アンカー(目次)
1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.Jリーグ.jp
3.X(旧Twitter) / Instagram
4.ハイライト動画
5.Webニュースログ
6.今週の他会場など
横浜F・マリノス オフィシャルサイト
天皇杯 準々決勝 横浜F・マリノス vs レノファ山口FC 試合データ | 横浜F・マリノス 公式サイト
Jリーグ.jp
【公式】横浜FMvs山口の試合結果・データ(天皇杯:2024年9月25日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)
└ 入場者数 6,201人
監督コメント
[ ジョン ハッチンソン監督 ]
山口は戦う姿勢を押し出し、前からのプレスを掛けて本気で戦ってくれました。
前半、山根(陸)の素晴らしいゴールで先制し、失点は見てはいたのですが、何が起きたのかは分かりません。
早い段階で1人退場者を出してしまい、自分たちで自分たちを苦しめてしまいました。
ラッキーなことに相手も退場者を1人出して10人対10人で戦うことになりましたが、久しぶりにインパクトを残してくれた試合になりました。
公式戦4試合に勝てなかった中、勝つことが大事でした。5点を取れて良かったとも思います。
ルヴァンカップとともにベスト4に進むことができました。
Jリーグもありますし、AFCチャンピオンズリーグエリートも残っています。
難しい時期があり、スケジュールもタイトではありますが、自分たちのサッカーを信じて、ピッチ上で表現していくことが大事になります。
クラブに関わるすべての方々にこの勝利を届けたかった。
悔しい思いをしてくださったファン・サポーターが待ち望んだ勝利だと思います。彼らも報われる結果となりました。
次のラウンドに進めて良かったです。--前半、激しいファウルが多かったと思います。ハーフタイムの指示を教えてください。
自分たちにとって、良い挑戦でした。
特に自分が感情的になってしまったのはエウベルが後ろからチャージされた場面です。
あのプレーが退場だと言いたいのではなく、危険だと感じました。感情はコントロールできます。理性を失うと、後手後手になってしまいます。
直近、負けた試合では感情をコントロールしなければなりませんでした。
ハーフタイムには「落ち着いてボールを握った上で自分たちのサッカーに集中し、その上で前の動きを出していこう」と伝えました。
選手コメント
エウベル
個人的にもチームとしても公式戦4連敗は普通のことではありません。
今日のようなカップ戦では結果を残すことだけを考えました。
自分たちのためだけではなく、サポーターのためにも、勝ち以外はないという考えで今日の試合に臨みました。--ほぼボールロストはなく、カットインも縦への突破もスーパーなパフォーマンスだったと思います。
勝たないといけない強い気持ちで入りました。プレーはあれが自分のスタイルです。
その意味ではいつもどおりのプレーを出しただけですが、より結果を残さないといけないという思いの下、幸いスペースもあり、いつも以上のプレーを出せたのかもしれません。
次の試合も応援してもらいたいし、次の試合こそ良い結果を残したいです。--自身2得点を挙げながら大敗したACLEリーグステージ第1節・光州戦で「2ゴールは意味がない」との言葉が印象的でした。今日のゴールの意味合いを教えてください。
ゴールを決めて勝利を得れば、ゴール自体に価値があるし、より喜びが大きくなります。
ゴールも大事ですが、今日のように結果が伴うことが大事です。
これを続けていきます。
山根 陸
--プロ初ゴールの味を教えてください。
遅くなり過ぎました。やっと、という感じですね。--アウトの回転も狙ったのですか?
はい(笑)。--そのゴールシーンを振り返ってください。
たしかセカンドボールを拾って、ジャン(クルード)に預けました。
ジャンも引きつけてから自分に落としてくれて、時間があったので、あとは足を振るだけでした。
ここ数試合情けない試合をしてしまって、自分としても責任を感じる部分が多かった。
そのぶん、今日はもうあとがなく、気持ちを見せるしかなかったので、1つ勝てたことは本当に良かったです。--10人で戦う時間が長かったです。
10人で戦えることは今までも証明してきています。
気持ちは切れていなかったので問題ありませんでした。--2点目の起点にもなりました。
相手があれだけ前から来るというのは相当リスクを負っています。
前には素晴らしい選手がいるので狙い目でしたし、(アシストしたアンデルソン)ロペスに助けられましたね。
X(旧Twitter) / Instagram
\天皇杯 速報中⚽/
前半16分
横浜F・マリノスが先制
0-1#天皇杯 準々決勝#レノファ 山口 vs #横浜F・マリノスhttps://t.co/cQIqU3mAy9#NHK山口 #レノファとともに pic.twitter.com/ENyjMVYTjm— NHK山口放送局 (@nhk_Yamaguchi) September 25, 2024
\天皇杯 速報中⚽/
後半6分
横浜F・マリノスがゴール1-2#レノファ山口 が1点を追う#天皇杯 準々決勝#レノファ 山口 vs #横浜F・マリノスhttps://t.co/cQIqU3mAy9 pic.twitter.com/c4sI18onTr
— NHK山口放送局 (@nhk_Yamaguchi) September 25, 2024
\天皇杯 速報中⚽/
後半26分
横浜F・マリノスがゴール1-3#レノファ山口 が2点を追う#天皇杯 準々決勝#レノファ 山口 vs #横浜F・マリノスhttps://t.co/cQIqU3mAy9 pic.twitter.com/EpY53BE1CB
— NHK山口放送局 (@nhk_Yamaguchi) September 25, 2024
\天皇杯 速報中⚽/
後半32分
横浜F・マリノスがゴール1-4#レノファ山口 が3点を追う#天皇杯 準々決勝#レノファ 山口 vs #横浜F・マリノスhttps://t.co/cQIqU3mAy9 pic.twitter.com/qOAnei2esW
— NHK山口放送局 (@nhk_Yamaguchi) September 25, 2024
\天皇杯 速報中⚽/
後半41分
横浜F・マリノスがゴール1-5#レノファ山口 が4点を追う#天皇杯 準々決勝#レノファ 山口 vs #横浜F・マリノスhttps://t.co/cQIqU3mAy9 pic.twitter.com/tC5rZjtudi
— NHK山口放送局 (@nhk_Yamaguchi) September 25, 2024
天皇杯準々決勝、横浜F・マリノスvsレノファ山口FCの場内アナウンスを担当させていただきました🎤
雨の影響か前半ヒートアップする場面が多く、10人vs10人になる大変な試合の中、後半畳み掛けるようなゴールで準決勝に進出したのは、横浜F・マリノス👏喜田選手のリーダーシップ目の当たりにしました→ pic.twitter.com/o6dhXXr9z5— 小森すみ恵 (@komorisumie) September 25, 2024
サッカー天皇杯準々決勝は #横浜F・マリノス が #レノファ山口FC に5-1で勝利しました。写真は試合後、古巣・横浜マのサポーターにあいさつをする山口の #山瀬功治 選手です。
写真特集→https://t.co/1MIiMLj3KA#天皇杯_横浜FM山口 #fmarinos #天皇杯 pic.twitter.com/oGSqBpgn3s
— 毎日新聞写真部 (@mainichiphoto) September 25, 2024
Xユーザーの山瀬功治さん: 「先日の天皇杯。 試合後の熱い声援とチャント、掲げられた10番のユニフォーム。 自分は本当に恵まれていると心から幸せを感じる瞬間でした。 マリノスサポーターの皆さん本当にありがとうございます。 そしてレノファサポーターの皆さん。 残り6試合チームの為に全力を尽くします。 共に戦いましょう! https://t.co/em5Qqnwb6h」 / X
ハイライト動画など
「横浜F・マリノス×レノファ山口FC」天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会 準々決勝 ハイライト – YouTube
ネットニュース・Weblog
スポーツニッポン
横浜はJ2山口に5―1で勝利!7大会ぶり4強入り 1得点の水沼「ホームで連敗止められたよかった」― スポニチ Sponichi Annex サッカー
天皇杯準々決勝の残り2試合が25日に行われ、横浜はホームでJ2山口を5―1で下し、7大会ぶりの4強入りを決めた。前半16分にMF山根陸(21)の待望のプロ初ゴールで先制。1―1で終えた前半にともに退場者を出し、オープンな展開になった後半に一気に畳みかけて4得点を決めた。
チームは17日の光州(韓国)とのACLE初戦に3―7で敗れ、22日の広島戦も2―6で惨敗。危機的状況の中でJ2相手に意地を見せ、公式戦の連敗も4でストップした。後半14分から出場し、同32分に6―1で大勝した9月4日のルヴァン杯準決勝第1戦の札幌戦に続くゴールを決めたMF水沼宏太(34)は「危ない試合が津血手板ので、4~5点入るまではやっぱり分からない感じだった。お互い退場者を出して、自分たちの求める試合ではなかったかもしれないが、ホームでこうやって連敗を止められたのが良かった」とホッとした表情で振り返った。
横浜 5発で7大会ぶり天皇杯4強 山根がプロ初得点 公式戦の連敗を4で止める― スポニチ Sponichi Annex サッカー
準々決勝の残り2試合が行われ、横浜はホームでJ2山口を5―1で下し、7大会ぶりの4強入りを決めた。ともに退場者を出す荒れた展開の中、1―1の後半6分にFWエウベル(32)が右足で決勝点を決めた。10月27日の準決勝でG大阪と対戦する。鹿島を3―0で破った神戸は京都と対戦する。
大量得点で嫌なムードを払拭した。前半16分にMF山根のプロ初得点で先制。1―1で終えた前半にともに退場者を出し、オープンな展開になった後半に4得点を決めた。17日の光州(韓国)とのACLE初戦に3―7で敗れ、22日の広島戦も2―6で惨敗。J2相手に意地を見せて公式戦の連敗を4で止め、1得点のMF水沼は「みんなが戦った結果、次に勝ち上がることができた」と話した。
ニッカンスポーツ
【天皇杯】横浜ブラジル人トリオの活躍で5発快勝!7年ぶり4強 ルヴァン杯に続く勝ち上がり – 天皇杯 : 日刊スポーツ
横浜F・マリノスがJ2レノファ山口を5-1で下し、準優勝だった2017年大会以来7大会ぶりの4強進出を果たした。前半は違いに退場者を出すなど拮抗(きっこう)した展開だったが、後半にブラジル人トリオのゴールで一挙4点を奪い、突き放した。10月27日の準決勝でガンバ大阪と対戦する。
横浜が先手を取った。前半16分、MFジャン・クルードの横パスを受けたMF山根陸がエリア外からミドルシュートをゴール右隅に決めた。
しかし前半は不安定だった。23分、山口が自陣から大きく前方に縦パスを蹴り込んできた。GK飯倉大樹がエリア外へ出てクリアしようとしたが、勢い良く詰めてきたFW奥山洋平の動きに惑わされ、中途半端なキックでボールを奥山の体に当ててしまう。そのこぼれ球をドリブルで持ち込まれ、無人のゴールに流し込まれた。
1-1となったところで横浜は不運に見舞われる。自陣でのルーズボールを競り合ったジャン・クルードがスライディング。飛び込んできた山口MFサーラット・ユーイェンに足裏を見せてのタックルで倒し、危険なプレーで一発レッドとなった。
10人となった中、同41分には逆に山口も退場者が出た。横浜FW井上健太にパスが渡ったところ、DF沼田圭悟がスライディングタックルを試みたがファウル。2枚目の警告となった。
10人対10人と五分の状況で勝負は後半戦へ。その6分、自陣からのカウンターが決まった。中盤で受けたアンデルソン・ロペスが素早いターンから左前方へスルーパスを送る。FWエウベルが俊足を生かしてGKチェ・ヒョンチャンと1対1となると、冷静にゴール左隅へ流し込んだ。2-1と勝ち越しに成功した。
そして後半25分に追加点が生まれた。FWヤン・マテウスのスルーパスから左サイドから抜け出したMF水沼宏太が持ちこみ、中央へパス。再び受けたヤン・マテウスが押し込み、3-1とリードを広げた。
後半32分には縦パスで右サイドをヤン・マテウスが抜けだし、飛び出してきたGKより先に触り、ゴール前へパス。フリーで走り込んだ水沼がゴールし、さらに1点を追加した。勝利を決定付ける4点目となった。
これで終わらず、後半41分にはA・ロペスもゴールを挙げ、ブラジル人トリオがそろってゴールを決めた。
横浜は守備面は不安定で、後半もミスからピンチを招く場面があったが、持ち前の攻撃力で山口を圧倒。YBCルヴァンカップに続き、天皇杯でも順当に4強へ駒を進めた。
【天皇杯】横浜圧勝で4強入りもハッチンソン監督「自分たちで苦しめた」前半失点&クルード退場 – 天皇杯 : 日刊スポーツ
横浜F・マリノスが後半にブラジル人トリオの活躍で5得点を奪って圧勝した。
直近の公式戦はACLEで光州に3-7、J1で広島に2-6と2試合で13失点という大敗。この日も不安定な前半だった。山根がミドルシュートで先制点を挙げたが、GK飯倉の対応ミスから失点。さらにMFクルードが危険なタックルで一発レッドとなった。相手にも警告2枚で退場者が出たことで救われた。ハッチンソン監督は「自分たちで苦しめた。ただ難しい時期に勝利したことは自信になる」。ルヴァン杯も4強、J1に加えACLEという過密日程。「1つ1つ自分たちを信じて戦っていく」と誓った。
【天皇杯】横浜が山口に5得点大勝、神戸も鹿島に快勝で準決勝へ/準々決勝スコア詳細 – サッカーライブ速報 : 日刊スポーツ
サッカーダイジェスト
前半でレッド二枚、10人対10人の激闘制したのは横浜! 山根陸のプロ初ゴールなど山口を5-1撃破、天皇杯4強進出! | サッカーダイジェストWeb
— 後半に4得点
9月25日に開催された天皇杯の準々決勝で、J1の横浜F・マリノスとJ2のレノファ山口FCが対戦した。
立ち上がりからボールを握って試合を優位に進める横浜が16分に先手を取る。右サイドからの攻撃で押し込み、最後はボックス手前でジャン・クルードの横パスを受けた山根陸が、思い切りの良いミドルシュートを叩き込む。山根はこれが嬉しいプロ初ゴールだ。
ビハインドの山口は23分に追いつく。自陣からのロングフィードを相手GKがクリアミス。ボールを拾った奥山洋平が無人のゴールに流し込んだ。
その後、36分に横浜のクルードが危険なタックルで一発レッド、41分に山口の沼田圭悟が二度目の警告を受け、それぞれ退場処分に。前半は1-1で終える。
10人対10人で迎えた後半、51分に横浜が勝ち越す。カウンター攻撃でアンデルソン・ロペスの縦パスを受けたエウベルが、GKとの1対1を冷静に制してネットを揺らす。
横浜はさらに71分、水沼宏太のアシストからヤン・マテウスが確実にフィニッシュし、77分には水沼も得点。86分にはA・ロペスがダメ押し弾。後半に4ゴールを奪った横浜が5-1で勝利し、ガンバ大阪が待つ準決勝に駒を進めた。
「情けない試合をしてしまったので…」2戦合計“13失点”の横浜が、本来の姿を取り戻し5発大勝。プロ初ゴールの山根陸も安堵「1つ結果が出たのは良かった」【天皇杯】 | サッカーダイジェストWeb
— 「もう振るだけだなと思いました」
力の違いを見せつけた。
J1の横浜F・マリノスは9月25日、天皇杯の準々決勝でJ2のレノファ山口FCと対戦。5-1で圧勝した。
この試合で嬉しいプロ初ゴールを決めたのが山根陸だ。0-0で迎えた16分、ボックス手前でジャン・クルードの横パスを受けると、迷わず右足を振り抜く。強烈なミドルシュートを叩き込んだ。
試合後のフラッシュインタビューで、プロ3年目の21歳は「ジャンが落ち着いて落としてくれたので、もう振るだけだなと思いました」と記念すべき一発を振り返る。
チームは最後まで攻撃の手を緩めなかった。代名詞“アタッキングフットボール”でゴールラッシュ。山根も勝利を噛みしめる。
「光州戦、広島戦、情けない試合をしてしまったので、今日は本当に勝つしかなかったし、自分としても本当に責任を感じていたので。1つ結果が出たのは良かったです」
ACLEの光州戦は3-7、続くJ1第31節の広島戦は2-6と、2試合連続で大量失点の敗戦。だが、山口戦では本来の姿を取り戻し、白星を掴んだ。
ファイナル進出を懸けて、準決勝で対峙するのはガンバ大阪。山根は「まず1つ、進めたのは良かったですけど、優勝が目標なので、次、ガンバですけど、しっかり勝てるように準備したいと思います」と気合を入れた。
幻ではなく正真正銘のゴール! 3年目でプロ初ゴールのマリノス山根陸。同ポジションの主将・喜田拓也も「おめでとう」と祝福【天皇杯】 | サッカーダイジェストWeb
— 待望の瞬間。スタジアム全体が祝福ムードに
9月25日、横浜F・マリノスが天皇杯準々決勝でレノファ山口FCを5-1で破った一戦で、待望の瞬間が訪れた。
横浜ユースから昇格して3年目の山根陸が、プロ初ゴールをマークしたのだ。
スコアレスで迎えた16分、井上健太の右サイドからのクロスはクリアされるが、そのこぼれ球を拾った山根が、中央にいたジャン・クルードに横パス。そして相手守備陣を引き付けたJ・クルードからリターンを受けた背番号28は、ワントラップして右足を振り抜く。低い弾道の強烈なミドルシュートをゴールに突き刺した。
ネットを揺らした瞬間、山根は何度も大きなガッツポーズを作って感情を爆発させる。ファン・サポーターだけでなく、ベンチから戦況を見守っていた主将の喜田拓也や水沼宏太らからも拍手を送られるなど、スタジアム全体から祝福された。
試合後、「嬉しい初ゴールになりましたね」と記者から訊かれた山根は「良かったです」と安堵の表情を浮かべつつ、ガッツポーズに込めた想いを次のように明かした。
「(チームとして)ここ数試合、情けない試合をしてしまって、自分としても責任を感じていたので、今日は本当に勝つしかなかったし、ひとつ結果が出たのは良かった」
山根は昨シーズンの第7節(4月8日)の横浜FC戦でもネットを揺らしたが、この時はチームメイトのオフサイドにより、幻のゴールとなった。それから約1年半、ようやく生まれた初得点に「間が空きすぎちゃって、やっとと言うか、遅かったかなって感じです」と笑顔を見せる。
そんな21歳のボランチに対して、同ポジションであり、同じ横浜アカデミー育ちの喜田も「おめでとう」と伝えたと話し、「年齢が下であろうが、陸だけではなくチームメイトをリスペクトしているので、シンプルに嬉しかったですし、チームとして勝利に繋げられたのも良かった」と振り返る。
横浜は中2日でJ1第32節のFC東京戦を控える。「今日を皮切りに、もっと活躍できたら」と気合いを入れる山根のさらなる活躍に期待だ。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
山口戦の大勝の裏に西村拓真あり? リスタートと華麗なワンツーでゴールを呼び込む「切り替えの早さはマリノスの良さ」【天皇杯】 | サッカーダイジェストWeb
— ファウルをもらうと、すぐさまスルーパス
J1の横浜F・マリノスは9月25日、天皇杯準々決勝でJ2のレノファ山口FCと対戦し、5-1で勝利した。
プロ3年目の山根陸に嬉しい初得点が生まれ、エウベル、ヤン・マテウス、水沼宏太、アンデルソン・ロペスもネットを揺らすなど攻撃陣が躍動したなかで、トップ下で先発した西村拓真も存在感を放った。
特に筆者の目を見張ったのは、水沼のゴールの起点になった77分のシーンだ。
ハーフウェーライン付近で相手DFを背負いつつ、上島拓巳からの縦パスを受けた西村は、身体を張ってファウルをもらう。そしてすぐさまリスタートし、右サイドのY・マテウスにスルーパスを通すと、ドリブルで持ち込んだY・マテウスからのパスを水沼が流し込んだ。
試合後、西村にリスタートを狙っていたのか訊くと、次のように答えてくれた。
「ファウルをもらったところから、(右サイドのスペースが)空いているのは分かっていた。そこの切り替えの早さはマリノスの良さ」
前半のうちに両チームとも退場者を出し、それ以降は10人対10人での戦いとなったなか、空いているスペースを見つけて狙い通りにスルーパスを通す技術は見事だった。
また、西村は86分に、A・ロペスが落としたボールをダイレクトでシュートするかのように見せつつ、ワンツーで優しいパスを返してA・ロペスのゴールをお膳立て。27歳のアタッカーに得点はなかったものの、2得点に絡んでみせた。
このアシストの場面に関しては、「ああいうところで冷静になれる選手が上にいくと思う。自分でも行けて、パスも出せる。そういう局面をもっと作って、ちゃんとチョイスできるようにしていきたい」と語った。
西村はJ1第30節の京都サンガF.C.戦で一発退場となり、2試合の出場停止処分を受けた。そのため天皇杯の山口戦から中2日で迎えるJ1第32節のFC東京戦には出られないが、自身のプレーに「まったく満足していない」という背番号9は、今後に向けて「90分間を通してチームに貢献できるよう準備して、ピッチでしっかり示していきたい」と意気込んだ。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
ゲキサカ
10人vs10人の乱戦制した横浜FMが7年ぶり天皇杯4強! “J2最後の砦”山口は快速FW奥山洋平が一時同点弾も力及ばず | ゲキサカ
第104回天皇杯は25日、準々決勝を行い、横浜F・マリノス(J1)がJ2勢で唯一残ったレノファ山口FC(J2)を5-1で破った。前半のうちに双方が退場者を出す荒れた展開となったが、強さを見せた横浜FMが2017年大会以来7年ぶりの4強入り。10月27日の準決勝ではガンバ大阪と対戦する。
雨中のニッパツ三ツ沢球技場で行われた平日ナイトゲーム。J1横浜FMはFWアンデルソン・ロペスやFWエウベルら主力を一部先発起用したのに対し、J2山口は大幅なターンオーバーを敢行し、18歳のFW末永透瑛、23歳のGKチェ・ヒョンチャンらを先発起用した。
試合は一方的に横浜FMが攻め込む中、前半16分に先制点を奪った。右サイドを攻め上がったFW井上健太のクロスボールは相手にカットされたが、MF山根陸がMFジャン・クルードとのボランチ同士のパス交換から右足一閃。これがゴール右隅に突き刺さり、均衡が破られた。
その後も横浜FMが主導権を握ったと思われたが、前半23分に山口が同点に追いつく。DF平瀬大のロングフィードで深さを取り、MF吉岡雅和がDF渡邊泰基がもつれ合って倒れ込むと、これに乗じたFW奥山洋平が右サイドを突破。奥山はGK飯倉大樹のミスも誘ってゴール前に運び、最後は無人のゴールに流し込んだ。
そこからは試合が荒れた展開に。前半25分過ぎから山口のアフターチャージが相次ぎ、次々にイエローカードが出されると、横浜FMベンチからは松永成立GKコーチが飛び出し、「サッカーしろよ!」という怒号が飛んだ。
ところが前半36分、山口が末永の果敢な持ち運びから奥山がクロスバー直撃のミドルシュートを放つと、こぼれ球に反応したMFサーラット・ユーイェンにジャン・クルードが足裏タックル。これで一発退場の判定が下され、横浜FMが数的不利となった。もっとも山口も同41分、DF沼田圭悟が井上へのタックルで2枚目のイエローカード。両者とも10人で戦う形となった。
そうして迎えた後半6分、横浜FMが再び突き放した。相手のスローインを自陣右サイドで阻み、カウンター攻撃をスタートさせると、A・ロペスのスルーパスにエウベルが反応。そのままゴール前まで独走し、最後は冷静にGKとの1対1を制して右足で流し込んだ。
その後は山口のカウンター攻撃が続き、抜群のスピードを誇る奥山が立て続けにチャンスメイク。ところがそれらを決めきれずにいると、後半26分に横浜FMが追加点を奪う。中盤で途中出場のFWヤン・マテウスが相手をはがし、左サイドに展開すると、ここに走り込んだMF水沼宏太の折り返しからヤン・マテウスが決め、3-1とした。
さらに横浜FMは後半33分、右サイドを突破したヤン・マテウスからのプレゼントパスを水沼が冷静に押し込み、4-1。同41分にはA・ロペスが西村とのワンツーから5点目を決めた。一方の山口は終盤に元横浜FMで10番を背負ったMF山瀬功治を投入するなど反撃を試みたが、そのままタイムアップ。横浜FMが準決勝に歩みを進めた。
(取材・文 竹内達也)
屈辱的連敗後の天皇杯…横浜FM喜田拓也が向き合った“無言の思い”「それが彼らからのメッセージだと」 | ゲキサカ
横浜F・マリノスは天皇杯準々決勝でレノファ山口FCに5-1で圧勝し、7年ぶりの準決勝進出を決めた。9月は初戦のルヴァン杯準々決勝第1戦・札幌戦に6-1で圧勝した後、第2戦は1-3敗戦で辛くも突破を果たしたが、そこから泥沼の公式戦3連敗。4試合の失点数も「18」を数えており、そんな負のサイクルをようやく止めることに成功した。
特に17日のAFCチャンピオンズリーグ・エリート第1戦・光州戦(●3-7)、22日のJ1第31節・広島戦(●2-6)の敗戦は重要な試合だっただけにショックが大きく、この天皇杯は「再出発」の意味合いも込められた一戦だった。試合後、大敗した2試合を負傷欠場していた主将のMF喜田拓也はサポーターの振る舞いについての話題から切り出し、連敗脱出への思いを明かした。
「まずアップに入った時に、サポーターの考えていること、思いが感じ取れたのでそれをチームに共有した。彼らはたぶん、(ウォーミング)アップの半分くらいはチャントを歌わないで無言でいたと思うんですが、それが彼らからのメッセージだと全体に共有した。『見せてくれ』と言ってるんだと思って。もちろん真意はわからないですけど、ただ『見捨てたわけじゃない』という意味も受け取った」
「雨の中これだけ来てくれたこともそうだし、あれだけの声量で後押ししてくれたのは、『選手として感じないといけない』というのは全員に共有する必要があると思った。それを共有して試合に入ったことで、みんなの気持ちとか悔しさみたいなものもピッチで表現できたゲームだったと思う」
これまでもチームの調子にかかわらず、サポーターからの思いを受け取れるように手を尽くし、時には自らがサポーターの前に立って発信する姿を見せてきた喜田。あえて口にせずともその振る舞いは日々示してきているが、今回はJ1リーグ奪還の希望が大きく遠ざかっている中、彼らの思いを意識的に背負い、そして周囲に伝え、一発勝負のカップ戦に臨もうとしていたようだ。
「この状況だからというよりは、一緒にチームを作っていく仲間として、彼らがいまどんな思いでいるのかは選手もしっかりと理解するべきだといつも思っている。別にそれはこの状況だからではなく、自分たちが誇れるチームを作っていきたいなら、選手だけでも作れないし、スタッフだけでも作れない。そういう意味で彼らのそういう思いは一緒に持って進んでいくべきだと思った。それは選手たちもすごく理解して今日臨んでいた」
ただ、この1勝で何かを掴み取ったわけではないのも事実。この日、後半14分までベンチから、それ以降はピッチからチームを支えた喜田は何度も「この1試合で終わってはいけない」と繰り返し、すでに前を見据えていた。
「一つで終わっているようじゃいけない。一つ示せたのはポジティブだとは思うけど、続けないと意味がない。そうやってみんなの基準が高まっていくと思う。でも一歩目としては大事な勝利だった」
残りのJ1リーグ8試合だけでなく、ルヴァン杯、天皇杯、ACLEとタイトルレースはここからが本番。懸命に這い上がって掴んだこの1勝を、より大きな栄光への足がかりにするつもりだ。
(取材・文 竹内達也)
“幻のダービー弾”から1年半、横浜FM山根陸が連敗打破の待望プロ初ゴール「遅かったなと…」 | ゲキサカ
待望のプロ初ゴールは屈辱的な連敗の鬱憤を晴らす豪快なミドルシュートだった。横浜F・マリノスMF山根陸は0-0で迎えた前半16分、MFジャン・クルードからのパスを受けてゴール右斜め前から右足一閃。雨の中でも勢いを失わない一撃をゴール右隅に突き刺した。
山根は昨年4月8日、右サイドバック起用となったJ1第7節・横浜FC戦で豪快な攻め上がりからネットを揺らし、J1初ゴールが決まったかと思われたが、味方のオフサイドのため取り消しという不運を経験。この日、ようやく1年半越しに待望の初ゴールとなった。山根は「長すぎて『やっと』というか『遅かったな』という感じ」と苦笑いを浮かべながら、喜びに浸った。
チームは9月に入り、初戦のルヴァン杯準々決勝第1戦・札幌戦に6-1で圧勝した後、第2戦は1-3敗戦で辛くも突破を果たしたが、そこから泥沼の公式戦3連敗。中でもAFCチャンピオンズリーグ・エリート第1戦・光州戦(●3-7)、22日のJ1第31節・広島戦(●2-6)では大量失点が続く屈辱的な連敗を喫していた。
山根は「ここ数試合情けない試合をしてしまって、自分としても責任を感じる部分が多くあった。今日は勝つしかなかった」という中で結果を残した形。「どの試合もカップ戦であれリーグ戦であれACLであれ大事な試合には変わりない。今日みんながいい結果をもたらしてくれたのでこの勢いを次につなげていければ」。チームの奮起を意気込みつつ、「これを皮切りに活躍していければ」と自身の活躍も誓った。
(取材・文 竹内達也)
かつて日本一に導いた聖地での古巣戦…山口DF板倉洸「マリノスと試合をするのは一つの目標だった」 | ゲキサカ
レノファ山口DF板倉洸はかつて日本一を成し遂げた思い出のピッチで、古巣相手の天皇杯準々決勝を戦った。「特別な思いを感じながらプレーさせてもらった」。結果は1-5の大敗と望んだようにはいかなかったが、この悔しさもバネに来季、次はリーグ戦での対戦につなげていくつもりだ。
1998年生まれの板倉は小学生時代から横浜FMの育成組織で育ち、ユース2年時には主力の一角で日本クラブユース選手権(U-18)大会制覇、高円宮杯プリンスリーグ関東制覇の2冠を達成した実績を持つCB。この日の試合が行われたニッパツ三ツ沢球技場はクラブユース選手権準決勝・決勝も戦った会場で、古巣相手の試合は特別なものだった。
板倉は東洋大を卒業後、J3の八戸、FC大阪でプレーしており、YS横浜戦で三ツ沢のピッチを経験。それでも6000人以上が詰めかけた天皇杯は「J3でやっていた時と違う雰囲気」だったといい、「レノファのファン・サポーターもたくさん来てくれて、最高の雰囲気を作ってくれた」とアウェーゴール裏を埋め尽くした自チームのサポーターのも感謝しながらプレーしていたようだ。
チームは選手層の差もあり、1-5の敗戦。板倉自身も4点目を奪われた直後の後半34分に途中交代し、試合後は悔しさだけが残った。
「自分がサッカーやってきた中で、マリノスと試合をするのは一つの目標だったのでこういう形で実現したのは嬉しいけど、自分のプレーも含めて結果が納得のいくものではなかった。自分の実力はよくわかったので、現実を受け止めて、これからどう活かしていくかは本当に自分次第。トレーニングから試合からやっていくしかない」
山口は現在、J2リーグ戦4連敗中だが、プレーオフ圏内との勝ち点差はわずか2。板倉の目標は来季、横浜FMがいるJ1の舞台でリーグ戦を戦うことだ。
「悔しい内容だったけど、自分をもっと磨き上げていきたい」。そう決意を口にした板倉は昇格争い直接対決となる次節の仙台戦に向けて「まだプレーオフを狙える場所にいられているので、上を目指してやっていくためには落とせないゲーム。自分がまず出られるように準備しているし、コンディションも含めてチームとしても個人としても準備していきたい」と意気込んだ。
(取材・文 竹内達也)
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「ずっと狙い目だった」山根陸が明かした勝利のポイント。横浜F・マリノスの攻撃陣を司る「そこは塩梅というか…」【コラム】
— 待望のプロ初ゴール
ユースから昇格して3シーズン目。公式戦出場84試合目にして待望のプロ初ゴールが生まれたのは、ホームのニッパツ三ツ沢球技場にJ2のレノファ山口を迎えた天皇杯準々決勝の16分だった。
歓喜の瞬間に至るまで記憶も正確だった。試合後の取材エリア。山根が声を弾ませる。「クロスがあがって、確かセカンドボールを拾って、ジャン(・クルード)に預けて、ジャンも相手を引きつけてから自分に落としてくれて。あとは時間があったので、右足を振り切るだけでした」
右サイドからFW井上健太があげたクロスを、山口のキャプテン、MF佐藤謙介が頭でクリアするも短くなる。ペナルティーエリア右角の後方でセカンドボールを回収した山根は、今夏にアラブ首長国連邦(UAE)のアル・ナスルから加入した、トーゴ代表のジャン・クルードへまず横パスを預けた。
身長187㎝体重73kgの巨体で存在感を放つボランチのクルードが、山口の佐藤とFW奥山洋平を引きつける。以心伝心というべきか。必然的にフリーとなっていた山根へクルードがリターン。右足で正確にトラップし、ボールが弾んでいる間に体を時計回りに反転させた次の瞬間、背番号28は右足を一閃した。
このとき、危機を察知したタイ代表MFサーラット・ユーイェンが、慌ててブロックに飛び込んできていた。しかし、山根が意図的にアウトサイドにかけた低く、なおかつ強烈な一撃はユーイェンの左側を通過。その後は山口ゴールから遠ざかる軌道を描きながら、ゴール右隅へ鮮やかに突き刺さった。
山口の韓国出身ゴールキーパー、チェ・ヒョンチャンが189cm80kgの巨躯を懸命に伸ばしてダイブするも届かない。雄叫びをあげながらガッツポーズを繰り返し、感情を解き放った山根が振り返る。— 「ここ数試合…」21歳に芽生えた責任感
「あれから長くかかりすぎちゃって、逆にやっとというか、遅かったな、という感じなんですけど」
思い浮かべたのは昨年4月8日。横浜FCとの横浜ダービーの開始6分に、ペナルティーエリアの外側から豪快な一撃を一閃。ホームの日産スタジアムの場内アナウンスでも、得点者として自身の名前が連呼された直後に、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入をへて無情にも取り消された。
オフサイドポジションにいたFW水沼宏太から、申し訳ないと頭を下げられた試合後に「謝らなくていいんですけど……」と苦笑しながら、山根が幻の初ゴールを振り返ってから536日。再び強烈な一撃で、正真正銘の初ゴールを決めた率直な思いを笑顔で振り返った21歳は、さらにこんな言葉を紡いだ。
「ここ数試合、本当に情けない試合をしてしまって、自分としても責任を感じる部分が多かったので。今日は本当に勝つしかなかったので、その意味ではひとつ結果が出てよかったと思っています」
マリノスは公式戦で4連敗を喫する苦境で、山口との準々決勝を迎えていた。特に直近の2戦では、光州(韓国)とのAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)のリーグステージ初戦で3-7、サンフレッチェ広島とのJ1リーグ第31節では2-6と、2戦合計で屈辱的な13失点を献上していた。
試合前のウォーミングアップ。ベンチスタートだったキャプテンのMF喜田拓也が、ゴール裏に陣取るファン・サポーターがいつもとはまったく異なる行動を取っているのに気がついた。
— 「選手として感じないといけない」
「半分くらいがチャントを歌わずに無言でいました。それが彼らからのメッセージだったというか、(意地と誇りを)見せてくれと言っていると思って。同時に見捨てたわけでもない、というエールも受け取りました」
「雨のなかでこれだけの数のファン・サポーターが来てくれたのもそうだし、試合の途中からはあれだけの声量で後押ししてくれた。選手として感じないといけないとチーム全員で共有する必要があったし、試合ではみんなの気持ちとか悔しさといったものを、しっかりとピッチのうえで表現できたと思っています」
試合はマリノスの覚悟が問われる展開となった。先制してから7分後の23分。ペナルティーエリア外へ飛び出して山口のロングボールを処理しようとした38歳のベテラン、GK飯倉大樹がまさかの空振り。こぼれ球を奥山に拾われて、無人と化していたゴールに同点弾を流し込まれた。
36分にはユーイェンとこぼれ球を競り合ったクルードが、スパイクの裏を見せながらタックルにいったとして、小屋幸栄主審から一発退場を命じられた。それでも絶対に下を向かなかったと山根が言う。
「10人になっても普通に戦える、というのはいままでの試合でも証明していると個人的には思っていましたし、みんなの気持ちも切れていなかったので大丈夫だと思っていました」
ダブルボランチを組むクルードが不在となったピッチ上では、守備時にトップ下の西村拓真が下がって即席のダブルボランチを形成。攻撃時には縦関係に変化して、山根が西村を後方支援する形をとりながら対応していた41分。山口のDF沼田圭悟が2枚目のイエローカードをもらって退場になった。10人同士となった雨中の一戦が動いたのは、エンドが変わった51分だった。左タッチライン際での攻防。ユーイェンからDF板倉洸を介して、佐藤へ落とそうとしたパスがずれたこぼれ球に自陣の中央で真っ先に反応した山根が選択したのは、前方にいたFWアンデルソン・ロペスへのワンタッチパスだった。
「ボールを奪えばウチには素晴らしい前の選手がいるし、ウチに対してあれだけ前へくる、ということは相当にリスクを負っているので、そこはずっと狙い目だったし、ロペスだったので預けられました」
こう振り返った山根へ、日々の練習で常に同じ要求を繰り返したとロペスは試合後に明かした。
— J1得点王に対しても物怖じしない「そこは塩梅というか…」
「陸(山根)にいつも言っているのは、前へプレーしろ、と。前の自分に当ててくれ、と。あれだけ能力もプレーの質も高い選手なので、前へ向かう姿勢が加わればチームの強力な武器になるので」
昨シーズンに22ゴールでJ1リーグ得点王を獲得し、今シーズンも18ゴールをあげて2位につけている、絶対的な存在のブラジル人ストライカーの要求に、山根もただ単にうなずくだけではなかった。
「もちろん常にロペスが真ん中にいるし、そこへパスをつけられる回数が多くなるほどチャンスになるのもわかっているけど、そのなかで時間帯や試合の流れを考えるのも僕の仕事なので」
「ロペスは常にボールをほしがるけど、いまはちょっと待ってくれ、という状況もある。そこは塩梅というか、ゲームコントロールという部分でそこまでを考えながら、ロペスへパスを差し込んでいければと考えています」
このときのロペスの位置取りは、ハーフウェイラインよりも内側。センターサークルの右側で、ロペスをケアしていた山口の選手はMF田中稔也だけ。絶好の状況で、山根は迷わずに縦パスを選択した。
「ロペスが一個剥がした時点でもう完結したな、という感じでした。エウベルもさすがというか、しっかりと決めてくれたので、チームにとってすごく大きなゴールだったと思います」
下がりながら山根の縦パスを収め、田中を引き剥がしたロペスは素早く体勢を変えて、左サイドのスペースですでにトップスピードで抜け出していたFWエウベルへスルーパスを送る。山根が縦パスを放ってからわずか8秒。電光石火で生まれた勝ち越しゴールに、ロペスも言葉を弾ませている。
— 「結果がすべて」「本当に後がないと思っていた」
今日の陸はダイレクトで僕にパスを出してくれたし、僕もエウベルが走っているところを見ていたので、彼のスピードを殺さないようにパスを出した。僕にアシストがついてよかったよ」
屈辱的な大量失点を喫した光州戦と広島戦で、山根はともにボランチとして先発出場している。前者はフル出場したものの、後者では2-4で迎えた59分にMF榊原彗悟との交代でベンチへ下がっている。
攻守のバランスを司るボランチとして、チームの力にまったくなれなかった2試合を介して、3度目はない、と山根は自分自身にプレッシャーを与えながら山口戦のキックオフを迎えた。退路を断つ意味で、文字通りの背水の陣を敷いて勝利だけを追い求めていたと試合後の取材エリアで明かしている。
「自分もプロである以上は結果がすべてだし、この試合で結果を出せなかったらもう厳しい、本当に後がないと思っていた。みんなも強い気持ちで臨んでいたし、それを見せられた試合だったと思っています」
山根の縦パスがスイッチを入れて、勝ち越してからはFWヤン・マテウス、水沼、そしてロペスが立て続けにゴール。最終的には5-1の大勝で、準優勝した2017シーズン以来となる天皇杯のベスト4進出を決めた。お役御免とばかりに、59分に喜田と交代していた山根の視線はすでに次へ向けられていた。
「今日を皮切りにもっと、もっと活躍していきたい。リーグ戦であれ、カップ戦であれ、ACLであれ、すべてがマリノスにとって大事な試合というのは変わりないですし、そういった状況で今日はみんなの気持ちが、いい結果をもたらしてくれたと思っている。この勢いを次につなげられればと」
苦戦が続くリーグ戦では現状の9位から少しでも順位をあげ、ともにベスト4に勝ち残っているYBCルヴァンカップと天皇杯では頂点だけを目指し、ACLEでは大敗発進からの巻き返しを誓う。プロ初ゴールのアニバーサリーをすでに通過点に変えて、マリノスの若きボランチは貪欲に成長を追い求めていく。
(取材・文:藤江直人)
サッカーキング
横浜FMが天皇杯4強入り! 前半で10人対10人となった一戦で大量5発…山口敗退でJ2勢は全滅 | サッカーキング
天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会・準々決勝が25日に行われ、横浜F・マリノスとレノファ山口FCが対戦した。
横浜FMは2回戦でFC岐阜、3回戦では水戸ホーリーホック相手に、終盤の同点ゴールで延長戦に持ち込み、PK戦の末に勝利。ラウンド16のV・ファーレン長崎戦では、90+2分の失点で万事休すかと思われたが、そこから怒涛の2得点で劇的逆転勝利をやってのけた。決勝まで駒を進めた2017シーズン以来となる準々決勝まで駒を進めている。
一方、山口は今大会がクラブ史上初の8強入り。2回戦でPK戦の末にザスパ群馬を破ると、3回戦では新潟県代表のJAPANサッカーカレッジを3-0で粉砕。ラウンド16では、2024明治安田J1リーグで現在最下位に沈むサガン鳥栖を相手に、序盤に若月大和と山本駿亮がゴールを奪い、2-0で勝利した。既に準々決勝の2試合は終了しており、ジェフユナイテッド千葉が京都サンガF.C.に0-3で敗北。J2からの“生き残り”は山口のみとなったなか、“大穴”として4強入りを狙う。
横浜FMはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)も含めると公式戦3連敗中、山口もリーグ戦4連敗中と調子を崩しており、今後の戦いに向けて浮上のきっかけを掴みたい一戦。両者リーグ戦から大幅なメンバー変更を施しながら、雨が降り注ぐ『ニッパツ三ツ沢球技場』でキックオフの笛が吹かれた。
試合は立ち上がりからホームチームの横浜FMが前へ出る。アンデルソン・ロペスが良い形でゴールに迫る場面を作り出すと、16分には先手を取る。右サイド深い位置から仕掛けた井上健太がクロスボールを上げると、クリアボールを山根陸が回収。横へ預けると、ボックス手前中央で前を向いたジャン・クルードが相手を引き付けてリターンパス。最後は山根が右足でミドルシュートを突き刺し、横浜FMが良い流れのまま先制に成功した。
しかし、直後の23分には山口が意外な形で試合を振り出しに戻す。自陣右サイド低い位置でボールを受けた平瀬大が、右足で背後のスペースめがけてロングボールを蹴り込むと、飛び出したGK飯倉大樹がまさかの空振り。ルーズボールを拾った奥山洋平が無人のゴールに流し込み、スコアは1-1となった。
以降、横浜FMは個の優位性を活かしたサイドアタックで、山口は奪ってからのカウンターや中央でのコンビネーションを用いてゴールを狙う。36分には山口に決定機が到来。センターバックの間で左からのボールを引き出した末永透瑛のポストプレーから、奥山洋平が右足一閃。このシュートはクロスバーに嫌われる。このこぼれ球に対し、クルードとサーラット・ユーイェンが反応した結果、足裏を見せてタックルに行ったクルードにレッドカードが提示される。横浜FMは10人での戦いを強いられた。
だが、山口も数的優位の時間は長く続かない。直後の41分、左サイドでサイドチェンジを受けた沼田圭悟のコントロールが長くなると、井上に奪われる。この突破を止めようとした沼田に2枚目のイエローカードが提示され、山口も10人となった。
やや荒れ模様の前半を終え、後半へ折り返すと、再び横浜FMがリードを奪う。51分、自陣中央でルーズボールを回収した山根が斜めへつけると、待っていたA・ロペスが見事なボールタッチから背後のスペースへスルーパス。抜け出したエウベルがGKチェ・ヒョンチャンとの1対1を冷静に制した。
その後は山口も丁寧なビルドアップからうまく攻撃に転じるシーンを作ったが、横浜FMは71分、途中出場の両ウインガーが違いを見せる。右サイドでボールを受けたヤン・マテウスが個人技で中央を突破。ボックス左深い位置に入った水沼宏太に預けると、冷静な切り返しで板倉洸のスライディングを外し、リターンパスを送る。最後はマテウスが右足で仕上げ、横浜FMが勝利を手繰り寄せる3点目を決めた。
勢いに乗った横浜FMは続く77分、西村拓真のクイックリスタートでマテウスが右サイドを抜け出すと、GKの位置を見て冷静に横へパス。最後は水沼が押し込み、決定的な4点目。86分には左サイドからカットインした水沼が中央ヘ預け、ロペスのポストプレーから西村がスペースへスルーパス。動き直していたロペスが落ち着いて1対1を制し、チームとしてこの日5度目となるゴールネットを揺らした。
試合はこのままタイムアップ。勝利した横浜FMは、10月27日に予定されている準決勝でガンバ大阪と対戦する。
こけまりログ
2024/09/24 【スタジアム観戦情報まとめ】2024/9/25(水)18:30KO 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会 4回戦 横浜F・マリノスvs.レノファ山口FC@ニッパツ三ツ沢球技場
今節の他会場など
🏆天皇杯 準々決勝🏆
✍️9/25 試合結果✍️#横浜F・マリノス 5-1 #レノファ山口FC#鹿島アントラーズ 0-3 #ヴィッセル神戸各試合結果の詳細はこちら⏬ https://t.co/kLsWFpQiHn#jfa #天皇杯 #天皇杯_横浜FM山口 #天皇杯_鹿島神戸 pic.twitter.com/zCsIS3vOBd
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🏆天皇杯 準々決勝🏆
✍️9/25 試合結果✍️#横浜F・マリノス 5-1 #レノファ山口FC#鹿島アントラーズ 0-3 #ヴィッセル神戸各試合結果の詳細はこちら⏬ https://t.co/kLsWFpQiHn#jfa #天皇杯 #天皇杯_横浜FM山口 #天皇杯_鹿島神戸 pic.twitter.com/zCsIS3vOBd
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