【試合結果Webニュースまとめ(2○1)】2023/2/11(土)13:35KO FUJIFILM SUPER CUP 2023 横浜F・マリノスvs.ヴァンフォーレ甲府@国立競技場


【試合結果Webニュースまとめ(2○1)】2023/2/11(土)13:35KO  FUJIFILM SUPER CUP 2023 横浜F・マリノスvs.ヴァンフォーレ甲府@国立競技場
 
 

アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.Jリーグ.jp
3.Twitter / Istagram
4.ハイライト動画
5.Webニュースログ
6.今週の他会場など

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

FUJIFILM SUPER CUP 2023 横浜F・マリノス vs ヴァンフォーレ甲府 試合データ | 横浜F・マリノス 公式サイト
 
 

Jリーグ.jp

【公式】横浜FMvs甲府の試合結果・データ(FUJIFILM SUPER CUP:2023年2月11日):Jリーグ.jp
 └ 入場者数 50,923人

監督コメント

[ ケヴィン マスカット監督 ]
クラブが創設されて以来、初めてのタイトルを獲ることができました。全体的にゲームを優位に進めることができましたが、前半の内容は満足できるレベルの内容ではありませんでした。リスクを負って前に向かう姿勢が足りず、もっと前からプレスに行けたとも思います。ハーフタイムに話し、後半は修正できました。リーグ開幕前に良い試合ができ、良い準備ができました。

--上島 拓巳選手を右SBに起用した狙いを教えてください。
(主力が移籍した)オフシーズンはチャレンジングでしたし、プレーシーズンも小池 龍太、小池 裕太、そして松原 健がケガをしてSBが薄くなり、チャレンジングでした。いくつかのオプションを持ちながらどうするか考えてきましたが、最終的には拓巳を使うことを決めました。練習でも良い姿勢を見せてくれていましたし、いつもと違うポジションでも責任を持って、チームを助けてくれたと思います。柔軟性を持って、しっかり対応してくれました。1点目にも絡み、彼のプレーが誇らしかったです。

--上島選手を含めた守備の評価をお願いします。
甲府の強みを考えて、しっかりと準備してきました。自分たちの予想どおり、両サイドの裏を突いてきた中で、オビ(パウエル オビンナ)を含めた守備陣の組織的な良いプレーが見られました。彼らが裏を狙ってくるのであれば、裏のスペースを消せば簡単なのですが、自分たちはそうせず、ラインを上げて、アグレッシブさを出せた。CBの畠中(槙之輔)と角田(涼太朗)が統率しつつ、特に後半は相手が落ちてきたこともありますが、うまくやってくれたと感じています。

選手コメント

角田 涼太朗

--決勝点につながった持ち出したシーンを振り返ってください。
チームとして、うまく前進するところが課題だったので、自分の強みを出せたのは良かったですし、それが点につながったのは本当にうれしいですね。ずっと同じようなテンポで試合が進んでいたので、「どこかで何かを変えなきゃ、試合を動かせないな」と自分も感じていましたし、多分、チーム全体としても感じた時間帯だったと思います。あそこまでうまく点に結びついたのは久しぶりなので、すごく新鮮というか、自分の中で得たものがありました。自分どうこうというよりは、チームに2点目が入ったことが一番うれしいので、また続けていきたいです。

--エドゥアルド選手と激しいポジション争いを繰り広げています。アピールになったのではないでしょうか。
どの選手が出てもレベルの高いサッカーをできるのがマリノスの強みでもあります。その中で自分が試合に出て貢献できればそれが一番。もちろん高い競争が日々待っていますが、臆することなくチームのために強みを出せるようにやっていきたいですね。90分通して集中してコントロールするところはまだまだ課題だと感じています。今日は勝ちましたが、満足することなく、自分がリーダーシップをとってやっていけるような選手になりたいです。

永戸 勝也

--今季もエウベル選手との縦ラインの脅威は健在でした。
エウベルを止められる選手はなかなかいません。うまく2人で突破できる場面を増やしたいなっていうのを考えると、もう少しバリエーションも増やしていきたいですね。

--今日は左サイドが前に出ていく場面が多かったように思います。
監督からもちょっと左肩上がりのところはだいぶ、試合前やハーフタイムの修正で言われました。だから、今日はそういう形が多かったかなと思います。(右SBの上島)拓巳も監督から(いつもとは違うポジショニングを)言われたみたいです。ちょっと固執し過ぎたかなっていうところはあるのですが、そういう狙いはあったようです。

--ディフェンスラインに新しい選手がいる中で、どう工夫したのでしょうか。
マリノスの強さを見せるためにも失点ゼロで本当はいきたかったのはあります。でも、後半やっぱり失点しなかったのは、去年出ていなかった選手たちの自信にもなるはずです。シーズン中は全員の力が必要になるので、最低限の結果は残せたと感じています。

 
 

Twitter / Istagram


 
 


 
 


 
 


 
 

ハイライト動画


ハイライト|FUJIFILM SUPER CUP 2023|vsヴァンフォーレ甲府 – YouTube
 
 

【公式】ハイライト:横浜F・マリノスユースvs日本高校サッカー選抜 NEXT GENERATION MATCH – YouTube
 
 

ネットニュース・Weblog

スポーツニッポン

横浜まず1冠!“6度目の正直”でスーパー杯初制覇 J2甲府に“ジャイキリ”許さず― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 Jリーグのシーズン到来を告げる富士フイルム・スーパー杯が11日に国立競技場で行われ、昨季リーグ王者の横浜が2―1で天皇杯覇者のJ2甲府を撃破し、悲願の初優勝を飾った。FWエウベル(30)が前半30分に先制弾。前半終了間際の44分、甲府FWピーター・ウタカ(38)のゴールで同点に追いつかれるも、後半16分、横浜FW西村拓真(26)が決勝点を奪い、突き放した。

 神戸にPK戦の末に敗れた20年を含め、過去5戦全敗の横浜。同点で迎えた後半16分、抜け出したアンデルソン・ロペスがシュート。ゴールポスト直撃も、走り込んだ西村が跳ね返りをきっちりと左足で押し込んだ。後半は持ち味の攻撃サッカーで主導権を握り、J1王者の底力を見せつけ“6度目の正直”で悲願のタイトルを獲得した。連覇がかかるリーグ戦は17日に開幕。アウェーでの難敵・川崎F戦に向け最高の弾みをつけた。

 番狂わせを起こした天皇杯の再現を狙った甲府は、前半44分、今季京都から新加入のピーター・ウタカのゴールが一度はオフサイド判定も、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の末に認められ、1ー1で前半を折り返した。粘り強い守備から反撃を狙った後半アディショナルタイム、後半途中から出場したジェトゥリオのシュートがゴールネットを揺らし、再び同点と思われたが、今度はオフサイド判定が覆らず。1点に泣きJ2の“ジャイキリ”頂点はならなかった。

 
 
川本治氏 横浜、攻撃のポイントになった左SB永戸― スポニチ Sponichi Annex サッカー

【川本治 視点】横浜はFWレオ・セアラ、FW仲川、DF岩田、GK高丘らが抜けた穴は全く感じさせなかった。守備は安定していたし、両サイドバックが積極的に攻撃参加していた。

特に左の永戸は縦だけではなく、中に入るので相手がつかまえにくい。左サイドのエウベルとの連係もよくポイントになっていた。全体的にボールを動かすスピードが上がり、斜めのパスも増えて相手も飛び込みにくい。既に来週のJ1開幕川崎F戦へ向けて十分に仕上がっている。西村もポストに当たったボールに素早く反応してゴールを決めたが、シュートした時点でこぼれ球を狙っていて、感覚が良くなっている。昨年の10点を上回る得点を決めそうだ。チームも川崎Fとともに、優勝争いの軸になり、連覇の可能性も高いと思う。

 甲府の同点ゴールはVARが入り、「オフサイドではない」と判断されたが、少し分かりにくかった。こういう時は、見ている人のためにも大相撲のように、主審がマイクで説明するようにしてはどうだろうか。(元ジェフ市原強化部長)

 
 
国立に響いたマリノスコール 5万人超全席声出し解禁に野々村チェアマン「元の世界に近づいた」― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 全席で声出し応援が解禁されてから初めての試合を終え、Jリーグの野々村チェアマンは「元の世界にまた一歩近づいたなと感じている」と振り返った。

 収容人数制限が撤廃されたこの日は5万923人が来場した。ただ、VARに時間を要したことについては「ちょっと時間がかかった。もう少し早く会場にハイライトを流せたら良かった」と改善点を口にした。

 
 
横浜が1冠 J1連覇へ主力抜けても王者の厚み示した 西村V弾!6度目で悲願― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 Jリーグのシーズン到来を告げる富士フイルム・スーパー杯が11日に国立競技場で行われ、昨季J1王者の横浜が2―1で昨季天皇杯覇者のJ2甲府に勝利。過去5戦全敗だったが、6度目の挑戦で初制覇した。Jリーグの新型コロナウイルスの対応ガイドラインが改定され、この試合から声を出して応援できるエリアの人数制限が撤廃。横浜サポーターの歓喜の声が国立に響き渡った。

 主将のMF喜田が優勝トロフィーを掲げる。6度目の挑戦で初制覇した「スーパーカップ」。ピッチに差し込んだ西日でトロフィーがより一層輝きを増した。「マリノスがこのタイトルを獲っていないことを知っていた。なんとしてもみんなの思いを結実させたかった。歴史を変えられて良かった」。神戸と対戦した20年はPK戦での敗戦を味わっていた喜田の言葉に実感がこもった。

 試合を決めたのはMF西村だった。後半16分。DF角田が最終ラインから前方の空いたスペースを見つけてドリブルで駆け上がる。ゴール前でパスを受けたFWロペスのシュートがポストではね返ったところに西村が押し込む「ラッキーゴール」。昨季は自身2度目の2桁10得点。オフには海外移籍も封印して横浜と契約を更新した26歳は、チームに今季1冠目をもたらし「(声援は)身震いした」とサポーターに感謝した。

 オフに昨季MVPのDF岩田(セルティック)とFW仲川(FC東京)らが移籍。さらに正GK高丘が米MLSバンクーバーへの移籍交渉のため今月4日にチームを離脱した。宮崎キャンプ中にはDF小池龍が右膝蓋(しつがい)骨脱臼で開幕絶望と次々にピンチが訪れた。マスカット監督はGKの代役にオビを起用。小池龍不在の右サイドバックには本来センターバックのDF上島を2日前の練習で初テストし、この日の一戦でぶっつけ本番で起用した。不安を抱えた守備陣が1失点でしのぎきり、マスカット監督は「オビを含めて4人のDFがいいプレーを見せてくれた」と称えた。

 17日の川崎Fとのリーグ開幕戦に弾みをつける今季初勝利。西村は「ケガ人が増えているけど言い訳はできない。みんなで助け合ってやっていけるのがこのチーム」と一丸となって連覇を狙うつもりだ。主力が抜けても層の厚さを見せつけ、王者の威厳を示した一戦だった。

 
 

ニッカンスポーツ

【スーパーカップ】横浜王者の意地初タイトル「結果は譲らない」開幕“頂上決戦”川崎F戦へ弾み – サッカー : 日刊スポーツ

30周年を迎えるJリーグのシーズン到来を告げる一戦は昨季J1王者の横浜F・マリノスが、天皇杯王者のJ2ヴァンフォーレ甲府に2-1で勝利した。

6度目の出場で初めてタイトルを手にした。昨季の主力の移籍に加えて負傷者も抱えているが、地力の差を見せた。J1リーグ開幕戦は17日。横浜は、昨季2位の川崎フロンターレとアウェーで戦う。

   ◇   ◇   ◇

王者は、勝利にも笑みを浮かべることはなかった。前半30分に好連係からFWエウベルが先制点。しかし、同44分に失点。後半16分に勝ち越し点を決めたFW西村は「つなぎのところとか、まだまだ全然」と振り返った。MF渡辺も「このままだと厳しい。パスにしても少しのずれがあった」。J1優勝を経験し、ハードルは上がった。今季1つ目のタイトルを手にしても、手放しで喜ぶことはなかった。

オフに、昨季リーグMVPのDF岩田がセルティックへ移籍。守護神のGK高丘も米MLSのバンクーバー加入が決定的で4日にチームを離れた。GKにはオビ・パウエルオビンナが起用されたが、緊急獲得したGK飯倉を含めた4人がポジションを争う状況だ。サイドバック(SB)には負傷者が相次ぎ、この日は柏から加入したセンターバックのDF上島が2日前の練習から急きょ右SBに入ってカバー。「イメージとちがうところもあり、パスや判断にミスもあった」と、手探り状態だったことも明かした。

それでも「結果は譲らない」とMF喜田主将は言葉に力を込める。ボランチから前線までは昨季とほぼ同様の陣容で、J1最多70得点を記録した攻撃力でこの日も複数得点を決めた。喜田は「狙い通りのシーンもあった。自分たちはもっとできる。動じずに進めていく」。変わることのない勝利への貪欲に、J1王者になってつかんだ自信が加わっている。

17日のアウェーでの開幕戦の相手は昨季2位の川崎F。けが人など戦力が整わない部分は残るが、いきなりの“頂上決戦”となる。それでも、MF水沼は「今日勝って修正できることはポジティブ。川崎Fと最初にやれるのは楽しみ」と話した。陣容が変わり、まだまだ課題は出ることも覚悟の上。王者は、結果は譲らない。底力を証明。初タイトルを手にし、船出した。【岡崎悠利】

 
 
【スーパーカップ】賞金 優勝横浜3000万円、準優勝甲府はJ2優勝と同じ2000万円 – サッカー : 日刊スポーツ

30周年を迎えるJリーグの今シーズン到来を告げる富士フイルム・スーパーカップは11日、国立競技場で行われ、昨季J1王者の横浜F・マリノスが天皇杯覇者のJ2ヴァンフォーレ甲府に2-1で競り勝ち、6度目の出場で初優勝を果たした。

この1試合の賞金総額は5000万円で、優勝した横浜が3000万円、準優勝の甲府が2000万円。なお、23年のJ1優勝賞金は3億円、J2優勝は2000万円。昨年度の天皇杯を制した甲府は日本サッカー協会からチーム強化費として1億5000万円(税別)が与えられている。

 
 
【Jマスコット総選挙】“最後の総選挙”栄冠は横浜マリン!2位川崎Fワルンタ ベスト3発表 – サッカー : 日刊スポーツ

13年からスタートし今回で最後となる恒例の「Jリーグマスコット総選挙」で、横浜のマリンが1位に輝いた。

今季のJリーグのシーズンを占う富士フイルム・スーパー杯のハーフタイムに発表され、チームを勢いづけた。

マリンは昨季登場した新キャラクター。クラブによると、「マリノス君の姪っ子であり、マリノスケの妹。クラブ創立30周年を迎える2022年に海外から日本に帰ってきた。お兄ちゃんであるマリノスケが大好きな女の子」だという。

初の“出馬”で栄冠を手にした。昨年はマリノス君が1位。過去に、その甥っ子であるマリノスケも1位になっており、全クラブマスコットが、栄冠を手にした。Jリーグによれば、クラブマスコットが全て1位を獲得するのは史上初の快挙だという。マリンはクラブを通じ「マリノス君と、おにいちゃんと同じNO・1になれてほんとうにうれしいぃぃぃ」とコメントした。

なお、2位は川崎Fのワルンタ、3位はJ2長崎のヴィヴィくんだった。

AKB48の総選挙が話題を呼んでいた2013年に開始。総選挙は今年が最後となるが、Jリーグとしては今後も何らかの方法で、マスコットたちの魅力を伝えていく考えだ。

 
 
【スーパーカップ】J1王者横浜貫禄勝ちで初タイトル 天皇杯覇者甲府善戦も及ばず/詳細 – サッカーライブ速報 : 日刊スポーツ
 
 

サンケイスポーツ

初制覇を喜ぶ横浜Mマスカット監督、J1開幕へ「スタイルは何も変えることなく貫いていく」/富士フイルム杯 – サンスポ

横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督が、FUJIFILM SUPER CUP 2023のタイトル獲得を喜んでいる。

昨季のJ1リーグ王者として、天皇杯覇者のヴァンフォーレ甲府とシーズン開幕を告げるタイトルマッチに臨んだ横浜FM。30分にエウベルのゴールで先制したが、44分にウタカのゴールで同点に追いつかれた。それでも61分に西村拓真が決勝点を奪い、2-1で勝利を収めている。

6度目の挑戦にして、クラブ史上初の富士フイルム杯制覇を飾った横浜FM。試合後、マスカット監督は「クラブとして初めてこのタイトルを獲得出来たことは本当に誇らしい」と喜びを語りつつ、以下のように続けた。

「全体的にポゼッションを多くできていたものの、トランジションやリスクを負うプレー、切り替えの部分では、前半は満足出来ないものだった。後半には修正出来た点はあったし、開幕前にこのような試合を戦えたことは良かったと思う」

そして横浜FMは、17日に迎える2023年シーズンのJ1リーグ開幕戦で近年タイトルを争ってきた川崎フロンターレといきなり激突する。昨季のリーグ戦での成績は1勝1敗、最終的には2ポイント差で上回ったものの、敵地では厳しい戦いが予想される。それでも指揮官は、自身のスタイルは変えないことを宣言しつつ、新シーズンへの意気込みを語った。

「去年のことを話すのはこれで最後。去年は去年で素晴らしいメンバーで優勝を勝ち取ったシーズンだった。そして、今年はそのパフォーマンスをいかに継続していくかが重要。選手の入れ替えはサッカーではよくある話で、変わらないこともあれば、変わることもある。ただ、スタイルは何も変えることなく貫いていく。自分たちのアイデンティティは大事にしていくし、継続していく。自分にはそれをやっていく責任がある」

「もちろん、今シーズンが簡単だとは決して思っていない。良い時でも悪い時でも、チャレンジの姿勢を崩すことなく臨みたい」(Goal.com)

 
 
横浜Mが初戴冠 声出し応援解禁に決勝弾のMF西村「モチベーションは高くなった」/富士フイルム杯 – サンスポ

富士フイルム・スーパー杯(11日、横浜M2―1甲府、国立)30周年を迎えるJリーグの今シーズン到来を告げる大会。昨季J1王者の横浜Mが天皇杯覇者のJ2甲府に2―1で競り勝ち、6度目の出場で初優勝を果たした。賞金は横浜Mが3000万円、甲府は2000万円。1ー1の後半16分、MF西村拓真(26)がこぼれ球を蹴り込んで勝ち越した。この試合は全ての観客席でマスクを着用しての声出し応援が解禁となった。J1は17日の川崎―横浜Mで開幕する。

国立競技場に詰めかけた5万923人の大歓声を一身に浴びた。1-1の後半16分、横浜MのMF西村は味方のシュートが左ポストに当たり跳ね返るのを見ると、これを逃さず左足でゴール。両手を広げて膝からピッチに滑り込んだ。

「久々に(歓声を)聞くと身震いする。モチベーションは高くなった」

今季から全席で声出し応援が可能となった。サポーターのチャント(応援歌)が試合前から場内に反響し、いやがうえにも決戦ムードを盛り上げる。前半30分にFWエウベルが右からの球を蹴り込んで先制、甲府も負けじと前半終了間際にFWウタカが同点ゴールを奪った。割れんばかりの歓声で聖地が沸き返る。

選手層の厚みでは横浜Mに分があった。キャンプ中に右サイドバック(SB)の小池龍が右膝を痛めて離脱、さらにGK高丘が海外移籍のためチームを離れたが、代役のDF陣がその穴を埋めた。J1柏から新加入した上島は中央が本職だが、ほとんど経験のない右SBで先制点を呼び込むパスを通した。GKオビも安定したセービングを披露。6度目のスーパー杯挑戦で初戴冠に成功した。

2003年、04年以来の2連覇が懸かるリーグ戦は17日の川崎戦(等々力)から始まる。マスカット監督は「けっして簡単だとは思わない。良い時でも悪い時でもしっかりとチャレンジ精神を持ちたい」。幸先のいいスタートを切った横浜M。サポーターの後押しを受けて一丸で立ち向かう。(山下幸志朗)

 
 
「2日前に言われた」プロキャリア初の右SB抜擢…上島拓己、横浜Mの新加入組唯一のスタメン入り – サンスポ

横浜F・マリノスDF上島拓巳が、初先発について思いを語った。

FUJIFILM SUPER CUP 2023は11日、横浜FM対ヴァンフォーレ甲府が対戦。横浜FMが2-1で勝利し、タイトルを獲得した。

J1リーグ王者の横浜FM、そしてJ2に属しながらも天皇杯王者となった甲府による、シーズン開幕を告げるタイトルマッチ。試合は30分にエウベルのゴールで横浜FMが先制するも、44分にはピーター・ウタカの得点で甲府が追いつく。好勝負が続いた後半、アンデルソン・ロペスのシュートが左ポストに直撃した跳ね返りを西村拓真が詰めて横浜FMが勝ち越し。そのまま2-1で勝ちきった横浜FMが初のスーパーカップ制覇を決めた。

この試合で先発を飾った上島。今シーズンに柏レイソルから加入し、新加入組唯一のスタメン入りを果たした。

「前半は攻撃のリズムを作れずに難しい部分はありましたけど、後半に修正出来て良かったです」と同選手は試合を振り返り、キャリアでも初挑戦となった右SBでの起用についても語った。

「キャンプでは(右SBは)全くやっておらず、2日前に監督から使うぞと言われました。自分にとっても初めてのチャレンジでしたし、監督が求めているのは守備の安定化だと思ったので、求められていること整理して、自分に出来ることをやろうと思いピッチに立ちました」

「いざ試合になると自分のイメージとは違うところが多々あって、ミスが出たり、守備面での戸惑いが出たりしてしまいました。後半は自分の良さを出せたと思うので、良いところと悪いところが出たかなと感じています」

「CBで勝負したいという思いは変わっていませんし、始動してから自分が良いパフォーマンスを出せたと思っています。それが今日の起用につながったと思っているので、このようなアクシデントが起きたときにも対応出来るような選手になりたいと思います」(Goal.com)

 
 
「もっとタイトルを」先制点の横浜FMエウベル、さらなる優勝へ意欲 – サンスポ

横浜F・マリノスFWエウベルが、先制点への喜びを見せた。

FUJIFILM SUPER CUP 2023は11日、横浜FM対ヴァンフォーレ甲府が対戦。横浜FMが2-1で勝利し、タイトルを獲得した。

J1リーグ王者の横浜FM、そしてJ2に属しながらも天皇杯王者となった甲府による、シーズン開幕を告げるタイトルマッチ。試合は30分にエウベルのゴールで横浜FMが先制するも、44分にはピーター・ウタカの得点で甲府が追いつく。好勝負が続いた後半、アンデルソン・ロペスのシュートが左ポストに直撃した跳ね返りを西村拓真が詰めて横浜FMが勝ち越し。そのまま2-1で勝ちきった横浜FMが初のスーパーカップ制覇を決めた。

この試合で先制点を決めたエウベルは、試合後の取材に応じ「チームの強みである連携で崩している状況で、逆サイドで自分はボールが来ると信じて待っていた。ボールが来た瞬間は冷静でいることが出来たし、ゴールを決めることが出来て良かった」とゴールを振り返った。

そして、チームの今季初タイトルに喜びを見せるととともに、さらなるタイトル獲得へも意欲を伺わせている。

「チームとしての第1の目標であったタイトルを獲得できたことはとても嬉しい。そしてチームとしての最初のゴールが自分だったことも嬉しい。ただ、チームの勝利が1番。このタイトルに留まらず、もっとタイトルを狙いにいきたい」(Goal.com)

 
 

スポーツ報知

横浜FMが富士フイルムスーパー杯初優勝、声出し応援のサポーター歓喜…天皇杯王者のJ2甲府に貫禄勝ち : スポーツ報知

 23年シーズンの幕開けを告げる富士フイルムスーパー杯は、昨季J1王者の横浜FMが同天皇杯覇者のJ2甲府に2―1で勝利し、スーパー杯6度目の挑戦で初めて優勝した。1―1の後半16分にMF西村拓真が決勝ゴールを決めた。

  先制したのは横浜FMだった。前半19分、細かくつないでペナルティーエリア内左でMF水沼の縦パスをFWアンデルソンロペスが背を向けながら受けて、ゴール左にパス。するとフリーのFWエウベルが合わせた。

 甲府が前半終了間際、長時間のVARの検証の結果ゴールが認められ、1―1の同点に追いついた。

 前半44分、DFエドゥアルド・マンシャからの縦パスをFWピーター・ウタカがスルー。右サイドに抜け出していたMF鳥海が折り返して、ウタカがゴールを決めた。

 すると副審は旗を上げてオフサイドの判定。ウタカら甲府イレブンが頭を抱える中、スクリーンには「VAR」の文字と「オフサイドの可能性」と表示され、映像による検証が始まった。微妙なシーンは5分ほど検証が行われ、最後はフィールドオンレビューにより、荒木友輔主審がゴールと認めた。

横浜FM・MF西村拓真「(スーパー杯を制し)うれしいです。(サポーターに向けて)やっとJリーグも始まるので、この勢いでスタートを切れるよう戦っていきましょう」

 
 
横浜FM、富士フイルムスーパー杯を初獲得 主将・喜田「何としても思いを結実させたい」 : スポーツ報知

 30周年を迎えるJリーグのシーズン開幕を告げる富士フイルムスーパー杯で、J1王者の横浜FMが天皇杯覇者のJ2甲府に2―1と勝利した。

 悲願のタイトル獲得。主将のMF喜田拓也は「マリノスがこのタイトルを取ってないことはわかっていたし、なんとしても取って思いを結実させたいと。歴史を変えるタイミングはそう多くない。自分たちが変わっていきたいなら、このタイトルは必要だった。この(負けてる)話を終わりにできるのが非常にうれしい」。何より「結果は譲れない」と勝負にこだわった90分間だった。

 序盤はかたさも見られ、本来のテンポやスピード感が見られない時間もあった。マスカット監督も「満足するような内容ではなかった」と振り返る。それでも前半30分、FWエウベルが先制点。1―1と追いつかれたが、後半は修正も重ね、16分にMF西村拓真が左足でこぼれ球をしっかりと押し込んで決勝点を奪った。

 喜田は「すべての面で上げていくべきところはあったけれど、いい意味でこんなものかな、という割り切りもあった。シーズン最初の公式戦でそういうこともあり得ると。動じないでやることができた」とじれずに落ち着いていた。中盤で味方もコントロール。その上で、「もっとできると思っているし、狙い通りにいくシーンもあった」と高めていく自信も示した。

 本職が不在となっている右サイドバックにDF上島拓巳を起用するなど、チームとしてのチャレンジは続いている。マスカット監督は「いい時も悪い時も常にチャレンジャー精神を持っていく」と今シーズンも変わらぬ姿勢を強調した。17日には、開幕戦で川崎と対戦。喜田は「1週間いい準備をしていくだけ。(川崎も)素晴らしい相手なので、思い切ってぶつかっていくだけ」と次戦へと気持ちを切り替えていた。

 
 
優勝の横浜FM、DF永戸勝也は昨季に続き存在感バッチリも「失点0でいきたかった」 : スポーツ報知

 30周年を迎えるJリーグのシーズン開幕を告げる富士フイルムスーパー杯で、J1王者の横浜FMが天皇杯覇者のJ2甲府に2―1と勝利した。FWエウベルが前半30分に先制点を奪い、1―1の後半16分にはMF西村拓真が決勝点を挙げた。

 昨シーズン左サイドで輝きを放ったDF永戸勝也が、この日も抜群の存在感を見せた。前半30分のエウベルの得点シーンでは、ゴール前に入ってつぶれ役に。FWアンデルソンロペスの折り返しをファーサイドでフリーのエウベルがネットを揺らした。「ロペスの近くってゾーンにいないのが見えたので入っていくだけだった。去年からの積み上げはある」とゴール前への積極的な走り込みは何も特別なことではない。求められているプレーをしっかりと発揮した。

 エウベルとの左サイドコンビは変わらぬ脅威となっていた。さらにこの日、右サイドバックは負傷などにより本職が不在。2日前の練習からセンターバックのDF上島拓巳が入っていた。永戸がいつも以上に駆け上がり、逆に上島は抑え気味な様子も。左右のバランスについて、「監督からちょっと『左肩上がり』のところは試合前やハーフタイムも言われていた。拓巳も監督から(いつもと違うポジショニングを)言われたみたい。ちょっと固執しすぎた感じはあったかなとは思う」と明かした。「うまくいかないこともあるとは思っていたので、落ち着いてできた」という。左センターバックに入ったDF角田涼太朗も「難しいことは分かっていたけど、チームでサポートしていく」と語るように、DFライン全体でカバーし合う場面が見られた。

 メンバーも変わり、新たなシーズンが始まっている。勝利にも、永戸は「来週のことも考えて、今年のマリノスの強さを見せつけるためにも本当は失点0でいきたかった」と悔しさはにじんだ。連係面など突き詰める部分はまだ山積みだが、それでも「後半失点しなかったことは、去年出ていなかった選手にとっても自信になると思う。最低限の結果は残せた」とうなずいた。17日の開幕・川崎戦(等々力)に向け、さらにギアを上げていく。

 
 
横浜FM“6度目の正直”富士フイルムスーパー杯優勝で国内タイトル制覇 MF喜田拓也主将「やっと」 : スポーツ報知

 横浜FM(昨季J1王者)がJ2甲府(同天皇杯王者)を2―1で下し、6度目の出場で初優勝を飾った。1―1の後半16分、MF西村拓真(26)が左足で決勝点。初タイトル獲得で、17日の開幕・川崎戦(等々力)へ弾みをつけた。甲府は0―1の前半終了間際、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)でFWピーター・ウタカ(39)の大会最年長ゴールが認められて追いつくも、天皇杯に続く“ジャイアントキリング”はならなかった。

 何が何でも欲しい初優勝。実に“6度目の挑戦”だった。仲間と肩を組み、トロフィーを掲げたクラブ一筋の主将・MF喜田は「歴史を変えるタイミングはそう多くない。自分たちが変わっていきたいならこのタイトルは必要。やっとこの(5度負けた)話を終わらせられる」と勝利の意義をかみ締めた。リーグ5度、天皇杯、ルヴァン杯に続き、唯一手にしていない国内タイトルをつかみ取った。

 満足するほど圧倒できなかった。それでも優勢に立ち、勝ちきった。1―1の後半16分。FWアンデルソンロペスのシュートが跳ね返ったこぼれ球に「うまく当てられた」と走り込んだMF西村が左足を合わせた。昨季10得点で優勝に貢献したトップ下は「うれしいです」と結果にはうなずいた。日本代表の前田遼一コーチ(41)らも視察した一戦。ただ、内容は「全然ダメっす」と首を横に振った。チーム全体で高みを目指す姿勢こそ強さの礎と言える。

 挑戦の連続だ。負傷で右サイドバック(SB)が不在のため、中央のDF上島が2日前から右SBに。正GK高丘陽平(26)が海外移籍準備で4日に離脱など、緊急事態が続いた。だが、動じなかった。昨季もポジションに固執しない起用法で戦った。決勝点の起点となったDF角田は「難しさがあるのはわかっていたけど、チームでサポートする」とDFライン全体でカバー。GKオビは前半8分に好セーブを見せるなど、横浜FMらしさは今季も変わらない。

 J1の開幕戦では、直近6シーズン優勝を分け合う川崎と激突する。マスカット監督(49)は「スタイルを貫く」と堂々と宣言。「満足する内容ではなかったが、こういう試合ができたのは良いこと。常にチャレンジャー精神を持っていく」と意気込んだ。連覇への道のりは平坦ではないが、待望のタイトルを弾みに、第一歩を勢いよく踏み出した。(小口 瑞乃)

 
 
今季J導入の3Dオフサイドライン初発動 検証時間5分超には選手から「長く感じてしまった」との声も : スポーツ報知

 横浜FM(昨季J1王者)がJ2甲府(同天皇杯王者)を2―1で下し、6度目の出場で初優勝を飾った。

 今季からJ1など全321試合のVAR判定に導入される3Dオフサイドラインが初発動した。前半44分、DFマンシャのスルーパスをMF鳥海が折り返し、FWウタカが流し込んだシーン。当初、副審はオフサイドと判定。だが、VARによる検証が始まり、ゴールが認められた。オンフィールドレビューの際には、3D化によってオフサイドラインが引かれた画面が場内スクリーンに映し出された。

 審判員が手作業でラインを引くこともあり、検証には5分37秒を要した。今回はウタカのオフサイドを始め、確認ポイントが複数箇所あったため、より時間がかかった。ただ「仕方ないけど、体感としてはかなり長く感じてしまった」と話す選手もいた。取材対応した野々村芳和チェアマン(50)は「ちょっと時間はかかったが、最初は正確にやりたいと(審判員から)いう話。あとは審判がどう慣れるか。やっていくしかない」とした。主管クラブの判断となるが、ハイライトシーンを流すなどして、確認中の現場での納得感を高めていくという。

 ◆3Dオフサイドライン これまでの足の接地面(2D)に加え、肩や膝など体の部位を立体(3D)で捉えて、オフサイドラインが生成できる。まず〈1〉ボールを蹴る瞬間の確定〈2〉2Dラインで確認。判断が難しい場合、3Dラインでの確認に入り、〈3〉守備側競技者にライン(青)を引く〈4〉攻撃側競技者にライン(赤)を引く〈5〉最終確定と手順を踏むため、時間がかかる。Jリーグでは今季から導入される。

 
 
北澤豪氏、J1横浜FM対J2甲府のカテゴリー超えた互角の戦いに「Jリーグ30年の歴史を見た」 : スポーツ報知

 J1とJ2。カテゴリーが違うクラブの対戦に、Jリーグ30年の歴史を見た。ボールを持つ横浜FMに対し、甲府はブロックを作り、しっかりと守備で対応する。甲府は守り一辺倒というわけではなく、攻撃の時間も作った。ボールの収まり、パスの質の高さ、判断のスピード。それらのレベルが変わらなかったからこそ、拮抗(きっこう)した戦いになった。

 横浜FMは優勝した昨季の戦いをベースに、DF上島、角田のフィード力が上積みされた印象だ。チームが成熟していくと、つなぐことに傾倒しがちだが、とてもバランスが良かった。タイトルが懸かったこの舞台で、リスクを恐れずチャレンジしたマスカット監督の決断もたたえたい。

 格上との対戦において、どう戦略を取るか。試合中にどう対応するか。Jリーグが始まり、指導者を含めて、環境整備を続けてきたからこそ、こうした試合が見られる。また、カタールW杯でドイツ、スペインから手にした2勝が、J選手の目線を上げたと実感できる試合だった。(スポーツ報知評論家・北澤豪)

 
 

サッカーダイジェスト

【採点寸評|横浜】キレキレのドリブルで敵を翻弄したブラジリアンがMOM! 不慣れな右SB起用の上島は…[富士フイルム杯 横浜2-1甲府] | サッカーダイジェストWeb※一部抜粋

— 6回目の挑戦にして初の栄冠

 2月11日に「FUJIFILM SUPER CUP」が開催。昨季のJ1王者の横浜F・マリノスと、天皇杯を制したヴァンフォーレ甲府が対戦し、2-1で横浜が勝利した。

 先手を取ったのは横浜。30分、連動性あるアタックから、最後はエウベルが落ち着いたフィニッシュでネットを揺らす。追いかける甲府は44分、同点に追いつく。鳥海芳樹の折り返しをピーター・ウタカが押し込む。最初はオフサイドの判定も、オンフィールドレビューの末、得点が認められた。

 1-1のタイスコアで迎えた後半、勝負を決するゴールが61分に生まれる。角田涼太朗の縦パスに抜け出したアンデルソン・ロペスが左足を振る。シュートはポストに嫌われたが、こぼれ球に西村拓真が詰めて、勝ち越し弾をゲット。横浜はこのリードを守り切り、2-1で接戦を制した。

▼横浜のチーム採点「7」
 昨季J1MVPの岩田智輝がセルティックに移籍し、右SBの小池龍太が怪我で離脱。守護神の高丘陽平も海外移籍を前提にチームを離れるなか、どんな11人で臨むか注目が集まった一戦は、昨季の主軸メンバー8人に加え、最終ラインの左CBには角田涼太朗、右SBには柏から新加入の上島拓巳、GKにはオビ・パウエル・オビンナが入った。

 序盤は「プレシーズンでも右サイドバックはやったことなくて、戸惑いはあった」という上島の裏を狙われ、ミドルシュートを打たれるシーンもあったが、インテンシティの高い守備で徐々に主導権を握ると、30分に先制点を奪う。一瞬の隙を突かれて44分に失点するが、後半も終始ボールを保持し、61分に追加点を挙げる。

 終盤は危なげない試合運びでそのまま終了し、富士フイルム・スーパーカップは6回目の挑戦にして初の栄冠を手にした。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

【PHOTO】横浜の出場15選手&監督の採点・寸評。西村の豊富な運動量は健在。オビは1失点も安定感あるパフォーマンス | サッカーダイジェストWeb
 
 
エウベル&西村弾で戴冠!「FUJIFILM SUPER CUP」はJ1覇者の横浜が天皇杯王者の甲府に2-1勝利! | サッカーダイジェストWeb

— 一時は同点に追いつかれるも後半に勝ち越し弾

 シーズンの幕開けを告げる「FUJIFILM SUPER CUP 2023」が2月11日、国立競技場で開催。昨季のJ1を制した横浜F・マリノスと、天皇杯王者のヴァンフォーレ甲府が相まみえ、前者が2-1で勝利した。

 両チームのメンバーは以下のとおり。

■横浜/監督:ケヴィン・マスカット
スタメン)
GK:オビ・パウエル・オビンナ、DF:上島拓巳、畠中槙之輔、角田涼太朗、永戸勝也、MF:渡辺皓太、喜田拓也、西村拓真、FW:水沼宏太、アンデルソン・ロペス、エウベル
サブ)
GK:白坂楓馬、DF:エドゥアルド、MF:マルコス・ジュニオール、藤田譲瑠チマ、山根陸、FW:植中朝日、ヤン・マテウス

■甲府/監督:篠田善之
スタメン)
GK:河田晃兵、DF:須貝英大、山本英臣、三浦颯太、エドゥアルド・マンシャ、MF:長谷川元希、鳥海芳樹、松本凪生、佐藤和弘、FW:水野颯太、ピーター・ウタカ
サブ)
GK:渋谷飛翔、DF:関口正大、井上詩音、MF:品田愛斗、武富孝介、FW:ジェトゥリオ、三平和司

 立ち上がりにリズムを掴んだのは甲府。左サイドを中心にアグレッシブな仕掛けで敵陣に攻め込む。8分にはセットプレーの流れから惜しいチャンスも生まれる。

 対する横浜は11分、持ち前のテンポの良いパスワークから渡辺が右足で狙うも、シュートは枠を捉えない。

 横浜は徐々にポゼッションで優位に立って攻撃を組み立てていく一方、甲府は狙いすましたボール奪取から鋭いアタックを繰り出していく。

 お互いに攻守の両局面で強度の高いプレーを見せ合うなか、30分に試合が動く。先制したのは横浜。西村のパスを受けた水沼がドリブルで運び、A・ロペスに預ける。これをA・ロペスがダイレクトで折り返すと、ゴール前で永戸がスルー。ファーサイドで反応したエウベルが確実に流し込んだ。

 先手を取った横浜はさらに勢いづき、相手ゴールに迫っていくが、甲府は落ち着いた守備で対抗。集中力を切らさずプレーし、前半終了間際に試合を振り出しに戻す。

 44分、マンシャの縦パスに抜け出した鳥海がマイナス気味のクロスを入れ、ウタカが押し込む。最初はオフサイドの判定も、VARが介入し、最終的にはオンフィールドレビューの末、ゴールが認められた。試合は1-1のタイスコアで折り返す。

 迎えた後半、スタートからボールを握り攻勢を強める横浜が、61分に2点目をゲット。角田の縦パスからA・ロペスがシュート。これはポストに嫌われるが、西村がこぼれ球を詰めて勝ち越し弾を奪う。

 再び、ビハインドを背負った甲府はその後、懸命な反撃も、横浜の堅牢なディフェンスを崩せず。最後までリードを守り切ったトリコロールが盤石の戦いぶりでタイトルを手にした。

 
 
「バケモノですね」槙野智章が今シーズン“第1号弾”の横浜エウベルを大絶賛!「何がすごいかと言うと…」 | サッカーダイジェストWeb

— 「スピードと馬力はJ1でもトップ」

「FUJIFILM SUPER CUP 2023」の横浜F・マリノス対ヴァンフォーレ甲府が2月11日、Jリーグ開幕に先駆けて国立競技場で開催。テレビ中継で解説を務めた元日本代表の槙野智章氏が、今シーズン公式戦の第1号となる先制点を決めた横浜のFWエウベルを絶賛した。

 J1王者の横浜は、立ち上がりこそ相手に押し込まれたが、徐々にリズムを掴み、再三にわたり好機を創出。そして30分、アンデルソン・ロペスからの横パスにペナルティエリア内で反応したエウベルが、右足で落ち着いて決めて先制した。

 槙野氏は、左サイドで積極的にボールを受けて縦に仕掛けるなど、攻撃に推進力を与え、得点も奪ったエウベルについて、現役時代に対戦した時の印象も踏まえ、次のように評価した。

「一言で言うとバケモノですね。やっぱりボールを持ったときのスピードと馬力はJ1でもトップです」

 さらに、「何がすごいかと言うと」と続け、「90分間落ちないフィジカルを持っているんです。すごいですよね」と称賛した。

 横浜はその後、前半終了間際にピーター・ウタカに決められ同点に追いつかれるも、西村拓真が勝ち越しゴールを挙げ、2-1とリードしている。

 
 
「求められていることを理解してピッチに立った」主戦場はCBだが右SBでフル出場した横浜の上島拓巳「3バックの右のような役割をしてほしいと…」 | サッカーダイジェストWeb

— 「リスク管理や相手の左サイドに蓋をするプレーに徹した」

「次のワールドカップに出るため」という大きな目標を叶えるべく、今オフに柏レイソルから横浜F・マリノスへ移籍した上島拓巳が、甲府とのタイトルマッチで新天地デビューを果たした。

 本来はCBが主戦場の上島だが、右SBの小池龍太と松原健が怪我で離脱している厳しい台所事情もあり、右SBで先発に名を連ねた。

「右サイドバックはキャンプでもまったくやっていなくて、2日前に右サイドバックで行くことを聞きましたけど、(ケヴィン・マスカット)監督が自分に求めているのは守備を安定させることだと思うので、自分にできること、求められていることを理解してピッチに立ちました」

 不慣れなポジションのためか、序盤はポジショニングが中途半端になって裏を狙われたり、パスやトラップのミスも目立った。上島も「戸惑いがあった」と反省を口にする。

 それもそのはず。実際、上島にSBでの出場経験を問うと、「大学時代に1~2試合しかやったことがない」と明かす。難しさを感じるのは当然だ。

 しかし後半は「修正できた」と、自信を持つ対人守備の強さを発揮して幾度となく相手の攻撃をブロックし、チームのタイトル獲得に貢献。「自分の良さを出せた」と手応えも口にした。

 上島のプレーで特に目を引いたのは、横浜のSBに求められる攻撃時のインナーラップをほとんどしなかった点だ。左SBの永戸勝也がインナーラップした際は3バック気味に見える時さえあった。その理由については、「(監督からは)ウイングの裏まで上がるのは攻撃陣やボランチに任せていいから、3バックの右のような役割をしてほしいと言われていたので、どちらかというとリスク管理や相手の左サイド(の攻撃)に蓋をする役割に徹しました」と語る。

 そして、「(SBが薄くなる)アクシデントはあり得るものだろうし、セットプレーで強さを出せるのは他の選手にはない自分の特長なので、それを発揮できればチームに貢献できる要素が増える。チームが始動してからセンターバックで良いパフォーマンスを見せられていたから、今回の起用に繋がったと思っています」と胸を張る。

 試合後にはマスカット監督から「いつもと違うポジションで難しかったのは確かだが、ピッチ上では責任と柔軟性を持ってしっかり対応してくれた。1点目にも絡んでいたし、それを見れば彼のプレーは素晴らしかった」と評価された上島。2月17日の川崎フロンターレとの開幕戦では彼のプレーだけでなく、どのポジションで起用されるかにも注目だ。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

 
 
千載一遇のチャンスで好守披露! タイトル獲得に貢献した横浜GKオビが正守護神の座に名乗り「もっと質を上げたい」 | サッカーダイジェストWeb

— 「いつ来てもいい準備をしていた」

「いつ来てもいい準備をしていた」

 2月11日に国立競技場で開催された富士フイルムスーパーカップで、初の栄冠を掴んだ横浜F・マリノスのゴールマウスを守ったプロ4年目のGKオビ・パウエル・オビンナは、試合後にそう語った。

 千載一遇のチャンスだった。

 流通経済大から2020年に横浜へ加入したオビは、出場機会を求め、2度にわたる栃木SCへのレンタル移籍で経験を積んだ。そして昨季に2度目の復帰を果すも、高丘陽平から正守護神の座を奪えず、公式戦のピッチに立ったのはルヴァンカップの1試合と天皇杯の2試合のみだった。だが、2月4日にその高丘が海外クラブへの移籍交渉のためチームを離れたことを受け、ついに出番が巡ってきたのだ。

 試合は44分に1失点こそ喫するが、193センチの高さを活かしたキャッチングとセービングの安定感が光り、得意のスローイングで攻撃のスイッチ役にもなるなど、攻守に存在感を発揮。2-1での勝利とタイトル獲得に貢献した。

 しかし本人は納得していないようで、試合後に自身のプレーを振り返り、課題を口にする。

「相手がゴールキーパーまでプレッシャーをかけてこないので、ビルドアップでは少し余裕が持てましたけど、自分のポジションだったり、センターバックの負担にならない関わり方を開幕までに修正していきたい」

 ディフェンスラインの背後のスペースに対するケアも、飛び出すタイミングや対応は的確だったように感じたが、「もっと質を上げたい」と語る。

 2月9日にはビルドアップに長けるGK飯倉大樹が加入し、激しいポジション争いが予想されるが、この試合での経験は自信に繋がったはずだ。「このチャンスを掴みたい」と意気込む背番号50が、正GKの座に名乗りを上げた。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

 
 
【岩本輝雄】さすがの勝負強さでタイトルを手にしたマリノス。国立でカップを掲げる姿が、なんか似合うよね | サッカーダイジェストWeb

— 西村と水沼は少し窮屈だったか?

 今シーズンの幕開けを告げる富士フイルム・スーパーカップで、J1王者のマリノスと、天皇杯覇者のヴァンフォーレが激突。国立には5万人ものファン・サポーターが足を運んだ。声出し応援も解禁。良い雰囲気だったね。

 J2のヴァンフォーレが、J1チャンピオンに挑む。カテゴリーが異なるチーム同士の対戦だったけど、力の差はあまり感じなかった。結果的には、マリノスがエウベルと西村のゴールで2-1の勝利を収めた。でも、去年の天皇杯でJ1クラブに5連勝で頂点に立ったヴァンフォーレは、確かな自信がこの試合でも見られた。堂々とした戦いぶり。注目の新加入FWウタカはしっかりと1得点。今年のヴァンフォーレも期待できそうだね。

 一方のマリノスは、さすがの勝負強さでタイトルを勝ち取ってみせた。ただ、個人的には少し気になる点もあった。

 相手にスペースを消された時の攻撃が今ひとつだったこと。トップ下で西村、右サイドで水沼が先発したけど、とりわけこの2人は、どこか窮屈そうにプレーする場面が少なくなかったように見えた。

 もちろん、2人の実力に疑いの余地はない。決定的な仕事ができるし、実際、西村は勝利を決定づけるゴールを決めている。ただ、豊富な活動量で動き回って脅威を与えられるのも特長なだけに、そのスペースを上手く見つけられないと、やや手詰まりになってしまうように感じた。

 そうしたシチュエーションでは、たとえばマルコス・ジュニオールやヤン・マテウスのようなタイプのほうが効果的かもしれない。ダイナミズムより、より技術を駆使して局面を打開していくイメージだね。

 もっとも、それぞれの特長が際立つタレントが数多くいるのが横浜の強み。状況に応じて、どんな選手をチョイスするか。どんなセットを組ませるか。その選択肢が豊富なだけに、今シーズンも楽しみだね。

 そのマリノスが“国立”で優勝カップを手にした。スタンドではトリコロールが揺れる。なんだろう……この感じに懐かしさを覚えた。

 93年5月15日の記念すべきJリーグ開幕戦、マリノスがヴェルディに勝った時も、舞台は国立だった。Jリーグが始まる前の天皇杯でも、マリノスというか“日産”はよく元日決勝で国立のピッチに立って、優勝もしていた。お正月と言えば日産、みたいな。自分が10代の頃を思い出したよ。

 95年にマリノスがJリーグ初優勝を決めたチャンピオンシップも、もちろん会場は国立だ。2001年のルヴァンカップ優勝も、俊輔や中澤がいた頃の天皇杯優勝も、国立で歓喜にわいた。スタジアム全体の雰囲気も含めて、国立でカップを掲げる姿が、なんか似合うよね、マリノスって。試合後はそんな感慨に浸った一戦だった。

 
 

サッカーキング

J1王者・横浜FM、6度目の挑戦でスーパー杯初制覇! J2甲府のチャレンジ退ける | サッカーキング

 FUJIFILM SUPER CUP2023が11日に行われ、J1リーグ王者の横浜F・マリノスと天皇杯王者のヴァンフォーレ甲府が対戦した。

 30回目のスーパー杯は、15年ぶり2度目のJ1対J2に。6度目の出場で初優勝を目指す横浜FMは海外移籍のため旅立った高丘陽平に代わってオビ・パウエル・オビンナがゴールマウスに立ち、新加入の上島拓巳も最終ラインで先発。一方、初出場で初優勝を目指す甲府は、新加入のピーター・ウタカ、佐藤和弘、水野颯太、三浦颯太がスタメンで公式戦デビューを果たした。

 序盤は甲府が勢いを持って横浜FMを押す展開に。8分、コーナーキックのこぼれ球に反応した鳥海芳樹がペナルティエリアの外で左足を振り抜いたが、シュートは相手GKオビに防がれた。

 それでも、徐々に横浜FMがボールを支配する展開に。粘り強く守る甲府の守備に手こずるが、J1王者は30分に先制する。水沼宏太が中央に切り込んでからペナルティエリア右へパス。受けたアンデルソン・ロペスはワンタッチで折り返すと、ボックス中央に飛び込んだ永戸勝也がデコイとなり、ペナルティエリア左のエウベルがフリーでボールを受け取る。エウベルは冷静に相手GKとの一対一を制してゴールへと流し込んだ。

 追いかける展開となった甲府は、失点後もペースを乱さずに戦う。そして44分、エドゥアルド・マンシャのスルーパスに抜け出した鳥海芳樹がグラウンダーで折り返し、ボックス中央のウタカが合わせて押し込んだ。最初は鳥海のオフサイドを取られて得点が認められなかったが、VARとオンフィールドレビューによる確認を経て、同点ゴールが記録された。試合は1-1で折り返す。

 後半もボールを握る時間が続く横浜FMは、61分に勝ち越し成功。最終ラインからボールを持ち運んだ角田涼太朗のスルーパスにA・ロペスが抜け出し、左足一閃。これは左のポストを叩いたが、こぼれ球に反応した西村拓真が無人のゴールへと流し込んだ。

 横浜FMはその後も何度かチャンスシーンを作り出す。73分には途中出場のヤン・マテウスがカットインからゴール左上を狙う際どいシュートを放ったものの、相手GK河田晃兵の好セーブに阻まれて追加点とはならない。

 甲府は試合終了間際、コーナーキックの2次攻撃でE・マンシャがボレーシュートを突き刺したものの、オフサイドで得点は認められず。2-1で逃げ切りに成功した横浜FMが、“6度目の正直”で初めてスーパー杯のトロフィーを掲げた。

 2023シーズンのJリーグは、17日の川崎フロンターレvs横浜FMで開幕する。甲府は18日にモンテディオ山形との明治安田生命J2リーグ第1節をホームで戦う。

 
 
横浜FM初公式戦は「2日前に」告げられた自身初の右SB起用 上島拓巳「役割を全うできた」 | サッカーキング

『FUJIFILM SUPER CUP2023』が11日に行われ、J1リーグ王者の横浜F・マリノスと天皇杯王者のヴァンフォーレ甲府が対戦。2-1で横浜FMがクラブ初となる同タイトルを獲得した。

 今オフに柏レイソルから完全移籍で横浜FMに加入した上島拓巳は右サイドバックとしてフル出場し、横浜FMのユニフォームを着ての初戦を飾ったが、「前半は攻撃でも守備でもリズムを作れずに難しい部分がありましたが、後半になって修正でき、結果も出せたので、そこはひとまず役割を全うできたかなと思います」と振り返り、慣れないポジションでのプレーを振り返った。

 上島はセンターバックとしてキャンプでプレー。しかし、右SBに負傷者が続いたこともあって、「キャンプではまったくやっていなく、2日前に」告げられたポジションで奮闘した。SB経験は「大学の時に1、2試合」程度という上島にとって、特徴的なタスクを求められる横浜FMのSBでのプレーが初陣となる状況になったが、「自分自身も初めてのチャレンジでしたが、監督が自分に求めていることは守備の安定化。自分にできる、求められていることを整理してピッチに立ちました。いざ試合になるとイメージしていたものと違うものが出てきて、パスミス、トラップミス、判断ミスが多く、守備でも少し戸惑いがありましたが、後半になってからは自分の良さをうまく出せていたので、良い部分と悪い部分が出たかなと思います」と、試合中に少しずつ適応できるようになっていったと話した。

 一方で、もちろんチームから求められたことも整理されていたようで、「3CBの右のようなイメージでやってほしいと言われていました。どちらかというとリスク管理や相手左サイドに蓋をする役割を求められました」「中に入る役割を今日はしなくていいと言われていましたし、ウイングがボールを持った時に裏へ抜けたりすることは、前線やボランチに任せればいいということで、今日は水沼選手のサポートを意識してプレーしました」と、上島がプレーしやすいようなタスク管理があり、「ミスしてもポジティブな声をかけてもらえましたし、たくさんミスはありましたが、ボランチやCBのおかげで最小限に抑えられたと思います」とチームメイトに感謝を述べた。

 横浜FMでの初陣はチーム事情もあって右SBとなったが、上島自身は「始動してからここまで、CBとして自分の中ではすごくいいパフォーマンスを出していると思いますし、それが今回の起用に繋がったと思っています。もちろんCBでポジションを取るというところは変わらない」と、中央でのポジション争いへ意欲を示しつつ、チームに3CBというオプションをもたらす存在になるのではと問いかけると、「こういうアクシデントは起こり得るものだと思います。僕がバランスを取ることで左サイドがより高い位置を取れたりだとか、守備の強度を高めたり、セットプレーのところで強さを出すところは、他の選手にはないものですし、これからそういうオプションの一つとして、監督に僕がそういうものを与えられれば、自分がチームに貢献できる要素が増えると思っています」と、プレーの幅を広げる意欲も示している。

 
 
最後のマスコット総選挙を制したのはマリンちゃん! 横浜FM勢が連覇で3羽目V | サッカーキング

 Jリーグマスコット総選挙2023の結果発表が、『FUJIFILM SUPER CUP2023』横浜F・マリノスvsヴァンフォーレ甲府のハーフタイムに行われた。

 2013年に開始されたマスコット総選挙は、11回目を迎えた今回が最後の開催となり、Jリーグ・J1・J2・J3クラブから合計56のマスコットがエントリー。1月23日(月)から2月3日(金)までの期間、Jリーグ公式TwitterアカウントやJリーグ公式アプリ「ClubJ.LEAGUE」にて投票が行われていた。

 投票の結果、横浜F・マリノスのマリンが1位に輝いた。2022年のマリノス君に続いて横浜FM勢が連覇を達成。2020年を制したマリノスケも入れて、3羽全てが1位を獲る快挙を成し遂げた。なお、2位は川崎フロンターレのワルンタとなり、3位のヴィヴィくん(V・ファーレン長崎)は5年連続トップ3フィニッシュを果たした。

【写真ギャラリー】2023.2.11 FUJIFILM SUPER CUP 2023 横浜F・マリノス 2-1 ヴァンフォーレ甲府 | サッカーキング
 
 

サッカーマガジンWEB

30回目のスーパーカップを制したのはJ1王者・横浜FM! 地力を示して甲府を2−1で下す – サッカーマガジンWEB

— 粘る天皇杯王者をJ1王者が振り切る

 試合開始直後、積極性を示したのは甲府だった。素早い切り替えから左サイドを攻略し、ゴールに迫る。8分には左CKから鳥海が左足でシュートを放つが、GKオビの好守に阻まれ、こぼれ球に反応した須貝のシュートも枠を捉えることはできなかった。

 ボールの争奪戦と前に出る意識を統一し、速攻を仕掛ける甲府は序盤に何度か好機をつかんだ。しかし、横浜FMは自陣の守備エリアで慌てることなく、対応していく。その懐の深さはさすがはJ1王者で、相手の攻撃を受け止めながら、攻めの糸口を探っていった。

 甲府のハイプレスに対しても、ドイスボランチの渡辺、喜田が状況を見ながらピッカーとなって2CBの間に下がり、ビルドアップに加担。GKオビも使いながら相手のプレッシャーをいなして、ボールを前へと運んでいった。甲府も粘り強い守備を見せたが、31分、ついに横浜FMにとっては待望のゴールが生まれる。

 水沼がボックス内に送った縦パスにA・ロペスが反応。半転しながら左に流すと、走り込んだエウベルが冷静にネットを揺すり、見事な中央突破で均衡を破った。

 しかし、甲府も失点に意気消沈することはなかった。昨季の天皇杯でJ1の5チームを下して頂点に立った自信を携えているからだろうか。見事な崩しで前半終了間際に追いついてみせる。E・マンシャからライン裏に飛び出した鳥海にパスを通し、折り返しをウタカがプッシュ。VAR、オンフィールドレビューでオフサイドの検証を経て、ゴールが認められた(44分)。

 嫌な時間帯に追いつかれた横浜FMだったが、後半にはしっかりギアを入れ直していた。攻撃意識を高め、それに伴ってボールを奪う位置も高くなる。ボール保持後のアクションがより活発になり、躍動感が増した。前への意識が実を結んだのは、61分のことだった。

 右CBの角田がスルスルとボールを持ち上がると、中央から左斜めに走り込んだをA・ロペスにスルーパス。ボックス左から放ったシュートはポストを直撃し、その跳ね返りを西村が冷静に蹴り込んだ。

 リードを奪った横浜FMはその後も、選手を交代させながら主導権を握り、機に臨み時に応じて相手ゴールを目指していった。対する甲府は終盤になると流石に前半に比べれて運動量は落ちたが、それでも要所で体を張り、それ以上のゴールは許さなかった。試合はそのまま2−1でフィニッシュ。

 横浜FMがJ1王者の地力を示して粘る甲府に勝ち切り、30回目のスーパーカップを制した

 
 
【横浜FM】初のタイトル奪取にも渡辺皓太は浮かれない「このままだと厳しい。もっと上げていかないと」 – サッカーマガジンWEB

— 来週までにしっかり合わせたい

 攻撃の局面では、スペースを見つけては動き、最終ラインからボールを引き出した。必要とあらば2CBの間に落ちてボールをピックアップ。とくに前半は甲府のプレスが激しかったこともあり、渡辺の選択とプレーがチームのビルドアップに欠かせなかった。ドイスボランチを組む喜田との連係もスムーズで、互いに役割を変えながらチームを前進させた。

 それでも甲府のソリッドな守備の前になかなかゴールをこじ開けることができなかったが、「チームとしても個人的にもスタジアムの雰囲気だったり、ピッチコンディションにうまく対応するのに時間がかかってしまった。ただ焦れずにプレーに集中すれば勝てる自信はあった」という。結果、チームは前半と後半に1ゴールずつを刻んで2−1で甲府を下した。渡辺は攻守に積極的に絡みながらフル出場を果たし、勝利に貢献した。

 横浜FMにとって6度目の挑戦で初めてスーパーカップを手にすることになった。J1連覇や複数タイトルを狙うために、弾みのつくシーズン最初の勝利になったと言えるだろう。渡辺も「タイトル獲得に懸ける思いがあった」と話し、喜びを口にしていたが、一方で内容面については反省点も多かったと話した。

「正直、このままだと厳しいと思います。もっとクオリティーを上げていかないと。相手のペースになる時間帯もありましたし、もっと自分たちでコントロールすることができれば、もっと圧倒できたかなと思います。勝てたのは良かったですけど」

 現状維持でタイトルを取れるほど、J1も、カップ戦も甘くはないと知っている。求めるのは、チームとしても個人としても、さらなる進化だ。

「一つのパスで味方を楽にさせてあげられるし、逆に苦しくさせてしまうこともある。立ち上がりはとくに(今日の環境に)慣れるまで時間がかかってしまったので、そういう少しのズレがありました。(J1が開幕する)来週までにしっかり合わせていきたい」

 攻守に関わるボランチを務める渡辺は、チームを機能させ、本来の力を引き出すという役割を担う。肝に銘じるように繰り返した反省の弁は、チームの主軸を担う覚悟の表れだろう。

 連覇のかかるJ1の開幕戦は2月17日。横浜FMは、アウェーで川崎Fと対戦する。

 
 
【横浜FM】26歳のニューフェイスが窮地を救う! 上島拓巳「アクシデントに対応できる選手になりたい」 – サッカーマガジンWEB

— オプションの一つとして貢献できたら

 右サイドバックでの先発起用を知らされたのは、スーパーカップの2日前。キャンプでも練習したことはなく、プロ5年目を迎え、初めてのチャレンジとなる。本職はセンターバックである。それでも、今季、柏レイソルから完全移籍で加入した上島拓己は、自らのタスクを頭で整理し、堂々とピッチに立っていた。

「僕が(ケヴィン・マスカット)監督に求められていたのは、守備を安定させること。役割は全うできたと思います」

 横浜FMのサイドバックはビルドアップ時に中央のスペースに入り、ゲームの組み立てに参加することもあるが、この日はあえて動きを制限。サイドに張り出し、センターバックに近い視野を確保できるようにしていたという。指揮官の指示に従い、自分のできる仕事に専念した判断は間違っていなかった。時計の針が30分に近づく時間帯には右サイドから落ち着いて縦パスを通し、エウベルの先制ゴールのきっかけをつくった。

守備でも慣れないポジションで戸惑ったのは前半のみ。後半からは持ち前のハートマークで相手のサイド攻撃を封じ、空中戦でも強さを発揮した。

「3バックの右のようなイメージでプレーしました。右サイドを駆け上がることもほとんどなかったです。難しい部分はありましたが、後半からは修正できました。チームとしても結果を出せて良かったです」

 J1リーグ開幕の川崎フロンターレ戦は2月17日。昨季、右サイドバックで活躍した小池龍太、松原健が負傷離脱するなか、チームとして新たなオプションを見つけることができたのは大きな収穫だろう。急きょ抜擢された上島も手応えを得ていた。

「僕が右で守備のバランスを取ることで、左サイドは高い位置を取れます。センターバックとしてポジションを取りたい気持ちは変わらないですが、アクシデントに対応できる選手になりたい。オプションの一つとして、チームに貢献できたらいい」

 クラブ史上初のスーパーカップを手にした指揮官の評価も上々である。

「ピッチ上で責任を持ってプレーしてくれ、チームの助けになっていた。きょうのプレーは誇りに思う」

 思わぬ形でチャンスをつかんだ26歳のニューフェイス。リーグ連覇に向けて、欠かせない一人になるかもしれない。

取材・文◎杉園昌之

 
 

ゲキサカ

J1王者・横浜FMが“6度目の正直”で初のスーパー杯制覇! エウベル先制からJ2甲府に同点許すも…西村が勝ち越しゴール | ゲキサカ

 2023シーズンの幕開けを告げるFUJIFILM SUPER CUP 2023が11日、国立競技場で開催された。J1王者・横浜F・マリノスと天皇杯王者・ヴァンフォーレ甲府の対戦は、横浜FMが2-1で勝利。6度目のスーパー杯にして待望の初制覇を成し遂げ、今シーズン最初のタイトルを手にした。

 昨シーズンに3年ぶりのJ1王者となった横浜FMは、FW仲川輝人(→FC東京)、DF岩田智輝(→セルティック)といったMVP受賞者や、海外移籍交渉で離脱した守護神GK高丘陽平などの選手を欠いたものの、そのほか主力組は健在。4-2-1-3の布陣を敷き、GKはオビ・パウエル・オビンナが入った。4バックは左からDF上島拓巳(←柏)、DF畠中槙之輔、DF角田涼太朗、DF永戸勝也。ボランチはMF渡辺皓太とMF喜田拓也。トップ下にMF西村拓真が入り、前線3枚は左からFWエウベル、FWアンデルソン・ロペス、FW水沼宏太となった。

 J2勢ながら天皇杯で初優勝を成し遂げ、今シーズンはACLにも挑戦する甲府。新指揮官に篠田善之監督を招き、新布陣4-2-3-1では大卒ルーキーのDF三浦颯太(←日本体育大)、FW水野颯太(←桐蔭横浜大)を抜擢した。GKは河田晃兵、4バックは左から三浦、DFエドゥアルド・マンシャ、DF山本英臣、新キャプテンDF須貝英大を起用。ボランチはMF松本凪生とMF佐藤和弘(←松本)で、2列目は左から水野、MF長谷川元希、MF鳥海芳樹を配置。1トップはFWピーター・ウタカ(←京都)が入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 甲府は左サイドのルーキーコンビ、三浦と水野が果敢に攻める。前半2分には三浦が左サイドからカットイン。ゴールの位置を確認すると右足ミドルを放ち、相手ゴールを脅かした。一方、横浜FMは左サイドからエウベルと永戸のコンビで攻め立てるも、甲府の須貝、松本らの固い守備に阻まれる。

 横浜FMは前半12分、水沼が動きながらスペースを作り、PA右に浮き球パスを通す。反応した西村が落とし、最後は渡辺がダイレクトボレー。しかし枠を捉えずゴール上に外れた。同17分にはA・ロペスがPA内で強引にシュートを放つが、コースを狙え切れずにゴール右に逸れていった。

 横浜FMは負傷者が出た右SBに新加入の上島を起用。序盤はなかなか順応を見せなかったが、前半30分に大きな成果を残す。鋭い縦パスで西村に通すと、空いた中盤から水沼、A・ロペスと細かいパスワークがスタート。PA左に流れたボールを最後はエウベルが決め切り、横浜FMが今シーズンのファーストゴールを沈めた。

 だが、昨シーズンの天皇杯で数々のJ1クラブをなぎ倒した甲府も意地を見せる。前半44分、E・マンシャの縦パスは長谷川に当たりつつ、ボールは右サイドへ。追いついた鳥海がPA中央に折り返すと、最後はウタカがゴールに流し込んだ。

 しかし、副審はすぐさまフラッグを上げてオフサイドの判定。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)により、長谷川に当たった瞬間にウタカと鳥海がオフサイドポジションで関与していたかどうかのチェックが行われた。その後、荒木友輔主審は自らモニターで映像を確認。その結果オフサイドポジションのウタカに関与は認められず、鳥海はオンサイドポジション。甲府の同点ゴールが認められた。

 前半を1-1で折り返すと、後半序盤は横浜FMが圧の強いプレスで甲府を苦しめる。甲府は後半14分、水野を下げてFWジェトゥリオを投入。流れを変えたかったが、その直後に失点を喫してしまう。

 横浜FMが後半16分に勝ち越しゴールを挙げる。中盤まで上がった角田が最前線に縦パスを通す。PA左からA・ロペスがシュートを放つが、GK河田に当たったボールはゴール左ポストを直撃。しかし、こぼれたところを西村が冷静に押し込み、2-1と再びリードを奪った。

 さらに攻勢を強めたい横浜FMは、後半22分に交代カードを2枚切る。水沼と西村を下げ、FWヤン・マテウスとMFマルコス・ジュニオールを投入。甲府も同26分に鳥海に代え、FW三平和司を出場させてムードを変えていく。だが、横浜FMは渡辺を中心とした攻守の動きから、Y・マテウスが独特なリズムで攻め立てる。28分のループシュートは惜しくもGK河田のスーパーセーブにはじかれた。

 甲府は後半36分に佐藤を下げ、新加入MF武富孝介を入れる。横浜FMも同39分に喜田に代え、MF藤田譲瑠チマが出場した。

 地力の差を見せつけた横浜FMが、そのまま逃げ切って2-1で試合終了。過去5度の挑戦ですべて敗れていたスーパー杯のタイトルを初めて勝ち取り、来週開幕するJ1リーグの連覇に弾みをつけた。

(取材・文 石川祐介)

 
 
「自分の良さは出せた」急造起用から横浜FMの新たなオプションへ…新加入・上島拓巳は右SBで新天地デビュー | ゲキサカ

 新加入の急造サイドバックが攻守の起点となった。横浜F・マリノスDF上島拓巳はこの試合で「ほとんど初めて」という右SBでプレー。「自分の良さは出せた」。前半30分には鋭いパスを通し、FWエウベルの先制ゴールにつなげた。

 柏レイソルユース出身の上島は中央大を経て、19年から柏に帰還。アビスパ福岡へのレンタルも含めて4シーズンを過ごし、今季からJ1王者の仲間入りを果たした。キャンプでは本職のセンターバックでプレー。「始動してからここまでCBで、自分の中ではいいパフォーマンスを出せている」と手応えを掴んでいた。しかし、スーパー杯の2日前にケヴィン・マスカット監督から伝えられたのは、小池龍太、小池裕太、松原健といった負傷者が出た右SBでの起用だった。

 フル出場で戦い抜き、今シーズン初タイトル奪取に大きく貢献した。指揮官は試合後、SB起用の意図を語る。「練習でいい姿勢を見せていた。いつもと違うポジションで簡単でなかったのは事実だが、ピッチで責任を持ち、チームを助けてくれた。柔軟性を持って対応してくれて、彼のプレーを誇りに思う」。高い要求をこなした上島を褒め称えた。

 SBは大学時代に1、2試合やった程度だった。「ほとんど初めてですし、マリノスのSBは特殊なポジショニングだったり、スタイルがある。難しさもありましたけど、自分にできることをやろうと」。今回のSB起用も、キャンプでアピールしたひとつの成果だ。「もちろんCBでポジションを取るというところは変わらない。だけど、こういうアクシデントが起きたときに対応できるような選手になりたい」と前を向き、デビュー戦に臨んだ。

 新天地でのデビュー戦で急造のポジションをこなすことは難しい。新シーズンの幕開けとなるスーパー杯なら尚更だ。「前半のところは攻撃でも守備でもリズムを作れずに、難しい部分があった」。パスミスやトラップミスもあり、持ち味の安定感を欠くプレーが続く。それでも味方のフォローに助けられた。「自分がミスをしても常にポジティブな声をかけてもらいました。たくさんミスはありましたけど、彼らのおかげで最小限に抑えられた」。徐々に順応していくと、前半30分には上島のプレーから先制点が生まれた。

「試合を通して(アンデルソン・)ロペスだったり、西村(拓真)選手のところは常に意識していました」。水沼が落としたボールを、右サイドタッチライン際にいた上島がダイレクトパス。相手選手の隙を突き、中盤の広いスペースで待ち構えた西村に通した。上島から始まったパスワークは西村、水沼宏太、A・ロペスを経由し、最後はPA左へ。エウベルが冷静にシュートを決め切り、今シーズンのファーストゴールとなった。

 指揮官からは「3CBの右のイメージでやってほしい」と言われていたという。それは右SB不在時の新たなオプションになる可能性もある。「こういうアクシデントは起こりえるもの。これからそういうオプションのひとつとして、監督に僕がそういうものを与えられれば、また自分がチームに貢献できる要素が増えるかなと思っています」。想像とは違うデビューだったかもしれない。だがしっかりと実力を見せつけ、新戦力としての存在をアピールしてみせた。

(取材・文 石川祐介)

 
 
横浜FMに今季初タイトルもたらす決勝ゴールも…西村拓真は辛口自己評価「正直物足りない」 | ゲキサカ

 今季初タイトルを奪取する決勝ゴールを挙げた。しかし、横浜F・マリノスMF西村拓真は「勝ったことは素直にうれしいですけど、正直物足りない」と険しい顔で振り返った。

 J1王者は前半30分に先制に成功した。細かいパスワークから最後はFWエウベルがフィニッシュ。だがその後に勢いは続かず、同44分には追いつかれてしまう。1-1で前半を折り返すと、後半16分に王者の意地を見せたのは西村だ。FWアンデルソン・ロペスのシュートがポストを叩き、こぼれたところを冷静に押し込んだ。このゴールが決勝点。横浜FMは6度目のスーパー杯で待望のタイトル奪取となった。

「ロペスがいい形でシュートを打ったので、こぼれて当てるだけだったので、ラッキーゴールでした」。ゴール直後には雄たけびをあげた西村だが、試合後の取材エリアでは淡々と振り返る。個人の出来もチームの出来も「全然やりたいことができていない。強度も低かった」と評した。

「攻守においてのインテンシティの高さであったり、つなぎの部分であったり、そういうところも含めて、まだまだ全然よくないなという風に思っています」

 中盤や前線のメンバーは昨シーズンから変わらず。それでも「わかりあっている部分はありますけど、その中でももうちょっと工夫はできる」とさらなる高みを望む。17日にはJ1連覇を目指す長い戦いがスタート。「自分たちとの戦いでもあるので、そういうところをもう一回、自分も含めてもっと厳しく自分にやっていきたい。チームとしても積み重ねていきたいです」と気を吐いた。

 自身の目標は「一試合一試合に対して全力で臨むこと。そして、積み重ねることを意識したい」と語る。具体的な数字は「特にない」。そう言いつつも「1試合1点というのは常に目指しています。目の前の試合に対して毎試合(ゴールを)取る気持ちでいます」と鋭く眼を光らせた。

(取材・文 石川祐介)

 
 
決勝弾の起点として持ち味発揮「得たものがあった」横浜FM角田涼太朗はし烈なポジション争いで成長目指す | ゲキサカ

 し烈なポジション争いでアピールに成功だ。横浜F・マリノスDF角田涼太朗は後半16分、自らの持ち上がりから最前線に配球。このパスが起点となり、決勝ゴールが生まれた。「ああいう形で自分の強みを出せたのはよかった。それが点につながったのは本当にうれしいです」と喜びを語った。

 昨季のリーグ最少失点タイを記録したJ1王者だが、JリーグMVPのDF岩田智輝がセルティックに移籍した。その穴を埋めるべく、守備陣でさまざまな組み合わせが試されていく中で、スーパー杯では左CBに角田が起用された。持ち味は後方からボールを運び、攻撃の起点になる能力。それは1-1で迎えた後半16分に発揮された。

 角田はセンターラインを越えてスルスルと前進。相手選手が近づくと同時に、最前線に縦パスを出した。「相手を引き付けたところで、正直もうあそこしかコースがなかったというところもある。だけどうまく裏のコースが開いたので、そこにロペス選手がしっかり走りだしてくれたというところがよかった」。反応したFWアンデルソン・ロペスのシュートはゴールポストに直撃。だが、こぼれ球をFW西村拓真が仕留める。角田のプレーが起点となり、決勝ゴールが生まれた。

 拮抗状態を打ち破ったプレーは、考えた末の行動だった。「ずっと同じようなテンポで試合が運ばれて、どこかでなにかを変えなきゃ試合を動かせないなと自分も感じていました。チーム全体としても感じていた時間帯だと思う。ああいう形で、あそこまでうまく点に結びついたのは久しぶり。すごく新鮮というか、自分の中で得たものがあった。ああやってチームに点が入ったことが一番うれしいので、またああいうプレーを続けていけたら」。力強く手応えを語った。

 ライバルはDFエドゥアルド。心身ともに優れたディフェンスリーダーを相手に、角田はポジションを争っていく。「前半の最後に点を取られたことも含めて、90分間を通して集中してチームをコントロールするところはまだまだ課題。きょうは勝ちましたけど満足することなく、自分がリーダーシップを取ってやっていけるような選手になりたいです」。プロ4年目を迎える23歳は、さらなる成長を誓った。

(取材・文 石川祐介)

 
 

Goal.com

初のスーパー杯制覇を喜ぶ横浜FMマスカット監督、J1開幕へ「スタイルは何も変えることなく貫いていく」 | Goal.com 日本

【国内サッカー ニュース】横浜F・マリノスは、ヴァンフォーレ甲府に2-1と勝利。FUJIFILM SUPER CUP 2023の初優勝を飾った。

横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督が、FUJIFILM SUPER CUP 2023のタイトル獲得を喜んでいる。

昨季のJ1リーグ王者として、天皇杯覇者のヴァンフォーレ甲府とシーズン開幕を告げるタイトルマッチに臨んだ横浜FM。30分にエウベルのゴールで先制したが、44分にウタカのゴールで同点に追いつかれた。それでも61分に西村拓真が決勝点を奪い、2-1で勝利を収めている。

6度目の挑戦にして、クラブ史上初の富士フイルム杯制覇を飾った横浜FM。試合後、マスカット監督は「クラブとして初めてこのタイトルを獲得出来たことは本当に誇らしい」と喜びを語りつつ、以下のように続けた。

「全体的にポゼッションを多くできていたものの、トランジションやリスクを負うプレー、切り替えの部分では、前半は満足出来ないものだった。後半には修正出来た点はあったし、開幕前にこのような試合を戦えたことは良かったと思う」

そして横浜FMは、17日に迎える2023年シーズンのJ1リーグ開幕戦で近年タイトルを争ってきた川崎フロンターレといきなり激突する。昨季のリーグ戦での成績は1勝1敗、最終的には2ポイント差で上回ったものの、敵地では厳しい戦いが予想される。それでも指揮官は、自身のスタイルは変えないことを宣言しつつ、新シーズンへの意気込みを語った。

「去年のことを話すのはこれで最後。去年は去年で素晴らしいメンバーで優勝を勝ち取ったシーズンだった。そして、今年はそのパフォーマンスをいかに継続していくかが重要。選手の入れ替えはサッカーではよくある話で、変わらないこともあれば、変わることもある。ただ、スタイルは何も変えることなく貫いていく。自分たちのアイデンティティは大事にしていくし、継続していく。自分にはそれをやっていく責任がある」

「もちろん、今シーズンが簡単だとは決して思っていない。良い時でも悪い時でも、チャレンジの姿勢を崩すことなく臨みたい」

 
 

サッカー批評

「縦のドリブルとあのパスは凄いわ」横浜F・マリノスFW西村拓真の決勝ゴールの裏に「左CBの好プレー」あり! 23歳DFの攻撃的選択肢に「えー行くの?行くの?まだ行くの⁈」とサポーター興奮! | サッカー批評Web

 2月11日、富士フイルム・スーパーカップが国立競技場で行われ、昨季J1王者の横浜F・マリノスと天皇杯王者のヴァンフォーレ甲府が対戦した。

 王者の威厳か、それとも、ジャイキリか――こう謳われたこの試合は、前半を1-1で折り返した。前半30分にエウベルの得点で横浜FMが王者の威厳を示したものの、前半終了間際にピーター・ウタカの得点で甲府がジャイキリへの道をつないだのだ。

 後半15分、甲府が最初の交代カードを切る。ルーキー水野颯太を下げて25歳のブラジル人FWジェトゥリオを投入。逆転のために先に動いた。

 その直後のことだった。横浜FMが交代による勢いに乗らせないための攻めの姿勢を見せる。この日、4バックの左CBに入った角田涼太朗がボールを持つと自らドリブル。相手選手2人を引き付けながら自陣からハーフウェーラインを超える。

 そして、味方選手すらも追い越しながら、さらに推進。ここで甲府の選手がさらに一人寄って来るや、その股を抜く形で裏のスペースにスルーパスを送ったのだ。これに反応したのがセンターフォワードに入ったアンデルソン・ロペスで、このパスをダイレクトで左足一閃。ゴール左から放たれた強烈なシュートはゴールポストを叩くが、そこに詰めた西村拓真がダレクトで押し込んだのだ。

 結果から言えば、これが決勝ゴールに。咆哮する西村やアンデルセン・ロペスの喜びも当然だが、その前のあった角田の好プレーがあればこその得点だった。

■「スゴいワクワクした!えー行くの?行くの?まだ行くの⁈ってなった!」

 23歳のCBが見せたこのプレーに、ファン・サポーターも賞賛を惜しまない。

「角田の縦のドリブルとあのパスは凄いわ」
「いやもう角田よ!スゴいワクワクした!えー行くの?行くの?まだ行くの⁈ってなった!」
「つのぴーの持ち味が出ましたね」
「角田の持ち上がりで0.5点取ってるな」
「これは持ち上がるという選択を思いきってできた角田がすごいな」
「西村の決勝ゴール、DFから駆け上がりスルーパス通した角田の間接アシストが光った」

 アタッキングフットボールを標榜するマリノスであればこそ、CBが攻撃的な選択をしたともいえる。まずは一冠を手にしたマリノスのリーグ開幕戦は、17日に行われる川崎フロンターレとのアウェイ戦である。神奈川ダービーにして、連覇の最大のライバルとどのようなゲームを繰り広げることになるだろうか。

 
 
「3月の代表にも選ばれてほしい」横浜FMの決勝ゴールを挙げた西村拓真に「日本代表待望論」高まる! 昨年E-1に招集の26歳は、第二次森保ジャパン入りなるか | サッカー批評Web

 2月11日、富士フイルムスーパーカップが国立競技場で行われ、横浜F・マリノスがヴァンフォーレ甲府を2-1で破った。

 この試合の決勝ゴールを挙げたのは西村拓真だ。トップ下で出場した西村は、67分間出場。1-1で迎えた後半16分に、スコアの均衡を覆すゴールを奪ったのだ。

 ゴールそのものはアンデルソン・ロペスが放ったシュートがゴールポストに当たったものを押し込んだものだったが、そこにしっかりと詰める嗅覚と運動量があればこその得点で、SNS上では多くの代表待望論が上がっていた。

「西村はいつもいい目をしてる 絶対代表になって定着しろよ」
「西村はふつーにA代表のベストメンバーと合わせて見て欲しい」
「西村くんの勝ち越しゴールきたー!!代表に呼んでー」
「西村は今年もやりそうだな。3月の代表にも選ばれてほしい選手」
「西村くんもいい選手だよねE-1以来の代表また呼んで欲しい」

 西村は昨季から横浜FMに所属。前所属のベガルタ仙台ではFWとしての出場がメインだったが、現在はトップ下で主力の座を掴んでいる。そしてその活躍が認められて、昨年7月にE-1選手権の日本代表に初招集。サムライブルーのユニフォームに袖を通した。

■名波コーチらが視察

 E-1選手権では3試合2得点と結果を残したが、その後は代表に呼ばれていない。現在26歳という年齢を考えれば、2026年のW杯が現実的なラストチャンスになる。

 カタールでの実績が認められて森保一監督の続投が決定しており、3月に第二次体制が本格始動する。その森保ジャパンに入閣した名波浩コーチや前田遼一コーチがこの富士フイルムスーパーカップを視察しており、西村としては幸先いいスタートを切れたことになる。

 どこかのタイミングで森保ジャパンの一員に再び名を連ねることができるか、期待と注目のシーズンが始まる。

 
 
PHOTOギャラリー【富士フイルムスーパー杯決勝 横浜F・マリノスvsヴァンフォーレ甲府 2023年2月11日 13:35キックオフ】 | サッカー批評Web
 
 

フットボールゾーン

J1王者・横浜FMが”6度目の正直” 天皇杯王者・甲府撃破でスーパーカップ初制覇 | フットボールゾーン

— 1-1で迎えた後半15分、西村拓真が勝ち越しゴールをマーク
 日本サッカーのシーズン開幕を告げる「FUJIFILM SUPER CUP 2023」が2月11日に晴天の国立競技場で行われ、昨季J1王者の横浜F・マリノスと天皇杯王者のヴァンフォーレ甲府が対戦。横浜FMが6回目の出場にしてスーパーカップ初制覇を飾った。

 横浜FMはシーズン開幕直前にして正GK高丘陽平が海外クラブへの移籍を前提とした交渉、準備のために離脱。急遽、昨季限りでヴィッセル神戸を契約満了になっていたGK飯倉大樹と契約した。しかし、このゲームは前日会見でケヴィン・マスカット監督が「オビでいこうと思っている。彼も去年からいい準備をしてきた」と明言していたGKオビ・パウエル・オビンナがスタメンに。他は昨季の主力メンバーが名を連ねた。

 甲府は天皇杯を制した吉田達磨監督が契約満了で退任となり、篠田善之監督の下でのスタート。昨季の大躍進を支えた3バックではなく4-4-2システムで入り、42歳のベテランDF山本英臣や新加入のFWピーター・ウタカがスタメンに名を連ねた。

 これが記念すべき30回目となるスーパーカップは、両者ともシーズン初の公式戦ということもあってかボールコントロールやパスがズレる場面が散見された。スタメン起用のオビンナは前半8分にセットプレーの2次攻撃から飛んできたミドルシュートをファインセーブではじき出した。

 そして先制点は前半30分、横浜FMが右サイドからパスワークでペナルティーエリア内に侵入すると、逆サイドで余ったFWエウベルのところにラストパスが流れていき、冷静にGKとの1対1を決めた。昨季のJ1ベストイレブンにも選出されたウインガーの一撃でJ1王者が先制した。

 しかし前半44分、横浜FMのパスをカットしたところから甲府がショートカウンター。最後はゴール前へのラストパスをウタカが決めたものの、ピッチ上では甲府のカウンターの過程でオフサイドがあったという判定に。ここでビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入し、5分近く時間を掛けてオフサイドを確認。最後は荒木友輔レフェリーがオンフィールドレビューを行った末にオフサイドはなかったとしてゴールが認められ、甲府が1-1に追いついて前半を終えた。

 後半も先にスコアを動かしたのは横浜FMだった。後半15分、スルーパスに抜け出したFWアンデルソン・ロペスが左足を振り抜くと甲府GK河田晃兵がわずかに触ったボールはゴールポストを直撃。そこにMF西村拓真が詰めて2-1と再びリードを奪った。

 甲府は選手交代も交えて反撃を狙うも、横浜FMにボールを上手くキープされて攻撃の回数を増やせず。際どいシュートをGK河田ファインセーブしたことで点差は広がらなかったが、ラスト30分間は危なげのない試合展開で横浜FMがこのまま1点差で勝利。6回目の出場にしてスーパーカップの初タイトルを手にして、2023年シーズンに幸先のいいスタートを切った。

 
 
「歴史を変えるタイミングはそう多くない」 横浜FM主将・喜田が語った悲願のスーパー杯優勝の意味 | フットボールゾーン

— 天皇杯・王者の甲府を2-1で撃破
 日本サッカーのシーズン開幕を告げる「FUJIFILM SUPER CUP 2023」が2月11日に晴天の国立競技場で行われ、昨季J1王者の横浜F・マリノスが天皇杯王者のヴァンフォーレ甲府に2-1で勝利した。6回目の挑戦での初タイトルに、主将のMF喜田拓也は「自分たちが変わっていきたいなら、このタイトルは必要だった」と話した。

 横浜FMは前半から全体的にゲームを支配したものの、ケヴィン・マスカット監督が「前半は満足するレベルではなかった。リスクを背負って前に行くようなことができなかった。切り替えでも前から行けなかった」と振り返ったように、プレーの質が高かったと言えない面があった。

 一方で、ピッチ上の喜田は「すべての面で上げていくべきところはあったけれども、いい意味で『こんなもの』という割り切りもあった。シーズン最初の公式戦で、そういうこともあり得ると。動じないでやることができた」と語る。

 横浜FMらしいパスワークから生まれたFWエウベルの先制ゴールに、際どいオフサイド判定に時間を要した甲府の同点ゴールの1-1で折り返したゲームだが、後半はマスカット監督が「ハーフタイムで映像を見ながら修正した」と話した要素に、全体的に落ち着きが広がっていったなかでプレーの質も高まった。そして、後半15分にMF西村拓真がゴール前のこぼれ球を押し込んで勝ち越すと、残りの約30分間はかなり安定感のある戦いぶりで勝利を手にした。

 これが6回目のスーパーカップ出場だった横浜FMは初優勝。「マリノスがこのタイトルを獲っていないことを知っていたし、なんとしても獲って思いを結実させたいと思っていた。歴史を変えるタイミングはそう多くないと思う。自分たちが変わっていきたいなら、このタイトルは必要だった」と、主将の喜田はこの勝利の意味を話した。

 来週2月18日のリーグ開幕戦は、ここ6シーズンにわたってJ1のタイトルを分け合っている川崎フロンターレといきなりの頂上決戦。喜田は「それをアドバンテージとは考えない」としつつも「緊張感のあるタイトルが懸かったゲームを1試合できたのは大きい」と、前向きに捉えていた。

 
 
横浜FMの新戦力は「素晴らしい」と監督絶賛 右SBで機能、”即”高評価で高まる実力者への期待 | フットボールゾーン

— 柏から新加入DF上島拓巳、スーパーカップで本職外の右SB起用もまずまずの出来

 昨季J1王者の横浜F・マリノスは日本サッカーのシーズン開幕を告げる「FUJIFILM SUPER CUP 2023」で2月11日に、昨季天皇杯王者のヴァンフォーレ甲府を2-1で破って勝利した。DF上島拓巳は移籍後の初スタメンが右サイドバック(SB)でのスクランブル起用になったなか、勝利に貢献するパフォーマンスを見せた。

 上島はJ1柏レイソルから今季に向けて移籍加入したセンターバック(CB)だが、ケヴィン・マスカット監督がこの試合に向けて「プレシーズンで2人の小池(小池龍太、小池裕太)や松原健といった右SBたちが怪我をしてしまって、薄くなってしまった」という状況に、本職ではないポジションでスクランブル起用。自身も「大学の時に1試合か2試合か。初めてやったようなポジション」と話すものだった。

 そして上島が「マリノスのSBには特殊なスタイルもある」と話したように、ビルドアップへの関与や攻撃参加にはオーソドックスな4バックのSBとは違ったものも求められる。一方で、そうした部分に関してこのゲームでは求められず「3バックの右のCBのような感じでリスク管理や相手の左サイドにフタをする役割をしてほしい」という、少しシンプルな指示もあったという。

 そのなかで迎えた前半30分、上島は攻撃の起点になってチームが前進し、最終的にはFWエウベルが先制点を決めた。マスカット監督も「いくつかのオプションを持ちながら、どうしようかと考えた。最終的に自分たちは上島を使うと決めた。その理由は練習でもいい姿勢を保ちつつ、努力も見えた。いつもと違うポジションで簡単でなかったのは確かだが、責任を持ちチームを助け柔軟性を持ってやってくれた。今日のプレーには誇りを持てる。1点目にも彼が絡んでいた。素晴らしかったと思う」と称賛していた。

 上島もまた「オプションの1つとして監督に与えられれば、チームに貢献できる要素が増える」とコメント。一方で「ここまでCBとして良いパフォーマンスができたのが今日の起用につながったと思うし、そこでポジションを取りたいのは変わらない」と、こだわりも見せた。

 プレシーズンに大きな補強をした印象のない昨季王者だが、チームに加わった実力者はシーズン最初のタイトルかつ横浜FMにとって6回目の出場にして初となったスーパーカップ制覇に力を与えていた。

 
 
“継続性”は武器に 連覇狙う横浜FM、”シーズン開幕ゴール”の助っ人FWが言及「何人か大きな戦力は失ったけれども…」 | フットボールゾーン

— FWエウベル、スーパーカップで今季開幕を告げる先制ゴールに喜び

 日本サッカーのシーズン開幕を告げる「FUJIFILM SUPER CUP(富士フィルム・スーパーカップ)2023」が晴天の国立競技場で2月11日に行われ、昨季J1王者の横浜F・マリノスが天皇杯王者のヴァンフォーレ甲府に2-1で勝利。シーズン幕開けを告げるゴールを決めた横浜FMのFWエウベルはゴールを決めた喜びとともに、「継続性」が今季の武器になると話した。

 横浜FMはオフシーズンにFW仲川輝人とDF岩田智樹がそれぞれFC東京とスコットランド1部セルティックに移籍、さらにシーズン開幕を前にGK高丘陽平が海外移籍を前提に離脱したものの、そのポジションに大型補強をしたわけではなくシーズンに入った。このゲームでも、3人も負傷者の出た右サイドバックに柏レイソルから加入のDF上島拓巳をスクランブル起用したものの、GKオビ・パウエル・オビンナの起用も含めて昨季までの戦力がスタメンのピッチに立った。

 その効果を感じられた部分もあるのが先制ゴールだった。前半30分のゴールは、右サイドからビルドアップして前進し、最後にゴール前で複数人が絡むパスワークの仕上げに逆サイドからエウベルが入り込んできたもの。そのゴールについて「今日のゴールもビルドアップからの良い連携があった。その時に、逆サイドにいて『自分のところに来るんじゃないか』と信じてポジションを取って、最後は冷静にゴールのどこに決めるのかも考えられた。シーズンの初ゴールも嬉しいけど、チームの勝利が何よりも嬉しい」と、エウベルはこのゴールについて振り返った。

 その後に1点ずつを奪いあったゲームを勝利したマリノスだが、ケヴィン・マスカット監督は「去年は去年で、本当に素晴らしいメンバーで勝ち取ったシーズンだった。今年はそこを、パフォーマンスもそうだけど、どう継続できるかと思っていた。去年は素晴らしい結果、優勝を勝ち取った。そうすれば注目される選手、引き抜かれる選手がいるのはサッカーで起こること。ただ、スタイルという部分は何も変わらずに貫いていく。今シーズン、決して簡単だとは思わない。良い時も悪い時もチャレンジ精神をもってやっていきたい」と、昨季から今季への流れについて話した。

 エウベルもまた「何人か大きな戦力は失ったけれども、スタメンの大半は残っている。優勝するチームというのは、戦術や役割が固まっているもの。監督も3年目でチームはそれが分かっている。継続できることは武器になると思う」と話した。

 連覇に臨むシーズン、長丁場の中で選手層の課題が出る可能性はあるものの、ベースになる部分の継続性があることは安定感のある戦いにつながる。そこにどのようなプラスアルファを加えていけるのかどうかがポイントになりそうだ。

 
 
横浜FM期待のGKが大成の予感 監督も「素晴らしい」と絶賛…今季描く”成長曲線” | フットボールゾーン

— GKオビがスーパーカップ先発、好セーブを見せ2-1の勝利に貢献

 昨季J1王者の横浜F・マリノスのGKオビ・パウエル・オビンナは、日本サッカーのシーズン開幕を告げる「FUJIFILM SUPER CUP(富士フィルム・スーパーカップ)2023」で2月11日に昨季天皇杯王者のヴァンフォーレ甲府を2-1で破って勝利したゲームにフル出場。期待を受けてきた大器が飛躍のきっかけをつかみそうだ。

 横浜FMはシーズン開幕直前にして正GK高丘陽平が海外クラブへの移籍を前提とした交渉、準備のために離脱。急遽、昨季限りでヴィッセル神戸を契約満了になっていたGK飯倉大樹と契約した。しかし、このゲームは前日会見でケヴィン・マスカット監督が「オビでいこうと思っている。彼も去年からいい準備をしてきた」と明言していたオビがスタメンのピッチに立った。

 オビは前半8分にコーナーキックの2次攻撃から飛んできた際どいミドルを鋭い反応で弾き出した。全体的に横浜FMが支配するゲーム展開でシュートストップの機会が多いわけではなかったが、「自分たちがボールを持つ時間が長い中で、切り替えのところを意識した。そこで相手の時間帯にしないようにと思っていた」と、いかにピンチを招かないかという点にも気を配った。

 先制した展開で、前半終了間際に際どいオフサイド判定のチェックもあった同点ゴールこそ奪われたものの、後半15分に勝ち越してからは全体的な戦い方も安定。最後は相手GKも攻撃参加してくるようなセットプレーもあったが、オビは「相手はトーナメント(天皇杯)を勝ち上がってきたチーム。最後にパワープレーやセットプレーで押し込んでくるのは想定していた」と話していた。

 ナイジェリア人の父と日本人の母を持ち、193センチ87キロの体格。中高時代はJFAアカデミーで力をつけ、流通経済大を経て横浜FMに2020年加入もなかなかポジションを掴めなかった。J2の栃木SCへの期限付き移籍も経験して迎えたプロ4年目のチャンスに「色々なことが重なってチャンスが来たので、これを掴みたい。期待されているのも分かっている。タイトルを取るチャンスで、90分出場して勝利できてよかった」と話した。

 ケヴィン・マスカット監督も「オビも素晴らしいプレーをしてくれた。自分たちのボール支配率があっても前半に素晴らしいセーブもあった。彼自身にも、この試合が自信になったのではないかと思う。オビも含め、4バックで良いプレーができたと思う。彼らが裏を狙うなら下がってスペースを消せばいいと思うかもしれないが、そこではそうせずに自分たちのやり方でラインを上げてアグレッシブなところを見せられた」と、そのプレーを高く評価していた。

 昨季王者の中でも一躍、今季のブレークが期待される存在としてクローズアップされる。来週18日のリーグ開幕戦、川崎フロンターレ戦ではシュートストップの機会も生まれそうだが、そこで好プレーを見せるようなら一気の成長曲線を見せる可能性も十分にありそうだ。

 
 
横浜FM、基本技術と機能的な戦術が生み出す”優れたパスワーク” 未完成でも差を見せつけた昨季王者の貫禄 | フットボールゾーン

— 【カメラマンの目】左右の鍵を握る水沼とエウベルがリズム良く展開

 リーグステージの違いはあるものの開幕を来週に控えた2月11日、昨年のJ1チャンピオンの横浜F・マリノスと天皇杯王者のヴァンフォーレ甲府が「FUJIFILM SUPER CUP(富士フィルム・スーパーカップ)2023」で対戦した。5万923人の観客が見守り、両チームが持ち味を存分に発揮した試合は横浜FMが2-1で勝利。新シーズンに向けて勢いを付ける価値ある勝利を挙げた。

 試合は横浜FMが多彩な攻めで主導権を握り、甲府が組織的な守備で対抗するという展開で進んだ。横浜FMは後方で素早くボールをつなぎながらリズムを生み出し、サイドに張る右の水沼宏太と左のエウベルの両翼が守備網を突破しチャンスを作っていった。このふたりの突破力が、昨年のJ1の覇者が展開する戦術の有効性を左右するカギとなるのだ。

 攻撃のキーマンらしく水沼、エウベルはともに縦への突破を強く意識し、積極的に相手の守備網に挑んでいった、しかし、4バックを敷きハイプレスで対抗する甲府の守備網を簡単には突破できない。このマークが厳しい状況にふたりはポジションを入れ替え、相手マーカーの守備意識を混乱させるなど、揺さぶりをかける工夫を見せる。なによりゴール裏からカメラのファインダーを通して映る横浜FMの背番号18番と7番は、自らが相手攻略の起点であることを自覚し、自信を持ってプレーしている。

 この2人を起点にパスワークでゴールを目指す横浜FMの優れている点は、選手たちが味方の動きを熟知し、その決められたプレーを確実に遂行することによって、局面を打開していくところにある。チームワークで崩すにしても、ボールを持った選手がパスの出しどころを探しているようでは、それは戦術とは言わない。その点、横浜FMのパスワークは出し手と受け手の意思疎通が高いレベルで交わされていて、意図ある連続プレーが展開される。全選手の戦術的理解度が高いのだ。

 パスの出し手は味方の動きを熟知し、受け手も的確にサポートし次のプレーへとつなげていく。流動的なサッカーの試合にあって、お互いがどう動くかを深く理解しているため、ワンタッチでのパス交換も多く、小気味良いリズムを生み出すことに成功している。手数の多さもゴールへと向かう姿勢の停滞とはならず、リーグ内にあってこのパスワークのリズムの良さが、同じスタイルを基本戦術としているチームとの大きな差であり、横浜FMの優れたところだ。

— 後半には攻撃的な助っ人を加え攻撃にアクセントを盛り込む

 前半戦で示したパスサッカーに加え、後半に入ると甲府のマークが疲労によって鈍ったと判断すると、大胆なドリブル攻撃を織り交ぜた攻撃へとシフトチェンジしていく。アンデルソン・ロペスはそれまで以上にフィジカルを武器にした単独突破でゴールへと向かい、中盤でも渡辺皓太がドリブルを多用した力強い推進力から前線へと進出し、スルーパスを供給していった。突破力のあるヤン・マテウスや攻撃全般をリードできるマルコス・ジュニオールの途中投入も、運動量が落ちた相手には効果を発揮することが確認できた。

 ただ、横浜FMのチーム状態は100パーセントではない。開幕が近づいたとはいえ、これから長丁場のシーズンを戦い抜き、まして優勝が現実として捉えられる横浜FMにとっては、タイトルの行方が見えてくる後半の勝負どころで力を最大限に発揮する必要があり、現時点でチームが完成しているわけではない。

 しかし、それでも横浜FMは戦う集団として高いレベルでの仕上がりを感じさせた。各選手の高い基本技術と機能的なサッカーへの追及が勝利の結晶となっている横浜FM。シーズン開幕を前にして、高みを目指せる仕上がりの良さが見られたトリコロール軍団は、今年もタイトル獲得の担い手であることは間違いない。

 
 

web Sportiva

2023/02/13 苦肉の策「典型的CB→急遽SB起用」が大当たり。昨季MVP岩田智輝の穴を埋める上島拓巳は横浜FM連覇のキープレーヤー|Jリーグ他|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva

原山裕平●取材・文

 右サイドバックでの出場を聞いたのは、わずか2日前だったという。

「小池龍太、小池裕太、そして松原健がケガをしてサイドバックの層が薄くなり、起用はチャレンジングでした。いくつかのオプションを持ちながらどうするか考えてきましたが、最終的には拓巳を使うことを決めました」

 横浜F・マリノスのケヴィン・マスカット監督は、今季の初陣となるヴァンフォーレ甲府とのスーパーカップに向けて、チームが緊急事態に陥っていたことを明かしている。

 本職の右サイドバックが不在となったなか、白羽の矢が立ったのが、今季柏レイソルから加入した上島拓巳(かみじま・たくみ/26歳)だった。

 本職はセンターバックの選手である。小学生の時から柏のアカデミーで育ち、中央大を経て2019年に柏に加入。プロ2年目にはアビスパ福岡に期限付き移籍し、当時J2だった福岡のJ1昇格に大きく貢献している。

 柏に復帰してからの2年間も主力としてプレーし、今オフにJ1王者へと籍を移した。身長186cmの高さと対人の強さが売りの、典型的なセンターバックの選手だ。

 横浜FMにとっては、昨季のMVPでセルティックに移籍した岩田智輝の穴埋めとしての補強だっただろう。本人もそのつもりだったはずで、シーズン最初の公式戦で「ほとんど初めて」というサイドバックでの出場は考えてもいなかったに違いない。

「大学の時に1試合か2試合やったことはありますけど、ほとんど初めてです。マリノスのサイドバックは特殊なポジショニングやスタイルがあるので難しさもありましたけど、自分にできること、求められていることを整理してピッチに立ちました」

 戸惑いながらも、”新参者”にはアピールのチャンスでもある。もっとも、やはりというべきか、ほとんど未経験のポジションをこなすことは簡単ではなかった。

— 【チャレンジを恐れぬ新参者】

 とりわけ苦しんだのは、攻撃の部分だっただろう。

 センターバックからボールを受けても前への選択肢はほとんどなく、うしろに下げるばかり。何度かダイレクトで縦方向を狙ったが、精度が足りず次の展開へと発展しない。逆に相手にカットされ、カウンターを浴びる機会も少なくはなかった。永戸勝也とエウベルが巧みな連動を見せた左サイドとは対照的に、上島のいる右サイドの攻撃は明らかにノッキングを起こしていた。

「いざ試合になると、自分がイメージしていたものとは違うものが出てきてしまった。パスミスだったり、トラップミスだったり、判断のミスが多くて……」

 しかし、上島はミスを繰り返しながらも、チャレンジを怖がらなかった。その姿勢が先制点を生み出すことになる。30分、上島の斜めのパスがスイッチとなり、巧みな連動から最後はエウベルが先制ゴールを奪取したのだ。

「試合を通して(アンデルソン)ロペスだったり、西村(拓真)選手のところは常に意識していました。成功したパスもあって、自分のよさを出せたのかなと思います」

 不慣れなポジションでも、自分のできることをしっかりとやる──。その思いが成果となって表れた瞬間だった。

 一方で、守備の部分でも難しさはあったはずだ。

 サイドではスピード系のアタッカーと対峙する機会が多く、センターバックとは守り方が異なる。実際に序盤は同サイドから相手にチャンスを作られていたが、時間が経つにつれてその頻度が減ってきたのは、上島の修正能力の高さだろう。

「今日は『3センターバックの右』のようなイメージでやってほしいと言われていました。リスク管理だったり、相手の左サイドにフタをするような役割を求められていました。前半は後手に回ってしまった部分もあったんですけど、後半はその役割をまっとうできたのかなと思います」

 攻撃参加を繰り出すサイドバックではなく、本職と同じく守備の意識を高く持ってプレーしたことが、異なるポジションであっても対応できた理由だろう。

 

Jリーグ

横浜F・マリノス優勝における野々村 芳和チェアマンコメント【FUJIFILM SUPER CUP 2023】:Jリーグ.jp

横浜F・マリノスの皆さま、FUJIFILM SUPER CUP 2023 優勝おめでとうございます。何度もあと一歩のところで届かなかったタイトルでしたが、6度目の舞台で悲願のスーパーカップ初優勝に輝きました。

シーズン開幕を告げる本大会は、1994年の初開催から今回で記念すべき30 回目の大会を迎えました。本日は、50,923人のお客様をお迎えし、入場可能数の上限100パーセントで、全席で声出し応援が可能となったことで、本来のスタジアムの光景にまた一歩近づいたと素直に感じました。今後、政府のコロナ対策も変化していき、Jリーグの試合でも様々な事象が起こると思いますが、元の世界に戻していくために、サッカーがその一助になればと思います。

優勝した横浜F・マリノスには、日本サッカーをリードしていく存在になってくれることを期待しています。また、惜しくも敗れたヴァンフォーレ甲府も、ピッチ上の選手はもちろん、甲府からも多くのサポーターが駆け付け、決してカテゴリーの異なるクラブ同士の対戦とは思えない良いゲームを見せてくれました。

第1回の開催以来、30回にわたり特別協賛として大会をご支援いただいている富士フイルムビジネスイノベーション株式会社、試合中継いただいた日本テレビをはじめ全ての大会関係者の皆さま、両チームのサポーターの皆さまが生み出す熱量によって素晴らしい「作品」となりましたことに心より御礼申し上げます。

今年、30周年を迎えるJリーグ、是非お楽しみください。

 
 

こけまりログ

2023/02/08 6度目の正直へ!「FUJI FILM SUPER CUP(富士フイルムスーパーカップ)」の優勝詣でを勝手にしてきた。

2022/02/10 【スタジアム観戦情報まとめ】2023/2/11(土)13:35KO FUJIFILM SUPER CUP 2023 横浜F・マリノスvs.ヴァンフォーレ甲府@国立競技場
 
 

 
 

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