【試合結果まとめ(1●0)】2020/11/11(水)19:30KO J1第26節 湘南ベルマーレvs.横浜F・マリノス@ Shonan BMWスタジアム平塚



 
 

アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.Jリーグ.jp
3.Twitter / Istagram
4.YouTube
5.Webニュースログ
6.今週の他会場など

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

2020 明治安田J1 第26節 vs湘南ベルマーレ | 2020 | 試合 | 横浜F・マリノス 公式サイト

監督コメント

アンジェ ポステコグルー

「残念な結果に終わってしまいました。前半はタイトな形になっていました。しかし後半になって、しっかりとたくさんチャンスをつくりました。ですが決め切れず、そして、やはり最初に相手に点を取られてしまいますと、相手は守備的に強いチームですから、そこでコントロールできませんでした。それでもチャンスはつくったのですが決めることはできなくて、最終的には本当に残念な結果に終わってしまいました」

質問:8月15日以来の無得点の試合になってしまいましたが、一番の原因は何だったのでしょうか?
「今夜のゲームですが、普段のスタジアムと違ってピッチが小さく狭く感じた部分があったと思います。その中で前半はチャンスがなかなかつくれず、後半はしっかりダイナミックにプレーできた部分もあったのですが、やはり決めないと始まらないです。
そしてセットプレーで失点をしてしまいますと、守備的なチームがもっともっと守備的になって、スペースがなくなってしまいます。
それでも、スペースをどういうふうに崩して自分たちでチャンスをつくっていくかというところがポイントになったと思います。後半はよりチャンスをつくりましたが、最終的にネットを揺らすことはできませんでした。やはり自分たちが先手を取っていかないといけないのではないかと思います」

選手コメント

天野 純

「特に試合の入りのところの15分間ぐらい、少しバタついてしまいミスが多くなって、相手にチャンスを与えてしまうシーンが増えました。その中で徐々に修正して自分たちが相手陣内でボールを持つ時間が増えたことによってチャンスをつくれるシーンもたくさんありました。でも、やはり点を取らないと試合は勝てないので、そこは課題だと思います。
自分たちと対戦する時、相手は基本的にゴール前を固めてカウンター一本で来ますけれど、そういう相手には慣れているので、崩しの形だったりの練習はしています。しかし結局、最後は個の質の部分なので、そこをもっと高めないと得点は奪えないと思います。自分も今日、ペナルティーエリア内で3回ぐらいチャンスがありましたけれどゴールに結びつけることはできなかったので、そこは自分自身の大きな課題だと感じています。

(前半のうまくいかなかった時間帯について)
ビルドアップの部分で、安定して相手陣内に浸入できなかったというのが最初の15分から飲水タイムぐらいまででした。そこからもう一度修正してポジショニングを変えたりとか工夫した中で、飲水後はスムーズに相手陣内に入れたと思いますし、自分たちがよりボールを支配する時間が増えたと思っています」

チアゴ マルチンス

「難しい試合でしたし、戦いにくい相手でもありました。カウンター、ロングパス、セットプレーのコーナーキックなどによってゴールを決めようとしている守備的なチームでした。我々にはチャンスもあったんですけど、なかなか決められなくて、セットプレーでやられてしまいました。守備的にさせてしまい、相手の思うツボでした。我々は試合の流れがつかめませんでした。

(次のホーム最終戦でも)我々はいつもどおりにピッチの中でベストを尽くします。ここ最近は結果が出ていないかもしれませんが、いつもチームのために戦っています。ホーム最終戦は今まで以上にファン・サポーターの皆さんの応援が必要になってくるので、引き続きよろしくお願いします。F・マリノスのために全力を尽くします」

小池 龍太

「こういう試合の中で、自分たちがやるべきことであったり、やらなくてはいけないことが、もっとあったと思います。自分たちのゲームを自分たちで崩してしまったというか、やるべきことの中でオーガナイズが少し欠けていたかなと思います。

(崩し切るために、何が足りなかったのか)
前半、空いているスペースを少し使い切れていなかったということで、ハーフタイムにボスからいろいろな指示が与えられました。その中で、空いているスペースをどう使うか。そこから押し込んだ時に、どうやって割って入るか。どこのポジションから割って入るのか。これらが課題だと思います。単調な攻撃にならないために一人一人のポジションを、もっと崩すというか的確に取らなくてはいけないところで、もう少しコミュニケーションだったりの連係は大事にしなければならないと思います。
引いてくるチームというのはACLでもあるかもしれませんから、自分たちは今日それを試されたともいえます。チャンスはつくりましたけれど、最後、決め切れなかったのは課題だと思っています」

Jリーグ.jp

【公式】湘南vs横浜FMの試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2020年11月11日):Jリーグ.jp
 └ 入場者数 5,082人

選手コメント

小池 龍太

自分たちがやるべきことがもっとあったと思います。ゲームを自分たちで壊したといいますか、オーガナイズが欠けてしまいました。前半、空いているスペースを使い切れていなかったということで、ハーフタイムにボス(アンジェ ポステコグルー監督)からいろいろな指示がありました。スペースをどう使うか、押し込んだときにどう割って入るかはすごく課題だと思います。単調な攻撃にならないために、一人ひとりが的確なポジションを取らないといけないところで、もう少しコミュニケーションや連係を大事にしないといけません。

自分たちのストロングであるスピードが出なかったというのはすごく感じています。湘南はそのような対策をしてくるチームですし、どう5枚を崩していくかが大事でした。3人のトライアングルで崩さないといけなかったのですが、なかなかそういったシーンを作れませんでした。どこから入るのかの共通認識を試合中にオーガナイズできなかったことも課題だと感じています。

(今月下旬から一括開催される)ACLでも引いてくるチームがあるかもしれません。今日はそこをいかに攻略するのかという部分を試されていたと思うのですが、チャンスは作ったものの、決め切れなかったことが課題です。

 
 

Twitter / Istagram

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YouTube


ハイライト|J1リーグ第26節|vs湘南ベルマーレ – YouTube
 
 

ネットニュース・Weblog

ニッカンスポーツ

湘南が今季初の連勝、横浜3連敗/湘-横26節 – J1 : 日刊スポーツ

湘南ベルマーレが横浜F・マリノスに1-0競り勝ち今季初の連勝を飾った。

試合が動いたのは後半17分。湘南は左コーナーキックからMF茨田のクロスをFW指宿がニアですらし、最後はMF斉藤がゴール中央でヘディング。斉藤の今季初ゴールで先制に成功した。

横浜は後半38分、昨季MVPのFW仲川を投入するなど攻め立てたが、湘南は粘り強い守りで2試合連続で無失点で終えた。

湘南はこれで5戦不敗。横浜は今季2度目の3連敗となった。

サンケイスポーツ

横浜M、2度目の3連敗 ポステコグルー監督「残念な結果」 – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)

 明治安田J1第26節第3日(11日、湘南1-0横浜M、BMWス)横浜Mは湘南を攻めあぐね、今季2度目の3連敗を喫した。無得点は8月15日の大分戦以来。ポステコグルー監督は「残念な結果。後半はダイナミックにプレーできたが、ゴールを決めないと始まらない」と渋い表情だった。

 ゴール前で意表を突くプレーや連係を欠いた。負傷明けの仲川が後半38分から9月27日以来の出場を果たしたが、好機をつくれず。天野は「最後は個の質の部分。高めないと勝てない」と課題を挙げた。

スポーツ報知

【横浜M】21試合ぶりの無得点で3連敗 ポステコグルー監督「本当に残念な結果」 : スポーツ報知

 横浜Mは敵地・湘南戦で21試合ぶりの無得点に終わり、今季2度目の3連敗を喫した。

 前半15分にMF天野、同32分にはFWマルコスジュニオールが好機を決めきれず。湘南の守備陣を押し込む時間帯が多かったが、後半17分にセットプレーから先制点を献上した。後半だけで相手の3倍となるシュート9本を放ち、右太もも負傷から10試合ぶりに復帰したFW仲川を後半38分に投入したが、堅守を崩せなかった。

 リーグ2位・61得点を誇る攻撃陣が振るわず、8月15日の敵地・大分戦(0●1)以来、今季3度目となるノーゴール。アンジェ・ポステコグルー監督(55)は「チャンスをたくさん作った中でなかなか決めきれず、本当に残念な結果に終わった」と険しい表情を浮かべた。

 今季はすでに31試合を消化。18日の川崎戦まで8日間で3連戦を行った後、25日からカタールで始まるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の1次リーグ4試合を戦い、勝ち進めば12月7日から決勝トーナメントに臨む。

サッカーダイジェスト

【J1採点&寸評】湘南1-0横浜|決勝点の齊藤ほか、無失点の守備陣も高く評価。無得点の横浜攻撃陣は… | サッカーダイジェストWeb※一部抜粋

【チーム採点・寸評】
湘南 6.5
特筆すべきは、コレクティブで堅牢な守備。横浜のテンポの速い攻撃にも惑わされず、しっかりとゴール前を固めてクリーンシートを達成。セットプレーで奪った虎の子の1点を守り切った。

横浜 5.5
相手の2倍のシュート数はすべて空砲に。人数をかけて攻め込み、連動性あるアタックを見せたが、最後まで湘南の分厚い守備網をこじ開けられず。セットプレーからの失点で痛恨の完封負けを喫す。
 
 
【横浜|採点・寸評】
GK
32 高丘陽平 5.5
セットプレーから1失点。思い切りの良い飛び出しなど最終ラインの裏の広いスペースは、しっかりとケアしていた。

DF
27 松原 健 5.5
CKの守備時、後ろから前に出てきた指宿にヘッドを許し、その流れから失点。シュート3本と攻撃面では健闘したのだが……。

13 チアゴ・マルチンス 6
ここ数試合の低調なパフォーマンスと比べれば、安定感を取り戻した印象。後方でのつなぎもスムーズだった。

44 畠中槙之輔 6
11分のエリキを狙った鋭いフィードで好機を演出。ビルドアップもソツがなく、持ち味は出せていた。

25 小池龍太 5.5
49分には右足で強烈ミドルも決め切れず。力感あふれるプレーで攻撃をサポートも、もう一押しが足りなかった。

MF
8 喜田拓也 5
失点場面では齊藤に背後を取られてしまった。ラストワンプレーの左足シュートは枠に飛ばせなかった。

33 和田拓也 6(HT OUT)
要所でプレーに絡み、攻撃のリズムを作る。32分のM・ジュニオールに落としたダイレクトパスは素晴らしかった。

MF
39 天野 純 5.5
少し下がって受けたボールを好配給。自らも果敢に相手ゴールに迫るも、16分の決定機逸などフィニッシュの精度を欠いた。

FW
43 松田詠太郎 5(HT OUT)
対面の畑の対応に手を焼いたか。深い位置まで侵入できてはいたが、外に追いやられた感もある。

9 マルコス・ジュニオール 5.5(83分OUT)
長短の良質なパスで多くのチャンスを作ったが、奏功せず。32分の狙いすましたシュートも相手GKの好守に阻まれる。

17 エリキ 5
積極的な仕掛けも、縦に進むルートをなかなか見つけられず、相手DFを慌てさせるようなプレーは限られていた。

途中出場
FW
37 ジュニオール・サントス 5.5(HT IN)
55分、右からのクロスを右足で合わせるも、シュートはGKの正面。チャンスをモノにすることはできなかった。

FW
38 前田大然 5(HT IN)
持ち前のスピードでボールを追いかけ、守備でも奮闘。ただ敵陣バイタルエリアでは怖さを与えられなかった。

FW
23 仲川輝人 ―(83分IN)
9月27日の柏戦以来の出場。身体のキレはまずまず。丁寧なクロスを供給する場面もあったが、決定的な仕事はこなせなかった。

監督
アンジェ・ポステコグルー 5
攻めあぐねる展開に有効な一手を打てず。ハーフタイムの“二枚替え”で勢いを得たが、長くは続かなかった。

 
 
湘南が齊藤のヘッド弾で盤石の完封勝利! 横浜は仲川が久々の出場も… | サッカーダイジェストWeb

— 62分、湘南がワンチャンスをモノにする

 16位の湘南がホームに7位の横浜を迎えた“神奈川ダービー”は、1-0で湘南が勝利を収めた。

 序盤から両チームともインテンシティの高いプレーを披露。局面ごとに激しくバトルする見応えある内容で、ポゼッションでは横浜にやや分があった一方、湘南はシンプルかつスピーディにボールを前線に運んでチャンスをうかがう。

 お互いに相手ゴールに迫るシーンもあり、湘南は11分に指宿が、横浜は32分にM・ジュニオールが決定機を迎えるが、いずれもネットを揺らせず。前半は0-0で折り返す。

 後半は、頭から攻撃陣を“二枚替え”した横浜がやや優勢となり、テンポ良くボールを動かして攻撃を仕掛けるも、敵の集中力ある守備を崩し切れない。

 押し込まれていた湘南だが、62分、ワンチャンスをモノにする。CKから齊藤がヘッドで押し込み、待望の先制点をゲットする。

 リードを得た湘南はその後も、組織的なディフェンスで横浜の反撃をシャットアウト。危なげない戦いぶりで勝点3をゲットした。一方の横浜は仲川が途中出場から久々にピッチに立つも、思うように攻撃の形を作れないままゴールを奪えず、手痛い敗戦となった。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

ゲキサカ

MF齊藤未月が決勝ヘッド!! 横浜FMとの“神奈川ダービー”制した湘南が今季初2連勝 | ゲキサカ

 J1第26節が11日に行われ、16位湘南ベルマーレはホームで7位横浜F・マリノスとの“神奈川ダービー”に臨み、1-0で完封勝利を飾った。後半17分にセットプレーからMF齊藤未月が決勝ゴールを奪取。昨季王者を下し、今季初の連勝を達成した。

 試合は横浜FMが細かいショートパスで敵陣に進入し、湘南が守りながらカウンターを狙う構図で進む。前半10分、湘南のスピーディーな攻撃から右サイドのMF岡本拓也がクロスを送り、ファーのFW指宿洋史が左足で合わせるも、ゴール左へ外れた。

 横浜FMは前半15分に大きなチャンス。3トップの中央から中盤に降りたFWマルコス・ジュニオールが浮き球のパスを出し、空いた最前線に走り込んでいたMF天野純がPA内中央で受ける。しかし、左足のシュートは威力がなく、GK谷晃生がセーブ。同32分には右のハーフスペースまで入ってきたDF小池龍太のパスを前線のMF和田拓也が落とし、M・ジュニオールが右足でダイレクトシュート。だが、GK谷の右手をかすめてクロスバーを叩く。

 後半もスコアレスの展開が続く中、均衡を破ったのは湘南だった。後半17分、左CKからキッカーのMF茨田陽生が右足で低いクロスを入れ、ニアの指宿がヘッドで後方にそらす。ファーで待っていた齊藤が思い切りジャンプしながら頭で押し込み、今季初ゴールを記録した。

 横浜FMはハーフタイム明けから投入されていたFWジュニオール・サントスやFW前田大然、負傷明けで後半38分から途中出場したFW仲川輝人ら攻撃陣がゴールに迫ったが、0-1でタイムアップ。今季2度目の3連敗を喫した。

ボール支配も牙城崩せず…横浜FMがJ1連続ゴール途絶え、今季2度目の3連敗(16枚) | ゲキサカ

フットボールチャンネル

湘南ベルマーレが神奈川ダービー制して今季初の連勝。マリノスは3連敗 | フットボールチャンネル

【湘南ベルマーレ 1-0 横浜F・マリノス J1第26節】

 明治安田生命J1リーグ第26節の湘南ベルマーレ対横浜F・マリノス戦が11日に行われ、ホームの湘南が1-0で勝利を収めた。

 第26節の試合の多くは今月3日に開催されたが、横浜FMはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場の影響でその日に第31節を前倒し開催。第26節の神奈川ダービーは延期されての開催となった。

 前半最大のチャンスは32分。エリア手前で和田拓也の落としたボールを受けたマルコス・ジュニオールがダイレクトで右足シュートを放ったが、GK谷晃生がわずかに触ったボールは惜しくもクロスバー下部を叩いた。

 前半はそのまま両チーム無得点で折り返し、62分には湘南が均衡を破る。左CKから茨田陽生のクロスを指宿洋史がニアでそらし、その奥から齊藤未月がヘディングで叩き込んだ。

 この1点が決勝点となり、湘南は今季初の2連勝。最近5試合無敗で3勝2分けとここに来て調子を上げてきている。一方の横浜FMは21試合ぶりに無得点に終わり、今季2度目の3連敗となった。

サッカーキング

【写真ギャラリー】2020.11.11 明治安田生命J1リーグ第26節 湘南ベルマーレ 1-0 横浜F・マリノス | サッカーキング

サッカー批評Web

大住良之の「この世界のコーナーエリアから」 第33回「ボールパーソンの社会学」 | サッカー批評Web

■湘南のボールパーソンに怪しい動きが

 11月11日(水)のJリーグ、湘南ベルマーレ対横浜F・マリノス(Shonan BMWスタジアム平塚)で「おっ!」と目を見張るシーンがあった。

 ホームの湘南が1-0とリードして迎えた後半の追加タイム。懸命に守る湘南が大きくクリアしたボールが、横浜FM陣深くの右タッチライン(横浜FMから見て)を割った。1秒でも早くボールをプレーに戻し、相手ゴール前に運ばなくてはならないと、横浜FMのDF松原健がコーナー近くの「ボールパーソン」に近寄り、交換用のボールを求めた。すると、ボールパーソンは椅子に座ったまま、寄ってきた松原の頭上越しに高いボールを投げたのだ。

 以前、スローインやFKのときに選手同士がよくやった行為である。すぐにリスタートできないよう、高く投げるのである。これはあまりに醜いと、イエローカードの対象になってからはほとんど見かけなくなっていたのだが、まさかこんなところで、しかも「ボールパーソン」によってリバイバルされるとは思わなかった。

 実はこの試合、「ボールパーソン」の動きが少し緩慢だなと思っていた。陸上競技のトラックがあるスタジアム。ボールがタッチラインを割れば、別のボールが必要なのは目に見えている。ところがこの日の「ボールパーソン」は、ボールがタッチライン際の広告看板を越えて出ていってもすぐには椅子から立ち上がらず、少したってから選手に投げることがときどきあったのだ。しかしそれはどちらのチームのスローインだからということではなく、ただ動きがあまり良くないのだろうと思っていた。

 ところが試合が進むにつれて疑問がわいてきた。顕著だったのは、横浜FMが得意とする「クイックCK」がいちども見られなかったことだ。昨年来、横浜FMはCKになるとコーナーの近くにいる選手が走っていって「ボールパーソン」からボールを受け取り、ボールを手でセットするともうひとり近づいてきた選手にすぐに渡すというCKを見せていた。「ショートCK」とは違う。通常、JリーグではCKがけられるまでに30秒ほどかかるが、「クイックCK」ではわずか数秒でボールがインプレーになる。CKになると「ほっとひと息」ついてしまうリズムに慣れきっている相手チームは、大いに驚き、横浜FMにチャンスが訪れるというわけである。

 さすがに、ことしはどのチームもそのCKへの準備をしており、横浜FMも頻繁には出せなくなったが、この湘南戦では前半1本、後半4本、計5本あったCKでひとつも「クイック」がなかった。注意深く観察すると、「ボールパーソン」が横浜FMの選手にボールを渡すタイミングを微妙に遅らせているようにも見えたのだ。

 だが、後半追加タイムの松原に対する「高投げ」は、常軌を逸するものだった。松原は主審に対しても無遠慮な言い方をする選手だから(ことしはそれがよくわかる)、もしかしたらボールパーソンに対して「おい、早くよこせ!」などという横柄な言い方をしたのかもしれない。ボールパーソンがその言葉に怒った結果の行為だったのかもしれない。しかしすべては推測である。

(中略)

 Jリーグの「試合実施要項」にもあるとおり、「ボールパーソン」は「試合実施を円滑に進行するため」の「補助係員」であり、けっして「選手」でもなければ「サポーター」でもない。実際に試合で勝負を争うのはピッチ上の選手たちであり、精神的にその後押しをすべく、スタンドで旗を振ったり、歌ったり(いつ歌えるようになるのだろう)するのが「サポーター=12番目の選手」である。それ以外の役員や係員は、ホームチームの得点に飛び上がって喜んでしまうぐらいは仕方がないが、どれだけホームクラブを愛し、心のなかで勝利を祈ろうが、勝利のために貢献すべき存在ではない。

「ボールパーソンもサポーターだから」と、あの日、試合後の記者会見で湘南の浮嶋敏監督は話した。「サポーターだから、どこかでホームチームを応援してしまうのは仕方がない」ということだったのだろう。しかしそれがエスカレートすると、スウォンジーのボールボーイとアザールのような、本当に胸くそが悪くなるようなことが起こってしまう。そうなる前に止めなければならない。「ボールパーソン」は、けっして「13番目の選手」ではないのだ。

 
 
写真:湘南ベルマーレ「平均身長171.7センチ」超強力3バック 湘南ー横浜FM PHOTOギャラリー「ピッチの焦点」 | Jリーグ・国内 | サッカー批評PHOTOギャラリー「ピッチの焦点」 | サッカー批評Web

Football LAB 〜サッカーをデータで楽しむ〜

横浜F・マリノス 2020マッチレポート | 11月11日 vs 湘南 | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB

SPORTERIA

J1 第26節 湘南 vs 横浜FMのデータ一覧 | SPORTERIA
 
 

こけまりログ

2020/11/10 【スタジアム観戦情報まとめ】2020/11/11(水)19:30KO J1第26節 湘南ベルマーレvs.横浜F・マリノス@ Shonan BMWスタジアム平塚
 
 

今週の他会場など


 
 

 
 

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