【試合結果Webニュースまとめ(1○2)】2023/2/17(金)19:00KO J1第1節 川崎フロンターレvs.横浜F・マリノス@等々力陸上競技場


【試合結果Webニュースまとめ(1○2)】2023/2/17(金)19:00KO J1第1節 川崎フロンターレvs.横浜F・マリノス@等々力陸上競技場
 
 

アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.Jリーグ.jp
3.Twitter / Istagram
4.ハイライト動画
5.Webニュースログ
6.今週の他会場など

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

明治安田J1 第1節 川崎フロンターレ vs 横浜F・マリノス 試合データ | 横浜F・マリノス 公式サイト
 
 

Jリーグ.jp

【公式】川崎Fvs横浜FMの試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2023年2月17日):Jリーグ.jp
 └ 入場者数 22,563人

監督コメント

[ ケヴィン マスカット監督 ]

まずは開幕戦に勝てたことをうれしく思いますし、結果に満足しています。素晴らしいメンタリティー、キャラクター、強さを見せてくれました。このアウェイの地でもプレスを掛けて素晴らしいプレーを見せてくれました。残り30分ぐらいの時間帯に落ち着きを取り戻せず、ボールを奪っても失ってしまう場面が目立ってしまいました。次の試合に向けて修正点を見つけることができたと感じています。

--川崎Fの時間帯があった中、守備陣の粘りが光りました。彼らの評価を聞かせてください。
自分たちのキャラクターの強さという部分は見せることができました。強いメンタルを持って試合に入ってくれました。特に畠中(槙之輔)と角田(涼太朗)は、最後の最後まで集中を切らしませんでした。できればもっと前でつぶしてボールを奪い、自分たちのボックス付近での守備は避けたかったのですが、強さを見せてくれました。相手もホームで最後はリスクを負ってきた中でしっかりと対応してくれたと感じています。

--川崎Fの強みである左サイドに対してどのように対応をしようと考えていましたか。
(対応した右SBの)松原(健)はプレシーズン中、体調不良やケガがあり、スムーズに準備することができないまま、今日を迎えました。その中でも素晴らしいプレーをしてくれました。もちろん、相手の左サイド(マルシーニョ)は最も危険な選手の1人でした。50、60分はプレーできました。十分な練習をできず、疲れも見えたので、CBの角田を右にコンバートしました。角田もその危険な選手に対し、不慣れなポジションで素晴らしいプレーを見せ、最後まで守ってくれました。

選手コメント

畠中 槙之輔

--守備で勝った試合でした。畠中選手も素晴らしいパフォーマンスで後方から支えました。
前半もゴール前まで迫られるシーンはありましたが、特に後半は押し込まれる時間が長かったです。ただ、前線の選手が前半からすごくプレスに行ってくれました。疲れてプレスに行けなくなった状態でも自分たちはブロックを引いたわけじゃありませんが、イヤなところに相手を入れさせないところは徹底できたので、前線の選手のおかげだと感じています。前線のプレスにボランチが続いて、後ろも前に行くときもあるけど、ゴール前では体を張れたので、全員で勝ち取った勝利です。

--優勝を争いそうな川崎F戦での勝利は大きな自信になったのではないでしょうか。
川崎Fは間違いなく優勝争いをするチームです。その相手にしっかり自分の持ち味も出せましたし、勝ち切れたことはすごく自信になりました。ただ、失点した場面は改善しなきゃいけないし、もったいない失点を減らすことでより上位に行くチャンスが増えるので、そこは改善したいと思います。

水沼 宏太

--水沼選手が2020年に横浜FMに復帰して以降、初めて川崎Fとのアウェイ戦に勝利しました。
あまり勝ったイメージはないのですが、今日は本当に、みんなのとにかく勝ちたい気持ちが前面に出たと思いますし、キレイなサッカーではなかったかもしれないけど、勝つために必要なことを、一人ひとり与えられたタスクをまっとうできたのが大きかったと感じています。

--川崎Fの右SB山根 視来選手がポジションを中に絞ってきました。
ポジションを変えてきたことに関しては、そこまで戸惑いはありませんでした。ただ、ボールサイドに人数をかけてきて距離感よくボールを回してくることは頭には入っていましたが、すごく回されたので、自分たちの体力を削られたところはありました。ただ、アタッキングサードで回されたわけじゃなく、中盤で回されただけなので、最後の最後で踏ん張れば点は取られないとも感じていました。もちろんすごくボール回しは上手だったし、キツかったなというのはありますが、自分たちが我慢強くしのげたのは本当に良かったです。

--大きな自信になる1勝となりました。
もし追いつかれていれば、去年からのアップデートはできていなかったことになりますが、しっかり勝ち切れたのは間違いなく成長につながります。でも、自分たちの力はこんなもんじゃありません。もっと前線の選手たちは攻撃のシーンを作っていかないといけませんし、相手の攻めをしのいで自分たちが出ていったときにもっとクオリティーの高い攻めができるようにならないと、上には行けません。自分たちがロッカールームに帰ってからもみんなで話していましたし、間違いなくもっと成長できると感じています。

 
 

Twitter / Istagram


 
 


 
 


 
 

ハイライト動画


ハイライト|J1リーグ第1節|vs川崎フロンターレ – YouTube
 
 

【ピッチサイドVLOG】開幕からいきなりの頂上決戦!川崎Fvs横浜FMの大一番をハイライト&ピッチサイド視点で!|明治安田生命J1リーグ第1節|DAZN NEWS TV – YouTube
 
 

ネットニュース・Weblog

スポーツニッポン

30周年のJ1開幕!横浜が連覇へ白星発進 声出し応援100%解禁にネット歓喜「日常が帰ってきた」― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 30周年を迎えた明治安田生命J1リーグが17日に開幕。連覇を狙う横浜は昨季2位で2季ぶりの優勝を狙う川崎Fとの注目のオープニングマッチを2―1で制し、白星発進を飾った。

 今季からJリーグは来場可能者数の上限を100%とし、全席で声出し応援が可能となったためネット上では「100%で声出し出来る開幕戦。感動すら覚える」「声出し応援やっぱいいね」「声出し最高かよ」「声出し応援できる幸せを感じる」「やっぱ声出し激アツすぎる」と歓喜の声が続々。

 他にも「やっと全席声出しが帰ってきたんだなぁ。長かったここまでよく耐えた」「やっぱ100%声出し全然違う!!他チームでこれだけ感動だから埼スタ泣くわ」「やっぱ声出し応援いいね。なんかゾクゾクするww」「声出し解禁。ようやく日常が帰ってきた」「声出しOKで早速ブーイング、指笛も復活してるねw」などといった声もあった。

 試合は横浜が前半4分、相手GKのキックミスからFW西村が決め先制に成功。横浜の選手が第1号ゴールを決めるのは17年のMFダビド・バブンスキー以来、6年ぶり7人目となった。

 横浜は同38分に追加点。コーナーキックからのこぼれ球をFWエウベルがアクロバティックなシュートを決め、2―0とリードを広げた。後半アディショナルタイムには1点を返されるも、1点差を守り切って白星発進。スタンドにはサポーターの歓喜の声が響き渡った。

 
 
横浜“快幕” 30周年のJ あの日と同じ“神奈川ダービー”制す 西村が開始4分先制弾― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 30周年を迎えた明治安田生命J1リーグが17日、2万2563人の観衆を集め開幕した。ここ6シーズン、優勝を分け合ってきた強豪同士の一戦は、昨季王者の横浜が川崎Fに2―1で快勝。93年のJリーグ開幕戦は同じ“神奈川ダービー”で、横浜M(現横浜)がV川崎(現J2東京V)に2―1で勝利。くしくも同じゴール数で横浜が勝利し、03、04年に続く2度目のリーグ連覇へ向け好発進した。なお、川崎Fが開幕カードで敗れるのは10年ぶりだった。

 MF西村が決めれば横浜は負けない。西村がゴールを決めたリーグ戦は昨季9戦全勝。前半4分に生まれた今季J1初ゴールで不敗神話は継続し、これで10連勝となった。「チームに貢献できるゴールが取れているのは本当に自信になる」。歓声が戻ってきた満員の敵地で、王者の貫禄を見せつけた。

 冷静な判断が光った。相手GKのクリアボールをFWエウベルが頭で中央にはね返すと、ボールは西村の目の前へ。「力まずに打った。GKの位置は見えていた」。右足インサイドでボールを浮かさないようにコースを定め、ゴール左へ流し込んだ。11日の富士フイルム・スーパー杯甲府戦でも決勝点を決めて波に乗る26歳は公式戦2戦連発だ。このゴールで勢いづいたチームは、前半38分にエウベルが追加点。川崎Fに押し込まれる時間帯もありながら、後半アディショナルタイムの1失点だけでしのぎ、勝ちきった。

 Jリーグ発足時に加盟した「オリジナル10」で、J2降格を経験していないのは横浜と鹿島だけ。昨季MVPに輝いたDF岩田はセルティック、FW仲川はFC東京と、主力が移籍して臨む今季。父・貴史さんが横浜Mの一員として93年の開幕戦に出場したMF水沼は「獲れるタイトルを全部獲っていくのが常勝軍団の宿命でもある」と力を込める。「偉大な人たちが積み上げてきた歴史。感謝してプレーしないといけない」と96年生まれの西村も言う。“イズム”が浸透している常勝軍団が、開幕戦でも強さを証明した。

 ▽93年5月15日のJリーグ開幕戦 国立競技場に5万9626人の観衆を集め、V川崎(現J2東京V)―横浜M(現横浜)で開幕した。前半19分にV川崎がFWマイヤーのリーグ1号ゴールで先制も、横浜Mが後半3分にMFエバートンのゴールで同点。同14分にはMF水沼のシュートのこぼれ球をFWディアスが決めて逆転し、2―1でリーグ最初の白星を挙げた。

 
 

ニッカンスポーツ

【横浜】30周年開幕戦完勝 先制試合20戦無敗“不敗神話”伸ばす「まだまだ攻められる」水沼 – J1 : 日刊スポーツ

30周年のJリーグが幕を開けた。昨季王者の横浜F・マリノスが、敵地で川崎フロンターレに2-1で勝利。今季のリーグ第1号となる先制ゴールをFW西村拓真(26)が奪うなど、持ち前の攻撃力をオープニングゲームから発揮し、難敵を退けた。

100%の声出し応援が解禁され、詰めかけた両軍サポーター2万2563人の大歓声に包まれた一戦。横浜が、連覇へこの上ないスタートを切った。

   ◇   ◇   ◇

同じ神奈川のライバルを退け、横浜が連覇へ好スタートを切った。前半で2得点。リーグ戦で先制した試合は、直近の20戦で無敗(17勝3分)。その“不敗神話”を21に伸ばした。詰めかけた2万人超の大歓声で、等々力はコロナ禍を乗り越えたような熱気に包まれた。西村は「川崎さんもマリノスも、最高の雰囲気をつくってくれてありがたい」と感慨深げに感謝した。

勝利をたぐりよせる先制点は前半4分。この男が決めた。前線から厳しいプレスをかけ、相手GKのパスをFWエウベルが頭に当ててブロック。ルーズボールの落下点にいち早く走り込み、前掛かりになっていたGKを冷静に見て、やわらかいタッチで左隅へ決めた。「1試合に1点を取ることが目標」と年間34ゴールを目指す男が、開始早々に今季のリーグ第1号を決め、主導権を握った。

川崎Fとは直近の6シーズンでJ1のタイトルを分け合ってきた。Jリーグをけん引するチーム同士とはいえ、うち4度は優勝をさらわれている。昨季はV奪回も、勝ち点差はわずかに2。敵地では敗れた。この日も難敵のパス回しに手を焼いたが、白星は譲らず。MF水沼は「きれいなサッカーではなかったけど、勝ち切れたことが成長」と胸を張った。

昨季のチーム得点は、J1最多となる70。お決まりともいえるマルチ得点で、新シーズンも破壊力健在を印象づけたが、水沼は引き締めるように言った。「自分たちはこんなもんじゃない。まだまだ攻められるし、攻められるようにならないといけない」。

03年~04年シーズン以来となる連覇へ-。慢心は微塵(みじん)もない。最大の難所と言える敵地・等々力を制し、この上ない船出となった。【岡崎悠利】

▽横浜マスカット監督(開幕戦勝利に) 30周年であり、自分たちがどれだけ盛り上げられるか責任もある。今日の勝ちをかみしめたので、また明日から準備をしたい。

○…GKオビが好セーブでチームを支えた。1-0の前半に、MF遠野と1対1のピンチを迎えるも、シュートを止めた。「試合の前から、ああいう場面もあると想定していた」と冷静な対処に胸を張った。それでも、足元の技術も高いレベルが求められるチームでは、パスの精度は成長の途上。武器のシュートストップで貢献しつつ、さらなる進化を目指す。

 
 
【データ】横浜が2度目の2連覇へ白星発進 前年王者として臨んだリーグ開幕戦は5度目で初勝利 – J1 : 日刊スポーツ

横浜F・マリノスが川崎フロンターレを2-1で下し、2003、04年以来、2度目の2連覇へ白星発進。横浜が前年王者として臨んだリーグ開幕戦の成績は以下の通り。

96年 1●2 G大阪
04年 1△1 浦和
05年 0●1 磐田
20年 1●2 G大阪

23年 2○1 川崎F

これまでは1分け3敗で、意外にも今回が初勝利。複数得点も初めてとなった。11日の富士フイルム・スーパーカップでも6度目の出場で初優勝。Jリーグの名門が幸先のいいスタートを切った。

 
 

サンケイスポーツ

J1横浜Mが2-1で一昨季王者の川崎を撃破  声出し応援OK 30周年のJリーグ開幕戦 – サンスポ

「明治安田生命J1リーグ」が等々力陸上競技場で開幕し、2連覇を狙う横浜Mが2-1で一昨季王者の川崎に勝利した。優勝候補に挙がるクラブ同士の一戦でチケットは完売。横浜Mは前半にMF西村拓真(26)のゴールで先制し、FWエウベル(30)が追加点を奪った。1993年5月15日に始まったJリーグは30周年となるシーズン。J1は18チームで争われ、12月3日の最終節まで熱戦が続く。

変わらぬスタイルで強さを示した。0-0の前半4分、横浜Mは敵陣で連動したプレスをかける。相手GKのミスキックを見逃さずにボールを拾うと、最後はFW西村がきっちりとゴール左に決めた。過去3年は1分け2敗と苦しんでいた開幕戦で幸先の良いスタートを切った。

「真摯(しんし)に試合に向かいたい。自分たちのやるべきことをやれれば結果は付いてくる」

昨季は一部の座席のみ認められていた声出し応援が今季から全ての席で解禁。スタジアムの観客動員も100%に戻った。試合前から詰めかけた両軍のサポーターはチャント(応援歌)で選手を鼓舞。「1試合に1点は狙っていきたい」と、話していた西村の有言実行の2023年初得点に、今季最初の大歓声が上がった。

2連覇を狙う王者が立ち上がりから、勢いを増したハイプレスで川崎に襲い掛かった。マスカット監督が「フィジカルははっきりと成長した」と胸を張る通り、昨季、1試合の走行距離で1位から4位を独占している西村やFWアンデルソンロペスがGKやDFをしつこく追いかけミスを誘った。

2021年は同じく開幕戦で対戦して川崎が勝利、22年は2試合目で対戦して横浜Mが勝利した。2年連続で序盤の対戦で勝利した方が優勝を手にしており、今後を占う上でも非常に大きな意味を持つ一戦。MF水沼が「川崎は川崎のプライドがあるし、僕らは僕らのプライドがある」と言った通り、昨季の最終戦まで優勝を争った2強が最後まで火花を散らした。(山下幸志朗)

 
 
横浜M、2発快幕!J30周年…時を超え再び〝川崎〟破った 連覇へ〝宿敵〟にいきなりアドバンテージ  – サンスポ

「明治安田生命J1リーグ」は30周年のシーズンが開幕し、昨季王者の横浜Mが川崎に2―1で競り勝って白星発進した。前半早々にMF西村拓真(26)のゴールで先制し、FWエウベル(30)が加点した。2季ぶりの優勝を狙う川崎は後半ロスタイムに1点を返したが、及ばなかった。18日には残り8試合が行われ、J2も開幕する。

王者が変わらぬスタイルで強さを示した。敵地で迎えた開幕戦。サポーターの大声援を背に盤石の試合運びを見せた横浜Mは、先制ゴールのMF西村を中心にハイタッチで勝利を喜んだ。

「大きな試合だし、ここにかけてきた思いもあった。相手が相手だったので、意識する部分があった」

過去6年間、優勝を分け合ってきた川崎との2強対決。2003年、04年以来の連覇を狙う横浜Mは勢いを増したハイプレスで襲い掛かった。前半4分に相手GKのパスミスを誘ってボールを拾うと、それを西村がゴール左にきっちり決めて23年のJリーグ初得点をマーク。膝からピッチに滑り込み、誇らしげに胸を張った。

「チームに貢献できるゴールを決められているのは自信になる」

昨季、横浜Mに加入するとネットを揺らした9試合で全勝。川崎と優勝を争っていた最終節の神戸戦(〇3-1)でも決勝点を奪った。年をまたいで〝無敗神話〟は10試合に継続。走行距離でも両軍最長の13・7キロをたたき出し、攻守に欠かせない存在となった26歳は「1試合1得点」を今季の目標に掲げる。

収容人数の制限なく全席でマスクを着用しての声出し応援が可能となった。観客動員は100%に戻り、優勝候補に挙がるクラブ同士の〝神奈川ダービー〟にチケットは完売。等々力陸上競技場には2万2563人が集まった。

前半38分にはFWエウベルがCKの流れから加点。就任3年目のマスカット監督は「Jリーグが30周年を迎えて、自分たちがどうやって盛り上げるか責任がある」と快勝に目を細めた。1993年5月15日のJリーグ開幕戦で、横浜MがV川崎(現東京V)に2-1で勝利してから丸30年。5度のリーグ優勝を誇る名門が、今季も主役になりそうだ。(山下幸志朗)

 
 
開幕戦勝利の横浜M、マスカット監督は内容に満足「メンタルとキャラクターの強さが見えた」 – サンスポ

明治安田生命J1リーグは17日、第1節が開催され、川崎フロンターレ対横浜F・マリノスが対戦した。

今シーズンで30周年を迎えるJリーグ。オープニングマッチは「明治安田生命Jリーグ フライデーナイトJリーグ」として6年連続となる平日金曜日の19時に開幕。昨季最終節まで優勝を争った川崎と王者横浜FMが等々力陸上競技場で激突した。

“神奈川ダービー”で幕を開けた開幕戦は、前半に西村拓真とエウベルがゴール。川崎は後半終盤まで攻め込む展開が続き、後半アディショナルタイムに橘田健人が一点を返すも万事休す。昨季王者横浜FMが、川崎との死闘を2-1で制した。

試合後、記者会見に出席した横浜FMのケヴィン・マスカット監督は「シーズンスタートで勝てて素直に嬉しく思います。結果にも満足しています」と安堵の表情を見せ「素晴らしいメンタルの部分も、選手たちのキャラクターと強さも見せてくれました。残り30分のときに落ち着くことが出来なかった部分が目立ちましたが、次の試合への修正点として向かいたいと思います」と話した。

マルシーニョを筆頭とした川崎の攻撃を終盤まで封じた守備陣の奮闘についても「一人一人のキャラクターの強さが見れました。畠中、角田は最後まで集中を切らしませんでした。もっと前の方でボールを奪いたいところはありましたが、相手がリスクを負って出てくるところ中でしっかりと対応出来たのではと思います」とコメント。ケガ明けでの先発入りを果たした松原健についても「充分な練習が出来ず、この試合を迎えた中で相手の1番危険である選手をしっかり抑えてくれました」と称賛した。

「Jリーグが30年を迎え、自分たちがどうリーグを盛り上げていくかにも責任があると思います。今日は両チーム共に、アグレッシブで攻撃的なサッカーを見せていくというプロモーションがある中でこの試合を迎えました」

「勝つことは出来ましたが、今日のパフォーマンスに満足せず、もっと要求してもっと強く、今日の勝ちを噛み締めて明日からまた準備していきたいと思います」(Goal.com)

 
 
2023シーズンJ1第1号! 横浜M・西村拓真に気負いなし「リラックスして打てました」 – サンスポ

2023シーズンの明治安田生命J1リーグ第1号を決めた横浜F・マリノスFW西村拓真が、試合後のフラッシュインタビューに応じた。

横浜FMは17日、第1節唯一の“金J”開催で川崎フロンターレと等々力陸上競技場で対戦。試合は連覇を目指す横浜FMが2-1で制し、昨季も優勝を争った川崎Fの本拠地から勝ち点3を持ち帰る最高のスタートを切った。

試合の中では、開始早々の4分に連動した前線からのプレスでGKチョン・ソンリョンのパスをエウベルがカット。ボックス手前中央でバウンドするボールに西村がいち早く反応し、右足のダイレクトで捉えてネットを揺らしている。

試合後のフラッシュインタビューに応じた西村は、チームコンセプトに沿った得点を喜びつつ、さらなる改善を要求した。

「自分たちの狙いとしていたところで取れたので良かったです。リラックスして打てました。そうですね。攻撃としては点が取れることは本当にポジティブなので、後半のような試合をしてはだめですし、マリノスらしくもっともっと高めていきたいです。」

一方、これがリーグ初弾ということは意識していなかったようだ。

「別に意識はしてないですけど、このままもっと成長していけるように、そしてチームのために点を取れるように頑張っていきたいです」

さらに、声出し可となった満員のスタジアムで試合ができたことについて「本当に最高の雰囲気を、アウェイですけど、川崎Fのサポーターもそうですし作ってくれて、最高の舞台でサッカーができていることを幸せに感じています」と感謝を伝え、今季の今後に向けて「1試合1試合しっかりみんなで積み重ねていきたいです」と意気込んだ。(Goal.com)

 
 

スポーツ報知

横浜FMが30周年のJリーグ開幕戦に勝利!今季第1号は西村拓真が記録、エウベルが続き宿敵・川崎に完勝 : スポーツ報知

 30周年のJリーグが開幕し、横浜FMが2-1で川崎を下して今季のJ1開幕戦を飾った。

 横浜FMは開始4分、連動したプレスから相手ミスを誘発。FWエウベルが落としたボールを相手GKの位置をよく見て押し込み、23年のリーグ第1号で先制した。その後も前線からの守備で川崎を押し込み主導権を握ると、同38分には左CKからFWアンデルソンロペスが頭で落としたボールをエウベルが即座に反応。倒れこみながら右足で流し込み、前半を2-0で折り返した。

 後半も中盤の運動量と構成力で優勝を争うライバルを上回り、主導権を握ったまま。後半ロスタイムに左サイドを破られて1点を失点したが、そのまま6分のロスタイムを逃げ切った。タイトルを争う宿敵を下して幸先よく、快勝発進を飾った。

 2003年、04年以来となる2連覇に向け、好発進だ。意識せざるを得ない「34分の1」であることは間違いない。直近6年で優勝を分け合ってきた川崎。昨季は最終節まで優勝を争い、奪還した。21年の開幕戦では、同じ敵地で0―2と完敗。昨季のアウェー戦も試合終盤に決勝点を許して負けており、因縁の地で、リベンジの気持ちは大きい。21年の開幕戦で先発出場していたGKオビパウエルオビンナは、「あの試合のことは忘れたことがない。でもその時より自分も成長した。マリノスの勝利に貢献するという強い気持ちを持って戦う」と雪辱を期す思いも込めて戦い抜いた。

 シーズンオフには昨季MVPのDF岩田智輝やFW仲川輝人といった主力級が移籍。さらに今月4日には正GKの高丘陽平が海外移籍交渉に向けて離脱する非常事態に見舞われた。1月末まで行われた宮崎キャンプでは、けが人や体調不良者が相次ぐなど、苦労した面も多い。それでも11日の富士フイルムスーパー杯ではDF上島拓巳を本職の中央でなくサイドバックで起用するなど総力戦でJ2甲府に勝利し、悲願のタイトルをつかんだ。MF喜田拓也は「苦しいことも全員の力で乗り越えながら、シーズンを通してチームでタフになっていく、強くなっていくことが大切」と力を込める。

 連覇を狙う横浜FMにとって今シーズンを制するカギの一つは、新戦力がどれだけ早くチームにフィットするか。開幕戦の川崎を筆頭に、序盤は浦和、広島、札幌、鹿島、C大阪…と昨季上位陣との対戦が続く。連覇を達成するためにも、勝ち点の取りこぼしは許されない。Jリーグ30周年という節目の年での連覇達成へ、MF水沼宏太は「マリノスのエンブレムを背負い、自分たちのサッカーをすることが、未来にもつながっていく。一戦一戦、楽しみながらも絶対に勝つんだと強い気持ちを持って臨みたい」と並々ならぬ覚悟を示していた。開幕戦白星の勢いに乗って、勝利を積み重ねていく。

 
 
横浜FM、西村拓真30周年J開幕1号「ラッキーゴール」 チームは連覇へ宿敵・川崎破り好発進 : スポーツ報知

 明治安田生命J1リーグは、30周年のシーズンが開幕した。前年王者の横浜FMは、敵地で昨季2位の川崎を2―1で下した。前半4分にMF西村拓真(26)が2季ぶりとなる日本人選手の開幕1号を決めて先制。同38分にはFWエウベル(30)が追加点をマークした。後半ロスタイムに川崎主将のMF橘田健人(24)に1点を許したものの、粘り強い守備を見せて逃げ切り、2連覇に向けて白星発進した。

 いとも簡単に決めてみせた。前半4分。相手GKのキックミスにFWエウベルが頭を合わせて横方向へ。MF西村が右足でワンタッチで触り、GKの飛び出たゴールへ浮き球を蹴り込んだ。「毎試合点を取る」と掲げ、11日の富士フイルムスーパー杯に続く2戦連発。2006年W杯で見た元スペイン代表FWのF・トーレスと同じ、お決まりのポーズを決め、「うまく(プレスで)ミスを誘って、まあラッキーゴール。勝てたことが一番」と喜んだ。

 西村の先制点で口火を切り、2万人超の観客からわき起こった最高潮の熱気に包まれ、同38分にはエウベルが加点。マスカット監督(49)が語る「Jリーグを盛り上げる責任」を果たす一端を担うべく、見る人を魅了する攻撃サッカーを貫いた。しのぐ時間帯も長かったが、全員が粘り強いハードワークに徹して譲らなかった。「ここにかけてきた。相手が相手で意識するものもあった」と西村も両チーム最長の13・75キロを激走。内容にこだわり、勝負への追求でも負けるわけにはいかなかった。

 満足しない姿勢こそが王者である理由。西村は象徴的な選手だ。開幕白星にも「後半は物足りない。もっともっと攻めることにフォーカスしないと」と反省は尽きない。昨オフは海外クラブからオファーを受け、先月下旬まで熟考した。だが「もっとマリノスでやらないといけないことがある。みんなと高みを目指したい」とJリーグでの成長を誓った。視察に訪れた日本代表スタッフにインパクトを与えた。チームの飛躍を日の丸入りにもつなげる。

 主将のMF喜田も「ただの34分の1と思えない」という、直近6年で優勝を分け合う難敵・川崎との注目の一戦。4季ぶり開幕戦勝利が持つ意味は、とてつもなく大きい。「まだまだ足りない。このまま成長してチームのために点が取れるように」と西村。標ぼうするサッカーを積み重ね、2003、04年以来の連覇へ突き進む。(小口 瑞乃)

 
 
横浜FMの西村拓真が今季リーグ第1号「リラックスして打てました」走行距離も13・7キロと圧倒 : スポーツ報知

 30周年を迎えたJリーグの2023年第1号を横浜FMのMF西村拓真が決めた。

 決めたのは開始直後の4分、前線からの連動したプレスで相手のミスを誘発。FWエウベルが落としたボールを冷静に対処し、前目にポジションをとっていた川崎GKチョンソンリョンのスキをつくシュートで先制点を奪った。

 「自分たちの狙いとしていたところでとれたので良かったです。リラックスして打てました」と試合を優位に進めた1点を振り返った。その後も走行距離13・7キロと圧倒的な運動量で攻撃の組み立てに貢献した。

 初制覇となった11日の富士フイルムスーパー杯では後半に決勝ゴール。その勢いを継続するかのような先制ゴールだったが、「別に意識はないですけど、このまま成長していくように、チームのために点をとれるようにしたいです」と淡々。むしろ新型コロナウイルスの制限緩和で声だし100%、チケット完売となった盛り上がった雰囲気での一戦に意識が向いた。

 「本当に最高の雰囲気をアウエーですけどサポーターの方が作ってくれて、川崎のサポーターもそうですし、本当に最高の舞台でサッカーができていることを幸せに感じます」と後押しに感謝していた。

 
 
【番記者の視点】横浜FM、守備陣の奮闘に高評価…川崎とのビッグマッチ制し連覇へ白星発進 : スポーツ報知

 J1は30周年のシーズンが開幕し、前年王者の横浜FMが昨季2位の川崎に2―1で勝利した。前半4分にMF西村拓真が2季ぶりとなる日本人選手の開幕1号を決めて先制。同38分にはFWエウベルが左CKから追加点をマークした。後半アディショナルタイムに1点を許したものの、2連覇に向けて好発進した。

 流れを譲らなかった、一つの大きなポイントであったことは間違いない。前半19分、川崎のカウンターでMF遠野大弥が決定機を迎えた。DF畠中槙之輔らが猛ダッシュで戻るも、間に合わない。しかしゴール前に立ちはだかったGKオビパウエルオビンナは落ち着いていた。「ああいうピンチは必ずくると思っていたので、とにかく流れを渡さない意識はしていた。自分のポジションと相手選手が入ってくる角度を見ながら、冷静に対応できた」。1対1の状況で左に体を倒し、両手でしっかりとシュートを受け止めた。このタイミングで川崎に追いつかれていたら…。たらればの話ではあるが、勝敗を左右したプレーだったと言える。

 突如巡ってきたチャンスだった。オビは控えに回ってきたが、正GKの高丘陽平が海外移籍のため今月4日にチームを離脱。残るGKの横一線状態をマスカット監督は強調したが、11日の富士フイルムスーパー杯から「昨年からいい準備をしていて、プレシーズンから強みを見せてくれた」と1枠の座を射止めた。プレッシャーはない。むしろ、燃えていた。「チャンスでもある。今シーズンこそはチームの勝利に貢献できるGKになりたい」と並々ならぬ覚悟を示した。

 昨シーズン高丘が全34試合にフル出場したように、GKは選手の入れ替えが少なく、経験値も求められ、試合勘を取り戻す難しさもある。J1出場数は昨季までで7試合と決して多くないが、チームの4季ぶり開幕戦勝利に貢献。等々力は、オビにとって因縁の地でもあった。21年開幕戦は先発出場したが0―2と完敗。「あの日の試合は忘れたことはない」とリベンジの気持ちも込めて戦い抜いた。「マリノスの選手はどんな状況に直面しても、しっかり準備していることが証明された」とMF水沼宏太もチームメートをたたえた。

 オビの奮闘とともにたたえたいのは、センターバックだ。マスカット監督は「特に畠中と角田(涼太朗)は最後まで集中を切らさず戦ってくれた」と評価。後半はしのぐ時間帯も長かったが、粘り強くハードワークを怠らず、複数失点は許さなかった。宮崎キャンプから好調を維持する角田は持ち運びや鋭いパスなど機を見た攻撃参加で何度も起点となり、スーパー杯に続いて持ち味を最大限発揮。終盤は左利き右サイドバックとしてプレー。昨季の優勝経験を生かし「自分がチームを引っ張っていきたい」と頼もしい23歳で、畠中も出場機会が少なかった昨季から「苦手」としてきた右センターバックで復活への一歩を踏み出した。

 直近6年で優勝を分け合う川崎との注目ゲームを制した。昨季MVPのDF岩田智輝が海外移籍するなど、戦力が入れ替わっても、前年王者はしっかりと戦っていける勝負強さを示した。どのポジションも、ここからさらに激しい競争が繰り広げられるだろう。GKは9日に飯倉大樹の加入が発表され、開幕戦でベンチ入り。オビも「試合に出続けるのは簡単ではない。一度出たからと言って安泰ではない。まだまだビルドアップは伸び代がある」と気を引き締め、「勝てたことが自信にもつながった。今日のように試合の流れを変えるプレーをしたい」と一つずつ得る自信パワーにするつもりだ。激しい競争で、連覇に向けてチームとしてたくましくなっていく。(小口 瑞乃)

 
 

サッカーダイジェスト

【採点寸評|横浜】集中力を切らさず守備陣を統率した畠中がMOM! 渡辺は確実なパスとインテンシティの高さを披露[J1第1節 川崎1-2横浜] | サッカーダイジェストWeb※一部抜粋

 節目の30周年を迎えるJリーグがついに開幕。2月17日、オープニングマッチとなる川崎フロンターレ対横浜F・マリノスの“神奈川ダービー”が行なわれ、昨季王者の横浜が2-1の勝利を収めた。

 試合はいきなり動く。先制したのは横浜。開始4分、相手GKのパスをエウベルがヘッドでカット。こぼれ球に反応した西村拓真がダイレクトシュートでネットを揺らした。

 横浜はさらに38分、追加点を奪う。永戸勝也の左CKにアンデルソン・ロペスがヘッドで合わせ、ワンバウンドしたボールにエウベルが巧みに右足を合わせて押し込む。

 2点のビハインドを負った川崎は後半、さらに攻勢を強めるも、横浜の守備網をなかなか崩しきれない。終了間際に橘田健人が1点を返したが、反撃もそこまで。接戦を制した横浜が連覇に向けて好スタートを切った。

▼横浜のチーム採点「6」

 立ち上がりは前線からのハイプレスがハマり、4分には川崎のビルドアップのパスをカットして幸先良く先制する。

 しかし、その後は自由に動き回る川崎の家長昭博や遠野大弥、攻撃時に中央にポジションを取る右SBの山根視来らを捕まえきれず、ハイプレスもかわされるシーンが増え、リズムが掴めない時間が続くが、38分にCKからワンチャンスをモノにして突き放す。

 後半はさらに攻勢に出てきた川崎に右サイドから何度も攻め込まれるも、粘り強い守備で耐え凌ぐ。特に60分以降は中盤でボールを回され、早いテンポでパスを回してポゼッションを高めていく「本来のサッカーはできなかった」(水沼宏太)が、終盤の1失点で凌ぎ、大きな勝点3を手にした。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文●金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

【PHOTO】横浜の出場16選手&監督の採点・寸評。ビッグセーブでチームを救ったオビ。2点目を呼び寄せたA・ロペスは献身的な守備も | サッカーダイジェストWeb
 
 
横浜が開幕戦で2-1勝利! 西村&エウベル弾で白星発進、川崎は終了間際に意地の一発 | サッカーダイジェストWeb

— 川崎は後半ATに橘田が追撃弾も及ばず

 Jリーグは2月17日、J1第1節の川崎フロンターレ対横浜F・マリノスを開催。後者が2ー1で勝利した。

 試合はいきなり動く。開始4分、川崎のGKチョン・ソンリョンのパスをエウベルがカットすると、その流れから西村拓真が1タッチで浮き球のシュートを決めた。

 対する川崎は、マルシーニョがスピードを活かしたドリブルで打開を試みる。また、左サイドバックの山根視未が、ボランチの位置に移りボールを動かす。そのなかで、19分に佐々木旭のスルーパスに反応した遠野大弥がGKと1対1の決定機を迎えたが、横浜のオビ・パウエル・オビンナに阻まれた。

 さらに、29分には宮代大聖がペナルティエリア手前で右足を振り抜く。強烈なシュートはクロスバーに直撃して、惜しくも得点はならなかった。

 やや川崎ペースで進むなか、横浜が2点目を挙げる。38分に左CKから、キッカーの永戸勝也がファーサイドに入れたボールをアンデルソン・ロペスが頭で折り返すと、エウベルが右足でゴールに突き刺す。前半は2-0、横浜リードで終了した。

 ビハインドの川崎は、後半の開始から家長昭博に代えて新加入の瀬川祐輔を投入。直後の46分に、佐々木とマルシーニョが立て続けにシュートを放つ。さらに、54分には瀬川のクロスに遠野が頭で合わせたが、いずれも得点には至らなかった。

 懸命に反撃を試みる川崎は、終盤にようやく1点を返す。90+1分に佐々木が左サイドからグラウンダーのクロスを入れると、ゴール前に走り込んでいた橘田健人がゴールネットを揺らした。

 1点差に詰め寄られた横浜だが、それ以上の失点は許さず。2-1で開幕戦を勝利で飾った。

 次戦は25日、川崎はアウェーで鹿島アントラーズ、横浜はホームで浦和レッズと相まみえる。

 
 
等々力で揺れるトリコロール。まるでホームのような大声援。横浜のキャプテン喜田拓也が噛みしめる。「文字通り一緒に戦ってくれた」 | サッカーダイジェストWeb

 まるでホームのような大声援だった。

 J1リーグが2月17日に開幕し、等々力陸上競技場では川崎フロンターレと横浜F・マリノスが対戦。いきなり昨季の2位と王者が激突したビッグマッチは、2-1で後者が勝利した。

 今季から新型コロナウイルスによる制限が緩和され、来場可能数の上限100パーセントで声出し応援が可能になったことを受け、スタジアムは試合前から熱気を帯びていた。

 とりわけアウェー側のスタンドに目線を送ると、無数のトリコロールのフラッグが揺れ、サポーターがチャントを熱唱している。筆者の記者席が横浜寄りだったこともあり、大きく聞こえるのは当然なのだが、それでも「まるでホームだ」と思うほどの迫力で、主将の喜田拓也もそう感じていたようだ。

「(声援は)素晴らしいですね。今日はアウェーなんですけど、競技場に入った時からマリノスサポーターの迫力が凄くて、ここはアウェーなのか?という感じだったので、非常に心強かったです」

 横浜は本来、最終ラインから丁寧にボールを繋ぎ、ポゼッションを高めながら相手ゴールに迫っていくチームだ。だがこの試合では、川崎が6割を超えるポゼッション率だったことから分かるように、主導権を握られる試合展開だった。喜田も「特に後半は守備で足を使わされて、自分たちが理想とする姿ではなかった」と振り返る。

 それでもアンデルソン・ロペスや西村拓真ら前線の選手がハイプレスを掛け続け、畠中槙之輔や角田涼太朗ら守備陣が身体を張ってゴールを死守。後半アディショナルタイムに1点を返されたが、「チーム全員の勝利への執念」(喜田)で勝点3を手にした。

 この“チーム全員”のなかには、もちろんサポーターも含まれている。喜田が言う。

「皆さんの楽しみな気持ちもそうですけど、何より勝ちたいという気持ちを感じたので、文字通り一緒に戦ってくれたと思います」

 次節は2月25日にホームの日産スタジアムで浦和レッズを迎え撃つ。この試合でもサポーターと一丸となって勝利を掴み取りたい。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

 
 
【PHOTO】開幕戦でもトリコロール全開!等々力に駆けつけた横浜F・マリノスサポーターを特集! | サッカーダイジェストWeb
 
【PHOTO】2023シーズンJファーストゴール!開幕戦から得点を奪った西村拓真を特集! | サッカーダイジェストWeb

【厳選ショット】西村、エウベルの2発で王者が白星発進!|J1第1節 川崎1-2横浜 | サッカーダイジェストWeb
 
 

サッカーキング

30周年のJ1が開幕! 昨年2位vs1位の対決は横浜FMが西村&エウベル弾で川崎Fを撃破 | サッカーキング

 明治安田生命J1リーグ第1節が17日に行われ、川崎フロンターレと横浜F・マリノスが対戦した。

 1993年の開幕から30周年を迎えたJリーグ。記念すべきシーズンのオープニングは、近年のJ1リーグをリードする川崎Fと横浜FMが飾ることになった。

 昨季2位で2年ぶりの優勝を目指す川崎Fは、FIFAワールドカップカタール2022にも出場した精神的支柱のDF谷口彰悟が海外移籍し、彼の穴を埋められるかに注目。一方、昨季優勝を果たした横浜FMは、昨季リーグMVPのDF岩田智輝などが移籍したものの、ヴァンフォーレ甲府との富士フイルムスーパーカップで2-1の勝利。勢いそのままに、2003~2004年以来となるJ1連覇を目指す。

 試合はいきなり動く。横浜FMは前線からの連動したプレスで相手のパスミスを誘発すると、最後は西村拓真が落ち着いて押し込み、4分で先制。昨季王者が川崎Fの出鼻をくじいた。16分にも、敵陣でボールを回収し、水沼宏太から最後はアンデルソン・ロペスがヘディングシュートを放つなど、前線からのプレスが機能し、序盤は優勢に試合を進める。

 押される川崎Fは17分にマルシーニョ、19分には裏に抜け出た遠野大弥、こぼれ球をダイレクトで狙った家長昭博に立て続けのチャンスがやってくるも、ゴールに結びつかず。ただ、ボールは保持出来ており、徐々に相手のハイプレスをはがすシーンも見られるようになってきている。29分には宮代が巧みなボールタッチから惜しい右足シュートを放つなど、横浜FMのゴールに迫る。

 だが、次の得点はアウェーチーム。38分、左サイドからCKを得ると、こぼれたところを最後はエウベルが押し込み、リードは2点。西村と同じく、スーパーカップから2戦連発となった。エウベルは45分にも決定的になり得る3点目を狙うが、ここはGKチョン・ソンリョンのセーブに遭った。

 素早い攻守の切り替え、タフなバトルなどが見られた前半ではあったが、横浜FMの2点リードで折り返す。

 後半開始早々、2点を追う川崎Fが反撃。右から攻撃を展開すると、左サイドから駆け上がってきた佐々木旭が強烈シュート。だが、相手DF角田涼太朗が決死のブロックを見せ、詰めたマルシーニョも決め切れなかった。53分には後半から出てきた新加入の瀬川祐輔の左足や、遠野のヘディングと続けてチャンスを迎えたが、1点が遠い。さらに、DF車屋紳太郎が負傷でプレー続行不可能となり、大南拓磨との交代を余儀なくされるアクシデントにも見舞われた。

 さらに84分にはDFジェジエウが、途中出場マルコス・ジュニオールの突破を止めようと後ろからタックル。これがDOGSO(決定的な得点機会の阻止)となり、一発退場に。川崎Fは10人での戦いを余儀なくされた。それでも、諦めない川崎Fは、後半アディショナルタイムに左サイドを佐々木が駆け上がり、グラウンダーのクロスを送ると最後は橘田健人がインサイドで決め切り、1点差に詰め寄る。

 だが、試合はこのまま終了。横浜FMが逃げ切り、19年ぶりのJ1連覇に向け、最高のスタートを切った。次節、川崎Fは25日に鹿島アントラーズとアウェーで対戦。一方の横浜FMも25日にホームで浦和レッズと対戦する。

 
 
「少し不恰好というか…」改善点を口にした横浜FMの主将・喜田拓也「成長に繋げていく」 | サッカーキング

 2023シーズンの明治安田生命J1リーグ第1節が17日に開催され、昨シーズンの王者である横浜F・マリノスが敵地で川崎フロンターレを2-1で下した。試合後、横浜FMのMF喜田拓也がメディア対応に応じた。

 横浜FMは立ち上がりの4分に相手のミスからFW西村拓真が先制点を決めると、38分にはセットプレーからFWエウベルが追加点をマーク。後半は川崎Fに押し込まれる時間帯が続き、アディショナルタイムに失点を許したが、2-1で逃げ切りに成功した。

 キャプテンマークを巻いてスタートからピッチに立ち、82分までプレーした喜田は「チーム全員の勝利への執念が出た試合」と総括。「(川崎Fは)素晴らしい相手で、絶対に簡単にはいかないというのはみんなで確認し合っていた」と話した後、「這いつくばってでも勝つという姿を見せられたのは良かったと思います」と続け、チームの姿勢を称えている、

「特に後半は少し不恰好というか、自分たちが理想とする姿ではなかったかもしれないですけど、絶対に結果は譲らないというところはピッチの中でも話をしていました」

 後半は押し込まれる時間が長く、喜田自身も「守備で足を使わされた感じだった」とピッチ上での感覚を明かす。そこからなかなか攻撃への糸口を見出せなかったことに関しては「プレスの行き方だったり、『握り返して押し返す』というところが成長に向けた次の段階になっていくのかなと思っています」と語った。泥臭く掴み取った1勝をチーム全員で今後に繋げていく。

「すべてが完璧ではなく、『もっとこうできるよね』という部分ももちろんありました。そこは成長できる部分だと思います。勝っても負けても成長できる部分は絶対にあると思うので、そこは冷静に成長に繋げていきたいと思います」

 また、喜田はファン・サポーターの後押しにも言及。「マリノスサポーターの迫力がすごくて『ここはアウェイなのか?』という風な感じでした。非常に心強かったです」と感謝を述べただけでなく、「皆さんの楽しみだという気持ちもそうですけど、何よりも勝ちたいという気持ちを感じたので、文字通り一緒に戦ってくれる存在でした」と共に掴んだ勝利であることを強調。25日には本拠地『日産スタジアム』で浦和レッズとの“ホーム開幕戦”が控えているが、「次はホーム、自分たちの家ですので、何もさせる気はないですし、彼らに勝利を届けられればと思います」と意気込んだ。

取材・文=榊原拓海

 
 
新生・横浜FMが見せた“新たな顔”…水沼宏太「『これもできるんだ』というところは示せた」 | サッカーキング

 2023シーズンの明治安田生命J1リーグ第1節が17日に開催され、横浜F・マリノスがアウェイの地で川崎フロンターレを2-1で破った。試合後、横浜FMのMF水沼宏太がメディア対応に応じた。

 試合は立ち上がりの4分に相手のミスからFW西村拓真が先制点を沈めたが、その後は川崎Fに押し込まれる時間帯が続いた。川崎FはDF山根視来が内寄りのポジショニングをとった際によりビルドアップをスムーズに進めていたが、水沼は「ポジションを変えてきたということに関しては、そんなには戸惑いの色はなかったです」と話す。その理由は「アタッキングサードで回されたわけではなく、中盤のところで回されていた。最後の最後で踏ん張ればやられない」と考えていたからだ。「もちろんすごくボールを繋ぐ部分が上手くて、正直キツかったなという部分もありますが」と相手を称えつつも、「自分たちが我慢強く凌げたので良かったと思います」とチーム全体の守備を振り返った。

 押し込まれる時間を乗り越えた横浜FMは、前半も終盤に差し掛かった38分にセットプレーからFWエウベルのゴールで追加点を記録。2点をリードして折り返した後半は川崎Fの猛攻を受ける時間も少なくなかった。後半アディショナルタイムには川崎FのMF橘田健人にゴールを許したものの、最終的には2-1でタイムアップ。水沼は「本来僕らのやりたかったサッカーはなかなかできなかったかもしれないですけど」と本音を明かした後、「それでなくてもしっかりと勝ち点『3』を取れたというのは、自分たちの成長に繋がる部分だったと思います」と発言。「『これもできるんだ』というところは示せたかなと思います」と、2023シーズンの横浜FMが見せた“新たな顔”に自信を示した。

 一方で、水沼は攻撃的な選手として「自分たちの力はまだまだこんなもんじゃないというか、もっと攻撃の選手たちが攻撃的にいけるシーンを作っていかなればならない」と改善点も口にする。「攻められても凌いで、そこから自分たちが出て行って、クオリティの高い攻めをできるようにならないともっと上には行けない。課題は自分たちで理解できているので、間違いなく成長できるんじゃないかなと思います」と、開幕戦で得た守備の成功体験を横浜FMの“アタッキング・フットボール”に繋げていくことを誓った。

取材・文=榊原拓海

 
 
【写真ギャラリー】2023.2.17 明治安田生命J1リーグ第1節 川崎フロンターレ 1-2 横浜F・マリノス | サッカーキング
 
 

サッカーマガジンWEB

王者が敵地で快勝! J30周年のオープニングマッチは横浜FMが川崎Fを下す【J1第1節】 – サッカーマガジンWEB

— 地力を示す前半の2ゴール

 開始早々、ネットを揺らしたのは、敵地に乗り込んだJ1王者だった。川崎Fの左CB車屋が戻したボールにCFのA・ロペスがプレッシャーをかけるとGKチョン・ソンリョンの浮き玉パスが短くなり、エウベルが頭でカット。そのボールを西村が右足で蹴り込み、横浜FMが相手のミスを誘って先制点を手にした。

 対する川崎Fはミス絡みの失点で追う形になったが、失点で目が覚めたか、その後は横浜FMのハイプレスをパスワークを何度もかい潜り、ボックス内に進入してみせた。だが、17分のマルシーニョのシュートはミートせずGKに易々と処理され、23分の脇坂の右足シュートはDFのブロックに阻まれた。33分には宮代がポストを叩く惜しい一発を放ったが、最後の精度が足らず、ネットを揺らすことができなかった。

 すると38分、横浜FMがセットプレーから追加点を記録する。左CKの場面で永戸が送ったボールをA・ロペスが頭でつなぎ、最後はエウベルが倒れながら右足シュート。前半のうちにリードを2点に広げた。

 横浜FMの選手たちは川崎Fに流れが傾いている中でも、相手のシュート場面ではしっかり体を寄せ、ブロックに飛ぶことを忘れなかった。耐えるべき時間をチーム全体で共有しつつ、ボールを奪って攻撃のスイッチを入れれば、一気に敵陣に攻め入ってみせる。メリハリの付け方はさすが王者で、後半もその集中力が途切れることはなかった。

 85分には抜け出したM・ジュニオールがジェジエウに後ろから倒されて、PKを獲得。これはVARによりボックスすぐ外の直接FKに変更されることになり、追加点とはならなかったが、横浜FMは途中出場の選手もキレのある動きでチームを前進させていた。

 前述のプレーでVARの末、ジェジエウが退場となり、一人少なくなった川崎Fも最後に意地を見せて、アディショナルタイムに橘田が決めて1点を返した。ただ、時すでに遅し。昨季、横浜FMに3連覇を阻まれた川崎Fの鬼木達監督はこの一戦について「ただの1試合」ではないと話していたが、その重要な一戦をものしたのは、横浜FMだった。

「自分たちには、どういうふうにこのJリーグを盛り上げていくかという責任がある。今日の2チームはアグレッシブさ、前からのプレス、攻撃的なサッカーで、そういうところを見せたい。開幕戦で勝てたことは素直にうれしいですが、今日のパフォーマンスに満足することなく、どんどん成長していきたい」

 Jリーグ30周年のオープニングマッチで勝利を手にしたケヴィン・マスカット監督はそう言って胸を張った。

 横浜FMはシーズン初戦でライバルを叩き、最高の形で連覇に向けてスタートを切った。

 
 
【横浜FM】水沼宏太は進化を求め続ける! 開幕戦勝利も「自分たちの力はこんなもんじゃない」 – サッカーマガジンWEB

— 追いつかれなかった事実が示す成長

「今日は本当に、みんなの勝ちたい気持ちが前面に出たと思う。僕らのやりたかったサッカーではなかったかもしれないけれど、勝ち点3を取れたのは成長につながる」

 王者・横浜FMにとっては、いきなり最大のライバルとの対戦と言えた。川崎Fは昨季、勝ち点2差で2位だった相手。右ウイングで先発した水沼宏太は試合をこう振り返った。

 相手のミスを逃さず、西村拓真が先制。CKからエウベルが加点。前半のうちに2−0とすると、反撃を後半アディショナルタイムの1点に抑えて、2−1で勝利した。2000年に水沼が復帰して以降、アウェーの川崎F戦で初めて勝ち点3を手にした。シーズンのスタートとなる試合でもあり、まさしく大きな勝利だった。水沼は「追いつかれたら、成長できていないことになったけれど、しっかり勝ち切れた」と、その価値を語った。

 川崎Fにボールを握られる時間もあったものの、自陣の危険エリアでは集中して守り、ボールを奪うや鋭いカウンターを放った。守備から攻撃への切り替えの早さは、今季も大きな武器になるだろう。ただ、「自分たちの力はこんなもんじゃない」と、水沼はさらに高みを見ている。

「前線の選手たちはもっと攻撃的にいかないといけないし、自分たちが出ていってクオリティーの高い攻めができるようにならないともっと上には行けない」と、いっそうの成長に意欲を示した。

 次戦のホーム開幕戦の相手は、浦和。水沼は気を引き締めて、勝利を重ねつつ進化を目指す。

 
 

ゲキサカ

J1王者の横浜FMが2発白星発進! 連覇に向けて好スタート! ジェジエウ退場の川崎Fは1点返すも開幕黒星 | ゲキサカ

 2023シーズンのJ1リーグが開幕した。昨季3連覇を逃した“挑戦者”川崎フロンターレと3年ぶり“J1覇者”横浜F・マリノスが対戦。横浜FMが2-1で勝利を果たし、開幕戦を白星で飾った。

 昨季6年ぶりに無冠で終わった川崎Fは、鬼木達監督体制7年目でチャレンジャーとして戦いに挑む。4-1-2-3の布陣で、新加入選手はFW宮代大聖(←鳥栖)が先発入りした。GKはチョン・ソンリョン、4バックは左からDF佐々木旭、DF車屋紳太郎、DFジェジエウ、DF山根視来が並ぶ。アンカーは新キャプテンMF橘田健人、インサイドハーフはMF遠野大弥とMF脇坂泰斗。前線3枚は左からFWマルシーニョ、宮代、FW家長昭博となった。

 3年ぶりのJ1王者となった横浜FMは、すでに先週のスーパー杯で今季初タイトルを奪取。19年ぶりとなるJ1連覇を目指す。4-2-1-3の布陣を敷き、新加入選手は先発にいない。GKはオビ・パウエル・オビンナ、4バックは左からDF永戸勝也、DF角田涼太朗、DF畠中槙之輔、DF松原健。ボランチ2人はMF渡辺皓太とMF喜田拓也で、トップ下はMF西村拓真。前線3枚は左からFWエウベル、FWアンデルソン・ロペス、FW水沼宏太が入った。

 試合は開始早々に動く。前半4分、横浜FMは相手GKソンリョンの自陣からの浮き球パスをエウベルが頭でカット。PA手前にこぼれたところを西村が右足ボレーで合わせると、ボールは飛び出したGKソンリョンの横を通りながらゴールへ。今シーズンのファーストゴールとなり、横浜FMが先制点を手にした。

 追いかける川崎Fだが、横浜FMのハイプレスに苦しむ。左サイドの佐々木とマルシーニョを中心に少しずつ局面を打開。前半29分にはPA手前のこぼれ球を拾った宮代が相手選手をかわしながら右足を一閃する。しかし強烈な弾道はクロスバーを直撃。惜しくも同点ゴールとはならない。

 だが、次にスコアを動かしたのはまたしてもJ1王者。前半38分、左CKを永戸が蹴り込むと、PA中央のA・ロペスがヘディングシュート。ワンバウンドしたボールにエウベルが反応し、ゴールに押し込む。横浜FMが2-0と点差を広げた。

 2点ビハインドで前半を折り返した川崎Fは、ハーフタイムに家長を下げる。新加入のMF瀬川祐輔(←湘南)を右サイドに投入した。攻撃時には山根が右サイドから中盤に移動。ゲームメイクをし始めると、徐々に攻撃が進む。後半8分には佐々木のサイドチェンジを受けた瀬川がカットインから左足シュート。だが、惜しくもGKオビの正面に収まった。

 川崎Fは瀬川のシュート直後にも再びチャンス。後半9分、またしても佐々木のサイドチェンジを受けた瀬川は右サイドからクロスを上げる。ファーサイドの遠野が頭で合わせるが、惜しくもゴール左に逸れていった。

 後半15分、川崎Fにアクシデント。車屋が負傷でピッチを下がると、新加入のDF大南拓磨(←柏)が出場する。さらに同26分には遠野と宮代に代え、大卒ルーキーFW山田新(←桐蔭横浜大)とMF大島僚太が入った。また、同タイミングで横浜FMも松原とエウベルを下げ、DFエドゥアルドとFWヤン・マテウスが出場。32分には水沼からFW井上健太(←大分)が入っている。

 川崎Fは後半34分、相手のプレスをいなすべく脇坂からMFジョアン・シミッチを入れる。同36分には横浜FMもA・ロペスと喜田を下げ、MFマルコス・ジュニオールとMF藤田譲瑠チマを投入。両者ともに長めのパスから最前線に進み、オープンな展開へと移っていった。

 後半39分、横浜FMが中盤でFKを得ると、西村がすばやくリスタート。最前線にパスを通し、マルコスがジェジエウのタックルを浴びる。PA内でのファウル判定でPKを獲得するが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックでPA手前のファウルとみなされてFKに変更。一方、ジェジエウはPA外での決定的な得点機会の阻止として、イエローカードからレッドカードに変更となり、退場処分となった。

 川崎Fは後半アディショナルタイムに意地を見せる。佐々木がPA左まで突破し、鋭い弾道で折り返すと、ファーサイドに流れたところを橘田がシュート。ゴールネットに突き刺し、1-2と点差を縮めた。

 だが、川崎Fの反撃もそこまで。横浜FMがそのまま逃げ切り2-1で試合終了。19年ぶりのリーグ連覇に向けて好発進を切った。

(取材・文 石川祐介)

 
 
Jリーグ30周年のファーストゴールは横浜FM西村拓真! 大声援のサポーターには感謝「サッカー選手として本当にありがたい」 | ゲキサカ

 今季のJリーグファーストゴールを決めた。J1王者・横浜F・マリノスは昨季優勝を争った川崎フロンターレと対戦し、2-1で勝利。開始4分で先制点を挙げたMF西村拓真は「力まず打てました」と振り返った。

 開幕カードは横浜FMと川崎Fという好カードだった。声出し解禁でサポーターは試合前からエールを送り続ける。選手たちの耳にも届いており、西村は「アウェーですけど最高の雰囲気を作ってくれて、サッカー選手として本当にありがたい。感謝しています」と率直な気持ちを語った。

 サポーターへの恩返しは勝利のみ。Jリーグ開幕を告げる笛からたった4分、横浜FMが均衡を破った。GKチョン・ソンリョンのキックをFWエウベルがヘディングでカット。こぼれたところに待ち構えたのは西村。「GKの位置は見えていましたし、力が抜けてよかったです」。冷静にミートさせたボールはゴール左隅に吸い込まれ、今季のJリーグファーストゴールとなった。

 先制点の場面も含め、ハイプレスは効果てきめん。「狙い通りでした。試合前から話していたのでそれができた」。前半で2得点を奪ったことで、試合を優位に運ぶことができた。

 だが、後半からは徐々に修正されていく。西村は「後半は間違いなく自分たちの表現はできなかった」と強調。「まず相手にずっと持たれて、押し込まれている時間が多かった。その中でカウンターの起点になれればよかったが、そこでも取られるシーンも多かった」。後半アディショナルタイムには失点を喫した。内容自体にはまだ満足には至っていない様子を垣間見せた。

 それでも、強敵を相手に開幕戦で勝利を飾った。「ビッグマッチだった。ここに懸けてきた思いはありますし、相手が相手なので意識する部分はあった。こうやって勝ち切れたことは次にもつながる。積み重ねだと思います」。残りは33試合。一試合一試合で全力を尽くし、連覇を目指していく。

(取材・文 石川祐介)

 
 
サポーターの“共闘”に感謝、横浜FM喜田拓也は次節ホーム開幕戦の奮闘誓う「何もさせる気はない」 | ゲキサカ

 J1王者が連覇に向けて好発進を切った。横浜F・マリノスは敵地での開幕戦で川崎フロンターレに2-1の勝利。声出し解禁でゴール裏からエールを送ったサポーターに、MF喜田拓也は「ここはアウェーなのかという感じ。非常に心強かった」と感謝を口にした。

 昨季の3年ぶり優勝から再び長い戦いが始まった。相手は昨季の最後まで優勝を争った川崎F。しかし前半4分に先制ゴールを挙げると、前半にもう一点を追加して試合を有利に運ぶ。後半は一転して川崎Fにペースを奪われるが、「チーム全員の勝利への執念が出た」(喜田)。リードを守り切り、開幕戦で白星を手にした。

 開幕戦で課題も見えた。川崎Fにボールを握られる時間は徐々に長くなり、一方で横浜FMは守備に奔走する時間が増えた。喜田は「握り返して圧し返す、というところが次の成長への段階」と言及。「勝っても負けても成長できるところは絶対にある。そこは冷静に成長につなげていきたい」を前を向いた。

 25日の次節はホームで浦和レッズと対戦する。今節は敵地ながらサポーターの圧倒的な声援が等々力競技場を何度も包み込んだ。「皆さん楽しみな気持ちもそうなんですけど、勝ちたいという気持ちを感じた。文字通り一緒に戦ってくれた。次はホームで自分たちの家ですので。何もさせる気はないですし、また彼らに勝利を届けられれば」。力強く連勝を誓った。

(取材・文 石川祐介)

 
 
V候補同士が激突した注目のJ1開幕戦!川崎Fと横浜FMのスタメンスパイクを一挙紹介!! | ゲキサカ※一部抜粋

 2023シーズンのJ1リーグがついに開幕した。昨年のJ1王者横浜F・マリノスはアウェーで昨季終盤まで優勝を争った川崎フロンターレと対戦。横浜FMが2-1で勝利し、開幕戦を白星で飾った。

 そんな優勝候補同士が戦った開幕戦のスタメン22人のスパイクを紹介していく。川崎Fの先発11人の着用スパイクはメーカー別でミズノが4人で最多。プーマ3人、ナイキ2人と続き、アシックスとアンブロが1人ずつだった。横浜FMは最多の4人がアディダスを着用。ナイキが2人、ニューバランスが2人と続いた。その他はプーマ、アシックス、ミズノが1人ずつ。両チーム合わせて最も多く履かれていたスパイクは3名ずつ着用のプーマ『ウルトラ アルティメット』とミズノ『モレリア NEO 3 JAPAN』が同率1位だった。

[横浜F・マリノス]
▼GK
50 オビ・パウエル・オビンナ
→アディダス『プレデター エッジ.1』

▼DF
2 永戸勝也
→アディダス『エックス スピードポータル.1』

4 畠中槙之輔
→ニューバランス『FURON DESTROY』

27 松原健
→ナイキ『ティエンポ レジェンド 9』

33 角田涼太朗
→プーマ『ウルトラ アルティメット』

▼MF
6 渡辺皓太
→アシックス『DSライト X-FLY 4』

7 エウベル
→アディダス『エックス スピードポータル.1』

8 喜田拓也
→アディダス『コパ ピュア.1』

18 水沼宏太
→ニューバランス『442 V2 PRO』

30 西村拓真
→ミズノ『モレリア NEO 3 JAPAN』

▼FW
11 アンデルソン・ロペス
→ナイキ『ズーム マーキュリアル ヴェイパー 15』

横浜FMアンデルソン・ロペスは最前線で圧巻の存在感(5枚) | ゲキサカ
横浜FMエウベルがゴール前の混戦から奪取! 勝利もたらすアクロバット弾(6枚) | ゲキサカ
2023シーズンのJリーグが開幕! 横浜FM西村拓真が“第1号”弾(8枚) | ゲキサカ
“新守護神”誕生! 横浜FMオビ・パウエル・オビンナが好守連発(4枚) | ゲキサカ
J1王者・横浜FMが2023シーズン白星発進! 敵地で川崎Fを撃破(29枚) | ゲキサカ
等々力陸上競技場に来場した川崎F&横浜FMサポーター(29枚) | ゲキサカ

 
 

フットボールチャンネル

【結果速報】横浜F・マリノスが開幕戦勝利! 川崎フロンターレはミスから失点喫す【Jリーグ】 | フットボールチャンネル

— 横浜F・マリノスが開幕戦勝利!

 明治安田生命J1リーグ開幕戦、川崎フロンターレ対横浜F・マリノスが17日に行われ、1-2でマリノスが勝利を収めた。

 立ち上がりに前線からプレスをかけたマリノスが川崎のミスを誘う。開始4分、チョン・ソンリョンのパスがカットされ、西村拓真が右足で無人となったゴールへ流し込んだ。

 川崎は立ち位置を変えながら相手のプレスをかいくぐり、流れを掴もうとする。19分には流れるようなパスワークから遠野大弥にスルーパスが通る。しかし、遠野のシュートはGKオビ・パウエル・オビンナに防がれ、29分には宮代大聖の右足から放たれたシュートはポストに弾かれた。

 昨年王者は我慢の時間帯を切り抜け、少ないチャンスから追加点を奪う。38分には永戸勝也の左CKをアンデルソン・ロペスが頭で合わせ、混戦の中でエウベルが倒れ込みながらゴールに押し込んだ。

 2点を追う川崎は、ハーフタイムに家長昭博を下げて瀬川祐輔を投入する。さらに、58分に車屋紳太郎が負傷し、大南拓磨がピッチに入った。70分には大島僚太と山田新を入れるが、ゴールが遠い。

 後半のマリノスはチャンスこそ少なかったが、大事なところで身体を張ってピンチを防いだ。84分にはわずかな隙を突いてマルコス・ジュニオールが抜け出して倒され、ファウルしたジェジエウにはレッドカードが提示された。

 10人となった川崎も意地を見せる。91分に主将・橘田健人が左サイドからの折り返しを押し込んで1点を返す。しかし、反撃も及ばず、マリノスが逃げ切り、開幕戦で勝利を収めた。

【試合結果】
川崎フロンターレ 1-2 横浜F・マリノス

 
 

サカノワ

戦力差明らか。横浜FM2-1勝利、川崎いきなりCB2人を失う。西村拓真、エウベルが決める | サカノワ

— 橘田健人が意地の一撃――。

[J1 1節] 川崎 1-2 横浜FM/2023年2月17日19:00/等々力陸上競技場

 J1リーグの2023シーズン開幕を飾った一戦、昨季リーグチャンピオンの横浜F・マリノスが川崎フロンターレに2-1の勝利を収めた。

 両チームともに高い位置からプレスをかけ、そこを地上戦でくぐり抜けてゴールへの道筋を探る展開に。

 すると開始4分、アンデルソン・ロペスのプレスを受けたGKチョン・ソンリョンがキックミス。エウベルがヘッドで弾き返したボールを、西村拓真が決めて先制点をもたらす。

 そこから川崎がボール保持率では大きく上回っていく。横浜FMはプレッシングからボールを引っかけられれば、そのままゴールに襲い掛かる狙いに。そして38分、左コーナーキックから、アンデルソン・ロペスの折り返しをエウベルがボレーで押し込み、2点目を奪ってみせる。

 後半、川崎は家長昭博に代わって新加入の瀬川祐輔が投入。チームに推進力をもたらす。

 しかしセンターバックの車屋紳太郎が負傷で交代を余儀なくされるなど、なかなかチームの最大値を発揮できず。最後はベンチメンバーを含めた戦力の差を見せつけて、試合終盤にマルコス・ジュニオール、藤田譲瑠チマをピッチに送り出すなど、横浜FMが勝点3獲得へ手を打っていく。

 試合終了間際には、DOGSOでジェジエウが退場処分に。

 それでも数的不利に立った川崎が、相手が受け身になったところを見逃さず猛反撃。90+1分、橘田健人が決めて1点差に! さらに最後もセットプレーでチャンスを掴んだが……。再び横浜FMの守備を崩すまでには至らなかった。

 川崎は負傷交代した車屋の状態が気掛かり。加えてジェジエウを出場停止により次節の鹿島アントラーズ戦で欠くことが確定。いきなりCB2人を欠く可能性も出てきた。

 
 
【横浜F・マリノス】値千金のJリーグ2023年ファーストゴール、西村拓真「狙い通り。自分たちからアクションを起こしていけた」。川崎から貴重な勝点3ゲット、次節はホーム初陣・浦和戦! | サカノワ

— 「相手を圧倒できるように――」

[J1 1節] 川崎 1-2 横浜FM/2023年2月17日19:00/等々力陸上競技場

 J1リーグ開幕戦、横浜F・マリノスの西村拓真が川崎フロンターレから値千金の先制ゴールを決めて2-1の勝利へと導き、チームに貴重な勝点3をもたらした。

 互いにハイプレスをかけ合うバトルを繰り広げていた4分、アンデルソン・ロペスのプレスを受けたGKチョン・ソンリョンのキックがショート。これを見逃さずエウベルがヘッドで弾き返し、それを受けた西村拓真がボレーで冷静に押し込んでみせた。

 相手を混乱に陥れたなかで攻略したゴール。西村は「(アンデルソン)ロペスのいいプレッシャーから決められた、いいゴールでした」と振り返った。

 プレスの応酬では横浜FMのほうがいい形でハマり、よりゴールへ向かい直線的に――フィニッシュへと持ち込んでいった。その狙いが浸透している点は、収穫だと受け止めていた。

「狙い通りでしたし、相手からではなく、自分たちからアクションを起こしていこうと試合前から話していて、それができました」

 とはいえ、まだまだ。次節25日はホーム初陣となる浦和レッズ戦。マリノスの背番号30番は、「もっともっと積み重ねて、今日のような試合ではなく、相手を圧倒できるように、練習からやっていきたいです」と決して満足せず、より充実した内容での連勝を誓っていた。

 昨年はE-1東アジア選手権に日本代表として出場し、3試合・2得点を記録。今年は復帰への期待もかかる。ゴールを奪える横浜FMのトップ下が、幸先良く2023年の好スタートを切った。

 
 

フットボールゾーン

横浜FMが開幕戦”ダービー”を2-1で制す! 第1号はFW西村、川崎ジェジエウはDOGSOで退場 | フットボールゾーン

— 堅実な守備から昨季王者・横浜FMが強さを見せた

 2023年Jリーグがいよいよ始まった。2月17日、フライデーナイトJリーグで行われた昨年1位横浜F・マリノスと2位川崎フロンターレが等々力競技場で対戦。2-1でアウェーの横浜FMが勝利を収めた。

 直近の6年間、J1王者を争ってきた神奈川の2チーム。横浜FMは連覇の懸かった年の開幕戦となったが序盤は昨季王者の横浜FMが好守から川崎の攻撃をハーフラインより自陣になかなか近づけさせない。

 横浜FMは左サイドのFWエウベルとFWアンデルソン・ロペスの攻勢を強める。すると前半4分だった。川崎GKチョン・ソンリョンのキックをエウベルがカットすると中央のMF西村拓真が上手くゴールへ流し込んで早速先制点を挙げた。

 1点ビハインド先に追ったホームチームは、直後にFWマルシーニョが中央へカットイン。サイドを使って厚みのある攻撃を展開するもシュートまではつながらない。

 両チームともスピードのある左サイドを起点にその後も攻撃を展開。同11分には右サイドの川崎DF山根視来から中央のFW家長昭博とつなぎ逆サイドへ。ダイナミックなパス交換でリズムを作り出したホーム川崎が、試合経過に伴ってボールを保持する時間が多くなっていく。

 すると前半19分、ぽっかりと空いた横浜FMのDF陣のスペースを突くスルーパスでMF遠野大弥が抜け出し決定機。GKオビ・パウエル・オビンナとの1対1だったが、ここはオビのビッグセーブで事なきを得た。

 同28分には縦パスのこぼれ球を拾った遠野が豪快なミドルを放つも、これはニアポストに嫌われる。川崎は自由に動く家長がボールの収めどころとなり安定した攻撃を続けて同点へのチャンスを窺っていく。

 そうしたなか、素早いプレスでボールを奪い早い攻撃を仕掛ける横浜FM。前半38分のコーナーキックのチャンスで昨季王者が強さを見せる。上がってきたボールにアンデルソン・ロペスが反応。こぼれたところを倒れ込みながらエウベルが押し込んで追加点を手にした。

 前半41分には川崎DF佐々木旭への遅れたラフタックルで横浜FMのFW水沼宏太が今シーズン初のイエローカードをもらう場面もあった。

 横浜FMは前半44分には大きなサイドチェンジから左のスペースのエウベルを使ったカウンターを披露。ここはGKチョン・ソンリョンの好セーブに遭い3点目とはならない。

 後半もホームで負けられない川崎が早速チャンス。クロスに反応したマルシーニョのヘディングシュートはゴールとはならず。波状攻撃で再度こぼれ球をシュートするも枠を捉え切れない。それに呼応するようにアウェーチームも反撃。ここまで攻撃の軸を握ってきたアンデルソン・ロペスが左からドリブルで仕掛けシュートを放つも、こちらも枠には入らなかった。

 後半8分には、ハーフタイムから投入された今季新加入の川崎MF瀬川祐輔がカットインからミドルを放つシーンもあり、存在感を見せる。さらに直後には、右サイドのクロスを遠野がヘディングで決定機を迎えるも惜しくも左ポスト脇を外れた。

 後半15分には川崎にアクシデント。DF車屋紳太郎が足を痛め、DF大南拓磨と交代に。大南はここ一番で加入後初出場となった。

 その後も2点を追う川崎は、アクセントを加える選手を次々投入。後半26分にFW宮代大聖に代えて大卒ルーキーのFW山田新、遠野と入れ代わりでMF大島僚太が入った。

 中央付近でファウルを受けた西村がリスタート。中央を抜け出したFWマルコス・ジュニオールにたまらず川崎DFジェジエウが後ろからスライディングで止めようとするもファウルとなりペナルティーキック(PK)の判定に。ジェジエウにはイエローカードが提示されたが、ここでビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入。結果、ボックスの外でのファウルとなりフリーキックに変更され、ジェジエウにもレッドカードが提示された。

 後半アディショナルタイム1分、DF佐々木旭のマイナスのクロスにMF橘田健人が冷静に合わせようやく1点を返すも、時すでに遅し。1点の差をひっくり返せないまま、2-1で横浜FMが好スタートを切った。

 
 
昨季王者・横浜FMが貫禄の勝利 指揮官は右SBの松原を称賛「体調不良もあり十分に準備できないなかで…」 | フットボールゾーン

— マスカット監督が右SB松原の守備を称える「素晴らしいプレーだった」

 2月17日にフライデーナイトJリーグで開幕した2023年のJ1リーグ。昨年1位横浜F・マリノスと2位川崎フロンターレが等々力競技場で対戦し、2-1で横浜FMが初戦を勝利で飾った。試合後の会見でケヴィン・マスカット監督はDF松原健のパフォーマンスに賛辞を送っている。

 直近の6年間、J1王者を争ってきた神奈川の2チーム。横浜FMは連覇の懸かった年の開幕戦となったなか、前半4分に試合が動く。昨季王者の横浜FMは前線からプレスをかけ、相手GKチョン・ソンリョンのパスミスを誘発。FWエウベルがカットし、こぼれ球を拾った西村がペナルティーエリア外からインサイドキックでのシュートでゴールネットを揺らし、今季J1リーグ戦第1号をマークした。

 前半38分にも、横浜FMはコーナーキックからFWアンデルソン・ロペスが反応。こぼれ球をエウベルが倒れ込みながらもゴールへと流し込み、相手に押され気味だったチームに追加点をもたらした。

 後半に入っても、高いポゼッションで猛攻を続ける川崎相手に、最後の場面でゴールを割らせず耐える昨季王者。後半アディショナルタイム1分に、川崎の新キャプテンに就任したMF橘田健人に1点返されるもリードを守り切り、ハイレベルな戦いは横浜FMに軍配が上がった。

 試合後の記者会見に出席したマスカット監督は「強さを見せてくれた」とチームを称賛。特に右サイドバック(SB)松原について「プレシーズン中に体調不良もあり、十分に準備できないなかでの出場となったが、それでも素晴らしいプレーだった」と賛辞を送っている。「相手の一番危険な選手(マッチアップしたマルシーニョ)へ良く対応した」と相手のスピードを生かした攻撃の中心となっていたFWマルシーニョを抑え込んだ守備を高く評価した。

 幸先の良い開幕を飾った横浜FMだが、マスカット監督は気を引き締める。「ですがまだ1試合が終わっただけだ。満足することなく、次へ向かっていきたい」とアウェーでの“ダービー”勝利に驕ることなく、次の試合へ目を向けていた。

 
 
白熱の開幕戦”神奈川ダービー” 横浜FMマスカット監督が示したJリーグ進化の重み「責任を感じてきた」 | フットボールゾーン

— 横浜FMのマスカット監督が試合後の会見でコメント

 2月17日の「フライデーナイトJリーグ」で開幕した2023年のJ1リーグ。昨年1位横浜F・マリノスと2位川崎フロンターレが等々力競技場で対戦し、2-1で横浜FMが初戦を勝利で飾った。試合後の記者会見でケヴィン・マスカット監督は、30周年を迎えるJリーグについても言及している。

 横浜FMは早速に先制点を手にする。前半4分、前線からプレスをかけ相手GKチョン・ソンリョンのパスミスを誘発。FWエウベルがカットし、こぼれ球を拾ったMF西村拓真がペナルティーエリア外からインサイドキックでのシュートでゴールネットを揺らし、今季J1リーグ戦第1号をマークした。

 前半38分には、コーナーキックからFWアンデルソン・ロペスが反応し、こぼれ球をエウベルが倒れ込みながらもゴールへと流し込んだ。相手に押され気味だった横浜FMへ追加点をもたらした。

 後半に入っても、高いポゼッションで猛攻を続ける川崎相手に、最後の場面でゴールを割らせず耐える昨季王者。後半アディショナルタイム1分に、川崎の新キャプテンに就任したMF橘田健人に1点返されるもリードを守り切り、ハイレベルな戦いは横浜FMに軍配が上がった。

 試合後の記者会見に出席したマスカット監督は、今季30周年を迎えるJリーグの開幕戦となったこの試合について「日本のサッカーをどういう風に盛り上げるかという責任を感じてきた」と意気込みを話す。アグレッシブな攻撃を展開した両チームの“神奈川ダービー”は見どころ満載の注目カードとなったが、横浜FMは最後まで集中を切らさず勝利を呼び込んでいる。

 川崎について「リスクを負ってどんどん前に来た。去年とはやり方を変えてきた部分もあった」と厳しいプレッシャーも感じていたと明かすマスカット監督。それでも「どう守るか難しいところもあったが、準備できた部分が出せたと思う」と今日の勝利を喜んでいた。

「明日からまた改めて頑張っていきたい」と切り替えて次戦への意欲もすでに見せていたマスカット監督は、Jリーグの未来をチームにも託しているのかもしれない。

 
 
開幕戦抜擢の横浜FM期待のGK、”ビッグセーブ”に自信と反省「冷静に…」「その判断は本当に正しかったのか」 | フットボールゾーン

— J1リーグで久々のスタメンのGKオビ、試合後に話した反省の色

 2023年のJ1リーグは、2月17日の「フライデーナイトJリーグ」で開幕。昨年王者の横浜F・マリノスは、川崎フロンターレとアウェーの等々力競技場で対戦。2-1で勝利を飾ったなか、横浜FMのGKオビ・パウエル・オビンナは自身のプレーについて「ミスは修正していかなければならない」と反省点を述べている。

 横浜FMは前半4分、前線からプレスをかけ相手GKチョン・ソンリョンのパスミスを誘発。FWエウベルがカットし、こぼれ球を拾ったMF西村拓真がペナルティーエリア外からインサイドキックでのシュートでゴールネットを揺らし、今季J1リーグ戦第1号をマークした。

 同19分には横浜FMがピンチを迎える。ぽっかりと空いた横浜FMのDF陣のスペースを突くスルーパスで川崎MF遠野大弥が抜け出し決定機。ここでオビは冷静に対処しビッグセーブを見せて難を逃れている。

 前半38分には、コーナーキックからFWアンデルソン・ロペスが反応し、こぼれ球をエウベルが倒れ込みながらもゴールへと流し込んだ。相手に押され気味だった横浜FMへ追加点をもたらした。

 後半に入っても、高いポゼッションで猛攻を続ける川崎相手に、最後の場面でゴールを割らせず耐える昨季王者。西村のリスタートから生まれた決定機を川崎DFジェジエウがファウルで止めるとペナルティーキック(PK)の判定になるシーンもあったが、ここでビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入。フリーキックに変更されDOGSO(通称ドグソ/Denying an Obvious Goal-Scoring Opportunity/決定的な得点機会の阻止)でジェジエウが退場となる場面もあった。

 1人少ないなかでも、攻勢を続ける川崎に後半アディショナルタイムに1点を返され2-1での勝利となっている。

 試合後にミックスゾーンに登場したオビは「チームが勝って良かった」と喜びも見せつつ「ミスは修正していかなければならない」と自身への反省の部分を述べている。

「相手がプレッシャーをかけてきたなかで、前の選手へのボールの質だったり、つなげられる場面もあった。その判断は本当に正しかったのか、僕だけではなく受け手の人への要求も突き詰めていかないといけない」

 それでも前半19分に見せたセーブは見事なものだった。このシーンについてはオビ自身も「抜け出してきて、冷静に自分のポジションと相手の入ってくる角度を見て対応できた。練習からシュートストップは自信を持ってやってきている」とその成果が出たことに安心した一方、「失点してしまったけど、止めれるところは止めたいって思っているし、シュート自体は少なかったけど、これからの試合は1本1本大事になると思うので、自分が全部止めて今日みたいにゲームの流れを変えられるようにしていきたい」とさらなる飛躍を誓っている。

 また全席での応援が解禁され、そんな大きな声援のなか久々のリーグ戦出場となった点については「こういう環境でプレーできるというのはすごい幸せなこと」と感謝を口にした。

「僕自身も楽しんでプレーできているので、シーズン長いですけど、1試合1試合を大切にしていきたい。1年間で続けるのが簡単なことではないのは分かっていますし、それなりの覚悟が必要だと思うんでこだわってやっていけたら。今日勝てたのは1つ自信になった」

 覚悟を持って臨む新シーズン。世代別代表も経験している期待のGKは今後どう化けていくのだろうか。

 
 
横浜FMは「こんなもんじゃない」 副キャプテンが明かす進化への自信「アップデートできている」 | フットボールゾーン

— 横浜FM副キャプテン水沼が明かす「いい雰囲気でできている」

 2023年のJ1リーグは、2月17日の「フライデーナイトJリーグ」で開幕した。昨年王者の横浜F・マリノスは、川崎フロンターレとアウェーの等々力競技場で対戦し、2-1で勝利を飾ったなか、試合後に横浜FMの副キャプテンMF水沼宏太は「アップデートできている」とチームの出来に自信を見せている。

 横浜FMは開始早々に先制を奪う。前半4分、前線からプレスをかけ相手GKチョン・ソンリョンのパスミスを誘発。FWエウベルがカットし、こぼれ球を拾ったMF西村拓真がペナルティーエリア外からインサイドキックでのシュートでゴールネットを揺らし、今季J1リーグ戦第1号をマークした。

 前半38分には、コーナーキックからFWアンデルソン・ロペスが反応し、こぼれ球をエウベルが倒れ込みながらもゴールへと流し込んだ。相手に押され気味だった横浜FMへ追加点をもたらした。

 後半に入っても、高いポゼッションで猛攻を続ける川崎相手に、最後の場面でゴールを割らせず耐える昨季王者。西村のリスタートから生まれた決定機を川崎DFジェジエウがファウルで止めるとペナルティーキック(PK)の判定になるシーンもあったが、ここでビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入。フリーキックに変更されDOGSO(通称ドグソ/Denying an Obvious Goal-Scoring Opportunity/決定的な得点機会の阻止)でジェジエウが退場となる場面もあった。

 数的優位となった横浜FMだったが、攻勢を続ける川崎に後半アディショナルタイムに1点を返され2-1での勝利となっている。

 相手にボールを握られながらも、隙を突いた抜け目ない好守を貫いてアウェー戦での1勝を手にした横浜FM。副キャプテンの水沼は試合後「自分たちの狙いどおりの守備からゴールが取れたのが良かった。自信になった」と川崎戦のパフォーマンスを評価した。

 川崎が攻撃の手に変化を加えてきた部分について「ポジションを変えてきたことにはそんなに戸惑いはなかった」と話し、「回された部分もあって、自分たちの体力が削られたところもありましたけど、アタッキングサードで回されたわけではなくて、中盤のところで回されただけなので、最後で踏ん張れば点はやらせないというところはあった」と守備でも冷静に対処していたことを明かした。

 対処ができたのも「どうやって対処するかをみんなでコミュニケーション取れている」ことが大きいと語る水沼。「いい雰囲気でできている」とチームが順調な進化を遂げて開幕を迎えていると自信を覗かせた。

 そうした対応力に加え、「本来自分たちがやりたいサッカーはなかなかできなかったが、それじゃなくてもしっかり勝ち点3取れたところは自分たちが成長できたところ」と、どんな状況でも勝利を勝ち取る部分で「勝ち切れた。アップデートできている」とチーム全体を称えた。その一方、長いシーズンへ向けて課題も挙げている。

「自分たちはまだまだこんなもんじゃない。もっと攻撃の選手は攻められた」と攻撃の圧力もまだ出せると指摘。「試合後もロッカールームで話し合い確認している」と仲間とその意識を共有もしており、「もっと主導権を握っていきたい。もっともっと上にいかないと」と昨季王者となったチームのさらなる成長を求めていた。

 現状でも進化を見せた横浜FMが、シーズンを通してどのように変化していくのか。楽しみな1年になりそうだ。

 
 
横浜FM副キャプテンが明かす期待のGKオビの葛藤 「思うところはあったと思うけど…」 | フットボールゾーン

— 横浜FM副キャプテン水沼「みんなで助け合うことができた」と総合力を評価

 2023年のJ1リーグは、2月17日の「フライデーナイトJリーグ」で開幕した。昨年王者の横浜F・マリノスは、川崎フロンターレとアウェーの等々力競技場で対戦。2-1で勝利を飾ったなか、試合後に横浜FMの副キャプテンMF水沼宏太が前半に好セーブを見せたGKオビ・パウエル・オビンナについて言及している。

 横浜FMは開始早々に先制を奪う。前半4分、前線からプレスをかけ相手GKチョン・ソンリョンのパスミスを誘発。FWエウベルがカットし、こぼれ球を拾ったMF西村拓真がペナルティーエリア外からインサイドキックでのシュートでゴールネットを揺らし、今季J1リーグ戦第1号をマークした。

 同19分には横浜FMがピンチを迎える。ぽっかりと空いた横浜FMのDF陣のスペースを突くスルーパスで川崎MF遠野大弥が抜け出し決定機。ここでオビが冷静に対処しビッグセーブを見せて難を逃れている。

 前半38分には、コーナーキックからFWアンデルソン・ロペスが反応し、こぼれ球をエウベルが倒れ込みながらもゴールへと流し込んだ。相手に押され気味だった横浜FMへ追加点をもたらした。

 後半に入っても、高いポゼッションで猛攻を続ける川崎相手に、最後の場面でゴールを割らせず耐える昨季王者。西村のリスタートから生まれた決定機を川崎DFジェジエウがファウルで止めるとペナルティーキック(PK)の判定になるシーンもあったが、ここでビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入。フリーキックに変更されDOGSO(通称ドグソ/Denying an Obvious Goal-Scoring Opportunity/決定的な得点機会の阻止)でジェジエウが退場となる場面もあった。

 数的優位となった横浜FMは、攻勢を続ける川崎に後半アディショナルタイムに1点を返されたものの、2-1で勝利を手にしている。

 後半最後に失点するも、前半19分に“1点もの”のビッグセーブなど随所で安定したプレーを見せたGKオビについて、水沼は「1本止めたところは、本当に助けられたシーン」と感謝を述べた。

「オビは久々の試合だったし、思うところはすごくあったと思うけど、みんなで助け合うことができた」とチームでもオビを支えられたと話す。また「彼自身も自分の与えられたタスクをしっかりとこなしたという意味ではすごいなと仲間として思う」とゴールを死守した守護神に誇りを持っていることも明かしている。

 またオビの活躍で「マリノスの選手たちはどんな状況でもしっかり準備しているということが証明されたんじゃないかなと思う」と語った水沼。この試合でも次々と交代で入ってくる選手の層が厚く、チームの総合力の高さを見せた横浜FMに今季も躍動の予感が漂っている。

 
 
新たな守護神の誕生の予感? 守備陣の奮闘を支える横浜FM守護神の逞しい存在感 | フットボールゾーン

— 【カメラマンの目】前半19分のシュートストップなど安定したプレーを披露、ファインダーに写る姿を激写

「緊張しましたー」

 試合後、サポーターに挨拶へと向かう横浜F・マリノスの選手たちのなかから、GKオビ・パウエル・オビンナにカメラの照準を合わせる。そこで「リーグ開幕戦で緊張した?」というこちらからの問いかけに、彼が答えた言葉が冒頭のそれである。

 先週の「FUJIFILM SUPER CUP(富士フィルム・スーパーカップ)2023」に続き先発出場を果たしたオビは、そんな答えとは裏腹に試合終盤に1点を失ったものの、安定感のあるプレーを披露。大事な開幕戦の勝利に貢献した。レンズの向こうでポーズを撮る表情も実に逞しかった。

 2023年のJ1リーグ開幕戦となった川崎フロンターレ対横浜FMの一戦。試合は前半4分に西村拓真のゴールが決まり横浜FMのリードで進んでいった。

 開始早々にリードを許した川崎だが、すぐさま反撃に出る。選手たちがチームとしての戦い方を熟知しているだけあって、得意のパスワークを駆使し、自陣から中盤までは実にスムーズにボールをつないでいく。

 しかし、川崎にとって誤算だったのは、怪我のため本調子とはほど遠い状態にあり、強行出場の感が否めなかったとはいえ、本来なら攻撃の中心となるはずの家長昭博が、前半で交代してしまったことだ。

 前線のリーダーを45分で失うことになった川崎だが、それでも果敢に攻撃を仕掛けていく。左サイドに張るマルシーニョを中心に横浜FMの守備網の攻略に着手していった。得意のドリブルで猛然と横浜FMゴールへと切り込んで行くマルシーニョを同サイドのDFの佐々木旭がサポートする。佐々木は試合を通してドリブルでの敵陣突破だけでなく、精度の高い好パスを配給しチャンスを演出した。

 この攻撃に対して横浜FMはタイトな守備で対抗する。松原健がマルシーニョに激しく食らいつき、ゴール前では畠中慎之輔を中心にディフェンス陣が身体を張って川崎の攻撃を防いだ。

 最後の砦であるオビも好セーブでピンチを救った。前半19分の遠野大弥との1対1となった場面も鋭い飛び出しでゴールを死守。このプレーは90分間を通してオビのハイライトと言えるプレーだった。

 横浜FMは破壊力のある攻撃陣がチームの代名詞となっているが、開幕戦では川崎を相手に終盤の1失点だけに切り抜けた守備の健闘がなにより光った。その守備陣を最後尾で支えるのがオビだ。おそらく緊張などしていない、ピンチを冷静な判断で切り抜けたトリコロール軍団のゴールマウスに立つオビのプレーは、優勝を目指すチームにとって頼もしい守護神の誕生を予感させるのに十分な活躍ぶりだった。

 
 

Football Tribe Japan

神奈川ダービー制した横浜FM。ハイリスクなプレスが今後を左右する? | Football Tribe Japan

2023シーズンの明治安田生命J1リーグが、2月17日に開幕。オープニングゲームは、川崎フロンターレと横浜F・マリノスが相見える神奈川ダービーとなった。

前半4分、横浜FMがハイプレスで川崎GKチョン・ソンリョンのパスミスを誘うと、FWエウベルのヘディングパスを受けたFW西村拓真がペナルティアーク付近からシュートを放ち、先制ゴールをゲット。同38分にもコーナーキックからエウベルが得点を挙げ、リードが2点に広がった。

後半は川崎の猛攻も。アディショナルタイムにDF佐々木旭のクロスに合わせたMF橘田健人が追撃のゴールを奪ったものの、横浜FMが逃げ切りに成功。最終スコア2-1で白星スタートを切っている。

横浜FMがいかにして川崎を苦しめたのか。また、同試合で見えた今後を左右するハイリスクなプレスとは。ここでは昨2022シーズンのJ1王者、横浜FMの守備を中心に解説する。

— 川崎に自由なビルドアップを許さず

お馴染みの[4-2-1-3]の布陣で臨んだ横浜FMは、基本隊形[4-1-2-3]の川崎のMF陣をマンツーマン守備で捕捉。中盤の底を務めた橘田には西村が、MF脇坂泰斗とFW遠野大弥の2インサイドハーフには横浜FMの2ボランチ(MF喜田拓也とMF渡辺皓太)が密着し続けた。

これに加え、センターFWアンデルソン・ロペスが橘田へのパスコースを塞ぎながら川崎の2センターバックにプレスをかけ続けたほか、左ウイングFWエウベルも守備時に内側にポジションをとり、相手DFジェジエウによるボール運びを阻止。これらの守備で川崎のビルドアップを妨害し、キックオフ直後から主導権を握った。

前述の先制ゴールも、ロペスが橘田へのパスコースを塞ぎながらGKチョンにプレスをかけたことで生まれたもの。チョンが苦し紛れに放った右サイドへのパスをエウベルがヘディングでカットし、西村にボールを繋いでいる。

昨シーズンもリーグ優勝を争った川崎を相手に、狙い通りの守備からゴールを奪えたことは、横浜FMの面々にとって勝ち点3以上の収穫と言えそうだ。

— 川崎に攻略されかけたハイプレス

横浜FMが今後磨くべきは、相手の隊形変化への対応力だろう。

MF陣をマンツーマン守備で捕捉された川崎は、センターバックのDFジェジエウと右サイドバックのDF山根視来の間に脇坂が降りる形を前半の途中から採用。これにより横浜FMは渡辺が脇坂に密着し続けるのか、それとも3トップにマークを受け渡すのかが曖昧になり、サックスブルーの背番号14にパスを捌かれる場面が増えていった。

山根が橘田の隣へ移動し、ビルドアップに加わった際の横浜FMの守備も、整理されていたとは言い難い。前半19分に山根がこの位置でボールを受けようとした際、渡辺が脇坂のマークを捨ててここにプレスをかけたが間に合わず。チョン、山根、橘田、FW宮代大聖の順でボールが渡ると、佐々木のスルーパスを受けた遠野が横浜FMのGKオビ・パウエル・オビンナとの1対1の局面を迎えている。オビのファインセーブにより横浜FMは失点こそ免れたが、最終ラインを高く保ち、ハイプレスをかけ続けることのリスクが浮き彫りとなった場面だった。

今後も横浜FMがハイラインとハイプレスを貫くのであれば、内側に移動した相手サイドバックのマークを、誰が受け持つのかを明確にする必要がある。それができないのであれば、ハイプレスを諦めて自陣への撤退守備に移行するしかない。

今節は吉と出たハイリスクなプレッシングの練度を高められるか。これが昨年J1リーグを制した横浜FMの連覇の成否を左右しそうだ。

 
 

J SPORTSコラム&ニュース

今シーズンも横浜、川崎中心の優勝争いに 互いに課題は残しながらも白熱したJリーグ開幕戦 | サッカー フットサルのコラム | J SPORTSコラム&ニュース

30シーズン目を迎えたJリーグ。金曜日のナイトゲームとして設定された開幕戦では昨年の優勝チーム横浜F・マリノスと最終節まで優勝を争った川崎フロンターレが対戦。直近の6シーズンは、すべてこの両チームがタイトルを独占。まさに「黄金カード」、「ナショナルダービー」だった。

ただ、開幕直後はどこのチームもまだ万全の出来ではないはずなので、開幕戦で当ててしまうにはちょっともったいないような気もしていた。

実際、両チームともまだ100%の出来ではなかった。

とくに、川崎はトップのレアンドロ・ダミアンと小林悠が欠場した影響が大きかった。

22歳の宮代大聖が先発し、同じ22歳の山田新が交代出場した。ともに川崎の下部組織出身の期待の若手だったが、横浜のDFの激しいチェックの前にボールを失う場面が多くなってしまった(宮代は前半にポスト直撃のシュートを放って見せ場は作ったが)。

しかし、新キャプテンの橘田健人、遠野大弥、脇坂泰斗の3人で構成した中盤では川崎が明らかに優位に立った。

高い位置からボールを奪いに来る横浜に対して、選手間の距離を短くして速いテンポでパスをまわすことでプレッシャーを回避。前後半ほとんどの時間帯、ボール保持率で大きく上回った。パス・スピードは昨シーズン以上のものがあったし、短いパスを回しながら相手守備ラインの裏を狙って俊足のマルシーニョを走らせてチャンスを作ることにも成功していた。

さらに後半には大島僚太やジョアン・シミッチも交代出場し、MFの層の厚さも示した。

川崎のMFは守備力でも横浜を上回った。ボールを失ってもすぐに奪い返すことに成功。守備の要だった谷口彰悟が海外移籍して不安視されていた守備陣も、中盤でしっかりスクリーンがかかっていたので大きな負担なく守ることができた(ただし、横浜戦では車谷紳太郎が筋肉系のトラブルで途中交代。ジェジエウが退場となったため、第2節の鹿島アントラーズ戦では不安を抱えることになるが……)。

ボールを握る時間が長くなったおかげで、両サイドバックは攻撃に力を注げた。

右の山根視来はタッチライン沿いだけでなく、ボランチの位置に入って攻撃を組み立てる時間が長かったし、左の佐々木旭は昨シーズンから大きく成長。横浜の水沼宏太と互角に渡り合っただけでなく、スルーパスを通してマルシーニョや遠野を走らせてチャンスを演出。後半のアディショナルタイムには、橘田のゴールをアシストした。

ボールを握ってパスを回して崩すサッカーを志向している川崎にとって、中盤で激しく仕掛けてくる横浜との対戦はうってつけの「試金石」だったが、この試合で中盤を支配できたことは大きな収穫だっはずだ。

試合に敗れはしたものの、試合後の記者会見で鬼木監督は「選手たちが“やってほしいプレー”をしてくれた」とポジティブな言葉を残した。

ただ、あれだけボールを握ってチャンスを作りながら、試合終了間際の1ゴールに留まったのは今後に向けた大きな課題。レアンドロ・ダミアンや小林悠が復帰し、開幕戦では時間制限付きで前半のみのプレーになった家長昭博がコンディションを上げてくれば解決できるのだろうが……。

一方、勝利した横浜にとっても大きな課題が突きつけられた試合だった。

「高い位置でボールを奪う」という本来のコンセプトをまったく実現できなかったからだ。中盤でのプレッシャーをはずされて、自陣深くで守備をする時間が長くなってしまった。

ただ、そんな想定外の(?)展開だったにも関わらず、選手たちは冷静に対処して川崎に多くの決定機を作らせず、しっかりと跳ね返し続けた。

ケガから復帰の松原健が後半途中で交代を余儀なくされたが、CBとして成長著しいの角田遼太郎がサイドに回ってからも十分にプレーできることを証明。先週のフジフイルム・スーパーカップでやはりCBが本職の上島拓巳がSBとして卒なくプレーできていたし、今シーズンの横浜は守備でもかなり改善されているようだ。

そして、そうした守備をベースに横浜はカウンターからチャンスを作った。

1点目は、川崎のGK鄭成龍(チョン・ソンリョン)のパスをエウベルがカットしたラッキーなものだったし、2点目はCKからのもので、川崎の守備陣を崩した得点ではなかったものの、非常に効率的に前半のうちに2ゴールを奪って見せた。

1点をリードした後は川崎に完全にボールを握られて攻撃を受ける時間が続いたが、30分過ぎから中盤での守備が機能してボールを奪える場面が増えた。セットプレーとはいえ、その時間帯にしっかりと追加点を決めたあたりは、試合運びの上手さも感じさせられた。

ただ、やはり2得点は幸運に恵まれたものでもあり、川崎が攻撃面で課題を残したのと同様に、横浜も攻撃の強化が課題となるだろう。

守備面では松原が完全復帰し、さらに小池龍太と小池裕太が復活すれば選手層は非常に厚くなる。また、MFは川崎戦では競り負ける場面が多かったが、キャプテンの喜田拓也と昨年、急成長した渡辺皓太が強力で、さらに藤田譲瑠チマという将来の日本代表の中盤を背負っていくような逸材もいる。

ただ、攻撃陣は水沼とアンデルソン・ロペス、エウベル。それにトップ下の西村拓真が不動のメンバーとなっている。川崎戦の終盤に交代出場した井上健太や植中朝日といった新戦力が今後どれだけ絡んでいけるかに注目したい。

いずれにしても、互いにいくつもの課題は残していながらも、収穫も大きかった開幕戦となった。今シーズンも両チームが優勝争いをリードしていくことは間違いないだろう。

文:後藤健生

 
 

スポルティーバ

横浜F・マリノス開幕戦勝利の陰の立役者は角田涼太朗。希少な「右SBもできる左利きCB」は要注目|Jリーグ他|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva

 アウェーの横浜F・マリノスが川崎フロンターレに1-2で勝利した2023シーズンのJ1リーグ開幕戦。0-2で迎えた後半2分だった。川崎左SB佐々木旭のシュートを横浜FM左CB角田涼太朗がブロック。その跳ね返りを川崎の左ウイング、マルシーニョがシュートに持ち込むも右ポストをわずかに外れ、スコアは動かなかった。

 川崎は後半のアディショナルタイムにMF橘田健人が佐々木からのボールを押し込み1点差としたが、時すでに遅し。後半2分のワンプレーが勝負を分けたハイライトシーンだったと見る。この段で1点差にしておけば、試合の行方はわからなかった。

 左ウイングのマルシーニョは、これ以外にも多くのチャンスを創出。前半だけでも最低5回、横浜FMの右SB松原健を慌てさせていた。

 マルシーニョが川崎に加わったのは2021年シーズンの後半。欧州に渡った三笘薫の後任として期待されたが、当初はその穴を埋められずにいた。軌道に乗り始めたのは昨季の途中から。終盤はウイングプレーのみならず得点シーンに関わる機会も増やしていた。

 足もとに吸い付くようなドリブルと相手の逆を取るフェイントで縦突破を図る三笘に対し、マルシーニョはとにかくスピードで勝負する。推進力満点。直進性の高いウイングだ。

 その突破力は、川崎のストロングポイントと言えるまで昇華していた。後半2分、マルシーニョが先述したシュートを決め、同点、逆転と進んでいればマン・オブ・ザ・マッチは彼で決まりだった。少なくとも後半のある時まで、マルシーニョは両軍選手のなかでもっとも試合にインパクトを与えた選手だった。

 川崎のストロングポイントが左ウイングであるのに対し、横浜FMは対峙する関係にある右SBを泣きどころにしていた。先発した松原は、1週間前に行なわれた富士フイルムスーパーカップ対ヴァンフォーレ甲府戦では、ベンチにさえ入っていない。ケガから復帰したばかりの、まさにぶっつけ本番の状態で、この開幕戦に臨んでいた。

【マルシーニョの突破を封じた】

 松原は後半26分、交代でベンチに下がっているが、試合後のケヴィン・マスカット監督の言葉を聞けば、予定どおりの交代だったことがわかる。

 交代で入った選手はエドゥアルドだった。左利きのCB。左サイドのCBが最適なポジションになる。だが、そこには角田がスタメンで出場していた。

 甲府と戦ったスーパーカップでは今季、柏から獲得した上島拓巳が横浜FMの右SBを務めた。しかし、柏は3バックを布くチームで、上島はそこでウイングバックではなくCBとしてプレーしていた。実際、甲府戦ではサイドアタッカー色が薄そうなプレーをした。

 昨季、横浜FMの右SBとして、松原と同じくらいの時間、出場した小池龍太も、ケガのためにこの試合ではベンチ外となっていた。

 横浜FMの右SBは、戦前から苦しい状態にあった。マルシーニョ対右SBの関係で苦戦すること、松原が最後までもたないことは想定内だった。

 マスカット監督は、松原が苦しいと見るやエドゥアルドを投入した。そして右SBには角田がコンバートされた。

 だがこれは、ハイそうですかと簡単に納得できる話ではない。左利きの選手が右SBを務めるケースは稀。世界的に見てもサンプル数は少ない。以前、川崎の左利きCB車屋紳太郎が、右SBを務めた試合を見たことがあるが、それは貴重な観戦経験だったのだ。

 聞けば、角田にも右SBでプレーした経験があるとのことだが、少なくともその姿をこの目で確認したことがない筆者には、マスカット監督の戦術的交代が肝の据わった大胆不敵な采配に見えた。

 右利きと左利きの数は世界的におおよそ9対1の割合だという。左利きは少数派になるので、バランスを補おうと右利きの選手は左足を練習する。ボールの持ち方も同様に工夫する。一方、左利きは自分以外の大半が右利きなので、その必要性があまりない。つまり、それが左利きの右サイドバックが世界的に稀な理由なのだ。

 マルシーニョがフル出場したので、角田は右SBとして彼と対峙しながら実質およそ25分プレーした。そして、左利きの右SBとして問題を露呈させることなく、マスカット監督の無茶ぶり然とした采配に見事に応えた。

 後半の15分ぐらいまで激しかったマルシーニョの縦突破は、時間の経過とともに影を潜めていく。その激しいアクションは角田の多機能性の前に鎮められることとなった。

 この横浜FMの1-2の勝利を語る時、そこが一番のポイントだと筆者は見る。昨季の1位対2位の対戦という試合の重さを考えれば、角田を開幕週のマン・オブ・ザ・マッチと讃えても構わない。

 とはいえ、多機能性は選手が勝手に発揮するものではない。監督のアイデアが先になる。選手の多機能性を見極めるマスカット監督の監督力に、角田は育てられているとの見方もできる。だがその定位置は左のCBだ。ライバルはエドゥアルドになる。昨季エドゥアルドのスタメン出場が21試合であるのに対し、角田は12試合。その序列が今季の開幕戦では崩れたわけだ。

 今後はどうなのか。スタメンの数で勝ることが日本代表への道でもある。右SBも可能な23歳の左利きのCBに目を凝らしたい。

 
 

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