【試合結果Webニュースまとめ(0○3)】2022/4/10(日)15:00KO J1鹿島アントラーズvs.横浜F・マリノス@県立カシマサッカースタジアム


【試合結果Webニュースまとめ(0○3)】2022/4/10(日)15:00KO J1鹿島アントラーズvs.横浜F・マリノス@県立カシマサッカースタジアム

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1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.Jリーグ.jp
3.Twitter / Istagram
4.ハイライト動画
5.Webニュースログ
6.今週の他会場など

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

明治安田J1 第8節 鹿島アントラーズ vs 横浜F・マリノス 試合データ | 横浜F・マリノス 公式サイト
 
 

Jリーグ.jp

【公式】鹿島vs横浜FMの試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2022年4月10日):Jリーグ.jp
 └ 入場者数 17,646人

監督コメント

[ ケヴィン マスカット監督 ]

エクセレントな試合でした。選手たちのメンタルが素晴らしく、強さが出ました。ホームで強いチームへのリスペクトは忘れませんでしたが、ボールを支配しようとピッチに入り、いい結果につながりました。繰り返しになりますが、メンタルの強さが出た試合です。

--運動量の差がプレー精度、最後の点差につながったように感じます。
見ての通り、前半は強度の高い展開でした。そして、ここのアウェイの戦いはメンタルの強さが大事になりますし、それがフィジカル面にも影響します。後半、フィジカル的に上回り、敵陣でどう支配しようかという中、パワフルでワクワクする試合ができました。

--リーグ戦では県立カシマサッカースタジアムで10年ぶりの勝利となります。
そうですね。選手たちが戦う姿勢を見せてくれ、結果をもたらしてくれました。けっして簡単ではない鹿島との対戦で、ファン・サポーターがいい雰囲気を作ってくれました。前節から選手を8人入れ替えたのですが、選手が勝ち取った素晴らしい勝利です。そして、ファン・サポーターにもいい試合を見せられてよかったです。

選手コメント

エウベル

チームとして素晴らしいパフォーマンスを見せられましたし、鹿島に素晴らしいゲームができました。鹿島がいまの順位にいるのはすごくポテンシャルのあるチームだからです。左サイドで組んだカツ(永戸 勝也)はすごくスキルの高い選手です。その意味でやりやすさはありましたが、チーム全体でいいパフォーマンスを見せられたからこそ、このような結果になりました。

自分はピッチに立てば、何らかの形で貢献することを心掛けています。特に今年はタイトルをみんな掲げている年です。獲れるとも思っているので、もっともっと貢献していきたいです。(県立カシマサッカースタジアムでのリーグ戦10年ぶりの勝利は)ジンクスは破るためにあります。鹿島などいつも優勝争いをしているチームから勝点を取ることが優勝に近づく重要なポイントなので、引き続きホームでもアウェイでも勝ち続けていきたいです。

岩田 智輝

まだまだ課題だらけですし、もっともっとできると思います。できたところはありましたが、ボールロストや縦パスを入れるところ、ゴール前でリラックスしてチャンスを決め切ることは大事になります。逆にできたところはビルドアップで相手をうまく剥がせたところと、セカンドボールを拾えたところだとは感じています。キー坊(喜田 拓也)と(西村)拓真くんが前半からすごくいいポジションを取ってくれていました。そこにうまく入れられることができたので相手コートに入れました。

(前節・広島戦まで先発した)CBをやっていたのですが、ボランチをしたくてウズウズしていました。ボランチではアグレッシブに行く自分の良さを出し、悔いが残らないようにやろうとは思っていました。相手は2トップが強力なので、CBとボランチの一枚で管理をしようと、セカンドボールを回収できたことは大きな収穫です。

(リーグ戦において県立カシマサッカースタジアムでは)2012年を最後に勝ててないのは試合前からちらほら耳に入り、すごく気合いが入っていたので勝てて良かったです。J1デビュー戦がここだったので、運命を感じます。(7日に誕生日を迎え)25歳のいい滑り出しになりました(笑)。

 
 

Twitter / Istagram


 
 


 
 


 
 

ハイライト動画


【鹿島アントラーズ×横浜F・マリノス|ハイライト】明治安田生命J1リーグ 第8節 | 2022シーズン|Jリーグ – YouTube
 
 

ネットニュース・Weblog

スポーツニッポン

横浜が9連敗中だった鬼門の地で3発快勝 J1通算1000試合目を飾る― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 横浜は10日、アウェーで鹿島と対戦し3―0で快勝した。後半37分のアンデルソン・ロペス(28)の先制点を皮切りに一気にたたみかけ、9連敗中だった鬼門の地でJ1通算1000試合目となった一戦を勝利で飾った。

 マスカット監督は0―2で敗れた6日のアウェー広島戦から先発を8人替え。序盤こそ一進一退の攻防が続き、上田、鈴木の強力2トップに得点チャンスを与えた。それでも後半に入ると5連勝と波に乗っていた相手を攻守で圧倒。1―0後半44分にエウベルのクロスから西村が頭で押し込み試合を決定づけると、アディショナルタイムには相手のオウンゴールでダメ押し。マスカット監督は「鹿島という強い相手にメンタルの強さが出た試合になった」と奮闘した選手たちをたたえた。

 12日にはベトナムでACL1次リーグ(ベトナム)初戦を迎える。主将のMF喜田は「クラブの歴史を変えるために行く。意思統一をしっかりして臨みたい」と、悲願のアジア初制覇へ強い意気込みをのぞかせた。

 
 

ニッカンスポーツ

【横浜】10年ぶりカシマスタジアムで勝利 8人入れ替えが成功「メンタルが素晴らしかった」監督 – J1 : 日刊スポーツ

横浜F・マリノスは鹿島アントラーズに3-0で快勝した。リーグ戦でカシマスタジアムで白星を挙げるのは10年ぶり。

7日のサンフレッチェ広島戦から先発を8人入れ替え、フレッシュな選手を起用したのが奏功。最後は、鹿島に走り勝った。マスカット監督は「選手たちのメンタルが素晴らしかった」とたたえた。 今季、鹿島から加入したDF永戸勝也(27)は後半37分にセットプレーから先制点をアシスト。FWエウベル、DF角田とのコンビで左サイドを制圧し、指揮官から「(横浜に)加わってから最高の試合をしてくれた」と賛辞を受けた。

永戸の主なコメントは以下の通り。

-試合を振り返って

永戸 「セットプレーからでしたけど、1点こじあけることができて、そこから試合を優位に進められた。でも、やっぱり鹿島は嫌らしいところにボールを持ってきて、ビッグチャンスも何度か作られた。どっちに転んでもおかしくないゲームだったかなと思っています」

-古巣に勝利

永戸 「チームとして広島戦で負けて、連敗してACLに行くのは絶対流れもよくない。そこは変えなきゃいけないなと思っていた。僕は広島戦に出場はなかったので、フレッシュでしたし、チームを押し上げていけるようにプレーしました」

-雰囲気は?

永戸 「懐かしいなという気持ちと、やっぱり赤いサポーターがいっぱいいるのを見ると、迫力あるなっていうのを感じました」

-監督が絶賛していた

永戸 「監督も口酸っぱく僕に対して言ってくれる部分もあるので、それに応えたいって気持ちが多いですし、今日のプレーに関してはしっかりフレッシュだったので。運動量を持って前に攻撃絡むことが多かったと思いますし、結果的にセットプレーからアシストにはなりましたけど、こういう結果をもっとどんどん残していけたら」

-カシマスタジアムで10年ぶりの勝利

永戸 「ロペスだったり、(西村)拓真だったり、僕もそうですけど、新しく来た選手が流れを変えたんじゃないかなと思います」

 
 

サンケイスポーツ

鹿島、連勝は「5」でストップ…横浜Mが3発快勝で上位対決を制す – サンスポ

開幕7戦を6勝1敗として前節終了時点で首位に浮上した鹿島が、勝ち点15で4位の横浜FMをホームに迎えた。

注目の上位対決は序盤から一進一退の攻防で推移する。13分に樋口雄太のクロスからファン・アラーノが際どいヘディングシュートを放った鹿島は、25分にビッグチャンス。右サイドから鈴木優磨が上げたクロスにファーサイドのアルトゥール・カイキが頭で合わせる。しかし、この強烈なヘディングシュートはクロスバーに弾かれ、先制点とはならない。

さらに鹿島は41分、GKクォン・スンテのパントキックで一気に抜け出した上田綺世がGKと一対一に。しかし、上田が左足で放ったシュートはコースが甘く、GK高丘陽平のセーブに遭う。

迎えた後半も先に鹿島が好機を迎える。52分、樋口が蹴った右CKにニアサイドで三竿健斗がヘッド。このシュートが枠を捉えたが、ここもGK高岡が好セーブで得点を許さない。

一方の横浜FMはハーフタイム明けに仲川輝人に代えてエウベル、60分に水沼宏太を下げて宮市亮をそれぞれ投入。62分には小池龍太のクロスにニアで宮市が合わせるも、シュートは枠を捉えることができない。

終盤にかけてもお互い勝ち点3を目指して前に出る。すると、均衡を崩したのは横浜FMだった。82分、永戸勝也の左CKに正面で飛び込んだのはアンデルソン・ロペス。力強いヘディングシュートを突き刺して待望のゴールを生み出す。

 
 
10年ぶり鬼門カシマで勝った! 横浜M、終了間際に3発で2位浮上 – サンスポ

明治安田J1第8節最終日(10日、鹿島0-3横浜M、カシマ)「明治安田生命Jリーグ」で、横浜Mは終盤にゴールを重ね、鹿島に3―0で快勝した。勝ち点18で2位に浮上し、連勝が5で止まった鹿島は得失点差で3位となった。

長く閉ざされた鬼門をこじ開けた。カシマスタジアムでは2012年以来10年ぶりのリーグ戦勝利を手にすると、横浜Mイレブンは抱き合って喜び、敵地に駆け付けたサポーターからも大きな歓声が上がった。

「ずっと勝っていないことはわかっていたけど、意識しすぎずに入った。みんなの姿勢を見て、心配ないと思った」

主将のMF喜田は胸を張った。0-0の後半37分に左CKからFWアンデルソンロペスが頭で先制点を決めると、同44分にはMF西村が追加点。ロスタイムにはオウンゴールで駄目押しの3点目を奪い、対鹿島戦の連敗を5でストップ。12年から続いた敵地での連敗も9で止めた。

両チームとも中3日で続いた3連戦の最後。前節から先発8人を入れ替えた横浜Mに対し、鹿島は変更なし。「ゼロで抑えれば、後半は相手の運動量が落ちると思っていた」とDF永戸。狙い通り終盤に得点を重ねて鹿島の連勝を5で止め、2位に浮上した。

 
 

スポーツ報知

横浜FM永戸勝也は古巣対決でCKから決勝点アシスト「運動量持って前に行くことができた」 : スポーツ報知

 横浜FMは敵地で鹿島に3―0で勝利した。後半37分、左CKにFWアンデルソンロペスが頭を合わせ、今季4ゴール目となる先制点を奪った。同44分にはFWエウベルの左クロスにFW西村拓真がヘディングで追加点。同アディショナルタイムにはオウンゴールで突き放した。リーグ史上最速でJ1通算1000試合目を迎えた横浜FM。敵地で9年白星なしの鬼門を打ち破り、上位対決を制して勝ち点3をつかんだ。

 ロペスの決勝点をCKでアシストしたのは昨季まで鹿島に所属し、古巣対決となったDF永戸勝也。後半開始から投入されたFWエウベルとも絶妙なコンビネーションで左サイドを崩すなど、マスカット監督も「彼のこれまでの試合で一番のパフォーマンスだった」と評価した。

 古巣との一戦に「懐かしい気持ち。サポーターは迫力あった」と感じたが、試合前から強調したように「平常心」を意識。「どっちに転んでもおかしくない試合」と永戸が語ったように、きっ抗した展開が続いたものの、後半は運動量でも勝り押し込んだ。「前半0で抑えられれば運動量が落ちることは予想していて、そこを突くことができた。運動量を持って前にいくことができて、僕たちのサッカーを続けて1点こじ開けられて、優位に進められた。シンプルにつけて上げて、縦にいけたことが2、3点目にもつながった」とうなずいた。

 敵地で10年ぶりの勝利を収めたチームは、弾みをつけてアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に向かう。「チームを押し上げられるように。こういう結果をどんどん出したい」とアジアの戦いを見据えて力を込めた。

 
 
強力FW抑え横浜FMが鹿島に完封勝利 DF角田涼太朗「すごく強度の高い試合」「勝てたことが何より」 : スポーツ報知

 横浜FMは敵地で鹿島に3―0で勝利した。後半37分、左CKにFWアンデルソンロペスが頭を合わせ、今季4ゴール目となる決勝点を奪った。同44分にはFW西村拓真がヘディングで追加点。同アディショナルタイムにオウンゴールで突き放した。リーグ史上最速でJ1通算1000試合目を迎えた横浜FM。敵地で9年白星なしの鬼門を打ち破り、上位対決を制して勝ち点3をつかんだ。

 5連勝中、暫定首位に立つ鹿島で脅威となっていたのがFW上田綺世とFW鈴木優磨の2トップ。DF角田涼太朗と畠中槙之輔のセンターバック、そしてGK高丘陽平を中心にほとんど仕事をさせなかった。長い時間上田と対峙(たいじ)した角田は、「絶対負けたくないと思っていた。集中して入ることを心がけた」。鋭い読みで相手の出足を止め、1対1や空中戦でも強さを発揮した。

 強力なFW陣を抑えて、チームは5試合ぶりの完封勝利。角田は試合後、ピッチに突っ伏し、拳をたたきつけて喜びを爆発させていた。「すごく強度の高い試合で、チームが勝てたことが何より。0に抑えて勝てたのは自分にとっても大きな自信につながる」と手応えにうなずき、勝利をかみ締めた。

 前節・広島戦では完敗を喫したが、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に向けて勢いをつけた。勝利にも「前半ゴールキックから決定機を作られてしまったので反省。もっともっと高みを目指したい。完璧なわけではないので、もっとチームに貢献できれば」と慢心することなく、先の成長を見据えた。

 
 

サッカーダイジェスト

A・ロペス&西村のヘッド弾!さらにOGで加点。伝統の“オリジナル10”対決は横浜が3-0完勝、鹿島は連勝が「5」でストップ | サッカーダイジェストWeb

— 前半から攻守両面で激しいバトルが展開

 Jリーグは4月10日、J1第8節の8試合を各地で開催。県立カシマサッカースタジアムでは、鹿島アントラーズと横浜F・マリノスが相まみえた伝統の“オリジナル10対決”が行なわれ、3-0で横浜が勝利した。

 両チームのメンバーは以下のとおり。

鹿島/ホーム 監督:レネ・ヴァイラー
スタメン)
GK:1クォン・スンテ DF:32常本佳吾、5関川郁万、6三竿健斗、2安西幸輝 MF:7ファン・アラーノ、14樋口雄太、11和泉竜司、17アルトゥール・カイキ FW:18上田綺世、40鈴木優磨
サブ)
GK:31沖悠哉 DF:16小田逸稀、20キム・ミンテ MF:10荒木遼太郎、27松村優太、8土居聖真 FW:19染野唯月

横浜/アウェー 監督:ケヴィン・マスカット
スタメン)
GK:1高丘陽平 DF:25小池龍太、4畠中槙之輔、33角田涼太朗、2永戸勝也 MF:8喜田拓也、24岩田智輝、30西村拓真 FW:18水沼宏太、11アンデルソン・ロペス、23仲川輝人
サブ)
GK:50オビ・パウエル・オビンナ DF:27松原健、5エドゥアルド MF:6渡辺皓太 FW:17宮市亮、7エウベル、9レオ・セアラ

 前半から、攻守の両局面で激しいバトルが展開。お互いにインテンシティが高く、相手ゴール前でのシーンも数多く作るなど見応えある内容となった一方、スコアボードは動かず、スコアレスで折り返す。

 迎えた後半、攻勢を強めた横浜が鹿島ゴールに迫るが、なかなかゴールを割れない。鹿島は粘り強い守りで対抗していく。

 圧倒的なポゼッション率で横浜が押し込むなか、アウェーチームがついに均衡を破る。82分、永戸のCKからA・ロペスが豪快なヘディングシュートを叩き込む。横浜はさらに89分に西村のヘッド弾、90+4分に相手のオウンゴールでリードを広げる。

 試合はそのままタイムアップ。横浜が敵地で勝点3を奪取、5連勝中の鹿島は6試合ぶりの黒星となった。

 
 

サッカーキング

鹿島の連勝は5でストップ…横浜FMが終盤の3得点で上位対決制す! | サッカーキング

 明治安田生命J1リーグ第8節が10日に行われ、鹿島アントラーズと横浜F・マリノスが対戦した。

 注目の上位対決は、序盤からスピーディな攻防が繰り広げられる展開に。ホームの鹿島は24分、右サイドでルーズボールを回収した鈴木優磨がクロスを送り、ゴール前のアルトゥール・カイキが頭で合わせたが、クロスバーに嫌われてゴールとはならない。

 鹿島は41分にも決定機を迎える。GKクォン・スンテが前方にロングボールを放り込むと、上田綺世が収めて相手DFと入れ替わり、GKとの一対一を迎える。高丘陽平の股の間を狙ったが、シュートは防がれてゴールにはならない。前半はゴールが生まれずにスコアレスで折り返す。

 52分、鹿島は右コーナーキックから樋口雄太がアウトスイングのボールを供給。ニアに飛び込んだ三竿健斗がヘディングで合わせると、シュートは枠を捉えていたものの、高丘のファインセーブに阻まれた。

 横浜FMは後半に入ってからエウベルや宮市亮を投入すると、高い位置でボールを奪える回数が増え、敵陣に押し込む時間が続く。79分には左サイドでフリーキックを獲得し、キッカーの永戸勝也はアウトスイングのボールを供給。角田涼太朗が頭で合わせたが、相手GKクォン・スンテに止められる。

 そして81分、試合の均衡が破れる。横浜FMは左CKから永戸がアウトスイングのボールを供給すると、ニアに飛び込んだ畠中槙之輔には合わなかったが、抜けたボールにアンデルソン・ロペスが反応。力強いヘディングをゴールに突き刺し、アウェイチームが先制した。

 89分、横浜FMに大きな2点目が生まれる。左からエウベルが右足でクロスを送ると、飛び込んだ西村拓真が頭で合わせてネットを揺らした。後半アディショナルタイム4分にはスルーパスに抜け出した西村の折り返しが相手のオウンゴールを誘い、決定的な3点目を獲得する。

 試合はこのまま終了し、鹿島はリーグ戦6試合ぶり黒星で今季2敗目、横浜FMは2試合ぶり白星で今季5勝目となった。

 鹿島の次戦は13日に行われ、JリーグYBCルヴァンカップ・グループステージ第4節でセレッソ大阪と対戦する。横浜FMは来週から約2週間にわたって、ベトナムで集中開催されるAFCチャンピオンズリーグ・グループステージに参戦する。初戦は16日に行われ、ホアンアイン・ザライ(ベトナム)と対戦する。

 
 

ゲキサカ

横浜FMが5連勝・鹿島を止めた!! 終盤猛攻3ゴールで“鬼門”カシマを攻略 | ゲキサカ

 J1リーグは10日、第8節を各地で行い、横浜F・マリノスが鹿島アントラーズを3-0で破った。スコアレスのまま迎えた終盤にFWアンデルソン・ロペスとFW西村拓真が2ゴールを決めると、アディショナルタイムにはオウンゴールで追加点。5連勝の鹿島をストップし、16日にスタートするAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に大きな弾みをつけた。

 ホームの鹿島は今季6勝1敗で暫定2位。首位の川崎FはACLに備えて3試合多く消化しているため、独走級の好調を続けている。5連勝中の今節は4日前の前節・福岡戦(○1-0)と同じ11人が先発。MFディエゴ・ピトゥカの出場停止が続く中、引き続きMF和泉竜司がボランチに入った。

 対する暫定4位の横浜FMはベトナムでセントラル開催されるACL前最後のリーグ戦。前節・広島戦(●0-2)からの中3日連戦に向けて先発8人を入れ替え、GK高丘陽平、DF永戸勝也、MF岩田智輝のみ引き続きの先発となった。また直近試合で途中出場が続いていたDF畠中槙之輔が負傷した2月27日の第2節・柏戦以来の先発復帰を果たした。

 試合は立ち上がりから締まった展開。両チームともに目立ったミスはないが、互いの攻守の切り替えが素早いことで、なかなかチャンスが生まれない。それでも徐々に主導権を握ったのはホームの鹿島。FW鈴木優磨がサイドに流れることでボールを引き出し、クロス攻撃から脅威を与えていた。

 横浜FMも前半16分に右サイドからカットインした岩田が左足シュートを狙うと、同18分にはカウンターからFW仲川輝人がパスを送り、MF水沼宏太の折り返しにA・ロペスが反応。トラップは収まらなかったが、惜しい場面を迎えた。鹿島は直後、DF小池龍太からボールを奪った鈴木が左サイドを攻め上がり、グラウンダーでクロスを送るも通らず。互いにゴールが遠い。

 鹿島は前半25分、この試合で一番の決定機。右サイドに流れた鈴木のクロスからFWアルトゥール・カイキがヘディングシュートを狙った。だが、これはクロスバーに直撃。同31分にはカウンターから抜け出したFWファン・アラーノのパスを鈴木が流し、FW上田綺世が強烈なシュートを放つも、GK高丘陽平の正面に飛んだ。

 なおも攻める鹿島は前半39分、自陣左サイドでボールを持った鈴木が積極的なドリブル突破で次々に相手を抜き去り、単独カウンターをスタート。だが、スルーパスに抜け出したJ・アラーノの折り返しは上田に合わない。同41分にはGKクォン・スンテのパントキックを横浜FMのDF角田涼太朗が処理し切れず、上田が抜け出して右足で狙ったが、股下のボールは高丘のスーパーセーブに阻まれ、スコアレスでハーフタイムを迎えた。

 後半開始時、横浜FMは仲川に代わってFWエウベルを投入。すると横浜FMが最初に決定機を迎えた。同3分、FW西村拓真のポストプレーから右サイドで起点をつくり、細かいパスをつなぎながらDF小池龍太が左サイドに展開すると、エウベルのスルーパスから永戸がペナルティエリア角を攻略。だが、折り返しのボールはA・ロペスが合わせられず、再び奪い返してのパスもファーに流れ、ゴールには結びつかなかった。

 対する鹿島は後半7分、MF樋口雄太のCKにDF三竿健斗が反応。相手はフィールドプレーヤー全員がペナルティエリア内に入ってきた中、ニアで見事に合わせたが、高丘のビッグセーブに阻まれた。その後も一進一退の攻防は続き、緊迫ムードで時間が流れる。横浜FMは同16分、水沼に代わってFW宮市亮を投入した。

 すると直後の後半16分、左サイドからのスローインがゴール前に流れ、宮市がボレーで狙うも枠外。同18分にも小池龍のクロスから宮市がシュートを狙い、立て続けにチャンスを作った。やや劣勢が続いた鹿島も同19分、A・カイキとアラーノを下げてMF土居聖真とMF松村優太を投入。その後も攻め込まれる時間が続いたが、同24分に松村が果敢なカットインシュートでゴールを狙った。

 鹿島は後半27分、鈴木がカウンターを仕掛けるも横浜FMの畠中が完璧なボール奪取で対応。その後も横浜FMは敵陣深くに押し込み続け、A・ロペスや西村がゴールに迫る。同34分にはエウベルが左サイド深くでFKを獲得し、永戸のキックから角田がフリーでヘディングシュート。だが、これはGKの正面に飛んだ。

 それでも後半37分、ついに横浜FMが均衡を破った。波状攻撃で獲得した左CKを永戸がゴール前に送り込むと、ブロックの背後から飛び込んだA・ロペスが強烈なヘディングシュート。ここまで好守を見せていたクォンの牙城を破り、ゴールネットに突き刺した。

 さらに攻める横浜FMは同44分、左サイドでタメをつくったエウベルのクロスに反応した西村がヘディングシュートを決めて追加点。アディショナルタイムにもエウベルを起点に左サイドを攻め上がり、FWレオ・セアラの折り返しから三竿のオウンゴールでダメ押し点が入った。終盤の3発で鹿島を制した横浜FMは“鬼門”の敵地カシマで10年ぶりの白星を収めた。

(取材・文 竹内達也)

 
 
またもヘディング弾の横浜FM西村拓真「新たな自分が見られた」 | ゲキサカ

 横浜F・マリノスFW西村拓真の今季4ゴール目は、またしてもヘディングでの一撃だった。前々節のFC東京戦後(○2-1)に「クロスからあまり得点した覚えはない」と自身の過去を振り返っていたが、横浜FM加入後は4点中3点がヘディングシュート。この日の取材対応では「新たな自分が見られた」とフィーリングを語った。

 西村はDF永戸勝也からのクロスで先制ゴールを挙げた前々節・FC東京戦(○2-1)の試合後、驚きの言葉を発していた。「去年くらいからジャンプが高くなり始めて、なんか上手く決まっている感じ」。ロシアとポルトガルでの海外挑戦を経て、20代中盤にして訪れた成長期——。ヘディングでのゴール量産に「初めての感覚」と自身でもびっくりの様子だった。

 それでも鹿島との上位対決となったこの日、西村は再びヘディングでのゴールを重ねた。1-0で迎えた後半44分、FWエウベルからのクロスボールに反応すると、力強く頭をスイング。「あまり動きすぎず、しっかり敵とスペースを見られていて、エウベルがいいボールをくれた」。高い打点からギリギリのコースに突き刺した。

 このゴールが決定打となり、チームは10年ぶりに鬼門カシマで勝利。J1リーグタイトル奪還のためにも、来週末に迫るAFCチャンピオンズリーグ(ACL)開幕に向けて勢いをつけるためにも、大きな白星となった。

 ケヴィン・マスカット監督は試合後、西村を「チームのために走ってくれるし、素晴らしいプレーも見せてくれる。ゴールを決めるより、チームにとって何がベストなのか、チーム全体で勝ちにいくことを考えて、手を抜かずにスタートから最後までチームのために走ってくれる素晴らしい選手」と称賛した。

 西村自身もチームへの思いについて「ここに来てそういう思いが自分の中でも強く出ている。それがうまく結果につながっていると思う」と述べ、ここでも“新たな自分”をのぞかせた。「得点は別にそこまで意識していないけど、1試合1点(が目標)。その1試合に向けて全力でやるのは変わらない」。アジアの厳しい戦いでも「過密で大変だと思うけどチームで乗り越えていきたい」と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)

 
 
「去年の悔しさを忘れたことはなかった」横浜FM高丘陽平がスーパーセーブ連発で“鬼門”攻略 | ゲキサカ

 終盤まで0-0で進んでいった上位対決の中で、勝敗を大きく分けたのは横浜F・マリノス守護神による2つのスーパーセーブだった。無失点で勝利に導いたGK高丘陽平は「鹿島のようなチームとやる時には90分間で決定機は絶対に何個かあるので、自分が止めるか止めないかが勝敗に直結すると思っていた。自分としても準備できていたし、心構えはできていたので落ち着いて対応できた」と胸を張った。

 最初の決定機は前半41分に訪れた。鹿島GKクォン・スンテの高弾道パントキックが自陣ゴール前に飛んでくると、横浜FMは最終ラインで処理することができず、うまくボールを収めたFW上田綺世がエリア内に侵入。ところが、そこに立ちはだかったのが高丘だった。股下を狙ってきたボールにしっかり狙いを定め、スーパーセーブ。味方のミスで招いた大ピンチからチームを救った。

 高丘によると、このセーブには昨季の苦い経験が活きていたという。「去年のホームでやった時、上田選手に股を抜かれて失点したシーンがあって、今日もそのシーンになった時に股が来るんじゃないかというのが一瞬よぎった」。昨年8月28日の日産スタジアムでの対戦で、左サイドを攻め上がってきた上田に股を抜かれて失点。その教訓もあって「それで股下のシュートに対応できたと思う」と振り返った。

 また後半7分にも、MF樋口雄太の右CKに反応したMF三竿健斗の強烈なヘディングシュートをファインセーブ。やや劣勢となりかけていた時間帯だっただけに、勝敗を大きく左右するビッグプレーだった。こうした守護神の活躍で0-0の状況が保たれ、チームは終盤でのゴールラッシュにより勝利。3-0で終わった試合とはいえ、高丘はMVP級の働きを見せた。

 チームにとって10年ぶりとなるカシマでの勝利なら、高丘にとっても“鬼門突破”となった。昨季のアウェーゲームでは、1-0で迎えた前半40分に自身のファンブルから同点ゴールを許し、反撃を狙った終盤にも足元でのボール処理を誤って失点するなど、高丘のミスから3-5の敗戦を喫した記憶があるからだ。

「去年のことなので分けて考えるようにしていたけど、去年の悔しさを忘れたことはなかった」。試合後、静かに心境を吐露した26歳は「アウェーのカシマで勝つのはなかなか難しいけど、チーム全員で掴み取った勝利だと思う」と謙虚に喜びを語った。

(取材・文 竹内達也)

 
 
スタメン復帰戦で好調鹿島封じた横浜FM畠中槙之輔「しっかり弾き返そうと話していた」 | ゲキサカ

 横浜F・マリノスDF畠中槙之輔にとって、この日は2月27日の第2節・柏戦以来となる先発出場だった。。対戦相手は攻撃陣が好調の鹿島アントラーズ。強力な2トップに対して厳しい局面を強いられることも懸念されたが、日本代表経験者にふさわしい安定したパフォーマンスで完封勝利に導いた。

「相手が2トップで完結できる力のある選手たちだったので、僕とツノでしっかり弾き返そうという話をしていた。何回か競り負けるシーンはあったけど、それでもピンチをつくられないように粘り強く守備ができてよかった」。

 鹿島が誇るFW上田綺世、FW鈴木優磨の2トップは今季の好調を牽引する2トップコンビ。相手はシンプルなロングフィードで展開をひっくり返そうと試みてきたが、そのたびに畠中とDF角田涼太郎のCBコンビが粘り強いヘディングと身体の寄せで立ちはだかった。

 柏戦で右ハムストリングを痛め、復帰後は今月2日の前々節FC東京戦(○2-1)と前節広島戦(●0-2)での途中出場により試運転。先発では試合感不足も危惧していたようだが、「1か月ぶりというのもあって入りがどうかなというのもあったけど、集中して試合に臨めたら変な雰囲気はなく、しっかり試合に入れたのでよかった」と準備の面でも安定感が光った。

「僕がスタメンで出るということで、前の選手や中盤の選手にもっと自信を持って気持ちよくやらせてあげよう、後ろから支えてあげようと思っていた」。そんな働きはこれからベトナムでセントラル開催されるACLグループリーグでも不可欠だ。厳しいアジアの戦いを見据えた畠中は「自分たちは自分たちのサッカーができればいい結果を残せると信じているので、そこに集中して頑張りたい」と意気込んだ。

(取材・文 竹内達也)

 
 

Goal.com

鹿島、連勝は「5」でストップ…横浜FMが3発快勝で上位対決を制す | Goal.com

【Jリーグ(J1)結果】明治安田生命J1リーグは4月10日に第8節が開催。県立カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズと横浜F・マリノスが対戦した。

開幕7戦を6勝1敗として前節終了時点で首位に浮上した鹿島が、勝ち点15で4位の横浜FMをホームに迎えた。

注目の上位対決は序盤から一進一退の攻防で推移する。13分に樋口雄太のクロスからファン・アラーノが際どいヘディングシュートを放った鹿島は、25分にビッグチャンス。右サイドから鈴木優磨が上げたクロスにファーサイドのアルトゥール・カイキが頭で合わせる。しかし、この強烈なヘディングシュートはクロスバーに弾かれ、先制点とはならない。

さらに鹿島は41分、GKクォン・スンテのパントキックで一気に抜け出した上田綺世がGKと一対一に。しかし、上田が左足で放ったシュートはコースが甘く、GK高丘陽平のセーブに遭う。

迎えた後半も先に鹿島が好機を迎える。52分、樋口が蹴った右CKにニアサイドで三竿健斗がヘッド。このシュートが枠を捉えたが、ここもGK高岡が好セーブで得点を許さない。

一方の横浜FMはハーフタイム明けに仲川輝人に代えてエウベル、60分に水沼宏太を下げて宮市亮をそれぞれ投入。62分には小池龍太のクロスにニアで宮市が合わせるも、シュートは枠を捉えることができない。

終盤にかけてもお互い勝ち点3を目指して前に出る。すると、均衡を崩したのは横浜FMだった。82分、永戸勝也の左CKに正面で飛び込んだのはアンデルソン・ロペス。力強いヘディングシュートを突き刺して待望のゴールを生み出す。

さらに横浜FMは89分、エウベルが左サイドからクロスを入れると、正面で合わせた西村拓真がヘディングシュートを流し込んで2点目。アディショナルタイムにはレオ・セアラの折り返しが三竿健斗のオウンゴールを誘って3-0で勝利した横浜FMが今季3勝目を挙げた。一方、鹿島はリーグ連勝が「5」でストップしている。

 
 

サカノワ

【鹿島0-3横浜FM】マリノス、怒涛の終盤3ゴール!A・ロペス、西村拓真、OGと猛攻 | サカノワ

— 勝点18で並ぶ――。

 注目の一戦、横浜F・マリノスが82分からアンデルソン・ロペス、西村拓真、オウンゴールと3ゴールを叩き込み、鹿島アントラーズに3-0の勝利を収めた。

 両チームともにチャンスを作り出すものの、守備陣も高い集中を保ちゴールを決め切れない。しかし試合終盤、実績ある選手がベンチに数多く控えていた横浜FMが猛攻を展開する。

 82分、永戸勝のコーナーキックにアンデルソン・ロペスがヘディングで合わせて均衡を破る。すると反撃を試みて鹿島の布陣が間延びしたところを見逃さず、89分、エウベルのクロスから西村が頭で叩き込み2点目! さらにアディショナルタイムにもオウンゴールでトドメを刺してみせた。

 畠中槙之輔が戦列に復帰した横浜FMは状況に応じてラインを深く設定し、鹿島の脅威である日本代表の上田綺世、そして鈴木優磨の2トップのスピードを奪うことに成功。そのなかでチーム全体が連動し合い、最後に結実した。

 試合後のフラッシュインタビューで、横浜FMのケヴィン・マスカット監督は「自分たちのサッカーを表現してくれました。フレッシュな選手が加わり、後半はもっともっと行こうと伝えました。相手の敵陣で試合を進めることができました」と喜んだ。

 一方、鹿島のレネ・ヴァイラー監督は「ホームでの0-3は厳しい結果ですが、前半からいいゲームをできました。こうした素晴らしい相手に対してこのようなゲームをできたことをプラスに捉えたい。得点につなげるようなチャンスもありました。さらに向上させていくために、これを受け止め進んでいきます」と語った。

 両チームは勝点18で並び、横浜FMが2位、鹿島が3位に。鹿島は2ポイント差で首位に立った川崎フロンターレ、横浜FMよりも消化が2試合少ない。

 
 

フットボールチャンネル

横浜F・マリノス、背番号2は「最高の試合をした」。如実に出た鹿島アントラーズとの差、J1王者を凌ぐレベルにあるのは…【コラム】 | フットボールチャンネル

明治安田生命J1リーグ第8節、鹿島アントラーズ対横浜F・マリノスが10日に行われ、0-3でマリノスが勝利した。終盤まではスコアが動かなかったが、終わってみれば敵地でマリノスが力の差を見せた。両者の差はどこにあったのか。そして、マリノスの左サイドでは、新加入の背番号2が躍動していた。(取材・文:元川悦子)

— 鬼門の敵地に乗り込んだ横浜F・マリノス

 4月6日のアビスパ福岡戦を1-0で勝利し、その時点で暫定首位に浮上した鹿島アントラーズ。逆に横浜F・マリノスはサンフレッチェ広島に0-2の不覚を取り、4位に後退している。直後の9日に川崎フロンターレが柏レイソルを下して首位奪還したこともあり、マリノスとしては10日の鹿島との上位対決で何としても勝ち点3がほしかった。

 しかしながら、敵地・カシマスタジアムは鬼門。過去10年間に渡って勝利を手にしていなかった。

「鹿島の地に来て勝つためにはメンタルの強さが大事。それが出ればフィジカルにもつながる」とケヴィン・マスカット監督は選手たちを力強く鼓舞。広島戦から先発8人を入れ替えてゲームに入った。

 序盤はやや鹿島が主導権を握る展開。特に右サイドのファン・アラーノと常本佳吾が積極的な仕掛けを見せ、マリノスの仲川輝人と永戸勝也の縦関係は守勢を強いられた。

「鹿島は3連戦目でメンバーを変えずに来ていたんで、僕自身の考えとしては、前半をゼロで終えることができれば、運動量がだいぶ落ちてくるかなと予想していた」と昨季まで鹿島の一員だった永戸は冷静に戦況を見つめていた。前半13分のファン・アラーノのヘッド、25分にアルトゥール・カイキのヘッドがクロスバーを直撃したシーンなど、確かに何度かピンチもあったが、チーム全体として慌てずにどっしりと構えていた。

 4-2-3-1のトップ下に陣取った西村拓真も「前半は特に圧力は感じなかった。カウンターのところだけってシーンが多かったので、僕ららしいフットボールができていた」と自信を持ってプレー。0-0で折り返した前半45分に手応えを感じていた様子だった。

— 選手交代の意図「エウベルをサイドに張らせて…」

 迎えた後半、マスカット監督はアクションを起こす。左サイドの仲川に代えてエウベルを投入。攻撃のギアを一気に上げたのだ。

「エウベルをサイドに張らせて、1対1なり僕が絡んでいくという状況を監督が作りたいと言っていた。それを心がけてシンプルにボールをつけてあげて、横につくなり、縦に抜けるなり、コンビネーションを出しながらやろうと思っていました」

 永戸が説明する通り、彼ら2人にボランチの岩田智輝、左CBの角田涼太朗が絡んで相手を押し込み、数多くのチャンスを作るようになる。

 鹿島のレネ・ヴァイラー監督も後半の早い時間帯にアラーノとアルトゥール・カイキの両翼に代え、土居聖真と松村優太を起用。残り15分を切ったところで中盤を支えていた和泉竜司と攻撃の要・鈴木優磨も下げて、キム・ミンテと染野唯月を入れた。早めの入れ替えで運動量と強度の維持に務めていた。

 だが、キム・ミンテをアンカーに据え、その前に樋口雄太や土居らを並べる形に急造感が否めず、非常にバランスが悪くなってしまう。ここまで守備陣も相手の猛攻を耐え忍んできたが、自陣に引かされ、追い込まれてしまった。

 ここで畳みかけたのがマリノスだった。

— 「誰が出てもマリノスのサッカーができる」

 均衡が破れたのは後半37分。永戸の左CKにアンデルソン・ロペスが飛び込み、打点の高いヘッドを豪快に決め、待望の先制点を手に入れる。ロペスのマークには関川郁万がついていたはずだったが、対応が遅れ、三竿健斗との間に入られる格好になった。そういうスキを突ける老獪さがロペス。残り10分を切ったところでの先制弾は鹿島に大きなダメージを与えた。

 その後もマリノスは攻撃の手を緩めず、後半44分にも左サイドから2点目を叩き出す。永戸と岩田が絡んだ崩しからエウベルの浮き球のクロスを決めたのは西村だった。

「あまり動きすぎず、しっかりと敵とスペースを見ることができて、エウベルがいいボールをくれたんでよかったです」と背番号30は満面の笑みをのぞかせた。こうやって決めるべき人が決められる時のマリノスはやはり強い。

 後半ロスタイムにも3点目が生まれる。エウベルからレオ・セアラとつなぎ、マイナスのクロスに宮市亮が飛び込んだと思った瞬間、三竿の懸命のクリアがオウンゴールになってしまった。途中出場の面々が絡んで奪ったダメ押し点に宮市も「誰が出てもマリノスのサッカーができる」と目を輝かせた。

 ここまでのリーグ10試合を幅広い戦力とともにターンオーバーしながら戦ってきたマリノスと、固定メンバー中心に8戦を消化してきた鹿島との差が如実に出た格好となった。この総合力と選手層は首位・川崎をしのぐレベルにあると言っても過言ではないはずだ。

 こうしてマリノスは3-0で勝利。因縁のカシマスタジアムで10年ぶりの白星を挙げることに成功した。その原動力となったのは、後半から活性化された左サイドの面々だろう。とりわけ古巣対決の永戸は「このチームに加わってから最高の試合をした」とマスカット監督から絶賛されるパフォーマンスを披露。直接的なアシストは1つだったが、2・3点目にも絡んでおり、リスタートのキックを含めて攻撃力の高さを色濃く示したのは間違いない。

 試合後、永戸はこう振り返る。

— 永戸勝也「幅が広がっていることを示せた」

「成長した姿を見せたいという気持ちを持ってここに来ました。去年とは立ち位置だったり、やっているタスクが違いますけど、自分としては幅が広がっていることを示せた。特にポジショニングだったり、前の選手とのコンビネーションが大きいですね。それに今日の試合はロペスだったり、拓真だったり、僕もそうですけど、今年新しく来た選手が流れを変えたんじゃないかな。そう思ってます」

 永戸は語気を強めたように「やっとマリノスの戦力になれた」という確信を抱くことができたのではないか。ここからAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の怒涛の6連戦に向かうことを考えても、彼や西村、宮市らが調子を上げてきたのは非常に大きな収穫。今後の希望の広がる勝ち点3だったと言っていいだろう。

 ACLとJ1タイトルの両取りを狙うのは非常に高いハードルではあるが、J1屈指の選手層を誇るマリノスなら不可能ではない。まずはACLでしっかりグループリーグを突破することが先決だ。永戸も鹿島時代に叶わなかったACLグループリーグ参戦でモチベーションを高めているはず。初のアジアでの戦いでどのようなインパクトを残すのか。ここからの進化が楽しみだ。

 
 

theWORLD

右に水沼宏太、左に永戸勝也 横浜F・マリノスが保有するJ最高峰のクロッサー|theWORLD(ザ・ワールド)|世界中のサッカーを楽しもう!

— 効果的なクロスが供給される

前節のサンフレッチェ広島戦では相手の効果的なハイプレスの前に成す術なく終わってしまった横浜F・マリノス。鹿島アントラーズ戦ではその広島戦から8人を変更し、3-0と快勝を収めた。特に後半になってからは鹿島の守備が脆くなっており、その隙を逃さず勝利を手にした。特に効果的だったのがサイドからのクロス攻撃だ。

ケヴィン・マスカット監督は広島戦での[4-3-3]から普段通りの[4-2-3-1]に戻しており、右サイドハーフに水沼宏太、左サイドバックに永戸勝也とクロスの名手を両サイドに配置している。両者ともにこの試合でも高精度のクロスを何度も供給しており、中央のアンデルソン・ロペスといった空中戦の強い選手にボールを集めている。

水沼は61分でベンチに下がったが、この試合でも右サイドのスペシャリストとして攻撃を支えた。クロスの精度はもちろんだが、そのタイミングは絶妙であり、鹿島DFを苦しめている。また、ダイレクトでのプレイが多く、水沼を経由することで攻撃のリズムが速くなる点は彼をピッチに置く際のクロス以外の大きな武器である。

永戸は今季鹿島から加入した選手であり、試合を重ねるごとにパフォーマンスを上げている。序盤戦もクロスの精度は素晴らしかったが、そこまでのボールの運び方や判断力、不用意なミスが目立ってしまっていた。が、時間が経つにつれてF・マリノスのサッカーに適応したのか判断力の向上が見られている。そうなったことで一つ一つのプレイが素早く正確になっており、左サイドを制圧していた。アシスト1、キーパス3とスタッツでも存在感を発揮しており、左SBの一番手は永戸で決まりだ。

右サイドの水沼に加え、左サイドの永戸と両サイドにクロスの名手を配置しているF・マリノス。ニアサイド、ファーサイド、マイナスにと選択肢が豊富であり、彼らのクロスが今後のチームの攻撃を支えることになりそうだ(データは『SofaScore』より)。

Football LAB 〜サッカーをデータで楽しむ〜

横浜F・マリノス 2022マッチレポート | 4月10日 vs 鹿島 | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB

SPORTERIA

J1 第8節 鹿島 vs 横浜FMのデータ一覧 | SPORTERIA
 
 

こけまりログ

2022/04/09 【スタジアム観戦情報まとめ】2022/4/10(日)15:00KO J1鹿島アントラーズvs.横浜F・マリノス@県立カシマサッカースタジアム ※収容率100%
 
 

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