして、責任を持って、試合の入り方や考え方、姿勢を見直さなければなりません。

--前半、ビルドアップでうまくいかず、自陣に閉じ込められた要因は何だと考えますか。
おっしゃるように、前半、やろうとしたビルドアップが引っかかってしまいました。技術的なミスや質の低さがあったと思います。ただ、それ以上に突破できたシーンも多かったのですが、そこから先で引っかかってしまいました。ここで違うやり方をしてしまえば、選手たちにも申し訳ないです。自分たちはやってきたことを焦れずに続けていくことが大切です。(中2日で迎えるリーグ次節・)川崎F戦に向けても学ばなければなりません。このような展開になっても、どのように戦うのかを見つめ直さなければなりません。

選手コメント

マルコス ジュニオール

公式戦に復帰できたことはうれしいのですが、望んでいた結果ではありませんでした。マリノスらしくない試合でしたし、チーム全体のパフォーマンスが良くありませんでした。誰かのミスではなく、チームとして機能せず、残念な結果となりました。

--機能しなかった要因は何ですか。
小さなミスが失点につながってしまいました。監督が試合を振り返り、足りなかったものをチームに落とし込むはずです。選手は勝ったときも、負けたときも次の試合に向けて集中しなければなりません。そうは思うのですが、この悔しい敗戦の苦い味を全員がかみしめなければならないとも思います。

--相手のプレスに苦しみ、ご自身もCBにマンツーマンでつかれていました。
ビルドアップがうまくいかなかった前半でした。相手の守備も執拗で、とても堅い印象を受けました。何人か慣れていなかったため、うまく組み立てられなかった面もあるかもしれません。一方でチームとして機能しなかったので、早く忘れるべき試合だとも思います。

 
 

Twitter / Istagram


 
 


 
 


 
 


 
 

ハイライト動画


【ハイライト】「横浜F・マリノス×FC町田ゼルビア」天皇杯JFA第103回全日本サッカー選手権大会 3回戦 – YouTube
 
 

ネットニュース・Weblog

スポーツニッポン

黒田監督のJ2町田がJ1王者横浜を圧倒 天皇杯3回戦でリーグ戦首位対決― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 リーグ戦首位同士の対決となった一戦で、J2町田がJ1王者を力でねじ伏せた。高校指導者からプロに転身し、別の「カテゴリーの違い」を乗り越えた黒田剛監督(53)は「日ごろなかなか出場機会を得られない選手、ケガ明けの選手が思いをピッチで表現できた。全員が最後まで勝ちにこだわり、走りきってくれた」と選手を称えた。

 3回戦で実現したJ1とJ2の首位対決。両チームとも、リーグ戦で出場機会の少ないメンバーを中心に組んだ。リーグ戦同様に自陣から攻撃を組み立てる横浜に対し、開始早々の5分、青森山田で黒田監督の教え子だったMF宇野が積極的なプレスで奪取。主力ながら直前のリーグ戦で出場停止だったFWミッチェル・デュークが、こぼれ球を難なく決めた。アディショナルタイムにはロングスローから、リーグ戦未出場の大卒新人、MF布施谷翔がループシュートで追加点を挙げた。

 前半シュート0本に終わった横浜は後半に攻勢を強めたものの、まさに町田の思惑通り。何度もカウンターを繰り出し、途中出場のU―22日本代表MF平河が2点を加え突き放した。守っては3バック布陣でともに故障明け初実戦となったDF深津康太やDF池田樹雷人らが体を張り、シュートをはね返した。

 主力か控えかを問わず、キャンプから徹底した堅守をベースとした戦術をチームの全員が共有。J2で旋風を巻き起こす黒田ゼルビアが、またもサッカー界に衝撃を与えた。

 
 

ニッカンスポーツ

【天皇杯】横浜赤っ恥…“首位対決”はJ2の方が強かった 1位同士の一戦で町田に完敗 – 天皇杯 : 日刊スポーツ

横浜F・マリノス(J1)と町田ゼルビア(J2)のJ1、J2首位対決は、町田が4-1で快勝し、金星を挙げた。

前半2点、後半で2点を挙げ、後半途中までで4-0と大きくリードを広げた。横浜はFW宮市が意地の一撃を決めたが、得点はこの1点だけだった。

赤っ恥をかいた横浜はJ1の8日、名古屋グランパス戦から何と先発全員を入れ替える、思い切った「ターンオーバー」で、試合に入ったが、これも大失敗だった。

前半5分に、中盤でボールを奪われ、町田FWデュークに先制弾を食らった。さらに前半終了間際にはクロスをGKオビがキャッチできず、ミスから失点し、リードを広げられた。

後半も、右クロスからニアサイドに決められる形で、2点を奪われた。4-0となった時点でシュート数は横浜はたった2本と、ここまでJ1最多44得点(20試合)の攻撃がまったく機能していなかった。

どちらがJ1か分からない展開の末、J2首位の町田の引き立て役に回ってしまった。

 
 
【天皇杯】横浜MF喜田拓也「自分たちの技術不足。そこに尽きる」J2首位町田に4失点完敗 – 天皇杯 : 日刊スポーツ

昨季J1王者の横浜F・マリノスが、J2で首位を走る町田ゼルビアに4失点し、完敗を喫した。前々回は2回戦でホンダFC、前回は3回戦でJ2栃木に敗戦。今大会もJ2勢に敗れて、早々に姿を消した。

8日の名古屋グランパスとのリーグ戦から先発メンバーを全員入れ替え、FWアンデルソン・ロペスら前線の3人の外国人選手はベンチ外。選手層の厚さを発揮しなければいけない試合で、序盤から町田のプレスに圧倒され、攻撃陣もわずかシュート4本に終わった。

主将マークを巻いたMF喜田拓也(28)は「自分たちが全て招いたこと。自分たちの技術不足。そこに尽きる」と厳しい表情。前半5分の失点を皮切りに。計4点を失った。リーグ戦とは異なり、巻き返す力はほとんどなく、喜田は「連続失点しないことを肝に銘じていたが甘さがあり、自分を含めて力が足りなかった」と猛省。「このユニホームを着て戦う以上は見せてはいけない姿。逃げずに全身で受け止めて、歯を食いしばって前に進むこと」と、必死に前を向いた。

 
 

スポーツ報知

横浜FM、J2首位町田に4失点喫し昨季に続く3回戦敗退…反撃はFW井上の1点のみ : スポーツ報知

 J1首位に立つ横浜FMは、敵地で町田に1―4で敗れた。前半に2ゴールを許し、後半に入っても2失点。同39分にFW井上健太が1点を返したものの、J2首位を走る町田相手に大敗となった。

 リーグ戦から大きくメンバー変更した横浜FMは、前半5分、自陣でのパスを奪われると1対1を町田FWデュークに沈められて先制を許す。苦しい立ち上がりとなり、同17分にはDF小池裕太が右膝を負傷して交代し、左サイドバックにはMF吉尾海夏が入った。なかなかチャンスを作ることができず、同38分にはバー直撃のシュートを浴びる。前半終了間際、右サイドを突破されて再び1対1のピンチを迎えたが、これはGKオビパウエルオビンナがセーブ。しかし直後にゴール前に入れられたクロスをオビがファンブルし、飛び出したところにシュートを決められて追加点を与えた。

 前半はシュート0本に終わり、後半開始で脳しんとうから復帰したMFマルコスジュニオール、木村に代えてMF榊原彗悟、FW村上悠緋を投入した。しかし同22分左サイドからクロスを許して失点を喫し、同33分にも同じくクロスをフリーで打たせて4失点目。FW植中朝日、FW宮市亮らをピッチに送る。同39分に右サイドから井上がシュートを放ち、1点を返した。反撃は1点止まりで、横浜FMは昨季に続く3回戦敗退となった。

 
 
横浜FM、J2首位町田に4失点で昨季に続く3回戦敗退…主将MF喜田「すべて自分たちが招いた」 : スポーツ報知

 J1首位に立つ横浜FMは、敵地でJ2首位の町田に1―4で敗れた。前半にミス絡みで2ゴールを許し、後半に入っても2失点。同39分にFW井上健太が1点を返したものの完敗を喫した。

 8日のリーグ戦からはメンバー全員を入れ替えて臨んだ一戦。今後チーム内競争を加速させるためにもアピールが求められる選手たちが多くピッチに立ったものの、町田のマンツーマン気味のプレスに圧倒され、自陣から抜け出せない時間帯が続いた。攻撃陣はわずかシュート4本に終わり、ほとんど決定機を演出することができなかった。

 マスカット監督は「メンタルの準備ができていなかった。姿勢、技術、戦術、すべてにおいて相手が上回った」と完敗を認め、キャプテンのMF喜田拓也は「すべて自分たちが招いたことなので、相手がどうこうではなく、自分たちのミスから招いた結果。自分たちの技術不足、そこに尽きると思うし、やり方の引き出しも足りなかった。連続失点しないことは肝に銘じていたけど、まだまだそこの力が足りない、甘さがあるのはチームに見えた」と重い敗戦を受け止めた。

 21年の2回戦敗退、22年は3回戦敗退に続く早期敗退。「今日感じた痛みを絶対に忘れてはいけない。どんな相手でも、ああいう姿勢を見せてはいけないし、マリノスにいる以上それは許されない行為。失敗から何を学んで成長できるか。目を背けたくなる敗戦だけど、しっかりと逃げずにみんなで強くなりたいならこれを乗り越えないといけない。自分が責任を持って、歯をくいしばってチームを前へ向かせたい。みんなで前に進んでいきたい」。15日はホームでリーグ川崎戦。敗戦からはい上がることを誓った。

 
 

サッカーダイジェスト

「見せてはいけない姿」町田に完敗の横浜、キャプテン喜田拓也が不退転の決意「責任を持ってチームを前に進めていきます」【天皇杯】 | サッカーダイジェストWeb

— 「必ずみんなで立ち上がる」

 悔しさを噛みしめる。目の前の現実から目をそらさず、さらなる前進のエネルギーに変える。

 J1で首位を走る横浜F・マリノスは7月12日、天皇杯3回戦でJ2首位のFC町田ゼルビアと対戦。前半と後半で2失点。反撃は終盤の1点のみ。1-4で完敗した。

 試合後、腕章を巻いてフル出場した喜田拓也が自身のインスタグラムを更新。「マリノスを信じてくれた皆さん」と題し、気持ちを伝えた。

「今日の試合、マリノスのユニフォームを着て戦う上で見せてはいけない姿でした。何も言い訳はありません。

 そしてこの結果になった全ての責任は、このチームのリーダーである自分にあります。だからこの悔しさを全身で受け止めて、自分が責任を持ってチームを前に進めていきます。マリノスファミリーのみなさんが歯を食いしばって見せてくれたあの姿を忘れたくない。

 まだまだ完璧じゃない。それはわかってる。でもマリノスで、みんなと本当に強くなりたいから、逃げないで絶対に自分はこのチームを、チームメイトを、チームスタッフを、ファン・サポーターのみなさんを信じることをやめない」

 28歳MFは「絶対にこのチームをこのまま終わらせない」と誓い、「必ずみんなで立ち上がる」と締め括った。

 苦い敗戦も原動力に、高みを目ざす。3日後のJ1第21節では、ホームで川崎フロンターレと相まみえる。近年のリーグで覇権を争ってきたライバルを相手に、トリコロールはどんな戦いを見せるか。

 
 
J2町田にボロ負けの横浜。戦術、フィジカル、技術で勝てず。指揮官は「メンタル的な準備ができていなかった」とがっかり【天皇杯】 | サッカーダイジェストWeb

— 町田の術中にハマる

 完敗だった。

 J1首位の横浜F・マリノスは7月12日、天皇杯3回戦でJ2首位のFC町田ゼルビアと対戦。前半と後半にそれぞれ2失点し、84分に井上健太のゴールで1点を返すも、反撃もそこまで。1-4で敗れた。

 試合後、ケヴィン・マスカット監督は「チームとしてメンタル的な準備ができていなかった。どんな大会にしろ、どんな試合にしろ、メンタルの部分でこういう入り方をしてしまったら、この結果になってしまう。自分たちがこんな風にしてしまった」と唇を噛んだ。

 記者席で見ていた筆者も、この試合は町田の選手たちのほうが勝利に対する想いが強かったように感じた。ボールを保持されても我慢強く追いかけ、ゴール前では身体を張って守る。町田の選手たちのそうした姿には闘志が溢れていた。

 また、マスカット監督が「戦術的な部分、フィジカル的な部分、技術的な部分で相手を下回った」と振り返ったように、町田のプラン通りに試合を運ばれてしまったのも悔やまれる点だろう。

 ハイプレスを仕掛けられ、最終ラインからのビルドアップが思うように機能せず、GKオビ・パウエル・オビンナはロングボールを蹴る場面が度々あった。

 実際、町田の黒田剛監督が「今日は深津康太、池田樹雷人、カルロス(・グティエレス)とヘディングの強い選手を後ろに配置した関係上、長いボールを蹴ってくれれば我々としてはありがたい」と語っていたが、まさにその狙いにハマってしまった形だ。
 
 4日前のJ1第20節・名古屋グランパス戦から先発11人を総入れ替え。「勝つために選んだメンバー」(マスカット監督)だったが、この日はパスやトラップ、連係のミスなども散見された。

 夏場を迎え、9月からはACLも始まる横浜にとっては総力戦となる。選手層が厚いと言われているが、リーグ連覇、そして悲願のACL初制覇を成し遂げるためには、いかにチーム力を底上げできるかも鍵になるだろう。
 
「この内容は受け入れたくないが、現実を見ないといけない。選手だけでなく自分も、クラブとして、チームとしてしっかりとした入り方、考え方、姿勢を持っていなければいけない」(マスカット監督)

 中2日でJ1第21節・川崎フロンターレ戦を迎える横浜。連戦は続き、時間的な余裕はないが、町田戦の敗戦をどう活かすか、指揮官の手腕に注目だ。
 
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

 
 

ゲキサカ

J2首位の町田、天皇杯でJ1王者横浜FMに堂々金星!! 4発圧勝でクラブ史上最高タイ4回戦へ | ゲキサカ

 第103回天皇杯は12日、3回戦を各地で行い、FC町田ゼルビア(J2)が横浜F・マリノス(J1)を4-1で破った。

 J1とJ2の首位同士による注目対決は前半早々に動いた。開始5分、町田は高い位置からプレッシャーをかけたMF宇野禅斗がDF木村卓斗からMF喜田拓也へのパスをカットすると、ショートカウンターをスタート。縦に持ち出したFWミッチェル・デュークが冷静にゴールへ流し込み、先制点を奪った。

 ビハインドとなった横浜FMは前半15分に痛いアクシデント。左サイドバックのDF小池裕太が軽い接触で膝を痛め、MF吉尾海夏との途中交代を強いられた。その後もほぼマンツーマンでプレッシャーをかけてくる町田の激しい守備に苦しみ、シュートすら打てない展開が続いた。

 すると前半終了間際に町田が猛攻を仕掛けた。MF沼田駿也の決定機はGKオビ・パウエル・オビンナに阻まれ、MF高橋大悟のミドルシュートは左ポストに弾かれたが、アディショナルタイム4分に追加点を奪取。横浜FMのオビのファンブル、吉尾のクリアミスを見逃さず、MF布施谷翔がふわりとしたループでプロ入り初ゴールを沈めた。

 シュート数でも町田の10本に対し、J1リーグ戦ではなかなか出場機会のないFW杉本健勇らを先発起用した横浜FMは0本と一方的な展開。後半開始後には木村とMFマルコス・ジュニオールを下げ、MF榊原彗悟とFW村上悠緋を投入した。

 後半開始直後、横浜FMは吉尾のFKから杉本がヘディングで合わせ、ようやくファーストシュートを放つも、町田GK福井光輝が冷静に弾き出す。さらに同16分、横浜FMは杉本に代わってFW植中朝日を入れると、町田は復帰初戦のデュークと高橋を下げてFW藤尾翔太とMF平河悠を起用した。

 すると後半22分、町田の交代策がさっそく的中した。福井のロングフィードを右サイドで布施谷が収めると、縦に抜けた藤尾が縦への突破からクロスボールを送り、ニアサイドに飛び込んだ平河が反応。實藤よりも先に触ってネットに押し込んだ。

 なおも町田は止まらない。後半34分、カウンターから右サイドを駆け上がったFW中島裕希がグラウンダーのクロスを送ると、これも平河が右足で決めて4点目を奪った。横浜FMは同39分、右サイドを攻め上がったMF井上健太のクロスにFW宮市亮がニアでつぶれ、そのままゴールに入って1点を返したが、反撃はここまで。4-1でタイムアップを迎えた。

 町田は2012年度、15年度に並ぶ過去最高タイの4回戦進出。一方の横浜FMは2年連続での3回戦敗退に終わった。

 
 

フットボールチャンネル

「甘さがある」横浜F・マリノスが感じた痛み。町田ゼルビアの戦略にハマった原因とは【コラム】 | フットボールチャンネル

 天皇杯3回戦、横浜F・マリノス対FC町田ゼルビアが12日に行われ、1-4で町田が勝利した。J1とJ2の首位チーム同士の対戦は、なぜこれほどまでの大差がついたのか。マリノスが「本当に強い集団」になるためには、まだ足りないものがあることが明らかになった90分だった。(取材・文:元川悦子)

— 首位同士の負けられない戦い

 ミッドウイークの7月12日に行われた天皇杯3回戦。8日のJ1・名古屋グランパス戦を2-2で引き分け、公式戦の連勝が7でストップした横浜F・マリノスにとっては仕切り直しの一戦となった。

 相手のFC町田ゼルビアは、今季J2で首位を快走中。青森山田高校監督からJリーグ指揮官に転じた黒田剛監督率いるチームはハイプレスと縦に速い攻めを前面に押し出し、確実に勝ち点を取ってくる。そんな相手に対し、横浜としては昨季J1王者の意地とプライドを示さなければならなかった。

 猛暑の中の連戦ということもあり、ケヴィン・マスカット監督は名古屋戦から先発全員入れ替えに踏み切った。それでもキャプテン・喜田拓也がケガから復帰し、畠中槙之輔や水沼宏太といった経験豊富な面々が名を連ねるなど、メンバー的には悪くなかった。むしろ選手層の厚さを示す絶好のチャンスと見ることもできた。

 町田の方も9日の東京ヴェルディ戦から11人全員を変更。「これまで出番のなかった選手、ケガから復帰した選手で王者に胸を借りるつもりで挑む」と黒田監督は下剋上への野心を前面に押し出した。

— 「どこかに甘さがある。自分を含めて本当に力が足りなかった」

 J2トップの気迫と闘争心がマリノスにとっての大きな脅威になった。3-4-2-1の基本布陣でマンマーク気味にハイプレスを仕掛けてきた町田に対し、マリノスは序盤から最終ラインからのビルドアップが停滞し、思うように攻めを組み立てられない。そして開始5分、町田はマリノスの木村卓斗から喜田に出たパスを大ケガから復活した宇野弾斗がカット。最前線のミッチェル・デュークが拾って、早々と先制点を奪うことに成功する。

 ここで立て直せていたら問題なかったのだが、マリノスはその後も町田の鋭い寄せに苦しみ続ける。前半17分に左サイドバック(SB)小池裕太が負傷交代を強いられたダメージも大きく、リズムを好転させられない。高い位置でボールを奪い、ショートカウンターからのシュートを矢継ぎ早に浴びせてくる相手を止めきれず、前半アディショナルタイムには布施谷翔に2点目を決められた。

 前半が終わってスコアは0-2で、シュート数も0対10。J1王者としては信じがたい45分間になってしまった。

「もう自分たちの技術不足。そこに尽きると思います。連続失点しないことを肝に銘じていましたけど、どこかに甘さがある。自分を含めて本当に力が足りなかった」とキャプテン・喜田が神妙な面持ちで言えば、水沼も「かなり徹底された守備を見せられたけど、相手としては守りやすかったんじゃないかと思う。リーグ戦ではあれだけ徹底して守ってくるチームがいなかったのもあったから、僕らが勝てていたのはある」と反省しきりだった。

 水沼が指摘したように、確かにJ1にはここまで凄まじいハイプレスを仕掛けてくる相手はいなかったかもしれない。それを承知で町田は気温31.4度の高温多湿の中、凄まじい運動量でボールを奪いにきたのだ。

— 本当に強い集団

「こっちが引いてしまうとマリノスは本当に強くて自由にやられてしまう。だからこそ、勇気を持ってガンガン行くことが必要だったし、僕らの戦略だった。それがハマって得点まで行けた」と大ベテランの深津康太も語っていたが、黒田監督の狙いがズバリ的中した前半だったと言っていいだろう。

 マスカット監督としては、この悪い流れを何としても断ち切り、2点差をひっくり返さなければならなかった。そこで、後半開始時にマルコス・ジュニオールと木村を下げ、榊原彗悟、村上悠緋という若い2人を投入して活性化を図る。

 これで少しは試合展開が落ち着いたかと思われたが、中央の守備が非常に固い町田相手になかなか決定機を作れなかった。

 町田に3点目を奪われたのは、まさにそんな時間帯。後半22分、町田は途中出場したばかりの主力・藤尾翔太と平河悠のホットラインからダメ押し点を挙げる。藤尾が深い位置から中に折り返したところに平河が飛び込んでくる形だった。「普段から逆サイドからの侵入は意識していた」と藤尾がしてやったりの表情を浮かべたほど、彼らにとっては理想的な3点目だった。この時点でマリノスの勝利への道は閉ざされたと言っても過言ではなかった。

 結局、後半34分にも平河が4点目を決めて0-4に。マリノスは井上健太のクロス性のキックが直接ゴールに吸い込まれて一矢報いたが、最終的には1-4でタイムアップの笛。シュート数4対17という王者らしからぬ内容で、マリノスは3回戦敗退を余儀なくされた。

 2021年は2回戦、2022・2023年は3回戦止まりと、近年のマリノスは天皇杯で上位進出できないケースが続いている。今回は得点源のアンデルソン・ロペスやヤン・マテウス、エウベルという外国人トリオが揃って欠場したことも響いたが、選手が入れ替わっても戦えるところを示せるのが本当に強い集団だ。そういう意味では物足りなさが拭えなかった。

— 横浜F・マリノスは「準備不足」

「チームとしてメンタル的な準備ができていなかった。どんな大会、どんなメンバー、どんな相手、どこで戦おうが、こういう入り方をしてしまったらダメ。技術・戦術・フィジカルの全ての面で相手に上回られた」とマスカット監督も素直に認めていたが、いかにしてチームの総合力を引き上げていくのか。昨季J1王者は厳しい現実を突きつけられたと言っていい。

 さらに付け加えると、ビルドアップを徹底的に狙われ、最後まで打開策を見出せなかった。これは今後のJ1や秋から始まるAFCチャンピオンズリーグを視野に入れても頭の痛い問題になり得る。今後の対戦相手は今回の町田を参考にハイプレスでボールを引っかけるという「マリノス対策」を講じてくる可能性が高まったからだ。

「自分たちの構造自体はよかったと思いますけど、クオリティやタイミングが足りない。細かい部分をもっとやっていかないといけない」と若い山根陸も苦渋の表情を浮かべた。激しいプレッシャーをかけられても正確な組み立て・攻撃ができなければ、同じような敗戦を喫する恐れは否定できない。そこはしっかりと脳裏に刻み込むべきだ。

「今日感じた痛みを絶対に忘れてはいけない。しっかりと逃げずに乗り越えないと強くなれない。本当に全員が自分に責任を持って、歯を食いしばって前に進んでいきたい」

 キャプテン・喜田は言葉を絞り出した。その発言通り、今回の惨敗をムダにしてはいけない。

(取材・文:元川悦子)

 
 

こけまりログ

2023/07/11 【スタジアム観戦情報まとめ】2023/7/12(水)18:30KO 天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会 3回戦 横浜F・マリノスvs.FC町田ゼルビア@町田GIONスタジアム
 
 

 
 

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