夕刊こけまり:今日の横浜F・マリノスまとめ(2022/3/14) #fmarinos


夕刊こけまり:今日の横浜F・マリノス(まとめ)

(´-`).o0(2022/3/14(月)めっちゃ春の陽気(最高気温24℃)の横浜でした。)
 
 

アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.今日の練見(れんみ)
3.Twitter / Instagram
4.Webニュースログ 
 
 

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

2022/03/11 2022 ACLユニフォーム販売のお知らせ | ニュース | 横浜F・マリノス 公式サイト
(´-`).o0(ユニフォーム規程により、胸スポンサーのみ)

2022/03/14 ユース所属 舩木大輔選手、畑野優真選手U-17日本代表選出のお知らせ | ニュース | 横浜F・マリノス 公式サイト
(´-`).o0(3/18~21開催「第4回 J-VILLAGE CUP U18」)
 
 

今日の練見(れんみ)

(´-`).o0(非公開)
 
 
2022Jエリートリーグ/グループB 横浜FCvs.横浜FM J. League Data Site


 
 

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Webニュースログ

2022/03/14 横浜FM田川知樹が横浜FCとのエリートリーグで実戦復帰「チャンスなのでベストを尽くす」 : スポーツ報知

 21歳以下の育成などを目的に昨季から始まったエリートリーグで、横浜FMが横浜FCを3―2で下した。高卒2年目のGK田川知樹が、負傷明け初の実戦に挑んだ。

 トップチームからは5人が先発。ユース所属や練習生との即席チームだが、攻撃的スタイルはトップチームもユースも一貫している。昨年11月に左第五中足骨骨折で離脱し、久しぶりの実戦となった田川は試合前の円陣で「前からしっかり行くぞ」と声かけ。前半は連係不足が否めず、前線からのプレスをはがされ「トップチーム含めてありがちな形」(安達亮監督)で先制を許した。それでも修正を重ね勢いづいた後半は、ユースのMF松村晃助とFW内野航太郎で3ゴールを挙げ、逆転勝利を収めた。

 特に前半は守勢に回る時間帯も長かった中、「チャンスなのでベストを尽くす」と集中を見せた19歳。被決定機にも、相手との駆け引きからシュートコースを見極め何度もセーブを見せた。後半はさらに自信を持って指示を送りながら味方を動かし、「失点は最小限に抑えられたかと思う」と復帰戦へ一定の手応えを示した。

 エリートリーグは、出場機会が少ない選手にとって貴重な実戦の場。クラブによって選手構成は様々だが、横浜FCのようにトップチームの選手が名を連ねる場合も多い。田川も「練習でも得られるものはあるけど、試合でしか経験できないことがある。試合で課題を見つけて、克服するために練習するサイクルが成長させてくれる」と意義の大きさをかみ締めている。

 離脱中は、この日もベンチから戦況を見守った榎本哲也アシスタントGKコーチから「下半身を強くすることで、ステップの速さやレベルが上げられる」と助言をもらい、筋トレに励んだ。ここ1年で体重は約5キロほどアップ。見た目にも変化は表れている。

 トップチームではGK高丘陽平が守護神の座を確立しており、ポジションをつかむには険しい道のりが続くが、「もっと全体的にシュートストップやビルドアップを上げていければ。自分の得意なプレー、ビルドアップとかは陽平さんであっても負けてはいけない。絶対に一番でありたい。プラス足りない部分を伸ばしていく」と力強かった。

 
 
2022/03/14 横浜FM安達亮監督 エリートリーグでFW樺山やMF山根らに求めたこととは : スポーツ報知

 21歳以下の育成などを目的に昨季から始まったエリートリーグで、横浜FMが横浜FCを3―2で下した。ユースのMF松村晃助(2得点)とFW内野航太郎で3得点。トップチームからはFWンダウ・ターラ、FW樺山諒乃介、MF山根陸、DF池田航、GK田川知樹の5選手が出場した。

 平均年齢の差はプラス4歳と、横浜FCはプロで経験を積む選手が多く出場。即席チームの横浜FMは前半こそ落ち着きを欠いたが、トップチームと同じ攻撃的な姿勢でプレスを仕掛けた。0―1で折り返した後半はパスミスを奪った松村がミドルで反撃の一発を決め、攻勢に。安達亮監督が「チャンスがあって上にいきたいというユースの子たちのモチベーションの差が運動量に出た」とたたえた通り、逆転の末に白星で飾った。

 勝利にうなずく一方、ピッチサイドで誰よりも声を張った指揮官は樺山らトップチームの選手たちへある種の物足りなさを示した。「もっとリーダーシップを取ってもらいたい」とキッパリ。今は”若手”としてプロでは「11番目の選手」の意識が先行してしまうかもしれないが、リーダーシップは「身につけていかなければいけないこと」。特に樺山や山根は出場機会も徐々につかんでおり、序列を上げるため、もう一段階、強さを備える必要がある。

 プレーで示す、声で引っ張る…。最年長でない樺山にキャプテンマークが託された理由には、スタッフ陣のそうした期待も込められていたに違いない。「エリートリーグでは自分がチームを完全に引っ張っていき、トップチームでやっている時はなんとか力になる、うまく活躍する」(安達監督)意識を強く求めた。

 45分間出場した樺山は「トップの選手が率先して点を取らないといけなかった。エリートリーグでは違いを出せて当たり前。しっかり目に見える結果を残したかった」と消極的になってしまった自身の姿勢に悔いた。プロデビューを果たしたばかりの山根も「もっと前を向けたし、周りを生かせた」と反省の色が濃い。続けて、「もっといいコーチングもあっただろうし、声色を変えるところも考えないといけない」と自らの声で周りを動かす重要性を感じたようでもあった。

 実戦経験の場、という捉え方だけでなく、ユースや練習生と戦うことで、若手選手がピッチ内での立ち振る舞いを学ぶ場ともなっている。この経験は、トップチームでも必ず生きるはずだ。

 
 
2022/03/14 横浜F・マリノス、Jエリートリーグ開幕戦で横浜FCに逆転勝利! ユース所属の松村晃助が2得点で猛アピール | フットボールチャンネル

— 横浜F・マリノス、Jエリートリーグで横浜FCに逆転勝ち

【横浜FC 2-3 横浜F・マリノス Jエリートリーグ第1節】
 Jエリートリーグの第1節が14日に行われ、横浜F・マリノスが3-2で横浜FCに逆転勝利を収めた。

 ユース所属の選手が多くスタメンの平均年齢が18.82歳というマリノスに対し、序盤は平均年齢22.82歳の横浜FCが主導権を握った。そして8分、マリノスの果敢なプレッシングを剥がした横浜FCはMF亀川諒史が右サイドを破り、折り返しにFWフェリペ・ヴィゼウが合わせて先制に成功した。

 マリノスを指揮した安達亮監督が「20分過ぎくらいまで、ちょっと慣れていないというか、バタバタしていて非常にもったいない時間だった」と振り返ったように、トップチームの公式戦で出場機会を得ている選手の多い横浜FCが優位に試合を進め、前半を1点リードで終えた。

 横浜FCはハーフタイム明けからFW渡邉千真やMFハイネル、MF和田拓也といった経験豊富な選手を投入する。一方、マリノスは2日前に札幌でのアウェイゲームに帯同していたMF山根陸とFW樺山諒乃介を下げ、ユース所属のMF松村晃助とMF島田春人を起用した。

 対照的な選手起用の両者だったが、後半はマリノスが盛り返して攻勢に出る。すると55分、松村が反撃の狼煙となる1点を奪った。ハイネルの縦パスを高い位置でカットした松村は、「相手のパスミスを自分が奪って前を向いたところで、自分の前が空いていてゴールが見えた」と強烈なミドルシュートでゴールネットを揺らした。

 勢いに乗るマリノスは61分、味方のシュートのこぼれ球に詰めたFW内野航太郎が逆転ゴールを挙げた。しかし、横浜FCも意地を見せる。71分、相手のクリアボールを拾ったMF田部井涼がペナルティエリア内まで侵入し、角度のないところからシュートをねじ込んで再び同点に追いついた。

 経験値と総合力で上回る横浜FCだったが、最後にはマリノスが勝利した。「チャンスがあって上に行きたいというユースの子たちのモチベーションの差が一番、運動量に出た」と安達監督が言うように、ユース所属選手が決勝点を挙げた。

 77分、左サイドを突破した途中出場のMF中原弾がクロスを上げると、逆サイドから松村が詰めて自身2得点目。「クロスの時には逆サイドの選手が入るのを意識しているので、あそこに入り込めて、いいボールが来て、触るだけでした」と、マリノスの狙いを体現するゴールでチームに勝利をもたらした。

「トップチームに所属してマリノスで試合に出ることが今の自分の一番の目標」と語る松村は、昨年からユースのみならずエリートリーグにも度々出場して経験を積んできた。新シーズンの初戦で2得点を挙げ「自分のポジションは結果で見られるポジション。今年はより結果にこだわってプレーしているので、そこがゴールという結果にうまく繋がってよかった」喜んだ。

 安達監督も「彼の個人技というよりはチームで作り出したチャンスだったので、彼が特別ということではないですけれども、その場所にいて、キチンと決められるというのは評価したい」と後半から出場して2得点を挙げた松村のパフォーマンスを称えていた。

 一方でマリノスの指揮官は、樺山やMF山根陸、FWンダウ・ターラ、DF池田航といったトップチーム所属選手たちに「もっとリーダーシップを取ってもらいたい」と求めていた。「彼らがトップチームで試合に出ても『11番目の選手』としてやることが多いので、どうしてもポンと来て、急にリーダーシップを取れといっても難しい」と理解は示すが、「身につけていかなければいけないこと」であり、「エリートリーグでは自分がチームを完全に引っ張っていき、トップチームでやっている時は何とか力になる」という意識の重要性を説いていた。

 今季ユースからトップチームに昇格してJリーグデビューも飾っている山根は、昨年もエリートリーグで数多くの試合をこなしてきた。「(トップレベルの基準を)早いうちからちょっと学んでおくことができたので、Jリーグでもある程度は自信を持ってできた」と、改めてエリートリーグを経験したことの意味を実感している。

 そのうえで「まだまだ強度を上げないといけないというのは、(エリートリーグを通して)自分も肌で感じましたし、そういったところを(ユースの選手たちに)伝えていかなければいけないパイプ役でもある。もっといいコーチングがあるだろうし、タイミングもそうだし、声色を変えるところももっと考えなければいけないなと思いました」と、リーダーとしての自覚も芽生えてきている。

「ターラくんとか、トップの選手が率先してやっていかないといけなかった」と序盤の劣勢時の振る舞いを悔やんだ樺山も、「1回のチャンスをつかまないと上にいけない、満足してはいけない立ち位置なので、常にチャレンジしてガツガツいかないと、どんどんチャンスがなくなっていくだけ。今は結果に貪欲にいかなければいけない」とプレーで周りを引っ張っていく姿勢を見せる。

 エリートリーグは、ただ若手が経験を積む場所ではなく、成長のきっかけをつかむ場所として認識されつつある。昨年11月に負傷して以来、約4ヶ月ぶりの実戦復帰を果たしたGK田川知樹も「やっぱり試合でしか感じられないこと、経験できないことはあると思う。昨年もそうですけど、エリートリーグで出場して、そこでまた課題が出て、それを克服するために(練習を)やるというサイクルがすごく自分を成長させてくれる」と実感しているところだ。

 トップチーム昇格を目指すユース所属選手が貪欲に結果を追い求め、プロの世界でステップアップを狙う若手選手も実戦経験とリーダーシップを養う。昨季1年間をかけて作り上げてきた循環が、エリートリーグ創設2年目でようやくポジティブな方向へと回り始めたか。マリノスの逆転勝利を通じて、各選手たちの成長とリーグの存在意義を改めて確認することができた。

【得点者】
8分 1-0 フェリペ・ヴィゼウ(横浜FC)
55分 1-1 松村晃助(横浜FM)
61分 1-2 内野航太郎(横浜FM)
71分 2-2 田部井涼(横浜FC)
77分 2-3 松村晃助(横浜FM)

(取材・文:舩木渉)

 
 
2022/03/14 日本代表に招集してほしい選手。閉塞感を打破してくれそうな旬のJリーガーを選出|サッカー代表|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva※一部抜粋

小池龍太(横浜F・マリノス)
杉山茂樹

 代表監督に問われるのは短期的な視点と長期的な視点だ。W杯アジア最終予選、次戦のオーストラリア戦は絶対に負けられない戦いだが、100%全力を注ぎ込むわけにはいかない。森保一監督が本大会ベスト8に目標を定めるならば、8カ月前の現在、どのような要素が不足しているか、対策を逆算して講じる必要がある。

 本大会で5試合目まで進んだ時、なお高い戦力を保持できるか。W杯では初の採用となる交代枠5人制は、選手層が厚く選択肢の多い国に優位なルールだ。多機能的な選手の価値は自ずと、通常の何倍も上昇する。監督の交代センスにも影響されるが、交代のバリエーションは、複数のポジションをこなすことができるユーティリティ選手の数と密接に関係する。

 今季のJリーグを見渡せば、鈴木優磨(鹿島アントラーズ)と小池龍太(横浜F・マリノス)が際立つ。しかし、鈴木は小池龍より選ばれる可能性が高いと踏むので、今回の推しからは外す。左右のサイドバック(SB)に加え、守備的MFとしてもプレーする小池。そのカバーエリアの広さを訴えたくなる。もともとは右利きの右SBながら、2020年、柏レイソルから横浜FMに移籍すると、右SBのみならず左SBも務めるようになった。

 右利きの左SB。だが、酒井高徳がそうであるように、左でプレーする小池龍は、レフティかと錯覚するような身のこなしをする。その場に違和感なく丸く収まる。右利きを露わにプレーする現代表のレギュラー、長友佑都とは対照的である。右利きなのか、左利きなのかわからない選手。守備的MFでプレーしてもこの特性は活かされている。右利きであることが一目瞭然となる選手より、進行方向を読まれにくいメリットがある。

 SB兼守備的MF。2014年W杯を制したドイツ代表のフィリップ・ラームがそうであったように、23人のメンバーのなかにこのタイプがひとりいると、やりくりはラクになる。真ん中とサイドの違いはあれど、高さ的には同じだ。本来、近しい関係にあるはずだが、日本ではこれまであまり追求されてこなかったコンセプトだ。世界を眺めれば、今日的サッカーか否かを推し量る物差しであるにもかかわらず。

 存在が被るのはと中山雄太(ズヴォレ)になるが、小池のほうが、癖が少ない、旬な選手のように見える。

 
 
2022/03/14 「日本代表に招集を」。オーストラリア戦勝利のカギは国内組の有効活用にあり|サッカー代表|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva※一部抜粋

— スカウティングしやすい日本に風穴を

宮市亮(横浜F・マリノス)
浅田真樹

 新戦力発掘のテーマは、右利きの右ウイングである。

 現在進行中のW杯アジア最終予選では、伊東純也(ゲンク)が4試合連続ゴールと大活躍。得点以外のチャンスメイクも多く、もはや日本代表に欠くことのできない存在だ。

 伊東が代えの効かない存在になっている理由のひとつは、右利きの右ウイングであるということだろう。同じポジションを争う堂安律(PSV)や久保建英(マジョルカ)は、技巧派の左利き。彼らが右サイドに入ると、どうしてもボールの動きが中央に向かうことが多くなり、チーム全体の攻撃も中央の狭いエリアに偏りがちだ。

 しかし、伊東だけはサイドライン沿いにポジションをとり、縦方向に攻撃の矢印を向けることができる。そのうえ、アクセルをブンとひと踏みするだけで、相手選手を置き去りにできるだけのスピードを備えているのだから、心強い。

 つまり、伊東ならではの武器が、現在の日本代表の攻撃において、重要なアクセントとなっている(アクセントどころか、完全に伊東頼みになることすら珍しくない)わけだが、結果として、彼の代わりを務められる選手は他にいなくなってしまっている。

 そこで、宮市亮である。

 昨夏、横浜F・マリノスに移籍し、Jリーグでのキャリアをスタートさせた宮市は、昨季こそわずか2試合の出場にとどまった。

 だが、今季はリーグ戦を6試合消化した時点で、早くも2試合に先発出場。過去には両膝の靱帯断裂をはじめ、いくつもの大ケガに見舞われ、その都度サッカーができない日々を強いられてきたにもかかわらず、驚異的なスピードは健在だ。4-3-3の右ウイングで起用され、縦への抜群の突破力を見せている。

 かつての宮市と言えば、左サイドでプレーすることが多く、高速ドリブルからのカットインというイメージが強かった。だが、右サイドでプレーする現在は、スピードという素材がむしろシンプルに生かされている印象を受ける。

 アルベルト・ザッケローニ監督時代に日本代表招集経験がある宮市だが、フェイエノールトでの活躍で一躍時の人となっていた頃とは、またひと味違う印象を与えてくれている。

 メンバーに代わり映えがしない日本代表は、おそらく対戦相手にとっては、事前のスカウティングがしやすいチームだろう。それだけに、未知の存在であり、一瞬の加速で突破できる宮市の起用は面白い。試してみる価値はあるのではないだろうか。

 
 
2022/03/13 「若い世代がサッカーを90分見るのが難しくなったと…」 マンCとマリノスの日本法人に“eスポーツにガチな理由”を聞いた – プレミアリーグ – Number Web – ナンバー

text by 木崎伸也

 ヨーロッパのサッカーシーンにおいて、eスポーツが急速に身近なものになっている――。熱の高まりはこんなニュースからも伝わってくるだろう。

「FIFA eワールドカップ王者が指を骨折。復帰はいつ?」(ドイツ・taz紙)

 新型コロナ蔓延のためにここ2年間はFIFA eワールドカップ(以下、eW杯)は開催されておらず、現王者は2019年大会で優勝したドイツ人のMoAuba(本名:モハメド・ハルコス)だ。

 MoAubaは自分でもボールを蹴るアマチュアサッカー選手でもあり、昨年11月、ドイツ9部の試合で指を骨折してしまった。そのためしばらくゲームができないことをインスタグラムで報告したところ、メディアで大きく取りあげられたのである。

— 熱の高まり具合は、仕様変更に伴う場外戦からもうかがえる
 この世界王者は何かとお騒がせで、今年2月のeW杯予選の直前には、ゲーム会社を痛烈に批判した。サッカーゲーム『FIFA 22』の機能が大幅アップデートされ、速いグラウンダーのパスがブロックされると相手ボールになりやすいように修正されたからだ。

「大会2日前に変更されたら、練習してきた努力がすべて無意味になってしまう。これではeスポーツ選手という職業は成り立たない」

 それに対してヘルタ・ベルリンのeスポーツプロジェクト責任者が「だったら他の仕事に転職すれば?」と口撃。一般のゲーマーたちも「負けたときの言い訳では?」とSNSに投稿し、場外戦がヒートアップした。

 サッカーの本場ヨーロッパで、何が起こっているのか?

 今年1月、マンチェスター・シティFC(以下、マンチェスター・シティ)などを擁するシティ・フットボール・グループ(以下、CFG)と、FIFA eクラブW杯の東アジア部門王者「Blue United eFC(以下、ブルーユナイテッドeFC)」の提携が発表された。

 マルチクラブ経営組織×eスポーツチーム。従来のサッカー界では想像もできなかったコラボレーションだろう。

 CFGジャパン代表の利重孝夫とブルーユナイテッド(「ブルーユナイテッドeFC」の運営母体である国際スポーツビジネスエージェンシー)代表の中村武彦に、eスポーツの最新事情を聞いた。

— サッカー界の主要ゲーム大会は3種類

――まずは基本的なことから教えてください。サッカー界の主要なゲーム大会は、eW杯、eクラブW杯、FIFA eネーションズカップの3つと考えてよろしいでしょうか?

中村 はい、そういう認識でいいと思います。それぞれの違いを言うと、eW杯は出場要件を満たした方であれば、世界中から誰でも参加できる個人戦です。

 eクラブW杯は2人1組が対戦するもので、チームがないと参加できません。

 eネーションズカップは、いわゆる各国の代表同士の大会。たとえばサッカーe日本代表になるには日本サッカー協会から選ばれないと出場できません。とはいっても、これまでは毎週の試合や大会のポイントによって選ばれているので、選出は公明正大です。

 私たちブルーユナイテッドeFCからも現在1人が日本代表に選ばれており、本大会に向けた予選に出場しています。

— 認知度向上を目的としたマーケティングツールとしても

――2021年eクラブW杯の出場チームを見ると、マンチェスター・シティ、シャルケ、バーゼルといった名門サッカークラブもあれば、中村さんのブルーユナイテッドeFCのように純粋なeスポーツチームもありますね。どんな背景があるのでしょう。

中村 チームを持つ目的が、大きく2つに分かれて来ていると思います。1つは競技として、徹底的に勝利を追求するという目的。eクラブW杯で優勝して、優勝賞金を狙うという感じです。

 もう1つはマーケティングツールとして、自分たちのチームの認知度を上げるというもの。今までリーチできていなかったファン層に対して、接点を持つという目的ですね。

――そういう中、CFGとブルーユナイテッドが提携したのは、どういう狙いがあるのでしょうか。

利重 双方それぞれの目的があると思うので、私からはCFGからの視点でお話ししましょう。

 一番の目的はZ世代を中心とした若いファン層の獲得ですね。若い世代が試合を90分見るのが難しくなっていると言われており、サッカーの歴史があるイングランドなどの国でも、若い世代に圧倒的に人気のあるゲームの世界に参画することが必須であると考えられ始めています。

 CFGでは各クラブがeスポーツに力を入れています。たとえばマンチェスター・シティ、ニューヨーク・シティ、メルボルン・シティ、ムンバイ・シティは、それぞれeスポーツチームを持っていますし、(グループ内の)スペイン2部のジローナやウルグアイのモンテビデオにも選手がいます。

 マンチェスター・シティは中国でもチームを設立し、テンセントが運営するリーグに参加しています。

 CFGとしては日本でもチームを持ちたいけれども予算の縛りがあるなかで、ブルーユナイテッドeFCという非常に強力なチームが出てきたじゃないかと。幸い『レッド』 ではなくブルーということで、提携させて頂きました。

— 「アジア王者になってもドメスティック感が……」

――ブルーユナイテッドとしての狙いは?

中村 私たちがチームを立ち上げたのは2018年、約4年前です。ヨーロッパのクラブが積極的にeスポーツに取り組み始め、当時1年間で約70クラブが導入したという記事を見て、今のうちにやろうと思って始めました。

 選手契約やスポンサーへの価値創出など、スポーツビジネスの原理原則を当てはめればうまくいくという仮説のもと強化したところ、チーム設立から3年でeクラブW杯のゾーン2(東アジア地区)で優勝することができました。

 ただ、アジア王者になっても、まだドメスティック感が抜けなかった。ここから先はグローバルプレーヤーの力を借りないと目指しているところまで行けないと考え、CFGジャパンに協力を打診しました。

――「ブルーユナイテッドeFC powered by CFG」ということですが、どんな形の提携なのでしょうか?

中村 CFGやマンチェスター・シティの日本における活動のエクステンションを私たちブルーユナイテッドeFCが担います。たとえばスポンサーのアクチベーションのために稼動するというイメージです。

 細かい話をすれば、なぜ今回「CFG Japan eFC」にならなかったかといえば、「ブルーユナイテッドeFC」という名前は、サッカーゲーム 『FIFA』の業界ではこの4年間でかなり認知されたと考えます。FIFAのミュージアムにもユニフォームが展示されていますし、ゲーム『FIFA』の中にも我々のチームユニフォームが搭載されています。

 日本を代表するチームとしてブランドを生かしたいという気持ちがありましたので、「powered by CFG」もしくは「powered by マンチェスター・シティ」という形にさせて頂けないかと相談し、聞き入れてもらえた形です。

――横浜F・マリノスにもCFGの資本が入ってますが、マリノスとの関係は?

中村 日本国内の大会として「eJリーグ」があり、それがeW杯予選である「FIFA グローバルシリーズプレーオフ」につながっています。ブルーユナイテッドeFCのアグ選手がマリノスにレンタルで加入し、同大会にマリノスの推薦選手として出場しています。今年1月、マリノスはプレーオフ進出を決めることができました。

— バルサでプレーしたい」がチーム選びに影響することも

――2年前、eW杯王者のMoAubaがブレーメンからゲームチーム「FOKUSClan」へ移籍して話題になりました。サッカークラブのeスポーツチームと、純粋なeスポーツチーム、どちらが上といった格付けはあるのでしょうか?

中村 まだ新しい業界なので、どちらが上とかはないと思います。おそらくチームを選ぶ基準は、給料や待遇、練習できる環境でしょう。

 とはいえ、サッカーを好きな選手が大半を占めているので、バルセロナでプレーしたいとか、マンチェスター・シティでプレーしたいといった名誉の部分も、クラブ選びに影響すると思います。

— eスポーツ界の3大クラブってどこなの?

――CFJの利重さんの目から見ると、ヨーロッパサッカー界の方がやはりeスポーツが進んでいますか?

利重 取り組み方のスケールが、圧倒的に違うと思いますね。国でいうとドイツとスペインが一番進んでいる。

 実はプレミアリーグはそこまでではないんですよ。真剣にやり出したら、先行しているドイツやスペインに匹敵するようになると思いますが。

 クラブ単体の話をすると、eスポーツという点でヨーロッパに3大クラブがあるのですが、どこのクラブかわかりますか?

――うーん、見当がつかないですがレッドブルが親会社であるライプツィヒでしょうか? 14歳の選手(現15歳)と契約したというニュースを見ました。

利重 いや、残念ながらライプツィヒではありません。答えはパリ・サンジェルマン(PSG)、バルセロナ、そしてマンチェスター・シティです。

 PSGはアジアに強く、マンチェスター・シティはアメリカに強く、バルサは世界のどこでも強いという感じです。

 プレミアに関しては少しおもしろくて、われわれに加えて、特に注力しているところは、ノリッチ 、バーンリー、ウェストハム、リーズといったクラブなんですよ。要はローカルのコアファン以外に新たにファンを獲得していこうという意欲のあるクラブが、力を入れている。
 
 マンチェスター・シティは歴史はありますが、ここ10年くらいで急速に力を付けてきたクラブなので、まだ他のプレミアのビッグ6のような圧倒的なファンベースを持つには至っていない。eスポーツにコミットしなければ、更にファンベースを拡大することはできないと考えているんです。

 まだ生涯応援するクラブが定まっていない若年層に向けたマーケティングのためにeスポーツに集中投資しようというのは、非常にロジカルな選択だと思っています。

FIFAとウイイレの二刀流も? eスポーツ内ではマイナーなサッカーゲームだけど…“3つの魅力”とは〈フォートナイトは人口3億5000万人〉 – プレミアリーグ – Number Web – ナンバー
 
 

 
 

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