【試合結果まとめ(0△0)】2020/7/4(土)19:04KO J1第2節 浦和レッドダイヤモンズvs.横浜F・マリノス@埼玉スタジアム



 
 

アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.Jリーグ.jp
3.Twitter / Istagram
4.YouTube
5.Webニュースログ
6.今週の他会場など

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

2020 明治安田J1 第2節 vs浦和レッズ | 2020 | 試合 | 横浜F・マリノス 公式サイト

監督コメント

アンジェ ポステコグルー

「難しいスタートになってしまいました。なかなかリズムがつかめず。両チームとも、公式戦から離れた中で、なかなかうまくいかなかった部分がありました。
後半はすごくテンポも良く、リズムを取り戻し、自分たちのやろうとしている部分はできたと思いますし、得点が取れたシーンもたくさんあったと思います」

質問:前半なかなかリズムが出なかったのですが、後半はスピードアップできたと思います。ハーフタイムに、どのような修正をかけたのでしょうか。
「特別なことは言っていないのですが、後半に向けては、スピードを上げてもっともっとタッチ数を少なくやっていこうと言いました。
前半はFKもたくさん得た中で、素早いリスタートからボールを動かせなかったので、そういうところを指示して、もうちょっとスピードを上げて、いいテンポでやっていこうと話しました」

質問:こういうスケジュールの中、コンディションの部分で、なかなか難しかったのではないですか。
また今日の結果について、選手たちがどこまでできたのでしょうか。監督は、満足できる内容だったでしょうか。
「最初の方は、なかなかうまくスタートができませんでした。数ヵ月間、試合から離れてしまいますと、なかなか難しい部分もあったと思います。
もちろん選手たちはハードワークしながら、一生懸命にやってくれましたが、やはり練習とか練習試合とJリーグの公式戦とは、テンポの速さとかが全然違います。
フィジカル的には選手たちはしっかりできたと思いますし、その部分に関しては自分は心配していません。しっかり、今後もやっていきたいと思っています」

質問:今日の先発メンバーのチョイスについての理由と、狙いについて教えてください。
「特に何か大きな理由があるということはありません。今シーズンのスケジュールを考えて、戦える11人を選んだというだけです。
ただ一つ言えるのは、昨日の練習で松原がケガをしてしまったということもあり、小池が出ることになりました。彼にとっては、F・マリノスでの初の公式戦出場でした。
今後についても、毎試合同じ11人が出るということはないのではないかと思います。練習を見て良い選手たちをピッチに送り出す。それが自分のやるべきことだと思っています」

選手コメント

喜田 拓也

「ピンチはそこまでなく、自分たちのチャンスが多かった中で、決め切れなかったと思います。
簡単な戦いはひとつもない。相手も必死に勝ち点を取りにくるので、そこを越えられるように、また練習から取り組んでいきたいです」

仲川 輝人

「前半、自分たちのリズムがなかなかつくれなかった。ボールのテンポも遅く、自分たちらしさが出せなかったです。
後半になって、徐々に自分たちのリズムやパスの速さやテンポが出てきて、チャンスも増えてきていた。そこで自分も含めて、点を決め切るというところを、次は修正していきたいと思います。チームを勝たせるようなプレーをもっと出していかないといけないと思います」

小池 龍太

「自分たちの試合にはできましたけど、その中で勝ち切ることができなかったのが、本当に悔しいです。準備してきた中で、もっとテンポを早くできたと思う。自分たちでペースを崩したところもあったので、それは修正して、次に進まないといけない。逆にいいところを伸ばせるように改善していきたいです。
(個人の手ごたえはありましたか?)正直、探り探りやってしまったところもあるし、ぎこちなさもあった。そういうところでは自分にとっては、満足できる出来ではなかったです。それは本当に申し訳ないですし、僕的には結果を残したかったです。
(F・マリノス)デビューで勝ちたかったですけど、収穫もありましたし、ポジティブに捉えて次に進みたいです」

Jリーグ.jp

浦和vs横浜FMの試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2020年7月4日):Jリーグ.jp
 └ 入場者数 0人(リモートマッチ(無観客試合))

選手コメント

仲川 輝人

リーグ戦が再開できたのは良かったですが、試合では自分たちのリズムやテンポが足りませんでした。サッカーをできる喜びを感じながらも、その思いを勝ちにつなげないといけなかったと感じています。(勝ちにつなげるためには)質を高めるしかないです。ペナルティーエリア内でのシュートかパスを選択する判断の質を高めていければ……。自分を含めて、今日はシュートもパスも精度が低かったですし、ペナルティーエリア内での落ち着きも改善していきたいです。個人的にはまだ少し力が入っている感じがあります。チャンスのときに力んでしまったので、次はもう少しリラックスしてプレーしたいです。

喜田 拓也

これまでどおりにはいかない環境下での試合でした。お客さんだけでなく、普段であればスタジアムに来られるスタッフや選手も来ることができなかったりしたので、その思いを背負いながら多くの方々への感謝の気持ちを持ってピッチに立ちました。無観客試合については対応していくしかないので、何が起きてもジタバタしないようにどっしり構えようと心がけていました。ストレスに感じず、臨機応変に対応することが大事だと考えていました。

(前半にリズムがでなかった要因は)どう捉えるかにもよりますが、試合勘というのは一理あると思います。ただもっと(質やパフォーマンスを)上げられる部分も確実にあります。要因や経緯を分析して、中3日で試合があるのでスピード感を持って修正してきたいです。

 
 

Twitter / Istagram


Thiago Martins チアゴ マルチンスはInstagramを利用しています:「私は復帰してとても嬉しいですが、チームの仲間が途中で負傷交代したのはすごか悲しいです。 応援ありがとうございました!!…」
 
 

YouTube


ハイライト|2020 J1リーグ 第2節|vs浦和レッズ – YouTube
 
 

ネットニュース・Weblog

スポーツニッポン

横浜FW仲川 不発再発進…ドローに反省「チャンスの時に力んだ部分が少しあった」― スポニチ Sponichi Annex サッカー
横浜 約4カ月ぶりの公式戦はスコアレスドロー 仲川「自分たちのテンポやリズムが足りなかった」― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 連覇を目指す横浜は敵地で浦和に引き分け、今季リーグ戦初白星はお預けとなった。開幕戦に続いてゴールを逃した昨季得点王のFW仲川輝人は「自分たちのテンポやリズムが足りなかった。サッカーができる幸せを感じながら、勝ちに持っていかないといけなかった」と悔やんだ。

 先発メンバーには、中断中に新たにクラブに加わったMF天野純、DF小池龍太、DF実藤友紀の3人が名を連ねた。前半は持ち前の超攻撃的なサッカーが鳴りを潜め、「難しいスタートになった」とポステコグルー監督。後半は前半に比べて改善したが、途中出場のFWエジガル・ジュニオが右足で強烈なシュートを放ったアディショナルタイムの決定機は、浦和GK西川周作の好セーブに阻まれた。前日3日にはDF松原健が右足を痛めてこの試合を欠場。前半アディショナルタイムに今度は実藤が負傷交代するアクシデントにも見舞われた。
 約4カ月ぶりの公式戦。スコアレスドローの結果を受け、MF喜田拓也は「試合勘(という指摘)は一理あるが、それ以外のところでももっと上げられるところは確実にあった」と分析した。次は8日のホーム湘南戦。「要因や経緯はみんなで分析をして、上げていけるもの。中3日で続いていくので、スピード感をもってやっていきたい」と改善を誓った。

 横浜は連覇へ再発進を図ったが、今季のリーグ初白星を逃すドロー。

 日本代表の森保監督も視察したが、昨季MVPで得点王のFW仲川は「自分たちのテンポやリズムが足りなかった。サッカーができる幸せを感じながら勝利を目指さないといけなかった」と悔やんだ。開幕戦に続いてゴールは生まれず「チャンスの時に力んでいる部分が少しあった」と修正を誓った。

ニッカンスポーツ

横浜天野ら新戦力3人先発で変化も今季初勝利お預け – J1 : 日刊スポーツ

横浜F・マリノスは休止期間中に獲得した新戦力3人が先発するなど変化を見せたが浦和レッズとスコアレスドローに終わった。

FW仲川と共に昨季得点王に輝いたMFマルコス・ジュニオールらをベンチに置き、1年ぶり復帰のMF天野、DF小池、実藤の3人が先発。ボールを握りながら攻めるスタイルは貫いたが、細かな部分で呼吸の合わない場面が目立った。後半37分には仲川を下げて今季9年ぶりに復帰したMF水沼もピッチへ送ったが、今季初勝利はお預けとなった。

横浜監督「間が空くと難しい」昨季MVP仲川も不発 – J1 : 日刊スポーツ

昨季王者の横浜F・マリノスはスコアレスドローに終わり、今季初勝利はまたもお預けとなった。

ポステコグルー監督は主力のMFマルコス・ジュニオールらをベンチに置き、休止期間中に獲得したMF天野純、DF実藤友紀、小池龍太の3人を一気に先発起用した。ボールを握りながら攻めるスタイルは貫き、序盤からチャンスを作ったがGK西川周作やDFトーマス・デンを中心に粘り強く守る浦和守備陣を最後まで崩せなかった。

指揮官は「やはり4カ月、間が空くと難しい部分はある。なかなかリズムがつかめなかった」と振り返った。MFマルコスやFWエジガル・ジュニオらを投入して攻め立てた後半については「テンポも良く、やろうとしている部分はできていた」と一定の評価も与えた。

先発メンバーについては、前日練習で右サイドバックのDF松原健が負傷していたことを明かした上で「試合数が多い中で戦える11人を選んだだけ。毎試合、同じ選手が出るとも限らない」と総力戦であることを強調した。

また、昨季MVP&得点王をダブル受賞したFW仲川輝人も不発に終わった。仲川は「自分たちのテンポにできなかった」と悔やみ、「質を高めるしかないと思います。まだ力が入っているなという感じ。もうちょっとリラックスしてやれれば」と今後の巻き返しを誓った。

横浜が中継映像と同時進行オンライン企画、投げ銭も – J1 : 日刊スポーツ

横浜F・マリノスは4日、中継映像などで観戦するファンらが同時進行で視聴し、出演ゲストのトークなどを楽しむ企画「F・マリノスデュアルスタジアム」をLINELIVEで行った。

クラブOBでもある栗原勇蔵クラブシップキャプテンと波戸康広アンバサダーが生出演。リモートマッチ(無観客試合)だったこともあり、視聴者は開始15分で1万人を超えた。ファンは購入した選手の似顔絵などが描かれた有料アイテムで投げ銭も行った。クラブによると次戦以降も実施する予定。

サンケイスポーツ

横浜Mのリーグ初勝利はお預け…仲川輝人ら超攻撃的陣容揃うも浦和とスコアレス- サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)

 明治安田生命J1リーグ第2節が4日に行われ、埼玉スタジアム2002では浦和レッズと横浜F・マリノスが対戦した。

 新型コロナウイルスの影響で2月末から中断していたJ1がついに再開。リモートマッチとなった再開節は、近隣チームの対戦が組まれ、浦和が昨季王者の横浜FMをホームに迎えた。

 浦和は開幕と同じく4-4-2でスタート。新加入のオーストラリア代表DFトーマス・デンがCBで先発入り。前線はエースの興梠慎三と杉本健勇が2トップを組んだ。一方の横浜FMは、ベルギーから復帰した天野純がトップ下で先発。最前線にエリキを配置し、シャドーには昨季MVPの仲川輝人、東京五輪候補の遠藤渓太がスタメンに名を連ねた。

 試合は序盤からアグレッシブな展開となる。浦和はハイラインを敷く横浜FMに対してサイドチェンジで攻勢を仕掛けていく。6分には左サイドハーフに入った汰木康也が強烈なシュートを放つと、13分には左CKのこぼれ球に長澤和輝のミドルでマリノスゴールを強襲するが、ゴールには至らない。

 序盤はホームの浦和ペースだったが、横浜FMも徐々にリズムをつかむと、42分には後方からのスルーパスに抜け出したエリキが、絶好のチャンスを迎えるが、左足シュートはわずかに枠の左に逸れた。横浜FMは前半終了間際に實藤が負傷。チアゴ・マルチンスとの交代を余儀なくされている。

 両者互いに鋭い縦パスを入れるなど、チャンスを作ったものの前半はスコアレスで折り返した。

 横浜FMは後半早々、突破に成功したエリキがGK西川周作との1対1を迎えるが、シュートを決められず。一方の浦和は56分に橋岡大樹のクロスに杉本健勇がフリーでヘディングシュートを放ったが、枠を捉えられなかった。

 両者はその後、今季特例として認められた交代枠5枚を有効活用していく。横浜FMは天野、遠藤、仲川を下げてエジガル・ジュニオ、マルコス・ジュニオール、水沼宏太を投入。浦和は汰木、興梠、山中に代えて関根貴大、武藤雄樹、宇賀神友弥を投入したが、ともに最後まで先取点は決められず。日本代表の森保一監督も視察に訪れた注目の一戦は、0-0のスコアレスドローで終了している。(Goal.com)

スポーツ報知

【横浜M】敵地で浦和にドロー FW仲川は不発「シュート、パスの精度が低かった」 : スポーツ報知

 昨季王者の横浜Mは4日、リーグ再開初戦の敵地・浦和戦を0―0で引き分けた。

 昨季得点王&MVPのFW仲川は3トップの右FWで先発。後半31分に右足ミドル、同33分には得意のカットインから左足で狙ったがいずれも外れ、天を仰いだ。2月の開幕・G大阪戦(1●2)に続き、無得点。約4か月ぶりの公式戦を終え、「まだチャンスの時に力んでいる。リラックスしながらやれれば」と振り返った。

 チーム全体で計12本のシュートを放ったが、得点を奪えず。仲川は「ペナルティーエリアでシュートかパスかの選択の質を高めていきたい。自分を含めてシュート、パスの精度が低かった。エリア内での落ち着きを徐々に上げていければ、あとは点を取るだけだと思う。そこを改善していきたい」と課題を挙げた。

サッカーダイジェスト

【J1採点&寸評】浦和0-0横浜|3点分は救った西川がMOM!横浜では興梠を沈黙させたCBらを高評価 | サッカーダイジェストWeb※一部抜粋

【チーム採点・寸評】
浦和 6
コンパクトな陣形からの高速カウンターは迫力十分。守護神の西川に救われた感はあるが、前年王者に一歩も引かないゲームを披露した。

横浜 6
前後半とも半ば過ぎからはゲームを制圧。勝利に近づくゲームはしたものの、ハイラインの裏を狙われた場面で少なからずピンチがあった。
 
 
【横浜|採点・寸評】
GK
21 梶川裕嗣 5.5
6分の汰木のシュートは好セーブ。しかし、19分の飛び出しと興梠へのチャージはPKでも不思議がなく、後半にも短いゴールキックを狙われたピンチがあった。

DF
25 小池龍太 6
ベルギーから日本に復帰してマリノスデビュー。違和感なく順応したプレーを見せ、今後も戦力として計算できることを証明。

19 實藤友紀 6(45+2分OUT)
大きなミスもなく安定したプレーを見せていたが、前半終了間際のスライディングで筋肉系のトラブルを発症して無念の交代に。

44 畠中慎之輔 6.5
正確なフィードで攻撃の起点になるプレーはいつも通り。久々の影響は感じさせなかった。興梠をよく抑えこんだ。

5 ティーラトン 6.5
インサイドに進出してゲームメイクに関与した。守備組織の間に通す縦パスが効果的だった。

MF
8 喜田拓也 6.5
柴戸の食いつきに手を焼きながらも、サイドに張り出してボールを引き出すなど駆け引きを駆使したプレーも披露した。

6 扇原貴宏 6
前半はファウルが多く警告を受けても不思議ではなかった。ゲームが落ち着いてからは前線に好パスを展開した。

39 天野 純 5.5(62分OUT)
浮いた位置を取る場面は多かったが、ボールはあまり入ってこず。横浜復帰初戦はやや消化不良なゲームに。

FW
23 仲川輝人 6(82分OUT)
右サイドで起点になり突破力も見せたが、最後のところで精度を欠いた面があった。試合後には「ゴール前での落ち着き」をポイントに挙げた。

17 エリキ 6
ゴール前で脅威を与えたのはプラス要素だが、決定機で2回決められなかったのはマイナス。結果的には平均的な評価に。

11 遠藤渓太 5(62分OUT)
五輪代表対決は対面した橋岡にかなり封じ込まれた。前線3枚で最初の交代になったのもやむなし。

交代出場
DF
13 チアゴ・マルチンス 6.5(45+2分IN)
緊急出場もまったく危なげのないプレー。試合終盤でマルティノスを抑え込んだ場面は格の違いすら感じさせた。

MF
9 マルコス・ジュニオール 5.5(62分IN)
決勝ゴールを期待されての投入も、1対1をセーブされたのは痛恨。他の場面は集中力のある浦和守備陣につかまった。

FW
30 エジガル・ジュニオ 6(62分IN)
押し込んでスペースのない攻撃になったが、狭いエリアでの確かな技術は見せた。終了間際のシュートはセーブした西川を褒める他にない。

MF
18 水沼宏太 -(82分IN)
残り10分を切って右サイドに入り、エリキに届いたクロスが1本あった。

監督
アンジェ・ポステコグルー 6
久々のゲームという観点で前半はペースが上がらなかったと反省したが、後半のクオリティは今季も優勝候補であることをはっきり示した。

レッズ対マリノスは壮絶な打ち合いもスコアレスドロー決着!天野、小池ら新戦力のデビューも | サッカーダイジェストWeb

–後半はかなりオープンな展開に

 J1リーグが7月4日、約4か月ぶりに再開。埼玉スタジアムで行なわれた第2節・浦和レッズと横浜F・マリノスの試合は0-0のスコアレスドローに終わった。

 浦和はトーマス・デンが公式戦デビュー。横浜は中断期間に加入した天野純、小池龍太、實藤友紀が先発出場した。

 昨年のチャンピオン横浜をホームで迎え撃った浦和は、序盤から豪快なサイドチェンジで攻勢に出ていく。

 ファーストチャンスは6分。左サイドでボールを受けた汰木康也が鋭いカットインからシュートを放つ。しかし、これは横浜のGK梶川裕嗣のファインセーブに阻まれた。

 13分のCK、19分の汰木のシュートと立て続けに攻めたてたものの、その後は次第に横浜にボールを回される時間が続いた。

 31分には遠藤渓太にディフェンスラインの裏のスペースを突かれ、43分にはエリア内に飛び出してきたエリキにシュートを浴びせられた。

 それでも前線から精力的なプレッシングを続け、ショートカウンターから攻撃の糸口を探っていった浦和。前半は、ポゼッション率では37パーセントと劣ったものの、シュート数は8本と横浜の6本を上回った。

 後半はかなりオープンな展開になる。お互いに前掛かりになり、打ち合い状態が続いた。

 浦和は58分に汰木、長澤和輝に代えて関根貴大とマルティノスを投入し、サイドハーフを二枚替えすれば、横浜も天野、遠藤に代えて、エジガル・ジュニオとマルコス・ジュニオールをピッチに送り出す。

 それからは横浜がポゼッション、浦和がカウンターという色がより濃くなっていった。一進一退の攻防が続くなか、浦和は66分に橋岡大樹のオーバーラップ、マルティノスのドリブルでチャンスを演出。

 対する横浜も76分に仲川輝人が、88分にはその仲川と交代で入った水沼宏太がシュートチャンス得るも、決められない。試合終了間際にはE・ジュニオが絶好機を得るも、浦和のGK西川周作に阻まれた。

 結局そのままタイムアップ。浦和と横浜の再開初戦は勝点1を分け合う結果となった。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

サッカーキング

浦和、猛攻を凌ぎスコアレスドロー…横浜FMは再三の決定機を生かせず | サッカーキング

 4日に明治安田生命J1リーグ第2節が行われ、浦和レッズと横浜F・マリノスが対戦した。

 開幕節で湘南ベルマーレを相手に競り勝った浦和は開幕2連勝を、またホームでガンバ大阪に敗れた横浜FMはリーグ戦の今シーズン初勝利を目指す一戦となった。なお、横浜FMのスターティングメンバーには、中断期間に獲得したMF天野純とDF小池龍太の両選手が名を連ねた。

 試合は序盤からアウェイの横浜FMがボールを握る展開。得意の攻撃的サッカーで相手ゴールに襲いかかる。43分にはスルーパスで抜け出したFWエリキが浦和のGK西川周作と1対1を迎えるも、ペナルティエリア右から放った左足のシュートは枠の外へ。前半は両チーム共にスコアレスで折り返す。

 迎えた後半立ち上がり、またしてもFWエリキががドリブルでペナルティエリア左に進入しGK西川と1対1の状況。しかし今度はGK西川の好セーブに阻まれ、先制点を奪えない。

 すると浦和も56分、敵陣中央の右サイドからDF橋岡大樹がゴール前へクロス。これにフリーのFW杉本健勇が頭でシュートを放つも、ボールは枠の上へ外れる。

 その後は横浜FMが相手を押し込み、浦和がカウンターを狙うという展開。しかし両チームともに相手DFを崩し切るには至らず。試合終了間際には横浜FMのFWエジガル・ジュニオが相手ペナルティエリア左で決定機を迎えるも、これもGK西川が好反応を見せ、結局試合はこのままスコアレスドローに終わった。

【写真ギャラリー】2020.7.4 明治安田生命J1リーグ第2節 浦和レッズ 0 - 0 横浜F・マリノス | サッカーキング

ゲキサカ

浦和、横浜FMともに譲らず…再開初戦はスコアレスドロー | ゲキサカ

 J1リーグは4日、再開節となる第2節を開催し、埼玉スタジアムでは浦和レッズと横浜F・マリノスが対戦。前半をスコアレスで折り返した試合は、後半も得点が生まれずに0-0の引き分けに終わった。

 2月21日の第1節で湘南に3-2の勝利を収め、4年ぶりの白星スタートを切った浦和は同試合から先発4人を入れ替え、FW杉本健勇、MF青木拓矢、MF長澤和輝、今季メルボルン・Vから加入してJ初出場となるDFトーマス・デンらを先発起用した。

 一方、開幕節でG大阪に1-2で敗れた王者・横浜FMは同試合から先発6人を変更。FWエリキ、DF畠中槙之輔、GK梶川裕嗣の他、中断期間中にロケレンから加入したMF天野純とDF小池龍太、福岡から加入したDF實藤友紀らがスターティングメンバ―に名を連ねた。[スタメン&布陣はコチラ]

 前半5分にゴールを脅かしたのは浦和だった。右サイドから青木が送ったサイドチェンジを受けたMF汰木康也が中央に切れ込んで右足でフィニッシュ。枠を捉えた鋭いシュートだったが、横っ飛びした梶川に弾き出されて先制点を奪うには至らず。さらに同14分にはDF山中亮輔が蹴り出したCKのこぼれ球に長澤が反応するも、シュートは枠を捉え切れなかった。

 圧倒的にボールを保持して試合を進める横浜FMだが、高い集中力を保つ浦和守備を攻略し切れず。右へ左へとボールをつなぎ、わずかな隙を突いて好機を生み出そうとするが、PA内では浦和の体を張った粘り強い守備に遭い、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。前半43分には小池のパスから抜け出したエリキが左足で狙うも、ボールはゴール左に外れた。

 前半アディショナルタイムには横浜FMをアクシデントが襲い、負傷した實藤がプレー続行不可能と判断され、DFチアゴ・マルチンスとの交代を余儀なくされる。

 0-0のまま後半を迎えると、同3分、左サイドから2人をかわしてPA内まで持ち込んだエリキが好機を迎えるも、至近距離から放ったシュートはGK西川周作に阻まれてしまう。同10分にDF橋岡大樹のクロスから杉本放ったヘディングシュートが枠上に外れるなど、ともに好機を得点に結び付けられない。

 その後は両チームともに選手交代を行い、状況を打開しようと試みるが最後までゴールは生まれず。0-0のまま試合終了のホイッスルが吹かれた。

(取材・文 折戸岳彦)

今季初白星ならず…横浜FM仲川「自分たちの試合にならなかった」 | ゲキサカ

 2試合を終えて1分1敗。昨季のJ1リーグ王者である横浜F・マリノスの今季初白星は次節以降に持ち越しとなった。

 開幕戦のG大阪戦を1-2で落とし、約4か月の中断期間を経て迎えた第2節。中断期間中に加入したMF天野純、DF小池龍太、DF實藤友紀らを先発起用して臨んだ一戦となったが、序盤は浦和にフィニッシュまで持ち込まれる場面を作られるなど、なかなかリズムをつかめない。

「最初はうまくスタートができなかった。試合から離れると難しい部分がある。練習や練習試合だけではテンポの速さも違う」(アンジェ・ポステコグルー監督)

 前半は浦和のシュート8本に対し、横浜FMのシュート数は半分の4本。しかし、「スピードを上げてタッチ数を少なくしようと言った」というハーフタイムを挟んで後半を迎えると、押し込む時間帯が続く。ゴールを脅かす場面も作り出したが、同3分のFWエリキ、同アディショナルタイムのFWエジガル・ジュニオの決定的なシュートはGK西川周作にストップされてしまった。

 最後まで浦和の守備を攻略することはできずにスコアレスドロー。後半37分にノーゴールのままピッチを後にしたFW仲川輝人は、「自分たちの試合にならなかった。テンポやリズムが足りなかった」と悔しさを滲ませると、「サッカーができる幸せを感じながら、勝ちを目指してやらないといけない」と続けた。

(取材・文 折戸岳彦)

フットボールチャンネル

王者マリノス、驚きの選手起用で示した総合力。新加入組の出来は? 開幕2戦未勝利だけど… | フットボールチャンネル

–驚きの先発メンバー

 およそ4ヶ月に及んだ中断が明けたばかりで情報が少なかったとはいえ、試合開始2時間前のスタメン発表を見てぶったまげた。

 4日に行われた明治安田生命J1リーグの第2節・浦和レッズ戦で、横浜F・マリノスのアンジェ・ポステコグルー監督が選んだ11人を、事前に全員的中させた記者は1人もいなかったのではないかと思う。

 少なくとも前日練習を見た限りでは、中断期間中に加入した3選手を全員スタメン起用するとは思えなかった。前年度得点王のマルコス・ジュニオールをベンチスタートにしたのも予想外だった。

 ポステコグルー監督は核心を避けて我々を煙に巻く傾向がある。だが、「勝つための選手を送り出すだけ」「出場するのが誰か、決めかねているところもある」という前日練習後の談話に嘘はなかった。あの時点では、本当に迷っていたのだと思う。

 唯一やむをえず先発起用を諦めたのは、右サイドバックの松原健だ。浦和戦後の記者会見で指揮官は「昨日の練習でケニー(松原)がちょっとした怪我をしてしまい、リュウ(小池龍太)が出ることになった」と明かしていた。

 前日練習ではおそらく朝の時点で浦和戦に先発させることを想定した10人と、それ以外でビブスの色を分けたメニューも見られたが、「スタメン組」的な印象を受けたグループに入っていた選手が何人もベンチスタートになった。

 マリノスの選手たちはいつも口々に「ボス(ポステコグルー監督)は選手のことを本当によく見ている」と話していたが、練習中に声を荒らげることは少なく、遠くから全体をじっと見つめている中で、懸命にアピールする選手たちの姿から何かしらの可能性を感じたのだろう。

 0-0のドローに終わった浦和戦の後、ポステコグルー監督は「今後も毎試合同じ11人が出ることを約束することはない。しっかり練習から見て、いい選手をピッチに送り出すこと。それが自分のやるべきこと。しっかりと見ながら11人を選んでいきたい」と語った。

 状態のいい選手を積極的に起用し、誰が出ても「自分たちのサッカー」を変わらずにできるという自信を植えつけること。過密日程となり総力戦を強いられる中、常に「戦える11人を選ぶ」ことができるチーム作りは、指揮官の手腕が問われるところでもある。

–攻撃の破壊力は…

 試合内容は「自分たちの試合にならなかったというか、自分たちのテンポやリズムが足りなかった」と仲川輝人が振り返ったように、特に前半はパス回しのリズムが悪く、ファウルなどでプレーが切れる場面も多くて波に乗り切れなかった。

 GK西川周作の好セーブに阻まれたとはいえ、16本のシュートを放ってノーゴールというのはやはり寂しい。浦和の堅い守備ブロックを崩しきれなかった印象も強い。それでもポジティブな要素は多くあった。

 まず新加入3選手のパフォーマンスだ。すでにポステコグルー監督のサッカーを熟知している天野純が違和感なくプレーできるのはもちろんのこと、小池龍太や實藤友紀もチームの全体練習に本格合流しておよそ1ヶ月ということを感じさせない動きを見せた。

 特に小池は「難しい」と誰もが口をそろえるサイドバックの特殊なポジショニングや周りとのコンビネーションも、すでに十分理解してプレーに落とし込めているようだ。前半から積極的に高い位置を取り、時にはペナルティエリア手前まで進出して攻撃に関与していた。

 實藤が前半終了間際に負傷してしまったのは気がかりだが、彼も後方からのビルドアップや被カウンター時のカバーリングで持ち味を存分に発揮していた。代わって途中出場したチアゴ・マルチンスも、長期離脱明けとは思えないハイパフォーマンスを披露。ディフェンスラインの選手層は確実に厚くなっている。

 交代枠が5人に拡大されたことはマリノスにとってプラスに働くだろう。浦和戦では仲川、エリキ、遠藤渓太が3トップで先発起用され、マルコス・ジュニオールやエジガル・ジュニオ、水沼宏太が途中出場した。

 仲川とマルコス・ジュニオールが昨季のJ1でそれぞれ15得点、エジガル・ジュニオは前半戦のみの稼働でリーグ戦16試合出場11得点、エリキは後半戦のみでリーグ戦12試合出場8得点という成績だった。彼ら4人がフル稼働すれば、単純計算で年間70点近く決められるくらいの破壊力があることになる。

–勝つためには「質を高めるしかない」

 昨季7得点の遠藤は途中出場からでも結果を残せる爆発力があり、大分トリニータで10得点を挙げたオナイウ阿道もベンチに控えている。まだ公式戦の出場がないアタッカーたちも十分に主力として計算が立つことは、練習試合の映像を見ていてもよくわかる。積極的な交代策で前線をフレッシュな選手に入れ替えながら、アタッキング・フットボールの連動性と攻撃のパワーを維持することも可能だろう。

 もちろん連戦を考慮してのメンバーの入れ替えも自信を持って行えるはずだ。ポステコグルー監督が「今後も毎試合同じ11人が出ることを約束することはない」と語ったのも、チーム内競争が激しさを増し、抱えている選手たちのパフォーマンスに自信があるゆえだろう。

 無得点に終わった攻撃面は、公式戦のスピード感や強度の中でリズムを取り戻しながら、コンビネーションの速さと精度を上げてしくしかない。チームの全員が公式戦から4ヶ月も遠ざかることは通常のシーズンではありえない。感覚を研ぎ澄まし、頭の回転を速くして、実戦の中でも判断力を取り戻していく必要があるだろう。

 仲川も「質を高めるしかないと思いますし、ペナルティエリアでのシュートかパスかも、どっちがいい選択かを高めていければ、今日も点を取れたと思いますし、自分も含めてシュートの精度だったり、パスの精度が低かったというのがあったので、ペナルティエリア内での落ち着きだったりを、久しぶりの試合というのもありますけど、徐々に上げていければと思います。あとは点を取るだけだと思うので、そこを改善していければいいと思います」と語った。

 浦和戦の後半開始早々、左サイドを突破したエリキがGKと1対1でコースのないところから強引にシュートを打ったシーンがあった。中央でフリーになっていた仲川は、より確実な選択肢を無視したブラジル人FWに「エリキーーーー!!!」と大声で叫んでいたが、これぞまさに「ペナルティエリアでのシュートかパスかも、どっちがいい選択かを高めていければ、今日も点を取れた」局面だった。

 こうした判断の精度は、実戦を重ねて視界がクリアになってくることで、もっとチームの勝利を意識したものに変わっていくはずだ。

 昨季王者のマリノスはJ1再開初戦で引き分け、開幕から1分1敗となった。未勝利でゴールはわずか1つだけと連覇を不安視する声も出てきそうだが、まだ心配するような状況ではない。チーム戦術の完成度は相変わらず高く、選手たちのモチベーションも非常に高く保たれている。

 躍動感あふれるエキサイティングなアタッキング・フットボールの完全復活は近い。

(取材・文:舩木渉)

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王者・横浜FMが再開初戦ドロー、監督と選手が口にした”反省”と”課題”とは? | Football ZONE WEB/フットボールゾーンウェブ

–4日の浦和戦で0-0ドロー、横浜FMのポステコグルー監督が試合勘の欠如を指摘

 昨季のJ1王者、横浜F・マリノスを率いるアンジェ・ポステコグルー監督は、4日のJ1再開初戦、第2節の浦和レッズ戦を0-0と引き分けた試合後、「両チームとも公式戦から離れて上手くいかない部分があった」と試合勘の欠如に言及した。

 2月末に新型コロナウイルスの感染拡大により公式戦がストップした後、ほぼ4カ月を経て久々の公式戦になった。普段のシーズンオフよりも長い期間、公式戦から離れたチームは前後半ともに立ち上がりの時間帯で浦和に攻め込まれる回数が多かった。指揮官は「難しいスタートになってしまった。なかなかリズムがつかめず、両チームとも公式戦から離れてうまくいかない部分があった」と振り返る。

 さらにポステコグルー監督は、前半のプレーに関して「(ハーフタイムには)後半に向けてスピードを上げてタッチ数を少なくやろうと言いました。前半はフリーキックもすぐに始められず、ボールを動かせていない面があった」と不満を漏らしてる。その一方で、「後半はテンポも良くプレーできて、得点できるようなプレーはたくさんあったと思う」と、尻上がりに調子を上げられたと分析した。

 主将のMF喜田拓也もまた、「どう捉えるかにもよるけど、試合勘はもちろん一理あるでしょう」と、難しい展開になった理由に言及。一方で、「それ以外にも、もっと上げられるところは確実にあった。今日の要因は冷静に分析したい。中3日で続いていくので、そのスピード感を持ってやりたい」と、修正に時間が取れない過密日程のなかで進むシーズンを展望している。

–「今日も点を取れたと思う」と語る仲川、指摘した改善点とは?

 また、昨季のリーグ得点王とMVPをダブル受賞したFW仲川輝人は決定機でゴールを奪えず、「質を高めるしかない。ペナルティーエリア内でのシュートやパスの選択も高めていければ、今日も点を取れたと思う。自分も含め、その精度が低かった。落ち着きという部分で徐々に上げていければ。あとは点を取るだけだと思う。まだ力が入っている感じで、チャンスで力んでいる部分が少しあった。リラックスしながらやれれば」と、久々のゲームが影響したことを強調した。

 正確なポジションワークでの攻撃と、強烈なハイプレスで昨季のJ1を制した横浜FMのサッカーはこの再開初戦でも片鱗は見せたが、本調子とは言い難かった。ポステコグルー監督は「ハードワークしながら一生懸命やったが、練習と練習試合だけではテンポの速さが全然違う。フィジカル的にはしっかりできたし、心配していない」と話す。夏場の過密日程で昨季に近いクオリティーをどれだけ早く戻せるかが連覇へのカギになりそうだ。

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徹底した「F・マリノス対策」にも屈しない王者に連覇の可能性を見た|Jリーグ他|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva

 いつになく大きな注目を集めたJ1第2節が、ついに開催にこぎつけた。すなわち、新型コロナウィルス感染拡大の影響による中断がようやく明けたわけである。

 しかしながら、ある種の感慨をともなう特別な一戦であろうとも、その1試合だけでシーズン全体を見通すことは難しい。それは、いつのシーズンでも同じことだろうが、特に今季は、だ。

 2月下旬に始まった中断が4カ月以上にも及んだ結果、今季の試合日程は、12月中旬に予定されている最終節まで、「超」のつく過密スケジュール。同じメンバーで戦い続けることは難しく、選手を入れ替えながら連戦をこなしてもなお、チーム力を落とさずに多くの勝ち点を手にすることが求められるからだ。

 そんな視点に立てば、ディフェンディングチャンピオンはまずまずの戦いを見せたのではないだろうか。

 昨季J1王者の横浜F・マリノスは、再開初戦で浦和レッズと対戦し、0-0の引き分けに終わった。これで横浜FMは、2月の開幕戦と合わせて1敗1分け。まだ勝利を手にできずにいる。

 開幕戦で対戦したガンバ大阪もそうだったが、今季横浜FMと対戦するチームは、しっかりと”横浜FM対策”を講じてきている。

 具体的に言えば、GKやDFからパスをつないで攻撃を組み立てる横浜FMに対し、特にゴールキックのとき、高い位置からプレスを仕掛ける。あるいは、コンパクトな陣形でDFラインを高く保つ横浜FMに対し、背後のスペースを狙う、といったことだ。

 実際、G大阪はそれが奏功し、早い時間帯に2点を先制。そのまま逃げ切り、勝利を収めている。

 今節対戦した浦和もそうだ。高い位置でボールを奪ってのショートカウンターや、自陣で奪ったボールをオープンスペースへ展開してのロングカウンターなど、狙いどおりの形を何度も作り出した。

 しかし、ふたつの試合に共通するのは、横浜FMは試合序盤こそ相手の狙いにハマりかけるものの、時間とともに自分たちの戦い方に持ち込めているという点だ。

 実際、横浜FMのアンジェ・ポステコグルー監督も浦和戦後、悔しさ半分、手ごたえ半分といった様子で、こんなことを話している。

「公式戦から遠ざかっていたなか、前半はリズムがつかめず、難しいスタートになった。だが、後半はテンポが上がり、リズムも出た。得点を取れるチャンスはたくさんあったと感じている」

 敗れたG大阪戦にしても、早い時間に2失点したとはいえ、焦りからバランスを崩して前がかりになり、次々に失点を重ねるようなことはなかった。それどころか、0-2から1点を返し、同点、あるいは逆転の可能性も十分に感じさせる戦いを見せている。

 相手チームからすれば、高い位置からのプレスが有効なのは明らかだろう。だが、それを90分間続けるのは、肉体的な負担を考えると不可能に近いうえ、横浜FMも慣れとともに、次第にプレスをかいくぐれるようになる。

 少なくともこの2試合を見る限り、対戦相手が見せる横浜FM対策は、決定的なものとはなり得ていない。

 もちろん、その一方で2試合合計で1点しか取れていないという事実はある。昨季得点王のFW仲川輝人は試合後、「自分たちのテンポやリズムができなかった。ペナルティーエリア内でのシュートかパスかの選択を高めていけば、今日も点は取れた」と悔しがった。

 しかしながら、前半なかばあたりからは、ボール保持率を高め、主導権を握ってゲームを進めていた。ピッチを横に広く使ってボールを動かし、相手の守備網を一度広げてから間を突く。そんな効果的な攻撃でチャンスを作り出すこともできていた。

 確かにこれぞ決定機と言えるほど、完全に崩し切った場面は少なかった。だが、無得点に終わりはしたが、浦和の術中にハマり、ボールを持たされていただけで手も足も出ない。そんな試合内容では決してなかった。

 加えて、今季新加入のGK梶川裕嗣、DF實藤友紀、DF小池龍太、昨季途中まで在籍し今季復帰したMF天野純の4選手が先発でピッチに立ちながら、これだけの試合ができたこともよかった。冒頭で記したように、今季は超過密日程。メンバーを入れ替えながらも、できるだけチーム全体としての質を落とさないことが優勝に必要な条件となる。

 昨季、仲川と得点王を分けたMFマルコス・ジュニオールをはじめ、DFチアゴ・マルチンス、FWエジガル・ジュニオらをベンチに置いてもなお、一定の質を保てたことは、大きな成果と言っていいだろう(實藤が右足太もも裏のケガで前半のうちに交代したのは痛かったが)。

 今や横浜FMが目指すスタイルの要とも言える右サイドバックのDF松原健が、試合前日の練習中にケガをしたというが、代わって出場した小池が、中断期間中の移籍加入だったにもかかわらず、特殊なチーム戦術にも十分適応できていた。16年ぶりのJ1連覇への見通しは、1敗1分けという結果ほどに暗くはない。

 とはいえ、まずは1勝を早く手にしたいというのも、偽らざる本音だろう。

 酷い内容の試合が続いていても、ひとつの勝利が転換点となり、試合内容が大きく良化していくことがある一方で、試合内容はよくてもなかなか勝てずにいると、次第に内容も悪くなってしまうケースも珍しくない。まして、週2試合に近いペースで連戦をこなすとなると、流れを変えるきっかけがないまま、ズルズルと負の連鎖に陥ってしまいかねない。

 キャプテンのMF喜田拓也は試合後、本来のリズムで試合を進められなかった理由として、「試合勘(の不足)は一理ある」としつつ、こう続ける。

「他にももっと上げられるところが確実にある。要因を分析して、中3日で試合が続くので、そこのところ(の修正)をスピード感を持ってやっていきたい」

 出来は上々。それだけにまずは1勝することが、連覇への第一関門となりそうだ。

サッカー批評Web

大住良之×後藤健生『深夜の激論』!「J1再始動――世界屈指の面白さ」(2)強く激しい横浜―浦和 見いだされた逸材 | サッカー批評Web※一部抜粋

半田 マリノスの出来はどうでしたか?

大住 マリノスは前半は、受けちゃったのかな、浦和の当たりを。だから、飲水タイムまで何にも(できなかった)。ボール持っている時間はどっこいなんだけど、破ってシュートを撃つ時間が全然なかったね。浦和がどんどんボールを取りに行って、取れない時はすぐ引いて組織つくっちゃって。今年オーストラリアから来た、(トーマス)デンていう選手がいるでしょ。若いんだけど、オーストラリアのU-23のキャプテンもやっていて。それがすごく、スピードもあるし、パスもちゃんと出せるし、カバーもものすごく良くて、それで結構救われていたよね。今までのセンターバックの選手たちだったら、もしかしたら何回かやられていたかもしれない。3点くらい取られていたかもしれない。

半田 トーマス・デン?

大住 そう。1月の終わりに契約して、合流もそんなに早くなかったから、キャンプに間に合ってなかった。開幕戦のころは全然出てなかったんだよね。
(中略)
大住 今日のマリノスのセンターバックは、チアゴ・マルチンスがまだ万全じゃなくて。ようやく間に合ったっていうんだけど、實藤(友紀)が出ていたんだよね。實藤は、この休み期間にアビスパ福岡から移籍してきたんだけど。前半の終わりごろに怪我したんだよ。肉離れかなんかみたいなんだけども、本人は倒れた後すぐ、グラウンドをたたいて悔しがっていた。それで残りが1分か2分、ロスタイムに入っていた頃だと思うんだけど……。

半田 (公式記録は)交代が45+2分になっていますね。

大住 そう。だから1分くらいなんだよ。だけど、横浜はすぐ交代でチアゴ・マルチンスを送り出した。これで交代カウントが1になっちゃうんだよね(※)。だからもし、1分間待って、1分間をごまかして。前半は0点に抑えれば良いということにして、ハーフタイムに代えていれば、後半は3回交代できるんだよね。そのへんがどうだったのかなと。(記者会見での)質問はできなかったけどさ。だけど、あそこはちょっと待ってよかったんじゃないのかなって。今のルールを考えるとね。そういう面では、今までとは違う話だよね。

後藤 だから、これからも、交代がちょっと早すぎたかなとかさ。順序がこうだなってのが、今まで以上に色々出てきて面白そうだね。

大住良之×後藤健生『深夜の激論』!「J1再始動――世界屈指の面白さ」(3)ベガルタ椎橋、レッズのデンの獅子奮迅 | サッカー批評Web※一部抜粋

半田 わりとマリノスは身体が重く見えるというか、走りの量が少なかったり……。

大住 まあ最初ね。最初はそんな感じだった、浦和が良いせいもあったと思うんだけど。だけど、後半になって上がってきたね。だって交代で出てきたのがね、マルコス・ジュニオールとエジガル・ジュニオだからね。すごいよね。天野(純)と遠藤(溪太)を引っ込めて。

半田 天野はどうでしたか?

大住 まだちょっと……前いたときのほうが光っていたな。だけど、マリノス自体が変わっちゃったからね。やるサッカーも変わったし。慣れるのには、まだすこしかかるんじゃないのかな。それでも小池(龍太)は良かったよ。小池って天野と一緒にベルギーから帰ってきた選手だけど。レイソルからベルギーへ行って、帰ってきた。昨日、松原(健)が怪我したんだって。それで小池が急に出ることになって。でもすごく良かった。

後藤 去年のマリノスはね、バックの4人がほとんど変わらずにずっとやってきたから。ここでチアゴ・マルチンスもいない、松原もいないってなると大変そう。

半田 ではマリノスはまだまだこれからかも。

大住 うーん、悪くはないんだけど。エジガル・ジュニオのところにすごいチャンスがあったんだけど、やっぱりまだ完全にフィットしていないって感じかな。

半田 スタートが遅れ気味。

大住 いや、マリノスがACLでシドニーとやったのは、すごい試合だったよね。

後藤 もう、シドニー大混乱だったよ。

大住 後藤さんも書いていたけど、マリノスのサッカーは知らないと大混乱だよね。

後藤 韓国の全北現代なんか、もうなにもできなくなっちゃったよね、反則して止めるしかなくなっちゃったもん。

大住 それがガンバにかかると、止められちゃうからね。

後藤 そうそう。平気で止めちゃったもんね。

大住 それでレッズもやっぱり止めちゃう。今日だってさ、ポステコグルー監督が、リスタートが遅すぎると。活かしてないって。それはコーナーキックとかフリーキックになるたびに、西川(周作)とかレッズの選手がワアッと声かけるんだよね。みんな集中して絶対に早くやらせないようにする。その辺だけでもずいぶん違うよね。

後藤 そうそう。それだけでもマリノスがイラだってくるよね。いつも早くやってるんだから。

大住 だから、やっぱりJリーグは後藤さんが書いているように。非常に研究熱心で、きびしい。

後藤 それはもう、レベルは高いよね。でも、ネガティブなのがちょっと。もうちょっとポジティブなことを研究すればいい気がするけど。

大住 それをね、マリノスがどうやって乗り越えていくかだから。

後藤 そうそう。

大住 まあ、選手層が厚くなっているし。1敗1分けになったけど、まだまだこれからいけるんじゃない。そんな悪くはないと思う。でもレッズが意外と良いんだよね。

後藤 それは今日一番のビッグニュース(笑)。

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横浜F・マリノス 2020マッチレポート | 7月4日 vs 浦和 | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB

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2020/07/05 サッカーJ1再開 横浜F・マリノスのオンライン観戦イベントは大盛況 | ORICON NEWS

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で約4ヶ月にわたって中断していたサッカーJ1が4日に再開。「リモートマッチ」と称するスタジアムに観客を入れない形での開催となった。多くのサポーターが自宅などで試合を中継観戦し、声援を送ったに違いない。記者は今回、LINE LIVEで実施されたオンライン観戦イベント『F・マリノス デュアルスタジアム by LINE LIVE』で、新たな観戦スタイルを体験してみた。

 『F・マリノス デュアルスタジアム』は、「スタジアムに来られなくても、一緒に観戦・応援する楽しさを感じてもらいたい」という横浜F・マリノスの思いから実現したイベント(視聴料金は無料)。オンライン上に全国からサポーターが集結し、ライブ配信中に応援コメントやエールスタンプを投げ合うことで、プレーへの興奮やゴールへの歓喜の気持ちをリアルタイムに共有し、スタジアムさながらの一体感を創出するのが狙いだ。

 スマホからLINE LIVEにアクセスし、DAZNの試合中継を見るためのPCをスタンバイ。キックオフの1時間前、午後6時過ぎからLINE LIVEを見始めたが、すでにものすごい勢いでコメントやスタンプが投稿されていて、みんな楽しみにしていたんだなぁ、と実感した。

 横浜F・マリノスのレジェンド、波戸康広アンバサダーと栗原勇蔵クラブシップキャプテンのダブルMCのややグダグダな進行で、試合の見どころ解説などを行い、試合開始20分前には三ツ沢球技場が満員になるくらいの1万3000人が集結(LINE LIVEを視聴)していた。

 そして、10分前。選手紹介からの「民衆の歌~アンセム」の映像はエモかった。うっかり泣きそうになった。横浜Fマリノスのホームゲームで選手入場時に使用される演出なので、すっかりホーム気分になっていたけれど、実際はアウェイ。PCに視線を移すと、真っ赤っだった。

 埼玉スタジアムの6万席あまりは赤、白、黒のビニールシートで覆われ、両ゴール裏にはJリーグのチャンピオンシャーレをかたどった模様や、「WE STAND BESIDE YOU」のコレオグラフィー(サポーターが紙などを持って作る人文字のこと)を再現。さらに、事前に販売された日付入りのタオルマフラー5629本、フラッグ508本がスタンドに掲げられていたそうだ(グッズは、試合後に回収され購入者の手に届けられる)。無観客試合という逆境から生み出されたアイデアの数々に心が震えた。

 試合が始まってからは、『F・マリノス デュアルスタジアム』でコメントやスタンプの投稿が絶えず行われているのを横目に、試合中継に集中してしまった。ライブ配信中にコメントやスタンプを投げ合うことにも慣れが必要だと痛感した。ただ、F・マリノスの公式イベントということもあってか、試合中、ずっとチームをより身近に感じていた気もする。

 結果は、スコアレスドロー。「勝ちたかった」という正直な気持ちや、「Jリーグ再開ありがとう」「試合ができたこと 選手が元気にプレーできたことに感謝です」といったコメントに共感した。

 『F・マリノス デュアルスタジアム』の最終的な視聴者数は1万7640人、配信中に投げられた応援ポイントは約28万ポイントと、大盛況だったとのこと。最も応援アイテムが送られた選手は、1位=仲川輝人、2位=チアゴ・マルチンス・ブエーノ、3位=扇原貴宏だった。

 今後も横浜F・マリノスの試合に合わせて配信予定。横浜F・マリノスLINE公式アカウントから、視聴の楽しみ方に関する情報や、LINE LIVE限定のコンテンツなども順次展開していくという。

 ほかのクラブでも「リモートマッチ」のさまざまな取り組みが行われていた。再び、スタジアムでJリーグの試合を楽しめる日がくるまで、ウィズコロナ時代の新しい観戦スタイルを模索すること自体を楽しみたいし、これを機にファンの応援方法の選択肢が広がるなら、むしろいいことなんじゃないかと。今後の展開に期待したい。

 
 

こけまりログ

2020/07/03 【リモートマッチまとめ】2020/7/4(土)19:04KO J1第2節 浦和レッドダイヤモンズvs.横浜F・マリノス@埼玉スタジアム
 
 

今週の他会場など


 
 

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