
アンカー(目次)
1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.Jリーグ.jp
3.X(旧Twitter) / Instagram
4.ハイライト動画
5.Webニュースログ
6.今週の他会場など
横浜F・マリノス オフィシャルサイト
明治安田J1 第35節 横浜F・マリノス vs サンフレッチェ広島 試合データ | 横浜F・マリノス 公式サイト
Jリーグ.jp
【公式】横浜FMvs広島の試合結果・データ(明治安田J1リーグ:2025年10月25日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)
└ 入場者数 27,356人
監督コメント
[ 大島 秀夫監督 ]
広島が相手だったので、シンプルな攻防になるとは予想していました。
その中で選手たちが一つひとつの局面や戦いで、体を張って魂を出して戦ったからこそ、得点が生まれたし、相手に点を取らせなかった試合になりました。
あとはセットプレーでまた得点を取れたのは本当に大きかったです。
危ないシーンもありましたが、最後まで失点ゼロで抑えられたのは、スタジアムの全員でゴールを守ったという気持ちです。大きな勝点3になりました。--“非保持”のスタイルの手ごたえを聞かせてください。
いまいる選手のキャラクターやいまの状況を踏まえて、非保持というよりはなるべく相手陣地でサッカーをしたい、自分たちのゴールからボールを遠ざけたい、相手陣地に入るビルドアップのリスクを極力下げたい意図でやっています。
相手陣地に入れば、そこからはアクションを起こしながらポケットを取ってゴールを目指すサッカーは変わりません。
その両方を合わせた戦い方を徹底して勝点を積み上げられているので、そこにはすごく満足しています。--18位・横浜FCが敗れ、残留に一歩前進しました。
今日、勝点3を取ったことで残留に前進はしましたが、まだ何も決まっていません。
これまでと変わらずに一歩ずつ積み上げていく意識を絶対に忘れないようにやっていきたいです。--以前課題に挙げられていた試合の入り方が改善し、2試合連続で15分までに先制点を奪っています。
試合の入りが安定するのに苦労しましたが、先手をとって自分たちの勢いでゲームに入るのはとても重要です。
前節(・浦和戦)もそうでしたが、今日もホームでしたし、アグレッシブに相手陣地でプレッシャーを掛ける姿勢が表れた得点になりました。
本当に大きな1点になりました。
選手コメント
天野 純
--途中出場で1ゴール1アシストと大きな結果を残しました。
PKを取ったシーンは誘った感じで、しっかりと足が引っかかっていたので、ファウルだと確信した中でVARの判定を待っていて、うまく決めることができたと思います。
ジェイソン(キニョーネス)へのアシストは、彼がPKを少し蹴りたそうな顔をしていて、「俺が行くぞ」って蹴ったので、ギブアンドテイクではありませんが、彼にアシストできて良かったと思っています。--どのような流れでPKを蹴ることが決まったのでしょうか。
ジェイソンも練習しているし、なぜかジャン クルードも練習していて、なんか今日もジャンが「蹴りたい」と言ってきましたが、「お前はない」とは言いました(笑)。
--相手GKにコースは読まれていました。
強いシュートを、と思ってはいましたが、PKはそんなに得意じゃありません(笑)。
あと少し芝生が深く、軸足が滑るかなという不安があったので、思い切りは打てなかったのですが、決めることができて良かったです。
角田 涼太朗
ここ数試合、流れの中からやられる場面は少なくなってきていると思います。
それは自分たちDFだけではなく、前線からの守備だったり、コンパクトに陣形を保つことがつながっています。
ただ、結局は自分たちDFがやらせないことが重要になります。
ジェイソン(キニョーネス)だったり、自分やパギくん(朴 一圭)が最後だけはやらせない意識が強いので、それが良い意味で余裕につながっていると感じています。--植中 朝日選手は前節・浦和戦の先制点につながったプレスからのアシストや4点目のゴール、今日のプレスからの得点と活躍しています。先日、「彼が取れば流れが変わる」と言っていましたが、そのとおりになっています。
なんか決めたら決めたで腹が立ちますね(笑)。
でも、浦和戦の1点目の場面で、ボールを奪ってアシストしたところから彼自身の流れが変わったのは確かですし、それがチームにも良い影響を及ぼしたと思います。
もしかすると、数試合前だったら、今日の先制点の場面でシュートを打っていなかったかもしれません。
別に上から言うつもりはありませんが、ここに来てチームの中心選手としての自覚がまた大きくなったと感じています。
ファン・サポーターの方々からの期待も本当に高い。
それは声援やチャントを聞いていれば分かることです。
彼自身も思うところはあったと思いますし、それがようやく形になってきたのは良いことだと思います。--次節・京都戦で勝利した上で18位・横浜FCが引き分け以下だと、残留が決まる状況となりました。
自分たちがやることはこの2試合でもうハッキリしました。
また次節まで少し空きますが、チームの中に落とし込んで精度を上げていきます。
最後はもう誰かのためにやれるか、という気持ちだと思うので、遅いかもしれませんが、その気持ちが強くなってきているからこそ結果につながっていると思います。--次で残留を決めると。
はい。決めたいですね。
X(旧Twitter) / Instagram
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電光石火の先制ゴール⚡️
\前線からプレスをかけてキーパーのミスを誘い #喜田拓也 選手がボールを奪う✨
ペナルティエリア手前でパスを受けた #植中朝日 選手が狙い澄ましたシュートを突き刺し、先制に成功#fmarinos|#Jリーグ pic.twitter.com/nYcS8FGq9d— 横浜F・マリノス【公式】 (@prompt_fmarinos) October 25, 2025
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雨の日産スタジアムに虹をかけた
\ペナルティエリア内で華麗なターンから #天野純 選手がファウルを獲得⚡️
自らキッカーを務め、確実にゴールを決める#fmarinos|#Jリーグ pic.twitter.com/7XK2eTcdKk— 横浜F・マリノス【公式】 (@prompt_fmarinos) October 25, 2025
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クリーンシートに花を添える、2試合連続のゴール⚡️
\#天野純 選手 のCKから #ジェイソンキニョーネス 選手が豪快なヘディングシュートを叩き込み追加点を決める#fmarinos|#Jリーグ pic.twitter.com/aPX5mb1y64— 横浜F・マリノス【公式】 (@prompt_fmarinos) October 25, 2025
3 – 横浜FMは広島戦で3-0の勝利。J1のホームでの同対戦直近7試合のうち、6戦で3ゴールを挙げている。特技。
— OptaJiro (@OptaJiro) October 25, 2025
円陣での発言について、天野選手(黒幕)に真意を問うたところ…
「イノケンは叩かれがちなので、もうちょっとみんな優しくしてあげてほしいなと。ディーンもよくわからない絡みをしてくるので、そこをうまく仲介できればいいかなと思います。弁解できてよかったです」
とのことでした。… https://t.co/LzxrFfbR5Z
— Wataru Funaki 舩木渉 (@watarufunaki) October 25, 2025
ハイライト動画など
ハイライト|J1リーグ第35節|vs サンフレッチェ広島 – YouTube
ネットニュース・Weblog
スポーツニッポン
【記事全文】横浜Mが堅守広島に3発快勝でJ1残留へ大きく前進 植中&キニョーネス2戦連発 敗れた広島は優勝絶望的 – スポニチ Sponichi Annex サッカー
17位の横浜Mがホームで堅守の広島から3得点を奪って快勝し、J1残留へ大きく前進した。
終盤で故障者がかさむ横浜Mはベンチに上限より1人少ない8人、うちGK2人という異例のメンバー構成で臨んだ。前半12分、広島GK大迫敬介の低い弾道の低いキックをMF喜田拓也が拾い、すぐさま前方へパスを送る。受けたMF植中朝日がエリア外から狙いを定めて右足を振り抜くと、GKの手先をかすめるグラウンダーは左ポストに当たりゴールへ。植中の2戦連発、チーム最多の今季6得点目で横浜Mが先制した。
後半21分には広島MF東俊希の左クロスをMF中村草太に押し込まれ同点かと思われたものの、VARでオフサイドと判定されて得点取り消し。後半41分には途中出場のMF天野純がエリア内で倒され、PKを自ら決めてリードを広げた。さらに追加タイムには右CKをDFジェイソン・キニョーネスが頭で叩き込み3点目を挙げ、勝利を決定づけた。
残留争いのライバルとなる18位の横浜FCが柏に敗れたため、残り3試合で横浜Mとの勝ち点差は5に開いた。次節は横浜FCが8日鹿島戦に引き分け以下で、横浜Mが9日京都戦に勝つとJ1残留が決まる。
ACLEから中3日でメンバーを一部入れ替えた広島は、1点を追う後半開始から顔面骨折から復帰したMF田中聡らを投入。同33分からは空中戦に強いDF荒木隼人をFWとして最前線に投入したものの相手の堅守を崩せず。今季ワーストの3失点を喫し、逆転優勝は絶望的となった。
【記事全文】横浜MがJ1残留へ大きく前進 PK獲得に1G1AのMF天野純「途中から出る選手も意思統一できている」 – スポニチ Sponichi Annex サッカー
17位の横浜Mがホームでリーグ最少失点の広島から3得点で快勝し、2連勝でJ1残留へ大きく前進した。大島秀夫監督は「選手が個々の局面で体を張り、魂をしっかり出して戦ったからああいう得点も生まれたし、相手にも取らせなかった。大きな勝ち点3だった」と会心の勝利を喜んだ。
相手にパス成功数や保持率で大きく上回られながらも決定機はほぼ作らせず、敵陣にシンプルに跳ね返すサッカーを貫いた。後半33分から出場し、自ら獲得したPKを含む1得点1アシストと活躍したMF天野純は「やることがはっきりしているし、途中から出る選手も意思統一ができているのはコーチングスタッフのおかげ。徹底してできている」と前節浦和戦(4―0)に続く快勝に手応え。
降格圏との勝ち点差を5に広げ、次節にもJ1残留を決められる状況まで持ち直し「ここで慢心したら足元をすくわれる。また準備期間があるのでしっかりやっていきたい」と表情を引き締めた。
主将のMF喜田拓也は前半12分、相手GK大迫敬介のミスキックを素早く前線に送り、MF植中朝日の先制弾をアシスト。守りでも2試合連続の無失点勝利に導いた。クラブの運命を左右するシーズン終盤戦へ「シンプルに“次勝ちたい”しかない。回りどうこうは関係ない」と変わらない姿勢を強調した。
【記事全文】横浜M 広島に3発快勝で残留前進 1G1AのMF天野「自分に矢印を向けた」 – スポニチ Sponichi Annex サッカー
リーグ最少失点の広島から3発快勝で、J1残留に大きく近づいた。途中出場で終盤のPK獲得から1得点1アシストと活躍したMF天野は「今季あまり力になれず、ふがいないと感じていた。自分に矢印を向けたことでこの結果を得られた」とうなずいた。
3試合を残して降格圏に勝ち点5差とし、次節にも残留が決定する。大島監督は「前進はしたけどまだ何も決まっていない。変わらず一歩ずつ積み上げていく」と表情を引き締めた。
ニッカンスポーツ
【横浜】広島に3-0勝利 J1残留へ大きな勝ち点3 残り3節で18位横浜FCと5差に – J1 : 日刊スポーツ
17位横浜F・マリノスがホームで5位サンフレッチェ広島を3-0で倒し、2連勝を飾った。18位横浜FCが敗れたため、勝ち点差を5に広げ、J1残留に大きく前進した。
横浜が大きな勝ち点3を手にした。前半12分に相手陣でプレスをかけると、ボールを奪い、最後はFW植中朝日(23)が右足を振ってゴール左に仕留めた。相手に押し込まれる展開が続いたが、割り切ったスタイルでしのぎ、前半を1点リードで折り返した。
後半も相手の圧を受ける。サイドを攻略されてピンチを招くと、同25分に井上健太とクルークスを交代。同33分にはクルークスに代えて天野純を投入しする。
すると同38分に天野がペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。自らキッカーを務めて右下に決めて加点した。
同追加タイム1分には天野の右CKにジェイソン・キニョーネスが頭で合わせて3点目。守備陣が耐えて無失点で締めて白星をつかんだ。J1残留を争う横浜FCが柏レイソルに0-2で敗戦したため、残り3試合で勝ち点差は5まで広がった。
スポーツ報知
横浜FM、広島に3―0快勝で早ければ次節にも残留確定へ…18位横浜FCとの勝ち点差「5」に広げる – スポーツ報知
横浜FMがホームで広島と対戦し、3―0で勝利した。
立ち上がりは広島にセットプレーからゴール前に攻め込まれるも決定機は作らせず。すると前半12分。広島GK大迫のキックを高い位置でMF喜田がカットし、ゴール前のMF植中にパス。植中はワンタッチで前向くと、右足ミドルシュートをゴール左へ決めた。VARでオフサイドチェックが入ったが判定は変わらず。植中の2試合連続得点で、貴重な先制点を奪った。
その後も横浜FMは球際激しい守備とDF角田、キニョーネスの強固なセンターバックが強さを発揮してエリア内でチャンスを作らせず。前半終了間際にエリア内で打たれたシュートも、DFキニョーネスが頭でクリア。1―0でリードしたまま前半を折り返した。
前半はシュート1本だった横浜FMは、後半5分にクルークスのFKをDF角田が頭で合わせるも惜しくも枠から外れる。
後半20分過ぎにはDFラインの裏を狙われて、左からのクロスを広島のFW中村に合わせられてネットを揺らされるも、VARでオフサイドの判定に覆り、救われる。
その後もなかなか攻め手を欠いたが、後半37分にMF天野がエリア内で倒されてPKを獲得。このPKを天野がゴール右へ決めて貴重な追加点。さらに後半アディショナルタイムには天野の右CKをDFキニョーネスが頭で完璧に合わせて2戦連続得点で3―0として試合を決めた。
横浜FMは今季3度目の連勝。降格圏の18位横浜FCが柏に敗れたため勝ち点差を「5」に広げ、次節京都に勝利し、横浜FCが鹿島に引き分け以下に終わった場合、J1残留が確定する。
横浜FMリーグ最少失点の広島からシュート5本で3得点…残留へ前進も喜田拓也「大事な勝利だと思いますけど、また次ですね」 – スポーツ報知
横浜FMがホームで広島に3―0で勝利し、J1残留に前進した。
【注目】横浜FC、柏戦で後半に力尽きる…三浦文丈監督「可能性がある限りは…」17位横浜FMとの勝ち点差は5に – スポーツ報知
前半12分に広島GK大迫のキックを高い位置でMF喜田がカットし、ゴール前のMF植中にパス。植中はワンタッチで前向くと、右足ミドルシュートをゴール左へ決めた。VARでオフサイドチェックが入ったが判定は変わらず。植中の2試合連続得点で、貴重な先制点を奪った。前半のシュートは、得点につながったこの1本だったが、主将のMF喜田拓也は「もう少し押し込んでシュートを打てれば理想的ですし、それは自分らの中にありますけど、そういう展開もありえるだろうなと思っていたので。ハーフタイムの声もみんなすごく前向きに捉えていましたし、ある程度、下で握られる分には許容しているところはあったので、いかに怖いところに入れさえないかというところと、制限をかけられていた時は蹴らせたり、蹴らせた先でミスを誘えたりしていた。おおよそネガティブではなく前半を終えた」と振り返る。
後半20分過ぎにはDFラインの裏を狙われて、左からのクロスを広島のFW中村に合わせられてネットを揺らされるも、VARでオフサイドの判定に覆り、救われる。すると後半37分にMF天野がエリア内で倒されてPKを獲得。このPKを天野がゴール右へ決めて貴重な追加点。さらに、後半アディショナルタイムには天野の右CKをDFキニョーネスが頭で完璧に合わせて2戦連続得点で3―0として試合を決めた。
割り切ったロングボール主体の攻撃や、DF角田、キニョーネスの2センターバックの強固な守備など、低迷していた時とは違う戦い方で後半戦は復調を遂げた。大島監督が指揮を執ってから戦い方を統一して臨む中、試合リーグ最少失点の広島から前半シュート1本、後半4本の計5本を3ゴールにつなげての勝利は大きな価値がある。喜田も「みんな覚悟を決めていますし、そこのいい悪いではなく、そんな正解はないので、みんながやることがそろってなければどんなものも意味はないので。こういう状況でみんなチームのために頑張りたいと思っているからこそ、こういう結果になると思うし、逆にその状況でそれが出来ないのならピッチに立つ必要はないと思うし。それをしっかり逃げないで全員が表現することがこの先も大事になる」とうなずいた。
この日、降格圏の18位横浜FCが柏に敗れたため勝ち点差を「5」に広げ、次節京都に勝利し、横浜FCが鹿島に引き分け以下に終わった場合、J1残留が確定する。それでも、主将は「大事な勝利だと思いますけど、また次ですね。シンプルに勝ちたいですし、もっともっと勝ちたいですし、その気持ちがないようだったらおかしいと思うので。まずは自分たちが勝つこと。それしか道はないと思うので、そこを目指してまた準備をしたい」と表情を引き締めた。
横浜FMのレジェンドOB中沢佑二氏「喜田がいる限り大丈夫…頑張ってくれる」残留争い続くチームの主将に期待 – スポーツ報知
サッカーJ1横浜FMのOBで元日本代表DF中沢佑二氏が25日、横浜FM―広島戦(日産スタジアム)の試合前に「レジェンドトークショー」を行った。
17年在籍したクラブは、今季開幕から低迷し、残り4試合の時点で残留争いの渦中にいる。名門クラブがかつてない苦境に陥っているが、リーグ連覇(03、04年)に貢献し、18年限りで現役を引退した“ボンバー”は「今やっと少しずつ良くなって、元の姿に戻りつつある。元々、心配はしていない。いる選手もしっかりしているし、まだ喜田がいるから。喜田がいる限り大丈夫だと思っています。キー坊が頑張ってくれる」と、生え抜きでプレーする主将MF喜田に期待を込めた思いを口にした。
中沢氏は喜田のことを高卒1年目から見てきただけに「僕が知っている、キー坊は永遠の18歳だから。高校生くらいから見ているので。今は30(1)だからね。考えられない。すごく成長したんじゃないかなと思います。プレーはもちろん、人間的にも、もともと真面目だけど、それがチームのためにキャプテンシーを発揮できるような選手になったんじゃないかな。頼もしいですよ」と、太鼓判を押した。
主将を中心としたチームは後半戦は復調し、現在残留圏内の17位。広島戦、次節の京都戦に連勝し、横浜FCが2試合で勝ち点1以下の場合は残留が確定する。それだけに、中沢氏も「今シーズンはとにかく残り試合を勝ってもらって、来シーズンにつなげてもらえれば」と話した。
サッカーダイジェスト
前節の浦和戦4ー0に続き、今節は広島に3ー0の横浜FM。リーグ連勝で勝点を37に伸ばし、J1残留へ一歩前進 | サッカーダイジェストWeb
— 植中が右足ミドルで先制ゴール
2025年10月25日、17位の横浜F・マリノスが本拠地の日産スタジアムでサンフレッチェ広島と対戦。横浜FMのスタメンは以下の通りだった。
システムは4−3−3で、GKが朴一圭、DFは加藤蓮、ジェイソン・キニョーネス、角田涼太朗、鈴木冬一、MFが喜田拓也、ジャン・クルード、植中朝日、FWがジョルディ・クルークス、谷村海那、井上健太という顔ぶれだ。
立ち上がりは広島にやや押し込まれたものの、落ち着いて対応。すると、12分、横浜FMが先制する。広島のGK大迫敬介のキックミスに反応した喜田のパスを受けた植中が冷静に右足でミドルを叩き込んだのだ。
この1点で広島の勢いを削いだ横浜は前線からのプレスで守備を安定させ、ゴールを許さなかった。なかでも光ったのは植中の献身ぶりで、地味ながらも広島の攻撃を停滞させる一因になっていた。
1−0で迎えた後半、横浜FMは前半と同じくカウンター重視のサッカーを展開。ロングボールを多用する戦い方で追加点を狙った。
広島にボールを持たれても無理に突っ込まず、引き気味のディフェンスでボール奪取。この日の横浜FMは守備でリズムを作っていた。そして終盤の86分には途中出場した天野純のPKで追加点を奪うと、後半のアディショナルタイムにはジェイソン・キニョーネスのヘッド弾でダメを押して3ー0とした。
いくつか危ないシーンもあったが、前節の浦和レッズ戦(4-0)に続き広島に完封勝利を収めた横浜FM。これでリーグ連勝、勝点を37に伸ばし、J1残留へ一歩前進した。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
「下は見ていない」朴一圭が語る“横浜FCとの勝点5差”の現実「僕はどちらかというと…」【横浜FM】 | サッカーダイジェストWeb
— 京都や鹿島と上位陣との対決を残すが
2025年10月25日、17位の横浜F・マリノスが本拠地の日産スタジアムでサンフレッチェ広島に3−0と完封勝利。12分に植中朝日のミドルで先制すると、終盤の86分に天野純のPKで加点し、後半アディショナルタイム(90+1分)にジェイソン・キニョーネスのヘッド弾でダメを押した。
これで、同日、柏レイソルに0−2と敗れた18位の横浜FCとの勝点差は5に広がった。ラスト3試合で、横浜FMの選手はこの勝点差をどう感じているのか。
36節はアウェーの京都サンガF.C.戦、37節はホームのセレッソ大阪戦、そして最終節は敵地の鹿島アントラーズ戦と考えると、勝点5差も十分ではない。ひとつ負けて、横浜FCが勝てば一気に勝点2差となる可能性もあるので、このタイミングで横浜FMのGK朴一圭に「勝点5差をどう捉えていますか。見方によっては微妙な差に映りますが」と聞いてみた。
彼の答は実にポジティブだった。
「僕はどちらかというと、あまり下は見てなくて。(16位の)名古屋が次に勝つと(残留争いから)抜けるなと。その上に勝点41で2チーム(アビスパ福岡とファジアーノ岡山)が並んでいて、そこまで行きたいなと」
自分たちより「下位のチームは関係ない」というのが、朴のスタンスだ。
「僕たちは勝つしかない。このクラブは勝ち続けないといけないので。ですので、上を見たい」
朴らしい前向きな発言だった。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
広島に3発完勝の横浜FM。角田涼太朗が試合後に数秒間、その場で両手を突き上げた真意「安堵というか、ホッとした気持ちが大きかった」 | サッカーダイジェストWeb
— 12分に先制も、その後は守勢に
冷たい雨が降る中で行なわれたJ1第35節。日産スタジアムでは横浜F・マリノスがサンフレッチェ広島と対戦し、3-0で勝利。試合終了の笛が鳴った時、角田涼太朗はその場で数秒間、両手を上に突き上げて喜びを示した。
34節終了時点で、ギリギリ残留圏内の17位・横浜FMは、降格圏内の18位・横浜FCとの勝点差が2だった。リーグ戦はあと4試合。ホームに迎えるのは5位・広島。ルヴァンカップでは決勝に進出している相手だったが、絶対に勝つんだという想いが強かったはずだ。
「やっぱり試合に勝って嬉しかったです。自分たちは結果にフォーカスするしかないので、まずはその勝利に対する喜びでした」
試合後の心境をそう語った角田は、12分に植中朝日がゴールを決めた時は喜びの輪に加わらず、センターサークル付近でじっと立っていた。86分に天野純が、90+1分にジェイソン・キニョーネスが追加点を奪った時も、背番号22は拍手を送っていたものの、大きなガッツポーズはなかった。
横浜FMは先制に成功したものの、その後は広島に押し込まれる展開で、65分にはVARでオフサイドの判定になったが、ネットを揺らされる場面もあった。守勢に回る時間が長かったからこそ、角田は胸の内も明かす。
「これだけ雨の中で応援してくれるサポーターの人たちがいて、安堵というか、ホッとした気持ちが大きかったのは素直なところです。まだ何も決まっていないですけど、自分たちが勝ち続けることが一番の道なので」
前節の浦和レッズ戦(4-0)に続き、2試合連続でのクリーンシートとなった。トリコロールの最終ラインを統率する26歳は、手応えも口にする。
「守備に対する自信がここ数試合で出てきていると思います。前線からの守備、コンパクトに陣形を保つ、そういったこともありますが、流れのなかでやられる場面が少なくなってきています。ジェイソンだったり、自分だったり、パギ君(朴一圭)だったり、みんなにやらせない意識があるので、良い意味で余裕に繋がっています」
同時刻に行なわれた柏レイソルと横浜FCの一戦は、柏が2-0で勝利。まだ横浜FMの残留が決まったわけではないが、残り3試合で横浜FCとの勝点差は5に広がった。ただ、角田に慢心はない。
「次の試合が大事になります。次はアウェーなので、なんとか結果を残したい」
横浜FMの次節の相手は、優勝争いをする京都サンガF.C.だが、その一戦に勝てば自力で残留が決められる。ここ2試合の良い流れを継続できれば、きっと成し遂げられるはずだ。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
「正直、ピッチ内は結構しんどかった。バタバタしていて…」GK朴一圭が語る“喜田拓也との会話”と広島戦勝利の裏側【横浜FM】 | サッカーダイジェストWeb
— 「今はピッチ内でめっちゃ喋っています」
2025年10月25日、日産スタジアム。横浜F・マリノスがサンフレッチェ広島に1−0とリードして迎えた80分過ぎ、途中出場の天野純が相手に倒されてPKを獲得する。その直後、横浜のGK朴一圭が敵のペナリティエリア付近でキャプテンの喜田拓也と何か話していた。
試合後、会話の中身を尋ねると、朴は以下のように答えてくれた。
「(広島の)荒木(隼人)選手がパワープレー要員で前線に入ってきていて、そこに対して誰がマークするのかという話でした。『リトリートしてロングボールに対応していい』と大島(秀夫)監督に言われたので、僕がキー坊(喜田)に『無理していく必要はない。荒木選手もいて、蹴られてロングボールを入れられるとしんどいから無理だったら2トップをリトリートさせていい』と伝えました」
PKを外した場合も想定して、朴はクロージングの仕方を確認したかったという。
「正直、ピッチ内は結構しんどかった。バタバタしていて、『どうするの?』って自分の中で整理できてなくて。なので、あそこで確認しました」
朴は「ああいうコミュニケーションが取れていることが良い」ともコメントしていた。
「今はピッチ内でめっちゃ喋っています。前期、どれだけ話してなかったんっていうくらい話しています」
結局、広島戦はそのPKも決まって最終的に3-0と勝利。チーム一体となってコミュニケーションを取れていることが、その白星に繋がった。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
譲らなかったPKから生まれたドラマ。「蹴りたそうだった」ジェイソン・キニョーネスに天野純が会心アシスト【横浜FM】 | サッカーダイジェストWeb
— 途中出場で1得点・1アシスト
2025年10月25日に横浜F・マリノスがサンフレッチェ広島を3−0と下した試合で、主役のひとりになったのが横浜FMの天野純だ。
78分、ジョルディ・クルークスに代わってピッチに入った天野は、まず84分に自らPKを獲得。これを冷静に沈めると、後半のアディショナルタイム(90分+1分)にはCKからジェイソン・キニョーネスのヘッド弾をアシストと、1得点・1アシストをマークした。
「PKを取ったシーンは誘った感じもあって、しっかり足に引っ掛かっていたので確信した中でVARを待ちました。上手くPKを決めることができました」(天野)
そのPKについて天野は「ジェイソンがちょっと蹴りたそうな顔をしていた」と秘話を明かしてくれた。
「でも、『俺が行くぞ』と言って。そうした中でギブアンドテイクじゃないですけど、彼にアシストできて良かったです」
譲らなかったPKから生まれたドラマ。「蹴りたそうだった」ジェイソン・キニョーネスに会心のアシストでゴールをプレゼントできたことを天野は素直に喜んでいた。
ちなみに、PKの場面、天野は蹴るコースを「決めていた」。
「ちょっと芝生が深かったので軸足が滑るかもと不安があって、思いっきりは打てませんでしたが、決まって良かったです」
蹴り込んだコースはキッカーから見てゴール右隅。広島のGK大迫敬介に反応されながらもネットに突き刺さった一撃は、文字通り完璧なゴールだった。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
本意のチームスタイルではないが…。2連勝を飾った浦和戦、広島戦で垣間見えた“強かった頃のマリノス”の強み | サッカーダイジェストWeb
— コミュニケーションが増え、ゲームチェンジャーも
横浜F・マリノスは10月25日、J1第35節でサンフレッチェ広島とホームで対戦し、3-0で勝利。6月下旬に大島秀夫監督が就任して以降、2度目の2連勝を飾った。
スティーブ・ホーランド体制でスタートした今季は、開幕からの11戦でわずか1勝。その後を引き継いだパトリック・キスノーボ前監督もチームを立て直せず、指揮した8試合で2勝のみにとどまった。
2022年はリーグ優勝を果たし、翌23年は2位フィニッシュ。“強かった頃のマリノス”は、選手同士がピッチ内でコミュニケーションを取り、状況に応じて改善を図れるのが強みのひとつだった。しかし、今季は低迷が続いた状況もあるはずで、主将・喜田拓也や副将・松原健らが奮闘していたものの、そういったシーンはほとんどなかったように思う。
一方で前節の浦和レッズ戦(4-0)と今節は、コミュニケーションの部分に大きな変化があった。ゲームが止まるたび、選手同士が歩み寄って会話をしていたのだ。朴一圭も次のように話す。
「今はめっちゃ喋っています。前期はどれくらい喋っていなかったのかっていうくらい。みんなが何をしなきゃいけないのかを整理できていて、コーチングスタッフからの要望もちゃんと理解できているから、ディスカッションしながらできています」
“強かった頃のマリノス”は、ゲームチェンジャーの存在も強みだった。水沼宏太(現ニューカッスル・ジェッツ/オーストラリア)や宮市亮、山根陸ら途中出場の選手たちが、チームの攻守のギアを1段階上げる役割を担っていた。
低迷が続いていた今季は、その存在がいなかった。だが、浦和戦では65分からピッチに立った天野純、ディーン・デイビット、ユーリ・アラウージョが、前線からのハイプレスで高い守備強度を保った。
そして広島戦も、78分から出場した天野がチームの攻撃を活性化。自身も1ゴール・1アシストと結果を残した。
なぜ途中から投入された選手が、力を発揮できるようになったのか。朴はゲームチェンジャーの存在を「僕もめちゃくちゃ感じています」と語ったうえで、「チームとしてやらなきゃいけないことがはっきりしているので、途中から入る選手もやりやすいと思います」と述べる。
天野も「チームとしてやることがはっきりしているし、途中で出た選手も意思統一できている」とコメント。井上健太や鈴木冬一も口を揃えていた。
ボール保持ではなく、ロングボール主体の非保持のやり方は、横浜FMの本意のチームスタイルではないだろう。そうしたなかで直近の2試合は、“強かった頃のマリノス”の強みが垣間見えた。もちろんその頃のチームに戻るのではなく、進化していかなければならないが、広島戦の試合後のヒーローインタビューで植中朝日が「今はどこのチームよりも強い自信がある」と言っていたことに頷ける2連勝だった。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
ゲキサカ
横浜FM、J1残留に大きく前進!! シーズン佳境の4-0→3-0連勝で降格圏と勝ち点5差に | ゲキサカ
J1リーグは25日、第35節を各地で行い、横浜F・マリノスがサンフレッチェ広島を3-0で破った。横浜FMは残留争いが佳境となった最終盤に4-0、3-0という大差で2試合連続の完封勝利。今節は18位の横浜FCが柏に敗れたため、残り3試合で両者の勝ち点差は5に広がり、17位の横浜FMがJ1残留に大きく前進した。
横浜FMは前節・浦和戦(◯4-0)の大勝で降格圏18位との勝ち点差を2ポイントに広げていた中での一戦。MFジャン・クルードが3試合ぶりに先発復帰した。対する広島は首位と勝ち点7差、ACLE出場圏2位と同4差。ACLEの蔚山HD戦(●0-1)から中3日の連戦でMF越道草太が今季2度目の先発を飾り、DF山崎大地とMF菅大輝が3試合ぶりに先発した。
試合はボールが行ったり来たりの展開が続くなか、前半12分に動いた。広島はDFキム・ジュソンからのバックパスをGK大迫敬介が縦に差し込むと、これを横浜FMのMF喜田拓也がカット。すかさずパスを縦に出してFW植中朝日が受け、振り向きざまに右足で狙い、左ポストに当てながらねじ込んだ。
その後はビハインドとなった広島が一方的にボールを握り、ゆっくりと前進を試みる展開が続くが、横浜FMの守備陣も危なげない対応を続ける。前半45分には左から縦突破をすると見せかけ、カットインした菅が右足で狙ったが、これはDFジェイソン・キニョーネスがヘディングでブロック。ボール保持率30%でシュート1本の横浜FMが1-0リードで前半を終えた。
広島は後半開始時、菅、越道、FWヴァレール・ジェルマンに代わってFW中村草太、
MF中野就斗、MF田中聡を投入。田中は今月12日のルヴァン杯準決勝で顔面骨折の大ケガを負っていた中、フェイスガードを着けての出場となった。その後は再び広島がロングボールを使うようになり、前半序盤同様の行ったり来たりの展開となった。広島はさらに後半13分、ボランチ起用のDF塩谷司とFW加藤陸次樹に代わってMF東俊希とFW木下康介を投入。直後の同14分には右サイドを攻め上がった中野のクロスに左ウイングバックの中村が反応し、ボレーシュートを放ったが、GK朴一圭の正面を突くと、同18分には中野のロングスローからDFキム・ジュソンが頭で狙うも、枠を外れた。
なおも攻める広島は後半21分、右サイドを崩して左に展開すると、東が高い位置まで攻め上がり、クロスボールに中村が反応。ゴール前で落ち着いて押し込んだ。だが、そこでVARが介入。中村の位置がオフサイドだったことが確認され、ゴールは認められなかった。
それでも広島は主導権を失わず、後半28分には中村がゴール左斜め前でファウルを受け、FKを獲得すると、東のキックに中野が頭で合わせて左ポストを叩く。そして同34分、広島は脳震盪交代によって追加された交代枠を使い、FWジャーメイン良に代わってDF荒木隼人を最前線に投入した。
ところが後半38分、広島は荒木を有効に使えないままロングボールのミスを繰り返すと、カウンターから左サイドの侵入を許し、田中がMF天野純を倒してPKを献上。天野がこれを決めて横浜FMが2-0とした。さらに横浜FMは同アディショナルタイム1分、天野の右CKからキニョーネスが決めて3-0。劣勢を耐え抜きながら、終盤にたたみかけた。
そのまま試合はタイムアップ。最後まで広島のパワープレーを耐え抜いた横浜FMが鮮やかな連勝でJ1残留に大きく前進した。
(取材・文 竹内達也)
初降格の危機から這い上がってきた横浜FM…ピッチ内外で束ねる主将・喜田拓也の統率術「うるせえと思われてもいい。みんなも聞く耳を持っている」 | ゲキサカ
シーズン中盤まで最下位に沈んでいた名門クラブが、ついにJ1残留争いから大きく這い上がった。横浜F・マリノスは25日、サンフレッチェ広島に3-0で圧勝。前節・浦和戦(◯4-0)に続いて大量得点差での完封勝利を収め、シーズン3試合を残して降格圏18位・横浜FCとの勝ち点差を5ポイントに広げた。
鬼門とみられた大勝後の一戦にも、気の緩みは感じさせなかった。
横浜FMは今季、クラブ史上初のJ2降格がちらつく低迷の中でも2点差以上の完封勝利を4度記録。ところが続いて行われた試合には4試合とも敗れており、大勝による良い流れを持続できないどころか、そこから再び停滞期に突入するというサイクルを続ける形で浮上のきっかけを逃し続けていた。
ところがこの日は立ち上がりから明確な意思統一と高い集中力で上位の広島と対峙。その中心にいたのがピッチ内外でチームを束ねる主将MF喜田拓也の存在だった。
「それ(大勝後の苦戦)にはいろんな要因があるとは思っていましたけど、そこは自分もうまくチームを導ければなとは思っていましたね。ああいうゲームをした後、こうやって佳境に入って、いろんなものがかかってきて、いろんな思いがあるゲームの難しさは容易に想像できたので、入り方だったり、ゲームの進め方というところで成長を見せよう、と。今季は苦しい思いをした試合もあったなか、それを無駄にしないようにと。ただの悔しい試合じゃなく、そこから学んだものも確実にあるので、それすらも成長に繋げたいと思っていたし、それはチームのここにきてのたくましさにも繋がっていると思う。そこは意識していました」(喜田)
立ち上がりはボールが両陣内を行ったり来たりの落ち着かない流れが続いたが、前半12分のワンプレーが大きく勝負を分けた。前線からのプレスで広島にバックパスを出させると、GK大迫敬介の低弾道キックを喜田がカット。すかさず縦パスを出し、そこからFW植中朝日の果敢な先制ゴールが決まった。
「よく朝日が決めてくれたと思いますし、あの時に意識したのは速く出すこと。間髪入れずにつけることは意識しましたね。どうしてもああいうイレギュラーなボールだと、一つタイミングを逃すとオフサイドになってしまったり、チャンスを逃すことになるので、十分にいろんな状況も見えていたし、朝日もいい位置をとってくれていたのでオフサイドはないだろうと、とにかく速くつけることを意識した。彼もそれを感じて、いろんな選択もあったと思うけど、迷わずに最後振ってくれて決めてくれた。僕のアシストどうこうというより、チームを勢いづけてくれた点で意味があったと思う」(喜田)
先制後は広島にボールを握られる時間が大幅に増えたが、ミドルブロックで冷静に対応。前線の植中とFW谷村海那が絶えず相手のパスコースを消すポジショニングを取り続け、サイドにパスを出させる仕事を徹底すると、両サイドハーフのFW井上健太とFWジョルディ・クルークスの上下動、ダブルボランチの喜田とMFジャン・クルードによるカバーリングで危険なシーンを作らせなかった。
こうした外誘導の守り方をさせる場合、相手に逆を突かれて中央に通された時の対応が鍵になるが、そこでも喜田の状況判断力が際立っていた。
「そこが一つポイントでしたね。どこまで食いつくか、食いつかないかのタイミングと使い分けはもちろんともに意識して、(広島は)結構前にパワーをかけてくるチームで人数もかけてくるので、食いつくタイミングと後ろとの連係は常にコミュニケーションを取りながら。もちろん準備しているもの(守り方)もあったけど、そうではないシーンも動きの中では多々あるので逐一喋って、受け渡しなのか、ついていくのか、自分たちが前に出るのか、ステイするのかはみんなでコミュニケーションを取りながらある程度怖さを消せていたのかなと思います」(喜田)
後半10分過ぎからは横浜FMから向かって左サイドで起点を作られ、大きく右サイドに振られる形でピンチを招く場面が続いたが、ギリギリのオフサイドで失点を免れるなど、スコアを動かされることはなかった。
「最後のところを割らせなかったのは自分たちがやってきたことが結果に直結したと思う。もちろんオフサイドのところもあったけど、ライン設定はこだわってやってきたので。オフサイドになるシーンは多かったと思うし、疲れた時こそそういうところをしっかりやろうと練習からコミュニケーションを取ってきたので一つ表れたと思います。突破されたり、最後に危ない局面もあるとは思うけど、その時はシンプルに身体を張ろうと。それも守備のところで共通理解はできていました」(喜田)
オフサイドで失点を免れたシーンではVARチェックの時間を使い、ベンチと話し合いながら修正したのもさすがの統率力だった。その場面では単に危険なエリアを共有するだけでなく、必要なリスク管理の方向性も統一できていた様子。喜田は「あの後のタイミングは攻守ともに少しバタバタするかなと思っていたので、要所を押さえるのもそうだし、どういうプレー選択をするかを話していた。ゲームのポイントとなるところはチームとしてしっかり押さえられたのかなという印象がある」と手応えを語った。
心身ともに極限状態に陥りがちな残留争いという状況下で、こうしたピッチ上のディテールに向き合いながら適切な対応策を打ち続けるのは決して簡単なことではない。それでも喜田によると、苦しみ抜いたシーズン序盤戦の試行錯誤がここでも活かされているのだという。
「それはもう本当にうるさいくらいに言ってますね。もう別にそこでうるせえと思われてもいいし、分かってるよって思われてもいいから。分かっていても言うし、ちゃんとみんなも聞く耳を持っている。僕自身ももちろん周りからの意見を聞く耳を持っている。そういう集団であらねばならない。絶対にここで崩れるな、と。もう崩れたら(これまでと)一緒だ、と。それも声はかけていたので。それもさっきの話ですね。やっぱり学びになっているし、痛い目に遭って、こういうところがポイントだというところをしっかり押し返せていたのもそうだし、2点を追加できたのもそう。みんなの今の取り組みみたいなものを表せているのかなと思います」(喜田)
この日の横浜FMは1-0で守り切って終わるのではなく、同点を狙ってくる相手を押し返し、後半41分からの反転攻勢で2点を追加。上位争いを続けていた例年のような勝ちパターンに持ち込んだのも象徴的だった。
そんなすがすがしい圧勝劇により、横浜FMは2試合7得点0失点での連勝を達成。今節は18位の横浜FCが敗れたため、両者の勝ち点差は5ポイントに広がり、残り3試合でのJ1残留決定に大きく近づいた。
それでも喜田に「残り3試合で勝ち点5差の捉え方」を聞くと、明確な視座の伴った言葉が返ってきた。「どうも捉えていないですね。シンプルに次、勝ちたいしかない。もうそれしかないので。もっとマリノスとして試合に挑んで勝ちたいし、そこに周りどうこうというのは僕には一切関係なくて。その欲しかない。少し期間が空くけど、もう勝つための準備をしたい。そこに甘さ、ぬるさがあるようだったら許さない空気を作りたいし、そうあらなければいけない」(喜田)
次節は2週間後の11月9日、シーズン終盤まで優勝争いを繰り広げる京都サンガF.C.とのアウェーゲーム。同じく鬼門とされていた“中断明け後”の一戦を克服した前々節・浦和戦と同様、準備期間も緩みなくビッグマッチに挑む構えだ。
(取材・文 竹内達也)
「自分でもよく打ったなと」前半1発で仕留めた横浜FM植中朝日、献身プレスも脅威に「やるしかないと2人で話していた」 | ゲキサカ
極度の重圧がかかる残留争いの一戦で、ファーストチャンスを逃さなかった。横浜F・マリノスのFW植中朝日は前半12分、MF喜田拓也からの縦パスを受けて振り向くと、間合いを空けて対応した相手のスキを突いて右足一閃。強烈なシュートを左ポストに当てながらねじ込み、値千金の先制点をもたらした。
ハイスピードな速攻の中でも、的確な状況判断が光った。出し手の喜田は広島GK大迫敬介の鋭い縦パスをカットし、そのままワンタッチで縦パスを差し込んでいたが、その時点で植中は準備万端。相手CBにプレッシングをかけていたため位置関係を把握しており、オフサイドラインに配慮する余裕もあったという。
「(大迫が)蹴った時にもしかしたらこの軌道だったらマイボールになるんじゃないかなというのは少し思ったのでラインをちょっと気にして、ワンタッチでボールが来たのでシュートという判断をした」
植中がゴールに向かって持ち上がった際、相手はリトリート気味の対応をしてきたが、深く攻め込む前に打ち切った。「自分でもよく打ったなとは思うけど、自分がそう思うということは相手も予想していなかったかもしれない。大迫選手から決められたことも自信になる」。意表を突いたタイミングのシュートで日本代表GKの牙城を破った。
結果的に前半の横浜FMはこのシュート1本のみ。ボール保持率は30%にとどまっていたが、危険なシーンは作られておらず、後半を迎えるにあたっても精神的に優位に立てる先制点となった。
「(広島)堅いチームだというのは分析していた。シュートは1本だけどそれで1-0ならこちらとしては理想的な展開だと思っていたし、相手もACLの権利や優勝争いもかかっているので、焦るのは向こうだと思っていた。その意味で最初の先制点を自分が取れたのはチームに良い影響を与えられたと思うのですごく嬉しい」
試合を通じて広島にボールを持たれる時間帯が続いたが、植中はFW谷村海那とのコンビでファーストプレスにも奔走。中盤へのパスコースを背中で消しつつ、パスコースをサイドに制限させる献身的かつ効果的な追い方が脅威となった。
「自分たちがやるしかないというのは2人で話していた。今日はロッカーも横で、前半が終わった時にさすがにキツいなと話していた(笑)」。前半の一方的な守勢にはそう苦笑いを見せた植中だが、「それはスタッフにも『これはキツすぎます』と伝えて、違うハメ方も用意してくれていた」と後半の修正にも手応え。「自分たちもスタッフに伝えることができているので良い関係。チームとしてのまとまりが良いかなと思う」と充実感を口にしていた。
(取材・文 竹内達也)
サッカーマガジンWEB
横浜FMがまたもゴールラッシュ! 集中守備&天野純1G1Aなどで3-0! 広島はまたも攻めあぐね…◎J1第35節 – サッカーマガジンWEB
— 広島のゴールはオフサイド…
12分、植中朝日が蹴り込んだ横浜F・マリノスの先制ゴールが、試合の流れを決めた。
このゴールももともと、横浜FMがロングパスで押し込んでから、サンフレッチェ広島が収めたもののGK大迫敬介のパスが味方につながらず、喜田拓也が縦に差し込んで植中が決めたもの。残留に向けて勝ち点を奪い取るために、前に前にとボールを送り込むトリコロールの「変性」がもたらしたものだ。
リードしてもその戦い方は変えなかったが、大きなパスは確実性が下がるから広島が回収しやすく、ボールはほとんど広島の足元に戻ってくる。そうなれば、広島が次々とボールを回して押し込んでいく。
ただ、そこから先に工夫がない。ボールを走らせるものの、距離もスピードも変化がなく、ダイナミックな動きがないから守備時に4-4-2で構える横浜FMを崩せない。チャンスと言えば、45分に右からのサイドチェンジから左ワイドの菅大輝が切り返して放ったシュートぐらいだった。
だから、広島がメンバーをがらりと変えるのももっともだった。後半開始から中野就斗、中村草太、田中聡を、58分には木下康介と東俊希を投入して、一気にゴールへのパワーを強めた。
それが効果を発揮したのが66分だ。右からの斜めのパスを受けた木下が左のオープンスペースへ展開、東が折り返して中村がプッシュしてゴールネットを揺らした。理想的な展開でついに同点、と思われたが、VARチェックの結果、中村の位置がオフサイドでゴールは認められなかった。
そんな広島の攻撃に耐えた横浜FMに、ビッグチャンスは巡ってきた。83分、ペナルティーエリア右で天野純が田中に倒されてPKを獲得。天野が自ら力を込めて左足で蹴ったボールはゴール右下に突き刺さって、86分に横浜FMが貴重な貴重な追加点を手に入れた。
90+1分には、天野の右CKをジェイソン・キニョーネスがヘッドでたたき込み、勝利を確実にする追加点。このまま3-0で逃げ切った横浜FMが7月以来となる連勝を決めて、残留へまた一歩進んだ。
広島はこれで公式戦3試合ノーゴール。攻撃陣の個の能力がゴールに結びつかない苦しい時期を迎えている。
【横浜FM】天野純が5分で大仕事! PKゲットは「誘ったところもあった」。でも改めて締め直す「安心していたら足をすくわれる」- サッカーマガジンWEB
— 「時代は流れていく」
天野純が「最初の5分」で大きな大きな仕事をやってのけた。
78分にジョルディ・クルークスに代わってピッチに飛び出すと、その5分後のことだ。ペナルティーエリア右角付近でパスを受け、ボールを立ち足の後ろに通すテクニックを見せてターンするところで田中聡に足をかけられて、PKを獲得したのだ。
狙い通りだった。
「PKを取ったシーンに関しては、誘った感じはあるし、しっかり足が引っかかってたのでファウルだと確信していました」
自分で蹴ると仲間に宣言し、自慢の左足でゴール右下にずばりと差し込んだ。
「ちょっと芝生が深かったので、滑るかもと不安があって、思いきりは打てなかったんです」と明かすが、あのコースにあの強さで蹴り込むことは「もう決めていました」と迷いはなかった。日本代表GK大迫敬介にコースを読まれたものの、スピードに乗ったボールは触られることもなくゴールネットを揺らした。「PKはそんなに得意じゃないんで、決まってよかったです」と安堵の笑みを浮かべた。
これで終わらなかった。2-0とするこの重要なゴールを決めたあと、90+1分にはアシストだ。右CKを中央に送り、ジェイソン・キニョーネスの頭にピタリと合わせて、ダメ押しゴールを導いた。
実はPKのシーンではキニョーネスも蹴りたいそぶりを見せていたのだが、天野が意志を貫いた。だから、このアシストが「返礼」になった。
「ジェイソンがPKを蹴りたそうな顔をしてましたけど、オレがいく、って決めました。そういった中で、ギブアンドテイクじゃないですけど、彼にアシストできてよかったなと思ってます」
こうして、残留へ向けて大きな勝ち点3をその左足による1ゴール1アシストでもたらした。
ただ、ここまでの自身のパフォーマンスに納得できていない。29試合に出場しているものの、先発はおよそ3分の1となる10試合。チームは残留争いに巻き込まれ、天野自身もゴールは2、アシストは1と苦しんだ。
「個人的には今シーズンを通してあまりチームの力になれていないと痛感していますし、このチームを引っ張っていかないといけない年齢で、この立場で、本当に不甲斐ないと個人的には思っていました。そういった中で、しっかり自分に矢印を向けたことで、こういう結果を得られたと感じています」
残りは3試合で、次節にも残留を確定できる状況になった。
「もう後がないというか、個人個人のサッカー人生もかかってると思いますし、そういった中でしっかりと一人ひとりが危機感を持ってやれているところがいまは本当にいい。コーチングスタッフも分かりやすいものを提示してくれていて、本来の自分たちの姿ではないとは思いますけど、これも新しい姿じゃないですけど、時代は流れていくので、そこに合わせられていると思います」
残留のために、旗印だった「アタッキングフットボール」を一度、封印した。相手陣内に長いボールを蹴り込んで押し込んでいく、いわば「キック・アンド・ラッシュ」にも似た戦い方に集中した。その結果、前節の浦和レッズ戦では4-0、この広島戦は3-0。大量得点に無失点と、結果が出ている。
「でも、ここで安心していたら足をすくわれると思うし、もう1回、準備の期間があるので、しっかりやっていきたい」
ネジを締め直すのも、34歳の経験豊富な男の大切な役目である。
【横浜FM】自分もだました?植中朝日の先制ゴール。「下じゃなく上を見てやりたい」の思いを形に – サッカーマガジンWEB
— 「ちょっとこれはきつすぎますよ」
チームを勢いに乗せる先制ゴールは、自分だけの手柄ではない。
12分、喜田拓也からの縦パスを受けた植中朝日は、ペナルティーリアのライン上あたりから右足を振って、左ポストに当てながらもねじ込んだ。
「プレッシャーをかけた上で自分たちのボールにできて、自分があそこで打ちましたけど、井上(健太)選手が追い越す動きをしてくれたことによって、相手がちょっと下がったんです。いろんな選手が関わったゴールだと思います」
ロングキックで押し込んだあと、プレッシャーに出たところでサンフレッチェ広島のGKの大迫敬介が縦に鋭く渡そうとしたパスが、喜田拓也のもとへ。
「(大迫が)蹴ったときに、もしかしたらこの軌道だったらマイボールになるんじゃないかと思って、(相手のディファンス)ラインを気にしながら、ワンタッチでボールが来て、(井上の)追い越しもあったりしてシュートだと判断しました」
最初はパスを出すつもりだった。
「井上選手が走っていたので出そうかなと思ったんですけど、そこで相手がちょっと早く(スピード)ダウンしたので、そこでもう打ってやろうって」
相手を見て瞬時に判断を変えた。
「自分でもよく打ったなと思いますけど、自分がそう思うということは、相手も予想していなかったかもしれないですし、やっぱり大迫選手から決めることができたのも自信になりました」
敵をだますにはまず味方から、とはよく言われることだが、自分自身もだますような判断ができた。
そして、シュートの技術が何より素晴らしかった。大振りにならないように鋭く振って、ボールをミートした。
「ああいうシーンのシュート練習はしないですけど、多少遠いエリアからでも自分は打てると思っているので」
これが前半でチームの唯一のシュートだった。それを決めきった。
「相手は堅いチームだと分析していたので、シュートは1本でしたけど、それで1-0ならこちらとしては理想的な展開。相手はACLの権利や優勝を争うようなチームなので、焦るのは向こうだと思っていました。そういう意味も含めて、先制点を自分が取れたのはチームにいい影響を与えたと思うので、すごくうれしいです」
ここから広島に主導権を握られ、ボールを追いかけ回すような展開に持ち込まれた。だが、落ち着いて我慢しながら戦えたのは、植中のゴールが心理的な優位性をもたらしたからだ。
ただ、こちらが奪ったボールは早く前に送り届けるから、前線の選手はそこに向かって走らなければならないし、相手に奪われたらすぐに守備に切り替えなければならない。攻めて守って、心身ともにスタミナを次々に削られていくようなタフな展開になった。
「自分たちがもうやるしかないっていうのは(谷村海那と)2人で話しています。ただ、前半が終わったときはさすがにきついな、と話をして、スタッフにも伝えたんです。ちょっとこれはきつすぎますよって。でも、違う(守備の)はめ方も用意してくれていました。そういうことをスタッフにもちゃんと伝えることができているので、チームとしてのまとまりはいいと思います」
ネガティブな内容だとしても、正確な情報を伝えてチームで共有することで、解決への可能性は高まっていく。しんどいことをしんどいと言えるそんな正しい空気感が、残留を求めるチームに生まれている。
植中はこれで2戦連発。残り3試合でも、残留のために当然狙っていく。
ただし、「でも」と続ける。
「残留はもちろん大事なことですけど、上も迫ってるので、一つでも上の順位でフィニッシュできるように自分たちがやるだけだと思っています。下じゃなく上を見てやりたい。あとは優勝争いをかき回してやろうかなと」
Goal.com
17位の横浜FMが残留へ大きな勝ち点3! 広島に3-0で快勝、7月以来のリーグ連勝に | Goal.com 日本
明治安田J1リーグ第35節の横浜F・マリノス対サンフレッチェ広島が25日に日産スタジアムで開催された。
ここまで勝ち点34で17位と苦しむ横浜FMと、同59で5位につける広島が対戦。試合は12分に横浜FMが動かす。ボックス右手前で喜田拓也から縦パスを受けた植中朝日が前を向いて右足を振る。ファーを狙った鋭いシュートがゴール左内側を叩いてネットを揺らし、植中の今季6ゴール目で横浜FMが先手を取った。
ハーフタイムにかけては広島が70%を超えるボール保持率で横浜FMを押し込む。しかし、横浜FMの守備をなかなか崩すことができず。枠内シュート1本にとどまった横浜FMが1点リードしたまま試合を折り返す。
迎えた後半も前半と同様に、広島がボールを保持して前に出ていく。その広島は67分、ボックス左に抜けた東俊希の折り返しを正面で合わせた中村草太がネットを揺らす。だが、VAR判定の結果、中村がわずかにオフサイドとなり、これは取り消しとなる。
すると、横浜FMが大きなチャンスを得る。84分、ボックス左でボールを持った途中出場の天野純が田中聡に倒されてPKを獲得。キッカーの天野がこのPKを自ら決めて、スコアを2-0とした。
さらに横浜FMはアディショナルタイム、右CKからニアサイドに飛び込んだキニョーネスがヘディング弾を叩きこみ、3-0で勝利。逆転優勝が絶望的となった広島に対し、7月以来のリーグ連勝を決めた横浜FMが残留に向けて大きな勝ち点3を手にした。
サッカーキング
横浜FMが残留に大きく近づく連勝! 広島を3発撃破、降格圏と勝ち点差「5」に | サッカーキング
2025明治安田J1リーグ第35節が25日に行われ、横浜F・マリノスとサンフレッチェ広島が対戦した。
17位横浜FMは降格圏との勝ち点差を「2」に広げて、難敵との連戦が続くラスト4節に突入。逆転優勝こそ厳しいが一つでも上の順位でシーズンを終えたい広島を『日産スタジアム』に迎え撃った。
試合の均衡が破れたのは12分、横浜FMが相手のミスを活かして先制に成功する。相手GK大迫敬介のパスを引っ掛けて、素早く前線にパスを供給。受けた植中朝日は前を向いてシュートを選択し、正確にゴール左下隅を撃ち抜いた。
追いかける展開となった広島はボールを握る時間が続いたものの、今季を通じて課題の決定力不足に悩まされ、ビハインドで折り返す。ミヒャエル・スキッベ監督はハーフタイムで3枚替えを行い、状況の打破を図る。66分、東俊希のクロスに中村草太が合わせてゴールネットを揺らしたものの、中村がわずかにオフサイドラインを越えていたため、得点はVARによるチェックの末に取り消された。
すると83分、苦しい時間が続いていた横浜FMにチャンスが訪れる。天野純がペナルティエリア内で田中聡のファウルを誘ってPK獲得。天野自らがキッカーを務めると、ゴール右下隅に突き刺してリードを広げる。
そして後半アディショナルタイム1分、横浜FMが勝利を手繰り寄せる3点目を奪う。天野の右コーナーキックにジェイソン・キニョーネスが頭で合わせて押し込んだ。
試合はこのまま終了し、横浜FMは2連勝、広島は8試合ぶり黒星となった。18位横浜FCが今節敗れたことで、横浜FMと残留圏の勝ち点差は「5」に広がった。なお、横浜FMが勝利したことで、最下位のアルビレックス新潟は降格が決まり、19位湘南ベルマーレも26日のアビスパ福岡戦でドロー以下なら残留の可能性が消滅する。
横浜FMの次節は11月9日に行われ、敵地で京都サンガF.C.と対戦。広島は同1日にJリーグYBCルヴァンカップ決勝で柏レイソルと戦った後、同9日のJ1第35節で浦和レッズをホームに迎え撃つ。
2戦連発の植中朝日、“ブラジル人トリオ”移籍が変貌の契機に「自覚が足りなくて勝てなかった状況から今はすごく変わった」 | サッカーキング
10月のインターナショナルマッチウィーク明けの前節・浦和レッズ戦は4-0で快勝。勝ち点を34まで伸ばした17位・横浜F・マリノスは、J1残留争いのライバルである18位・横浜FCとの差を2ポイント差に広げ、一歩リードした状況で25日のサンフレッチェ広島戦を迎えた。
「次まで1週間あるし、準備の段階でスキがあるようだったら足元をすくわれると思う。勘違いしちゃいけないですし、そういう雰囲気があったら、率先して引き締めます」とキャプテン・喜田拓也も語気を強めていたが、ここで連勝できるか否かが史上最大の危機を脱する分岐点になるのは間違いなかった。
こうした中、継続して結果を出さなければいけなかったのが、浦和戦で1ゴール1アシストという目覚ましい働きを見せた植中朝日だ。「マリノスを背負うことは正直、重い。そのプレッシャーを跳ねのけられる力をつけたい」と本人も強調。10月の中断期間に大島秀夫監督のアドバイスを受けながら、自身をブラッシュアップさせていたという。「点を取れない時も『チームのために』という気持ちは持ち続けていた。それが結果的にアシストとゴールになっただけ」とも浦和戦後に話していたが、その献身性と高度な決定力を今回も示し続ける必要があったのだ。
その好機が開始早々の12分にいきなり巡ってくる。前節同様、スタートからハイプレスを仕掛けに行ったマリノスは、味方からバックパスを受けたGK大迫敬介が前に蹴り出したロングボールが甘くなったのを見逃さなかった。これを喜田がカットし、ダイレクトで前線へ。これを受け、巧みなコントロールから右足を振り抜いたのが植中だった。「プレッシャーをかけた上で自分たちのボールにできて、自分が打ちましたけど、井上(健太)選手が追い越してくれる動きをしてくれたことで、相手がちょっと下がったりした。いろんな選手が関わったゴールだと思います」と本人も感謝を口にする。
直後にVAR判定となり、「オフサイドはないだろうと思いましたけど、喜田選手が『ないない』と言っていたので、本当に神頼みしました」と本音を吐露。結果的にゴールが認められ、広島に大きなプレッシャーをかけることができたのだ。
前半のマリノスはこのシュート1本だけ。相手にボールを保持され、守備偏重の戦いを強いられた。それでも、植中ら前線アタッカー陣は献身的なプレスをかけ続けた。そして広島が持ち駒を次々と投入してきた後半もハードワークを怠らず、後半41分に途中出場の天野純がPKを決め切って2−0に。さらに後半アディショナルタイムにはジェイソン・キニョーネスも右CKから3点目を叩き出した。
植中は2点目のPK奪取につながる天野へのパス出しを見せ、3点目もCKを奪取。約100分間に及んだゲームで決して足を止めることなく、3−0の勝利の原動力になったのである。「2試合連続で結果を出せたのは、やっぱり心に余裕ができたことが一番大きかった」と背番号14は神妙な面持ちで言う。「浦和戦の前まではシュートも外してましたし、点が取れてない試合も続いていた。中断期間なんかは、練習試合でサブ組で試合に出たりとかもあったし。自分もその評価が当たり前だとは思いましたけど、結局、試合には使ってもらった。『ここで変えなきゃ』という気持ちがいい方向に向いたのかなと思います」とチームトップの6点目を叩き出した若き点取り屋は改めて力を込めた。
これでマリノスは勝ち点を37に伸ばし、横浜FCとは5差に。11月8日の次節・京都サンガ戦での自力残留に王手をかけた。今季2回の監督交代があり、長期間に渡って最下位に沈んでいた名門は、ついに危機を乗り越える一歩手前まで辿り着いた。苦労の連続だった今季。植中が変貌する大きなきっかけとなったのが、アンでルソン・ロペス、ヤン・マテウス、エウベルの”ブラジル人トリオ”の移籍だったという。
「強力な外国人選手がいた時は、どうしても心のどっかで『あの選手たちに任せよう』という気持ちがありましたね。サポーターも何年もずっと攻撃的なサッカーを見ていたし、点が入らなくても『どっかでケチャドバするだろう』と考えていたと思います。でも、なかなかゴールが決まらない。そのギャップに僕たちも戸惑ってしまったのは確かです。その後、彼らがいなくなって『一人ひとりが今まで以上にやらなきゃ』という気持ちが芽生えた。自覚が足りなくて勝てなかった状況から今はすごく変わったと思います」
その植中自身も「自分が攻撃陣を引っ張らなきゃいけない」という強い責任感をピッチ上で表現するようになった。この2試合の気迫と守備強度、ゴールへの鋭さは本当に凄まじいものがあるのだ。
「今は自分たちで残留だったり、一個上の順位、勝利を手繰り寄せることができる状態にあると思います。最下位に沈んでいた時は『一個ずつ』としか考えられなかったけど、今は名古屋(グランパス)だったり、(ファジアーノ)岡山だったりとそんなに差はない。『残留とか優勝争いをかき乱してやろう』という気持ちもあります」
少し欲も出てきた植中。ここまで強気のマインドを持てるようになったのなら、ラスト3戦は大丈夫だろう。油断は禁物だが、ここで緊張感を切らさずに前へ前へと突き進んでいければ、彼はもっと逞しい点取り屋になれる。11月8日の京都戦も期待して良さそうだ。
取材・文=元川悦子
【写真ギャラリー】2025.10.25 明治安田J1リーグ第35節 横浜F・マリノス 3-0 サンフレッチェ広島 | サッカーキング
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「みんながチームのために頑張りたいと思っているからこその結果」 J1残留を目指す中で横浜FM主将喜田拓也が感じるチームの成長|theWORLD(ザ・ワールド)|世界のあらゆるスポーツを楽しもう!
— 残留まであと一歩
横浜F・マリノスでキャプテンを務めるMF喜田拓也はJ1第35節の広島戦の後、チームの成長について明かした。
マリノスは今シーズン、残留争いに巻き込まれており、苦しいシーズンを送っている。スティーブ ホーランド監督、キスノーボ監督と2人の監督を解任し、現在は6月より大島秀夫監督が3人目の指揮官としてチームの指揮を執っている。
暗いトンネルを抜け出せない時期もあったが、喜田は「今シーズンは苦しい思いをした試合もあった中でそれを無駄にしない。ただの悔しい試合だけじゃなくてそこから学んだことは確実にあるので、それすらも成長に繋げたいと思っていた」と多くのことを学んだ時間でもあったと主張し、「ここにきてのたくましさだったりにも繋がっている」と、現在2連勝を飾るチームに手応えを感じているという。
また悔しい時期を経たチームの成長もキャプテンは感じているようで、「みんなでやることが揃ってなければどんなものでも意味がないし、こういう状況でみんながチームのために頑張りたいと思っているからこそこういう結果になると思う。逆にこの状況でそれができないならピッチに立つ資格はない」と、チーム全員が同じ方向を向いていることが今のマリノスの強みだと語っている。
広島戦では78分から出場し、1ゴール1アシストを記録した天野純も「やることがはっきりしているし、途中から出る選手も意思統一ができている」と話していたが、マリノスはチームとしてのまとまりが出てきているようだ。
次節に残留が決まる可能性があるマリノスだが、喜田は「シンプルに次、勝ちたい。周りどうこうは関係ない」と、あくまでも自分たちの目の前の一戦に集中している。最後にキャプテンは「勝つための準備をしたいし、そこに甘さや緩さがあったら許さない空気をみんなで作りたい」と、気を引き締めた。
Football LAB 〜サッカーをデータで楽しむ〜
横浜F・マリノス 2025 マッチレポート | 10月25日 vs 広島 | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB
SPORTERIA
J1 第35節 横浜FM vs 広島のデータ一覧 | SPORTERIA
こけまりログ
2025/10/24 【スタジアム観戦情報まとめ】2025/10/25(土)14:00KO J1第35節 横浜F・マリノスvs.サンフレッチェ広島F.C@日産スタジアム
2025/10/25 勝点3の味がした。~2025/10/25 サンフレッチェ広島戦前後に食べたもの。
今節の他会場など
Jリーグ – J1日程・結果 リーグ戦 第35節 – スポーツナビ https://t.co/ul1hhigiLN pic.twitter.com/oHRY5j63tr
— ろこ@横浜F・マリノス系ブログ「こけまり」 (@kokemari) October 26, 2025
2025/10/26 【記事全文】浦和サポが応援を“放棄” 監督、選手の反応は?「プレーで示せというのはその通り」 – スポニチ Sponichi Annex サッカー
2025/10/26 【新潟】17位横浜勝ち、J2降格が確定…監督交代でさらに失速、勝ち点は20戦で19→14戦で3 – J1 : 日刊スポーツ
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