夕刊こけまり:今日の横浜F・マリノスまとめ(2020/7/27) #fmarinos


夕刊こけまり:今日の横浜F・マリノス(まとめ)

(´-`).o0(2020/7/27(月)連休中の渓太の移籍とかACLのこととか)
 
 

アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.今日の練見(れんみ)
3.Twitter / Instagram
4.Webニュースログ 
 
 

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

2020/07/22 遠藤渓太選手 J1リーグ通算100試合出場記念グッズ発売のお知らせ | ニュース一覧 | 横浜F・マリノス 公式サイト
(´-`).o0(Tシャツとタオマフ)

2020/07/23 2020オリジナルナンバープレーヤー登録受付開始のお知らせ | ニュース一覧 | 横浜F・マリノス 公式サイト
(´-`).o0(51番~999番の中から選べます)

2020/07/25 遠藤渓太選手 1. FC Union Berlin (ドイツ)へ期限付き移籍のお知らせ | ニュース一覧 | 横浜F・マリノス 公式サイト
(´-`).o0(こけまり まとめ記事→[ウニオン・ベルリン(ドイツ1部) #fcunion への期限付き移籍を発表]遠藤 渓太(えんどう けいた) @keita_ed [2020 移籍/新加入/契約更改])
 
 

今日の練見(れんみ)

(´-`).o0(非公開練習)
 
 

Twitter / Instagram


 
 


 
 

Webニュースログ

2020/07/21 王者マリノス崩壊? 失点激増の要因とは。連敗脱出のために求められる原点回帰 | フットボールチャンネル

明治安田生命J1リーグ第5節が18日に行われ、横浜F・マリノスは鹿島アントラーズに2-4で敗れた。昨季王者はここ3試合で9失点を喫し、鹿島にシーズン初勝利を献上。守備が崩壊してしまった要因とは。そして、改善と復調の見込みはあるのだろうか。(取材・文:舩木渉)

–鹿島も突いてきた「弱点」

 昨季王者の横浜F・マリノスが苦しんでいる。リーグ戦再開から4試合でわずかに1勝。直近3試合で9失点を喫した。

 18日に行われた明治安田生命J1リーグ第5節では鹿島アントラーズに2-4で敗れた。しかも、4連敗していた相手に今季初勝利をプレゼントしてしまう形に。優勝した昨季は年間38失点と守備も堅かったマリノスは、いったいどうしてしまったのか。

 試合後の記者会見に現れたアンジェ・ポステコグルー監督は、頭を抱えながら椅子に座り、大きく息を吐いた。怒りが湧き上がってきているのは明らかで、「自分たちのミスから失点してしまったことが敗因」「ミスが多いから失点してしまう。そういうところをなくさないといけない」と繰り返し嘆いた。

 対戦相手の研究や対策が進み、2節前の湘南ベルマーレ戦からは同じような失点パターンも続いている。斜め方向のサイドチェンジでディフェンスラインの背後に大きく展開され、マリノスの布陣がスライドして対応しようとすると、さらにサイドチェンジ。手数をかけないチームは、パス3本ほどでシュートまで持ち込んでくる。

 しかも上背のないサイドバックがいる、遠いサイドへのハイクロスが狙い目だ。鹿島も先制点の場面で、サイドをドリブルで突破したエヴェラウドのクロスが懸命にジャンプしたティーラトンの頭を越え、その奥に走り込んでいた上田綺世のシュートにつながった。

 鹿島を率いるザーゴ監督は「どんな強い相手でも弱点がある。目立った弱点はディフェンスラインが非常に高く、その背後に広大なスペースがあること。それは必然的に使わなければいけないし、狙わなければいけない。それは練習してきまたし、説明もし、映像も見せた。しっかりと練習で準備したものを試合で出した選手たちを称えたい。狙いどおりの形が作れたと思う」と語った。マリノス対策を講じてくるチームの戦略は、ディフェンスラインの背後を狙うこと。どこもだいたい同じだ。

–不振を象徴? 気になるスタッツが…

 なぜ同じところを狙われ、改善できない状況が続くのか。マリノスのMF扇原貴宏は「奪われたらすぐ逆サイドに蹴ってきたり、ディフェンスラインの裏に一発でひっくり返してくるようなボールが増えている。(ボールの)失い方が悪いからそうなる」と分析する。

「失い方が悪かったりすればどのチームでもピンチになるし、アタッキングサードまで確実にビルドアップできれば(ピンチは)減ると思います。集中力を切らさないようにだったり、組織としてコミュニケーションはもっともっと取らなければいけないと感じています。

今日の試合で言えば、球際でファウルをしてでも潰さないといけないシーンがありました。攻守が切り替わったときの反応が悪いとも感じているので、リアクションや出足や集中力にもっとこだわってやっていきたいです」

 扇原の指摘は的を射ているのではないかと思う。攻撃と守備は表裏一体で、どちらかがうまくいっていなければ、もう一方もうまくいかない。攻守の両輪をスムーズに回転させられていた昨季終盤の絶好調だった頃と、最近を比べて気になるデータもある。

 Jリーグが公式に発表しているスタッツを参照すると、マリノスは昨季終盤の7連勝のうち5試合でスプリント回数が「200回」を超えており、対戦相手に回数で上回られたのは松本山雅FC戦だけだった。

 一方、今季のリーグ戦再開後4試合のスプリント回数のデータを見ると、「200回」を超えたのは一度だけ。そして、4試合全てで相手にスプリント回数で大きく上回られている。例えば4失点した鹿島戦ではマリノスが「167回」だったのに対し、相手は「206回」を記録した。直前のFC東京戦でもマリノスの「150回」に対し、相手のFC東京は「213回」と大きく差をつけた。

 チーム全体の走行距離はそれほど変わっていないが、交代枠が3人から5人に増えて、後半によりフレッシュな選手が多くなる条件が揃っているにもかかわらず、スプリント回数が大きく減少している。

 断定は難しいが、「守備でプレッシャーをかけきれていない」「自軍ボール保持時に追い越しやポジションチェンジの動きが少ない」「被カウンター時の戻りが間に合っていない」「逆サイドからのクロスに飛び込むような動きが少ない」などスプリントが減った原因はいくつか推測できる。

 これらはいずれもマリノスが強みとして誇ってきたものでもあるだろう。夏場の連戦による疲労やリーグ戦再開から間もないことなども要因として考えられるが、対戦相手がしっかり動けている以上、言い訳にはできない。

–4失点目は「個人のミスではない」

 実際に試合を見ていても、選手同士の距離感が遠く、ボールを持った選手がパスの受け手となる味方を探してしまう場面がよく見られる。そのせいで判断がワンタッチ、あるいはツータッチ分遅れ、テンポも上がらず、相手に考える隙を与えてしまっているとも考えられる。頻繁にポジションを動かしながら高速でパスをつなぎ続けることで、相手に捕まえどころを与えないサッカーがマリノスの持ち味だったはずだ。

 鹿島戦の67分、中盤でボールを奪われてのカウンターから3失点目が生まれた。一度、2対3という数的不利な状況を作られながら、畠中槙之輔が遠藤康のパスをカットして少し時間的猶予が生まれる。それでも、ボールがゴールネットを揺らすまでに戻ってこられたのは畠中、伊藤槙人のセンターバック2人に、扇原と喜田拓也のセントラルMF2人を加えた4人だけだった。カウンターが始まった時点で両サイドバックはかなり高い位置を取っていたが、ゴールが決まるまでの約10秒間があれば、ペナルティエリア近くまで戻ってくるのは可能ではなかったか。

 さらに82分の4失点目も象徴的だった。1点差に迫って、前がかりになっていた状況ではあったが、伊藤からのパスを受けて顔を上げた畠中の視界に次のパスコースは1つも見えていなかっただろう。ティーラトンも喜田も天野純もかなり遠く、ポジショニングも曖昧でサポートに入れていなかった。結果的に畠中は後ろ向きにボールをコントロールし、安易な横パスを奪われて失点につながった。普段の彼なら起こりえないパスミスのように見えた。

 扇原は「ああいうミスは、シン(畠中)個人のミスではないと思っています。周りのサポートや距離感がどうだったのか見直さなければいけない。負けているからこそいい距離感でやらないといけない。そういうところはで冷静にこだわってやらなければいけないと思います」と4失点目を悔やむ。これこそ今のチームの現状を反映していると言えそうだ。

–いかに不振を脱するか

 では、どうすれば改善できるのか。鹿島戦には出場しなかったが、今季新加入のDF小池龍太は次のような考えを語る。

「まず攻撃している時に自分のスペースを空けていることをしっかり頭の中に入れなければいけないと思います。その意識はみんな持っているけれど、やられていることがやっぱり多い。なので、自分のスペースに戻れる距離を確認しつつ攻撃参加することと、何よりは切り替えを早く、間に合わなくてもとりあえず走って、しっかり戻って、最後まで諦めないこと。

そういう軽く見えないようなプレーが相手のミスを誘ったりするし、そういったところで最後まで自分が100%で走りきれるかどうか。そういったところができてくれば自ずとスペースは消えてくると思うし、相手も『対策してきた』というマインドになると思うので、1人ひとりのタスクをもっとしっかりこなさなければいけないと思います」

 根性論のようにも聞こえるが、やはり「走ること」はマリノスの戦術の一部でもある。昨季も走り勝っていれば、試合にも勝っていることが多かった。昨季までアシスタントコーチを務めていたピーター・クラモフスキー(現清水エスパルス監督)が口酸っぱく言っていた「カラダノムキ!(体の向き)」のの重要性を改めて感じる。

 喜田は湘南戦の終盤、きつくなってきた時間帯に「(全員が)パスコースになって! (正しい)ポジションとって! 1人ひとりがサポートして!」と叫んだ。ポステコグルー監督も就任当初から「全員に勇気を持ってパスを受けにきてもらいたい」と言い続けていた。今こそ、この原点に立ち返る時のような気がしている。

 小池は「奪われた後のアクションやどこに進もうとしていたかを大事にしていきたい」と語り、さらに続ける。

「ゴールエリアの近くで奪われることを考えるよりも、しっかりフィニッシュで終わったり、やりきるところ。スルーパスであっても、(味方が)届かないくらいがちょうどいいのかなと思っています。今は『安パイ』というか。難しく考えるよりも1人ひとりがプレーをやりきるところをもっと出しきれればいいかなと思います」

–アタッキング・フットボールは失われていない

 鹿島戦の1点目を見れば、マリノスのアタッキング・フットボールの魅力が失われていないことはよくわかる。ティーラトン、エジガル・ジュニオ、マルコス・ジュニオールとつないで、エヴェラウドの背後から飛び出してきた松原健がペナルティエリア手前で斜めのパスを引き出した。

 そして、すぐさまエジガルがサポートに入り、右アウトサイドで待っている仲川輝人に展開。ボールが動いている間にゴール前へ侵入していたマルコスが、仲川からのラストパスを受けてシュートを放った。長短のパスを織り交ぜながらテンポを変え、頻繁に動き直してポジションチェンジを繰り返し、一気にスピードを上げて少ないタッチのパスワークで崩しきる。これこそがアタッキング・フットボールの真骨頂というゴールだった。

 昨季まで「できていたこと」が何もかもできなくなったわけではない。ベースの完成度は高く、選手たちの戦術理解度も高い。ならば、距離感やスピードの感覚を取り戻し、パスワークの精度を上げて、フィニッシュに至る回数を増やせばいい。

 シュートで攻撃を終えられる回数を増やせば、リスタートのゴールキックやコーナーキックも増え、カウンターで即座にピンチを招く回数は減る。スプリント回数を少し増やし、ポジションチェンジやプレッシングの強度を上げられれば、相手は消耗し、判断やプレーの精度を下げることもできる。どんどん仕掛ければ、ゴール近くでファウルをもらう回数も増えるかもしれない。

 相手守備ブロックの外側でパスを回せてボール支配率は高くなっても、その攻撃に怖さはない。果敢なペナルティエリアへの侵入も昨季のマリノスの強みの1つで、そこでのPK奪取も勝利に直結していた。

 今のところなかなか結果は出ていないが、全てがうまくいっていないわけでもない。「泥沼」というような状況でもないだろう。「自分たちのサッカー」を続けながら対策を上回っていくには、今こそ原点に立ち返るべきだ。過密日程に加えて暑さや湿度もあってきついのは百も承知。だが楽をして勝つことはできないし、避けられない道もある。走れ、マリノス。

 
 
2020/07/26 【コラム】「カウンターで勝っても…」興味深いザーゴとポステコグルーの“共鳴” | サッカーダイジェストWeb

–攻撃サッカーで観ている者を楽しませたい

 驚くほど、両者の考え方はシンクロしている。

 横浜F・マリノスのアンジェ・ポステコグルー監督は、かつてこんな風に語ったことがある。「守備的に戦って、カウンターで1点を取って、1-0で勝利する。結果はいいとして、内容については嬉しくもなんともない」。

 7月25日のオンライン取材に応じた鹿島アントラーズのザーゴ監督も、自身のサッカー観について話すなかで次のように述べた。「ファン・サポーターからすれば、ただ守ってカウンター1本で勝ちましたというのは、勝ったことは嬉しいけど、たぶん、それは見ていてあんまり楽しくないと思う」。

 さらにポステコグルー監督は「サポーターも同じ気持ちだと思うのですが、監督としても、攻撃的なサッカーは観ていてワクワクするし、楽しい。そのうえで、勝ちたい」と強調すれば、ザーゴ監督も「パスをつないだり、選手がボールを持った時のいろんな技、技術を観るのが、サッカーを愛する者としては、一番の醍醐味」と力説する。

 同じような信念を持つ両者は、7月18日の5節で対戦。4-2の打ち合いの末、鹿島に軍配が上がる。横浜はいつもと同じように人数をかけて分厚い攻撃を繰り出したが、「自分たちのミスからボールを奪われて失点してしまったのが残念」とポステコグルー監督は悔しがった。ザーゴ監督はポゼッションよりも、ハイラインを敷く敵の最終ラインの背後にある広大なスペースに目を向け「つなぐよりも縦への意識が非常に重要だった。我々は違う“色”も出せる」と微修正を施して、チームは効率的かつ鋭いアタックを仕掛けて得点を重ねた。

 ふたりの指揮官に違いがあるとすれば、柔軟性の強弱だろう。もっとも、根底にあるのはリスクを背負ってでも攻撃サッカーを貫こうとするスタンスであり、観ている者を楽しませたいという想いだ。ポステコグルー監督が「内容にこだわっている。そこは絶対に譲れない」と主張すれば、ザーゴ監督はどれだけ負けがこんでも「やっていることは間違っていない」と言い張る。そんな頑固一徹なところも。

–横浜に完勝したFC東京に、鹿島はどう戦うか

 ポステコグルー監督の就任1年目は、ルヴァンカップで準優勝という結果を残したが、リーグ戦では残留争いに巻き込まれるなど苦戦を強いられた。堅守を伝統としてきた横浜を、『アタッキング・フットボール』の名の下に攻撃的な集団に変えた。抜本的な改革は少なからずハレーションを起こしたが、愚直にやり続けることで、就任2年目の昨季に15年ぶり4度目のリーグタイトルを勝ち取った。

 今季がザーゴ体制1年目の鹿島も、横浜に勝つまでは公式戦6連敗、奪った得点は相手のオウンゴールのみと厳しい戦いを強いられた。横浜に勝利した後の前節・湘南戦も、ゲームを支配しながら0-1の完封負け。いまだに低空飛行を続けている。こちらも「リアクションサッカーから、ポジションを取りながら相手を動かすポジショナルプレーを目指してやっている」と思い切ったチーム改造に着手し、そして産みの苦しみを味わっている。

 鹿島が苦杯をなめた湘南に、横浜は3節の対戦で3-2と競り勝っている。そんな横浜は、昨季にリーグ優勝を争ったFC東京に、今季の対戦では1-3と完敗を喫した。そのFC東京を鹿島は今節、ホームに迎える。ポゼッション最優先の横浜を相手にカウンターがハマって完勝を収めた難敵を相手に、同じくボール保持を重視する鹿島がどう戦うか。

「相手のカウンターが速いということは分かっていますし、ポジショニングが一番、大事になると思います。相手のスペースを消して、こちらはスペースを見つけて相手の弱いところを攻める、その繰り返しになるでしょう。練習でもその対策をしています。(ボランチとして)カウンターを受けないように、攻撃に良いパスを供給するためのポジショニングを意識しています」(レオ・シルバ)

 ソリッドな守備と切れ味の鋭いカウンターに定評のある“長谷川トーキョー”の戦いぶりも注目。見どころの多い一戦になりそうだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

 
 
2020/07/22 再開後のJ1で攻撃型チームの明暗が分かれている要因を探る|Jリーグ他|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva

■J1はリーグ再開から4試合が終わり、各チームの序盤の良し悪し、戦い方の傾向が見えてきた。福田正博氏は、その戦い方の傾向の解説と、ボールを保持して攻める、攻撃型チームの分析をしてもらった。

 今季のJリーグは降格がなくなったことで、再開後はボールポゼッションからアグレッシブに戦うチームが増えるのではと予想された。だが蓋を開けてみれば、守備を固めてカウンターというスタイルのチームも多く、上位に進出している。

連勝で好調の川崎。MF脇坂泰斗が中村憲剛不在を感じさせない好プレーを見せている これは、チーム練習再開からリーグ再開まで準備期間を十分に取れなかったことがある。また、リーグ再開のタイミングが、サッカーをするにはもっとも不向きな梅雨から夏に向かう季節になったのに加え、日程も、中3日、中3日、中5日という、変則的かつタイトなスケジュールになっている点も影響しているだろう。

 好スタートを切って上位につけているFC東京、名古屋グランパス、セレッソ大阪、浦和レッズなどは、守備安定型のチームだ。しかも、昨年から監督が変わらず、戦術がチームにより徹底されている。
(中略)
 一方、川崎と同様に攻撃的なスタイルを取る、昨季王者の横浜F・マリノスと天皇杯優勝チームのヴィッセル神戸。この2チームは、カウンタースタイルの相手チームの狙いどおりにやられている試合が多い。

 横浜FMは、結果は敗れているものの、内容に目を向ければ、彼らがほとんどの時間帯で相手を押し込み、チャンスも数多くつくっている。しかし、昨年の川崎がそうだったが、攻撃的なチームはゴールが奪い切れないと相手チームのカウンターを食らいやすい。

 ただ、アンジェ・ポステコグルー監督は、昨年同様の戦いをしていては勝てないと理解しているはずだ。選手層が厚くなった今季は、コンディションのいい選手を使いながら、まだメンバー構成のベストな形を模索している段階にあると感じる。

 つまり、10月にアジアチャンピオンズリーグ(ACL)が控えていることも考慮して、勝負どころはまだ先にあると踏んでいるのではないか。メンバーを固めてチームがマンネリ化しないようにマネジメントをしている。裏返せば、まだそれだけ余力があるということだ。(後略)

 
 
2020/07/22 Jリーグと、藤井棋聖誕生に湧く将棋界を結びつけるアンバサダーに。マリノスのために奔走している元サッカー日本代表・波戸康広|@DIME アットダイム

 新型コロナウイルス感染症の再拡大が懸念されているが、Jリーグは7月10日から有観客試合へと移行。スタジアムにサポーターのいる日常が少しずつ戻りつつある。2019年Jリーグ王者の横浜F・マリノスも有観客初戦だった12日のFC東京戦も上限の5000人に迫る4769人を動員。結果は1-3で敗れたものの、22日の横浜FCとのダービーを含めて今後の試合を盛り上げるべく、チーム全体が士気を高めている。

 2012年からアンバサダーを務めるクラブレジェンドで元日本代表の波戸康広氏も、クラブの広報・宣伝活動に注力する1人だ。

–引退後、クラブ初のアンバサダーに

「J1再開初戦となった4日の浦和レッズ戦では、DAZN中継映像などで観戦するサポーターに楽しんでもらうべく、『F・マリノスデュアルスタジアム』をLINEライブで実施しました。僕と栗原勇蔵クラブシップキャプテン(CC)が出演し、キックオフ1時間前からトークをしたのですが、約1万7000人を超える視聴者が集まり、1万3000人がコメントを寄せてくれて、投げ銭も予想以上の金額に達するなど、大いに盛り上がりました。この企画は8日の湘南ベルマーレ戦、12日のFC東京戦、18日の鹿島アントラーズ戦も継続。スタジアムに足を運ぶことのできないサポーターにも楽しんでもらえるように努力をしています。もちろんスタジアムに来ていただける方には来場してほしいです。僕も頑張ってPRしていこうと思います」と意気込みを新たにする。

 つねに謙虚で、爽やかな笑顔の似合う波戸氏は76年生まれの44歳。兵庫県・淡路島出身で、95年に高校サッカーの名門・滝川第二高校から横浜フリューゲルス入りして、プロキャリアをスタートさせた元右サイドバックだ。98年末にフリューゲルスが消滅した後は横浜F・マリノスへ移籍。スピーディーな攻め上がりと献身的な守備が大いに評価され、2001年には日本代表入り。2002年日韓ワールドカップ出場こそ叶わなかったものの、フィリップ・トルシエ監督に高く評価された。そして2004年途中に柏レイソルへレンタルで赴き、2006年には大宮アルディージャへ完全移籍。2010年に古巣・マリノスに復帰した。若い頃から10慣れ親しんだチームで2年間、戦い抜き、35歳になった2011年末に引退を表明。クラブ初のアンバサダーという役職に就くことになったのだ。

「僕が引退した頃は、指導者として第2の人生を踏み出す人が圧倒的に多かったんです。自分は30歳を過ぎていろいろ考えることが増え、『現場以外からサッカーに携わりたい』という思いが強まった。それに向けて『(株)コラソン』という自分の会社を設立し、サポーターやスポンサー、クラブスタッフの方々により近い場所で仕事ができないかとクラブに相談したところ、幸いにも『アンバサダー』として契約してもらうことができた。僕は本当に幸運だったと思います。
 とはいえ、アンバサダーというのは、全く未知数な仕事。今でこそ、各クラブにそういった人材はいますけど、当時は皆無に等しかった。僕も最初はふれあい活動やチケット販売などマリノスがやっている取り組みをゼロから学び、スポンサー回りにも帯同するなど、手探りのスタートでした。
 ある時、自分なりに営業強化策をまとめた資料を作ってスタッフに提出したら『こんなんじゃダメ』とダメ出しを食らったことがありました。そこで『淡路の雑草魂』が燃えてきた(笑)。ワードやパワーポイントで企画書を作れるように勉強して、プレゼンの仕方にも工夫を凝らすようになったんです」

 波戸氏がトライ&エラーを繰り返し、失敗時間をかけて体得したプレゼンスキルのポイントは、「キーワードを使いながら、人の心に響くような話し方をすること」だった。
「効果的なプレゼン方法について本やネットで調べたり、営業担当の営業トークを横目で見ながら、どうすればいいのかが少しずつ分かってきた感じです。一番大事なのは、人と人との関係。いくら数字やデータで示しても、心に響かないと信じてもらえない。
 僕が現役時代に指導を受けたアントニオ・デラクルス(99年マリノス監督)や岡田武史監督(2002~2004年、現FC今治代表)にしてもそれだけの話術を持っていました。岡田さんなんかはメディアの前と選手の前での発言をきちんと使い分けていたし、選手の顔を見てほしい言葉をかけてくれる。距離感の作り方が抜群でした。素晴らしい監督との出会いも、引退後のアンバサダーの仕事に生かされたのかなと思っています」

–将棋界とサッカー界の架け橋に!

 マリノスで広報・営業面を本格的に担い始めた波戸氏がもう1つ、注力したのが、異業種とのマッチング。その最たるものが。将棋だ。アマチュアながら二段の腕前を持つ彼は、今月の棋聖戦で藤井聡太新棋聖に敗れた欧州サッカー好きの渡辺明二冠、熱心なコンサドーレ札幌サポーターの野月浩貴八段らと親交を深め、将棋とサッカーをつなぐ活動を意欲的に手掛けているのだ。

 将棋に関する最初のアプローチは、2012年のモンテディオ山形のJ2リーグ戦での将棋親善大使だった。将棋の駒の産地で知られる天童にNDソフトスタジアム山形がある縁で、波戸氏が呼ばれたのだ。他チームの試合だったが、マリノス側も快く送り出してくれて、いい布石が打てたという。
 その後、2014年に日本将棋連盟から「将棋親善大使」を正式に委嘱され、定期的にイベントに参加。マリノスでもサッカーと将棋のコラボイベントを積極的に開催するようになったのだ。

 とりわけ、規模が大きかったのが、2016年7月のアビスパ福岡戦での「将棋×サッカーコラボイベント」。波戸氏は将棋の阿久津主税八段、広瀬章人八段、野月七段らとともに参加。乃木坂46の伊藤かりんさんを招いた公開対局なども行って、将棋とサッカーの結びつきを強めるのに一役買った。
「自分はもともと将棋好きで、選手の頃から遠征先で詰将棋の本を読んだりしているタイプでした。この趣味がきっかけで、現役ラストの年にマリノスの雑誌の対談で佐藤和俊七段と対局するチャンスをもらえた。それを機に棋士の集まりに呼んでもらう機会が増え、人脈が広がっていきました。
 藤井新棋聖とも、3年前の竜王戦の前夜祭で会って一緒に写真を撮らせてもらって話しましたけど、本当に受け答えがしっかりしている。客観的に自分を見ることもできるし、とても現役の高校生とは思えない落ち着きぶりでした。近い将来、マリノスのイベントにも来てもらえるように、今から積極的に働きかけていくつもりです」と波戸氏は目を輝かせる。

 将棋界もかつては新聞社主催のタイトル戦が大半を占めていたが、ネット普及に伴い、大手メディアのスポンサー料が減少。棋聖戦の「ヒューリック」に代表されるように、他のスポンサー参入が目立つようになった。Jリーグもクラブによって環境はまちまちだが、このコロナ禍で新たなスポンサーを発掘しなければならない状況なのは間違いない。両者が協力し合えれば、支援先探しも円滑に進む可能性は高くなる。そういった相乗効果をもたされるように、波戸氏は将棋とサッカーの懸け橋として尽くしていく覚悟だ。

「115m×60mのピッチでゴールを奪い合うサッカーと、9×9マスの盤上で玉を取りに行く将棋はすごく似ていると思うんです。両者のネットワークを融合できれば、ビジネスチャンスも広がる。必ずいい方向に進むと確信しています。
 僕は足掛け10年間、マリノスのアンバサダーを続けさせてもらっていますが、そろそろ目に見えるメリットをもたらさなければいけない立場。今は各スポンサーさんもコロナによる大きなダメージを受けています。ご支援を継続してもらうように働きかけるのはもちろん、新規開拓も貪欲に進めていく必要がある。自分から率先して営業活動に乗り出し、これまで以上にクラブの役に立っていきたいと思いを強めています」

 恩義のあるマリノスを支える活動を最優先に考えつつ、自身の会社である(株)コラソンのてこ入れを図りたいというのが、波戸氏の今後のビジョンだ。現在は美容部門を担う妻との2人体制だが、いずれは引退した選手のセカンドキャリア支援、イベント実施、新たなサービス展開など多角化を進めていければ理想的だ。
 かつて猛然とタッチライン際を疾走していた韋駄天サイドバックは、引退後10年という節目を機に、ビジネスの世界でも一気に駆け上がって行くはず。波戸氏のさらなる活躍を楽しみに待ちたい。(取材・文/元川悦子)

 
 

今日のこけまり


【試合結果まとめ(3●1)】2020/7/26(日)13:05KO J1第7節 北海道コンサドーレ札幌vs.横浜F・マリノス@札幌ドーム
 
 

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