EAFF E-1 サッカー選手権2022 決勝大会に日本代表に選出された藤田譲瑠チマ選手のWeb記事をまとめました。
2022/07/13 横浜F・マリノスから7選手が日本代表メンバーに選出 | ニュース | 横浜F・マリノス 公式サイト
香港戦(2022/7/19):スタメン フル出場
日程・結果 | EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会|大会・試合|JFA|日本サッカー協会
2022/07/20 MF藤田譲瑠チマが代表デビュー戦に厳しい自己評価 「もっとやらないといけないことがあると感じた」 – サンスポ
サッカー日本代表のMF藤田譲瑠チマ(じょえる、20)=横浜M=が20日、オンライン取材に応じ、A代表デビュー戦となった19日の香港戦(〇6-0)を振り返り「個人的にもっとやらないといけないことがあると感じた試合でした」と厳しく自己評価した。
6月のU-23(23歳以下)アジア杯での活躍が認められ、U-21日本代表からA代表に抜擢。その初戦で、森保監督はいきなり2ボランチの一角で起用すると、物おじすることなく運動量豊富に動き回り、攻撃では効果的にパスを引き出し、守備では鋭い寄せで相手の攻撃を封じるなど、堂々たる代表デビューだった。
それでも「セカンドボールを拾った後や、奪った後の最初のプレーで相手に奪われるシーンやラインを割るシーンが多かった。そこは直していかないと自分たちの攻撃の時間も減る。攻撃ではもっと簡単に前につけられるシーンや、自分のところでテンポを出して、相手を困らせるシーンはもっと出せたかなと思う」と反省を口にした。
「W杯(のメンバー)に入るという目標を達成するのも大事だけど、目の前の試合に集中するのが一番」と藤田。課題を改善しつつ、残り2試合でさらなるアピールをする。
2022/07/20 【日本代表】藤田譲瑠チマ「納得いくプレーができなかった」A代表デビュー戦の収穫と課題を直視 – 日本代表 : 日刊スポーツ
東アジアE-1選手権に臨んでいる日本代表MF藤田譲瑠チマ(20=横浜F・マリノス)が20日、オンライン取材に応じ、A代表デビューとなった香港戦での収穫と課題を口にした。パリオリンピック(五輪)世代で、チームの中では若手。「年齢が上の人にも気負うことなくやるのは自分のいいところ。代表でのプレーの緊張感も変わらなかった」と振り返った。「ただ、90分通して自分の中では納得のいくプレーができなかった。球際や、奪った後のプレー、攻撃でももっと前につけられた」と課題も掲げた。
試合後、森保一監督からは「デビューおめでとう。まだまだ、これからだから頑張るように」と声をかけられた。香港戦では、同じパリ五輪世代のGK鈴木彩艶(19=浦和レッズ)も先発した。藤田は「U-23に比べてA代表はスピードが練習から速い。こういったスピード感でやるのはきついけど楽しいという話は(パリ五輪世代の間で)話しました」と充実感を口にした。
2022/07/20 U-23アジアカップでも別格だった中盤戦士がE-1選手権でも大活躍 藤田譲瑠チマのカタール行きは現実的?|theWORLD(ザ・ワールド)|世界中のサッカーを楽しもう!
— 検討する価値があることは間違いない
19日に日本代表は香港代表と対戦。東アジアの頂点を決めるE-1選手権の初戦は6-0とまずはサムライブルーが快勝を収めた。
この大会は海外組が不在の中で日本代表が構成されており、国内組から26人が選ばれている。そのためフレッシュな人選となっており、先日行われたU-23アジアカップを戦ったU-21日本代表の選手もいる。
岩田智輝とダブルボランチを組んだ藤田譲瑠チマがそうだ。横浜F・マリノスに所属する中盤戦士で、フィールドプレイヤーの先発では20歳の藤田が最年少だった。
そんな藤田の強みは最年少とは思えない冷静さだ。常に周囲の状況を把握しミスせず攻撃を前進させることができる。推進力のあるドリブル、ワンタッチパスでの打開と持つ武器は多く、得点はなかったが、香港戦で最も存在感を示していたのはこの藤田といっても過言ではなかった。後方からのビルドアップだけでなく強度の高い守備を提供することも可能で、攻守両面での活躍が期待できる。
ワールドカップ・カタール大会のメンバーに食い込むとすればこの藤田が有力候補だといえる。海外組含めた中盤は遠藤航、田中碧、守田英正、原口元気、柴崎岳らがアジア最終予選から継続して招集されているが、確固たる地位を築けているのは遠藤、田中、守田の3人だ。原口はまだしも柴崎はアジア最終予選でミスが失点に直結するなど印象は良くない。藤田はまだ若いが、彼にW杯の経験を積ませれば今後の成長につながるのは間違いない。
E-1選手権の初戦となる香港戦では印象的な活躍を披露した藤田。中国戦、韓国戦とまだ2試合ゲームが残っており、そこでも素晴らしパフォーマンスを披露できれば森保一監督へのアピールは成功だといえる。
2022/07/21 藤田譲瑠チマに膨らむ期待。「パリ五輪世代」のW杯メンバー入りはあるのか|サッカー代表|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva
サッカーにおける五輪代表は従来、五輪で結果を残すことはもちろん、A代表の底上げを担う”B代表”としての役割も期待されてきた。
アテネ経由ドイツ行き――。そう言って五輪世代の選手を鼓舞したのは、2004年アテネ五輪当時の山本昌邦U-23日本代表監督だが、五輪を経験した選手が2年後のワールドカップに出場する。それが、日本代表の強化において、理想的な流れと考えられてきた。
つまり、ワールドカップ開幕まで残り半年をきった現在、「五輪世代にA代表の底上げを期待する」と言った場合、その「五輪世代」が指すところは「東京五輪世代」である。
少なくとも従来の感覚で言えば、それが自然な流れだったはずだ。
しかし、「東京五輪世代」どころか、もしかすると、2年後の五輪本番を目指す「パリ五輪世代」が、その役目を果たしてしまうかもしれない。
にわかにそんな期待が高まるのは、横浜F・マリノスの20歳、MF藤田譲瑠チマの台頭が著しいからだ。
7月19日に開幕したE-1選手権で登録メンバー入りした藤田は、これがA代表初招集。J1で日常的に見せるパフォーマンスに加え、6月にウズベキスタンで開催されたU-23アジアカップでの活躍が評価された結果である。彼のプレーを見ていれば、そこに特段の驚きはない。
とはいえ、今回の日本代表メンバー26人のなかで、2002年生まれの藤田は、初招集であるばかりか、フィールドプレイヤー最年少である。多少なりとも気後れしたり、プレーが小さくなったりしても不思議はないはずだが、A代表デビュー戦となった大会初戦の香港戦では、実に堂々たるパフォーマンスを見せていた。
「納得いくようなプレーができず、結果は6-0だったが、個人的にはもっとやらないといけないことがたくさんあるなと感じられた」
本人の自己評価はかくも辛口だったが、攻守両面の数多くの局面でボールに絡む姿は、初代表の20歳であることを感じさせないものだった。
当然、相手が相手だったことは、かなり割り引いて考える必要はあるだろう。
それについては、藤田自身が「U-23アジアカップで対戦した韓国やウズベキスタンのほうが、少しレベルが高いと思った」と話しているとおりだ。
だがその一方で、今大会(特に初戦)の日本代表には、実質ぶっつけ本番の急造チームだという情状酌量の余地もある。
先のU-23アジアカップに出場したU-21日本代表には、それ以前の活動も含め、一緒にプレーしてきた選手が多く、「だいたい特徴がわかっていて、どこに(パスを)出すんだろうなとわかるので、先に動いて余裕を持ってプレーできた」と藤田。ところが、今回は「どこに出すのかわからないシーンが多く、後手を踏んで、(パスが出てから)リアクションで急いで動くことが多かったので、少し余裕がなかった」。
相手が弱かったことだけを割り引くのは、フェアな評価とは言えないだろう。
「年齢が上の人とでも気負うことなくやれるのは自分のいいところ。今までやってきたことを今までどおりにやれればいいかなと思って入ったので、落ち着いて(試合に)入れたのかなと思う」
そう語る藤田の姿は、少なくとも今後を期待させるものだったことは間違いないはずだ。
もちろん、現実的に考えて、11月開幕のワールドカップでメンバー入りすることは、かなりの狭き門である。その可能性を数字で表せば、どう贔屓目に見ても10%以下だろう。
しかし、18歳にしてJ2の東京ヴェルディでトップデビューを果たした藤田は、昨季、J1の徳島ヴォルティスへ”個人昇格”するや、今季はさらなるステップアップを遂げ、J1での2シーズン目にして早くも、優勝争いを繰り広げるクラブの主力ボランチとしてプレーしているのである。
その過程においては、すべてが順調に進んだわけではないだろう。少なからず壁にぶつかることもあったはずだ。
というより、本人に言わせれば、きっと今も壁にぶつかっている最中なのだろう。それは、辛口の自己評価からもうかがえる。
しかしながら、成長スピードは一向に緩む気配を見せない。藤田は身を置く舞台のレベルを段階的に上げながら、それでもみるみる成長していく。
その成長速度には、目を見張るものがある。
昨夏を振り返れば、東京五輪直前のU-23代表キャンプにトレーニングパートナーとして参加していた気鋭のボランチは、1年後、国内組だけの編成とはいえ、A代表の一員に名を連ねるまでになった。
今季J1を戦い終える頃には、藤田がどうなっているのか。それを常識的な物差しで予想することは難しい。
「ワールドカップ(の代表メンバー)に入るという大きな目標の達成も大事だが、目の前の試合に集中することが大事」
ざわつく周囲も意に介さない藤田に期待されるのは、当たり前に考えれば、4年後、北米3カ国で共催されるワールドカップで日本代表メンバーに加わることだ。
だがしかし、もしかすると、カタールにも間に合ってしまうのではないか。
そんな期待すらしてしまう、20歳のA代表デビューだった。
2022/07/21 「余裕がなくなってしまった」香港戦の出来に不満足な藤田譲瑠チマ。A代表のピッチでも輝くために必要な意識改革 | サッカーダイジェストWeb
— なぜいつも通りのプレーができなかったのか
待ちに待ったA代表デビュー戦はほろ苦いモノとなった。
7月19日に行なわれた E-1選手権の香港戦。6-0で快勝した一戦で、自身初の代表戦を戦った藤田譲瑠チマは厳しい表情を見せていた。
結果だけを見れば、悪くなかったのかもしれない。4−2−3−1のダブルボランチで先発出場を果たすと、豊富な運動量を生かして積極的にボールに関与していく。味方の立ち位置や相手の状況に応じてポジショニングも修正。ビルドアップを助けるべく最終ラインに陣取ったかと思えば、高い位置に入ってゴールに近い場所でプレーする時間もあった。守備でも球際の強さを見せ、積極的にセカンドボールを拾いにいく。
アグレッシブに攻守に関わっていくスタイルは、U-21日本代表の時と変わらなかった。だが、この日の藤田は“らしくない”プレーが多く、奪い切れないシーンやイージーなパスミスが散見。記者席から見ていても、いつもより技術的なミスが明らかに多かった。試合の翌日にオンライン取材に応じた藤田も、自身の出来に納得できない様子だった。
「球際のところであったり、セカンドボールを拾ったあとやボールを奪ったあとのパス、ファーストプレーのところで相手に奪われるシーンがあったし、(パスが)ラインを割ってしまうこともあった。そういうところは直していかないと、自分たちの攻撃の時間が減ってしまう。攻撃のところではもっと簡単に前に付けられるシーンがあったし、もっと自分のところでテンポを出して、正確なパスで相手を困らせるシーンはもっと増やせたと思う」
6月のU-23アジアカップでは「自分の中でもまだプレーに余裕があるなと感じていた」と話していたが、カテゴリーが変わった途端に、なぜいつも通りのプレーができなかったのだろうか。
理由のひとつが、周りの選手と呼吸が合わなかった点だ。藤田は言う。
「正直に言うと、今回の対戦相手よりはU-23アジアカップで戦った韓国やウズベキスタンのほうがレベルは高いと思ったけど、(今回のメンバーは)初めて一緒にサッカーをする選手が多く、(ゲームを)コントロールするのが難しかった。自分や味方の立ち位置も含め、U-21代表であれば大体の特徴が分かっていたので、どこに出すかを予測しながら先に自分が動き出し、余裕を持ってプレーすることができていたと思う。今回のように初めて一緒にサッカーをするメンバーが多いと、どこに出すか分からないシーンが増えてしまい、自分も後手を踏んでしまった。リアクションを見て、急いで動き出してしまうので、余裕がなくなってしまったと思う」
もちろん、普段から一緒にやっているマリノス組が、スタメンに自身を含め5人いたとはいえ、ほとんどの選手が初対面。全員揃ってのトレーニングも前日練習のみで、特徴を把握しきれていなかった点が自身のプレーに影響を与えたのは否めない。
だが、それは言い訳にはできない。いかなる状況下でもコミュニケーションを取りながら、最善の策をとっていかないといけないからだ。それは藤田自身も理解しているし、エクスキューズにするつもりもない。
「サッカー感が合わない場面や、距離感が合わないところもあったけど、球際やセカンドボールを拾ったあとのパスは自分の意識一つで変えられる。そこは自分自身の課題だと感じている」
A代表経由パリ五輪――。U-21代表を率いる大岩剛監督は常日頃から、A代表に定着したうえで五輪を戦ってほしいと話してきた。その言葉通りに藤田は同世代の仲間たちよりも一足早く上のステージに足を踏み入れたからこそ、プレーで示さなければならない。今大会はあと2試合残っている。自分の価値を証明するためにも、このままでは終われない。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)
2022/07/21 藤田譲瑠チマ、ヨガの「静」から試合を「動」、パリ世代20歳ボランチ : スポーツ報知
E―1選手権に臨むサッカー日本代表は初戦の香港戦(6〇0)から一夜明けた20日、千葉県内でリカバリー中心の調整を行った。香港戦ではMF藤田譲瑠チマ(20)=横浜FM=が堂々のA代表デビュー。24年パリ五輪を目指すU―21日本代表でもキャプテンを務める次世代ボランチの「試合を動かす力」を見た。
藤田のプレーに、何度も目を奪われた。20歳のボランチが白星発進を”影”で支えた。前半26分、相手のパスミスをダイレクトでつなぎ、MF水沼の決定機を演出。丁寧なショートパスでチーム4点目をアシストすると、後半6分には相手のパスコースを読んで鋭い寄せで奪い切り、ビッグチャンスを生んだ。「チームを動かすプレーが得意。落ち着いて入れた」と物おじせずにピッチでタクトを振り、攻守にリズムをもたらした。
豊富な運動量、強度の高い守備に加え、「素早い予測」、「テンポの良い球離れ」、「コーチング」で試合を動かす。東京Vで磨いた足元の技術で狭いエリアをかいくぐり、「静」を重んじるヨガで培った姿勢の良さは瞬時に前を向くプレーに生きている。6月の柏戦(4〇0)で、鋭く繰り出されたクサビのパスから得点の起点となった場面は印象深い。
今季加入した横浜FMでは、より「アグレッシブに前へ動かす」意識が高まり、味方に前を向かせるだけでなく、自らも機を見て前線へと進入する回数が増えた。「こぼれ球は常に狙っていきたい」と抑えのきいたシュートも見せる。
「ボランチは攻守をつなぐ役割。広い視野を持って試合運びをしないと」と、緩急を織り交ぜて90分のゲームをマネジメント。よく響く声でビシバシ指示を出して味方をコントロールするなど、「年齢が上の人にも気負うことはない」と舞台が変わっても、遺憾なく力を発揮した。
可能性を示したデビュー戦にも、「納得のいくプレーはできなくて」と細かに反省を並べた。ただ、客観性を併せて分析する”眼”も大きな武器。「経験を積みにいくのではなく、結果を残し、少しでも課題を見つけて成長できる大会にしたい」と今大会を位置づける。海外挑戦、A代表経由パリ五輪を近いターゲットに掲げる次世代のゲームメーカー。まずはE―1選手権で4大会ぶり優勝へと導く存在になる。(小口 瑞乃)
2022/07/20 A代表デビューの20歳MF藤田譲瑠チマ、香港戦後に森保監督からかけられた言葉は? | フットボールゾーン
— 香港戦で2ボランチの一角としてフル出場
森保一監督率いる日本代表は、7月20日に行われたE-1選手権初戦の香港戦で6-0と白星スタートを切った。この試合でA代表デビューを飾ったMF藤田譲瑠チマ(横浜F・マリノス)が一夜明けてオンライン会見に応じ、指揮官からかけられた言葉を明かしている。
森保監督は香港戦で、DF畠中槙之輔、MF岩田智輝、MF藤田譲瑠チマ、MF水沼宏太、FW西村拓真と横浜FM勢を5人スタメンで起用。藤田は同僚の岩田と2ボランチを組む形でA代表デビューを飾った。
長短織り交ぜたパス捌きや出足の鋭い守備、味方からパスを引き出す動きなど、攻守において落ち着きのあるハイパフォーマンスで存在感を発揮した。
いきなりフル出場を果たしたが、藤田本人は「90分を通してなかなか納得できるプレーができなかった。もっとやらないといけないことが多いと感じた」と自己評価は厳しい。
「球際のところやセカンドボールを拾ったあと、奪ったあとのファーストプレーで奪われるものやラインを割るものが多かった。それは直さないと攻撃の時間が減るし、攻撃ではもっと簡単に前につけられる場面とか、テンポを出して相手を困らせる場面を多くできると思う」
香港戦に向けた練習では、森保監督からビルドアップの際に「前の選手が関わることもあるのでどう動くかイメージしてほしい」と言われていたという藤田。試合後には、「まずはデビューおめでとうと。まだまだこれからだから頑張れ」と言葉をかけられたことを明かした。
今年11月に開幕するカタール・ワールドカップ(W杯)のメンバー入りを目指すうえでは、このE-1選手権が最後のアピールの場となるが、藤田は「その大きな目標も大事だけど、目の前の試合に集中するのが一番だと思う」と冷静に自らの現在地を受け止める。
「昨日は(GK鈴木)彩艶と一緒に試合に出て、『U-23と比べてA代表は練習からスピード感がある。味わったことがないとまでは言わないけど、こういうスピードでやれるのは貴重だし、きついし、でも楽しいよね』という話をした。自分の持ち味である攻撃のテンポを出すプレー、守備なら1対1やセカンドボールのところを出していければと思う」
20歳の若きボランチが、新たなスタートを切ったA代表の舞台でさらなる活躍を誓う。
2022/07/20 20歳で日本代表デビューも淡々と反省。藤田譲瑠チマ「緊張感はクラブとそんなに変わらなかった」 | Goal.com 日本
【サッカー日本代表 最新情報】藤田譲瑠チマは7月19日のEAFF E-1サッカー選手権2022決勝大会の第1節、香港代表戦で日本代表デビューを果たした。
横浜F・マリノスに所属する日本代表MF藤田譲瑠チマが20日、代表デビュー戦で感じた課題をメディア対応で語っている。
EAFF E-1サッカー選手権2022決勝大会の初戦で香港代表と対戦し、6-0で大勝した日本。町野修斗、相馬勇紀、西村拓真が2得点ずつを奪うなど、カタール・ワールドカップ(W杯)のメンバー選考に向けて各選手が猛アピールした。
この試合では途中出場も含めて7名が代表デビューを果たしてる。ボランチとしてフル出場を果たした20歳の藤田もその一人となった。
しかし、試合を振り返る藤田は「90分間通して納得いくプレーができなくて、結果は6-0でしたけど個人的にもっとやらないといけない」と悔しさを表現。具体的には、試合を支配するという面において課題を感じたようだ。
「球際だったりセカンドボールを拾った後、奪った後のパス、ファーストプレーでまた奪われてしまったりラインを割ってしまったりすることがあったと思います。攻撃ではもっと簡単に前につけられたるところもありました。もっと早いテンポで出して、相手を困らせられたと思います」
淡々と課題を挙げる藤田は、改善に向けたポイントも整理。チーム全体については「準備期間も全員が揃ったのは一昨日(18日)の前日練習が初めてで、その中でサッカー観や距離感が合わないことはあった」としつつ、「球際やセカンドボールは自分の意識一つなので個人の課題」と焦点を合わせた。
ボランチの選手としては「ほとんどが初めて一緒にやるような選手でなかなかコントロールするのが難しかった」ともこぼした藤田。一方で「(横浜F・)マリノスと日本代表で緊張感もそんなに変わらなかった」とも明かしており、若手らしからぬメンタルのプレーメーカーは、チームと過ごす時間が伸びる中で真価を発揮する期待を抱かせている。
日本は今後、24日に中国代表、27日に韓国代表と対戦。香港戦においても前後半で立ち位置を微調整していた藤田は、持ち前の修正力でさらに評価を高めることができるのだろうか。
2022/07/20 【日本代表】デビュー戦で藤田譲瑠チマが送った「ちょうどいい」パス。でも「正確なパスで相手を困らせるシーンをもっと」 – サッカーマガジンWEB
— 「チームが勝つためのプレーが得意」
26分、相手の縦パスのミスをワンタッチで右のオープンに送り込み、水沼宏太を走らせてカットインからシュートへと導いた。
33分、自らが右の裏に走り出してボールを受けてポイントを作り、山根視来を中央に入れて、そこへ横パスを送ると、山根がワンタッチ、町野修斗もフリックして水沼がシュートを打った。
40分、ゆっくり回すリズムの中で何度も顔を出してボールを出し入れし、右で受けてから西村に前を向かせる優しいパスを送って、ゴール左へ送り込むチーム4点目をアシストした。
55分、チームの5点目もきっかけのパス。右の山根に渡して前向きに持たせると、そのままゴール前に走っていく間に、水沼、山根と右を崩して最後は相馬勇紀がバックヒールで決めた。
63分、左から回り込んだ岩田智輝の動きを見逃さず、西村拓真の横パスをワンタッチで裏のスペースにスルーパスを送り込んだ。
藤田譲瑠チマはこの5つの例にとどまらず、印象的なプレーを何度も何度も繰り出した。日本代表初出場とは思えないほどの落ち着き。
「90分間を通して、なかなか自分の中では納得のいくようなプレーができなくて」
ところが藤田自身の感覚は、真逆だった。実力差が歴然とする相手だから、いわばできて当たり前のプレーよりも、できなかったことのほうに意識が向いた。
「球際のところや、セカンドボールを拾ったあと、奪ったあとのファーストプレーでまた相手に奪われたり、ラインを割ってしまうシーンが多かったので、もっと直していかないと攻撃の時間が短くなってしまいます。もっと簡単に前に付けられるシーンもあったし、テンポを作って正確なパスで相手を困らせるシーンをもっと増やせたと思います」
テンポを作る、がキーワードだろう。U-21代表のキャプテンとして臨んだU-23アジアカップでも、所属する横浜F・マリノスでも、藤田がボールを触ることで(あるいは、あえて触らないことで)攻撃の緩急が決定していく。だが、全員が揃ったのが試合前日だけという今回の代表チームにあっては、連係不足が否めないからこそ、細かなミスはなおさら自分に許せなかった。
「ドリブルで取られて守備をすることになるなら、パスを出していい場所でもう一度もらえれば余裕ができますし、チームの攻撃の時間もできます。自分の良さはドリブルではないですし、チームが勝つためのプレーが得意なので、そこは落ち着いて出せたと思います」
最初に挙げた5つの好シーンに共通するのは、味方の背中を押すようなパスを送っているということだ。そのどれもが、受けた選手が前を向いてそのまま攻撃に向かうことのできるジェントルなタッチだ。強すぎず、弱すぎず、「ちょうどいい」パスばかり。
「持ち味である、攻撃のところでテンポを出すプレーや、守備なら1対1の強さやセカンドボールを拾うところを全面に出していければ」
森保一監督からは「代表デビューおめでとう。まだまだこれからだから、頑張るように」と言われたという。そんな「これから」は、E-1選手権の残り2試合から始まる。中国戦、韓国戦、そして大会が終わってもさらにその先でのプレーに、ますます注目したくなる存在である。
2022/07/20 藤田譲瑠チマに感じる可能性。サッカー日本代表のチームカラーに合うアタッカーとは?【西部の目/E-1サッカー選手権2022】 | フットボールチャンネル
サッカー日本代表は19日、EAFF E-1サッカー選手権で香港代表と対戦し、6-0で勝利した。Jリーグで活躍している選手たちは、それぞれが持つ強みを発揮していた。11月に開幕するカタールワールドカップのメンバーに入る者は現れるのだろうか。(文:西部謙司)
— 香港代表戦で目立った3選手とは
インターナショナルマッチデーでないため招集に拘束力がないEAFF E-1サッカー選手権には、Jリーグから選抜された日本代表で臨んでいる。
ワールドカップのメンバーに滑り込むためのテストという位置づけになる大会だが、本大会までの準備日数もほとんどない中でE-1から最終メンバーへ入るのはかなり狭き門ではないかと思われる。
香港戦で目立ったのは西村拓真、水沼宏太、相馬勇紀の3人。
トップ下で起用された西村はシンプルで確実なパス捌きと、ペナルティーエリア内で勝負できる得点力が魅力だ。ペナルティーエリア内でパスを受けてターンした後、DFを上手く外して冷静に決めた1点目(日本代表の3点目)、続いて無回転気味の芯を食った左足のミドルシュートで2点目。得点力をみせつけた。献身的なハードワークも現代表のカラーと合っている。もうひと働きあれば、鎌田大地、南野拓実と競合する存在に浮上するかもしれない。
親子二代での代表入りとなった水沼は右サイドの職人だ。香港戦でも右サイドから繰り出すクロスボールで次々にチャンスを作っていた。代表の右サイドには鉄板の伊東純也がいるが、水沼にはクロスの精度という明確な武器がある。この試合では山根視来とのコンビネーションも良く、ハードワークもできる。時間限定での起用でも結果を叩き出せるラストパスの精度をどう評価するか。
— 藤田譲瑠チマは国際試合向き
相馬に関してはすでに五輪代表での経験もあり、使い方はわかっている選手だと思う。もし3バックを採用するなら、左ウイングバックに該当する選手が現代表には少ないのでチャンスはありそうだ。
ドリブル突破での勝負というわかりやすさは三笘薫と似ている。五輪代表の強化試合でU-24アルゼンチン代表と対戦したときには、三笘がやや苦戦していた対面のSBを軽々と抜き去っていた。三笘とはドリブルの特徴が違うので、相性しだいで使い分けができる。
FKで先制点をゲット、後半に山根のクロスをバックヒールで2点目。積極的にシュートを狙う姿勢をみせ、チャンスに食らいつく気概と勝負強さを示した。
U-21日本代表のキャプテンとして存在感を見せた藤田譲瑠チマは攻守のダイナモとして持ち味を発揮していた。敏捷でパワーもあり判断が速い。テンポの早いプレーぶりはプレッシャーが厳しい中でもプレーできる点で国際試合向きであり、物おじしないキャラクターもあって可能性を感じさせる。経験を積むことで、テンポの早さゆえのミスも減っていくだろう。
4点目の西村のシュートにつなげたパスは、シンプルなショートパスだが丁寧にコントロールされていた。ワールドカップのメンバーに入るかどうかといえば可能性は低いかもしれないが、今後飛躍していく選手だろう。
— 意外だった起用とは?
藤田とともにU-21日本代表から抜擢されたGK鈴木彩艶は攻め込まれる場面が少なく、ある意味見せ場のない試合だった。才能の大きさはすでに知られていて、その期待からの今回の代表入りだったと思われる。
ただ、カタール大会を第一に考えるなら、横浜FMの高丘陽平を選ぶべきだったのではないか。6月の強化試合4戦では、自陣ビルドアップのミスからの失点が相次いでいた。ビルドアップの上手いGKを試す機会でもあり、今季のJ1で1試合も出ていない鈴木をこのタイミングで優先させたのは意外だった。
交代出場の宮市亮を含めて横浜FMの6人がプレーした。次の中国戦はおそらくサンフレッチェ広島を中心とした編成になるのではないか。同じクラブからのセット起用は寄せ集めの代表チームにありがちな連係の不具合を最小限にする効果が期待できそうだ。香港戦、中国戦を踏まえての最後の韓国戦がワールドカップへの最終テストになるのだろう。
中国戦(2022/7/24):サブ 出場なし
日程・結果 | EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会|大会・試合|JFA|日本サッカー協会
韓国戦(2022/7/27):スタメン 87分途中交代
日程・結果 | EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会|大会・試合|JFA|日本サッカー協会
【日本代表】横浜勢6人先発はJ発足後の国際Aマッチ最多タイ記録 長谷部誠ら06年浦和以来 – 日本代表 : 日刊スポーツ
2022/07/27 先制点演出の藤田譲瑠チマ、元日本代表監督&元同僚が称賛 「よく出した」「自信を持ってプレーしている」 | フットボールゾーン – (2)
— 後半4分、藤田のクロスから相馬が合わせて先制
日本代表は7月27日、E-1選手権第3戦で韓国代表と対戦し、後半4分にMF相馬勇紀のゴールで先制した。テレビ中継の解説を務めている元日本代表監督の岡田武史氏と元日本代表FW大久保嘉人は、先制点をアシストしたMF藤田譲瑠チマの浮き球のパスを絶賛した。
前半からチャンスを作りながら、相手GKの好守もあって得点を挙げられなかった日本。後半の立ち上がりも、FW町野修斗が落としたボールからFW西村拓真がボレーシュートを放ったが、GKチョ・ヒョヌに阻まれた。
それでも日本は後半4分、ペナルティーエリア外でボールを持った藤田が柔らかいボールをファーポスト際に入れる。そこに走り込んだ相馬がヘディングで合わせ、韓国ゴールにシュートを突き刺した。
岡田氏は「藤田がよく出したね。遠いサイドで相馬がシュートしましたが、あそこに出せるのは大きい」と、パリ五輪世代の司令塔のパスを称賛。そして、166センチの相馬が決めたヘディングについても「あのコースに行かないと入らない。浮かさないといけないから難しいですよ」と唸った。
また、かつて東京ヴェルディで、藤田とともにプレーした経験のある大久保氏は、「アシストが、本当にいいボール。あそこに落とすボールを蹴るのは難しいのですが、よく落としましたね。今、自信を持ってプレーしているんでしょうね」と、藤田の成長を喜んだ。
勝てば逆転でE-1選手権優勝となる日本だが、パリ五輪世代の藤田のアシストから東京五輪に出場した相馬が決めたゴールは、日本を勝利に導く一撃となるだろうか。
2022/07/28 「森保さんはだいぶ頭に残っていると思う」内田篤人が賞賛した“E-1で最もアピールした選手”は?「素晴らしかった」 | サッカーダイジェストWeb
— 「身体も強いし、運動量もある」
日本代表は7月27日、E-1選手権の最終戦で韓国代表と豊田スタジアムで対戦。2連勝で首位に立つ宿敵から3-0の完勝を収め、4大会ぶりの戴冠を果たした。
カタール・ワールドカップに向けた「国内組最後のアピールの場」として位置付けられた今大会を、森保ジャパンは2勝1分けで終えた。森保一監督のお眼鏡にかなったのは、誰だったのか。
テレビ朝日の『報道ステーション』に出演した元日本代表DFの内田篤人氏は、「ワールドカップに向けてアピールできた選手」を問われると、20歳のMF藤田譲瑠チマ(横浜)の名前を挙げた。
「パリ五輪世代の中盤の選手で、失った後、すぐボールを奪い返すボール奪取能力(が高く)、身体も強いし、運動量もある」
韓国戦で相馬勇紀の先制ヘッド弾をアシストした藤田のパスについては、「いいボールを上げた」と賞賛。「森保さんは彼のことがだいぶ頭に残っていると思いますよ。素晴らしかった」と称えている。
内田氏が印象に残ったのは、日本サッカー協会のロールモデルコーチとして指導したこともあるボランチだったようだ。
2022/07/28 パリ世代MF藤田譲瑠チマ、カタールW杯逆転選出への“高い志”「課題は奪い切れなかったこと」 | ゲキサカ
柔らかいタッチからの絶妙なクロスで先制点をアシストし、3点目にも崩しの起点として関わった。“カタールW杯サプライズ候補”としてアピールに成功した1人は、ダブルボランチの一角として先発したパリ五輪世代の雄、MF藤田譲瑠チマ(横浜FM)。フィールドプレーヤー最年少のフレッシュな勢いと落ち着きを兼ね備えた20歳だ。
「1点目はマリノスの選手がいた右で崩してから、自分として一番良い選択ができた」。そう振り返ったのは後半4分、MF相馬勇紀の先制ヘッドをアシストした場面。右サイドに相手の意識が集中したところで逆サイドへふわりと浮かせて供給したパスは芸術的だった。
同じくマリノス勢がそろっていた右サイドで崩して華麗なパスワークから決定機をつくり、町野修斗のゴールを演出したのは後半27分。「マリノスで練習している形だった。海外相手でも通用するという自信につながった」と胸を張った。
この活躍を受け、森保一監督は会見で「よく動いてよくボールに絡んで素晴らしい選手だし、守備に関してもボールアタックに行ける。アグレッシブなプレーをしてくれる選手だと思う」と評価した。
ただ、これで十分と言うわけではない。藤田がカタールW杯行きを実現するために何が必要かと聞かれた指揮官は、「すべての部分でまだまだ上げてもらって、もっとよりいい選手に成長してもらいたい。守備ではアプロ―チは素晴らしい守備をしているので、奪い切る、相手を止める力を付けること。攻撃ではボールに絡む回数が多くて素晴らしいので、展開力、より効果的にボールを動かせる中継役として成長してほしい」と具体的な課題に言及した。
もっともこれは藤田自身も感じていること。「課題は奪い切れるところで奪い切れなかったこと。つぶしの部分ではまだ取り切れないシーンもあった。自分のところで簡単なミスもあった」と語る。
加えて、W杯に向けては、1つの大会での活躍だけで選ばれるというものではないという考えを持っているという。「日常を評価されて選ばれればいい」と、再開するJリーグでの闘いに向けて気持ちを引き締めた。
(取材・文 矢内由美子)
2022/07/28 藤田譲瑠チマ「いつも通りやって」2得点に関与。横浜F・マリノスでの進化を証明、サッカー日本代表初招集でつかんだ自信【E-1サッカー選手権2022】 | フットボールチャンネル
— 20歳の藤田譲瑠チマ、日韓戦で2得点に絡み躍動
【日本 3-0 韓国 E-1サッカー選手権2022】
EAFF E-1サッカー選手権2022決勝大会の最終戦が27日に行われ、サッカー日本代表は韓国代表を3-0で下し、4大会ぶりの優勝を果たした。今大会2度目の先発出場となったMF藤田譲瑠チマは49分にMF相馬勇紀の先制点をアシストし、72分には3点目にも関与。2得点に絡む活躍で日本代表の優勝に大きく貢献した。
「自分自身初めてのA代表ということで、全てについてとにかくガムシャラに取り組もうという意気込みでこの遠征に入ってきたので、その通り、自分の目標にしていた目の前の試合で結果を残すことができたのかなと思います」
そう語る藤田の活躍を後押ししたのは、横浜F・マリノスの選手たち。韓国代表戦ではボランチの相方にMF岩田智輝、トップ下にMF西村拓真、右サイドハーフにMF水沼宏太、右サイドバックにDF小池龍太、そして左センターバックにDF畠中槙之輔と、合計6人のマリノス所属選手が先発出場していた。
先制点の場面では「マリノスの選手がすごく関わっていた印象」という藤田の言葉通り、Jリーグで普段から実践しているような崩しからゴールが生まれた。
「右で崩してから龍くん(小池)がボールを持って、智輝くん(岩田)が同じ(パスコースの)ラインに入ったことで、相手の守備の意識が散漫になったところで智輝くんが同じイメージでスルーをしてくれて、その後は自分がフリーになったので、一番いい選択ができたのかなと思います」
ペナルティエリア右角でボールを持った藤田は、顔を上げてゴール前を確認し、ファーサイドにふわりとした軌道のクロスを送って相馬のヘディングシュートを演出した。今季のJ1第21節のセレッソ大阪戦で、後半アディショナルタイムに岩田がアシストしたレオ・セアラのゴールを彷彿とさせる一連の流れだった。
72分の3点目の場面でもマリノスの選手が多く絡んでいた。藤田がペナルティエリア内の西村に縦パスを入れると、西村はボールが動く間に猛烈な勢いで飛び出してきた小池へワンタッチで浮き球のスルーパスを通す。
そして、小池が体勢を崩しながらワンタッチで折り返し、最後は元マリノスのFW町野修斗が詰めてゴールネットを揺らした。
縦パスで起点となった藤田は「右から崩して、マリノスでも同じようなタイミングで拓真くん(西村)が空いて、落ちてくるし、龍くんもそのタイミングでサイドに張っているというのはマリノスでも練習していた形」と3点目の流れを振り返る。
そして「いつも通りやったら3点目もゴールに結びついたし、そういった(マリノスでやっている)形は海外相手でも通用するというのは自分たちの自信になったのかなと思います」と手応えも口にした。
森保一監督は「マリノスはJリーグで首位を走ってるチームで、結果を出していて、いい選手がいっぱいいるチームから、代表として選手が選ばれるのはある意味自然なこと」と語っていた。一度に7人を招集し、韓国代表戦では6人を先発起用するなど、マリノス勢をユニットとしても有効に活用してE-1サッカー選手権を制した。
藤田も今季からマリノスでプレーし、すでにチームに欠かせない選手となっている。今年6月にはU-21日本代表のキャプテンとしてAFC U-23アジアカップで3位入賞に貢献し、クラブでのパフォーマンスレベルも高まっていたところでA代表に初招集。E-1サッカー選手権優勝によって、より自信を深めているところだろう。
「特に後半は自分のところでテンポを出すプレーや、得点に結びつくようなパス、自分で持ち運んで、自分のボックス・トゥ・ボックス(の特徴)は出せた」と20歳のMFは語る。一方で現状を過信することなく「奪い切るところで奪い切れなかったり、攻撃では前に向けるときにバックパスしてしまったところ」を改善点として挙げ、さらなる成長を誓っていた。
大一番で「いつも通り」を貫けるメンタルの強さや安定感にも特筆すべきものがある。日本サッカー界のトップレベルを経験した20歳がこれからどんな進化を遂げるか、より楽しみになる大会だった。
(取材・文:舩木渉)
2022/07/28 遠藤航ら海外組含めたフル代表中盤の枠は「5」 “パリ世代の宝石”藤田譲瑠チマが入り込める隙はあるのか|theWORLD(ザ・ワールド)|世界中のサッカーを楽しもう!
— 本戦までに2試合残っている
日本代表はE-1選手権を戦い、2勝1分の好成績を残して2013年以来のタイトルを獲得している。アジア最大のライバルとされる韓国との最終戦では、サムライブルーが決定力の高さを見せつけ、3-0と快勝を収めた。
今大会で存在感を示したのは攻撃陣と中盤だろう。3ゴールの相馬勇紀と町野修斗、セカンドストライカーのようにプレイした西村拓真、サイドでは宮市亮、中盤では藤田譲瑠チマが20歳とは思えないパフォーマンスを披露し、チームの中心として輝きを放っている。
とくにこの藤田は印象的な活躍を見せた。攻撃を支えるビルドアップ、相馬のゴールをアシストした絶妙なクロスと攻撃面での関与に加え、守備面では常にセカンドボールを回収して日本の攻撃を継続させている。これを20歳の若さでやっているのが驚きであり、ブラジルメディア『globo』では「パリ世代の宝石」と藤田を表現している。
そんな藤田が期待されるのは海外組含めたフル代表へのステップアップだろう。E-1選手権での働きぶりは圧倒的であり、森保一監督へのアピールに成功したはずだ。
現状藤田がポジションを争うことになる中盤は遠藤航、田中碧、守田英正、原口元気、柴崎岳の5人だろう。鎌田大地や久保建英もMFと表記されるが、スタイルでいえばよりバランスタイプの彼ら5人となる。
アジア最終予選で絶対的な地位を築いた遠藤、田中、守田の3人がここで外れるとは思えない。となると、原口、柴崎だが、彼らもまた藤田にとって代わられる存在ではない。原口は運動量で柴崎は決定的なパスで仕事をする。柴崎は日本代表でそれほどアピールできておらず、藤田と入れ替わりになるとすれば彼だが、日本代表での経験を考えれば可能性は低いだろう。
現状センターバックに続いて層が厚い日本代表の中盤。藤田という楽しみな存在が出てきたが、9月に開催されるアメリカ、エクアドルとのテストゲームで試されることになるのだろうか。
2022/07/29 森保一監督、藤田譲瑠チマを絶賛 「起爆剤」で9月欧州遠征抜てきも : スポーツ報知
サッカー日本代表が4大会ぶり2度目の優勝を果たした東アジアE―1選手権から一夜明けた28日、森保一監督(53)が愛知・豊田市内で取材に応じた。11月開幕のカタールW杯の代表メンバー入りにつながる9月の欧州遠征に言及し、その中でMF藤田譲瑠(じょえる)チマ(20)=横浜M=を絶賛。A代表デビューしたばかりの20歳ボランチが抜てきされる可能性が出てきた。
2024年パリ五輪世代をけん引する司令塔・藤田の評価がうなぎ登りだ。森保監督は9月に米国、エクアドルと対戦する欧州遠征の人選に関して言及。「(今大会から)候補に入る選手は間違いなくいる」と話し、「(藤田は)起爆剤となれるような存在になるかもしれない。選考のなかでテーブルに上がってくる選手」と選出の可能性があることを明かした。
A代表初招集だった藤田は2試合に先発し、韓国戦では絶妙なクロスで先制点をアシスト。森保ジャパン初タイトル獲得に大きく貢献した。昨年、東京五輪代表のトレーニングパートナーとして帯同した20歳について、指揮官は「去年からすごくレベルが上がり、想像以上にできるな、と思いました。攻撃ではどの局面でも関わっていく運動量と勇気を見せ、ボールを果敢に奪いにいくチャレンジも見ていて気持ち良かった」と賛辞の言葉を並べた。
欧州遠征の参加人数は現時点で決まっていないものの、メンバーに入ればカタールW杯出場へも前進する。韓国戦後、大舞台への思いを聞かれた藤田は「行けたらいいけど、そんなに簡単な壁でもない。この大会が良かったから選ばれる、というのは自分にはないと思っている」と自己分析したが、注目度は高まる一方だ。(種村 亮)
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