月刊 栗原勇蔵-クラブシップ・キャプテン-(2022年6月号)


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Owltech Presents 横浜F・マリノス サッカー教室(2022/6/4)

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清水エスパルス「エスパルス創設30周年記念マッチ」


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フットボールゾーン コラム

2022/06/02 「いろいろ試すいい機会」 元日本代表DFが予想する6月シリーズ初戦パラグアイ戦のスタメンは? | フットボールゾーン※一部抜粋

— 【専門家の目|栗原勇蔵】ブラジル戦とメンバーを使い分け、組み合わせをテストか

 森保ジャパンはW杯アジア最終予選で序盤に苦しみながらも7勝1分2敗でグループBの2位で終え、7大会連続のW杯出場を決めた。本大会ではスペイン、ドイツという強豪と同組になり、今後の6カ月でチーム力アップを図る。
6月シリーズはチーム発足後最多タイのゴール数を誇るFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)が不在で、栗原氏は「W杯出場を決めたので、森保(一)監督も予選を振り返って、何が足りないかを分析しているはず。一回リセットして、何が日本にとってベストなのか探るうえで、いろいろと試すいい機会だと思います」と語る。

「今は権田(修一)が正GK。ベテランの川島(永嗣)は緊急事態に備える想定で、現時点でシュミット(・ダニエル)がどれだけできるか。最終ラインは、麻也と冨安の実力は分かっているし、シーズンが終わったばかりでコンディションの問題もある。右に菅原(由勢)、左に中山(雄太)を使うなら、センターバックはうしろから指示を出して動かせる谷口(彰悟)と板倉(滉)の組み合わせかなと。ただ、(A代表初選出の)伊藤洋輝をセンターバックの左で使う可能性もあると思います」

— センターフォワードは上田か古橋 伊東はブラジル戦へ温存と予想

「Jリーグで得点ランキング1位(10ゴール)の上田か、コンディションが良ければ古橋がセンターフォワードでしょう。ブラジル戦に向けておそらく伊東純也は使わないと予想すると、右ウイングは代表復帰した堂安(律)。左は三笘(薫)もテストしたいところですが、これまでの優先順位的に浅野のような気がします。日本らしいパスワークが南米のチームに通じるか、いい形の攻撃を作れるか、しっかり見たいですね」

「鎌田は独特で、立ち位置も含めて自由にやらせることで発想力が生きるタイプ。代表は決め事も多いですが、UEFAヨーロッパリーグを優勝に導いた力も踏まえて、鎌田のペースである程度やってもらいたいですね。インサイドハーフはスライドしての守備、深い位置まで戻って守備を意識しすぎると攻撃が生きないので、遠藤と田中がバランスを取って、鎌田の良さを引き出せるかがポイントになります」

 カタールW杯に向けて、再び動き出す森保ジャパン。指揮官の采配に注目が集まる。

 
 
2022/06/03 代表復帰の鎌田大地、”時間を作る”プレーを元日本代表DFが称賛 「無双のようなプレーをする」 | フットボールゾーン※一部抜粋

— 【専門家の目|栗原勇蔵】相手の動きを見て、プレーを変える能力は相手にとって脅威

 元日本代表DF栗原氏は、「パラグアイの守備の強度があまりに低かった」と前置きしたうえで、鎌田のパフォーマンスには高評価を与えている。

「鎌田は天才プレーヤー。フリーでプレーさせたらなんでもできるし、余裕があると無双のようなプレーをする。最後の最後まで相手を見ていて、相手が来たらこうしようとプレーを変えられる。相手からしたら厳しい。自分で時間を作れるから、遅攻にしてもいいし、速攻のパスも出せる。前半11分にポスト直撃のシュートを放って、『今日は行けるな』というスイッチを入れた。キープ力でチームに落ち着きをもたらした意味でも、今日のMVPと言っていいでしょう。これを強豪相手、均衡した展開でできるか、今後の注目です」

 鎌田が4-3-3システムの森保ジャパンでどのように存在感を増していくのか、実に興味深い。

 
 
2022/06/03 左SB争いに名乗り! A代表デビューの伊藤洋輝、日本代表OBが称賛した「武器」は? | フットボールゾーン※一部抜粋

— 【専門家の目|栗原勇蔵】左SBから一気に前線を狙えるフィード力は大きな武器

 元日本代表DF栗原氏も、伊藤に関して「A代表初出場とは思えない落ち着きでした」とポテンシャルの高さを評価する。

「初の舞台でもプレーが落ちないのはポテンシャルの証。上背もスピードもあって、彼が最終ラインに入ってくることでいろんな可能性が出てくる。特に、ボールを持った時に一番遠いところから前線にパスを出せるのは大きい。浅野にしろ、三笘(薫)にしろ、パスに合わせて動き出せるし、相手のディフェンスからすると前に出られなくてすごく厄介です。長年、左SBのレギュラーを務めてきた長友(佑都)にはない武器です。今後、ブラジルのような強豪との試合で、カバーリングなども求められる状況でそこまでできるか。それでも、一気に左SBの争いに名乗りをあげたし、仮に左に伊藤、右に冨安(健洋)、センターバックに吉田(麻也)と板倉(滉)と並んだら、かなりの脅威の最終ラインになると思います」

 伊藤が6月シリーズでさらにアピールを重ねられるかにも注目だ。

 
 
2022/06/03 「僕が監督なら100%使う」 南米も止められない三笘薫、日本代表OBが”レギュラー昇格”を推奨 | フットボールゾーン※一部抜粋

— 【専門家の目|栗原勇蔵】CFに絶対的存在が不在のため、サイドは三笘のような個で打開できる選手が必要

 後半37分までプレーし、存在感を発揮した三笘に関して、元日本代表DF栗原氏も左サイドのレギュラー争いで大きなアピールをしたと見ている。

「左サイドのメンバーがハマり切っていない状況下で、あれだけのパフォーマンスができる三笘以外の選択肢が正直思い浮かばない。今はセンターフォワードに大迫(勇也)がいなくて、南野(拓実)も絶対的な存在ではない。そういう状況では、サイドで崩さないとチャンスを作れないので、自分で打開できる選手を使ったほうがいいと思います。サイドが生きると、インサイドハーフの鎌田(大地)も生きてくる。三笘のドリブルに対して、南米の選手がついていけないのだから、欧州の選手はもっとついていけない。守備のこと、全体のバランスのことを考えると、森保監督の中では絶対的な存在ではないかもしれないですが、僕が監督なら100%使います。スピードはもちろん、勝負強さも考えると使わざるを得ないと思います」

 6月6日に国立競技場で行われる王国ブラジル戦で、三笘がどれだけハイパフォーマンスを見せられるかにも期待が高まる。

 
 
2022/06/10 「生き残りを懸けたアピール合戦」 日本代表OBが予想するキリン杯ガーナ戦のスタメンは? | フットボールゾーン※一部抜粋

— 【専門家の目|栗原勇蔵】パラグアイ戦でA代表デビューを飾った伊藤は注目選手

 森保一監督は6月9日の前日会見で、ガーナ戦に関して「全員ではないが、スタートで出場機会を得ていない選手にもスタートからプレーしてもらえるようにしたい」と語り、ブラジル戦からメンバーを入れ替えることを示唆した。

 GKはすでにシュミット・ダニエル(シント=トロイデン)と権田修一(清水エスパルス)が起用され、川島永嗣(ストラスブール)と大迫敬介(サンフレッチェ広島)がまだ出場なし。22歳の大迫に2019年以来の経験を積ませる可能性は十分あるが、栗原氏は39歳のベテラン川島が入る形を予想する。

「若い大迫はJリーグで試合に出ていて、ある程度パフォーマンスは分かる。今季リーグ戦で1試合しか出ていない永嗣があの年齢でどこまでできるか、気になるところだと思います。長友(佑都)、永嗣は精神的支柱として必要な存在。永嗣はW杯のメンバーに入ると僕は思っています。GKはフィールドプレーヤーと違い、コーチ以外で兄貴分、リーダーがいるのが大きい。永嗣がうまくまとめていると思うので、もし出番が回って来た時にやれることを証明できるのがいい」

— 生き残りを懸ける久保には「ガンガン仕掛けてほしい」

「麻也、冨安(健洋)はもちろん、板倉(滉)もブラジル戦のパフォーマンスを見ても(W杯のメンバー入りは)濃厚な気がします。アンカーで遠藤航以外を試し、板倉を使うという逆算から、センターバックはある程度計算できる谷口、パラグアイ戦でA代表デビューを飾った伊藤。右は山根にならざるを得ない。左サイドバックにしろ、センターバックにしろ、テストで見たいのは伊藤くらいですね」

 フィールドプレーヤーでは、FW上田綺世(鹿島アントラーズ)、FW前田大然(セルティック)、MF久保建英(マジョルカ)、MF柴崎岳(レガネス)がまだスタメン起用がない。栗原氏は「生き残りを賭けた戦い」と語り、とりわけ攻撃陣は個人能力のアピールになると予想する。

「パラグアイ戦、ブラジル戦でW杯メンバーはほぼ入っているはず。キリンカップはそれプラスアルファで新しく誰が入るかのテストで、みんな燃えているはず。上田と久保は選ばれてはいるけど、代表でどれだけできるのか未知数なので、久保はガンガン仕掛けて、流れを変える時に使えると思わせるようなプレーをしてほしい。インサイドハーフでの起用もある気がします。田中碧は第2戦(で使う)かと考えると、もう1人は原口(元気)かなと。前線3枚は、右が堂安(律)、左が前田大然、中央が上田と予想します。もうアピール合戦ですね」

 ガーナもW杯本大会に出場するだけに、モチベーションは高いはず。栗原氏は「メンバーが入れ替わるので、森保監督の采配にも注目したい」と期待を寄せていた。

 
 
2022/06/10 久保建英は「インサイドハーフのほうが生きる」 日本代表OBが語る待望のA代表初ゴールが生まれた訳 | フットボールゾーン※一部抜粋

— 【専門家の目|栗原勇蔵】ウイングよりも中央にいた分、三笘のパスに反応してゴール

「久保も堂安も三笘も上田もすごく積極的で、みんな前向きにプレーしていました。点が入るのは時間の問題だと思った。久保に関して言えば、インサイドハーフのほうが生きるなと。ゴールに関しては三笘のお膳立ても大きかったけど、あの(シュートを打った)場所に入ってこれたのは中にいたから。タッチがうまいからバイタルのところで受けてチャンスを作ったり、堂安とのコンビも良かった。今日のプレーを見る限り、より狭い場所でプレーさせたほうがいい印象でした」

 インサイドハーフはMF田中碧(デュッセルドルフ)やMF守田英正(サンタ・クララ)、MF原口元気(ウニオン・ベルリン)、MF鎌田大地(フランクフルト)らライバルが多いが、それはウイングのポジションも同様。複数のポジションをできるのは今後、アピールポイントになるかもしれないと栗原氏は語る。

「どのポジションにもライバルがいるので、対応できるポジションが多いほうがチャンスは回ってくるかもしれない。前半16分、いい場所で直接フリーキック(FK)のチャンスがあったと思います。あそこでFKをモノにしていたら、今蹴れる選手がいないなかでアドバンテージになったはずなので、そういうところを詰めていきたいところですね」

 カタール・ワールドカップ(W杯)のメンバー入りに向けて、当落線上と言われていた久保だが、ここから逆襲が始まりそうだ。

 
 
2022/06/11 「あれなら強豪相手に戦える」 日本代表OBが堂安&久保らアタッカー陣に感じた”手応え”は? | フットボールゾーン※一部抜粋

— 【専門家の目|栗原勇蔵】堂安、久保、三笘、上田らが切り替えの早さから攻撃へ

 ボール支配率55.9%対44.1%、シュート数14対4と主導権を握った日本。栗原氏は、先発起用されたアタッカー陣がアグレッシブに攻めただけでなく、守備でも献身的な姿勢を見せていたと評価する。

「今日は、前の選手が取られたあとの切り替えが良かったと思います。守備がすごく早いから、うしろの(選手の)仕事も少なくなった。堂安は切り替えで身体を張って、守備してまた取り返すのが目立っていたし、久保も上田も良かった。少しでも自分たちのいいところを見せようと。あれをできるんだったら強豪相手でも戦える。ガーナは決して弱くなくて、遠藤航が弾き飛ばされるなど、個々の能力も高かった。効果的に追加点を奪ったことも踏まえて『90点』はあげていいと思います」

 栗原氏は前半43分に山根のパスミスから失点したシーンに関して、「ああいったプレーがワールドカップで勝ち点2を失うことにもなる」と指摘こそしたが、すぐに勝ち越したこともあり、「今日はそこまで言う必要はない」と語った。

 
 
2022/06/14 森保監督はメンバーの大幅変更を示唆 日本代表OBが予想するキリン杯チュニジア戦のスタメンは? | フットボールゾーン※一部抜粋

— 【専門家の目|栗原勇蔵】シリーズを締めくくるべく、現段階で起用できるベスト布陣を採用

 GKはブラジル戦でゴールマウスを守った権田修一(清水エスパルス)がファーストオプションか。ただ、栗原氏は権田と6月シリーズでまだ出番のない大迫敬介(サンフレッチェ広島)のJリーグ組は、「7月に開催予定のE-1選手権でも試せる」として、「もしかしたらシュミット(・ダニエル)かもしれない」と語った。

 それに対し、森保監督が全体練習に合流したばかりの冨安健洋(アーセナル)の起用に慎重な姿勢を崩していないことを踏まえても、「冨安がいないならいないなりの現ベストメンバーで行くはず」と、山根視来(川崎フロンターレ)、吉田麻也(サンプドリア)、板倉滉(シャルケ)、長友佑都(FC東京)の起用を予想した。

 攻撃陣では、上田綺世(鹿島アントラーズ)が怪我で離脱。逆に、首を痛めていた伊東純也(ヘンク)に関しては、森保監督が「プレーできる」状態だと明かしてる。3トップは伊東、三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)、古橋亨梧(セルティック)が並ぶと栗原氏は見ている。

「チュニジア戦はガンガン攻めると思います。サイドからの突破は今の日本の武器。三笘が伊東級の突破を見せていて、両サイドがどれだけやってくれるか。理想は1人で突破して完結できる選手がいてくれるほうが、変に(全体の)バランスも崩れない。中央が抜け出しの得意な古橋だと、サイドの個の力を含めて織り交ぜることができ、面白い戦いになるはずです」

— インサイドハーフの一角に鎌田を起用か

「遠藤と田中は出るだろうから、残りの1枠は鎌田か原口でしょう。FWが古橋なら、鎌田の中央からのスルーパスも生きる。ただ、勝ちに行くなら、守備でも計算できる原口の可能性もあるかもしれません。今は計算が利くタイプの選手が起用される傾向があるので」

 6月シリーズもチュニジア戦でラスト。カタール・ワールドカップ(W杯)にも出場する相手でもあり、一試合、一分一秒も無駄にはできない。

「ベストメンバーで何ができるのか、何が足りないのか、ここで全力で見極めないともう1度集まる3か月後に課題が見えてこない。今の日本は相手ありきで、正直に言えば、日本がどの位置にいるのか測りにくい状況です。同等・格下には確実に勝てるようになってきている気はしますけど、なぜワールドカップ最終予選であれだけ苦戦したのか。6月シリーズ3勝1敗なら悪くない結果なので、まずは勝利を掴み取ってほしいです」

 森保監督が6月シリーズ最終戦でどのような采配を振るうか、注目が集まる。

 
 
2022/06/14 吉田麻也の判断ミスはなぜ起こった? 日本代表OBが指摘する失点シーンの”問題点” | フットボールゾーン※一部抜粋

— 【専門家の目|栗原勇蔵】1失点目は伊藤が入れ替わられたことが吉田の冷静な判断を奪った

 森保一監督率いる日本代表は、6月14日に行われたキリンカップ決勝でチュニジア(FIFAランキング35位)に0-3と完敗を喫した。キャプテンのDF吉田麻也(サンプドリア)が3失点に絡む形になり、元日本代表DF栗原勇蔵氏は、問題点を指摘している。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

 6月シリーズでパラグアイ(4-1)、ブラジル(0-1)、ガーナ(4-1)と対戦してきた森保ジャパン。栗原氏はチュニジア戦に漂っていた“なんとなくの雰囲気”を指摘した。

「ワールドカップ(W杯)に向けての本気度は、これがベストだったのか。チュニジアはインテンシティー高く来ていて、寄せも早かったのに対し、日本はなんとなく試合に入って、なんとなく戦ってしまった。雨の影響もあったかもしれないですけど、前半35分に鎌田(大地)のシュートが入っていれば展開的にも変わっていたはずだし、決めないとこういう恐ろしい結果になると証明された試合だと思います」

 吉田に対しては、SNS上で厳しい声も上がっているが、栗原氏は左サイドバックのDF伊藤洋輝(シュツットガルト)の抜かれ方が、吉田にとっては後手に回る原因になったと語る。

「1失点目は、伊藤洋輝が競り負けた相手にスピーディーに持ってこられた。吉田としては自分の裏に出されて、板倉(滉)のポジショニングも分からないから、あそこで触らないと1対1になる、やられるんじゃないかという考えが頭にあったはず。ディフェンスの意識としては足を出したい気持ちも分かります。板倉、シュミット(・ダニエル)の声がどうだったか、コンビネーションの問題もありますけど、吉田の経験からしたら“らしくない”。止めに行かなくても、カバーにきていた板倉で時間をかけさせて、2対1で奪いに行けばなんてことはなかったはず。あの局面までの過程は難しいとはいえ、判断を間違ってしまったと思います。スピードがある選手はそこで触らなくてもチャレンジできる。吉田の唯一とも言えるウィークポイントで、あそこで触らないともう追いつけない」

— 板倉に冨安ほどのスピードがない分、吉田の補完性は落ちる

 2失点目に関しては、守護神シュミット、板倉とのコミュニケーションがうまく機能していなかったと栗原氏は指摘する。

「どこか人任せでしたね。吉田はGKに出てきてほしい、板倉に来てほしいという思いがあった。でも、周りは吉田が行くものだと思っていた。なんてことはないプレーですけど、1失点目があったからこそ起きたプレー。なかなか信じがたい。あれだけ経験のある吉田でさえああいう状況に陥るわけですから」

 栗原氏は吉田と板倉に関して「相性は悪くない」と前置きしたうえで、2人の補完性はDF冨安健洋(アーセナル)やDF谷口彰悟(川崎フロンターレ)に比べて改善の余地があると話す。

「吉田は所属チームで出番が減っていました。あの年齢(33歳)になって試合に出なくなると、現状維持が難しくなる。ワールドカップまでに自分のチームで試合に出て、本来の力は発揮してくれるはずですけど、冨安、板倉もいるわけで、軸が板倉になってもおかしくない。板倉は縦に出せる。吉田がやりそうなプレーをできるので、今後を考えると、板倉にチェンジする時期は近づいてきている気もします。吉田と板倉のコンビは前には強いですけど、裏のボールに弱い。冨安、谷口はスピードがあるからカバーに行けるのに対し、板倉と組んだ場合、吉田はスピードのウィークポイントに自分で対応しないといけない。チュニジア戦で吉田の膿を出し切った、本番じゃなくて良かったと考えて前に進まないといけないと思います」

 海外組を招集できるのは、本大会までに9月のあと1回のみ。最終ラインの修正も今後の課題となりそうだ。

 
 
2022/06/15 日本代表OBが分析、森保Jの6月シリーズ「評価上昇&下降」選手は? 「一番成長した」「伊東とは合わない」 | フットボールゾーン※一部抜粋

— 【専門家の目|栗原勇蔵】板倉は6月シリーズ4試合で存在感発揮「今は外しづらい」

 森保一監督率いる日本代表は、6月14日に行われたキリンカップ決勝でチュニジア(FIFAランキング35位)に0-3と完敗を喫した。6月シリーズはキリンチャレンジカップでパラグアイ(4-1)とブラジル(0-2)、キリンカップでガーナ(4-1)とチュニジアと対戦して2勝2敗。この4試合で評価を上げた選手3人と評価を落とした選手3人を、日本代表DF栗原勇蔵氏に挙げてもらった。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

   ◇   ◇   ◇

【6月シリーズで評価を上げた選手】

■板倉滉(シャルケ/25歳/DF)
パラグアイ戦:45分(途中出場)
ブラジル戦:90分(先発出場)
ガーナ戦:45分(途中出場)
チュニジア戦:90分(先発出場)

「6月シリーズで一番成長を感じました。今まで出番が限られていたのもありましたけど、ディフェンスの間合いがいい。ボディーコンタクトされても負けないし、ヘディングも強くて、ビルドアップ能力も高い。吉田麻也が(チュニジア戦で)あんな形で終わったので、序列が変わってもおかしくない状況です。今は板倉を外しづらくて、板倉を外すくらいなら、冨安(健洋)を右サイドバックに持っていく選択肢も出てくると思います」

■三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ/25歳/MF)
パラグアイ戦:82分(先発出場)、1ゴール
ブラジル戦:18分(途中出場)
ガーナ戦:80分(先発出場)、1ゴール1アシスト
チュニジア戦:30分(途中出場)

「三笘は間違いなく必要な戦力。切り札に最適、スタメンで相手を消耗させるのにも最適なので、選ばなかったらおかしいくらいです。(右サイドの)伊東純也はスピードを上げて、相手よりも一歩前に出てクロスを上げるタイプ。逆に、三笘は0から100に行く。相手の逆を取って完全に抜き切れる分、中の選手も合わせやすいし、タイミングも合わせやすいから貴重だと思います。ただ、森保監督は伊東と三笘の同時起用はバランス的に考えていなそうですね」

■伊藤洋輝(シュツットガルト/23歳/DF)
パラグアイ戦:90分(先発出場)
ブラジル戦:出場なし
ガーナ戦:90分(先発出場)、1アシスト
チュニジア戦:90分(先発出場)

「今まで左サイドバックでは長友(佑都)、中山(雄太)がぱっとしなかった一方で、伊藤はサイズとスピードがあって、クロスもいいボールを上げられる。長友が右に回って、中山の序列が落ちた形で、メンバー入りしてもおかしくないと思います。裏のボールとか、足元のボールに強い反面、ボディーコンタクトは課題ですけど、あのサイズはなかなかいないし、若いので次(2026年)のワールドカップも考えると経験を積ませたいところです」

— 南野はセンターフォワード、最低でもインサイドハーフで起用すべき

【6月シリーズで評価を落とした選手】

■南野拓実(リバプール/27歳/MF)
パラグアイ戦:ベンチ外
ブラジル戦:72分(先発出場)
ガーナ戦:10分(途中出場)
チュニジア戦:71分(先発出場)

「南野は6月シリーズでまったく見せ場がなかった。ボールを止めるプレーとかは上手いですけど、もっとエゴを出してもいい。練習で良くても、試合でそこまでじゃないプレーになるから使いにくい。途中出場でも期待できないし、森保監督はどうしたいのか。縦に速くないと今の時代はサイド(ウイング)は無理。使うならセンターフォワード、最低でもインサイドハーフと中央のポジションだと思います」

■吉田麻也(サンプドリア/33歳/DF)
パラグアイ戦:45分(先発出場)
ブラジル戦:90分(先発出場)
ガーナ戦:45分(先発出場)
チュニジア戦:90分(先発出場)

「チュニジア戦だけで判断するのはかわいそうな面はありますが、擁護できないくらい良くなかった。もちろん吉田の存在は大きいし、チームをここまで引っ張ってきたのは間違いありません。でも、6月シリーズは板倉のほうが確実に上でした。衰えなのか、試合勘なのか断定はできないですけど、『本当に大丈夫?』という疑問符が出てきてしまい、立場的には苦しくなったと思います」

■浅野拓磨(ボーフム/27歳/FW)
パラグアイ戦:45分(先発出場)、1ゴール
ブラジル戦:ベンチ外
ガーナ戦:ベンチ外
チュニジア戦:60分(先発出場)

「選択肢としては本来3番手、4番手。でも、今は大迫(勇也)がいないこともあって、一番大事なポジションでファーストオプションに近い。FWは古橋(亨梧)、上田(綺世)、前田(大然)と勢いのある選手もいるので、ほかの選手に浅野と同じようにチャンスを与えてもいいと思います。浅野はスピードは速いけど動きが堅実的すぎて、裏に抜けて1対1という場面もない。例えば前田なら相手がミスをしたらかっさらうし、クロスの合わせ方は大然のほうがうまいです。パラグアイ戦でループ気味のゴールを決めましたけど、強豪相手に結果を残さないといけないし、どうしても使うなら相手が

 
 
2022/06/26 南野のウイング起用は除外? 日本代表OBが推奨する森保JのカタールW杯「本大会メンバー26人予想」 | フットボールゾーン※一部抜粋

— 【専門家の目|栗原勇蔵】怪我がちの酒井は選ばず 冨安と伊藤をサイドバックに起用

 森保一監督率いる日本代表(FIFAランキング24位)は、今年11月に開幕するカタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグでスペイン(同6位)、ドイツ(同11位)、コスタリカ(同34位)と対戦する。現地時間6月23日に国際サッカー連盟(FIFA)から大会登録メンバーを従来の23人から26人に変更することが正式発表(予備登録の上限も35人から55人に拡大)され、元日本代表DF栗原勇蔵氏がカタール行きを推奨する26人を選んだ。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

   ◇   ◇   ◇

 ディフェンスには1対1に負けない選手を置いて、中盤は機動力重視。とにかく動いてもらう。サイドと、最前線の選手はスピードをマストの条件として考えました。

【GK/4人】
権田修一(清水エスパルス/33歳)
シュミット・ダニエル(シント=トロイデン/30歳)
鈴木彩艶(浦和レッズ/19歳)
川島永嗣(ストラスブール/39歳)

 GKの顔ぶれはほぼ決まっていて、権田は確定も確定。シュミットも間違いないでしょう。新戦力は少し選びづらいかもしれないですけど、僕ならU-21日本代表でもプレーしている鈴木彩艶を入れます。身体能力が高く、状況を一変できるキック力も備えていて、今後2回、3回とW杯に出場できる選手。たとえベンチからでも大会を肌で体感することは大事だと思います。川島がベテランと言われますが、権田も十分にベテランですから。登録メンバー枠が26人に拡大されたことで、川島にはメンタル面でチームを支えてほしいところです。

【DF/8人】
冨安健洋(アーセナル/23歳)
吉田麻也(サンプドリア/33歳)
板倉 滉(シャルケ/25歳)
谷口彰悟(川崎フロンターレ/30歳)
山根視来(川崎フロンターレ/28歳)
長友佑都(FC東京/35歳)
伊藤洋輝(シュツットガルト/23歳)
菅原由勢(AZ/21歳)

 酒井宏樹は実力のある選手ですが、怪我(右足第5中足骨の手術)の不安を抱えているので、入れない想定で考えました。センターバック(CB)は冨安、吉田、板倉、谷口の4枚は堅いと思います。ベテランの長友は6月シリーズで食らいつく姿勢を見せて、長友を寄せ付けないような若手もいない。CBとサイドバック(SB)をできる伊藤、両SBをこなせる菅原を選びました。最終ラインは対世界を意識して、伊藤と冨安がサイド、板倉と吉田がCBとサイズがある並びがいいと思います。

— 栗原氏はアンカーの控えに横浜FMの岩田、FW陣の起爆剤に鹿島の鈴木を選出

【MF/6人】
遠藤 航(シュツットガルト/29歳)
田中 碧(デュッセルドルフ/23歳)
守田英正(サンタ・クララ/27歳)
鎌田大地(フランクフルト/25歳)
久保建英(マジョルカ/21歳)
岩田智輝(横浜F・マリノス/25歳)

 森保監督の中で遠藤のバックアップは板倉想定でしょうけど、遠藤がキリンカップ決勝のチュニジア戦のように疲弊しているのであれば、岩田をメンバーに入れておけば代用は効くと思います。Jリーグではアンカーでトップクラス。CB、右SB、3バックもできる。遠藤のようにデュエルが強くて、遠藤よりスピードもあります。1ボランチとしてバランスを取る点で課題はあるかもしれないですけど、遠藤に近いプレーはできるはずです。

 厳しい言葉になりますが、僕なら原口(元気)は選びません。鎌田は独特なので流れを変える時に必要になるかもしれない。久保はワイド(ウイング)もできるし、期待値が高いのでやってくれそうな雰囲気はあります。

【FW/8人】
伊東純也(ヘンク/29歳)
三笘 薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ/25歳)
堂安 律(PSV/24歳)
南野拓実(リバプール/27歳)
古橋亨梧(セルティック/27歳)
前田大然(セルティック/24歳)
上田綺世(鹿島アントラーズ/23歳)
鈴木優磨(鹿島アントラーズ/26歳)

 南野はセンターフォワード(CF)かインサイドハーフでの起用が大前提。左ウイングとしては考えていないし、そこで使うのなら選びません。CFで左を兼任できる選手を選びたいので、古橋と前田にしました。高さがあってヘディングも強い(北海道コンサドーレ札幌の20歳FW)中島大嘉を入れてみたいところではありますけど、そこはよりJリーグでの実績がある上田に期待ですね。

 一時、川崎フロンターレの家長(昭博)に代表待望論があったと思います。家長はチームとしてボールポゼッションできればいいですけど、攻守の切り替えが早いスタイルだと、走りのほうで彼の良さが消えてしまう。森保ジャパンは高い位置で守備をして、速攻、カウンターを狙わないと点を取れないので、機能させるのは難しいでしょう。逆に、鈴木優磨はギラギラしているし、点を取りそうな雰囲気があるので、2014年のブラジルW杯の“大久保嘉人枠”として考えています。

 チームとしての鍵は1トップに誰が入るか、そして6月シリーズのチュニジア戦でミスを犯して失点した吉田が、しっかり復調できるかだと思います。

 
 

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