月刊 栗原勇蔵-クラブシップ・キャプテン-(2022年2月号)


月刊 栗原勇蔵-クラブシップ・キャプテン-(2022年2月号)

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フットボールゾーン コラム「栗原勇蔵の目」

2022/02/01 元日本代表DFが推奨、サウジ戦のスタメンは? 「長友を代えないなら南野より久保」 | フットボールゾーン※一部抜粋

 森保監督は守備の要である吉田と冨安を欠いた中国戦で、昨年中盤から移行した4-3-3システムを継続採用し、センターバック(CB)にはDF谷口彰悟(川崎フロンターレ)とDF板倉滉(シャルケ)と起用した。“代役”の2人は、相手が力の差がある中国だったとはいえ安定したプレーを披露。栗原氏は、サウジアラビア戦においても「怪我とか不測の事態がない限りセンターバックは変わらない」と予想する。

 また、アンカーにMF遠藤航(シュツットガルト)、インサイドハーフにMF田中碧(デュッセルドルフ)、MF守田英正(サンタ・クララ)とボランチ3枚を配置した中盤は、中国戦だけでなく、ゲームで主導権を握るうえで重要な役割を担っている。強豪サウジアラビアとの対戦では、この中盤トリオと、攻撃の切り札であるMF伊東純也(ヘンク)は代えられないと栗原氏は語る。

「4-3-3システムで、中盤の安定感は抜群です。遠藤、守田、田中碧の3人はバランスがいいし、機動力もあって、間違いなく機能している。中盤をどちらが制するかがサウジ戦のポイントの1つで、そこでイニシアチブを握ることができれば日本が勝利に近づくでしょう。(中国戦でゴールも決めた)右の伊東も今は変えられないですね」

— 長友を左SBで使うなら「個で崩せる」久保の起用も一手か

 そのなかで栗原氏は、「代えられる可能性があるのは左サイド」と見解を述べる。中国戦ではMF南野拓実(リバプール)とDF長友佑都(FC東京)がスタメン起用されたが、2人の連係はほとんど見られず、長友との交代で後半13分から出場したDF中山雄太(ズウォレ)がチーム2点目を演出するピンポイントクロスでアピールした。

「(可能性としては)左が代わるほうが先。左が代わらないと前(1トップ)も変わらない。でも、大迫(勇也)は中国戦で決定機を外した場面はありましたけど、らしいところもあったし、少し良くなってきたので、無理やり代える必要はない気がします。それよりも南野のほうが気になります。サウジはアウェーなので引き分けで万々歳。引いてカウンターという形をとってくること、全体的にスピードがあることも考えると、長友を代えないのであれば、うまくフィットしていない南野よりも久保とか個で崩せる攻撃力のある選手を使ったほうがいいと思います」

 ホームで開催されるサウジアラビア戦は、グループ2位以内でW杯本大会の出場権を獲得するために、勝ち点3を積み上げておきたいところ。起用法へ様々な議論が巻き起こっているが、これまでの森保監督の采配を踏まえれば、中国戦と同じスタメンを送り込む可能性も十分あるだろう。

「中山は(中国戦で)目に見える結果を出したので、本来であれば中山でもいいとは思います。ただ、森保監督が中山に関して、怪我とか少しでも不安材料があるならスタメンでは使わないかもしれない。勝利が一番いいですけど、サウジも力はある。今の力関係を考えたら、最低でも勝ち点1は拾わないとダメ。ホームだし、負けることは許されない」

 7大会連続のW杯出場に向けて、サウジ戦での森保監督の采配が大きなポイントになるのは間違いない。

 
 
2022/02/02 「日本の現状は楽観視できない」 サウジ撃破の森保J、元日本代表DFが指摘する課題とは? | フットボールゾーン

 日本は1月27日に行われた最終予選第7節中国戦(2-0)と同じメンバー11人を起用。両チームが序盤から球際で激しいデュエルを展開するなか、前半32分に右サイドを抜け出した伊東がクロスを送ると、中央でFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)がスルーし、こぼれ球を拾った南野が左足でゴールを決めた。

 さらに後半5分、相手ペナルティーエリア手前でボールを拾った伊東が、右足を一閃。強烈な一撃がゴール左上へ突き刺さり、最終予選4試合連続ゴールで追加点を奪った。栗原氏はゴールを決めたアタッカー2人について、このように語る。

「伊東は今とにかく乗っているし、ミドルもワールドクラスでした。チャンスを作るのもほとんど彼だし、1人だけ別次元のように感じました。南野は、ゴールの時のあの落ち着きを含めてさすが。サイドに張るのではなく、ペナルティーエリアにいるから彼が生きる。攻撃の形はどうしても伊東中心。振り返ると、南野はチャンスメイクできてないので、点を取ることで存在意義が出てくる」

 日本はシュート数で8対2と上回ったが、ポゼッション率は40.3%対59.7%とボールを握られる時間も長かった。栗原氏は「サウジはいいチームだった」と認めつつ、中盤3枚とDF谷口彰悟(川崎フロンターレ)、DF板倉滉(シャルケ)ら最終ラインの対応を「(縦に)入ってくるボールに対する潰しとか、激しくチェックに行っていて、気持ちが全然違うと感じました」と評価する。

— 前田、伊東、浅野のスピードスター3トップは今後のオプションになる!?

 もっとも、後半23分まで気迫のプレーを見せた長友に関しては、栗原氏は冷静な見解を述べている。

「長友は守備で頑張っていました。ただ、攻撃のクロスとか鋭いボールが上げられない。あそこまで上がっていくなら、精度がないと正直厳しいなと。彼のような経験ある選手にはそこは言いたい。中山(雄太)が(交代で)出てきて、寄せの部分で一歩二歩、長友と差がありました。中山どうこうではなく、長友を超える選手がいないのが問題。長友は全盛期に比べたら衰えていて、今の長友が出なきゃいけない日本の現状のほうが楽観視できないですね」

 サウジアラビア戦では、後半23分にFW前田大然(セルティック)、同33分にFW浅野拓磨(ボーフム)を投入し、伊東を含めたスピードスタートリオが3トップに入った。2点リードの状況だったとはいえ、栗原氏は今後を見据えたうえでこの組み合わせに関心を示す。

「スピードは最大の武器で、伊東1人でさえワクワクするものが、同じくらいのスピードを持った選手が3人同時に入ったら何かしら起こる。守るほうからしたら1つのミスが命取りになるのでプレッシャーは感じるでしょうね。相手も前に出てこないといけない状況ならより生きる。森保監督のいい判断だったと思います」

 日本は首位サウジアラビアと勝ち点1差に詰め、3月24日に最終予選第9節で3位オーストラリアと対戦予定。栗原氏が「今日の水準が求められているもの。だからいつも物足りないように感じる。日本はできないチームではないですから。ただ、最高の結果だけど、オーストラリア戦のほうが大事。負けたらなんの意味もなくなる」と話すように、次節が“真の大一番”となるのは間違いない。

 
 
2022/02/16 J1新シーズン優勝予想 元日本代表DFが「打倒・川崎」の有力候補に挙げた”日本一”のチームは? | フットボールゾーン

— 【栗原勇蔵の目】2連覇中の川崎を中心にシーズンが進む構図は変わらず

 Jリーグは2月18日の川崎フロンターレ対FC東京の“多摩川クラシコ”で2022年シーズンが開幕する。J1は王者・川崎が史上2クラブ目となる3連覇を果たせるかが1つの焦点となるが、リーグで18年間プレーした元日本代表DF栗原勇蔵氏に今シーズンを占ってもらった。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

   ◇   ◇   ◇

 川崎は昨季シーズン途中にMF田中碧(→デュッセルドルフ)、MF三笘薫(→ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)が海外移籍したなか、大卒ルーキーのMF橘田健人が台頭してその穴を埋めた。3連覇を目指す今季は、主力のDF旗手怜央(→セルティック)が抜けた一方で、北海道コンサドーレ札幌からタイ代表MFチャナティップを獲得。昨季得点王の元ブラジル代表FWレアンドロ・ダミアン、元日本代表MF大島僚太、元日本代表MF家長昭博、日本代表DF谷口彰悟らが揃い、戦力としては申し分ない。栗原氏も「フロンターレを中心に回っていく」と予想する。

「年間を通した安定感はずば抜けているし、やはりフロンターレがアドバンテージを持っている。旗手が抜けたのは大きいですけど、チャナティップの加入は戦力、人間性の両面においてプラスでしかない。小林悠、(レアンドロ・)ダミアン、家長らベテランのパフォーマンスが大きく落ちなければ、強い川崎のままだと思います」

 対抗馬となるのは、昨季クラブ史上最高位の3位でフィニッシュしたヴィッセル神戸だ。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ、日本代表FW大迫勇也、元日本代表FW武藤嘉紀、スペイン人MFセルジ・サンペール、元日本代表MF山口蛍ら既存戦力に加え、元日本代表MF槙野智章(←浦和レッズ)、元日本代表MF扇原貴宏(←横浜F・マリノス)と実力者を獲得した。栗原氏も、「タレントだけで言ったら日本一」と表現する。

「リーグ戦だけでなく、一気にアジアのタイトル(AFCチャンピオンズリーグ優勝)も狙うつもりなほどの戦力。今までの神戸はネームバリュー先行で前線に選手が偏っていたり、上手くいかない印象でした。昨季途中から『強いチーム』になって、勝てる雰囲気が出てきたと思います。槙野、扇原を迎え入れて、中盤、守備陣を強化しています。槙野は神戸に足りなかった活気を補える気がします。活気があったら、間違いなく強いです。この戦力なら、選手のモチベーションを上げられればチームはでき上がるので、その意味では、アツさん(三浦淳寛)は適していると思います」

— 横浜FMは最終ラインとウイングが鍵、ダークホースは浦和

 では、2019年の優勝チームで、昨季2位の横浜FMはどうか。栗原氏は「昨季、監督の交代、選手の入れ替えもあって安定感ではフロンターレに比べると劣ります」と言及し、守備の要だったDFチアゴ・マルチンス(→ニューヨーク・シティ)の抜けた穴を懸念材料に挙げる。

「ハイラインを支えていたチアゴがいなくなったことがやはり気になります。代わりに(サガン鳥栖から)エドゥアルドという実績のある選手を獲りましたけど、チアゴは替えの利かない特別な存在だったので、それを補えるか心配な部分はあります。エドゥアルドにもチアゴにはないものがあって、その面を生かしてほしいですね。そこがしっかりしないと成り立たないし、難しいシーズンになるかもしれない。逆に、新しい戦力が融合して、相乗効果が生まれれば、優勝争いもできるかもしれない」

 栗原氏は、最終ラインのほかに、日本代表FW仲川輝人、ブラジル人FWエウベル、元日本代表FW宮市亮らウイングの選手をキーマンとし、「そこに懸かっている。そうすれば、レオ(・セアラ)、新加入の西村(拓真)とアンデルソン・ロペスらが間違いなく点を取れる」と予想する。

 そのなかで、上位の「ダークホース」としたのが浦和レッズだ。今オフは元日本代表DF槙野智章(→ヴィッセル神戸)、元日本代表FW興梠慎三(→北海道コンサドーレ札幌)、元日本代表DF西大伍(→北海道コンサドーレ札幌)、元日本代表DF宇賀神友弥(→FC岐阜)ら30歳以上のベテランが多くチームを去った。一方で、MF松尾佑介(←横浜FC)、MF岩尾憲(←徳島ヴォルティス)、DF犬飼智也(←鹿島アントラーズ)ら堅実な補強をしており、栗原氏もその点を評価している。

「今のサッカーは、機動力がすべて。スタメン11人の中に走れない選手がいたら終わり。浦和は若返りを図るなかで、機動力のある選手が多い。以前に比べると、大物選手は少ないかもしれない。でも、若手が伸び伸びとやっていて、いいところまで行くと思います」

— 川崎が「S」、神戸、横浜FM、浦和、鹿島が「A」評価
 栗原氏は「手堅い感じですが」と断りつつ、鹿島アントラーズも上位の一角に挙げる。

「鹿島は前線に上田綺世らいい選手がいるのとは対照的に、守備陣が多少不安です。新加入のキム・ミンテと関川郁万がコンビを組むとして、最終ラインが攻撃陣に守備を促せられるか。エヴェラウド、ファン・アラーノ、ディエゴ・ピトゥカと外国籍選手もいい。レオ・シルバ(→名古屋グランパス)が抜けましたけど、ピトゥカで十分。(レネ・ヴァイラー)新監督の戦術がハマれば、上に行けるでしょう」

 リーグ全体の勢力図に関しては、上位とそれ以外でかなり“格差”があると印象を語る。

「川崎が『S』、神戸、マリノス、浦和、鹿島が『A』。飛んで『C』のチームとかがほとんどで、戦力を大量に引き抜かれた(サガン)鳥栖は『D』。柏(レイソル)も崩れたら危ない。かなり戦力差がある構図です。京都(サンガF.C.)と(ジュビロ)磐田はJ1では未知数ですが、磐田はルキアン(→アビスパ福岡)が退団したのは痛いですね」

 果たして、“打倒・川崎”を果たすクラブは現れるだろうか。

 
 
2022/02/17 得点王や鮮烈デビューの可能性も 元日本代表DFが推す「2022年シーズンのJ1注目選手」 | フットボールゾーン

— 【栗原勇蔵の目】大物ルーキー古川のテクニックがプロで通用するか

 J1リーグは2月18日の川崎フロンターレ対FC東京の“多摩川クラシコ”で2022年シーズンが開幕する。王者・川崎が史上2クラブ目となる3連覇を成し遂げるか、“打倒・川崎”を果たすチームは現れるのか。それと同時に、ルーキー、中堅、ベテラン問わず、活躍が期待される選手も気になるところだ。元日本代表DF栗原勇蔵氏に今シーズンの「注目選手」を聞いた。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

   ◇   ◇   ◇

■古川陽介
所属:ジュビロ磐田
ポジション:MF
年齢:18歳
昨季リーグ成績:―
日本代表通算:―(A代表未招集)

「高卒ルーキーの中で、青森山田からFC東京に入った松木(玖生)くんは、フィジカルも強くて本田圭佑感が少しあります。プロの世界に入っても、それなりにやるだろうと想像がつきます。一方で、同じく高校選手権で注目された古川くんのテクニックがプロでどこまで通用するか。最初に潰されてしまうと、自信をなくしてしまうかもしれない。逆に、渡り合えれば一気に伸びると思います」

■荒木遼太郎
所属:鹿島アントラーズ
ポジション:MF
年齢:20歳
昨季リーグ成績:36試合10得点(J1)
日本代表通算:―(2022年1月に初招集)

「鹿島には上田綺世、鈴木優磨、エヴェラウド、土居聖真、荒木と楽しみな選手が多くて、誰が試合に出てもおかしくない状況です。そのなかで、昨季J1ベストヤングプレーヤーにも輝いた荒木は、新たに10番を背負う3年目の今季、どう攻撃陣を引っ張っていくのか。得点だけでなく、アシストができるのは周りも見えている証拠。欧州移籍の噂も聞こえてきますが、海外でも活躍できるタレントです」

■大迫勇也
所属:ヴィッセル神戸
ポジション:FW
年齢:31歳
昨季リーグ成績:11試合4得点(J1)
日本代表通算:57試合25得点

■武藤嘉紀
所属:ヴィッセル神戸
ポジション:FW
年齢:29歳
昨季リーグ成績:14試合5得点(J1)
日本代表通算:29試合3得点

「大迫と武藤のコンビで何点取れるか。これは神戸の今季の出来を占う重要な部分です。大迫は昨年、シーズン途中の加入でコンディションが上がらず、日本代表でも相手に競り負ける場面があり、厳しい声も聞かれましたが、今年は開幕からいます。なんだかんだ言っても日本のエースですし、(アンドレス・)イニエスタという素晴らしいパサーがいるので、得点王を狙えるくらい爆発する可能性もある。武藤も動きはキレキレです」

— 大ベテランの遠藤は2年ぶりのJ1へ 藤田は横浜FMの鍵を握る1人

■遠藤保仁
所属:ジュビロ磐田
ポジション:MF
年齢:42歳
昨季リーグ成績:35試合3得点(J2)
日本代表通算:152試合15得点

「ヤットさんも42歳。運動量は落ちていていますけど、上手いので時間を止めることができる。走らないといけない今の時代で、時間を操ることができるのか。俊さん(中村俊輔)は横浜FCではそれをできなかった。ヤットさんは磐田で試合に出続けていたので、(2年ぶりの)J1の舞台に戻ってどれだけできるか。『J1ではやっぱりできなかった』と言われてほしくないです」

■藤田譲瑠チマ
所属:横浜F・マリノス
ポジション:MF
年齢:20歳
昨季リーグ成績:28試合1得点(J1/徳島ヴィルティス)
日本代表通算:―(A代表未招集)

「藤田譲瑠チマは今年のマリノスの新戦力を見ていて、最初に面白い・使えると思った選手でした。ボランチとして喜田(拓也)と組んでも、岩田(智輝)と組んでも楽しみです。3バックの経験もあって、守備的な中盤タイプなので、アンカー起用もありだと思います。ボール奪取の時に足が一歩二歩出るなかなかいない能力を備えていて、相手からしたら厄介な存在。若くて気持ちが強くイケイケ感もあって、ロングパスも上手い。(ケヴィン・マスカット)監督も使いたいはずです」

 
 
2022/02/21 前田大然とチアゴ退団の影響は? 横浜FM、元日本代表DFが開幕戦で感じた収穫と課題 | フットボールゾーン

— 【栗原勇蔵の目】開幕戦ではハイライン・ハイプレスのスタイルは機能し切らず

 新シーズンに王座奪還を狙う横浜F・マリノスは、2月19日に行われたホームでのJ1開幕節・セレッソ大阪戦で2-2と引き分けた。日本代表FW前田大然(→セルティック)、ブラジル人DFチアゴ・マルチンス(→ニューヨーク・シティFC)と攻守の要が抜けたなかで、ケヴィン・マスカット監督体制2年目の初陣は、元日本代表でクラブOBでもある栗原勇蔵氏にどのように映ったのか。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

   ◇   ◇   ◇

 横浜FMは昨年末にJ1得点王の前田大然、開幕前の2月上旬には守備の要であるチアゴ・マルチンスが退団。代わりに攻撃陣ではFW西村拓真(←ベガルタ仙台)とFWアンデルソン・ロペス(←武漢)、守備陣ではDF永戸勝也(←鹿島アントラーズ)、DF小池裕太(←セレッソ大阪)、DFエドゥアルド(←サガン鳥栖)らを補強した。

 開幕戦ではFWレオ・セアラ、FW仲川輝人、MF水沼宏太が3トップ、ブラジル人FWマルコス・ジュニオールがトップ下の陣容でスタート。前半40分にコーナーキック(CK)から失点して先制を許したなか、後半21分から途中出場したA・ロペスが1得点1アシストの活躍を見せて一度は逆転した。終了間際に再びセットプレーからゴールを奪われ、最終的には2-2で勝ち点1の獲得にとどまっている。

 近年、横浜FMの代名詞ともなっていた「ハイプレス・ハイライン」に影響はあったのか。栗原氏は「サッカー自体は悪くなく、コンディションが上がり切っていない選手もいるなかで最低限の結果」と語る。

「多少のピンチはあったとはいえ、守備は安定していました。攻撃に関して言えば、昨季のシーズン後半戦は(前田)大然のプレスがはまって、高い位置で攻撃してゴールを奪う形がハマっていたけど、セレッソがブロックを作って対策してきていたので、スピーディーな裏を突くサッカーをさせてもらえなかったですね」

 そのなかでは、後半21分のA・ロペス、FWエウベル投入が流れを変える1つのポイントになったという。

「ロペスとエウベルを投入する交代策はかなり効きましたね。1人で(マークを)剥がせる選手が2人同時に入り、追い回してブロックを作りながら得点が取れましたから。ゴールが決まってボールが回り始め、本来のマリノスらしいサッカーに急に変わりました。右サイドに選手がだぶついていて、先発した水沼、エウベル、左サイドで出た仲川も本当は右。サイドの最適解を見つけたうえで、ロペス、レオ(セアラ)、西村(拓真)が何点取れるか。いろんなオプションがあって、チャンスも多く訪れそうなので、今年何ゴールを奪えるかは鍵になると思います」

— 2失点を喫したセットプレーの守備は改善が必要

 一方で、栗原氏はこの日2失点を喫したセットプレーへの対応が必要だと主張する。そこには、横浜FMが標榜するサッカーに合わせたメンバー選考による“余波”も少なからずあるようだ。

「マリノスのサッカーに合う選手を選考するために、機動力タイプが増える分、高さがなくなる。それを加味して相手もメンバーを選んできます。セットプレー2本でやられているので、修正が必要な重要ポイントなのは間違いありません」

 栗原氏は、川崎フロンターレがFC東京に苦戦しながら1-0で勝利、浦和レッズが昇格組の京都サンガF.C.に0-1で敗れるなどした開幕節を受けて、「今年はどのチームが飛び抜けているとかはないかもしれない」と見解を述べる。

「開幕戦だけ見ると、どこもほぼ差がない印象でした。川崎は勝ったとはいえ苦戦して、浦和は京都、(ヴィッセル)神戸は名古屋(グランパス)に負けた。そのなかでは、(ガンバ大阪に3-1で勝利した)鹿島(アントラーズ)が良さそうですね。上田綺世と鈴木優磨は、興梠慎三と大迫勇也の2トップのようでした」

 横浜FMは2月23日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の日程による前倒し開催の第9節で川崎と対戦予定。リーグ戦開幕2試合目ながら、試金石となるビッグゲームとなりそうだ。

 
 
2022/02/22 ゴールデンルーキー松木玖生、元日本代表DFが「思っていた以上のレベル」と語った能力は? | フットボールゾーン

— 【栗原勇蔵の目】デュエルで対等の戦い。フィジカルはプロでも十分に通用する

 FC東京の高卒ルーキーであるMF松木玖生は、2月18日に行われた開幕節・川崎フロンターレ戦(0-1)でいきなり先発に名を連ね、後半途中に交代するまで堂々たる働きぶりを見せた。強心臓の18歳はどのように映ったのか、元日本代表DF栗原勇蔵氏に訊いた。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

   ◇   ◇   ◇

 昨季王者・川崎との多摩川クラシコという注目カードで、今春に青森山田高校を卒業する松木はスタメンに抜擢。4-3-3の右インサイドハーフに入ると、ポゼッションスタイルのチーム戦術へ難なくフィットし、正確なパスでチャンスに絡んでみせた。

 前半23分、FW永井謙佑から横パスを受け、松木がダイレクトでスルーパスを出してチャンスメイク。永井が右サイドへ展開し、FWレアンドロがシュートを放つシーンの起点となった。

 さらに、前半28分には永井の左クロスへ味方が反応し、中央へこぼれたボールに対し左足を一閃。ゴールへ一直線に飛んだシュートはGKチョン・ソンリョンの正面をつく格好となったが、強烈シュートで会場を沸かせた。ほかにも、川崎DF登里享平と球際で激しくやり合うなど、そのプレーの印象は強く残ったと栗原氏は話す。

「前半20分過ぎまでは完全にフロンターレペース。そこをしのいでFC東京ペースになった時に、攻撃の起点になったり、ゴール前にも顔を出して、守備に関しても右サイドバック(SB)のDF渡邊凌磨が前に出たところのカバーを気を利かせてやっていました。バランスを取りつつ、デュエルで全然渡り合えていた。高校レベルから日本の優勝チーム(川崎)相手にあれができる。まだ1試合とはいえ、ひいき目抜きにしても素晴らしい内容だったと思います」

 プロデビュー戦で72分間プレーし、走行距離9.023km、スプリントはチーム4位の21回をマーク。とりわけ、「フィジカルの強さはプロの世界に入っても思っていた以上のレベルでした」と栗原氏は松木の強みに触れている。

— 「中心選手として考えられている可能性も十分」と太鼓判

「松木と同じく、高校選手権でも注目を集めた静岡学園高の(ジュビロ磐田MF)古川(陽介)はテクニックが武器。彼のようなタイプは最初に結果を出せると自分の間合いが生まれたりしますが、ガツガツ来られてやらせてもらえないことが多々あります。古川が開幕戦でベンチ外だったのに対し、松木はパワーもあるので、やれるじゃんと思わせられたのかなと。『超高校級』と言われ、(高卒でプロ入りしたばかりの)小僧にやられたらなめられると相手のマーク、警戒が厳しくなるなかでも実際に負けずにやっていたので、間違いなく自信をつけたと思います」

 栗原氏は「似たタイプは少ない」と松木について語り、アルベル監督率いるFC東京で主力の一角を担う可能性も十分あると推察する。

「FC東京のやりたいサッカーはまだこれからですけど、松木を使えると判断したからアルベル監督も開幕戦に出している。正直に言えば、中盤ではMF青木拓矢、MF安部柊斗よりも存在感があったし、新しい外国籍監督で若手起用も積極的という巡り合わせ的にも“持っている”選手です。すでに中心選手として考えられている可能性も十分。仮に日本代表に当てはめるなら、(4-3-3のインサイドハーフを務める)MF守田英正、MF田中碧のポジション候補だと思います」

 希代のゴールデンルーキーが、プロの世界でどのような成長曲線を描いていくのか、目が離せない。

 
 
2022/02/22 G大阪パトリックの一発退場シーン、元日本代表DFが推奨した”ルールの明確化”案は? | フットボールゾーン

— 【栗原勇蔵の目】勝負の世界という意味で、「鈴木優磨の勝ち」という時代でもない

 ガンバ大阪のブラジル人FWパトリックは、2月19日に行われたJ1リーグ開幕節・鹿島アントラーズ戦(1-3)で前半38分に一発退場となった。背後からタックルした鹿島FW鈴木優磨に対し、パトリックが腕で押し退けた行為が「乱暴な行為」としてレッドカードの対象と見なされたが、このシーンを巡っては鈴木が右手でパトリックの左足を抱える形となっていたことから、ジャッジを疑問視する声が続出。1試合の出場停止処分が科される結果となったプレーについて、あくまで一意見として元日本代表DF栗原勇蔵氏へ見解を訊いた。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部)

   ◇   ◇   ◇

 G大阪が1-2とビハインドで迎えた前半38分、パトリックの退場劇が起きる。自陣でのクリアボールに反応したパトリックが身体を入れてボールをキープしようとした際、後方から鈴木がスライディングタックルでボール奪取を試みる。体勢を崩したパトリックが両手をピッチにつきながらも次のプレーに移行しようとするも、鈴木が右手でパトリックの左足を抱える形となり、鈴木を振りほどこうとしたパトリックの腕が鈴木を直撃した。

 これが「乱暴な行為」と見なされて荒木友輔主審がレッドカードを提示。パトリックが猛抗議し、直後にビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)で検証されたものの判定は覆らなかった。

 現役時代に球際のデュエルを得意とした栗原氏は、「“勝負の世界”という意味では、鈴木優磨の勝ちなのかもしれません。彼にとっては、少しでも勝つ確率を上げるためのプレーだと思います。そこをどう捉えるかは人それぞれ」と断ったうえで、「ただ、今はフェアプレーが推奨されていて、VARもあるので、もうそういう時代ではなくなりつつあるのも事実です」と言葉を続ける。

— ラフプレーの素振りを見せた時点での退場化など、基準の明確化を提案

「鈴木優磨はパトリックの足を抱え込んでいます。パトリックの腕が当たったのも、悶絶するくらい痛かったのか。審判を欺く行為と見ればシミュレーション扱いで、フェアプレー精神には欠けていると言われても仕方ないと思います。一方のパトリックにも過失がないわけではない。対戦して見てきたパトリックは本来、温厚な性格。選手としては鈴木優磨のようなプレーをされると、イラっとしてしまうところですが、多少なりとも腕を使おうとしています。レッドカードはかわいそうな気もしますけど、もう少し冷静にプレーしないといけなかった。駆け引きに負けたと言えばそれまでになります」

 栗原氏はパトリックの退場が起こる前の前半31分、ゴール前に走り込んだパトリックが鹿島DF関川郁万を倒し、VARとの交信を経て主審から注意を受けていたことにも触れている。

「鈴木優磨とのワンプレーだけ見ると、(一発退場は)どうしても厳しいようには見えます。でも、主審はその前も見ているので、『またやった』という印象があったかもしれません。過去には肘打ちしようとしたけど、たまたま当たらなかったプレーもあるので、『蹴る素振りをした、殴る素振りをした時点で退場』というように基準は明確すべきだと思います。そうすれば、選手がシミュレーションする必要もなくなりますから」

 栗原氏は「審判の判定がすべてで、正直答えはない」と、冷静に振り返っていた。


 
 
2022/02/24 浦和FW明本の一発退場、元日本代表DFはどう見た? ”乱暴行為”が焦点「喉元への行為がなければ両者口頭注意レベル」 | フットボールゾーン

— 【栗原勇蔵の目】競り合いの時点で明本に“攻撃の意思”はないがその後に冷静さを保てず

 浦和レッズは2月23日、前倒し開催となったJ1リーグ第9節・ヴィッセル神戸戦で、後半13分に競り合いをきっかけにヒートアップし、浦和FW明本考浩がレッドカードで一発退場となるシーンが生まれた。試合の展開にも大きな影響を及ぼしたこのワンプレーに関して、元日本代表DF栗原勇蔵氏に見解を聞いた。

 試合は前半10分、神戸FW大迫勇也と浦和MF松崎快の接触プレーを受けてオンフィールドレビューを行い、神戸がPKを獲得。しかし、FW武藤嘉紀のキックをGK西川周作が好セーブで防ぎ、ピンチをしのいだ。

 その直後、神戸は左サイド深くからMF山口蛍が突破を図り、ペナルティーエリア左からゴール前へパス。ボールを受けた武藤が左足でループ気味にシュートを放ち、西川の頭上を越えて見事にネットを揺らした。

 しかし、前半12分に松崎、同19分にMF柴戸海が立て続けにゴールを奪って浦和が逆転に成功。浦和が2-1とリードして迎えた後半12分、浦和FW明本と神戸DF小林友希が球際で激しく競り合い、直後にヒートアップした明本が左手を伸ばして小林の喉元に手を出し、押し倒した。

 これを受けて両軍の選手たちが集まり、会場も騒然とした雰囲気に。木村博之主審は小林には「反スポーツ的行為」としてイエローカード、明本には「乱暴な行為」と見なしてレッドカードを提示している。

 浦和にとっては「試合の転換期になったのは明本の退場」とリカルド・ロドリゲス監督が話したように、残り30分強を10人で戦う状況を強いられ、終了間際に神戸DF槙野智章に同点ゴールを許して勝ち点1に終わる結果となった。

 現役時代に球際のデュエルを得意とした栗原氏は、「明本が小林の喉元に手をかけていなければ、両者とも口頭注意レベルだと思います」と見解を述べる。

「明本の身体の入れ方、手の使い方は相手を傷付ける意図はないと思います。小林側から見れば、競り合いの段階で明本の手が顔に来たからイラっとはしますよね。結果的にもみ合いになって、冷静さを保てなかった明本へのレッドカードは仕方ないでしょう。あの喉元に手をかけるプレーまで発展したことで、明本はレッドカード、小林はイエローカードに昇格したような形だと思います」

 過程はどうであれ、明本は最終的に「乱暴な行為」を働いてしまったゆえに、一発退場の判定は免れないプレーだったと言えそうだ。


 
 
2022/02/26 アーセナル冨安がふくらはぎ負傷で再離脱 元日本代表DFが影響を懸念「選手生命を脅かすと言う人もいるくらい厄介」 | フットボールゾーン

— 【栗原勇蔵の目】東京五輪からの疲労蓄積と筋肉損傷による“負のサイクル”には要注意

 イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は、現地時間2月24日に開催された第20節延期分のウォルバーハンプトン戦(2-1)を欠場した。左ふくらはぎの負傷によりベンチ外となったが、ふくらはぎの怪我が続いており、元日本代表DF栗原勇蔵氏もその影響を懸念している。

 冨安は1月20日に行われたリバプールとのカラバオカップ準決勝第2戦(0-2)で、負傷から復帰してフル出場したものの、その試合で再び右ふくらはぎを痛めて戦線離脱を余儀なくされた。

 2月19日のプレミアリーグ第26節ブレントフォード戦(2-1)は出場機会こそなかったものの、ベンチ入りして復帰が近づいていると思われたが、24日のウォルバーハンプトン戦を欠場。ミケル・アルテタ監督は試合後、「彼(冨安)はトレーニング中に逆側のふくらはぎに違和感を覚えた。ここ数か月は出場できる状態にない」と冨安の状態について語った。

 昨夏の加入から安定してパフォーマンスで名門アーセナルのキーパーソンとなった冨安だが、2022年に入ってからは日本代表の招集も見送られるなど、コンディション面で苦しんでいる。元日本代表DF栗原氏は、サイドバック(SB)というポジション的にも、ふくらはぎの故障は不安要素だと見解を述べる。

「昨夏の東京オリンピックからの疲労蓄積は否めないですね。僕は現役時代、ハムストリングの肉離れを計15回経験しました。肉離れは止まらなくなって、負のサイクルに陥る可能性がある。特に、ふくらはぎの損傷は、選手生命を脅かすと言う人もいるくらい厄介です。冨安の怪我の具合は明かされていませんが、ふくらはぎを痛めていると全力ダッシュができなくなるし、特にSBはスプリントができないと戦えない。冨安はもう十分過ぎるほど力は示してきたので、焦らずやって欲しいところです」

 プレミアリーグ移籍後、1対1のディフェンスや空中戦で強さを発揮してきた冨安。イタリア1部ボローニャ所属時代にも左ふくらはぎの負傷による離脱歴があるだけに、まずは怪我を完治させて、再び全力プレーを披露したいところだ。

 
 
 
2022/02/27 磐田助っ人FWが相手の顔面殴打で一発退場 元日本代表DFが判定に見解「イエローカードでもいい」 | フットボールゾーン

【栗原勇蔵の目】故意にファウルしようとした磐田FWファビアン・ゴンザレスは運がなかった

 ジュビロ磐田は2月26日、J1リーグ第2節・清水エスパルス戦で1-2と敗れた。DF山本義道がイエローカード2枚で退場となったあと、コロンビア人FWファビアン・ゴンザレスが競り合いで相手選手の顔面を殴打して一発退場。9人で戦う苦しい展開となったが、ゴンザレスのファウルシーンについて、元日本代表DF栗原勇蔵氏は「イエローカードでもいい気はします」と見解を示した。

 開幕節のアビスパ福岡戦で1-1のドロー発進となった磐田は、清水戦でも前半9分に先制点を献上。その後、同23分にDF大井健太郎の前線へのロングパスをMF鈴木雄斗が右足ダイレクトで合わせ、ループ気味のシュートが清水GK権田修一の頭上を越えて同点ゴールとなった。

 しかし、磐田は後半22分に再び清水に勝ち越しを許すと、後半29分にはDF山本義道が2枚目のイエローカードで退場。同33分には途中出場のFWファビアン・ゴンザレスが競り合った清水DF鈴木義宜の顔面を左腕で殴打する形となり、小屋幸栄主審はレッドカードを提示した。9人での戦いを余儀なくされた磐田は、そのまま1-2で敗れている。

 現役時代に球際のデュエルを得意とした栗原氏は、ファビアン・ゴンザレスの退場シーンについて、「故意にファウルをしようとした結果なので、運がなかったと諦めざるを得ないところでしょうか」と前置きしつつ、判定への印象をこのように語る。

「ゴンザレスは身体を入れようと思ったら(清水DF鈴木義宜に)前に出られたので、阻止しようと思ったらパンチする形になってしまった感じですね。相手との兼ね合いならまだしも、これは100%ゴンザレスが悪い。ただ、イエローカードでもいい気はします」

 レッドカードに関しては“不運だった”とした栗原氏だが、「ファウルの質が低い感じがします」とファビアン・ゴンザレスのプレーには苦言を呈していた。


 
 
2022/02/28 「完全にカード対象」 柏対横浜FMでまたも2人退場、元日本代表DFは判定をどう見る? | フットボールゾーン

【栗原勇蔵の目】畠中のイエロー2枚目は100%対象、岩田は微妙ながら決定的な得点機会の阻止に該当か
 横浜F・マリノスは2月27日、J1リーグ第2節柏レイソル戦で1-3と敗れた。前日のジュビロ磐田対清水エスパルスで2人の退場者が出ていたこともあり、DF畠中槙之輔とMF岩田智輝の退場はSNS上でも反響を呼んだが、元日本代表DF栗原勇蔵氏は「妥当な判定」との見解を示している。

 横浜FMは前半5分、DF永戸勝也のシュートがGKに弾かれたリバウンドへ反応したブラジル人FWアンデルソン・ロペスのゴールで幸先よく先制する。

 しかし、同点に追いつかれて迎えた前半35分、畠中がドリブルを仕掛けてきた柏FWドウグラスを倒し、同30分に続いてこの日2枚目のイエローカードを提示されて退場処分。数的不利となった横浜FMは、柏に主導権を握られる展開が続き、後半15分にミスからドウグラスに勝ち越しゴールを奪われた。

 反撃に出たい横浜FMだったが、後半39分に岩田がカウンターを狙った柏FW細谷真大を倒してイエローカード。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の介入により、レッドカードへ判定が変わって退場処分となり、2人少なくなった状況で同アディショナルタイムにも追加点を奪われ、1-3で敗れた。

 今季J1はここまで20試合が開催され、イエローカードは43枚、レッドカードは9枚提示されており、2月26日に行われた磐田対清水でも、磐田側から2人の退場者が出て反響を呼んでいる。そのなかで、現役時代に球際のデュエルを得意とした栗原氏は、横浜FMの2選手への退場判定は妥当と見ているようだ。

「畠中はハムストリングの違和感を覚えた直後に(柏FWの)ドウグラスと1対1になって、“最後のあがき”で2枚目のイエローカードでした。これはもう完全にカード対象です。岩田はすごく微妙ですけど、(決定的な得点機会で)ファウルをしなければおそらくGKと1対1になっていたと思います。裏のボールの処理で(柏FWの)細谷が思った以上に速くて入れ替わられそうになったので、手を使ってしまった感じですね。ほぼ妥当な判定だと思います」

 Jリーグは今季、FIFA(国際サッカー連盟)競技規則に基づくレフェリングスタンダードで、「(1)選手生命を脅かすようなプレー」「(2)ハンドの反則」「(3)オフサイド」「(4)ベンチマナー」をテーマに掲げており、開幕から判定に大きな注目が集まっている。


 
 

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