【試合結果まとめ(4○1)】2017/4/26(水)19:30 YBCルヴァンカップ グループステージ 第3節 横浜F・マリノスvs.アルビレックス新潟@ニッパツ三ッ沢球技場



 
 

アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.Jリーグ.jp
3.Twitter / Istagram
4.YouTube
5.Webニュースログ
6.今週の他会場など

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

2017 ルヴァンカップ グループステージ 第3節 vs アルビレックス新潟 試合レポート

監督コメント

エリク モンバエルツ 監督
「今日は、我々が勝利に値する内容だったと思います。データはまだ分かりませんが、ポゼッションも我々が高かったはずですし、シュートもたくさん打てました。
ただ残念なのは、相手に何度かカウンターを許してしまったところです。特に前半に、そういう展開が何度かありました。
しかし、高いインテンシーを選手が発揮してくれました。今日の選手たちの姿勢を称えたいと思います。
そしてサポーターが、我々を最後まで後押ししてくれました。そういうサポーターの力にも感謝しています」

質問:J公式戦で初ゴールを挙げた中島、遠藤という二人の若い選手への評価を教えてください。
「まず以前から何度も言っていることなのですが、U-21の選手を入れなければならないから、彼らを出場させているのではありません。F・マリノスのチームにいる数多くの若手選手たちは、クオリティーを持っているから試合に出ているのです。
彼らは日々のトレーニングで、彼らの持っているクオリティーを見せてくれていますし、さらにもっと彼らの力を伸ばしていくことが、彼ら個人にとってもチームにとっても必要なことです。それが結果的にチームのレベルアップにもつながります。
ですので、このような実戦の機会を通して、若手が力を見せて、彼らが力を伸ばしていってほしいと思っています。そして今日見せてくれたパフォーマンスは、普段から私は見ていますので、信頼していますし、私にとっては驚きではありません。
さらに山田、椿といったユースの選手もいます。彼らも試合で自分の能力を示す機会があると思います。これらの若手選手も含め、一緒に戦っていくというのはクラブとして誇りを持つために良いことです。そして今日のゲームでもそうだったのですが、コレクティブなプレーのクオリティーが高かった。それによって各個人の力が引き出されたといえると思います。ですので、その内容に鑑み、選手を称えたいと思います。
そして、ジョンスも忘れてはいけません。彼も、まだ22歳と若い選手です」

質問:今日は本来の攻撃的な位置でなくサイドバックを務めた遠藤選手へ、今後期待することについて、教えてください。
「たしかに今日の渓太は、本来のポジションではありません。本来は、もっと前の選手です。
今日、彼に期待したのは、チームのサイドのプレーです。ここで攻撃的に仕掛け、彼のスピードを生かすこと、そしてサイドで数的優位をつくること、そして裏へ出て行く動きです。これらに、よく応えてくれたと思います。
しかし前半に関しては、右サイドバックの経験が多くありませんので、守備で少し苦しんでいるところが見られました。ただ、彼はメンタル、フィジカルの両方の強さを備えていますので、後半に修正してくれて、それがゴールにも結びついたのだと思います。
渓太のような若い選手にとっては、一つだけではなく複数のポジションができるということ、ポリバレント性を持つということも大事です。それによって、試合に出て経験を積むということができます。
渓太のような若い選手がさらに伸びていくことによって、チームのクオリティーもさらに高まっていくと思います」

選手コメント

山中 亮輔
「ケガで開幕から出遅れていたが、こういうチャンスを与えられたからには、いい仕事をしないといけないと思った。勝ったことで、次の試合にもつながったと思います。
同じ左サイドの学くん、海夏とは話し合いながらやれました。学君は時間をつくれるので、安心してボールを預けて上がっていけた。欲をいえば、自分が得点、アシストなど結果を残したかった。そこができなかったのが課題です。
とにかく、自分が出て負けるのは嫌だったので、勝てて良かったです」

パク ジョンス
「ルヴァンカップは連敗していたので、今日は必ず勝たなきゃいけませんでした。チームとして、いい準備が出来たことが今日の勝利につながりました。
今日は、嬉しいことがありましたね。賢星、渓太の初ゴールもそうですが、下平選手がすごく久しぶりに戻ってきました。彼が帰ってくることは、自分だけでなくチームがすごく待ち望んでいたこと。匠も大変だったと思いますが、キッチリ治して丈夫な体で戻ってくれました。これから一緒にプレーできることが楽しみです。
カップ戦で勝つことは、もちろんリーグ戦にもいい影響を与えると思います。大会は違っても、私たちは同じ一つのチームですから」

下平 匠
「ようやく戻ってこ来られました。
いやあ、いままでサッカーで緊張したことはなかったですけど、久しぶりだったので走る瞬間だけ緊張しました。
去年からずっと試合に出てなくて、自分自身も悔しい気持ちがありましたし、チームに貢献できない悔しさもありました。
今日は短い時間でしたけど、これからちょっとずつ出場時間を延ばしていきたいと思います」

Jリーグ.jp

横浜FMvs新潟の試合結果・データ(JリーグYBCルヴァンカップ:2017年4月26日)
 ├ 入場者数 5,538人
 └ フォトギャラリー

選手コメント

[ 中島 賢星 ]
やっと結果を出せた。素直にうれしかった。苦しい2年間だった。なかなか結果を出せず、うまくいかない時期も長かった。このゴールで何か全てが変わるわけではないけど、良い意味で次につなげていきたい。ルヴァンカップももちろんだけど、リーグ戦にも良い調子で臨める。自分が置かれている立場でアピールしていきたい。昨年は右サイドバックをやったり、センターバックをやったり、ボランチをやったりしていた。いままでずっとトップ下だったけど、違うポジションだからといってネガティブにならずポジティブに取り組んだことが今日につながった。今日の試合はみんながすごく闘っていた。そういう姿勢が勝利につながったと思う。

[ 遠藤 渓太 ]
小さい頃からマリノスでゴールを決めることが夢だった。ここまで長かった。でも、これで満足せずにやっていきたい。自分のところから失点してしまった。自分のことで手一杯だった。周りのことを考える余裕がなかった。今日のプレーに満足することなく、今度はリーグ戦でゴールを決めたい。もちろんサイドハーフで出場したいけど、与えられたポジションで結果を出すことが大事。自分や(中島)賢星くんが決めることでチームが波に乗っていければいいと思う。

 
 

Twitter / Istagram

Victory feels great! Thank you all for the support. I hope you all enjoyed as much as I did. Sunday all together against Gamba⚽️

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【ハイライト】横浜F・マリノス×アルビレックス新潟「2017 JリーグYBCルヴァンカップ グループステージ 第3節」
 
 

ネットニュース・Weblog

スポーツニッポン

横浜4発逆転!MF中島プロ初ゴール 試合後のインタビューで涙

 YBCルヴァン杯1次リーグの第3節が26日、各地で行われ、2戦2敗と後がない横浜はホームで新潟を4―1で下した。MF中島賢星(20)、DF遠藤渓太(19)はそれぞれ公式戦プロ初得点を挙げた。

 1―1の後半20分。ボランチで先発したMF中島がフリーキックのクリアボールに反応し、右足を振り抜いて待望のゴールをマークした。15年に東福岡高から横浜に入団後、なかなか思うような結果を挙げられなかったが、本職のトップ下だけでなくボランチ、SBなど複数のポジションを経験して成長。「たとえば、自分がSBに入った時にボランチやサイドハーフに“こう動いて欲しい”と感じることがあった。それネガティブに思わずに、ポジティブに捉えて練習を積んできたことがきょうの結果につながった」。たとえ与えられたポジションが本職ではなかったとしても、腐らずに黙々とボールを追い続けた。

 試合後のヒーローインタビューでは思わず涙がこみ上げたが、サポーターの「中島賢星」コールを受けて最後は笑顔に。「もっともっと良くなるように、練習から頑張っていきたい」。人知れず苦悩してきた20歳が一皮むけた瞬間だった。

ニッカンスポーツ

横浜が4発逆転!新潟破り今季ルヴァン杯初勝利

 横浜F・マリノスが、4-1の逆転でアルビレックス新潟を破り、今季のルヴァン杯初勝利を挙げた。

 1点を先制された前半32分、FWウーゴ・ヴィエイラがPKで同点。後半後半17分にエースのMF斎藤学が途中出場すると、次々とゴールが生まれた。後半20分にMF中島賢星、同38分にDF遠藤渓太が、そろってプロ初ゴール。同43分にはMF扇原貴宏が、ダメ押しの4点目を奪った。

 横浜は1勝2敗、新潟は1分け2敗となった。

横浜中島賢星&遠藤渓太がそろってプロ初ゴール

 横浜F・マリノスのMF中島賢星(20)、DF遠藤渓太(19)が、そろってプロ初ゴールを決めた。中島は後半20分、左サイドからのFKのこぼれ球を、右足ボレーで豪快に決めて勝ち越しとなる2点目を奪った。遠藤は同38分、また抜きから中央へドリブルで切り込み、勝利を決定づける3点目を決めた。

 試合後のヒーローインタビューでは、先に呼ばれた中島が初ゴールの感想を聞かれると「最高に気持ちよかったです」と話し、思わず感極まって涙を流した。続けて「これからも一緒に戦ってください」と、サポーターに呼びかけた。続いて呼ばれた遠藤は終始冷静な口調ながら「小さいころからマリノスでゴールを決めるのが夢でした。これで満足せず、リーグ戦でもゴールを決められるよう頑張ります」と、夢を実現させた喜びを語った。

 その後、試合会場を引き揚げる前には、遠藤はヒーローインタビューを振り返り「(中島が泣いた)あの後だとやりづらいですよね」と冗談交じりに話しながらも「サイドバックで前に向かっていくシーンが少ない中、ゴールの場面は高い位置でプレーできる数少ないチャンスだったので、やりきる気持ちだった。(初ゴールは)かけがえのないもの」と、喜びをかみしめた。中島は「なかなか結果が出なくて、うまくいかなくて、でもネガティブにならずに、ポジティブにやってきた結果。いい意味で、このゴールをこれからにつなげていきたい」と、前を向いて話していた。

横浜MF扇原、足つりながら4点目 こけて祝福

 横浜F・マリノスの4点目は、MF扇原貴宏(25)が、左足をつりながら決めた。

 後半43分、中央左から左足ミドルを豪快に決めたが、シュートを放った直後に疲労の蓄積から足をつってそのまま転倒。倒れ込んだまま、チームメートから祝福される珍場面となった。

 扇原は「無回転のボールを意識してシュートした。インパクトの感触はよかった。ただ、こけて、足をつってしまったので」と、苦笑いでゴールを振り返っていた。

U20候補の横浜遠藤初ゴール「同世代負けられん」

 U-20日本代表候補の横浜F・マリノスDF遠藤がプロ初ゴールを決めた。

 後半38分、また抜きから中央にドリブルで切り込み、右足で3点目を奪った。本来はMFだが右サイドバックとして出場。MF斎藤の「不慣れでも食らいついていけ」とアドバイスを受け、今季ルヴァン杯初勝利に貢献した。「小川もゴールを決めたと聞いたので同世代には負けていられない」と力説。FKで得点した代表候補合宿の練習試合に続き、手応えを感じていた。

サンケイスポーツ

横浜M・中島が“涙”のプロ初ゴール!新戦力と若手が躍動し新潟に圧勝/ルヴァン杯

 YBCルヴァン・カップ1次リーグ第3節(26日、横浜M4-1新潟、ニッパ)横浜MがMF中島賢星(20)のプロ初ゴールなど大量4得点で快勝。ルヴァン杯1次リーグ初勝利を挙げた。

 待望の初ゴールは1-1の後半20分、チームが得意とするセットプレーから生まれた。MF吉尾海夏がクロスを上げるとゴール前で混戦に。中島はこぼれてきたボールを右足で豪快に振りぬき、ネットに突き刺した。記念すべきゴールは勝ち越しとなる貴重な得点となった。

 東福岡高から横浜Mに入団し、3年目。なかなかチャンスをつかめず、試合に出場できない時期もあった。昨年までの2年間はけがの影響もあり、J1リーグ戦には1度も出場できず、カップ戦で7試合のピッチに立っただけだった。今季に期するものは大きかった。

 中島は試合終了後のインタビューで「ここにたどり着くまでに少し時間はかかったけれど、支えてくれたみんなに感謝したいです」と感極まった様子。ゴールが決まった瞬間の感想を問われると涙があふれ、「最高に気持ちよかったです」と話し、ユニホームで涙を拭った。

 新加入のFWウーゴ・ヴィエイラがPKで同点ゴール。U-20代表MF遠藤渓太がプロ初得点、MF扇原貴宏が移籍加入後初得点と、新戦力と若手が躍動した一戦。1次リーグ2連敗スタートだった横浜Mの反撃が始まった。

横浜M、若手躍動で初勝利 初ゴールの遠藤「小さいころから夢だった」/ルヴァン杯

 YBCルヴァン・カップ1次リーグ第3節(26日、横浜M4-1新潟、ニッパ)横浜Mは若手が躍動し、今大会初勝利を挙げた。1-1の後半20分、FKの好機から最後は20歳の中島がネットを揺すり、38分には19歳の遠藤がドリブルからプロ初ゴールを決めた。

 下部組織出身でU-20(20歳以下)日本代表候補の遠藤は、本職ではない右サイドバックで奮闘し「マリノスでのゴールは小さいころから夢だった。次はリーグ戦で決めたい」と喜んだ。モンバエルツ監督は「若手の力を伸ばすことでチーム力も上がる」と上機嫌に話した。

スポーツ報知

【横浜M】“初もの尽くし”で4発快勝 ルヴァン杯初白星

 横浜Mが“初もの尽くし”の白星で、第3節にしてルヴァン杯初勝利を挙げた。

 1点ビハインドの前半32分、FWウーゴ・ヴィエイラが今季チーム“初”PKを獲得。自らキッカーを務め、ゴール中央に豪快に蹴りこみ同点に追いつく。後半20分にはMF中島賢星がこぼれ球をハーフボレーで合わせ、プロ“初”ゴールで勝ち越し点を奪った。同38分にはU―20代表候補のMF遠藤渓太が相手DFの股の間を通す技ありシュートで同じくプロ“初”ゴール。同43分にはMF扇原貴宏が約23メートルの距離からマリノス加入後“初”ゴールとなるミドルシュートを決め、勝負を決定づけた。

 同36分には負傷で戦列を離れていたDF下平匠が約10か月ぶりにピッチに立ち、今季“初”出場。この日がマリノス“初”出場だったDF山中亮輔を左サイドハーフ、MF斎藤学をトップ下に置く布陣をテストするなど、今後に向けた試運転を行いながら、リーグ戦を含め今季“初”の4得点で勝ち点3を獲得した。

 エリク・モンバエルツ監督(62)は「我々が勝利に値する内容だった。我々は(ルヴァン杯のルールにある)21歳以下の選手を試合に出す必要があるから彼らを送り出しているわけではない。高いクオリティーを持っており、日々のトレーニングから素晴らしいプレーをしているから試合に出している」と上機嫌だった。

【横浜M】DF下平が313日ぶり出場「ピッチに入る時は緊張しました」

 横浜Mに頼れる左サイドバック・DF下平匠(28)が帰ってきた。後半36分、MFダビド・バブンスキーに代わって投入されると、スタンドからは温かい拍手が巻き起こった。昨年6月18日のリーグ戦大宮戦(1△1)以来、約10か月ぶりの出場。長引く負傷を乗り越えての復帰に、「今までサッカーでは緊張したことがなかったけど、ピッチに入る時は緊張しました。ようやく戻って来られました」と笑顔を見せた。

 試合前のウォーミングアップの時点から下平の応援歌がゴール裏から鳴り響いていた。メンバー発表の際に名前がコールされると、スタンドからは拍手喝采。「若い選手も多い中ですけど、これからも試合に絡んでいければ。負けないように、しっかりがんばります。長い間休んでいた分、これからプレーでお返ししていければと思います」と語った。

【横浜M】MF中島賢星が涙のプロ初ゴール「苦しい2年間だったので…」

 試合後のヒーローインタビューで、勝ち越し点となるプロ初ゴールを決めたMF中島賢星(20)は「最高に気持ち良かったです。これからも一緒に戦ってください。よろしくお願いします」と声を震わせながら話し、ユニホームで大粒の涙を拭った。

 インタビュー後、お立ち台の横でスタンバイされていた“勝利の円陣”に加わると、次々と先輩たちから頭や肩をたたかれた。「やっと結果が出せたなと。苦しい2年間だったので、ここで結果を出せてうれしかったです」と振り返った。

 名門・東福岡で10番を背負い、世代NO・1MFと呼ばれたことも。だがプロの壁は厚く、練習では人数合わせとしてセンターバックやサイドバックでプレーしたこともあったという。だが昨季終盤に出場機会をつかみ、今年のチーム始動日には「もう3年目なので勝負の1年だと思っている。挑戦して、はいつくばって、意地でもしがみつきたい」と語っていた。

 中島は「今の立場で、一生懸命に全力で頑張っていきたい。今日がスタンダードになるように、練習から頑張っていきたい」と力強く語った。

【横浜M】号泣、笑顔、苦笑 ヒーローインタビューで見えたそれぞれの思い

 プロ初ゴールを決めたMF遠藤渓太(19)は「やりづらかったですよ」と苦笑いした。試合後のヒーローインタビュー。先にお立ち台に立ったMF中島賢星(20)がうれしさのあまり号泣。同じくプロ初得点の遠藤にも“涙の期待”が高まるも、終始笑顔で乗り切り、「リーグ戦初ゴールの時に泣きます」と笑った。

 4点目となる、マリノス加入後初ゴールを挙げたMF扇原貴宏(25)も「ちょっと格好悪かったですけど…」と苦笑い。約23メートルの鮮やかなミドルシュートの軌道は、ピッチに尻餅をついた状態で見届けた。「足がつってしまったので」。ゴール直後は自ら足を伸ばながら破顔。次々と駆け寄ってくるチームメートを、長座の体勢で迎え入れた。

 “涙の初ゴール”を含む1得点1アシストのMF中島賢星(20)は礼儀正しかった。言葉を選びながら、ゆっくりとかみ締めるように話す中島は、この日もいつも通りに律義に、そして丁寧に言葉を重ねた。治療のためチームで最も遅く取材エリアに姿を現したこともあり、最後は報道陣1人ひとりの目を見ながら「ありがとうございました」と語り、スタジアムを後にした。

サッカーキング

山中亮輔、横浜FM移籍後初先発…安堵の逆転勝利「勝ち続けるしかない」

 移籍後初のスタメン、しかもフル出場だった。横浜F・マリノスのDF山中亮輔は「初めてやる選手ばっかりだったので…」と話し合いながら周囲との連係を図った。

 今季、柏レイソルから加入した期待の左サイドバック。しかし開幕前に負ったケガの影響でシーズン開幕には間に合わなかった。「ケガで開幕は出遅れてしまったので、こういうチャンスを与えられた時に仕事をしないと、試合に出続けられない」と奮起した。

 前半は一つ前のポジションに入ったルーキーのMF吉尾海夏とともに、何度も何度も左から攻撃を組み立て、相手の右サイドをえぐった。12分に吉尾のパスを受けて、ニアに走り込んできたFWウーゴ・ヴィエイラに絶妙なラストパスを送ると、35分には狙い澄ました少し抑え気味のシュートで自らゴールを狙った。

 逆転を狙いに行った後半、62分にFW齋藤学が投入され、一つ前のポジションに。「学くんになってからは押せ押せムードだったし、学くんで時間が作れるので、安心して預けて、上がっていければいいかなと思っていた」。そしてMF中島賢星、MF遠藤渓太がプロ初ゴール、今季からともに横浜FMの一員になったMF扇原貴宏が移籍後初ゴールを決めて、4-1とチームは逆転勝利を収めた。

 そんな中、山中はゴールやアシストといった、目に見える結果を残すことはできなかった。そこを課題に挙げながらも「ルヴァンカップで勝ち点がなかったので、まずは勝ち点が取れてホッとしていますし、自分が出て負けるのが嫌だったので、そういう部分では良かった」と安堵の表情を浮かべた。

「上に上がるためには勝ち続けるしかないと思うので、アウェイでもしっかり準備して、しっかり勝って帰れるように頑張りたい」。期待を背負って移籍してきた山中が、いよいよ定位置争いへ名乗りを上げる。

横浜FM下平匠、約10カ月ぶりの公式戦復帰に涙「ここがゴールじゃない」

 試合終了後、グラウンドを周り切る頃だった。選手コールの一番最後にサポーターからのコールが鳴り響いた。「しもひら~、オレ!」。列の最後尾を歩いていた下平匠は、振り返り、とても深く頭を下げる。また、涙があふれた。

 公式戦復帰は、実に約10カ月ぶり。昨年6月18日の1stステージ第16節、古巣相手に同点弾を決めた大宮アルディージャ戦以来だった。以降、初のベンチ入りに、途中出場の期待も膨らむ。「今までサッカーで緊張したことはなかったけど、久しぶり過ぎて、入る瞬間だけ緊張した」と下平。81分にバブンスキーに代わってピッチに足を踏み入れると、感傷に浸る余裕などなかった。

「相手も点を取りたくて前掛かりに来てたので、スペースと言うか、余裕もあったので、もう一、二回崩してチャンスを作れたのかなと。長いこと外から見ていて、一つのサイドで完結することが多かったので、相手陣地でボールを動かす時間が増えれば、もっともっと良くなるんじゃないかなと思います」

 試合後に出てきたのは、反省の弁だった。それでも「追加点が取れたことは、今のチームではあまりないことなので良かったかな」と振り返る。

 復帰戦はわずか9分+αの出場時間に留まったが、試合終了後、満面の笑みで下平とハイタッチをかわすパク・ジョンスの姿があった。

「本当にうれしかった。タクミは随分と長い間プレーできなかったから。日本に来た時に彼はすごく力になってくれたんです。年齢差はあるけれど、友達のような感じで接してくれて、僕がチームに馴染めるようにすごく助けてくれた。ケガして大変だったのはタクミだけど、戻ってきてくれて、本当にうれしかったんです」

 ベンチへ戻る下平をチームメート、スタッフが次々と称える。そしてベンチ前で円陣の輪に加わった時、堪え切れず、下平の目から涙がこぼれた。

「長かったんでね。いろいろな感情もありました」。約10カ月もの間、プレーできない悔しさは本人にしか分からない。しかし下平にとって、ケガをしていた自分はもう過去のことだ。「ここがゴールじゃないので、また頑張ります」。スタメン争いの激戦区に名乗りを上げた左サイドバックにおいて、また一人、待ちに待った頼もしい男が帰ってきた。

サッカーダイジェスト

「俺は必要とされているのか?」元“赤い彗星のエース”中島賢星が涙のプロ初得点を奪うまで

–圧倒的な攻撃力を誇るアタッカーが見せた献身的でクレバーなプレー。

「俺もいるぞ!」

 そう自己主張をしているようだった。

 4月26日に開催されたルヴァンカップのグループステージ3節。Bグループの横浜F・マリノス対アルビレックス新潟の一戦で、ボランチでスタメン出場した中島賢星は、攻守において抜群の存在感を放った。

 東福岡高時代は攻撃的MFとして、ゲームをコントロールしながら、果敢に前線に飛び出してゴールを奪う派手なタイプの選手だったが、この試合では4−4−2のボランチとして、中盤の底でスペースを埋める動きをしながら、ミドルエリアでのスプリントを何度も繰り返し、攻守を繋ぐ黒子のプレーに徹していた。

 圧倒的な攻撃力を誇っていた一方で、守備が課題だった高校時代。プロに入ってからも、守備面での適応に苦しんだ。その中で中島は試行錯誤を繰り返したのだろう、この試合で見せた守備は非常に献身的で、かつ質が高かった。

 相手のアタッカーに自由を与えないように身体を寄せ、誰よりもセカンドボールに先に到達をする。そして一度ボールを持てば、持ち前の正確なキックでテンポ良く配球し、あるいは縦への推進力を活かして、ボールを前に運んで行く。

 もちろん彼の持ち味である最終局面でのアイデアや力強さも色褪せていない。この試合のファーストシュートは、左からのクロスにファーサイドのスペースにスルスルと潜り込んだ中島のボレーシュートだった。21分にも自身のスルーパスの跳ね返りを拾って、強烈なミドルシュートを放つ。37分にはMF前田直輝のパスを受けて再びミドルシュート。45分にはバイタルエリアのこぼれ球にいち早く反応し、鋭い出足からワンタッチでMFバブンスキーへラストパス。いずれもゴールこそならなかったが、攻撃にもアクセントを加えた。

 前半は危なげないプレーで切り抜けると、後半は守備の進化が際立った。62分、ボールを保持した新潟MFのジャン・パトリックに、すかさずプレスバックを仕掛けてボールを奪うと、プレスに来たFW鈴木武蔵に対しても上手くボールを隠し、ファウルをもらった。このプレーに象徴されるように、後半は中島のプレスバックが冴えまくった。

–そして、中島は言葉を詰まらせ、涙を流した。
 相手アタッカーに自由を許さず、かつセカンドボールを拾って、素早く攻撃につなげる。自分の役割をきちんと全うし、チームのためにプレーしている人間を、サッカーの神様が微笑まないわけがなかった。

 1−1で迎えた65分、左FKをMF吉尾海夏が正確なキックでゴール前にクロスを送り込むと、混戦から新潟FW平松宗のクリアボールが、中央で待ち構えた中島の元に届く。

 慌ててプレスに行く新潟の選手たち。中島は浮き球に対して、ハーフボレーで迷うことなく右足を一閃。上体を上手くかぶせながらの、鋭いスイングはボールの真芯を捉えた。ボールは唸りを上げてゴールに一直線。弾丸ライナーがゴール中央に突き刺さった。

 ワントラップをしていたら、間違いなくシュートブロックされていた。スイングがコンパクトでなかったら、バーの上を越えていただろう。完璧なハーフボレーシュートによる待望のプロ初ゴール。彼の攻守に渡る献身性が、見事に結果として結実した瞬間だった。

 貴重な逆転弾を挙げたヒーローは、初ゴールの余韻に浸ることなく、再び守備で輝いた。77分、新潟MF端山豪のドリブルを背後から身体をねじ込むようにしてボールをかっさらうと、82分には自陣で端山とのイーブンボールを制する。89分には敵陣でバックパスを受けて、縦にドリブルで仕掛けると見せかけて、左のMF扇原貴宏にラストパス。扇原の4点目となるミドルで、試合は決した。

「上手くいかない時期が続いたなかで、どうしても結果が欲しかった。今日、その結果を出せた。これで何かが変わる訳ではないけど、何かしら良い意味でこれからにつなげていきたい」

 そして、試合後のヒーローインタビュー。中島は言葉を詰まらせ、涙を流した。

 東福岡では1年時からレギュラーに君臨し、3年時にはインターハイを制した。しかし、鳴り物入りで入団した横浜では、思うように結果が出ない苦しい日々が続いた。

「去年もトレーニングで右サイドバックをやったり、センターバックやボランチをやったり、(本来の)トップ下ではない、いろんなポジションをやった。考えることが多かった」

–『赤い彗星のエース』と騒がれた男はトリコロールの一員に脱皮しようとしている。

 本来のポジションではない場所でのプレー。時には「俺は本当に必要とされているのか?」と自問自答する時もあった。

 しかし、「右サイドバックをやっている時に、サイドハーフにはこう動いてほしい、ボランチにはこう動いてほしいなと感じて、自分のポジションじゃないからとネガティブにならずに、ポジティブにやってきた成果が、今日の試合に出たと思います」と、決して下を向くことなく、黙々と取り組んできた。

「今日がスタンダードになって、これからもっと良くなるようにやっていきたい」

 苦悩の日々で彼が掴んだのは、持ち前の攻撃力のみに頼らず、冷静に自分の役割をこなし、チームに貢献する姿勢だった。

 かつて『赤い彗星のエース』と騒がれた男は、いま本当の意味でトリコロールの一員として、脱皮しようとしている。あとはこの階段を着実に登って行くだけだ。

取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)

ゲキサカ

遠藤渓太&中島賢星がプロ初ゴール!!横浜FMは4発で新潟粉砕、ルヴァン杯初勝利

 ルヴァン杯は26日、グループリーグ第3節を各地で行い、ニッパツ三ツ沢球技場では横浜F・マリノスとアルビレックス新潟が対戦した。横浜FMが4-1で快勝し、ルヴァン杯初勝利を飾った。一方、新潟は1分2敗の未勝利でグループ最下位に転落した。

 先手を取ったのは新潟だった。前半18分、FW鈴木武蔵が左サイドをドリブルで運んでPA内に進入し、マイナスに戻すとMFジャン・パトリックがトラップから右足を振り抜き、先制点。公式戦初出場となったブラジル人助っ人が豪快にネットを揺らし、J初ゴールを記録した。

 横浜FMもボールポゼッションを高め、徐々に攻勢を強めると、前半31分、DF山中亮輔がパトリックのファウルを受け、PKを獲得する。キッカーを務めたFWウーゴ・ヴィエイラが右足でゴール中央に蹴り込み、試合を振り出しに戻した。

 1-1で前半を折り返すと、後半は一進一退の攻防が続く。後半17分に両チームが交代カードを切り、横浜FMはMF齋藤学、新潟はDF川口尚紀を投入し、勝負に出る。すると同20分、左後方のFKからMF吉尾海夏がクロスをあげると、ゴール前の混戦からこぼれたボールをMF中島賢星が右足ダイレクトボレー。プロ初ゴールを叩き込んだ。

 2-1の逆転に成功した横浜FMは攻撃の手を緩めず、後半38分、DF遠藤渓太がスピードに乗ったドリブルで仕掛け、PA内に進入。寄せてくる相手の股間を抜く技ありシュートで2点差にリードを広げた。試合終了間際の後半43分にはMF扇原貴宏がPA手前から強烈な左足ミドルを突き刺し、移籍後初ゴール。横浜FMが4-1で勝利し、ルヴァン杯初勝利。グループリーグ突破に望みをつないだ。

 中島と遠藤はこれが記念すべきプロ初ゴール。プロ3年目の中島は「ここにたどり着くまでに時間はかかったけど、支えてくれたみんなに感謝したい」と感慨深げ。こらえきれなくなり、あふれ出る涙をユニフォームで拭った。「小さい頃からマリノスでゴールを決めるのが夢だった」と振り返ったのは遠藤。「これで満足せず、リーグ戦でも初ゴールを決められるように頑張りたい」と意気込みを語った。

こけまりログ

2017/4/25 【スタジアム観戦情報まとめ】2017/4/26(水)19:30 YBCルヴァンカップ グループステージ 第3節 横浜F・マリノスvs.アルビレックス新潟@ニッパツ三ツ沢球技場
 
 

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