【試合結果まとめ(1●0)】2018/10/27(土)13:00 YBCルヴァンカップ 決勝 湘南ベルマーレvs.横浜F・マリノス@埼玉スタジアム2002



 
 

アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.Jリーグ.jp
3.Twitter / Istagram
4.YouTube
5.Webニュースログ

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

レポート 2018 ルヴァンカップ 決勝 vs湘南ベルマーレ | 横浜F・マリノス 公式サイト

監督コメント

アンジェ ポステコグルー

「まず、湘南ベルマーレ、優勝おめでとうございます。
特に前半、湘南がかなり質のいいプレーをして押されたと思います。
後半に関しては自分たちのサッカーができたのですが、残念ながら得点は入りませんでした。しかし後半は自分たちの形がつくれたと思います。
残念な結果になってしまいましたが、重ねて、湘南に、優勝おめでとうと言いたいと思います」

質問:前半と後半で大きく内容が違ったゲームでしたが、特に前半の不調については、準備の失敗のようなものがあったのでしょうか?
「自分たちの準備というよりは、やはり湘南が素晴らしかったと思います。球際の部分などほぼ負けていましたし、特に前半は彼らのゲームだったと思います。
後半は少し自分たちが落ち着いて、アグレッシブに前に行くプレーが出ていたのですけれども、やはり、自分たちらしさという意味での、試合に入るまで45分間かかってしまったというのは事実かもしれません」

質問:残り15分を切ったところで伊藤選手を起用しました、その判断の理由については?
「もちろん完治はしていなかったのですが、彼はそれまでのリハビリも頑張って、この試合に間に合わせてくれました。
少しリスクがあったのでベンチスタートとしたのですけれども、翔が出たことによってスリーバックを揺さぶってくれましたし、ボックスにも何回も入ってチャンスをつくってくれたと思っています」

質問:この結果の敗因という部分で、何か思い当たる点はありますでしょうか?
「正直、今は残念な気持ちが上回っているのですけれど、その中でもしっかりとこの試合を分析して、自分たちが成長していかないと、タイトルというのは取れないと思います。そこの部分は、今後、勝者になるためには非常に大事だと思っています。
そして後半は自分たちのゲームができていたのですが、前半は湘南の強みを出させるようなゲームで、自分たちの流れにするのに45分間かかってしまいました。
また後半の、イッペイ シノヅカ選手に対するファウルがPKになってもおかしくなかったと思うのですけれども、なかなか最近、自分たちの方に流れが来ないので、難しいゲームになってしまいました」

選手コメント

チアゴ マルチンス

「悔しいけれど、ここで悔やんでばかりいたら、次のリーグ戦でも負けてしまいます。
負けた原因はじっくり探すとして、負けた事実は一人ひとりが見つめ直した上で、次の試合に臨むしかありません」

仲川 輝人

「前半から相手が強く来ることはわかっていたが、跳ね除けることができなかった。自分たちが持っている力を出せなかったということだと思います。
それでも、うまくかわせればチャンスになった。相手がプレスをかけているぶん、後ろにスペースがありましたから。
相手の方が体は動いていた。(勝敗の分かれ目は)個人の力、技術だと思う。プレスをうまくかわせるよう質を上げていかなければいけないと思います。
(残りのリーグ戦は)今までやってきたことをやり続けるだけです。悔しい気持ち、不甲斐ない気持ちをリーグ戦にぶつける。この敗戦をきっかけに、チームとしてまた一つ成長できればいいと思います」

飯倉 大樹

「悔しいという言葉が正しいかどうかわからない。自分たちのサッカーが決勝で、特に前半できなかったという…、そこがすべてだったと思う。
言ったら、俺たちのサッカーが完成形じゃないということ。上手くいき始めたからって、一人ひとりが慢心してはいけない
今シーズン、タイトルを獲れるのがリーグ戦は厳しい状況で、このルヴァンのタイトルを獲って、来年へというのは結構、意識していたけど…。
来年は自分たちがこのサッカーでタイトルを獲るという意味で、もっと成長しなければいけない」

Jリーグ.jp

湘南vs横浜FMの試合結果・データ(JリーグYBCルヴァンカップ:2018年10月27日):Jリーグ.jp
 ├ 入場者数 44,242人
 └ フォトギャラリー

選手コメント

扇原 貴宏

なかなかボールが走らなくて、湘南の思いどおりの展開になってしまったし、なかなか修正できなかったのが前半の内容。その前半の出来の悪さが失点につながったと思う。難しいけどこの結果を受け止めるしかないと思う。

--前半は湘南の勢いに呑まれたように見えたが、自分たちに原因があるとすれば?
原因がすぐ分かれば修正できたと思うし、みんな距離感も良くしようとしていたけど、その前にパスが引っかかったり、自分自身もそうだけどみんながいつもどおりの動きができていなかった。ボールが走らなかったし、距離感を良くして確実にパスをつなげていけたら、あそこまでプレスに掛からなかったと思う。相手のプレスを正面から受ける形になってしまったとしか、いまは言いようがない。

--後半は良くなったが?
しっかりと距離感を良くして、45分あるので自分たちのサッカーができればチャンスは作れると思っていたし、チャンスは作れていた。前半と後半ではまったく違うゲームになったけど、前半の自分たちの内容の悪さが結果につながったと思うので、それが一番悔しい。

伊藤 翔

もちろん負けている状況だったので自分がどうにかできれば良かったけど、(天皇杯決勝に続いて)「また勝てないか」っていう気持ちしかない。

--立ち上がりに相手が勢いを持って来るというのは?
もちろん予想していたんだろうけど、やっている選手たちは自分たちが思っていた以上の圧力を感じたと思うし、ボールを前に運べなかったので、それで取られてシュートを打たれて、という自分たちでリズムを崩していったかなと思う。

--後半はチームとしての持ち味が出たが?
ようやく点が入りそうな雰囲気はしてきたけど、相手のサイドの裏とか僕たちが一番突きたいところは相手もしっかり守っていたし、もちろんゴール前でも体を張っていたと思う。自分たちがやりたいことをなかなか出させてもらえなかったというところじゃないですかね。

--腕は悪くなっていない?
腕は大丈夫です。今日やってみて「できるな」っていう感じにはなった。

 
 

Twitter / Istagram


 
 


 
 

(´-`).o0(マリノス君さんが、ゴール裏に!)
 
 

YouTube


【公式】ハイライト:湘南ベルマーレvs横浜F・マリノス JリーグYBCルヴァンカップ 決勝 2018/10/27 – YouTube


ルヴァンカップ決勝 話題のシーンはPK?ノーファウル?原博実&上川徹がJリーグの気になるジャッジを徹底解説!【Jリーグジャッジ「リプレイ」#6】 – YouTube
 
 

ネットニュース・Weblog

スポーツニッポン

横浜らしくない展開で完敗 GK飯倉「勝てなかったのが全て」― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 17年ぶりのカップ戦タイトルを逃した。横浜のポステコグルー監督は「湘南は球際の部分で素晴らしかった。自分たちは後半こそアグレッシブにプレーできたが、試合に入るまで45分がかかってしまった」と完敗を認めた。

 決勝の独特な雰囲気に押されてしまったのか、あまりにも“らしくない”前半だった。前線からの鋭いプレスに押されて、自陣で何度もボールを失ってしまう。FWウーゴ・ヴィエイラらにボールが入る回数は少なく、後手を踏んでいる間に強烈なミドルシュートを浴びた。後半は攻撃の手数こそ増えたが、1点が遠い。同34分には途中出場のFWイッペイ・シノヅカがペナルティーエリア内で倒され、指揮官は「明らかなPKだ」と主張したが、主審の笛はなかった。

 チームにとっては元日の天皇杯以来、今年2度目の決勝だった。「勝てなかったのが全てで、俺たちの今の立ち位置を表している」とGK飯倉。悔しい敗戦を糧に前進するしかない。

横浜・伊藤、得点王になるも悔しい敗戦…「また勝てなかった」― スポニチ Sponichi Annex サッカー

 大会8得点のFW伊藤が得点王に輝いた。9月22日のリーグ磐田戦で左肘を骨折。当初は全治8週間と診断されていたが、懸命にリハビリをこなし、この日は後半33分から途中出場した。

 チームはタイトルを逃しただけに「また勝てなかったという気持ちしかない」と厳しい表情。「勝ち切るチームになるには、やらなければならないことが多すぎる」と口にした。

ニッカンスポーツ

横浜監督、シノヅカへのファウルは「PKでも…」 – ルヴァン杯 : 日刊スポーツ

横浜F・マリノスのアンジェ・ポステコグルー監督(53)は、湘南ベルマーレに敗れた決勝戦後の会見で「自分たちの準備(の不足)というより湘南がすばらしい。球際は負けていた。前半は、そうなってしまった。試合の入りの45分間、下がってしまったのは事実」と悔しさをにじませた。

ポステコグルー監督は会見の冒頭で「湘南ベルマーレ、優勝おめでとうございます」と湘南を祝福した。その上で「前半は湘南の強みを出してしまったが、後半は自分たちのゲームをして、良い形を作ることが出来たが、点を取ることが出来なかった」と肩を落とした。

9月22日のJ1ジュビロ磐田戦で左肘を骨折し、全治8週間と診断されたFW伊藤翔を後半33分から投入した。そのことに質問が及ぶと「彼は完治していなかったが、リハビリをして間に合った。リスク覚悟でベンチに入れたが、翔を出したことでインパクトを出せ、チャンスも作ることが出来たと思う」と評価した。

一方で、同24分に投入したFWイッペイ・シノヅカが、同34分にペナルティーエリア内で倒されたにもかかわらず、主審に流された場面については「特にシノヅカへのファウルは、PKでもおかしくなかったと思うが、最近は自分たちの方に流れが来なくて…難しいゲームになってしまった」と苦言を呈した。

元日の天皇杯決勝に続き、同じ埼玉スタジアムで敗れた。天皇杯は前任のエリク・モンバエルツ氏が率いていたが、チームとしては決勝で2連敗を喫したのも事実だ。ポステコグルー監督は「正直、残念な気持ちが上回るが、反省し、分析しないとタイトルは取れない」と語った。【村上幸将】

横浜天野「情けない」天皇杯に続く今年2度目準V – ルヴァン杯 : 日刊スポーツ

横浜F・マリノスは湘南ベルマーレに1-0で敗れ、01年以来17年ぶりのルヴァン杯制覇はならなかった。

前半から相手の早いプレスに苦しみ、パスミスを連発。セカンドボールの攻防でも後手に回り、何度も決定機をつくられた。そして36分にペナルティーエリア前で細かくパスをつながれると、最後は中央でボールを持った東京五輪世代のMF杉岡大暉(20)に決勝点となる豪快なミドルシュートを決められた。

GK飯倉大樹(32)は「湘南は規律を守って徹底していた。受け身に回ったわけではないが、相手の方が気持ちが入っていた」と振り返った。試合では相手の5バック気味の守備にサイドのスペースを消され、右サイドのFW仲川輝人(26)らが仕掛けるドリブルも複数人で対応されるなど、攻め手を欠いた。湘南の多くの選手が「横浜のストロングポイント」と警戒していた左サイドバックのDF山中亮輔(25)のオーバーラップも封じられ、前半はチャンスらしいチャンスがなかった。MF扇原貴宏(27)は「なかなか修正できなかった。パスもひっかかっていて、いつも通りの動きができていなかった」と肩を落とした。

後半に入ると徐々に盛り返し、試合終盤は相手陣内で攻め続けるなど意地もみせたが、ネットは揺らせず。後半34分にはペナルティーエリア内で途中出場のFWイッペイ・シノヅカ(23)が倒されるも、ノーファウルの判定。シノヅカが「完全に足にかかっていた」と振り返る微妙な場面だったが、運にも見放された。

これでセレッソ大阪に敗れた元旦の天皇杯決勝に続き、決勝戦で敗れるのは今年2度目となる。MF天野純(27)が「同じことを繰り返して情けない」と唇をかめば、後半33分に途中出場し、左肘の骨折から約1カ月ぶりに復帰したFW伊藤翔(30)も「腕は大丈夫。自分がどうにかできればよかったが、また勝てないかという感じ。実力不足かなと思う」と悔しさをにじませていた。

サンケイスポーツ

横浜M・伊藤翔がルヴァン杯得点王 4度の1試合2発 – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)

 JリーグYBCルヴァンカップは27日に決勝が行われ、湘南ベルマーレが横浜F・マリノスを1-0で下し、クラブ史上初の優勝を手にした。なお、今大会の得点王は、8ゴールを挙げた横浜FMの伊藤翔に決定した。

 伊藤は、今季のルヴァンカップで8試合に出場。9月22日のJ1第27節・ジュビロ磐田戦で左肘を骨折し、全治8週間の診断を受けたため、準決勝はベンチ外となった。しかし、決勝では完治に至っていないもののベンチ入り。78分から途中出場を果たしていた。

 伊藤はグループステージ第3節のアルビレックス新潟戦、第4節のFC東京戦、準々決勝・ガンバ大阪戦の2試合で8ゴールをマーク。1試合2ゴールを4度達成し、自身初の得点王を獲得した。(Goal.com)

横浜M・伊藤、骨折押して途中出場 「僕が何とかしたかった」との思いは空転/ルヴァン杯 – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)

 YBCルヴァン・カップ決勝(27日、湘南1-0横浜M、埼玉)横浜MのFW伊藤は左肘の骨折を押して後半に途中出場した。右クロスを胸でトラップしてから狙ったり、左折り返しを合わせたりしたが、1点は遠かった。「負けている状態で出たので、僕が何とかしたかった」との思いは空転した。

 骨折は全治8週間の診断ながら、4週間で復帰。万全には遠く、患部を固定してピッチに出た。タイトルへの執念を周囲にも伝えたかったが「相手は球際や気持ちの強さを決勝で出せていた。自分たちはまだ甘いと再確認させられた」とうつむいた。

横浜M、17年ぶり戴冠ならず…天野「情けない」/ルヴァン杯 – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)

 YBCルヴァン・カップ決勝(27日、湘南1-0横浜M、埼玉)0-1のままホイッスルが響くと、トリコロールに染まった観客席からため息がもれた。膝から崩れ落ちる横浜Mの選手たち。MF天野純(27)は言葉を失った。

 「何も考えられない。情けない」

 下馬評は横浜Mが高かった。だが湘南の速いプレスに、最終ラインで何度もボールを奪われた。後半途中には、左肘の骨折を押してFW伊藤が出場。全治8週間の診断ながら4週間で復帰。患部を固定してピッチに出たが、1点が遠かった。

 「球際で負け、湘南のゲームになった」とポステコグルー監督。両サイドバックを高い位置に上げる攻撃的スタイルで決勝に駒を進めたが、17年ぶりの悲願はならず。J1は現在11位ながら残留争いを演じている。このショックを引きずるわけにはいかない。 (宇賀神隆)

スポーツ報知

【横浜M】ポステコグルー監督「球際で、ほぼ負けていた」 : スポーツ報知

 横浜Mは序盤から湘南の圧力を受け、チーム全体で浮足立ったプレーが目立った。アンジェ・ポステコグルー監督(53)は「球際で、ほぼ負けていた」。今季新たに確立したポゼッションスタイルは完全に封じられた。

 仕切り直した後半はボールを握る時間が増えたが、ゴールは遠かった。左肘骨折が完治しない中で途中出場したFW伊藤は「相手は決勝で普段のサッカーができて、自分たちは出せなかった。まだ甘いことを再確認させられた」と語った。今大会を初制覇した2001年から17年。偶然にも同じ日に決勝を迎えたが、再現はならなかった。今季は「堅守」から「超攻撃的」スタイルにかじを切った。リーグでは中位に低迷するだけに、タイトルという答えが欲しかった。

サッカーダイジェスト

【ルヴァン杯決勝|採点&寸評】湘南1-0横浜|初優勝をもたらした杉岡が文句なしのMOM!横浜はCBコンビが… | サッカーダイジェストWeb※一部抜粋

【チーム採点・寸評】
湘南 7
ポジションチェンジを繰り返す小気味良いアタックと、素早い囲い込みで立ち上がりから主導権を握ると、36分に先制点を奪取。猛攻にさらされた後半も、ゴール前に強固な“緑の壁”を築いて、最後までリードを守り抜いた。クラブ史上初となるリーグカップのタイトル獲得だ。

横浜 5.5
後ろからつないでいく“自分たちのサッカー”を徹底。ただ、中盤での不用意なボール逸が散見し、局面でも出足が一歩遅れ、ペースを掴めずにいるうちにミドルで失点を食らった。後半は入りは良く、そのままの流れで押し込む時間が長かったが、敵の堅牢な守備を崩せなかった。

GK
21 飯倉大樹 5.5
痛恨の失点も、杉岡に決められたシュートは相手を褒めるしかない。常に迷いなくプレーし、最後尾からチームを落ち着かせた。

DF
27 松原 健 5.5
前にいる仲川に好配球。守備では逆サイドからのクロスも首尾よく防ぐ。攻撃の回数が増えた後半は的確に前線をサポートも、怖さが足りなかったか。

13 チアゴ・マルチンス 5
杉岡に決められたシーンでは寄せが甘く、それ以外でもマークがルーズでピンチを招くなど、安定感を欠いた。

2 ドゥシャン 5
敵のハイプレスにやや苦しみ、空中戦でも迫力を出せず。果敢に持ち上がることもあったが、得点は生み出せなかった。

24 山中亮輔 5.5
前半は相手に囲まれるシーンが多く、起点になれなかったが、スペースができた後半はタイミング良く攻め上がった。

MF
6 扇原貴宏 5.5
要所で良い守備を見せた一方、効果的なパス捌きは少なかった。後半は持ち直して、攻撃をサポートしたが……。

9 大津祐樹 5(78分OUT)
時間の経過とともに球際の強さを見せたが、結果を出せず。10分の左足で狙ったシュートはバーの上。59分の際どい一撃も決められなかった。

14 天野 純 6
幅広く動き回りながら、ボールを出し入れし、テンポアップを図る。チャンスにつながるラストパスも。だが70分の好位置からのFKは決められず。

FW
19 仲川輝人 5.5
右サイドでボールを持った時は脅威を与える。攻撃の強度を高めた後半は、いくつかの見せ場を作ったが、期待には応えられなかった。

7 ウーゴ・ヴィエイラ 5.5
53分の決定機は決めたかった。多くのチャンスに絡んだものの、この日は決定力だけが不足していた。

25 ユン・イルロク 5(69分OUT)
ゲーム序盤は攻撃も守備も中途半端で存在感は希薄。後ろからのパスも収められず、左サイドで“違い”を作れなかった。

交代出場
FW
26 イッペイ・シノヅカ 5.5(69分IN)
流れを変えようと積極的に仕掛けたが、奏功せず。アジリティに優れるプレーは可能性を感じさせただけに残念。

FW
16 伊藤 翔 ―(78分IN)
左腕はまだ完治していない状態で途中出場。投入後すぐ、相手エリア内で良い形でボールを受けたが、シュートは打ち切れなかった。

監督
アンジェ・ポステコグルー 5.5
少なくない怪我人に悩まされるなか、不出来な前半から後半は修正したとはいえ、最後のひと押しが足りなかった。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

ルヴァン杯決勝で疑惑の判定⁉ シノヅカがエリア内で倒れるも笛は鳴らず。横浜指揮官は「PKでもおかしくなかった」 | サッカーダイジェストWeb

 ルヴァンカップ決勝での判定が物議をかもしている。湘南ベルマーレの1点リードで迎えた79分に、横浜F・マリノスのイッペイ・シノヅカがペナルティエリア内で倒れたシーンだ。

 シノヅカの突破に対応した湘南DFの足がかかったように見えたが、笛は鳴らず。この判定に横浜の選手たちは猛抗議し、主審に異議を唱えた扇原貴宏には警告が出された。

 結局、試合は前半に杉岡大暉が奪ったゴールが決勝点になり、湘南が初優勝を果たしている。

 試合後の記者会見で、横浜のアンジェ・ポステコグルー監督は「湘南は素晴らしかった。球際の激しさは彼らの特長だが、特に前半はそういう流れになってしまった」と湘南のパフォーマンスを称えつつ、判定についても言及。「後半のシノヅカに対してのプレーはPKでもおかしくなかったが、自分たちのほうに流れが来ない非常に難しいゲームになってしまった」と肩を落としていた。

【横浜】本当にPKではなかったのか? 倒されたシノヅカが明かす疑惑のシーン | サッカーダイジェストWeb

 問題のシーンは、本当にPKではなかったのか。

 79分、横浜のイッペイ・シノヅカが相手のペナルティエリア内で倒される。シノヅカの突破に対応した湘南DFの足がかかったように見えたが、笛は鳴らなかった。

 倒されたシノヅカはどう感じているのか。

「完全に足はかかっていたので、PKかなと思ったんですけど……。シミュレーションというより、そのまま倒れたっていう感じで。たぶん、映像を見れば分かると思うんですけど、コーチとかからは『100パーセント、PK』と言われました。アンラッキー」

 その鋭い飛び出しからの突破だったが、微妙な判定の末、PKは奪えず。シノヅカは途中出場からチームの攻撃を活性化したが、それでも本人は自らの力不足を認める。

「スピードやドリブルが持ち味なので。相手が疲れたところで、途中出場だったら、フレッシュさを出して、脅威になりたかったけど、ちょっと足りなかった」

 悔しさを噛み殺しながらそうコメントしたが、「また来年、この場所に来れるように」とリベンジを誓った。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

「リーグ戦でも何度も誤審がある」横浜のウーゴ・ヴィエイラがJリーグ審判に苦言 | サッカーダイジェストWeb

「リズムを掴んで試合を運べた時に、相手のファウルがあったり、PKの誤審があった。それはしっかりと変えてもらいたい」

 横浜のウーゴ・ヴィエイラは、0-1で敗れたルヴァンカップ決勝後に、そう振り返っている。

 疑惑のシーンは79分に生まれた。湘南側のペナルティエリア内で横浜のイッペイ・シノヅカと湘南のDFが接触。シノヅカが倒れたが、主審はノーファウルのジャッジを下した場面である。横浜の選手数名が主審を取り囲み、異議を唱えるも、判定は覆らなかった。

 H・ヴィエイラは、このシーンを振り返りながら、Jリーグ全体の審判のクオリティに苦言を呈している。

「今日の試合だけではなくて、リーグ戦でも何度も誤審がある。レベルの高い日本のサッカーで誤審が起きるのは残念ですね。映像を見てもらえれば、はっきり分かると思う。これまでも取ってくれない時があって、今日も決勝の舞台でこういうことがあると……。でももう負けてしまったので、ただ悔しいですね」

 来日2年目の助っ人FWにとっては、後味の悪い決勝戦となってしまったようだ。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

”夢中”だった湘南、飲み込まれた横浜――ルヴァンカップ決勝の勝敗を分けたのは | サッカーダイジェストWeb

 湘南がクラブ史上初のリーグカップ制覇を成し遂げた。決勝の相手は横浜。同じ神奈川を本拠地とするが、過去にはJ1リーグ3回、リーグカップ1回、天皇杯2回の優勝経験を誇る、湘南から見れば“格上”だった。

 スタメン選手の実績を見ても、両チームの差は段違い。ルーキーやJ2が主戦場だった選手が多い湘南に対し、横浜には、セルビアリーグやフランス2部でプレーしていた助っ人に加え、大津祐樹、天野純ら代表選出経験のある選手も少なくない。

 それでも、湘南が勝てた大きな理由として、メンタル面も挙げられるのではないだろうか。

 印象的だったのは、試合後に優勝を喜ぶ湘南の選手の多くが、「楽しかった」と振り返っていたことだ。

「楽しかった、単純に。夢中にやれて、気づいたら終わっていた感じ。それが良いのか悪いのか分からないのですけど、それはひとつ良かったのかな」(坂圭祐)

「緊張もあってフワフワしていたところもありますけど、この舞台を楽しまなきゃもったいないと思っていた。立ち上がりはシュートを外すたびに、逆に盛り上がっていました。『おい!』って」(山根視来)

「前日には『ここまで来たらこの舞台を楽しんで、いつもどおりの湘南のサッカーをしよう』という話はありました。前半は良い入りをして、チームとしてもやりたいことができていたかなと思います」(菊地俊介)

「前日の曺さんの『お前らは優勝するよ』という言葉がすっと胸に入ってきた。なんか自然と優勝するんだろうなという雰囲気があった。試合前は緊張しましたよ。けど、やっぱり埼玉スタジアムという慣れ親しんだ場所なので、ここで決勝を戦えることに感謝しながら、ピッチに立てました」(岡本拓也)

「自分が引っ張る必要はまったくなかった。とにかく、みんなが自分たちらしく出来るような言葉がけや行動をしました。タイトルを獲らなきゃいけないという義務的な心理状況にしたくなかったので。まずは僕らのサッカーを見せようと伝えたし、知らしめてあげようと。それが形になったのかなと」(梅崎司)

 湘南のほとんどの選手がJ1クラスの大会で、決勝戦のピッチに立つのは初めてである。それでも曺監督の言葉に促されるように、選手たちはアグレッシブな姿勢を貫き、序盤からペースを握った。開始1分ですでに2回のシュートチャンスを作った滑り出しが象徴的だ。

 猛攻を受けた後半も、持ち前の粘り強さで凌ぎ切り、36分に杉岡大暉が奪った虎の子の1点を、見事に守り切った。むしろ、この日はいつも以上に高い集中力を保っていたようにも見えた。坂の言葉を借りれば、まさに「夢中」だった。

 一方で、立ち上がりにいきなりリズムを崩された横浜は明らかに困惑。ようやく後半に本来のアタッキングスタイルを取り戻してきたものの、やはりすでに“ゾーン”に入っていた湘南の強固な壁を破ることはできなかった。

 横浜の天野は、こう述懐する。「技術云々ではなく、優勝するという想い。前半の笛が鳴った時から、その気持ちを持ってもっと表現すべきだった。逆に湘南のほうが上回っていた」。

 大舞台を楽しみ、自分たちのスタイルを体現した湘南。逆に楽しむことを忘れ、雰囲気に飲み込まれていった横浜。試合に臨むメンタリティの差は明らかだった――。勝敗の行方は、試合序盤ですでに決していたのかもしれない。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部

【横浜】未完成の“俺たちのサッカー”。グローブを投げつけた飯倉大樹の並々ならぬ決意 | サッカーダイジェストWeb

 怒気を含んだ、立ち振る舞いだった。

 タイムアップの笛が鳴ると、飯倉大樹はベンチに向かって黙々と歩き始める。セレモニーで使用されるロープが行く手を遮ると、それを乱暴に振り払う。そしてピッチの外に出て、両手から外したグローブをベンチに向かって力いっぱい、ぶん投げた。

 試合に勝てなかった悔しさ、自分たちのサッカーを表現できなかった不甲斐なさ、応援してくれた人たちの期待に応えられなかった申し訳なさ……。様々な感情が、その胸中に広がっていたのだろう。

 ルヴァンカップ決勝は、0-1で湘南に敗れた。タイトルを掴むチャンスだったが、準優勝に終わった。「コンディションはすごく良かったし、気持ち的にも充実していた」と語るように、飯倉のパフォーマンスは終始、安定していた。気力に満ち、動きも機敏で、ミスもほとんどなかった。

 ただひとつ、あの失点を除けば。杉岡大暉の強烈なミドルを防げなかったことは無念だった。「運悪く、チアゴ(・マルチンス)の足の下を抜けてきた」シュートに、しっかりと反応はできていたが、弾き返せなかった。

 試合終了直後は怒りに震えていたが、ミックスゾーン(取材エリア)に姿を現わした飯倉は、“いつもの”飯倉だった。すでに気持ちの切り替えはできていたのだろう。怒りや悔しさを全身に閉じ込めていたのかもしれないが、その表情は穏やかだった。

「90分、あっという間だった。こんなに早い90分は久しぶり。やっぱり凄い場所だよね、決勝って」

 決勝戦の前日には、「楽しみで仕方がない」と嬉しそうに話していたが、その言葉どおり、プレッシャーのかかる大一番でも緊張せず、存分に楽しめたようだ。

 それだけに、「勝ちたかった」。結局は、そこに行きつく。勝負事で、負けをよしとするわけにはいかない。「最後は勝たないと意味がない」ときっぱりと言う。

 敗戦の中に、ごまかしようのない現実を突きつけられた。

「俺たちのサッカーは、まだ完成形じゃないってこと。うまく行き始めたからといって、慢心するな、と」

 実力不足を思い知らされた。タイトルを逃した理由は、そこに尽きる。

 だからこそ、いつまでもヘコんでいるわけにはいかない。改めて、進むべき道もはっきりした。より高みを目指すなら、今季から取り組むポゼッション重視の攻撃サッカーを、愚直に貫くしかない。

「俺たちは、サッカーの“質”で相手を倒していかないと。その意味では、良い勉強になった。高い授業料だったけど」

「来年以降、やっぱりF・マリノスのサッカーが、Jリーグの中で一番楽しいし、一番魅力的だし、タイトルに近いよねって言われるように」

「俺は、このサッカーをやってきて良かったと思っている。これを失ったら、ちょっともったいない」

 ブレずに自分たちのスタイルを信じて、さらなるレベルアップを遂げる。そして、タイトルを獲る。では、そのためには何をすべきなのか。

 飯倉の答えは、端的に言えば、継続だ。地道にチームを強化させてきた湘南との一戦で、それを再確認したようだ。

「小さな積み重ねの重みってものを、湘南の選手のほうが理解していたと思う。日々の練習や行いで得たものでしか、タイトルは引き寄せられない。その点で、俺も含め、うちはまだまだ甘いんじゃないかな。本当に、些細なトラップや判断ですべてが変わってくるから」

 グローブを投げつけた理由を聞けば、「むっちゃ悔しかった」から。試合に負けたことはもちろん、まだまだ自分たちにはやるべきことがあるのに、どこかでそれを怠っていたから。そのことを痛感したからかもしれない。

「(決勝は)楽しかったです。負けて悔しいけど、過去を振り返っても、どうにもならないから。次、みんなのために頑張ります」

 柔和な笑顔に、並々ならぬ決意が滲み出ていた。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

【横浜担当コラム】メディアとはどうあるべきか? 飯倉大樹の言葉に「ハッ」とさせられた | サッカーダイジェストWeb

「ファンやサポーターのために」
「スタッフのために」
「スポンサーのために」

 選手からよく聞かれるフレーズだ。自分以外の誰かのために、全力を尽くす。勝利を届けたいと願う。いいことだと思う。

 ただ、自分の経験上、「メディアのために」とはあまり聞かれない。別に言ってほしいわけではないし、こちらも選手やチームのために何か特別なことをしているわけでもないから、特に不満はない。ただ、時に批評しつつも、選手の生き様やチームの戦いぶりを伝え、微力ながらサッカー界の盛り上げの一助になればいいな、とは思っている。

 それだけに、飯倉大樹の言葉やその気遣いが嬉しかったし、改めて、身の引き締まる思いがした。

「そうやって支えてくれる人たちのためにも、優勝したい」

 ルヴァンカップの決勝戦、飯倉は試合中、そんなことも考えていたという。“そうやって支えてくれる人たち”とは、メディアのことを指す。試合後には、「そういう人たちのためにも、タイトルを獲れなくて本当に申し訳なかった」と悲しげな表情を浮かべる。

 もちろん、自分たちを取り上げてくれることへの感謝の気持ちもあるのだろうが、それよりも飯倉が意識しているのは、メディアの向こう側にいる人たちなのだろう。

「その記事を読んで、応援してくれる人たちはいろんな知識を入れたり、楽しみ方を知っていくと思うから」

 トリコロールの守護神は、「いつも良い記事、ありがとうございます!」と言う一方で、「内容が悪かったら、ちゃんと書いてくださいね」とオーダーする。

 記者として試合を見るのにチケット代はいらない。しかも割と良い席で、だ。以前、上司から「試合取材を当たり前だと思うな!」とたしなめられたことがある。

 そのチームを、選手を、応援している人たちのために、しっかりと伝えられるようにしなければならない。飯倉の希望に添えるような仕事ができるよう、サッカーの魅力を広く伝えられるようにまた頑張ろうと思った、ルヴァンカップ決勝だった。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

【横浜】悔しさを押し殺し、王者湘南の健闘を“拍手”で称えた喜田拓也の男気 | サッカーダイジェストWeb

 壇上に上がった湘南の選手たちがトロフィーを掲げる。大会MVPに輝いた杉岡大暉がインタビューを受ける。

 その光景を、“準優勝”の横浜の選手たちが下から見上げている。辛い時間であるのは間違いない。タイトルを逃した悲しみに打ちひしがれたまま、両手を腰にあててピッチに視線を落としたり、座り込んでしまう選手がいても、仕方のないことだと思う。

 その中で、優勝セレモニーで歓喜に沸く湘南の選手たちの姿を、その目に焼き付けるかのように見入っていたのが、喜田拓也だ。拍手するタイミングでは、静かに両手を叩いて、県内のライバルチームの健闘を称えていた。

 なかなかできることではない。しかも、チームとして試合に負けたうえに、喜田はベンチ入りを果たすも、出場機会を得られなかった。ピッチに立って戦えなかった自分に腹を立てながらも、「言葉で表わせないくらいの悔しさ」を押し殺して、敵に拍手を送る。喜田は「そこまで意識してやったことでもなかったんですけど」と言い、こう続けた。

「スポーツなので、勝者がいれば敗者がいるのは当たり前。そういう考えを大事にしてきたし、湘南も身体を張って、勝ちたい気持ちを表現して頑張っていたと思うので」

 取材エリアに現われた喜田は、“準優勝”メダルを大事そうに手に持っていた。

「F・マリノスとして苦しい戦いを続けてきたけど、チーム全員の力で勝ち上がってきた。決勝で負けたけど、これですべてが終わるかっていうと、そうでもない気がする。もちろん、勝てればこれ以上の幸せはないけど、ここまでみんなと来れたっていうのは、意味のあることなのかなって」

 何とはなしに、両の手でもてあそばれたメダルが、小さくカチャカチャと鳴る。

「これを見て、悔しさを思い出そうかな」

 ファイナリストとして胸を張る。その舞台に立てなかった自分の力不足と、タイトルを獲れなかった現実から目をそらさず、受け入れる。

「時間が立って、あんなこともあったね、ではなく、この気持ちをずっと持てるような強い集団にしていきたいし、なっていくべきチームだと思う。F・マリノスはタイトルが似合うなって、言われるチームであるべき。現に、子どもの頃から見てきたF・マリノスはそうだったので」

 次こそは自分がピッチに立って戦い、頂点に立てるように。その日まで、喜田は走り続けるつもりだ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

【ルヴァン杯決勝】最大の見せ場がPK疑惑の場面では…。寂しすぎた横浜のパフォーマンス | サッカーダイジェストWeb

 湘南の完封勝利は、守備陣の踏ん張りなしに語れない。試合後、GKの秋元も「今日は3バックの3人(坂、山根、大野)を(メディアの)皆さんに褒めていただきたい」とコメントしていた。

 では、その守護神から見た3バックの出来はどうだったのか。

「本当にもう、シュートが来なかったので。僕も彼らを信頼していて先に動かなかったり、そういうところが上手くリンクしたと思います。前節の札幌戦のほうがサイドからのボールは怖かったですし、そういう免疫があったのは大きかった。正直、ウーゴ(・ヴィエイラ)選手しか中にいなかったので、割り切ってやれていたのかなと」

 秋元が言うように、湘南は横浜をほぼ完璧に抑え込んでいた。なかでも素晴らしかったのはウーゴ・ヴィエイラの封じ方だった。エリア内で危険なこのストライカーにスペースを与えず、ボールを持たれても無暗に飛び込まないで冷静に対応していたのだ。その点でも、湘南の3バックの働きは掛け値なしに素晴らしかった。

 寂しかったのは、得点源のウーゴ・ヴィエイラをまるで生かせなかった横浜のパフォーマンスである。立ち上がりからチャンスらしいチャンスを作れず、終わってみれば最大の見せ場は79分の疑惑のシーンだった。途中出場のイッペイ・シノヅカがエリア内で仕掛けて倒されたように見えた場面では結局PKをもらえなかったが、当然ながら「あれは誤審ではなかったのか」という論調も出てきた。

 そうした議論になるのはごく普通だろう。ただ、スローVTRを見るかぎり、引っ掛かっているように見える一方で、反則でもないように映る。つまり、微妙なのだ。スローVTRでそうなのだから、主審にとっては難しいジャッジになったはずだろう。

 そもそも、この判定に敗因を求めるべきではない。結果は1-0、しかも内容では湘南が明らかに上回っていた。そうした展開で横浜こそ勝者に相応しいと断言する識者は果たしているだろうか。

 スコア以上の完敗。それが正直な感想だ。最大の見せ場がPK疑惑のシーンでは……。それ以外にハイライトがなかったという意味でも、横浜は褒められた出来はなかった。

取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

【ルヴァン決勝PHOTO】湘南 1-0 横浜|湘南がクラブ史上初のリーグカップ制覇! 杉岡大暉の先制点を最後まで守り抜く | サッカーダイジェストWeb

【ルヴァン決勝PHOTO】湘南×横浜の美女サポーターたち | サッカーダイジェストWeb

サッカーキング

GK飯倉大樹、17年ぶりの優勝逃し「自分たちのサッカーできなかった」 | サッカーキング

 「悔しいというか……悔しい」。うつむき掛けた顔を必死に上げて、飯倉大樹が続ける。「悔しいという言葉が正しいかどうかは分からないけど、自分たちのサッカーが決勝で、特に前半でできなかったことがすべてだったと思う」。

 横浜F・マリノスにとって17年ぶりの優勝を目指した2018JリーグYBCルヴァンカップの決勝戦。今季のリーグ戦では一度も負けていない湘南ベルマーレが相手だった。

「今年負けていないし、点も取れている。何となくできるんじゃないかなというので試合に入って。最初の相手の勢いにのまれて、ああいう思い切りのいいシュートを打たれた」

 立ち上がりから何かがうまくいかなかった。リーグ戦の終盤に差し掛かり、取り戻した“らしさ”が鳴りを潜めた。いつもならサイドで数的優位を作り、そこからゴール脇にできるスペースを使いながら相手ゴールに迫っていくが、守備時には5バックになる湘南にはそのスペースがなかった。飯倉は後ろから「中を使え」と扇原貴宏や両サイドバックに声を掛けたが、なかなかリズムを取り戻せなかった。

「あえて中に突っ込んで行って、そこでやり切ったり。そこで取られても、すぐに取り返してショートカウンターにできるような、うまく行っていない時に誰かが変えるというか、リードする選手が出てこないときついかな」

 自らの声で、チームを好転できなかったことを悔やんだ飯倉。「今シーズンはリーグタイトルを取ることは(現実的には)難しいけど、このルヴァンカップのタイトルを取って『来年は』という意識を持っていた。自分たちのこのサッカーでタイトルを取るという意味で、もっと成長しなければいけない」と唇を噛み締めた。

【写真ギャラリー】2018.10.27 JリーグYBCルヴァンカップ決勝 湘南ベルマーレ 1-0 横浜F・マリノス | サッカーキング

フットボールチャンネル

湘南がルヴァン杯初優勝! 20歳杉岡大暉の強烈弾を守り抜き横浜FM下す | フットボールチャンネル

【湘南ベルマーレ 1-0 横浜F・マリノス ルヴァンカップ決勝】

 JリーグYBCルヴァンカップ決勝が27日に行われ、湘南ベルマーレと横浜F・マリノスが対戦した。

 横浜FMは17年ぶりのルヴァン杯決勝進出を果たし、その2001年以来となる2回目の優勝を狙う。一方の湘南は初の決勝進出。タイトルを争う一戦は“神奈川ダービー”となった。

 ミドルシュートやセットプレーなどで両チームが先制点をうかがう展開の後、前半半ばから特に湘南に決定的なチャンスが増え始める。29分には湘南の梅崎司がスルーパスを受けて裏へ抜け出したが、強烈なシュートはわずかにクロスバーの上へ。

 34分には岡本拓也が右サイドに抜け出してクロス。ファーポストから飛び込んだ山﨑凌吾のヘディングは惜しくも枠を捉えられなかった。

 だが36分には湘南の攻勢が実を結ぶ。敵陣内中央でボールを受けた杉岡大暉が前を向いて持ち上がるとエリア手前で左足一閃。枠を捉えた鋭いシュートはGK飯倉大樹の手を弾いてゴールネットを揺らした。

 同点に追いつきたい横浜FMは後半立ち上がりから仲川輝人やウーゴ・ヴィエイラがゴールに迫るも崩しきれず。湘南も追加点のチャンスをうかがい、梅崎や岡本らのシュートが惜しくも外れる場面をたびたび生み出す。

 横浜FMは人数をかけてエリア内に侵入する形を何度も作り出し、粘り強く守る湘南を崩すことを試みる。78分には今大会最多の8ゴールを挙げている伊藤翔も交代で投入された。

 最後まで必死の攻撃を繰り出し続けた横浜FMだが、湘南が耐え抜いてそのままタイムアップ。湘南がルヴァン杯初優勝を飾り、1994年の天皇杯優勝以来24年ぶりとなるメジャータイトルを獲得した。

ルヴァン杯得点王は横浜FM伊藤翔。骨折から驚異の復活で決勝にも出場 | フットボールチャンネル

 JリーグYBCルヴァンカップ決勝が27日に行われ、横浜F・マリノスを1-0で破った湘南ベルマーレが優勝を飾った。大会得点王には横浜FMのFW伊藤翔が8得点で輝いた。

 伊藤は今大会グループステージではアルビレックス新潟戦とFC東京戦で2試合連続2得点。決勝トーナメントでは準々決勝のガンバ大阪戦でホームとアウェイの2試合とも2ゴールを挙げ、準決勝進出の立役者となった。

 9月26日には左肘骨折で手術を受けて全治8週間と診断され、準決勝の2試合は欠場。決勝への出場も難しいかと思われていたが、当初の見通しより大幅に早い約4週間での復帰を果たし、後半途中からの交代出場でピッチに立った。

 チームを優勝に導くことはできなかったが、伊藤は初の得点王を獲得。横浜F・マリノスの選手のルヴァン杯得点王は2013年のマルキーニョス以来5年ぶりとなる。

 得点ランク2位には現ヴィッセル神戸所属のFW長沢駿が続いた。長沢はガンバ大阪でグループステージに出場し、名古屋グランパス戦で大会最速ハットトリックを含む4点を前半だけで挙げるなど合計7ゴールを記録した。

ゲキサカ

左腕にギプスの横浜FM伊藤翔…反撃のリズム生むも「自分がどうにかできれば良かった」 | ゲキサカ

 左腕にはギプスがつけられていたように、万全な状態ではなかった。しかし、横浜F・マリノスFW伊藤翔はピッチへと送り込まれ、前線で体を張ってチームに勝利をもたらそうと戦った。

 9月22日だった。J1リーグ第27節磐田戦(○2-1)で負傷。27日には、左ひじ骨折の手術を受け、全治8週間の見込みと診断されたことがクラブから発表された。しかし、負傷から5週間で迎えたルヴァン杯決勝で伊藤はピッチへと戻ってきた。

 チームは序盤から湘南の激しいプレスの波にのまれて思ったように攻撃を組み立てられない。ベンチスタートとなった伊藤は戦況を見つめ、「予想はしていたけど、やっている選手たちは自分が思っていた以上の圧力を感じていたと思う。ボールを前に運べなかったので、リズムを崩していってしまった」と感じていた。

 前半36分には先制点を献上し、後半に入ってもなかなか湘南ゴールをこじ開けられずに試合は進む。すると後半33分に横浜FMベンチが動き、MF大津祐樹に代わって伊藤が投入される。最前線に入った伊藤は体を張ってボールキープして味方の攻め上がりを促し、ゴール前に果敢に飛び込んで同点弾を奪おうと執念を見せた。しかし、その後も猛攻を仕掛けたチームだが、最後までゴールは生まれずに0-1の完封負けを喫し、目前まで迫ったタイトルを逃した。

 投入後にチームの攻撃のテンポがさらに上がったように、存在感は十分に示した。それは、チームを率いるアンジェ・ポステコグルー監督の言葉からも伝わってくる。「完治していなかったが、彼はリハビリを頑張ってゲームに間に合うように準備していた。翔を出したことでインパクトを残せたと思うし、ボックスの中に何度も入ってチャンスを作れたと思っている」。

  だが、本人は「腕は大丈夫。今日プレーしてみて、できるなという感じになった」と語りつつも、「負けている状態だったので、自分がどうにかできれば良かった」と唇を噛んだ。

(取材・文 折戸岳彦)

「教訓を生かせなかった」横浜FM天野純、覇者・湘南との違いを悔やむ | ゲキサカ

 後半は圧倒的に試合を支配しながらも無得点。ルヴァンカップ準優勝に終わった横浜F・マリノスはまたしてもあと一歩でタイトルに手が届かなかった。攻撃の中心を担うMF天野純は「しっかり自分たちらしく繋いでいく中で、もう少し精度を上げないといけない」と悔やんだ。

「後半は徐々に良くなったけど、前半からやっていれば違った結果になったと思う」。9月には日本代表にも招集された背番号14が振り返ったように、立ち上がりは湘南の激しいプレスに飲み込まれる時間帯が続いた。前半36分、中盤でのボールロストからミドルシュートで失点し、そのビハインドを最後まで取り返せなかった。

 頭に残っているのはC大阪に敗れた1月1日の天皇杯決勝だ。「あそこで悔し涙を流した教訓を生かせていないし、同じことを繰り返していて、情けない思いしかない」。その教訓とは「優勝するという強い思いと姿勢」。今年2度目の決勝に敗れた直後、天野は「技術うんぬんじゃなく、気持ちと思いを表現すべきだった。湘南は特にそれがあった」と相手チームを称えた。

(取材・文 竹内達也)

『楽しくて、魅力的』の先へ…横浜FM飯倉大樹「勝たなきゃ意味がない」 | ゲキサカ

 就任1年目のアンジェ・ポステコグルー監督の下、ルヴァンカップ決勝まで勝ち上がった横浜F・マリノスだったが、最後は湘南ベルマーレの前に敗れ去った。チームを後方で支えたGK飯倉大樹は「悔しいという言葉が適切かどうか分からないが…」と前置きし、今後のチームが歩んでいくべき道を語った。

「自分たちのサッカーができなかった、それが全て」。クラブ在籍14年目を迎える守護神は17年ぶりの戴冠がかかった決戦をそのように総括した。その一方で「俺たちのサッカーはまだ完成形じゃないということ。うまく行き始めたからと慢心せず、見ている人は良い評価をしているかもしれないが、勝たないと意味がない」と断じた。

 今季からポステコグルー監督が就任し、ボールポゼッションに重点を置きながら攻撃をしかけるスタイルに変貌した横浜FM。サイドバックが中央に絞って組み立てに参加したり、敵陣深くで選手をサイドに広く並べたり、ロジカルに相手守備ブロックを打ち破るための手段がこれまで話題を呼んできた。

 だが、この日は中央を固める湘南のブロックを崩せず。飯倉は「両ウイングで優位性を持ってプレーできる時はうまくいくけど、問題は相手が5-4-1でスペースを消すサッカーをしてきた時。選手がもっと中に入って、細かいコンビネーションをする必要があるし、こういうサッカーをするのなら、中で攻略するクオリティーを上げないといけない」と分析する。

 試合中盤以降はMF扇原貴宏を中心に判断し、DF松原健とDF山中亮輔の両サイドバックがボランチの位置に絞り、2列目のMF天野純とMF大津祐樹が最前線に張り出す形を取ったことで、最終盤の猛攻を導いたが時すでに遅し。前半で課題を解決できなかったことを悔やみ、「うまくいっていない時に誰が変えるとか、リードする選手が必要になる」(飯倉)と先を見据えた。

 これらの苦言は現在のスタイルに手応えを感じているからこそ。「来年以降、マリノスのサッカーがJリーグの中で一番楽しいし、一番魅力的だし、タイトルに近いよねと言われるように頑張っていきたい」。リーグ戦の好調で残留争いを抜け出し、ようやく来季の立ち位置が見えてきたいま、守護神はチームのさらなる進化を誓った。

(取材・文 竹内達也)

theWORLD

“疑惑の判定”にF・マリノス陣営が猛抗議 指揮官の見解は?|theWORLD(ザ・ワールド)|世界中のサッカーを楽しもう!

–PK獲得と思われたが……

横浜F・マリノスを率いるアンジェ・ポステコグルー監督が、27日のYBCルヴァンカップ決勝(湘南ベルマーレ戦)で自軍にPKが与えられなかったことについて言及した。

F・マリノスが0-1とリードされて迎えた79分。同クラブFWイッペイ シノヅカが敵陣ペナルティエリア左隅でドリブル突破を図ると、湘南のMF岡本拓也と交錯し転倒。主審の木村博之氏はノーファウルとして試合を続行したものの、判定を不服としたF・マリノスの選手たちが同氏に詰め寄る事態に発展した。執拗に抗議したF・マリノスのMF扇原貴宏にはイエローカードが提示され、試合は0-1のまま終了。ポステコグルー監督は試合後に行われた会見で、木村主審によるノーファウル判定を訝しがった。Jリーグ、及びF・マリノスの公式サイトが伝えている。

「自分たちの準備と言うよりは、湘南が素晴らしかった。球際で我々はほぼ負けていたし、特に前半はそういう形になった。後半は良いプレイが増えたが、試合に入るのに45分かかってしまったのは事実。シノヅカに対してのファウル(※実際の試合ではノーファウル)はPKでもおかしくなかったと思うが、自分たちの方に流れが来ず、非常に難しい試合になってしまった」

当該場面の映像を見る限りでは、僅かながら岡本の足がシノヅカの足にかかっており、岡本が自身の右手でシノヅカをブロックしようとしている様子も窺える。トリッピングやホールディングの反則はなかったのか。今後も各方面で意見が分かれそうだ。

 
 

こけまりログ

2018/10/26 【スタジアム観戦情報まとめ】2018/10/27(土)13:00 YBCルヴァンカップ 決勝 湘南ベルマーレvs.横浜F・マリノス@埼玉スタジアム2002
 
  

 
 

ロコさぬが運営するWebページ

ブログの感想・コメントは、TwitterかFacebookページで。
お問い合わせは、メールでお願いします。

[Twitter]
 ろこ@横浜F・マリノス系ブログ・こけまり
 orerano_yuzo(@orerano_yuzo)さん ※中の人
 hamatra_瀬谷区 @hamatra_sey_yam ※中の人

[Facebookページ]
 横浜F・マリノスサポーターBlog 「こけまり」
 
[ブログ]
 旧こけまり(Seesaaブログ)
 横浜F・マリノスのタオルマフラーをブログで並べてみた。

[Pinterest]
 ろこ (kokemari) on Pinterest

励まし&連絡先メールアドレス

 ろこにすた@ほっとめーる