月刊 栗原勇蔵-クラブシップ・キャプテン-(2021年8月号)


月刊 栗原勇蔵-クラブシップ・キャプテン-(2021年8月号)

2021/9/2 Google画像検索より

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復興応援活動2021in東松島(2021/8/1)

2021/08/14 復興応援活動2021in東松島のご報告 | ニュース | 横浜F・マリノス 公式サイト※一部抜粋

横浜F・マリノスは復興応援活動の一環として、8月1日(日)に宮城県東松島市鷹来の森運動公園で開催されたサッカー交流戦に栗原勇蔵クラブシップ・キャプテンと訪問させていただきました。

参加にあたり東松島市様、東松島サッカー協会様、交流戦参加の選手・ご家族の皆様、パートナーである株式会社成城石井様、株式会社フルッタフルッタ様をはじめ多くの皆様のご協力のもと交流させていただきました。
 
 
— 栗原クラブシップ・キャプテン挨拶

横浜F・マリノス クラブシップ・キャプテンの栗原勇蔵です。まずは、このような場を設けていただきありがとうございます。
横浜F・マリノスとしては今年で10年目の復興応援活動となります。
本来であれば、選手・スタッフも活動に参加したいのですが、新型コロナウィルスの影響で今年は活動を自粛しています。
先日トップチームの宮崎合宿に行ってきました。そこで選手・スタッフに東松島へ訪問することを話したところ、「自分たちの分まで宜しくお願いします!」と伝えられました。
横浜から東松島の仲間たちへの思いはずっと続いています。
これからも横浜と東松島の絆がもっと深いものにできるよう頑張っていきたいと思いますので、宜しくお願いします。

 
 

Jリーグ「月間ベストディフェンシブプレーヤー」選出(2021/8/23)

日本代表DFの瞬時の判断、「相手を信じた結果の対応」とは? 栗原勇蔵×昌子源対談【前編】 | フットボールゾーン

— 【月間表彰】7月の「月間ベストディフェンシブプレーヤー」にG大阪の昌子源を選出

 スポーツチャンネル「DAZN」とパートナーメディアで構成される「DAZN Jリーグ推進委員会」との連動企画で、元日本代表DFとして活躍した栗原勇蔵氏は7月のJリーグ「月間ベストディフェンシブプレーヤー」にガンバ大阪の日本代表DF昌子源を選出。同じセンターバックとして「好きな選手」に挙げる昌子の凄さとは――。意外にも初対面となる2人の対談が実現した。

 前編では、昌子のセンターバックとしての高い能力が発揮されたシーンについて、頭の中を解説。凌ぎを削ってきたセンターバック同士にしか見えないディフェンスの世界について語り合った。

  ◇   ◇   ◇

昌子 栗原さん、初めましてですよね?

栗原 うん、そうだね。

昌子 試合では何度か対戦していますけど、こうやってお話しするのは本当に初めてなので、よろしくお願いします!

栗原 初めましてだけど、久しぶりです(笑)。今回は7月のベストディフェンシブプレーヤーに昌子選手を選ばせてもらったんだけど、7月はJリーグの試合数もチームによってバラバラだったから選ぶのは結構難しかったんです。でも、どの試合を見ても常に高いパフォーマンスでプレーしていたので、選出させてもらいました。

昌子 ありがとうございます!

栗原 こういった正式な対談でこんなことを言うのもなんだけど、昌子選手は個人的に大好きなセンターバックなんですよ。

昌子 え? 本当ですか? ありがとうございます!

栗原 周りにも言っているぐらい、本当です。だから正直、ちょっと好きな選手ということもプラスに作用したところはあります(笑)。

昌子 いや、でもうれしいです!

栗原 昌子選手というと、高いカバー力とか、強いヘディングに目が向きがちだけど、自分的は地上戦の強さのほうがすごく好きなんです。7月も確かにヘディングのシーンで目立ったプレーが多かったんだけど、今回はあえて7月30日の第4節北海道コンサドーレ札幌戦でのプレーを選出させていただきました。開始4分にジェイ選手のシュートをブロックしたシーンです。ただ、ディフェンスラインが揃っていなかったので、本人的には納得していないプレーなのかなとも思ったんだけど、どうかな?

昌子 そうですね。一瞬、ラインでジェイ選手をオフサイドにしようと思って、ちょっとサボらせてもらったシーンです(笑)。

栗原 やっぱり(笑)。ただね、昌子選手にしかできないプレーがあると思っていつも見ていて、いいFWやアタッカー陣との対決も楽しみにしているんだけど、この時のジェイ選手の対応はどう考えていたの?

昌子 このシーンに関して言えば、単純に、ジェイ選手にヘディングで勝つことはお互いの身長差を考えると難しいので、こまめなラインコントロールで勝負しました。(北海道コンサドーレ)札幌は福森(晃斗)選手を始めディフェンスラインからすごくいいボールが出てくるんですけど、このシーンもジェイ選手を越えたところにチャナティップ選手がいて、ヘディングで落とされて『まずいな』と思ったんです。でも戻りながらの対応だったので、ボールに行くというよりは、ゴールに体を投げ出そうと思って行ったら、たまたまボールが当たってくれたんです。

— 普通に見たらシュートコースでヘディングでクリアしただけだが…

栗原 そうだったんだね。昌子選手自身は終了間際の金子(拓郎)選手のシュートをヘディングで防いだシーンが「納得いくプレーだった」と聞いているんだけど、どうして納得いくプレーだったの?

昌子 終了間際のあの時間帯ということもあって、絶対にパスはしないだろうと思っていたんです。それと、金子選手は必ず左足でシュートを打つだろうなと。宇佐美(貴史)が金子選手の対応をしていたんですけど、宇佐美がどういう対応をしようが絶対に左足で打つと僕は確信していたので、金子選手が打つまではカバーに入っていないんです。金子選手自身は恐らく東口(順昭)が触れないコースにシュートを打つだろうなと思っていた。でも、そのコースに早く入ってしまったら、宇佐美の股を狙ったり、違うことを考えられると思って、打つ瞬間まであえて動かなかったんです。それでシュートを打つ瞬間に一歩だけ中に入ってヘディングでクリアしました。いい意味で金子選手を信じた結果の対応だったんです。

栗原 なるほどね。一見、ただのワンシーンのようだけど、そこにはすごい駆け引きがあったってわけだね。

昌子 ありましたね。普通に見たら、シュートコースでヘディングでクリアしただけのように見えるかもしれないですけど、よくよく見ていただいたら、それまで僕は一歩も動いていなかったり、シュートを打つ瞬間に一歩中に入っていたりしていることが分かると思います。それに金子選手の目線も気にしながらプレーしていましたから。

栗原 いやあやっぱり、能力が高いだけじゃなくてそういう読みも素晴らしいし、改めてすごい選手だなと思いました。自分もまだまだもっと見る目を養わないとダメだなと思いましたね。確かに金子選手の特徴は分かりやすいんだけど、早く動きすぎても、股を狙われたりもするからね。そうやって瞬間的に判断して、プレーの選択ができるところがやっぱり素晴らしいなと改めて思いました。

昌子 栗原さんも現役の選手やったんで分かってくれますけど、ホンマに0.何秒の世界ですからね。瞬時に状況は変わりますし、そのなかであのシーンについては冷静に見えていたなと自分でも思います。

栗原 じゃあ間違いない。もうあのシーンがベストプレーですね!

 
 
忘れられない衝撃のワンプレー「ゴム製なのに”バチン!”って」 栗原勇蔵×昌子源対談【後編】 | フットボールゾーン

栗原 昨年から続くコロナ禍の影響で今年も大変なシーズンが続いているし、ガンバ大阪は序盤に陽性者が出てトレーニングできなかった時期もあった。本当に大変だったと思うけど、最近のチーム状況はどうなの?

昌子 陽性者が出てチームとしての活動が止まってしまった時は、選手だけじゃなくてチームスタッフやフロントスタッフの方も含めて、本当にガンバ大阪っていうチーム自体が苦しかったですし、再開してからもなかなか試合では勝てませんでした。その結果、監督交代になってしまって、それについては実際にやっている僕ら選手が一番考えないといけないことでもありました。ただ、そういったなかでも試合は待ってくれませんし、連戦でしたけど、やるしかなかったので、もちろんコンディション的にも選手によってバラつきがあって大変なんですけど、普段なかなか出番のない選手が試合に出ていいパフォーマンスをしてくれました。直近の試合で言うと、8月13日の清水エスパルスとの試合で、特別指定の山見(大登)選手が決勝ゴールを挙げたんです。

栗原 見ましたよ。

昌子 そうやって新戦力というか、新しい風をチームに吹き込んでくれる存在というのは、この連戦ではチームにとって本当に大きな力になりますし、ようやく最近はチームの状態も上がってきているんじゃないかなと感じています。

栗原 確か15連戦でしたっけ?

昌子 そうなんです。

栗原 それはきついよね。でも、昌子選手はほとんどの試合に出ていたよね?

昌子 そうですね、ほぼほぼ出ていましたね。

栗原 やっぱり替えがきかない選手だね。さすがだなって思うんだけど、フランスに行く前と今とでは、自分の中ではパフォーマンスはどのくらい戻ってきているの? ほら、怪我もしていたじゃない?

昌子 そうですね。鹿島アントラーズの時は自分でも素晴らしいパフォーマンスをしていたと思います。それに比べると、どうしても1対1で取り切れないなって思う時があります。鹿島の時は自分でも、自分のところで相手の攻撃を終わらせることができていたんですけど、(最近は)抜かれてはいないんだけど取り切れてはいない、というのが多々見られますね。そういうことを考えると、まだもう少し感覚的な1対1の間合いや足の出し方は躊躇しているのかなと少し感じています。

栗原 まあ、鹿島の時はちょっと無双すぎたからね。

— 「1対1が10個ある」日本とフランスのサッカーの捉え方の違い

栗原 自分も「すごい選手が出てきたな」と思って見ていたんだよ。あまり年下の同じポジションの選手で、それまですごいと思う選手はいなかったので、海外に行ったのは必然だったなと思っていたんだ。実際にフランスでプレーしてみて、Jリーグとは何が違ったの?

昌子 日本ではGKを抜きにしたら、サッカーは10対10でやるという捉え方だと思うんですけど、フランスは1対1が10個あるという考え方なんです。だから抜かれたら抜かれた選手のせいで、抜かれてもカバーがいなかったりするので、チャレンジ&カバーという日本の教え方に反しているんです。抜かれたらカバーなんていない、抜かれたらお前のせい、という感じでした。僕はフランスに行ってすぐに試合に出させてもらって、そこからシーズンが終わるまで20試合すべての試合に出させてもらったんですが、後半になるにつれて、相手の特徴が分かってきて対応できる部分も増えてきましたけど、フランス(トゥールーズ)に行ったばかりの頃は全く相手選手を抑えられなかったですね。

栗原 フランスにはとんでもない選手たちがいましたもんね。

昌子 確かにパワーとスピードはすごいですけど、足下やテクニックは絶対に日本人のほうが上手いです。ただやっぱり単純なパワーとかは、日本人が勝つのは難しいかなと思いますけど。

栗原 そうだよね。日本では有名じゃない選手でも、すごい選手がいっぱいいるからね。

昌子 フランスはアフリカ系の選手が多くて、各チーム、ワントップを張るような選手は190cm超えのアフリカ系の屈強な選手が多いので、日本では体験できないような選手たちと毎試合対峙していましたね。

栗原 それを経験して、Jリーグに戻ってきたら、楽というか、全然違うなっていう感覚はあったの?

昌子 1対1は感覚的にはもがいて取るというよりは、こっちが主導権を握って取れることが多いかなって感じましたね。フランスでは相手が何をしてくるか分からないし、単純にバーンって前にボールを蹴ってヨーイドンでも勝てないので、全部がリアクションで守っていたなと思うんです。でも、ディフェンスって基本的にすべてがリアクションじゃないですか。相手のフェイントに付いていく。でも僕はどっちかっていうと、自分からアクションを仕掛けてボールを取ったりもするので、そういうのは日本のほうが守りやすいなと感じます。

栗原 1回のミスで絶対に取り返しがつかないフランスと、自分からチャレンジしてもまだそこから2回3回とチャレンジできる日本との違いってわけだね。でも、すごい経験をしてきたと思うし、ここからまだまだ自分の中では成長して、鹿島時代のパフォーマンスに戻らなくちゃいけないと思うし、期待しています。

昌子 僕自身も自分の上限が下がったとは思っていないので、そこにまた自分が近づいていかないといけないと思っています。フランスも怪我で後半の半年ぐらいはプレーしていないので、結局は1年しかやっていないんですけど、それでもフランスに行かないと分からないこともたくさんありました。1年ですけど、自分のサッカー人生にとってすごくプラスになっているんです。帰国して昨年末に右足のオペをしたので、そういう意味では今シーズンはパフォーマンスも上がってきているし、足首もリバウンドが今のところは出ていないので、あとはもう自分対自分なのかなと考えています。

栗原 いやあ、それを聞いてさらに楽しみになりました。

— 横浜FM戦に滅法強かった昌子、伊藤翔に言われた一言「点が取れる気がしない」

栗原 僕は今、横浜F・マリノスのクラブシップ・キャプテンという役割をやっているので、F・マリノス戦以外で活躍してほしいですね(笑)。F・マリノス戦でやたらと活躍しているイメージがあるので。

昌子 自分で言うのもなんですけど……確かに、鹿島時代はF・マリノスとの相性が良かったですね。

栗原 だって現役時代、実際に対戦した時もベンチで見ていた時もあるけど、「すごいな」って思うシーンがたくさんあって。毎回このパフォーマンスをやっているのかなって、疑問に思ってたぐらいだからね。

昌子 実はF・マリノス時代の伊藤翔選手と金井貢史選手から試合後に言われたことがあるんですよ。

栗原 え、そうなの?

昌子 伊藤選手には「お前と森重(真人)とやる時だけは点が取れる気がしない」と言ってもらったことがあって。

栗原 確かに翔は完全に抑えられていたイメージがあるね。しかも、そういうことを彼はあまり言わないタイプだから。

昌子 伊藤選手に言ってもらったのは本当にうれしかったですね。金井選手は雑誌の記事で読んだんですけど、「対峙した選手で誰が一番すごかったか?」という質問に対して、金井選手はサイドバックの選手なので普通はアタッカーを挙げるはずですけど、僕の名前を挙げてくれていたんです。

栗原 なるほど。でも、それぐらいのパフォーマンスを、特にF・マリノス戦ではしていたと思うよ。

昌子 ありがとうございます。

栗原 昌子選手自身は鹿島時代にJ1リーグ、ナビスコカップ(現ルヴァンカップ)、天皇杯、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)とすべてのタイトルを獲っているし、海外でもプレーしているけど、次の目標って何になるの?

昌子 そうですね、確かに鹿島時代に獲れるタイトルはすべて獲らせていただいたんですけど、やっぱりチームが変わったので、もう一度、ガンバ大阪ですべてのタイトルを獲りたいと思っています。それが今の目標ですね。

栗原 かっこいいね。ポジションが一緒だったし、本当にすごい選手だなってずっと思っていたから、今日は話せてうれしかったよ。ありがとう。

昌子 いえいえ、僕はもう栗原さんと言えば、日産スタジアムで、いつだったか覚えていないんですけど、中村俊輔さんのコーナーキックをドンピシャで合わせたシーンが強烈に印象に残っていて。僕のマークではなかったんですけど。

栗原 確か、青木(剛)さんじゃない?

昌子 そうです、青木さんやったんですけど、「人間ってこんなにジャンプできるんや」と思いましたからね。

栗原 いやいや、そんなことないよ(笑)。

昌子 当時の鹿島にはヘディングに強い岩政大樹さんがいたんですけど、「こんなに強いヘディングが打てるんや」って。

栗原 確かにあの時はドンピシャだったね(笑)。

昌子 ボールってゴム製なのに「バチン!」って言うてましたから(笑)。あれがもう印象的でしたね。

栗原 今日は本当に連戦で疲れているところありがとう! 引き続き、期待して見ているよ。

昌子 はい。こちらこそ、今日はありがとうございました。

 
 

やべっちスタジアム出演(2021/8/22)


 
 


 
 

Webログ

2021/08/04 「1歩、2歩分ズレた」 スペインに惜敗の日本、元代表DFが指摘した勝負の分かれ目は? | フットボールゾーン

— 元日本代表DF栗原勇蔵氏、スペインは「想像以上に強かった」

 U-24日本代表は3日、東京五輪サッカー男子の準決勝で強豪スペインと対戦。90分間で決着がつかず、延長戦に突入したなか、同後半10分に相手FWマルコ・アセンシオの決勝ゴールを被弾し、0-1で敗れた。元日本代表DF栗原勇蔵氏は、スローインでボールが入った瞬間のプレーが日本にとっては不運だったと分析している。

 準々決勝でニュージーランド代表をPK戦の末に下し、2大会ぶり3回目のベスト4進出を果たした日本は、立ち上がりからボールポゼッションで優位に立ったスペインを前に、カウンターからチャンスを窺う形で試合を展開。自陣に押し込まれる時間が長く、前半39分にはスペインFWラファ・ミルに抜け出されピンチを迎えるも、GK谷晃生が好セーブを見せて0-0でハーフタイムを迎えた。

 後半も流れは変わらないなか後半10分、自陣ペナルティーエリア内で吉田麻也がMFミケル・メリノを倒したとして、主審がPKを宣告。吉田には警告も出されたが、スロー映像を見る限り、吉田が先にボールに触れた上で、メリノが吉田の足を蹴って倒れた形になっていたため、主審はVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の進言を受けたうえで、オンフィールドレビューで確認。一度宣告したPKと吉田への警告が取り消しになった。

 その後も、スペインに押されながらも粘りの守備で耐え、スコアレスのまま延長戦へ突入。久保建英、堂安律をベンチに下げてワンチャンスを狙ったが、延長後半10分、ペナルティーエリア内から最後はアセンシオに鮮やかな左足シュートを叩き込まれて先制を許し、これが決勝点となってしまった。

 シュート数9対18、ボール支配率39%対61%と数字でもスペインが押す展開だったことがうかがえるが、栗原氏も「率直な感想は、想像以上にスペインは強かった」と振り返る。

「守備に関しては集中して守れていたと思うけど、序盤に日本の選手たちはかなり圧力を感じていたと思います。奪ったあと、相手の圧力に慌てるところもあった。前線が孤立して、やっとのことで前に(ボールを)送っている状況。(久保、堂安、旗手怜央の)2列目が上がる時間も与えてもらえない。かなり不利な状況で林(大地)に入るから、いつもよりも自信を持った飛び出しが少なかったですね」

— 田中碧の股を抜けてアセンシオにボールが入ったことで周囲の反応にわずかなズレ

 そのなかで、吉田を中心とした最終ラインが「最後のところで体が張っていた」ことでしのいでいたが、失点の場面は左サイドのスローインからFWミケル・オヤルサバル→アセンシオと渡り、一瞬の隙を突かれた。栗原氏は「決して集中していなかったわけじゃない」と前置きしたうえで、アセンシオにボールが入った形に注目した。

「田中碧が(オヤルサバルに)寄せたところの股を抜けている。中で守っている選手は、股を抜けたところだけはケアをしづらかったりします。それ以外はきちんと(コースを)切れているので、限定されているところに集中しているけど、股抜けだけは死角になってしまう。シュートブロックに行ったのは板倉(滉)で、田中がいることを加味した守備位置にいた。ちょっとしたズレで1歩、2歩分寄せきれなかった。センタリングの時もGKとディフェンスの間に入れてくるのか、マイナス気味に上げてくるのか、ディフェンスは待っていたりします。でも、その間の股抜きしてきたコースだけは切れない時がある。それに近い感じだと思います」

 スペインの攻撃を耐えしのいでいたが、“これしかない”という形での決着となってしまった。

 
 
2021/08/06 「もったいなかった」 メキシコに3失点、元日本代表DFが悔やむセットプレーの”ズレ” | フットボールゾーン

— 栗原勇蔵氏がメキシコ戦を分析 悔やんだ3失点の内容「すべてがセットプレーで…」

 U-24日本代表は6日、東京五輪サッカー男子の3位決定戦でメキシコと対戦。1-3で敗れ、53年ぶりのメダル獲得を逃す形で大会は幕を閉じた。元日本代表DF栗原勇蔵氏は、失点の仕方と時間帯が勝敗を分けたと分析している。

 日本はグループリーグで2-1と勝利を収めたメキシコを相手に、序盤から苦しんだ。前半10分に日本陣内の右サイド45度の位置からドリブル突破にかかった相手をMF遠藤航が倒してしまいファウルの笛。ペナルティーエリアの中か外か微妙な位置だったが判定はPKとなり、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェックでも判定は変わらなかった。これをメキシコMFセバスティアン・コルドバに流し込まれ、前半13分に0-1のビハインドとなった。

 さらに同22分には日本陣内右サイドからのFKがゴール前に入ったところ、DFホアン・バスケスが遠藤の前に入り込んでヘディングシュートを決めて追加点。日本にとっては厳しい2点ビハインドになった。

 日本は後半13分にも、相手選手の負傷交代で少し時間がかかった直後のCKをFWアレクシス・ベガにヘディングシュートで決められて3失点目。後半33分に途中出場のMF三笘薫が個人技からGKギジェルモ・オチョアの牙城を崩して1点を返したが、追加点は奪えず。1-3で敗れて、1968年大会以来となるメダル獲得は果たせなかった。

 栗原氏は前半13分に先制点を許す展開に、「かなり難しい試合になると思った」という。そして、そこから10分も経たないうちに点差を広げられてしまったのが、勝敗を分けたと語る。

「(PK献上という)不運な部分もあったけど、早い時間帯に先制点を取られてしまいました。リードしてからの戦い方は、中南米は特に上手い。1点で粘っていればまだチャンスはあったかもしれない。1点、2点で全然戦い方も変わってくるので。2点目が入って、メキシコのボール回しも余裕が出てきた。そこが試合を大きく分けたと思います。結果だけ見れば先に3点を決められて、すべてがセットプレー。正直、もったいなかったというのが感想です」

— ゾーンで守っていた分、冨安と相手選手の競り合いで流れてくるボールが死角に

 メキシコ戦においては、これまで中盤を支えてきたボランチの遠藤が、結果的に3失点に絡む形になってしまった。栗原氏は「遠藤のせいではない」と前置きしたうえで、日本の課題について指摘する。

「日本はFKにはゾーンで守っていました。2失点目の場面は、遠藤が自分の前に入られてシュートを決められた形ですが、その前で冨安(健洋)と相手の9番(FWエンリ・マルティン)が競っている。ゾーンで守っていると死角になりやすくて、相手は捨て身で飛び込んでくるから一歩前にいる。対応としてはかなり難しかったと思います。普段であれば遠藤も寄せることはできたかもしれないけど、PKを取られたり、直前の(前半19分の)プレーでイエローカードもらっていたり、いろんな面で遠藤の日ではなかったのかなと。今まで遠藤に助けてもらってきて、安定もしていました。そこに頼っていたしわ寄せというか、チームとしての総合力がそういう形で出たと思います」

 東京五輪世代はこの悔しさをバネに、活躍の舞台をA代表に移し、さらなる飛躍を遂げたいところだ。

 
 
2021/08/07 「軸になってもらわないと困る」 元日本代表DFが五輪メンバーで”今後期待したい3人” | フットボールゾーン

— 栗原勇蔵氏は「メキシコ戦に出ていた選手の多くがA代表の中心になると思う」と期待

 U-24日本代表は6日、東京五輪サッカー男子の3位決定戦でメキシコに1-3で敗れ、53年ぶりの銅メダル獲得は果たせなかった。それでも、自国開催のプレッシャーのなかでグループリーグを唯一3連勝で首位通過し、準決勝では強豪スペインを延長戦まで苦しめた戦いぶりは評価に値するだろう。元日本代表DF栗原勇蔵氏に、今回のメンバー18人の中から“今後に期待したい3人”を挙げてもらった。

 MF久保建英が日本人史上初となる五輪のグループリーグで3試合連続ゴールを決めるなど、メキシコ(2-1)やフランス(4-0)に勝利した日本は、目標に掲げた金メダル獲得に向けて勢いをつけた。ベスト8でニュージーランドを延長PK戦の末に破ると、準決勝ではスペインと対戦。相手に押し込まれながら延長まで持ち込んだが、FWマルコ・アセンシオにスーパーゴールを決められ、0-1で屈した。

 53年ぶりの銅メダル獲得に気持ちを切り替えて臨んだ3位決定戦のメキシコ戦、前半13分にPKで先制点を献上すると、その後もセットプレーから2失点。後半に途中出場のMF三笘薫が個人技から1点を返したが、追いつけずに1-3で敗れ、最終的に4位で大会を終えた。

 栗原氏は、「誰もがメダルを期待していました。このメンバーで、日本開催のアドバンテージもあったなかで、メダルを取れなかったのは選手たちもショックだと思います」と言及。同じベスト4だった2012年のロンドン五輪を引き合いに、「すべての面で進歩していると思うけど、ベスト4から上の壁は、日本以外のチームも進化しているからこういう結果になる」と語った。

 そして、東京五輪世代の選手たちに、「五輪が最終目標じゃない。今日出ていた選手の多くがA代表の中心になると思うので結果を出してもらいたい」と期待を寄せた。栗原氏が今後に期待したい3人は以下のとおり。

— 栗原氏は守護神の谷、攻撃を牽引した久保、メキシコ戦で輝きを放った三笘を選出

■谷晃生(GK/湘南ベルマーレ/今大会:6試合[600分]・5失点)

「間違いなく、日本の躍進を支えていたシンデレラボーイの1人です。上背があってハイボールも行けるし、セービングとこぼさないキャッチもいい。スペイン戦は少しバタバタしたところもありましたが、足元も悪くないし、判断的なところでピンチを招いた場面はほとんどなかった。この大会を通じても成長していたと思うし、完成度が高いと感じました。今のA代表はゴンちゃん(権田修一/清水エスパルス)が正GKだと思いますが、確実に次の候補に挙がってくるだろうし、20歳でここまでやるなら使っていこうとなる可能性も十分にあるでしょう」

■久保建英(MF/レアル・マドリード/今大会:6試合[525分]・3得点・1アシスト)

「グループリーグ3試合連続ゴールと攻撃を引っ張りました。そして、決勝トーナメントではニュージーランド、スペイン、メキシコに左足のコースを切られて抑えられ、チームも難しい展開を強いられた。改めて、その存在の大きさを示す結果になったと思います。久保は次のパリ五輪にも出場できる世代のなか、国を背負うだけでも大変なのに、チームを背負って戦った。普通の感覚では考えられないようなものを背負っているので、あの敗戦後の涙にどんな意味が込められているのか深すぎて正直分かりません(苦笑)。A代表で軸になってもらわないと困る存在。久保がA代表のエースになる日もそう遠くはないはずです」

■三笘 薫(MF/川崎フロンターレ/今大会:3試合[69分]・1得点)

「3位決定戦のメキシコ戦では、三笘が入ってからチャンスも増えた。『もっと早くあのプレーが出ていれば……』。多くの人がきっとそう思ったでしょう。実際、堂安(律)、久保に頼り切っていた攻撃が、それ以上の破壊力を感じさせるシーンを最後に見せてくれたので、攻撃のバリエーションも違っていたかもしれません。メキシコも疲労していたとはいえ、それまでほとんど抑えられていたなかで、個で剥がせるし、点も取れる。期待せざるを得ません。独特なリズムとステップで、ノーモーションから縦に行き、それでいてスピードがあるので、短い距離で相手より1歩、2歩先に行ける。あれは研究されてもなかなか止められないし、1人では対応しきれない。(オランダ代表DFフィルジル・)ファン・ダイクとか、(スペイン代表DF)セルヒオ・ラモスのような世界トップレベルのディフェンダーと対戦する姿を見てみたいですね」

 
 
2021/08/27 「海外の選手に近い感覚」 鹿島FW上田の約25mミドル弾を元日本代表DFも称賛 | フットボールゾーン

— 元日本代表DF栗原勇蔵氏は上田の両足を使える利点を生かしたファーストタッチを評価

 鹿島アントラーズの日本代表FW上田綺世は、25日に行われたJ1リーグ第26節清水エスパルス戦(4-0)で豪快なミドルから先制点を挙げた。元日本代表DF栗原勇蔵氏は「ファーストタッチで勝負あり」と、シュートまでの流れるようなプレーを高く評価している。

 6月20日のリーグ第18節ベガルタ仙台戦(1-1)以来となるスタメンで、1トップに入った上田は、前半18分に敵地のスタジアムを沸かせるゴラッソを叩き込む。

 鹿島はDF町田浩樹のプレスでボールを奪うと、MFディエゴ・ピトゥカが前線に斜めのパスを入れる。これを敵陣中央でフリーの上田が受けると素早くターンをして、ペナルティーアーク後方のゴールから約25メートルの距離からコンパクトに右足を振り抜く。目の前にいた清水DF井林章も寄せきれず、スピードのある力強いシュートがワンバウンドしてゴール左に突き刺さり、先制点となった。

 元日本代表DF栗原氏は、両足を器用に使いこなす上田のボールタッチに注目している。

「まず、DF町田のボール奪取が良かったので、エスパルスのディフェンスラインが上げられないところで、上田は相手よりも早いポジション取りでフリーになりました。そして、両足を使えるのでファーストタッチで上手く前を向き、右にパスの選択肢もあったなかで、自分のシュートレンジだったので迷わずシュートを放った。海外の選手は迷いなくこの距離で打ってきます。上田もそれに近い感覚を持っていると言えると思います」

 上田は清水戦のゴールでチーム2位の7点目。U-24日本代表の一員として出場した東京五輪で悔しい思いをした分も、リーグ戦で躍動してほしいところだ。

 
 

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2019/12/2 栗原勇蔵選手、現役引退を発表。 #4everTricolore
 
 

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