【宮市亮(No.17)まとめ】横浜F・マリノスからA代表に7名選出。EAFF E-1 サッカー選手権2022 決勝大会


【水沼宏太まとめ】横浜F・マリノスからA代表に7名選出。EAFF E-1 サッカー選手権2022 決勝大会

 EAFF E-1 サッカー選手権2022 決勝大会に日本代表に選出された宮市亮選手のWeb記事をまとめました。

 2022/07/13 横浜F・マリノスから7選手が日本代表メンバーに選出 | ニュース | 横浜F・マリノス 公式サイト
 
 

香港戦(2022/7/19):サブ 64分途中出場

日程・結果 | EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会|大会・試合|JFA|日本サッカー協会

2022/07/18 「“ケガ歴”は恥ずかしい。だけど…」 復活の宮市亮、一問一答 | qoly

日本代表へ復帰した宮市亮(横浜F・マリノス所属)が18日、オンラインでの囲み取材に応じた。

およそ10年ぶりの代表復帰となった宮市。高校卒業後にアーセナルへ加入したものの、度重なるケガによって苦悩のキャリアを歩んできた。

そんな彼はいま何を思い、何を感じているのだろうか?

――10年ぶりの日本代表。代表のエンブレムを身に付けて感想は?

本当に身が引き締まる思いですし、選出された時にも「嬉しさと共に責任感」っていうコメントしたと思うんですが、よりそれが高まってきています。

――ケガの多いサッカー人生だったが今年はうまくいっている

怪我に関しては自分一人では(ここまで)来れなかったというか。

本当にマリノスに帰ってきてからメディカルスタッフの方にすごく尽力していただいてケガなくシーズンを送れているので、まずはそこに感謝したいと思います。

出場機会も昨年と比べて増えてきて、リズムが出てきたという面でもケガしにくくなっているところなのかなと。

――復活するターニングポイントになった試合やタイミングは?

ターニングポイントになった試合は間違いなくヴィッセル神戸戦で起用してもらった時だったと思いますね。

多分あそこでチャンスをもらえて、結果は出なかったんですけど、自分なりのパフォーマンスというのを見せることができて、あそこがターニングポイントになった一つの試合なのかなと思います。

――以前と意識は変わった?

あまり個人的にというよりもチームとして、まずこの大会を勝ち取りに行く。その中で、自分は一つのピースに過ぎないと思っているのでこの代表のためにプレーしたいなという想いもあります。

10年間いろんなこともあって、自分なりに苦しい経験も本当にして、そういう苦しいところから這い上がっていく姿(を見せたい)。

この期間中にも…それこそ武藤嘉紀選手(ヴィッセル神戸)だったり、怪我をしてしまって、今回代表に来れなくて悔しい思いをしている選手もいるでしょうし、そういう選手たちの想いも背負ってというかプレーをしていきたいと思います。

――この10年間で人間的に成長したことは?

幾つかあるんですけど、一番は10代でプロデビューしてすぐに起用してもらって、代表にも入って、すごく自分の中で大きな理想を描いていたというかそういう10代でした。

(だけど)いろんな経験を経て、あまり先を見なくなったというか。(ケガで)歩けなくなって、歩ける喜びとかも知って、1日1日に感謝できるようになっていった。

本当に次のトレーニング、次の試合。「5年後こうなっていたい」とか「10年後こうなっていたい」みたいなのが10代の頃はあったんですけど、今はより現実的になりました。

「1日1日を大事にしていこう」っていうマインドに変わったのが10代と比べて大きく変わったところかなと思います。

あとは本当の意味で感謝ができるようになった。サッカー選手として当たり前にプレーできるのは本当に周りの支えがあってのことだとすごく感じているので、感謝の気持ちを持ってプレーしていきたいなと思います。

――「大きな理想」というのは具体的に?

代表というよりも18歳でアーセナルに行って、アーセナルでトップに上り詰めたいって想いが当時はありました。

でも日本代表に入っても周りのアーセナルの選手はもう代表のエース格だったので焦りもあって。幸せに思えてなかったというかすごく焦りもあった10代だったと今振り返ると思います。

そんな理想を持ってた10代だったんですけど、今はそういうマインドもちょっと変わってきたというか、さっきも言ったように感謝しながらプレーできているので、今回エンブレムをつけさせてもらって誇りを持ってプレーしたいと思います。

――ケガの中でもサッカーを楽しめるようになったタイミングは?

膝の前十字靭帯を3回目損傷した時にドイツで「このまま手術をしたらもしかしたら引退をしないといけないかもしれない」っていう話をされました。

ちょうどその時期に契約も切れる段階で、「このままもう自分のキャリアが終わってしまうんじゃないか」っていう時もありました。

そういう経験から、プロ選手として当たり前にやれることは当たり前じゃないんだなっていうことを身をもって体験してから、本当に日々に感謝できるようになりました。

試合に出られない時期もありましたけど、サッカー選手としてやれているだけでも幸せなんだっていうところは感じてたので、そういう時にポジティブに取り組めていったと思います。

――A代表デビューは2012年5月23日のアゼルバイジャン戦。「すごく緊張した」と話していたが今は?

緊張感というものは持っています。

当時の緊張感というものは正直日本代表のためというよりも個人のため…個人のプレーに期待していたところでの緊張感というのはありました。

ただ10年の時を経て、日本代表への皆さんの期待というかそれに応えないといけないチーム。そっちに対しての緊張感というかそれが高ぶっているところですかね。

――デビュー戦でのプレーは覚えてる?

覚えてますね。めっちゃ緊張して多分ファーストプレーでこけたと思います(笑)。

――今回は大丈夫でしょう?

いや、どうですかね(笑)。本当にチームのために何ができるかというところがまず何よりなので。

自分のためというよりチームのために何ができるか。(試合に)出る・出ないに関係なく、このチームでこのE-1(サッカー選手権)を勝ちとりにいくために自分ができることを最大限したいと思います。

――ワールドカップ本大会に向けての野心は?

そうですね。たださっきもお話ししたんですけど、19歳の時には野心を持ち過ぎて(常に)自分に満足できなかった。メンタルコントロールの面で自分はあんまり野心を持ち過ぎると上手くいかないタイプなので。

本当に目の前の一つ一つのトレーニング、一つ一つの試合に取り組むところをやっていけば自ずといろんな結果は後から付いてくるものだと信じてやっています。

まずは明日の試合。(このあと)午後に練習ありますけど、そこに最大限集中してやっていきたいと思います。

――海外組から何か声をかけられた?

お世話になってる先輩方はたくさんいて。個々に名前を出すとキリがないんですけど、皆さんから怪我の時期もポジティブな言葉をいただきましたし、代表選出されてからも「ここからだぞ」っていう話もいろんな先輩方から頂きました。

――具体的に印象に残る言葉などあれば

吉田麻也選手は自分が10代の頃からお世話になってる先輩の一人。

ケガの時からすごいいろいろアドバイスくれたり、代表の話もいろいろ聞かせてもらったりという中で、今回、「選ばれたことに満足するんじゃなくて、ここからもっともっと自分を出して上を目指してほしい」という力強い言葉をいただきました。

――吉田選手から「カタールに行こう」とは言われなかった?

いや、そこに関してはもう本当に自分なんてまだまだペーペーなんで(笑)。先輩方に近づけるように、「本当のA代表」に絡んでいけるように、まずはここでしっかりプレーしたいと思います。

――光と影のあったキャリア。ファンたちにどういった姿を見せたい?

サッカー選手としてこれだけ怪我をしているのは決して誇れることでも何もなくて、むしろ恥ずかしいぐらいのケガ歴なんですけど(苦笑)。

ただこうしてサッカー選手としてできているのも周りの皆さんの声援だったりポジティブな言葉があってのところだと思います。そういう感謝の姿勢というものはサッカー選手としてピッチの上で見せていくしかないので、ピッチの上で見せていきたい。

ケガで苦しんでいるアスリート…それこそ小中学生、高校生、学生と、ケガに苦しんでサッカーできないという人も多いと思うんですけど、今リハビリやっている時間がいつか報われる日が必ず来ると思う。

本当に苦しい時もあると思いますけど、“引退宣告”されたくらいの選手が日本代表に返り咲くというか…返り咲くほどの活躍は別にしてないんですけど(笑)、また入れるチャンスも本当に続けていれば必ずあると思うので、そういう方たちを勇気づけられるようなプレーをできたらいいなと思います。

 
 
2022/07/19 宮市亮、代表デビューから3709日 29歳で初ゴールへ「できることを最大限する」 : スポーツ報知

 国内組で臨むE―1選手権は19日に開幕し、4大会ぶりの優勝を目指す日本代表は初戦で香港と対戦する。18日は、千葉市内で非公開練習(冒頭15分間公開)を行った。けがから復帰し、10年ぶりに代表招集されたFW宮市亮(29)=横浜M=はプロでいられるありがたみを感じ、代表のピッチへと立つ。「苦しいところからはい上がっていく姿を見せたい」と、待望の代表初得点も見据えた。

 キリッとした表情の宮市は静かな闘志を燃やした。「チームでE―1を勝ち取るためにできることを最大限する。自分なりに苦しい経験もして、苦しいところからはい上がっていく姿は見せたい」。19歳のA代表デビューから3709日(10年57日)。高校卒業後、イングランド・アーセナルに入団した10代の頃は理想や自分への期待から「焦り」が先行したが、人間的に成熟。「(代表の)エンブレムをつける誇り」も胸に待望の初ゴールを狙う。

 欧州で過ごした10年の一番の変化は「本当の意味で感謝できるようになった」ことだと振り返る。けがを繰り返し、17年には3度目の前十字靱帯(じんたい)損傷で医師から引退宣告を受け、「一日一日を大事にしよう」と心構えは変わった。ドイツで同じく膝のけがに苦しんだ元日本代表DF内田篤人氏の言葉に「いつもポジティブになれた」と前向きに。10代の頃から慕う日本代表DF吉田麻也は「選ばれたことに満足するのではなく、上を目指して」と代表復帰を喜んでくれた。先輩からのエールも刻み、ひたむきなプレーで代表チームに大きな力をもたらす。

 プレー面の進化も遂げてきた。欧州でも評価されたサイドを切り裂くスピードは健在。加えて状態が上向いた今季はプレーの幅も広がった。献身的な守備、狭いエリアに入り、味方を生かす…。特に得意とする左FWに入ると、磨きがかかった。「周りを見て学んだり盗むこと」を重ね、ここまで3得点3アシスト。クロスが武器のMF水沼ら様々なタイプの選手がそろうJ1首位チームでの吸収は大きい。

 描いた理想と違うキャリアにも、「今の自分は好き」だと語る。どん底を味わい、現実と向き合ってきたからこそ「野心」は持ちすぎない。目の前の練習や試合の一つ一つに打ち込むことが、何よりのW杯への近道と信じる。「本当のA代表に絡んでいけるようにまずはここでしっかりプレーしたい」。代表への「返り咲き」はここがスタート。この日の最終調整でも笑顔がはじけた宮市は、ピッチに立てる喜びを誰よりもかみ締め、チームを勝利へ導くためにひた走る。(小口 瑞乃)

 
 
2022/07/19 【日本代表】宮市亮の父は古田敦也氏と元同僚 岡田武史氏がエピソード交え復帰喜ぶ「良かった」 – 日本代表 : 日刊スポーツ

日本と香港の試合はフジテレビ系で生中継され、元日本代表監督の岡田武史氏と、元日本代表の松井大輔が解説を務めた。

後半19分、MF宮市亮(29=横浜F・マリノス)がピッチに入った。ピッチ脇で宮市が準備している段階で、岡田氏は、親交の深い元ヤクルト監督の古田敦也氏とのエピソードを交えながら、宮市の復帰を喜んだ。

岡田氏は「本当に苦労したんですよ。彼がアーセナルにいるときに、ロンドンで話して。本人も悩んでいて。その後、大けがをして。ドイツに行っても大けが。僕もダメかなと思ったんですよね」。

宮市の父親は元社会人野球の選手で、古田氏とも一緒にプレーしていたという。岡田氏は古田氏から、宮市はイギリスで通用するか聞かれた。岡田氏は「彼なら大丈夫」と太鼓判を押したが、その後、大きなけがが続いた。それだけに、岡田氏は「お父さんは、(宮市が)野球をやっておけばよかったとおもったかもしれない。でも良かったですよ、ここにきて」と再起した宮市に期待していた。

 
 
2022/07/20 【日本代表】宮市亮、約10年ぶり代表ピッチ 3563日ぶり代表戦出場は歴代4位のブランク – 日本代表 : 日刊スポーツ

日本(FIFAランク24位)が香港(同145位)に6-0で大勝した。

FW宮市は後半途中出場し、約10年ぶりに日本代表戦のピッチに立った。相手が引いて守ったことで持ち味のスピードを見せる場面は少なかったが、左サイドから積極的に前線に上がってプレーした。度重なる大けがを乗り越えてカムバックし「勇気づけられるようなプレーをしていきたい」と語った29歳が、元気な姿を見せた。

▼ブランク出場 宮市が19歳だった12年10月16日の親善試合ブラジル戦以来、3563日(9年276日)ぶりに代表戦出場。日本代表のブランク出場記録では歴代4位となった。戦争による中断期間に記録した上位3選手を除けば、ドイツで9シーズンプレーした間に招集外だった奥寺康彦の3457日(9年170日)を上回る最長ブランク出場となった。

 
 
2022/07/20 「日本代表・新レコード」の宮市亮。その心意気と感謝の気持ちに大きな拍手を | サッカーダイジェストWeb

— 奥寺康彦の3457日を上回る新レコードだった

 サッカー選手のキャリアは紆余曲折が当たり前だ。とはいえ、宮市亮ほどドラマチックな選手は世界的に見ても珍しい。

 日本代表が香港代表を6−0で撃破した7月19日のE-1選手権第1戦で宮市は、64分から途中投入された。Aマッチ出場は2012年10月16日のブラジル代表戦以来で実に3563日(9年276日)ぶり。日本代表のブランク出場記録では、戦後だと奥寺康彦の3457日を上回る新レコードだった。

 小中学校時代から地元・名古屋では名の知れた存在で、中京大学附属中京高校では全国高校サッカー選手権で2年連続の優秀選手に選ばれるなど全国区に。当時から海外志向が強く、ドイツ、オランダ、イングランドのクラブで練習参加し、高校卒業前の時点で名門アーセナルと契約を結んで話題となった。労働ビザの問題でフェイエノールトにレンタル移籍すると、欧州主要リーグの日本人最年少デビュー記録(18歳1か月29日)&ゴール記録(18歳1か月29日)を達成した。

 爆発的なスピードを誇るドリブルに柔軟なフィニッシュワークが武器の左ウイングとして将来を嘱望された宮市は、「和製ティエリ・アンリ」、「和製クリスチアーノ・ロナウド」と謳われ、日本代表の新エースとして期待された。

 しかし、度重なる怪我でキャリアが停滞。アーセナルから貸し出されたボルトン、ウィガン、トゥベンテで国内リーグ無得点に終わり、15年6月にはアーセナルとの契約が満了。新たに契約を結んだドイツ2部のザンクトパウリでも、加入早々に左膝十字靭帯断裂の大怪我を負い、その2年後には今度は逆の右膝十字靭帯断裂に見舞われた。

 18―19シーズンからの2年間はまずまず継続的にプレーしたものの、21年7月に帰国を決断して横浜F・マリノスに加入。同年9月には28歳にしてJリーグ・デビューを飾った。今季は好調で、完全なレギュラーではないものの直近9試合で3ゴール・3アシストの活躍。森保一監督にもインパクトを残したようで、国内組で組まれたE-1選手権の日本代表メンバーに食い込み、約10年ぶりにA代表のピッチに立った。

— 「歩けなくなって、歩ける喜びとかも知って」

 その香港戦における宮市のパフォーマンスは、やや不満が残る出来だった。何度かドリブルで仕掛けたが成功しなかったし、周囲と噛み合わずボールが上手く入ってこないシーンもあった。ただ、76分のシーンは印象深い。カウンターで自陣からダッシュし、瞬く間に敵陣に入っていったスピードは流石だった。

 森保ジャパンの攻撃陣には欧州組が君臨しており、宮市がカタール・ワールドカップの登録メンバーに食い込む可能性は極めて低い。それでも、宮市の代表復帰劇はその紆余曲折を考えれば、大きな拍手に値する。純粋なパフォーマンスで喜びを与えることはもちろん、見ている人に勇気や感動を与えることも、プロアスリートに求められる重要な要素だ。実際、本人は大会前にはこうコメントしていた。

「色々な経験を経て、あまり先を見なくなった。(手術などで)歩けなくなって、歩ける喜びとかも知って、1日1日に感謝できるようになった。3回目の手術の時はもう歩けなくなるかもと言われたし、10代の頃は強い野心があったけど、今はより現実的になった。怪我に苦しんでいるアスリートや子供も多いと思うが、今やっているリハビリが報われる日が必ず来ると思う。引退宣告されたような自分が日本代表に返り咲くことで、そういう方たちを勇気づけられるプレーをしていきた」

 今回のE-1選手権は残り2試合。7月24日の中国戦、そして27日の韓国戦でも宮市は、感謝の気持ちを胸にピッチに立つことだろう。

取材・文●白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト編集部)

 
 
2022/07/20 地獄を見てきた男は強い!宮市のチャレンジが始まった | サッカー フットサルのコラム | J SPORTSコラム&ニュース

7月19日、東アジアE−1選手権が開幕した。

カタール・ワールドカップの最終テストといわれ、いったいだれが日本代表を率いる森保一監督の目に留まるのか。就任4年、ギャンブルやサプライズとはほど遠い人選が続いているだけに、ワールドカップの基本メンバーはヨーロッパのクラブでプレーしている選手たちだ。

しかし、現有勢力のなかにも当落線上の者が少なからずいる。E−1を闘う選手たちにもチャンスはあるはずだ。

さて、日本代表に触れる前に、カタール大会のイレギュラーな部分をおさらいしておこう。やはり11月開催は大きな不安だ。ヨーロッパ各国のリーグは11月中旬まで開催され、1週間後にカタール大会が幕を開ける。

満足な準備なんかできっこない。通常、1か月から1か月半ほど調整してからワールドカップに臨むが、今回は異例すぎる1週間だ。とくにプレー強度の激しいプレミアリーグで闘う選手たちは、コンディションを整えるのが難しい。各国のリーグ戦で体力的なロスをどれだけ抑えられるか──が、成功のカギだ。

では、テーマを日本代表に戻そう。19日の香港戦は6-0の圧勝だった。相馬勇紀と西村拓真、町野修斗が2ゴールずつ。香港との実力差が歴然だったとはいえ、見事なゴールラッシュといって差し支えない。

もちろん、最終テストがわずか1試合で終わるはずがなく、24日の中国戦、27日の韓国戦とまだ2試合残っている。

そして、宮市亮にも期待がかかる。

何度も何度も地獄を見た。両ひざの十字靭帯を断裂し、そけい部の慢性的な痛みにも悩まされた。アーセナル→フェイエノールト→ボルトン→ウィガン→トゥウェンテ→ザンクトパウリと渡り歩いたものの、なにもできなかった。医師に引退を勧告されたこともある。

それでも宮市は決してあきらめず、昨シーズンから所属している横浜F・マリノスで本領発揮。10年ぶりに日本代表へ戻ってきた。

第七十三代横綱の照ノ富士も地獄を味わった。両ひじと両ひざ、右鎖骨に重傷を負い、糖尿病まで患った。大関から序二段まで降格したときは、髷を落とす覚悟も決めたという。

それでも、師匠の伊勢ケ濱親方やツェグメド・ドルジハンド夫人、安治川親方のサポートにも助けられ、ついに最高位まで駆け上ったのだから大したものだ。

宮市はまだ28歳。老け込む年齢ではない。むしろ、脂が乗ってくる。また、ケガに苦しんだ経験から人に寄り添う優しさが生まれ、人間として大きく大きく成長しているのではないだろうか。

宮市が得意とする左サイドには、三笘薫がいる。日本代表の切り札的存在で、所属するブライトンでもブレイク必至といわれるほどだ。森保監督が信頼する南野拓実もこのポジションで、昨シーズンまでプレーしていたリヴァプールのユルゲン・クロップ監督も、非常に高く評価している。

しかし、まだ勝負がついたわけではない。E−1とJリーグのパフォーマンス次第で、宮市が最終枠の26名に残る可能性は十分にある。

失われた10年を取り戻すべく、宮市のチャレンジが始まった。

文:粕谷秀樹

 
 
2022/07/19 「時をこえて感動した」宮市亮が3563日ぶりのサッカー日本代表戦に出場!! 公式ツイッターが投稿した約10年前との「比較画像」に「まさに不死鳥」!【画像】 | サッカー批評Web

■天才が約10年ぶりに代表のピッチへ

 国内組のみで臨んでいるEー1選手権の日本代表。森保一監督はかつてアーセナルなどでプレーした宮市を代表に招集した。65分に宮市が2ゴールの相馬勇紀に代わってピッチに姿を現す。ツイッター上では宮市の復帰を待ちわびていたファンから「がんばれ」や「感慨深い」などのコメントがあり、ツイッターのトレンドにあがるほどだった。

 ピッチサイドで交代を待っている間、宮市の顔はワクワク感と高揚感に満ち溢れていたようにも見えた。「早く出たい」という思いがその表情から伝わってくるようだ。

 途中出場を果たした宮市は、左サイドでプレー。積極的な仕掛けで観客を沸かせた。クリアボールに対して自慢の快足を活かしボールを追いかける時のスピードはかつての宮市そのものだった。

 サッカー日本代表の公式ツイッターが7月20日に画像を投稿。上下2つに分かれた写真で、上は2012年10月16日に行われた国際親善試合のブラジル代表戦のもの。まだ19歳の若き宮市である。そして、下は今回の香港戦での写真だ。この投稿には「本当に素晴らしい」や「時をこえて感動した」、「まさに不死鳥」「10年ぶりで感動して泣きそうなった」など反響の声があがっている。

■天才はアーセナル、そして日本へ

 宮市は当時監督を務めていたアーセン・ベンゲル氏にその才能を認められ、中京大中京高校を卒業後にアーセナルへ加入。すぐにオランダ1部のフェイエノールトへレンタル移籍することとなった。そして、2011年2月に欧州日本人最年少デビューを飾ったのである。シーズン途中加入ながらも、12試合に出場3得点5アシストを記録。今後の活躍に期待がかかっていた。

 しかし度重なる怪我も影響し、欧州で宮市の輝きを見る機会は限られていた。フェイエノールトの後は、ボルトン、ウィガン、トゥウェンテとレンタルでクラブを渡り歩き、2015年にドイツのザンクトパウリへ完全移籍。そして、2021年7月に横浜FMへ完全移籍となった。今季はJ1リーグで15試合に出場3ゴール3アシストを記録している。

 そして、自らの力で掴んだ10年ぶりの代表復帰。まだ2試合残っているEー1選手権で結果を残すことができれば、ポテンシャルの高い宮市がワールドカップに出場できるチャンスは十分にある。今回の香港戦でのプレーを見ても、実力は十分。大怪我を乗り越えた天才は強いはずだ。日本のファンが期待するW杯出場を掴み取ってほしい。

 
 
2022/07/20 大怪我を乗り越えた宮市亮が10年ぶりA代表のピッチへ(5枚) | ゲキサカ
2022/07/22 3563日ぶりの代表戦を終えて…FW宮市亮が連戦出場へ猛アピール(10枚) | ゲキサカ
 
 

中国戦(2022/7/24):スタメン 69分途中交代

日程・結果 | EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会|大会・試合|JFA|日本サッカー協会
 
 
2022/07/25 かつてのスター候補・宮市亮 代表初先発で輝き サッカーE-1 | 毎日新聞

 サッカーの東アジアE―1選手権が24日、愛知・豊田スタジアムであり、男子日本代表は0―0で中国と引き分け、1勝1分けとした。日本は最終日の27日、韓国と対戦する。

 若手主体の中国からゴールを奪えず、引き分けた一戦。不満の残る中で日本が光を見いだすとすれば、一時は引退も考えたという、かつてのスター候補・宮市亮が示した存在感だろう。

 地元愛知で代表初先発を飾った。自慢のスピードを生かし、右サイドをえぐる。特に前半終盤には効果的なクロスを何度も供給。後半は果敢なドリブル突破で抜け出す場面もあったが、時に6バックで守備を固める中国にファウルで止められ最後までゴールを破れなかった。「難しい状況で決定的な仕事ができる選手が求められる。それができなかった」と悔やむ。

 愛知・中京大中京高からイングランドの名門アーセナル入りした逸材も12月で、みそじを迎える。華やかなプレースタイルから「和製クリロナ(クリスティアノ・ロナルド=マンチェスター・ユナイテッド)」と期待されてきたが、度重なるけがに泣いてきた。2021年夏に欧州に別れを告げ、J1横浜マへ加入。そこで復活し、19日の香港戦で途中出場した。実に3563日ぶりの代表戦出場だった。

 大けがをしても歩ける喜び、プレーできる居場所、周囲への感謝――。この間、さまざまな感情が宮市を育てた。「10代でプロデビューして代表にも入った。すごく自分の中で大きな理想を描いていたが、今はあまり先を見ずに一日一日を大切にしていこうというマインドに変わった」と明かす。

 10代から親交がある、代表主将の吉田麻也(シャルケ)からは「ここから上を目指せ」との言葉を贈られたという。宮市は「結果が欲しかったが、まだ韓国戦はある」と力を込める。「ラストチャンス」でワールドカップ(W杯)カタール大会への切符をたぐり寄せ、復活劇を完結させる。【長宗拓弥】

 
 
2022/07/25 どん底を知った宮市亮「いつか報われる」 10年ぶりの代表で躍動:朝日新聞デジタル

 試合前、宮市亮の名が呼ばれると、会場に大きな拍手がわき起こった。日本代表デビューから10年。地元・愛知で初先発を飾った。

 2011年、愛知・中京大中京高からイングランドの名門アーセナルへ。翌年、同1部ボルトンに期限付き移籍していた時に代表に初めて選ばれた。当時は19歳。「大きな理想を描いていた」。アーセナルで活躍し、代表の中心に――。そんな野心に燃えていた。

 現実は違った。度重なるひざの大けがに悩まされた。代表戦は病院のベッドでテレビ観戦することがほとんど。引退も覚悟した。

 昨夏、横浜F・マリノスに加入。今季J1で3得点し、代表に復帰した。10年前から変わったのは精神面だ。「あまり先を見ないようになった。現実的に。1日1日を大事にしていこうと」

 19日の香港戦で3563日ぶりに出場。歴代4位のブランク記録で戦争による中断を除けば最長だった。この日は右サイドで躍動した。前半19分、自慢のスピードで相手を振り切り、速いクロスで細谷のヘディングシュートを演出。その後も再三、好機を作った。それでも「ゴールにつながらなかったのが悔しい。勝ちたかった」と満足しなかった。

 どん底から返り咲いたキャリアが、けがで苦しむアスリートや子どもたちの励みになればと願う。「いつか必ず報われる日が来ると、勇気づけられるようなプレーをしていけたら」。まだ29歳。さらなる飛躍を目指している。(岩佐友)

 
 
2022/07/25 宮市亮、地元・愛知でチャンス演出も「ゴールにつながらなかった。本当に勝ちたかった」伊東純也のプレー参考に : スポーツ報知

 4大会ぶりの優勝を目指すFIFAランク24位の日本代表は、同78位の中国代表と屈辱のスコアレスドローに終わった。初戦の香港戦からスタメンを総入れ替えしたが、序盤から自陣にブロックを形成する相手の5バックに大苦戦。11月開幕のカタールW杯メンバー争いへアピールが不可欠な一戦で、20本のシュートを放ちながらネットを揺らすことはできなかった。1勝1分けで2位に後退した森保ジャパンは、27日に大会3連覇中の韓国代表と対戦する。

 地元・愛知で力強い後押しを受け、FW宮市が代表初先発を飾った。同じ横浜MのDF小池と右サイドで好連係。森保監督からも求められたスピードを「どんどん出していこう」と前半19分にはドリブルで仕掛けてクロスを上げ、2分後にはエリア内で相手DFの間を通すパスから決定機を演出。出場69分間で持ち味を発揮した。ただ、引き分けに「ゴールにつながらなかった。本当に勝ちたかった」と表情は崩さなかった。

 香港戦は左FWで3563日ぶりの代表戦出場。10年の欧州生活で計3度の両膝前十字靱帯(じんたい)損傷を負ったが、帰国後は練習前に膝のけがを予防するメニューを組むなど工夫し、大きな離脱なく代表復帰にこぎつけた。大会期間は快足の日本代表FW伊東純也のプレー動画を「参考にした」と学んでいる。優勝がかかる韓国戦へ切り替え、「結果に結びつけるプレーを出すことが今後につながる。みんなで強い気持ちでやっていくことが必要」と森保ジャパンの最後のピースとなるべく高みを見据えた。(小口 瑞乃)

 
 
2022/07/25 宮市亮が参考にした「常に結果を出す」選手とは? 10年越しのサッカー日本代表初スタメン、地元・愛知で躍動【E-1サッカー選手権2022】 | フットボールチャンネル

— 宮市亮、10年越しのサッカー日本代表初スタメン

 EAFF E-1サッカー選手権決勝大会の第2戦が24日に行われ、サッカー日本代表は中国代表と0-0で引き分けた。

 この試合ではFW宮市亮が日本代表初スタメンを飾った。デビューから10年、地元である愛知県で初めてピッチ上で日本代表として君が代を聴き「本当にゆかりのある地で代表のユニフォームを着させてもらえるのは光栄」と喜びを語った。しかし、「本当に勝ちたかったというのが正直な感想です」と唇を嚙む。

 右ウィングに入った宮市は、武器である爆発的なスピードを生かして幾度となく右サイドを突破。対面した相手選手も一瞬で置いていかれるため、ファウルで止めるしかないような状況になっていた。

 何度激しいタックルを受けて倒れようと、宮市は立ち上がってドリブルを仕掛け続ける。どうしても見ている側は怪我の心配をしてしまうが、「タフさは向こう(欧州)に10年いて鍛えられていますし、毎試合強い気持ちで挑んでいます。1対1で対面の選手に絶対負けないことは意識してやっていました」と、諦めずに戦い抜いた。

 背番号17の韋駄天が日本代表に貢献するため、参考にしたのはFW伊東純也のプレーだったという。「伊東純也選手のプレー集をこの代表期間中に見て、ミーティングに出てくるシーンも結構、伊東選手のプレーが多かった。自分もスピードが長所なので、参考にさせてもらいました」と、同じように爆発的なスピードを武器とするウィンガーのプレーを見て、どうしたらチームに貢献できるのかイメージを膨らませていた。

 一方で伊東との「決定的な違い」を痛感する部分もあった。宮市は「彼はどんな試合でも結果を出している選手。今日の試合に限っては、自分は結果が出なかったので、本当に悔しいですけどまた切り替えて韓国戦でやっていきたいと思います」と悔やむ。

「スタメン(の喜び)より、やっぱり結果が出なかった、0-0で終えてしまったことの悔しさの方が残ります。爪痕という面でも、結果が個人的に欲しかったところですけど、まだ韓国戦がある。出るか出ないかわからないですけど、出たときには自分良さを出していって、(試合に)出なくても本当にチームのためにというのを意識して頑張っていきたいと思います」

 森保一監督からは右サイドをスピードで突破して決定的な場面に絡むことを求められていたが、中国戦ではクロスの質がともなわず味方に届かないなど、最後の最後でゴールを決めきれない場面が続いてしまった。

「こういう試合で何とか結果に結びつけられるプレーを出していくことが今後につながる」とは理解していながら、中国戦ではそれが叶わず。故に韓国戦では「間違いなく決定的な仕事、こういう難しい試合でも決定的な仕事ができる選手が絶対に求められる」と宮市は理解している。

「まず、この悔しさからしっかり切り替えること。準備する期間はもう2日しかない中で、しっかりと前を向いて、勝利すれば優勝は絶対に間違いないので、(大事になるのは)そこに向かって強い気持ちでみんながやっていくことだと思います」

 スコアレスドローに終わった中国代表戦の悔しさを晴らす舞台は、27日の韓国代表戦しかない。日韓戦で決定的な仕事を果たし、宮市は日本代表に東アジアNo.1のタイトルをもたらすことができるだろうか。

(取材・文:舩木渉)

 
 
2022/07/25 初招集から10年…宮市亮がA代表初スタメン(8枚) | ゲキサカ
 
 

韓国戦(2022/7/27):サブ 59分途中出場/78分途中交代

日程・結果 | EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会|大会・試合|JFA|日本サッカー協会

【日本代表】横浜勢6人先発はJ発足後の国際Aマッチ最多タイ記録 長谷部誠ら06年浦和以来 – 日本代表 : 日刊スポーツ
 
 
2022/07/27 宮市亮、現在の状態は? サッカー日本代表戦で右ひざ負傷、無念の交代後は表彰式も参加できず【E-1サッカー選手権2022】 | フットボールチャンネル

— 負傷交代の宮市亮、現在の状態は?

 EAFF E-1サッカー選手権2022決勝大会の最終戦が27日に行われ、サッカー日本代表は韓国代表を3-0で下し、4大会ぶりの優勝を果たした。

 ただ、歓喜に沸く中で心配事も。後半の76分、右サイドの深い位置までボールを追いかけていったMF宮市亮が相手DFと交錯してピッチの外へ押し出される。プレーが再開されても苦悶の表情を浮かべた同選手は右ひざを押さえたまま立ち上がれず。

 59分から途中出場していた宮市だが、プレー続行不可能と判断されて無念の交代に。代わってMF森島司が投入された。

 試合後の記者会見で日本代表の森保一監督は「メディカルスタッフの方からプレー続行不可能という連絡がありましたので、すぐ交代にしました。違う選手で交代カードを考えていたんですけど、宮市と森島を代えるということで判断を変えました」と交代時の状況と判断について説明した。

 宮市はメディカルスタッフに伴われて、自分の足で歩いてピッチを後にしてロッカールームへと下がっていった。試合終了後も外に出てこず、チームが優勝トロフィーを掲げた表彰式にも参加できなかった。

 森保監督はロッカールームに下がった後の宮市の状態について「まだ病院に行っておらず、ひざを固定して様子を見ているところです」と明かしている。詳細な診断はまだ下っていない。

 度重なる大怪我を乗り越えて約10年ぶりに日本代表復帰を果たし、24日の中国代表戦では初先発を飾るなど躍動感あるプレーを披露していた宮市。横浜F・マリノスに戻ってからも30日の鹿島アントラーズ戦をはじめ重要な試合が続くだけに、今回の右ひざの負傷が大事に至らないことを祈るばかりだ。

(取材・文:舩木渉)

 
 
2022/07/28 「宮市大丈夫」がツイッタートレンド入り! 途中出場・途中交代のサッカー日本代表・宮市亮へ「神様頼むよ」など心配の声が続々!! 約10年ぶりの代表招集も韓国代表戦で無念の「負傷交代」 | サッカー批評Web

■無念の負傷交代

 度重なる怪我を乗り越え、約10年ぶりの日本代表復帰を果たした横浜F・マリノス所属のFW宮市亮が、韓国戦で無念の負傷交代となってしまった。数々の苦難を乗り越えての代表復帰となった天才ウイングの出場は、日本のサッカーファンを感動させた。

 宮市は第1戦・香港代表戦で途中出場を果たすと、会場から多くの歓声があがった。続く中国代表戦ではスタメン出場。韓国戦はベンチスタートとなったが、1点リードの59分に宮市が水沼宏太との交代で途中出場。3戦連続での出場を果たした。横浜FMの先輩から声をかけられ、ピッチに送り出されると、投入直後から持ち味を発揮。得点の匂いさえ感じさせた。

 しかし76分、日本のサッカーファンが懸念する事態が起きてしまった。ペナルティエリア右で宮市と相手DFが交錯。右膝の裏あたりを蹴られ、右足をついた瞬間に宮市は右膝を抑えてそのまま倒れ込んでしまったのだ。度重なる膝の怪我をしていた宮市だけに、懸念されるのがその具合。ピッチの外に倒れ込んだ宮市は一度立ち上がるも、プレー続行は不可能と判断され、無念の途中出場・途中交代となってしまった。

■心配の声続々

 中京大中京高校からイングランドの名門アーセナルに移籍した宮市だったが、レンタルで他クラブを転々とした。そして度重なる怪我により、輝かしいはずだった未来が少しずつ狭まってゆく。それでも賢明なリハビリに耐え、復活を果たし何度も立ち上がった。それだけに横浜FMに復帰し、今季活躍していたことは日本のサッカーファンにどれだけの勇気を与えていたことか。

 宮市が負傷交代した後に「宮市大丈夫」という言葉がツイッターのトレンドにあがった。ツイッター上ではサッカーファンから「神様頼むよ」や「折角、復帰できたのに無念です」、「頑張れミヤイチ」など、祈る声が続々とあがった。

 現時点では宮市が所属する横浜FMと日本代表からの発表はない。7月30日には2位鹿島アントラーズとの直接対決が待っている。横浜FMにとっても宮市の離脱は大きな痛手となる。宮市が軽傷であることを祈るばかりだ。

 
 
2022/07/28 宮市亮の負傷は「アクシデント」 批判対象の韓国主将のプレーに日本代表OB言及「汚くもなんともない」 | フットボールゾーン

— 【専門家の目|栗原勇蔵】宮市が右膝を痛めて負傷した際のキム・ジンスは正当プレー

 森保一監督率いる日本代表は、7月27日に行われたE-1選手権第3戦で韓国に3-0で勝利した。通算2回目の大会制覇を果たした一方で、途中出場したFW宮市亮(横浜F・マリノス)が相手選手との競り合いで右膝を痛めて負傷交代。韓国への批判の声も強まるなか、元日本代表DF栗原勇蔵氏は「汚いプレーでもなんでもない」と見解を述べている。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

   ◇   ◇   ◇

 宮市はMF相馬勇紀(名古屋グランパス)のヘディング弾で1点リードして迎えた後半14分、横浜FMの同僚であるMF水沼宏太に代わって右サイドハーフに入った。その1分後、宮市がタッチライン際で縦に突破を仕掛けると、韓国のキャプテンを務めるDFキム・ジンスが身を投げ出してストップ。宮市はピッチに倒れ込んだが、この場面では大事に至らなかった。

 後半19分にセットプレーからDF佐々木翔(サンフレッチェ広島)のヘディング弾、同27分に華麗な連係からFW町野修斗(湘南ベルマーレ)が3点目を奪取した日本だったが、同31分にアクシデントが宮市を襲う。

 DF小池龍太(横浜FM)のスルーパスを追いかけ、敵陣のペナルティーエリア内まで駆け上がった宮市。ボールはガンバ大阪でプレーするDFクォン・ギョンウォンに先に触られたが、相手が蹴ったボールが宮市に渡って一転してチャンスになった。ゴールライン際でキム・ジンスと競り合いになった際、宮市は右膝を捻るような形で転倒。右膝を抱えてしばらく立ち上がれず、しばらくチームスタッフと会話した後、同33分にMF森島司(広島)と途中交代になった。

 交代時には自身で歩いていた宮市に関して、森保監督は試合後、「メディカルからプレー続行不可能という連絡があり、すぐに交代した。まだ病院に行っておらず、膝を固定して様子を見ている」と状況を説明していた。

 韓国の激しいプレーにはネット上で否定的な見解も散見されるが、元日本代表DF栗原氏は、負傷に至ったシーンに関しては批判に値するものではないと見解を述べている。

「キム・ジンスが(宮市とボールの間に)身体を入れて、クォン・ギョンウォンに処理を任せようとしたところで、味方がボールを失って宮市にかわされそうになったので、キム・ジンスがまた対応する形になった。宮市が負傷する前のプレーは汚くもなんともない。キム・ジンスは日本でのプレー経験(2012~14年にアルビレックス新潟に所属)があって、人間性もいい選手。傷んでいた宮市を気にかけていたし、日本に対してひどいプレーをする選手でもない。あれは完全にアクシデント。ただ、宮市が膝を痛めてプレー続行ができない状態というのは重症の可能性があります。靭帯とかが傷がつくから走れない、動けないわけで、心配です」

 栗原氏は、宮市が大事には至らず、再開するJリーグでも好プレーを見せることに期待していた。

 
 
2022/07/28 「警告や退場には値しない」 日韓戦での”疑問”…元主審・家本政明氏が宮市亮へのプレーに見解 | フットボールゾーン

— 【専門家の目|家本政明】負傷交代した宮市だが、韓国代表DFのプレーは「不用意レベル」

 日本代表は、7月27日に行われたE-1選手権第3戦で韓国に3-0で勝利した。森保ジャパンにとっては初タイトルとなる一方で、途中出場したFW宮市亮(横浜F・マリノス)が相手DFとの競り合いで右膝を痛めて負傷交代。キャリアで故障と戦い続けてきたスピードスターの無事を祈る声が高まる一方で、伝統的にフィジカルを前面に押し出す韓国代表に対する批判も出ている。主審はノーファウルとしたが、この判定は妥当だったのか?  2021年シーズン限りでサッカー国内トップリーグの担当審判員を勇退した家本政明氏に聞いた。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

   ◇   ◇   ◇

 見たくないシーンだった。宮市はMF相馬勇紀(名古屋グランパス)のヘディング弾で1点リードして迎えた後半14分、横浜FMの同僚であるMF水沼宏太に代わって右サイドハーフに入った。その1分後、宮市がタッチライン際で縦に突破を仕掛けると、韓国のキャプテンを務めるDFキム・ジンスが身を投げ出してストップ。宮市はピッチに倒れ込んだが、この場面では大事に至らなかった。

 後半19分にセットプレーからDF佐々木翔(サンフレッチェ広島)のヘディング弾、同27分に華麗な連係からFW町野修斗(湘南ベルマーレ)が3点目を奪取した日本だったが、同31分にアクシデントが宮市を襲う。

 DF小池龍太(横浜FM)のスルーパスを追いかけ、敵陣のペナルティーエリア内まで駆け上がった宮市。ボールはガンバ大阪でプレーするDFクォン・ギョンウォンに先に触られたが、相手が蹴ったボールが宮市に渡って一転してチャンスになった。ゴールライン際でキム・ジンスと競り合いになった際、宮市は右膝を捻るような形で転倒。右膝を抱えてしばらく立ち上がれず、しばらくチームスタッフと会話した後、同33分にMF森島司(広島)と途中交代になった。両膝の前十字靭帯損傷という大怪我の数々を乗り越えてきた宮市は右膝を抱えながら苦悶の表情で座り込む一方、キムも心配そうに気遣う様子を見せていた。

 長年のライバルの激突となる日韓戦。負けられない一戦でフィジカルの強度が高くなることから、韓国のラフプレーという声もネット上で上がる中、国内外のトップレベルの試合を裁いてきた家本氏がこのシーンを再検証した。

「これは警告や退場に値するプレーではありません。宮市選手が足をついた際に韓国代表の膝が横から偶発的に入る形になってしまいました。とはいえ、警告となるような無謀さも、退場処分となるような過剰さもありません。いってもフリーキック(FK)レベルのものだと思います」

 主審のノーファウルというジャッジは理解できるとした家本氏は「宮市選手の無事を祈るばかりですが、もしも怪我だとすればアクシデントによるもの。映像を見る限り故意というよりはアクシデントに近い印象です。ですので最大フリーキックだと僕は考えます」と淀み無く分析した。

 現在スポーツチャンネル「DAZN」の判定検証番組「Jリーグ ジャッジリプレイ」でも活躍する家本氏だが、8月7日のJ1リーグ第24節の川崎フロンターレ対横浜F・マリノス戦で「家本政明LABO」というオンライン同時視聴イベントを開催することも決定。国内外のトップレベルの試合を700回以上担当してきた元プロフェッショナルレフェリーならではの視点による解説と質疑応答も楽しめるというこれまでになかった新たなスタイルのサービスにも注目が集まる。

 
 


 
 


 
 

 
  

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