【試合結果まとめ(0○2)】2018/8/26(日)18:00KO J1第24節 ヴィッセル神戸vs.横浜F・マリノス@ノエビアスタジアム神戸



 
 

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1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
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横浜F・マリノス オフィシャルサイト

2018 明治安田J1 第24節 vs ヴィッセル神戸 試合レポート | 横浜F・マリノス 公式サイト

監督コメント

アンジェ ポステコグルー 監督
「相手は個の力があるチームで、非常に難しい試合でした。
前半はイーブンだったと思いますけれども、後半に先制点を決めました。そこから、かなり守備に回る時間帯が多かったのですが、プレスをやめずに2点目を奪うこともできました。選手たちのハードワークが報われたと思います」

質問:先制点を挙げた久保選手の評価を教えてください。
「もちろん、まだまだの部分はあると思いますが、彼の技術と姿勢は、本当に素晴らしいものを持っています。この前の水曜日もいいパフォーマンスだったと思いますし、今日のあのゴールで彼の質の高さというものが見えたと思います。
もっともっと伸びていけると思いますし、若い選手と一緒にこのチーム全体が成長していけることは嬉しいです」

質問:喜田選手のプレーについての感想はいかがでしょうか。
「良いパフォーマンスだったと思います。世界的なプレーヤーの前でも、彼自身の良さが出せたと思います。彼自身もまだ若い選手で、成長過程にあります。
必要な時にハードワークしてくれて、走ってくれて、エネルギーを出してくれる、それがチームに大きな力となっています」

選手コメント

ドゥシャン
「今日は、運を味方につけられたのかなと思います。
危険な部分もありました。逆に、数試合前までは自分がたちにチャンスがあった中で決められずに勝てませんでした」

喜田 拓也
「やることは、いつもと変わりませんでした。
(イニエスタとのマッチアップについては?)誰が見ても素晴らしい選手なので、少しでも自由を与えたら何でもできる選手なので、そこはタイトに厳しく自由を与えないようにという気持ちで試合に入りました。
周りと協力しながら、みんながファイトしてハードワークができました」

伊藤 翔
「勝ったということが何よりいいこと。(試合前には)守備で行くときは行く、行かないときは行かない、ということをハッキリさせる。チームの決め事としてできたかなと思います。
一つ勝つだけでなく、連勝することによってチームの自信につながるので、一戦一戦も大事だけど、なにより大事なのは次の試合。頑張ります」

Jリーグ.jp

神戸vs横浜FMの試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2018年8月26日):Jリーグ.jp
 ├ 入場者数 25,541人
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選手コメント

[ 久保 建英 ]
--ゴールした率直な心境は?
こんなに早いタイミングでゴールできて、移籍してから良いこと続きというか、これがビギナーズラックにならないように頑張らないといけない。

--ゴールシーンを振り返って。
喜田(拓也)選手から縦パスをもらって、前半はピッチのせいにしたくないけどコントロールがズレてしまっていて、そこを修正したかった。イージーなところにトラップして、その結果、前を向くことができた。その後、松原(健)選手の声がして、走っているのが見えたのでパスを出して、その後に自分もクロスに入っていこうと思ったけど、松原選手が切り返したので下がって受けようかなと思った。そうしたら良いところに良いタイミングでボールを出してくれて、緊張もあったけど落ち着いて決めることができた。

--真っ先にベンチの監督のところに行っていたが?
(シュートが)ゴールに行ったら監督のところに行こうと決めていた。最初はサポーターのところに行こうかなと思って、2点目の仲川(輝人)選手は行っていたけど、ああいうやり方があると分からなくて、高いし無理かなと思った。こういう難しい時期に、全然試合に絡めていなかった自分を快く受け入れてくれた監督に感謝している気持ちで(監督のところに行った)。

[ 松原 健 ]
--1点目のアシストについて。
タケ(久保 建英)から良いボールが来たけど、相手の帰陣が速かったこともあっていったん落ち着いて、顔を上げたときにタケが良いところにいたので、僕は空いているタケに出しただけという感じ。あとは彼の止めてから蹴る技術の高さが出たんだと思う。

--その止めてから蹴るまでを右サイドから見ていてどう感じた?
最初は止めて良いところに置けたなと思って、パスを出すのかなと思ったけど、タケのシュートのうまさはストロングポイントだと思うし、そういう場面が出て決めてくれたことはチームとして助かった。

--チームとして3試合ぶりに勝点3を取ったが?
正直、僕たちが目指しているサッカーとはほど遠いサッカーになっていた。確かに自分たちのサッカーをして勝点3を取るのが一番良いことだと思うけど、今日に限ってはこの暑さもあり、フォーメーションの違いや相手にうまい選手が何人もいたこともあって、そこに対して引く形になってしまったけど、勝点3を取れたことが一番ポジティブだと思う。

 
 

Twitter / Istagram

(´-`).o0(アウェイゲーム通算得点650点も達成。)
 
 


 
 

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【公式】ハイライト:ヴィッセル神戸vs横浜F・マリノス 明治安田生命J1リーグ 第24節 2018/8/26 – YouTube
 
 

ネットニュース・Weblog

スポーツニッポン

17歳・久保建英、J1初ゴール!憧れイニエスタの前で真価証明― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 横浜のMF久保建英(17)が、スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)の前でJ1初ゴールを決めてみせた。J1リーグは26日に第24節4試合を各地で行い、横浜はJ1リーグ初先発となった久保の後半11分のゴールなどで敵地で神戸を2―0で下した。

 天才の左足が均衡を破った。0―0の後半11分だ。中央でボールを受けた久保が右サイドへ大きく展開。そのまま前線へ駆け上がり、MF松原からのラストパスを待った。

 「松原選手が切り返したのが見えたので、下がって受けようと思った。緊張もあったが落ち着いて打てた」

 ペナルティーエリア内でボールを受けると、相手DFの寄せよりも早く左足を振り抜き、ネットを揺らした。この日がJ1リーグ初先発だったにもかかわらず、MFイニエスタ、FWポドルスキらスター選手の目の前で、記念すべきJ1リーグ初ゴールを決めた。

 11年から15年までバルセロナ下部組織でプレー。イニエスタやMFデコの存在がバルセロナを目指すきっかけだった。今年4月にデコがFC東京を極秘訪問した際には、緊張で言葉が出ないほどだったという。そしてこの日は、目の前にイニエスタ。「自分もこれから、ああいうところ(世界トップレベル)で戦いたい。早いうちからそういう(トップ)選手と対戦できるのは良い経験になる」。18歳となる来年6月にはバルセロナ復帰が既定路線となっている久保は、その才能の一端を披露してみせた。

 昨年はU―20W杯、U―17W杯に出場したが、いずれも16強で敗退。「悔しさは一生忘れない」とさらなる成長を期し、横浜への期限付き移籍を決断したが、不安もあった。「新たな決断をして結果が出なかったら“ダメじゃん”と言われるのは明らか。結果が出てほっとしている。これがビギナーズラックにならないようにしたい」。自らの左足で、雑音も封印した。

 試合後、イニエスタと対戦した感想を聞かれ「長年バルセロナのトップチームでやってこられたが、自分は下部組織を少しかじっただけ。天と地の差があるけど、今日のゴールでその差を1ミリでも縮められたらうれしい」と話した。それでも、あの一撃の価値は交代時に送られた万雷の拍手と「タケフサ」コールが証明する。17歳の天才レフティーは底なしの可能性を示した。 (井上 侑香)

久保建英J1初得点「タケは想像力にたけたFW」 スペイン紙「スポルト」編集デスクが明かす凄さ― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 横浜の久保建英(17)が、スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)の前でJ1初ゴールを決めてみせた。J1リーグは26日に第24節4試合を各地で行い、横浜はJ1リーグ初先発となった久保の後半11分のゴールなどで敵地で神戸を2―0で下した。FC東京から加入後、能力の高さを示し始めた17歳について、バルセロナの下部組織に精通するスペイン紙「スポルト」のジョゼップ・カプデビラ編集デスクがスペイン時代の久保について語った。

 タケは昔からボールを持つと想像力を発揮でき、戦術理解力もあるFWだった。ヨハン・クライフ、ペップ・グアルディオラらのメソッドを踏襲するバルサのカンテラ(下部組織)は一つの哲学をずっと守り続けている。その全てで、主役となっているのはボールだ。そのため下部組織でも最も大切な練習メニューがロンド(鳥かご)だが、世界屈指の才能が集う集団の中でもパスミスせず、ボールを追う鬼役を務めることはなかった。

 彼は自分に厳しく、競争心があった。ミニゲーム中に監督が「今、5―4だ」とスコアを言うと、タケはこう返した。「いや、6―4だよ。まず彼が決めて、2ゴール目が彼。その次に…」。彼はゲームの全てをしっかり把握していた。ただの練習であってもだ。

 タケは早い段階でスペイン語を習得し、すぐにクラブと街に適応した。サン・ジョルディの日(カタルーニャ地方のキリスト教の祝日)に監督の家を訪れた時は監督の妻にバラを贈っていたよ。チームから信頼の厚かったタケは、もう一度バルサでプレーすることを夢見ているに違いない。 (スポルト編集デスク)

ニッカンスポーツ

横浜久保J初弾で勝利、神戸反撃不発/神-横24節 – J1 : 日刊スポーツ

横浜F・マリノスが17歳のFW久保建英のJ1リーグ戦初先発、初ゴールで快勝した。

0-0の後半11分、久保から右サイドのMF松原健(25)にパス。折り返しを久保は1トラップして、左足を振り抜いてゴールに突き刺した。後半41分にはヴィッセル神戸のミスから途中出場のFW仲川輝人(26)が2点目で試合を決めた。

神戸はMFアンドレス・イニエスタ(34)を中心に試合を支配しながらゴールを奪えず。イニエスタが先発出場した試合は過去3勝1分けだったが、初の黒星となった。また神戸は後半からタイのDFティーラトン(28)が出場。先発出場したカタールのDFアフメド・ヤセル(24)とともに外国人枠に入らないJリーグ提携国の2選手を含め、外国籍選手6人が同時に出場した。

久保建英、イニエスタの前でJ1リーグ戦初得点 – J1 : 日刊スポーツ

横浜F・マリノスのFW久保建英(17)が、26日の神戸戦にJ1リーグ戦初先発し初ゴールを決めた。0-0の後半11分。中央から右サイドの松原健(25)にパスを送り、折り返しをフリーで受け、1トラップで左足でゴール右に決めた。

かつてバルセロナのユース組織に所属していた久保がバルセロナの英雄、ヴィッセル神戸MFアンドレス・イニエスタ(34)の目の前で成長した姿を披露。神戸には元ドイツ代表ポドルスキもいた。

「1つでも多く勝ちたい。チームの勝利に貢献できてうれしい。(イニエスタ、ポドルスキについて)外国選手特有の体の強さを持っていた」。

前日練習では紅白戦で主力組のトップ下に入り「周りに頼ってばかりじゃなく、少しでも力になれるようにというのは考えている」と意気込んでいたが、その言葉どおり、しっかりと結果を出した。

イニエスタとの“バルサ対決”については「自分には相手を気にしている余裕が個人としてない。まずは少ないチャンスをものにするだけ」と冷静だったが、胸に秘めたものはあったようだ。

横浜監督「技術と知性は素晴らしい」久保J初弾絶賛 – J1 : 日刊スポーツ

横浜F・マリノスのFW久保建英(17)が、J1リーグ戦初先発し初ゴールを決めた。

0-0の後半11分。中央から右サイドの松原健(25)にパスを送り、折り返しをフリーで受け、1トラップで左足でゴール右に決めた。

試合後、ポステコグルー監督は久保について「彼の技術と知性は素晴らしいものを持っている。今日もゴールで彼のプレーの質(の高さ)はみえた。まだまだいけると思うし、若い選手が活躍するのは自分もうれしい。可能性のみえた先制点だったと思います」と手放しでたたえた。

横浜久保イニエスタとの対決に謙虚「おこがましい」 – J1 : 日刊スポーツ

横浜F・マリノスのFW久保建英(17)が、J1リーグ戦初先発し初ゴールを決めた。0-0の後半11分。中央から右サイドの松原健(25)にパスを送り、折り返しをフリーで受け、1トラップで左足でゴール右に決めた。

久保は得点シーンについて「(中盤で)パスをもらい、右サイドの松原選手の声が聞こえたので出した。自分もクロスに入っていこうと思っていたが、松原選手が切り返したので、そこに止まって、すごくいいタイミングでパスがきたので、緊張もありましたけど、落ち着いて決めるだけでした」と振り返った。

得意の左足でのトラップからのシュートという美しい流れから生まれた。「(トラップは)相手が寄せてくるかなと思ったんですけど、こなかったので助かりました(トラップを浮かせたのは)覚えていない。コースは狙いました」。得点後は、自身を先発起用したポステコグルー監督のもとへと真っ先に走った。このことについては「ゴールを決めたら行くと決めていた」と口にし「難しい時期に、全然(FC東京で)試合に絡んでいない自分を受け入れてくれて感謝していたので、その気持ちを」と明かした。

同じバルセロナの下部組織出身のアンドレス・イニエスタ(34)との対決にも注目が集まった。ミックスゾーンでは、無言を貫いたイニエスタが取材陣に囲まれる久保の後ろを過ぎ去るシーンもあった。久保は「(イニエスタは)長くトップチームでやっている人で、僕は下部組織を少しかじっただけなので、比べるのもおこがましい。天と地ほどの差があると思っているし、1ミリでも差を縮められたら」と謙虚に話した。

横浜松原「出すだけ」久保建英J1発弾アシスト – J1 : 日刊スポーツ

横浜F・マリノスのFW久保建英(17)のJ1リーグ戦初ゴールをアシストしたのはMF松原健(25)だ。

0-0の後半11分。中央の久保からのパスを右サイドで受け、ゴール前にグラウンダーでリターンし、お膳立て。「タケ(久保)から良いボールがきて、自分は出すだけだった。彼のシュートのうまさはストロングポイントだと思っているので、しっかり決めてくれて助かりました」と振り返った。練習を含めた久保の姿勢については「真剣に取り組んでいるし、強い意志を持って来たんだなと思っている。普通のプロと変わらない感じですけど、ピッチ外ではあどけないところもある」と話した。

横浜久保初得点「これから久保君じゃなく久保建英」 – J1 : 日刊スポーツ

2020年東京オリンピック(五輪)で、サッカー男子の日本代表入りが期待される逸材で、今夏に東京から期限付き移籍で横浜に加入した17歳のMF久保建英が、J1リーグ戦初先発で初得点を挙げた。

神戸戦の後半11分、右サイドからのパスをゴール正面で得意の左足でトラップし、左足で先制点。同じバルセロナの下部組織出身の神戸MFイニエスタの前で決め、公式戦4試合ぶりの勝利に導いた。17歳2カ月22日でのゴールは、J1で2番目の年少記録。

これが久保建英だ。偉大なレジェンドの目の前でチームを救う決勝点を奪ってみせた。

後半11分、中盤でボールを受けると右サイドのDF松原へパスを出し、ゴール前へ走る。ペナルティーエリア内でボールを要求し、ワントラップから左足を振り抜き、ゴール右へ突き刺した。「コースは狙った。落ち着いて決めるだけでした」。待望のJ1リーグ戦初ゴールを挙げると、先発起用を決断したポステコグルー監督の元へ走った。「ゴールを決めたら行こうと決めていた。(東京で)試合に絡めていなかった自分を受け入れてくれて感謝していた」と熱い抱擁をかわした。

目標としてきた先輩との初対戦でもあった。2歳でサッカーを始めたイニエスタを父親が参考にして、久保も2歳で始めた。特例の10歳で海を渡り、同じバルセロナの下部組織に入団。12-13年シーズンには30試合74得点と活躍して得点王に輝いた。しかし、18歳未満の外国籍選手獲得でクラブに違反があったとしてプレーできなくなると、同年代の試合やトップチームの試合を観戦するしかなく、本拠地カンプノウのピッチで躍動するイニエスタのプレーも目に焼き付けていた。

日本に帰国して16歳でプロとなり、そんな憧れの存在とついに対戦する機会に恵まれた。同じピッチでプレーするだけでなく、得点まで決めて勝利。ゴールを奪った松原とのパス交換の動きもイニエスタが得意とするものであった。敗れたイニエスタは試合後は無言。取材エリアでは報道陣に囲まれる久保を横目に見ながらイニエスタが通過する場面もあった。久保は「僕は(バルセロナの)下部組織を少しかじっただけ。比べるのもおこがましい。天と地ほどの差がある。これから1ミリでも差を縮められたら」と謙虚に話し、年齢がちょうど2倍の大先輩をも黙らせる結果を残した。

横浜でのデビュー戦だった22日の天皇杯仙台戦では初アシストを記録し、この日は1本のシュートで初得点を奪った。「移籍してからいいことづくしで、ビギナーズラックにならないように頑張りたい。今日は1、2回しかチャンスに絡めず、そんな中でも点を決められたのは、サッカーの神様がいるんじゃないかなと思いました」。取材エリアを去る際には「これからは久保君じゃなくて、久保建英でお願いします」と報道陣に“お願い”もした。プロ意識もより一層高まり、新天地で久保が久保らしく光り輝いている。【松尾幸之介】

久保建英バルサのDNAで初得点、夢は18歳で復帰 – J1 : 日刊スポーツ

<とっておきメモ>

今夏、東京から期限付き移籍で横浜に加入した17歳のMF久保建英が、J1リーグ戦初先発で初得点を挙げた。神戸戦の後半11分、右サイドからのパスをゴール正面で得意の左足でトラップし、左足で先制点。同じバルセロナの下部組織出身の神戸MFイニエスタの前で決め、チームを公式戦4試合ぶりの勝利へ導いた。

   ◇   ◇   ◇

久保を、バルセロナ入団時からコーチ等で支えてきたオスカル・エルナンデス氏は「タケのゴール前の動きはバルサのDNA」と自負する。イニエスタも学んだ伝統的な練習は、試合形式で徹底的にフリーのスペースを探させる。「その判断が最も優れていたのがタケ」。この日もフリーでリターンパスを呼び込んだ。

夢は、18歳になる来年6月のバルセロナ復帰。今も練習参加だけは認められており、15年秋から毎年現地へ。昨年1月の体力テストの数値は今なおトップだったといい、首脳陣を「安心した」と喜ばせた。カタルーニャ語も忘れていない。

Rマドリードやパリサンジェルマンから興味を示されても、応じる気はない。相思相愛。エルナンデス氏は「バルサは昨年のU-20W杯や(J3)初ゴールも確認済み。3年前、泣いて『またバルサに帰ってくる』と別れた彼の夢がかなうことを願う」。そのためJ1出場は不可欠。東京から慰留されても移籍を強行した理由だった。【木下淳】

17歳久保建英、森本に次ぐ2位/J1年少ゴール – J1 : 日刊スポーツ

17歳の横浜F・マリノスMF久保建英が、FC東京から移籍後のリーグ戦初出場でJ1初ゴール。

17歳2カ月22日での得点は、FW森本(現J2アビスパ福岡)が東京ヴェルディ時代の04年に達成した15歳11カ月28日に次ぐ歴代2位の年少記録となった。

久保は森本と同じく出場7試合目での初ゴールとなったが、前所属の東京での過去6試合はいずれも途中出場で、J1での先発は今回が初。J1デビューから初ゴールまでの出場時間は147分で、森本の326分より短かった。

久保建英J1初弾から一夜、清水戦へ「いい準備を」 – J1 : 日刊スポーツ

横浜F・マリノスのMF久保建英(17)が27日、J1リーグ戦初ゴールを挙げたヴィッセル神戸戦から一夜明け、クラブを通じてコメントを発表した。

この日、横浜の練習はオフで、久保は「昨日の試合で、J1初ゴールを決めることができて、うれしく思います。(松原)健さんからいいボールが来たので、落ち着いて決めるだけでした。ですが、試合はまだ続くので、気持ちを切り替えて次の清水戦へ向けて、いい準備をしていきたいです」とコメントした。

また、同日に発表された来年のU-20ワールドカップ(W杯)ポーランド大会を目指すU-19日本代表のメキシコ遠征メンバーに選出されたことへのコメントも発表し「最終予選に向けて、チームとしても個人としても手応えをつかめるよう頑張ってきます」と話した。

U-19日本代表は、U-19アジア選手権(10月18日~11月4日)で上位4カ国までに与えられる来年のU-20W杯出場権の獲得を目指している。

横浜からは久保のほか、MF山田康太(19)と堀研太(19)も選出された。それぞれコメントを発表し、山田は「自チームが苦しい状況の中、少しでも力になりたいところですが、代表活動を誇りに思い、最終予選に向けて自分の力を最大限に発揮したいと思います」。堀は「メキシコでは試合が3試合あるので、点をとってアピールできたらと思っています。日本の代表としてしっかり戦います」とコメントした。

今回のメキシコ遠征に参加するメンバーは9月2日から代表チームに合流し、国内でU-19ベトナム代表と親善試合を行ったのち、4日からメキシコへ向かい、U-19メキシコ代表らと3試合を戦い、13日に帰国する予定。

サンケイスポーツ

17歳久保が“先輩”イニエスタの前でJ1初ゴール!先制弾で横浜M勝利に貢献 – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)

 明治安田J1第24節最終日(26日、神戸0-2横浜M、ノエス)FC東京から横浜Mに電撃加入したU-19日本代表MF久保建英(たけふさ、17)が先発。名門バルセロナの下部組織出身の久保にとって“先輩”となる、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)の前でJ1初ゴールを決めた。

 仙台との天皇杯4回戦(22日、ニッパ)で初先発し、アシストをマークした久保がこの日も魅せた。

 神戸はイニエスタや元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(33)らが先発。0-0のまま突入した後半11分、横浜Mがカウンターを仕掛けた。センターサークル手前でパスを受けた久保は右サイドに展開すると、パスを受けた松原が駆け上がり、ペナルティーエリア中央に走り込んだ久保にグラウンダーのパス。フリーの久保はワントラップし左足を振り抜き、ボールをゴール右に決めた。

 決定的な仕事をした“和製メッシ”は同19分に退いた。久保に代わって途中出場したFW仲川が同40分に追加点を挙げ、2-0で横浜Mが快勝した。

【J1初ゴール一問一答】久保建英、ポドルスキのシュート当たり「めっちゃ痛かった」 – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)

 明治安田J1第24節最終日(26日、神戸0-2横浜M、ノエス)FC東京から横浜Mに電撃加入したU-19日本代表MF久保建英(たけふさ、17)が先発。名門バルセロナの下部組織出身の久保にとって“先輩”となる、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)の前でJ1初ゴールを決めた。

 決定的な仕事をした“和製メッシ”は試合後、インタビューに応じた。一問一答は以下の通り。

 --いまの気持ちは

 「こういう難しい時期に自分を受け入れてくれた横浜Mのファン・サポーターのみなさま、コーチや監督、チームメイトにゴールという形で感謝を示せてよかった」

 --ゴールを振り返って

 「後半はアバウトになってくるなと思っていたので、そこで前を向いて、松原選手がフリーなのが見えたのでパスを出して、その後クロスに入ろうかなと思っていたんですけど、松原選手が切り返したので。自分は2列目でもらうのが得意なので、そこで待っていたらいいボールを出してくれて。あとは落ち着いて決めるだけでした」

 --イニエスタのいる神戸戦。どのような気持ちで臨んだ

 「横浜Mに加入して、一つでも多くチームのために勝ちを取りたいっていう気持ちだったので、勝利に貢献できて本当にうれしい。試合が終わったので言いますけど、イニエスタ選手だったり、ポドルスキ選手だったり、ウェリントン選手だったり、外国特有の強さを持っていたりとか。間合いがすごかったりとか。一回自分は当たっちゃったんですけど、めっちゃシュート痛くて。ポドルスキ選手なんかはびっくりしました」

17歳久保がイニエスタの眼前でJ1初ゴール 横浜Mが神戸を撃破 (1/2ページ) – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)

 明治安田生命J1リーグ第24節のヴィッセル神戸対横浜F・マリノスが26日にノエビアスタジアム神戸で行われた。

 ここまで10勝6分け7敗で5位につける神戸と、6勝5分け11敗で15位と苦しんでいる横浜FMが相まみえた。神戸は、イニエスタを筆頭にキム・スンギュ、アフメド・ヤセル、ポドルスキ、ウェリントンと外国籍の5選手がスタメン。対する横浜FMは、天野、伊藤と共に17歳の久保が移籍後リーグ戦初先発となった。

 序盤は両者共に比較的慎重な試合の入りを見せる。お互いマイボールを大事にしてビルドアップするが、それほどリスクを冒さなかったこともあり、決定機創出には至らない。17分には神戸GKキム・スンギュのロングキックを横浜FMのDFが跳ね返すと、落下点に入ったイニエスタがダイレクトボレー。しかし、この難易度の高いロングシュートは枠を捉えることができなかった。

 さらに神戸は20分にビッグチャンス。再びGKキム・スンギュからのロングキックで最終ライン裏に流れたボールに郷家が反応。そのままボックス左に進入して強烈なシュートを放つも、これは枠の左にはずれた。

 ハーフタイムにかけても一進一退の好勝負が繰り広げられる。43分には、またも神戸がゴールに迫る。ミドルレンジで横パスを受けた藤田がトラップから右足を一閃。強烈なミドルシュートがゴール左を捉えたが、GK飯倉のファインセーブに遭い、先制点とはならなかった。

 ハーフタイム明け、神戸は橋本に代えてティーラトンを投入。これにより、ピッチ上に神戸だけで外国籍選手が6名に。アジアサッカー連盟加盟国の国籍を有する選手の追加枠と「Jリーグ提携国」による規定を活用した結果、1クラブにおける出場記録でJリーグ史上最多となった。

 その神戸は、52分に決定機を創出。大崎のスルーパスで最終ライン裏に抜けたウェリントンがペナルティアークから左足でコントロールシュート。ゴール左に飛んだが、左ポストの外側に弾かれた。

 それでも、神戸は0-0で迎えた後半に久保がアンドレス・イニエスタの眼前で魅せた。56分、ボックス正面で松原の横パスを受けた久保がワントラップからシュート。これがゴールに突き刺さり、久保のJ1初ゴールで横浜FMが先制した。久保はこの後、64分に仲川との交代でベンチに退く。

 その後、終盤にかけては神戸が押し込む。しかし。次にゴールを生んだのは横浜FMだった。三原のGKへのバックパスが緩くなると、ウーゴ・ヴィエイラがすかさずプレッシャーをかける。GKとの競り合いでボールがこぼれると、正面の仲川がゴールに蹴りこみ、横浜FMがリードを広げた。

 結局、試合はそのまま終了。横浜FMがリーグ連敗をストップさせる白星を手にした一方、神戸はリーグ4試合ぶりの黒星を喫した。

久保、J1初ゴールも冷静に周囲への感謝示す…神戸のスター達には「びっくりした」 – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)

 横浜F・マリノスのMF久保建英がJ1初ゴールを決めた試合を振り返った。

 今夏に横浜F・マリノス入りした久保は、26日に行われた明治安田生命J1リーグ第24節のヴィッセル神戸戦でJ1初先発。すると0-0で迎えた後半、56分にボックス正面から鋭いシュートをゴール右に決めて、自身J1初得点を決めた。

 久保の活躍もあり、横浜FMは2-0で神戸に勝利。試合後、フラッシュインタビューに応じた久保は、今の気持ちとして「ありがとうございます。難しい時期に自分を受け入れてくれた横浜Fマリノスのファン、サポーターの皆様、コーチ陣、監督、チームメイトたちにゴールという形で感謝を示せて良かったです」と冷静に周囲への感謝の言葉を口にした。

 さらに、松原健の横パスを受けてから決めたゴールシーンについては、「自分が攻撃の起点になれました。前半にピッチが滑ったりしてあまりいい形でボールを受けることができていなかったので、後半に修正したいと思っていました。良い形で前を向けて、松原選手がフリーだったのでパスしました。2列目で待つのが得意なので待っていたら良いボールがきたので、あとはコントロールして落ち着いて決めるだけでした」と振り返った。

 さらに、アンドレス・イニエスタやルーカス・ポドルスキなどのスター選手たちと相まみえたことに関しては、「イニエスタ選手、ポドルスキ選手、ウェリントン選手らは外国人特有の強さや間合いがありました。ポドルスキ選手のシュートが当たってめちゃくちゃ痛くて…びっくりしました」と、超一流選手たちのプレーを肌で感じて思うところがあった様子だった。

 最後に、「監督もこの7日間が勝負だと言ってました。まずは1勝できました。残り2試合もチーム一丸となってやっていきたいですね」と、“勝って兜の緒を締めた”久保。横浜FMはこの後、29日に清水エスパルス、9月1日に柏レイソルとの連戦を控えているが、久保の引き続きの活躍に期待だ。(Goal.com)

西メディア、久保建英を称賛「バルサが見守り続ける真珠が神戸を倒す」 – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)

 明治安田生命J1リーグ第24節のヴィッセル神戸対横浜F・マリノスが26日にノエビアスタジアム神戸で行われ、2-0で横浜F・マリノスが勝利を収めた。スペインメディアは、この試合の先制点を決めた横浜F・マリノスFW久保建英を称賛している。

 バルセロナ下部組織出身の久保は、同クラブのスターであったイニエスタを擁する神戸を相手にゴールを決めた。この試合の56分、ボックス正面で松原の横パスを受け、ワントラップからシュート。これがゴールに突き刺さって、J1初ゴールを記録している。

 スペインメディアもこの久保の活躍を取り上げた。スペイン『ムンド・デポルティボ』は「タケ・クボ、17歳のバルサの元真珠がゴールを決め、イニエスタのヴィッセルを破る」との見出しの記事を掲載。本文では、次のように記している。

 「FIFAの処分によってバルサを退団しなければならなかった17歳の将来有望な選手、タケフサ・クボ。しかしバルサは6月に18歳となる彼を見守り続けている。横浜F・マリノスでデビューした彼はこの日曜日、アンドレス・イニエスタのヴィッセル神戸を負かすゴールを決めた」

 イニエスタのチーム相手のゴールに、久保のスペインでの注目度はさらに増したのかもしれない。果たして久保は、国際移籍が可能になる18歳となったとき、バルセロナに復帰を果たすのだろうか。(Goal.com)

大先輩・イニエスタと対峙した久保、J1初ゴールで「その差を1ミリでも埋められたら」 – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)

 横浜F・マリノスは26日、明治安田生命J1リーグ第24節でヴィッセル神戸と対戦し、2-0で勝利した。この試合で移籍後初ゴールを決めた久保建英が試合を振り返った。

 加入後リーグ初先発入りした久保はスコアレスで迎えた56分、待望の先制点をマークする。中盤でボールを持つと、右サイドでフリーとなっていた松原健に大きく展開。松原が縦に切り込み、折り返したボールを久保がゴール前で収めると、DFが寄せる前にすばやく左足一閃。「良いところに良いタイミングでボールを出してくれて、緊張もありましたけど落ち着いて決めるだけでした」と振り返るゴールは、自身にとってJ1での初ゴールとなった。

 森本貴幸の15歳11カ月28日に次ぐ歴代2位となる17歳2カ月22日でのゴールに会場は歓喜に包まれた。しかし、久保は極めて冷静に「これがビギナーズラックにならないように頑張らなきいけないなと思います」と気を引き締める。

 さらに「自分が今回移籍して、それで結果が出なかったら『なんで?やっぱりダメじゃん』って言われるのは明らかだったので、こういうところですぐに結果を出せて、自分もホッとしていますし、自分を応援してくれている人たちも良い気持ちだと思います。それは本当に嬉しいです」と続けた。

 加入間もなくして先発入りするも「緊張はしていなかった」ときっぱり。同じくバルセロナの育成組織に在籍し、トップチームで輝かしい成績を残してきた大先輩、アンドレス・イニエスタの前でゴールを決めてみせた。

 「元バルセロナ対決と言われてもおこがましいというか、天と地の差があると思ってるので、その差を今日のゴールで本当に1ミリでも埋められたら」

 謙遜しつつも、さらなる活躍を誓った久保。新天地でどこまでゴールを量産できるか。その一挙手一投足から目が離せない。(Goal.com)

横浜M・松原が明かす17歳・久保の素顔「高校生のあどけなさはまだある」 – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)

 明治安田生命J1リーグ第24節が26日に行われ、横浜F・マリノスがヴィッセル神戸を2-0で下して連敗を脱出した。久保建英のJ1初ゴールをお膳立てした松原健がゴールシーンを振り返った。

 横浜FMは56分、久保がセンターサークルから右サイドに大きく展開。受けた松原は縦に運んで再び久保にラストパス。17歳の新星はトラップしてからすばやく左足を振り抜くと、これがゴールに突き刺さり、チームに貴重な先制点が生まれた。

 「ピッチ外になるとちょっとかわいらしさというか、高校生のあどけなさはまだある」と17歳の素顔を明かす松原。それでも「一度練習に入れば僕らプロと変わらないという感じ。それはもう日々の練習からすごい真剣に取り組んでますし、強い気持ちで(横浜FMに)来たんだなというのは感じ取れますね」と日々の練習からの姿勢を称えた。

 その上でこの試合で「しっかりゴールを決めてくれたのがチームにとってすごい助かりました」と17歳のニューカマーを祝福。今夏に久保をはじめとする新戦力を多く補強し、苦境からの脱却を目指している横浜FM。

 松原は「正直僕たちが目指しているサッカーとはほど遠いサッカーになっている」と課題点を挙げながらも「今日に限ってはこの暑さもあり、こういうフォーメーションの違いもあって、ちょっと引く形にはなってしまいましたけど、しっかり勝ち点3が取れた。これはポジティブに捉えていいんじゃないかと思います」と喜んだ。(Goal.com)

横浜M・久保がJ1初ゴール!“元バルサ”対決でイニエスタに勝った (1/2ページ) – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)

 明治安田J1第24節最終日(26日、神戸0-2横浜M、ノエス)元バルサ対決は久保に軍配!! FC東京から期限付きで横浜Mに加入したMF久保建英(たけふさ)が、神戸戦でJ1初先発&初ゴール。2-0の勝利に貢献した。久保の17歳2カ月22日での得点は、J1で2番目の年少記録。神戸の元スペイン代表MFイニエスタ(34)との元バルセロナ対決に注目が集まる中、年の差半分の“後輩”が輝きを放った。

 やはり、神童だ。横浜MのMF久保がJ1初先発で初ゴール。神戸MFイニエスタとの元バルセロナ対決で年の差17の“後輩”が輝かしい記録を刻んだ。

 「ほっとしている。結果を残せたのは、サッカーの神様がいるんじゃないかと思った」

 後半11分。中盤でボールを受け取ると、ドリブルして右サイドの松原へ素早く展開した。ペナルティーエリア内、相手DFと離れた位置で止まり、フリーに。絶妙な折り返しをトラップし「落ち着いて決めるだけだった」と左足でコースを狙ってゴール右に突き刺した。17歳2カ月22日での得点は、2004年に15歳11カ月28日で決めたFW森本(当時東京V、現J2福岡)に次ぐ2番目の年少記録。この日の神戸は後半にJ史上最多の外国選手6人が同時出場した。“久保包囲網”が敷かれる中でネットを揺らした高校生Jリーガーは、一目散にポステコグルー監督に走り寄って抱きついた。

 J1での出場機会を求め、16日にFC東京から期限付き移籍。22日の天皇杯4回戦(対仙台)で移籍後初アシストを決めた。15年まで約4年間バルセロナの下部組織に所属し、この日対戦したイニエスタは間近で見てきたスターだ。「長年バルセロナでやってこられていて、僕は下部組織でちょっとかじっただけ。天と地の差がある」と比較されることに謙遜したが「きょうのゴールで1ミリでも縮められたら」。雲の上の存在の先輩にその名を知らしめた。

 「これからも気を緩めずに、しっかり次の試合も勝ち点3を取りたい。チームに貢献したい」

 クラブ初のJ2降格もちらつく中で連敗を2で止める貴重な白星をゲット。17歳が、名門の救世主になる。(大石豊佳)

スポーツ報知

【横浜M】久保、イニエスタの前で初ゴール「移籍して良いことずくめ」…森本に次ぐJ1年少2位 : スポーツ報知

 横浜MのU―19日本代表MF久保建英(たけふさ、17)が敵地の神戸戦でJ1初先発し、後半11分に左足でJ1初得点。17歳2か月22日でのゴールは2004年の東京V・FW森本貴幸(15歳11か月28日)に次ぐ2番目の年少記録で、2―0の勝利に貢献した。神戸のスペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)との“元バルセロナ対決”を制した。

 喜びを爆発させた。後半11分。右サイドからボールを受けた久保は「良い所に(ボールが)来たので、落ち着いて」と狙いを定めて左足を強振。鋭い弾道はネットに突き刺さり、J1初得点。全速力でベンチ前に飛び込み、アンジェ・ポステコグルー監督(52)と抱擁を交わした。

 J1初先発で対峙(たいじ)したのは、バルセロナの“大先輩”のMFイニエスタ。お互い攻撃的MFに入り、対峙(たいじ)してボールを奪い合う場面もみられた。同じ左利きで、小刻みなドリブルや高い得点能力から久保は“和製メッシ”と呼ばれるが、描く将来像はメッシよりイニエスタだ。10歳からバルセロナの下部組織に所属し、現地では「将来はイニエスタのような選手になる」と言われてきた。

 その理由は判断力。日本ではドリブルやシュートが注目されがちだが、現地で最も評価されたのはトップスピードでも正確なパスを出し、ゴールから逆算した最適な判断を常に下せる頭脳だった。F東京時代にイニエスタのボールの受け方を参考にしていたMF中島翔哉(24)=ポルティモネンセ=も「マークを外す動きだったり、とられないボールの置き方だったり、タケのプレーはイニエスタみたい」と舌を巻いていたことがある。

 この日、ゴールシーン直前でも「相手の間で受けよう」と中盤でパスをもらうと、右サイドに展開。ゴールを目指して走りつつ、「クロスに飛び込もうとしたけど、松原君が切り返すのが見えた」と動きを止める好判断でフリーになり、メモリアル弾につなげた。

 「自分の今できる最大限の成長」を求め、今月16日にF東京から期限付きで加入し、22日に新天地デビューした天皇杯4回戦・仙台戦では初アシスト。その4日後には、イニエスタの前でJ1初得点。伝説級ストーリーだが、ボールを蹴る楽しさを知ったのは、ささいなきっかけだった。サッカーを始めた幼少時、得点するたびに両親からご褒美で買ってもらえたポケモンパン。おまけのシールを集めるのが、何よりの楽しみだった。シールを目当てに必死でシュート技術を磨き、得点する快感を覚えた。今でも「サッカー以外のことは考えていない」と初心を忘れず、歴代2位の年少弾を刻んだ。

 残留争いをする名門クラブの窮地を救ったが、まだ17歳。「勝利に貢献できてうれしいけど、イニエスタ選手やポドルスキ選手は外国特有の強さや間合いを持っていて、(ポドルスキの)シュートが当たっちゃったんですけど、めっちゃ痛かったです」とあどけなさもたっぷり。日本サッカーの将来を担うスター性が新天地で開花した。(田中 雄己)

 
 
★久保に聞く

―初得点の心境。
 「こんなに早いタイミングでゴールできると思わなかった。移籍して良いことずくめ。これがビギナーズラックにならないようにしないといけない」

―ゴール後は、真っ先に監督のもとへ飛び込んだ。
 「サポーターの方に行こうかとも思ったけど、この難しい時期に、試合に全然絡んでいない自分を使ってくれた感謝を表したかった」

―イニエスタとの“バルセロナ対決”を振り返って。
 「イニエスタ選手は長年バルサのトップチームでプレーしていて、僕は下部組織でかじったくらい。天と地ほどの差があるし、バルセロナ対決なんておこがましい。ただ今日のゴールで、その差が1ミリでも埋まればいい」

サッカーダイジェスト

【J1採点&寸評】神戸0-2横浜|主役の座を奪う活躍!“鮮烈弾”を決めた久保の評価は? | サッカーダイジェストWeb※一部抜粋

【チーム採点・寸評】
神戸 5.5
小気味良いパスワークでゴールに迫りながらも仕留められずにいると、徐々に焦れてリズムを失っていった。終盤の畳みかけるような猛攻も徒労に終わる。

横浜 6.5
前半はパスミスの応酬で攻撃のリズムを作り出せなかったが、久保の先制ゴールを皮切りに波に乗る。瀬戸際で身体を張ってゴールを死守すると、前掛かりになった相手の隙を突いて見事に追加点をゲット。敵地で大きな勝点3を獲得した。
 
 
【横浜|採点・寸評】
GK
21 飯倉大樹 6
前後半を通じてヒヤリとするシーンはかなり多かったが、42分の藤田のミドルシュートをはじめ、好セーブを披露。最後まで集中を切らさず、無失点に抑えた。

DF
2 ドゥシャン 6
自陣でボールを奪われピンチを招いた前半のミスは反省すべき。しかし後半はウェリントンや長沢の高さに苦労しながらも、得点を与えなかった点は評価したい。

4 栗原勇蔵 6.5
最終ラインでは最も落ち着いていた。松原へのカバーリングが時折遅れがちだったが、1対1で相手にかわされることは少なかった。

13 チアゴ・マルチンス 6(79分OUT)
ポッカリとバイタルエリアを空け、相手にフリーでシュートを打たれる場面が目についた。相手のミスに助けられた感もあるが、少なくとも完封には貢献した。

MF
5 喜田拓也 6(89分OUT)
前半こそ、“らしくない”パスミスが見られたものの、後半は素晴らしいパフォーマンス。素早くルーズボールに飛びつき、中盤の主導権を相手に渡さなかった。

6 扇原貴宏 6
ゲームキャプテンを務める。どちらかと言えば、相手にボールを握られる時間が多く持ち味は発揮できずとも、守備に奔走した。

24 山中亮輔 6.5
度々鋭いクロスボールを供給してチャンスを演出。55分には自陣を果敢に持ち上がり、先制ゴールの起点にもなった。些細なトラップミスも気にならない出来。

27 松原 健 6.5
郷家やポドルスキとの激しいマッチアップは見応えがあった。何度か背後のスペースを突かれてエリア内への進攻を許したが、大胆なオーバーラップで先制点をアシスト!

FW
14 天野 純 6
24分の三田と接触した際に右腕を痛めるも、フル出場。久保よりも低めの位置を取ったゲームメイクは、少なからずチームに平静をもたらした。

15 久保建英 7(64分OUT) MAN OF THE MATCH
リーグ戦で加入後初スタメンを飾った17歳が、眩い輝きを放ったのは56分。エリア内で松原からのパスを受けると鋭いシュートを突き刺し、J1初ゴール! 歴代2番目の年少ゴールが、決勝点となった。

16 伊藤 翔 6(65分OUT)
ノーゴールながらも献身性が光る。身体を張ってポストワークをこなせば、懸命なプレッシングにも尽力した。

交代出場
FW
19 仲川輝人 6(64分IN)
先制点を決めた久保と代わって投入される。持ち前のスピードを存分に発揮して前線を活性化させると、86分には値千金の追加点を決めた。

FW
7 ウーゴ・ヴィエイラ 6(65分IN)
しなやかなポストプレーと素早い抜け出しを織り交ぜて、攻撃の基準点として機能した。仲川の追加点が生まれたのは、このポルトガル人FWの頑張りがあったからだ。

MF
8 中町公祐 -(89分IN)
最終盤に投入される。スプリントを止めることなく、無事に2点のリードを保ったまま、ゲームをクローズさせた。

監督
アンジェ・ポステコグルー 6
先発に抜擢した久保の活躍で、流れを引き寄せると、巧みな選手交代で2点目もゲット。リーグ戦3試合ぶりの勝利を手にした。

取材・文:多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

バルサ経由の久保建英がイニエスタの前でJ1初ゴール!! 横浜が17歳の決勝点で神戸に勝利! | サッカーダイジェストWeb

–前半は存在感を示せなかったものの後半に輝きを放つ!

 J1リーグ24節のヴィッセル神戸対横浜F・マリノスの一戦がノエビアスタジアム神戸で行なわれ、横浜が2対0で神戸に勝利した。

 神戸は注目の元スペイン代表のアンドレス・イニエスタ、元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキが先発。さらに、ブラジル人FWウェリントン、韓国代表GKキム・スンギュ、カタール代表DFのアフメド・ヤセルと外国籍選手5人が先発した。一方の横浜は久保建英が、移籍後リーグ初先発を果たした。

 試合は立ち上がりから手堅い試合運びを見せ、ともにゴールは遠い展開。それでもイニエスタは時折キラリと光るプレーでスタンドを沸かせる。

 久保は味方からパスを引き出すものの、神戸守備陣の堅守に阻まれシュートまでは持ち込めない。前半は山中亮輔の鋭いクロスなどでチャンスを作った横浜がやや優勢に試合を進めた。

 試合は後半、神戸は左サイドバックの橋本和に代えて、タイ代表DFのティーラトンを投入。これで神戸は、Jリーグ史上初めて外国籍選手を6人同時にプレーさせることとなった。

 そしてゲームの均衡を破ったのはアウェーの横浜。17歳の久保についに待望の一発が生まれる。56分、右サイドの松原健からの折り返しのパスを受けた久保がワントラップから左足での豪快なハーフボレーを叩き込む。バルセロナのカンテラ出身である久保が元バルセロナ、イニエスタの眼前で放ったJ1リーグ初ゴールで、横浜が先制した。

 さらに横浜は途中出場の仲川輝人が85分に試合を決める追加点。横浜はこのまま2点のリードを守り切って、3試合ぶりの勝利を手にした。一方の神戸はイニエスタ先発の試合では初めての黒星となった。

J1初弾の久保建英、インタビューで興奮抑え切れず!?「すみません、長くなっちゃって(笑)」 | サッカーダイジェストWeb

–インタビューで自身のゴールシーンを克明に振り返る

 注目の17歳がついにJ1リーグ初ゴールを挙げた。

 神戸戦で移籍後リーグ初先発を飾った久保建英。前半こそ「ピッチが滑ったり、あまりいい形でボールを受けられなかった」というものの、後半立ち上がりに輝きを放った。56分、右サイドの松原からのパスを受けた15番は、左足でワントラップを入れると、すかさず利き足の左足を一閃。ハーフボレーで放たれたシュートがゴール右隅に決まった。

 バルセロナの下部組織・カンテラ出身の17歳。J1リーグ戦初ゴールは、巡り巡って同じカンテラ出身で元バルセロナのレジェンド、アンドレス・イニエスタの眼前での一発となった。

 試合は久保の一発が決勝点となり、横浜が2対0で勝利。試合後、フラッシュインタビューに応じた久保は、興奮冷めやらぬといった様子で自身のゴールを振り返る。途中、説明が長くなりすぎたと感じたのか、「すみません、長くなっちゃって(笑)」と苦笑いを見せる場面もあったが、前述した前半の不安定なピッチ状況から、後半の展開予測、松原とのパス交換の状況説明など、克明にゴールシーンを振り返ってみせた。

 さらに、イニエスタらとの対戦については、「終わっちゃったから言いますけど、イニエスタ選手だったり、ポドルスキ選手だったり、ウェリントン選手だったり、やっぱり外国特有の強さや間合いが凄かった。一回当たったんですけど、めっちゃシュートが痛くて。ポドルスキ選手にはビックリしました」と、バルセロナ時代に憧れていたであろう選手との対戦を生き生きと語っていた。

「元バルセロナ対決と言われてもおこがましい」J1初得点の久保が語ったイニエスタへの想い | サッカーダイジェストWeb

–「天と地の差を今日のゴールで1ミリでも埋められたなら」

 元バルセロナのふたりが共演を果たした。ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタと、横浜F・マリノスの久保建英だ。

 イニエスタは12歳でバルセロナのカンテラ(下部組織)に入団し、22年をこのスペインの名門で過ごしてきた。トップチームではキャプテンを務めた、言わずと知れた“バルセロナの象徴”だ。

 一方で久保も10歳でバルセロナの下部組織に加入すると、13歳までプレー。クラブの18歳未満の外国人選手獲得・登録違反により、公式戦の出場資格を失い、日本への帰国を決断するまで、ユースチームの主軸として活躍した。

 両者の直接対決が注目を集めた一戦で、主役の座を掴んだのは久保だった。

 56分、右サイドの松原健からのパスをエリア内で受けると、トラップで軽く浮かせたボールに合わせて左足を一閃! ゴール右に突き刺し、自身J1初ゴールを奪ってみせた。

 イニエスタの目の前で決めた得点に、久保も少なからず特別な想いが沸いたようだ。試合後、以下のように語っている。

「まずイニエスタ選手は長年バルセロナのトップチームでやってこられて、自分は下部組織をかじったくらい。なので、元バルセロナ対決と言われてもおこがましいというか、天と地の差があると思っている。でも、その差を今日のゴールで1ミリでも埋められたなら、それはプラスになったんじゃないかなと」

 久保はさらに、ここからイニエスタとの差を埋められるか。今後も若き才能の活躍から目が離せない。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

「“日本の真珠”タケフサ・クボが初ゴール!」世界各国のメディアがバルサの先輩・後輩対決に大興奮! | サッカーダイジェストWeb

–弱冠17歳がプロ初ゴール!相手はイニエスタのチーム! 海外メディアが驚嘆

 FC東京から横浜F・マリノスへの電撃移籍を発表し、世間を驚かせた17歳のMF久保建英。26日に行なわれたJ1リーグ24節、アウェーのヴィッセル神戸戦にスタメン出場。56分にはJ1初ゴールを決めて、2-0の勝利に貢献した。

 ヴィッセル神戸との対戦ということは、バルセロナの下部組織で育った久保にとって、憧れであり、“大先輩”にあたるアンドレス・イニエスタとの対戦を意味する。

 ともにバルセロナのカンテラ(下部組織)育ちのふたりが、日本のリーグでぶつかるということで、この試合には世界中のメディアが注目。そして、久保を擁する横浜が神戸に勝利したことを、驚きとともに大々的に報道している。

 イニエスタの故郷であるスペインの新聞『Mundo Deportivo』は、「バルセロナ育ちの17歳、タケフサ・クボがゴール! イニエスタ率いるヴィッセルを撃破」とJリーグの試合結果を速報で興奮気味に報じている。

「FIFAの制裁措置のためにバルサを離れなければならなかったが、6月に18歳になったら再びバルセロナの支配下に戻るとのウワサがある、有力な17歳の武将。それが日本のタケフサ・クボだ。

 クボは日曜日に行なわれたJリーグの試合で、イニエスタを擁するヴィッセル神戸と対戦。そして驚くべきは、そんな相手に対して日本の“真珠”が、リーグ初ゴールを決め、勝利を収めた!」

 ほかにも、サッカー情報専門サイト『BESOCCER』のフランス版は「わずか17歳の少年が日本のプロリーグでゴールを決めた。しかもあのイニエスタのチームから!」という見出しを打ち、大々的に報道。また、『CNN』トルコ版も「17歳の“メッシ”がイニエスタのチームを撃破!」と興奮気味に報じた。

 バルサ経由で育った17歳が、Jのピッチで実現した”レジェンド”との対決を、自らのゴールで勝利。バルサを通じて結ばれたふたりの縁は、今後も世界の注目を集めそうだ。

「鳥肌が立った!!」「17歳と思えない!」久保建英のJ1初ゴールに絶賛の声が続々と!! | サッカーダイジェストWeb

–DAZN公式のゴール動画にはすでに1万件以上のリツイートも

“先輩”イニエスタの前で決めた17歳の一発に称賛の声が相次いでいる。

 神戸戦で移籍後初先発を飾った横浜の久保建英が、56分に待望のJ1リーグ戦初ゴールを奪った。自らがカウンターの起点となった久保は、自陣からドリブルで仕掛けると、右サイドを駆け上がる松原健へ精度の高いパスを通して、自らも前線へ。

「そのままクロスに入ろうかと思ったが、松原選手が切り返すのが見えた」という久保は、最前線へは飛び込まず、敵ディフェンスラインの手前にポジションを取ると、松原からのパスを左足でトラップ。すかさず左足を振り抜き、豪快なシュートをゴール右に突き刺した。

 中継したDAZNの公式ツイッターは、「これが日本のミライだ!!!! 17歳久保建英、カンテラの先輩イニエスタの前でスーパーゴール」というツイートとともにゴール動画を投稿。これにはすでに1万件以上ものリツイートがなされ、驚異的な勢いで拡散されている。

 さらに、ユーザーからの称賛の声も相次ぐ。
「素晴らしいフィニッシュ」
「ドリブルパストラップシュート申し分ない!」
「シュートも凄いがパスの精度がえぐい」
「17歳とは思えないレベル」
「観戦してたけど鳥肌が立った」などなど。

 横浜は、8月29日に延期分の18節・清水戦を日産スタジアムで戦う。次はホームサポーターの前で、「ミライ」を予感させるパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。

横浜のポステコグルー監督が久保建英の才能を称賛!「素晴らしい」と語ったポイントは? | サッカーダイジェストWeb

–「本当に可能性を秘めた選手だと思っている」

 この夏にFC東京から横浜F・マリノスに移籍した久保建英が、24節のヴィッセル神戸戦で、魅せた。

 56分、エリア内で松原健からのパスを少し浮かせてトラップすると、素早く左足を振り抜き、強烈なシュートをゴール右隅に突き刺した。17歳2か月22日という史上2番目の若さで決めたJ1初得点だった。

 この若き才能の躍動を促したのが、横浜のオーストラリア人指揮官アンジェ・ポステコグルーだ。

 ポステコグルー監督は、4日前の天皇杯4回戦・仙台戦に引き続き、神戸戦でも久保を先発に抜擢。3-4-2-1システムの2シャドーの一角を任せた。

 久保は指揮官の大きな期待に応えるように、立ちあがりに、存分にその個性を発揮する。積極的にパスを呼び込むと、テンポよくボールを散らして、攻撃のリズムを作り出していった。前半途中から後半の初めまでは、フィジカルコンタクトで後手を踏んだり、ボールを受けるスペースを失ったりとトーンダウンしたものの、相手の一瞬の隙を突いてゴールを奪ってしまう。
 一気にこの夜の主役となった久保を、指揮官は試合後、手放しで称賛した。

「まだまだ先はあると思うが、技術と姿勢は素晴らしいものを持っている。この前の水曜日(仙台戦)でも素晴らしいパフォーマンスだったし、今日もゴールでプレーの質というものを見せてくれた。まだまだもっともっといけるだろうし、若い選手がゴールするというのは自分も嬉しい。本当に可能性を秘めた選手だと思っている」

 天性のセンスと非凡なテクニック、そして強靭なメンタルなど、そのポテンシャルは計り知れない。ポステコグルー監督の下で、飛躍の機運を高める久保に、ますます注目が集まりそうだ。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

久保建英には”サッカーの神様”がついている?鮮烈ゴールで高まる飛躍への期待感 | サッカーダイジェストWeb

–「ここで結果が出なかったら…」

 17歳の久保建英は、やはり“サッカーの申し子”なのかもしれない。

 今年8月16日にFC東京から横浜F・マリノスへと移籍してから、公式戦2試合目の出場にしてJ1初ゴール。アンドレス・イニエスタとの“元バルセロナ対決”という点でも注目を集めた神戸戦の活躍は、日本国内はもちろん、海外でも大々的に取り上げられているようだ。

 とはいえ、バルセロナの下部組織で育ったエリートの久保にとっても、J1初ゴールまでの道のりは、平坦ではなかった。

 クラブの外国人選手獲得・登録違反の影響により、10歳から約3年半を過ごしたバルセロナを退団してFC東京の下部組織に入団。トップチームに昇格して2年目の今季は、シーズン開幕当初こそ途中出場で出番を得ていたものの、徐々にベンチ外が増えていった。

 横浜への期限付き移籍を決断したのは、出番を求めたからだった。それだけに特別な想いを持って臨んだ神戸戦でのゴールには、大きな価値がある。
「自分が今回決断して、ここで結果が出なかったら、周囲からは『やっぱりだめじゃん』と言われるのは明らかだった。ここでまず結果を出せて、ホッとしていますし、応援してくれている人たちも良い気持ちだと思うので、嬉しいですね」

 久保は試合後に安堵の表情を浮かべる。この日の活躍は、苦悩を取り払うなによりの“特効薬”となったに違いない。

「後半にゴールを決めた後は身体も軽くなって、何度か良い形を作れました。そういうところでやっぱり結果を残せたのは、サッカーの神様がいるんじゃないかなと思いました。ここで気を緩めずに、次の試合も勝点3を取って、少しでも上の順位にいけるように頑張っていきたいです」

 ひと際注目を集めた試合で、歴代2番目の若さでJ1初ゴールを奪ってしまうのだから、この若武者には本当に、“サッカーの神様がついている”のかもしれない。ひと皮剥けた17歳は、さらに大きく飛躍を遂げそうだ。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

【横浜】久保だけではない!ついに覚醒した“ハマのスピードスター”仲川輝人に注目すべし! | サッカーダイジェストWeb

–ゴールを呼び込んだのは積極性だった

 仲川輝人がプロ4年目にして、ついに覚醒の時を迎えている。

 今年7月に26歳を迎えた仲川は161センチと小柄ながら、風を切るような快足が武器のアタッカー。専修大では3年次に関東大学リーグの得点王に輝き、ユニバーシアード代表にも選出され、“有望株”と謳われていた。しかし、右膝の大怪我を乗り越えて2015年にプロ入りした後は、長らく苦難の時間を過ごすことになる。

 横浜でのルーキーイヤーはリーグ戦2試合・0得点。翌年は夏にレンタル移籍したJ2の町田でロングカウンタースタイルにフィットして、12試合・3得点と存在感を示したものの、横浜に復帰した2017年はJ1で出場なし。夏から加入した福岡で18試合に出場も、ノーゴールに終わっていた。

 しかし、今季は一転、アンジェ・ポステコグルー監督の下で9節の湘南戦から出場機会を得ると、自慢のスピードを活かして24節の神戸戦までに5得点。15節の長崎戦ではプロ入り後初の2ゴールを挙げるなど、小さくないインパクトを残している。

 右太ももの怪我から回復して3試合ぶりのリーグ戦となった神戸戦でも仲川は躍動した。先制点を決めた久保建英に代わり途中出場すると、すぐさまトップギアに入れ、フルスロットルでピッチを駆け回る。

 最大の輝きを放ったのは、85分だった。ロングカウンターから相手のクリアミスを見逃さずいち早く反応すると、落ち着いてゴールに流し込み、チームの2点目を奪取。勝利を大きく引き寄せた。

「こぼれ球でしたけど、あそこにいることが大事でした。ウーゴもプレスをかけてくれたので、GKとカバーに来たDFを見て、冷静に流し込むだけでした」

 追加点を呼び込んだのは、チャンスと見ればグングンとスピードを上げてゴールに突き進む積極性だった。強気な姿勢には低迷するチームを救う覚悟のようなものが見て取れた。

「途中出場でしたけど、チームの勝利のために、100㌫以上の力を出さないといけなかった。その中で自分の持ち味を出していこうと考えて臨みました。それが得点につながったことは嬉しかったですし、チームとしても本当に良かったかなと思います」

 久保のゴールが取り上げられがちだが、確かな成長の跡を示していた仲川の働きもまた見逃せなかった。横浜には俺もいる――。そんな強い意志が感じられたファインゴールだった。

 神戸戦に勝利したものの、チームは残留争いの真っ只中。横浜の浮上の鍵は、この“ハマのスピードスター”が握っているかもしれない。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

【神戸0-2横浜 PHOTO】久保がJ1初ゴール!!仲川の追加点でマリノスが競り勝つ! | サッカーダイジェストWeb

サッカーキング

久保建英のJ1初ゴールが決勝点に! 横浜FM、敵地で神戸を下し3試合ぶりの勝利 | サッカーキング

 明治安田生命J1リーグ第24節が26日に行われ、ヴィッセル神戸と横浜F・マリノスが対戦した。

 前半をスコアレスで折り返すと、56分にスコアが動く。右サイドの松原健のクロスを受けた久保建英が左足を振り抜き、横浜FMが先制に成功する。今夏FC東京から期限付き移籍で加入した久保は、リーグ戦移籍後初先発でJ1初ゴールを決めた。さらに試合終了間際の85分、相手の連係ミスを突いた途中出場の仲川輝人が無人のゴールに流し込む。横浜FMが勝利を決定づける追加点を挙げた。

 試合は0-2で終了。横浜FMは連敗を2で止め、3試合ぶりの勝利。神戸は4試合ぶりの黒星となった。次節、神戸はアウェイで北海道コンサドーレ札幌、横浜FMはホームで柏レイソルと対戦する。

J1初得点を決めた久保建英…ゴールシーンでは「落ち着いて決めるだけでした」 | サッカーキング

 明治安田生命J1リーグ第24節のヴィッセル神戸戦でJ1初ゴールを決めた横浜F・マリノスの久保建英が、試合後に自身のゴールを振り返った。

「こういう難しい時期に自分を受け入れてくれた横浜F・マリノスのファン、サポーターの方々、コーチ陣を始め監督だったり、チームメイトだったりにゴールという形で感謝を示せてよかったです」

 得点シーンでは前半の反省点を踏まえながら、以下のようにコメントした。

「前半は滑ったりしたので、いい形でボールを持てませんでした。そこは修正したいなと。後半はもう少しアバウトになると思ったので、いい形で前を向けました。松原(健)選手がフリーで見えたのでパス出して、そのあとクロス入ろうかなと思ったんですけど、切り替えしたのが見えました。自分は2列目でもらうのが得意なのでそこで待っていたら、いいボール出してくれて。あとはコントロールして、落ち着いて決めるだけでした」

 対戦相手の神戸は、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタや元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキなど、欧州で活躍した選手を揃えている。強敵との対戦で学んだことがあると語った。

「試合終わったので言えるんですが、イニエスタ選手だったりポドルスキ選手だったりウェリントン選手だったりは、外国人選手特有の強さや間合いを持っていました。一度シュートが当たっちゃったんですけど、めっちゃ痛くてびっくりしました」

久保建英が待望のJ1初得点を記録! 世界トップ選手のプロ初得点はいつ? | サッカーキング

 今夏、FC東京から横浜F・マリノスに移籍した久保建英が明治安田生命J1リーグ第24節のヴィッセル神戸戦で待望のJ1リーグ初ゴールを決め、勝利に貢献した。17歳2カ月22日でのゴールは、2004年5月に15歳11カ月28日でゴールを記録した森本貴幸(当時東京ヴェルディ所属)に次ぐ、J1史上2位の記録となった。

 2011年にバルセロナの下部組織の入団テストに合格した久保は、同世代のなかでもずば抜けた存在感を放ち、トップ昇格も期待される逸材だった。しかし、バルセロナが18歳未満の選手の獲得に違反があった余波を受けて、2015年に退団。FC東京の下部組織に入団した。

 2017年4月に行われた明治安田生命J3リーグ第5節のセレッソ大阪U-23戦で15歳10カ月のJリーグ史上最年少ゴールを記録するなど、順風満帆の成長曲線を描くかに思われた久保だが、トップ昇格後はJ1での出場機会に恵まれず、今回の移籍に至った。移籍後、公式戦わずか2試合目での初ゴールは面目躍如となったが、世界のトッププレーヤーと比較してはどうだろうか。若くして異次元のレベルと称された4選手のプロ初ゴールを振り返ってみよう。

■リオネル・メッシ
バルセロナ所属
17歳10カ月7日:2005年5月1日(対アルバセテ戦)

 ユースからトップに昇格した2004-05シーズン、当時のクラブのシンボルだったロナウジーニョからの浮き球のパスを受けた彼は、左足でワントラップし、飛び出してくる相手GKを見て冷静にループシュートを決めて見せた。当時のクラブ史上最年少ゴールとなった。

■クリスティアーノ・ロナウド
スポルティング・リスボン所属(現・ユヴェントス所属)
17歳8カ月2日:2002年10月7日(対モレイレンセ戦)

 ユースからトップチームに昇格し、デビューから2試合目で初スタメンを飾った彼は、得意のドリブル突破からシザースフェイントで相手DFを手玉に取り、プロデビュー2戦目で初ゴールを決めてみせた。終了間際にはヘディングで2ゴール目を奪い、試合を締めくくった。

■ネイマール
サントス所属(現・パリ・サンジェルマン所属)
17歳1カ月10日:2009年3月15日(対モジミリン戦)

 サンパウロ州選手権でプロデビューを果たしたばかりの彼は、左サイドからのクロスにダイビングヘッドで合わせてプロ初ゴールを記録。デビューシーズンは公式戦に48試合出場して14ゴールを記録し、大先輩のペレを唸らせ、セレソン入りが囁かれるほどの衝撃をもたらした。

■キリアン・ムバッペ
モナコ所属(現・パリ・サンジェルマン所属)
17歳2カ月1日:2016年2月20日(対トロワ戦)

 2015年12月のプロデビューから約4カ月後、2-1でリードしていた後半アディショナルタイムに、左サイドからのクロスに冷静に左足で合わせたボレーシュートが、彼のプロ初得点となった。英雄ティエリ・アンリの記録を抜き、クラブ最年少得点記録を更新した。

【ライターコラムfrom横浜FM】先発起用に一発回答! 久保建英が新天地で確かな一歩を踏み出す | サッカーキング

 久保建英に迷いや躊躇は一切見られなかった。J1第24節・ヴィッセル神戸戦の56分、松原健からのグラウンダーの折り返しを冷静に止めると、少し浮いたボールの落ち際をシャープに叩いてゴールネットを揺らした。リーグ戦初先発で待望のJ1初ゴール。アンジェ・ポステコグルー監督の期待に一発回答で応えた。

「決めたら監督のところに行こうと決めていた」。ゴールを決めると、試合中さながらのスプリントでベンチ前の指揮官の下へ駆け寄って熱い抱擁を交わし、全身で先発起用への感謝を表した。

 簡単な決断ではなかったシーズン途中での移籍、だからこそシンプルに結果が欲しかった。移籍会見では「プレッシャーがないとサッカー選手として危機感を持ってやれないと思う。プレッシャーを感じながら、それをプラスにするかマイナスにするかは自分次第」と強気に言い放ったが、一方でゴール後には「新たな決断をして、結果が出なければ『ダメじゃん』と言われるのは明らかだった」とも吐露している。

 移籍決定からまだ10日余りだが、注目度の高さに応えるには結果を出すしかない。天皇杯4回戦から中3日という連戦の影響もあったのか、本来のキレは鳴りを潜め、前半はらしくないボールロストも見られた。それでも、たった一度のシュートチャンスをゴールに結びつけるのだから、やはり只者ではない。本人は「ビギナーズラックにならないように」とおどけてみせたが、決して難易度の低くないプレーを本能的にやってのけるあたりが才能の証だろう。

 結果を必要としていたのはチームも同じだ。これまでは内容やパフォーマンスに重きを置いていたが、気がつけばシーズンの3分の2を終えて降格圏がすぐそこに迫っている。現状を打破するための特効薬として「内容よりも結果」になるのは仕方がないこと。今回の決勝弾は、久保が置かれている状況とチーム状況がリンクしたからこそ生まれたゴールとも言える。

 神戸戦での活躍によって注目度は増し、期待値はさらに高まっていく。結果を求め続けられるのがプロの宿命ではあるが、そのプレッシャーに押し潰された選手は過去に数えきれないほどいる。久保にとっての本当の戦いはこれから始まる。

 鮮烈なインパクトとともに存在感とスター性を示したのは間違いない。同時に移籍の決断が間違っていなかったことも証明した。これからもプロサッカー選手として、自身の力で道を切り拓いていく。神戸の地で記した足跡はその一歩目にすぎない。

文=藤井雅彦

フットボールチャンネル

久保建英、バルサの先輩イニエスタの目の前でJ1初ゴール。横浜FMが神戸下す | フットボールチャンネル

 明治安田生命J1リーグ第24節の試合が26日に行われ、ヴィッセル神戸と横浜F・マリノスが対戦した。

 ホームの神戸は天皇杯で交代出場だったアンドレス・イニエスタが先発に復帰し、ルーカス・ポドルスキらとともに出場。一方の横浜FMはFC東京から加入した久保建英が天皇杯に続いての先発出場となった。17歳の久保は横浜FMでのリーグ戦初出場であり、自身のJ1初先発となる。

 前半は両チームスコアレスで折り返し、52分には神戸に絶好のチャンス。スルーパスを受けて抜け出したウェリントンがエリア手前から左足で狙ったが、ボールは惜しくも左ポストを叩いて先制点ならず。

 するとその4分後、注目の久保が均衡を破る。久保からのボールを右サイドで受けた松原健が低いクロスを折り返すと、久保はワントラップから左足ハーフボレーで鋭いシュート。ゴール右隅の絶妙なコースを突いた正確なシュートがポストを叩いてネットに収まった。久保にとってはJ1での自身初ゴール。

 久保は64分に仲川輝人との交代でベンチに下がる。そのまま1点のリードを守った横浜FMは85分、神戸の不用意なバックパスをウーゴ・ヴィエイラが狙い、こぼれたボールを仲川が蹴り込んで追加点を奪った。

 横浜FMは2-0の勝利で連敗をストップ。バルセロナの“大先輩”イニエスタの目の前で初ゴールを奪った17歳久保がその立役者となった。

久保建英、J1史上2番目の若さで初ゴール。17歳2ヶ月22日で森本貴幸に次ぐ | フットボールチャンネル

 明治安田生命J1リーグ第24節の試合が26日に行われ、横浜F・マリノスがアウェイでヴィッセル神戸に2-0の勝利を収めた。横浜FMのMF久保建英は自身のJ1ゴールとなる先制点を記録している。

 FC東京から横浜FMに移籍した17歳の久保は神戸戦に先発で出場。移籍後初のリーグ戦出場であり、J1での先発出場も自身初となった。

 56分にはその久保が先制ゴールを奪う。右サイドの松原健からの低いクロスをエリア手前で受けると、ワントラップで軽く浮いたボールを左足でハーフボレー。低く正確なシュートが右ポスト内側を叩いてネットに収まった。

 久保は17歳2ヶ月22日でのJ1初ゴール。森本貴幸(現アビスパ福岡)が2004年に東京ヴェルディで決めた15歳11ヶ月28日でのゴールに次ぎ、J1史上2番目の若さでの初ゴールとなった。稲本潤一(現北海道コンサドーレ札幌)がガンバ大阪で1997年に記録した17歳7ヶ月1日を上回った。

 久保はFC東京U-23で出場したJ3の試合では2017年4月に15歳10ヶ月11日での初ゴールを記録。森本の記録を塗り替え、Jリーグ全体の最年少ゴール記録を保持している。

久保建英のJ1初ゴールを海外も絶賛「17歳の“メッシ”がイニエスタのチームを倒す」 | フットボールチャンネル

 J1リーグ第24節の試合が26日に行われ、横浜F・マリノスはヴィッセル神戸と対戦し2-0の勝利をおさめた。この試合で、横浜FMに所属する17歳の久保建英がJ1初先発でJ1初ゴールを記録している。

 試合開始して56分、右サイドの松原健からの低いクロスをエリア手前で久保が受けると、ワントラップで軽く浮いたボールを左足でハーフボレー。低く正確なシュートが右ポスト内側を叩いてネットに突き刺さった。横浜FMはその後、仲川輝人も追加点を決めて2-0の勝利をおさめている。

 これには海外メディアも絶賛。トルコの『CNN』はタイトルに「17歳の“メッシ”がイニエスタのチームを倒す」とつけて報じ、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』は「バルサでの経験を持つ17歳が、イニエスタのチームをノックダウン」と伝えている。

ゲキサカ

“バルサ対決”は久保に軍配!!横浜FM、イニエスタら外国人6人ピッチに立った神戸を完封 | ゲキサカ

 “バルサ対決”はFW久保建英に軍配!! 横浜F・マリノスが久保のJ1初ゴールなどでヴィッセル神戸を2-0で下した。横浜FMは連敗を止めて3試合ぶり勝利。神戸は4試合ぶりの敗戦となった。

 上位争いに踏みとどまるためにも勝ち点を積み上げたい5位神戸と、残留争いに巻き込まれる前に踏みとどまりたい15位横浜FMの対戦。元バルセロナのMFアンドレス・イニエスタとバルセロナの下部組織出身MF久保建英のファーストコンタクトにも注目が集まった。

 神戸は前節出場停止だったFWウェリントンとMF藤田直之が先発復帰。藤田は記念すべきJ1通算200試合目となった。

 連敗中の横浜FMは、今夏加入し、22日の天皇杯でも先発起用された久保建英をリーグ戦初先発で起用。またバックラインは今夏から取り入れている3バックを採用した。[スタメン&布陣はコチラ]

 前半の主導権は神戸が握った。ただ前半20分のGKキム・スンギュからのロングパス一本で裏を取ったFW郷家友也の左足シュートが枠上に外れるなど、決定力を欠く。同42分の藤田の強烈ミドルもGK飯倉大樹の好セーブに遭い、前半をスコアレスで折り返すことになる。

 こう着状態を改善すべく、先に動いたのは神戸だった。後半開始と同時にDF橋本和に代えてDFティーラトンを投入。これでピッチ上にはFWルーカス・ポドルスキ、イニエスタ、ウェリントン、キム・シュンギュ、DFアフメド・ヤセルと外国籍選手6人がピッチに立った。なおヤセルとティーラトンは提携国選手のため外国人枠が適用されず、キム・スンギュがアジア人枠。

 しかし後半11分、スコアを動かしたのは横浜FMだった。久保が右サイドに展開すると、松原からエリア内に入った久保にボールが戻される。久保は冷静なトラップから左足を豪快に振り抜く。“バルサの先輩”イニエスタの目の前で先制点を奪ってみせた。また17歳2か月22日でのJ1での得点は、歴代2位の記録となった。

J1歴代年少2位初弾久保建英「ビギナーズラックにならないように」…イニエスタは無言で会場去る | ゲキサカ

 注目の“元バルサ対決”。J1初ゴールを決めたMF久保建英に対し、MFアンドレス・イニエスタは好機を演出したが、勝利に導くことは出来なかった。悔しさの表れか、試合後のミックスゾーン、多くの報道陣に囲まれる久保の後ろを、イニエスタは無言で後にした。

 今夏加入した17歳が、横浜F・マリノスの降格圏突入危機を救った。後半11分、久保はエリア内でMF松原健からのリターンパスを受けると、迷わず左足を振り抜く。「松原選手が切り返したので、ちょっと下がろうと思った。緊張もありましたけど、落ち着いて決めるだけでした」。豪快なシュートは流れを引き寄せる先制弾となった。

 久保は今季もFC東京でスタートしたが、出場は主にJ3リーグ戦。J1での出場は4試合にとどまった。試合に出たい――。17歳にしてJ1他クラブに武者修行に出ることを決めた。

「自分が決めたことで結果が出なかったらやっぱりダメじゃんと言われてしまう」

 何よりも欲しかった結果。横浜FMでの初出場となった22日の天皇杯ではアシストを記録。そしてリーグ初先発となったこの日の神戸戦で、J1初ゴールを決めて、チームの連敗を止めてみせた。

 ゴール後には一目散にベンチ前に駆け出し、アンジェ・ポステコグルー監督に抱き着いて喜びを爆発させた。「ゴールを決めたら監督のところに行こうと決めていた。快く受け入れてくれた監督に感謝したかった」。

 イニエスタとの“対決”については、「イニエスタ選手はトップチームでやっていて、自分は下部組織をかじったくらい」ということもあり、「おこがましい」と苦笑い。それよりも「今日は緊張しなかった。それがダメだったのかなと思う」と序盤の出来に反省が多いと自らに課題を課す。

「これがビギナーズラックにならないように頑張ります」

 プレッシャーのかかる中で結果を出せるのはスターの証。去り際、報道陣に向かって「久保君じゃなくて、久保建英でお願いします」とにこやかに注文をつけた久保。久保建英がプロサッカー選手としての階段を確実に上っている。

1 15歳11か月28日 森本貴幸(東京V) 04年5月5日 対市原
2 17歳2か月22日 久保建英(横浜FM) 18年8月26日 対神戸
3 17歳7か月01日 稲本潤一(G大阪) 97年4月19日 対清水
4 17歳7か月04日 阿部勇樹(市原) 99年4月10日 対神戸
5 17歳7か月27日 宮吉拓実(京都) 10年4月3日 対C大阪
※所属は当時

(取材・文 児玉幸洋)

イニエスタの前でJ1初ゴールの久保建英、西メディア「バルサの真珠が神戸を倒す」 | ゲキサカ

 J1リーグ第24節のヴィッセル神戸対横浜F・マリノスが26日にノエビアスタジアム神戸で行われ、2-0で横浜FMが勝利を収めた。スペインメディアは、この試合の先制点を決めた横浜FMのFW久保建英を称賛している。

 バルセロナ下部組織出身の久保は、同クラブのスターであったMFアンドレス・イニエスタを擁する神戸を相手にゴールを決めた。この試合の56分、ボックス正面で松原の横パスを受け、ワントラップからシュート。これがゴールに突き刺さって、J1初ゴールを記録している。

 スペインメディアもこの久保の活躍を取り上げた。スペイン『ムンド・デポルティボ』は「タケ・クボ、17歳のバルサの元真珠がゴールを決め、イニエスタのヴィッセルを破る」との見出しの記事を掲載。本文では、次のように記している。

「FIFAの処分によってバルサを退団しなければならなかった17歳の将来有望な選手、タケフサ・クボ。しかしバルサは6月に18歳となる彼を見守り続けている。横浜F・マリノスでデビューした彼はこの日曜日、アンドレス・イニエスタのヴィッセル神戸を負かすゴールを決めた」

 イニエスタのチーム相手のゴールに、久保のスペインでの注目度はさらに増したのかもしれない。果たして久保は、国際移籍が可能になる18歳となったとき、バルセロナに復帰を果たすのだろうか。

“がっつりマッチアップ”横浜FM喜田が感じた「別次元」イニエスタ | ゲキサカ

 敗れれば降格圏に突入する可能性があった中で、横浜F・マリノスが一歩手前で踏みとどまった。相手は強力タレント軍団のヴィッセル神戸。特にMFアンドレス・イニエスタにはより警戒心を強めて臨んでいた。

 ダブルボランチの右を務めたMF喜田拓也は、相手の2列目左を務めたイニエスタと「がっつりマッチアップ」した。「少しでも自由を与えたらなんでもできる選手なので、タイトに行って自由を与えないようにという気持ちで入った」といつもよりもさらに緊張感を持って試合に入っていた。

「すごくたくさんの選択肢を持てる選手、ワンツーで抜け出すのも上手い選手なので、飛び込むと力を利用されたり、ターンとかボディシェイプでかわされてしまうので、何でも対応できるようにと考えていました」

 前半39分には喜田はイニエスタとの1対1でしっかりボールを奪い切る場面があった。その後すぐに意地になったイニエスタが喜田に仕返しとばかりにボールを奪い返しに行くと、迫力十分の攻防にスタンドの観客も感嘆の声を上げた。

 最初の段階である程度の間合いを確かめることが出来た、と手ごたえも話した喜田。「当然、ああいう球際の争いはあることなので、一サッカー選手として楽しかった。ポジション的にもがっつりマッチアップという形だったので、得るものは多くあった」と目を輝かせる。

「でも流石というか、常に顔があがってますし、ラストパスの精度が別次元だった。そこはレベルが違うなと思った。ただ肌で実感できたのは大きなこと。自分がいうのもおこがましいですけど、改めて素晴らしい選手だなと思いました」

 連敗を止めて15位をキープした横浜FMだが、降格圏の16位の鳥栖との勝ち点差は1。依然として厳しい状況にある。「楽して勝てることはない」と喜田。「これを成功体験としてみんなが大切にして、この1週間が大切になる。中2日、中2日で試合があるので、全員がハードワークする必要がある」と気合を入れ直した。

(取材・文 児玉幸洋)

THE PAGE

久保建英がイニエスタの前で決めたJ1初ゴールの裏にあったもう一つの戦い | THE PAGE(ザ・ページ)

 FC東京時代から数えて7試合目の出場にして、念願の初先発を果たしたJ1の舞台で初ゴールを決める。それも、FCバルセロナとの縁でキックオフ前から注目されていた、ヴィッセル神戸のMFアンドレス・イニエスタ(34)の目の前で鮮やかな一撃を見舞った。

 何かを“もっている”と唸らざるをえない横浜F・マリノスの17歳、FW久保建英のサッカー人生に記念すべきマイルストーンが刻まれたのは、両チームともに無得点で迎えた後半11分。プロローグとなったのは、ノエビアスタジアム神戸のピッチ全体を俯瞰した久保の特異な空間把握能力だった。

 センターサークル内で縦パスを受けた久保が前を向いた瞬間、右タッチライン際でフリーだったMF松原健(25)からパスを要求する声がかかる。ボールを前へ運びながら、すかさず利き足の左足から正確なパスを送った久保は、そのまま相手ペナルティーエリア内を目指して加速していく。

 前方ではFW伊藤翔(30)がファーサイドへ走り、ヴィッセルのセンターバック大崎玲央(27)の注意を引きつけている。伊藤の姿を把握した久保は「自分もクロスに入っていこうかと思った」と、この時点ではニアサイドへ飛び込むプレーを選択しかけていた。

 しかし、ヴィッセルの最終ラインの帰陣が予想以上に速い。普通にクロスを入れても、はね返される可能性が高いと感じたのか。意図的にスピードを落とした久保は、松原が切り返して中に入ってくる姿をとらえた。松原もまた何か工夫が必要だと感じていた。

 ゴール前へ戻るヴィッセルの選手たちと、ペナルティーエリアに入ったところで急停止した久保。おのずと目の前には、久保だけが自由自在に使えるスペースが広がった。

「ちょっと下がってシュートを打とうかと思ったら、松原選手がいいところにいいタイミングでボールを出してくれて。緊張感もありましたけど、落ち着いて決めるだけでした」

 トラップはやや浮いたものの、久保から目を離してしまったもう一人のセンターバック、カタール人のアフメド・ヤセル(24)は対応できない。大崎が慌てて間合いを詰めてくるその眼前で、久保は動じることなく左足を一閃。ハーフボレーから強烈な一撃を放った。

 韓国代表としてワールドカップ・ロシア大会に出場した守護神キム・スンギュ(27)が必死にダイブし、懸命に伸ばした左手もまったく届かない。右ポストをかすめてゴールネットを揺らした初ゴールに、久保は「もちろんコースは狙いました」と胸を張りながら、偽らざる本音も漏らしている。

「こんな早いタイミングでゴールできて。移籍してからいいこと続きだし、これがビギナーズラックにならないように頑張らないといけない」

 バルセロナが犯した18歳未満の外国人選手獲得及び登録違反の煽りを食らう形で、公式戦の出場停止処分が続いていた久保は2015年春に、約3年半所属した下部組織のカンテラを退団。無念の帰国を余儀なくされた直後から所属してきたFC東京を、不退転の決意とともに10日前に飛び出した。

 中学年代のU-15むさしから高校年代のU-18、そして16歳だった昨年11月に結んだプロ契約と、同世代のライバルたちより一歩も二歩も先を走らせてくれたFC東京には感謝している。しかし、今シーズンのJ1ではすべて途中出場で、プレー時間も58分間にとどまっていた。

 しかも、4月14日のセレッソ大阪戦で12分間プレーしたのを最後に、5月に入るとベンチ入りメンバーからも外れてしまう。今シーズンからFC東京を率いる長谷川健太監督(52)は、攻撃の選手たちにもハードワークと泥臭い守備を求める。久保はそのレベルに達していなかった。

 長い目で見れば、いま現在の自分に足りない守備とハードワーク、そしてオフ・ザ・ボールの動きを長谷川監督のもとで学ぶ地道な作業が今後へのプラスになるはずだ。しかし、高く跳び上がるためにあえて低く屈む時期、たとえるなら「急がば回れ」を久保はよしとしなかった。

 最終的に下した決断は、ボールをもって前を向けば相手に怖さを与えられる、自身のストロングポイントをとことん磨くこと。理想に最も合致したチームがアンジェ・ポステコグルー新監督(53)の下でボールポゼッションを高め、パスを徹底的に繋ぐ攻撃的なスタイルに転じたマリノスだった。

「自分が新たな決断を下して、それで結果が出なかったら『何だ、やっぱりダメじゃん』と言われるのが明らかだったので。まず結果を出せて自分もホッとしているし、自分を応援してくれている人たちもいい気持ちになれたと思うので、それは本当に嬉しいです」

 自信はあっても、最初に記憶と記録に残る結果を出すまでは不安も感じていたのだろう。自分が選んだ道は間違っていなかったと、一刻も早く証明することへのプレッシャーが生じていたことが、久保の口を突いた「ホッとしている」という言葉からもわかる。

 さらにもうひとつ。直近の6試合で1勝5敗と黒星がかさみ、熾烈なJ1残留争いにマリノスが巻き込まれつつあることもわかっていた。勝ち点3がどうしても必要な状況で、鹿島アントラーズに敗れた前節はベンチのまま90分間を終えた久保を、ポステコグルー監督は先発として抜擢した。

 大きな期待と厚い信頼を感じたからこそ、ゴールを決めた直後の久保はベンチ前で喜びを爆発させていた指揮官のもとへ、笑顔を弾けさせながら必死にダッシュ。最後は胸のなかへ飛び込んだ。

「ゴールを決めたら、監督のところへ行こうと決めていました。こういう難しい時期に、(FC東京で)全然試合に絡んでいなかった自分を本当に快く受け入れてくれた。監督に感謝しているし、その気持ちを伝えたかったので」

 試合後の取材エリアで対応しているときに、イニエスタが背後を通過していった。出場6試合目にして初めて通訳を介して「ノーコメント」と言い残し、スタジアムを後にしたレジェンドに対して、実は心苦しい思いを抱いていたと久保は明かす。

「イニエスタ選手は長年バルセロナのトップチームでやってこられて、自分はちょっと下部組織をかじったくらいですし、そこで元バルセロナ対決と言われても何かおこがましいというか、天と地ほどの差があると思っているので。その差を今日のゴールで、1ミリでも埋められたら」

 久保が決めた待望の初ゴールは、3つのプレッシャーを乗り越えさせた。プレッシャーを感じる対象は自身が下した決断とマリノスが置かれた窮状、そしていまも眩いイニエスタの存在感となる。

「前半は1、2回くらいしかいい形で攻撃に絡めていなかったけど、ゴールを決めた後は何か体も軽くなって、元気が出てきました。こういう試合で結果を残せたのは、何かサッカーの神様がいるんじゃないかと思いました」

 バルセロナが認めた逸材という、好奇の視線を伴った期待感からもちょっとだけ解放されたからか。取材を終えた久保はおもむろに立ち止まり、あることを要望して周囲を笑わせている。

「これからは久保クンじゃなく、久保建英でお願いします」

 もう子どものように「クンづけ」で呼んでほしくない、という切実な思いが伝わってきた。2004年の森本貴幸(当時・東京ヴェルディ)の15歳11ヵ月28日に次ぐ、17歳2ヵ月22日の史上2位の年少ゴール記録を打ち立てた久保が、2年後の東京五輪、4年後のワールドカップ・カタール大会へつながる「大人の階段」を駆け上がり始めた。

(文責・藤江直人/スポーツライター)

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横浜F・マリノス 2018マッチレポート | 8月26日 vs 神戸 | データによってサッカーはもっと輝く | Football LAB

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2018/08/25 【スタジアム観戦情報まとめ】2018/8/26(日)18:00KO J1第24節 ヴィッセル神戸vs.横浜F・マリノス@ノエビアスタジアム神戸
 
 

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