今日の横浜F・マリノスの動向が6分5秒ぐらいでわかるWebまとめ「夕刊こけまり」(2025/8/6) #fmarinos


今日の横浜F・マリノスの動向が6分5秒ぐらいでわかるWebまとめ「夕刊こけまり」

(´-`).o0(横浜F・マリノスに角田涼太朗が戻ってきた。)
 
 

アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.今日の練見(れんみ)
3.X(旧Twitter) / Instagramなど
4.Webニュースログ 
 
 

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

2025/08/05 角田 涼太朗選手 完全移籍加入のお知らせ | ニュース | 横浜F・マリノス 公式サイト
(´-`).o0(まとめ記事→[完全移籍での加入を発表]角田 涼太朗(つのだ りょうたろう) @ryotaro_0627 /カーディフ(イングランド2部カーディフ) )

2025/08/06 10/18(土)浦和戦 ホームゲームチケット販売のお知らせ | ニュース | 横浜F・マリノス 公式サイト
(´-`).o0(ホーム側来場者に「フラッグ」を配布とのこと)
 
 

今日の練見(れんみ)

(´-`).o0(トップチームはオフ)
 
 

X(旧Twitter) / Instagramなど


 


 
 

Webニュースログ

2025/08/04 J1で8月9日から適用される「キャプテンオンリー」。マリノス主将・喜田拓也が語った対応策とは? | サッカーダイジェストWeb

— 「ずる賢さは必要」

 J1リーグでは8月9日の25節から、新競技規則としてGKの「8秒ルール」とともに「キャプテンオンリー」が適用される。

「キャプテンオンリー」は、試合中の判定確認の際に、複数の選手による主審への威嚇や取り囲みを防止するために設けられる制度だ。

 主審は必要に応じて、キャプテンや事象に関わった選手に重要な決定の説明を行なう。重要な状況や事象または決定の後は、各チームから主審に話しかけられるのは1人の競技者のみ(通常はキャプテン)となる。

 ただ、透明性を高め、不満や対立の可能性を回避するため、キャプテン以外の選手と主審との通常のやり取りは認められている。

 横浜F・マリノスでキャプテンを務めて7年目の喜田拓也は、どんな時でも冷静かつ紳士的に振る舞う選手として知られている。審判に敬意を持って対応する姿も印象的だ。

 そんなトリコロールの主将は、「キャプテンオンリー」にどう対応していこうとしているのか。「考えていることはあります」と述べた喜田は、さらにこう続けた。

「試合を進めていくなかで僕自身もアジャストしていければいいし、振る舞いや駆け引きの部分だったり、こうしていければなっていうのはあるので、そこも含めて勝負だと思っています。キーパーのところも少し変わるので、(チーム全員で)共通理解を持ちながら、上手く利用していきたい」

 主審と対話する際、キャプテンにはチームメイトを遠ざけるように働きかけるなどの責任が発生する。そういった行動の部分に関して喜田は「いつもとそこまで変わらない」とコメントした一方で、あらゆるシチュエーションを想定しているという。

「自分の周りの状況が変わるので、僕の振る舞いで試合の流れを変えられるだろうし、自分たちの流れに持っていけるようなずる賢さは必要だと思う。

 周囲が(主審と)話せないことがフラストレーションに繋がりかねないこともあるだろうし、そこは蓋を開けてみないと分からない。すべて想定内にできるような準備をしています」

 8月9日の東京ヴェルディ戦で喜田がスタメンに名を連ねた際には、試合中の振る舞いにも注目だ。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

 
 
2025/08/04 急逝から14年…松田直樹の命日に思う横浜F・マリノスの降格危機「残留争いは本当にきつかった…2週間くらいほとんど眠れなかったから」 – Jリーグ – Number Web – ナンバー

 暑い8月がやってくると彼を思い出す。

 日本代表センターバック、松田直樹が急性心筋梗塞によって天国に旅立ってから、はや14年が経つ。

 誰よりも熱く、激しく、その鼓動が観ている者に伝わる伝説的なフットボーラーは今なお人々の記憶に新鮮なまま焼き付いている。

 16年にわたってプレーした横浜F・マリノスの象徴でもあった。命日の8月4日に合わせて2日と3日には日産スタジアムにあるクラブショップにメッセージフラッグ記帳台が設置された。

 今季のマリノスは残留争いの真っただ中にある。1993年にJリーグが開幕して以来、過去一度も降格の経験がない。これまで最大の危機に立たされたのが、24歳の松田が副キャプテンを務めた2001年シーズンであった。

「あのときの残留争いは本当にきつかった。(最終節までの)2週間くらい、ほとんど眠れなかったから」

 松田が当時を振り返って、深くため息をついたことを思い出す。

— 思ったら即行動に移すのが松田だった

 前年の2000年はファーストステージ王者として鹿島アントラーズとのチャンピオンシップに敗れ、リーグ優勝を期したシーズンだった。しかし開幕から5戦勝ちなしでJ開幕以来、初めての最下位となり、その後も浮上できなかったことでクラブはオズワルド・アルディレス監督を解任。暫定的に指揮を執った下條佳明チームディレクターを挟んでセカンドステージからセバスティアン・ラザロニが監督に就任しても低空飛行が続いた。

 チームがどうすればうまくいくか、ばかり考えていた。キャプテンの小村徳男を支えるとともに、いいと思ったら、自分がやらなきゃいけないと思ったら即行動に移すのが松田という人だ。

 ある練習試合でラザロニ監督がミスをしたセンターバックのナザに対して何も指摘しなかった。ナザは指揮官自らの希望で呼び入れた選手であり、お気に入りだからとチームメイトが受け取ってしまえばチームはまとまらないと彼は思った。チームメイトを集合させてから指揮官のほうに向かい、みんなが見ている前で「怒るべきところはみんな平等に怒ってほしい」と要望している。

— ちょっと強引な「髪染め指令」も

 選手だけを集めて、温めていたプランを実行に移したこともあった。1998年のフランスワールドカップで、ルーマニア代表は全員、金髪に染め上げてラウンド16を戦ったことが心に焼きついていた。

「一体感がないとダメだ! みんな髪染めようぜ!」

 ちょっと強引な髪染め指令。マツが言うから、やるしかないか、と反発の声はなかったとか。

 鮮やかな茶髪の者もいれば、ちょっとだけ染めた者もいれば、元のままの選手もいる。バラバラ感もまたどこかマリノスっぽい。それをOKとするのも松田っぽい。一つになろうと、そこに意識を向けることが彼にとっては大事なのだから。呼び掛けていないはずのメディアの番記者までが、スプレーで金髪にしていた。

 行動派の人は、こんなことも新たなルールにしている。試合前のロッカールームで監督、コーチングスタッフに外してもらい、最後は選手だけで心を一つにする時間をつくった。普段はあまり発言しない選手まで試合に対する決意を口にすれば、みんなの体温が上がっていくような感覚を持った。

— 残り2試合で降格圏の15位に

 守護神・川口能活が海外挑戦のため断腸の思いでチームを離れるなか、ヤマザキナビスコカップ(現ルヴァンカップ)を初優勝。これで波に乗るかと思いきや、決勝後は1分け2敗で勝ち点5差あった東京ヴェルディに抜かれ、降格圏の15位に再転落する(2001年は16チーム制)。泣いても笑っても残りは2試合、三ツ沢でのガンバ大阪戦、アウェイでのヴィッセル神戸戦しかない。

 勝負のガンバ大阪戦は先制されながらも中村俊輔、上野良治のゴールでリーグ戦5試合ぶりの勝利をつかみ、この節敗れたヴェルディ、アビスパ福岡を上回って残留圏内の13位にこぎつける。だが最終節のヴィッセル戦は大黒柱の中村が累積警告で出場停止となり、ヴェルディ、アビスパとは勝ち点2差。得失点差では大きく引き離しているとはいえ、負けて両チームが勝てば降格となる。

 そして迎えたヴィッセルとの最終節。中村の代わりに直接FKを託されたドゥトラの一発で先制しながらも、カズに同点ゴールを奪われる。右サイドからのクロスをクリアしきれなかったボールを、波戸康広と松田の間でカズに絶妙のトラップから右足で決められてしまった。一進一退のまま、延長戦へ。このときマリノスサポーターから安堵の声が上がる。アビスパが敗れ、残留が決まった。松田の眠れない日々にピリオドが打たれた。

 この年の9月、松田には大きな悲しみがあった。闘病していた父を亡くした。

 いつも応援してくれていた。中3の頃、群馬に住むまだ全国的に無名だった松田少年が、U―15日本代表候補合宿に初めて招集された。合流前、いつも強気の松田も緊張が解けかった。車で自宅から送ってくれた父から「頑張れよ」と背中を押されたことがどれだけ励みになったか。

— 父との思い出「凄く怒られたことが…」

 マリノスに入ってからも父はいつも試合の結果を日記につけていたという。20歳になって、兄と一緒に初めてお寿司屋さんで酒を酌み交わした。いつも口数は少なかったが、温厚で優しい父だった。

 父との思い出を尋ねると、申し訳なさそうな表情をこちらに向けた。

「一度だけ、凄く怒られたことがあったんだよね。反抗期に入って母親に対して『どうしてオレを産んだんだ』と言ったときに、ガツンとね」

 マリノスの試合を楽しみにしていた父のためにも降格しちゃいけないという思いは、彼のなかに強くあったに違いなかった。

 抱え込んでしまう人だが、周りに弱みを見せる人ではなかった。良かれと思ってあれやこれやと行動に移し、こうと決めたら意地でもやろうとする。松田直樹のほとばしる熱なくして、最大の危機からの脱出はなかった。

 
 
2025/08/06 【Jリーグ】横浜F・マリノス低迷の背景にあるものとは 今季新体制に移行した名門クラブの誤算 | web Sportiva (スポルティーバ)

取材・文●舩木渉

Jリーグ創設前は日産自動車サッカー部として、以降はマリノスとして日本サッカー界をリードしてきた横浜F・マリノス。そんな名門が今季はながらく降格圏に沈み、一時は最下位にも。悩めるトリコロールの問題を、長く密着取材を続ける記者が明かす──。

「マリノス、大丈夫?」

 今年に入ってからサッカー好きの友人や知人に会うたびに、何十回、何百回と同じことを聞かれてきた。その頻度は時とともに増えていったが、答えはいつも同じ。

「大丈夫じゃないから、この順位にいるんだよ」

 横浜F・マリノスは4月下旬にJ1の最下位に転落すると、約3カ月にわたってそこから抜け出せずに苦しんだ。筆者が2017年から同クラブを追いかけるようになってからはもちろん、クラブにとって史上最悪とも言える危機的な状況だ。

 日頃からJリーグを見ていない人々にも、マリノスが日本サッカー界を代表する名門であることは知られている。Jリーグ発足時に加盟した”オリジナル10″のひとつであり、そのなかでも鹿島アントラーズとともに、一度も降格を経験していない稀有な存在でもある。だから、筆者の職業を知っている地元の友達や飲み仲間から──その多くはサッカーにそれほど興味がない──「マリノス、大丈夫?」と聞かれるのだ。そのたびに、事の重大さをより強く実感する。

今季は再びタイトルを狙えるチームを作るべく、強化体制と指導体制を一新してスタートした。久しく不在だった強化責任者として西野努氏がスポーティングダイレクター(SD)に就任し、その西野氏がスティーブ・ホーランド新監督を選任。イングランド代表でギャレス・サウスゲイト監督の右腕を務め、チェルシー時代には数々の名将たちを支えてきた指導者への期待は非常に高かった。

 ホーランド監督が最初に目指したのは「失点を減らすこと」だった。9位フィニッシュだった昨季はリーグで3番目に多い61得点をマークした一方、62失点は下から4番目。J2に降格した3クラブとそう変わらない失点数を記録した守備陣を改善すれば、タイトルを争えるというのが新指揮官の見立てだった。

 西野SDとともに昨年のうちから新天地での挑戦に向けた準備をしてきたホーランド監督は、新システム「3-4-3」の導入を宣言し、シーズンオフの補強や編成もその戦術に合わせて進められてきた。

— ホーランド監督の誤算と低下する求心力

 ところが、蓋を開けてみると理想と現実の大きなギャップが露わになった。ホーランド監督はプレシーズンキャンプ中から丁寧に新システムの落とし込みを進めてきたが、練習試合をやってみると思ったように機能しない。結局、開幕してすぐに、じっくり仕込んできたはずの3-4-3を捨て、昨季までと同じ4-2-3-1へと回帰していくことになる。

 この迷走が、選手からの信頼を損ねる原因のひとつになった。3-4-3の導入によって間違いなく守備への意識は高まり、自陣ゴール前での粘り強さには明らかな改善が見えた。

 一方で”失点を減らすこと”に意識が向きすぎ、肝心の攻撃で正しい方向性を示せずにいた。マリノスの武器だったはずの攻撃力が失われ、守備に奔走するばかりでボールに関わる機会が減った前線の選手は不満を溜めていく。リーグ開幕戦でPKによる1点を決めて以降、ゴールから遠ざかった昨季J1得点王のアンデルソン・ロペスは、公然と不満を口にするようになり、新体制で出場機会が激減した同胞のエウベルとともにモチベーションの低下を隠せなくなっていった。

 なぜチームのバランスが崩れてしまったのか──。ある日の練習後、5年ぶりにマリノスに復帰したGK朴一圭と話していると、彼がポロッとこぼしたことがあった。

「キャンプでやったロアッソ熊本との練習試合で、PKにつながった僕のパスミスがありましたよね。あの後、ロッカーで結構怒られたんですよ。それでチーム内に『あのプレーはダメなんだ』という意識が生まれ、できるだけリスクを冒さないようプレーするようになってしまった気がするんです」

 1月26日に35分×3本で行われた熊本戦の1本目終了間際、1点リードの状況で朴は狭いスペースに速い縦パスを刺した。受け手がそのまま反転できれば一気にチャンスにつながりそうな場面だったが、遠野大弥がコントロールを誤ると、熊本のカウンターを自ら止めようとしてPKを与えてしまう。結局、それを決められて1-1で2本目へと向かうことになった。

 直後のロッカールームでは、ホーランド監督が「勝ちにこだわってほしい。勝ち癖をつけることが重要だ」と選手たちに訴えかけた。朴に対しても「勝っている状況で折り返せたのだから、わざわざ難しい状況を作るのではなく、もっとシビアに判断してほしい」という要求があった。

 指揮官としては、練習試合でも公式戦と同じ水準で勝利にこだわる姿勢を見せて欲しいと伝えたかったのだろう。しかし、実際はプレシーズンだからこそできるはずのトライに意欲的だった選手たちを萎縮させてしまい、影響は長く尾を引くことになる。

— 守備陣にケガ人が続出し、春には降格圏へ

 シーズンが開幕すると、マリノスは上海申花と上海海港を磐石の戦いで破り、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)のリーグステージを順調に突破する。そして公式戦9試合でわずか4失点と、課題だった守備面の改善には一定の成果が出た。ところが、攻撃の停滞感がどうしても拭えない。

 ボールを保持していても効果的に前進できるシーンはほとんど見られず、特にリーグ戦ではまともにシュートを打たせてもらえないまま勝利を逃す試合が続いた。するとACLEで準々決勝進出を決めた3月中旬以降、チームは泥沼にはまっていく。

 ACLEファイナルズ参戦のために、いくつかのリーグ戦が延期や前倒しになって週2試合ペースの連戦に突入すると、ローテーションを確立できなかったことの影響も出始めた。シーズン開幕からほとんど同じメンバーで連戦をこなすなかで、とりわけディフェンスラインに負傷者が続出。疲労によりパフォーマンスが低下した選手も増え、失点がかさんでいった。

 代表ウィーク明けの3月29日に行なわれたJ1第7節ファジアーノ岡山戦からの4試合で2分2敗と低迷し、マリノスはついに降格圏へ転落する。3-3で引き分けた4月9日のJ1第5節延期分・川崎フロンターレ戦では、守備陣をフル稼働で支えていたジェイソン・キニョーネスも負傷交代し、暗雲が立ち込めた。

 いよいよホーランド監督解任か……。そんな空気が生まれつつあったフロンターレ戦直後の4月10日、西野SDが報道陣の取材に応じる機会が設けられた。

 
2025/08/06 【Jリーグ】横浜F・マリノスの苦悩の根深さを分析 相次ぐ指揮官交代、エースの反乱、そして最下位へ… | web Sportiva (スポルティーバ)

 西野努スポーティングダイレクター(SD)はその壇上で、自らが選任した指揮官の進退について問われると、「アタッキングフットボールの体現には、まだ程遠いところにいる」と認めつつも、即座の解任については否定した。

「言葉に対して力がなくなったら終わりだと思っています。監督の言葉に誰も反応しなくなったら、もう終わりなんですよね。なので、そういった時が来たら仕方ないと思いますけど、今はまだ全然そういう状況だとは思っていない。みんなが少しずつ努力することでチームが良くなっていくと思っているので、そこは強調して伝えたいですね」

 だが、すでに求心力は失われていた。ホーランド監督はチェルシーやイングランド代表での実績、経験について雄弁に語ったが、状況を改善するための具体策が一向に出てこない。それでも試合は待ってくれず、プレーすればするだけ状況は悪化していく。チーム内の信頼関係にヒビが入り始め、練習にも重苦しい雰囲気が漂い始めていた。

 そうなれば「解任」も、やむなしだろう。「今はまだ全然そういう状況だとは思っていない」という西野SDの発言から約1週間しか経っていなかった4月18日、マリノスはホーランド監督の解任を正式発表。後任にはアシスタントコーチを務めていたパトリック・キスノーボを据え、正式な監督不在という異例の状態でACLEファイナルズを戦うために、サウジアラビアへ飛ぶことになった。

 もともとホーランド監督に関しては、”監督”としての経験不足が懸念材料として指摘されていた。結果的にそれが最大の弱点であったことは明白で、西野SDも「今年最初のプロジェクトのひとつの失敗と認めざるをえない」と話している。

 確かに経歴は華やかだ。チェルシー時代にはフース・ヒディンクやジョゼ・モウリーニョ、アントニオ・コンテら錚々たる名将の右腕を務め、プレミアリーグやUEFAチャンピオンズリーグでの優勝経験もある。だが、どれだけ深く関わっていようと最終決裁者は常に”監督”であり、”アシスタントコーチ”ではない。ホーランド監督には重要な決断を下した経験が圧倒的に不足していて、それはマリノスの監督としてチームを導くにあたって極めて大きな障害になっていた。

— アンデルソン・ロペスがチームを批判

 さらに言えば、マリノスの監督就任が内定してからの数カ月にわたってJリーグの試合を分析しながらプランを練っていたにもかかわらず、日本サッカーの特徴やトレンドを完全に読み違えていた。報道陣に対して「Jリーグには、ダイレクトなサッカーをしてくるチームが想定より多かった。もっとパスを繋ぐ、”ジャパニーズ・ティキ・タカ”が見られると思っていたのだが……」と漏らしたこともある。

 そうした認識の誤りを、西野SDら周囲のスタッフの働きかけで軌道修正できたのではないかという指摘はもっともだが、チームにおける最終決裁者が監督である以上、全てが聞き入れられるとも限らない。

 プレシーズンで積み上げてきたものがあったはずなのに3バックの導入をあっさり諦めた判断に始まり、一部の選手に負担が偏る選手起用や、個々の特徴に沿わない要求など、優柔不断ぶりが目立ち、ホーランド監督は徐々に信頼を失っていった。

 ただ、監督交代ですぐに状況が好転したわけではない。キスノーボコーチが暫定的に指揮を執った4月20日のJ1第11節浦和レッズ戦は1-3の完敗。試合後にロペスが吠えた。

「4カ月間、何も変わらなかった。監督は代わっても、やり方は変わっておらず、同じ戦術を続けている。前線のブラジル人たちを同時に使うこともなかった。まだ苦しい状況は続くし、やり方を変えずにこのままサウジアラビアに行ったら恥をかくと思う。ズルズルといったら、リーグでも降格してしまう」

 それまでも際どい発言は何度かあったが、副キャプテンも任されている選手が采配を公然と批判したことは、クラブ内で大きな問題に発展した。浦和戦後にはすぐACLEファイナルズを戦うためサウジアラビアへ飛ぶ予定になっていたが、クラブ関係者によれば「恥をかく」など一連のコメントがクラブ内部で問題視され、ロペスを遠征に帯同させるべきではないという意見もあったという。

 最終的には出国前に西野SDとロペスが面談し、言動に対して厳重注意をしたうえでサウジアラビア遠征に帯同させることに。10番を背負うエースストライカーはアル・ナスルとのACLE準々決勝でベンチスタートとなり、後半開始から出場してアシストを記録したが、マリノスは1-4で敗北。悲願のアジア制覇に向けた道は、あっけなく途切れてしまった。

— クラブ史上初、1シーズンに二度目の監督交代

 チーム内に不協和音が鳴り響くなかで、監督交代直後には選手や現場スタッフだけでなく強化部スタッフも全員が参加したミーティングが開かれた。そのなかで、ある選手が「同じようなシチュエーションでの失敗を何度も繰り返して、それが何試合もやってきてまったく改善されないのは、どう考えてもおかしい」と声を上げた。

 今季に入ってから出場機会に恵まれない選手のひとりではあったが、自らの立場に不満があるのではなく、心からチームのことを思っての行動だった。本来ならミーティングの内容などは表に出るものではないが、その選手は「明らかに改善されていないものを提示し続けるのは、僕は違うと思ったので」と筆者に打ち明けてくれた。6月上旬のある日の練習後のことだ。

 ACLEファイナルズから戻った後も、状況は好転しない。暫定指揮官だったキスノーボコーチは監督に昇格したものの、監督交代の前後で公式戦8連敗と負の連鎖を断ち切れずにいた。浦和に敗れたことでマリノスは最下位に転落し、残留圏内の17位との勝ち点差はどんどん開いていく。

 相変わらず攻撃は不発で、ACLEファイナルズ後のリーグ戦3試合は無得点6失点での3連敗。チーム状態がどん底まで沈み込むなか、キスノーボ監督は5月21日のJ1第13節延期分・ヴィッセル神戸戦でスタイルの転換を図った。

 システムこそ同じだが、それまでとは異なり、前線から激しくプレッシャーをかけて、ボールを奪えばロングボールも多用して、効果的な速攻を披露。マリノスは1-2で敗れたものの、縦方向にダイレクトなサッカーを持ち味とする神戸と真正面からやり合い、多くのチャンスを作ったことで改善への確かな手応えを得た。キスノーボ監督も「今夜は今シーズンのベストゲームができた」と満足げだった。

 その後、同じアプローチで戦ったJ1第18節の鹿島アントラーズ戦、同19節のFC町田ゼルビア戦で今季初のリーグ戦連勝を達成。2試合で6得点1失点と課題だった攻撃力を取り戻し、ともに強度の高さを武器とする上位陣から奪った連勝で、浮上のきっかけをつかんだように見えた。先に引用したミーティングでの出来事について聞いたのは、町田に勝って好転の兆しが現れ始めた頃のことだった。

 だが、現実はそう甘くはなかった。6月11日に行なわれた天皇杯2回戦で3カテゴリー下のラインメール青森に内容乏しく0-2で敗れると、再び歯車が狂い始める。そして、続く6月15日のJ1第20節アルビレックス新潟戦を0-1で落とした直後、キスノーボ監督は職を解かれた。

 シーズン中に2度目の監督交代というのは、一度も降格を経験していないマリノスにとって前代未聞の事態。最下位から抜け出せぬまま約2カ月が経過し、一体これからどうなっていくのかと不安ばかりが募っていく。

「マリノス、大丈夫?」という問いにも、「大丈夫じゃないから……とも言っていられないくらいやばい」としか答えられなくなっていた。

 
2025/08/06 【Jリーグ】復活の兆しが見えたマリノス 意を決したOB新監督のもと、浮上のカギは? | web Sportiva (スポルティーバ)

 横浜F・マリノスとのプレシーズンマッチを終えた後、リバプールを代表して報道陣の前に姿を見せた遠藤航は、対戦相手の印象についてこう述べた。

「何で残留争いをしているんだろう?  いいチームだなという印象を受けましたし、うちの選手たちも『誰々がいい選手だね』、『いいチームだね』という話をしていました。Jリーグのレベルも上がっていると思いますけど、リバプールの選手としては負けたくない気持ちがあったので、最終的には勝ててよかったです」

 リスペクトの気持ちのなかに、多少のお世辞も混ざっているだろうが、リバプール陣営がマリノスに対して好印象を持ったのは間違いなさそうだ。植中朝日に先制ゴールを奪われたことで彼らの「負けたくない気持ち」に火がついて、終わってみれば3-1で逆転勝利。力の差は明らかだったとはいえ、マリノスがJリーグで残留争いをしているチームには見えなかったのではないか。

 リバプールのアシスタントコーチを務める元オランダ代表ジョバンニ・ファン・ブロンクホルストも、「何でその順位にいるんだ?」という率直な疑問を旧知の仲である宮市亮にぶつけたという。約3カ月間にわたってJ1の最下位に低迷していたチームは、2度の監督交代を経てようやく浮上のきっかけをつかみつつある。

 ただし振り返れば、6月15日のJ1第20節アルビレックス新潟戦で敗れた後の雰囲気は最悪だった。試合後の記者会見におけるパトリック・キスノーボ監督の発言にも唖然とさせられた。

「前半はあまり無理をせず、相手の圧力をうまくいなせていたと思います。攻め込まれそうな場面でも堅実に守れていて、相手にボールを前進させないという点でアタッカー陣の(プレッシングにおける)働きは良かったですし、守備面で全体的に良いプレーができていたと思います」

 我々は本当に同じ試合を見ていたのだろうか──。プレッシングに狙いは見えたが決して機能したとは言えず、前半だけで二桁のシュートを浴びた。決勝点はスーパーゴールだったが、はっきり言っていつ失点してもおかしくない状況が試合を通して続いた。

 新潟戦にトップ下で先発していた天野純が「ボールの奪いどころがハッキリしなくて、前目の選手たちは守備にエネルギーを使い過ぎてしまった。いざ攻撃になった時にパワーを使い切れなかった」と述べたように、選手たちは溜め込んだフラストレーションを隠せなくなっていた。

— OBの大島秀夫氏ヘッドコーチが監督へ

 同じく残留争いをしていた新潟に屈した直後の6月18日、マリノスは再び監督交代に踏み切った。翌19日、キスノーボ監督を解任し、大島秀夫ヘッドコーチが暫定的にチームの指揮を執ることがクラブから正式発表されたのだ。

 後任人事でも、ひと波乱あった。西野努スポーティングダイレクター(SD)は早い段階から別の候補に一本化して交渉を進め、本人との合意も取り付けていたが、細部の条件面で折り合わず土壇場で破談に。新監督の具体名も一部メディアで報じられていたなかでの招聘の失敗は、低迷するチーム内の混乱を象徴するような出来事になってしまった。

 一方で大島コーチは自らが今季3人目の監督として責任を果たすべく、覚悟を決めていた。暫定的に指揮した6月21日のJ1第21節ファジアーノ岡山戦に0-1で敗れても、クラブや選手たちからの信頼は揺るがず。西野SDからあらためて監督就任の打診を受けた大島コーチは、岡山戦から3日後の6月24日に新監督に就任する。

「マリノスがこういう状況にあってはいけないと思うし、就任にあたってプレッシャーも感じていますけど、とにかくやらなければいけない。自分の全てを投げうってでもクラブのために。選手もそれぞれみんな戦っているので、その想いをしっかりと受け止めて。マリノスファミリーの皆さんも同じ思いでいてくれていると思うので、何とか最後に笑顔でいられるようにやっていきたいです」

 就任会見での言葉の端々からは、決意の強さが感じられた。現役時代に自らの最盛期を過ごし、アカデミーやトップチームのコーチとして長く携わってきたクラブへの愛着も強い。そして、深く関わってきたからこそ、想いだけでなく再建への明確なプランも頭の中に描けていた。

 大島監督は暫定的に指揮した岡山戦の前から、一貫して同じ方針を示してきた。ひとつは「選手、スタッフ、クラブのみんなでひとつになって作り上げること」、そしてもうひとつは「自信を持ってのびのび、アグレッシブに、ポジティブにプレーすること」。これらを原点とし、新たに呼び寄せた信頼するコーチ陣とともに、今後の戦い方を選手たちに示していった。

「もともとマリノスの中にあるDNAや文化、変わらないものがアンジェ(・ポステコグルー元監督)の時からあるはずなので、そこは最低限のベースにしないといけないと思っています。ただ難しい状況ではあるので、そういうところも加味しながら、選手全員がのびのびと躍動感を持ってできる体制をスタッフ全員で作り上げていきたいと思っています」

 岡山戦前にそう語っていたように、まずは「ベース」の再構築が不可欠だった。昨季も含めてうまくいかない時期が長く続くなかで失われていた規律と規範を取り戻すべく、攻守両面における約束事や共通認識を再定義。スタッフ陣はこれを「交通整理」と呼んでいるが、ピッチ上で何をやらなければいけないのか、何をしてはいけないのかを選手たちに細かく伝え、練習で植え付けていった。

— 潮目が変わり始めた横浜ダービー

 大島監督が就任した直後は連戦でじっくりと時間をかけて練習できず、J1第15節延期分のFC東京戦で0-3、続く第22節の湘南戦で1-1のドローと勝ち点3には届かなかったものの、チームの空気は確実に変わっていく。結果が出ないことに対して”気持ち”で片づけがちだった前任者たちとは異なるアプローチに、選手たちも好感触を抱いていた。

 明確に流れが変わったのは、やはり7月5日に行なわれたJ1第24節の横浜FC戦だろう。全てがうまくいったわけではないが、どんなに不格好でも横浜ダービーに勝ち切ったことで、自分たちの取り組みを肯定できるようになった。

 以降はリーグ戦の間隔が空いたことで十分な練習を積むこともでき、7月20日に行なわれたJ1第24節の名古屋グランパス戦で3-0という会心の勝利を収めた。ようやく”選手全員がのびのびと躍動感を持ってプレーできる”マリノスらしさが、ピッチ上のパフォーマンスに戻ってきたようだった。

 1得点1アシストで勝利に大きく貢献したヤン・マテウスも、「すばらしい試合で、しっかりと結果がついてきた。チームにとって良かった試合だったと思います」と、それまでとは見違えるような充実した表情で試合を振り返った。

「ピッチ上で何をすべきかチーム全体がわかっていて、チャンスをしっかりと仕留め、守備でも全員でハードワークできていました。日々やっていることが結果につながってよかったし、そういった姿勢をピッチ上で見せられたことで、自分たちの取り組みは間違っていないと感じられています」

 前線から激しくプレッシャーをかけ、後ろの選手たちはディフェンスラインを高く保ち、全体のコンパクトな陣形を維持する。ボールポゼッションにはこだわらず、攻撃では常にゴールへ向かう縦へのプレーを意識し続ける。

 7月上旬のある日の練習で、指揮官はこう言っていた。

「サッカーを(以前の形に)戻した云々と言われますけど、全てがそうではない。ゴールを決めるためには裏を取らなければいけないし、相手ゴールに迫らなきゃいけないのはサッカーの本質の部分だから、そこは絶対に忘れちゃいけない。だから、どのタイミング、どの時間帯、どういう奪い方というのをしっかりとチームで合わせようとしています。別に自陣からパスを10本、20本つないでゴールを決めたいわけではないんです」

 ボールを保持して攻撃の時間を長くし、相手に攻め込まれる回数を減らすことが重要なのではない。大事なのは、いかに自分たちのチャンスやゴールの回数を増やせるかであり、そのための方法は極論を言えば何だっていい。かつてアンジェ・ポステコグルー監督が根付かせた”アタッキングフットボール”の原則や本質を、大島監督は”交通整理”によって再び呼び起こしたのである。

— 期待できる複数の新戦力が加入

 名古屋戦の勝利で約3カ月ぶりに最下位を脱出し、巻き返しの機運は高まっている。その傍らではフロントがJ1残留を果たすための補強に奔走し、夏の移籍ウィンドーでは多くの新戦力が加入した。3年半にわたって前線を牽引したアンデルソン・ロペスはシンガポールへと旅立ったが、スクアッドの厚みは増したと言えよう。

 いわきFCから加入して名古屋戦でJ1デビュー&初ゴールを挙げた谷村海那は、持ち前のプレーで早くもサポーターの心を掴んだ。「自分は守備でも貢献できる」という言葉のとおり、プレッシングをサボらず、前線でターゲット役にもなってくれるストライカーの存在は貴重だ。

 谷村のライバルになるであろうイスラエル代表FWディーン・デイビッドも、リバプール戦で大きな可能性を感じさせるプレーを披露した。動き出しや動き直しの回数が非常に多く、スペース認知やフィニッシュ精度に長けるため、チームメイトたちとの関係性を築ければ後半戦のキーマンになっていくだろう。

 同じくリバプール戦でデビューを飾ったユーリ・アラウージョも含め、夏の新戦力たちのフィット具合は今後の戦いを大きく左右する。さらに人一倍マリノスへの深い愛情を胸に秘め、誰よりも熱いファイティングスピリットを表現できる角田涼太朗の復帰が決まり、ディフェンスラインの堅牢さも増していくに違いない。

 今季のJ1残留ラインを40〜42ポイントと想定すると、マリノスは残り14試合で20ポイント前後を積み上げなければならない。難しいミッションであることは確かだ。しかし、状況は好転しつつある。

「マリノス、大丈夫?」という質問にも、「大丈夫」と断言はできないが、今なら「いける」と前向きに答えられる。逆襲の準備は整った。トリコロールの戦士たちは自分たちのアイデンティティを信じ、それを進化、そして深化させながら、貪欲に勝利だけを追い求めて突き進む。その先に、残留があると信じて。

(了)

 
 

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