【Weblog】2013/12/07 J1第34節 川崎フロンターレvs.横浜F・マリノス@等々力陸上競技場


こけまり

【俺メモ】2013/12/07 J1第34節 川崎フロンターレvs.横浜F・マリノス@等々力陸上競技場
 

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

2013 J1 第34節 vs 川崎フロンターレ | 試合レポート
選手コメント

兵藤 慎剛
「前半は0-0だったけど、ボールをもたれても危ないシーンはなかった。後半にチャンスをつくりながら、点を取りにいくプランだった。
やっぱり、自分たちで勝って決めるという気持ちが足りなかったのかなと思う。変に、他力でも優勝できるという甘さもあったのかと。
残り5、6試合から、前の選手の得点力が足りなくなった。自分も含めて、ディフェンダー陣に迷惑をかけてしまった」

富澤 清太郎
「これが、今のチームの現状。悔しい気持ちはあります。
でも自分も31歳ですし、次に進まないといけないのは、自分でも分かっています。
前に進むべきだ。そうしないと、今日の悔しさを晴らすときは、選手をやっている限りあるわけですから。進むべきか、立ち止まるか。僕自身は、前に進もうと思います」

ドゥトラ
「今、試合のことを振り返ろと言われても、正直言葉にできないし、非常に悲しい。
頑張ったが、優勝まで辿り着けなかった。ただ、ファン・サポーターは常に応援してくれて、感謝しています」

J’s GOAL ゲームサマリー

2013 J1 第34節 川崎F vs 横浜FM(等々力)
選手コメント

●中村俊輔選手(横浜FM):
「(試合後に感情を表した時の気持ちは?)ファンの方、応援してしてくれた方に申しわけないという気持ちだった。今回のように首位に立って、後ろから追いかけられる展開は特別だった。この2週間は苦しかったし、今までに経験したことがない。こういう時はネガティブに考えがちになる。けど、逆にプラス面を考えると、2位で終えたのも悪くないし、上位陣にも勝っている。優勝できなかったのは、大事な試合、勝たなければいけない試合に勝っていないから。チームとして統一感をもってやらいなと。はあ、疲れたぁ」

●栗原勇蔵選手(横浜FM):
「(前半に広島が先制したことは知っていた?)ハーフタイムに聞いた。だから、後半はスイッチを入れて、点を取りに行こうとした。けど、先制されて、さらに攻撃的にいかなければいけなかった。
(残り2試合で勝てなかった理由は?)どのチームも負けたくないというか、強い気持ちで臨んできた。逆にウチは勝たなければいけないという気持ちだったから、そこで意識してしまったかも。優勝するのに2回チャンスがあったわけだけど、それを1度も生かせなかったのは悔いが残る」

●中町公祐選手(横浜FM):
「選手もすごくガッカリしてますけど、F・マリノスに関わってくれた人たちの期待応えられなかったことが悔しい。先週の6万人の前に決められなかったこともそうですけど、選手はそれが一番ショックだったと思う。首位に立っていたなかで、少なからずプレッシャーがあるなかで戦ったのは、逆に下位から上位に上がっていくよりも、得るものが大きかった」

●齋藤学選手(横浜FM):
「特に何も話すことはないですけど…。まだ天皇杯があるので、それに向けて切り替えることが大事だと思います!」

●藤田祥史選手(横浜FM):
「負けてしまったので、何も言葉はありません。(入った時は)勝つしかなかったので、点を取るということだけを考えて入りました。やはり、こういうプレッシャーのかかる試合は先に点を取られてしまうとしんどいですね。勝たなければいけないですし、どうしても焦ってしまうので、なかなかうまくいかんかったんだなあ思いました」

●佐藤優平選手(横浜FM):
「サンフレッチェが勝っている状況を全員に伝えろと言われていたし、勝ちにいくということしかないので、カウンターのリスクは承知の上で、もう全部前からプレスをかけていけということを全部伝えてから、全員でプレスをかけろと言われて入りました。リスクを背負って人数を前にかけた分、ゴール前で最後の方は流れがきたのですが、詰めが甘かったというか、点が奪えなかったのが悔しい結果です」

●榎本哲也選手(横浜FM):
「全体的に、点を取りたいのでいつもよりも前から行ったので(守備の時)走らされたというのはあるかもしれませんが、そんなにやられている印象はありませんでした。失点の場面も、僕としては触るだけでいっぱいいっぱいの状況で、その後の大島選手の反応の方が速かったですし、みんなも止まってしまっていた。その時点で差があったのかなと思います」

●マルキーニョス選手(横浜FM):
「今日も、空中戦の戦いが多かった印象がありました。そうなると、ちょっと難しくなってきます。改めてここ何試合かを振り返ってみると、決められるゴール前でのチャンス自体が少なくなってきているのかなと感じます。シーズンの半ばまではすごくチャンスも多かったと思いますし、そこから中盤、ボランチ、そして自分などが得点を決められていたのですが、後半になってからそういうチャンスが激減したかなと。前半のリズムをキープできていれば、もしかしたらより早く優勝できていたかもしれないですね」

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ネットニュース・Weblog

[カナロコ]
横浜M:攻め勝つ強さ足りず/川崎戦から

 必死に1年間走り抜いたその先に、残酷すぎる結末が待っていた。最終盤の2試合で今季初めて黒星が連なった横浜M。9年ぶりの銀のシャーレは目の前で逃げていった。

 「今年1年を象徴するゲーム」。中沢が開口一番そう言った。「前からプレッシャーをかけてくるチームに対して、攻める引き出しが少ない」。2失点した前節の新潟戦もそうだった。

 相手の脅威になり続けたのは斎藤個人による突破ぐらい。ある若手が「戦術そのものでしょ」と表現する中村が厳しいチェックを受けると、極端に攻撃の質は落ちた。

 複数得点は11試合前の浦和戦までさかのぼる。前半戦17試合はセットプレーからの得点が11も、後半戦はわずか3。「流れの中で(相手を)崩す形(が少ないこと)を8、9月から課題として感じていた」。樋口監督のそんな不安は現実のものとなった。

 30歳を過ぎればベテランと言われるサッカー界で、この日の横浜Mの先発平均は31・36歳。いぶし銀のメンバーがシーズンを通し、上位争いできたのは指揮官が言うように「素晴らしい財産」だろう。

 ただ、勝ちきるために足りなかったものもある。「来季はいかに攻め勝つチームになるか」と樋口監督。積年の課題が今再び突きつけられた。

まさかの敗戦…願い届かず、頭抱え、泣き崩れるマリノスサポーター

 最後まで声をからしたサポーターの願いは届かなかった。7日、Jリーグ1部の横浜F・マリノス最終戦。まさかの敗戦で9年ぶりの優勝を逃すと、等々力陸上競技場を埋めた観客は腕を組み、頭を抱え、泣き崩れた。

 試合は前半から押され気味の展開。後半9分に先制を許すと、スタンドから大きなため息が漏れた。信じた逆転劇は、川崎フロンターレの堅い守りの前に阻まれた。

 「ベテラン中心で、前回の優勝を知る選手もいる。それでも、勝つのはこれだけ難しいのか」。肩を落としたのは、京都府の男性会社員(23)。歓喜の輪に加わろうと、前節の新潟戦に続いて駆けつけたが、サッカーの怖さを見せつけられた。

 終了後、ユニホームに顔をうずめて号泣する中村俊輔選手の姿に胸を打たれたという。「それだけ大きなものを背負っていたんだ」。自らの目に浮かんだ涙を拭った。

 この日のためにイギリスから来日した男性(24)は、スコットランド時代の中村選手のフリーキックに魅せられた一人。「俊輔のプレーを見られたのは良かったけど、優勝を逃して残念」とうつむいた。

 「この敗戦は、日本一強く、日本一サポーターに愛されるチームになるための試練だ」。サポーター歴20年の男性会社員(49)=横浜市鶴見区=は、前を向く。

 験を担ごうと、9年前に優勝を決めた試合で買ったフラッグを握りしめて声援を送った。「このチームでの優勝が見たい。悔しさは天皇杯で晴らしてほしい」。フラッグの出番は、まだあると信じている。

[スポニチ]
俊輔 MVP級活躍もまさかのV逸「一番きつい…」

 試合終了のホイッスルが鳴ると横浜のエース中村はその場に崩れ落ちた。「チームを勝たせる仕事ができなかった。ふがいない。申し訳ない」。その瞳は真っ赤だった。

 残り2試合、いずれかに勝利すれば無条件で頂点に立つ絶対的有利な条件も、今季初の連敗で9年ぶりのリーグ制覇は夢と消えた。失点は後半9分。中村が奪われ、逆襲を許したのがきっかけだった。その後、攻め手は斎藤のドリブル突破頼みで、終盤のパワープレーも実らなかった。これまで数々の試練を乗り越えてきた中村も「精神的なきつさは(サッカー人生で)きょうが一番」と声を絞り出した。

 11月に胆のう炎で緊急入院し、同10日の名古屋戦を今季初めて欠場したが、今季は開幕から好調をキープ。自身初のリーグ2桁得点を達成するなど、35歳にして衰えるどころか、さらに進化した姿を見せた。1年を乗り切る独自の食事法も確立。年齢を重ね、試合後の食欲は年々低下。試合で体重が2キロ減ることを見越し「体が少し重くなっても良い」と今季は試合前日に意識的に多く食べて体重を1キロ増やし、素早い回復につなげた。

 出番はわずか1試合に終わり、悔しさをこらえてチームメートに水を運ぶなど裏方に回ったのが10年のW杯。「この経験は今後のサッカー人生にきっと生きる」と話していたとおり、主将として試合に出られない選手の気持ちをくみ取り常に鼓舞。試合後、控え選手の頑張りを強調し続けた発言はまさにその表れで、そんな姿にチームも自然と引っ張られた。

 自身初のJ1タイトルには届かず「主将というのは重い」と中村は一人で責任を背負い込んだ。だが、史上初となる2度目の年間MVP確実と言われる今季の活躍は誰もが認めるところ。先発イレブンの平均年齢が30・34というオヤジ軍団をともに引っ張った中沢は「俊(中村)が凄い責任を感じてるのだと思う。でもそんなことない。彼がいなかったらここまでこられなかった」とねぎらった。敗れはした。だが、この1年の中村の輝きは間違いなく勝者以上だった。

 【俊輔の“悲劇”】
 ★高校 桐光学園(神奈川)3年だった96年度の全国選手権で決勝に進出も、北嶋(J2熊本)擁する市船橋(千葉)に1―2で敗れて準優勝に終わった。
 ★W杯 02年日韓大会では日本代表メンバー入りが有力視されていたが、トルシエ監督の選考基準に合わず落選。初出場した06年ドイツ大会は司令塔を務めたが体調を崩すなどして1次リーグ敗退。10年の南アフリカ大会はアジア予選はエースも、本大会は本田の台頭などでオランダ戦の途中出場だけに終わった。
 ★Jリーグ 00年に日本人最年少となる22歳で年間MVPに輝いたが、鹿島との同年チャンピオンシップでは2戦ともフル出場しながら、2戦合計で0―3で敗れて準優勝。

[ニッカン]
【横浜】今季初連敗で優勝逃す/J1

 優勝に王手をかけていた横浜が、最後の最後で逃した。

 同時刻スタートの広島が1点リードの情報をハーフタイムに知った選手たちは、後半に勝ち越すしか優勝への道はなかった。しかし、後半9分に痛恨の失点。逆転に望みをつなぎ、攻撃的選手を投入し反撃に出たがゴールは遠かった。今季初めての連敗を最後に喫し、9年ぶり4度目のリーグタイトルを逃した。

 樋口靖洋監督(52)は「僕もまだ整理できていない。でもまだ天皇杯というタイトルがある。この悔しさをぶつけて、来季につなげたい」。DF中沢佑二(35)は「何とかチームを奮い立たしていくしかない」と前を向いた。

【横浜】俊輔号泣「ふがいない」/J1

 横浜MF中村俊輔(35)が涙に暮れた。勝てば9年ぶりのリーグ優勝が決まる最終戦で敗北。試合中から2位広島が勝っていることを伝えられ、試合終了直後、両手をピッチについてひざまずき、しばらく動けなかった。

 アウェーに駆けつけた大勢のサポーターから激励の声をかけられると、再び涙が込み上げ、顔を覆った。

 後半9分には川崎FのMF中村にボールを奪われ、その流れから先制点を献上した。30分にはペナルティーエリア手前中央の絶好の位置でFKを得たが、ワンバウンドしたボールはGK正面だった。「チームを勝たせるような仕事ができなかった。力ないし、ふがいないし。ファンに申し訳ない」と話していた。

俊輔号泣…失速V逸「ふがいない」/J1

 涙が止まらなかった。普段は表情を出さない横浜MF中村俊輔(35)が、号泣した。試合終了直後、両手をピッチについてひざまずいたまま起き上がれない。約20秒後、ようやく歩き出すが、整列でも両手を膝につき、顔を上げることができなかった。「力ないし、ふがいないし。残念な気持ちしかない」。サポーターに激励の声を掛けられると、また涙があふれた。

 後半9分、自陣でパスを受けてドリブルしようとしたときに川崎FのMF中村にボールを奪われ、失点の起点となった。30分にはペナルティーエリア手前中央の絶好の位置からFKを得たが、ワンバウンドのボールはGKの正面。広島の戦況を伝えられ、勝たなければ優勝を逃すという状況で力を振り絞ったが、悔しさだけが残る最終戦となった。

 「サッカー人生で一番苦しい2週間だった。キャプテンだし、大事な試合に向けて自分以外のことにも頭を使ったり。一番パワーを使ったかな」。先月23日の磐田戦で王手をかけたが、30日の新潟戦で負け、ホームで優勝を決められなかった。今月3日には横浜市内で決起集会を開いた。「しゃべりやすい選手同士で固まっちゃうから」と、自ら手作りのくじで全員の座る席を割り振り、チームの一体感を高めたが、それも実らなかった。今季初の連敗で栄冠を逃すという最悪の結末を迎えてしまった。

 自身初の2桁10得点の活躍で、史上初となる2度目のMVP受賞が有力視される。最大の功労者に、クラブは来季から背番号10を用意している。横浜では欧州移籍前の99年から4年間つけ、日本代表でもドイツ、南アフリカW杯で背負った番号でプロ18年目に挑むことになりそうだ。「気持ちの整理はどこかでしないと。まだ天皇杯がある」。悲劇の1日にもわずかに笑みを浮かべ、前を向いた。【由本裕貴】

[スポーツ報知]
【横浜M】俊輔、泣き崩れる!まさかの2連敗でV逃す

 ◆J1最終節 川崎1―0横浜M(7日・等々力陸上競技場) 横浜Mの優勝は大失速で消えた。MF中村俊輔(35)は両手で顔を覆い、ピッチに突っ伏した。後半9分、俊輔がボールを奪われ、逆襲を許したのがきっかけで失点。残り2試合で1勝すれば9年ぶり4度目の優勝を手にしたが、まさかの今季初2連敗を喫した。

 ベテラン軍団が終盤で力尽きた。最後の10試合はわずか6ゴールと深刻な得点力不足に陥った。3か月以上ネットを揺らせない37歳のマルキーニョスの代役はおらず、戦力不足を埋める策もなかった。優勝争いを引っ張ったのは俊輔だ。同い年の中沢は「責任を感じるのは分かる。でも彼がいないとここまで来られなかった」と盟友をいたわった。

 中村俊輔「チームを勝たせる仕事ができなかった。ふがいない。申し訳ない」

 横浜M・樋口靖洋監督「優勝に手が届かず、残念で悔しい。頭の中がなかなか整理できない。ここから一歩抜け出すには、本当の力を身につけないといけない」

[サンスポ]
横浜M、今季初連敗でV逸…俊輔号泣「本当の実力がない」

 J1第最終節(7日、川崎1-0横浜M、等々力)現実を受け止められなかった。0-1のまま5分間のロスタイムが過ぎてタイムアップ。その瞬間、MF中村俊はピッチの上に倒れ込み、サポーター席の前では両脇を抱えられながら号泣。まさかの2位に、1人では歩くこともできなかった。

 「応援してくれたサポーターに申し訳ないと思って…。まだ本当の実力がないということ」

 めったに感情を表に出さない男が、人目をはばからず泣いた。勝てば優勝の大一番だったが、後半9分に一瞬のスキをつかれ、川崎FWレナトに先制を許す。その後は自らが中心となって猛攻をしかけたが、最後まで1点が遠かった。

 残り2試合の時点で1つ勝てば優勝だった。だが前節の新潟戦に0-2で破れ、この日も無得点で黒星。今季連敗のなかった横浜Mが大事な最終盤に取りこぼす連敗で、9年ぶりのタイトルを逃した。

 2度のW杯など国際舞台も含め、数々の経験を重ねてきた俊輔。今月3日には選手全員を横浜市内の中華料理店に集め、決起集会も開いた。「今日(7日)決めるという準備にパワーを使った」がそれも及ばなかった。

 ブラジルW杯日本代表候補のMF斎藤も、試合終了直後はピッチにあおむけに。「今日は勘弁してください」とショックを隠しきれない様子で引き揚げた。

 「ネガティブだけになることはない。2位で終われたことはいいし、浦和と広島には2勝している」

 感情が落ち着くと、俊輔は前を向いた。

 「来季、自分にはまだやることがある」。この悔しさを10年ぶりの優勝で必ず晴らす。(宇賀神隆)

[デイリー]
V逸にショック 中村俊輔一問一答

 「J1最終節、川崎1‐0横浜M」(7日、等々力)

 首位で最終節を迎えた横浜Mは、勝てば9年ぶり4度目の優勝が決まる7日の川崎戦を0‐1で落とし、広島の逆転優勝を許した。

 主将として、チームの大黒柱として33試合に出場した10得点を挙げた元日本代表のMF中村俊輔は、敗戦後、人目をはばからずにピッチに突っ伏し、悔しさを表に出した。日本では初めてのリーグ制覇に手をかけながら逃した心境を試合後に聞いた。

 ‐悔しい試合になった。

 「今日の試合に限っていえば、相手のボール回しに守備も修正がきかないままズルズル…。話し合ってはいるけど、なかなかスイッチの入れどころがなかった。うちは後ろでまわせるわけじゃなく、縦に入れるしかなかった。それがちょっとネガティブな感じになって、前半は粘ってたけど…。後半は仕掛けて、自分のところで取られて、FKも入らないし。こういうところで勝たせられる仕事ができなかった。力がないし、ふがいないし、ファン、サポーターの方に申し訳ない。残念な気持ちしかないですね」

 ‐シーズンを振り返ると、どうか。

 「浦和に2勝して、広島に2勝して。勝たなきゃいけないところで勝てないというのは、どこかで勝負弱いところが何試合かあったと思う。修正する部分、練習の内容一つをとっても頭は整理できている。気持ちは整理しないといけない」

 ‐来季へ力がついた部分は。

 「1点どうしても取りたいというパターンがない。ロングスロワーがいなかったり、ファビオが入ったのもアントラーズ戦ぐらいだったし。スローインの時も誰の頭に当てるとか(決まりがない)。ショートコーナーの練習もないし。言ったらきりがない。こまめにつぶしていかないと」

 (続けて)「ボンバー(中沢)と(栗原)祐三のビルドアップの仕方になると、ヘディングとボディコンタクトの強い選手が(必要)。なかなかボランチが、バッて動いてビルドアップできるわけじゃない」

 ‐試合後、感情を表に出していた。珍しいと思うが、どんな気持ちだったか。

 「ファンの方、応援してくださっている方に申し訳ない。それだけです」

 ‐海外のクラブでもプレーをして、代表でも戦ってきた。それでも経験したことのない修羅場だったと思うが。

 「今回が一番、後から追っかけられて、優勝したいというプレッシャーが(あった)。この2週間は苦しい2週間でした。キャプテンだし何かしなきゃって。しかも自分が病気になって(注・11月1日に胆のう炎のため入院。同月7日に退院)、(欠場した11月10日の)グランパス戦のへんから苦しくなった。何をしたらいいのか。ご飯にみんなで行ってどうこうしようとか。自分だけじゃなくて、それ以外のことで頭や気をつかって。気をはりつめて。今日は自分がなんとしても決めるんだとか。準備。大事な試合への準備に気をつかった。集中してパワーをつかったかな。それはキャプテンっていうのがあったんですけど。それでも結果が出ないから。もしかしたら今後に響くかもしれない。疲れた」

 ‐まわりの選手にいい時のパワーが無くなったときにもう1枚、2枚ほしかった。

 「こういう時に全部ネガティブにとらえちゃうとあれだから。無理矢理プラスに言うと、2位で終われたのは悪くないし、上位陣には勝ってるし。あとは自分たちの形は僕が帰ってきてからはできたと思うし。ただ、今のJリーグは混戦にこれだけなるのは、相性もある。たとえばレイソルにウチは(08年を最後にリーグ戦で)まったく勝てない。監督、スカウティングの人、選手も含めて1時間でも話していい。まだいっぱいやることがある。3バックっていうのもあるし。困った時に(なってから)2トップだから。そうじゃなくて、頭からいけるようなコンビネーションの練習をなかなかウチはしない。対人の練習が多いから。うまくいってるからここまできたけど、いろいろ相談することはある」

 (続けて)「非公開はないし。セットプレーの時ぐらいはね。記者の人とかファンの方にもね。それでも小椋とか、ファビオとか藤くん(藤田)とか。若い選手は頑張るんだけど。チームとして戦った試合が多かった」

 (続けて)「ただ、優勝できないというのは、勝たなきゃいけない試合で勝っていないんだな。そういう試合を落としているのは本当の実力がない。自分も含めて、FKがあれじゃ勝てっていう試合で勝てないし、(ボールを)取られた部分もあんな取られ方をしたら速攻食らうし、自分の力のなさ。あとは周りの選手に支えられてきたのは感じるね」

 (続けて)「頭では整理できてる。後は気持ちをどう切り替えるか。天皇杯へ向けてやるだけ。とらえ方じゃないですか。2位で終われたのか。優勝できなかったのか。おのおのが感じつつ、今後を過ごせばいい。それを統一していかないと」

 (最後に大きくため息)「ああ…」

[ゲキサカ]
川崎Fvs横浜FM 試合記録

横浜FMは今季初の連敗…9年ぶり優勝に届かず(20枚)

優勝を逃し、泣き崩れる横浜FMサポーター(16枚)

9年ぶりの優勝に1勝届かず…横浜FMに勝利の川崎FはACL出場権獲得

[12.7 J1第34節 川崎F1-0横浜FM 等々力]

 J1は7日に最終節を各地で行い、首位の横浜F・マリノスは敵地で5位の川崎フロンターレと対戦した。勝てば無条件で優勝の決まる横浜FMだったが、後半9分にMFレナトにゴールを決められて、1点を追う展開となる。しかし、DFジェシを中心とした川崎Fの守備を攻略できない。残り3分を切り、現役引退を表明したDF伊藤宏樹を投入した川崎Fが、最後まで1点のリードを守りきり、横浜FMの9年ぶりリーグ制覇を阻止。来季のAFCチャンピオンズリーグ出場権をつかみ取った。

 ACL出場の可能性を残す川崎Fは、1-0で勝利した前節の大分戦と同じスタメンで試合に臨んだ。一方、前節ホーム最終戦の新潟戦を0-2で落とし、優勝を決められなかった横浜FMも、同じメンバーで最終節のキックオフを迎えた。

 開始2分に横浜FMは、DF小林祐三が敵陣にこぼれたボールを拾って、ミドルシュートを放つ。序盤から積極的に攻め込む横浜FMは、8分にもMF中村俊輔からのロングボールを前線へ抜け出した小林が相手と競り合いながらマイボールにする。対応したDF登里享平に対応されたが、こぼれ球にFWマルキーニョスが詰める。しかし、シュートを打つ前にDFにクリアーされて、得点は挙げられない。

 前半17分には川崎Fも、ここまで27得点を挙げて得点王ランクのトップに立つFW大久保嘉人がPA外からチーム最初のシュートを打ったが、GK榎本哲也の正面に収まった。その後も少しずつ縦パスを入れて、チャンスを広げようとする川崎Fだったが、横浜FMのDF中澤佑二にことごとくカットされる。それでも川崎Fは、同20分には右サイドでFKを獲得。MFレナトが左足でゴールを狙う。ボールはGK榎本の頭上を越えたが、クロスバーを叩いて、得点にはならなかった。

 流れをつかんだ川崎Fは、前半24分に高い位置で中村憲が中澤のパスをカット。そこから分厚い攻撃を見せると、右SB田中裕介が入れた低いクロスを大久保が落として、レナトが左足でシュートする。しかし、これもゴール右に逸れて行った。さらに27分にも川崎は、中村憲が高い位置で中澤にプレッシャーを掛けてボールを奪う。そのままシュートに持ち込んだが、シュートはGK榎本に抑えられた。

 危ない場面の続いた横浜FMも、前半29分には左サイドからMF齋藤学がドリブルで仕掛けてシュートを放ったが、ミートしきれない。同38分には登里が負傷し、ピッチ外で治療を受けている数的優位の状況で、右サイドから小林が上げたクロスを齋藤がヘッドで合わせたが、シュートは左に外れて行った。前半終了間際は、川崎Fがボールを保持。45分にはレナトが中村憲からのパスを受けて左足でシュートを打つなど、見せ場をつくった。しかし、得点は動かないままで前半を折り返している。

 後半の立ち上がり、横浜FMは丁寧なボール回しを見せる。しかし後半4分、中澤がボールを持ったところに大久保がプレスを掛けられると、クリアーボールが大久保に当たり横浜FMゴール前に大きく跳ねる。GK榎本がPA外に飛び出してボールを処理したが、これが中村憲に渡る。中村憲がボールを前の大久保に預けようとしたが、これを中澤がカットし、難を逃れた。

 しかし後半9分、川崎Fは中村憲からのパスを受けた大久保が強烈なシュートをゴールマウスに飛ばす。これをGK榎本が弾くと、こぼれ球をMF大島僚太が回収する。そこから中央のレナトに展開すると、レナトが左足でシュートを突き刺し、川崎Fが先制点を挙げた。

 優勝するためには2点が必要となった横浜FMだが、攻め手が見つからない。後半22分に樋口靖洋監督はMF中町公祐をベンチに下げて、FW藤田祥史を投入する。前線の枚数を増やしたが、クロスボールは川崎FのDF人に跳ね返され、後半23分に中村がこぼれ球を拾って左足から放ったシュートも、GK西部洋平にキャッチされた。

 川崎Fは後半26分に大島をベンチに下げて、FW小林悠を起用する。同28分には、その小林が大久保からのパスを受けて、縦に抜け出す。PA内でドリブルを仕掛け、DFをかわしてシュートしたが、これはGK榎本に防がれた。

 後半30分に横浜FMは、FKを得ると中村俊がゴールを狙ったが、GK西部に止められる。同32分に横浜FMは2枚目の交代枠で兵藤を下げ、MF佐藤優平をピッチに送り出した。同37分には佐藤が藤田にスルーパスを通したが、ジェシのカバーリングが早くシュートを打てない。同39分には自陣からDF栗原勇藏が蹴ったロングボールを受けたFWマルキーニョスが、最終ラインの裏を取ってシュートしたが、左足から放たれたシュートは左サイドネットに外れている。

 残り時間3分を切ったところで、川崎Fはレナトが負傷。引退を表明した伊藤が交代でピッチに送り出された。後半45分に横浜FMもドゥトラを下げて、MF端戸仁を起用して勝利への執念を見せる。試合終盤にはGK榎本も攻め上がったが、後半ロスタイムのマルキーニョスのヘッドも右ポストを叩き、中村俊の直接FKもGK西部に防がれた。最後の最後まで1点が遠かった横浜FMは、ラスト2節で1勝すれば優勝というところで、9年ぶりのタイトルを逃した。

キャリア最多ゴールもタイトルに届かず…横浜FM 俊輔「情けないし、不甲斐ないし、申し訳ない」

 試合終了のホイッスルを聞くと、横浜F・マリノスのMF中村俊輔は、その場に崩れ落ちた。2節を残し、2位の浦和レッズとの勝ち点差は4に広がった。あと1勝すれば、9年ぶりのタイトル獲得というところまで迫りながら、しかし、33節でアルビレックス新潟に0-2で敗れると、最終節の川崎フロンターレ戦にも0-1で敗れて、2013シーズンのリーグ戦を2位で終えることとなった。

 試合を振り返り、中村俊は「今日の試合に限れば、ボールを回されて守備を修正できなかった。うちは後ろでボールを回せずに、縦に速くいくしかなかった」と、課題を口にし、自身のプレーを悔やんだ。

「前半に限っては、粘っていたけど、自分のところでボールを取られてカウンターをくらうし、FKも入らない。キャプテンとして、チームを勝たせる仕事ができなかった。情けないし、不甲斐ないし、ファン・サポーターに申し訳ない。残念な気持ちしかない」

 タイトルを取るために、何が足らなかったのか。「(チームに)帰ってきてから、勝ちパターンみたいなものはできたと思う」と話す中村俊は、勝負所で勝ち切る力が必要と話した。

「今年は浦和、広島に2勝ずつしている。でも、勝たないといけないところで勝てなかった。(14節の)ホームで大分に1-1で引き分けたり、(鹿島戦で)ファビオを入れて勝ち点1を持って行ったけど、しっくりこなかった。1点、どうしても取りたいときのパターンがない。うちはロングスローもないし。そういうスローインとか、ショートCKとか、練習から一つひとつ潰していくしかない」

 今季キャリア最多の10ゴールを挙げるなど、チームを引っ張ってきた。しかし、「キャプテンとして、この2週間は苦しかった」と、本音を漏らす。「今まで感じたことがない、2週間だった。何かしないといけなかった。自分が(入院して)出られなかったグランパス戦に負けて、雰囲気が悪くなって。みんなでご飯に行ったりしたけど、自分のことだけじゃなく、それ以外のことに気を使って。キツかった」と、限りなくタイトルに近づいたシーズン終盤を振り返った。

[サッカーキング]
横浜FMが最終節で敗れ優勝ならず…広島が2年連続2度目のJ1制覇

 J1最終節が7日に行われ、川崎フロンターレと横浜F・マリノスが対戦した。

 首位の横浜FMは、勝てば9年ぶり4度目の優勝が決まる一戦。敵地に乗り込んだが、序盤から川崎ゴールに迫った。8分には、小林祐三がドリブルで持ち込んで、こぼれ球をマルキーニョスがシュート。しかし、川崎のGK西部洋平の好守に阻まれ、先制点とはならなかった。

 しかし、20分には左サイドで川崎にFKを与えると、レナトにクロスバー直撃のシュートを打たれるなど、徐々に劣勢に回る。前半こそスコアレスで折り返したが、後半を迎えても川崎の攻勢を許すと、54分に先制点を奪われてしまう。

 カウンターを受け、大久保嘉人にミドルシュートを打たれる。一旦はGK榎本哲也が弾いたが、こぼれ球をペナルティエリア内で大島僚太に拾われてゴール前に折り返されると、最後はレナトに押し込まれてゴールネットを揺らされた。

 ビハインドを負った横浜FMは、反撃を仕掛けたが、決定機を作れない。1点差のまま時間が経過すると、27分には途中出場していた小林悠にドリブル突破からシュートを放たれたが、榎本の好セーブで追加点は許さなかった。

 横浜FMは、75分に中村俊輔がゴール正面からのFKを直接狙ったが、GKにキャッチされてしまった。83分にもマルキーニョスがディフェンスラインを抜け出し、左足でシュートを放ったが、枠を捉え切れなかった。結局、最後まで川崎ゴールをこじ開けることはできず、0-1と完封負けを喫した。

 横浜FMは2連敗となり、勝ち点62のままでシーズンを終えた。一方、勝ち点2差で2位だったサンフレッチェ広島が、鹿島アントラーズを下したことで勝ち点63。最終節で逆転を許した横浜FMは、9年ぶり4度目の優勝ならず。広島が2年連続2度目の優勝を決めた。

掴みかけた優勝を逃し、涙した俊輔「本当に申し訳ないという思い」

 試合後、横浜FMの主将である中村俊輔は以下のようにコメントしている。

―試合が終わって座り込んで涙したのは?
「ファンの方、応援してくださる方に本当に申し訳ないという思いだった」

「こういう時にネガティブに捉え過ぎてもしょうがないのでポジティブに考えると、2位で終えたというのは悪くないし、上位陣には勝っているし、自分たちの形は僕が帰ってきてからできてきている。2位で終われたということと、優勝できなかったという両方の気持ちを持ってやっていかないといけないのかなと思う」

「今日の試合に限って言えば、守備の修正が効かないまま、ズルズルいってしまった」

「後半は仕掛けて自分のところで取られてFKも入らなくて、キャプテンとしてこういうところで勝たせるような仕事ができなかった力のなさ、不甲斐なさがある。残念ですね」

「勝たなきゃいけないところで勝てないのはどこかで勝負弱いところがある」

「うちには勝ちパターンがあると思うけど、1点どうしても取りたい時のパターンがなかった」

逆転優勝を許した横浜FM、DF中澤「気持ちの整理は時間が掛かる」

 試合後、横浜FMのDF中澤佑二とMF富澤清太郎は以下のようにコメントしている。

■中澤佑二
「今年一年を象徴するゲームだった。攻める引き出しが少なかった。前回の新潟戦も同じ形でやられた」

―2位という結果については?
「下から這い上がって結果2位なら精神的にいいけど、ずっとトップにいて自分達で最後に取りこぼしてしまったというのは残念。優勝するのはまだ早い、ということじゃないか」

―サポーターに向けては?
「今年もすごく応援してもらって、ホームもアウェーもきてくれたサポーターの声援があったからこその2位」

―次に向けては?
「何が良くて何が良くなかったのか。結果はしょうがないので、どこかで気持ちの整理をつけないといけないけど、まあ時間は掛かるかなと」

―中村俊輔選手の姿を見て?
「俊がいないと何もできないチームだから、すごく責任を感じていると思う。チーム全体として依存し過ぎたところもある。俊がいなかったらここまでこられなかったわけだし」

■富澤清太郎
「とりあえず悔しい気持ちは、自分は全部出したし、引きずらないで次に進まないといけないのは分かっている。前に進んでいかないといけないと思う。今日の悔しさを晴らす時が、選手をやっていればあるので、また前を見据えてやれるか、立ち止まるか。そこで大きな意味があると思うので。今日も試合に入れている人、入れていない人がいたと思うけど、それがチームの現状であり、チーム全体を考えれば、今日の最終節でみんなの気持ちだったり、メンタリティーがあったと思う」

目前で逃した優勝に横浜FMのFW齋藤学は言葉少なく「それが現実」

 試合後、横浜FMのFW齋藤学、FWマルキーニョス、GK榎本哲也は以下のようにコメントしている。

■齋藤学
「次に向けて切り替えていかないといけない。しょうがない。それが現実なので。次、天皇杯があるから…」

■マルキーニョス
「悲しいゲームだった」

―優勝するチャンスが2試合あった中でそこに届かなかったのは?
「ピッチの中で選手たちはできるだけのことをやったけど、中でプレーしているだけでは見えないものがあったのかもしれない。そういうところは今後修正していかないといけない」

■榎本哲也
「勝負強さがなかった。この状況の中で優勝したかった。残念という気持ちしかない。点が入っていれば変わっていたと思うけど踏ん張れなくて、流れをつかめなかった」

[ドメサカ板まとめブログ]
【J1第34節】横浜FMまさかの連敗で優勝逃す 3位浮上の川崎はACL出場権獲得 他…各チームスレまとめ(その1)

[footballnet]
NHKの非情テロップ…J優勝を逃しピッチで泣き崩れる中村俊輔の姿がかわいそうだけどいい画すぎると話題に(画像あり)

2013/12/09[nikkei BPnet]大逆転負けで優勝を逃した横浜F・マリノス、敗因は「考えすぎ」

 12月7日の等々力陸上競技場(川崎市中原区)。チームリーダーの中村俊輔が、倒れ込んで号泣する。

 他の多くのプレーヤーも、試合が終わった瞬間、ピッチにうずくまって動くことができなかった。

–最後の最後に大逆転のドラマ

 最後の2試合(11月30日、12月7日)で、1つでも勝てば横浜F・マリノスは9年ぶりの優勝を手にするはずだった。それが……。

 スポーツは、やはり怖い。

 勝ちたい、勝たなければ……と思った瞬間から何かが変わってしまう。そこにあるのは、心をマネジメントすることの難しさだ。

 今シーズンのJリーグは、最後の最後に大逆転のドラマが待っていた。

 2試合を残して、首位をゆく横浜F・マリノスが2位のサンフレッチェ広島に勝ち点5の差でリードしていた。それぞれが引き分けになった場合など条件はさまざまあったが、それでも横浜が圧倒的に有利な状況だった。

 何しろ2試合で1勝すればそれで優勝が決まるのだから、追いかける広島にとっては横浜に勝たれたら何もすることができない。横浜の敗戦を待って、とにかく勝つ以外になかったのだ。しかし、両者のその気持ちの違いに勝負の難しさが潜んでいたのだろう。

–「考えすぎて、体が動かなかった」

 横浜はアルビレックス新潟と川崎フロンターレに連敗し、追いかけていた広島は、湘南ベルマーレと鹿島アントラーズに連勝して、ミラクルな逆転優勝を果たしたのだ。

 追いかける広島には雑念がない。

 自分たちに出来ることは、とにかく残り2戦に勝つ以外にない。相手がどこであろうと負けた瞬間に優勝への道は閉ざされてしまう。チームの置かれた状況は実にシンプルだった。

 一方の横浜も、やるべきことは同じだったはずだ。残り2戦で、とにかく1つ勝てばいいのだ。

 ところが、2試合で1勝すればいい……という好条件こそ、実は難しい。

 なぜならば、そこには勝敗をめぐる状況(相手との関係性)をいろいろと考えてしまう要素が大きくあるからだ。

 新潟戦で負けた直後、試合を振り返って中村俊輔が期せずして言った。

「考えすぎて、体が動かなかった」

 そうなのだ。我々の体は、意識が働きすぎたり、考えすぎたりすると、それまで普通にできていたことが急にできなくなったりするのだ。

–「力ないし、不甲斐なし、残念な気持ちしかない」

 横浜は、今シーズンのJリーグで一度も連敗のないチームだった。それが、一番大事なところで連敗してしまう。

 これはもう、考えすぎからくる「チョーキング」以外の何者でもないだろう。

「チョーキング」とは、意識が強く働きすぎて、それが自分たちの首を絞めてしまう状態。その結果、体や動きが硬くなっていつものようなプレーができなくなることだ。おそらく横浜は、優勝を意識しすぎてチーム全体が「チョーキング」のような状態になってしまったのだろう。

 連敗した川崎F戦後に、中村俊輔は言っている。

「サッカー人生で一番苦しい2週間だった。キャプテンだし、大事な試合に向けて自分以外のことにも頭を使った。一番パワーを使ったかな」

 気になることは、彼が「自分以外のことにも頭を使った」と振り返っていることだ。キャプテンとして、こうも言っている。

「力ないし、不甲斐なし、残念な気持ちしかない」

–考えないようにすることを考える

 いずれも、中村のキャプテンとしての責任感が伝わってくるコメントだ。そんな中村を責める気持ちは毛頭ない。彼は、誰よりも優勝を求め、その責任を果たそうとしたのだ。

 チームは、長いあいだ優勝から遠ざかっている。35歳という年齢も、中村にこの優勝をより求めさせたに違いない。しかし、スポーツはいつでもそこに落とし穴がある。

 スポーツ選手の心理状態を分析している友人の研究者は言う。

「大事な場面では、必要以上に考えないように……ということを意識して考えなければいけない」

 まるで禅問答のようなロジックだが、ここに考えるべきポイントがある。あることを考えすぎたり、意識しすぎたりすると、思うように力が発揮できない。だから、大事な場面を迎えたら、できるだけ考えないようにすることを考えなければいけないのだ。

 口で言えば簡単な話だが、それを実践するとなると極めて難しい。しかし、だからこそスポーツは面白いのだ。

–仕事や日常にもヒントになる心と体のサイエンス

 スポーツは、お互いの技術だけで戦っているわけではない。さまざまな心理が絡み合って試合の流れが生まれる。

 戦いは、考えなければ勝てない。相手を研究し、できる準備をしっかりとする。しかし、求める結果を意識しすぎると体は思うように動かなくなる。この心のバランスが、勝負の行方を大きく左右する。

 無心の広島が優勝を拾って、どこよりも熱く優勝を求めた横浜が辛酸をなめる。我々の仕事や日常にもヒントになる心と体のサイエンスを目の当たりにした気がする。

今週の他会場など

[footballnet]サンフレッチェが優勝したから、広島市役所を祝福してきた!!
(´-`).o0(いいフラグ立ったんだけどナー)

[Samurai GOAL]恒例のW杯出場国の英紙アニマル評価キタ―――(゚∀゚)―――― !!
(´-`).o0(言い得て妙)

[カルチョまとめブログ]【サッカー/W杯】FIFAが日本所属のグループCを展望「8つのグループの中で、最もオープンで困難な組 各大陸のスタイルが衝突する」
(´-`).o0(混戦なら日本に強み?)
 
 

 

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