【試合結果まとめ(3○2)】2017/10/21(土)19:00 J1リーグ 第30節 横浜F・マリノスvs.鹿島アントラーズ@日産スタジアム



 
 

アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
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3.Twitter / Istagram
4.YouTube
5.Webニュースログ
6.今週の他会場など

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

2017 明治安田J1 第30節 vs 鹿島アントラーズ 試合レポート | 横浜F・マリノス 公式サイト

(´-`).o0(今節の警告:なし/出場停止リーチ(累積3枚):喜田選手・扇原選手・中町選手・天野選手/次節出場停止:なし)

監督コメント

エリク モンバエルツ 監督

「試合の振り返りは、少し長くなります。
予想していたように、非常にインテンシーの高いゲームでした。
最初の20分、良い入り方をしました。すごく良かったです。自分たちがリードしたのは、ロジックだったと思います。
その後、ちょっと下がりすぎましたね。そしてハーフタイムの直前にCKから失点したのは、残念でした。
後半、“もう少し高い位置で守備をしよう”と選手に要求しました。そして後半、良いスタートを切りました。
ただ鹿島のパワーに押されました。再びコーナーキックで決められて同点に追いつかれました。自分たちは、ちょうど身長の高い選手に交代したのですが、そこで失点してしまいました。
パラドックスなのですが、同点に追いつかれて、もう一度自分たちのプレーができるようになりました。同点にされたことが、自分たちを目覚めさせたような気がします。何度かいいチャンスをつくったのですが、相手のGKもうまく止めました。そして、またチャンスをつくり続けて、それが得点につながりました。
その後はゴールをしっかり守るために栗原を投入して、ゴール前の競り合いや空中戦の強さを補強しようとしました。
そして、今日も多くのファン・サポーターがスタジアムに来てくれて、12番目の選手として、我々を最後まで後押ししてくれて力になってくれました。そのことにも感謝したいと思います」

質問:負けると優勝の可能性がなくなる試合でしたが、その状況で首位の鹿島を倒した、この1勝の価値は?
「そのような優勝を狙うチャンスが残るという考え方もできるのですが、それよりも、私としては、とにかく1試合1試合をしっかり勝っていくということを考えています。
鹿島にしても川崎Fにしても、我々より勝点的に差があります。もちろん勝利によって優勝の可能性を残すのは大事なことではあるのですが、1試合1試合、少しでもいいプレーをして、最大限のパフォーマンスをして、このまま上位争いを続けて、最終的に少しでも上位にいることをやっていきたいと思っています。
さらに勝つことと同時に、我々には多くの若い選手がいますので、彼らを成長させていくことも大事なことです。そして勝ちながら、若い選手たちに勝つメンタリティーを植え付ける。これが非常に大きな目標だと考えています」

質問:良い内容と言った序盤の約20分間ですが、どのようなゲームをしようと選手に指示をしていたのでしょうか?
「鹿島が高い位置からプレッシャーに来るというのは、予想していました。しかし我々は、そのプレッシャーをかわすためのクオリティーを持っています。前からのプレッシャーをかわせれば、背後に大きなスペースが空いています。
そのためにワンタッチのプレーで何度かプレッシャーを外すことができました。そしてサイドチェンジ等、ワイドなアタッカーをうまく使って攻撃を仕掛けることができました。
最初はそれが何度か機能していたのですが、その後に疲れや正確性を欠いてしまい、最初ほどうまくいかなくなったと思います」

質問:来週の水曜日の天皇杯、そして日曜日にJリーグで、磐田と連戦になります。どちらを重視しますか?
「全てのゲームに勝ちたいですね。
天皇杯を勝ち抜いていくことも重要です。ただ選手の疲労度は考慮しなければなりません。そして出場停止の選手もいます。こういうことを考慮したうえでベストのメンバーを組みたいと思います。
まず次戦の天皇杯のことをしっかり考えてベストのメンバーで臨むこと。そして、また次にベストを考える。まず1試合、そして次、と考えていきたいと思います」

質問:決定機の数は鹿島の方が多かったのではないかと思います。その中でF・マリノスが守り切りました。この理由については、どう考えていますか?
「自分たちの長所でも強みでもある、センターバックの空中での競り合い、クロスに対する守備において強さを持っています。
ただ、全員でゴールを守るという意識が働いて、低い位置になってしまったのだと思います。鹿島を称えなければいけないのですが、彼らはフィジカルなパワー、強さを持っていて、我々が高い位置から守備に行くということが難しかったです。もし自分たちが前から行けば、背後にスペースを空けてしまいます。その裏に入っていく強さを鹿島は持っているので、自分たちは少し下がって、まず裏のスペースををコントロールしなければなりませんでした。
この二つの理由から、守備が下がったのだと思います。
そして最終的には我々は3点取って、相手はセットプレーでの2点でしたね」

選手コメント

山中 亮輔
「鹿島に、だいぶ決定的なチャンスをつくられたし、難しい試合でした。2点ポンポンと先に取れて最初はラクでしたけど、全体的には鹿島のゲームだったと思います。でも、そこで勝ち切れたのはウチの強さでもあると思いました。
(決勝点のアシストについて)相手の右サイドが積極的に出ていたので、ここで一つ相手をはがせればと思いました。うまくはがせたけど、そこからどうしようかと顔を上げたら、渓太がタイミング良くダイアゴナル(斜め)な動きで入って来たので、そこをシンプルに使いました。それまでは、正直自分は何もできなかったので、悪いなりにも一つ仕事ができたのでホッとしました。
でも、ボールホルダーにもっとプレッシャーをかけなければいけなかったと思いますし、今日のように強い相手に対して、自分の良さを出さなきゃいけなかった。今日の試合のビデオを見ながら、しっかりチェックして、厳しい試合でも自分をしっかり出せるよう準備していきたいと思います」

伊藤 翔
「本当に(1点目のゴールが)入って良かったです。CKは昨日から感触が良かった。純のボールもすごく良かったですし。
(ゴール後はウーゴのパフォーマンスをした?)そうです。ウーゴがケガしちゃったから。仲良しなので、ちゃんとウーゴに届けばと思ってやったんですけど、ウーゴからしっかりLINEが届いてました。『見てたよ』って(笑)」

中澤 佑二
「とにかく首位に勝ったのはデカイ。まだ優勝を諦めたわけではないし。鹿島とは相性も悪かったが、どんな形であれ勝つことが一番大事。
今日は割り切った戦い方でした。前半からボールを持たれて、シュート21本と結構、打たれました。
だから翔を含めて、前線の選手がよく守備をしてくれた。攻撃のところでも、翔と純の前の2人が結果を出したのは良いことだと思います。
2-2に追いつかれても攻めの姿勢を崩さなかった。渓太がスピードを生かして、鹿島のCBに仕掛ける場面が何度もあったので、彼なりに自分の武器を出せたんじゃんないかなと。
今日の試合は内容がどうこうでなく、勝点3を取れたことがどれほど大きいか。ACL圏内に入ったので、いいモチベーションのまま天皇杯とリーグの磐田戦の大一番を迎えられる。またしっかり調整して、集中を切らさずにいいコンディションで臨みたいです」

Jリーグ.jp

横浜FMvs鹿島の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2017年10月21日):Jリーグ.jp
 ├ 入場者数 29,716人
 └ フォトギャラリー

選手コメント

[ 伊藤 翔 ]
CKは昨日から感覚が良かった。(天野)純のボールも良かった。早い時間帯に点を取らないと体力が持たないと思っていた。個人的には問題しかなかった。感覚も体力も、何試合かやらないと本調子にはならない。鹿島は強いので、守備の時間が長くなることは想定していた。でも前半は自分たち1列目が下がり過ぎてしまったので、後半は少し前で我慢するような形を取った。今年はケガをしている時間が長くて、そのときにお世話になった人に恩返しをしなければいけない。ゴールと勝利を届けられて良かった。

--ゴール後にはウーゴ ヴィエイラのパフォーマンスを行っていたが?
ウーゴとは仲が良かった。終わったら「見ていたよ」としっかりLINEが来ていた(笑)。

[ 遠藤 渓太 ]
ピッチに入ってすぐにチャンスがあったけど山本(脩斗)選手に先に触られてしまった。だから出足だけは気を付けていた。ヤマくん(山中 亮輔)はあのコースにパスを出してくれる。ターンは感覚的なプレーで、その後のシュートも、このあたりにゴールがあるだろう、という感じだけどうまく入って良かった。ゴールを決めてからサポーターのところに走ったら誰も付いてきてくれなかった(笑)。でも、自分も日産スタジアムでゴールを決めたいと思っていた。大事な鹿島戦で決めることができて良かった。

[ 天野 純 ]
前日練習から(伊藤)翔くんとタイミングが合っていた。最近セットプレーから点が入っていないのは気にしていたし、蹴り方も試行錯誤していた。いまいるメンバーと自分のキックがようやくフィットしてきたと思う。(自身の)ゴールシーンの形は試合前からポイントだと思って狙っていた。GKとの1対1も冷静に決めることができた。(鹿島に)2012年から勝てていない歴史を覆したかったし、一人ひとりがすごく良かった。サポーターもたくさん来てくれて、今日の勝利は優勝を目指す意味でも大きい。鹿島の独走をどこかが止めないといけなくて、それが自分たちでありたかった。

 
 

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2017 明治安田生命J1リーグ 第30節 vs.鹿島アントラーズ ハイライト動画 – YouTube


【公式】ゴール動画:伊藤 翔(横浜FM)3分 横浜F・マリノスvs鹿島アントラーズ 明治安田生命J1リーグ 第30節 2017/10/21 – YouTube


【公式】ゴール動画:天野 純(横浜FM)14分 横浜F・マリノスvs鹿島アントラーズ 明治安田生命J1リーグ 第30節 2017/10/21 – YouTube


【公式】ゴール動画:オウンゴール(横浜FM)74分 横浜F・マリノスvs鹿島アントラーズ 明治安田生命J1リーグ 第30節 2017/10/21 – YouTube
 
 

ネットニュース・Weblog

スポーツニッポン

横浜・遠藤3位浮上弾!最後は昌子に当たるも「僕の得点です」― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 途中出場の横浜MF遠藤が決勝点を決め、チームを3位に浮上させた。後半29分、DF山中から左サイドでパスを受け素早くターン。右足のシュートは、最後に相手DF昌子に当たって、ネットを揺らした。

 負傷中のエースFW斎藤からはツイッターで「けいたの点ではない。オウンゴール笑」とつぶやかれたが、「僕のゴールですって」と主張した。

ニッカンスポーツ

横浜V望みつないだ白星!鹿島黒星/横-鹿30節 – J1 : 日刊スポーツ

 負ければ優勝の可能性が消滅していた横浜F・マリノスが3-2で首位鹿島アントラーズに競り勝ち、勝ち点9差の3位に浮上した。

 前半3分、FW伊藤がMF天野の左CKを頭で合わせて今季初ゴールを挙げた。同14分には、鹿島DF植田のトラップが大きくなったところを、天野が詰めてボール奪取。ゴール前に運ぶと相手GKとの1対1を冷静に左足で流し込み、序盤で2点をリードした。

 鹿島も同20分には相手横パスをカットしたMFレアンドロがゴール前で右足シュート。同26分にもFW金崎の前線からの激しい守備からのこぼれ球をMFレオ・シルバが左足シュート。いずれも枠を外すなど決定機をものにできなかった。だが、同47分、右CKを金崎が頭で落とすと、DF山本が左足で蹴りこみ1点を返した。

 後半も鹿島ペース。同21分にはレオ・シルバの右CKを植田が頭で合わせて同点とした。だが、同29分、途中出場したMF遠藤のシュートをGK曽ケ端がはじくと、DF昌子が痛恨のオウンゴール。

 横浜は公式戦9戦連続勝ちなしだった鹿島に勝って勝ち点を55に伸ばし、優勝にもわずかな望みをつないだ。

横浜3位浮上 中沢「鹿島の独走させたくなかった」 – J1 : 日刊スポーツ

 横浜F・マリノスが3-2で首位鹿島アントラーズを破り、3位に浮上した。

 前半3分、FW伊藤翔(29)が左CKをヘディングで合わせ、ゴール左隅に今季初得点を決めて先制。同14分には、先制点をアシストしたMF天野純(26)が、相手DF植田のトラップミスを見逃さなかった。一瞬の隙を突いて、ゴール前でボールを奪うと、GKと1対1となり冷静に決めた。

 その後の連続失点で、一時は同点とされたが、後半29分、ペナルティーエリア内左寄りで受けたMF遠藤渓太(19)が反転から右足でシュートを放ち、リーグ戦ではホーム初ゴールとなる決勝点を奪った。シュート数は横浜F・マリノスの10本に対し、相手に21本と2倍以上打たれながらも、リーグ戦では5年ぶりに鹿島アントラーズに勝利した。

 伊藤は「CKは昨日(20日)から感触はよかった。久しぶりで、早い時間に決めたかったので入ってよかった。相手のセンターバック2人は代表で、いい選手だと思うけど、チームが勝てばいいと思っていた」と話した。得点以外にも前戦からの守備や体を張ったポストプレーなどで勝利に貢献。試合後には、ケガの治療で19日にポルトガルに帰国したFWウーゴ・ヴィエイラから連絡が入ったといい、伊藤は「ウーゴから『見てたよ』とLINE(ライン)が入っていた。ウーゴに届けばと思っていたのでよかった」と、ポジションを争うライバルながら、仲の良いチームメートからの祝福を喜んだ。

 また遠藤は、試合直後のヒーローインタビューでは「オウンゴール」と伝えられ、ショックな様子をのぞかせたが、その後、記録が訂正されたことに「そんなに喜べないかと思っていたのでよかった。(ゴールシーンは)感覚的にターンした」と振り返った。

 DF中沢は「どんな内容でも勝つことが大事。やっぱりリーグ戦は、最後まで、もつれる展開の方がいいし、鹿島の独走をさせたくなかった」と、試合終了直後には両手で力強くつくったガッツポーズを振り返っていた。

サンケイスポーツ

決勝ゴールの横浜M・遠藤「ここで結果を残さなかったら…」 並々ならぬ想いを吐露 – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)

 21日に明治安田生命J1リーグが行われ、横浜F・マリノスが首位の鹿島アントラーズに3-2で勝利した。決勝ゴールを挙げたMF遠藤渓太が試合を振り返った。

 2-2で迎えた74分、横浜FMは左サイドから山中亮輔がドリブルで中に切れ込むと、スペースに走り出していた遠藤渓太にスルーパス。受けた遠藤は華麗なターンでDFを翻弄し、最後はゴールに流し込んだ。結局この遠藤のゴールが決勝点となり首位の鹿島相手に貴重な勝ち点3を手に入れた。

 「出足だけは早く行こうと、ヤマ(山中)くんはああいうタイミングでパスを出すのが上手いですし、あそこでターンしたのは感覚的に。その後のシュートはもう打つしかないっていう感じで打って上手く入ったという感じです」とゴールシーンを振り返った遠藤。

 この遠藤のゴールは試合終了直後はオウンゴールとして記録されていたが、その後、遠藤のゴールとして公式記録が修正された。ヒーローインタビューでオウンゴールと知らされていた遠藤は「そんな喜べないじゃんって、ドギマギしてました(笑)」と笑みを浮かべる。

 「日産スタジアムで色んな選手がゴールをしてくるのも、アカデミーの頃から見てたし、いつかここで決めたいなと思っていました。三ツ沢や吹田スタジアムでは決めたことはあるけど、日産ではまだ決めてなかったんで、こういう大事な試合で、鹿島相手に決めれたのは素直に嬉しいです」

 最近はサイドバックでの出場機会が多かった遠藤だが、この試合ではサイドハーフとして途中投入された。遠藤自身はサイドバックの経験が、1列前のサイドハーフでのプレーに役立つと見ている。「サイドバックで試合出てなかったら、サイドハーフでやる感覚すらつかめなかったと思う。サイドハーフで出るためにサイドバックでやってきたつもりですし、これが糧になると思っています。自分が一歩前の列に出て、ここでを結果残さなかったら、次出ることもないかなと、毎試合そのつもりでやっています」と並々ならぬ想いを述べた。

 これで横浜FMは3試合無敗とし、来季のAFCチャンピオンズリーグ出場圏内となる3位に浮上。4試合を残して首位・鹿島との勝ち点差は9に縮まり、逆転優勝へもわずかな望みを残している。(Goal.com)

横浜M・天野、1G1Aに「逆転優勝へ大きな勝利」…ゴール後のピースは「恥ずかしい(笑)」 – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)

 21日に明治安田生命J1リーグが行われ、横浜F・マリノスが首位の鹿島アントラーズに3-2で勝利した。チームの2点目を挙げたMF天野純が試合を振り返った。

 「泥臭い勝利ですけど、4年間勝ててなかったっていう歴史を塗り替えれて良かった。あれだけサポーターも来てくれたんで、今日の一勝は逆転優勝を目指すうえでもすごい大きな勝利」と首位・鹿島から手に入れた一勝の重みを説く天野。

 開始3分に天野のCKから伊藤翔が頭で合わせて先制した横浜FM。さらに14分、敵陣でのハイプレスから天野がボールを奪取し、そのままゴールに流し込んだ。天野はこの試合で1ゴール1アシストの活躍を見せた。

 先制点となった伊藤のゴールは天野の性格なプレースキックから生まれた。「この1週間のなかで蹴り方を調整してみたりとかそういう工夫はしていた。やっと形というか、中にいる選手と自分のキックがフィットしてきた」と練習の成果を挙げた。

 さらに、自身の先制点について、相手がパスミスするところは、試合前から狙っていたようだ。「自分のプレスがしっかりハマって、キーパーと1対1になって、冷静に流し込みました」とゴールシーンを振り返る。ゴール後のパフォーマンスはカメラに向かってのピースサインだった。これについて聞かれると「なんでピースしたんだろ…。調子乗っちゃいました。恥ずかしいです。いい歳して(笑)」と話し、記者の笑いを誘った。

 鹿島の独走を間際で阻止した横浜FMはこれで3位に浮上。逆転優勝の可能性も残した。

 「とりあえず鹿島の独走はどこかが止めないといけないと思ってたんで、それが自分たちでありたいと思ってたし、それが実現できて良かったです」(Goal.com)

スポーツ報知

【横浜M】主力4人不在で鹿島に勝利3位浮上 中町「チームの底力」扇原「チーム力を示せた」 : スポーツ報知

 けがで主力4人を欠くマリノスが、首位・鹿島から白星をもぎ取り3位に浮上した。

 中盤で奮闘したMF中町公祐が「なかなか試合に出られていなかった選手は期するものがあったと思う。こういうのがチームの底力」と話したように、相次ぐ負傷離脱で空いた穴をチーム力でカバーした。

 MF斎藤学が不在の左サイドは、トップ下が本職のMFダビド・バブンスキー、MF天野純が務めた。DF金井貢史、DF松原健がいない右サイドバックは、左利きのDF下平匠がフル出場。FW伊藤翔は、チーム得点王のFWウーゴ・ヴィエイラが患部の検査・治療で帰国した穴を感じさせず、貴重な先制点を挙げた。決勝点は5~9月までベンチ外が続いていたMF遠藤渓太。終盤に鹿島が日本代表DF植田直通を前線に上げパワープレーを仕掛けたが、先手を打ってDF栗原勇蔵を投入していたため驚異にはならなかった。

 途中出場のMF扇原貴宏は「チーム力を示すことができた。けが人が多く出た中でもこういう試合ができた。残り試合でチーム全員でやっていく」と力強く語り、DF中沢佑二も「とにかく首位に勝ったことはでかい」とうなずいた。これで今季チームが目標に掲げるACL圏内の3位に浮上。キュラソー代表MFマルティノスが両ふくらはぎを痛めて負傷退場するなどアクシデントは続くが、チーム全員の力で残り4試合、8強入りしている天皇杯を乗り切っていく。

【横浜M】鹿島から劇的白星で3位浮上 ハリル監督「フィジカル的な戦い良かった」 : スポーツ報知

 けがで主力4人を欠くマリノスが、首位・鹿島から白星をもぎ取り3位に浮上した。

 前半3分、5月27日の清水戦以来5か月ぶりに起用されたFW伊藤翔が頭で先制点。同14分に相手のミスをついたMF天野が追加点を挙げた。

 一度は同点に追いつかれたが、後半29分にMF遠藤渓太のシュートがオウンゴールを誘って勝ち越し。防戦一方の展開の中で何とか1点を守りきった。

 主将のMF斎藤学、エースの今季チーム得点王FWウーゴ・ヴィエイラを欠き、右サイドバックを主戦場とする選手もゼロと“野戦病院状態”の中でエリク・モンバエルツ監督(62)が「最善の解決策を見つけていく」と送り出したイレブンが奮闘。柏をかわし、3位に浮上した。

 視察した日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督は「お互いにいいリアクションをしていた。フィジカル的な戦いもよかった」とゲーム内容を称賛。モンバエルツ監督は「後半に選手に要求したのは、もう少し高い位置で守備をしようということ。しかし鹿島のパワーに押された。だが同点に追いつかれた後に、もう一度自分たちのプレーが出せるようになった。同点になったことが我々を目覚めさせた」と興奮混じりに振り返った。

中日スポーツ

デイリースポーツ

サッカーキング

横浜FMが首位撃破で優勝戦線に踏みとどまる…鹿島は2試合ぶりの黒星 | サッカーキング

 2017明治安田生命J1リーグ第30節が21日に行われ、横浜F・マリノスと鹿島アントラーズが対戦した。

 横浜FMは10得点を挙げているウーゴ・ヴィエイラが負傷のため一時帰国。伊藤翔が17試合ぶりの先発出場となった。鹿島は金崎夢生が出場停止明け。ペドロ・ジュニオールとの2トップで臨む。

 立ち上がり3分、天野純のCKに伊藤が頭で合わせ、横浜FMが先制する。伊藤は今季初得点となった。続く14分、天野が植田直通からボールを奪うと、冷静にゴールへと流し込み追加点。対する鹿島は前半アディショナルタイム、レオ・シルバのCKから山本脩斗が蹴り込んで1点を返す。
 
 後半に入り66分、再びレオ・シルバのCKから植田が頭で合わせ、鹿島が同点に追いつく。同点を許した横浜FMは74分、山中亮輔の裏へのパスに途中出場の遠藤渓太が反応。遠藤が反転からシュートを放つと、GK曽ヶ端準の弾いたボールが昌子源に当たってゴールネットに吸い込まれた。

 試合は3-2で終了。横浜FMは首位の鹿島を下し、2試合ぶりの勝利。鹿島は2試合ぶりの黒星で、2位川崎フロンターレとの勝ち点差が「2」に縮まった。

 次節、横浜FMはジュビロ磐田、鹿島は北海道コンサドーレ札幌とそれぞれアウェイで対戦する。

伊藤翔、ゴールパフォーマンスに込めた“盟友”への想い「届けばいいかなと」 | サッカーキング

 ようやく決めた。待ちに待った今シーズン初ゴールに、普段はクールな伊藤翔にも笑顔がこぼれた。

 ゴール後、伊藤は両手を耳の後ろに当てるポーズを披露。これは普段、チームメートのウーゴ・ヴィエイラがゴール後に行うポーズだが、「ウーゴがケガしちゃったから。仲も良かったし、ウーゴに届けばいいかなと思ったんだけど、(試合が)終わったら、『ミテタヨ』とLINEが来ていた」ことを明かした。

 開始3分に得たCKだった。「CKは昨日から結構感触が良くて」とゴールの予感があったことを匂わせた伊藤。天野純が左CKから放ったボールがゴール中央に来ると、ドンピシャで頭で合わせてみせた。「純のボールもすごく良かったですし、早い時間に決めないと自分の体力がもたないと思っていた」。

 リーグ戦出場は、5月27日の第13節清水エスパルス戦以来、実に約5カ月ぶり。「問題しかなかったね(苦笑)。感覚もそうだし、体力的にもそう。もう少し何試合かやらないときついなという感じがあった」と久々の出場に本音がポロリ。それでも、前線からの守備だけでなく、前半アディショナルタイムに決められた失点の場面では山本修斗のシュートに最後に体を投げ出すなど、守備面での貢献も光った。

「相手も鹿島だし、強いので、守備の時間が長くなることは想定内だったけど、前半に僕ら一列目が少し下がり過ぎてしまって、守備のスタートが低過ぎたかなと思っていたので、監督は『戻れ』と言っていたけど、後半はちょっと前で待っていようかなと思ってやっていた」

 チーム内に3人いるFW陣の中で、最後に決めた今季のリーグ戦初ゴールになったが、「ケガが本当に長過ぎて。ケガの時にお世話してくれたり、応援してくれた人たちに恩返ししていかないといけないので、そういう意味では今日のこのゴールと勝利を届けられたのは良かった」。

 チーム得点王のヴィエイラがケガのためにチームを離脱。仲がいいというヴィエイラの代わりに、伊藤の“恩返し”がここから始まる。

「喜べないじゃん」から一転…遠藤渓太の日産初ゴールは殊勲の決勝弾に | サッカーキング

 迷いは一切なかった。「いつかここで決めたい」。そう思い描いていた育成組織出身の遠藤渓太が、鹿島アントラーズとの膠着状態にケリを付けた。

 2点を先行しながら追い付かれて迎えた74分、「その前に同じようなクロスが来た時に、タイミング良く相手に先に触られてしまっていたので、出足だけは早く行こうと思っていた」と、遠藤が山中亮輔のクロスに斜めに飛び出す。

「ヤマくんはああいうタイミングでパスを出すのがうまいですし、あそこでターンしたのは自分でも感覚的にやった感じ」。山中亮輔からのクロスをゴールマウスと相手DFを背にして受け、右足で左側に反転する。ゴールの位置は全く確認していない。「ここら辺だろうなっていう感じで打った」と滑りながらも右足を振り切ると、相手DFに当たってゴールに吸い込まれた。

 今季はプロ初ゴールを含む、3ゴール目。「後ろを見たら誰も付いてきていなかったけど、日産スタジアムでいろいろな選手がゴールしてきたのを自分も見て育ってきて、いつかここで決めたいと思っていた」。遠藤は右手は天高く突き上げ、一目散にゴール裏へ向かった。そして、力強くガッツポーズを決めた。

「三ツ沢だったり、吹田では決めたけど、日産では決めていなかったので、こういう大事な試合で、しかも鹿島相手に決められたことは素直にうれしいし、喜べるかな」

 実は、遠藤のこのゴール、得点者が二転三転していた。ゴール直後には遠藤のゴールとされたが、その後、ヒーローインタビュー時にはオウンゴールに変更。これを聞かされた遠藤は、ショックで苦笑いを浮かべた。その時のことを聞かれると、「焦った。一ミリもそんなことを思っていなかったので、OGなんだ……って。あんまり喜べないじゃんって、ドギマギしました(苦笑)」と振り返った。その後、再度訂正され、公式記録では晴れて遠藤のゴールになった。

 ここ最近は、立て続けに負傷離脱した金井貢史、松原健に代わり右サイドバックを務めていたが、「サイドハーフで出るためにサイドバックでやってきたつもりだし、それが糧になると思ってやっていた」と久々のサイドハーフでの出場に、内なる思いをぶつけた。「それで結果を残さなかったら、次はないかなと思っていたので、素直に喜べるかな」。遠藤が一つひとつ着実に階段を上がっていく。

【ライターコラムfrom横浜FM】下平匠が見た“新たな景色”… フォア・ザ・チームの精神で首位撃破に貢献 | サッカーキング

 下平匠の眼前には、異なる景色が広がっていた。いつも通り左足でボールを持っているのに、タッチラインが左側ではなく右側にある。普段と左右が逆転した位置でのプレーは、自然とは言えなかった。

 明治安田生命J1リーグ第30節・鹿島アントラーズ戦で今季初先発を飾った背番号23。しかしスタートポジションは左サイドバックではなく、金井貢史と松原健の負傷離脱によって空席となった右サイドバックだった。Jリーグでほとんどお目にかかれない“左利きの右サイドバック”が誕生した。

 ファーストタッチは予定通り利き足の左足だった。味方からのパスを左足でトラップし、左足でさばく。「(右足で)トラップくらいはする」と話していた言葉を自ら欺き、できる限り左足でプレーすることを選んだ。

 しかし右足を使わざるをえない場面も。相手選手が下平かから見て左側からプレッシャーをかけてきた場合は、右足でのキックを選択しなければならない。少し窮屈そうになりながら、渋々と右足でプレーする姿が印象的だ。

 懸念された攻撃面だが、結果的にオーバーラップする機会はほとんどなかった。「サイドハーフの選手を追い越したのは2回くらい。クロスを上げる場面は一度もなかった」と振り返ったように、試合全体を通して守備の時間が長かった。下平が攻撃に出るチャンスはほぼ皆無だった。

 もっとも、これは想定していた展開である。思い切った起用に踏み切ったエリク・モンバエルツ監督はその証左として「右サイドの攻撃は十分ではなかったが、そこまで(下平)匠に求めていない。彼は期待していたプレーをやってくれた。主に守備面でポジショニングとインテリジェンスを生かしてチームに貢献してくれた」と称賛を惜しまなかった。

 この試合、横浜F・マリノスは首位の鹿島を3-2で撃破し、3位に順位を上げた。下平にとっては遅すぎた今季初先発だが、不慣れなポジションでも経験値の高さを生かして堅実なプレーを見せた。苦しい台所事情のチームを助ける役目を果たした。

 それでも本人に笑顔はない。「(右サイドバックを)できたというよりは、こなしただけ」とつぶやき「リスクを冒さず、最低限のことをやっただけ」と表情を崩さず言う。そこには、左サイドバックを本職とする男のプライドがにじみ出ていた。

 ピッチに立てば、チームのためにプレーするのは当然のこと。それが本来のポジションでなかったとしても、与えられた役割を懸命にこなすことで貢献する。鹿島戦で見せた下平のプレーは、フォア・ザ・チームの象徴である。

 一方で、自身が見せたいプレーと役割は、大きく異なる。だから複雑な思いが去来しても不思議ではない。パフォーマンスに満足できるはずがなく、手応えも残らない。試合後は「もっと試合に出たい。それだけ」と言い残した。

 終盤に入り、横浜FMはケガ人に悩まされている。満たされていない左サイドバックの右サイドバックコンバートが再びあるかもしれない。だが、下平は左サイドバックとしての矜持を持ちながらプレーするに違いない。

文=藤井雅彦

サッカーダイジェスト

【J1採点&寸評】横浜 3-2 鹿島|1得点・1アシストのレフティがMOM。3失点の鹿島DF陣は厳しい評価に | サッカーダイジェストWeb※一部抜粋

【チーム採点・寸評】
横浜 7
首位チーム相手に意地を見せた。幸先良く2点を先行した後は終始、押し込まれる展開で、一時は同点に追いつかれる。しかし、途中出場の遠藤が値千金の決勝点。守るべき時と、点を取りに行くべき時のメリハリが効いていて、力強く勝点3を掴み取った。

鹿島 5
2点のビハインドを背負ったが、セットプレー2発で追いつく粘り強さはさすが。ただし、同点とした後はやや押し込まれて、その時間帯に3失点目を献上。攻撃面では分厚いアタックを繰り出したが、サイドからの仕掛けにもうひとつ工夫が欲しかった。

【横浜|採点・寸評】
GK
21 飯倉大樹 6.5
劣勢を強いられる時間が続くなか、最後まで集中を切らさず。81分のL・シルバの強烈なミドルをワンハンドで防ぐなど、いくつかの好セーブでチームを救った。

DF
23 下平 匠 6
左利きだが“右SB”で今季初先発。不慣れなポジションで攻撃も守備も中途半端だったが、身体を張ったシュートブロックで必死に守った。

22 中澤佑二 6.5
流動的な相手に対して粘り強く対応。自らのクリアがラストワンプレーに。中盤やSBとのパス交換も安定していた。

34 ミロシュ・デゲネク 6
スタメン復帰。味方のミスをすかさずフォローし、入ってくるボールにも強さを見せる。2失点は許したが、何度もピンチを潰した。

24 山中亮輔 6
機を見た攻撃参加は良かったが、中村や西、サイドに流れる金崎のケアに追われた。ただ、遠藤の決勝点につながるドリブル突破は見事だった。

MF
8 中町公祐 6
球際の勝負で激しさを見せ、オフ・ザ・ボールではスペースをすかさず埋めるポジショニング。冷静さを保ち、中盤を引き締めた。

5 喜田拓也 6
ミドルパスで攻撃陣を走らせる一方、運動量豊富に駆け回り、ミドルゾーンで奮闘。鹿島の攻撃を遅らせる働きも。

MF
20 マルティノス 5.5(62分OUT)
シンプルだが即効性のあるドリブルで脅威を与える。ただ、ボールが足についていない時もあり、決定的な仕事はできなかった。痛めた両ふくらはぎの状態が心配。

MAN OF THE MATCH
14 天野 純 7
CKで伊藤の先制点をお膳立てし、高い位置でのボール奪取からチーム2点目をゲット。ニアゾーンを突く動き出しも良く、日本代表の昌子とは見応えあるマッチアップ。

33 ダビド・バブンスキー 5.5(65分OUT)
18節・広島戦以来のスタメン。相手のファウルを誘うテクニックを見せ、カットインから良い形を作ったが、ゴールは奪えなかった。

FW
16 伊藤 翔 7(82分OUT)
約5か月ぶりの出場。天野の外巻きのCKに完璧なタイミングで合わせ、勢いをもたらす先制点。プレスバックも手を抜かず、組み立てでも頼りになった。

交代出場
MF
18 遠藤渓太 7(62分IN)
エリア内での鋭い切り返しから、相手のオウンゴールを誘う渾身の一撃。途中から1トップでプレーし、カウンターの起点としても頼りに。大きな勝点3の立役者となった。

MF
6 扇原貴宏 6(65分IN)
苦しい時間帯に、自ら持ち上がり、追ってくる相手を巧みな身のこなしでかわしながら、最後はファウルをもらう。味方を休ませる、テクニカルかつクレバーなワンプレーだった。

DF
4 栗原勇蔵 -(82分IN)
中澤とデゲネクの間に入り、5バックの中央で強固な壁を形成。経験者らしい仕事ぶりでクローザー役を全うした。

監督
エリク・モンバエルツ 6.5
伊藤のスタメン、遠藤の途中起用が当たり、価値ある勝利に導く。最後は5-4-1の布陣で手堅く守り切った。

【横浜】殊勲の決勝点を挙げた遠藤渓太。“あの選手”の活躍が刺激になって―― | サッカーダイジェストWeb

 点の取り合いとなった鹿島との一戦。途中出場から勝負を決するゴールをねじ込んだ横浜の遠藤渓太は、実は試合前にある選手のプレーに刺激を受けて決戦に臨んでいた。

「試合前にフロンターレのゲームを見ていて、三好(康児)君がゴールを決めて、頑張っているなと思った。他のチームの若い選手の活躍っていうのはやっぱり、少なからず刺激になっています」

 この日、川崎が広島相手に3-0の完勝を収めた試合(14:03キックオフ)で、三好は前半終了間際にゴールを決めている。同世代のアタッカーの活躍に負けまいと、トリコロールの18番も高いモチベーションでピッチに立ち、首位撃破の立役者となった。

取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

【横浜】遠藤渓太の劇的な決勝点の“伏線”となった68分の失策 | サッカーダイジェストWeb

 勝負を決する遠藤渓太の劇的なゴールには、“伏線”があった。

 2-2で迎えた74分、山中亮輔のスルーパスに反応した遠藤は、最初のタッチで対応に来た山本脩斗の逆をとり、振り向きざまに右足で渾身の一撃をねじ込む。

「あんなFWみたいなターン、自分ではできると思っていなかったんですけど(笑)」(遠藤)

 鮮やかな切り返しだったが、特筆すべきは、パスを受ける前の動き出しの速さだ。

 相手DFよりも先に――。そう強く意識したのは、68分のプレーがあったからだ。

 左サイドから山中が駆け上がる。遠藤は逆サイドからゴール前に入っていく。そこに山中からクロスが供給されるが、遠藤と並走する山本に間一髪でカットされてしまった。

「あれで先に触られたので、次は出足で負けないようにしようと思って」

 改めて映像を見返すと、山中がスルーパスを出すタイミングを見計らっているわずか数秒の間に、遠藤は一瞬のスピードで山本を置き去りにし、ダイアゴナルランで鹿島の最終ラインの背後に飛び出していた。

 一歩遅れた山本は必死に追いかけるも、先述の“FWみたいなターン”に翻弄されて、遠藤のシュートをブロックできなかった。

 試合中でも即座にミスを修正し、相手との駆け引きを制した遠藤が、大きな仕事をやってのけた。

取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

【横浜】鹿島戦勝利の「影のMOM」。細部にこだわるGK飯倉大樹がもたらす安心感 | サッカーダイジェストWeb

 勝利をグッと引き寄せるビッグプレーだった。

 横浜リードの3-2で迎えた81分、ペナルティアーク付近から、レオ・シルバが右足を思い切り右足を振り抜く。放たれたシュートは威力十分。コースも申し分ない。ネットを揺らしてもおかしくない強烈な一撃は、しかし横浜のGK飯倉大樹が伸ばした左手にかすかに触れて軌道が変わり、バーを叩いて大きく上に跳ね上がった。

 飯倉は次のように振り返る。

「後半は押し込まれるシーンが多かったなかで、あの1本を止められたから勝てたとも思う。逆に、押し込まれていたから集中できていた部分はある。相手は人数をかけていたから、いつシュートが来てもいいような準備はできていたし、ああいう場面でも打ってくるだろうなという感じはあった。その感覚と、態勢も含めて、バッチリだった」

 セットプレーから2失点を喫したのは悔やまれるが、21本ものシュートを浴びせられるなか、飯倉は終始、安定感あるセービングを披露。確実なシュートストップだけでなく、クロス対応も盤石で、鹿島の攻撃を何度も寸断した。

 何気ないハイボールの処理も、しっかりとキャッチして事なきを得る。その一つひとつのプレーが、劣勢を強いられて苦しむチームに、ホッと一息つける瞬間と安心感を与えているように見えた。

「それが俺の特長でもあるから。キャッチできるボールはちゃんとキャッチする。簡単に弾かないことがGKとしては大事だし。状況に応じて、しっかりと判断できているのが自分の感覚としてはある」

 時間の使い方も巧みだ。相手が寄せてくるギリギリまで、ボールは足下に置いておく。時間帯、ゲームの流れ、味方の疲労度など様々な情報を精査し、素早くフィードする時もあれば、少しでも時計の針を進めるために、大きく蹴り上げて時間を稼ぐ時もある。

「若いチームだし、ボンバー(中澤佑二)ともいろいろ話しながら、後ろがどっしりと構えるじゃないけど、みんなを落ち着かせられるようにっていう意識は常に持ってやっている。それがこういうゲームで結果につながったのは良かった」

 1得点・1アシストの天野純がこの日のマン・オブ・ザ・マッチならば、トリコロールの不動の守護神は影のMOMだ。

取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

ゲキサカ

0-2から一時同点も…首位鹿島は横浜FMに競り負け、2位川崎Fと勝ち点2差に | ゲキサカ

 首位鹿島アントラーズはアウェーで4位横浜F・マリノスと対戦し、2-3で敗れた。0-2から一時は同点に追いついたが、横浜FMは後半29分に途中出場のMF遠藤渓太が決勝点。2試合ぶりの黒星を喫した鹿島は首位の座こそ守ったが、2位川崎Fとの勝ち点差は「2」に縮まった。

 横浜FMは前節の大宮戦(1-1)から先発5人を変更。FW伊藤翔が5月27日の清水戦(3-1)以来、17試合ぶりに先発し、大宮戦で負傷交代したFWウーゴ・ヴィエイラに代わって1トップに入った。MFダビド・バブンスキーも12試合ぶりの先発で、右サイドバックでは左利きのDF下平匠が今季初先発。DFミロシュ・デゲネクは3試合ぶり、MFマルティノスは2試合ぶりの先発となった。
 鹿島は前節の広島戦(2-0)から先発1人が代わり、出場停止明けのFW金崎夢生が2試合ぶりに先発。MF土居聖真がベンチスタートとなった。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合はいきなり動いた。横浜FMは前半3分、マルティノスのミドルシュートで左CKを獲得すると、MF天野純のキックに伊藤が頭で合わせ、先制点。伊藤の今季初ゴールでリードを奪い、同14分には相手のミスを突いて加点した。

 鹿島は自陣PA近くでバックパスを受けたDF植田直通のトラップが大きくなり、すかさずプレッシャーをかけた天野がボールを奪取。そのままPA内に持ち込み、GKとの1対1から冷静に左足で流し込んだ。

 まさかのミスから2失点目を喫した鹿島だが、2点を追いかけ、怒涛の反撃に出る。前半20分には敵陣で天野の横パスをカットしたMFレアンドロが右足でミドルシュート。同26分には相手PA内でFW金崎夢生が猛然とハイプレスをかけ、相手のクリアミスを誘うと、MFレオ・シルバが右足でシュートを打ったが、いずれも枠を捉えることができなかった。

 鹿島に押し込まれる時間が続く横浜FMだが、体を張ったディフェンスで対抗。鹿島は前半43分、レオ・シルバの左CKから植田がヘディングシュートを放つが、ゴール左へ。それでも、このまま無得点で終わるかと思われた前半アディショナルタイム、レオ・シルバの右CKから金崎が競ったこぼれ球をDF山本脩斗が左足で押し込み、前半のうちに1点を返して折り返した。

 後半も鹿島ペースで試合は進む。後半11分にはFWペドロ・ジュニオールに代えて土居を投入。同13分、金崎のマイナスのパスからレアンドロが決定機を迎えるが、シュートはクロスバーを大きく越える。同15分には金崎が倒れながらゴール前にスルーパスを送り、PA内に土居が走り込んだが、後方からDF山中亮輔がスライディングタックルでボールをカット。土居はファウルをアピールしたが、西村雄一主審はボールへのプレーと判断し、プレーを流した。

 劣勢の横浜FMは後半17分、マルティノスに代えて遠藤、同20分にはバブンスキーに代えてMF扇原貴宏を投入。しかし、直後の後半21分、鹿島はレオ・シルバの右CKから植田がヘディングシュートをゴール右隅に叩き込んだ。植田が前半のミスを帳消しにする3試合ぶり今季3ゴール目となる同点弾。2点差を追いつき、試合を振り出しに戻した。

 2点リードを失った横浜FMだが、気落ちすることなく、勝ち越しゴールを目指す。後半26分の遠藤のシュートはGK曽ヶ端準の好セーブに阻まれたが、同29分、PA手前から山中が絶妙なスルーパス。PA内左に走り込んだ遠藤は反転から山本をかわして右足でシュートを放つと、曽ヶ端の指先をかすめ、カバーに入ったDF昌子源に当たってゴールマウスに吸い込まれた。

 鹿島は後半30分、MF中村充孝に代えてDF伊東幸敏、同35分にはDF西大伍に代えてFW鈴木優磨をピッチに送り込む。同36分、レオ・シルバの強烈な右足ミドルはGK飯倉大樹の左手をかすめてクロスバーに弾かれる。横浜FMは後半37分、伊藤に代えてDF栗原勇蔵を投入。DFの枚数を増やして5バックで守りを固め、遠藤を1トップに残す5-4-1で逃げ切りを図った。

 鹿島の最後の反撃も粘り強く跳ね返し、3-2で競り勝った横浜FMは2試合ぶりの白星。負ければ逆転優勝の可能性は完全に消滅する一戦だったが、直接対決に競り勝って首位・鹿島との勝ち点差を「9」に縮めると、順位も3位に一つ上げることに成功した。

(取材・文 西山紘平)

えっ、オウンゴール?ヒーローインタビューで思わず絶句…遠藤渓太が“二転三転”の日産初ゴール | ゲキサカ

 二転三転の末、自分のゴールと認められた。横浜F・マリノスは2-2で迎えた後半29分、DF山中亮輔のスルーパスからPA内左に走り込んだMF遠藤渓太が鋭い反転でDF山本脩斗をかわし、右足でシュート。GK曽ヶ端準の指先をかすめたボールはDF昌子源に当たってゴールマウスに吸い込まれた。

 最後は昌子に当たってコースが変わっていたとはいえ、昌子が触れていなくてもゴールに入っていたように見えた。得点直後は場内でも遠藤のゴールとアナウンスされたが、その後、オウンゴールに訂正。試合後のヒーローインタビューで「オウンゴールみたいな感じだったけど、日産スタジアムで初ゴールを決められてうれしいです」と満面の笑顔を見せた遠藤だったが、インタビュアーから「残念ながら公式記録ではオウンゴールになりました」と伝えられ、思わず絶句した。

 ただ、最終的に公式記録は遠藤のゴールに“再訂正”。2試合ぶり今季2ゴール目で、正真正銘の日産スタジアム初ゴールとなった。報道陣の待つミックスゾーンに姿を見せた遠藤はヒーローインタビューでの一幕を聞かれ、「へこんだというか、焦った。オウンゴールとか、そんなこと1ミリも思ってなかったし、あんまり喜べないじゃんって」と苦笑い。得点シーンについては「自分でも感覚的にターンした。シュートは打つしかないと思って、(ゴールは見えていなかったけど)このへんだろうなと思って打った」と振り返った。

 9月30日にアウェーで行われたG大阪戦(2-1)でJ1初ゴールを決めた19歳は4月26日にホームで行われたルヴァン杯・新潟戦(4-1)でプロ初得点を記録していたが、このときの会場はニッパツ三ツ沢球技場だった。「いつかここで決めたいと思っていたし、三ツ沢とか吹田では決めていたけど、こういう大事な試合で鹿島相手に決められたことはうれしいし、喜べるかなと思う」と、あらためて“ゴール”の味を噛み締めていた。

(取材・文 西山紘平)

負傷離脱の同僚FWに捧げるゴールパフォ、横浜FM伊藤翔「試合が終わったらLINEが…」 | ゲキサカ

 負傷離脱中の同僚FWに捧げる一発だった。横浜F・マリノスは前半3分、MF天野純の左CKにFW伊藤翔が頭で合わせ、先制点。左ポストに当たってゴールネットを揺らす今季初ゴールに両手を耳に当てるゴールパフォーマンスを披露した。

 FWウーゴ・ヴィエイラが得点の際に見せるパフォーマンス。今季通算10ゴールでチーム内得点王のエースは前節の大宮戦で右膝を負傷し、検査及び治療のためポルトガルに一時帰国した。「ウーゴとは仲も良かったし、ウーゴに届けばいいなと思った」。その思いはしっかり届いていたようで、「試合が終わったらLINEが来ていた。『見てたよ』って」と笑顔で明かした。

 伊藤自身、5月27日の清水戦以来、17試合ぶりの先発だった。清水戦で右太腿裏を肉離れし、長期離脱。「ケガのときにお世話になった人、応援してくれた人に恩返ししていかないといけない。ゴールと勝利を届けられたのは良かった」。1トップで体を張り、守備でも奔走。約5か月ぶりの復活弾で首位撃破の立役者となった。

(取材・文 西山紘平)

ダブルピースに思わず“赤面”…1G1Aの横浜FM天野純「いい年して恥ずかしい」 | ゲキサカ

 ゴール後のダブルピースに思わず“赤面”した。横浜F・マリノスは前半3分、MF天野純の左CKからFW伊藤翔が先制ヘッド。同14分には相手のバックパスに詰めた天野がDF植田直通のトラップが大きくなったところを逃さず、ボールを奪うと、そのままPA内に切れ込み、GKとの1対1から冷静に左足で流し込んだ。

「あそこは試合前からずっと狙っていたポイント。プレスがハマって、GKと1対1になって、冷静に流し込めた」。得点の形には自画自賛の天野だったが、ゴール後のパフォーマンスについて聞かれると、「なんで俺、ピースしたんだろ……」と苦笑い。得点を決めた背番号14は両腕を広げて喜びを表し、右の拳で左胸を叩くと、テレビカメラに向かって両手でピースした。

 テレビ画面で大写しになったまさかのダブルピースに「間違えた。いい年して恥ずかしい。調子に乗っちゃいました」と“後悔”した26歳。チームは2-0から追いつかれながらも後半29分に勝ち越し、3-2で首位・鹿島を撃破した。リーグ戦での鹿島戦勝利は5シーズンぶり。「泥臭い勝利だったけど、4年間勝ってなかった歴史を覆せて良かったし、今日の勝利は優勝を目指すうえでも大きな勝利だと思う」と力説した。

 この試合に負ければ逆転優勝の可能性は完全に消滅する一戦だったが、直接対決に競り勝って首位・鹿島との勝ち点差を「9」に縮めると、順位も一つ上げてACL出場圏内の3位に浮上。殊勲の1ゴール1アシストを記録したレフティーは「鹿島の独走をどこかが止めないといけないと思っていたし、それが自分たちでありたいと思っていた」と胸を張った。

(取材・文 西山紘平)

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横浜F・マリノス 2017マッチレポート | 10月21日 vs 鹿島

こけまりログ

2017/10/20 【スタジアム観戦情報まとめ】2017/10/21(土)19:00 J1リーグ 第30節 横浜F・マリノスvs.鹿島アントラーズ@日産スタジアム

2017/10/21 今週の「横浜駅みなみ西口」のプロモーションポスターまとめ(第30節 鹿島アントラーズ戦)
 
 

今週の他会場など


 
 

 
 

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