【試合結果Webニュースまとめ(3○2)】2024/6/19(水)19:00KO J1第13節 横浜F・マリノスvs.サンフレッチェ広島F.C@ニッパツ三ツ沢球技場


【試合結果Webニュースまとめ(3○2)】2024/6/19(水)19:00KO J1第13節 横浜F・マリノスvs.サンフレッチェ広島F.C@ニッパツ三ツ沢球技場
 
 

アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.Jリーグ.jp
3.X(旧Twitter) / Instagram
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6.今週の他会場など

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

明治安田J1 第13節 横浜F・マリノス vs サンフレッチェ広島 試合データ | 横浜F・マリノス 公式サイト
 
 

Jリーグ.jp

【公式】横浜FMvs広島の試合結果・データ(明治安田J1リーグ:2024年6月19日):Jリーグ公式サイト(J.LEAGUE.jp)
 └ 入場者数 11,110人

監督コメント

ハリー キューウェル監督 ]

素晴らしい結果をうれしく思っています。自分たちのチャンスをたくさん作りました。サンフレッチェは前の動き、パワフルな強みを持つ強いチームで、早々に失点をしてしまいました。ただ、それが自分たちを強くしました。今日の両ウイングであるヤン(マテウス)も井上(健太)も素晴らしい働きをしてくれましたし、中盤は喜田(拓也)がオーガナイズしてくれました。

後半も自分たちのサッカーを追求していくだけでした。ミスから勝ち越しを許してしまいましたが、あきらめることなく、練習でやってきたことをピッチ上で表現してくれました。ここまで良い部分はありながらも結果がついてこず、苦しい試合を強いられていましたが、自分たちはあきらめませんでした。誇りに思うのは選手だけではありません。駆けつけてくれた多くのサポーターもです。彼らの後押しがあってこそ、結果をモノにできたと思っています。

--15日のJ1第18節・町田戦後、サポーターからブーイングを受けましたが、それを踏まえてどのような意識で試合に臨みましたか。
町田戦は残念な結果に終わりましたが、今日は前半も後半も自分たちがやりたいことが出ました。サンフレッチェの監督は素晴らしい方です。試合が終わって、「君たちのサッカーは素晴らしい」と言ってくれました。自分たちはこのサッカーを信じてやってきています。前回の敗戦から学んだ上で今夜戦いました。J1は本当にタフなリーグです。勝点3を取ることは簡単ではありません。一人ひとりが集中し、結果にこだわることで素晴らしい結果を残してくれました。

選手コメント

ヤン マテウス

--自身が決めた27分の同点ゴールと決勝ゴールの場面を振り返ってください。
1点目は(松原)健からボールをもらって競り勝つことができて、(天野)純がフリーだったので出しました。素晴らしい落としのおかげで良いコースに蹴ることができました。決勝点は(アンデルソン)ロペスが反転しようとしたところで、僕が後ろに回って声をかけたら落としてくれました。良い軌道で美しいゴールとなりました。

--昨日、「良くない状況のときこそ一致団結して戦うことが重要」との主旨の話をされていましたが、それを体現したゲームでした。
今日の試合は1つになって、ファミリーを表に出して戦うことが大事な試合でした。失点してしまいましたが、同点に追いつき、相手が1人少なくなった中でもまた失点をしてしまいました。全員で1つになってポジティブな結果が出るように力を合わせないといけないときが訪れたので、一人ひとりがそれを見せることができたし、ファン・サポーターにも気持ちと勝利を届けることができた試合になりました。

--この劇的な逆転勝利の意味合いをどう感じますか。
連敗をしてしまっていたので、今日の試合は絶対に勝ちたかった。勝ち切って、自信を取り戻すための良い結果になったので、次につなげたいです。

宮市 亮

--87分の同点アシストのシーンを振り返ってください。
1-2になって、絶対にこのまま負けられないと思っていました。スローインからだったと思うのですが、喜田(拓也)選手がトラップしやすい、良いパスをくれて、中を見たら(アンデルソン)ロペスが空いていたので、良い形で決まったと思います。

--縦に勝負する回数が多いように見えました。
昨日、監督と「もっと仕掛けていこう」と話しました。ゲーム中には水沼(宏太)選手から「相手が2枚で来ているのでもっと縦に行っていい」との声をもらって、縦に行きやすくなりました。その声に感謝したいですね。

--この劇的勝利をどう感じていますか。
これまで悔しい思いをしてきましたが、良い部分もありました。今日も支配できた時間も長かったので、この勝ちは自信になりますし、ここから連勝に向けてはずみのつく、良い1勝になりました。

--直近のJ1第18節・町田戦のゴールに続いてのアシストです。
シーズン序盤に比べるとコンディションも良くなっていますし、あとは勝利に貢献できるように愚直にやるだけです。結果に表れているのはうれしいですが、一喜一憂せずに次の試合も頑張りたいです。

 
 

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ハイライト動画


ハイライト|J1リーグ第13節|vs サンフレッチェ広島 – YouTube
 
 

ネットニュース・Weblog

スポーツニッポン

横浜、広島に劇的な逆転勝利で連敗脱出 キューウェル監督「勝ち点3をかみ締めたい」― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 未消化だった第13節の1試合が行われ、横浜F・マリノスは広島に3―2で逆転勝ちし、3戦ぶりの白星を挙げた。1―2で迎えた後半42分にFWアンデルソン・ロペス(30)が同点弾を放つと、同45分にFWヤン・マテウス(25)が勝ち越しゴール。負ければ20年以来、4年ぶりとなる3連敗だった危機をブラジル人FWコンビが救った。

 横浜が劇的な逆転勝利を挙げた。試合開始2分で先制を許すが、前半27分にFWマテウスが左足シュートでネットを揺らし同点。

 再びリードされるが、1―2の後半42分にロペスが同点弾を放った。さらに、その3分後、マテウスがこの日2得点目となる勝ち越しゴール。下位に沈む苦しい状況が続く中、連敗を脱出した。

 ハリー・キューウェル監督は試合後の会見で「勝ち点3をかみ締めたい」と安どの表情。マテウスは「今日は何よりもチームが一つになって勝利することが必要だった」と胸を張った。

 
横浜・宮市が同点弾アシストで逆転劇呼び込む「このままじゃ負けられないと思った」― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 未消化だった第13節の1試合が行われ、横浜F・マリノスは広島に3―2で逆転勝ちし、3戦ぶりの白星を挙げた。

 横浜が土壇場で意地を見せた。途中出場から流れを変えたのがFW宮市亮(31)だ。後半20分に登場すると、同42分にクロスでFWロペスの同点弾をアシストした。

 「このままじゃ負けられないと思った。喜田選手がいいところにパスを出してくれて、トラップしやすかった。中を見たらロペスがいたので、いい形でゴールが決まった」

 その3分後にはFWマテウスがこの日2得点目となる勝ち越しゴール。負ければ20年以来、4年ぶりとなる3連敗だった危機をチーム一丸で乗り越えた。

 アシストから逆転劇へつながり「昨日、(キューウェル)監督ともいろいろ話した中で“もっともっと仕掛けていこう”っていう話をした」と宮市。「ここまで、負けて悔しい思いをしてたけどいいところもあった。この勝ちが自分たちの自信になる」と力強く語った。

 
 

ニッカンスポーツ

【横浜】広島に逆転勝ち、ヤン・マテウス2点&A・ロペスのゴールで連敗を2でストップ – J1 : 日刊スポーツ

5月のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)との日程調整のため未消化となっていた1試合が行われ、横浜F・マリノスはホームでサンフレッチェ広島に3-2と逆転勝ちした。

前半2分、横浜はあっさりDFラインを破られ、抜け出した広島FW加藤にゴールを奪われて失点した。

横浜は焦らず反撃を開始。すると前半27分、FWヤン・マテウスがMF天野とのワンツーから左足で同点ゴールを決めた。

後半7分、広島はMF満田が突破を図った横浜MF天野を倒し、イエローカード2枚目で退場となった。

数的優位となった横浜は後半20分、FW井上に代えてFW宮市を投入。

勝ち越し点を狙ったが、逆に後半32分、FW大橋に突破を許して失点。

しかし後半42分にFW宮市のクロスをエースのA・ロペスが左足で押し込み2-2。さらに同45分、A・ロペスからパスを受けたヤン・マテウスが左足でゴールし、逆転勝ちした。

横浜は直近2試合に敗れていたが、連敗を2でストップさせた。

 
【横浜】宮市亮が起死回生の同点アシスト「このまま負けるわけにはいかない」連敗2でストップ – J1 : 日刊スポーツ

5月のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)との日程調整のため未消化となっていた1試合が行われ、横浜F・マリノスはホームでサンフレッチェ広島に3-2と逆転勝ちした。

退場者を出して1人少ない広島に1点リードされる苦境にあって、途中出場したFW宮市亮(31)が起爆剤となった。「このまま負けるわけにはいかない。縦に仕掛けようと思った。狙い通りでした」。

後半42分に縦を突いた宮市のクロスからA・ロペスが押し込み同点。起死回生の連係プレーとなった。

これで息を吹き返したチームは同45分、ヤン・マテウスの決勝点で逆転した。

宮市は前節の町田戦のゴールに続くアシストを記録。「シーズン序盤に比べてコンディションは良くなっています。チームに貢献するために愚直にやるだけです」。

ACL後は勝ち星がなかなか突かず、リーグ戦では鹿島、町田と2連敗。苦しい状況にあってベテランがゲームチェンジャーとしての役割を果たした。「ここから巻き返したい」と反転攻勢を誓った。

 
【J1】横浜が広島に逆転勝ち/スコア詳細 – サッカーライブ速報 : 日刊スポーツ
 
 

サンケイスポーツ

J1横浜Mが広島に競り勝つ – サンスポ

明治安田J1第13節最終日(19日、ニッパツ三ツ沢球技場=1試合)横浜Mが広島に3―2で競り勝ち、連敗を2で止めた。1―2の終盤にアンデルソンロペス、ヤンマテウスが得点した。広島は5試合ぶりの黒星となった。

この試合はアジア・チャンピオンズリーグの影響で日程変更された。

 
 

スポーツ報知

横浜FMが劇的勝利 10人の広島に勝ち越し許すも3分間2発で逆転…決勝点はヤンマテウス – スポーツ報知

 横浜FMは広島を3―2で下した。1―1の後半9分に広島MF満田誠が2枚目の警告を受けて退場となる中、数的優位の状況で一時勝ち越しを許したが、FWアンデルソンロペス、FWヤンマテウスのゴールで勝利をつかんだ。

 リーグ戦2連敗でこの一戦を迎えた横浜FMは、開始2分で先制点を与える苦しい立ち上がりに。それでも前節の町田戦(15日、1●3)で鳴りを潜めていた攻撃的な姿勢は随所に見られ、同27分にFWヤンマテウスが同点ゴール。1―1で前半を折り返した。

 後半9分に数的優位に立ってからは試合を完全に支配。しかし後半32分、DF渡辺泰基がスローインを相手に渡す痛恨のミスを犯し、勝ち越された。

 それでも、この日のマリノスは“ひと味違った”。後半42分にFWアンデルソンロペスが同点ゴールを奪うと、同45分にFWヤンマテウスがこの日2点目となるビューティフルゴール。三ツ沢は大歓声に包まれた。2連敗で苦境に立っていたチームが、5月29日の柏戦以来となる勝利を手にした。

 
横浜FM・FWヤンマテウス「特別な夜になった」…後半45分に逆転弾 – スポーツ報知

 横浜FMはホームで広島を3―2で破った。1―1の後半32分の失点で勝ち越しを許したが、同42分にFWアンデルソンロペス、同45分にはFWヤンマテウスがこの日2点目を決めて、勝利に導いた。

 劇的な逆転劇にホームの大歓声が鳴りやまなかった。2―2で迎えた後半45分、ヤンマテウスはペナルティーエリア内でアンデルソンロペスのパスを受けるとゴール右上に決めた。「良い軌道で美しいゴール」と自画自賛。この日2得点で勝利の立役者となり「特別な夜になった。勝利が必要だったので勝てて良かった」と興奮気味に喜んだ。

 この試合の勝因には勝ち越された後の団結力を挙げ、「今日の試合は何よりも一つになるのを表に出して戦うべき試合だった。(勝ち越された後に)1人1人がそういう気持ちを持って、それを見せることが出来た」とかみしめた。

 チームは3戦ぶりの勝利で、勝率を5割に戻した。「自信を取り戻すためのいい結果になった。次につなげたい」と巻き返しを誓った。

 
 

サッカーダイジェスト

「特別な夜になりました」劇的な逆転勝利を呼び込んだ横浜ヤン・マテウス、決勝弾に満足「とても美しいゴールでした」 | サッカーダイジェストWeb

— 「我々と一緒に戦って、勝ち進んでいきましょう」

 横浜F・マリノスは6月19日、J1第13節(延期分)でサンフレッチェ広島とホームで対戦。3-2で競り勝った。

 開始2分に先制を許すも、27分にヤン・マテウスのゴールで試合を振り出しに戻す。後半の途中から広島に退場者が出て、数的優位となったなかで77分に失点。勝ち越されたものの、87分にアンデルソン・ロペスの得点で追いつくと、90分にヤン・マテウスがこの日、2点目を奪取。3-2で劇的な逆転勝ちを収めた。

 試合後のフラッシュインタビューで、勝利の立役者となったヤン・マテウスは「今日は、特別な夜になりました。勝利が必要だったので、勝てて良かった。水曜日ということで、こんなにサポーターのみなさんが来てくれたのは本当に嬉しく思いますし、感謝しています」と伝える。

 勝点3に導く決勝弾は、アンデルソン・ロペスの巧みなヒールパスから生まれた。

「あのシーンは、すごい早い展開のなかで、ロペスがもらった時に、僕は声を出した。聞こえたかどうか分からないですけど、ボールが来た。うまく落としてくれて、僕も良い軌道でゴールに流し込めた。とても美しいゴールでした」

 チームは連敗中だったが、3試合ぶりの白星を手にした。ヤン・マテウスは「サポーターのみなさんも一緒に戦ってると、みんな感じていますし、引き続き、我々と一緒に戦って、勝ち進んでいきましょう」と共闘を呼びかけた。

 
「もう一回、原点に戻ろうって」2度のリードを許すも逆転勝利。マリノス松原健が語る“チームが踏ん張れた理由” | サッカーダイジェストWeb

— ミーティングでストロングポイントを再確認

 6月19日、ニッパツ三ツ沢球技場で行なわれたJ1第13節(延期分)で、横浜F・マリノスはサンフレッチェ広島と対戦し、3-2で勝利した。

 横浜は開始2分に先制点を献上。27分にヤン・マテウスのゴールで1-1のタイスコアにし、52分には広島の満田誠の退場で数的優位に立つが、77分に再び失点してしまう。

 それでも87分、アンデルソン・ロペスの得点で同点に追いつくと、その3分後にはY・マテウスの見事なコントロールショットが決まり、ついに逆転。連敗を2でストップした。

 試合後、右SBでフル出場した松原健が、広島に2度のリードを許す苦しい展開となったなかで、チームが踏ん張れた理由を明かした。

「今まで同じ展開になってしまうことが多かったので、どうしていくべきか、何を変えるべきなのかを(前節のFC町田ゼルビア戦からの)中3日のなかで考えました。ミーティングでも、自分たちのストロングポイントであるハードワークをやっていこう、もう一回、原点に戻ろうって話をしたあとだったので、それが今日の勝因のひとつだと思います」

 77分の失点は、渡邊泰基のスローインのミスからだった。しかも相手は10人で、横浜は数的優位の状況だったから、そこで崩れてしまってもおかしくなかった。それでも逆転できた要因を訊くと、トリコロールの背番号27は次のように答えた。

「不甲斐ないミスをしてしまった時の気持ちは僕自身も分かりますし、そこで沈んでしまうと、それまでだと思います。助けられるのがサッカーの良さというか、チームスポーツの良さですし、相手が10人になった状況で逆転されて、そこで負けるわけにはいかない。チームとして共通認識を持てたことも良かったです」

 リーグ戦では連敗していたなかで、攻撃の迫力、攻守の切り替えやセカンドボールへの寄せの早さなどの部分で、“マリノスらしさ”を発揮できた一戦だったと言える。松原も今後に向けて「今日の前半15~20分以降のところをベースにしなきゃいけないし、あれが最低ライン。そこからもっとギアを上げていけるようにやっていきたい」と意気込んだ。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

 
「早々の失点が自分たちを強くした」3試合ぶりの勝利、横浜指揮官が選手の諦めない姿勢を称える「相手がひとり少なくなった状況でも関係ない」 | サッカーダイジェストWeb

— 終盤の2発で逆転

 横浜F・マリノスは6月19日、アジア・チャンピオンズリーグの影響で延期となっていたJ1第13節でサンフレッチェ広島とホームで対戦し、3-2で勝利した。

 横浜は開始2分に先制点を奪われるも、27分にヤン・マテウスのゴールで同点に追いつく。その後は優勢に試合を進めるなか、52分には広島の満田誠がこの日、2枚目のイエローカードを受けて退場処分となり、数的優位に立つ。

 しかし77分、自陣でのスローインのミスからボールを奪われ、再び失点を許す。それでもホームチームは87分にアンデルソン・ロペス、90分にY・マテウスがネットを揺らし、逆転勝利を飾った。

 試合後の会見で、横浜のハリー・キューウェル監督は「素晴らしい結果。すごく嬉しい」と喜びを口にし、リーグ戦で3試合ぶりに勝点3を掴んだ一戦を、次のように振り返った。

「早々に失点をしたが、それがより自分たちを強くした。後半も相手がどうこうというより、自分たちのサッカーをしっかり続けていくことに集中した。自分たちのミスから逆転を許してしまったが、諦めることなく、練習でやってきていることをピッチ上でしっかりできた。それは相手がひとり少なくなった状況でも関係ない。選手たちを誇らしく思う」

 横浜は前節、リーグ戦で首位を走るFC町田ゼルビアに敗れ、今季2度目の連敗を喫していた。順位も13位に沈む状況に、指揮官も「ここまで自分たちのサッカーは良い部分がありながら、結果がついてこなくて、苦しい試合を強いられていた」とコメント。今節で広島に勝利できた要因として、選手たちの諦めない姿勢を称えるとともに、「今日も多くのファン・サポーターが駆けつけてくれた。彼らの後押しもあったから、結果をモノにできた」と感謝を述べた。

 また、今後も良いパフォーマンスを出し続けていくには何が必要になるかという記者からの問いに、キューウェル監督は「練習で徹底してやっていくしかない。とにかく良い準備をして、次の試合に向かっていく。自分たちが求めてやっている部分では、ブレちゃいけない。とにかく集中しつつ、練習から取り組んで試合で出していく。ここで満足することはない」と語った。

 横浜は次節、北海道コンサドーレ札幌と敵地で対戦する。直近の公式戦5試合は3勝2敗と勝ち越している相手だが、次も勝点3を掴むためには、中3日と準備期間が限られているなかで、指揮官が口にした“良い準備”をどれだけできるかが鍵になる。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

 
 

サッカーキング

横浜FM、終盤2連発で見事な逆転勝利! “好調”広島を下して3試合ぶりの白星奪取 | サッカーキング

 2024明治安田J1リーグ第13節延期分が19日に行われ、横浜F・マリノスとサンフレッチェ広島が対戦した。

 ここまでのリーグ戦で5勝5分6敗を記録し、勝ち点「20」の13位につける横浜FM。2試合未消化ではあるものの、上位から大きな差をつけられている同クラブは、直近2戦を逆転負けで落として連敗中となっている。対する5位の広島は、現在4試合無敗と好調を維持。4位のヴィッセル神戸とは4ポイント差となっており、勝利で勝ち点差を詰めたいところだ。

 試合は、序盤からアウェイの広島がスコアを動かす。2分に自陣左サイドでスローインを得ると、相手のヘディングから生まれたこぼれ球を回収して前線に繋ぎ、ピッチ中央で大橋祐紀が浮き球のパスを供給。反応した加藤陸次樹がDFラインの背後に抜け出すと、胸トラップから確実にゴールへと流し込み、広島が幸先よく先制に成功した。

 リードを許した横浜FMも、27分に松原健が右サイドのヤン・マテウスにボールを送り、華麗なタッチでマーカーを突破してドリブルを開始。そのままボックス内に侵入すると、サポートに入った天野純とのワンツーからダイレクトで左足を振り抜く。低くコントロールされたシュートはゴール左下に吸い込まれ、貴重な同点弾を挙げた。

 追いついた横浜FMだったが、34分にアクシデントが発生。左サイドバックとして先発した永戸勝也が足を痛めピッチに座り込み、プレー続行が不可能となってしまう。代わりにエドゥアルドが投入され、渡邊泰基が左サイドバックにポジションを移した。

 同点で迎えた後半に最初のチャンスを作ったのは横浜FM。51分に左サイドでボールを受けたヤン・マテウスが横パスを差し込み、井上健太がヒールで流したボールに天野が反応する。ペナルティエリア内から蹴り入れたグランダーのクロスに、アンデルソン・ロペスがワンタッチで合わせたが、シュートは左ポストに直撃してしまう。

 そんななか、直後の52分に天野のドリブルに対してプレスをかけた満田誠がフリーキックを献上。すでにイエローカードを提示されていた満田は2枚目の警告を受け、広島が後半立ち上がりから10人での戦いを強いられることになった。

 それでも、77分に横浜FMが自陣でスローインを獲得すると、渡邊泰基が投げ入れたボールを大橋がカット。そのまま自らドリブルで運び、相手DFを次々と突破しながらボックス内に侵入する。ゴール右から狙ったシュートはニアサイドを打ち抜いてネットを揺らし、数的不利の広島が再びリードを奪い返した。

 しかし、横浜FMもこのままでは終わらない。87分にスローインの流れから左サイドを攻略し、喜田拓也のパスを受けた宮市亮がマイナスの折り返しを送る。ゴール前で待ち受けていたA・ロペスが倒れ込みながら合わせ、横浜FMが再度同点に追いついた。さらに終了間際の90分には、またも左サイドから横浜FMが広島を攻略。渡邊泰基が斜めに入れたパスを植中朝日がスルーし、ボールを受けたA・ロペスがボックス手前のヤン・マテウスにヒールで繋ぐ。ダイレクトで放った一撃は鮮やかに枠を捉え、土壇場で横浜FMが逆転した。

 結局、そのまま試合は終了。3-2で勝利した横浜FMが、3試合ぶりの白星を奪取した。次節、横浜FMは23日にアウェイで北海道コンサドーレ札幌と対戦。広島は22日にアウェイで柏レイソルと対戦する。

 
【写真ギャラリー】2024.6.19 明治安田J1リーグ第13節 横浜F・マリノス 3-2 サンフレッチェ広島 | サッカーキング
 
 

ゲキサカ

横浜FMが劇的逆転2発で連敗脱出!! 川村不在の広島は10人で一時勝ち越しも耐え切れず | ゲキサカ

 J1リーグは19日、第13節延期分を行い、横浜F・マリノスがサンフレッチェ広島を3-2で破った。10人の広島が後半32分に相手のスローインミスからFW大橋祐紀が勝ち越しゴールを決めたが、横浜FMは終盤にFWアンデルソン・ロペスとFWヤン・マテウスのゴールで逆転。連敗を2でストップし、3試合ぶりの白星を収めた。

 横浜FMのAFCチャンピオンズリーグの影響で延期されていたJ1第13節。いずれも前の試合から中3日ながらも先発の大幅入れ替えは行わず、横浜FMはFW宮市亮に代わってMF井上健太、広島は出場停止のDF佐々木翔と海外移籍を控え手不在のMF川村拓夢に代わってDF志知孝明と満田が先発復帰した。

 試合は開始早々に動いた。前半2分、広島は中盤左からのスローインを志知が入れると、相手のクリアを満田、大橋が浮き球でつなぎ、FW加藤陸次樹がDF上島拓巳を引き離しながら背後のスペースへ。最後は相手GKポープ・ウィリアムとの1対1を制し、ゴールマウスに流し込んだ。加藤は前節・東京V戦に続く2戦連発の今季3ゴール目となった。

 その後も広島が一方的に主導権を握り、しばらくは優勢に試合を進めていたが、前半15分過ぎからは横浜FMがプレッシングの仕組みを修正。拮抗した展開に持ち込むと、同22分には井上のクロスにFWアンデルソン・ロペスが頭から飛び込み、わずかに合わなかったものの惜しいチャンスを作った。

 すると前半27分、横浜FMはFWヤン・マテウスが志知をドリブルで抜き去ってゴール前に侵入すると、エリア内でMF天野純とのワンツーから左足一閃。低い弾道のシュートをファーポスト脇に突き刺し、同点に追いついた。ヤン・マテウスは4月7日のJ1第7節・神戸戦(◯2-1)以来、約2か月ぶりの今季2ゴール目となった。

 ところが前半36分、横浜FMに痛いアクシデント。左SBの永戸勝也が足を痛めてプレーを続けられなくなり、DFエドゥアルドが左CB、左CBの渡邊泰基がSBに回る形となった。それでも同42分、横浜FMは次のビッグチャンス。右を抜けたヤン・マテウスのパスにA・ロペスが飛び込んだが、GK大迫敬介のスーパーセーブに阻まれた。

 ハーフタイム明けも横浜FMが優勢を保ち、後半6分には左サイドのスペースを抜け出した天野のクロスにA・ロペスが反応。だが、シュートは左ポストを叩き、逆転のチャンスを活かせない。それでも同7分、中盤で前を向いた天野が敵陣で鋭い切り返しを見せると、満田がやや遅れる形で接触。大きなチャンスを阻んだとして、2枚目のイエローカードで退場となった。

 広島は後半15分、FWピエロス・ソティリウと志知に代わってMF松本大弥とMF越道草太を投入。右ウイングバックのMF新井直人が左に回り、5-2-2のような布陣で構えた。さらに攻勢を強めたい横浜FMは同20分、井上に代わって宮市を投入。同22分、天野の左CKにA・ロペスが反応したが、ヘディングシュートは左に外れた。

 そうして迎えた後半32分、防戦一方だった広島がまさかの形で勝ち越した。渡邊の遠くを狙ったスローインを大橋がカットし、そのままボールを前に運ぶと、エドゥアルドと天野を次々に抜き去り、ゴール右斜め前から右足一閃。強烈なシュートをニア上に突き刺した。大橋は今季8点目。広島の新エースが窮地のチームを救った。

 それでも最後は横浜FMのクオリティーが優った。まずは後半42分、MF喜田拓也とのワンツーで左サイドをえぐった宮市がゴール前に折り返すと、これをA・ロペスが押し込んで同点。さらに同45分、小刻みなパスでゴール前を崩すと、A・ロペスのヒールパスに走り込んだヤン・マテウスが左足シュートをねじ込んだ。

 そのまま試合はタイムアップ。横浜FMが劇的な逆転勝利を飾った一方、広島は数的不利が響き、5試合ぶりの黒星を喫した。

(取材・文 竹内達也)

 
同点アシストに退場誘発の横浜FM天野純「ヤンとのコンビネーションは感性も合う」 | ゲキサカ

 レフティ同士の感覚を活かした同点アシストと、相手のキーマンを退場に追いやるドリブル突破。横浜F・マリノスのMF天野純が貫禄のパフォーマンスで連敗脱出に大きく貢献した。

 まずは0-1で迎えた前半27分、ペナルティエリア内でFWヤン・マテウスからのパスを受けると、完璧なワンツーでフィニッシュを演出。「ヤンとのコンビネーションはチームの強みだと思うし、感性も合う。彼はドリブルだけじゃなく、周りが見えているのでやりやすい」。同点ゴールを見事にアシストした。

 さらに1-1の後半7分には敵陣にボールを持ち運び、鋭い切り返しでMF満田誠のファウルを誘発。満田は2枚目のイエローカードを提示され、退場に追いやられた。「ああいったところは今まで自分になかったところだと思うし、韓国で2年間ああいった動き方を続けてきたので成長が出せたと思う」。昨季まで蔚山現代、全北現代でプレーしていた成果が出たワンプレーだったようだ。

 この日は90分間フル出場した前節の町田戦(●1-3)から中3日とあり、「正直、今日はめっちゃ身体が重くて、前半は特にやばいなと思った」と万全の状態ではなかったという天野。しかしその中でも、マンツーマン志向の強い広島の選手に対し、逆を取るボールタッチや鋭い攻守の切り替えでいなし続け、勝敗を大きく左右する働きを見せてた。

 この日は普段よりも幅広いプレーエリアをカバーしており、その点にも手応えを深めたようだ。

「町田戦から少し修正したというか、もう少しフレキシブルに動いていいというところがあったので、工夫しながらやっていた。今までシャドーは相手2ボランチの後ろで引き出すことを監督もこだわっていたけど、少しずつ監督も選手と成長していきたいという考えを持っているし、選手の考えも聞いてくれている。そこの話し合いのところは今週しっかりできていた」。そうした取り組みも光り、ここまで4試合連続の先発起用。後半戦での上位追走、そして初参戦のACLエリートに向け、背番号20が着実に序列を高めている。

(取材・文 竹内達也)

 
もはや舵取り役だけじゃない横浜FM喜田拓也「ずっとこだわってやっていた」攻撃参加で逆転劇牽引 | ゲキサカ

 鮮やかな逆転劇の口火を切ったのは、誰よりもチームのバランスを気にかけてきた男の果敢な攻撃参加だった。

 10人の広島に1-2と勝ち越されて迎えた後半42分、横浜F・マリノスMF喜田拓也はスローインの流れから左サイドの深い位置でパスを受けると、中央に向かって正対しながらノールックのスルーパスを配球。これに反応したFW宮市亮のクロスから、FWアンデルソン・ロペスの同点ゴールが生まれた。

 今季はハリー・キューウェル新監督のもと、新たに導入された4-3-3システムのアンカーが主戦場となっていた喜田。それでも守備に専務するのではなく、得点が必要な場面では主に右のハーフスペースに顔を出すことで、仕上げの崩しに関わる姿もたびたび見られ、着実にプレーの幅を広げてきていた。

 この日の同点ゴールも、そうした取り組みが実った形だった。喜田は「今季はアシストの一つ前もあったり、結構点に絡めていたので、そういうところに気づいていただいてありがたい(笑)」と控えめに笑みを浮かべつつ、「自分がどうチームに貢献していけるかの幅はちょっとずつ広げていけているというところで、あのシーンもあそこに顔を出せた」と前向きに振り返った。

 またこれまでの試合ではあまり直接連係する機会のなかった宮市とも、しっかりリズムを合わせていた。「必ず(宮市が)あそこに来てくれると思って出した。彼も『来ると思っていた』と言ってくれたし、意思疎通もできていた。ロペスもよく決めてくれたし、ああいうのはチームの結果にも直結するので」。日頃のトレーニングから充実したコミュニケーションができていることもうかがえるワンシーンだった。

 普段は攻撃的なポジションではない喜田にとって、こうした攻撃参加の機会は決して多くは巡ってこない。それでも少ない機会をうかがっているからこそ、「何でもかんでも行けばいいというものではないし、タイミングが大事になるので、バランスもしっかり舵を取りながらというのが大事になる」という状況判断を研ぎ澄ませ、こだわりを持って取り組んできた。

「ポジション柄それ以外のタスクも多いので、その中の優先順位をしっかり正確に決断、判断をするというのはずっとこだわってやっていた。タイミングも周りと合っているし、(シュートやクロスを)やり切って終われている場面もある。もちろんそこでゴールやアシストができればいいけど、今日みたいな絡み方もあるし、今までも得点につながるシーンを作れているので、そこはポジティブに捉えている」

 危機察知力やカバーリングといった自身の強みだけに甘んじることなく、アタッキングフットボールの実現に向けてさらなる努力を重ねてきた主将が口火を切った逆転劇。その働きは、味方のミスを帳消しにしたという点でも大きな価値があった。

 広島に一時勝ち越しを許したゴールは、左SBで緊急起用されたDF渡邊泰基のスローインが奪われたのが発端。「ミスはどうしても人間がやるスポーツなのであるし、それはチームで共有していた。あそこで顔を下げないところは声をかけていた」。そう事もなさげに振り返った喜田は「会場の雰囲気もそうさせてくれたし、何より諦めなければそういうことが起きるのは初体験ではない。後はないと思っていたし、勝つしかなかったので、それを自分たちに言い聞かせていた」と強気な姿勢を誇りつつ、「マリノスらしさみたいなものは皆さんに感じてもらえるゲームだったのかなと思う」と胸を張った。

(取材・文 竹内達也)

 
 

Goal.com

横浜FMが終盤2発で逆転勝利! 満田退場の広島に一時勝ち越し許すもブラジル人コンビが連敗ストップに導く | Goal.com 日本

明治安田J1リーグ第13節延期分の横浜F・マリノスvsサンフレッチェ広島が19日にニッパツ三ツ沢球技場で開催された。

横浜FMがAFCチャンピオンズリーグで決勝に進んだことで延期されていた同節。直近の第18節のFC町田ゼルビア戦を1-3で落として今季2度目の連敗を喫した13位の横浜FMは、同試合から先発メンバーを1人のみ変更。宮市亮に代えて井上健太を起用した。

一方、前節の東京ヴェルディ戦を4-1で勝利し、リーグ戦では連勝、公式戦では8試合無敗中で5位につける広島。今節では、累積警告により出場停止の佐々木翔、海外クラブへの移籍に向けてチームを離脱した川村拓夢に代わり、志知孝明、満田誠が先発のピッチに立った。

試合は開始1分30秒に動く。広島の左サイドからのスローインの場面、志知の投げたボールは相手に頭で触られるも、満田のヘディングを大橋祐紀が相手最終ラインの背後へワンタッチで浮き球パス。これを加藤陸次樹が胸トラップしてボックス内に侵攻すると、そのままGKポープ・ウィリアムとの一対一を制した。

先制を許した横浜FMは15分、敵陣中央右で相手のクリアボールを奪った松原健がボックス手前中央に縦パス。これを受けたアンデルソン・ロペスが反転しながらダイレクトで左足を振り抜くが、シュートはゴール右外へと外れた。

それでも攻勢を続ける横浜FMは27分、ハーフウェイラインを越えたあたりの右サイドでパスを受けたヤン・マテウスが志知をかわして一気にボックス右へ。ポストに入った天野純とのワンツーで中央に切れ込み、左足でコントロールシュートを放つと、ボールは左ポストを叩いてゴールに吸い込まれた。

試合を振り出しに戻した横浜FMだが、34分にアクシデント。自陣での守備時にプレーが切れると、永戸勝也がその場で座り込みプレー続行不可能に。エドゥアルドをスクランブル投入する事態に見舞われる。

それでも動じない横浜FMは42分、左サイドでの混戦から渡辺皓太がボックス右に絶妙なスルーパス。走り込んだヤン・マテウスが切り返しから中央へラストパスを送り、最後はアンデルソン・ロペスがシュートを放つも、GK大迫敬介の好セーブに遭い、逆転とはならない。

後半に入っても横浜FMペースで試合は進行。51分、左サイドでヤン・マテウス、井上とつなぎ、天野がゴール前にクロスを供給。ニアサイドでアンデルソン・ロペスが合わせるが、左ポストに嫌われる。さらに52分にはGKポープ・ウィリアムのフィードからヤン・マテウスの1本のパスで天野が抜け出す。ボックス手前で巧みな切り返しからファウルを誘うと、倒した満田がこの日2枚目のイエローカードで退場に。広島は数的不利となったが、直後の天野のFKはクロスバーに救われた。

その後も1人多い横浜FMが押し込む時間帯が続いた中、広島が一瞬の隙を突いて勝ち越しに成功する。77分、渡邊泰基のスローインを右サイドでカットした大橋がドリブルを開始。エドゥアルドをかわしてボックス右に侵攻すると、天野もかわしゴールエリア右からGKポープ・ウィリアムの頭上を射抜いた。

勝ち越しを許した横浜FM。しかし、ここからホームの意地を見せる。まずは87分、喜田拓也のパスを受けた宮市がボックス左深い位置に侵攻し、グラウンダーのパスを送るとアンデルソン・ロペスが左足で合わせてゴールに押し込む。

これで同点に追いついた横浜FMはさらに90分、左サイドでのパスワークからボックス内でパスを受けたアンデルソン・ロペスがポストプレー。これをヤン・マテウスが左足を振り抜くと、ボールはゴールに吸い込まれた。

このゴールを守り切った横浜FMが3-2で逆転勝利。横浜FMが3試合ぶり白星を飾った。一方の広島は今季初のリーグ戦3連勝を逃し、公式戦9試合ぶりの黒星を喫している。

 
 

フットボールチャンネル

天野純の身体に変化あり。なぜ横浜F・マリノスMFは「軽量級でも当たりに強い」のか?33歳目前で「まだまだ成長」【コラム】

 明治安田J1リーグ第13節延期分、横浜F・マリノス対サンフレッチェ広島が19日に行われ、3-2でマリノスが逆転勝利を収めた。開始わずか2分で先制される苦しい展開となったマリノスだったが、27分にヤン・マテウスの得点で追いついた。背番号11のゴールを演出した天野純は攻守両面で目を見張る活躍を見せた。(取材・文:加藤健一)

— 「相手が見えるくらいの余裕ができた」

 これでリーグ戦に限定すればインターナショナルマッチウィークを挟んで3試合連続で先発している。天皇杯やAFCチャンピオンズリーグによるリーグ戦の延期分が組み込まれる過密日程の中で、天野はインサイドハーフの一角で重要な役割を託されている。

 天野といえば精度の高い左足のキックが武器だが、この試合ではフィジカル面で目立っていた。インサイドからポケットへ縦に抜けるランニングを繰り返し、ときには中盤に降りてビルドアップの出口となった。

 今季リーグ戦で初のフル出場となったFC町田ゼルビアからは中3日。「正直、今日はめっちゃ身体が重かった」と話していたが、78分に下がるまでに10.3kmを走破。フル出場した4選手には及ばなかったものの、チーム5位の走行距離を記録している。

「前半は(身体が重くて)ヤバイなと思っていたんですけど、徐々に身体が動くようになってきた。そこからやっと相手が見えるくらいの余裕ができたかなと思う」

 試合の行方を左右する場面を作り出したのも天野だ。自陣右サイドのマテウスが相手2人を引き付けながら、縦に走る天野にスルーパスを出す。並走する満田誠より早くボールに追いついた天野は、左足でシュートを打つ素振りを見せて、右側に切り返す。その瞬間、満田の足が天野の足にわずかに触れた。21分に警告を受けていた満田に2枚目のイエローカードが提示され、広島は1人少ない状況で戦わざるを得なくなった。

 天野自身も変化を感じている。

— 韓国での成長と身体の変化

「今まで自分になかったところだと思いますし、韓国で2年間、ああいった動きをしっかり続けていったので成長を出せた」

 蔚山現代、全北現代モータースでプレーした2シーズンは、天野をタフにしたことだろう。それに加えて、マリノス復帰後の天野は身体との向き合い方も変えている。

「凄い勢いで変わりました。これだけ軽量級でも当たりに強くなるのは、動きがシャープになる以上に嬉しい」

 そう話すのは、元アメリカンフットボール選手で、現在は天野の個人トレーナーを務める河口正史氏だ。同氏はクアトロコアと呼ばれる、仙腸関節を動かすことでパフォーマンスを上げるメソッドを開発した。現在は天野とチームメイトのポープ・ウィリアムや、権田修一、シュミット・ダニエルら多くのサッカー選手がそのメソッドを取り入れている。

「高重心で仙腸関節から動く選手は、動作がワンテンポ少なくなります。中から力が動き始めるので、キックで言えば、1、2で蹴ることができる。でもヒザ人間の場合は、地面の反力を受けないと身体がついて来ないので、1、2、3で蹴ります。つまり、ヒザ人間は1回溜めてからでなければ、動けないんですよ」

 天野本人も「めちゃめちゃ(実感が)あります! 当たりにだいぶ強くなった」と効果を感じている。一般的にはフィジカルパフォーマンスは下り坂になる年齢だが、天野にその兆候は見当たらない。

— 33歳の天野純は「まだまだ成長していかないといけない」

 強さを見せたプレーの1つが、14分の場面だ。ペナルティーアーク付近で永戸勝也のクリア気味のパスを受けた天野は、後ろから身体を入れてきた満田にボールを触れさせずにファウルを獲得した。

 地上戦では13戦9勝、空中戦では3戦全勝。強度の高い広島を相手にしても、天野のデュエルの強さが際立っていた。タックル数もチーム最多の4回で、攻守両面で素晴らしいパフォーマンスを見せていたことが分かる。

 AFCチャンピオンズリーグ決勝でのショッキングな敗退を経験したチームは、インターナショナルマッチウィークを挟んでリーグ戦連敗を喫していただけに、広島戦の勝利が持つ価値は大きい。1試合未消化ながら、昨季2位のチームはボトムハーフの12位に沈む。今季から指揮を執るハリー・キューウェル監督の下で順位を上げていくには、勝ち続けるしか方法は残されていない。

「監督もやっぱり選手と一緒に成長していきたいという考えを持っていますし、選手の考えもしっかり聞いてくれている」

 そう話す天野は、「まだまだ成長していかないといけない部分があるので頑張ります」と言う。1ケ月後には33歳となるが、これからもマリノスに必要な存在であり続けるだろう。

 天野の変化に目を細める河口氏は、「ここまでは元々持っているポテンシャル」と天野の努力を称えると同時に「ここから、天野選手が経験したことのない世界まで引っ張り上げるのがクアトロコアの使命だと思っています」と話す。クアトロコアという頼もしい武器を手に入れた天野は、これからどのような活躍を見せてくれるのだろうか。

(取材・文:加藤健一)

 
水沼宏太の助言、天野純の工夫、喜田拓也の声。横浜F・マリノスの逆転勝利、ピッチで何が起きていたのか【コラム】

明治安田J1リーグ第13節延期分、横浜F・マリノス対サンフレッチェ広島が19日に行われ、3-2でマリノスが逆転勝利を収めた。相手が1人少ない状況で勝ち越しを許したものの、試合終了間際に2点を奪う劇的な展開に。ピッチでは何が起きていたのか、選手たちの証言から逆転勝利の舞台裏を明かす。(取材・文:藤江直人)

— 喜田拓也が広げるプレーの幅

 照れくさそうな表情を浮かべながら、横浜F・マリノスのキャプテン、MF喜田拓也が切り出した。

「多分、みなさんはあまり覚えていないと思うんですけど…」

 ホームのニッパツ三ツ沢球技場で19日に行われた、サンフレッチェ広島とのJ1リーグ第13節。マリノスがAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝に進出した関係で未消化となっていた一戦は、後半早々に退場者を出し、数的不利に陥った広島が逆に1点を勝ち越し、マリノスの猛攻に耐える展開が続いていた。

 迎えた87分。マリノスに起死回生の同点ゴールが生まれる。体勢をやや崩しながら、それでもグラウンダーのクロスに利き足の左足をヒットさせ、ゴールネットを揺らしたFWアンデルソン・ロペス。そして左サイドのポケットを突き、折り返しをロペスへつけたFW宮市亮がまばゆいスポットライトを浴びる。

 もっとも、見逃せないのは宮市を縦に走らせたプレーだった。敵陣左サイドの奥深くまで侵入し、絶妙のパスを宮市へ供給したのは喜田。ゴールに絡んだプレーを問われた反応が、冒頭で記したコメントだった。

「今シーズンはけっこう点に絡めているんですよ。アシストのひとつ前とかが多いというか。自分がどのようにしてチームに貢献していけるのか、というなかでそのあたりの感覚とかプレーの幅も、本当にちょっとずつですけど広げられている。そこを気づいていただけて、非常にありがたいと思っています」

— 喜田拓也が悔しがったあのシーン

 敵陣左サイドの深い位置で、宮市が投じたスローインをFW植中朝日が返す。宮市はペナルティーエリアの左外にポジションを取っていた喜田にパスを預け、自身はそのまま縦のスペースを突いていった。

 喜田は広島のゲームキャプテン、DF塩谷司とまず対峙する。次の瞬間、ほぼノールックで宮市へ優しいパスを通す。虚を突かれたのは塩谷だけではない。宮市をケアするはずのMF越道草太も「ボールウオッチャーになってしまった」と悔やみ、気がついたときには宮市に背後を取られていた。

「宮市選手とも連携が取れていたし、必ずあの位置に走ってきてくれると思ってパスを出しました。宮市選手も試合後に『来ると思っていた』と言ってくれたし、そのあたりの意思疎通もできていた。最後はロペスも本当によく決めてくれた。ゴールなりアシストなりができればいいんですけど、今日みたいな絡み方というか、試合の結果にも直結するようなプレーでチームを助けていきたいと思っているので」

 2-2とする同点弾の起点になったプレーに声を弾ませた喜田は、76分に惜しいシュートを放っていた。

 自陣から発動させたカウンター。ドリブルでボールを運んだ、FWヤン・マテウスが放ったシュートのこぼれ球をペナルティーエリア内の右側でロペスが収める。当然のように、広島はロペスのシュートを警戒する。DF中野就斗とMF新井直人が引きつけられた背後を、ノーマークで走り込んできたのが喜田だった。

 しかし、ロペスのパスにワンタッチで左足を合わせたシュートは、ゴールの右にはずれてしまった。マリノスひと筋でプレーするバンディエラに、昨年4月の名古屋グランパス戦以来となるリーグ戦通算4ゴール目かと思われたシーン。天を仰いで悔しがった喜田は「あれ、右足で蹴る用意をしていたんです」と苦笑する。

— 喜田拓也がチームに共有していたこと

「そこで左足のところに出てきて、歩幅がちょっと合わなかったというか。右足のところに要求できればよかったけど、最後を合わせるところや質を上げていく部分は練習の段階から培えると思うし、あそこに自分が顔を出したところまでのチームとしての崩し方でも、すごくいい面が出た試合だったと思っています」

 試合は直後に広島が勝ち越した。マリノスボールのスローイン。手を滑らせたDF渡邊泰基が広島のFW大橋祐紀がカットできる範囲に投げてしまう。まさかのミスで得たチャンスでドリブルを仕掛けた大橋はまずDFエドゥアルドを、ペナルティーエリア内ではMF天野純をかわしてスーパーゴールを決めた。

 前述したように、広島は52分に2枚目のイエローカードをもらったMF満田誠が退場処分を受けていた。数的優位に立ったマリノスが勝ち越しゴールを狙い続けた展開で、広島が後半に放った唯一のシュートで勝ち越された。メンタル的にも落ち込み、そのまま敗れかねない状況に追い込まれた。

「でも、人間がやるスポーツなので、ミスはどうしてもあるとチーム全員で共有していた。あそこで顔を下げるなとみんなに声をかけていたし、何よりもあきらめなければ何かが起こる、というのは初めて体験するものではないので。僕たちにはもう後がないと思っていたし、勝つしかないと言い聞かせていたなかで、ロペスの同点ゴールが決まった後も勝ちにいった姿勢は、チーム全員にあったと思っている」

 喜田はノックアウトステージ以降の6試合で3人もの退場者を出し、数的不利に陥りながらも決勝まで勝ち進んだACLの経験が生きたと振り返った。熱さをほとばしらせるキャプテンの一挙手一投足に、勝ち越し点にからんでほしい、という指示を受けて、65分から投入されていた宮市も応えた。

— 「このままじゃ絶対に負けられない」ベンチからの声

「勝ち越されても、このままじゃ絶対に負けられないと思っていた。試合前日には監督から『もっともっと仕掛けていこう』と話をしていたし、試合中にも水沼(宏太)選手が『相手は2枚できているから、もっと縦にいっていいんじゃないか』と声をかけてくれて、自分としてもより縦に仕掛けやすくなった」

 出番が訪れなかったFW水沼宏太も含めて、マリノスに関わる全員が一丸となった試合を決めたのはマテウス。左サイドから渡邊が送ったパスを、植中がゴール中央でスルー。広島を揺さぶり、さらにボールを受けたロペスもヒールで後方へ。あうんの呼吸で走り込んできたマテウスが、利き足の左足を一閃した。

 前半開始2分に先制された試合を、27分に振り出しに戻したのもマテウスだった。右タッチライン際での攻防でMF志知孝明を置き去りにしてペナルティーエリア内へ侵入し、相手ゴールに背を向けた体勢の天野とのワンツーでさらに中央へ。直後に左足を振り抜いて、ゴール左隅を正確無比に射抜いた。

 右のシャドーとして、リーグ戦で4試合続けて先発をゲット。ともに左利きである、右ウイングのマテウスとのコンビネーションにも磨きをかけている天野は試合後に声を弾ませている。

— 「いままでの自分になかった」天野純の新たな引き出し

「ヤン(マテウス)とのコンビネーションはチームの強みのひとつだと思うし、その意味でもいかにヤンを気持ちよくプレーさせるのかを意識している。ヤンは感性もあるし、ドリブル突破だけではなくて周りもしっかりと見えているのですごくやりやすい。ヤンの近くに寄るところと、あえて寄らないで1対1を仕掛けさせてあげるところの使い分けもそうだし、そうしているなかで自分にもボールが返ってくるので」

 マテウスとのコンビネーションは、広島の満田が退場になった場面でも実は発揮されていた。

 守護神ポープ・ウィリアムのロングフィードを、自陣の右タッチライン際でマテウスが受ける。そのとき天野は内側のレーンをトップスピードで駆け上がり、マテウスを追い抜いていった。

「ヤンの前にスペースがあったので、そこへ抜け出したら相手のボランチが食いついてくると思っていた。スプリントで上回れる自信もあったし、あとは自分が得意とする1対1で仕掛けよう、と」

 天野の計算通りに満田が追走してきた。もちろん、スプリントでも負けない。一気に相手ペナルティーエリア付近まで迫り、左へ持ち出すと見せかけて切り返した直後に、満田が天野を倒してしまう。池内明彦主審は迷わずに、満田に反スポーツ行為があったとして2枚目のイエローカードを提示した。

 退場を誘発した満田との攻防よりも、自陣から長い距離を駆け抜けたプレーを天野は喜んだ。韓国Kリーグの蔚山現代、全北現代の期限付き移籍した2022、23シーズンで得た財産だと自負している。

「ああいうところは、いままでの自分になかったと思う。ただ、韓国での2年間はああいう動きも出し続けていたので、今年こうして帰ってきて、成長した部分をしっかりと出せたと思っている」

 マリノスは1日の鹿島アントラーズ戦、15日のFC町田ゼルビア戦でともに逆転負けを喫して広島との未消化カードを迎えていた。FC岐阜と対戦した12日の天皇杯2回戦も、後半アディショナルタイムにFW井上健太のゴールで2-2の同点に追いつき、延長戦をへてもつれ込んだPK戦を5-4で制していた。

 特にホームの日産スタジアムに首位の町田を迎えた一戦は、運動量や球際におけるインテンシティーの高さ、攻守の切り替えの速さなどで後塵を拝し続けた。中3日という限られた時間のなかで、今シーズンから指揮を執るハリー・キューウェル監督とともにほどこした修正が奏功したと天野は言う。

— 「監督も僕たち選手と一緒に成長していきたいという考えをもっている」

「町田戦から少し修正したというか、もうちょっとフレキシブルに動いていい、というところもあったので、自分も少し下がるなど工夫しながらプレーしていました。シャドーの選手の場合、いままでは相手の2ボランチの後ろでボールを引き出す動きが求められてきましたけど、監督も僕たち選手と一緒に成長していきたい、という考えをもっているし、その部分で選手の考えをしっかりと聞いてくれるので」

 町田戦で先制ゴールを決めていた宮市は、今シーズンのターニングポイントになると前を向いた。

「いままでも負けて悔しい思いをしてきたなかで、この勝利は今後へ向けて必ず僕たちの自信になってくるし、さらに前へ加速させてくれる。これからも一喜一憂せずに、愚直にプレーし続けていきたい」

 そして状況によってはアンカーから最終ラインに落ちて、FWピエロス・ソティリウの背後から飛び出してくる大橋、決めた加藤陸次樹をケア。守備を安定させた喜田は「これを次につなげないと」と前を見すえる。

「少し変則な形にはなりましたけど、大事なのは相手が嫌がるかどうかかであり、そうしてからは明らかに守備がはまっていた。ハーフタイムにも確認しながら意図は共有していた。そうした決断を外から指示されるまで待つのではなく、ピッチのなかで、自分が中心になってやっていかないといけない」

 キューウェル監督を含めた全員が共有していたのは、もう負けは許されない、という意地とプライド。横浜の夜空にとどろかせた咆哮は、劇的な勝利から中3日で待つ北海道コンサドーレ札幌戦、さらに中2日で続くアビスパ福岡戦と、長距離移動を伴う敵地での連戦へ臨むマリノスを心身両面で駆り立てていく。

(取材・文:藤江直人)

 
 

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2024/06/18 【スタジアム観戦情報まとめ】2024/6/19(水)19:00KO J1第13節 横浜F・マリノスvs.サンフレッチェ広島F.C@ニッパツ三ツ沢球技場
 
 

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