【試合結果Webニュースまとめ(2●4)】2023/9/19(火)19:00KO AFCチャンピオンズリーグ2023/24 グループステージ グループG MD1 横浜F・マリノスvs.仁川(インチョン)ユナイテッドFC@横浜国際総合競技場


【試合結果Webニュースまとめ(2●4)】2023/9/19(火)19:00KO AFCチャンピオンズリーグ2023/24 グループステージ グループG MD1 横浜F・マリノスvs.仁川(インチョン)ユナイテッドFC@横浜国際総合競技場
 
 

アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.Jリーグ.jp
3.X(旧Twitter) / Instagram
4.ハイライト動画
5.Webニュースログ
6.今週の他会場など

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

ACL グループステージ 第1節 横浜F・マリノス vs 仁川ユナイテッド 試合データ | 横浜F・マリノス 公式サイト
 
 

Jリーグ.jp

【公式】横浜FMvs仁川の試合結果・データ(AFCチャンピオンズリーグ:2023年9月19日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)
 └ 入場者数 7,010人

監督コメント

[ ケヴィン マスカット監督 ]

このような結果となり非常に残念です。相手の強みと注意点は伝え、選手たちも理解していました。敵陣でボールを握って攻撃しているときこそ、攻守の切り替えを注意しなければなりませんでした。1失点目もそうですし、すぐに2失点目も喫してしまいました。相手に簡単にボールを渡してしまい、簡単に失点してしまうところは修正しなければなりません。簡単な失点をなくさないといけないです。

--システムを変更し、いつもよりプレス強度も高くアグレッシブに戦った狙いを教えてください。
ボールを握る時間が長くなる予測をしていました。吉尾(海夏)にしても、西村(拓真)にしても、植中(朝日)にしても、前に人数をかけたので、そこに変化が見えたのかもしれません。相手の最終ラインが低くスペースがなかった中、自分たちの動きで崩したかった狙いはあります。失点は自分たちのミスからです。相手に崩されたわけではありません。攻撃時にSBの立ち位置などが少し高くなった部分はありましたし、ボールを失った瞬間に緩くなってしまった部分もありました。

--いつもと違い、守備的な選手を交代策で起用しました。そこに後悔はありませんか?
先発も含めて起用法でいろいろ考えました。いつもであれば攻撃的にアグレッシブさを出す交代を行いますが、ケガで離れていたSBの松原(健)や加藤(聖)を先発させたことで、90分起用するのが難しい面がありました。最近出場していた永戸(勝也)や村上(悠緋)をベンチに置き、守備的な選手を入れることになりました。

選手コメント

喜田 拓也

相手のやりたいことが自分たちを上回ったと思います。後ろを固め、カウンターがあるというのは把握していました。それが彼らの武器です。自分たちのチャレンジとリスクは紙一重のところがあります。刺すパスやチャレンジを怖がれば、点は取れません。チャレンジでエラーが出れば、あのようにカウンターを受ける紙一重のところでやっています。相手のカウンターの質、ゴール前を固める守備の質が自分たちを上回りました。

--アンカーのポジションでは何を意識していましたか?
前に人数をかけるので、自分の動きは制限されます。誰をどこに立たせるかだったり、どこに配球するかといったタスクがありました。その中で相手の2トップが自分を警戒していたので、我慢比べだと思ってプレーしていました。彼らの背中に立つことでCBに時間を与えられますし、ボールを前進させる効果もありました。あれだけ閉められると、自分が触る回数は少なくなってしまいますが、それでも逆算すると、立ち続けることがチームのやりたいことにつながります。カウンターでやられているので、失い方は修正しないといけませんが、怖がり過ぎると自分の良さは出ません。難しいところですが、その質を上げたいです。変な失い方をすれば、強力な選手がいるチームは仕留めてきます。そこはチームでやっていきたいです。

--2018、19年でトライしたアンカーシステムを採用する上で精度がポイントだったのではないでしょうか。
精度は上げなければいけません。以前とはすべてが同じではないので、一概には比べられませんが、今日の相手ではより効果的だということで、チームとして準備してきました。引き出しやコンビネーションはまだまだ上げられるし、上げられればオプションになるので面白くなります。いろいろな武器があれば、チーム力アップにもつながると感じました。

角田 涼太朗

ホームでふがいない試合をしてしまいました。チームとしても個人としても難しい内容になってしまいました。

--システムを変えた中、CBとして何を意識しましたか?
相手の戦い方や、やってくることは分かっていました。その中で自分たちが相手を上回れない時間帯が長かったです。堅守速攻のチームにやりたいようにやられました。自分たちCBもそうですし、チームとして良い形を作れずにロストしてしまい、相手の狙いどおりに失点してしまいました。リーグ戦の(J1第25節・)横浜FC戦、(第26節・)柏戦からずっと課題でしたが、それを改善できずに負けてしまいました。

--初戦を落としたのは痛いですが、すぐに重要なリーグ戦の戦いが控えています。
また違う大会で、相手のやってくることや戦い方も違うはずです。負けてしまいましたが、(上位対決となる)次の2試合は大事です。またJリーグに頭を切り替えなければいけません。今日できたこと、できなかったことを整理して、一人ひとりがチームを勝たせる責任感を持たないといけません。

西村 拓真

こちらの分析どおりにやられてしまいました。全員で失点してしまったという気持ちがあります。今日はチャレンジというか、新しいやり方でした。押し込んだときにみんなが意識を共有できれば、良い部分もありました。結果が出なかったからダメなのではなく、ポジティブに受け取っています。試合状況によっていろいろな形があったほうが強いです。ネガティブではない形だと感じています。

--自身のゴールシーンを振り返ってください。
相手に当たりましたが、CKの練習どおりでした。あそこに入ることは決まっていました。

--久しぶりのゴールで調子が上向いていくのではないでしょうか。
そこまで深く考えていませんが、自分のやれることをやって日々成長していけば、僕の力がチームに必要とされるときが絶対にくると思っています。やることをやるだけです。

 
 

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ハイライト動画


 
 

ネットニュース・Weblog

スポーツニッポン

DAZNが配信するサッカー「ACL」 横浜が1次リーグ初戦で仁川に苦杯― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 スポーツ・チャンネル「DAZN(ダゾーン)」が東地区1次リーグ全60試合を独占配信している「AFCアジア・チャンピオンズリーグ」で、1次リーグG組の横浜F・マリノスが仁川(韓国)に2-4で敗れた。

 前半8分にオウンゴールで先制点を献上。同17分にCKからFW西村が頭で合わせて同点ゴールを決めたものの、続く36分、仁川のFWフェルナンデスに勝ち越し点を許す。横浜はまたしてもCKのチャンスでMF宮市の強烈なヘッドで同点に追いついた。

 緊迫した試合展開が続いたが後半30分に仁川のFWロドリゲスに右足でゴール左隅に決められ、さらに後半34分にも同じくロドリゲスに強烈なシュートをサイドネットに突き刺された。

 横浜は昨季決勝トーナメント1回戦で神戸との日本勢対決に2―3で敗れて敗退。クラブとしてACLのタイトルは獲得していないだけに意を決して臨んだ一戦だったが、悔しい結果となった。

 横浜は1次リーグ2試合目となる次戦は、10月3日(日本時間21時)に山東泰山(中国)と対戦する。

横浜・宮市 ACL1号も守備崩壊4失点 ホームで痛恨の黒星発進― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 クラブが唯一獲得していないACL制覇に向けて横浜の戦いが始まった。今回から秋春制となり、9月に開幕。リーグ戦、ルヴァン杯に続き、ACLも開幕して過密日程となるが「王者の特権だし、それを楽しめるのがマリノス」というFW宮市が自身のACL初ゴールで劣勢のチームを勇気づけた。

 前半8分にはDF上島がクリアしようとゴール前で触れたボールが自陣ゴールに入ってしまう不運なオウンゴールで先制点を許した。同17分には左CKからMF西村が頭で同点弾。1―2の43分には左CKから今度は宮市が頭で同点ゴールを決めた。04年から韓国Kリーグ1部に参戦する相手について、宮市が「ザ・堅守速攻のチーム」と印象を語っていた通り、前半は何度も相手のカウンター攻撃に苦しんだが、ホームのサポーターの後押しも受けて前半でスコアをタイに戻した。

 後半20分には宮市らを下げ、元韓国代表MF南泰煕(ナム・テヒ)、FWマテウスらを投入。勝ち越し点を奪いにいったが、同30分に再びカウンター攻撃の餌食となり、この試合3度目のリードを許した。さらに同34分にも立て続けに失点。ボール保持率では相手を大きく上回りながらもホームで手痛い敗戦を喫した。

横浜 ACL初戦は4失点完敗 カウンター狙いの相手を封じられず 角田「やりたいようにやられた」― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 ACLのグループステージ東地区が開幕し、G組の横浜F・マリノスは仁川(韓国)に2―4で敗れた。MF西村拓真、FW宮市亮のゴールで前半を2―2で折り返したが、後半に2失点し、ホームでまさかの黒星発進となった。

 前半8分にオウンゴールで先制点を許すと、2、3失点目はいずれも相手のカウンター攻撃から失点した。事前の分析通り、相手はカウンター狙いのサッカー。MF喜田拓也をアンカーにし、西村と吉尾海夏を2列目に上げる攻撃的布陣を採用したが、守備のミスが重なったマスカット監督は「このような結果になってしまって非常に残念です。相手の敵陣でボールを握っている時に切り替えを注意しないといけなかった。簡単に相手にボールを渡して、簡単に決められてしまうところは修正しないといけない」と振り返った。

 DF角田涼太朗は「ホームでふがいない試合をしてしまった。相手のやってくる戦い方は分かっていたのに、相手を上回ることができずにやりたいようにやられてしまった」と反省。CKから西村と宮市の得点をアシストした吉尾も「前に人数をかけた時のリスク管理が足りなかった。警戒しながらやられてしまった」と話した。

 一方、この試合で採用した新布陣について、西村は「新しいチャレンジ。あの形もあるとポジティブに受け取っている。試合状況によっていろんな形があれ強いと思う」と前向きに受け止めていた。

 
 

ニッカンスポーツ

【ACL】横浜西村拓真、宮市亮ゴールも4失点敗戦 水沼宏太「悔しい」ホームで痛い黒星スタート – ACL : 日刊スポーツ

横浜F・マリノスがアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の初戦でホームに仁川(韓国)を迎え、2-4で敗戦した。セットプレーからMF西村拓真(26)とFW宮市亮(30)がヘディング弾を決めるも、相手の堅守速攻に押されて失点を重ねた。

点の取り合いで力負けする悔しい形で、横浜の戦いが幕を開けた。前半8分に先制点を許す思わぬ展開。相手の左クロスにDF上島が戻りながらすべり込むもクリアしきれず、軌道が変わったボールはGK一森の手をかすめてそのままゴールに吸い込まれた。37分にはFWフェルナンデスのスピードに対応できず失点。FW宮市は「カウンターに1番気をつけないと」と話していたが、警戒していた堅守速攻にはまった。

2度許したリードを1度は帳消しにした。17分にMF西村が、43分にFW宮市が、ともに左CKを頭で合わせてゴール。MF吉尾のピンポイントキックだった。FWアンデルソン・ロペスら前線の強力な外国人選手が控えスタートとなる中、宮市は「とにかくチームが勝つために」と意気込んだとおり、ゴールで嫌な流れを食い止めた。

昨年の前回大会は決勝トーナメント1回戦で神戸に2-3で敗戦。20年に初めて16強に進んだが、初の8強は前回の挑戦でも達成できなかった。MF水沼宏太は「悔しい思いをしている。今大会にかける思いは強いものがある」。横浜は16強でとどまるチームではない-。Jリーグ王者の意地をのぞかせていた。

しかし一進一退の攻防となった後半、相手の外国人選手の個の力に押し切られた。30分に再びカウンターを食らい、FWロドリゲスに決められて勝ち越し点を献上。続く34分にもロドリゲスにミドルシュートを浴び、痛恨の4失点目を喫した。横浜は敵陣内でボールは持つものの、攻めきれないまま。最後まで相手の強みに対応しきれずにずるずると失点を重ね、ホームで痛い黒星スタートとなった。【岡崎悠利】

【ACL】横浜マスカット監督「緩くなってしまった」初戦ホームで仁川の堅守速攻にしてやられ – ACL : 日刊スポーツ

横浜F・マリノスがアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の初戦で仁川(韓国)に2-4で敗戦した。セットプレーからMF西村拓真(26)とFW宮市亮(30)がヘディングシュートを決めるも、警戒していた相手の堅守速攻にしてやられ、失点を重ねた。ホームで悔しい黒星スタートとなった。

点の取り合いで力負けした。前半8分に先制点を許す展開。相手の左クロスにDF上島が戻りながらすべり込むもクリアしきれず、軌道が変わったボールはGK一森の手をかすめてそのままゴールに吸い込まれた。37分にはFWジェルソのスピードに対応できず失点。FW宮市は「ザ・堅守速攻というチーム。カウンターに1番気をつけないと」と話していたが、警戒していた形で得点された。

2度許したリードを1度は帳消しにした。17分にMF西村が、43分にFW宮市が、ともに左CKを頭で合わせてゴール。MF吉尾のピンポイントキックだった。FWアンデルソン・ロペスら前線の強力な外国人選手が控えスタートとなる中、宮市は「とにかくチームが勝つために」と意気込んだとおり、ゴールで嫌な流れを食い止めた。

後半はより敵陣へ攻め込んだが、引いて守る相手のカウンターから外国人アタッカーを止められず。30分、34分とFWエルナンデスに決められて苦しくなった。マスカット監督は「相手の敵陣で握る時は(攻守の)切り替えを注意しないといけなかった。チームでは共有していたが、失ったところで緩くなってしまった」と厳しい表情だった。

昨年の大会は決勝トーナメント1回戦で神戸に2-3で敗戦。20年に初めて16強に進んだが、初の8強は前回の挑戦でも達成できなかった。MF喜田主将は「まだまだだとこの1発目で思い知らされた。痛みを受け入れて前に進みたい」。黒星スタートとなったが、ここからJリーグ王者の意地を見せる。【岡崎悠利】

 
 

サンケイスポーツ

【試合結果】横浜M、ホームで韓国の仁川に2-4で敗れ痛い黒星発進/ACL – サンスポ

アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグG組第1節(19日、横浜M2-4仁川、日産ス)昨季J1王者の横浜Mはホームで仁川(韓国)と対戦。仁川が得点すれば、横浜Mがその後に点を奪い返すという激しい打ち合いの展開のなか、2-2で前半を折り返した。後半に入ると仁川のカウンターからの攻撃が光り、終盤に立て続けに2点を奪われて2-4。ホームでの大事な初戦を飾れなかった。

ACLの1次リーグは出場40チームを計10グループ(西アジア地区、東アジア地区それぞれ5グループずつ)に分け、各グループ内にてホーム(H)アンドアウェー(A)方式の2回戦総当たりを行う。各グループ1位(10クラブ)と各地区グループ2位のうち上位3クラブずつ(6クラブ)が決勝トーナメントに進出できる。大会は年をまたいでの開催で、24年5月まで行われる。

 
 

スポーツ報知

横浜FM、仁川に2―4 2度のリード追いつくも後半突き放される…ACL日本勢初戦は黒星発進 : スポーツ報知

 昨季J1王者で2大会連続6度目の出場となる横浜FMは、韓国・仁川にホームで2―4と敗れた。前半2度のリードを許し、MF西村拓真、FW宮市亮のヘディングで追いついたものの、後半30、34分に失点。4チームが出場する日本勢の初戦は黒星発進となった。

 先発メンバーはGK一森純、DF加藤聖、角田涼太朗、上島拓巳、松原健、MF喜田拓也、吉尾海夏、西村拓真、FW宮市亮、植中朝日、井上健太と並んだ。離脱していた角田、松原はともに復帰戦となり、加藤は今夏加入後初めて先発入りした。

 昨季Kリーグ4位で、プレーオフから初出場を決めた仁川に、先行される形が続いた。前半8分、中盤で相手にボールが渡ると一気に攻め込まれ、クロスを許しオウンゴールで先制点を与えた。クリアしようと上島、一森が触れたもののボールはゴール内へ。同17分、吉尾の左CKに西村が相手DFと競りながら頭を合わせ、同点に追いつく。

 しかし同37分、警戒していたカウンターからまたしてもリードされた。ロングボールに相手が抜け出すと、角田、一森とかわされて追加点を献上。それでも6分後、再び吉尾の左CKに宮市がニアサイドでヘディングシュート。相手のシュートがバーをたたくなどピンチも招いたが、同点で前半を折り返した。

 後半は途中にはFWヤンマテウス、MFナム・テヒ、DF村上悠緋を3枚替えするなど、交代カードを切って得点を狙いにいった。しかし決定機はなかなか作り出せず。同30分、スルーパスに抜け出されて1対1を流し込まれる失点。4分後には強烈なミドルシュートをエリア内から浴び、痛恨の4失点目を喫した。終盤はDF永戸勝也、MF渡辺皓太らを投入したが、1点が遠かった。

 日本勢の初戦となる仁川戦には7010人が集ったものの、厳しい結果に終わった。

横浜FM、ホームで仁川に2―4とACL黒星発進 マスカット監督「簡単に相手に渡してしまった」 : スポーツ報知

 昨季J1王者で2大会連続6度目の出場となる横浜FMは、韓国・仁川にホームで2―4と敗れた。前半2度のリードを許し、MF西村拓真、FW宮市亮がCKからヘディングで得点を奪って追いついたものの、後半30、34分に失点。4チームが出場する日本勢の初戦は黒星発進となった。

 試合前から誰もが警戒していたカウンターにはまり、堅守速攻の仁川を上回ることはできなかった。3失点がカウンターから。ホームでの敗戦を受け、マスカット監督は「非常に残念な気持ちでいっぱい。攻撃をしている時、ボールを敵陣で握っている時は切り替えのところで注意しないといけない。そうした注意はチームで共有して認識していた。相手がどうこうではなく、自分たちが失った瞬間、相手がついてくるところで緩くなってしまった。簡単に相手に渡してしまい失点してしまうところは修正しないといけない」と首を振った。

 今試合では負傷離脱していたDF松原健、DF角田涼太朗が復帰。コンディション不良から10日のルヴァン杯で復帰したばかりのDF加藤聖も含め、「90分間通して使うことは難しかった」と交代については守備的なカードを切らざるを得ない状況だったことを説明した。アジア舞台を前にDF陣の戦力が戻ってきたことは心強いが、チームとして守備の立て直しは急務だ。

 また、MF吉尾海夏が2アシストを記録するなど、リーグ戦で出場機会の少ない選手の奮闘も見えたが、得点はCKのみ。ブラジル人選手を温存させた中、攻撃の停滞感は否めなかった。指揮官は「相手の守備があれだけ低い形でなかなかスペースもなかったと思うけど、自分たちの動きによって崩したかった」と悔しげな表情。吉尾も「徹底して引いてくる相手はJリーグにもなかなかいない。DFだけじゃなくて、前からの守備でも奪いきれなくて失点につながった。(個人としても)前にいくのか下がってリスク管理するのか判断が甘かった」と反省が並んだ。

 
 

サッカーダイジェスト

横浜はACL黒星スタート。西村&宮市弾も…終盤の失点で大会初出場の仁川に2-4敗戦 | サッカーダイジェストWeb

— 2度のビハインドをはね返すも…

 横浜F・マリノスは9月19日、ホームの横浜国際総合競技場にて、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ初戦で大会初出場の仁川ユナイテッド(韓国)と対戦。2-4で敗戦を喫した。

 初のアジア制覇を目ざす横浜は8分、オウンゴールで相手に先制を許す。左サイドからのグラウンダーのクロスが、上島拓巳に当たってディフレクションし、ゴールに吸い込まれた。

 ホームチームはすぐさま反撃。16分に植中朝日が惜しいシュートを放つなど、攻勢を強めると、その1分後に同点に追いつく。左CKに西村拓真が競り勝ち、肩で合わせてネットを揺らした。

 その後は、再三のチャンスを決め切れず、逆にカウンターから失点。37分に裏へ抜け出したジェルソ・フェルナンデスが、角田涼太朗とGK一森純を冷静にかわし、無人のゴールに流し込んだ。

 追いかける横浜が、再び試合を振り出しに戻す。43分、左CKにニアサイドで反応した宮市亮が、ヘディングで合わせて同点ゴールを挙げた。

 迎えた後半も、立ち上がりからペースを握る。ボールを奪われても即時奪回して攻撃に転じ、相手ゴールを強襲するが、なかなかボックス内まで進入できず。フィニッシュで終われない時間が続く。

 72分にはアタッキングサードでのワンタッチでの繋ぎから、西村がシュートを放つ。これはGKのファインセーブに阻まれる。

 すると75分、カウンターから途中出場のエルナンデス・ロドリゲスに決められ、またしてもビハインドを負う。さらにその4分後にもエルナンデスの強烈なミドル弾を浴び、試合はこのまま終了。横浜は初戦黒星発進となった。

仁川のカウンター攻撃に屈した横浜。試合後に指揮官が明かした中盤の新たな形の狙い | サッカーダイジェストWeb

— 攻撃時、2ボランチの喜田がアンカー気味に

 9月19日に行なわれたアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第1節。韓国の仁川ユナイテッドをホームの横浜国際総合競技場に迎えた横浜F・マリノスは、試合を2-2で折り返すも、75分と79分に立て続けに失点し、2-4で敗れた。

 試合後、ケヴィン・マスカット監督が「敵陣でボールを握るなかで、切り替えのところを注意しなければいけなかった」と悔やんだが、それもそのはずだ。

 オウンゴールを献上してしまった1失点目、敵陣からのロングボールでDFの背後を取られ、ジェルソ・フェルナンデスにネットを揺らされた2失点目、エルナンデス・ロドリゲスに叩き込まれた3失点目と4失点目は、すべてビルドアップのミスからボールを奪われ、カウンターから失点したものだったからだ。

 CBでコンビを組んだ角田涼太朗と上島拓巳が、「相手のやってくることは試合前から分かっていた」と口を揃えたことを踏まえれば、チームとして仁川が速攻を仕掛けてくることを分析していたはずだ。だが、対応し切れなかった。

 怪我明けの角田は約4か月ぶりの本格的な実戦復帰。さらに中3~4日で続く9月の連戦を乗り切るため、4日前のJ1第27節・サガン鳥栖戦から、GK一森純を除くスタメン10人を入れ替えた。指揮官は「今日はスタートもそうだし、(交代メンバーを)選ぶに当たっていろいろありました」と振り返る。

 そうしたなか、横浜が新たな中盤の形にトライした。これまでは2ボランチとトップ下の三角形が基本だったが、この試合では攻撃時にボランチの喜田拓也がアンカー気味になり、もうひとりのボランチの吉尾海夏がひとつ前に上がって、トップ下の西村拓真と並行になる逆三角形を形成したのだ。

 マスカット監督は、このチャレンジの理由をこう語る。

「敵陣でボールを握っている時間が長いだろうという予測はありました。その時に吉尾にしても、植中(朝日)や西村にしても、前に人数をかけたかった部分で変化が見えたのかもしれません。相手の守備が低くて、なかなかスペースはなかったですが、それでも自分たちの動きで崩したかった」

 そして、西村も「今日は結果が出なかったからダメではなくて、あの形もあることをポジティブに受け取っていますし、みんなの共有意識にしたい」と前向きだ。

 ACLのグループステージはまだ始まったばかり。11月28日には敵地で再び仁川とも対戦するため、今日の経験を次に活かしたい。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

「Jリーグじゃ中々ない」横浜MF吉尾海夏が語る韓国クラブの“徹底戦術”。自身の2アシストは予感的中「今日はあるんじゃないかなって」 | サッカーダイジェストWeb

— 「個人としては、すごくここ最近は充実しています」

 J1王者から初のアジア王者へ――。ホームで白星発進といきたいところだったが、横浜F・マリノスは韓国の仁川ユナイテッドを相手にカウンターから失点を重ね、初戦を飾れなかった。

 そんななかで明るい光となったのが、吉尾海夏だ。25歳のレフティは、正確なキックでCKから2アシストをマーク。途中出場から終了間際に同点弾を叩き込んだ4日前のサガン鳥栖戦(1-1、J1第27節)に続き、目に見える結果を残した。

 吉尾は前日から好感触があり、確かな自信を持っていたと明かす。

「前日のセットプレー練習から良い感覚で蹴れていたので、今日はあるんじゃないかなって思っていました」

 今季リーグ戦での先発がゼロのMFは、ここに来て急激に存在感が増している。やはり、同じ悔しさでも、ベンチやスタンドで感じるのとピッチに立って感じるのとでは全く違う。

「個人としては、すごくここ最近は充実しています。試合に出ないと感じられないことはたくさんあると思うので、そういうのを感じられるのは、すごく自分の成長にも繋がりますし、これを無駄にしないことが自分に必要なことだと思います」

 だからこそ、責任感に加え、発言にも重みが増す。

「あそこまで徹底して引いてくる相手は、Jリーグじゃ中々ないです。そういう相手に対して、セットプレーで2個取れたのは、すごくポジティブなことだったんですけど、失点シーンは簡単にやられすぎたので、もっともっと全員で改善できたと思います」

 シーズンは佳境に突入。主力を脅かす存在になりつつある吉尾は、「ここまでで出続けた選手だけじゃなくて、僕みたいな選手がチームの勝利に貢献できると示すことが、これから残りのシーズンすごく大事になってくる。もっともっとピッチで自分の価値を示していきたい」と意気軒昂だ。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「びっくりすることはなかった」仁川10番の強烈2発で沈むも…横浜GKは違いを感じず。巻き返しへ覚悟「臆したら僕たちは終わり」 | サッカーダイジェストWeb

— 2-2で迎えた後半終盤に連続失点

 横浜F・マリノスはACL初戦で、韓国の仁川ユナイテッドとホームで対戦。2度のビハインドを追いついて2-2で前半を終え、後半はより押し気味にゲームを進めるも勝ち越し点を奪えず。逆に、終盤にカウンターから2発を叩き込まれ、手痛い黒星スタートとなった。

 開始8分に、DF上島拓巳との連係ミスで相手の先制点に絡んでしまったGKの一森純は試合後、悔しさを滲ませながら、反省を口にした。

「ディフェンスとキーパーの連係のところで1失点してしまいましたが、ホームのすごい後押しがあって、同点に追いつくことができました。だけど、全てカウンターで失点してしまったというところで、すごく責任を感じています」

 終盤の2失点は、10番を背負うエルナンデス・ロドリゲスの強烈なシュートから生まれたもので、個の力でやられてしまった感がある。「JリーグとKリーグで個の部分に違いを感じたか」と尋ねると、32歳の守護神はこう答えた。

「やり方、個の能力の違いは…Jリーグにも素晴らしい選手がいて対戦してきましたし、そこまでびっくりすることはなかったです。だけど、一発で行ってひっくり返ってターンされて数的不利になるシーンもあったし、そこは落ち着いて、味方のプレスバックを待ったり、もっと上手く、賢くできた部分はたくさんあったのかなと思います。

 短い時間でシュートまで来るなかで、うちが戻りきれず、数が少ないディフェンスの対応の仕方はまた違うので、その対応の仕方をもっともっと学んでいかないといけない」

 一方で、決して揺るがない信念がある。「こういった負け方をすると、例えばセンターバックの攻め上がりや、高い位置での処理などへの躊躇も生まれると思うが」と振られると、一森は力強く断言した。

「臆したらもう僕たちは本当に終わりなので、そこはもっともっと自信を持ってやっていかないといけない」

 今後、鹿島アントラーズ戦、ヴィッセル神戸戦と、J1優勝を争うライバルとの重要な戦いが続く。やるべきことはいくつかあるが、まず求められるのは凡事徹底だ。

 背番号1は「しっかり切り替えて、今日のことは反省して、しっかりトレーニングから落とし込んで。いつも通りなんですけど、いつも以上にいつも通りのことをやって戦いたい」と、自分に言い聞かせるようにして、取材ルームを後にした。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「どうだ?」「なんでお前出てないんだ?」元神戸コンビ飯倉大樹&ムゴシャがACLで再会!気になる会話の中身 | サッカーダイジェストWeb

— 「英語で話していたんですか?」の問いに、飯倉の答えは――

 ウォーミングアップ、そして試合が終わった際に、かなり親しげに話をしていた2人の姿があった。横浜F・マリノスの飯倉大樹と、仁川ユナイテッドのステファン・ムゴシャだ。

 彼らは昨季、ヴィッセル神戸で共闘。今回、久々に再会を果たしたのだ。

 親密ぶりがSNS上で話題となるなか、飯倉に「どんな話をしていたのですか」と尋ねると、次のように明かしてくれた。

「『お互い、マイホームに戻ってこれて良かったね』みたいな。そんな程度だけど、試合前にも軽く連絡を取って、お互い『会えるの楽しみにしてるよ』って話はしてたので。別に基本、俺は試合に出てようが出てなかろうが、選手とコミュニケーションを取るし、そこに関しては、誰であろうと、外国人であろうと、分け隔てなく接してきているつもりなので。

 そういう意味で、ムギもすごくリスペクトしてくれて。神戸では短い期間だったけど良い関係を築けてたから、こういう風に会っても嬉しく、『どうだ?』みたいな。『なんでお前出てないんだ?』とか、そういう話をしてくれて、久しぶりに顔を見られて良かったです」

 モンテネグロ代表のムゴシャは、本来の力を発揮できないまま今夏に神戸を退団したが、古巣で戦う現在はコンスタントに試合に出場。この日も決定的なスルーパスを出すなどしていたなか、プレー面の話題を振ると、37歳のベテランGKはより大きな笑みを浮かべた。

「やっぱり俺、イメージ通りで。神戸に来た時もワンタッチが上手くて、ポストプレーをしてチームのリズムを作るのは、本当に得意な選手だなと思ってたから、神戸でもある程度一緒にできるかなって。プレースタイルとか、上手さは知ってたから、改めて今日、韓国のチームで、技術や能力を見れたし、ラストパスで11番(ジェルソ・フェルナンデス)にスルーパスを出すところとかも、やっぱりテクニックもあるな、上手いなって。

 それを神戸で一緒にやってる時に引き出せたら、もっと良かったなと思うのも…まあ。でも上手いことの再認識ができたので。『あ、この選手上手いな』と思ってたから、それがやっぱこう、感覚値が近かったのが嬉しかったです」

 ちなみに、何語で会話をしていたのだろうか。「英語で話していたんですか?」との問いに対し、飯倉の答えは「ま、軽いね。別にそんな俺は喋れないけど。そんな感じ」だった。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

【厳選ショット】カウンターから4失点。横浜のACL初戦はホームで痛い黒星スタート|ACL GS第1節 横浜2-4仁川 | サッカーダイジェストWeb

【PHOTO】アジアの頂点に立つために、選手をサポートする横浜F・マリノスサポーター! | サッカーダイジェストWeb
 
 

サッカーキング

横浜FM、2度追いつく粘りを見せるも…仁川ユナイテッドに敗戦、ACL黒星発進 | サッカーキング

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループG第1節が19日に行われ、横浜F・マリノス(日本)と仁川ユナイテッド(韓国)が対戦した。

 直近のリーグ戦5試合で2勝1分け2敗と波に乗り切れないまま、ACLグループステージに乗り込んだ横浜FMが『横浜国際総合競技場』に大会初出場の仁川ユナイテッドを迎えた。試合開始早々の8分、アウェイの仁川ユナイテッドが先制に成功する。キム・ドヒョクがパスを送ると、チョン・ドンユンが抜け出し、左サイドの相手陣深くから左足でクロスを供給。これが上島拓巳に当たった後、GK一森純の手をかすれ、ボールはゴールへと吸い込まれた。

 1点ビハインドとなった横浜FMは15分、決定機を迎える。宮市亮がドリブルで仕掛け、縦に持ち出してペナルティエリア左から折り返すと、植中朝日が左足で合わせ、シュートを放つ。しかし、シュートは相手GKのセーブに遭い、得点とはならなかった。

 決定機を逃した横浜FMだが、17分、左CKのチャンスを得ると、キッカーの吉尾海夏が左足でクロスを供給。このクロスに西村拓真が合わせ、ボールはゴール左隅に吸い込まれた。

 同点に追いつかれた仁川ユナイテッドが反撃に出る。37分、自陣でボールを奪い、キム・ドヒョクが左足でディフェンスラインの裏へロングボールを送る。ジェルソが抜け出すと、相手DFとGKをかわして右足でゴールへ流し込み、再びリードを奪った。

 再び1点を追う展開となった横浜FMだが、前半終了間際の43分、左CKを得ると、キッカーの吉尾がクロスを送る。このクロスボールにニアサイドの宮市が頭で合わせ、放たれたボールはゴールネットを揺らした。その後、スコアは動くことなく、前半は終了。2-2の同点で試合を折り返した。

 迎えた後半、67分に仁川ユナイテッドがチャンスを迎える。エルナンデス・ロドリゲスがドリブルで長い距離を持ち運ぶと、ペナルティエリア左から左足でシュート。しかし、放たれたボールは左ポストにはじかれ、ゴールとはならなかった。

 一方の横浜FMは72分、角田涼太朗がドリブルで持ち運び、ゴール前へ縦パスを送る。植中がワンタッチで落とすと、西村が反応してペナルティエリア手前の中央から右足でシュートを放つ。しかし、シュートは相手GKにセーブされ、得点には至らなかった。

 その3分後、仁川ユナイテッドが勝ち越しに成功する。ポールジョゼ・ムポクが自陣からドリブルで運び、カウンターを展開。右を走るエルナンデスにつなぐと、エルナンデスはペナルティエリア右に進入して右足でシュート。このシュートが相手GKの手をはじいてゴール左に決まった。

 さらに、勢いに乗る仁川ユナイテッドは79分、永戸勝也のパスをムポクがインターセプト。このこぼれ球をエルナンデスが拾うと、ドリブルで持ち込んでペナルティエリア手前の右から右足で強烈なシュート。放たれたボールはゴール左隅に突き刺さり、リードを2点に広げた。

 2点を追いかけることとなった横浜FMはその後、ボールを保持して相手陣内に押し込む展開を多く作ったものの、最後まで同点ゴールを奪うことはできず。試合はこのまま終了。横浜FMは黒星スタートとなった。次節は10月3日に行われ、横浜FMは山東泰山(中国)、仁川ユナイテッドはカヤFC(フィリピン)と対戦する。

 
 

ゲキサカ

韓国勢のパワーに屈したJ王者…横浜FMのACL初戦は大量4失点負け | ゲキサカ

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は19日、東地区グループリーグが開幕し、G組で昨季Jリーグ王者の横浜F・マリノスは仁川ユナイテッド(韓国)に2-4で敗れた。開始早々のオウンゴールを皮切りに先行を許す展開の中、セットプレーで奪った2ゴールで追いすがるも、ギニアビサウ出身のFWジェルソ・フェルナンデスとブラジル出身のFWエルナンデス・ロドリゲスに計3ゴールを献上。パワーあふれる相手に屈する形でACL初戦を落とした。

 横浜FMにとって初のアジア制覇に向けて好スタートを切りたいACL初戦。15日に行われたJ1前節の鳥栖戦(△1-1)からGK一森純を除いた先発10人を入れ替え、長崎から加入したDF加藤聖が初先発を果たし、負傷明けのDF角田涼太朗も約5か月ぶりの先発復帰となった。一方の仁川は初のACL出場。元神戸のFWステファン・ムゴシャが先発に入った。[スタメン&布陣]

 試合は立ち上がりから横浜FMが主導権を握りながら押し込むも、前半8分にさっそく先制点を許した。カウンターからDFチョン・ドンユンの突破を許し、フリーで低いクロスボールを送り込まれると、ニアでクリアを試みたDF上島拓巳がかすかにボールに触れ、これがGK一森純に当たってゴールイン。まさかのオウンゴールで試合が動いた。

 さらに前半14分、横浜FMは仁川のカウンターからジェルソにゴール前で収められ、シュートを受けるも、DF角田涼太朗がナイスブロック。なんとか悪い流れを止める。すると同17分、横浜FMはMF吉尾海夏が左CKをゴール前に送り込むと、力強く飛び込んだFW西村拓真が肩の辺りでシュート。気迫でネットにねじ込み、同点に追いついた。

 さらに横浜FMは前半23分、左サイドでのFKを吉尾がゴール前に入れると、こぼれ球に反応したFW植中朝日がボレーシュート。これがDFキム・ヨンスの振り上げた腕に直撃した。主審はその場ではプレーを流したが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の助言を受け、オンフィールドレビューを実施。すると吉尾のFKの時点でオフサイドが確認され、仁川の間接FKで試合再開となった。

 その後は落ち着いた時間帯が続いたが、前半37分、再び横浜FMは勝ち越された。FW井上健太のトラップミスでボールを奪われ、MFキム・ドヒョクにフリーでロングフィードを蹴ららると、角田がジェルソに裏を取られる。最後は一森が飛び出して対応したが、ジェルソに冷静にかわされ、無人のゴールに流し込まれた。

 さらに前半41分、横浜FMはDF加藤聖の縦パスが相手に奪われ、そこから仁川のカウンターがスタート。こぼれ球に上島が飛び出すもジェルソに収められ、フリーで展開されると、ムゴシャのスルーパスからまたしてもジェルソの突破を許す。だが、今度は左足シュートがクロスバーに直撃。横浜FMはなんとか命拾いした。

 すると前半43分、横浜FMは吉尾が左CKをニアサイドに蹴り込むと、マーカーを背負った宮市が高い打点でヘディングシュート。これがネットを揺らし、またしてもセットプレーで同点に追いついた。そのまま2-2でハーフタイムを迎えた。

 ボールを動かしながらも攻め手を欠く横浜FMは後半20分、宮市、加藤、DF松原健を下げてFWヤン・マテウス、MFナム・テヒ、DF村上悠緋を投入。ナム・テヒはインサイドハーフに入り、吉尾が左サイドバックに回った。同23分には仁川に決定機。途中出場のE・ロドリゲスが強烈な左足シュートを放つも、左ポストに直撃した。

 横浜FMは後半27分、細かいパス交換から西村が右足で狙ったが、GKキム・ドンホンのスーパーセーブに阻まれる。すると同30分、敵陣左サイドでボールを奪われ、E・ロドリゲスの持ち上がりを許すと、ジェルソとのパス交換からE・ロドリゲスに決められ、再び勝ち越しを許した。

 さらに後半34分、途中出場DF永戸勝也の斜めのパスが相手に奪われ、ショートカウンターを繰り広げられると、中央を持ち上がったE・ロドリゲスに誰も寄せられないまま右足シュートを決められ、リードが2点に広がった。その後は横浜FMが再び猛攻を仕掛けたが、ゴールを破ることはできず、ACLは黒星発進となった。

(取材・文 竹内達也)

横浜FM喜田拓也「それが彼らの武器」ACL初戦でカウンターから4失点 | ゲキサカ

 Jリーグ王者・横浜F・マリノスのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)開幕戦は、ホームで4失点という大敗に終わった。試合後、主将のMF喜田拓也は「相手のやりたいことが自分たちを上回った」と冷静に振り返った。

 初出場の仁川ユナイテッドをホームに迎えたACL初陣。横浜FMは直近のJ1リーグ戦からフィールドプレーヤー全員を入れ替えながらも、ボール支配率では大きく優位に立った。しかし、最終ラインに5枚を並べる相手の守備ブロックをなかなか崩せず、速攻から大量4失点を喫した。

 相手の誇る前線のタレントにも歯が立たなかった。前半からFWジェルソ・フェルナンデスには何度も裏を取られ、後半には途中出場のFWエルナンデス・ロドリゲスに単騎突破で2ゴールを献上。カウンターには警戒していたはずだったが、ボールの奪われ方も悪かったことで、相手の少ない決定機になすすべなく屈した。

 喜田は「後ろを固めて、カウンターがあるというのは把握していたし、それが彼らの武器」と警戒していたことを認めつつ、ボールの奪われ方には「そこのチャレンジとリスクは紙一重だと思う」と指摘。「そこで刺すパス、チャレンジを怖がれば点は取れないし、チャレンジでエラーが出ればああやってカウンターを食らう。その紙一重でやっている部分もあった。カウンターしかり、ゴール前の固める守備で相手の質が自分たちを上回った」と敗因を見つめた。

 ボールを動かしながらアグレッシブに戦う横浜FMに対しては、低い位置の守備ブロックを固めつつ、前線のタレントでゴールを奪いに来る戦法は他のチームも採用してくるはず。それでも喜田は強気な姿勢を示した。「怖がりすぎると自分たちの良さが出ないので、難しいところだけど、チャレンジをやめずに質を上げたい。変な失い方をすると強力な前の選手がいるチームは仕留めてくるので、そこをチームとしてやっていきたい」。過密日程でメンバーが入れ替わる中でも、求めるのは質の高さ。マリノスらしさを貫き、アジアの戦いに挑む続ける覚悟だ。

(取材・文 竹内達也)

カウンター4発被弾に横浜FM上島拓巳「自分の力のなさを感じた試合」 | ゲキサカ

 仁川ユナイテッドが強みとする鋭いカウンターに対し、横浜F・マリノスの最終ラインは次々と破られた。

 4失点での敗戦後、CBとして先発したDF上島拓巳は「相手の戦い方をしっかり頭に入れた上で、自分たちが押し込む流れになることはわかっていたし、2トップのケアをすごく意識して試合に入った」と事前の想定を振り返りつつも、「個の力で持っていかれたシーンが何回もあって、それが失点に直結したり、失点しそうになったりした。自分の力のなさを感じた試合だった」と厳しく語った。

 相手が組んできた5-3-2の守備ブロックに対し、一方的にボールを握りながらも崩せなかったこの日の横浜FM。最終ラインが高い位置を取り、攻撃をサポートする姿勢も見せていたが、カウンター対応ではその前がかりな姿勢が仇になった。

 突きつけられたのは、攻撃の起点を担いながらリスク管理を続けることの難しさ。上島は「できるだけ相手FWの近くにいることは意識していたし、横浜FC戦でもカウンターでやられていたのでより意識して入ったけど、思った以上に相手がブロックを低いところで組む中で、あまりFWに近すぎると攻撃で深さを出せなかった。それでちょっとビハインドな(後ろに深い)位置を取らざるを得なかった。相手FWとの距離が離れてしまって、自分たちがクロスとか思い切ったプレーをして引っかかった時、FWに(ボールが)入ってしまうようなシーンがあった」と葛藤を明かした。

 もっとも、横浜FMのスタイルでプレーをするのであれば、自分の間合いに落とし所を見つけることが求められる。上島は「そこはバランスだと思う」とした上で「そこで深さを出したままプレーするのか、もっと相手FWの近くでプレーするのかは整理しないと。アウェーでの試合もあるので、これからの試合につなげないといけない」と改善を誓った。

 またCBの仕事にあたっては、苦しい状況で守り切れるかどうかも価値の見せ所。強さと上手さを見せたFWステファン・ムゴシャ、スピードやパワーで個人能力を見せつけたFWジェルソ・フェルナンデスやFWエルナンデス・ロドリゲスのようなタレントとの対峙は今後もアジアの舞台では起こりうる。

 上島は「9番の選手(ムゴシャ)の推進力は正直、想定以上のものだった。途中から入ってきた選手のクオリティーもすごく高いものがあって、一発で仕留める力はアジアの舞台で感じるものだった」と相手の能力を認めつつ、「自分自身『これくらいで』という部分ではなく、もっと高い基準でプレーしないといけないと感じた」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)

試行錯誤の65分間…パリ世代SB加藤聖がACLで加入後初先発「後半は少し良くなったと思う」 | ゲキサカ

 アジアの舞台で大きな一歩を刻んだ。今季途中に長崎から加入した横浜F・マリノスDF加藤聖は、仁川ユナイテッドとのAFCチャンピオンズリーグとの開幕戦で加入後初先発。前半はなかなか持ち味を発揮できなかったが、後半には豪快なミドルシュートを放つなど、パリ五輪世代のSBが65分間のプレータイムを重ねた。

 試合は加藤の交代後に2点を突き放され、2-4で敗戦。試合後には「勝ちたかったし、相手が引いてきて、逆にフリーでボールを持つシーンが多かった中で、なかなか相手を引き出すことができず、思うような形で攻めができなかった。個人的に何かを残せたかというと、あまり残せなかった」と悔しさを見せた。

 それでも横浜FMのSBは大外だけでなく中央でのプレーも求められるため、順応に時間がかかるのが常。試合中に試行錯誤を重ね、適応力を見せたのはポジティブだ。

「ボールを受けるときの立ち位置を変えたり、前半はそこを試行錯誤しながらやっていたけど、ハーフタイムでいろいろと指示を受けて、後半は修正できて、ボールがある時に中まで入って行ってフィニッシュにも行けるシーンもあった。今日の試合をやりながら自分の立ち位置を変えてどう前にボールを運ぶかを考えながらできた。後半は少し良くなったと思うので、これからやりながら合わせていきたい」(加藤)

 後半6分には改善策としてトライした中央寄りのポジショニングから自慢の左足を一閃。「逆サイドにボールがあるときは中のほうまで入ってボランチのような役割をして欲しいと言われていて、前半はどこまで入ったらいいかをやりながら考えていて、ハーフタイムに中に入って受けろと言われた。そこでボールを受ける位置まで行こうという考えになって、シュートを打ったシーンもうまくあそこまで入り込めた」。ミドルシュートは相手GKに阻まれ、「ドフリーで打てたし、あれが入っていれば流れも変わったと思う」と悔いを残したものの、強みの出し方を見つけられたのは大きな手応えだ。

 今後はJFAアカデミー福島、長崎時代に共にプレーしたFW植中朝日とのホットライン開通にも期待がかかる。この日は相手との兼ね合いもあってクロスを通せる場面はなし。「今日は相手が高かったので、クロスを上げたいのもあったけど、朝日もそんなに大きくないので、スペースにピンポイントで落とすボールじゃないと跳ね返されると思った。行けそうなシーンはうかがっていたけど、相手を引き出さないと中がガチガチで、クロスを上げても跳ね返されて逆にカウンターを食らいそうな気持ちがあったので、それよりはサイドに散らしたり、縦パスを刺したり、自分が潜っていって崩すほうが可能性が高いと感じた」。試合を重ねながらチャンスをうかがっていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)

一時同点ヘッド弾の横浜FM宮市亮「ビッグマッチが2つあるので下を向いていられない」 | ゲキサカ

 完璧なヘディング弾は勝利につながらなかった。横浜F・マリノスのFW宮市亮は1-2で迎えた前半43分、MF吉尾海夏からのCKを頭で合わせて同点ゴール。「正直、僕は囮役だったけど、いいボールが来たので触るだけ」と狙いどおりの形ではなかったようだが、うまく軌道を変えたヘディングシュートをニアポスト脇に沈めた。

 だが、チームは後半にさらに2失点を重ね、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の開幕節を落とした。宮市は「リードする展開のほうがやりやすかった。決められるチャンスがあって、決めておけばリードできる展開だったので、そういうところも国際試合で大事になる」と反省。1-1と追いついた直後の前半19分に決定的シュートをGKに止められた場面を振り返りつつ「そこが今日の敗因だったと思う」と悔やんだ。

 またカウンターで喫した4失点には「相手がやりたいことを完全にやらせてしまったし、やられてしまった」とし、「(カウンターは)ものすごく警戒していて、分析もそこだけだったので、それを上回られた」と指摘。公式戦では直近6試合で1勝しかできていない中、「どの大会も僕らは勝つためにやっている。ACLだからどうとかはない。まだグループリーグなので、これを糧に跳ね返していけるチャンスもあるので、しっかり受け入れて次に向かっていきたい」とACLの戦いぶりを見つめた。

 J1リーグ戦では首位の神戸と勝ち点1差の2位につけており、今週末の24日には敵地での鹿島戦、来週末の29日にはホームで神戸との天王山と大一番が続く。宮市は「この9月はビッグマッチが2つあるので下を向いていられないし、なんとか週末に絶対に勝ち点3を取れるようにチーム一丸となってやっていきたい」と力を込め、「戦術とかいろいろあるけど、ここまで来たらどれだけ勝ちたいか。そういうメンタル的なところになるし、絶対に勝ち点3を取るんだという強い気持ちを持ってカシマに向かいたい」と必勝を誓った。

(取材・文 竹内達也)

 
 
ACL横浜FM戦で「政治的な掲示物」仁川Uに罰金1000ドル処分 | ゲキサカ

アジアサッカー連盟(AFC)は2日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループリーグ第1節の横浜F・マリノス対仁川ユナイテッド戦で、仁川Uのサポーターが「政治的なメッセージを盛り込んだ掲示物を掲げた」として、クラブに罰金1000ドル(約15万円)の処分を下したと発表した。

 処分は1日付の規律倫理委員会で決定。「被告(仁川U)の観客が政治的なメッセージを盛り込んだ掲示物を1枚示すという不適切な行動があった」としたのみで、掲示物の詳細は明らかにされていない。

 横浜FM対仁川U戦は9月19日、横浜国際総合競技場で開催。試合前には仁川Uサポーターから横浜FMのサポーターに対して「ユ・サンチョルを忘れずにいてくれてありがとう」という心温まる横断幕が出されており、前向きな話題となっていたが、中には政治的な文言を含むものも掲示されていたようだ。

 
 

Goal.com

横浜FM、韓国の仁川に4失点の敗戦…ACL黒星スタートで直近6戦4敗目 | Goal.com 日本

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループG第1節の横浜F・マリノス(日本)対仁川ユナイテッドFC(韓国)が19日に横浜国際総合競技場で開催された。

Jリーグ王者の横浜FMとKリーグ4位の仁川の対戦は、8分にアウェーチームが動かす。カウンターから左サイドを抜け出したチョン・ドンユンがクロス。ニアサイドでDF上島拓巳が触れたボールがGK一森純にも当たった後、ゴールに吸い込まれ、仁川が先制した。

先制された横浜FMだが、17分には右CKに正面で合わせた西村拓真が右肩付近でボールを押し込んで同点に。しかし、37分には再びカウンターからロングボールに抜け出したジェルソ・フェルナンデスにネットを揺らされ、1点ビハインドを背負う。

それでも、43分には再度左CKから今度はニアサイドの宮市亮がヘディング弾を叩きこみ、同点に。2-2のタイスコアとして試合を折り返す。

迎えた後半も好勝負が繰り広げられる。カウンターで脅威を与えられる横浜FMは68分、ボックス左に侵入されたエルナンデスにクロスバー直撃のシュートを浴びて冷や汗をかく。すると逆に、植中朝日のパスからバイタルエリアの西村が相手GKのファインセーブを強いるシュートでゴールに迫る。

しかし、75分には再びカウンターから一気にボックス右に侵入されたエルナンデスに決められ、横浜FMが三度リードを許すことに。さらに79分にもエルナンデスのミドルシュート弾で失点した横浜FMは、そのまま2-4で敗れてACL開幕黒星発進に。直近の公式戦6試合で4敗目となっている。

 
 

サカノワ

「この敗戦を受け入れ、前を向いてやっていきたい」宮市亮がヘッドでACL初ゴール!しかし横浜FMは仁川に2-4黒星スタート | サカノワ

— 24日鹿島戦へ「週末にはビッグゲームが待っています」。

 AFCアジア・チャンピオンズリーグのグルプステージ(GS)1節、横浜F・マリノスは韓国の仁川ユナイテッドに2-4で敗れた。

 宮市亮は1-2で迎えた43分、吉尾海夏のコーナーキックにニアで競り勝ち、ジャンプヘッドからACL自身初ゴールを奪った。30歳のアタッカーは試合後、DAZNのフラッシュインタビューで「決定機を決め切れず、彼らの得意とするカウンターをモロに食らってしまいました。(得点シーンは)吉尾選手からいいボールが来たので、合わせるだけでした」と振り返った。

 後半2失点を喫しての敗戦に。シュート数では22本対14本と大幅に上回るなどマリノスらしい攻撃的な姿勢を示せていたが、公式戦2試合勝利なしとなった。「厳しいスタートにはなりましたが、アウェーで再びできるチャンスがあります。しっかり、この敗戦を受け入れて、また前を向いてやっていきたいと思います」と気持ちを引き締めた。

 横浜FMは24日、アウェーでの鹿島アントラーズ戦が組まれる。宮市は「週末にビッグゲームも待っています。またしっかり準備して勝点3を取れるように準備したいです」と顔を上げた。

 
 

フットボールゾーン

J1優勝争いに不安露呈 横浜FM、ACL仁川戦で気になった途中出場選手の”覇気のなさ”【コラム】 | フットボールゾーン

— 【カメラマンの目】横浜FMは仁川のカウンター戦術に撃沈

 アジアナンバー1クラブを決定するAFCチャンピオンズリーグ(ACL)が開幕し、横浜F・マリノスはグループステージ初戦で韓国の仁川ユナイテッド相手に2-4で敗戦。内容的にも、今後に向けたプラス材料を見つけるのが難しい低調な90分間となってしまった。

 自宅に帰り、過去の取材ノートを調べてみた。これまでACLの日韓対決で韓国のホームとなる試合を取材したのが39試合。勝敗は日本勢の14勝8分17敗となっていた。

 韓国勢はホームでも大胆に攻撃を仕掛けるのではなく、自陣ゴール前を人海戦術で守る慎重な試合運びを常套手段としていることが多い。その守備方法は前線からというより、何よりゴール前を固める戦術を執る。

 そのため日本勢が韓国のアウェー戦で敗れる時は、1つの形が見られることになる。それは個人技で勝る日本勢が攻めながらもフィジカルで勝負してくる韓国チームに対して最終局面を崩せず、逆にカウンター攻撃を受けてゴールを奪われるというパターンだ。

 ホームでさえ堅固な守備網を敷いて戦う韓国チームなのだから、アウェー戦となればなおさら手堅く、そしてフィジカルを武器に厳しくプレーをしてくるのは当然の帰結である。まさに仁川は韓国勢が得意としている戦術で臨み、前掛かりとなる横浜FMからボールを奪ってカウンターを仕掛けるというプラン通りのサッカーを遂行したことになる。

 2-2で迎えた後半、横浜FMベンチにカメラを向けた。このとき攻撃陣を牽引するレギュラーのアンデルソン・ロペスとエウベルは、ウォーミングアップに参加せずベンチに座ったままだった。何人かの選手はゴール裏のウォーミングアップスペースで出場に向けて準備を進めている。

— 相手ゴールに襲い掛かる迫力不足

 後半20分、それまで出場への準備をしていた3選手が交代でピッチに立つと、彼らと入れ替わるようにアンデルソン・ロペスとエウベルはウォーミングアップスペースへと向かい身体を動かし始めた。ACLのベンチメンバーは12人と多く、指揮官ケヴィン・マスカットの頭の中にはリーグ戦を見据えて、この試合で起用する選手の順位があったのだろう。

 その判断も十分に頷けた。今週末に行われるJリーグの試合では、ここにきて調子を上げてきている3位鹿島アントラーズとの一戦を控えている。翌週には優勝に向けての大一番となる首位ヴィッセル神戸戦も予定されている。できることなら攻撃陣の主力をリーグ戦に集中させるために、温存したかったのだろう。

 結局、後半30分、34分と立て続けに失点し、もはや挽回が難しくなったためブラジル人FWの出番はなくなった。では、敗因はどこにあったのか。

 それは試合開始からベストメンバーで臨まなかったことではない。この試合に先発、そして途中出場した多くの選手たちに覇気がなかったことだ。ボールを持てていたからか(実際は相手の術中にハマり持たされていた)、いつでもゴールができるとたかを括っていたとまでは言わないが、チーム全体に遮二無二、相手ゴールを攻め落とそうとする迫力が感じられなかった。

 守備でも相手へのマークが甘く激しさがまったく足りていなかった。韓国のチームには小手先の上手さだけでは勝てないことを痛感させられる試合となってしまった。

 選手たちの意識が二連覇のチャンスがあるリーグ戦に、より向けられてしまうのは仕方ないかもしれないが、この試合のようにボールをキープできるから、いつかはゴールできるだろうというサッカーでは、したたかなチームには足をすくわれる。

 鹿島は闘志を前面に出し、豊富な運動量とボールを持った敵選手への素早い寄せで、相手の戦術的な動きを局地戦において潰していき、サッカーをさせないスタイルでリズムを作ると、そこから繰り出すカウンター攻撃を成功させ順位を上げてきている。

 それだけに横浜FMにとっては、この仁川戦と同じ失敗を繰り返さなければいいのだが……。

 
 

こけまりログ

2023/09/18 【スタジアム観戦情報まとめ】2023/9/19(火)19:00KO AFCチャンピオンズリーグ2023/24 グループステージ グループG MD1 横浜F・マリノスvs.仁川(インチョン)ユナイテッドFC@横浜国際総合競技場
 
 

今週の他会場など


 
 

 
 

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