【試合結果Webニュースまとめ(2●0)】2021/2/26(金)18:00KO J1第1節 川崎フロンターレvs.横浜F・マリノス@等々力陸上競技場



 
 

アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.Jリーグ.jp
3.Twitter / Istagram
4.ハイライト動画
5.Webニュースログ
6.今週の他会場など

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

明治安田J1 第1節 川崎フロンターレ vs 横浜F・マリノス 試合レポート | 横浜F・マリノス 公式サイト

監督コメント

「正直全く良い試合内容ではありませんでした。
特に前半は相手に支配される形となり、2失点で済んで幸運だったと言わざるを得ません。この内容を続けることはできないので、修正していく必要があります。」

選手コメント

天野 純
「相手が前からプレッシャーにくると分かっていましたし、その分自分たちは前に3人味方がいて、1対1をつくりやすいという想定のもと、キック力のあるオビ選手から一発で裏返して1対1にできるという狙いで準備をしてきました。
良い部分も出せましたが、少し慌てて蹴ってしまいすぐに相手のボールになってしまうことも多かったので、修正が必要ですし、もっと自分たちからボールを呼び込んで、自分たちらしいサッカーが前半からできたらよかったと思います。」

樺山 諒乃介
「キャンプで自分なりに手応えを感じていたので、メンバーインできればいいかなと思っていたなかで、まさかスタメンと言われるとは思っていなかったので、嬉しかったです。
しかし45分しか出れていませんし、全然自分の良さを出すことができませんでした。どんな相手でも自分の良さを出していけるようにしていかないといけないという課題が残りました。
具体的には、ドリブルで突破すること、スルーパス・アシストでチームのゴールを生み出すことをしたかったです。仕掛けられるようなボールが入ったときにもっとドリブルで仕掛けていって、一回のチャンスでもそれを確実に決めれるようになりたいと思いました。」

Jリーグ.jp

【公式】川崎Fvs横浜FMの試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2021年2月26日):Jリーグ.jp
 └ 入場者数 4,868人

選手コメント

樺山 諒乃介

スタメンを聞かされたときは素直にうれしかったです。まさかスタメンだとは思いませんでした。でも、やっぱり王者はすごかったです。Jリーグトップレベルの試合は楽しかったのですが、45分間しか出られず、自分の良さを出せなかったので課題が残りました。自分の100%を出したいとは思っていましたが、100%出せるとも思っていた中でも相手につぶされ、チームとしても個人としても悔しさが残りました。次に川崎Fとやるときは成長した姿を見せたいです。

--どのようなプレーをイメージしていたのでしょうか。
ドリブルで打開したり、ゴールやアシストで得点に関わりたかったです。今日は自分にあまり良いボールが入りませんでしたが、ボールが入れば、ドリブルで仕掛けて一度のチャンスでもゴールにつなげたかったです。

 
 

Twitter / Istagram


 
 


 
 

ハイライト動画


ハイライト|J1リーグ第1節|vs川崎フロンターレ – YouTube
 
 

ネットニュース・Weblog

スポーツニッポン

横浜黒星発進、王者川崎Fを「リスペクトし過ぎた」 高卒ルーキーMF樺山は悔しい初陣― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 明治安田生命J1リーグが26日に開幕し、2季ぶりの制覇を目指す横浜は敵地で昨季王者の川崎Fに0―2で敗戦した。開幕戦の無得点は16年以来5シーズンぶり。悔しい船出となった。

 攻撃時は3バック、守備時は4バックとなる可変システムを採用。前半は劣勢が続いた。GKオビは再三の好セーブを見せていたが、43分に家長から頭で2点目を決められて万事休す。天を仰いで膝をついた。MF天野は「前半からボールを受けることをチーム全体で怖がってしまった。川崎Fをリスペクトし過ぎた」と敗因を振り返った。

 興国高から加入したMF樺山はシーズン前の猛アピールで高卒新人としては14年ぶりに開幕戦の先発の座を勝ち取ったが、前半だけで交代。「どれだけ自信を持って挑んでも王者は凄かった。全然自分の良さを出せなかった」と悔しさを噛みしめた。

 後半はシステムを4―4―2に変更して攻勢を強めた。それでもFWオナイウのシュートが惜しくもポストに嫌われるなど、白星は遠かった。就任4季目のポステコグルー監督は「自分たちのやろうとしたことが全く出なかった。メンタリティー的にも、前半でやっていたことは決してやってはいけないこと」と険しい表情で振り返った。

 
 
横浜 高卒新人・樺山起用、新布陣機能せず 指揮官「やろうとしたこと出なかった」― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 一昨季王者の横浜が、昨季王者に完敗した。開幕戦の無得点は16年以来。2季ぶりの王座奪回へ厳しい船出となり、就任4季目のポステコグルー監督は「自分たちのやろうとしたことが全く出なかった」と悔しさをかみしめた。

 今季は3―4―3の新布陣に着手。攻撃時は3バック、守備時は昨季と同じ4バックという可変システムを導入した。だが前半は「ボールを受けることをチーム全体で怖がってしまった」(MF天野)と機能せず、2失点。後半は4―4―2への変更とFW前田の投入などで安定したが、FWオナイウのシュートがポストに嫌われるなど白星は遠かった。

 昨季は過密日程もあり、ケガ人が続出。練習日数の短さから連係不足も目立ち、9位に沈んだ。今季の補強はDF岩田、FWエウベルら最小限としたポステコグルー監督は「(メンバーを)ほとんど固めながら“自分たちのサッカー”をより深める」と成熟を目指す。

 王者に力の差を見せつけられたが、シーズンは始まったばかり。高卒新人では14年ぶりに開幕戦の先発に抜てきされ、前半で交代したMF樺山は「この悔しさをバネにもっと上に行きたい」と決意を固めた。 

ニッカンスポーツ

川崎F家長2発で3季ぶり開幕白星/川ー横1節 – J1 : 日刊スポーツ

昨季王者の川崎フロンターレが、19年王者の横浜F・マリノスを下した。

前半21分、右サイドでMF脇坂から浮き球パスを受けたDF山根が深い位置で折り返し、MF家長がこれをボレーシュートで決めて先制に成功した。

前半43分には、MF田中がFWレアンドロ・ダミアンとのワンツーで右サイドを突破。田中のクロスをニアサイドの家長が頭で合わせて、追加点を奪った。

横浜は後半開始からフォーメーションを変更。川崎Fゴールに迫ったが、18分のFWオナイウのシュートはポストに阻まれた。

終盤も横浜が攻め立てたが試合はそのまま終了し、18年MVPの家長の2得点で川崎Fが3季ぶりの開幕戦勝利を収めた。

 
 
横浜新人樺山が先発、松田直樹以来26年ぶり快挙 – データが語る – サッカーコラム : 日刊スポーツ

Jリーグは26日、J1の川崎フロンターレ-横浜F・マリノス(午後6時、等々力)の神奈川ダービーで、29年目のシーズンが開幕。横浜は興国高から加入した新人のMF樺山諒乃介(18)が先発に名を連ねた。

横浜で新人が開幕戦に出場するのは11年のFW小野裕二(横浜ユース出身)以来だが、小野は途中出場だった。今回の樺山のように高卒新人の開幕スタメンは07年のMF長谷川アーリアジャスール(横浜ユース出身)以来14年ぶり5人目。ユース出身でない高体連(部活)出身者に限れば、95年の元日本代表DF松田直樹(前橋育英)ら以来、26年ぶりだ。

◆横浜の高卒新人開幕スタメン
95年 窪田龍二(神戸弘陵)
95年 松田直樹(前橋育英)
01年 田中隼磨(横浜ユース)
07年 長谷川アーリアジャスール(横浜ユース)
21年 樺山諒乃介(興国)

樺山は興国で背番号10を背負ったアタッカー。19年度の高校サッカー選手権にも出場している。大阪府出身。171センチ、68キロ。A型。

サンケイスポーツ

【試合結果】家長の2得点で川崎が横浜Mに快勝!Jリーグ開幕戦 – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)

 明治安田J1第1節第1日(26日、川崎2-0横浜M、等々力)2021年シーズンが開幕。昨季26勝5分け3敗の勝ち点83という圧倒的な強さを見せて優勝した川崎が、家長の2ゴールで昨季9位の横浜Mを下した。

 横浜Mのキックオフで前半開始。序盤から両チームとも高い位置からプレスをかけて積極的にボールを奪いに行く。川崎は攻撃時は3-3-4、守備時は4-2-3-1に構える。川崎はゴール前にボールを運ぶものの、横浜Mの固い守備の前になかなかゴールマウスを捉えられない。

 前半11分、ペナルティーエリア内でボールを足でキープしていた横浜MのGKオビパウエルオビンナにレアンドロダミアンが迫り、クリアボールに足を出してこれがボールに当たると、場内からは拍手が上がった。前半20分にもDFのからのパスを受けたGKオビパウエルオビンナのトラップが大きくなったところにレアンドロダミアンが詰め、クリアボールに右足を出したがゴール右に外れた。

 試合が動いたのは前半21分。川崎は右サイドでの田中と脇坂のコンビネーションから、ニアに駆け込んだ山根にパス。これを山根がヒール浮かせ、スポット右から家長が左足を振り抜きゴールネットを揺らした。

 前半33分にも敵陣左サイドでこぼれ球を拾った三苫がエリア内に走り込んだレアンドロダミアンにスルーパス。GKが詰めたところをエリア右の家長に送るが、左足シュートは枠の上。家長は地面に手をついて悔しがった。前半34分に横浜M・仲川がエリア内でシュートを放ち、ジェジエウがブロックした場面では、ハンドの有無をめぐり一時試合の進行が中断。VARによりハンドがなかったことが確認された。

 その後も両チームともチャンスを作りながら得点を奪えなかったが、前半43分、右サイドでクリアボールを拾った田中がレアンドロダミアンとのワンツーからドリブルで上がりセンタリング。これにニアを走り込んだ家永が頭で押し込んで追加点。2-0と川崎リードで前半を終えた。

 後半から横浜Mは水沼と前田を投入し2トップにシフトチェンジ。横浜Mは後半開始直後から攻撃的なサッカーを展開する。川崎も後半6分に自陣中央右でパスを受け、ここからドリブルでエリア内まで持ち込んで右足でグラウンダーのシュート。これはゴール左に外れる。

 その後も横浜Mは敵陣でボールを持ち積極的に責めるものの、川崎のプレスとゴール前の固い守備も前に得点機を阻まれる。後半17分には前田のプレスによりこぼれたボールをセンターサークル内でオナイウが拾うと、バイタルエリアまで一気にドリブルで運んだが、鋭い右足シュートは左ポストに阻まれた。さらに攻撃は続いたが、川崎は三苫のパスカットからの前方へのスルーパスを家長が受けると一転攻勢。さらに前方へ走り込むレアンドロダミアンにパスを送り、エリア手前左まで持ち込むと一気にシュート。しかしこれはGKオビパウエルオビンナが右に飛んで得点を防いだ。

 川崎は後半19分に橘田、31分には小林、車屋をピッチに送り込み、横浜Mも29分に松原、高野の両サイドバックを投入。残り時間が少なくなる中で横浜Mは後半41分、後方からの大きなクリアをDFの裏に抜け出した前田がエリア右深い位置で拾いマイナスのクロス。しかしニアの仲川には合わなかった。川崎は後半43分に知念、長谷川を、横浜Mは渡辺を送り込んだが、両チームともその後も無得点。川崎が連覇に向け幸先の良いスタートを切った。

スポーツ報知

【横浜M】白星発進ならず 高卒ルーキー樺山は悔しいデビュー戦「もっと上にいきたいと改めて思った」 : スポーツ報知

 明治安田生命J1リーグが26日、4年連続4度目となる金曜開催で29年目のシーズンが開幕した。この日唯一行われた試合は、前年王者の川崎と2年ぶりの王座を目指す横浜Mの一戦。横浜Mは前半のうちにMF家長昭博に2得点を許し、0―2で敗れた。

 キャンプから成熟を図ってきた3バックでスタート、守備の際は4バックと可変システムで挑んだ前半。序盤から押し込まれる時間帯が続くも、GKオビ・パウエル・オビンナのセーブでなんとかしのいでいた。これについてはポステコグルー監督も「彼がいろんなセーブをしてくれなければ本当に恥ずかしい試合になっていた」と評価した。だが、前半21分にサイドを崩され先制点を許すと、同43分にも痛い2点目を与えた。

 後半からはFW前田大然らを投入し、システムも4バックに切り替えて立て直しを図った。徐々にリズムも生まれ、ゴール前でのチャンスもあったが、数少ない決定機は仕留められず。2点ビハインドを追いつけないまま、シーズン初戦を終えた。

 開幕戦での無得点は5年ぶり。MF天野純は「ボール受ける意識が低く、びびっている意識があった。川崎をリスペクトしすぎた。自分たちのビルドアップができなかった」と振り返り、指揮官も「メンタリティー的にも前半やっていたことは、決してやってはいけないこと。良いゲームではなかった」と厳しい顔つきだった。

 この日は興国高から新加入のMF樺山諒乃介がスタメン入り。クラブとして高卒ルーキーがスタメンに名を連ねるのはMF長谷川アーリアジャスール以来、14年ぶりだ。チャンスをつかみ、DFジェジエウを交わすドリブル突破などでアピールもしたが、以前から自身も口にしていた「守備での強度の足りなさ」といった課題も残り、前半だけで交代。「王者はすごかった。スルーパスやドリブルでチャンスメイクして、ゴールに関われるようにしたかった」と悔しい表情を浮かべた。

 だが、圧倒的な攻撃力を誇るチームと戦ったことで、「もっと上にいきたいと改めて思えた」と強い気持ちも芽生えた。さらなる成長を誓い、「また川崎とやるときに違う自分を見せられたら」と力を込めた。

サッカーダイジェスト

【J1採点&寸評】川崎 2-0 横浜|川崎の崩しは見事。MOMは2ゴールの頼れる男で決まり | サッカーダイジェストWeb※一部抜粋

【チーム採点・寸評】
川崎 6.5
前半は攻守で横浜を寄せ付けない素晴らしいパフォーマンス。気持ちのこもった守備を見せ、圧巻の崩しで2ゴール。改めて強さを示した。ただ後半は受けに回る時間が増え、試合を決める3点目は奪えず。8年連続でドローだったホーム開幕戦を勝ち切り、リーグ連覇へ良いスタートも、課題も残る試合内容ではあった。

横浜 5.5
守備時は4-3-3、攻撃時は3-4-3になるような可変システムは発展途上。面白いチャレンジだが、4-2-4のような攻撃的な布陣に切り替えた後半に挽回した。前線の助っ人陣が加わった時に真価発揮なるか。
 
 
【横浜|採点・寸評】
GK
31 オビ・パウエル・オビンナ 5.5
2失点はともに相手のシュートを褒めるべきで、それ以外で決定機を防ぐセーブもあった。一方でフィードを活かそうとの意識は感じられたが、ボールカットされそうになる場面も。

DF
24 岩田智輝 5(73分OUT)
マッチアプした三笘に翻弄される場面があり、新天地でのデビューはほろ苦いものに。果敢な持ち上がりなど、らしさを発揮することもできなかった。もっとも周囲との連係はこれから向上するはずで次戦以降に期待したい。

13 チアゴ・マルチンス 5
強さと速さを兼備した本来のプレーを表現できたとは言えず。周囲のカバーの問題もあるが、サイドに引っ張り出され、川崎攻撃陣に上手くスペースを与えてしまうシーンも。

4 畠中槙之輔 5.5
身体を張った守備と読みの良さで相手のシュートをブロック。試合序盤や後半は奮闘したが、2失点目の場面では家長に前に入られてしまった。パスミスも。

5 ティーラトン 5(73分OUT)
偽のSBとしてポゼッション時はボランチの位置へ移動し、ボールを受けた。だが、効果的なプレーは少なく、ミスからカウンターを許すシーンも。

MF
6 扇原貴宏 5(HT OUT)
和田らと協力してバランスを取りたかったが、川崎の流動的な攻撃に四苦八苦。バイタルエリアや最終ラインに近いエリアを走り回ったが、前半のみで交代に。

14 天野 純 5
1失点目のシーンではカバーが間に合わず。戦う姿勢は示したが、司令塔としてもう少しパスを回したかった。

33 和田拓也 5(88分OUT)
前半は川崎の攻撃を食い止め切れず。一方で後半はボランチの位置からより前に出てシュートを狙った。

FW
23 仲川輝人 4.5
攻撃の中心として、また能力は誰もが認めるレベルにあるだけに寂しい出来。自身が活きるスペースをなかなか見い出せず、ドリブルも止められがちだった。前半のチャンスはオフサイド。チーム最多の3本のシュートも打ったが……。誰もが奮起に期待しているはず。

45 オナイウ阿道 5.5
前半は孤立。それでもアディショナルタイムに惜しいヘッドを放つと、後半はポスト直撃のシュートも。徐々に調子を上げた。

35 樺山諒乃介 5.5(HT OUT)
ドリブルのキレ、勝負度胸は素晴らしい。高卒ルーキーながら開幕戦で先発を掴んだだけのことはあり、ハーフタイムで交代となったが、もっと見ていたかった選手だった。

交代出場
FW
38 前田大然 5.5(HT IN)
自慢のスピードでチェイシングを繰り返し、後半の反撃にひと役買った。ただストライカーとしてシュート0本は寂しい。

MF
18 水沼宏太 5.5(HT IN)
前田とともに後半頭から投入される。右サイドからチャンスを覗ったが、ゴールを導き出すことはできず。

DF
27 松原 健 6(73分IN)
ボールに触れられる回数は限られたものの、フィードで前田のスピードを活かし、オーバーラップから攻撃に絡む。少ない時間で持ち味を見せた点は評価したい。

DF
16 高野 遼 ―(73分IN)
ティーラトンに代わり左SBへ。同時投入の松原に比べ、なかなかボールが回ってこなかった。

MF
26 渡辺皓太 ―(88分IN)
試合終了間際にピッチへ。状況を打開する糸口を探したが、時間が足りなかった。

監督
アンジェ・ポステコグルー 5
「自分たちのサッカーができなかった」と敗戦の弁。特に前半の出来を「メンタリティ的にやってはいけないことだった」と振り返ったが、チームを上手く導けなかったのは残念。取り組むサッカーは興味深いだけに、今後の発展に注目したい。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

 
 
【横浜】「やろうとしていることが全く出なかった」開幕戦完敗に指揮官は悔しさ爆発。高卒新人先発抜擢には… | サッカーダイジェストWeb

— 「彼はチャンスを掴んだ」

 横浜は前半の2失点が重くのしかかった。

 やや押し込まれるなかで21分に右サイドを崩され、家長昭博に2021シーズンのオープニングゴールを許すと、43分にも右サイドから最後は再び家長に叩き込まれてしまう。

 後半開始と同時に前田大然と水沼宏太を投入。より攻撃的なシステムにシフトし、チャンスも度々作ったが、焦りもあり結局最後まで2冠王者の牙城を崩せず。完敗に終わった。

 試合後、アンジェ・ポステコグルー監督は「自分たちがやろうとしていることが全く出なかった。本当に残念な試合だった」と振り返り、「ああいうようなパフォーマンスは見たくもない。しっかり修正しなければいけない」と突きつけられた現実に悔しさを露わにした。

 それでも収穫がなかったわけではない。好セーブを連発し、なんとか試合を繋いだ23歳の守護神オビ・パウエル・オビンナには「前半彼が素晴らしいセーブをしてくれたりとかしてくれなければ、本当に恥ずかしい試合になっていた。しっかりと彼の成長の部分が見えている。このまま満足せずにやってくれることだと思う」と賛辞を贈った。

 そしてスタメンに抜擢した高卒新人の樺山諒乃介には、「まだ若いが、彼はチャンスを掴んだ。デビューでこの試合っていうのは、彼にとっても本当に悔しいデビュー戦になったのかなと思う。本当にまだ若いし、ポテンシャルも伸びしろもまだまだこれからある選手なので、しっかりこれからも彼の成長を見ていきたいし、楽しみにしている」とエール。前半のみで退きながら、敵を翻弄するドリブルでスタジアムを大いに沸かせた18歳が秘める、無限の可能性に胸を膨らませた。

 落ち込んでいる暇はあまりない。来週水曜日にはルヴァンカップ・グループステージのベガルタ仙台戦が控える。開幕戦で露呈した改善点を早急に修正し、2021年初勝利を掴めるか。

 
 
【横浜】驚きの開幕スタメン抜擢の“高卒ルーキー”樺山諒乃介が王者相手に存在感を発揮!「もっと上に行きたい」と早くもプロの風格 | サッカーダイジェストWeb

— 「チームとしても個人としても悔いが残るゲームだった」

 2021年のJ1リーグが開幕した。

 オープニングマッチとなったのは“神奈川ダービー”だった。川崎フロンターレのホームに乗り込んだ横浜F・マリノスは、家長昭博に前半で2得点を許し、0-2で敗戦した。

 昨季王者の強さが際立った一戦で小さくない驚きを提供したのが、興国高から加入したルーキー樺山諒乃介の先発起用だ。

 横浜で新人が開幕戦に先発出場するのは2007年のMF長谷川アーリアジャスール以来14年ぶりとなる。

 左ウイングで先発を飾った樺山は、「はじめスタメンと知らされた時は素直にうれしかったです。キャンプでも手応えを感じていたので、メンバー入りできればと思っていましたが、スタメンと聞いてびっくりしました」と語った。

 そして、「楽しかったけど、45分しか出れていない」とハーフタイムで交代となった悔しさを露わにし、「チームとしても個人としても悔いが残るゲームだった。この悔しさで、もっと上に行きたいと改めて思いました」と振り返った。

 川崎に押されていた前半、数少ないチャンスを作り、持ち味のドリブル突破も発揮したものの、「今日はあまり良い形でボールが入ることもなかった。1回のチャンスでもそれをゴールに繋げられるようにしていきたいです」と早くもプロ思考。あくまでも結果にこだわりたいと語った。

 高卒ルーキーは次も出場機会を掴めるか。横浜は3月3日の水曜日にルヴァンカップの仙台戦、同7日に次節・広島戦を戦う。

【J1第1節PHOTO】川崎2-0横浜|家長が圧巻2ゴール!横浜の強力攻撃陣を無失点に抑え、神奈川ダービーを制する! | サッカーダイジェストWeb

サッカーキング

【写真ギャラリー】2021.2.26 明治安田生命J1リーグ第1節 川崎フロンターレ 2-0 横浜F・マリノス | サッカーキング

サッカーマガジンWEB

2021年もフロンターレは強し! 「自分たちのサッカー」を表現して横浜FMに快勝◎J1第1節 – サッカーマガジンWEB

— 目を見張るボール回収力

 戦前、鬼木達監督は相手がどうこうではなく、「自分たちのサッカー」をいかにピッチで表現するかがポイントになると話していた。結論から言えば、川崎Fは攻撃面、守備面ともにスキのない戦いぶりを披露した。

 目を見張ったのは、まずボールを回収する力だ。ロストした瞬間に状況に応じて動き、横浜FMのビルドアップをことごとく阻止していく。例えばシュートを持ち込めずにボールを失うやレアンドロ・ダミアンはすぐにスイッチを入れ直して相手ボールホルダーへ襲い掛かった。ドリブルで持ちこもうとして引っかかった三笘も、瞬時に守備者となって取り返しにかかる。第1守備者がかわされても、第2、第3の守備者が現れ、相手のパス回しを阻止していく。その迫力たるや昨季以上。そしてボールを回収すれば、一気に前に出てみせる。

 何のための守備か。何のためのボール奪取か。ゴールという目的のために、守備から攻撃に切り替わった瞬間、川崎Fの選手たちは一斉に動き出した。最適解を瞬時に共有してールを目指す様は、王者の進化を示してもいた。21分、先制ゴールを挙げたのも、やはり川崎Fだった。

 相手DFからGKオビ・パウエル・オビンナにバックパスが出ると、L・ダミアンが猛然とダッシュ。蹴り出されたボールを足に当て、こぼれ球を拾ったティーラトンや畠中にもプレスをかけて、相手のつなぎを制限した。左から右へとボールを逃がす横浜FMに対しても複数人がプレッシャーをかけて、連動したプレスで追い込んで扇原のパスミスを誘った。三笘がカットに成功すると、逆サイドへと展開。家長、脇坂、田中とつなぎ、右のライン際で再びボールを引き取った脇坂が、後方からボックス内に走り込んだ山根に浮き球パスを出す。飛び込んだ山根が右足ヒールでボールを後ろに残し、そこへ走り込んだ家長が左足を一閃。見事なパス交換から豪快にネットを揺らした。

 2点目は43分だ。脇坂の右CKはクリアされたものの、こぼれ球を拾った仲川にL・ダミアンがプレッシャーをかけて前にボールを蹴らせず、ボックス内のチアゴ・マルチンスに横パスを出させる。さらにチアゴにはシミッチがプレッシャーをかけて苦しい態勢でクリアさせた。そのクリアを田中が拾い、脇坂、L・ダミアンと連続でワンツー。右サイドを抜け出して高速クロスを送ると、家長がヘッドでこの日2点目を決めた。

 前半に2点のリードを奪ったのは20日の富士ゼロックススーパーカップ(対G大阪)と同じだ。同試合では後半に一度は追いつかれることになったが、この日は違った。3ゴール目を狙いにいきつつ、守備でも集中を切らさなかった。最後までリードを守って試合をしっかりクローズしてみせた。

「2021年のJリーグ開幕ゲームを戦えたことをうれしく思っていますし、ホームの等々力で選手が今持っている力を存分に出してくれました。2点目とったあと、3点目を取れればよかったですけど、ゼロに抑える気持ちが伝わったので。ここから一つ一つ勝ち進んでいきたいと改めて思いました」

「守備のところ、囲い込みのところは選手に強調しながら試合に入りました。相手が攻撃的なチームですけど怖がらずにすごく前へ、前へという意識でやってくれました。後半は体力的に落ちて、少し引いてしまう場面もありましたが、それでもゼロックスのときにあそこから2点取られたことを考えるとしっかりとゼロで抑えて、勝ち切ったことは凄く評価したい」

 鬼木監督は選手のプレーと姿勢を評価した。ここ2年間は開幕戦を引き分けていたが、この日は会心の勝利でシーズンをスタート。最高の形で連覇へ走り出した。

 対する横浜FMも、守備時に4バックを形成し、攻撃時に3バックに可変してビルドアップを試みる新しい形で試合に臨んでいた。キャンプから試してきた形だったが、川崎Fの猛烈なプレッシャーの前に機能せず。後半はメンツを替え、陣形も4-4-2に変えて幾分、持ち直したものの、ついぞゴールは奪えなかった。ポステコグルー監督は「良いゲームではなかった。自分たちのサッカーもできず、自分たちのやろうとしていことがまったく出せなかった残念な試合だった」と悔み、ここから仕切り直すことを誓うしかなかった。

 新旧王者対決としても注目され、どちらが「自分たちのサッカー」を表現できるか注目された試合は、川崎Fの完勝に終わった。オープニングゲームはそのシーズンを占う一戦ともいわれる。だとすれば、この夜に刻まれたのは、今季も『フロンターレ強し』という鮮烈な印象だった。

現地取材◎佐藤 景

 
 
【横浜FM】日本最高峰の試合でインパクトを残した樺山諒乃介、18歳「上に行きたい思いが強くなった」 – サッカーマガジンWEB

— Jリーグ王者はすごかったです

 肝の据わり方が、並みのルーキーではない。F・マリノスで高卒ルーキーが開幕戦デビューするのは、2007年の長谷川アーリアジャスール以来のことだが、それもうなずける堂々たる仕掛けを見せた。 左ウイングとして先発を飾ると、まずは18分、非凡の才を示す。

 右サイドで仲川輝人が川崎FのインサイドMF田中碧にプレスを仕掛け、天野純とともにボール奪取に成功すると、そのままボックス左手前に陣取っていた樺山につながった。するとプロ1年目の18歳は、ボックス内へと果敢に進入してみせる。

 だが、ボックス左隅付近で目の前にジェジエウ、田中、そして帰陣した脇坂泰斗が立ちはだかり、一人で突破するのは難しい状況になった。ここで樺山は持ち前のテクニックとアイディアを発揮する。右足の裏でボールの上を触って転がし、即座に左足で中央へパス。ダブルタッチのような動きで相手の間合いを外して見事にボールを通したのだ。やや高さが合わず、天野にとっては難しいパスになったためにシュートは枠外へ外れたが、3人と対峙しながら天野の位置を把握し、しっかりパスを通した樺山の技術は見事だった。

 さらに、39分。樺山がただ者でないことを証明するプレーを見せた。左サイドで扇原貴宏のパスを受けると、ドリブルで持ち上がり、プレスバックで当たりに来た田中を右腕でブロックしつつ、ボックス内に進入。正面から寄せてきたジェジエウと田中の間をすり抜けるようにコースを変えてゴールへ接近した。ゴールエリア付近で中央に送った横パスが味方に合わず、結局、シュートには至らなかったが、昨季のベストイレブンに選ばれた選手2人を向こうに回し、積極的な仕掛けで好機を生み出したのだった。

 結局、この日は前半のみでお役御免となったが、そのプレーで多くの人々に強い印象を残すことになったはずだ。

「それなりに自分もキャンプで手応えをつかんでいたので、メンバーインできたらいいなとは思っていましたが、まさかスタメンが来るとは思っていませんでした」

「やっぱりどんだけ自信を持って臨んでも、Jリーグ王者はすごかったです。Jリーグトップレベルのクラブとの試合は楽しかったのですけど、45分間しか出れていないし、全然、自分の良さを出せなかったので、どんな相手にも良さをしていくという課題が残りました。100パーセントでいいプレーをしたいと思っていても、絶対に自分の良さをつぶされる相手だとは思っていましたけど、チームとしても個人としても悔いが残るゲームになりました」

 いきなり先発デビューも、地に足がついている。課題をしっかり認識し、次につなげたいと言った。

「ドリブルで打開するのとスルーパスやドリブルでチャンスメイクして、ゴールやアシストで得点に関われるようにしたかった。今日は自分にいい形でボールが入ることがそんなにはなかったですけど、前向きでパスを受けられたときに、もっとドリブルで仕掛けていって、一回のチャンスでもそれをゴールにつなげられるようにしたい」

 デビューがJリーグのオープニングゲームで、神奈川ダービー。しかも新旧王者対決。いきなり日本トップレベルを体感したことになるが、この経験は樺山にとって大きなプラスとなるだろう。ここから加速度的に成長することになるのかもしれない。なにせ、本人がこう言っている。

「自分の中にあった、もっと上に行きたいという思いが、この悔しさでもっと強くなりました。次に川崎とやる際に違う自分を見せられたらと思います」

 プレーしたのは45分間だったが、樺山にとっては濃密な時間になった。そして、見る者にとっては、Jに新風を起こすかもしれないハマのルーキーを強く認識する機会となったーー。

ゲキサカ

開幕戦で家長2発! 王者川崎Fが3年ぶり白星発進! 樺山デビューの横浜FMは2年連続開幕黒星 | ゲキサカ

 2021シーズンのJ1リーグが26日、開幕した。昨季王者の川崎フロンターレは等々力陸上競技場で横浜F・マリノスと対戦し、2-0の完封勝利をおさめた。FW家長昭博が2021シーズン“第1号”から連続ゴール。神奈川ダービーを制した川崎Fは3年ぶりの開幕白星を飾った。

 鬼木達体制5年目の川崎Fは20日のゼロックススーパー杯を制し、まずは1つ目のタイトルを獲得した。そのゼロックス・G大阪戦(○3-2)と同じ11人が先発し、4-3-3のシステムで新戦力のMFジョアン・シミッチがアンカーの位置が入った。
 一方、横浜FMはアンジェ・ポステコグルー体制4年目。4-2-3-1のシステムを採用し、高校卒業を間近に控える興國高の18歳FW樺山諒乃介が左サイドハーフに入り、開幕スタメンでJデビュー。今季の新戦力ではDF岩田智輝(←大分)がスタメンを飾った。[スタメン&布陣はコチラ]

 川崎Fが序盤から圧倒した。前半13分、FWレアンドロ・ダミアンからパスを受けたMF三笘薫が狭いエリアを突破してシュートに持ち込んだが、これは距離を詰めたGKオビ・パウエル・オビンナがビッグセーブ。すると前半21分、MF脇坂泰斗がアーリークロスを入れ、ゴールライン際まで抜け出したDF山根視来がヒールで落とすと、家長が左足ボレーで豪快に蹴り込んだ。

 2021シーズン“第1号”は家長がマーク。横浜FMは樺山が鋭いドリブル突破から見せ場を作るが、次の一点を奪ったのも川崎Fだった。前半43分、FWレアンドロ・ダミアンとワンツーの形でMF田中碧が右サイドを抜け出し、クロスを供給。走り込んだ家長が強烈ヘッドで叩き込み、2-0で前半を折り返した。

 ハーフタイム明けに横浜FMは2枚替えを行い、樺山と扇原を下げてFW前田大然とNF水沼宏太を投入した。川崎Fは後半7分に三笘が惜しいシュートを打てば、横浜FMも後半18分、前田のボール奪取からショートカウンターへ。ドリブル突破したFWオナイウ阿道が決定的なシュートを打ったが、惜しくも左ポストを叩いた。川崎Fは後半19分にMF橘田健人(←桐蔭横浜大)がピッチに入り、J1デビューを飾った。

 互いに次々と交代カードを切ったが、スコアは動かず。横浜FMは0-2で敗れ、2年連続で黒星スタートとなった。

 
 
「王者は凄かったです」開幕スタメン抜擢! 興國出身ルーキー横浜FM樺山諒乃介が堂々デビュー | ゲキサカ

 横浜F・マリノスの高卒新人が開幕スタメンでプロデビューを飾った。高校卒業を間近に控える興國高の18歳FW樺山諒乃介は左サイドハーフに入り、前半の45分間プレー。昨季王者・川崎F戦を終え、「自分がどれだけ自信を持って挑んでも、王者は凄かったです」と率直に振り返った。

 横浜FMでは高卒ルーキーの開幕先発入りは2007年のMF長谷川アーリアジャスール以来、14年ぶりの快挙。これについては、「自分もキャンプでそれなりに手応えをつかんでいたので、メンバーインできたらいいと思っていた。まさかスタメンがくるとは思っていなかった」と胸中を明かした。

 興國高で10番を付けた樺山は強烈な突破力を持つドリブラー。デビュー戦も左サイドでボールを持てば縦への仕掛けで見せ場を作った。持ち味のドリブル突破で相手2人を抜いてクロスを入れるなど高い技術とポテンシャルを示したが、前半のみで途中交代。

「素直にJリーグのトップレベルのクラブと試合ができて楽しかったですが、45分しか出られていないし、全然自分の良さを出せなかった。どんな相手でも自分の良さを出さないといけないという課題が残りました」と、試合後は悔しさをにじませた。

 アンジェ・ポステコグルー監督は「まだ若い中で彼がチャンスを掴んだが、デビュー戦でこの試合というのは、彼にとっても悔しいデビュー戦になったのかなと思う。しっかり他の選手たちが彼の周りにいて欲しかった」と述べつつ、「まだ若いし、ポテンシャルも伸び代もある選手なのでこれからも彼の成長を見ていきたいし、楽しみにしています」と大きな期待を寄せた。

 注目の中で踏み出した大きな一歩。「自分の良さを潰される相手だとは思っていた。チームとしても個人としても悔いが残るゲームだった」と受け止めた樺山は「この悔しさで自分の中でもっと上にいきたいと改めて思えた。この悔しい思いを次にまた川崎とやるときにぶつけて、違う自分を見せられたら」とさらなる進化を誓った。

(取材・文 佐藤亜希子)

フットボールチャンネル

昨季王者の川崎フロンターレが“神奈川ダービー”制す! 家長昭博が殊勲の2発でマリノス撃破 | フットボールチャンネル

 J1第1節、川崎フロンターレ対横浜F・マリノスの試合が現地時間23日に行われた。川崎フロンターレが2-0の勝利をおさめている。

 1分、川崎のレアンドロ・ダミアンがシュートを放つがゴール左に外れる。12分、ダミアンとのパス交換で抜け出した三笘薫がシュートを放つがマリノスのGKオビ・パウエル・オビンナに防がれて川崎に先制点は入らず。16分には脇坂泰斗がペナルティエリアの外からゴールを狙うがシュートは右に外れた。

 すると21分、山根視来がヒールパスでゴール前に折り返すと、素早く反応した家長昭博がゴールを決める。33分には家長に決定機が訪れるが、シュートはゴール上に外れて追加点ならず。

 それでも44分、田中碧のクロスに家長が頭で合わせて2点目が決まった。反対にマリノスも前半アディショナルタイム、コーナーキックからオナイウ阿道がヘディングシュート。これは川崎のGKチョン・ソンリョンが弾き失点を免れる。

 64分にはショートカウンターからオナイウ阿道が抜け出すも、シュートはポストに弾かれて得点ならず。マリノスとの“神奈川ダービー”で川崎が家長の2得点を守り切り、2-0の勝利をおさめている。

 
 
マリノスは「新システム」を見せなかった。対フロンターレ戦術の意図、ポステコグルー体制4年目の戦い方とは? | フットボールチャンネル

明治安田生命J1リーグの開幕戦が26日に行われ、川崎フロンターレが横浜F・マリノスに2-0で勝利した。前々年王者を率いるアンジェ・ポステコグルー監督は、前年王者に対してどう戦おうとしたのか。そして、タイトル奪還に向けて今季のマリノスはどんなことに取り組んでいるのだろうか。(取材・文:舩木渉)

— 気になったディフェンスラインの並び順

 キックオフの笛が鳴った瞬間、「今日は全てを見せるつもりはなさそうだ」と察した。

 明治安田生命J1リーグの開幕戦が26日に行われ、川崎フロンターレが横浜F・マリノスに2-0で勝利した。

 一昨季王者のマリノスは連覇を目指して挑んだ2020シーズンを9位で終え、再び頂点に立つべくプレシーズンから「新システム」の導入を試みてきた。キャンプを取材して練習やヴァンフォーレ甲府との練習試合を見る限り、「ハマれば面白い」という高揚感があったのを覚えている。

 だが、もし甲府戦や2次キャンプ前半までに取り組んでいた戦い方に変化を加えず開幕戦まで調整してきたとしたら、フロンターレ戦で見せたものはほんの一部にすぎない。いや、ほとんど出していないとも言えるかもしれない。

 2次キャンプで行われた甲府戦以降の2つの練習試合は報道陣にも非公開だったため、選手の配置や動き方に変更を加えているかもしれない。とはいえ、「新システム」と噂されていたものをフロンターレ戦で全て披露しないのではと気づいた要因は確実にある。

 それはディフェンスラインの選手の並び順だ。

 フロンターレ戦では右から岩田智輝、チアゴ・マルチンス、畠中槙之輔という順になっていた。4バック気味になる際は左にティーラトンが加わる。センターバックが右チアゴ、左畠中とう並びは昨季までと変わらない。

 一方、我々報道陣が見ることのできた甲府との練習試合や、2次キャンプ前半の練習を踏まえると、実戦では右から岩田、畠中、チアゴと並ぶことが想定された。これまで4バックでも3バックでもチアゴの左に入っていた畠中が、3バックの中央に入る並びに変わっていたのである。

— 3バックにおける畠中槙之輔

 この人選と配置は「新システム」の肝になる要素でもあった。畠中は2次キャンプ中の取材で「攻撃でも守備でも、どちらでも重要なポジション」について次のように語っている。

「守備に関してはこれまで以上に周りをまとめて、どう守るか、どうボールを奪いにいくかというリーダーシップを発揮しなければいけないと思います。攻撃に関しても、ただ後ろにいるだけでなく前に出ていったりとか、いかにスムーズに(ボールを)前進させられるかが求められていると思う。そこは自分も得意な部分でもありますし、自分の良さを出せる部分でもあるので、これからどんどん質を高めていければいいのかなと思います」

 3バックの際にチアゴ・マルチンスが中央にいたのは、守備面でカバーリング範囲の広さや対人の強さが期待されていたから。一方、畠中の場合は可変システムになることが前提にあり、常に中央から外れず、時にはボールを持って中盤まで進出してアンカー的に振る舞う攻撃の起点としての役割が重視されていた。

 甲府との練習試合では守備ブロックをセットすると5バック気味になることもあり、攻撃時にはディフェンスラインに畠中とチアゴを残した全員が敵陣深くまで攻め入るような場面もあった。常に細かくスライドしてポジショニングを調整することも求められ、ボール保持時は3バック、4バック、2バックと状況に応じてディフェンスラインの人数が変わり、チーム全体の配置もシステムを数字の羅列で明確に表せない流動性があった。

 ところが、先に述べた通りフロンターレ戦のディフェンスラインは岩田、チアゴ、畠中、ティーラトンの並びで、守備時は4バックが基本。攻撃時は和田拓也が1列前に出て3-4-3気味になる変化はあったものの、ティーラトンが中央に絞って中盤に参加する形は昨年までの戦い方と大きく変わっていなかった。

 なので「今日は全てを見せるつもりはなさそう」と感じたのである。序盤は和田拓也が攻撃時に右サイドへ張り出すような場面も見られたが、徐々に中央へ固定されるようになり、基本システムは4-2-3-1に。

 ポジションチェンジはマリノスがボールを持つとティーラトンが中盤に出てくるくらいで、上下左右に幅広く動く和田に課されたタスクがやや多いのは気になったが、流動性はそれほど強くなかった。

— なぜ3バックに取り組んできたのか

 なぜアンジェ・ポステコグルー監督は、フロンターレ戦で新しい戦い方を試そうとせず、昨季までの形を踏襲したのだろうか。そのヒントは2次キャンプ中の取材で監督自身が残した言葉に隠れていそうだ。

「昨季はタイトなスケジュールのなかで、なかなか練習ができない状況が続いていた。そのため新たなことや変化をチームに落とし込むのが難しかったが、今季は3バックだろうが4バックだろうがスムーズにできるよう流動的に、いろいろな可能性を見ておこうと思っている。練習する時間のあるプレシーズンキャンプは素晴らしいチャンスだ。

今季もタイトなスケジュールが続く中で、誰が起用できて、誰が怪我をしているのか、どこにミスマッチがあるのかなどの状況を踏まえながら、『今日は3バックでやろう』『今日は4バックでやろう』と、フレキシブルに戦えるようにしたい。試合中にも形を変えられればいい。選手たちに(選択肢を)落とし込める時間がある。4バックは選手たちもすでに理解できているので、今は3バックでどう戦うかを落とし込んでいる段階だ」

 決して前年度王者のフロンターレに日和ったわけではない。喜田拓也やエウベル、マルコス・ジュニオールといった主力クラスに負傷者も多い中、様々な可能性を考慮して従来通りの4-2-3-1がベースの戦い方を選択したのだろう。

 ある程度フロンターレにボールを持たれる時間もあると想定すると、攻撃的な3-3-1-3は中盤で主導権を握られるリスクが大いにある。ならば、中盤の人数を揃えて相手の攻撃を受け止め、攻撃に移る際に形を変えてミスマッチを作り出す方が合理的だ。

 和田が起用されていたのも、中盤とサイドの両方をハイレベルにこなせるからではないだろうか。展開しだいでは4バックからキャンプ中にトライしてきた新システムへの移行もスムーズに可能だった。

 フロンターレ戦に向けた戦い方について、天野純は試合後に「監督から、この1週間のフロンターレ戦に向けた準備のところで、しっかり正しいポジションを取って、動きすぎないことを徹底して言われていた」と明かした。

 試合前のスタメン紹介CGに出ていたような3-3-1-3の採用を我々も期待していたが、攻守の切り替わりの局面で大きなポジションチェンジが多数発生する状況は、フロンターレのような質の高い速攻を選択肢に持っているチームには分が悪い。3バックから4バックに変化させるにしても、5バック気味に守備ブロックをセットするにしても、一時的に中盤が薄くなって押し込まれ続けるリスクがあった。

— ポステコグルー監督が「守備」に言及

 今季のマリノスは「失点を減らす」ことも大きなテーマに掲げている。キャンプ中にポステコグルー監督がキャンプ中に大声で強調していたのは、「ディフェンスで厳しくプレスにいくこと」や「相手がボールをコントロールする時間帯は、中央を閉じながら(自陣に)戻ること」だった。

 攻撃面で昨年までと同様「自分のポジションが重要ではない。どのスペースに入っていくかだ!」と、システムではなく配置の優位性を取り続けることの重要性を強調していた一方で、守備に関する指示や実践は明らかに増えていた。

 ポステコグルー監督は「どう守備を強化するかではなく、今季はまず試合全体をしっかりコントロールすることに重点を置きたい。自分たちのサッカーは高い強度でやらなければならないが、昨年の過密日程から学びを得て、今季は『前にとにかく急ぐのではない。これが自分たちのサッカーではない』ところを、もう一度選手たちと共有している。

そして、ボールを持ちながら、しっかりコントロールできるところはコントロールしようとしている。守備の時も前からどんどん(プレッシャーをかけて)ハメていくのではなく、時には自分たちがしっかり守備ブロックをセットしてから準備をすることが大事になってくると思う。全体的に自分たちがやってきたことのベースは崩さず、プラスアルファでしっかりコントロールすることに取り組んでいる」

 常にハイテンポ・ハイインテンィティのサッカーを続けていると、昨年のような過密日程には身体が耐えられなくなってしまう。昨季はボール保持者に対してガンガン寄せて、一気にショートカウンターという得点パターンに依存していたが、それだけでは自分たちの身も滅ぼしかねない。だからこそ、タイトル奪還に向けて、ボールを大事にしつつ守備時も含めた試合全体をコントロールする術を身につけなければならない。

— フロンターレ戦を糧に

 天野は「昨年までのマリノスだったら(相手の)センターバックやGKに入ったところでプレッシャーをかけていたんですけど、少し失点が多かった(※34試合で59失点)。なので今年は(相手の)センターバックには持たせても問題ないということで、しっかり(守備ブロックを)セットして、サイドに(ボールが)入ったらプレッシャーをかけて奪いにいくというのをキャンプから徹底してやってきました」と語っていた。

 フロンターレ戦ではこうした守備面での変化はよく見られた。一方、攻撃に出ていく際に昨季のような迫力がなく、相手のプレッシャーに慌てて大きく蹴り出してボールを失ってしまったり、ゴール前でフィニッシュに関わる人数が足りていなかったりする場面も散見されるなど課題もたくさんあった。

 常に全員がパスコースを作るような立ち位置は取れておらず、選択肢が少ない状態でのミスパスも多発していた。特に前半は相手のプレッシャーをどう乗り越え、いかにゴールに向かってボールを前進させるかという具体的な解決策を見出せなかった。

 後半には前田大然を投入して4-2-4に近いシステムへ変更し、前線からのプレッシャーの強度を高めることで状況は少し改善された。だが、長い目で見ると、ただ「ガンガンいこうぜ」になってしまい、単調さが目立つ後半の戦い方を続けていくわけにはいかない。

 天野は「システム云々ではなく、今日はボールを受けることをチーム全体が怖がってしまった印象」とフロンターレ戦を振り返り、ポステコグルー監督も「メンタリティ的にも前半のプレーは、決してやってはいけないこと。あのようなパフォーマンスは見たくない」と不満をあらわにした。

 チーム全体が、おそらくフロンターレ戦で見せつけられた差や改善点を強く認識している。決して受け身になるのではなく、自分たちから主導権を握りにいくためのアクションとして、システムや戦術の柔軟性を確保することがタイトル奪還に向けたミッションだ。フロンターレ戦では出鼻をくじかれてしまったが、残る37試合で野心的な取り組みの成果がしっかりと結果に反映されることを期待したい。

 オーストラリアのあるメディアでは「ポステコグルー監督にとって今年は、欧州のビッグクラブへ行く前の最後の1年」と書かれていた。マリノスを指揮して4年目となる今季こそ、就任当初から掲げるアタッキング・フットボールの集大成となるものが完成すると信じている。

Football ZONE WEB

「タケに近い」「想像以上」 Jデビューで躍動、横浜FMの18歳ルーキーにファン熱視線 | Football ZONE WEB/フットボールゾーンウェブ

— 興國高から加入したFW樺山諒乃介が王者・川崎戦でプロデビュー

 2021年のJ1リーグ開幕戦となる川崎フロンターレ対横浜F・マリノスの一戦が26日に行われ、横浜FMは昨季王者の川崎に0-2で敗れた。この試合で興國高から加入した18歳ルーキーFW樺山諒乃介がプロデビュー。切れ味鋭いドリブル突破を披露するなど、インパクトを残した姿にファンも熱視線を送っている。

 大阪の興國高から新加入した樺山は、川崎戦で先発デビュー。高卒ルーキーとしては07年の長谷川アーリアジャスール(現FC町田ゼルビア)以来、14年ぶりとなる開幕スタメンの快挙だった。王者・川崎戦では前線左サイドに入り、序盤から巧みなテクニックや積極的な仕掛けを披露。前半37分にはペナルティーエリア内で相手2人をドリブルでかわしチャンスを作りかけるなど見せ場も作った。

 前半出場のみで交代したものの、ポテンシャルを秘めたプレーにはファンも熱視線を送っている。Jリーグ公式ツイッターが樺山のプレー動画を投稿すると、「高卒ルーキー、すげぇ」「今後厄介になるかもな 要注意選手だ」「想像以上に凄かったな。今後が楽しみ」「安部裕葵ぽくなりそう」「プレーはタケに近いかも」など、逸材アタッカーに期待する声が続々と寄せられていた。

 Jデビュー戦で堂々たるパフォーマンスを見せた樺山。自身の持ち味を見せつけたことで、今後はさらに注目度がアップしていきそうだ。

ゲキサカ

[MIXゾーン]川崎をリスペクトしすぎた横浜を襲った“魔の45分間” |theWORLD(ザ・ワールド)|世界中のサッカーを楽しもう!

— 安易なパスミス、連携ミスでリズムを作れず2失点

26日(金)、2021J1開幕戦が等々力競技場で行われ、昨季王者である川崎がホームで一昨年王者の横浜Mと対戦。連覇を目指す川崎が前半に奪った2点を守り切り、2-0で勝利して幸先よく勝点3を奪っている。一方、横浜Mは2点ビハインドとなった後半に反撃を仕掛けて決定機も作り出したが、最後までゴールが遠かった。

横浜Mにとって悔やまれるのは、前半の内容だ。試合後の天野純によれば、ポステコグルー監督のもと、この1週間一人一人が正しいポジションを取り、動き過ぎないというコンセプトで準備を進めてきたという。最終ラインの両サイドに空いた大きなスペースを狙われていた昨季を振り返り、失点のリスクを減らす狙いがあった。しかし、前半に関しては正しいポジションを意識しすぎている選手と、臨機応変にプレイする選手が混在し、昨季まではあまりみられなかった安易なパスミス、連携ミスが目立った。

「いいゲームではなかった。自分たちのサッカーができず、やろうとしていたことを出せなかった。前半のメンタルはやってはいけないこと。しっかり強い気持ちを持たないといけない。いい日ではなかった。今日のようなパフォーマンスはみたくない。修正しないといけない」(ポステコグルー監督)

「(前半のチームは)ボールを受けることを怖がっていた印象があります。後半は修正し、一人一人が当たり前のことをやったら自分たちのサッカーになりました。(前半は)ボールを持つ意識が低く、ビビりながらやっていたと感じます。そこに尽きます。個人の意識として、川崎をリスペクトしすぎていたと自分自身は感じました」(天野純)

後半になって少し息を吹き返しただけに、横浜Mは2点を献上した前半の内容が悔やまれる。「(前半は)ボールを取れたら比較的スペースが空いていた。スムーズに攻撃できて、2点以上のチャンスがあった」とは川崎の家長昭博である。正しいポジションを取り、動き過ぎないという狙いがこの事態を招いたのか、指揮官が指摘したように単純にメンタルの問題だったのか。あるいは、もっと多くの要素が複合的にからんでいたのか。

喜田拓也、マルコス・ジュニオールが不在。横浜Mにとって鍵を握るポジションでもあるサイドバックに新加入の岩田智輝が入り、攻撃の一角を高卒ルーキーの樺山諒乃介が務めた。期待の新外国籍選手であるエウベルもまだいない。そして、「正しいポジションを取り、動き過ぎない」という考えがあった。こうした状況のなか迎えた開幕戦の前半45分間が悔やまれる内容になったとしても、個人的には許容できる。だが無論、指揮官、選手はそんな甘い考えは持っていない。それは、高卒ルーキーでも同じである。

「どれだけ自信を持って挑んでも、やはり王者は強かったです。Jのトップレベルとできて楽しかったですが、自分の良さを出せなかったので課題が残りました。どんな相手に対しても良さを出せないといけないという課題が残りました。自分の良さを相手につぶされ、チームとしても個人としても悔しさが残りました。改めて、もっと上にいきたいと思えました。次に川崎とやるときに、また違った自分をみせられたらと思います」(樺山諒乃介)

横浜Mにとって“魔の45分間”となったが、そこを見逃さずしっかり2得点した川崎に王者の王者たるゆえんがあった。しかし、まだ開幕戦を終えたばかり。横浜Mもそうだが、新外国籍選手が来日前など、不確定要素を抱えたまま開幕を迎えるチームが多い。シーズンを戦うなか、いろいろなことがわかってくる。そんな2021シーズンになりそうだ。

取材・文/飯塚健司

サッカー批評Web

【J1分析】大住良之×後藤健生「深夜の激論」2021開幕(2)「ハーフタイムに怒鳴りまくっていたポステコグルー監督」 | サッカー批評Web

■「マリノスは外国人選手が抜けちゃったからね」

後藤「どこも開幕でコンディションがイマイチかなっていうのが多いなかで、川崎は良かったよね」

大住「公式戦2試合目というのもあっただろうけどね。どのチームも去年、いっぱいいっぱいになっちゃって、やっとのことで休みが取れて。今年はスタートがみんな揃っていない感じはするよね」

後藤「そうそう」

―その川崎の相手、お二方とも優勝候補に挙げていた横浜F・マリノスについてはいかがですか?

後藤「ちょっとね……外国人が何人かいなくなっていたからね」

大住「3年くらい見たことないようなマリノスだったね」

後藤「やっぱりマルコス・ジュニオールが出てなくて、エリキがいなくなって。ジュニオール・サントスがいなくなって」

大住「前のほうの迫力が全然違うよね」

後藤「後半になって前田大然が出てきて、走り回ったら、フロンターレのディフェンダーがバタバタしていた。

前半のマリノスは、攻撃になるとティーラトンがボランチの位置上がって、ボランチの和田拓也が2列目に上がってと、いつでも同じようなポジションの変化をしたじゃないですか?」

大住「うん」

■「マリノスにしてはミスの多いゲームだった」

後藤「あれはすごく動きが単純化されて、整理されていて、運動量をそれほど増やさないで済むという利点はあるんだろうけど、面白みがなくなったというか、相手に全部掴まれちゃうなっていう気がした。大住さんはどう思いますか?」

大住「うん、そうだよね。岩田智輝が全然活きてないよね。もうちょっと去年みたいな、両方が変わりばんことか、時々一緒にとか。そういうほうが岩田も前に出る力はあるはずなんだけど」

後藤「やろうと思ってできなかったのか、ある程度整理しようと思ってああしたのかは分からないけど」

大住「意図的にその形でやろうとしていたみたいね」

後藤「あれで十分力が発揮されれば、安定はするような気はするんですけどね」

大住「そうかもしれない。たしかに運動量は少ない」

後藤「けど、あれじゃあ川崎のような相手には脅威は与えられないなって」

大住「昨日は特にミスが多すぎた。マリノスにしては、たとえば20メートルのパスが1メートルずれるとかね。ティーラトンもミスパスが目立ったし、あれではどういうサッカーだってできない。どんな戦術を考えたって。去年のような精度のプレーが、昨日のようなやり方の中で、どうなるのかということでしょうね」

後藤「去年の場合は過密日程もあって、運動量が足りなかったとか、ケガ人が多かったとか、いろんな要因があった訳だけど、そのへんが整理されて良くなっているのかな、って言う気もしたんだよね」

大住「でも、アンジェ・ポステコグルー監督にしてはちょっと、前進じゃなくて後退したかなって感じもする」

後藤「なんか穴をふさいだって感じ。相手が川崎じゃなかったらどうなるかというのもあるし、もう少しコンディションが上がってきたら、という気もするし。もうちょっと見たいかな」

■「ミスが多すぎて、ポステコグルーの理想がどうとか以前の状態だった」

大住「ポステコグルーは自分がやりたい、夢見るサッカーを実現するんだっていう、そのサッカーができるできないが一番大事で、勝敗は二の次だ、というスタンスで。それがマリノスの魅力だったんだよね。去年も波があって、良くない試合もあったけど、良い時はものすごい力だったし。すごくびっくりしたのはACLの最初のホームゲーム(※2020年2月19日の対シドニーFC戦)」

後藤「そうそう。あれはすごかった」

大住「オーストラリア王者のシドニーFCをボコボコにしたとき。あの路線にさらに新しいものを付け加えて、発展させるというのではなく、ちょっと、後ろ向きの感じがするんだよね」

後藤「川崎戦の前半は普通のサッカーというか。うーん……結果を出しにきたな、という感じがしましたね」

大住「ポステコグルーこれで良いのか、って感じだよね。

とにかく昨日のマリノスはミスが多くて、田中碧のようにパスがズバッと突けるというプレーがほぼ無かったから。理想がどうなのかって考える以前の状態だと思うんだよね。

 実はハーフタイムの時に、等々力の一階へ降りたら、ちょうど記者席に上がるエレベーターの前に、マリノスのロッカールームがあるのね。そしたらバババババって怒鳴りまくってんの、誰かが英語で。誰だろうって、よく聞いてみたらポステコグルーの声だったんだけど。あの人こんなにキレるのかって感じで、もうめちゃくちゃに」

■「ポステコグルーがキレまくってたよ」「後半は多少よくなったけどね」

―キレまくってたんですか?

大住「キレまくってた。後半は少し良くなっていたよね?」

後藤「そうそう。後半すこし開き直って……」

大住「気合が入ったって感じ。だけど、できないものはできない、って感じで最後は尻すぼみだったけどね」

―コンディション的な問題が大きかったのでしょうか? 次の試合で改善する可能性は?

大住「次で改善するとは、あまり思えないけど……」

後藤「1週間でどうこうとはならないよ。まあ、マルコス・ジュニオールが元気になって出てきたらね」

大住「今シーズンは、2回中断あるでしょ? 6月の中断、それから7月のオリンピックの中断。6月の中断までかなり試合はあるんだけど、そこまで我慢でやってかないといけないチームがいくつかあるんだよね。

38節だから、どうにもならないことでもない。だから、そのへんでマリノスが調子を上げてくれば、最後に迫ってくることができるかもしれない」

後藤「そのころに、フロンターレがACLでひどい目にあって」

大住「3月に試合が混んでいるから、そこでバタバタといって、ポステコグルー解任とか、そんなことになっちゃったらマリノスには先がないと思うけど。そうじゃなくて、引き分けたり勝ったりで、何とかしのいで繋いでいって6月くらいにまとまってくれば、追いつく可能性はあると思う。とにかくシーズンは長いから。川崎が1試合目であれだけの試合を見せたけど、それがシーズンを通して続くわけではないんだし。川崎はたしかに今は強い」

後藤「去年も強かったんだけど、今年も強かった」

大住「だけど、シーズンを通じてどうなるかは、まだ何も言えない。もしかしたら夏には、三笘、田中碧、山根の3人がぱーっと“蒸発”しちゃうかもしれない」

後藤「ははは、そうだね。よくみなさん残ってくれましたねっていう感じですね」

大住「本当だよね。よく残ってくれたって思うよね。他の選手がどんどん海外に出ているのにさ」

後藤「やっぱり、あそこのチームにいるモチベーションがあるんでしょうね」

大住「魅力はあるよね。やっていて楽しいんだとは思うけど」

後藤「絶対に面白いよね」

大住「けど、これから魔の手がたくさん伸びてくるから」

後藤「そうそう」

■「守備は駄目だったけど、キーパーはよかったかな」

―我々にとってはどちらがいいのでしょうか?あの3人は海外に出たほうが?

後藤「今年のクラブワールドカップで優勝してから出ていけばいい」

―それは最高ですね。

後藤「レアルマドリードから2点取れば、スペインからお呼びがかかるよ」

大住「でもすぐに2部に行かされちゃうよ」

後藤「ははは」

―マリノスのオナイウ阿道、仲川輝人はいかがでしたか?

後藤「オナイウはまあまあ……去年よりは良かったかな」

大住「けど伸びている感じではないよね?すこし良くなったくらい」

後藤「仲川は2019年が良すぎた」

大住「20年のモヤモヤ感が吹っ切れていない感じだよね」

―マリノスの守備のほうは?

後藤「あれだけやられていたら褒めようがない。よく2点で抑えた、とは言えるかな」

大住「ゴールキーパーのオビ・パウエル・オビンナは良かったよね」

後藤「まあね。キーパーは本当に若い良い選手が伸びてきた」

大住「川崎のGKチョン・ソンリョンも伸びているよね」

後藤「そうそう、もう19年くらいがピークかなって思ってたけど、去年あたりからすごく上手くなったよね」

大住「今年さらに上手くなってる気がした。韓国代表になるかもしれない」

後藤「急に日本語も上手くなったらしいよ。ずっといる割に喋れなかったのが、急に喋れるようになったって」

大住「あ、そう」

 
 
写真:PHOTOギャラリー【ピッチの焦点】【J1リーグ第1節 川崎フロンターレー横浜F・マリノス  2021年2月26日 18:00キックオフ】 | Jリーグ・国内 | サッカー批評PHOTOギャラリー「ピッチの焦点」 | サッカー批評Web

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横浜F・マリノス 2021マッチレポート | 2月26日 vs 川崎F | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB

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J1 第1節 川崎F vs 横浜FMのデータ一覧 | SPORTERIA
 
 

こけまりログ

2021/02/25 【動画配信情報まとめ】2021/2/26(金)18:00KO J1第1節 川崎フロンターレvs.横浜F・マリノス@等々力陸上競技場 ※ビジターエリア無し
 
 

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