【試合結果Webニュースまとめ(1△1)】2023/4/29(土)15:00KO J1第10節 横浜F・マリノスvs.名古屋グランパスエイト@日産スタジアム


【試合結果Webニュースまとめ(1△1)】2023/4/29(土)15:00KO J1第10節 横浜F・マリノスvs.名古屋グランパスエイト@日産スタジアム
 
 

アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.Jリーグ.jp
3.Twitter / Istagram
4.ハイライト動画
5.Webニュースログ
6.今週の他会場など

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

明治安田J1 第10節 横浜F・マリノス vs 名古屋グランパス 試合データ | 横浜F・マリノス 公式サイト
 
 

Jリーグ.jp

【公式】横浜FMvs名古屋の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2023年4月29日):Jリーグ.jp
 └ 入場者数 33,048人

監督コメント

[ ケヴィン マスカット監督 ]

前半を振り返ると、強い風が助けてくれませんでした。中の感覚は違っていたのかもしれませんが、コントロールしていた中、前に行く機会を得てもうまく使えていませんでした。また、相手にプレッシャーを掛けるところが弱かったのもありました。後半に入って風が弱まり、しっかり自分たちがプレッシャーを掛け続けて同点に追いつき、2点目を取りにいく姿勢を見せてくれました。このビルドアップをやっていくことはチャレンジだし、続けることが大事です。(堅守の)名古屋のようなチームは先制点がカギにもなります。先制されて難しい状況になりましたが、自分たちの良いサッカーを、特に後半は表現し続けられました。

--ハーフタイムにどのような声かけをしましたか。
「満足しては絶対ダメだ」と伝えました。ビルドアップでときにはやりづらさを感じ、止まる場面はありましたが、攻撃をしながらプレッシャーを掛けることでチャンスが生まれます。後半は強い特長を見せられたと思います。

--名古屋はマンツーマンで守備をしてきましたが、後半は少し重心を下げました。守備のやり方を変える想定はしていましたか。
アグレッシブな守備は名古屋だけではなく、どのチームもやってくると感じています。良かった点はただ前に蹴る場面はなかったし、自分たちのサッカーを続けられました。チャンスを作るにあたって、ビルドアップで前方向に向かう中、ボックス内で4対3の状況をどう生かすかが大事になります。失点はしてしまいましたが、自分はそのままで終わるチームではないと思っていました。ただ、前半、前に行く意欲が足りなかったとは思います。

選手コメント

喜田 拓也

--得点シーンを振り返ってください。
エウベルにボールがこぼれて、こちらを振り返ったときにボールが来るという感覚はあって、あとは入るタイミングで早過ぎないこと、入っていくスピードを意識し、ある程度コントロールできる範囲内で入っていきました。あとは、けっこう人がいたので当てないように気をつけました。コースは見えていたので、インパクトにも気をつけましたね。打った瞬間、コースも見えたので、行ったかなっていうのはありました。

--同じポジションの渡辺 皓太選手の前節・神戸戦のゴールに触発されましたか。
絶対言われると思っていました(笑)。もちろん彼のゴールは自分のことのようにうれしかったです。本当に素晴らしい選手ですが、あのゴールがあったから「自分もやらなきゃ」って思いがあるかというとそうではありません。常にチームのためになりたいし、すべてを懸けて勝ちにいっています。そこでモチベーションの差だとか、行動に違いがあるかというと、正直そうではありません。彼がもたらしたものはすごく大きかったですし、チームに勢いをもたらしたとも思う。それを考えると、ほかの選手も、ほかのボランチの選手も、点を取ることでチームを助けられたり、勢いづかせられます。「苦しいときにチームを救える男でありたい」とずっと言ってきましたけど、こういう示し方もしていかないといけません。「コイツがいたら助かるな」とか、「コイツと一緒にサッカーやりたいな」って思ってもらえるような選手を自分は目指しているので、ゴールという示し方もしていかないといけないとは思っています。

渡辺 皓太

--前半、名古屋のマンツーマンの守備に苦しんだように見えました。
自分はポジティブな面も多かったかなって思っています。崩せたシーンもありましたし、その回数を増やしていければいい。自分たちからミスをしているシーンが多く、縦パスの質が悪く前でつぶされて、1本で裏返されるシーンが多かったので、そこは絶対なくさないといけません。でも、そこよりもできた部分をもう少し増やすことをやり続けるほうが大事です。取られたあと、というよりは取られないように、縦パスのつけ方や前の選手の落ち方を改善できると思います。

--後半は前半と打って変わって横浜FMの良さが出ました。
絶対、名古屋のプレスは90分続かないと思っていました。自分たちがやり続けることで相手も落ちてくるし、そこで仕留めるか仕留めないか。最後仕留められればもっと簡単な試合だった気がします。自分たちは前半、うまくいっていませんでしたが、「絶対落ちる」と思っていたので、そこでやり続けるのが大事だと思いました。

--前節の自身のゴールに続いて、喜田 拓也選手のゴールが生まれ、ボランチの得点が続いています。
何かを変えたわけではないですが、得点が続いているので、ボランチ勢みんなで競い合っていければいいなと思います。自分もまた取りたいなと思ったし、お互い増やしていければいいなと思います。

--喜田選手のゴールはどうでしたか。
いや、完璧です(笑)。

 
 

Twitter / Istagram


 
 


 
 

ハイライト動画


ハイライト|J1リーグ第10節|vs 名古屋グランパス – YouTube
 
 

ネットニュース・Weblog

スポーツニッポン

横浜―名古屋戦でJ史上初女性審判トリオ 山下主審「感謝」横浜・喜田「一緒に試合をつくれて良かった」― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 明治安田生命J1リーグ第10節・横浜―名古屋戦(日産スタジアム)で、山下良美主審、坊薗真琴副審、手代木直美副審の3名が担当した。女性トリオの審判員が担当するのはJリーグ史上初めてとなった。
 山下主審は試合中、判定に異議を唱える選手に詰め寄られるシーンもあったが、冷静にジャッジした。1―1で引き分けた試合後、日本サッカー協会を通じ、それぞれがコメントを発表した

 ▼山下良美主審
「本日、明治安田生命J1リーグのフィールドに3人で立つことができたことを、心より感謝いたします」

 ▼坊薗真琴副審
「このような機会をいただき、感謝の思いでいっぱいです。Jリーグが持つあらゆる可能性がさらに広がることを願っております」

 ▼手代木直美副審
「このような機会をいただけたことを光栄に思います。全ての方から信頼をしていただけるよう今後も努力し、技術を向上させていきます」

 また、名古屋の長谷川健太監督と横浜のケビン・マスカット監督もそれぞれ言及した。長谷川監督は「非常にいいことだと思う。選手はだいぶストレスを抱えていた部分はあった。これがスタート。山下さんは経験を積んでいるが、副審は初めて。時代だなと思って見ていた」とコメント。マスカット監督は「男性だろうが女性の区別はしない。レフェリーはレフェリー。どちらでも問題はない。それを踏まえてレフェリングに対するパフォーマンスがどうだったかは見ない。コントロールできている部分もありますし、先週はどうだった、今日はこうだった、来週がどうなるかは誰がやってもあると思う。今日に関してはしっかりやってくれたと思う」とコメントした。

 また、同点ゴールを決めた横浜の主将・喜田拓也は「非常に堂々とレフェリングしてもらったと思う。コミュニケーションもしっかり取れた。そういう人たちが増えれば素晴らしいこと。一緒に試合をつくれてよかった」と話した。

 
 
横浜・MF喜田 起死回生の同点弾!「我慢強くやろうと話していた」― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 横浜は名古屋との上位対決で引き分けに持ち込み、勝ち点1を積み上げた。前半のシュート数は相手の12本に対して2本と劣勢を強いられたが、1点ビハインドにとどめ、後半27分にMF喜田が起死回生の同点弾。5季ぶりのゴールでチームを救った主将は「我慢強くやろうと話していた。(勝ち点)0を1にする作業がシーズンの中で必ず大事になってくる」と粘り強く奪った勝ち点1の意味を強調した。

 《史上初女性3人が審判》横浜―名古屋戦で山下良美主審、坊薗真琴副審、手代木直美副審の3人が担当し、女性トリオの審判員が担当するのはJリーグ史上初めてとなった。山下主審は判定に異議を唱える選手に詰め寄られる場面もあったが、日本サッカー協会を通じ「3人で立つことができたことを心より感謝いたします」とコメント。横浜のMF喜田は「堂々とレフェリングしてもらった」と話した一方、名古屋の長谷川監督は「選手はだいぶストレスを抱えていた」とも話した。

 
 

ニッカンスポーツ

J1で初 女性3人が主審、副審 山下良美主審「心より感謝する」横浜-名古屋を冷静に裁く – J1 : 日刊スポーツ

J1の試合で初めて主審、副審を3人の女性が務めた。29日、横浜市・日産スタジアムでの横浜-名古屋を、山下良美主審、坊薗真琴副審、手代木直美副審が担当した。山下主審が判定に異議を唱える選手に詰め寄られる場面もあったが、注目の上位対決を滞りなく冷静に裁いた。

3人はオーストラリアとニュージーランドで共催される7月開幕の女子ワールドカップ(W杯)の審判員にも選ばれている。山下主審は日本サッカー協会を通じ「フィールドに3人で立つことができたことを心より感謝する」とコメント。横浜の喜田主将は「堂々とレフェリングしてもらった。一緒に試合をつくれてよかった」と話した。(共同)

 
 

サンケイスポーツ

横浜M 喜田拓也の5年ぶりゴールで勝ち点1もぎ取る – サンスポ

明治安田J1第10節第1日(29日、横浜M1−1名古屋、日産ス)上位対決は痛み分け。横浜MのMF喜田拓也(28)は自身5年ぶりのリーグ戦ゴール、ゴールデンウイーク最初の試合でホームに詰めかけたサポーターの前での敗戦を阻止した。

「試合を通して全部が悪かったわけではない。(勝ち点)0を1にする作業、1を3にする作業はシーズンのなかで必ず大事になる」

勝てば2位浮上、他会場の結果次第では首位に立つ可能性もあった一戦。スピードのある攻撃陣を武器にDFラインの背後を狙う名古屋に手を焼くと、前半41分に先制を許す。それでも後半に入って、主導権を握る時間が増えると、後半27分に、喜田が左サイドからの折り返しを左足で合わせて同点とした。

2018年5月5日の名古屋戦(△1-1)以来、5年ぶりのリーグ戦での得点となった喜田は、「明らかに(自分の)ゴール数は足りない。シンプルに自分の力が足りないと思っていたし、逃げずに打ち続けたいと思っていた。この勝ち点1が意味のあるものだったという風になれば、チームもまた成長すると思うし、次につなげたい」と前を向いた。

 
 
J1の試合で初、女性トリオで審判担当 山下良美主審「フィールドに3人で立つことができたことを心より感謝する」 – サンスポ

J1の試合で初めて主審、副審を3人の女性が務めた。29日、横浜市・日産スタジアムでの横浜M―名古屋を、山下良美主審、坊薗真琴副審、手代木直美副審が担当した。山下主審が判定に異議を唱える選手に詰め寄られる場面もあったが、注目の上位対決を滞りなく冷静に裁いた。

3人はオーストラリアとニュージーランドで共催される7月開幕の女子ワールドカップ(W杯)の審判員にも選ばれている。山下主審は日本サッカー協会を通じ「フィールドに3人で立つことができたことを心より感謝する」とコメント。横浜Mの喜田主将は「堂々とレフェリングしてもらった。一緒に試合をつくれてよかった」と話した。

 
 

スポーツ報知

横浜FM、喜田拓也主将の5年ぶり得点で名古屋に追いつく「めげずにやっていきたいと思っていた」 : スポーツ報知

 横浜FMはホームで名古屋と1―1で引き分けた。前半41分に失点したが、後半27分、MF喜田拓也の5年ぶり得点で追いついた。勝ち点1差で1つ上の2位につける名古屋との上位対決。攻め込まれる時間帯も長かったが、キャプテンのゴールで勝ち点1をつかんだ。

 待望のゴールだった。0―1の後半27分、左サイドでエウベルがこぼれ球を拾うと折り返し。中央に走り込んだ喜田が左足で蹴り込み、複数選手の間を通ってボールはゴール左へと吸い込まれた。「エウベルにボールがこぼれてこちらを振り返った時にくるなって感覚はあって、後は入るタイミングが早すぎないこと、入っていくスピードもそうだし、ある程度コントロールできる範囲内で入っていこうと。けっこう人がいたので、当てないように、ただコースは見えていたので、インパクトのところは気をつけた。打った瞬間コースも見えたのでいったかなというのはあった」とゴールシーンを振り返り、「マリノスの選手やスタッフ、ファン・サポーターと戦えることが幸せで、自分のゴールをあれだけ喜んでくれるのは心にくるものがあった」と喜びを語った。

 喜田にとって、2018年5月5日名古屋戦(1△1)以来のゴールだ。「明らかにゴール数は足りないし、そこに関しては言い訳なく自分の力が足りない。それだけだと思うので、真摯に受け止めてチャレンジし続けること、打ち続ける、やり続けることはめげずにやっていきたいと思っていた」。自主練習では攻撃陣や同じボランチの選手たちと何度も両足でシュートを放ってきた。そうした日々積み重ねてきたものが、実を結んだ。

 攻撃サッカーをつかさどる中盤にとって、前に出ていくことは求めつつ、全体のバランスを取ることは最も注意を払わなければいけない。前節・神戸戦(3〇2)ではMF渡辺皓太が2020年以来の得点を挙げたが、なかなか数字に絡みにくいことも事実だ。「これまでの自分がやってきた仕事に後悔はなくて、アタッキングフットボールをつくっていく上で、いろんな覚悟を持って仕事をやってきた中での結果。華がある攻撃陣、力のある攻撃陣をどう操るかは重要。いろんなタスクがある上で、得点を取ることは僕だけでなく他のボランチとも高め合ってきた」と喜田は語る。

 だからこそ、この日のゴールも「みんなのゴール」であることを強調した。「後ろに残っていた選手、リスクマネジメントしていた人、走って(スペースを)空けてくれる人、そういう意味でのみんなのゴール。常套句ではなく、そうやって僕らのサッカーはつくられていることは知ってもらいたい。あくまで最後僕がいたけど、それまでの過程にも仕事をしている選手がたくさんいる」とチームメートと生み出した得点を誇った。

 上位相手に勝利はつかめなかったが、苦しいゲームを追いついたことは大きい。「今日一つ、また日産スタジアムで思い入れのある少年時代に通ってきたスタジアムで決めることができたのは、チームのいいきっかけになればいいと思うし、この1ポイントが意味のあることだったというふうになればチームもまた成長すると思う。1ポイントの重要性は自分たちが一番身をもって体感してきたので、次につなげていきたい。もっと質を高めるところや、みんなで修正して進んでいきたい」。名古屋戦からは3連戦。しっかりと気持ちを切り替えて前だけを見ていた。

 
 
J初の主審・副審3人全て女性…横浜M―名古屋戦で詰め寄られる場面も滞りなく冷静にさばいた : スポーツ報知

 J1の試合で初めて主審、副審を3人の女性が務めた。29日の横浜M―名古屋を、山下良美主審(37)、坊薗真琴副審(42)、手代木直美副審(42)が担当。山下主審が判定に異議を唱える選手に詰め寄られる場面もあったが、上位対決を滞りなく冷静にさばいた。名古屋の長谷川健太監督(57)は「非常に良い試み。これがスタートだと思う」と歓迎し、横浜Mのマスカット監督(49)は「男性だろうが女性だろうが関係ない。それを踏まえて、レフェリングに対するパフォーマンスを見ることはしない」と話した。

 3人はオーストラリアとニュージーランドで共催される7月開幕の女子W杯の審判員にも選ばれている。昨年のカタールW杯では第4の審判を務めた山下主審は、日本サッカー協会を通じて「フィールドに3人で立つことができたことを心より感謝する」とコメントした。(小口 瑞乃)

 
 

サッカーダイジェスト

【採点寸評|横浜】選手交代で勢い増し同点に。改めて層の厚さを示した[J1第10節 横浜1-1名古屋] | サッカーダイジェストWeb※一部抜粋

 Jリーグは4月29日、J1第10節を各地で開催。日産スタジアムでは横浜F・マリノス対名古屋グランパスが行なわれ、1-1で引き分けた。

 先制したのは名古屋。41分、左サイドを攻め上がった森下龍矢がカットインから右足を振り抜き、グラウンダーのシュートを流し込んだ。

 追いかける横浜は、さらに攻勢を強めた後半、72分に追いつく。エウベルのお膳立てから喜田拓也が実に5年ぶりとなるゴールで同点弾を挙げる。

 その後は両チームともスコアボードを動かせず。1-1で勝点1を分け合った。

▼横浜のチーム採点「6」
 4節の札幌戦と同じく、CBやボランチにまでプレッシングにくる相手の強度の高い守備に、ハイテンポのパス回しがなかなかできず、前半は良さを封じ込まれた。

 GK一森純からビルドアップを試みるも、ボールの出しどころを探す選手が目立ち、両SBも高い位置を取れない。カウンターから数回チャンスはあったものの、流れを変えられず、41分に失点してしまった。

 だが後半は、相手の強度が落ちた一方で、横浜は交代で出た選手がチームに勢いをもたらし、攻守に高い強度のまま試合を進め、72分に同点に追いついた。改めて層の厚さを示した試合と言えるだろう。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

【PHOTO】横浜の出場16選手&監督の採点・寸評。同点弾の喜田は渡辺と共に中盤の底で身体を張る。西村はチーム全体の攻守の意識を上げた | サッカーダイジェストWeb
 
 
「彼らのためにすべてを懸けたい」約5年ぶりゴールの主将・喜田拓也が語ったマリノスファミリーへの想い | サッカーダイジェストWeb

— 「すべての勝敗の責任を背負うつもりでピッチに立っています」

「あれだけみんなが僕のゴールを喜んでくれるのは、心にくるものがありました」

 名古屋グランパスをホームに迎えたJ1第10節で、実に約5年ぶりとなるゴールを奪った横浜F・マリノスの喜田拓也は、試合後にそう振り返った。

 1点ビハインドで迎えた72分だった。左サイドでこぼれたボールを拾ったエウベルが、ペナルティエリア中央にグラウンダーでクロスを送ると、喜田が左足で合わせて流し込んだ。2018年5月5日のアウェー名古屋戦以来のゴールに、そして上位争いをする名古屋に追いついた試合展開に、会場が沸いた。

 力強いガッツポーズで喜びを爆発させたように、きっと誰よりも嬉しかったはずだ。それでも喜田は、「(シュートを決めた)あの時は、後ろに残っている選手もいれば、リスクマネジメントをしている選手、走ってスペースを作ってくれた選手もいます。そういった意味でみんなのゴールだと思うので、あくまで最後に僕がいただけ」と、チームメイトへの感謝を述べる。

 得点シーンについては、「エウベル選手が中を見た時に、“くる”という感覚はありました」とし、「あとは入っていくスピードだったり、相手に当てないようにインパクトするところは気をつけました。コースも見えていたので、いったかなと思いました」と語った。

 プロ11年目の喜田は、これで通算3得点目。J1リーグには223試合に出場しているだけに、決して多くはない。本人もこの現状を、「ただただ力が足りない、シンプルにそれだけです」と真摯に受け止める。

 一方で、「これまでやってきた自分の仕事に後悔はなくて、自分たちのやっていることや内容にもこだわってアタッキング・フットボールを作ってきました。(今日の得点は)僕自身というより、チームの何かのきっかけになれば。次に繋げたい」と続けた。

 そして、マリノスファミリーへの想いも明かした。

「マリノスのチームメイトやスタッフ、ファン・サポーターと戦えるのは嬉しいし、みんなが大好きなので、いつも思っていることですけど、彼らのためにすべてを懸けたい」

「すべての勝敗の責任を背負うつもりでピッチに立っています」と話す喜田。チームの先頭に立って引っ張るトリコロールの背番号8が、リーグ2連覇に導いてくれるはずだ。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

 
 
J史上初!ビッグマッチを女性審判員3人が担当。横浜の喜田や渡辺も堂々としたレフェリングに敬意 | サッカーダイジェストWeb

— 注目の一戦で冷静なレフェリング

 1-1の痛み分けに終わった横浜F・マリノスと名古屋グランパスの試合では、Jリーグが1993年に開幕して以来、初めて3人の女性審判員が主審と副審を務めた。

 担当したのは山下良美主審、坊薗真琴副審、手代木直美副審。今年7月に開幕する女子ワールドカップ・オーストラリア&ニュージーランド2023の担当審判員にも選出されている3人は、結果次第ではトップの座が入れ替わる可能性のある注目の一戦を、冷静にレフェリングした。

 試合後、山下主審は「J1リーグのフィールドに3人で立つことができたことを、心より感謝いたします」とコメント。坊薗副審と手代木副審も貴重な機会に感謝の意を表わした。

 この一戦で約5年ぶりのゴールを決めた横浜の主将・喜田拓也は、「しっかりコミュニケーションが取れましたし、一緒に試合を作れて良かった」と話し、堂々としたレフェリングに敬意を示した。また、喜田と共にボランチで出場した渡辺皓太も、「審判が決めたことは絶対なので、特にストレスなくできた」と語った。

 5月に30年を迎える節目に、新たな一歩を踏み出したJリーグでは、今後も女性審判員が活躍する機会が増えていきそうだ。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

 
 

サッカーキング

上位直接対決は痛み分け…横浜FM、主将・喜田拓也のゴールで名古屋に追いつく | サッカーキング

 明治安田生命J1リーグ第10節が29日に行われ、横浜F・マリノスと名古屋グランパスが対戦した。

 今季2度目の連勝を狙う3位横浜FMが、自慢の堅守で直近6戦無敗の2位名古屋をホームに迎えての上位直接対決。ホームの横浜FMはボールを握りながらも、効果的に攻めることができない。29分にはマルコス・ジュニオールが個人技でシュートコースを作り出したが、肝心のフィニッシュは相手GKランゲラックに防がれる。

 こう着状態が続くなか、41分にアウェイの名古屋が先制する。左サイドでボールを受けた森下龍矢は、ペナルティエリア内までボールを持ち運ぶと、中に切れ込んで右足一閃。抑えの効いた一撃をゴール右下へと突き刺した。試合は名古屋の1点リードで折り返す。

 72分、横浜FMが一瞬の隙を突いて試合を振り出しに戻す。ゴールラインを越えそうになったボールをエウベルが回収し、ボックス中央へとグラウンダーで折り返す。キャプテンの喜田拓也が左足で合わせ、ゴール左下へと流し込んだ。

 追いつかれた名古屋は、78分に勝ち越しの絶好機が訪れる。左サイドでフリーキックを獲得し、キッカーのマテウス・カストロが高速のクロスをDFラインとGKの間に供給。ファーサイドに飛び込んだ藤井陽也が合わせたものの、シュートは惜しくも枠を外れた。

 試合はこのまま終了し、勝ち点「1」ずつを分け合った。両チームは今節勝利した首位ヴィッセル神戸に差を広げられ、サンフレッチェ広島が横浜FMと名古屋をかわして2位に浮上した。

 次節は5月3日に行われ、横浜FMは敵地でサガン鳥栖、名古屋はホームでヴィッセル神戸と対戦する。

 
 
【写真ギャラリー】2023.4.29 明治安田生命J1リーグ第10節 横浜F・マリノス 1-1 名古屋グランパス | サッカーキング
 
 

サッカーマガジンWEB

前半は名古屋が圧倒も後半見違えた横浜FM。喜田のゴールで追いつき、上位対決はドローで決着【J1第10節】 – サッカーマガジンWEB

— 森下の鮮やかなシュートで名古屋が先制も…

 前半はアウェーに乗り込んだ名古屋のペースだった。アグレッシブな守備で相手のビルドアップを制限し、ボール奪取に成功するや一気にゴールを目指すプレーを実践。横浜FMの前進を許さず、ボール保持率では下回ったものの、ゲームの流れは完全に名古屋のものだった。

 結果、先制点も名古屋が手にする。41分、相手GKからのフィードをマイボールにすると、右から左へと大きくボールを動かし、横浜FMの陣形を揺さぶる。パスを受けた左ウイングバックの森下が仕掛けてボックスに進入し、右足を一閃。右下を狙ったシュートがゴールに吸い込まれた。

 前半、相手に狙い通りの戦いを許した横浜FMだったが、後半はギアを入れ直していた。前進意識を高め、テンポの良いパス回して名古屋のプレッシャーを回避していく。前半ほとんど仕事ができなかった渡辺と喜田のドイスボランチがボールによく触れてリズムを生み出した。

 同点ゴールが生まれたのは、72分のこと。GKの一森からボールを繋ぎ、左サイド深い位置まで進入。ボックス内でボールを受けた西村は稲垣のタックルにあってシュートに持ち込めなかったが、こぼれ球をエウベルが回収し、中央にパス。待ち構えていた喜田が体を倒しながら丁寧にゴール左下を狙って、ネットを揺らした。

 1−1になった後、追いついた横浜FMがその勢いを駆って攻め込んだが、名古屋もリーグ最小失点の守備力を発揮。結局、勝負を決めるゴールは生まれず、勝ち点1を分け合うことになった。互いに前後半で別の表情を見せることになったが、90分のうち半分しかその持ち味を示せなかったという点で、引き分けは妥当な結果だったのかもしれない。

 
 

ゲキサカ

女性審判トリオによる歴史的一戦…横浜FM対名古屋の上位対決は共に首位遠のくドロー | ゲキサカ

 J1リーグは29日、第10節を各地で行い、横浜F・マリノスと名古屋グランパスの上位対決は1-1の引き分けに終わった。他会場で首位のヴィッセル神戸、4位のサンフレッチェ広島が勝利したため、ともに首位からの勝ち点差が遠ざかり、順位を一つずつ落とした。

 3位の横浜FMと2位の名古屋によるゴールデンウィークの上位対決。山下良美主審、坊薗真琴副審、手代木直美副審が試合を担当し、Jリーグ史上初めて女性審判員トリオが割り当てられる歴史的一戦となった。両チームともに前節からの先発変更は1人。横浜FMはDF松原健が5試合ぶりに復帰し、名古屋はFW酒井宣福が今季初先発となった。[スタメン&布陣]

 立ち上がりは風上のエンドを選択した名古屋が一方的に攻め込んだ。前半5分、FWマテウス・カストロの突破を起点にFW永井謙佑がシュートを狙い、さっそく攻撃の形を創出。一方の横浜FMもGK一森純の長いスローイングから左サイドを攻め込み、FWエウベルの斜めのパスを受けたMFマルコス・ジュニオールが巧みなターンから右サイドに展開したが、MF水沼宏太のクロスは味方に届かなかった。

 そこからは名古屋の猛攻がスタート。前半8分、敵陣右サイドでFKを獲得し、これをマテウスがペナルティエリア左に低弾道で送り込むと、ファーサイドに飛び込んだDF藤井陽也が折り返す。一森が触った跳ね返りを拾った永井のシュートは相手に当たって枠を外れたが、その後も守備ではマンツーマン気味の対応で封じ込みつつ、DF森下龍矢の突破やマテウスの左足キックで優勢に試合を進めた。

 さらに名古屋は前半19分、右サイド攻撃で一度はDF角田涼太朗にボールを奪われたが、角田からのパスをMF内田宅哉が高い位置でカット。こぼれ球に抜け出したマテウスがペナルティエリア右に抜け出し、角田との接触で倒れ込む。しかし、接触が軽微だったためか、山下主審はノーファウルとした。同25分にはカウンターから永井が左サイドを抜け出し、低いクロスボールを送ったが、これは一森に阻まれ、ファーサイドのマテウスに届かなかった。

 横浜FMは前半28分、自陣右サイドからテンポ良くボールを繋いで左サイドを前進し、エウベルが果敢な中央突破を見せると、ラストパスに抜け出したマルコスが左足一閃。久々に決定機を迎えたが、これはGKランゲラックに阻まれる。同34分、名古屋はマテウスの直接FKが一森のパンチングを狂わせ、こぼれ球を拾ったマテウスが折り返しのパス。ニアに飛び込んだDF中谷進之介のシュートは相手DFに阻まれた。

 名古屋は前半35分、角田のパスをカットした中谷がダイレクトで前線に浮き球パスを送り、これを受けたマテウスがペナルティエリア内までドリブルで切れ込むも、自身のミスでピンチを招いた角田がDF畠中槙之輔とのコンビでカバー。横浜FMも直後、カウンター攻撃からエウベルがFWアンデルソン・ロペスとの連係から左サイドを抜け出したが、内田のカバーに阻止された。

 それでも前半41分、ついに名古屋がこじ開けた。ランゲラックからのロングキックを起点に中盤でタメを作り、MF米本拓司が左サイドにロングフィードを送ると、これを受けた森下がドリブルでカットインを開始。対面の松原のテンポを外しながら右足で持ち出し、最後は豪快な低弾道シュートでファーポスト脇を撃ち抜いた。森下は前節の湘南戦(△2-2)に続いて2試合連続ゴールとなった。

 そのまま迎えた後半は風上に転じた横浜FMが盛り返し、サイド攻撃を有効に使って反撃をスタート。前半はマンツーマンに苦しんでいたMF喜田拓也とMF渡辺皓太]]のダブルボランチも他の選手のサポートを受けて徐々にボールを引き出せるようになり、同9分には水沼の右サイド突破にA・ロペスが飛び込む惜しいチャンスを作った。

 一方の名古屋も後半10分過ぎ、カウンター攻撃とセットプレーで前進する機会を増やし、攻めに出たい横浜FMに脅威を与え始める。すると同17分、横浜FMの{{ケヴィン・マスカット監督は3枚替えを決断。松原、マルコス、水沼に代わってMF山根陸、FWヤン・マテウス、FW西村拓真を投入した。山根はまたも右サイドバック起用となった。

 名古屋も後半23分、相手ボランチへのマンマークに奔走していたFW酒井宣福が足をつり、永井とともに途中交代。長谷川健太監督はMF和泉竜司とFWキャスパー・ユンカーを送り込んだ。

 すると後半28分、それまで組み立てに苦しんでいた横浜FMがようやく試合を動かした。角田の縦パスをヤン・マテウス、西村とつないだ攻撃は左に流れたが、ラインギリギリでエウベルが残すと、やや対応が緩くなった名古屋守備陣のスキを突いて折り返しのパスを供給。ゴール前にもぐり込んでいた喜田がダイレクトで左足を振り抜き、精度の高いグラウンダーシュートでネットを揺らした。

 過去4シーズンではノーゴールに終わっていた喜田は2018年5日5日に行われたJ1第13節名古屋戦以来、5年ぶりの得点。J1リーグでは通算3ゴール目だが、奇しくも再びゴールデンウィークの名古屋戦で結果を出した。横浜FMは直後、エウベルに代わってMF吉尾海夏を投入。前節の神戸戦(○3-2)で今季初出場の吉尾はそのまま左ウイングに入った。

 追いつかれた名古屋は後半33分、敵陣左サイドで獲得したFKをマテウスがゴール前に送り込み、ニアの米本には合わなかったが、ファーの藤井がダイレクトシュート。だが、これは惜しくも枠を外れる。横浜FMは同39分、途中出場MF藤田譲瑠チマが華麗な身のこなしからエリア内に潜り込んだが、シュートは藤井に阻まれ、こちらも決定機を逃した。

 終盤は名古屋が何度も相手ゴール前に攻め込んだが、横浜FMも畠中の好守などで失点は許さず、そのままタイムアップ。名古屋は3位、横浜FMは4位に順位を落とした。

 
 
J史上初めて女性審判トリオが担当…名古屋・長谷川監督「時代だなと思って見ていた」 | ゲキサカ

 日産スタジアムで行われたJ1第10節の横浜F・マリノス対名古屋グランパス戦で、史上初めて女性審判員トリオがJリーグ公式戦を担当した。3人は試合後、日本サッカー協会(JFA)を通じてコメントを発表した。

 横浜FM対名古屋を担当したのは今年夏にオーストラリアとニュージーランドで共催される女子W杯にも揃って選出されている山下良美主審、坊薗真琴副審、手代木直美副審のトリオ。2019年の女子W杯、21年の東京五輪女子サッカー競技のほか、19年には男子国際大会のAFCカップ、22年にはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)にも女性で初めて割り当てられた実績を持つ。それぞれJ1リーグを担当した経験はあったが、3人が揃ってピッチに立つのは史上初めてとなった。

 山下主審は「本日、明治安田生命J1リーグのフィールドに3人で立つことができたことを、心より感謝いたします」とコメント。坊薗副審は「このような機会をいただき、感謝の思いでいっぱいです。Jリーグが持つあらゆる可能性がさらに広がることを願っております」、手代木副審は「このような機会をいただけたことを光栄に思います。全ての方から信頼をしていただけるよう今後も努力し、技術を向上させていきます」と述べている。

 試合後には名古屋の長谷川健太監督も会見で言及。「非常に良いことだと思う。ただ、選手もストレスも抱えていた部分はあった」とした上で「これがスタートだと思うので、もっともっと経験をいろんな形で積んでくれば。山下さんは(カタール)W杯にも選ばれていて経験値が高いが、副審に関しては初めての試みだったと思うので。非常に時代だなと思って見ていた」と振り返った。

(取材・文 竹内達也)

 
 
女性審判トリオが担った歴史的一戦…横浜FM喜田拓也「これから増えれば素晴らしい。一緒に試合を作れてよかった」 | ゲキサカ

 日産スタジアムで行われたJ1第10節の横浜F・マリノス対名古屋グランパス戦は山下良美主審、坊薗真琴副審、手代木直美副審がピッチに立ち、史上初めて女性審判員トリオがJリーグ公式戦を担当する歴史的一戦となった。

 試合後、横浜FMのケヴィン・マスカット監督は記者会見で「まず男性だろうが、女性だろうがという区別はしない」とコメント。「レフェリーはレフェリー。自分たちにとってどちらでもいい。レフェリングに対してパフォーマンスがどうだったかというところは自分たちは見ないし、自分たちのパフォーマンスを見たい」と述べ、自チームのプレーに集中していたことを明かした。

 その上で「(試合を)コントロールできている部分もあったし、それは女性であろうが男性であろうが関係なく、先週はどうだったか、今週はどうだったか、来週はどうかという点で誰がやってもそういうことはある」と強調しつつも、「今日の部分はしっかりやってくれたんじゃないかと思う」とレフェリングを前向きに振り返った。

 またこの一戦で5年ぶりのゴールを挙げた主将のMF喜田拓也も「堂々とレフェリングしてもらったと思う。別にそれを否定するわけじゃないけど名古屋の選手に囲まれるシーンもありながら、自分たちはその辺にマネジメントしよう、自分たちのことに集中しようというのがあった。自分たちもそれに流されすぎることなく、審判の方々も堂々と吹いてくれた」とコメント。「コミュニケーションもしっかり取れたし、名古屋の選手が違う感想を持っていてもおかしくないけど、それは彼らの感想。僕らの意見としては堂々とレフェリングしていただいた。ストレスもなくやっていただいたので、これからそういう人たちが増えれば素晴らしいこと。一緒に試合を作れてよかった」とポジティブに語った。

(取材・文 竹内達也)

 
 
5年ぶり弾の横浜FM喜田拓也「ただただ自分の力が足りないと思っていた」優勝2度の中でも向き合い続けた”結果”への責任 | ゲキサカ

 1点ビハインドを強いられた上位対決の後半、貴重な勝ち点1を手繰り寄せる横浜F・マリノスの同点ゴールは、チームを背負い続けてきた主将の一振りから生まれた。

「苦しい時にチームを救える男でありたいというのはずっと言ってきたけど、こういう示し方もしていかないといけない。チームメートがこいつがいたら助かるなとか、こいつと一緒にサッカーやりたいなと思ってもらえるような選手を目指しているので、そういったところでこうした示し方をしていかないといけないと思う」

 MF喜田拓也にとって2018年5月5日のアウェー名古屋戦以来、5年ぶりとなるJ1リーグ通算3点目。過去4年で2度もJリーグの頂点に立ってきたクラブにおいて、この男の存在の大きさは誰もが認めるところだが、自らに求め続けてきた結果への責任が込められた一発だった。

 試合が動いたのは後半27分だった。横浜FMは自陣でのビルドアップで攻撃を組み立てると、DF角田涼太朗がFWヤン・マテウスに縦パスを差し込んだのを合図に攻勢を開始。FW西村拓真も絡んだ攻撃は一度左サイドに流れたが、ゴールラインを割りそうになったボールをFWエウベルが回収し、カットインから二次攻撃を試みる。そこに反応したのが喜田だった。

「エウベル選手にボールがこぼれて、こちらを振り返った時に来るという感覚はあって、あとは入るタイミングだなと。早すぎないこと、それは入っていくスピードもそうだし、ある程度は(ボールを)コントロールできるタイミングで入っていこうと」。その目論見どおりに折り返しのパスを足元で呼び込んだ喜田は、滑り込みながら左足一閃。「けっこう人がいたので、当てないようにというところ。コースは見えていたので、インパクトのところは気をつけた」。うまく押さえたシュートをゴール左隅に流し込んだ。

 喜田は15年ぶりにJ1リーグ制覇を果たした19年以降、主力としての地位を築いてきたが、その4年間ではいずれもノーゴール。シュート数を振り返れば19年が17本、20年が11本、21年が16本、22年が15本、今季前節までに6本と決して多くはないものの、ゴールを決め切れないことへの責任は大きく感じていたという。

「明らかにゴール数が足りないし、そこに関しては何の言い訳もなく、ただただ自分の力が足りない、シンプルにそれだけだと思っていた。それを真摯に受け止めて、逃げるんじゃなく、チャレンジし続けることをめげずにやっていきたいと思っていた」

「自分がやってきた仕事に後悔はなく、ゴールは取れなかったけど、アタッキングフットボールを作ってきた中で、覚悟を持って仕事をやってきた中での結果だった。その中で得点を奪う力が自分になかっただけ。それが自分の力だと思っていた。しっかりとそこでも貢献したいとずっと思い続けてきた」

 そうは言っても、横浜FMにおいて喜田が担うタスクは得点の他に山ほどある。中盤の底でリスクマネジメントをする役割、あえて低い位置にポジションを取ることで相手のマークを分散させる役割、強力な前線を活かすために攻撃の方向を舵取る役割などいずれもプレーポジションが限られるものばかり。またシュートを外した場面であっても、あえて果敢なフィニッシュを試みることで守備のリスクを減らす狙いが見えるシーンが多かった。したがってゴール数が重ならなかったとしても、チーム内での役割は十分に果たしているように思われた。

 ところがそれでもなお、喜田はゴールへの責任と向き合い続けていた。

「アタッキングフットボールを作ってきて、華がある攻撃陣もいるし、力のある攻撃陣をどう操るかも非常に重要だし、本当にいろんな要素やタスクがある。でもその上で得点を取るというところは、僕だけでなく他のボランチの選手とも高め合ってきた。貢献の仕方はいろいろあるけど、ゴールもその一つだと思う。全ての勝敗の責任を背負うつもりで、僕はピッチに立っている。全ての要素で担わないといけないと思っていたし、それはゴールも然り、守備も然りだと思う」

 そんな喜田は、自らのゴールで身をもって証明したいことがあったという。

「よくみんなのゴールだというけど、底で後ろに残っている選手もいれば、リスクマネジメントしてくれる人、走って(スペースを)空けてくれる人、そういった意味でのみんなのゴールだと思う。それは常套句ではなく、そうやって僕らのサッカーが作られているというのを知ってほしい。あくまで最後に僕がいたというだけで、それまでの過程だとか、そのほかにちゃんと仕事をしている人がいるんだよというのは、決めた自分が言うことで意味があるのかなと思う。それを分かってほしいなと思う」

 ゴールから遠ざかっていた過去4年間のJ1リーグ戦だけでも、「264」ものチーム得点を見守ってきた喜田。ゴールのたびに感じていた感謝やチームとしての喜びは、自らがゴールを決めることにより、なお深まっていったのかもしれない。

「今日の試合が終わってみんなにありがとう、おめでとうと口々に言ってもらったけど、そういう思いは誰よりも自分が持ってきた。そういうマリノスのチームメート、スタッフ、ファン・サポーターと戦えるのが僕は本当に嬉しい。みんなが大好きなので。あれだけ自分のゴールを喜んでくれるのが心にくるものがあった」

 そう感慨に浸った喜田だったが、言葉の締めくくりには「いつも思っていることだけど、改めて彼らのために全てをかけたいと思った」という決意も口にした。

 そうしたさまざまな意味のこもったゴールだったが、何よりチームのことを考えると、勝ち取った勝ち点1の価値も大きかった。「一つ日産スタジアムで、自分の思い入れのある少年時代に通ってきたスタジアムで取れた。それが僕自身というよりチームに何か良いきっかけになればと思うし、この1ポイントがのちのち意味のあるものだったというふうになればチームもまた成長していくと思う。1ポイントの重要性は自分たちが身をもって体感してきたので、次に繋げたいとみんなで話した」。連覇に向けた勝負のシーズン。5年ぶりのゴールの価値は、これからさらに大きなものになっていきそうだ。

(取材・文 竹内達也)

 
 

Goal.com

横浜FM vs名古屋 | Goal.com 日本

明治安田生命J1リーグは29日に第10節が開催され、横浜F・マリノスと名古屋グランパスが対戦した。

前節、首位・ヴィッセル神戸相手に0-2の状況から逆転勝利を収めた横浜FM。ホームで連勝を狙う今節は、現在J1最小失点の名古屋と激突。3位と2位の直接対決が実現した。

この試合では、Jリーグ公式戦では初めて主審と副審の3人を女性審判員が務めることに。山下良美主審、手代木直美副審と坊薗真琴副審が担当した。

試合は41分、森下のゴールで名古屋が先制するも、72分、喜田が同点弾。1-1で試合終了し、C大阪に勝利した広島が2位に浮上。横浜FMと名古屋は順位を一つずつ落とした。

試合後、横浜FMのケヴィン・マスカット監督が記者会見に出席。苦戦を強いられた試合を振り返った。

「前半を振り返ってみると、風の影響もあって助けにならなかった部分がありました。前にいける機会を上手く使えていなかった印象です。分析しないといけませんが、足りなかったと思います。同点になつてかも2点目を取りに行く姿勢があったことは良かったと思います」

また、上位対決への姿勢についても言及。「名古屋のような相手には、やはり先制することが鍵になると思います。自分たちの持つ、良いサッカーを表現していくことは後半見せられたと思いますし、これを続けていきたいです」と今後への意欲を見せている。

「時にはやりずらさを感じる試合があると思います。その中でも攻撃を続けていくことでチャンスが生まれていくと思いますし、後半は選手たちのキャラクターを見せられたと思います。続けていくことが大事です」

 
 
「私は男性と女性で区別しません」J史上初の女性審判員トリオが実現。歴史的一戦に、横浜FMマスカット監督は持論を展開「どちらでも問題の無い話」 | Goal.com 日本

Jリーグで史上初めての快挙が成し遂げられた。

明治安田生命J1リーグは29日に第10節が開催され、横浜F・マリノスと名古屋グランパスが対戦した。

前節、首位・ヴィッセル神戸相手に0-2の状況から逆転勝利を収めた横浜FM。ホームで連勝を狙う今節は、現在J1最小失点の名古屋と激突。3位と2位の直接対決が実現した。

試合は41分、森下のゴールで名古屋が先制するも、72分、喜田が同点弾。1-1で試合終了し、C大阪に勝利した広島が2位に浮上。横浜FMと名古屋は順位を一つずつ落とした。

この試合では、Jリーグ公式戦では初めて主審と副審の3人を女性審判員が務めることに。

試合後、横浜FMのケヴィン・マスカット監督が記者会見に出席。Jリーグ初の試みとなった女性審判員の起用について質問されると、持論を展開した。

「まず初めに、私は男性と女性で区別しません。レフェリーはレフェリーです。自分たちにとってはどちらでも問題の無い話です。それを踏まえてレフェリングに対するパフォーマンスを我々は見ません。自分たちのパフォーマンスに集中しないといけないと思います」

「その中でコントロール出来ている部分はありますし、勿論それが女性だろうが男性だろうが関係なく、先週はこうだった、今日はこうだった。来週がどうなるかというのは誰が務めようとある思います。今日に関しては、審判の皆さんはしっかりやってくれたと思います」

担当したのは、山下良美主審、手代木直美副審と坊薗真琴副審。3人ともに国際審判員としての資格を保有し、それぞれが活躍。21年の東京五輪 女子サッカーや2019年の女子W杯などで審判を務め、今夏にはオーストラリアとニュージーランドで共催される女子W杯も担当する。

2021年5月にJ3でJデビューを果たした山下主審。カタール・ワールドカップでも審判員として参加していた同主審は、昨年9月にJ1で初めて笛を吹き、4試合を担当している。坊薗副審と手代木副審も、前節初めてJ1を担当した。

 
 

Football LAB 〜サッカーをデータで楽しむ〜

横浜F・マリノス 2023マッチレポート | 4月29日 vs 名古屋 | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB

SPORTERIA

J1 第10節 横浜FM vs 名古屋のデータ一覧 | SPORTERIA
 
 

こけまりログ

2023/04/28 【スタジアム観戦情報まとめ】2023/4/29(土)15:00KO J1第10節 横浜F・マリノスvs.名古屋グランパスエイト@日産スタジアム
 
 

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