【試合結果Webニュースまとめ(5○0)】2023/4/8(土)19:00KO J1第7節 横浜F・マリノスvs.えふしー@日産スタジアム


【試合結果Webニュースまとめ(5○0)】2023/4/8(土)19:00KO J1第7節 横浜F・マリノスvs.えふしー@日産スタジアム
 
 

アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.Jリーグ.jp
3.Twitter / Istagram
4.ハイライト動画
5.Webニュースログ
6.今週の他会場など

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

明治安田J1 第7節 横浜F・マリノス vs 横浜FC 試合データ | 横浜F・マリノス 公式サイト
 
 

Jリーグ.jp

【公式】横浜FMvs横浜FCの試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2023年4月8日):Jリーグ.jp
 └ 入場者数 25,238人

監督コメント

[ ケヴィン マスカット監督 ]
多くの人から注目が高く、気持ちも高ぶっていた試合で、大事にしているメンタルが重要でした。5-0の結果はハードワークした結果です。しかし、前半は敵陣でボールを失ってしまい、相手に渡してしまって、攻守の切り替えが多い前半でした。そこを修正し、後半はコントロールして相手ゴールに向かい、素晴らしい結果で終わりました。

--右SBで先発し、3つのポジションをこなした山根 陸選手の評価をお願いします。
彼にとって特別な夜になりました。そして、大きな責任がのしかかる試合でした。水曜日にも90分プレーした中で急な対応でもあれだけのプレーをしてくれました。いまSBはいろいろな選手が関わっていますが、彼は特別な選手です。彼は吸収早く成長していますし、チームメートも彼を認めています。彼はアカデミーで育ち、トップチームに昇格したので、アカデミーの方々も喜ばしいことではないでしょうか。彼にとって、とても良い試合になりました。

--ハーフタイムに渡辺 皓太選手に代えて、藤田 譲瑠チマ選手を投入した意図を教えてください。
渡辺は今季素晴らしいスタートを切り、高い基準でプレーしてくれていました。正直に言いますと、先ほども話しましたが、ボールを失う機会が多く、彼もその失った1人でした。前半終了直前にイエローカードをもらったこともあり、後半フレッシュな選手を入れました。

藤田も水曜日に良いプレーをしてくれました。山根にしろ、ヤン(マテウス)にしろ、井上(健太)にしろ、誰が出ても違いを出せます。チーム内のポジション争いも激しいですし、どれだけ一人ひとりがスタンダードを続けていけるか。それが理由になります。

選手コメント

山根 陸

リーグ戦で、かつ初スタメンで、久しぶりの日産スタジアムのプレーだったので、思い切ってやろうという気持ちで試合に入って、結果5-0で勝つことができて本当に安心しました。右SBで出て、マリノスのフットボールができないのはイヤだし、勝利につなげられたので安心しました。

--6分にネットを揺らしたシーンはオフサイドで取り消されて、幻のプロ初ゴールになってしまいました。
(水沼)宏太くんに渡ったときに、その前の場面でランニングのタイミングが遅れたので、ちょっと早めにスタートを切って、自分がフリーで宏太くんを呼んだら本当に良いボールをくれて、思い切って振ったらいいところにいってくれました。ネットが揺れた瞬間は日産スタジアムで、しかもダービーで先制点を取ることができて、すごくうれしくて興奮しました。だからなんか変なところに走っちゃいました(笑)。オフサイドになり、監督からも「もう1回締め直せ」と言われたので、もう1回締めようと思いました。ゴールを一応決めたので、自分の気持ち的にもラクになりました。

--後半途中から中盤にポジションを移しました。
普段ボランチをやっているので、トップ下は初めてでした。自分もこんな感じかなとか、マルコス(ジュニオール)はどんな感じだったかなと考えながらプレーしていました。ボランチはいつもどおりの感じでした。SBは監督が信じて使ってくれたので、本当に思い切って出し切ろうと思っていました。どこのポジションであれ、任せてもらったからにはやっぱり全力を出し切り、チームのために走るというのは変わりません。マリノスのフットボールをする上で、どこのポジションでもしっかり理解していることが大事だと思っています。

エウベル

選手として、自己評価は言いにくいので、評価は記者の皆さんに任せたいです(笑)。チームとして、内容も結果も伴うこのような試合を望んでいました。すごく良い試合になりました。

--2ゴール1アシストでした。ゴールも素晴らしかったですが、アシストはエウベル選手らしいプレーでした。
アシストは僕以外の(水沼)宏太、ミヤ(宮市 亮)、ヤン(マテウス)らウチのウイングは全員そうですが、良いポジションを取れていれば、ゴールを狙います。でも、あの場面ではゴールは難しいと感じたので、ゴールラインまで仕掛けて、(アンデルソン)ロペスにボールを送りました。ロペスは良いポジションを取れていたので決めるだけでした。得点は2つとも宏太から素晴らしいパスが来たので決めるだけでした。

--水沼選手と新しいホットラインが生まれたのではないですか。
一緒にやって3年目です。宏太は頭が良く、視野の広い選手。良いポジションを取れば、精度の高いクロスもあります。まだ多くの試合が残っているので、引き続きこのホットラインが機能すれば、マリノスにとっても良いことです。

 
 

Twitter / Istagram


 
 


 


 


 


 
 


 
 

ハイライト動画


ハイライト|J1リーグ第7節|vs 横浜FC – YouTube
 
 

ネットニュース・Weblog

スポーツニッポン

横浜 横浜FCとの横浜ダービーに5発快勝 ホームでのダービーは22得点4戦全勝 5得点は今季最多― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 横浜が横浜FCとの横浜ダービーに5―0で快勝した。体調不良で欠場した日本代表MF西村拓真の代役としてトップ下で先発したFWマルコス・ジュニオールが後半2分に先制弾。さらにFWアンデルソン・ロペス、FWエウベルがそれぞれ2得点とブラジル人トリオの活躍で今季最多5得点と快勝した。

 5日のルヴァン杯・札幌戦に続く公式戦2戦連発となったマルコスは「去年はうまくいかない状況が続いたけど、今年はいい形で貢献できている。まだ始まったばかりで先は長いので、もっと量産できれば」と笑顔。ゴールを決めた後にサポーターの待つ応援席に駆け寄ったことについては「試合前からゴールを決めたら(応援席前に設置されたお立ち台に)上がってみんなと祝いたいと思っていた。みんなと喜び合えて良かった」とうれしそうに話した。

 
 
横浜 後半だけで今季最多5発ダービー快勝 西村の代役マルコスが口火弾― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 明治安田生命J1リーグは8日に1試合が行われ、横浜が横浜FCとの横浜ダービーに5―0で快勝した。体調不良で欠場した日本代表MF西村拓真(26)の代役としてトップ下で先発したFWマルコス・ジュニオール(30)が後半2分に先制弾を決め、起用に応えた。横浜FCはこれで開幕から7戦未勝利となった。
 これが王者の選手層の厚さだ。西村が体調不良でベンチ外となる中、マルコスが存在感を見せつけた。

 0―0の後半2分に敵陣深くで自らボールを奪取し、そこから先制弾。昨季はリーグ23試合に出場しながら来日4年目で初めて無得点に終わったが、これで5日のルヴァン杯・札幌戦に続く公式戦2戦連発で「もっと量産できれば」と昨季の借りを返す活躍を誓った。

 不動の右サイドバック(SB)だったDF小池龍が右膝蓋(しつがい)骨骨折で全治6カ月の長期離脱。この日は本職がボランチのMF山根が右SBで先発して躍動するなど、代役選手の台頭が続く。

 会見に「みんなが龍の帰りを待ってるよ」のメッセージ入りTシャツを着用して臨んだマスカット監督は「誰が出ても違いを出せる」とうなずいた。

 マルコス、ロペス、エウベルのブラジル人トリオそろい踏みで今季最多5得点快勝。2年ぶりに開催されたリーグ戦の横浜ダービー。ホームは4戦全勝で計22得点と圧倒的な強さを見せつけた。 

 
 

ニッカンスポーツ

【横浜】“横浜ダービー”完勝 前半横浜FCの厳しいプレスに手を焼くも後半に一挙5ゴール – J1 : 日刊スポーツ

昨季王者の横浜F・マリノスがリーグ第7節でホームに昇格組の横浜FCを迎え、同じホームタウンにクラブを構える“横浜ダービー”を5-0の完勝で飾った。

前半は厳しいプレスに手を焼いて得意の攻撃サッカーが封じられたが、後半に一挙5得点。2分にMFマルコス・ジュニオールが決めると、17分と45分にFWアンデルソン・ロペス、23分と28分にはFWエウベルがそれぞれ2得点。強力な外国人勢が次々とネットを揺らした。

この日は日本代表MF西村が体調不良のためにベンチ外。それでも代役のマルコス・ジュニオールが先制ゴールと仕事をし「まだ始まったばかり。量産したい」。引退まで横浜でプレーすることを希望するチーム愛の強い背番号10が、今季リーグ初先発ながらチームを流れに乗せた。

ホームでの横浜FC戦は直近で20年に4-0、21年に5-0と圧倒。お得意様としてきた相手をまたも大差で破った。守っては故障者が続出している右SBで19歳DF山根が安定感を見せた。日本代表に選出されたDF角田は得点ランキング首位タイのFW小川航を「自由にやらせない」との宣言通り完封。公式戦3試合ぶりの無失点と地力の違いを見せつけ、勝ち点3を積み上げた。【岡崎悠利】

 
 

サンケイスポーツ

J1横浜Mが5ー0圧勝 助っ人トリオがゴール揃い踏みで〝横浜ダービー〟制す – サンスポ

明治安田J1第7節第1日(8日、横浜M5−0横浜FC、日産ス)リーグ戦では7試合目となる〝横浜ダービー〟。前回の対戦までは横浜Mの3勝1分け2敗と対戦成績はほぼ互角。ただ、今回は横浜Mが自力を見せつけた。

予想通り、横浜Mが序盤から攻勢を強める。前半6分、MF水沼からのパスを受けたDF山根が押し込んで先制…と思われたが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入で、水沼の位置がオフサイドとなり判定が変更されノーゴール。その後も横浜Mが主導権を握ったが、横浜FCはカウンターからチャンスを作る展開。両チームとも決め手を欠き、前半は0ー0のまま終了した。

後半に入ると横浜Mの攻撃陣が爆発した。同2分、FWアンデルソン・ロペスのパスに反応したMFマルコス・ジュニオールが左足でゴールを決めて先制に成功すると、同17分にはロペスが追加点。同23分、同28分にFWエウベルが決めて4ー0。先発出場した助っ人トリオがそろい踏みで勝利をほぼ決定づけた。

同45分には、ロペスが頭で決めて5ー0。終わってみれば一方的な試合展開になった。

 
 

スポーツ報知

横浜FM、マスカット監督が右SBで先発の山根陸を称賛「アカデミーの方々にとっても喜ばしいこと」 : スポーツ報知

 横浜FMはホームで横浜FCに5―0と勝利し、横浜ダービーを制した。後半2分、MFマルコスジュニオールが先制点で口火を切ると、その後はFWエウベルとFWアンデルソンロペスが2得点ずつ。前半は細かなミスも重なる内容だったが、終わってみれば5―0の大勝で2試合ぶりの勝ち点3をつかんだ。

 試合後、マスカット監督は「今日という日がどれだけの大きさかということは強く思っていた。前半は切り替えが多かったが、後半は修正してコントロールすることができた。素晴らしい終わり方だった」と選手をたたえた。ブラジル人トリオのそろい踏みは当然ながら、U―20日本代表MF山根陸の奮闘も光った一戦だった。

 本職はボランチだが、負傷者が相次ぐ右サイドバックで先発。前半5分にはMF水沼宏太の落としに走り込んで右足を振り抜き、ネットを揺らした。一つ前のプレーにオフサイドが認められ、ゴールは取り消しとなってしまったものの、マリノスのサイドバックに求められるランニングを徹底。幻のゴールに終わったが、一時、下部組織出身の19歳のプロ初ゴールで歓喜が舞い込んだ。相手をはがして前進と、攻撃につながるプレーだけでなく、守備でも賢く相手を上回るシーンを作るなど、安定感を発揮。中2日での2連戦で90分間出場とフル稼働にも、後半途中からはトップ下、ボランチとポジションを移しながら大勝に貢献した。

 マスカット監督は、今季リーグ戦で初先発を飾った山根を称賛。「彼にとっては忘れられない特別な夜になったと思う。大きな責任がのしかかった試合だった。5日のルヴァン杯では90分間出た中でもしっかりと対応した。彼は特別な選手。吸収が早く、チームメートからも認められている。育ったアカデミーの方々にとっても喜ばしいことだと思う」とたたえた。

 
 
横浜FMマルコスジュニオール、ダービーは4戦4発 先制点で5発大勝導き「みんなと祝いたいと」 : スポーツ報知

 横浜FMはホームで横浜FCに5―0と勝利し、横浜ダービーを制した。後半2分、MFマルコスジュニオールが先制点で口火を切ると、FWエウベルとFWアンデルソンロペスが2得点ずつ。2試合ぶりの勝ち点3をつかんだ。

 背番号10が、またしてもダービーで仕事を果たした。マルコスジュニオールは0―0で迎えた後半開始早々、元同僚のDF和田拓也に敵陣でプレスをかけて奪取。「ちょっと持ち出したところをうまく突くことができた」と相手の特徴を捉え、前掛かりになっているところを逃さなかった。FWアンデルソンロペスのパスをダイレクトをゴール左へ流し込んだ。公式戦2戦連発。出場した対横浜FCでは脅威の4戦4発となった。「長いことずっとサポーターのみなさんが応援してくれていたのを感じていた。試合前からゴールを決めたらサポーターの前に上がって、みんなと祝いたいと思っていた。それができて良かった」。真っ先にゴール裏へと走り、アンデルソンロペスとともに、おなじみの「かめはめ波」ポーズを披露し、今季リーグ戦初ゴールを喜んだ。

 この日は体調不良により、現在トップ下の一番手となっている日本代表MF西村拓真が不在。5日のルヴァン杯に続く先発出場。マルコスがリーグ戦で先発入りするのは実に昨年10月以来だった。昨年は得点ゼロに終わり、出場機会が少なく外国人枠の都合で終盤はベンチ外の試合も続いた。家族と離れて単身で生活していたことも感情のコントロールを難しくしていたが、「メンタルを強くすることは心がけてきたし、どんな時もチームのために役割を果たそうと考えてきた」。中2日の連戦に少なからず「疲れはある」と語っていたが、歯がゆい前半の流れを断ち切る先制点をもたらし、大勝に導いた。

 2019年のリーグ優勝時には得点王に輝いたマルコス。常に変わらずチームファーストの精神で走り続け、今シーズン、その勢いを再び見せ始めている。「ダービーは歴史に残る試合。準備は変わらないけど、より勝ちたい、頑張る気持ちは出る」と負けられない闘いを制したマルコスは、「まだまだ始まったばかり。シーズンは長いので、もっともっとゴールを量産できればという気持ちでやっている。常にチームの質を上げられるようにやっていきたい」と決意を新たにした。

 
 
3ポジションで横浜FM山根陸がフル稼働…「この感触をいい形で継続する」序盤は幻のゴールも : スポーツ報知

 横浜FMはホームで横浜FCに5―0と勝利し、横浜ダービーを制した。後半2分、MFマルコスジュニオールが先制点で口火を切ると、FWエウベルとFWアンデルソンロペスが2得点ずつ。2試合ぶりの勝ち点3をつかんだ。

 まるで1年前の神戸戦を思い出させるように、MF山根陸が日産スタジアムで存在感を示した。ボランチを本職とするが、けが人が相次ぐ右サイドバック(SB)で今季リーグ初先発。「頭からSBで出るのはいつもより緊張感も強かった。監督も信じて使ってくれたので思い切ってやろうと。右SBで出てマリノスのフットボールができないのは嫌だし、勝利につなげられてすごく安心した」。5日のルヴァン杯・札幌戦に続くフル出場。試合終了時は小さく拳を握り、膝をついた。すべてを出し切った。

 早速見せ場をつくった。前半6分、DF永戸勝也のサイドチェンジをMF水沼宏太が折り返すと、内側にスプリントした山根は右足を振り抜いた。「早めにスタートを切って、フリーだと思って宏太くんを呼んだら本当にいいボールをくれて、思い切って振ったらいいところにいってくれた」と強烈な一発。「ネットに入れた瞬間はマリノスで、日産スタジアムで、しかもダービーで先制点を取れたことがすごくうれしくて、興奮して、なんか変なところに走っちゃって…」と普段はあまり見せない初々しさものぞかせながらも、納得のいく一振りだった。

 だが、永戸から水沼のパスがオフサイドと判定され、プロ初ゴールは幻に。それでも一喜一憂せず、「締め直そう」と次へ向かう落ち着きを見せた。そして「一応ゴールは決めたので、自分の気持ち的にも楽になった。あそこのランニングはゴールを取るためのランニングだし、自分にボールが出なくても違う人が空いたり。チームのスコアになることが目的で走っているので続けないとな、とは思った」。記録には残らずも、”記憶”に残るたしかな手応えに。仲間に祝福される光景も、マスカット監督が「チームメートからも認められ、信頼を得ている」という言葉を表していた。

 前半はチームとして難しい時間を過ごした。山根も安定感こそあったものの、もう一歩前進させるプレーが欲しいところだった。ただ、後半はしっかり修正力を見せつけた。「シンくん(DF畠中)からもう少し高い位置取っていいよって言われたので、思い切って。シンくんからの1本のパスで局面が変わるような立ち位置は意識したし、宏太くんともなるべく距離を近くすればもう少しテンポは出るかなって。何回かはがせるシーンもあったし、宏太くんやロペスを使いながら前に進めたシーンもあった」。相手をいなす華麗なターンは健在。追加点の起点となるパスを送るなどリズムを生み出し、守備対応では「後半半ばに2本抜かれた」と悔しがったが、鋭い予測や巧みに体を入れて上回るシーンを作り出した。

 日頃から分析スタッフに積極的に話を聞くなど、客観的な意見を大事にくみ取る選手だ。同サイドの水沼と綿密なやり取りをしたことはもちろん、試合前には負傷離脱中のDF小池龍太、松原健から助言を受けた。「龍くんにはクロス対応のアドバイスを聞いたり、いい言葉をいっぱいもらった。逆サイドから上がった時のクリアの場所、最悪自分がクリアできなくても相手を自由にさせなければそれもクリアだからと言ってもらった。健くんは攻撃の部分でいつも通りできるからと言ってもらえて、落ち着くことができた」。後半途中からは「初めて」のトップ下、ボランチと計3ポジション。最後は、持ち前のサッカーIQの高さがもたらす「自分の感覚」を信じた。

 アカデミー育ち、U―20日本代表の主軸も担う19歳。この日も「今日の結果だけ見れば自信になる」とうなずいたが、「まだ1試合。いざ違うシチュエーションで、違う相手とやった時どうかっていうのも大事」。リーグ上位陣と対戦する時や、チームとして劣勢に立たされた時にどういったプレーが発揮できるか、視線を上げていた。「全体のポゼッションが停滞した時に距離感を変えたり、逆サイドにボールがある時に中に入るタイミングだったり、宏太くんに中に入れと言われて気づくシーンもあった。自分からできれば良かった」と反省も怠らない。

 ボランチとしてスタートからピッチに立ちたい思いが一番ではあるが、今は何より「どこのポジションでもまずは試合に出ていろんなことを吸収して成長することが自分にとって大事。試合に出ることが貴重だし、喜びをかみ締めながらプレーしている」と語る。プレシーズンのキャンプは左SBをメインにプレー。「どこのポジションであれ、任せてもらったからには全力を出し切ってチームのために走ることは変わらない。マリノスのフットボールをする上でどこのポジションも理解していることが大事」と幅はどんどん広がっていく。

 可能性を無限に秘める。「この感触をいい形で継続することが大事。成長する中でうまくいかないことも出てくると思うので、日々変わらないモチベーションで、日々アップデートというか。今日いいプレーをしたからといってポジションがあるわけではないので、このチームは特に。日常からしっかりやっていきたい」と慢心することなく、向上心を燃やしていた。

 
 

サッカーダイジェスト

【採点寸評|横浜】地力の差を見せつけて“横浜ダービー”大勝! 中心選手を欠く状況で層の厚さは健在[J1第7節 横浜5-0横浜FC] | サッカーダイジェストWeb※一部抜粋

— 今季初先発のM・ジュニオールが攻撃陣をけん引

 Jリーグは4月8日、J1第7節の横浜F・マリノス対横浜FCを開催。横浜が5-0の大勝を収めた。

 これが通算7回目となる“横浜ダービー”。序盤から主導権を握ったのはホームの横浜だった。縦に速い攻撃から何度も相手ゴールに迫るも、フィニッシュの精度を欠いてなかなかネットを揺らせない。

 それでも47分、マルコス・ジュニオールの公式戦2試合連続となるゴールで先制。ここから勢いに乗った横浜は、62分にアンデルソン・ロペスが追加点。さらに68分と73分にエウベルが得点を重ねた。

 横浜FCは終盤、カウンターからチャンスを作るも、相手の粘り強い守備に苦戦。逆に横浜が終了間際の90分、A・ロペスのゴールでリードを5点に広げ、試合はこのまま終了した。これで横浜は今季4勝目、横浜FCは開幕からいまだ勝利なしと苦しい状況が続いている。

▼横浜のチーム採点「7」

 一進一退の攻防が続いた前半をスコアレスで折り返した後半立ち上がりの47分、前線からの守備でボールを奪うと、最後はM・ジュニオールが左足で今季初ゴールを決める。これで勢いに乗った横浜は、62分にA・ロペス、68分にエウベル、さらに73分にも再びエウベルが決めて一気呵成に勝負を決めた。

 西村拓真やエドゥアルドといった中心選手を体調不良で欠く状況でも、今季初先発のM・ジュニオールが攻撃陣をけん引。さらに小池龍太と松原健を欠く右SBにコンバートされた19歳の山根陸が、不慣れなポジションでも適応能力の高さを見せるなど、層の厚さも健在だ。

 90分にはA・ロペスもこの日の2ゴールを決め、終わってみれば5-0。地力の差を見せつけて横浜ダービーを制した。

取材・文●藤井雅彦(ジャーナリスト)

【PHOTO】横浜の出場16選手&監督の採点・寸評。エウベルを最高評価の“7.5”。山根は不慣れな右SBで奮闘 | サッカーダイジェストWeb
 
 
マリノスが5-0の圧勝で2年ぶりの“横浜ダービー”を制す!助っ人トリオで全得点!完敗の横浜FCは開幕7戦未勝利に | サッカーダイジェストWeb

— A・ロペスとエウベルがともに2得点

 Jリーグは4月8日、J1第7節の横浜F・マリノス対横浜FCを開催。前者が5ー0で勝利した。

 横浜FCのJ1復帰に伴い2年ぶりに行なわれた“横浜ダービー”。序盤は横浜がペースを握ったが、15分前後から横浜FCが攻勢をかけた。21分と30分に近藤友喜、40分には小川航基がシュートを放ったが、得点には至らない。

 対する横浜は、42分にFKから角田涼太朗が左足で狙うも、ゴール前にカバーに入ったンドカ・ボニフェイスに阻まれた。前半は、0-0のスコアレスで折り返した。

 後半開始早々に、先制点をゲットしたのは横浜だ。47分、マルコス・ジュニオールが高い位置でボールを奪うと、アンデルソン・ロペスとのパス交換を経て、最後は左足で流し込んだ。

 リードした横浜は、ブラジル人助っ人が立て続けにゴールを奪う。A・ロペスが62分と90分、エウベルが68分と73分にゴールを決めて、突き放した。

 守備でも横浜FCに得点を許さず、5-0の大勝で、2戦ぶりの勝利を手にした。

 一方、完敗の横浜FCは開幕から2分5敗、7戦未勝利となった。

 
 
横浜の揺るぎない理念。「すべてはマリノスのために」を体現して掴んだ勝点3は、自信と活力をもたらすはず | サッカーダイジェストWeb

— 特定の個に依存しないチーム作り

 横浜のマルコス・ジュニオールは常々言っている。

「一番大事なのはチームの勝利だ。自分自身もゴールを決めたいが、自分が決めてもチームが負けてしまっては意味がないし、それは違うと思う。試合で出番がなくても、チームのためになることを考えて行動している」

 リーグ戦初先発を飾った横浜FC戦で5-0の大勝を収めた。大量得点の火付け役となったのがM・ジュニオールの先制点で、得意とする左足のコントロールショットが鮮やかにゴールネットを揺らした。

 西村拓真の体調不良で回ってきた千載一遇のチャンスである。どうしても力が入りそうな場面でも冷静さを保てていたのは、自らに課されているタスクを理解して実行に移すだけの精神的な余裕があったからだろう。

 この場面ではフィニッシュ役に回ったが、状況における役割分担がそうさせただけに過ぎない。「得点王を目ざす」と公言しているアンデルソン・ロペスが優しいタッチでラストパスを送ったように、外国籍選手がエゴに走る素振りを一切見せないのが横浜の強みだ。

 利己ではなく利他の精神は、見返りとして戻ってくる。アシストしたA・ロペスはその後に2得点をマーク。守備でも前線からのプレスで先陣を切り、身体を張ったポストプレーでビルドアップを助ける。ゴールを狙う仕事だけに固執するのではなく、状況に応じてチームのために動けるからこそ周囲の信頼を得られる。

 2得点・1アシストのエウベルは、自身のゴールをいずれもお膳立てした反対サイドの水沼宏太へ最大級の賛辞を送った。

「僕だけでなくチームメイトも味方へのパスを選ぶといった選択肢を常に持っていると思う。僕が決めたゴールは宏太が素晴らしいパスを出してくれた。宏太は経験とクロス精度があるので、これからも一緒にホットラインを作っていきたい」

 途中出場でダメ押しの5点目をアシストしたヤン・マテウスも含めて、横浜の外国籍選手たちは特筆すべき個の能力を持っている。サッカーがゴールを奪い合うスポーツである以上、チームとして彼らを活かさない手はない。

「点を取れるのはウチの強み」とディフェンスリーダーの畠中槙之輔が言うように、苦しい展開でも我慢して耐えれば、彼らが仕事をしてくれるという信頼関係もでき上がっている。

 アンジェ・ポステコグルー前監督が『アタッキングフットボール』に舵を切った2018年以降、横浜は特定の個に依存しないチーム作りを進めてきた。日本人選手と比べて高額な年俸を支払っている外国籍選手も例外ではない。

 フォア・ザ・チームを体現できる人間でなければ能力を発揮するのが難しい土壌で、それを意図的に作ってきたからこそ、2019年と2022年のリーグ優勝がある。

 移籍ウインドーが開くたびに選手が入れ替わっても、理念は揺るがない。横浜の強さを支えるのは『すべてはマリノスのために』という標語の通り。自分たちらしいサッカーで勝ち取った3ポイントは、連覇を目ざすチームに自信と活力をもたらすはずだ。

取材・文●藤井雅彦(ジャーナリスト)

 
 

サッカーキング

横浜FMが5得点でダービーを制す! 横浜FCの今季初勝利はまたもお預け | サッカーキング

 8日、明治安田生命J1リーグ第7節横浜F・マリノス対横浜FCが行われた。

 第6節終了時点で3勝1分2敗の勝ち点10で6位につける横浜FMは、前節セレッソ大阪を相手に黒星を喫した。しかし、5日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ・グループステージ第3節北海道コンサドーレ札幌で勝利を挙げており、その勢いに乗ってリーグ戦2試合ぶりの白星を掴みたい。一方の横浜FCは、ここまで2分4敗と未勝利。5ゴールで得点ランキング1位タイにつけるエースFW小川航基を中心に、今回の“横浜ダービー”で今シーズン初勝利を目指す。

 序盤から横浜FMが攻勢を見せると、5分にDF山根陸が見事な連携からゴールネットを揺らす。しかし、これは直前のプレーでFW水沼宏太がオフサイドのポジションに居たため、VARの結果ノーゴールの判定となる。

 一方の横浜FCはボールを奪ってからの鋭いカウンターを顕著に見せると、15分にはゴール前からMF坂本亘基がシュート。このボールは横浜FMのDF畠中槙之輔に防がれたものの、先制ゴールへ向けチャンスを作る。

 その後は互いにカウンターを見せ合うような展開に。しかし、いずれもゴールネットを揺らすまでには至らず、試合はスコアレスでハーフタイムを迎える。

 すると、後半立ち上がり早々に試合が動いた。チームとして連動したプレッシングを見せ敵陣ゴール前でMFマルコス・ジュニオールがボールを奪うと、FWアンデルソン・ロペスがワンタッチでラストパスを供給。ペナルティエリアやや右でボールを受けたM・ジュニオールは、左足で冷静にゴールへとボールを転がした。ホームの横浜FMがリードを奪う。

 追いつきたい横浜FCは59分、カウンターからFWカプリーニが左足を振り抜きミドルシュートを放つが、ボールは枠を捉えることができない。

 一方、追加点を狙う横浜FMは62分、敵陣で鮮やかなパスワークを見せると、M・ジュニオールがペナルティエリア左へパスを供給。ボールを受けたFWエウベルが前を向いて鋭く縦に仕掛け左足でゴール前に折り返し、中央で待っていたA・ロペスがダイレクトでボールをゴールへと流し込んだ。

 攻撃の手を緩めない横浜FMはその6分後、ピッチを広く使った攻撃から敵陣深く右サイドで水沼がボールを持ち、中央へ低く鋭いクロスを供給。これをエウベルが右足ダイレクトで合わせシュートを放つと、ボールは横浜FCの選手にディフレクションしゴールへと吸い込まれた。

 さらにその5分後、横浜FMはカウンターから敵陣右サイドでまたしても水沼がボールを収め、右足でファーサイドへとクロス。これを受けたエウベルは、ペナルティエリア左で対峙したGKを冷静に見極めて左足でゴールネットを揺らした。横浜FMのリードは4点となる。

 反撃したい横浜FCは81分、FW山下諒也が鋭いドリブルからシュートを放つも、横浜FMのGK一森純が防ぎゴールとはならず。

 横浜FMは90分にもFWヤン・マテウスの左クロスからA・ロペスが難しい体勢からヘディングシュートでゴールを決め、リードは5点となった。

 結局試合は5-0で終了し、ホームの横浜FMがダービーを制した。一方の横浜FCはまたしても今シーズン初勝利とはならなかった。

 
 
藤田譲瑠チマが担った“ゲームチェンジャー”の役割…「行けてしまう」横浜FMに与えた安定感 | サッカーキング

 2023年4月8日、横浜F・マリノスは本拠地『日産スタジアム』で行われた“横浜ダービー”を5-0で制した。

 スコアだけを見ると圧倒的な内容が想像されてしまうが、前半のみにフォーカスすると、筆者の目には横浜FCの方が試合を優位に進めているように映った。それでも、横浜FMは後半に“ブラジルトリオ”が大爆発。47分にマルコス・ジュニオールが決めた先制弾を皮切りに、エウベルとアンデルソン・ロペスがそれぞれ2ゴールを挙げ、終わってみれば横浜FMが大差での白星を飾った。

 試合後、横浜FMを率いるケヴィン・マスカット監督は「敵陣でボールを失ってしまう。相手に渡してしまう。切り替えの多い前半でした」と明かした。そこで指揮官が送り出したのが藤田譲瑠チマだ。今シーズンここまで明治安田生命J1リーグで先発出場の機会がない藤田は、後半開始と同時に渡辺皓太との交代でピッチに立つ。決して派手な役割を担ったわけではないが、ピッチ上でチームが主導権を握るためのプレーに専念した。

 藤田は前半をピッチの外から見て「上下運動というか、攻め切れずに悪い奪われ方をして、自陣に戻されてという形を繰り返されていた」と分析していた。マスカット監督から任されたのはその部分の改善だ。藤田の言葉を借りるとすると、横浜FMの前線には「前に行けてしまう選手たちが多かった」。スコアレスの時間が長く続いたことも影響したのだろう。この日は右ウイングに水沼宏太、左WGにエウベルが先発したが、「行けてしまう」が故に攻め急ぐ場面も少なくなかった。だが、横浜FCの選手たちは中央を固めることで横浜FMの攻撃陣に決定的なフィニッシュの場面を作らせず、逆に前掛かりとなった横浜FMが生んだスペースを有効活用した攻撃も披露した。前半の展開を「行けてしまった時に後ろとのギャップが生まれてしまい、そこで奪われてしまってカウンターを食う場面が多かった」という言葉で表現した藤田は「攻めれるけど、1回自分たちでボールを持とう」という意識を持ってピッチに立った。

 後半に入ると意外な形で試合が動く。藤田が放った縦パスは横浜FCの和田拓也にカットされたものの、一瞬の隙を狙っていたマルコス・ジュニオールが即座にボールを奪い返し、アンデルソン・ロペスとのワンツーから左足フィニッシュを沈めたのだ。横浜FCが1点を返すべく前に出ざるを得なくなる中、徐々に横浜FCのライン間にスペースが生まれてくると、62分にアンデルソン・ロペスが決めた追加点を機に一挙3ゴール。試合は決まった。

 結果的に、藤田がピッチに立ってから横浜FMはゴールラッシュを見せ、“横浜ダービー”で快勝を飾った。「自分が入って何かを変えられたのかはわからないですけど、後半は自分たちが攻撃する時間が少し増えて、その中で結果にも結び付いて良かったと思います」。藤田はこのような言葉で自身のパフォーマンスを振り返ったが、後半の横浜FMは前半と比較して“落ち着いた”ように映った。ボールを保持している状況では、状況を見ながら前進していくシーンも増加した印象を受ける。そして、ピッチ上で工夫を凝らしながら、横浜FMに落ち着きをもたらそうとしていた選手が藤田だった。

 90分間を通して見ると、横浜FMの選手たちが常日頃から口にしている「自分たちのサッカー」の表現できたとは言い難いのかもしれない。それでも、藤田は「自分たちの時間帯はもっと増やさないといけないと思いますが、限られた自分たちの時間帯の中で何ができたか。そこをプラスに捉えてもいいのかなとは思います」と前を向いた。

 前述の通り、今シーズンに入ってから藤田はJ1の試合で1度も先発出場の機会を得られていない。同ポジションの渡辺、喜田拓也が“鉄板”のコンビとして不動の地位を築いていることが大きな理由だ。それでも、今季のJ1で最も多くの出場時間を得た横浜FC戦は、藤田にとって改めて自身の価値を証明する一戦だったように感じる。本人の自己評価は「合格点をあげられるほどではない。自分自身満足をしているわけでもないですし、もっと上達していかなければと思っています」と厳しいが、藤田が担った“ゲームチェンジャー”の役割は横浜FMの攻撃の幅を広げることに繋がったはずだ。まずは15日の湘南ベルマーレ戦。藤田が横浜FMの中盤を彩り、チーム全体の底上げに繋げていく。

取材・文=榊原拓海

 
 

ゲキサカ

横浜FMが本拠地ダービー恒例の完勝劇!! ブラジルトリオが後半だけで5発、ホーム横浜FC戦は通算4戦22ゴール | ゲキサカ

 J1リーグは8日、第7節を日産スタジアムで行い、横浜F・マリノスと横浜FCが対戦した。雨中の横浜ダービーは横浜FCが前半にカウンターから多くのチャンスをつくったが、なかなか決め切れずにいると、横浜FMが後半だけで5ゴールを奪って5-0で完勝。ホームでのダービー全勝をキープし、J1での通算成績を4勝1分2敗とした。

 ホームの横浜FMは前節のC大阪戦(●0-2)から先発3人を変更。日本代表FW西村拓真がメンバーを外れ、MFマルコス・ジュニオールがトップ下で今季初先発した他、DF角田涼太朗が代表活動直前の負傷から復帰し、U-20日本代表のMF山根陸は右SBで初めて先発起用された。対する横浜FCは前節の福岡戦(△1-1)から1人を入れ替え、DF中村拓海に代わってDF和田拓也が左SBで先発。DF林幸多郎が右SBに回った。

 前半6分、ホームの横浜FMがさっそく決定機を作った。内側に絞って受けたDF永戸勝也のロングフィードが右サイドに通り、MF水沼宏太がタメを作って中に渡すと、これに飛び込んだ山根が右足一閃。強烈なシュートをゴール左隅に突き刺した。SBを巧みに使った攻撃での先制点かと思われたが、ここでVARが介入。水沼にオフサイドがあったとして、ゴールは認められなかった。

 その後は横浜FCがコンパクトな守備ブロックで横浜FMの攻撃を阻み、カウンター攻撃からチャンスを量産。前半15分にはMF近藤友喜のクロスからMF坂本亘基がシュートを放つと、同17分には林のクロスから小川がヘディングシュートで狙う。同21分にも背番号10のMFカプリーニの浮き球パスに近藤が抜け出し、左右の味方を使いながら左足一閃。だが、いずれもゴールを破るには至らなかった。

 横浜FMは前半30分、左サイドを突破したFWエウベルのクロスはFWアンデルソン・ロペスに合わなかったが、そこからようやく攻撃の形を作れるようになり、同36分にもA・ロペスのポストプレーからマルコスが惜しい左足シュート。同43分には敵陣左でのFKを永戸がゴール前に送り、こぼれ球に角田が合わせたが、これはDFンドカ・ボニフェイスのスーパークリアに阻まれ、スコアレスのままハーフタイムを迎えた。

 横浜FMは後半開始時、前半終了間際にイエローカードを受けたMF渡辺皓太に代わってMF藤田譲瑠チマを投入。すると後半2分、すぐに試合を動かした。右寄りでの攻撃は藤田のパスがカットされたが、相手のDF和田拓也がもたついたところをマルコスがカット。速攻からA・ロペスとのワンツーで最終局面を打開し、冷静にネットを揺らした。

 マルコスは5日のルヴァン杯札幌戦(◯2-1)に続いて公式戦2試合連続ゴール。J1リーグ戦では2021年11月6日の第35節FC東京戦(◯8-0)以来、約1年半ぶりのゴールとなった。また横浜ダービーでは2020年から出場全4試合でいずれも得点している。ゴール後には真っ先にゴール裏サポーターのもとに向かい、膝をついて深く礼したあと、おなじみの“かめはめ波”パフォーマンスも披露した。

 その後はほぼ一方的に横浜FMが攻め続け、後半18分に追加点。右サイドの内側を山根が攻め上がり、マルコスがエリア外でパスを受けると、シュートを打つと見せかけて左サイドに送る。これを受けたエウベルが左を突破し、折り返しのパスにA・ロペスがニアサイドで反応。冷静にネットを揺らし、4試合ぶりとなる今季3ゴール目を奪った。

 なおも止まらない横浜FMは後半23分、右サイドを攻め上がったMF水沼宏太のクロスにエウベルが反応し、ダイレクトシュートがDF吉野恭平に当たってゴールイン。さらに同29分にもカウンターから水沼がクロスを送り、エウベルが決めて瞬く間に4-0とした。エウベルは開幕節川崎F戦(◯2-1)でも1ゴールを決めており、今季の得点はいずれも神奈川ダービーで挙げたものとなった。

 さらに後半45分、横浜FMは左からのクロスをA・ロペスがヘディングで押し込んで5-0。横浜FMはホームのダービーで2007年に8-1、20年に4-0、21年に5-0でそれぞれ勝利しており、今季も恒例のゴールラッシュが炸裂。終盤には立て続けの選手交代で磐田から移籍してきたFW杉本健勇が加入後初出場を飾るなど、今後に向けたテストの起用も行いつつ、無失点のまま試合を締めくくった。敗れた横浜FCは今季未勝利が続いている。

(取材・文 竹内達也)

 
 
元同僚のプレー見抜いた横浜FMマルコス、驚異のダービー4戦4発「みんなとお祝いできてよかった」 | ゲキサカ

 横浜FCとのリーグ戦では全4試合連続ゴール中。横浜F・マリノスのMFマルコス・ジュニオールがまたしてもダービーマッチでの強さを見せつけた。

 0-0で迎えた後半早々だった。かつて2019〜21年に共にプレーしたDF和田拓也に背後から近寄ると、高い位置でボール奪取。「一緒にプレーしたこともあるので、和田選手がボールを持ったら少し自分で運んだりするとわかっていた。後ろから様子を見てプレッシャーをかけていたら、ちょっと持ち出したところをうまく突くことができた」。素早くFWアンデルソン・ロペスとの連係でゴール前に侵入し、最後は冷静にGKとの1対1を制した。

 得点後には真っ先にゴール裏のサポーターの元へ走り寄り、壇上に登って深々と礼。おなじみのかめはめ波パフォーマンスもA・ロペスとともに披露した。「今日だけじゃなく長いことずっとサポーターの皆さんが応援してくれているのをすごく感じていた。実は試合前からゴールを決めたらサポーターの前に上がって、みんなと祝えるようにしたいと思っていた。幸いゴールを決めることができて、自分が考えていたようにみんなとお祝いできてよかった」。自身のゴールにより、試合前からイメージしていたとおりの光景を演出してみせた。

 何よりマルコスにとって、J1リーグ戦では2021年11月6日の第35節FC東京戦(◯8-0)以来約1年半ぶりの得点。昨季はFW西村拓真の台頭で出場機会が激減し、苦しい1年間を過ごしていた。それでも「そういう中でも自分がやるべきことは積み上げてきたつもり」と胸を張ったマルコスは、苦境の中でも横浜FM残留を決断した背景についても口を開いた。

「自分にとってはチャレンジだと思っている。人によっては外に行くのもチャレンジだし、自分にとってはマリノスで続けてやるのがチャレンジ。自分にとっては好きなクラブでやってきているので、簡単ではないけどチャレンジと捉えて、なんとかこのチームでプレーしたい思いで続けてきている。前にも言ったことがあるけど、自分としてはこのクラブで、最後まで、辞める時までここでやっていきたいと思っている」

 そんな思いがこの日は報われた。ダービーでの強さについては「偶然だと思う」と話したマルコスだったが、「ダービーは歴史に残る試合だと思う。その試合自体の結果が歴史に残っていくので、その試合になるとより勝ちたい、より頑張る気持ちが出る。他の試合もそうだけど、特に力が出るのかなと思っている」とモチベーションは人一倍だった。この日、ゴール裏のサポーターからは「完全制覇=全タイトル+ダービー全勝」という横断幕も出されていたが、その活躍はダービーの歴史だけでなく、彼らの記憶にも刻まれたはずだ。

 それでもマルコスは試合後、すでに前を向いていた。「まだまだ始まったばかり。先が長いのでもっともっとゴールを量産できればという気持ちでやっています」。すでに今季の得点数で昨季を上回ったものの、背番号10にとっては通過点。2019年のJリーグ得点王が復活への道のりを歩み始めた。

(取材・文 竹内達也)

 
 
右SBで初先発、幻の初ゴール、後半への修正力…“特別な夜”過ごした19歳の横浜FM山根陸「継続することが大事」 | ゲキサカ

 横浜F・マリノスが期待を寄せる19歳の今季初先発機会は、本職のボランチではなく、負傷者続出で手薄となった右サイドバックで巡ってきた。そのうえ舞台は横浜FCとのダービーマッチ。「頭からSBで出るのは緊張感が強かった」。それでもMF山根陸は90分間にわたって安定感あるプレーを続け、5-0の完勝劇に大きく貢献した。

 2月下旬から3月中旬にかけてU-20日本代表の一員としてU20アジア杯に出場していたこともあり、今季のJ1開幕5試合では出番のなかった山根。レギュラー争いからはやや出遅れる形で3月26日のルヴァン杯鳥栖戦、今月1日のJ1第6節C大阪戦で途中出場し、同5日のルヴァン杯札幌戦で今季初先発にしてフル出場を果たすと、中2日で迎えたこの日もスターティングイレブンに名を連ねた。

 託された持ち場はDF小池龍太、DF松原健が負傷のため離脱し、直近の公式戦では特別指定選手のDF吉田真那斗(鹿屋体育大)、明治大卒ルーキーのDF木村卓斗が試されていた右SBのポジション。今季のプレシーズンキャンプでは左SBで長らくテストされていたこともあり、本職ではないながらも準備されていた起用だった。

 そんな山根は前半6分、開始早々にして“満点回答”とも言えるプレーを繰り出した。横浜FMは左サイドのやや内側寄りでDF永戸勝也がボールを受け、右の大外で待っていたMF水沼宏太へのサイドチェンジを通すと、すかさず山根は内側レーンにスプリント。水沼からの折り返しのパスを受け、迷わず右足を振り抜いた。

「あのシーンの前に宏太くんにいい展開でボールが行ったけど、前へのランニングのタイミングが遅れていて、それもあったので早めにスタートを切った。そこでフリーだなと思って宏太くんを呼んだら本当にいいボールをくれて、思い切って振ったらいいところに行ってくれた」。強烈なシュートはゴール左隅に一直線。プロ2年目で初めて味わったゴールの感触に、チームメートとともに喜びを爆発させた。

「ネットに入れた瞬間はマリノスで、日産スタジアムで、しかもダービーで先制点を取ることがすごく嬉しいし、興奮して、なんか変なところに走っちゃって……」

 ところがそこで無情な知らせが届いた。VARの介入の結果、永戸のパスを受けた水沼がオフサイドだったことが判明。山根のプロ初ゴールは幻のものとなったのだ。

 もっとも、その状況下でも冷静な姿勢は崩さなかった。「宏太くんがオフサイドになったけど、監督からもベンチに行った時にここからもう一度締め直せと言われたので、得点は取り消されても締め直そうという思いがあった。それとゴールは一応決めたので、気持ち的にも楽になった」。得点として数字に残すことはできなかったが、心の中にはたしかな手応えが残っているようだ。

 そうした手応えは、SBで出場することが想定された時点から積み上げてきた入念な準備の賜物でもあった。「試合までの時間にいろんな人とコミュニケーションを取って、頭が整理できたので、あとは思い切ってやるだけだなと。それが結果的にうまくいったんじゃないかなと思う」。縦関係を組む水沼に加え、本職の小池・松原からも積極的にアドバイスを求めていたのだという。

「宏太くんとは右サイドを一緒に組むので、宏太くんと自分の距離感だったり、ランニングのタイミング、スペースの入り方は綿密に話した。龍くん(小池)にはクロス対応のアドバイスを聞いたり、いい言葉をいっぱいもらった。逆サイドから上がった時にクリアの場所だったり、最悪自分がクリアできなくても、相手を自由うにさせなければそれもクリアだからと言ってもらった。健くん(松原)からは攻撃の部分でいつもどおりできるからと言ってもらえて落ち着いた」(山根)

 周囲とのコミュニケーションの練度は“幻の得点シーン”以外からも見て取れた。とくに顕著だったのは上手くいかないシーンとの向き合い方だ。この日の前半、横浜FMはビルドアップがうまくいかない時間帯が続き、横浜FCのカウンター攻撃を受ける場面が続発。山根は主に低い位置で組み立ての起点を担い、相手をいなすことまではできていたが、なかなかボールを前進させるには至らなかった。

 その点について山根は「何回か剥がせるシーンもあったし、宏太くんとか(アンデルソン・)ロペスを使いながら前に進めたシーンもあったのでそこはよかったけど、全体のポゼッションが停滞した時に距離感を変えたり、逆サイドにボールがある時に中に入るタイミングだったり、特に宏太くんに中に入れと言われて気づくシーンもあった。そういったところを自分から発することができれば良かった」と課題を口にする。

 とはいえ、課題への取り組みは試合中からしっかりと行っていた。「ハーフタイムに槙くん(畠中槙之輔)からもうちょっと高い位置を取ってもいいよと言われて、一本のパスで局面が変わる立ち位置を意識した。宏太くんも自分たちの距離を近くすればもうちょっとテンポが出ると話していた。全部が全部、前に行くと槙くんが困る部分もあるので、そこは自分の感覚を信じてポジションを取っていた」。事前のコミュニケーションが取れていたからこそ、ハーフタイムの限られた時間でも修正ができたのであろう。

 実際、後半からは山根がより高い位置を取れるようになり、得点シーンの数々でもボールに関与する姿が見られた。また後半途中からはトップ下、ボランチへの配置展開を指示され、1試合の中で3つのポジションも経験。「どこのポジションであれ、任せてもらったからには全力を出し切り、チームのために走ることは変わらない。マリノスのフットボールをする上で、どこのポジションも理解していることが大事」と意識していたとおりのプレーを90分間続けてみせた。

 試合後、ミックスゾーンに姿を現した山根は「今日の結果だけを見ると自信にはなるし、ルヴァンの札幌戦でも90分出て、今回もJリーグで90分間出られて自信になった」と控えめに手応えを口にした。それでもすぐに「ただ、この感触をいい形で継続することが大事」と冷静に語った。

 この日の対戦相手はJ2からの昇格組で、ここまで未勝利が続いている横浜FC。横浜FMはチーム全体のスキルで優位に立っており、本職ではないSBに懸念される1対1のバトルシーンも数えるほどだったこともあり、他のJ1クラブ相手にも今日のパフォーマンスが通用するとは考えていないようだ。

 またそもそも横浜FMはチーム内競争も激しく、このまま右SBのポジションが与えられ続けるかどうかも分からない。まずは「成長していく中でうまくいかないことも出てくると思うので、日々変わらないモチベーションで、監督もおっしゃっているように日々アップデートというか、今日いいプレーをしたからといってポジションがあるわけではないので、日常からしっかりやっていきたい」と意気込んでいる。

 だからこそ当面の間は本職のボランチを中心に、与えられたポジションで好パフォーマンスを続けていく構えだ。

「任されたポジションで出し切ることを意識しているし、(今日は)右SBを任せてもらったのでボランチでやっているリズムを作るところだったり、前でプレーするところは自分の特徴の中で監督にも求められていると思う。ポジションが変わっても自分の特徴は出していかないといけない。ボランチでもし任されたらいつも通り、練習からやっていることを出したい。両立というよりどこで出てもいいように準備しているし、レベルの高い選手と日々競っているので、プレータイムというか試合に出ることが貴重だし、喜びを噛み締めながらプレーしている」

 そうした言葉の数々からも伝わるように、ケヴィン・マスカット監督が「彼にとって特別な夜になった」と評したパフォーマンスにも慢心はない。クラブ期待の19歳は「まだ1試合やっただけ。感触は良かったけど、いざ違うシチュエーションで違う相手とやった時にどうかというのが大事だし、継続することが大事。今日は良かったけどもっともっと成長できると思うし、日々成長していきたいと思う」とさらなるレベルアップを誓い、鮮烈なインパクトを与えた日産スタジアムを後にした。

(取材・文 竹内達也)

 
 

Goal.com

横浜FM vs 横浜FC | Goal.com 日本

【サッカー Jリーグ ニュース】明治安田生命J1リーグは8日に第7節が開催。

8日、明治安田生命J1リーグは第7節が開催され、横浜F・マリノスと横浜FCが対戦した。

前節、セレッソ大阪戦に敗れて今季2敗目を喫した横浜FMとここまで2分4敗と未勝利が続く横浜FCが激突する2年ぶりの”横浜ダービー”。両者ともに勝ちが欲しい状況でのダービーマッチとなった。

試合は開始早々6分に均衡が破れる。左サイドのクロスを水沼が落とすと、走り込んでいた山根がゴール右に沈める。しかし、このゴールはVARでオフサイドの判定が下されて取り消しとなった。

21分、横浜FCはエリア手前から近藤が左足を振り抜くも、わずかにゴール右に逸れる。

横浜FMは43分、エリア左手前からのFKを獲得。最後はエリア内でフリーとなった角田がシュートを放つも、ゴールライン上でンドカが決死のブロックで防いだ。

後半早々の46分、敵陣エリア付近でM・ジュニオールがカット。そのカットボールをA・ロペスが拾ってスルーパス、抜け出したM・ジュニオールが左足で流し込んで横浜FMが先制した。

62分に追加点。右サイドでのパス回しから左サイドに展開。左エリア内に侵入したエウベルがドリブル突破から折り返すと、A・ロペスが押し込んでリードを広げた。

さらに67分、水沼の右サイドのクロスをエウベルが合わせる。ボールは相手にディフレクションしてゴールに吸い込まれ、3-0とした。74分にも再び水沼とエウベルのホットラインで追加点を奪った。

81分、喜田に代わってジュビロ磐田から復帰した杉本が投入される。

89分にはアンデルソン・ロペスのヘディング弾でダメ押しとなるゴールを決めた。

試合はこのまま終了。横浜FMが”横浜ダービー”を5-0で制し、横浜FCは開幕7戦未勝利となった。

 
 
“横浜ダービー”5発大勝。横浜FM、19歳MF山根陸をマスカット監督が大絶賛「特別な選手。忘れられない夜になったと思う」 | Goal.com 日本

【サッカー Jリーグ ニュース】明治安田生命J1リーグは8日に第7節が開催。

8日、明治安田生命J1リーグは第7節が開催され、横浜F・マリノスと横浜FCが対戦した。

前節、セレッソ大阪戦に敗れて今季2敗目を喫した横浜FMとここまで2分4敗と未勝利が続く横浜FCが激突する”横浜ダービー”。両者ともに勝ちが欲しい状況でのダービーマッチに。

試合はマルコス・ジュニオール、アンデルソン・ロペス、エウベルの外国人3選手が圧巻の5発。横浜FMが”横浜ダービー”を5-0で制し、横浜FCは開幕7戦未勝利となった。

試合後、記者会見に出席した横浜FMのケヴィン・マスカット監督は「今日という試合がどれだけの大きさかということに関しては強く持っていました。前半は切り替えが多かったですが、後半は修正してコントロールが出来ました。素晴らしい終わり方だったと思います」と振り返った。

また、右サイドでスタメン出場し、VARで取り消しとはなったものの、ゴールを決めるなど、試合中に3つのポジションでプレーをして印象的な活躍を見せた19歳MF山根陸を称賛した。

「彼にとっては、忘れられない特別な夜になったのではと思います。大きな責任がのしかかった試合だったでしょう。水曜のルヴァン杯で90分出た中でも、しっかりと対応ができる。彼は特別な選手だと思っています。吸収が非常に早いですし、チームメイトからも認められている。育った(横浜FMの)アカデミーの方々にとっても喜ばしいことだと思います」

 
 

フットボールチャンネル

【Jリーグ結果速報】横浜F・マリノスが5発快勝。横浜FCは開幕から7戦勝利なし | フットボールチャンネル

— 横浜F・マリノスがダービーを制す

 明治安田生命J1リーグ第7節のナイトゲーム1試合が8日に行われた。サッカー日本代表FW西村拓真を擁する横浜F・マリノスはホーム・日産スタジアムにリーグ戦で未だ白星のない横浜FCを迎えている。

 前節2敗目を喫した横浜FMは、立ち上がりからチャンスを作る。6分、サイドチェンジを受けた水沼宏太が中央に上がってきた山根陸にラストパス。山根がダイレクトで放ったシュートはゴールネットを揺らすも、水沼の位置がオフサイドの判定で得点は取り消しとなった。前半はお互いにシュートチャンスも訪れるが得点は奪えず、前半はスコアレスで折り返した。

 後半はマリノスが攻撃陣が爆発する。後半開始直後の47分、マルコス・ジュニオールが和田拓也からボールを奪うと、アンデルソン・ロペスとのワンツーから左足で先制点を決める。

 続く62分には、マリノスは連係から左サイドのエウベルへボールをつなぐ。エウベルはが縦に仕掛けて中へ折り返し、アンデルソン・ロペスが2点目を奪った。さらに攻撃の手の緩めないマリノスは、エウベルが68分と73分に2得点を挙げて、横浜FCを突き放す。

 そして90分にヤン・マテウスのクロスをA・ロペスが頭で合わせてこの日2点目を決め、スコアを5-0とした。試合はこのスコアのままタイムアップ。マリノスはリーグ戦4勝目をあげて、暫定2位に浮上した。

 
 
横浜F・マリノス山根陸を輝かせた先輩のアドバイスとは? 「頭が上がらない」チームメイトたち | フットボールチャンネル

— 本職ボランチの山根陸が右サイドバックで先発出場

 明治安田生命J1リーグ第7節、横浜F・マリノス対横浜FCが8日に行われ、5-0でマリノスが勝利した。この試合、マリノスのケヴィン・マスカット監督はボランチを本職とする山根陸を右サイドバックで起用し、山根はその抜擢に応える活躍を見せた。活躍の裏側には先輩たちのアドバイスがあったという。

 右サイドバックに離脱者が相次ぐ中、アカデミー出身の19歳に白羽の矢が立った。水曜日のYBCルヴァンカップ北海道コンサドーレ札幌戦で後半途中から右サイドバックを務めたが、「途中からサイドバックになるより、試合の頭からサイドバックで出るのは自分の中でちょっと緊張感が強かった」と振り返る。しかし、その堂々たるパフォーマンスでマリノスの勝利に貢献した。

「一番コミュニケーションをとったのは(水沼)宏太君。右サイドで一緒なので宏太君と自分の距離感だったり、ランニングのタイミングだったり、スペースの入り方は綿密に話しました」

 前半5分には水沼が右サイドからマイナスのパスを出し、ペナルティーエリアに走りこんだ山根がミドルシュートでゴールネットを揺らす場面も。惜しくも水沼のオフサイドにより得点は認められなかったが、急造のコンビにもかかわらず両者は関係性を築いていた。

「自分がフリーだなと思ったので宏太君を呼んだら本当にいいボールをくれたし、思い切って振ったらいいところに行ってくれた。ネットが揺れた瞬間は本当にマリノスで、日産スタジアムで、しかもダービーで先制点を取ることができてうれしかったですけど、興奮して変なところに走っちゃって(笑)。一応ゴールを決めたので気持ち的にも楽になったかなと思いました」

 活躍の裏には先輩たちのアドバイスがあった。

— 心強い先輩たちからの金言

 畠中槙之輔からは「もうちょっと高い位置を取っていいよと言われたので、思い切って1本のパスで局面が変わるような立ち位置を意識しました」という。さらに水沼とも「なるべく宏太君との距離を近くすればテンポ出るかなと話していた」。山根は経験豊富な先輩からのアドバイスを消化してプレーに活かしていった。

 さらに、右サイドバックを本職とする先輩からも金言を授かった。右膝蓋骨骨折で離脱中の小池龍太からはクロス対応について指南を受け、松原健には「いつも通りやればできるからと言ってもらえて落ち着きました。健君には頭が上がらない」と感謝の気持ちを表した。

「今日の結果は自信になる」と山根は話す。「監督が(自分を)信じてサイドバックで使ってくれていたので、出し切ろうと思った。どこのポジションであれ任せてもらったからには全力を出し切る。チームのために走るのは変わらないし、マリノスのフットボールをするうえでどこのポジションでもしっかり理解しているのが大事かなと思います」と献身を誓った。

 ピンチのときこそチームの底力が試される。離脱者続出という窮地を、マリノスはチーム一丸で乗り切る。

(取材・文:加藤健一)

 
 
何が変わった? 横浜F・マリノスが後半5得点。破壊力抜群の攻撃を取り戻した方法【コラム】 | フットボールチャンネル

— 小川航基を警戒しすぎていた

 横浜F・マリノスの最終ラインにとって最も警戒すべきは1トップに入った小川航基だった。角田涼太郎はこの一戦を前に「どの段階で防ぐかを考えなければいけないし、自由にやらせないのが一番」と話していた。しかし、立ち上がりからボールを保持して押し込んだマリノスは前半、何度かカウンターからチャンスを作られていた。

「前半は自分たちのボールの取られ方、ファーストディフェンス、カウンターみたいなシチュエーションを作られることが多かった。やっぱり、相手の1トップを警戒しすぎて引きすぎていた。自分たちがもう1つ、ボールにチャレンジできるシーンは何個かあったはず。その対応で後手に回ってしまった部分はあるので、後半はもう1個(前に)出ていって、相手を自由にさせないように意識した」

 常に主導権を握り、相手を押し込み続けたいマリノスにとって、ボールを失った瞬間に奪い返すカウンタープレスは生命線でもある。そのためにはフィールドプレーヤー10人がコンパクトになり、ボールにアタックする意識を持ち続ける必要があったが、前半はピッチコンディションも影響してか、プレスが一瞬遅れて後手に回るシーンが何度かあった。

 ハーフタイムを経て修正が加えられ、後半開始早々にその効果を得ることになる。

— 角田涼太郎が語る課題と手応え

 後半開始時に投入された藤田譲瑠チマは、相手のパスがずれたところを拾ってすぐに縦パスを入れる。これはカットされてしまったが、マルコス・ジュニオールが素早く寄せてボールを奪う。アンデルソン・ロペスへ渡してリターンをもらい、左足でゴールに流し込んだ。開始わずか1分ほどで先制ゴールが生まれた。

 角田が言う「ファーストディフェンス」がゴールという形で結実した最高の例となった。マリノスはこの後、怒涛の攻撃で4点を追加し、5-0で快勝している。スコアから見るに攻撃陣がフォーカスされがちだが、ディフェンスが機能したからこそ攻撃力が増したと言った方がいいだろう。

 いい守備はいい攻撃を生む。その変化は最終ラインからの組み立てにも表れていた。73分の4点目はセンターバックの畠中槙之輔からのロングフィードを水沼宏太が受け、中央のエウベルが水沼からパスを受けて決めたもの。後半は両センターバックの攻撃面での活躍も光っていた。

「前半は自分たちが停滞してしまう時間が長くて、相手の脅威になっていなかった。センターバックの球出しも含めて素早くやろうと意識しながら裏を取ったり、後半はやりたいことがおおよそできていたのかなと思う」

 角田の良さが出たのは65分の場面。敵陣左サイドのスローインの流れからパスを受けた角田は、ボールをするすると運びながら相手3人を引きつけ、永戸勝也へパスを送る。マルコス・ジュニオールを経由してスルーパスに反応した角田は、ペナルティーエリアに侵入してして左足でゴールを狙った。惜しくもシュートは相手GKに弾かれたが、スペースが見えているからこそ狙える攻撃参加だった。

— 5-0でも「それほど圧倒できなかったという印象」を抱いた理由

 結果的には5-0の大勝だが、角田にとっては手放しでは喜べない結果だったという。

「内容含めて修正点はまだまだある。チームも含めですけど、個人も1ランク、2ランク、プレーの質を上げていかなければいけないと痛感した。5-0で勝ちましたけど、内容的にはそれほど圧倒できていなかったかなという印象です」

 謙遜ではなく、これがリアルな自己評価なのだろう。できたことを自信に変え、できなかったことを課題に挙げるという作業を試合直後のわずかな時間で整理する。これはサッカー選手が成長していくために必要な能力の1つなのかもしれない。

 3月は日本代表メンバーに選出されるも、怪我で活動に参加できず、直後には体調不良で欠場するという不運にも見舞われた。1999年生まれの角田にとって2023年は厄年だが、これで厄は落ちたと思いたい。

「日本代表に選ばれて辞退してしまったのは過去のことで、やっぱりまたチームで1つひとつ経験を積み重ねていきたい。もっとチームで絶対的な選手として活躍したいという思いが強くて、1個1個やり続けた先にそういうもの(日本代表)が見えてくると思う。まずはこのチームで結果を残すことに集中したい」

 開幕から6試合で2敗を喫したマリノスにとって、この横浜ダービーは絶対に落とせない試合だった。頼れる23歳のセンターバックの活躍は、マリノスの躍進を加速させていく。

(取材・文:加藤健一)

 
 

サカノワ

【横浜FM】歓喜の「かめはめ波」、マルコス・ジュニオール「サポーターと喜びを分かち合いたかった」リーグ初先発初ゴール。横浜FCとのダービー、外国籍3選手で5ゴール圧勝 | サカノワ

— ルヴァンカップに続く公式戦2試合連続ゴール。

 J1リーグ7節、横浜F・マリノスが今季リーグ初先発のマルコス・ジュニオールの先制点、さらにアンデルソン・ロペスとエウベルの2ゴールで、横浜FC戦に5-0の勝利を収めた。

 前半はスコアレスで折り返すと、後半開始早々の45分59秒、マルコス・ジュニオールが左足でねじ込み先制に成功する。これで横浜FCがバランスを崩すと、ホームチームがその綻びを見逃さず、間隙を突いていく。

 62分にアンデルソン・ロペス、68分・73分にエウベル、そして90分にアンデルソン・ロペスがトドメのヘッド弾――。ブラジル人トリオの計5ゴールで、横浜FCを5-0と圧倒した。

 リーグ初先発での初得点であり、ルヴァンカップからの公式戦2試合連続ゴールに。マルコス・ジュニオールは試合後のフラッシュインタビューで、「(得点について)練習でも実践しているペナルティエリア付近でのパスをつないだ連係で、それが試合でも結実しました。(お立ち台でかめはめ波を放ったが?)得点を決められたら、サポーターと喜びを分かち合いたいと思っていました。その通りになって嬉しいです。(ルヴァンカップから2試合連続ゴール)得点はすごく嬉しいですが、何よりチームの勝利が一番嬉しいので、これからもそこに貢献していきたいです」と喜んだ。

 
 

Football LAB 〜サッカーをデータで楽しむ〜

横浜F・マリノス 2023マッチレポート | 4月8日 vs 横浜FC | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB

SPORTERIA

J1 第7節 横浜FM vs 横浜FCのデータ一覧 | SPORTERIA
 
 

こけまりログ

2023/04/07 【スタジアム観戦情報まとめ】2023/4/8(土)19:00KO J1第7節 横浜F・マリノスvs.えふしー@日産スタジアム
 
 

今週の他会場など

(´-`).o0(日曜日のゲーム終了後に更新予定)
 
 

 
 

ロコさぬが運営するWebページ

ブログの感想・コメントは、Twitterなどにて。
お問い合わせは、メールでお願いします。

[Twitter]
 ろこ@横浜F・マリノス系ブログ・こけまり

[Instagram]
 ろこ@横浜F・マリノス系ブログ・こけまり(@kokemari) • Instagram写真と動画

[Pinterest]
 ろこ (kokemari) on Pinterest

[ブログ]
 旧こけまり(Seesaaブログ)
 横浜F・マリノスのタオルマフラーをブログで並べてみた。
 
 

励まし&連絡先メールアドレス

 ろこにすた@ほっとめーる