今日の横浜F・マリノスの動向が6分5秒ぐらいでわかるWebまとめ「夕刊こけまり」(2022/8/4) #fmarinos


夕刊こけまり:今日の横浜F・マリノス(まとめ)

(´-`).o0(2022/8/4(木)宮市選手の手術終了。)
 
 

アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.今日の練見(れんみ)
3.Twitter / Instagramなど
4.Webニュースログ 
 
 

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

2022/08/04 宮市亮選手の手術について | ニュース | 横浜F・マリノス 公式サイト
(´-`).o0(右膝前十字靭帯断裂。全治8カ月の見込み)

2022/08/03 第46回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)準優勝のお知らせ | ニュース | 横浜F・マリノス 公式サイト8
(´-`).o0(こちらもどうぞ。日程・結果|第46回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会|JFA.jp)

2022/08/01 ユース所属 畑野優真選手、池田春汰選手U-17日本代表選出のお知らせ | ニュース | 横浜F・マリノス 公式サイト
(´-`).o0(大会情報はこちら。HiFA 平和祈念 2022 Balcom BMW CUP 広島ユースサッカー TOP|JFA|公益財団法人日本サッカー協会)
 
 

今日の練見(れんみ)

(´-`).o0(トップチームはオフ)
 
 

Twitter / Instagramなど

(´-`).o0(none)
 
 

Webニュースログ

2022/07/30 横浜FM マーケティング本部から見る創設30周年、DeNAとのコラボは「継続したい」…インタビュー前編 : スポーツ報知
2022/08/04 横浜FM マーケティング本部から見る創設30周年、「クラブフィロソフィー」の成り立ち…インタビュー後編 : スポーツ報知
 
 
2022/08/01 重傷の宮市亮に独メディアも激励「邪悪な運命神に中指を立てて欲しい」 | Goal.com 日本

【欧州・海外サッカーニュース】ドイツ『ハンブルガー・モルゲンポスト』が、昨年まで地元クラブのザンクト・パウリに所属していた宮市亮にエールを送っている。

宮市亮は先日のEAFF E-1サッカー選手権2022決勝大会の韓国代表戦で右ひざ前十字じん帯を断裂。ブンデスリーガ2部ザンクト・パウリが所在するハンブルク市地元紙『ハンブルガー・モルゲンポスト』もそのニュースに反応した。

宮市は2015年夏から昨年までブンデスリーガ2部のザンクト・パウリに所属。加入直後のテストマッチで、そして2017年夏にも十字じん帯断裂と重傷を繰り返し、6年間過ごした同クラブでは最終的には公式戦80試合(8ゴール9アシスト)の出場にとどまることに。その一方で、その前向きなメンタルやスピードスターのプレーに地元ファンやメディアが魅了され、現地では高い人気を誇っている。

そんな宮市について、『ハンブルガー・モルゲンポスト』は次のように伝えた。

「前十字じん帯の断裂。まただ。2015年、2017年に続く3度目。一つだけとっても禍と言わざるを得ないが、信じられないほど感じが良く、いつも前向きなウインガーは想像を絶するほどの意志の強さでそれらを乗り越えた。ザンクト・パウリでの最後のシーズンには、2021年3月までと長期にわたった鼠頸部の負傷からもなんとか立ち直っている」

昨夏に移籍した横浜F・マリノスでのパフォーマンスが認められ、10年ぶりに日本代表への復帰を果たしていたことも紹介した同メディアだが、「そして、ここに来てまたもの試練」と唖然。「何を言えばいいのか分からないほど無慈悲で、心苦しい」とも表現し、「リョウ・ミヤイチとともに苦しむ者としては、彼には、これほど邪悪な試練を与える運命神にもう一度、もう一度だけでいいから、中指を立ててほしいと心底から願いたい」と独特な言葉でエールを送った。

 
 
2022/08/02 宮市亮はなぜ誰からも愛されるのか? 「必ず最後にシャーレを渡す」。さらに強まる横浜F・マリノスの結束【コラム】 | フットボールチャンネル

— マスカット監督も惚れ込む宮市亮の人間性

 日産スタジアムの記者会見室で珍しい光景を目にした。横浜F・マリノスを率いるケヴィン・マスカット監督が、フィールドプレーヤー用の青いユニフォーム姿で現れたのである。

 いつもなら夏用の白Tシャツとグレーのパンツという組み合わせがお決まりなので、特別な思いを抱いていることは明らかだった。

 ユニフォームの胸には「亮 どんな時も 君は一人じゃない」とプリントされている。先月27日のサッカー日本代表戦で右ひざ前十字じん帯断裂という大怪我を負ったFW宮市亮に対するエールだ。

 もともとは選手たちがウォーミングアップ開始前と試合後に着用する予定で特別に作られたものだったが、指揮官は自ら宮市へのメッセージが込められたユニフォームを着ることを望んだ。

 試合が終わるとマスカット監督は「ミヤはどこだ?」と、室内で観戦していた宮市を探し、ピッチへ呼び寄せる。選手たちの円陣が解けると、指揮官はユニフォーム姿で中継用のフラッシュインタビューを受け、記者会見にもそのままの装いで臨むことを強く望んだ。

 そして、その記者会見では「感情的になるところもあった」と長期離脱が決まった宮市への思いを熱っぽく語った。

「ミヤとは個人的にも長く話をした。プライベートな部分もあるが、みなさんに彼の考えを1つ共有できるとすれば、彼はすぐに自分のことだけではなくチームのことを考えていた。あれだけの大怪我をしている中で、他のことを考えられる。素晴らしい性格、人間性の持ち主だ。

彼は私に言ったんだ。『走れなくても、ピッチに立ってプレーできなくても、外からでも自分がチームのためにできることは全てやる』と。アンビリーバブル。彼がチームメイトであることを誇りに思うべきだし、サッカークラブにとって最高の人間性の持ち主だ。どん底にいても、2、3分後には彼はチームのためを思って行動で表現できる。大したものだ」

 プレーのクオリティのみならず人間性も惚れ込んでいるからこそ、マスカット監督は普段なら絶対に着ない選手用のユニフォームにも袖を通した。チームメイトたちやファン・サポーター、マリノスファミリーから激励を受けた宮市は、大粒の涙を流していた。

— 「どんな時も君は一人じゃない」

 マリノスでは長期離脱を要する大怪我を負った選手に向けて、これまでもメッセージ入りのTシャツが何度か作られてきた。例えば昨季後半戦を棒に振る左太ももの大怪我で手術を受けたDF畠中槙之輔に対して。あるいは2019年に右ひざ前十字じん帯損傷で全治8ヶ月と診断されたDF高野遼にも、メッセージ入りTシャツでエールが送られた。

 だが、宮市は「特別」だった。怪我の重さも去ることながら、ひざのじん帯を断裂するのは左右合わせて3度目。復帰まで想像を絶するような困難な道のりが待っているのは明らかで、手術が終われば先の見えない長いリハビリが始まる。

 そこでチームキャプテンのMF喜田拓也が先頭に立って「みんなの総意」で、特別なユニフォームを作ることに決めた。宮市の負傷がクラブから発表された鹿島アントラーズ戦の前日、7月29日のことだ。次の瞬間から大急ぎで準備が始まった。

 喜田やホペイロ(用具係)の緒方圭介、主務の山崎慎が中心となってユニフォームの胸にプリントするメッセージを考え、宮市本人だけでなく誰に対しても伝わりやすいよう日本語で「亮 どんな時も 君は一人じゃない」と入れることに決定。通常の背番号17のユニフォームはネームに「RYO」と入れているが、胸に「亮」があるため、特別仕様で「MIYAICHI」のネームシートを作成して両面でフルネームを演出することにした。

 喜田は「何が一番彼に刺さるか、彼自身の状況や背景もしっかりと考えて、どんな言葉やタイミング、出し方がいいのか考えました」と明かす。そして、ホペイロの緒方は並行して電話をかけまくった。

 必要な数のユニフォームがトップチーム用の予備だけでは足りず、クラブのグッズ販売用に卸していたものや、スポーツ用品店の在庫からも無理を言ってかき集めた。さらに胸にプリントする用の漢字のマーキングシートと「MIYAICHI」のネームシートを専門業者に大急ぎで発注した。

 翌朝、緒方が全ての材料を携えて日産スタジアム横のオフィシャルショップに駆け込み、専用の器具を使って胸のメッセージや背中のネームを貼り付ける。ユニフォームを集めて倉庫まで運び込んでくれたスポーツ用品店のスタッフや、朝までに特別なマーキングシートを製作して遠方から届けてくれた業者などの協力もあり、試合前に30枚分のメッセージ入りユニフォームが完成した。

— なぜ宮市亮は特別な存在なのか

 ホペイロとしてマリノス加入当初から宮市に寄り添い、向き合ってきた緒方は「本当に周りの人のおかげで、みんなが手伝ってくれたからできた」と、試合まで時間が限られる中で協力してくれた各方面への感謝を語った。そのうえで、こう続けた。

「亮の場合は、個人的な感情で言えば、同い年で、高校サッカーの時のアイドル。そこからずっと気にしてきた存在で、その選手が今はマリノスに来て一緒にやっている。小さい肉離れで1週間離脱するのも同じ怪我。大きな怪我をしたから特別なのではなく、自分にとって特別な存在だった選手が怪我をしてしまったということなんだよね」

 宮市が怪我をしたことが大きな関心を集め、前向きなエールを受けられるのには、いくつか理由があるだろう。1つはこれまで度重なる怪我に苦しめられてきたことを、多くの人々が知っていたから。ひざの前十字じん帯断裂は左右合わせて3度目、右に限っても損傷を含めれば3度目の大怪我になる。18歳でアーセナルに移籍し、いくつものクラブを渡り歩く中で、何度も絶望から這い上がって復活を遂げてきたストーリーがある。

 2つ目は、彼の人間性だ。誰とでも分け隔てなく接し、常にポジティブで、サッカーができる今を全身で楽しんでいる。困難にも全力で立ち向かっていく精神的な強靭さや、チームに対しての献身的な姿勢は自然と周りに伝播していく。マスカット監督が記者会見で言及したそれだ。

 鹿島戦でマリノスの選手たちは「宮市のために」という思いで団結し、普段以上のエナジーがピッチ上のプレーに表れていたように感じた。究極のチームプレーヤーである宮市を後押しするには、目の前の試合に勝利することが何よりも効果てきめんだと全員が理解していた。

 日本代表活動から戻って中2日で鹿島戦に先発したFW西村拓真は「サッカーができることにまず感謝だし、本当に身近な人(宮市)が一瞬でああいうことになってしまて、自分自身も改めて考えさせられましたし、疲れたとは言っていられない」と、フルパワーで躍動。86分までピッチに立ち、チーム最長の約11.4kmを走破した。

 同じく日本代表に参加していたMF岩田智輝も「亮くんのために出し切ろうと思っていましたし、どんな形でもいいから絶対に勝ちたいと思っていたので、それが結果につながってよかった」とフル出場&今季初ゴールでマリノスの勝利に大きく貢献した。

— エウベルの一言が示したもの

 鹿島から決勝ゴールを奪ったブラジル人FWエウベルも、ポジション争いの相手である宮市を「仲間としてずっと一緒にやってきて、ミヤは人間的にもすごくいい選手。ここ最近ずっと調子が良かったので、日本代表に呼ばれたのも偶然ではなかった。彼がいい選手である上に努力してきたからこそ、ここまでやってこられたと思う」と称える。

 そして「チームメイトとしてすごく大事な仲間であるからこそ、ミヤの大怪我にはすごく心を痛めている。だからこそ今日の試合は彼のためにもしっかりいい結果を残して、勝利を捧げたかった」と力強く語った。

 多くの選手が宮市の怪我について話す中で、安心感を覚えたのはエウベルの「結果でこそ、ミヤがこれまでしてくれたことに応えることができる」という一言だった。

 大怪我をした選手を思って「〇〇のために」と団結するのはよくあること。しかし、それによって元々の「リーグ優勝する」「タイトルを獲得する」といったチームの目標にブレが生じたり、意識のすれ違いが起きたりしてもおかしくない。

 今後の戦いにおいて「宮市のために」という思いが先行して、目標達成へのアプローチや目の前の試合に対する向き合い方が変わっては元も子もない。エウベルが指摘したポイントを「目の前の試合に今まで通り全員で、全てをかけて準備して、戦って、行き着いた先がみんなの目指すところであれば、彼も必ず報われる気持ちになる」と、より解像度高く言語化してくれたのは、キャプテンの喜田だった。

「大事な仲間だから、どうしても何かしたくて、動きたくて、(特別仕様の)ユニフォームもそうですけど、少しでも彼のこれからの活力になるような言動、行動ができればと思っていました。亮くんからも『チームが必ずタイトルを獲るために、表だろうが裏だろうが全力を尽くす』と言ってくれた。

それこそが彼が示してきたもの。これだけたくさんの人たちから激励を受けて、愛されているのは普通じゃないと思います。もしかしたら彼自身も感じているかもしれないですけど、これだけたくさんの人に響く人間性だとか、彼自身が持っている魅力がそうさせている。みんながついているというのは忘れないでほしいというのは何度も伝えさせてもらいました」

— 「長い道のり」に込められた意味

 試合後にベンチ前で組まれる恒例の円陣で、チームメイトに促されて挨拶をした宮市は声を震わせながら「こんなサプライズをしてくれるとは思っていなかったので、本当に嬉しいです。何よりみんなが素晴らしいプレーを見せてくれていたのでそれに尽きると思います」と、チームの奮闘をねぎらった。

 そのうえで「本当にサポーターの皆さんも素晴らしい声援ありがとうございます。まだまだ長い道のりがありますけど、またみんなで頑張っていきましょう」と続けた。これがまさしく彼の人間性なのである。

「まだまだ長い道のりがありますけど」という言葉は、長く苦しいであろう自分のリハビリ生活を指しているのではない。その後に続く「またみんなで頑張っていきましょう」という一言によって、チームが進んでいく3年ぶりのリーグ優勝への道のりへの意気込みだったことがわかる。

 自分がプレーできなくてもチームに対してできることは全てやるという、宮市の意志には嘘も迷いも一切ない。心の底から湧き出る本心なのである。先の発言にも常にチーム第一で取り組む彼らしい姿勢が色濃く表れていた。

 その思いを受け取り、「亮くんのような選手とやれることが喜びでしかなくて。ああいう状況で、ああいうことを言えるのは普通じゃないと思うんです。やはりそういう仲間がいることをみんなが幸せに思わなければいけない。勝っていくチーム、本当の意味で強いチームというのは、彼のような人がいるチームだと思います」と語った喜田は、宮市に「必ず最後にシャーレを渡す」と宣言した。

— 「必ず最後にシャーレを渡すと、彼に誓いたい」

「僕らも泣きたくなるくらい、本当に悔しくて、悲しくて、ここ数日は本当に感情を揺さぶられる時間を過ごしてきて……。亮くんがチームにもたらしてきたもの、人間性、姿勢、そういうものがなくなるわけではない。

最後に一番上に自分たちが連れていって、必ず彼にシャーレを渡すという僕らの使命ができた。自分たちには勝たなければいけない理由がある。大切な仲間がこういう状況になって、彼にしかわからない気持ちもあるとは思うんですけど、それでも僕らがついていることを絶対に忘れないでほしい。

これからもチームのためにやってくれると言っていましたし、これまで彼が貢献してくれたこと、このチームの一員だということは何も変わらないので、最後は一番上に連れていって、マリノスが優勝した時に彼の名前が残っているのが一番報われることだと思います。

彼の思いを持って戦い続ける。今日だけで忘れることは絶対にない。これから僕らには想像がつかないような日々が待っていると思うんですけど、辛くなった時は僕らがついていることを思い出して、頼ってほしい。彼のモチベーションや希望になるような姿を見せ続けるというのは、チームメイトとして、仲間としてできることだと思うので、絶対に1人にしないというのは約束したい。必ず最後にシャーレを渡すと、彼に誓いたいと思います」

 スタンドには「トリコロールの宮市亮 再びピッチで輝け 待ってるぞ」と書かれた横断幕が掲げられていた。ファン・サポーターも、マリノスファミリー全員が宮市の完全復活を待ち続ける。

 一度つないだ手は絶対に離さない。リーグ優勝という明確なゴールを目指すマリノスは、宮市の思いをエネルギーにしながらチーム一丸となって頂点への航海を続ける。最後に全員でシャーレを掲げるために。

(取材・文:舩木渉)

 
 
2022/08/03 【Jトピ~データで読み解く】岩田がつなぐ横浜Vロード パス数リーグ最多1522本― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 首位を快走する横浜で、加入2年目のDF岩田智輝(25)が輝きを放っている。7月のE―1選手権で3年ぶりに日本代表に復帰。7月30日の鹿島との上位対決で待望の移籍後初得点と、充実のシーズンを送っている。(記録課)

 普段はあまり目立たない職人が、大一番で脚光を浴びた。1点リードの後半6分、味方FKのこぼれ球を岩田がペナルティーエリア(PA)外から右足で地をはうような弾丸シュート。横浜でうれしい初ゴールとなった。前半37分には相手ゴールキックを右足で味方につなげ、先制点の起点に。後半36分からは味方の負傷でボランチからセンターバックへ回り、勝利を手繰り寄せた。

 16年に出身地で当時J3だった大分でプロ生活を始め、3バックの一角としてJ2、J1昇格に貢献。21年に移籍した横浜では4バックの右サイドやセンター、ボランチとマルチな役割をこなしてきた。東京五輪の代表入りはならなかったが、7月のE―1選手権では19年以来となる代表復帰を果たした。

 選手層が厚く出場メンバーが流動的な今季の横浜で、フィールド選手最多となる21試合に出場。出場時間が長い他の選手を抑え、パス1522本でランキング1位に君臨する。方向別では前、右、左いずれも約30%。ピッチの中央で全方向にタクトを振るい、成功率は87・9%と上位5人で最も高い。またパス受け1165回、トラップ1105回も最多。リーグ最多50得点の横浜の攻撃は、おおむね岩田を経由しているといっても過言ではない。

 鹿島戦の後半29分には自陣で相手パスを至近距離でカットすると、敵陣を駆け上がり、PA左脇に抜け出して中央へクロス。ラストパスは第23節のリーグ全選手で最多の4本を記録した。堅実さだけでなく試合ごとにプレーの幅を広げる25歳が、横浜を3年ぶりにリーグの頂点へと導く。(データ提供・データスタジアム)

 
 
2022/08/04 松田直樹の命日に思う…横浜F・マリノス角田涼太朗23歳がどこか、かぶるのはナゼ? 筑波大の卒論テーマは「センターバック」 – Jリーグ – Number Web – ナンバー

text by 二宮寿朗

 横浜F・マリノスのセンターバック、角田涼太朗を眺めていると、どこか松田直樹がかぶる。

 松田は右利き、日本人離れした身体能力を誇り、プレーそのものが熱すぎる。一方の角田は左利き、日本人離れまでの身体能力とまではいかない分、読みと駆け引きで勝負する。プレーそのものも冷静である。

 どこがかぶってんねん!とツッコまれそうだが、共通点もあるんです。

 松田は左足のキックがうまかった。身体能力もさることながら、実は読みと駆け引きの人でもあった。対人の強さは逆に角田から感じるところもある。それに前橋育英出身、サイズ感(身長、体重はほぼ同じ)、マツダとツノダという名字の響き、そして松田が「3」なら、角田は「33」……。微妙に何かが重なっている。

— 「3」と「33」の邂逅はニアミスに

 縁を感じないではいられない。

 2009年正月、松田は地元・群馬のサッカーイベントに出席した後の食事会で前橋育英時代の恩師である山田耕介監督に対して「先生、高校選手権勝たなきゃダメだよ」とハッパを掛けていた。その言葉を胸に、指揮官は2017年度大会でチームを悲願の初優勝に導いている。そのときの中心メンバーの一人が角田である。

 練習中に倒れた松田が帰らぬ人となってはや11年が経つ。命日の8月4日を前に、古巣のF・マリノスでは7月30日のホーム、鹿島アントラーズ戦を前にOBマッチが開催され、松田の名前も場内アナウンスされて在りし日の雄姿がビジョンに映し出された。天国からピッチに立っていた。

 角田はOBマッチ後のアントラーズ戦にベンチ入りしたものの、出番が訪れなかった。同じ日のピッチにおける「3」と「33」の邂逅は“ニアミス”に終わった。まだレギュラーを張るまでには至っていない。だが彼の存在は、クラブの新たな希望でもある。

 角田涼太朗、23歳。

 筑波大4年生だった昨年夏に退部して、内定先のF・マリノスに半年繰り上げて加入した。世代別の代表にも選ばれてきた即戦力候補ではあったが、分厚い選手層の壁を破れずに昨シーズンはわずか1試合に出場にとどまっている。

 彼はこう振り返る。

「あれだけ試合に絡めない日々が続くことはそれまで多くなかったので、メンタル的にも自分を保ちながらやり続けることが難しい時期もありました。ただ、やり続けなければ何も始まらないし、そこで終わり。気持ちを切らすことなくやれたというのは自分のなかでも経験としては大きなものでした」

 フォワードに負けないスピードを誇るチアゴ・マルチンスを間近にしたとき、「これは凄い」と圧倒された。畠中槙之輔、岩田智輝、實藤友紀らとの競争は刺激でもある一方で、打ちのめされそうになったこともある。

「あきらめて終わりにしたくはない。周りはトップクラスの人たちばかりですけど、このレベルでやれないとも思っていなかった。いろんな選手がいるなかで自分のスペシャリティな部分で勝てるようにしなきゃいけないと考えました」

— 卒論はセンターバックがテーマ

 スペシャリティな部分とは、読み、駆け引き、ポジショニングを指す。相手よりも一歩先に反応することで優位に立てる。そのためには日ごろのトレーニングと、スタンドから眺める試合こそが何よりの教材であった。自分がピッチに立ってプレーしている感覚で「自分ならどうするか」を常に考えるようにした。

 卒論はセンターバックをテーマにしている。シーズン後のオフはその時間にガッツリ充てて、完成させている。サッカーについて、センターバックについて、自分のプレーについて向き合い続けた。

 その成果は今シーズンにあらわれる。

 チアゴがニューヨーク・シティに移籍し、角田と同じ左利きのエドゥアルドが加入したなか、3月6日のホーム、清水エスパルス戦で初先発のチャンスを得る。

 クレバーなディフェンスを披露する彼がいた。ハイラインの裏を狙ってくるパスをことごとく処理してピンチの芽を摘んでいく。初先発に「前日もそわそわして緊張していた」と告白するが、熟練のセンターバックのごとく落ち着き払っていた。クリーンシートを達成しての勝利に角田の活躍は外せなかった。

「初めてのスタメンでしたから、結果にこだわりたかった。危ないシーンがなかったわけではないですけど、ディフェンダーとして無失点で終われたのは自信になりましたし、ブレることなくやってきて良かったなとは思いました」

 その後先発機会を増やしていくなかで角田の評価をさらに上げたのが、ベトナムで集中開催となったACLのグループステージである。第3戦のシドニーFC戦は後半途中から不慣れな左サイドバックで起用され、CKのこぼれ球を押し込んで決勝点を挙げている。

— あれはうまくいきすぎましたね(笑)

 このゴールの前には、流れるような攻撃の連係に加わっている。中に入ってボールを受けて反転してドリブルで前に向かい、水沼宏太の折り返しを左足で合わせながらも外してしまった。

「体が勝手に動いた感じで、あれはうまくいきすぎましたね(笑)。とはいえシュートが入らなかったので納得はできませんが。このチームのサイドバックはどんどん中に入っていくなど特殊。それでも(センターバックからは)隣のポジションなので、動き方を見てパスを出しているので少しは理解しているつもり。周りに助けられたことが一番ですけど、そういったところも活かせてはいました。

 日ごろから周りが次のプレーをしやすいようにどっちの足につけるか、パス、パススピードはもちろんのこと、逆に自分がどこにいれば周りからすればいいのか、ポジション取りも意識しています」

 ぶっつけ本番であっても難なくこなせたのは、周りの動きがしっかり頭にインプットされてあるから。特長である確かな読みは、ビルドアップ能力や左足から繰り出されるパスにおいても強みになっている。守の成功体験のみならず、攻の成功体験が角田の成長を呼び込んでいることは間違いない。

 2年目の今シーズン、背番号を「36」から「33」に変更した。同じ30番台にスライドする例はなかなかないものの、それもこれも「3」に対する思い入れを示している。

「中学時代は何も残せないまま終わってしまって、高校2年から3番をつけるようになってサッカー人生が少しずつ変わっていきました。大学でもつけていたし、僕にとっては特別、大切にしている番号です」

 3はF・マリノスにおいて松田の永久欠番。日本代表でも背負ってきた。角田は松田のプレーを実際にナマで見たことはない。ただ高校ではよく山田監督から思い出話を耳にし、試合では「Forever 3」の段幕が張られたことでどこか身近には感じていた。F・マリノスに入ると、偉大なプレーヤーだったことは言われなくとも伝わってくる。

「熱い人というイメージがありますし、こうやって毎年のように(追悼の)イベントがあって名前が残り続けているのは偉大。ファン、サポーターの方々からも愛されていて、凄い人なんだなっていつも感じます」

 2人に重なるところが少しでもあるからといって、無責任に角田を「松田直樹の後継者」とは記したくはない。プレーヤーとしては別タイプだし、余計な重圧を与えてしまうのは本意ではない。

 8月4日の命日は、松田がこの世にいない現実を突きつけられる日でもある。

 生きていれば45歳。現役を退いて今ごろは指導者のキャリアを積んでいたとは思う。どうせ熱く、教えているんだろうなとも思う。いずれにせよ命日はどうしてもセンチメンタルになるのだが、トリコロールのユニフォームに背番号に3を重ねる角田がいる事実は、どこかその気持ちをやわらげてくれる。ピッチでの輝きに、喜びを感じさせてくれる。

— 「偉大な選手ですし、リスペクトもしていますから」

 外野の目線は気にしなくていい。彼が自分で松田直樹を重ねる必要もない。

「偉大な選手ですし、リスペクトもしていますから、同じ高校の出身とはいえ、重ねられてしまうとやっぱりおこがましい気持ちになります。選手としてタイプも違うなと感じるので。ただ自分も多くの方に愛される選手に、クラブにしっかり自分の名を残せるような選手になっていきたいという思いは持っています。

 自分のなかでは本当にまだまだ。試合をやるごとにここに(パスを)出せたんじゃないか、ここが通っていればチャンスになったんじゃないかって、もっとやんなきゃっていう気持ちにさせられています。もっと味方を助けられるような選手になっていかなきゃなりませんから」

 愛されるだけの資質もある。大きなスケール感もある。角田涼太朗は己が信じる道を往けばいい。

 
 
2022/08/04 “裏W杯”ローマVS横浜 11月末にモウリーニョ監督率いる“イタリア代表”来日へ 会場は国立が有力― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 J1で首位を走る横浜が、11月21日に開幕するW杯カタール大会期間中の11月末に、ポルトガル人の名将ジョゼ・モウリーニョ監督(59)率いるイタリアの名門ローマとの親善マッチを計画していることが3日までに分かった。関係者によれば交渉は順調に進んでおり、会場は国立競技場が有力という。

 ローマは過去2部降格1度だけというセリエA屈指の名門。リーグ優勝は元日本代表MF中田が貢献した00~01年シーズン以来遠ざかるものの、モウリーニョ監督を招へいした昨季はリーグ戦で6位に終わった一方で、新設された欧州カンファレンスリーグを制する勝負強さを見せた。今季はユベントスから元アルゼンチン代表FWディバラを補強。タイトル獲得への期待がさらに高まっている。

 主力には2大会連続でW杯出場を逃したイタリア代表が多数いる。それだけにイタリアの若き司令塔のMFザニオロをはじめ、MFペレグリニ、DFマンチーニらほぼベスト布陣で来日する可能性が高い。迎え撃つ横浜も7月のE―1選手権で7選手を日本代表に送り出しており、まさに“裏W杯”の様相を呈することになる。

 関係者によれば、ローマは横浜以外のJクラブとも親善マッチを行う予定。今夏はメッシらを擁するパリSGが来日して熱狂を運んだが、11月は中旬に浦和、G大阪と対戦するドイツ1部Eフランクフルトが来日予定。W杯期間中の11月末はローマが、日本のピッチを盛り上げる。

 ▽ASローマ 本拠地はイタリアの首都ローマで創設は1927年。リーグ制覇3回、イタリア杯優勝9回の名門。ポルトガル人の名将ジョゼ・モウリーニョ監督を招へいした昨季は新設された欧州カンファレンスリーグを制し、UEFA(欧州サッカー連盟)主催大会初優勝。チームカラーは黄色と赤。過去に元日本代表MF中田英寿が所属し、00~01年シーズンに18季ぶり3度目のリーグ優勝に貢献した。ホームスタジアムはスタディオ・オリンピコ(約7万2000人収容)。

 
 
2022/08/01 横浜F・マリノスユースと柏U-18の準決勝は雷雨の影響で中断…抽選の結果、横浜F・マリノスユースが決勝へ | 高校サッカードットコム

 8月1日、第46回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会準決勝、横浜F・マリノスユース(神奈川)対柏レイソルU-18(千葉)の一戦が行われた。

 第39回大会以来7度目の優勝を狙う横浜F・マリノスユースと、第36回大会以来2度目の優勝を目指す柏レイソルU-18の一戦は、前半を終えた時点で雷が鳴り始め、次第に強い雨が降り始めた影響でそのまま中断。再開が検討されたものの続行不可能となり、大会規定による抽選の結果、横浜F・マリノスユースが決勝進出を決めた。

 なお前半は、横浜F・マリノスユースが9分にMF白須健斗、14分にFW内野航太郎の得点で2点を先行すると、一方の柏U-18が押し返し、27分と40+4分に山本桜大のゴールで2点を返していた。

 
 
2022/08/04 決勝ノーゴールで得点王届かず…横浜FMユース内野航太郎「劣勢でも自分一人で状況を変える選手にならないと」 | ゲキサカ

 劣勢の中でも最前線で戦い続け、エースとしての振る舞いは存分に見せた。それでも自らのゴールでタイトルに導くという、エースの仕事は果たせなかった。横浜F・マリノスユースの9番FW内野航太郎(3年)は無得点に終わった決勝戦の試合後、「これを活かさないと、この試合に意味がなくなる」と決意を新たにした。

 今季の高円宮杯プレミアリーグEASTで11試合12得点を記録し、得点ランキング首位を走っている世代屈指のストライカー。今大会でも準決勝までの6試合で5ゴールを挙げ、トップのFW山本桜大(柏U-18)まであと1点と、得点王を狙えるシチュエーションで決勝に臨んでいた。

 試合の主導権を握ったのはC大阪U-18だったが、それは想定内。「こういう相手にボールを支配される形で自分たちのプレスがどこまで通用するかで握られるのは分かっていた」。味方がボールを奪った瞬間に狙いを定め、絶えず動き出しを続けると、パスを呼び込んでの単独突破で陣地回復に貢献。また自らファーストプレスでボールを奪う場面もあり、戦える姿を見せた。

 そうして迎えた終盤はサイドからのクロスに次々と飛び込み、多くのシュートチャンスに関わった。それでも延長後半に訪れたヘディングの決定機を決め切れず、ノーゴールでタイムアップ。「自分としては得点王を取って、日本一になりたかったけど、力が足りなくて、悔しい気持ちが残る」と悔やまれる結果に終わった。

「ヘディングは自分の強みの一つでもあると思うし、得点のバリエーションが多いこと、ゴールに向かう姿勢が強みだと思っているけど、決勝の舞台で、延長の厳しい状況で決め切れなかったのは……」

 そう悔しさを吐露した内野は前半の奮闘ぶりについても課題を突きつけた。「カウンターのところで一人で得点を取り切れる選手になっていかないと上には通用しない。トップチームに絡んでいくところで見ても、劣勢でも自分一人で状況を変える、一人で点を取ってこられるような選手にならないといけないと強く思った」。トップチームで戦えるストライカーになるためには、時に味方の助けを求めないような働きも必要となるからだ。

 7月末には2種選手としてトップチームに登録され、公式戦に出場する権利は得た。「トップにはアンデルソン・ロペス選手、レオ・セアラ選手がいる中で、自分がどう生き残っていくかというと守備のところやハードワークのところ。トップの外国籍選手に比べたらフィジカルでは劣るところがあるので、オフザボールの細かいところで剥がせたり、クイックネスであったり、でかいけど強く長く動ける選手にならないといけない。違うオリジナリティで個性を出していかないといけない」。全国決勝での悔しさを胸に、内野航太郎はもう一回り大きなストライカーを目指す。

(取材・文 竹内達也)

 
 

 
 

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