夕刊こけまり:今日の横浜F・マリノスまとめ(2020/12/2) #fmarinos


夕刊こけまり:今日の横浜F・マリノス(まとめ)

(´-`).o0(2020/12/2(水)ポステコグルー監督、4季目に)
 
 

アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.今日の練見(れんみ)
3.Twitter / Instagram
4.Webニュースログ 
 
 

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

2020/11/30 横浜F・マリノス公式サイトリニューアルのお知らせ | ニュース | 横浜F・マリノス 公式サイト
(´-`).o0(トップページはスッキリさせましたね。)

2020/12/01 トップチームスタッフPCR検査結果のお知らせ | ニュース | 横浜F・マリノス 公式サイト
(´-`).o0(別ホテルにて隔離していたスタッフは、チームに合流)

2020/12/01 「一般社団法人F・マリノススポーツクラブ」ECC外語学院とサステナブルグローバル人財育成パートナー提携に関するお知らせ | ニュース | 横浜F・マリノス 公式サイト
(´-`).o0(アカデミーの選手、スタッフなど向けに)

2020/12/02 アンジェ ポステコグルー監督 契約更新のお知らせ | ニュース | 横浜F・マリノス 公式サイト
(´-`).o0(まとめへのリンクは下記に)

2020/12/02 アネスト岩田株式会社 オフィシャルパートナー決定のお知らせ | ニュース | 横浜F・マリノス 公式サイト
(´-`).o0(6年2ヶ月の長期契約! ホームページ→https://www.anest-iwata.co.jp/)

 
 

今日の練見(れんみ)

(´-`).o0(1stチームはカタール)


 
 

Twitter / Instagram


 
 


 
 


 
 

Webニュースログ

2020/11/30 コロナ禍で痛感したサポーターの重み 社会に示すJリーグの存在意義とは|スポーツ応援サイトGROWING by スポーツくじ(toto・BIG)

— Jリーグ得点王が無観客試合で知った「大切さ」とは

 これほどサポーターの存在が重要だと感じたシーズンはなかった。サッカーJ1横浜F・マリノスのフォワード(FW)仲川輝人選手。昨季15ゴールでJリーグ得点王に輝き、Jリーグ年間表彰式で最優秀選手賞を受賞するとともに27歳にして日本代表に初選出された。しかし、迎えた2020年。2月末に開幕戦を終えた直後、新型コロナウイルス感染症拡大の影響でリーグが中断された。

 4月には緊急事態宣言が出され、当たり前だった日常が一変した。「サッカーが生活の一部だったので、サッカーができなくなることで、一日何をすればいいのかわからない状態でした」。大学4年生の10月、右膝前十字靭帯断裂などの大怪我を負ってプレーできない日々が続いたが、今回はリハビリ期間とは全く異なる状況だった。

「あの時もサッカーはできなかったのですが、見ることはできました。チームの練習を見ながらリハビリをしていたので、間近にサッカーがある状況。今回のコロナ禍では、(全体練習を行うこともできず)ずっと家にいることしかできなかったです」

 モチベーションの維持に苦労した。それでも、体幹トレーニングに励み「少しでもサッカーを感じられるように努力しました」と過去の自分の試合、海外リーグの試合映像を見て勉強した。状況は異なるとはいえ、生きたのがリハビリ中に経験したイメージトレーニングだ。

「試合のイメージを膨らませることにおいては、怪我をして経験したことがコロナ禍でも役に立ったと思います。基本的には自分と同じようなポジションの海外選手を参考にして、その人がボールを受けた位置で自分も同じように受けることをイメージ。その中でどの選択肢が一番効率がいいのか、相手に脅威を与えられるのか。試合を見ながらイメージを膨らませていきました」

 シュート、クロス、スルーパス、ドリブル。状況によって変わる無数の選択肢を頭に描いた。6月1日には4月4日以来58日ぶりにチームの全体練習が再開。7月4日に待ちに待った第2節・浦和レッドダイヤモンズ戦が行われた。しかし、感染拡大を防ぐため、アウェーの埼玉スタジアム2002は無観客。「リモートマッチ」と称されたサポーターのいない試合は、仲川選手にとって未知の光景だった。

「違和感はすごくありました。選手の声が響いて伝わるのはいいことですが、チャンスの時のサポーターの『ワーッ!』という叫び声、シュートが外れた時のため息など、無観客だと盛り上がりがありません。試合はしていますが、練習試合に近いと感じました」

 最大収容人数7万人を誇るホームの日産スタジアム(横浜国際総合競技場)では、再開後初の有観客試合(5,000人上限)となった7月12日のFC東京戦に4,769人のF・マリノスファンが詰めかけた。しかし、応援の手段は拍手のみで、ここでもピッチを駆け回る選手の声が響いた。「ホームのサポーターの存在は本当に後押しになりますし、ものすごく自分たちに力をくれます。やはりサポーターがいて自分たちも成り立っています。そういった部分を考えると、できることなら多くのサポーターの前で試合がしたいという気持ちがあります」。失ったことで、大切なものの大きさに改めて気づかされた。

— 今でも覚えている芝生でプレーした喜び

 2020シーズンは新型コロナウイルス感染症の影響でJ1クラブのJ2降格がないため、戦術面や強化の部分で新しいチャレンジをするクラブも多いという。その面では、中断期間がリーグに与えた影響は決して悪いものばかりではないようだ。

 だが、コロナ禍で世界中のスポーツ活動が一時的に止まってしまったのは事実。社会に提供できるスポーツの価値とは何だろうか。コロナ禍で多くのアスリートが考えさせられたテーマ。この一つとして、仲川選手が明かしたのは「非日常空間」を与えることだという。

「スタジアムでサッカーを観ることは、非日常の空間だと思います。それでストレスを発散できたり、幸福感を得られたりする。それがコロナの影響でなくなったので、自分たちとしても本当に寂しかったし、サポーターのおかげで自分たちはサッカーができているんだなと感じられました」

 プロ野球とともに新型コロナウイルス感染症対策について検討を重ねながら再開された明治安田生命Jリーグ。選手や審判を対象に定期的にPCR検査を行い、徐々に有観客が認められると、サポーターの入場時に透明のフェイスシールドとマスクを着用したスタッフが検温を実施。トイレや売店など人が集まる場所には、足形を印刷した紙を地面に貼付け、一定の距離を保ちながら待機列を作るよう促すなど感染予防に努めている。

「Jリーグ全体や各クラブの(感染予防の)意識は、レベルが高いのではないかと感じています。そういった意識の高さを示すことで、他のスポーツ競技への指針の一つになると思います」

 そんなサッカー界を支えているものの一つが、スポーツくじ(toto・BIG)の収益による助成金だ。グラウンドの芝生化、ジュニア世代の発掘・育成、地域で行われるサッカー大会などに活用されている。仲川選手は「サッカーをする場所をもっと確保すること」をサッカー界の課題に挙げる。

「時間がかかることですし、難しい問題かもしれません。自分も人工芝でサッカーを始めたのは中学生くらいからでした。今も徐々に人工芝のグラウンドが増えてきていますが、もっともっと普及してもいいと思うし、もっと普及させなくてはいけない。やはり小さな子どもたちが、サッカーをできる環境をもっと多く作ってあげる必要があると思います」

 施設の数も一つの課題である一方、日本のサッカーを強くしていく中では施設の質も大切になる。ジュニア世代の選手がプレーする上で、土と芝生の違いは技術向上に影響を与えるからだ。土に比べ、整備された人工芝の方がボールはイレギュラーな動きをしない。パスのスピードや種類など、正確にボールをコントロールすることに繋がるという。「その中でしっかり技術を高めていくことは自分も大事にしています。小さい頃に基礎的なことをしっかりとやることがプロに近づく第一の方法と思います」。また、芝生でのプレーは怪我のリスクを減らすことに繋がるという利点もある。

 中学時代、芝生の上でプレーした喜びは今でも覚えている。最初はフカフカの芝に足を取られ「走ったらめっちゃ疲れる」。ただ、「本当にやりやすかった。イレギュラーもほとんどないですし『しっかりボールを蹴れる』という感覚がありました」。芝生でプレーできる環境にありがたみを感じた時間だった。

— スポーツを通じて学んだこと「短所を長所に変える思考」

 もう一つサッカー界の課題に挙げたのは、身長が低いという理由でユースやジュニアのセレクションに落ちてしまうという現状だ。「そういう話も聞くので、そこは変えていってほしい」。自身は161センチ。小学生の時、背の順で整列する際は一番前かその後ろが定位置だった。だからこそ、身長だけでは計れないものがあることをピッチで体現しようとしている。

 自分より20センチ以上も背の高い相手と対峙することも珍しくない。そんな選手たちを相手に、仲川選手は小気味良いステップを披露する。体格差をものともせず軽快に切り裂いていく姿は、爽快そのものだ。いかにして勝負の世界で生き抜いていくか。今も重要な武器にしているのが“速さ”だ。これを磨く過程こそが、仲川選手がスポーツを通じて成長したことだという。

「僕は身長が低いので、サッカーでは不利な部分も多かったのですが、小さいながらも自分のストロングポイントを見つけ出してきました。それで今まで成長してきたので、ウィークポイントをストロングポイントにする意識・思考はサッカーを通じて学べたことだと思います」

 長身選手にあるリーチという強みはないが、仲川選手には相手の懐に入ってから自慢のスピードで一気に置き去りにする強みがある。「自分がこの身長なので本当に身長は関係ないということを、自分がもっともっと示していければ。それをもっと発信していきたい」。Jリーグの年間最優秀選手賞受賞者では史上最小。短所を長所に変えて頂点に上り詰めた。

 もう一つ学んだことは、人と人との関わりの中で成長していくこと。高校、大学生活では挨拶や文武両道の大切さも実感した。

「サッカーだけやっていればいいということでもない。やはり勉強して人として成長することの大切さについては、自分が生きてきた28年間で感じたことです。人として成長し、そしてサッカー選手として成長していく。これはプロサッカー選手になる前も、なった後も学んだことです」

 コロナ禍で当たり前でなくなったサッカー。サポーターのありがたみを改めて痛感し、Jリーグの存在意義も知った。スポーツから学んだ「短所を長所に変える思考」を生かしながら、これからもピッチを駆け回る。

 
 
2020/11/28 【ACL帯同記】横浜FM、カタール遠征の裏側 再開初戦の”劇的勝利”を支えたスタッフの奮闘と誇り | Football ZONE WEB/フットボールゾーンウェブ

— 【短期連載|第2回】「これがACLだね」 アウェーの洗礼ならぬACLの洗礼!?

 世界中を巻き込む新型コロナウイルスの影響で3月に中断されたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)が、中東カタールでの異例となるセントラル開催でついに再開した。昨季のJリーグ王者である横浜F・マリノスは、25日に行われた上海上港(中国)との再開初戦でMF天野純が試合終了間際に劇的なゴールを決めて1-0と勝利し好スタート。その裏ではチームスタッフたちが選手を支えるべく、“楽しく”奮闘していた。レギュレーションが変更され、ちょっとしたアクシデントも起こったACLの舞台裏を、帯同するチームマネージャーの矢野隼平氏が執筆する短期連載。第2回は、初戦の試合前日から当日までをお届けする。
 
 
 カタールでの生活も4日目。少しずつ体が慣れてきたところで、上海上港(第3節)との試合前日を迎えました。試合の前日は公式行事が盛りだくさん。午前中にスタジアムインスペクション、公式会見、GSCM(グループステージコーディネーションミーティング)が実施されました。私はオンラインで実施されたGSCMへ出席するため、スタジアムインスペクションと公式会見には帯同しませんでしたが、帯同したスタッフから聞いた話を交えてご紹介します。

 と、その前に、大会期間中、数日に一度実施されるPCR検査が、朝食後に実施されました。私と主務の山崎慎さんで検査員のサポートをしつつ、1人ずつ順番に受検者を呼び込んでいくのですが、ここでもトラブルが起きたのです。「あれ? (大津)祐樹のキットがない」。そう、大津祐樹選手のキットが見当たりません。そしてさらに、俺のもないじゃん……。

 はい、そうです。私のキットも見当たりませんでした。登録上、チームマネージャーがリストの最初に記載されているので、検査員の方からは「1番上の人もいないね(笑)」と笑われ、「こらこら、笑っている場合じゃないでしょ!」と私も笑いながら返しました。なんやかんやで大津選手と私の同い年2人のキットは至急準備していただき、滞りなく検査を終えました。これもまたACLの思い出ですかね。

 通常であればACLはスタジアムでの前日練習があります。しかし、コロナ禍のセントラル開催ではメディアの方々に集まっていただくことが難しく、今回は実施なし。その代わりに約30分間のインスペクションがチームごとに実施されました。要はスタジアムの下見です。ピッチ状態の確認はもちろん、スタジアム内の様々な箇所の導線を確認します。通常であればファン・サポーターの方々の導線も確認するのですが、無観客開催のため、今回はありませんでした。

 2月に開催された全北現代モータース戦では、約600名のファン・サポーターに韓国までお越しいただいたので、「この導線は複雑過ぎる」、「入場口が少ないので、キックオフまでに入り切れない」と全北スタッフに交渉したのが懐かしく感じられました。インスペクションに帯同したスタッフからは、「こんなに良いスタジアムだから、サポーターに来て欲しかったなあ」という声も聞かれました。我々はグループステージの全試合がアル・ジャヌーブ・スタジアム(Al Janoub Stadium)での試合となるので、グループステージ中のインスペクションはこの日のみでした。

— Jリーグでは見られない前日会見と突然出現したGSCM

 試合前日には、監督と選手1名が参加する公式会見が開かれます。午前中に会見が設定されているのは、時差を考え、日本を始めとした東アジアのファン・サポーターに会見内容が届きやすい時間帯を考慮してのこと。独特の緊張感がある現場ですが、試合の前日会見というのは普段Jリーグでは実施されないので、これもまたACL出場クラブならではの経験と言えますね。

 通常であれば、2チームでのMCM(マッチコーディネーションミーティング)が毎試合、前日にスタジアムで開催されます。しかし、コロナ禍ということで、同グループの4チームによるオンラインでの一斉開催という形でGSCMが実施されました。最初に、「GSCMが開催されます」という連絡を受けた時は、「知らないミーティングが出現した!」と若干焦りましたが……。このミーティングでは、主にコロナ禍での運営体制、当日のスケジュール、ユニフォームの配色など、競技面のレギュレーションに関する確認が行われます。

 リーグ戦との違いとしては、ユニフォームの配色の変更がここで議題となることがあるのですが、司会進行を務められた方が、我々が“トリコロール”を重視していることを把握してくれていていたことです。もちろん、第一原則は競技に支障がない視認性の保持ですが、各チームのアイデンティティーを尊重していただける姿勢に感銘を受けました。

 ちなみに、全編英語でのミーティングとなりますが、My English is not goodなので(苦笑)、同僚に通訳をお願いしながらのオンラインミーティングでした。カタールで過ごす時間で英語力を磨きたいと思います。

— 決戦前夜のトレーニングの写真が1枚もない理由は?

 午後はいよいよ試合前最後の練習です。この原稿のためにいろいろな写真を撮ろうと思っていましたが、一度もシャッターを押すことができませんでした。試合を控えた選手たちの気迫や鋭い眼差し、ACLに懸ける想いを目の当たりにし、魅了されてしまったからです。普段、何気なく会話をしていると普通の好青年たちですが、一歩ピッチに入れば、昨年のJリーグ王者のプロフェッショナルな集団。特等席で彼らとともに過ごせる時間は、贅沢以外の何物でもないな……と、カッコいい感じで書かせていただいていますが、仕事をしていなかったことがバレてしまいましたので、この場をお借りして上司に謝っておきます。すみません(笑)。

 練習が終わる頃には、すっかり暗くなっていました。夜空と照明に照らされた芝生の雰囲気って、幻想的で良いですよね。私は、Jリーグでもナイターが好きです(だって、早起きしなくていいですからね……って、またしてもごめんなさい!)。

 ホテルへ戻ると、夕食の時間です。エレベーターから食事会場へと繋がる通路は、異次元の世界へ連れてこられたかのような、なんとも言えない不思議な光を放つ空間です。練習場とスタジアム以外に外出できない状況でも、少しだけ海外に来ているワクワク感を与えてくれています。この通路を通るたびに、選手やスタッフと「いつか、この光景が懐かしくなる時が来るんだろうね」と話しています。翌日の初戦に備え、仕事も早めに切り上げて、この日は就寝しました。

— みんなで声を掛け合いながら準備する「The ACL」

 試合当日。カタールで選手たちが躍動する姿を、ついに見ることができると、ワクワクした気持ちで目覚めました。3月にACLが中断してから9カ月間、この日を待っていました。朝食会場では、主務の山崎さんが選手・スタッフ分のコーヒーを作ってくれていて、もはや寮母さんです。選手たちの間でも「日に日にコーヒーが美味しくなっている」と評判の味です。

 今回の原稿ではまだ触れていなかったですが、相変わらず卵料理は出てきます。3皿並ぶとさすがに卵の主張が強いですが(笑)、いつもと変わらないこの時間が、普段と変わらずに準備していこうというメッセージにさえ思えてきて、試合当日はより重要だと再認識させられました。

 ちなみに、山崎さんがコーヒーマシンに注いでいるボトルの中身は水なのですが、焼酎に見える派vsウォッカに見える派で、スタッフ内では意見が分かれています。あまりにもくだらない余談で申し訳ありません(笑)。

 現地時間16:00(日本時間22:00)キックオフの試合でしたが、出発に向けた用具の準備は朝から始まります。ホペイロの緒方(圭介)くんを中心に、試合で着用するユニフォームを始めとした用具類をキットルームからホテルのエントランスまで運んで、用具車へと搬入していきます。個人的にはみんなで声を掛け合いながら準備する、この時間が「The ACL」という感じがして大好きです。

 選手・スタッフがスタジアムに到着する時には既にロッカールームが完成された状態になっていますが、そこに至るまでには多くの工程を経ています。素人の私から見ると大変な作業に見えますが、その作業を担当している緒方くんは常々「このホペイロという仕事を日本中に広めたい、認知してもらいたい」、「本当にやりがいのある仕事」だと話しています。

 いつの日か、子どもたちのなりたい職業ランキングにプロサッカー選手と並んでホペイロが入る時代が来るかもしれませんね。

— コロナ禍の影響はウォーミングアップを行う場所にも?

 スタジアムに先に入る用具車とスタッフを乗せたバスを見送ったあと、ホテルの自室へ戻ると、昼食まで試合に向けた最終調整を行います。今年はコロナ禍での大会運営のため、様々なレギュレーション変更(例えば交代枠3名→5名)がありましたが、特にJリーグとACLでレギュレーションが異なる箇所を重点的に確認します。

 そして、チームマネージャーの重要任務であるメンバー表への記入準備も行います。Jリーグでも我々が担当するのですが、基本的にメンバー表は手書きで記入して提出。仮に記入ミスをしてしまうと、そのままメンバーが確定してしまう恐れがあるので、時間をかけて慎重に準備します。通常であればスタジアム到着後にマッチコミッショナーへ提出するのですが、今回は極力、人同士の接触を避ける、スタジアムの滞在時間を短くするということで、メッセージアプリを使用してメンバー表を送信します。感染症対策が徹底されており、大変興味深く感じられました。

 昼食を終えると、出発の準備です。自分がピッチに立ってプレーするわけでもないのに音楽を聴いたり、ストレッチをしたり、髪をピシッとセットしたりして、移動着に着替えて出発に備えます。どうしてだろう? 選手でもないのに……。

 メンバー表に監督からサインをもらって、バスに乗車。選手・チームスタッフとともに、いざスタジアムへ。移動はあの“ポリスエスコート”。警察車両が先導する形で、ほぼ車が通らない道を進んでいきます。渋滞なんてありませんし、恐らく信号もコントロールしてくれているのでしょう、バスは止まることなくスタジアムに到着しました。2022年に開催されるワールドカップに向けた整備が進んでいることを感じると同時に、国を挙げてのバックアップ体制に感動しました。ただ、隣の車線に目を向けると、同じ方向に向かう車で渋滞しており、少し申し訳なさも感じましたが……。

 バスは予定通り、キックオフの1時間半前にアル・ジャヌーブ・スタジアムへ到着。チームマネージャーの仕事の9割は事前準備にあると自覚しているので、スタジアムに到着してしまえば、あとは全力でチームの勝利を願うのみ。感染症対策で室内練習場が使用できないため、ロッカールーム周辺で選手たちはウォーミングアップを行います。ピッチでは、現地時間13:00キックオフの別試合が行われており、試合終了から私たちの試合開始まで1時間のインターバルはあるものの、同一会場で2試合続けて試合が実施されることもまた貴重な経験です。

— F・マリノスサポーターの化身としてベンチから試合を見守る

 前の試合が終了し、我々の出番です。ウォーミングアップ前には、空港のイミグレーションに近い形で、選手の顔やAD、ユニフォームの背番号に間違いがないかのエキップメントチェックがあります。事前確認の際には「ユニフォームのシャツのみでOK」と言われていたのに、いざチェックが始まると「ユニフォームのパンツとソックスも持ってきて」とのこと。急いでロッカーに戻ってパンツとソックスを持ってきた選手たちですが、「これがACLだね」と口にする姿からは頼もしさも感じられました。チームマネージャーとしては二重チェックを怠っていた、という点で反省。この経験を次戦以降に生かしていきます! でも確かに、「シャツのみでOK!」って自信満々に言われたんだけどなあ(苦笑)。

 選手のウォーミングアップが始まると、あとは用具のサポートをしたり、チームスタッフとコミュニケーションを取ったり、ウォーミングアップのタイムコントロールをしたりと、Jリーグと変わらないルーティンを淡々と遂行しました。

 いよいよ選手入場です。通常はスタッフとサブの選手で、スタメンの11名を送り出しますが、今回はレギュレーション上、スタッフとサブの選手は先にベンチに向かい、スタメン11名はあとからロッカーアウトする流れでした。テレビ中継の関係でタイムコントロールは非常に重要です。時間通りにロッカーアウトできるかどうか心配な面もありましたが、そこは全く問題ありませんでした。また、ACLではチームマネージャーがベンチ入りスタッフに入ることが義務付けられているので、私自身も邪魔にならないようにベンチの端っこに座りました。平然を装っていましたが、実は内心は感動しっぱなし。名もない普通の会社員が、日本を代表してACLを戦うチームのベンチに座っているのですから。見栄えがいいようにいろいろな態勢で座ってみたり、「この椅子でリモートワークしたいな」とか考えたりしていました。

 2020年11月25日、現地時間16:00(日本時間22:00)、9カ月ぶりに横浜FMのACLがキックオフしました。渡航前の浦和レッズ戦や川崎フロンターレ戦でファン・サポーターの皆様から「カタールに行けない分、矢野さんに思いを託します!」と熱い気持ちを頂戴し、チームマネージャーという立場ではありますが、すべてのF・マリノスサポーターの化身となった気持ちで試合を見つめました。オビ(・パウエル・オビンナ)選手のPKストップや試合終了直前の天野純選手のゴールにより、1-0で劇的勝利。これ以上ない形でACL再開初戦を終えることができました。

 試合終了後は選手たちをベンチ前で迎え、1人ずつとハイタッチ。アドレナリンが出まくりの選手たちとのハイタッチは力強く、その一つひとつの感触を心に刻みました。ちなみに、チアゴ(・マルチンス)選手とハイタッチした時には、肩が抜けたかと思いましたよ。

— 選手たちの掛け合いは、もはや定番となりつつある光景に

 試合後は勝利の立役者である天野選手のメディア対応でバタバタ。Jリーグの時もそうですが、このバタバタぶりが勝利したことをより一層実感させてくれるんですよね。天野選手曰く、「スタジアムは独特の雰囲気があった」とのこと。それにいち早く慣れていくことが、優勝への近道なのかもしれません。

 そして試合終了後はロッカーでどんちゃん騒ぎ! といきたいところですが、感染症対策のため、選手たちはすぐにバスでホテルに帰るよう指示されます。この試合にキャプテンマークを巻いて出場した扇原貴宏選手が「帰るよー! 早く―!!」と促せば、他の選手たちが「待ってー!」、「早いよー!」と笑顔で返す。そんな光景は、もはや定番となりつつあります。

 スタジアムから出発する選手たちを見送ったあとは、残ったスタッフでロッカー内の後片付けです。洗濯物の仕分け作業から始まり、原状回復のために隅々まで清掃していきます。そういえば主催者側のご好意で、ロッカールームにはスナックの入った箱が置かれてあったのですが、箱はなぜか高く積まれていました。そのスナックを取るために緒方くんに肩車をしてもらったのですが、肩車なんて学生時代の体育祭ぶりでしょうか(笑)。思い出が積み重なっていく時間を過ごせていることにも感謝です。

そんな幸せな時間を過ごし、選手バスを見送った約1時間半後には我々スタッフを乗せたバスと用具車もスタジアムを後にしました。これで試合日の一連の流れは終わり……かと思いきや、ホテルに戻れば用具のアフターケアがあります。私は夕食後、カタールに来て初めて寝落ちしてしまったのですが、ホペイロはその後も深夜2時まで作業をしていたそうです。本当に大変な仕事ですが、誇りを持って作業をしている彼らからは充実感に満ちた表情が見受けられました。

(横浜F・マリノス 競技運営担当・矢野隼平 / Shumpei Yano)

 
 
2020/12/02 ソニーが技術で下支え、横浜F・マリノスが総合型地域スポーツクラブ設立 | 日経クロステック(xTECH)

 近年、地域密着型の総合型地域スポーツクラブとして、特定のスポーツだけでなく複数の競技を展開するプロスポーツクラブが増えている。特に顕著なのがJリーグクラブだ。

 いち早くその動きに取り組んだのは湘南ベルマーレで、2002年に「特定非営利活動法人湘南ベルマーレスポーツクラブ」を設立し、ビーチバレーやフットサル、トライアスロンなどの競技に進出している。また東京ヴェルディも2018年に「一般社団法人 東京ヴェルディクラブ」を設立し、ビーチサッカーやeスポーツといった競技、さらにはスポーツを通じてビジネス人材を育成するスクールも展開している。その他にも複数のクラブが総合型地域スポーツクラブを設立しているが、これには競技間に横串を通して刺してファンの回遊をうながしたり、スポーツを通じたコミュニティーを形成したりして地域活性化を促進する効果がある。

 今後、少子高齢化による人口減少が進む日本にとって、このようにスポーツを通じて人々の社会的・身体的健康を促進する動きは、地域社会のためにはもちろん、スポーツクラブが継続的な組織として在り続ける上でも重要な意味を持っていくことになる。

 この流れに新たに加わったクラブがある。2019年のJリーグチャンピオンである横浜F・マリノスだ。2020年11月25日、同クラブを運営する横浜マリノスは「一般社団法人F・マリノススポーツクラブ」の設立を発表した。具体的には、(1)スポーツによるサステナブルな地域社会に向けた取り組み、(2)世界で活躍する選手の育成強化、という2点をゴールに掲げ、2021年2月から事業を開始する。このゴールを達成するための手法が、「課題解決型スポーツビジネスモデル」だ。代表理事を務める宮本功氏は次のように説明する。

 「F・マリノススポーツクラブは、チケットや広告を売って生業にしていく組織ではありません。我々が持つブランドやアセット、パートナーや自治体、地域の方々と共に課題を解決していくことで、持続可能なモデルを作っていくことを目指していきます」(宮本氏)

 「持続可能なモデル」を形成するためにも、まずは自分たちの基盤であるスポーツビジネスの成長が欠かせないとも話した。

 「コロナ禍のような苦難の中で、我々のようなスポーツクラブがどうやって持続可能な存在になっていくのかが大きな課題です。他のビジネスに比べると、スポーツビジネスはまだまだ未成熟な面がありますし、特に日本のスポーツビジネスはこれから世界レベルに持っていかなくてはなりません。ビジネスとして成立させるには、その点をしっかりと考えていかなくてはならないと感じています」(同)

(以下、要会員登録)

 
 

今日のこけまり


【試合結果まとめ(4○1)】2020/12/1(火)日本時間19:00(現地時間13:00)AFCチャンピオンズリーグ2020 グループステージ(グループH) 第5節 横浜F・マリノスvs.全北現代モータースFC@アル・ジャヌーブ・スタジアム
 
 

[契約更新を発表]Ange Postecoglou(アンジェ ポステコグルー)監督[2021 移籍/新加入/契約更改]
 
 

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