【試合結果まとめ(1●2)】2018/3/10(土)13:00KO J1第3節 横浜F・マリノスvs.サガン鳥栖@ニッパツ三ッ沢球技場


アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.Jリーグ.jp
3.Twitter / Istagram
4.YouTube
5.Webニュースログ
6.今週の他会場など

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

2018 明治安田J1 第3節 vs サガン鳥栖 試合レポート | 横浜F・マリノス 公式サイト

監督コメント

アンジェ ポステコグルー 監督
「非常に残念だった。特に前半のパフォーマンスが良くなかった。その点、鳥栖はしっかり我々の攻めを阻止することができて、いい試合ができたのではないでしょうか」

質問:攻撃的なサッカーは、反面リスクも高くなると思います。今日はそのリスク管理がうまくいかなかったのではないでしょうか。そのあたりを、これからどのように修正していきますか?
「私のスタイルのなかでは特にリスクが高くなるとは思っていません。ただ、去年からいろいろと変えている中で、まだまだという部分はあります。
たとえばリアクションにおいても、相手はそういうプレーをさせないと阻止すると思うのですけれど、特に今日の前半は自分たちの目指すスタイルができませんでした。
もう少し自分たちのリアクションを良くするために、来週の練習からしっかり落とし込めればいいと思います」

質問:リーグ戦3試合、まだ勝利がありませんが、その点については、どのように考えていますか?
「勝つことはもちろん大事なのですが、それよりも自分たちのスタイルを貫くということが大事です。その点では今日の試合は良くなかったと思います。3試合でいい試合もありましたし、良くない試合もありました。毎週毎週いいパフォーマンスを続けられるようになるには、もう少し時間がかかると思います。しっかりと練習で落とし込んでいければと考えています」

質問:前半、サイドアタッカーの遠藤とユン イルロクのポジションを入れ替えましたが、どういう狙いだったのでしょうか?
「渓太は、この試合だけでなく3試合良いパフォーマンスをしています。今日はカットインしてからポストに当たる惜しいシュートもあったのですが、より渓太を生かすために、左に替えてみようと思いました。ただ繰り返しになりますが、前半のパフォーマンスが全体的に停滞していた中、鳥栖にやられたなという感じはあります」

選手コメント

イッペイ シノヅカ
「相手がガツガツくる中で、今日はデュエルの部分で負けていた。そういう部分は絶対に負けちゃだめ。
前線でチャンスをつくることが、途中から入った自分の役割だった。何度か良いシーンはつくれたけれど、得点に結びつくようなプレーが出来ず、チームの勝利に貢献できなかったので悔しい。相手の陣地までいくけど、ゴール前で焦ってしまっている部分もあり、最後の精度がまだまだ足りないと思った」

扇原 貴宏
「失点どうこうよりも自分たちがやることを、たぶん一番できなかった試合だと思う。自分も含めて立ち上がりからやっぱりパスが引っかかったりとかミスが続いたと思う。
そういう試合の入りが悪かったからこういう苦しい試合になったと思うので、自分たちのやるサッカーを立ち上がりから相手がプレスに来ていたとしても、もっと勇気をもってやらなければいけなかったと思います」

ウーゴ ヴィエイラ
「残念な結果です。前半から自分たちのサッカーを見せることができませんでした。
個人的にも恥ずかしいゲームでした。入りが悪くて、相手のペースになってしまいました。でも、僕たちはこんなものじゃないということを今後見せていきたいと思います。
(ゴールについては)クロスが来るかなと思い、ポジションを取りました。うまくボールに合わせることができました。
自分たちがやるべきサッカーを信じて、勝利を目指していきたいと思います」

Jリーグ.jp

横浜FMvs鳥栖の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2018年3月10日):Jリーグ.jp
 ├ 入場者数 11,247人
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選手コメント

[ ウーゴ ヴィエイラ ]
--今季初ゴールを決めたが?
クロスが来るかなと思って、DFの間にポジションを取ってそこに来たので、トラップしてすぐシュートにいけた。残念ながら勝点3には至らなかったけど、良いゴールだったんじゃないかなとは思う。

--初ゴールを決めたことで精神的にラクになった?
安心ということはない。僕は自分のポテンシャルを知っているし、みんなも去年を見て僕のポテンシャルを知っていると思う。今後はもっともっと決める自信があるし、ラクになったという気持ちはない。早かれ遅かれゴールを決められるとは思っていた。決めないことが心配なのではなくて、決めて勝点がこないことが心配。チームとして勝点を取らないといけないと思うし、僕はチームを勝たせるために来ている。サポーターの皆さんにも勝利を見せないといけないので、そこが心配。

--横浜FMのリーグ通算1300ゴール目になったが?
先週に言われた。歴史に残ったことはうれしいけど、1300得点目より1300勝目のほうがうれしいかもしれない。

[ 天野 純 ]
失点は自分のミスだし、チームのみんなに、マリノスに関わるみんなに申し訳ないと思っている。これを今後、どうにかチームに返せればと思う。

--結果的に負けてしまったが、ポジティブなことを見つけられるとすれば?
今日はそれ以前の問題というか、自分の入りのもったいないミスでゲームを壊してしまったのでうまくいかなかったし、今日はそれがすべて。

--相手に対策されている感覚はあった?
研究はどのチームもしてきているし、それでも止められないというのが僕らのスタイルなので、今日はその出はなをくじいてしまった。

--後半はチームとしてどう戦おうを考えていた?
前半45分はあまり良くない内容で終わってしまったので、もう1回、自分たちの信念を貫こうという気持ちでプレーした。

--雨が降る中、昨日も試合が行われていてピッチは悪かった?
確かに水も撒かれていなかったし、デコボコしていた。それは言い訳になってしまうけど、状況としては良くなかった。

[ 中澤 佑二 ]
--前半はミス絡みで失点して流れが悪くなってしまった?
ピッチが良くなかったので、その中で自分たちがやろうとするサッカーとの相性が良くなかった。グラウンドの状態も良くないし、選手の距離感も良くなかった。その中でも選手たちは監督が求めることを最大限プレーしようとして、ミス絡みで失点したので、一生懸命トライしていた部分はあるんじゃないかと思う。ミスは毎試合誰かしら必ずするので、ミス自体を責めることはできない。そこから失点したことは事実だけど、それよりも得点を取る時間が遅かった。前半からしっかりと相手のゴールに対して良い形でシュートまで行く回数が少なかった。なかなかボールが運べないのと、運んだときにサイドを突破することは相手がしっかり対策してきているので、そこのところで相手を上回ることができなかった。相手がこう来て、僕らが裏をかいてこうする、ということにトライしていかないと、ずっと同じ展開が続いてしまう。攻撃のバリエーションを増やしていきたい。

 
 

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【公式】ハイライト:横浜F・マリノスvsサガン鳥栖 明治安田生命J1リーグ 第3節 2018/3/10 – YouTube
 
 

ネットニュース・Weblog

スポーツニッポン

横浜 今季リーグ初勝利ならず 指揮官ため息「特に前半はパフォーマンスが良くなかった」― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 横浜はホームに鳥栖を迎えたが、1―2で敗れ今季リーグ初勝利はならなかった。ポステコグルー監督は「残念な結果になった。特に前半はパフォーマンスが良くなかった」とため息をついた。

 鳥栖の素早いプレスに苦しめられ、ミスが相次いだ。最終ラインから素早くサイドに展開しても、すぐに寄せられパスがつながらない。前半12分にはMF天野のバックパスをFW趙東建に奪われ失点。後半12分にもPKから追加点を許した。鳥栖のフィッカデンティ監督は「うちのサイドバックが横浜のサイドの選手を高い位置でつぶすというのを徹底した」と対策を講じてきたことを明かしたが、相手の思うようにやられる形となった。

 7日のルヴァン杯FC東京戦で今季公式戦初勝利を挙げたが、リーグ戦の白星が遠い。GK飯倉は「今やっているサッカーは難しい部分も多い。次は必ず結果を出せるよう準備をしていきたい」と気持ちを切り替えた。

ニッカンスポーツ

横浜MF天野2失点絡み猛省「自分がゲーム壊した」 – J1 : 日刊スポーツ

 横浜F・マリノスMF天野純(26)が、サガン鳥栖とのホーム開幕戦で2失点に絡み、試合後、開口一番「今日は、とりあえず自分がゲームを壊したと思っているし、2失点とも自分のミスなので…これはどうしようもないので、マリノスに関わるみんなに申し訳ない」と猛省した。

 まずは前半12分、DFミロシュ・デゲネクからのパスを受け、バックパスを返したが、ゴール前の鳥栖FW趙東建(31)にさらわれ、決められた。「タカ(MF扇原貴宏)に出そうとしたんですけど、強く当たっちゃって、タカもスルーだと思ったらしく…」。

 そして後半11分、自陣ペナルティーエリア内で相手の出したヒールパスが手に当たってPKを献上。「ハンドもミス…って感じ。今日は、それ以前に、最初の入りでもったいないミスでゲームを壊したし、うまくいかなかった。今日はそれが全て…」と肩を落とした。

 今季、3戦目で迎えたホーム開幕戦を、ニッパツ三ツ沢球技場で戦った。三ツ沢でホーム開幕戦を戦うのは、97年4月16日のガンバ大阪戦(0-4敗戦)以来、21年ぶりだった。そのことを伝え聞くと「そのことは、あまり意識していませんでした。でも、ホーム開幕戦で、ふがいないミスをしてしまった。どうにかメンタルを建て直したい。恩返しというか…どうにかチームに返していけたら」と前を向いた。【村上幸将】

横浜ヴィエイラ「喜べない」メモリアル弾も勝利逃す – J1 : 日刊スポーツ

 横浜F・マリノスFWウーゴ・ヴィエイラ(29)がサガン鳥栖戦で、クラブのJ1通算1300点目のメモリアルとなる、今季初ゴールを決めた。

 2点を追う後半42分、DF松原健が中央から上げた浮き球パスに反応すると、DFの裏から飛び出してボールを受け、右足で決めた。「クロスが来るかなと思った。そこでDFの間に入って、ポジショニングを取ったところにボールが来たので、速いトラップから、すぐにシュートにいけた。残念ながら勝ち点3に結び付かなかったが」と振り返る顔に笑みはなかった。

 この日はフル出場し、前線を走り回ったもののシュートは前、後半それぞれ1本ずつ、計2本に終わった。「僕も含めて前半、チームの入りが良くない。なかなかボールが来ない時間が長く、難しい試合だった。FWにボールが入ってこないし、クロスも少ない。点は決めたが満足しないし、点を決めても勝ち点3を取れなかったら喜べない」と渋い顔を浮かべた。

 初ゴールで安心するかと聞かれると「安心はない。自分のポテンシャルを知っているし、みんなも17年の1年で僕のポテンシャルは知っているだろう。今後、もっと決める自信はあるし、初ゴールを決めたから楽になったというのはない。早かれ遅かれ決めるとは思っていた」と答えた。

 1300ゴールについて聞かれると「先週、言われました。ここ(横浜)の歴史に残ったのはうれしいんですけど、1300ゴール目より、1300勝目の方がうれしいかな」と苦笑いした。

 三ツ沢でホーム開幕戦を戦うのは、97年4月16日のガンバ大阪戦(0-4敗戦)以来、21年ぶりで、95年3月22日にヴェルディ川崎(現東京V)に6-2で大勝した試合以来、三ツ沢でのホーム戦は勝っていない。ヴィエイラは「決めないことが心配なのではなくて、決めて勝ち点がこないというのが心配。その(勝つ)ために、僕はここに来ている」と、勝てなかったことでの喪失感の大きさを強調した。【村上幸将】

横浜中沢「共通認識欲しい」新監督のサッカー体現へ – J1 : 日刊スポーツ

 横浜F・マリノスDF中沢佑二(40)は、サガン鳥栖に敗れ、16年以来となる開幕から3戦未勝利の状況に「ピッチが良くなかったので、その中で自分たちがやろうとするサッカーとの相性が良くなかった。選手間の距離感も良くなかった」と振り返った。

 この日は、ホームの日産スタジアムが19年ラグビー・ワールドカップに向けた改修工事のため、中沢が東京ヴェルディから移籍した02年より5年も前の、97年4月16日のガンバ大阪戦(0-4敗戦)以来、ニッパツ三ツ沢球技場で21年ぶりとなるホーム開幕戦を戦った。同会場では7日にルヴァン杯1次リーグFC東京戦が行われたばかりで、ピッチコンディションは良くなかった。

 その中、MF天野純(26)が、前半12分にバックパスをミスして鳥栖FW趙東建(31)にさらわれ先制を許すと、後半12分には自陣ペナルティーエリア内でハンドを犯しPKを献上し、2失点で敗れた。中沢は「ミス絡みで失点した。選手は最大限、一生懸命プレー、トライしようとしていた部分はあるし、ミスというのは必ず、毎試合、誰かしらするので、ミス自体を責めることは出来ないと思う」と天野をフォローした。

 その上で「得点を取る時間が…。前半から相手のゴールに対して、良い形でシュートに行くのが少なかった。なかなかボールを運べないし、サイドを突破するのを、相手がしっかり対策してきているので、逆に僕らが裏をかいて攻撃することにトライしないと、ずっと同じ展開が続く。バリエーションを増やしていくことだと思う」と攻撃について提言した。

 17年はエリク・モンバエルツ監督の下、堅守で耐え決定機をものにするサッカーだったが、18年に就任した前オーストラリア代表監督のアンジェ・ポステコグルー監督は攻撃サッカーを掲げる。中沢は「チャレンジする気持ちは大事。新しいチームは時間がかかることはかかると思いますけど、試合は待ってくれない。共通認識が欲しいかな。今日は個で頑張っている。誰もサボっているわけじゃない。まだまだ1+1が2・5、3になるレベルじゃないし、個の力も今日は局面で圧倒された。監督の求めるサッカーにトライしないといけない」と冷静に分析しつつ、今後の課題について力を込めた。

 一方、ポステコグルー監督は、リーグ開幕から3戦未勝利について「勝つことは、もちろん大事だが自分たちのサッカー、スタイルを貫けたかと考えると今日の試合は良くない。良い試合、良くない試合はある。良い試合になっていくには時間がかかる」と語った。【村上幸将】

スポーツ報知

【横浜M】鳥栖に完敗で開幕から3戦未勝利もポステコグルー監督「スタイルを貫くことも重要」 : スポーツ報知

 横浜Mは10日、ホームで鳥栖に1―2で敗れ、今季初勝利はお預けとなった。後半42分のFWウーゴの得点で最小点差で終わったが、内容的には完敗だった。

 GKが高い位置をとり、両サイドバックがピッチ中央に絞り込む。今季から就任したアンジェ・ポステコグルー監督(52)の下で、独特かつ攻撃的なスタイルを試みるが、戦術理解度や連係面などあらゆる面で手探り状態が続いている。前半12分。MF天野の不用意なバックパスから先制点を献上。その後も、パスの出し手と受け手のイメージがずれるシーンが散見。簡単なミスからピンチを招き続けた。

 開幕のC大阪戦では、昨季とは打って変わったスタイルに相手が不意を突かれたこともあり、優勢だった。だが、この日対戦した鳥栖のフィッカデンティ監督(50)は「センターバックの所で潰しにいく」など狙いを定め、「1週間徹底した対策をしてきた」(原川)。イタリア人指揮官に分析され、好機は数える程だった。

 開幕から3戦未勝利は、12年以来6年ぶり。それでもポステコグルー監督は「昨季から色々なことを変えていく中で、相手はそれを阻止しようとしてくる。それに対するリアクションを良くすればよい。勝利も大事だが、自分たちのスタイルを貫くことも重要」とブレはない。カメルーン代表MFブマルも新たに加入するなど明るい材料はそろう。MF遠藤が「結果が出れば自信がつくし、突き詰めるしかない」と語る通り、戦いながら新生マリノスの完成度を高めていくしかない。

サッカーダイジェスト

イバルボのゴールで鳥栖が今季初勝利!ポステコ新体制の横浜はミスが続いて… | サッカーダイジェストWeb

J1リーグ3節の横浜対鳥栖が10日、ニッパツ三ツ沢球技場で行なわれ、鳥栖が2-1で勝利した。

 先制点は12分、相手のバックパスのミスを奪った鳥栖のチョ・ドンゴンが、そのままペナルティエリア外からGKの位置を見てゴール左に流し込んだ。

 その後も鳥栖は、ビクトル・イバルボやチョ・ドンゴンのスピードとパワーを生かして調子を上がらない横浜を攻め立て、試合の主導権を握る。そうして迎えた57分には、右サイドを突破し、天野純のハンドを誘ってPKを獲得。これをイバルボが決めてリードを2点に広げた。

 一方の横浜は終了間際の87分にウーゴ・ヴィエイラが1点を返すも、反撃はそこまで。結局、2-1で鳥栖に軍配が上がった。

 アウェーで闘志を見せた鳥栖は、これが今季リーグ戦初白星。一方の横浜はいまだ勝利がなく、1分2敗と苦しんでいる。

【横浜】3節を終えていまだ未勝利。まだ3試合? もう3試合? 中澤佑二の答えは―― | サッカーダイジェストWeb

 開幕から3試合を終えて1分2敗。いまだ未勝利の横浜は、勝点1で16位の降格圏に沈んでいる。

 今季からアンジェ・ポステコグルー新監督を招聘し、チームはハイプレス&ハイプレッシャーを合言葉に、“アタッキングフットボール”に取り組んでいる。攻守にアグレッシブな戦いを見せているが、しかし思うように勝点に結び付けられていない。

 シーズンは始まったばかりであるが、だからといって悠長に構えているわけにもいかない。

 まだ3試合なのか、もう3試合なのか――。中澤佑二の答えは、「まだ3試合」だった。

「まだまだ。先は長い」

 手堅いサッカーで堅守を売りにしてきたチームが、大胆なモデルチェンジを成し遂げようとしている。今はその過程であり、生みの苦しみと言えるかもしれない。

「(鳥栖戦は)ピッチ状態も選手同士の距離感も良くなかった。そのなかでも、選手たちは監督が求めていることを最大限、プレーしようとしている。一生懸命にトライしている」

 目指すべきスタイルを体現しようと、横浜は必死に踏ん張っている。「チャレンジする気持ちは大事だし、時間はかかるとは思う」と覚悟を決めている中澤は、浮上のきっかけを掴むための改善策のひとつを次のように考えている。

「あとは、個の部分で良い判断ができれば。局面ごとにみんな頑張っている。でもチームとしてそれがプラスになっていない。誰もサボっているわけではないけど、1+1が2.5とか3になるような関係性を作れれば、相手が3人いても、うちはふたりでも突破できる」

 まだ数える程度だが、複数人がテンポ良くボールをつないで局面を打開するシーンはある。あとはその練度を高め、数を増やしていくしかない。

“先は長い”と中澤は言うが、「でも、そんなことを言っていると、あっという間に終わってしまうんで」と決して楽観視はしていない。まずは1勝。目に見える結果を出すことで、手応えを自信に変え、巻き返しを図りたい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

【J1採点&寸評】横浜1-2鳥栖|ともに1得点の鳥栖の2トップを抑えてMOMに選出したのは… | サッカーダイジェストWeb※一部抜粋

【チーム採点・寸評】
横浜 5
バックパスを奪われる形とPKによって2失点。攻撃面ではビルドアップでミスを連発し、思うようにボールを前に運べなかった。それでも後半の途中に4-4-2にしてからは押し込む時間帯が増え、H・ヴィエイラのゴールで1点を返したが、反撃もここまでだった。

鳥栖 6.5
最後までインテンシティの高い戦いぶりを披露し、相手のビルドアップのリズムを狂わせ、勝点3を獲得。チャンスを逃さず2点を先行。一瞬の隙を突かれて1点差に詰め寄られるも、最後は5-3-2気味に守りながら逃げ切って見せた。
 
 
【横浜|採点・寸評】
GK
21 飯倉大樹 5
チョ・ドンゴンのシュートには逆を突かれて防げず、PKも反応したが届かなかった。エリア外のハンドでファウルを取られる失態も。

DF
27 松原 健 5.5
中に絞って数的優位を作るも、ビルドアップに苦戦。H・ヴィエイラのゴールをお膳立てした浮き球のパスは見事だった。

22 中澤佑二 6
28分の小野との1対1を完璧に止めるなど、局面の勝負では貫禄の強さ。味方を走らせる縦パスもまずまずだった。

2 ミロシュ・デゲネク 5.5
最終ラインでのボール回しは安定感があった。それでも、ピンチを招くイージーなパスミスはいただけない。

24 山中亮輔 5.5
敵陣の深い位置からクロスを送るも合わせられず。シンプルなワンツーで抜け出す場面もあったが、決定的な仕事はできなかった。

MF
6 扇原貴宏 5.5
今季リーグ戦初先発。ボールを引き出す動きは悪くなかったものの、効果的な配給は少なかった印象だ。

8 中町公祐 6(HT OUT)
ギャップを突くポジショニングでボールの流れをスムーズに。及第点の働きを見せていたが、前半のみのプレーで終わった。

14 天野 純 4.5(63分OUT)
バックパスを奪われて失点を許し、後半にはPKを献上するハンドのファウル。攻撃面でも見せ場を作れず、不完全燃焼に終わる。

FW
11 遠藤渓太 5
前を向いた時の推進力が物足りず、72分のバーに嫌われたシュートなど決定機をモノにできなかった。V・イバルボにはハードな守備を見せた。

7 ウーゴ・ヴィエイラ 6
遠藤からのパスをボレーで狙った16分の決定機は決められなかったが、87分のチャンスはGKの動きをよく見てネットを揺らした。

25 ユン・イルロク 5(63分OUT)
11分の思い切りの良いミドルはバーの上。バイタルエリアで判断が遅れてチャンスを潰すなど、相手に脅威を与えられなかった。

交代出場
MF
33 ダビド・バブンスキー 5.5(HT IN)
インサイドハーフとボランチでプレー。柔軟なテクニックとキープ力を活かして攻撃にアクセントをもたすも、期待された活躍はできなかった。

FW
26 イッペイ・シノヅカ 5.5(63分IN)
気持ちのこもったアグレッシブなプレーで右サイドから崩しにかかる。だが、鳥栖の堅い守備網を崩し切るには至らなかった。

FW
16 伊藤 翔 5.5(63分IN)
H・ヴィエイラと2トップを組む。果敢にボールを受ける動きを見せたとはいえ、潰されることが少なくなかった。

監督
アンジェ・ポステコグルー 5
後半のシステムチェンジ(4-3-3から4-4-2)でペースを握り返したが、あと一押しが足りず、ホーム開幕戦を飾れなかった。

【美女チア】パワフルかつ華やかに!『トリコロールマーメイズ』を一挙に紹介! | サッカーダイジェストWeb

サッカーキング

天野純、らしくないミスから得点を献上「みんなに申し訳ない」 | サッカーキング

 珍しく2失点に絡んでしまった。

「今日は自分がゲームを壊したと思っている」。取材エリアに現れた天野純は開口一番、自ら語った。「2失点とも、自分のミスなので。これはどうしようもないので、チームのみんなに、F・マリノスに関わるみんなに申し訳ないと思っている」。

 天野が指摘した1失点目は、何でもないバックパスだった。12分、相手のゴールキックを中澤佑二が頭でクリア。そのボールが自陣ゴールを向いていた天野に渡ると、「タカ(扇原貴宏)に出そうとした」と前にいた扇原へのバックパスを選択。しかし、思いのほかボールに強くインパクトしてしまった。「強く当たっちゃって。スルーだと思ったみたい……」。扇原が受けられなかったボールは前線に残っていたサガン鳥栖の趙東建に渡り、先制点につながった。

 そして2失点目は57分、ペナルティーエリア内でワンツーの折り返しに体をぶつけに行ったが、体から離れていた腕にボールが当たってしまいハンドの判定。ビクトル・イバルボにPKを決められてしまった。

「もったいないミスでうまくいかなかったし、それがすべて。研究はどのチームもしてきていて、それでも止められないのが僕らのスタイルなのに、今日はその出鼻をくじいてしまいました」

 終始うつむきながら反省の言葉を口にした天野。それでも「どうにかチームに返していければいいかなと思います」と必死に顔を上げた。

ウーゴ・ヴィエイラが一矢報いる今季初得点も「勝ち点3が取れないと喜べない」 | サッカーキング

 3戦目で決めた、エースの今季初ゴールだった。

 2点のビハインドで迎えた87分、遠藤渓太の放ったシュートが相手DFに当たってこぼれる。それを拾った松原健がクロスを入れると、「来るかな」と思ったウーゴ・ヴィエイラが裏に抜け出し右足を振り抜いた。

「DFの間に入ってポジショニングした。そこで間に来たので、トラップからシュートに持っていくことができた。残念ながら勝ち点3には至らなかったが、いいゴールだったと思う」

 開幕2試合とは違い、横浜F・マリノスは立ち上がりから動きが悪かった。ゴールを決めたヴィエイラも「僕も含めて前半は入りが良くなかった。みんなちょっとコンディションが悪かったという印象」と振り返った。

 今季クラブが取り組むアタッキングサッカーを研究してきたサガン鳥栖。横浜FMのセンターバックとウイングを高い位置で潰しに掛かることで、攻撃の組み立てとポゼッションをさせなかった。

 ボールを持てず、前線に運ぶことができない。「なかなかボールが来ない時間が長くて難しい試合だった」とヴィエイラ。さらに相手の執拗な時間稼ぎにもイライラが募った。それでも、「それだけのせいではない。もっともっと自分たちのサッカーをやらないといけない」と悔しさを覗かせた。

「点は決めたけど、満足はしていない。点を決めても、勝ち点3が取れないとそんなに喜べないですね」。2点のビハインドから一矢を報いたヴィエイラだったが、最後まで笑顔を見せなかった。

ゲキサカ

横浜FM天野純、痛恨ミスに「自分がゲームを壊した」 | ゲキサカ

 痛恨のミスとなった。0-0で迎えた前半12分、パスミスから先制点を献上してしまった横浜F・マリノスのMF天野純は「申し訳ない」と試合後に唇を噛んだ。

 鳥栖が後方から送り込んだボールはDF中澤佑二がヘディングではね返すと、落下地点にいち早く入った天野がMF扇原貴宏にバックパスを送る。しかし、「タカ(扇原)に出そうとしたけど強すぎた」というボールは自チームの最終ラインの間を突く相手へのスルーパスとなってしまい、走り込んだFW趙東建に左足でねじ込まれてしまった。

 さらに後半11分には、PA内でハンドを犯してしまってPKを献上。このPKをFWビクトル・イバルボに決められてリードを2点差に広げられると、天野自身は同18分にピッチを後に。その後、同42分にFWウーゴ・ヴィエイラの得点で1点差まで詰め寄ったものの、逃げ切りを許して1-2で敗れた。

 2失点に絡んだ天野は「自分がゲームを壊したと思っている。2失点とも自分のミス」と肩を落とすと、「チームの皆、マリノスに関わる皆さんにすごく申し訳ないと思っている」と謝罪。しかし、チームは開幕3戦未勝利と苦しいスタートを切ったこともあり、下を向いてばかりはいられない。「今後、どうにかしてチームに返していきたい」。次戦以降、ピッチの上で雪辱を果たしてチームに勝利をもたらしたい。

(取材・文 折戸岳彦)

決定機に顔出すも…横浜FM遠藤渓太「『おしい』だけじゃダメ」 | ゲキサカ

 チーム最多となる3本のシュートを放った。決定機にも顔を出した。しかし、横浜F・マリノスFW遠藤渓太に得点は生まれることはなく、チームも1-2の敗戦を喫して開幕3試合1分2敗と未勝利が続くことになった。

 スタートは右ウイングの位置に入りながらも、「(アンジェ・ポステコグルー)監督から指示があった」と前半途中からは左ウイングに持ち場を移した。得意のドリブルで状況を打開しようと奮闘するだけでなく、果敢にPA内まで走り込んでゴールに迫る。前半12分に先制点を献上して1点のビハインドを背負って迎えた後半8分に好機が訪れた。しかし、MF扇原貴宏のロングパス1本でPA内に侵入したものの、シュートは距離を詰めたGK権田修一にストップされてしまう。

 さらに後半12分に鳥栖に追加点を奪われて迎えた同27分には、DF松原健のクロスをPA内でフリーで受けるが、「横に外してコースを狙わずに打った」というシュートは右ポストに弾かれてしまい、「打った瞬間は入ったと思ったけど、自分が決め切る力が足りなかった」と肩を落とした。

「早い時間帯に失点して、そこからチームとして反発する力を見せられなかったし、後半も失点して苦しくなってしまった。自分としてもチャンスがある中で決め切れなかったことは、自分の力不足だと思う」

 今季は開幕から4試合連続で先発を託されているように、アンジェ・ポステコグルー監督の信頼を得ているようだが、「一瞬でも気を抜いたら誰かにスタメンを取られる」と慢心などない。「試合で結果を残さないと…。『おしい』だけじゃ自分はダメだと思うので、まだまだ成長しないといけない」。日々の練習から成長を遂げ、次こそはチームに白星をもたらす“結果”を出したい。

(取材・文 折戸岳彦)

GOAL

横浜FM・ポステコグルー監督、リーグ戦未勝利も遠藤渓太に期待「ケイタをより生かそうと」 | Goal.com

横浜F・マリノスの新指揮官は、MF遠藤渓太に期待を寄せている。

「勝つことはもちろん大事なんですが、それより自分たちのスタイルでサッカーができるかどうか。そういう部分では、今日の試合は良くなかった」

リーグ戦3試合を終えて1分け2敗と、勝ち点わずか1にとどまっている横浜F・マリノスのアンジェ・ポステコグルー監督は、そう振り返る。

「(ここまで)いい試合もありましたし、良くない試合もありました。ただ、毎週毎週いいパフォーマンスをするには、もう少し時間がかかると思います」と、就任間もない指揮官は、自らの戦術を浸透させる難しさを感じているようだ。

そうした中で、監督が期待を寄せているのが若き11番・MF遠藤渓太だ。

「ケイタはこの3試合非常に良くて、特にカットインしながらのシーン、ポストに当ててしまったシーンもありましたが、そのケイタをより生かそうと思いました。ちょっと左に変えてみようかなと思って」と、ポジションを変えながら遠藤の可能性を試している。

ゲーム全体としては、「前半のパフォーマンスが全体的に停滞していた中で、サガン鳥栖にしっかりやられたという感じはあります」と総括した。

フットボールチャンネル

横浜FM指揮官、J開幕3戦未勝利も焦らず。新スタイル完成は「もう少し時間かかる」 | フットボールチャンネル

 明治安田生命J1リーグ第3節が10日に行われ、横浜F・マリノスはサガン鳥栖に1-2で敗れた。

 今月7日のYBCルヴァンカップのFC東京戦で公式戦初勝利を挙げた横浜FMだが、リーグ戦では開幕から3試合未勝利が続いている。鳥栖戦は終盤に1点を返したものの、先に鳥栖が2点を奪っており、追いつくことができなかった。

 今季から横浜FMを率いるアンジェ・ポステコグルー監督は試合後の記者会見で「今日は(自分たちの)パフォーマンスが良くなかったと思う。特に前半は良くなかった」と敗戦を潔く認めた。前日練習でも「鳥栖の守備のオーガナイズがしっかりしている」と警戒していたが、発展途上の攻撃的なサッカーでマッシモ・フィッカデンティ監督が築き上げた守備網を崩しきることはできなかった。

「勝つことはもちろん大事だが、今日は自分たちのサッカー、自分たちのスタイルを貫けているかという部分で良くなかったと思う。これまで良い試合も良くない試合もあったが、毎週良いパフォーマンスを見せるにはもう少し時間がかかると思う」

 エリク・モンバエルツ前監督が昨季までに練り上げた戦術と、今季ポステコグルー監督が植えつけようとしている戦術にはかなりの違いが見られる。そのため新たなスタイルの習得に時間をかけざるをえない。

「正直いろいろなことを変えている中、相手は自分たちのプレーを阻止しにくると思う。特に前半は相手がかなりしっかりと守っていた。もう少し選手たちのリアクションをよくしなければ。それは来週の練習からしっかり落とし込んでいければ良いと思う」

 横浜FMのパスワークを寸断しようと対策を練ってくるであろう相手に対し、どのような微調整を加えて上回っていくか。新体制でのリーグ戦初勝利には、自分たちのスタイルを貫きながらも、目の前の相手に柔軟に対応する臨機応変さも求められてくるかもしれない。

(取材・文:舩木渉)

「自分がゲームを壊した」。2失点に絡んだ横浜FMの天野純、失地回復を誓う | フットボールチャンネル

 明治安田生命J1リーグ第3節が10日に行われ、横浜F・マリノスはサガン鳥栖に1-2で敗れた。これでリーグ開幕から3戦未勝利となっている。

 12分の鳥栖の1点目は、横浜FMのミスから生まれた。味方のクリアボールを受けたMF天野純がバックパスで後方に戻すと、それが鳥栖のFWチョ・ドンゴンに拾われ、そのままシュートまで持ち込まれて失点を喫した。

 後半に入って57分に鳥栖のFWビクトル・イバルボが決めたPKは、天野がペナルティエリア内でハンドの判定を受けたことで与えてしまった。厳しい判定にも見えたが、結果的にトリコロールの背番号14が2失点に絡んでしまったことになる。

 当の天野は試合を終えて取材エリアに現れると、開口一番「今日は自分がゲームを壊したと思っているし、2失点とも自分のミス。チームのみんな、そしてマリノスに関わるみんなに申し訳ないと思っている」と俯き加減で謝罪を口にした。

「自分は最初の入りでもったいないミスでゲームを壊してしまったのでうまくいかなかったし、それが全てです、今日は」

 1失点目の場面、バックパスを出した先には受け手の味方がおらず、鳥栖の選手に決定的なボールを渡してしまった。天野は「タカ(扇原貴宏)に出そうとしたんですけど、強すぎちゃって、タカもスルーだと思ったらしくて…」とミスを悔やむ。

「研究はどのチームもしてきていて、それでも止められないというのが僕らのスタイル。今日はその出鼻をくじいてしまいました」と終始反省しきりだった天野。それでも「今後どうにかチームに返していければ」と前を向き、巻き返しを誓った。

(取材・文:舩木渉)

鳥栖GK権田修一「3節で当たって良かった」。対戦相手から見たマリノスの怖さと脆さ | フットボールチャンネル

–守備の達人・フィッカデンティ監督が講じたマリノス対策

 初勝利が遠い。10日に明治安田生命J1リーグ第3節でサガン鳥栖と対戦した横浜F・マリノスは、1-2で敗れた。これでリーグ開幕から3戦勝ちなし。アンジェ・ポステコグルー監督も「自分たちのサッカー、自分たちのスタイルを貫けているかという部分では今日は良くなかった」と敗戦を認めた。

 1つも勝てていなくても、マリノスに対する警戒は試合を追うごとに強まっている。鳥栖のマッシモ・フィッカデンティ監督は記者会見の冒頭で「アプローチが本当に重要な試合と位置づけていた」と語っていた。

「ここまでのマリノスの試合を見ていると、すごく多くのチャンスを作って、かなり自分たちのやりたいサッカーをできている印象が強かった」

 そこでフィッカデンティ監督が用意したのは、相手のビルドアップの判断を奪うためのプラン。すなわちマリノスのディフェンスラインにプレッシャーをかけ、両ウィングへの効果的なパスの配球を阻止することだった。

「本当にアグレッシブに、特に相手のディフェンス陣のところからいいプレスをかける流れを作れた。実際に狙いにどおりああやって前から奪いにいく姿勢を見せることで、先制点もいい奪い方をしたところから生まれた」と、鳥栖のイタリア人指揮官はマリノス対策の成果を語る。

 守備組織構築の名人は「センターバックのところで潰すための準備」を短い時間で練り上げてきた。ルヴァン杯の湘南ベルマーレ戦から中2日、鳥栖は神奈川県に残って調整していたが、回復のための時間もあり、しっかりと戦術練習を積めたのはわずか1日だったという。

 もちろんそれには昨年までの2年間の積み上げと選手たちの理解力が欠かせなかった。鳥栖のGK権田修一は「マリノスは持たせて自由にやらせたら相当良いサッカーをするので、勝つにはそこを封じるというか、アグレッシブに行くしかない。引いてマリノスがやりたいようにやらせて、うちが待ち構えていたら、たぶん上手い選手ばかりなので好き勝手やられちゃう」と、指揮官と同じビジョンを共有していた。

「少しでもプレッシャーをかけて、判断を1つ奪うとか、そういうことをやらないとマリノスには勝てない。うちはどうしたら勝てるかというのを対戦相手がどこでも考えるので、それを考えた時に今日はこのやり方がベストだったと思います」

–「3節で当たっておいて本当に良かった」(権田)

 フィッカデンティ監督と選手が同じ考えを共有し、実行に移した結果が今季初勝利につながった。とはいえ権田は、マリノスと「3節で当たっておいて本当に良かった」と語る。なぜだろうか。

「発展途上で、楽しみなチームだと思います。変な話、後半戦にもう1回当たるじゃないですか、その時に完成していたら相当な脅威になる。今までのサッカーと真逆とは言わないですけど、結構違うサッカーをやっているので、最初からうまくいかないのは当然だし、後半もマリノスの選手たちは根気強く、それを自分たちのものにしようとチャレンジし続けていた。

今はまだうまくいっていないですけど、みんなが監督を信じて真っ直ぐやっていったら、すごく良いチームになるんじゃないかと思います。それは対戦していても、実際『ここうまくいっていないな』という部分と、逆に『ここ合われたら怖いな』という部分の両方を感じました」

 GKならではの視点とも言えるだろうか。チームの後方から冷静に戦況を分析していた権田の眼には、マリノスに足りないものが映っていた。それは「臨機応変さ」だとヨーロッパでのプレー経験も持つ守護神は語る。

「相手がどうきて、どう攻めるというのは、『自分たちの形』ではありますけど、結局相手あってのものですよね。うちもそうですけど、結局ピッチ上で臨機応変に変えていかなければいけない。『自分たちの形はこれです、だからそれをやったけど負けちゃったよ』じゃダメで、勝つためにはどこかで相手の逆をとるとか、相手を上回らなきゃいけないのは間違いない。(マリノスの攻撃は)自然にオートマチックに動いていないのかな、というのは見ていて感じますけどね。『今ここに動けば良いんだっけ?』とか、『今ここに出すんだっけ?』みたいな感じはちょっと見えました」

–マリノスをどう止めるか。どの対戦相手にも脅威になってはいるが…

 相手の攻撃を受け止めながらも、最後方からどこをどのように守っていくか判断して指示を出すGKは、フィールドプレーヤーよりも戦況を把握しやすい。だからこそ、ボールを支配しながらもフィニッシュに持ち込む形をなかなか作れていないマリノスのぎこちなさが気になったのだろうか。

 マリノスはリーグ戦で開幕から3試合勝利がない。特に鳥栖戦はポステコグルー監督や選手たちも今季最も内容面で納得のいかない出来だったことを認めていた。チームの完成度や内容にこだわる指揮官も憮然とした表情で記者会見に臨んでいたし、攻撃的なスタイルの熟成に想定以上の時間がかかってしまっているのかもしれない。

 ただ、対戦相手にとって昨季と異なる姿を見せるチームとの対戦が難しいことに変わりはない。Jリーグで過去に例のない斬新なサッカーを展開するトリコロールの存在は特別な対策を必要とする脅威として受け止められている。FC東京時代も含めこれまでに何度もマリノスと対戦してきた権田は、新たなスタイルの習得に挑むチームとの再戦を心待ちにしているようだった。

「ここから先、マリノスはもしかしたらJリーグの中で1、2を争う面白いサッカーをやっているかもしれないと僕は思います。どこかで本当に形になったら止められないチームになる可能性もある。次回対戦する時に、うちがそれにどう勝つかをまた考えなきゃいけないので難しい反面、完成したマリノスに勝てたらうちとしては自信になるので、楽しみだなと思いますね」

(取材・文:舩木渉)

Football LAB 〜サッカーをデータで楽しむ〜

横浜F・マリノス 2018マッチレポート | 3月10日 vs 鳥栖 | Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~

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2018/03/09 【スタジアム観戦情報まとめ】2018/3/10(土)13:00KO J1第3節 横浜F・マリノスvs.サガン鳥栖@ニッパツ三ツ沢球技場
 
 

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