夕刊こけまり:今日の横浜F・マリノスまとめ(2020/3/2) #fmarinos


夕刊こけまり:今日の横浜F・マリノス(まとめ)

(´-`).o0(2020/3/2(月)弊社でも時差通勤が導入。<新型コロナウイルス感染拡大対策)
 
 

アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.今日の練見(れんみ)
3.Twitter / Instagram
4.Webニュースログ 
 
 

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

2020/02/29 トリコロールワン スタジアムショップ3月臨時休業のお知らせ | ニュース一覧 | 横浜F・マリノス 公式サイト
(´-`).o0(営業日は3月1日のみ)

2020/03/02 畠中槙之輔選手に第一子(男児)誕生のお知らせ | ニュース一覧 | 横浜F・マリノス 公式サイト
(´-`).o0(立ち会いできたとのこと)

2020/03/02 【重要】開催延期該当試合のチケットの取り扱いについて | ニュース一覧 | 横浜F・マリノス 公式サイト
(´-`).o0(買い方によって違うのでチェックを)
 
 

今日の練見(れんみ)

(´-`).o0(非公開)
 
 

Twitter / Instagram


 
 


 
 

Webニュースログ

2020/02/28 横浜、開幕戦黒星発進も巻き返しへ中断期間有効に – J1 : 日刊スポーツ

横浜F・マリノスは28日、横浜市内で非公開練習を行った。

新型コロナウイルスの感染拡大でリーグ戦が3月15日まで延期された。昨季王者として臨んだ23日の開幕戦に敗れて黒星スタートとなっていただけに、選手らは約20日間の準備期間を有効活用する構えだ。

主将のMF喜田拓也(25)は「この期間をプラスにしないといけない。それは自分たち次第。良い形で上積みできれば」と引き締めた。

チームではリーグ戦開幕前から選手にマスクや消毒ジェルを配布し、コンディショニングコーチからは水分を多めにとるよう指示が出るなど体調管理に努めてきた。ブラジル人を中心に外国籍選手も6人在籍しているが、MFマルコス・ジュニオール(27)は「現時点で(ウイルスは)そんなに怖くはない」と冷静に答えた。

ブラジルの家族らから連絡も届くというが「ブラジルでも報道されていて、家族たちは世界の終わりのように言っているが、『そんなことはない』と返している。自分はインドア派ですし、練習以外で外に出るのは子どもを学校に送る時ぐらい。大丈夫かなと思う」と話した。

リーグ戦の第2節が開催予定だった29日には、J2ヴァンフォーレ甲府と非公開で練習試合を行う。試合勘を失わないための大事な実戦の機会となる。

中断明けからの巻き返しへ、FW仲川輝人(27)は「結果と内容で圧倒していくことが求められていると思うし、やることは変わらない。開幕戦で出せなかったアグレッシブさとハードワークを出していきたい」と意気込んだ。

2020/02/28 横浜 一般非公開の練習、喜田主将「やれることを全力でやっていく」― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 横浜F・マリノスは28日、一般非公開の練習を行った。新型コロナウイルスの感染拡大に伴いJリーグが3月15日までの試合の延期を決定して以降、報道陣に練習が公開されるのは初めて。練習後に主将の一人、MF喜田拓也(25)が心境を語り「(中断期間を)プラスにしないといけない。再開後にどういう姿を見せられるかは、ここの準備で決まる」と話した。

 今回の事態を受け、一人のJリーガーとしても感じたことがあったという。「試合を開催するには、いろいろな人の力が必要。僕たちの力だけでピッチに立っているのではないということを改めて感じる出来事ではある。感謝を持たないといけないというのは、みんな再確認していると思う」。宿泊予約のキャンセルなどさまざまな事態に対処する関係者の働きにも触れ、「そういった大変さを選手も理解しながら進んでいかないといけない」と口にした。

 クラブは本来J1・FC東京戦を行うはずだった29日に急きょJ2甲府との練習試合(非公開)を設定。選手にとっては試合勘を維持できる貴重な実戦の場となる。喜田は「こうなったらなったで、僕らはやれることを全力でやっていくしかない。それに尽きる。(チーム力を)上げられるところは全部上げるつもりでやっていく」と力を込めた。

2020/02/29 横浜・マルコス、母国もコロナ騒ぎも冷静に「ポジティブに考えていかないと」― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 横浜は、29日の練習試合・J2甲府戦(非公開)に向け、午前中に練習を行った。公式戦の延期決定後、初めての取材対応もありMFマルコス・ジュニオールは「これを準備期間としてポジティブに考えていかないと」と冷静に受け止めた。

 母国ブラジルでも報じられているという感染拡大。「ブラジルのメディアは凄く大げさに言うので、家族や親戚は“世界の終わり”くらいの感じで連絡してくるけど、“そんなことはないよ”って毎回言う」と落ち着いて話した。

2020/02/29 【横浜】「結果で示すしかない」8発完勝の甲府戦で2得点を挙げた仙頭啓矢の切なる想い | サッカーダイジェストWeb

 上々のパフォーマンスだった。45分×3本が組まれたヴァンフォーレ甲府との練習試合で、横浜F・マリノスの今季の新戦力、仙頭啓矢が2ゴールの活躍を披露した。

 相手のギャップを上手く突きながら、積極的にプレーに絡み、攻撃をリード。周囲を活かしつつ、チャンスがあれば自らもゴールを狙う。1本目の31分、2本目の15分に得点。とりわけ2点目は、狙いすました強烈なミドルで鮮やかにゴールネットを揺らした。

 とにかく、仙頭は“結果”にこだわった。

「まだ試合にも出られていないですし、このチームでの立ち位置も理解しています。やっぱり、結果で示していくしかない。自分の特長は点を取るところだったり、アシストだったり、そういう得点に絡むところだと思うので。

 J2(のクラブ)から来て、覚悟している部分もありますし、去年、J1で優勝しているF・マリノスへのリスペクトもあります。そのなかで自分がどうやって存在を示していくか。こういう練習試合でも、結果にこだわっていきたい」

 ゴール以外のプレーでも、的確なポジショニングでフリーになってボールを呼び込み、テンポ良くパスを捌く。味方との距離感も良かった。一つひとつの動きに切れがあり、新天地の戦術を十分に理解していることを証明し、それを体現できていた。

 もっとも、仙頭自身は「まだまだ課題もいっぱいある」と満足はしていない。レギュラー奪取に向けて好アピールできたのは間違いないが、「もっと上を目指して、成長して、F・マリノスのサッカーにもっと浸透できるようにしていきたい」と貪欲な姿勢を見せた。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

2020/03/01 【横浜】「力が足りない」と自分に“ダメ出し”ばかりの喜田拓也だが、実際のところは… | サッカーダイジェストWeb

 口をついて出てくるのは、自分への“ダメ出し”ばかりだった。

 2月29日に行なわれたヴァンフォーレ甲府とのトレーニングマッチ(45分×3本)で、横浜F・マリノスは合計スコア8-3の大勝を収める。ボランチの喜田拓也は、トータルで約70分間プレー。いつものように中盤でタフに戦ったが、しかし本人はその出来にまったく納得していなかった。

「チームのプラスになり切れたかというと、まったく満足感はない」
「攻守両面において、もっとやらなければダメ」
「まだまだ自分の力が足りない。それは今日、率直に感じたこと」
「みんな、チームが勝つために自分のやるべきことを全うしている。そういう面で、自分は足りていなかった。力不足を認めるしかない」

 甲府戦のみならず、1-2で敗れたリーグ開幕戦も引き合いに出し、「ガンバ戦でも足りていなかったと思う。そこは自分を甘やかしてはいけない」と表情を引き締める。

 その胸中を占めるのは、危機感なのか、向上心なのか――。喜田は「自分でも分からないですね。どういう言葉で表現すればいいのか」と思い迷う一方で、「危機感とか向上心とか、何かにとらわれているわけではないです」とも言う。

 はっきりしているのは、「もっとやらなくてはいけない」ということ。「シンプルに、もっとチームの力になりたい。本当にそれだけ」と簡潔に説明する。

 自省の念にかられる喜田だが、甲府戦のパフォーマンスがそこまでひどいものだったかと言えば、決してそんなことはない。とりわけ攻撃面で効果的なプレーを連発していた。

 メインポジションはボランチだが、ウイングが中に絞ればタッチライン際の空いたスペースに飛び出し、CFがサイドに流れれば、最前線にも顔を出す。臨機応変に適所に位置取り、攻撃をスムーズにする。実際、そうした動きを見せる喜田を起点に、複数のゴールが生まれていた。

 喜田はこともなげに振り返る。

「流動的に動くなかで、各々がいなければいけないポジションを考えた時、自分がいる位置はその場所が最善だったという判断です」

 オートマティックに、ポジションをローテーションする。それが横浜の『アタッキング・フットボール』の強みであり、喜田はそれをしっかりと体現していた。

「型はあるけど、ないみたいな。でもそこが、うちのサッカーの面白さであり、ミソ。(相手は)掴みにくいと思うし、ボールを受けなくても、ポジショニングだけで相手を惑わせることもできる。そこは考えています」

 味方と相手とボールの動きをつぶさに観察し、先の展開を読み、即座に機転を利かせてポジションを取る。ゴールチャンスにつながった、そうした当意即妙なプレーには、本人も少なからず手応えを感じてもよさそうなものだったのだが……。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

2020/02/29 試合に出ずとも、腐らず雰囲気作り。F・マリノス主将、扇原貴宏の流儀。 – Jリーグ – Number Web – ナンバー

 キャプテンが託せるキャプテン。

 王者の横浜F・マリノスがガンバ大阪をホームに迎えた開幕戦。0-2とリードされている後半途中に喜田拓也が交代を告げられた。

 確かにこの日の彼は記者席から眺めていても、ACLとの連戦が響いているのか動きが重く感じた1人であった。

 喜田は赤のキャプテンマークを腕から外し、扇原貴宏に託してから小走りでピッチを出た。

–自分よりもチームのことを先に考える。

 王者の反撃が始まろうとしていた。

 システムを変えてアンカーに入った扇原のプレーに、自然と目が向くようになる。

 マルコス・ジュニオールにクサビのパスを届け、反転からの鮮やかなゴールを呼び込んで1点差に迫った。さらには左サイドを駆け上がる高野遼にパスを送り、チャンスを演出する。

 結局同点には至らなかったものの、終盤の猛攻は「マリノス強し」を観ている者に印象づけたに違いなかった。

 先のACLシドニーFC戦でも喜田がピッチを離れてからキャプテンマークを巻き、前に出て攻撃に絡んでいく姿があった。4-0と大量リードしてもなお最後の最後まで攻撃の手を緩めない。チームのポリシーを頑なに押し通すその旗振り役となっていた。

 扇原のキャプテンシー。

 3人制キャプテンの1人として喜田とともに2年連続でアンジェ・ポステコグルー監督から指名を受けている。ソフトな人柄で知られ、仲間をグイグイと引っ張っていくようなタイプには見えない(失礼ながら)。

 しかし、彼はいつも自分よりもチームのことを先に考え、かつチームのために働こうとする。

–サブの立場から自分のポジションを確立した。

 実は2017年に移籍してきて開幕戦に出場したのは4年目にして初めてのことだった。つまり過去3年間、サブの立場からスタートして自分のポジションを確立していったということ。

 昨シーズンもそうだった。同じボランチの喜田はポジションを争うライバルでもあり、リーグ戦で初先発したのは第8節のコンサドーレ札幌戦(4月20日)まで待たなければならなかった。

 キャプテンを複数制にするなら別々のポジションにするのが普通なのかなとは思う。同じポジションだとちょっとやりにくいとも考えがちだが、彼らを見ていると要らない心配だと分かる。

–自然体で年下の喜田を支える。

 昨年のいつだったか、そんなニュアンスに近い話を喜田に振った際、ハハハと笑ってこう返された。

「確かにライバルと見られがちなんですけど、タカくんにはもう全幅の信頼を置いているんで。今は2人で(やり方の)道筋を立てて、周りの協力を得ながら進めています。

 道筋をつけるのは僕らで、そこはキャプテンの役目なのかもしれないですけど、みんなで実行していくものですから。だから自分がリーダーシップを発揮しているとも思っていないんです」

 喜田は扇原が先発で出ていなくても「このポジション(アンカー)は2人で支えていると思っています」と語っていた。

 試合に出られていなかったら、「道筋をつける」にも精神的なパワーが必要になる可能性だってある。だが扇原にそこは関係ない。自然体でチームを、年下の喜田を支えていくことができる。

–タク&タカはハマの名コンビに。

 昨季、リーグ戦で2度目の先発となったホームのヴィッセル神戸戦(5月18日)。4-1と大勝した試合後の会見で、ポステコグルー監督が扇原について言及した。

「扇原は練習でもルヴァンカップでも常にハードワークをこなし、ここにいるぞというアピールをしてくれていました」

 指揮官は彼の振る舞いと姿勢を評価していた。

 ここにいるぞ。

 これは自分のためのアピールではなく、いつでもチームのために働けますよのアピール。

 喜田をアンカーに置く形から、彼ら2人を横に並べるドイスボランチの形にしてチームはうまく回るようになった。

 お互いが攻守にバランスを図りつつ、役割を分担しつつ、補完しあうことによって、隙間を消すと同時に迫力を生み出していった。タク&タカはハマの名コンビになっていった。

–「腐ることなんてないですよ」

 優勝した日、取材エリアで扇原は嬉しそうに言っていた。

「シーズン通してみんなでやってきたという自信があったし、練習からみんな準備できていたというか、僕自身も出られない時期があったけど、サブにいるメンバーも含めてみんなで1つになってやってこれた。そういう意味でも総力戦でやれた1年なのかなって感じますけどね」

 彼の声を聞きながら、シーズン中にインタビューした際の言葉を思い出した。

「(試合に出られなくて)腐ることなんてないですよ。たとえ出られなくてもキャプテンに指名してもらっているわけだし、チームのことを一番先に考えます。

 強いチームというのは出ていない選手でもいい雰囲気でやれている。明るく振る舞って、練習はひたむきに頑張る。(栗原)勇蔵さんも大津(祐樹)くんも(天野)純も僕も……みんなそう。

 年齢が上の選手がそうやっていたら、下の選手も自然とそうなる。F・マリノスはそういう選手ばっかやし、みんな真面目やし、いい雰囲気で毎日、練習できていると思います」

–「いい雰囲気」を作り出す。

 強いF・マリノスの「いい雰囲気」を、練習でも試合でもつくり出している。それをさりげないキャプテンがさりげなく守っている。優勝した大きな要因だと感じることができた。

 開幕した2020年シーズンは黒星スタートとなってしまった。

 相手チームからマークされ、ACLの戦いもあって難しい「航海」となることは言うまでもない。

 喜田、もう1人のキャプテンであるマルコス・ジュニオールと三位一体で引っ張るとともに、試合途中から扇原がキャプテンマークを巻いて陣頭指揮を執る機会もきっと増えていくに違いない。

 さりげないキャプテンから、もう一歩前に出ていくキャプテンへ――。

2020/03/01 【横浜】喜田拓也に訊いた開幕戦の敗因と中断期間の過ごし方 | サッカーダイジェストWeb

 最後尾からのビルドアップを狙われて失点。ハイラインの背後を突かれて、さらに2失点目を献上。2月23日、自分たちの強みを逆手に取られた形で、横浜F・マリノスはガンバ大阪との開幕戦を1-2で落とした。

 自慢の『アタッキング・フットボール』が分析され、対策を練られた敗戦。周到な準備をしたG大阪の戦略勝ち。そうした見方が一般的だろう。横浜のキャプテン、喜田拓也もそれは承知している。「F・マリノス、大丈夫ですかとか、チャンピオンチームに対して相手はこうして策を講じて、時間をかけて倒しにくるから難しいですねとか」心配されることも分かっている。

 だが、喜田はきっぱりと言う。「自分たちにとって、負けた原因は別にそこじゃなかったので」と。

 当然ながら、「悔しい負け方」だったのは事実だ。「うちの弱点について、こういうやり方を徹底しよう、というのはあったと思う。そういうガンバの戦い方について、対戦相手としてリスペクトはあります」と認めてもいるが、ビルドアップやハイラインを狙われるのは、なにもこれが初めてではない。驚きもなければ、“してやられた”という感覚もない。

 むしろ、自分たちの弱点を狙ってくる相手に何度も勝ってきたという自負がある。G大阪戦では、それができなかった。そこは反省点であり、「そうやって戦ってくる相手に対し、どう対処していくか。そこはさらにレベルアップさせなければいけない」と気を引き締める喜田は、G大阪戦の敗因がどこにあるかを十二分に理解している。

 相手どうこうではない。対策されるのも、弱みを突いてくるのも、百も承知。問題は、そういう相手に対して自分たちがいかに戦うか。「いつも答えは、自分たちの中にある」。

 その自分たちを、改めて見つめ直す時間ができた。新型コロナウイルス感染拡大の防止策として、リーグが一時中断。世界的な問題にもなっているこうした情勢を喜田自身、もちろん歓迎しているわけではない。事態の早期収束をなによりも最優先に願っている一方で、連覇がかかるシーズンで黒星発進となった現状を踏まえ、今回の予期せぬ中断期間を意味のある時間にしなければならないと考えているようだ。

「今年一年を通して、楽じゃないよって、(開幕戦で)突きつけられたとは思う。中断期間の入りは、そういう悔しい入り方だったので、みんなも練習から、もっと上げていかなければいけない、もっとやらなければいけないって。それができると思っています」

――開幕戦で負けたのは痛かったけど、逆にここからの反発力が楽しみでもある。

 そう喜田に投げかけると、「僕らも楽しみですよ」と応じて、次のように続ける。

「このサッカー、このチームに悲観しているわけではないし、ここからまた這い上がっていかなければいけないんで。そういう意味では、うん、楽しみですね。チームを良い方向に変えていかなければいけないし、それができるチームだと思っているので」

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

2020/02/29 横浜FM連覇への鍵。仲川輝人への圧巻高速パス、ティーラトンが語った「攻撃的なタメ」 | サカノワ

 2月19日のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ2節、J1リーグ昨年王者の横浜F・マリノスがオーストラリア1部・AリーグのシドニーFCに、4-0勝利を収めた。その4ゴールは、基本的にはいずれも横浜FMの選手たちがパスとスペースを突く動きを繰り返し、意図して狙った形から崩したファインゴールだった。

 その一つである33分の日本代表FW仲川輝人のゴールもまた圧巻だった。

 ゴール前でパスをつないで修正を重ねていき、左サイドバックのタイ代表ティーラトンがハーフスペースに顔を出す。

 パスを受けたティーラトンはぐっとボールをキープ。そして次の瞬間、高速のキラーパスを放つ。すると、ゴールエリア内でマークを外した仲川が完璧にボールをコントロールし、シュートを突き刺してみせた。

 このシーンについて、ティーラトンは次のように詳しく語ってくれた。

「ボールを収めた時に、タイミングを読んでいました。最後の最後までギリギリのタイミングを計り、誰が一番ボールを受けやすいのかを見ていました。そのタイミングで、テル(仲川)が見えてパスを入れたところ、決めてくれました」

 ティーラトンはシュートの選択肢もあった。その中であらゆるプレーが選択できるポジションを取り、「攻撃的なタメ」から仲川へのパスを選択した。しかも、シュートに近いような高速パス。それを正確にコントロールした仲川の技術も光った。

「自信を持って出したからこそ、テルも決めてくれたと思います」

 ティーラトンはそのように胸を張った。

 今後はJ1・開幕戦のガンバ大阪(●1-2)のように、「対F・マリノス」の戦略を練って臨んでくるチームも増える。そうしたなか、いかに相手を上回るのか。

 焦らず、急ぎすぎず――。ティーラトンが見せた”間合い”の活用は、今季を勝ち抜くための重要なファクターの一つになってきそうだ。

[取材・文:塚越 始]

2020/03/01 【2020の注目株4】どうにも止まらない。横浜FMの遠藤渓太は無双の翼 – サッカーマガジンWEB

文◎北條 聡

–リーグ随一の仕掛け

 この人の左からの仕掛けは、いまやJ1随一の破壊力――そう言っても差し支えあるまい。J1王者の横浜F・マリノスが誇る遠藤渓太だ。

 左のワイドオープンで1対1になったら、まず負けない。対面の守備者が誰だろうが十中八九、縦に持ち出して、相手GKと最終ラインの隙間にボールをねじ込んでいく。それも守備者がクリアしにくい速くて低いクロスだ。

 事実、昨季も守備者がクリアを誤って、オウンゴールを招くケースもあった。守備側が「嫌がる場所」を心得ている。

そんな鋭い仕掛けを試合中に何度も繰り返すのだから、相手はたまったものではない。とりわけ、1対1にさらされる対面のサイドバックは頭も体も疲労困憊だろう。

–生え抜きにして注目の五輪世代

 だが、開幕前の立場は微妙なものだった。

 天皇杯王者のヴィッセル神戸と壮絶な撃ち合いを演じたFUJIゼロックス・スーパーカップではエリキが左ウイングで先発。ただ、一気に攻撃のギアが上がったのは遠藤をピッチに送り込んだ後半からだ。自らの値打ちを証明するかのように、神戸の右サイドを次々と切り裂いた。

 昨季はキャリアハイの7得点をマークしたものの、その立場は切り札の域を出なかった。前半戦はマルコス・ジュニオール、後半戦はマテウスの控えに回っている。それでも、ピッチに立つたびに相応の結果を残し、一介のウイングから脱皮しつつあることを強く印象づけた。

 今季はマテウスが期限付きを終えて名古屋グランパスに復帰。遠藤の定位置確保は既定路線かと思われたが、フタを開けてみればエリキのサブ。そこからベンチの評価を覆し、自らポジションをつかみ取った格好だ。どうぞ――と与えられたものではないところに価値がある。

 敵地に乗り込み、韓国王者の全北現代をねじ伏せたACL初戦の働きは圧巻の一語。左サイドで躍動し、全得点に絡んで堂々のマン・オブ・ザ・マッチに輝き、アンジェ・ポステコグルー監督もさすがに腹を決めたはずだ。

 アカデミー育ちの生え抜き。プロ5年目の東京五輪世代でもある。今季は何かと耳目を集めるだけに、その存在を知らしめる格好のチャンスだ。

五輪のメダル、J1リーグ連覇、そして初のアジア(ACL)制覇へ。遠藤という翼を広げれば、どこまでも飛んでいける――かもしれない。
 横浜FMは右にも強力な翼がある。

 昨季の年間MVPを受賞した仲川輝人だ。ただ今季は対戦相手の警戒が強まり、厳しいマークにさらされて、なかなか仕事をさせてもらえていない。そうした事情もあり、遠藤を擁する「左」が切り崩しのホットゾーンになっている。

 J1開幕戦もそうだ。対マリノス仕様の包囲網を敷いたガンバ大阪にがっちり守られ、1-2と敗れたが、遠藤だけはどこ吹く風。オナイウ阿道が仕留め損ねた後半早々の決定機を含め、この人の仕掛けから、たびたびゴールに迫った。

 仲川にも劣らぬ韋駄天だが、止まった状態からの突破も苦にしないところが何よりの強み。一瞬で対峙する守備者を置き去りにする。その加速力は特筆もの。まさに「分かっちゃいるけど止められない」というシロモノだろう。それこそ絶対的な武器と言ってもいい。

2020/03/02 「セカンドキャリア」って言葉は好きじゃない。横浜F・マリノス大津祐樹が今、大学生を支援し始めた理由 | ハフポスト

2月、2020年シーズンのJリーグの戦いが幕を開けた。

昨年、15季ぶりにJ1を制覇した横浜F・マリノス。連覇を目指すチームの中に今年、新たな試みを始めた選手がいる。日本代表経験もあるFW大津祐樹だ。

2020年1月、大津は大学生のサッカー部員を支援するプロジェクト『Football Assist』を立ち上げ、自ら代表取締役に就いた。

なぜ現役である今、大学生をサポートしようと考えたのか。リーグ開幕前に本人に会って話を聞いてきた。

『Football Assist』は、大学サッカー部の活動を長期的に支援するプロジェクト。「サッカーを続けてきた人たちが報われる世界を作る」というのが事業の理念だ。

大津とともに、現在フランスのマルセイユでプレーする酒井宏樹が発起人となって2020年1月に始動した。

全国の大学のサッカー部に所属する学生を「トレーニング強化」「備品」「キャリア」の3つの柱で支援し、全力で部活に打ち込める環境を作るだけでなく、部活引退後のキャリア支援までサポートするというのが最大の特徴。学生はこれらの支援をすべて無料で受けることが出来る。

–高卒でプロ入りしたのに…なぜ今、「大学生」を支援?

大津は高校卒業後、柏レイソルに入団。それゆえ、自身は「大学生」を経験したことがない。なのになぜ、プロジェクトの支援対象を「大学生」に絞ったのだろうか。

元々、大津祐樹と酒井宏樹の2人は、共にレイソルでプレーしていたことが縁で2016年に主に小・中学生向けのサッカースクールを立ち上げていた。

今回のプロジェクトは、そのスクールを運営する中で感じたことが大きなきっかけとなったと大津は話す。

スクールで子どもたちを指導できた経験は、非常に大きなものでした。子どもたちはもちろん、その親御さんからも良い反響があったりして。

子どもたちと向き合う中で、「もっと上の世代のサッカーに取り組んでいる人たちにも、プロ選手として出来ることがないか」と次第に考えるようになって。そこで、今後は「大学生」にもアプローチしていこうということになったんです。

確かに僕は大学に通ったことがないし、ありがたいことに高卒でプロの世界に入ることが出来ました。

その一方で、同じ世代で大学に進学して部活動でサッカーを続けている友人たちと集まった時、すごく沢山の悩みを抱えていることを知ったんです。

「大学生」という立場を客観的に見て気づいたのは、大学生であることの難しさは、様々な選択肢の中から自分の進む道を自分自身で判断して決めなきゃいけないということ。

けれど、これまでサッカーしかしていないと、近い将来やってくる就職やキャリア選択に対してどうアプローチすべきか、その方法が何も分からない。それが、“悩みの種”になっていたように感じました。

そんな悩みと向き合う彼らを見てきたことが、「大学のサッカー部員たちの活動をサポートする」というこのプロジェクトの形に繋がりました。

–現役中のビジネス、ベースになっていること

なぜ、アスリートとして引退した後ではなく「現役中」に活動することにこだわるのか。その意図について、大津はこう話す。

サッカースクールを運営していた時にも感じたんですけど、「現役中だからこそ伝えられること」が沢山あると思っています。

小笠原さん(筆者)に逆に聞きたいんですけど、僕らが子供の頃って、サッカー選手に触れ合える機会ってそう多くはなかったと思いませんか?

(※大津選手は1990年、筆者は1989年生まれで同年代)

私:はい。少なかったと思います。

ですよね。そんな機会はなかなか訪れなかったはずです。

今、僕や酒井がプロとしてやっているからこそ子どもたちに還元できることがあるのに、出来ることをやってあげられないのはもったいない。そう思ったからこそ、当時はサッカースクールを作ったんです。

基本的に、僕の活動の全ては自分が子供の頃に求めていたことがベースになっています。単純に「僕が当時してもらえなかったこと」をプロサッカー選手になれた自分がやろうと。

例えば、サッカーの技術であれば「プロってこんなすごいんだ」と触れることだけでも大きな学びのきっかけになると思うし、ちょっと行動を起こせば子どもたちにとって良い環境を作れる。なのに、行動を起こさないためにそれが出来ないのは、残念な事じゃないですか。

そしてこれは、大学生の支援に当てはめて考えても同じことが言えると思います。

自分がプロサッカー選手として感じてきたものを伝える事で、学生たちには何か一つでもプラスになることを吸収してほしい。

僕は「大学生」という立場を経験しなかったけれど、一方で高卒でプロに入ったからこその苦労を経験しました。

スパイクの選び方や効果的なトレーニングの仕方、適切な食事などプレイヤーとしての疑問から、礼儀やお金の使い方、「サッカー選手は社会でどんな存在であるべきか」という概念的なことまで、本当に最初は右も左も分からなかったですから。

そんな、デビュー当時の僕が抱えていた悩みやその答えは、きっと大学のサッカー部員たちが活動する中でも知識として活きるはずだし、学生の皆がプロの門を叩けなくても、そんな知識が少しでもある状態で社会に送り出してあげたい。

引退後に同じ取り組みをやるよりも現役中の方が説得力も増すし、経験がよりリアルに伝わるはずだと僕は思っていて。だからこそ、「いま」行動を起こすことに価値を感じています。

–現役選手がビジネスに参入するたびに必ず耳にする批判の声。どう受け止めている?

プロサッカー界では、大津や酒井のように日本代表経験のある選手たちが、現役中にビジネスやプロジェクトを始める例は少なくない。

本田圭佑選手が2020年1月、東京に新たなサッカークラブ『One Tokyo』を立ち上げたのは記憶に新しい。他にも、長友佑都選手は運動や食事、ヘルスケアを事業の柱とした株式会社Cuoreを2016年に設立し代表を務めている。

だが、現役のアスリートである以上、ピッチでのパフォーマンスが伴っていなければ、ビジネスや事業としての活動は時としてファンや世間から批判を受けることに繋がる。実際、そのような声が聞かれるのも事実だ。

大津はそんな世間の見方をどう受け止め、自身のビジネスと向き合っているのか。

確かに、プロサッカー選手が現役中に「会社を立ち上げた」となると、必ず厳しい見方をされます。それは事実ですね。

現役中に事業をやるのは「違うだろ」とか「それって正直どうなの?」って声もあると思います。例えば、世間からしたら「そんなことやってないで、サッカーをちゃんとやれ」と思う人もいるだろうし。

ただ僕としては、サッカーと会社の経営を別に完全に分けているわけではない。「2つのことをやっている」という感覚は別にないんです。

というのも、これまで話してきたように、この大学生の支援プロジェクトのビジネスモデルは僕がこれまで後輩たちに伝えてきた経験や学びを今後は大学生にも伝えていこうという取り組み。現役選手としての延長線上にあるものですから。

それに、僕より上の世代の先輩たちにも、現役中にビジネスとしてサッカー界に貢献しようと取り組もうとした人はいたと思います。

ただ、少し前の世代は「現役中にビジネスをやっていいのか」「現役中にやっちゃダメなんじゃないか」という葛藤を抱えていただろうし、当時の社会の風潮もあったから実現できなかっただけで。

だからこそ、僕らの世代でその“壁”みたいなものは取っ払いたいなと思っています。

今では選手を取り巻く環境も昔と変わってきているから、自分にできることがあるならばやりたい。将来を担う学生たちの環境にプラスになることは、ためらう事なくやっていきたいと思っています。

–「セカンドキャリア」という言葉への違和感

アスリートは、世間から名の知れた有名選手であればあるほど「引退後」の活動に注目が集まる。

引退後は、指導者や競技解説者になる人もいれば、全く違うフィールドに飛び込む人もいる。そして後者については時に「セカンドキャリア」と表現される。

すでに現役中からビジネスに取り組む大津は、この「セカンドキャリア」という表現への“違和感”を口にした。

僕、『セカンドキャリア』って考え方や言葉が好きじゃないんですよね。

そもそもなんで、スポーツ選手だけ、ファースト・セカンドキャリアって分けられなくちゃいけないの?っていつも思うんです。

自分の場合は、これまでサッカーで学んだことを活かして、引き続き選手としてプレーをしながら新たな仕事やビジネスにつなげる。その全てが僕の「キャリア」だと思っています。

「セカンドキャリアとしてビジネスをやろう」という意識は別にないし、今自分が取り組んでいることが、引退した途端「セカンドキャリア」になるとも思わないですし。

だから、“アスリートが新しいことを始める=セカンドキャリア”というような切り口で過剰にメディアに報じられたり、くくられて考えられてしまうのは少し不本意ですね。

アスリートが引退後に競技から離れて全く別の新たな仕事をすると、それが「セカンドキャリア」と表現されますけれど、僕の意見としては、全く別の仕事やビジネスでも、現役時代の活動や思考はどこかしらに活きてくると思うので。

無理に「ファースト・セカンド」って分けなくてもいいと思うし、それが可能性を狭めることに繋がる気がしますし。自分が胸を張って取り組んでいることが社会に対してプラスになることだったら、別にそれでいいんじゃないかなと思うんです。

–「プロになれ」と応援するだけじゃない、現役選手の“役目”

取材当日、大津は「この後、大学に行くんです」とスーツ姿だった。

このプロジェクトでは、大津がオフの時間を使って自ら企業や大学サッカー部に赴き、事業内容をプレゼンする。学生に対しては、直接ヒアリングも行っている。

大学生の生の声を聞くことにこだわるのは、現役選手である自分に“ある役目”があると感じるからだという。実際、学生からはどんな声が聞かれるのか。

ヒアリングをした中で、サッカーをずっと続けている大学生の一番の不安は、「キャリア」でした。

「就職活動ってどうしたらいいんですか?」「どんな企業がいいんですか?」という悩みがすごく多かったんです。

「そんなの自分で考えるべき」と思う人もいるかもしれない。ただ、自分もそうでしたが、サッカー1本だけをやっていると他の道への想像がつかないんです。これは他のスポーツを続けている学生もそうかもしれない。

もちろん、このプロジェクトでサポートした大学生にプロになってもらいたいというのが第一にあります。だから、「トレーニングはこうするといいよ」とアドバイスする。

けれども、一方でサッカーの夢に破れた学生のサポートもしてあげるのが、僕ら現役選手の役目なんじゃないかなとも感じています。そして、そこに関して逃げちゃいけないなと思うんです。

どんな人でも、いつかはサッカーを辞める時が来る。その人たちがこれまでサッカーを通じて培ってきた経験を次のステップでもしっかり活かして活躍してもらいたい。そう思って、このプロジェクトでは「キャリア支援」を大きな柱の一つにしました。

具体的にはキャリアアドバイザーに学生が相談できる環境を作って、企業に説明会を開いてもらったり、逆に学生が企業を訪問できる機会を作ったりしています。

サッカーをやっていると、「チームの中での自分の役割」を意識する。ある場面では、パスなのかシュートなのか。「状況を判断する力」も身につく。

培ってきた能力やスキルは、サッカーというフィールドを離れても、企業や組織での活躍に活かせるはずです。

僕自身サッカーを続けてきた身として、学生たちにはやはり「やってきたことは無駄じゃない。価値があるんだよ」と伝えていきたい。

そして、プロ選手である自分の声ならば聞いてくれるのなら、学生に代わって僕自身が企業にサッカーを続ける学生の価値をPRしていきたい。だから自分でプレゼンに行くし、ヒアリングに行くんです。

学生たちには、これまでサッカーに捧げてきてまだ気づけていない自分の「伸び代」に気づいて欲しい。

僕は、そんな学生たちが挑戦できる世界を少しでも広げてあげたいなと思っています。

自分自身も学生と共に、成長できるように努力していきます。

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2年連続でシャーレを掲げる目標に向け、大津祐樹は今季もピッチを駆ける。

(取材・文/小笠原 遥)

 
 

 
  

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