今日の横浜F・マリノスの動向が6分5秒ぐらいでわかるWebまとめ「夕刊こけまり」(2022/11/14) #fmarinos


夕刊こけまり:今日の横浜F・マリノス(まとめ)

(´-`).o0(2022/11/14(月)ファン感、優勝報告会と盛りだくさんの週末でしたー。(どれも参加してない… )
 
 

アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.今日の練見(れんみ)
3.Twitter / Instagramなど
4.Webニュースログ 
 
 

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

2022/11/12 高丘陽平選手、横須賀市浦賀で開催される「MEGURU Project 2022(メグルプロジェクト 2022)」へ出演決定のお知らせ | ニュース | 横浜F・マリノス 公式サイト
(´-`).o0(11月23日(祝)、小山愛理ちゃんがMC。)

2022/11/14 2022明治安田生命J1リーグ優勝記念グッズ第2弾発売のお知らせ | ニュース | 横浜F・マリノス 公式サイト
(´-`).o0(全35アイテム。第2弾はスルーかな。)
 
 

今日の練見(れんみ)

(´-`).o0(非公開)
 
 

Twitter / Instagramなど


横浜F・マリノス西村拓真はトイレも裸足で行く?|やべっちスタジアム DAZN 見逃し配信中📅11/13(日) 22:00 – YouTube
 
 


 
 


 
 

2022/11/10 【優勝記念!単独インタビュー】横浜F•マリノス 藤田&宮市&小池が語るベストゴールは? – YouTube
 
 

Webニュースログ

2022/11/13 3年ぶりJ1制覇の横浜が市内で優勝報告会 喜田「特別な瞬間をみんなで分かち合えた」5000人が祝福

 今季3年ぶり5度目のJ1優勝を果たした横浜が13日、横浜市内で優勝報告会を開催した。ユニホームを着たサポーターや親子連れなど約5000人が詰めかけ、選手たちとともに優勝の喜びを分かち合った。

 優勝のシャーレを手にした主将のMF喜田拓也は「マリノスファミリーの力を合わせて、横浜にシャーレを持ち帰ることができました。全てを乗り越えて獲得したタイトル、特別な瞬間をみんなで分かち合えたことを本当にうれしく思います」あいさつ。ファンは大きな拍手で祝福した。7月に負傷で離脱しながらもチームに活力を与え続けたFW宮市亮は「この街にシャーレを~この街に頂点を~」と、ホーム最終戦の試合後に披露したチャントを再び熱唱した。

 7日のJリーグアウォーズで今季MVPを受賞し、妻へ向けた「あなたもMVPです」というスピーチが感動を呼んだDF岩田智輝は「めっちゃ練習しました。両親からメッセージをもらって、妻も泣かせちゃいました」と照れ笑い。MF水沼宏太が「直前に用意した紙を僕に持たせて練習したけど、1行目から全然進まなかった」と舞台裏を明かした。その水沼も「普段ぶらぶら歩いたりする街で今、全く別の景色が見えている。マリノスってすごいと感じています」と、地元に戻り初めて味わう優勝をかみしめていた。

 約1週間のオフでリフレッシュしたチームは、あす14日から練習を再開。W杯の中断期間を利用して来日するイタリア・セリエAのローマと、28日に今季最後の実戦となる親善試合を戦う。

 
 
2022/11/13 J1横浜F・マリノス サポーターに優勝報告 神奈川 横浜|NHK 神奈川県のニュース

サッカーJ1で優勝した、横浜F・マリノスの報告会が横浜市で行われ、選手らがサポーターたちに感謝の思いを伝えました。

横浜F・マリノスは、今月5日の最終節で、ヴィッセル神戸に勝って、3シーズンぶり5回目の優勝を果たしました。
13日は横浜市中区の赤レンガ倉庫の広場で報告会が行われ、およそ5000人のサポーターが集まりました。

この中で、キャプテンの喜田拓也選手が「優勝への道のりでは苦しいこともありましたが、サポーターが『自分たちがついている』と背中を押してくれたので、日本一を目指すことができました」と感謝の思いを伝えました。

また、ベストイレブンに選ばれた水沼宏太選手は「来年は連覇に向けてアップデートし、すごいクラブだと思われるよう戦っていきます」と意気込みを語りました。
報告会のあと、Jリーグの最優秀選手に選ばれた岩田智輝選手は「コロナ禍でファンに会う機会も少なかったですが、たくさんの人におめでとうの言葉をいただきうれしいです。連覇を目指すので応援お願いします」と話していました。

相模原市から小学生の子どもと訪れた女性は「優勝した選手の姿をサッカーを習う子どもに見せられてよかったです。来年は年間チケットも買って応援します」と話していました。

 
 
2022/11/13 横浜F・マリノス優勝報告会|tvk NEWS WALL|Channel OPEN YOKOHAMA

サッカーJ1横浜F・マリノスの優勝報告会が、横浜市中区の赤レンガ倉庫で行われおよそ5000人のサポーターと喜びを分かち合いました。

優勝報告会には、喜田拓也キャプテンや20人の選手と横浜市の山中竹春市長らが参加し、選手が1人ずつ今シーズンの印象に残った試合などを振り返りました。

横浜F・マリノス喜田拓也キャプテン
「自分たちがついてるから思い切って戦ってくれ」という視線を感じられたのでこうして喜びを分かち合えて非常にうれしいこれからも一緒に頑張っていきたい。

 
 
2022/11/13 横浜F・マリノスの優勝報告会に5000人集結! 喜田拓也「一緒に戦った記憶が蘇ってきた」 | フットボールチャンネル

— 横浜F・マリノスのJリーグ優勝報告会に約5000人が集結

 横浜F・マリノスは13日、横浜市内でJリーグ優勝報告会を開催した。会場となった赤レンガ倉庫には約5000人のファン・サポーターが集結し、3年ぶりとなるリーグ優勝の喜びを分かち合った。

  優勝報告会には現在一時帰国や代表招集などでチームを離れている一部の選手やケヴィン・マスカット監督を除く全選手・スタッフが参加した。キャプテンのMF喜田拓也や11月末で退任が決まっている黒澤良二社長がファン・サポーターに向けて挨拶し、ホームタウンを代表して横浜市の山中竹春市長も祝福の言葉を述べた。

 その後は選手たちのトークショーなども行われ、会場に集まった多くのファン・サポーターとの交流は大盛況に終わった。

 今季のJリーグ最優秀選手賞を受賞したDF岩田智輝は「たくさんの方に来ていただいて、すごく嬉しいですし、本当に優勝したんだなという実感が湧きました」と、改めてJリーグ優勝の喜びを噛み締めているようだった。

 チームキャプテンとしてステージ上でもスピーチをした喜田は「いつもプライベートで来るような場所で(優勝報告会を)できる特別感もありますし、これだけのサポーターの方が埋め尽くしてくれて、自分たちが成し遂げたことや、一緒に戦った記憶も蘇ってきて、より嬉しさが増しました。みなさんに優勝を届けられてよかったなと改めて思いました」と述べる。

 会場には朝4時頃からスタンバイしていたファン・サポーターもいたという。5000人という数字には喜田も「いい意味で想定外でした」と驚きを隠さず、「それだけ期待してくれていたということだと思うし、僕だけじゃなくていろいろな選手がマリノスのすごさを感じてくれたのではないかと思います。これだけの熱量や愛を持って接してくれている、素晴らしいファン・サポーターだと思います」と感謝を述べた。

 2019年の前回優勝当時はセレッソ大阪に在籍し、2020年に10年ぶりのマリノス復帰を果たした水沼宏太は「僕がマリノスに帰ってきて初めて優勝報告会に参加して、『やっぱりすごいなマリノス』という気持ちです。改めて、本当にみなさんに支えられて僕たちがあるんだなと、感謝しています」と感慨深げだった。

「この1年、本当に頑張ってきてよかったなと率直に思いますし、この最高の仲間たち、そしてチームに関わるみなさん、そしてファン・サポーターのみなさんがいなければ、こうやって優勝することはできなかった。横浜の街が優勝によって盛り上がってくれるって本当に幸せだなと思います」(水沼)

 3年前の優勝報告会には約3000人のファン・サポーターが集まったが、今回は大幅に増えて観衆は約5000人に。背景にはマリノスが築き上げてきたアタッキング・フットボールの魅力や、「マリノスファミリー」と表現されるチームを取り巻く人々の一体感があったと言えそうだ。

「僕たちの良さは一体感だと思っていますし、選手だけじゃなくて、会社やフロントのみなさん、クラブ全体、全てが一体感を持ってやっているのがマリノスというクラブ。僕が育ってきた街で、何気なく通っていた赤レンガ倉庫の前で、こんなにマリノスのユニフォームを着たみなさんがいるなんて想像もしていなかったので、本当にいい1日を過ごせたなと思います」(水沼)

 喜田はマリノスのファン・サポーターとの関係性について「いい時はもちろん、苦しい時も選手やチームをリスペクトしてくれた。僕らもファン・サポーターの方々をすごくリスペクトしています。でも、その関係性は当たり前ではなく、彼らの姿勢あってのこと。一方通行になっても意味がない」と語る。

 そのうえで「そこ(ファン・サポーターの献身)に甘えるだけじゃダメ。僕たちは結果を出すためにいますし、マリノスのためになりたいと思って各個人がチームのためにやっているので、そこはもっともっとできるところかなと思います」と、今後のさらなる発展を見据えていた。

 2020年に復帰するまで約10年間マリノスを離れていた水沼は「僕が来る前からマリノスのスタイルが少しずつ変化していっていて、『みんながチームのためにやる』というのが根付き始めているんだなと、昔(自分が)いた時よりもすごく感じているところがある」と、より長いスパンでの変化を実感しているようだった。

「僕が加入して3年目で優勝できましたけど、これからもマリノスの歴史は続いていきます。創設30年の節目でしっかり優勝できて、これから40年、50年と続いていくクラブだと思いますけど、その中で『この頃のマリノスは強かったよね』というのを、今いる僕らがしっかり示していかなければいけないと思います。それがこれからにつながっていく。

僕たちが優勝することで街も盛り上がって、『横浜ってすごい場所だな。マリノスってすごいクラブだな』とみんなが思ってくれるようなクラブになっていくことが僕の夢でもあるので、それに向かって、今いる選手たちがグラウンドでしっかり表現していきたいなと思います」(水沼)

 今季の公式戦は全て終了しているが、マリノスの2022シーズンはまだ終わっていない。今月28日にはEUROJAPAN CUP 2022でイタリアの名門ローマと対戦する。Jリーグ優勝クラブとして、世界的な強豪クラブ相手に「アタッキング・フットボール」の真価を示せる絶好の舞台だ。

 岩田は「まずはローマ戦が終わってからじゃないとシーズンオフにならないので、しっかりいい準備をしたい。マリノスらしいサッカーをローマ相手にどれだけできるかは楽しみな部分でもあるので、頑張りたいと思います」と意気込みを語った。そしてJリーグ年間MVPになり「いい選手だと思われたい」と、ローマ戦で個人としても実力をアピールするつもりだ。

 来季はJリーグ連覇や、今季達成できなかったAFCチャンピオンズリーグ(ACL)制覇にも挑める大事なシーズンになる。優勝報告会に参加して「マリノスファミリー」の熱量を感じた選手たちは、今後の戦いに向けて大きなモチベーションを得たことだろう。

 マリノスの選手として初めてタイトルを手にした水沼は、「来季はとにかくJリーグ2連覇を目指してやりたい。もちろんリーグだけではなくて獲れるタイトルは全て獲りたいと思いますし、ACLにも僕たちが越えられていない壁がある。そこに向けてしっかり、また今年とは違った姿を見せていけたらいいなと思います」と語った。

 兎にも角にもまずはローマ戦。そして来季の戦いで、Jリーグを席巻したアタッキング・フットボールのさらなる進化に期待したい。

「この一体感を作るのは簡単ではないし、全ての人の力が必要。それぞれの立場や状況は違うかもしれないし、置かれた立場によってはマリノスのために尽くすのが簡単ではないかもしれない。でも、信じて、我慢強く続けてきたからこそ、今のチームの形や色があると思うし、そこに自分たちは誇りを持ってやってきた。

タイトルを獲って、それ(自分たちのサッカー)を結果で証明できる、こうやって(マリノスファミリーの)絆を確かめ合う機会があるのは、非常に素晴らしいことだと思います。これからもっとグレードアップさせていくために、ここで立ち止まることはないので、またみんなで頑張っていきたいと思います」(喜田)

(取材・文:舩木渉)

 
 
2022/11/10 優勝監督賞のマスカット監督に聞いた2022年の横浜FM。「うちのスタイル、選手たちが楽しくないわけがない」【インタビュー】 – サッカーマガジンWEB

— 2022年Jリーグ優勝監督賞 ケヴィン・マスカット(横浜F・マリノス)

 2021年夏に就任し、初めてシーズンを通して指揮を執った今季、横浜F・マリノスに3年ぶりのシャーレをもたらしたケヴィン・マスカット監督。「特別なクラブになった」。異国の地で感謝の念を抱いたのは、クラブをはじめとする周囲のサポート。それがあったからこそ、攻撃的なスタイルをブレず、貫き通せたのだと語る。そして忘れてはならないのが、タフな連戦を乗り越えた大胆起用だろう。

 3連覇を狙った川崎フロンターレを上回る総合力を一体どのように引き出したのか。“マスカットマジック”とも評される采配の妙に迫った。

— この賞は全員でいただいた賞です

――優勝直後の会見では「サポーターの皆さまは今夜、パーティでお祝いしてください」と言われていました。監督はどのように優勝を祝われたのでしょうか。

マスカット監督(優勝を決めた最終節の)神戸戦を終えた後、新幹線に乗って新横浜駅に着いたときには結構、疲れていたので真っ直ぐ帰宅しました。実は数日前から父が来日していて、幸い、父に優勝の瞬間を見せることができました。翌日、父と食事に行き、ジャパニーズウィスキーのボトルを何本も空けて、お祝いしました(笑)。

――あらためまして、優勝おめでとうございます。J1優勝監督賞を受賞されたいまのお気持ちを聞かせてください。

マスカット監督 とても光栄に思います。ただ、チームスポーツにおいて、“個”はないと思っています。なぜなら、自分一人ではなく、自分を手助けしてくれたスタッフの皆がいてくれたからこそ優勝できたからです。この賞は私個人に頂きましたが、横浜FMの全員にいただいた賞だと思っています。

――マスカット監督もよく知るアンジェ・ポステコグルー前監督(現セルティック監督)と同じ賞に輝きました。そして、川崎Fの3連覇を阻止した状況も同じです。

マスカット監督 川崎Fの3連覇を止めたのは狙ったわけではありませんし、そこに重きを置いていたわけでもありません。以前、アンジェが成し遂げたことを、今度は自分が成し遂げたのは喜ばしいことです。そして自分が彼から聞いていたのは、「横浜は特別な街で、横浜FMは特別なクラブだよ」ということです。ようやく、自分もその意味を分かった気がします。自分にとっても特別な街になり、“マリノスファミリー”という意味で特別なクラブになりました。

――“マリノスファミリー”は何が特別なのでしょうか。

マスカット監督 どんなときでもサポートし、自分のサッカーを信じてついてきてくれました。攻撃的なスタイルをブレずに貫き通せたのも、サポートしてくださる多くの方々がいたからです。具体的に知りたいのでしょうが、言葉で言い表せられるものではありません。フィーリングが大部分です。F・マリノスが創設30周年を迎え、その節目の年にタイトルを獲ったことで、みんなで特別な瞬間を味わえました。もちろん、「もう少し早めに決めてほしかった」と思われるかもしれませんが、リーグ戦を盛り上げるために最後の最後まで引っ張ったのです(笑)。そして、タイトルをもたらすことができました。

――確かに最終節まで大変な盛り上がりを見せました。優勝の要因について、試合後の会見では「一つ一つの結果の積み上げ」を挙げていましたが、転機になった試合はありましたか。

マスカット監督 常日頃から、記者の皆さんに「全員が必要。そして、全員が準備をしなければいけない」とお伝えしていましたよね。見てお分かりの通り、誰が出ても自分たちのサッカーを表現してくれたと思います。

 自分が覚えているのはシーズン序盤の3月、神戸とのホーム戦(第10節/○2-0)です。ボランチの2人は18歳と20歳でした。その試合で彼らが成果を示したことで、チームもそうですし、見ている方々も全員が自分たちを信じる気持ちが強くなったと思います。誰が出てもレベルを落とさずにプレーできる。それがこのチームなんだと。それを証明してくれたのが藤田譲瑠チマであり、山根陸でした。彼らのプレーは本当に素晴らしかったです。

――優勝したいまとなっては、多くの方々が横浜FMは誰が出ても強いと感じていると思います。一方で当時、高卒ルーキーの山根選手はその神戸戦がプロデビュー戦でしたし、藤田選手も今季加入したばかりで横浜FMでの実績はない状況でした。その神戸戦での大胆な起用はマスカット監督だからこそできた采配だと感じます。

マスカット監督 正直、当時のチーム状況がどうだったか、記憶が定かでなく、ケガ人がいたのかもしれません。ただ、(アンドレス・)イニエスタら経験豊富な選手をそろえている相手に、「本当に大丈夫なのか」と思われたはずです。でも、自分は彼らを信じていました。思い切ってプレーしてきてほしい気持ちで送り出し、その結果、期待以上のものを見せてくれました。本当に素晴らしい試合をしてくれたと感じています。

— もう一度、特別な瞬間を見られるように

――実績のない選手を起用するのはとても勇気がいると思います。象徴的な試合は神戸戦ですが、今シーズンは他にも多くの試合で大胆な起用が見られました。

マスカット監督 特に何かを深く考えているわけではありません。自分の判断を信じているだけです。彼らの練習を見る中で、問題なく、そのタイミングがベストだと判断して、彼らには「自分を信じ、勇敢な気持ちをピッチに立ってこい」と伝えた結果です。自分が判断を下すときに特別な何かがあるわけではありません。

――先日、監督も言及されていましたが、昨季途中の就任前、すでに横浜FMのスタイルはある程度、出来上がっていました。そこに監督の勝負勘が加わり、ポジティブな化学反応を見せたことが優勝の要因の一つとなったのではないでしょうか。

マスカット監督 おっしゃる通り、シーズンを通してさまざまな起用ができたとは思います。どのチームにも自分たちのやり方があります。その中で責任を持って、そのスタイルに取り組みます。F・マリノスでプレーする場合、選手には一定のレベルが求められます。このスタイルに値するレベルが必要ということです。そして、うちのスタイルをプレーして、選手たちは楽しくないわけがありません。みんなが楽しくプレーし、今シーズンは1試合平均で2ゴールを超える素晴らしいパフォーマンスを表現してくれました。

――戦術的な部分で言えば、昨季と比べてウイングとサイドバックの立ち位置に変化がありました。具体的にはウイングがハーフスペースに絞り、サイドバックがライン際に張り出す形が増えました。何が狙いだったのでしょうか。

マスカット監督 シーズンを通して、変化が必要となる時期があります。もちろん相手も自分たちを研究してくるので、同じことをやっていても難しくなります。変化が必要だと判断した試合は、サイドバックがワイドに張ることで、違った攻撃の形が生まれました。効果的だったことも多かったと思います。

――まだ優勝の余韻が残るところ、恐縮ですが、連覇が期待される来シーズン、横浜FMをどのように進化させていくつもりですか。監督が思い描くイメージを教えてください。

マスカット監督 まず大事なことはこの優勝の余韻を噛みしめ、楽しく過ごすことです。もちろん来シーズンの準備も始まります。もう一度、特別な瞬間を見られるようにやっていきたいですね。

 
 
2022/11/11 JFLからJ1優勝まで駆け上がった信念の人。横浜F・マリノス 小池龍太インタビュー | footballista | フットボリスタ

2022年のJ1ベストイレブンに横浜F・マリノスの小池龍太が選出された。高校を卒業して、最初に加入した当時JFL所属のレノファ山口FCでアマチュア契約からスタートしたキャリアには、今や日本代表選手という肩書に加えて、J1優勝という栄冠まで書き加えられている。大きな夢を不断の努力で掴んできた男にとって、さらなる飛躍の年となった2022年シーズンはどういう1年だったのだろうか。

— J1優勝が決まった瞬間に湧き上がった2つの感情

――率直にJ1優勝、いかがですか?

 「言葉では言い表せないぐらい嬉しいですし、想像できないものを経験させてくれるような、この経験や感情というのは実際に優勝してみないとわからない、知る人ぞ知る体験という感じですね」

――優勝が決まったタイムアップの瞬間はどういうことを考えましたか?

 「すぐに『よし!』という部分も実際にありましたけど、僕の中では嬉しさと“苦味”みたいな感情が2つありました。素直に嬉しいんですけど、自分たちがホームで優勝できる可能性があったところを逃してしまいましたし、みんなが喜んでいるあの姿をホイッスルが鳴った後に見て、この5倍や6倍ぐらいのサポーターの皆さんと一緒に喜びたかったなという気持ちが本当に強くて、それが少し苦味となったというか、自分の中で爆発的に来る喜びではなかったかなと思いますね」

――でも、あの瞬間にそれを考えられるということは、本当にF・マリノス愛が強いんですね。

 「はい。僕はそういう気持ちでいますし、それこそ優勝したこと自体はとても嬉しいですけど、その優勝が決まった瞬間にも、未知の領域である“連覇”への挑戦権を得られたなと思いましたし、そこに早くトライしていきたいと同時に感じました」

――ラストプレーになったシュートでゴールを決めていたらメチャメチャカッコよかったですね(笑)

 「そうですね。もう力が入らなかったです(笑)。時間もなかったですし、最初は『ファーに打とうかな』と思ったんですけど、2点差があったのでリスクが少ないとはいえ、カウンターのことを考えると、やっぱり相手に触られないような、ゴールの枠から外れるかもしれないニアの方が、その後の確率として自分たちが不利にならないかなと思って、ああいう形になってしまいました」

――喜田(拓也)選手がシャーレを掲げた時の感覚はどんなものだったんですか?

 「もちろん彼の頑張りとか人間性を知っていれば嬉しくないわけはないですし、彼自身を日本一にしたいとか、最高のキャプテンにしたいというのは常日頃みんなが考えていて、サポーターもそう思っているはずですけど、彼の人間性や彼が持っているF・マリノスへの想いというのを噛み締めることもできて、僕にとってもF・マリノスに来てから最高の思い出になりましたし、最高の瞬間だったと思います」

— 足の状態は『次の日の練習、できるかな……』ぐらいのレベルだった

――2022年シーズンを通じたご自身のパフォーマンスはいかがでしたか?

 「全然良くなかったかなと思っています。序盤は自分も納得の行くプレーが多かったですけど、やっぱり5年ぶりのケガをしてから、なかなか自分の身体というところで満足な状態に持っていくことが難しかったですし、その中でもやり続けなければいけないことややるべきことはやりましたけど、自分がもっと良い状態でいられることができれば、より勝ち点を獲れたり、自分自身も点を獲れたりと、その数字をもっと伸ばせたんじゃないかという自信はありましたし、圧倒的に優勝を決められるような年にできたのではと感じているので、そこはこれからもっと成長できる部分を与えてもらったのかなと捉えています」

――終盤戦はかなり足が厳しい状態だったみたいですね。

 「そうですね。かなり厳しかったですし、『次の日の練習、できるかな……』ぐらいのレベルだったので、本当にその日の練習を乗り越えることに必死で、翌日のトレーニングのことすらも心配になりましたし、もちろん次の試合のことなんて考えられないぐらい、その日の準備やケアに集中しなければ、試合に出ることはできなかったんです。そういう状況は経験したことがなかったので、凄く特別な時間でしたし、だからこそ良い状態でサッカーをし続けることが大事なんだなと、改めて思いました」

――それが優勝という形で報われて本当に良かったですね。

 「はい。『優勝できなかったら僕のせいだな』と思っていましたし、このチームはそれぐらいの気持ちを持ってみんなが試合に出ているんです。だから、結果を出すことで試合に出られなかった選手や一緒に戦っているメンバーを納得させるというか、そこで認めてもらえたり、一緒に戦ってもらえるというのは、僕自身も出られなかった時に感じていたことなので、最高の仲間と戦えて本当に良かったです」

— ベルギーで知った“数字”を出すことの大切さ
――今シーズンは右サイドバックはもちろん、左サイドバックで出る試合も去年より増えましたし、とうとうボランチでスタメン出場する試合もあって、ポリバレントさが際立ちましたね。

 「監督が信頼してくれたところが一番大きな要因かなと。どこのポジションでも自分のスタイルを出し続けることは、練習でもずっと見せられていたと感じていますし、監督が僕に要求することが、今年は自分の考えることとよりマッチしていましたし、僕がその期待に応えられたからこそ、思い切った采配もしてくれたんじゃないかなと思います」

――とはいえ、さすがにボランチ起用は意外だったんじゃないですか?(笑)

 「さすがに『自分にできるのか?』とは思いましたね(笑)。でも、意外とやってみると面白いもので、『1試合ぐらいならできるかな』と思うんですけど、これを毎試合やっているボランチが本職の選手とは重圧が違いますし、改めて『ボランチの選手って凄いな』と感じた試合でした」

――そのボランチとして出た清水戦(3節)で、シーズン初ゴールを決めてしまうという。

 「そうなんです。かなり自分でもビックリするようなゴールでしたしね。まさか自分が左足でゴールを決められるなんて、僕も知らなかったので(笑)、『アレを決められるんだったら、最終戦のあのシュートも決められるだろう』という話ですけど(笑)、ここも今シーズンのF・マリノスが優勝できた1つの要因だったんじゃないかなって。厳しい序盤戦の中で、あのゴールでかなりチームを勢い付けられましたし、自信や良い風をF・マリノスに持ってこられたかなと思うので、そこの部分は僕自身もあのゴールを評価したいです」

――F・マリノスに加入してからは毎年ゴールを決められていて、レイソル時代にあれだけ決められなかったのがウソみたいですね。

 「あれは何だったんですかね(笑)。でも、僕自身がゴールを獲ることによって、呪縛から解き放たれたのかなと。1点獲ってからはリラックスした状態になったというか、それは凄く大きいかなと思います。あとはベルギーに行って、数字の大切さをかなり思い知らされましたし、それによって評価が上がることを身に染みて感じたんです。チームメイトからの信頼、ファン・サポーターからの応援の熱量や、それこそ僕の評価もチームの評価も、自分がもっとゴールを求めることによって上げられるということを海外で知れたのは大きかったですね。

 現に昨年もゴールを多く獲ることによって、Jリーグの優秀選手にもなれましたし、今年も同じように結果を出し続けたからこそ、優秀選手に選んでもらえることを勝ち得たと思っています。ゴールを決められるようになると、やはり来年以降も『ゴールを獲れる選手』と認識してもらえるという重圧はあるんですけど、そこが自分の強みになるように、唯一無二のサイドバックになれるように頑張っていきたいです」

――二桁ゴール、期待しています(笑)

 「チャンスで全部獲れれば二桁は行っていたので、このチームであれば可能性はあると思います(笑)」

— このクラブをどれだけ大きく、価値のあるクラブにできるか

――7月には念願の日本代表初招集がありました。中国戦で代表デビューも飾りましたが、あれはどういう経験になりましたか?

 「優勝と一緒で、代表も入ってみなければわからないですし、試合に出てみないとわからないですし、あの時の感情というのは特別なものでした。代表に選ばれたことに対しては、自分が嬉しいというよりは、やっぱり家族や応援して下さる方、お世話になった方が喜んでくれているのを感じて、『幸せだな』と思いましたし、自分が今まで目指してきた場所で、目指してきたユニフォームを着て試合に出られたことは、『頑張ってきて良かったな』という想いを嚙み締めることのできた瞬間でした」

――それこそ高校を出て、レノファ山口FCでキャリアをスタートさせた時はアマチュア契約だったわけじゃないですか。そこから日本代表に選ばれて、J1で優勝するという“世界線”って実際にいかがですか?

 「冗談で『オマエみたいなヤツがいるから、サッカーを諦められないヤツが出てくるんだ』と言われたりするんですけど(笑)、それこそ僕を見ることで諦めないでやってほしいですし、近年では僕みたいな状況は作りやすくなったんじゃないかなと。僕がJFLにいた時は、誰もこんなストーリーを想像できなかったですし、下のカテゴリーから引き抜かれることも多くなくて、上のレベルでやるにはチームが昇格しないと難しかったですけど、今ではJ1のチームがJ2やJ3の選手を獲ることが当たり前になってきています。その道を切り拓いたのは僕でもあると思っているので、その価値はもっと引き上げたいですし、僕がそういうストーリーを新たに加えていくことによって、そこに挑む人を増やしていきたいですね」

――レノファサポーターも小池選手がどんどん上のレベルに駆け上がっていくことを喜んでいるんじゃないかなって。

 「そうですね。今でもずっとメッセージを下さる方もいますし、僕のことを本当に応援して下さるサポーターの方が多いので、彼らの分も頑張らなければいけない気持ちはもちろんあります。僕自身がJ1に居続けることによって、J1で山口と戦える日が来ることを本当に楽しみにしていますし、いつになるかはわからないですけど、彼らの力になれる日がまた得られたなら、それは幸せなことだと思います」

――レイソルサポーターの方々も、今は同じカテゴリーで戦っている相手とはいえ、小池選手の活躍を喜んでいると思います。

 「はい。僕自身が一歩ずつですけど、毎日積み上げてきたものが、1人でも多くの方々の応援に繋がっていると実際に感じてきましたし、これを積み上げていくことは本当に難しいことで、その大事さを教えてくれたのも山口のサポーターであり、柏レイソルのサポーターであり、そこで一緒にプレーした選手たちなので、僕が適当なプレーをしてしまうのは簡単ですけど、しっかり毎日を過ごしていくことが、これから先の道をさらに切り拓くのかなと思います」

――JFLからキャリアをスタートさせたことを考えれば、かなりいろいろなものを手に入れてしまったとは思いますが、さらにここからご自身が成し遂げていきたい夢や目標はどうなっていくでしょうか?

 「自分が叶えたかった夢は、正直ほとんど叶えたなと思っています。想像してきたものより、遥かに大きなものも得られてきたと感じています。何かの目標を設定する時に、自分の中でこれだと明確化しやすいものは達成してきましたけど、何が成功なのかがわからないことで言えば、今はF・マリノスというクラブをどれだけ大きな、価値のあるクラブにできるか、そこが今の自分の中で一番の目標になっているんです。

 これはどうなったら成功なのかはまだ見えていないですけど、今回タイトルを獲ったように結果を残していくことによって、それが成し遂げられていくのかなとは考えていますし、今F・マリノスにいる選手たちが、サッカーが上手いだけではなくて、人間としての価値も十分にある人が揃っているということも、このクラブの価値をより大きくしていると思うので、そういった選手たちとともに成長したいですし、そのみんなを僕が引っ張っていけるような存在になることが、今の大きな目標ですね」

 
 
2022/11/11 「『本当に努力して諦めなければ、絶対に夢や目標は叶うんだな』って実感した」 横浜F・マリノス 水沼宏太インタビュー | footballista | フットボリスタ

2022年のJ1ベストイレブンに横浜F・マリノスの水沼宏太が選出された。一度は後にしたトリコロールへ、再び帰ってきたのは2020年のこと。それから濃厚な日常を積み重ね、たゆまぬ努力を続けたことで、32歳となって迎えた今シーズンは初めて日本代表にも選出された上に、最後はJ1優勝まで辿り着いた。今回はそんな2022年シーズンを本人の言葉で振り返ってもらおう。

— F・マリノスで達成したJ1制覇。自然と流れた嬉し涙

――率直にJ1優勝、いかがですか?

 「心の底から嬉しかったですし、優勝が決まった瞬間というのはいろいろなものがこみ上げてきましたね。正直、試合が終わる2分前ぐらいから、自分の中では来るものがあったんです。僕はベンチに下がっていたんですけど、最後まで優勝のために力を出し尽くそうと思いましたし、一緒に戦ってくれる仲間のことと、ゴール裏にも本当にたくさんのサポーターが来ていたので、その光景と、いろいろなものが見える中で、自分のこれまでのことがフラッシュバックしてきた感じでした。あの時は何とも言えない感情になりましたね」

――メチャメチャ泣いているところがDAZNで映りまくっていましたね。

 「あそこまで映さなくてもいいんじゃないかなって(笑)。ルヴァンカップと天皇杯は獲ったことがありましたけど、やっぱりリーグのタイトルというのはまた全然違うものがあるんだなと思いましたね。1年を通して戦ってきているのがリーグ戦ですし、みんなで積み上げてきたものがあるのがリーグ戦で、王手が懸かったと言われてから1か月ぐらい経ってしまいましたし、そこまでは感じていなかったですけど、少しみんなもプレッシャーを感じるところもあったと思うんですよ。ホーム3連戦で2連敗してしまって、応援して下さる、一緒に戦って下さる皆さんを不安にさせてしまったり、悲しい気持ちにさせてしまった申し訳なさとか、いろいろなものがガーッと押し寄せてきた感じでした」

――30歳を超えて嬉し泣きできるって、メチャメチャいいことですよね。

 「はい。凄くいいことですし、『嬉し涙って勝手に出てくるんだな』って。別に泣くつもりはなかったですし、泣きたいとも思っていなかったですし、『やった~!』って喜んでピッチに入っていこうと考えていたのに、もう結局ピッチに入っていったのは試合が終わってから5分後ぐらいでしたからね(笑)。どうなっていたか自分ではあまり記憶がないんですけど、そのあとにテレビやDAZNを見ていると、その場で崩れ落ちていて、みんなが抱き付きに来てくれたりしていて、本当にみんなへの感謝の想いがありましたし、あの時は勝手に涙が出てきました」

— 仲川輝人に送った今シーズンのラストアシスト

――しかし、大一番で3つのゴールすべてに絡むあたりは、今シーズンの好調を体現していましたね。

 「自分自身は試合に集中し過ぎてというか、のめり込み過ぎて、終わってから『そういえば3点に絡んでいたな』ぐらいの感じだったんですよね。『ああ、ここまで試合に入り込むとこういう感じになるんだな』って。自分がどうやって抜け出したかとか、どうやってプレーしたかはあまり覚えていないところもあるんですけど、1つ言えるのは、1点目のクロスもそうですし、2点目のFKも、3点目のアシストも、全部イメージ通りだったんです。ああいう最後の試合で自分らしさを出せて、自分の武器を思い切りチームのために使えたことが良かったなと思います」

――あれは3アシストって公式に記録してほしいですよね(笑)

 「してもらえるんだったら、してほしいです(笑)」

――今シーズンのチーム最後のゴールが仲川(輝人)選手で、最後のアシストが水沼選手だったことも、サポーターは嬉しかったんじゃないかなって。

 「僕がF・マリノスに入ってきた時には、その前年にテルが得点王とMVPを獲っていて、その同じポジションに入っていったわけですけど、『自分ならできる』と思って入ってきたのは間違いなかったんです。そこからずっとテルとは切磋琢磨してやってきた経緯もあるので、あのシーンはパッと中を見た時に、テルと(西村)拓真がいて、自分の中ではどちらにも出せたんですけど、テルの方が勢い良く入ってきたように見えて、『あ、これはあそこに出したら入るな』と思ったんです。だから、ゴールが入った時に僕も本当に嬉しかったです。どちらかが出れば、どちらかが出られない時もありますし、一緒に出ることもありますし、やっぱり同じポジションだといろいろなことがありますけど、一緒に戦ってきた仲間には変わりがなくて、テルからは常に刺激を受けているので、特徴はまったく違いますし、武器としているものもまったく違いますけど、同じポジションであるがゆえにそういう競争が生まれていく2人で最後に点を獲れたことも、本当に良かったなと感じています」

――あれはクロスと言うよりラストパスでしたね。

 「あそこは(アンデルソン・)ロペスが絶対に競り勝つと思ったので、オフサイドにならないように抜け出して、ファーストタッチで中に入っていけば必ずチャンスになるなと。ファーストタッチの置きどころも自分の中ではイメージ通りでしたし、あとはもう冷静にテルの動きも見えて、『突っ込んで来い!』ぐらいの感じでした」

――あのシャーレを掲げる瞬間というのは、どういう感覚なんですか?

 「初めてあんなに近くでシャーレを見て、まず『こんなに大きなものなんだ』と思いましたし、持った時には『ああ、こんなに重いんだ』って。もっと噛み締めて上げれば良かったかなと思うんですけど(笑)、みんなで騒ぎたいという気持ちが凄く強かったので、みんなで『イエーイ!』という感じになりました。今から考えれば、あれを掲げるために1回は悔しい想いをして外に出たこのクラブに戻ってきたわけで、小さかった頃に憧れていたこのチームの優勝を実際に日産スタジアムで見たこともありましたし、それを自分が選手として経験できるなんて、いろいろな回り道をしたかもしれないけれど、諦めずにやってこられて良かったなって。改めて強く『本当に努力して諦めなければ、絶対に夢や目標は叶うんだな』って実感した瞬間でもありました」

――松田直樹さんのユニフォームを水沼選手が掲げていたのもグッと来ました。

 「やっぱりF・マリノスはマツさんの魂が入っているクラブですからね。マツさんがいた時に僕は1年目、2年目の選手としてプレーしていて、全然チームの力になれなくて、僕の思い描いていたプロキャリアのスタートではまったくなかったですし、チームの成績もあまり良くない頃で、リーグ優勝なんてほとんど頭になかったのも事実でした。でも、偉大な先輩がたくさんいて、その中に小さい頃から見てきた松田直樹という選手がいて、『カッコいいな。プロってこういうことなんだな』って感じさせてもらった先輩でもあるので、一緒にやっていた人は少なくなってきていますけど、F・マリノスのエンブレムを背負っている限りは、その魂を引き継いでいかないといけないですし、僕自身も教えられたことを、これからも伝えられるものは伝えていきたいと思っているので、優勝してああいうふうにマツさんのユニフォームを持って写真を撮れたことは凄く良かったです」

— F・マリノス残留を自分で正解にできたことが良かった

――今シーズンはリーグ戦31試合に出場されて、その中で20試合がスタメン出場でした。これは水沼選手にとって大きなことだったのではないでしょうか?

 「正直去年からは想像できない数字ですよね。でも、去年は悔しい想いをしたことで、今年に懸ける想いを強く持って、『やってやるぞ』という気持ちで臨んだところもあったので、それがその数字に表れたのかなと。とにかく自分にできることを毎日毎日精一杯やるということが、チームのためになって、自分のためになって、いろいろなことをどんどんアップデートできていくことにも繋がっていくので、今年F・マリノスの選手としてスタートしたところから、成長できた部分はあるかなと思います」

――いろいろな選択肢がある中でF・マリノスに残ったのだと思いますが、残って良かったですね。

 「残ったことを、自分で正解にできたことが良かったなと思います。どこに行っても、どうなるかなんて、未来のことはわからないけれど、それを正解にするか、ダメだったと言われるかは、本当に自分次第なので、覚悟を決めてF・マリノスに残ってから、ここまでやってこられたことに対しては、自分の中でも凄く頑張って良かったなという気持ちですね」

――今シーズンのリーグ戦では7ゴール7アシストという数字が残っています。ご自身のベストゴールとベストアシストを挙げていただけますか?

 「ベストアシストは、エスパルス戦(第19節)の1つ目のアシストで、レオ(・セアラ)に上げたクロスですね。あれは自分でも『もうここしかないタイミングだ!』というところに上げられましたし、あの日はとにかく暑くて、結構チームとしても重い感じがあったんですよね。そういう苦しい中でも、メチャメチャ集中して蹴ることができたという実感が凄くあるクロスだったので、『ここだ!』と思った時に、そこに出せたのは自分の中で印象に残っています。それを信じてレオが走ってくれていたのも、僕はとても嬉しかったですし、あれが今年の中では印象的ですね。あの日の2つ目のアシストもよく覚えていますよ」

――レオ・セアラ選手のハットトリックになったゴールのアシストですね。

 「そうです。あれも崩しとしては完璧でした。自分でもシュートは打てるけど、『はい、どうぞ』というような感じで、気持ち良くパスを出せたので。でも、どっちかというと1つ目の方ですね」

――クロスの速さの感じもちょっとヨーロッパっぽいゴールでした。

 「そうですね。今までとはちょっと違った崩し方でもありましたし、いろいろな成長が見えた崩し方だったので、気に入っているゴールです。ベストゴールはアウェイのガンバ戦(第17節)のゴールですね。あれは自分の中で凄く落ち着いていて、『「周りが止まったように見える」というのはこういうゴールなんだな』という感じでした。

 一瞬の隙を見つけて、ここというタイミングでエウベルがパスを出してくれて、自分の思い通りのところにボールを置けて、そのまま気持ち良くシュートを打てました。グランパス戦(第31節)の2点目もそういう感じのゴールですが、試合の展開も含めて、ガンバ戦のあのゴールは凄く良いゴールだったかなと。なかなか今までの自分にああいうゴールはなかったですし、中に入っていけて、ちょっとストライカーっぽいシュートという感じもあったので(笑)、あれが今年一番のゴールかなと思います」

— 「間違いなく『年齢は関係ないんだな』ということを自分で証明できた」

――念願の日本代表にも選ばれて、J1優勝も成し遂げた2022年でした。この2つが叶った今、ここから先の水沼選手の夢はどうなっていくでしょうか?

 「今年はもう間違いなく『年齢は関係ないんだな』ということを自分で証明できた年でした。自分でもずっとそう思ってやってきましたけど、それを証明していかなければ、選手としての価値も上がっていかないと思うので、ここまで時間は掛かりましたけど、しっかりその2つを成し遂げられたことで、自分の中では『ああ、またこれで成長できるな』『まだまだ全然上に行けるわ』という気持ちにもなりました。

 1つタイトルを獲ったらもっとどんどん次のタイトルが欲しくなりますし、リーグだけではなくてルヴァンカップも天皇杯もありますし、僕たちはACLの挑戦権も得ました。ACLではベスト16というF・マリノスのクラブとしての壁があるので、そこを超えてどこまでも自分たちのサッカーを見せ付けることができればいいなと思っていますし、その一員として自分の価値を高めるために、チームのためにプレーできたらいいなと考えています。

 やっぱり優勝したらもっと優勝したくなりますし、日本代表に入ったらもっともっと代表に入りたくなりますし、そういうものっていうのはどんどん欲が出てくるものと正直感じています。それは経験してみないとわからなかったことなので、それを経験できたことは凄く良かったですし、日本代表にもまた入っていけるように頑張っていきたいなと、今は強く思っています」

 
 
2022/11/12 サッカーJ1「経済効果」ランキング、1位は413億円! マリノスではなく関西のチーム | オトナンサー

 2022年のサッカーJ1リーグは横浜F・マリノスの優勝で幕を閉じましたが、「経済波及効果」で18チームを比べると、どのような結果が出るのでしょうか。筆者が代表を務めるサイト「経済効果NET」(スポーツや音楽ライブを中心に各種経済効果を算出・公開)では、Jリーグが開示している公式の観客動員数と、2021年と2020年のクラブ経営データをもとに、J1全18クラブの2022年リーグ戦終了時の経済波及効果(推定値)を算出しました。

 その結果、経済波及効果1位は「ヴィッセル神戸」で、リーグ戦とは違う順位となりました。

— 1位は「ヴィッセル神戸」

 経済波及効果の算出にあたって、観客消費の交通費は、各試合対戦相手の本拠地から全観客の12%(過去の計算データから類推)が移動すると仮定。対戦相手クラブの宿泊交通費は、本拠地から試合会場までの公共交通機関による運賃を、選手・コーチおよびフロントスタッフ合計で35人と仮定して積算しました。

 観光消費額は、観光庁の「全国観光入込客統計に関する共通基準」(2020年)と、各都道府県の観光統計より、県内日帰り観客単価、県外宿泊観客単価を算出。チケット消費は、2021年の「J1クラブ決算一覧」から、2020年と2021年の総観客数を勘案して算出しました。事業収入とチーム運営費は、「J1クラブ決算一覧」2021年の数値をそのまま算入しました。

 波及効果と税収効果の計算には、経済産業省MICEの経済波及効果測定のためのモデルを使用し、2015年版全国産業連関表に基づき算出しました。

 その結果、日本全国に対して最も経済波及効果額が大きかったのは「ヴィッセル神戸」で、413億9870万円でした。観客数が2022年シーズン、ホーム17試合の合計で26万4725人とリーグ8位であったにもかかわらず、経済波及効果が大きくなった理由は、チーム運営費が95億2700万と高額であることです。

 観客数が近い「清水エスパルス」のチーム運営費は43億2800万円、「FC東京」で49億9800万円であることと比較すると、ヴィッセル神戸がイニエスタ選手ら選手年俸に大金を投入しているため、経済波及効果が1位になったと考えられます。

 ホームタウン内に限定して経済波及効果を見てみると、FC東京が約200億円となりました。これは東京都の内需率が高く、さまざまな製品やサービスが東京都内で購入されているためと思われます。一方、「湘南ベルマーレ」は全国への経済波及効果約135億円に対し、神奈川県へ約40億円と30%程度しかなく、Jリーグ興行で活発になる消費項目は、県外での需要につながっているようです(2015年版全国産業連関表による)。

 観客1人あたりで比較すると、「サンフレッチェ広島」の15万748円が特徴的です。この金額には一次・二次の波及効果が含まれているため、実際の消費額はもっと少なくなりますが、総合1位のヴィッセル神戸と僅差の2位です。これには、広島という地理的条件が影響していると考えられます。

 観客の交通費だけで12億円超。北海道や関東はもちろん、関西からも九州からも距離があり、宿泊を伴う観戦になる可能性が高いことが影響していると思われます。「宮島」「原爆ドーム」といった観光地や、「お好み焼き」に代表されるご当地グルメもあり、サッカー観戦だけではない魅力があります。

 ビジターチームのサポーターが、サッカー観戦だけでなく、その地域への旅行を楽しむ傾向が強まっていることは、2022年シーズン、静岡をホームタウンとする2チームがJ1から降格した際、SNSで「さわやかがなくなった」といった書き込みが目立ったことからも分かります。「さわやか」は静岡県内で展開している、1時間待ちは当たり前の人気ハンバーグチェーン店で、観戦ついでに訪れるサポーターが多かったのでしょう。

 J1クラブを経済波及効果だけで見ると、対戦相手のサポーターをどう呼び込むかが重要になります。今回は「推定値版」であり、県外観客を12%(過去実績値より)と仮定して計算していますが、クラブによって実態は異なります。対戦相手サポーターに対して4P(プロダクト、プライス、プレイス、プロモーション)を充実させることが重要になると考えられます。

— 「強さ」と「経済効果」関係は?

 次に、各指標の関係を見てみましょう。まず、リーグ順位と経済波及効果の相関、つまり、「強いクラブは経済効果も多いか」という点です。相関係数を算出すると、「0.325」(※関係が強い場合は「1」に近くなる)となり、ほとんど関係はないと考えられます。クラブが強くなっても、それだけでは、経済波及効果は増えないということです。

 では、リーグ順位と観客数の間に相関があるでしょうか。「強いクラブには観客が集まるか」という疑問です。逆視点では「チームが弱いから観客が増えない」ということになりますが、2022年シーズンに関して、勝ち点とホーム観客数の相関関係は「0.378」で、ほとんど関係がありませんでした。チームを強くすれば観客が増加して経営が改善されるというのは、迷信だと言えます。

 最後に、観客数と経済波及効果の相関係数は「0.751」でした。やはり観客が多ければ、チケット収入はもちろん、ホームタウンでの飲食や宿泊も増加するのです。

 サッカーワールドカップ(W杯)カタール大会が11月20日に開幕します。今季、Jリーグで活躍し、地域や日本全体に経済波及効果をもたらした選手たちにも、注目したいと思います。

 
 

 
 

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