【スタジアム観戦情報まとめ】2023/4/29(土)15:00KO Ｊ１第10節横浜F･マリノスvs.名古屋グランパスエイト＠日産スタジアム |

— 切れ味を増す矛、リーグ屈指の盾。Ｊ最高峰の攻防をとくと見よ

３位・横浜FMのゴールデンウィーク３連戦初戦は、日産スタジアムに２位・名古屋を迎えての“シックスポイントゲーム”となる。前節の首位・神戸戦で２点差をひっくり返して逆転勝ちした勢いそのままに、“トップ２”を連続撃破するのか。それとも、名古屋がリーグ最少失点を誇る堅守を生かし、次節・神戸戦と続く“試練の上位２連戦”の初戦を制するのか。リーグを代表する“矛盾対決”は今節最大の注目カードである。

横浜FMは前節、守備の乱れから２点を先行されたが、アンデルソンロペスのゴールを口火に、前半終了間際に渡辺皓太のゴラッソが生まれ、同点に追いつく。後半も一進一退の中、途中出場のヤンマテウスのクロスをアンデルソンロペスが頭でねじ込み、横浜FMとしては2016年以来、７シーズンぶりとなる２点差からの逆転勝ちを収めた。

直近３試合で計９得点。アンデルソンロペスの５得点、水沼宏太の５アシストという数字が代表するように、序盤戦は少し陰を潜めていた攻撃力が爆発した。それを支えているのが、安定したビルドアップ。３試合連続で先発中の右SB山根陸は言う。

「僕がボールを持ったときにいろいろなサポートがある。いまのビルドアップの形は（センターFWの）ロペスや（トップ下の）マルコス（ジュニオール）が少し落ち気味のポジションを取ってくれる。（右ウイングの）宏太くんも縦の関係性をうまく作ってくれているし、シンくん（畠中槙之輔）も出すタイミングを考えてくれているので、すごくやりやすいし、オプション（プレーの選択肢）はいっぱいある」

アンデルソンロペスも「監督からは常にスペースを見つけて良いタイミングでライン間に入り、良いポジションを取るように言われている」と語るように、ディフェンスラインから１トップまでをコンパクトにすることで、特に右サイドのビルドアップの機能性が大量得点の起爆剤となっている。

アウェイに乗り込む名古屋は前節、湘南と対戦。リードを２点に広げた直後に１点を返されると、終盤、VARによってPKを与えることとなり、同点に追いつかれて２－２の引き分けに終わった。ホーム戦では３試合連続ドロー決着となり、消化不良感が残る形となった。

ただ、リーグ最少失点の堅守を武器に、今季加入したキャスパーユンカーや、マテウスカストロ、永井謙佑といった強烈な前線の個を生かしたカウンターから、勝負強く勝星を積み重ねてもいる。今節も中谷進之介を軸としたDF陣が、調子を上げてきた横浜FMの攻撃陣をどう抑えるかがポイントになる。それに加えて、攻撃陣をけん引するキャスパーユンカーがコンディション不良で週中の練習参加を見送っており、試合に間に合うかも大きな焦点だろう。

横浜FMがホーム戦で３連勝中と相性の良さを見せているこのカード。上位チームの勝点差が詰まっていることから、神戸の結果次第ではどちらも首位へ浮上する可能性がある。攻守に明確なストロングを持つ両チームが、首位を巡ってＪリーグ最高峰の攻防を繰り広げそうだ。

［文：大林洋平］

　
　
2023/04/25 横浜ＦＭ、２９日・名古屋戦で再び上位撃破へ　マスカット監督「どれだけボールを握れるか」 : スポーツ報知

　横浜ＦＭは２５日、横須賀市内で公開練習を行い、１１対１１の紅白戦などで約１時間ほど汗を流した。２９日は３週間ぶりのホームゲーム（日産ス）で名古屋と対戦する。

　２戦連続で上位撃破を狙う。前節・神戸戦は首位相手に２点を先行されたが、ＦＷアンデルソンロペスの２ゴール、ＭＦ渡辺皓太の得点で逆転勝利。優勝した昨季も２点差の逆転勝利はなく、マスカット監督は「本当にうれしかった。結果もそうだけど、内容がとにかく素晴らしかった。一人一人選手が諦めず、自分たちの力を信じて続けたからこそ逆転できた」と大きくうなずきながら選手を誇った。

　３位に浮上したチームは、２位の名古屋と対戦。渡辺は「大事な試合が続く。モチベーションを高く保ち続けて戦っていきたい」と話す。１試合の重みは変わらないが、前半戦の大きなカギを握るだろう。ここまで失点は５と少なく、前線には現在４ゴールのＦＷユンカーら高い個の能力を持った選手もそろう。指揮官は「ボールを奪われるとスピードの速い選手がいる怖さのあるチーム。油断しない。大事なのはメンタル強く戦えるか。１対１の局面、球際の競り合いをしっかり準備していく。ボールを握っていれば（守備を）しなくて済むので、どれだけボールを握れるかが大事になってくる」と力を込めた。

　また２４、２５日の練習はＤＦ角田涼太朗とＭＦ水沼宏太が一部別メニュー調整となっていたが、マスカット監督は「ちょっと違和感があるだけ。問題なく土曜日（２９日）には間に合うと思う」と説明した。

　
　
2023/04/28 【プレビュー】首位浮上を狙う”直接対決”。横浜F・マリノス対名古屋グランパスの見どころ｜日程・放送・配信予定｜ Jリーグ | DAZN News 日本

大型連休が始まる4月最後のゲームでは、首位浮上を虎視眈々と狙う3位の横浜FMと2位の名古屋の”直接対決”が行われる。

昨年度J1王者の横浜FMは前節、開幕から好調を維持する神戸に2点を先行される苦しい展開を強いられながらも、渡辺皓太の”ゴラッソ”とアンデルソン・ロペスの2ゴールで逆転勝利を飾り、首位撃破に成功。ゲーム内容と鮮やかな勝ち方を含め、チームが勢いづく大きな1勝になったのは間違いない。

その中で次なるターゲットとなるが、神戸と同じく開幕から好調を維持する名古屋だ。お互いの勝ち点差はわずかに「1」。勝てば、順位を逆転できる絶好のチャンスだ。開幕からリーグを引っ張ってきた上位2チームとの連戦を制することができれば、ここから待ち受けるゴールデンウィークの連戦に向けても大きな弾みとなる。

昨季は、名古屋からシーズンダブルを奪っている横浜FM。ホームでのゲームではエウベルとアンデルソン・ロペスのゴールで逆転勝利を飾り、アウェイでは水沼宏太が2得点の活躍で4得点と大勝。強力なアタッカー陣が火を吹いた昨季の戦いぶりを再現できるか。その中でも得点ランキング単独トップに立ったアンデルソン・ロペスは、3試合で5得点と絶好調だ。この上位決戦でも勝負を決める存在として注目したい。

一方の名古屋は、第3節・サガン鳥栖戦で今季初黒星を喫して以来、リーグ戦では連勝こそないが、6試合負けなしをキープして安定した戦いぶりを見せている。だが、ここからは横浜FM、神戸との連戦だ。その最初のハードルとなる今節を勝利で飾り、ゴールデンウィークの連戦で一気に勢いづきたい。

だが、前節・湘南戦は、2点のリードを追いつかれ、2-2のドローで決着。ここまでリーグ最少失点を記録しているものの、直近2試合は失点が続いており、さらに前節は今季初の複数失点を喫した。そして今節はアタッキングフットボールを掲げる横浜FMとの一戦になるだけに、堅守を貫けるかが問われる一戦になる。

ただ、今の名古屋は守備だけではない。前線にはキャスパー・ユンカーや永井謙佑らスピードスターを配置し、カウンターのキレ味はリーグ随一だ。ハイラインを敷いてくる横浜FMに対し、奪った後が最もチャンスになるポイントだ。その強みを最大限活かせるかどうかは、ボールを奪われた瞬間に激しい強度で寄せてくる横浜FMとの中盤の攻防がカギを握るポイントになるだろう。