【試合結果まとめ(3○2)】2017/2/25(土)12:30 J1リーグ 第1節 横浜F・マリノスvs.浦和レッドダイヤモンズ@日産スタジアム


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1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.Jリーグ.jp
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6.今週の他会場など

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

2017 明治安田J1 第1節 vs 浦和レッズ 試合レポート | 横浜F・マリノス 公式サイト

監督コメント

エリク モンバエルツ 監督
「総括するのが、非常に難しいゲームです。
チャンスの多い、インテンシーの高いゲームだったと思います。
Jのトップレベルにある浦和とやるので、こういう内容になるというのは、ある程度予想できていました。
もちろん勝利というのは嬉しいのですが、もう少し自分たちがボールを持つことができたらと…。それが残念です。
ゲームをやっていくうちに、ゲーム数をこなしていくうちに、自分たちのポゼッション、 ボールつなぐというところも向上してくると思います。自分たちのプレーというものを今後、しっかりと出していけるようにしたいと考えています。
ただ今日に関しては、フィジカル面も最後まで出し切ることができました。そしてメンタルの強さも素晴らしかったと思います。
今日、試合に出ていないメンバーも含めてチーム全員で準備をしてきました。途中から入ったメンバーが残り10分で活躍して結果を出してくれたという点も称えたいと思います」

質問:前半はゲームを支配して、後半はやや消極的になってしまったように感じました。この前半と後半の違いを監督はどのように考えていますか?
「正直、うまく説明できません。後半も、前半と同じようにやりたいと考えていました。
ただリードしていたという展開で、守りに入ってしまったのかもしれません。選手が、浦和の長いボールを少し意識し過ぎたという面があって、下がってしまいました」

質問:新戦力の選手たちが、すでにフィットしてましたし、交代も非常に活躍してくれた。その点は狙いどおりでしたか?
「新しい選手たちが、うまくチームに入れているというのは、今シーズンの早い時期から合流できているからだと思います。チームの雰囲気に慣れること。そしてプレー自体も、チームのやり方を理解することに大きなアドバンテージがあったと思います。
そしてチームの中で、選手の力が非常に拮抗しています。途中から入ったメンバーも、先発から出られるだけの力を持っています。
ウーゴ ヴィエイラも違いを生み出せるクオリティーを持っているということは分かっていました。直輝も高いクオリティーの持ち主ですので、彼らがフレッシュな状態で入って違いを生み出せるだろうと考えていました。今日は、それらがうまくいったと思います」

質問:監督は、もっとポゼッションサッカーがしたかったと言いましたが、逆に今日はショートカウンターが非常に効果的だったと思います。そのあたり、戦術的なメカニズムに関しては、どう考えていますか?
「最初に言ったように、できればもう少しポゼッションをして、ゲームをコントロールしたかったと思います。
しかしそれよりも一番大事なのは、勝利を目指すということです。戦術的な分析はしなければいけないのですが、自分たちの武器としては両サイドの強みがありますので、サイドの背後のスペースを狙っていくという強さがあります。今日のゲームに関してまず一番に考えるべきは、ポゼッションではなくて、どう自分たちの強みを生かしていくのかということです。その戦い方を考えなければなりませんでした。
もっと守備のところでボールを奪いたかったのですが、浦和のボールを奪うというところが難しかったので、戦術的な分析ををしながら自分たちの武器をどう生かすかを考えて、カウンターを生かすという考え方に移っていく、適応していくということになりました」

選手コメント

ダビド バブンスキー
「素晴らしいスタートが切れました。いろいろな意味で良かった。チームの勝利、自分のゴール、そしてサポーターの後押し。今日は自分のサッカー人生の中でも、今までにないほど素晴らしい雰囲気のなかで戦えました。
ゴールは、普段のトレーニングでやっていることが出せました。得点シーンの前も、同じような場面がありました。1本目で相手キーパーの特徴が分かったので、その瞬間、次はもっと強いシュートを狙って打とうと決めていました。今日に関しては、ボールが僕の言うことを聞いてくれました(笑)。
今日の勝利の余韻を味わうのは今日限りにして、長いシーズンの険しい道を歩んでいくため、一つひとつ次の目標に向かって進んでいきたい」

喜田 拓也
「この試合に向けてすごくいい準備をしてきた。その準備の過程で、メンバーに入れる選手、入れない選手がいる中で、ストレスもあったと思うんですけど、練習からすごく一生懸命みんなで同じ方向を見ようとしていた。それがいい準備、いい結果につながったのかなと思います。
(守備に軸足を置いた?)穴を空けないようにというか、そんなイメージの守備でした。浦和は相手の隙を見つけると一発をで点を取れる力があるので。
2点を取られはしましたけど、手応えというかイメージとしては、そこまで悪くないかなと思う。もちろん、2点取られているので反省するところはありますけど、手応えとしたは少なからずあったので、そこはポジティブです」

中澤 佑二
「新しいチームで開幕戦を勝てたのは、大きかった。ウーゴもバブも良かったし、チームとして前に進むことができると思う。
ただ2失点とも取られ方が悪かったし、ロングボールからピンチをつくられた。そうした戦い方をもっと整理しなければいけなかった。
ウチは、3対2で勝つようなチームじゃない。次の相手もリスペクトしながら戦っていきたい」

Jリーグ.jp

横浜FMvs浦和の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2017年2月25日):Jリーグ.jp
 ├ 入場者数 39,284人人
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選手コメント

[ 齋藤 学 ]
高い位置を取って仕掛けることを考えていて、その中でゴールにつながるような形が多くなった。自分がドリブルをすると相手が2、3人寄ってくる感覚があったし、相手が怖がっていたのもあると思う。点を取る前にもダビ(ダビド バブンスキー)にパスを出した場面があって、それも同じ形だった。でも、守備もさぼらず全うしなければいけないし、そのバランスが大事。

自分としては後半に決定機を外してしまって、その後2失点したのでメンタル的にしんどかった。ウーゴ(ヴィエイラ)が入ってチャンスを作れていて、我慢すればチャンスがやってくると思っていた。その後、(天野)純のCKからウーゴが点を取って息を吹き返した。オープンな展開になってからチャンスが生まれるのは良くないけど、その中でもしっかり点を取れたことをポジティブにとらえたい。2失点したけど、(飯倉)大樹くんをはじめとする守備陣が踏ん張ってくれた。

[ 天野 純 ]
まずは自分たちのサッカーをしつつ、相手の特殊な攻撃に対応しようと思って試合に入った。しっかり守備をした中で、うちのカウンターがかなり効いていた。(齋藤)学くんとマルティノスのスピードを生かして全体を押し上げることができていたので、自分たちの展開になると思っていた。

--CKから得点に絡んだ場面について。
ウーゴ(ヴィエイラ)はクロスを合わせるのがとてもうまい。CKをあの辺りに蹴ればウーゴが入ってきてくれると思った。サインではなく、練習であの形が何度かあったので、それを引き出すことができた。僕自身のキックの調子はチームが始動してからずっと良かった。自信を持って蹴ることができた。

[ 喜田 拓也 ]
ボールを持たれる時間は長かったけど、僕のイメージでは穴をあけない守備をしたかった。2失点したけど、守備全体の内容は悪くなかったと思う。相手が嫌がっている雰囲気も感じた。結果的に2失点したことは反省しないといけないけど、ある程度守れたと思う。チャンスの場面を仕留めることができれば、また違った展開になっていたと思う。だけど、こういう苦しい試合を勝ち切った。

この試合に臨むにあたって、選手の立場がそれぞれ分かれた。試合に出る選手、ベンチの選手、ベンチに入れない選手。でもその全員でこの試合を勝つために取り組むことができた。そしてクラブスタッフとファン、サポーターが「やれる」という空気感を作ってくれたことに感謝したい。

 
 

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I will remember this day as one of the most special ones in my career!

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【公式ハイライト】横浜F・マリノスvs浦和レッズ 明治安田生命J1リーグ 第1節 2017/2/25


<【公式ゴール動画】ダビド バブンスキー(横浜FM) 13分 横浜F・マリノス vs 浦和レッズ 明治安田生命J1リーグ 第1節 2017/2/25 /strong>
 
 

【公式ゴール動画】ウーゴ ヴィエイラ(横浜FM) 86分 横浜F・マリノス vs 浦和レッズ 明治安田生命J1リーグ 第1節 2017/2/25
 
 

【公式ゴール動画】前田 直輝(横浜FM) 90分+2分 横浜F・マリノス vs 浦和レッズ 明治安田生命J1リーグ 第1節 2017/2/25
 
 

ネットニュース・Weblog

スポーツニッポン

新横浜駅から日産スタへの道路「F・マリノス通り」に変更

 J1横浜は24日、新横浜駅から日産スタジアムへ向かう道路の愛称がJ1開幕日の25日から「F・マリノス通り」に変更されることを発表した。

 クラブシンボルのトリコロールカラーがあしらわれた道路標識が設置される。主将のMF斎藤は「地域の方に応援してくれている。とてもうれしい」と喜んでいた。

横浜、開幕戦で浦和に劇的勝利!終盤に逆転 途中出場の前田が決勝ゴール

 明治安田生命J1リーグが25日に開幕し、横浜はホームで浦和と対戦。終盤に2得点を挙げる劇的逆転勝利で開幕戦を飾った。

 先制したのは横浜。前半13分、FW斎藤がDF森脇を振り切り左サイドを突破するとDF3人を引きつけて中央へパス。フリーとなったマケドニア代表MFダビド・バブンスキーが左足で合わせてゴールネットを揺らした。その後は浦和にボールを保持されるも、この日39歳の誕生日を迎えた元日本代表DF中沢を中心とした守備で跳ね返した。

 後半18分に浦和が同点に追いつく。途中出場のMF関根が右サイドからクロスを上げると、中央でラファエル・シルバが胸トラップ。DFをかわして最後は右足でゴール右隅へ流し込んだ。

 同点ゴール直後の同20分、MF柏木が浮き球のパスをDFラインの裏に送ると、走りこんだラファエル・シルバが頭で合わせてゴール。電光石火の逆転劇で試合をひっくり返した。

 だが、浦和の勝利がちらつき始めた同41分。横浜は左CKを途中出場のFWウーゴ・ヴィエイラがニアで合わせて同点に。すると同47分に左サイドでボールを受けた斎藤が中央へ切り込み、中央へグラウンダーのクロス。これを途中出場のMF前田が左足で合わせ、決勝ゴールを叩き込んだ。

 横浜はこの日の勝利でJ1通算400勝に到達。鹿島に次いで2チーム目の偉業となった。

横浜、劇的開幕勝利でJ1通算400勝!決勝点の前田「このまま突っ走りたい」

 横浜が新戦力の2得点と、途中出場したMF前田の決勝ゴールで浦和に劇的な逆転勝ち。鹿島に次いで2チーム目のJ1通算400勝に到達した。

 前半18分に今季新加入のマケドニア代表MFダビド・バブンスキーの鮮やかなゴールで先制。浦和に逆転を許したものの、後半41分にCKから同じく新加入のFWウーゴ・ヴィエイラのゴールで同点に追いつき、試合終了間際に前田がゴールネットを揺らした。

 劇的な決勝ゴールを挙げた前田は、試合後のインタビューで「(斎藤)学くんが良いボールをくれたので流し込むだけでした」と感謝。浦和を破っての白星スタートに「このままの勢いで突っ走りたい」と笑顔を見せ、個人としては「今年はゴールという結果を残し続けたい」とサポーターへ誓った。

39歳飾った!中沢 開幕白星に喜び「自信を持って次に進める」

 この日39歳の誕生日を迎えた横浜DF中沢は「2失点してるのでね」としながらも、「勝ったことは大きい。自信を持って次に進める」と話した。

 試合後には報道陣からバースデーケーキを贈られ、にっこり。15年10月の神戸戦でJ1通算500試合を達成した時も先制されながら、2―1で逆転勝利したが、「あの時もここ(日産ス)で逆転だった。うれしいね」と再びメモリアルな日に飾った勝利を喜んだ。

斎藤から劇勝!横浜 俊輔いなくても新10番躍動で開幕白星発進

 新背番号10の活躍とともに25年目のJリーグが幕を開けた。明治安田生命J1リーグは25日に開幕、ホームで昨季年間勝ち点1位の浦和と対戦した横浜は3―2の逆転勝利を収め、クラブ通算400勝を達成した。中村俊輔(38=磐田)の後を受け、今季から主将で背番号10の日本代表MF斎藤学(26)がシーズン第1号をお膳立てするなど2アシスト。浦和とともに昨季年間王者の鹿島も敗れており、早くも戦国時代の到来を予感させた。

 トリコロールに染まったスタジアムが歓喜に沸いた。昨季年間勝ち点1位の浦和に、立て続けの失点でリードされながら終了間際に逆転。2アシストで白星に貢献した斎藤は「ラスト20分で絶対に何かあると思ってプレーした。チームみんなの勝利」と胸を張った。

 鋭いドリブルで相手を翻弄(ほんろう)した。まずは前半13分だ。左サイドでボールを奪うと、相手DFをかわしながらドリブルで持ち込み中央にパス。これに反応した新加入MFダビド・バブンスキーのJ1開幕弾をお膳立てした。極め付きは2―2で迎えた後半ロスタイム。1点目と同じように鮮やかなドリブルで持ち上がると、最後はMF前田にラストパス。前田が左足でネットを揺らし、劇的な逆転勝利を飾った。決勝点の前田は「学くんが良いボールをくれた。僕は合わせるだけ」と感謝。敵将のペトロヴィッチ監督は「横浜に負けたというより斎藤に負けた」とうなるしかなかった。

 元々J屈指のドリブラーだが、昨季からメッシ、ネイマールを参考に背筋が伸びるよう改良。さらに視野は広がった。破壊力は絶大で、2アシストは味方の動きまで完全につかんでいた。「序盤から自分がボールを持つと相手が怖がっているのか2、3人寄ってくるのが分かった。スペースが空くとは思っていた」としてやったりの表情だ。

 腹をくくった。昨オフは欧州クラブへの移籍を模索。ドイツ2部ボーフムが獲得に興味を示したが、移籍はかなわず断念した。中村俊輔ら主力が相次いで移籍した事情から斎藤の去就にも注目が集まり、「1月はメンタル的にもきつかった」と振り返る。だが、残留を決めた時から「自分にプレッシャーをかけたい」と厳しい環境に身を置くことを決意。自ら背番号10への変更を希望した。「俊さんに何も言わずにつけるわけにはいかない」と昨季まで10番を背負った中村俊に電話で報告。中村俊からは「頑張って」と背中を押してもらった。さらに中村俊から引き継いで新主将にも就任。名門の背番号10で主将という重圧はあるが、「それでつぶれたらそれまでの選手」と強い覚悟で開幕戦を迎えていた。

 日本代表は3月からW杯最終予選が再開する。切れ味鋭い突破はハリルジャパンにとっても大きな武器になりそうだが、向上心は尽きない。「まだ開幕の1勝だけ。まだまだ成長したい」。新ミスター・マリノスとともに、チームは最高の船出を飾った。

ニッカンスポーツ

新生横浜、逆転で浦和下し開幕白星/試合詳細

 横浜が新戦力MFバブンスキー、FWウーゴらの得点で浦和に3-2で逆転勝ちし、ホームでの開幕を白星で飾った。

 横浜は前半13分、レッドスターから移籍のMFバブンスキーがMF斎藤のラストパスをダイレクトの左足シュートを決めて先制。後半19分、20分に立て続けに浦和の新戦力のFWラファエル・シルバに決められて逆転されたが、同41分、同じくレッドスターから移籍してきた交代出場のFWウーゴがMF天野の左CKに頭を合わせて同点に追いついた。さらに同ロスタイム、再び斎藤の左サイドのドリブル突破から、交代出場のMF前田が左足で流し込んで再び勝ち越した。

 殊勲弾の前田は「いいボールをくれたので流し込むだけでした。このままの勢いで突っ走りたいですね。昨年は苦しんでいるんで、今年は結果を残したい」とゴール量産を誓った。モンバエルツ監督は「選手がよく頑張って逆転してくれた」と喜んだ。

横浜前田ロスタイムV弾!劇的白星発進/横-浦1節

 横浜F・マリノスがシーソーゲームを制し、好スタートを切った。

 ファーストシュートは横浜。4分、左サイドでパスを受けたMF斎藤のクロスにペナルティーエリア内へ走り込んだMFバブンスキーが合わせたが、GK西川のセーブにあった。

 6分、最初のチャンスが浦和レッズに訪れる。MF青木が中央から左のMF宇賀神に展開。宇賀神からの折り返しのクロスを青木がダイビングヘッドで合わせたが、GK飯倉の好セーブに阻まれた。

 先制点は横浜。13分、斎藤がドリブルで左サイドを突破しペナルティーエリア付近へ。マイナス気味のパスをバブンスキーが左足ダイレクトでゴール左上へたたき込んだ。

 横浜の攻勢は続く。19分、自陣内で得た反則からの素早いリスタートで前線の斎藤へパス。斎藤が自らペナルティーエリア内へ持ち込んで右足でシュートを狙ったが、ゴール左へそれた。23分にもペナルティーエリア手前でのチャンスからMFマルティノス(25)が左足でミドルシュート。ブロックを敷いて浦和の攻撃の芽をつみながら、カウンターでゴールに迫った。1-0と横浜リードで前半を折り返した。

 後半に入って攻勢に出たのは浦和。6分、左サイドの突破からペナルティーエリア内でパスを受けたFW興梠がFWラファエル・シルバにラストパス。左足シュートは右ポストを直撃した。ラファエル・シルバは頭を抱えた。

 19分、浦和が同点に追いつく。途中出場のMF関根の右クロスをラファエル・シルバがトラップし、右足でゴール左へ決めた。

 直後の20分、再びラファエル・シルバ。中盤でボールを持った柏木の絶妙なロングパスに走り込み、ペナルティーエリア内でGKとの競り合いを制して頭で決めた。

 ここから横浜が意地を見せる。41分、左CKからFWウーゴ・ヴィエイラが近いサイドで頭で合わせて再び追いついた。

 迎えた後半ロスタイム、左サイドを突破した斎藤から、MF前田が左足で決勝ゴールを挙げて勝ち越した。そのまま試合終了となり、新生横浜が勝ち点3を手にした。

横浜中沢39歳祝う開幕星「勝利できたこと大きい」※写真あり

 横浜F・マリノスがシーソーゲームを制し、好スタートを切った。

 2-2のロスタイムに途中出場のMF前田直輝(22)が決勝弾。大きく選手が入れ替わった新生マリノスは白星で船出した。

 劇的な展開で、39歳の誕生日を迎えたDF中沢佑二のバースデーを白星で祝うこともできた。

 中沢は2失点がどうしても納得できないようだったが「良かった。新しいマリノスとして勝利できたことが大きい」と話した。

横浜バブンスキー、恋人に贈る17年Jリーグ1号

 横浜F・マリノスの新外国人、マケドニア人のMFダビド・バブンスキー(22)が前半13分に今季のJリーグ初ゴールを決めた。

 バルセロナの下部組織出身。父ボバンさんはかつてG大阪でプレーしたDFで親子2代のJリーガー。バブンスキー家としては、実に20年ぶりとなるJリーグの得点で、歴史的な親子ゴールを記録した。

 父は現在、バルセロナに住んでいるという。育ちの良さを感じさせる好青年は「(試合終了直後)まだ寝ていると思うけど、インターネットを通じてチェックしてくれると思う。でも、今日は彼女がスタジアムに来てくれていたので、喜んでくれると思う」。バブバブ~と生まれた初ゴールからの勝利に、さわやかに笑った。

サンケイスポーツ

前田が劇的アディショナルタイム弾!…横浜Mが3-2で浦和を下す

 明治安田生命J1リーグ開幕戦、横浜F・マリノス対浦和レッズが2月25日12時35分キックオフで行われた。試合は3-2で横浜FMが勝利を収めた。

 横浜FMは4分、MFダビド・バブンスキーのパスからMF齋藤学が左サイドを突破。最後は中央に走り込んだダビド・バブンスキーがシュートを放つも、これは浦和GK西川周作に足でブロックされる。対する浦和も、左ウイングバックのMF宇賀神友弥が起点となり、チャンスを作る。6分、宇賀神のクロスにMF青木拓矢が飛び込むも、これは横浜FMのGK飯倉大樹が足で防ぐ。

 2017シーズン最初のゴールが生まれたのは13分。齋藤が再び左サイドを突破。浦和DFを引き付けると、中央に走り込んだダビド・バブンスキーにパス。ダビド・バブンスキーは左足を振り抜き、ゴール。その後も、横浜FMは齋藤、浦和は宇賀神が起点となり、互いにチャンスを作るもスコアは動かず、横浜FMの1点リードで前半を終える。

 浦和は51分、宇賀神が左サイドから中央のMF興梠慎三にスルーパス。興梠からのパスを受けたFWラファエル・シルバがシュートを放つもポストにはじかれる。さらに、その1分後、ラファエル・シルバがペナルティエリアに進入。しかし、飯倉の好セーブにより得点とはならない。

 浦和は61分に、負傷したMF青木拓矢を下げてMF関根貴大を投入。すると63分、右サイド深くに進入した関根がクロス。これにラファエル・シルバが合わせて同点とする。さらに65分、MF柏木陽介からのパスをラファエル・シルバが頭で押し込み、逆転に成功する。

 横浜FMは71分からFW富樫敬真と交代で出場したFWウーゴ・ヴィエイラがシュートを放ち、攻撃をけん引する。すると86分、MF天野純の左CKからウーゴ・ヴィエイラが頭で合わせ、同点に追い付く。さらに後半アディショナル、81分から途中出場のMF前田直輝がゴール。試合は3-2で横浜FMが勝利を収めた。(Goal.com)

横浜M・中沢、39歳誕生日に勝利「負けると、いろいろ言われてしまう」

 明治安田J1第1節第1日(25日、横浜M3-2浦和、日産ス)横浜Mの中沢は39歳の誕生日を白星で飾った。「負けると、いろいろ言われてしまう。新しいマリノスとして勝利できたことが大きい」と少しだけ笑顔を見せた。

 3季連続フル出場を続けるDFは30代最後のシーズンを迎えたが、誕生日の話題は照れくさそうにかわす。センターバックとしては2失点に反省点が多く「もう少しコミュニケーションを取らないと。まだまだやることは多い」と浮かれた様子はなかった。

39歳の横浜M・中澤、誕生日ゴールを「狙っていた」

 明治安田生命J1リーグ開幕戦、横浜F・マリノス対浦和レッズが2月25日、日産スタジアムで行われた。試合は3-2で横浜FMが勝利。試合後、横浜FMのDF中澤佑二が囲み取材に応じた。

 チームは後半アディショナルタイムのゴールで勝利を収めたが、中澤は「俺らは3-2で勝つようなチームじゃないので。堅守だからね。(GKの)飯倉(大樹)が止めていなかったら、もっと取られていた」と、2失点を反省した。63分と65分に浦和FWラファエル・シルバにゴールを決められたが、この時間帯を振り返り「(浦和MF)柏木(陽介)がシャドーからボランチの位置まで落ちて、捕まえづらくなった」と分析。ボランチとディフェンスラインのコミュニケーションに問題があったと話した。

 その一方で、「(ダビド・)バブンスキーとウーゴ(・ヴィエイラ)が頑張ってくれた」と、新加入選手を評価。中澤は試合当日に39歳の誕生日を迎えたが「(バースデーゴールを)狙っていたよ」と笑う。そして「浦和戦の結果に満足せず、(次の試合も)相手をリスペクトしてやりたい」と語った。

 横浜FMの次節は3月4日、ホームで北海道コンサドーレ札幌と対戦する。(Goal.com)

横浜M、浦和撃ち通算400勝達成!斎藤2アシストで「俊輔ロス」払拭

 明治安田J1第1節第1日(25日、日産スタジアムほか)25年目のシーズンとなる「2017明治安田生命Jリーグ」が開幕。J1では昨季10位の横浜Mが、ホームで同2位浦和に3-2で逆転勝ち。日本代表MF斎藤学(26)が2アシストした。昨年末の“お家騒動”でMF中村俊輔(38)=磐田=ら主力が退団したが、新10番の活躍で番狂わせを演じ、J1史上2チーム目の通算400勝を達成した。J1は3季ぶりに1シーズン制に戻り、12月2日まで各チームが34試合を戦う。

スポーツ報知

【横浜M】MF前田のロスタイム弾で浦和との開幕戦制す

 今季のJ1が開幕。横浜M―浦和(日産スタジアム)は、横浜Mが途中出場のMF前田直輝(22)の決勝点で3―2で浦和を破った。今季は、クラブの象徴だった元日本代表MF中村俊輔(38)が磐田に移籍。新たなスタートを切った新生・横浜Mが開幕白星を飾った。

 試合は横浜Mが13分、レッドスター・ベオグラード(セルビア)から加入のダビド・バブンスキー(22)が、カーブをかけた左足の芸術的なシュートを決めて先制。前半は横浜Mが1―0でリードして折り返した。

 後半に入ると、新潟から浦和に加入したラファエル・シルバ(24)が爆発した。18分、ワンバウンドした右クロスを胸トラップで落とすと右足で流し込んだ。20分には裏に抜け出し、MF柏木陽介(29)のロングボールに頭を合わせ2点目を挙げて逆転した。

 しかし、横浜Mは41分、レッドスター・ベオグラードから加入し途中出場していたウーゴ・ヴィエイラ(28)が左CKに頭を合わせ同点。ロスタイムにはMF斎藤学(26)のパスを、途中出場の前田が左足で決めて勝利した。

【横浜M】FWウーゴ同点弾!愛の力で116分4得点

 横浜Mが、昨季年間勝ち点1位の浦和に3―2で逆転勝利を収めた。

 セルビア1部・レッドスターから加入したFWウーゴ・ヴィエイラが大仕事をやってのけた。

 1点ビハインドの後半26分に投入されると、同41分、自身のプレーで獲得したCKから、MF天野純が蹴ったボールをニアサイドからヘディングで押し込む同点ゴール。ゴール裏のサポーターの元に駆け寄り、喜びを表現した。

 3人の新外国人の中で唯一、始動日から帯同したが、チームへのフィットには最も長い時間を要した。日本の食文化になじめず、偏った食生活から体重が増加。持ち味の鋭い動きだしは鳴りを潜めたままだった。

 だが、今月中旬に婚約中のセルビア人・ニナさん(27)が来日し、同棲(どうせい)生活をスタート。「毎日おいしい手料理を作ってくれるんだ」と話し、体も徐々に絞れてきた。ニナさんの来日後は、この日を含め対外試合3戦4発。出場時間116分で4得点の大暴れだ。

 この日も約20分の出場ながらチーム最多4本のシュートを放った。自身のゴール後、スタンドの雰囲気が最高潮になる中、チームの守備ルールを無視し相手DFに猛プレスをかけ、MF斎藤学から叱責されたのはご愛嬌(あいきょう)だ。

 「俊輔ロス」を言い訳にしたくなかった。2-2のまま後半ロスタイムも2分が経過。左サイドでドリブルを仕掛けた横浜MのMF斎藤が浦和DF陣を引きつけ、中央でフリーとなったMF前田に高速パス。左足から放たれたシュートが、ゴールへと吸い込まれた。

 「ドリブルで2~3人が寄ってくるので中が空く。味方もいいタイミングで入ってくれた」

 斎藤が飛び跳ねてガッツポーズだ。昨季年間勝ち点1位の浦和を開幕ゲームで撃破。前半13分のMFバブンスキーのJリーグ今季1号も自身のドリブルから。敵将のペトロビッチ監督(59)に「今日はマリノスというより、斎藤選手に負けた」と言わしめる独壇場で、鹿島に次ぐJ1通算400勝到達に花を添えた。

 「(オフは)いろいろあって厳しい時期を過ごした」と斎藤。昨季は、リーグ連覇を果たした2004年以降で最低の10位。求心力を失っていたモンバルエツ監督(61)をフロントが続投させ、全試合にフル出場したDF中沢佑二(39)に大幅な減給を提示すると、チーム運営に反発したMF中村俊輔(38)=磐田=が退団。嵐のオフを経験した。

 海外移籍がかなわなかった斎藤は、中村が長くつけた背番号10を希望し、新主将に就任した。「責任は感じるけれど、(中沢)佑二さんもいるので大丈夫」。宮崎キャンプでは大宮、FC東京といったJ1勢との対戦で未勝利。J2降格の危機もささやかれる中、この日は3万人を超えるサポーターが斎藤の背中を押した。

 「まだ1勝だけ。勝つためにやるべきことはたくさんある」

 3季ぶりに1ステージ制に戻ったJ1。斎藤が起こした“春の乱”が、優勝賞金総額22億円となったJリーグに群雄割拠の風を吹かせる。 (浅井武)

【横浜M】決勝点は前田直輝!浦和撃破で開幕戦飾る

 横浜Mが、昨季年間勝ち点1位の浦和に3―2で逆転勝利を収めた。

 決勝点は、途中出場でトップ下に入ったMF前田直輝の左足から生まれた。この試合、幾度となく左サイドを切り裂いたMF斎藤学からのマイナスのクロス。ペナルティーエリアのライン中央から、左足で丁寧に流し込んだ。「学くんが良いボールをくれただけ。流し込むだけだった」と謙虚に語ったが、ゴール直後はゴール裏サポーターの元に走り寄り、背番号25をこれでもかと見せつけた。

 レギュラー獲得を目標に掲げた移籍2年目のシーズン。チームの始動後、MF斎藤の残留、MFバブンスキーの加入が決定し、開幕戦はベンチスタートに。だが宮崎キャンプの時には既に「開幕からスタメンで出られなくてチャンスがなくても、後にチャンスが巡ってくることは去年の経験でわかっている。しっかり準備するだけ」と覚悟を語っていた。

 前田が得意とする「4―2―3―1」の3のポジションは、斎藤学、バブンスキー、マルティノスと不動のレギュラー格が並ぶポジション。浦和を相手に値千金の決勝点を奪ったからといって、そう簡単に定位置を奪えるわけではないかもしれない。それでも前田は試合後のヒーローインタビューで「このままの勢いで突っ走りたい。今年は結果を残し続けたい。結果?ゴールです」とサポーターに高らかに宣言した。

【横浜M】バブンスキーがJ史上初外国人父子ゴール!今季J1号

 昨季10位の横浜Mが、同年間勝ち点1位の浦和に3―2で逆転勝利を収めた。

 今季Jリーグ第1号は、トップ下で出場したバルセロナ下部組織出身のマケドニア代表MFダビド・バブンスキーの左足から生まれた。

 前半13分、左サイドで浦和DF森脇良太を抜き去ったMF斎藤学のマイナスクロスを左足で振り抜くと、ボールは弧を描きながらゴールに吸い込まれた。1996~98年途中までG大阪で6ゴールを挙げた父・ボバン氏に続き、Jリーグ史上初となる外国人の父子弾を達成。幼少期を日本で過ごした22歳は「これ以上ないシュートになりました。ボールが言うことを聞いてくれましたね」と笑顔を見せた。

 横浜Mのストロングポイントである左右のサイドハーフの裏のスペースへボールを供給し続けた。バルセロナB時代は“イニエスタ2世”として将来を嘱望された逸材。セルビア・レッドスターから今オフに加入後、攻守にわたって安定したパフォーマンスを披露し、トップ下を不動のものとしている。チーム合流初日、チームメートの前で「私は、とても、幸せです」と日本語であいさつした勤勉な性格。愛するセルビア人の彼女・カタリーナさん(20)も来日し、公私ともに充実した日々を過ごしている。

 バブンスキーは「自分のサッカー人生の中で今までにないぐらい素晴らしい雰囲気の中で試合ができた。彼らは12番目の選手。彼らに喜びを与える結果を残していきたい」とサポーターに感謝した。

J1スプリント回数トップはF東京・永井!2位は横浜M・マルティネス : スポーツ報知

 J1リーグ戦が開幕。今季もJリーグは公式サイトでトラッキングデータを公開。注目の第1節のスプリント(時速24KM以上の走り)回数でトップはMF永井謙佑(F東京)で40回となった。2位は浦和から逆転勝利を収めた横浜MのMFマルティノスの34回。4位には新加入したブラジル人FWホニ(新潟)。ベルギーのシント・トロイデンから復帰したMF小野裕二(鳥栖)も28本で6位に入った。

 チームでは鹿島を撃破したF東京が186回で1位、2位が鹿島の174回、3位が横浜Mの173回だった。

デイリースポーツ

横浜M“俊輔ロス”払拭でJ1通算400勝 斎藤2アシスト、前田決勝弾

 「明治安田生命J1、横浜M3-2浦和」(25日、日産スタジアム)

 明治安田生命JリーグはJ1・8試合で開幕し、横浜MはMF斎藤学(26)の2アシストの活躍などで、昨季年間勝ち点1位の浦和に3-2で逆転勝ちした。横浜Mは、鹿島に続くJ1通算400勝目。

 横浜Mの貴重な2点は、まったく同じパターンだった。斎藤がドリブルで左サイドを突破。深く切り込み、中央やや遠目の位置に、鋭角のパスを送った。先制点は前半13分にMFバブンスキー。決勝点は後半47分、MF前田。フリーで走り込み、冷静に決めた。

 「1点目のあと、決定機を外した。その後、2失点。メンタル的にしんどかった」。逆転、再逆転勝利にホッと息をつく。敵将の「斎藤一人にやられた」という言葉を伝え聞いて「みんなで勝ち得たもの」と胸を張った。

 手応えは前半5分につかんでいた。左サイドをドリブル突破し、鋭角のクロス。得点にはならなかったが「僕がドリブルすると2、3人寄ってくる。少し空くのが分かった」。最後まで対応しきれない相手に、何度も突破を計った。

 J1通算400勝を呼ぶ決勝弾の前田は、背番号25を両手人さし指で示すパフォーマンスをした。「俊さんがつけていた番号、強い気持ちでやらないと」。斎藤の10番と、前田の25番は、今季磐田に移籍した元日本代表MF中村俊輔が、かつてつけていた番号。受け継いだ2人が、“俊輔ロス”を払拭(ふっしょく)した。

横浜M・前田「この番号で成長してやる」俊輔の「25」背負い決勝弾

 シーソーゲームは横浜Mが制した。

 前半13分に新加入のMFダビド・バブンスキーのゴールで先制。後半に入って逆転を許すが、後半41分には途中出場のFWウーゴ・ビエイラが左コーナーからのボールをニアサイドで頭で合わせて同点。さらに同47分には同じく途中出場のMF前田直輝が決勝点を決めた。

 2アシストのMF斎藤学は「いい連係が取れている」と手応え。1点リードの後半18分にはGKと1対1の絶好機を外したことに「決定機を外してそのあと2失点。メンタル的にしんどかった」とほっとした表情。

 先制点のバブンスキーは、今季のJリーグ1号ゴール。「初めてのゲームでゴールを決めれてうれしく思う」。決勝点の前田の背番号は、かつて中村俊輔がつけていた「25」。「この番号で成長してやるという気持ちでやっていきたい」と誓った。

横浜M・中沢39歳誕生日を勝利で飾るも「反省しかない」

 「明治安田生命J1、横浜M3-2浦和」(25日、日産スタジアム)

 横浜Mの元日本代表DF中沢佑二が39歳の誕生日を勝利で飾った。

 「2失点したし、失点の仕方が悪い。反省しかない」と一時は逆転を許した自らも含む守備陣に不満を吐露。CKに合わせてヘディングシュートを放ったが、バースデー弾とはならず、「狙ってないよ。決められないのが、オレ」と苦笑いしていた。

サッカーキング

横浜FMが前田のアディショナルタイム弾で劇的勝利! 浦和は新戦力R・シルバが2発も開幕黒星に

 2017明治安田生命J1リーグ第1節が25日に行われ、横浜F・マリノスと浦和レッズが対戦した。

 ホームの横浜FMは中澤佑二や新主将の齋藤学らに加え、新加入の松原健、ミロシュ・デゲネク、ダビド・バブンスキーが開幕スタメンに名を連ねた。一方の浦和は21日に行われたAFCチャンピオンズリーグ、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ戦から3名を変更。柏木陽介、駒井善成、ラファエル・シルバが先発した。

 2017シーズンのオープニングマッチとなった一戦、最初に決定機を迎えたのは横浜FMだった。4分、齋藤のマイナス気味のクロスにバブンスキーが左足で合わせたが、これはGK西川周作がブロック。対する浦和も6分、宇賀神友弥のクロスに青木拓矢が頭から飛び込んだが、GK飯倉大樹の好セーブに防がれた。

 一進一退の攻防が続く中、13分に横浜FMが先制する。齋藤が左サイドを突破してラストパスを送ると、走り込んできたバブンスキーが左足を振り抜き、豪快にゴールネットを揺らした。

 追いかける展開となった浦和は32分にラファエル・シルバ、39分には柏木がシュートを放つが枠を捉えられず。前半は横浜FMの1点リードで折り返す。

劇的な決勝弾を叩き込んだ横浜FMの前田「このまま勢いを持って突っ走りたい」

 2017明治安田生命J1リーグ第1節が25日に行われ、横浜F・マリノスと浦和レッズが対戦した。

 13分に新加入のダビド・バブンスキーの豪快な一撃で横浜FMが先制するが、対する浦和は63分、65分と立て続けにラファエル・シルバが得点を奪い、わずか3分間で逆転する。しかし、86分に途中出場のウーゴ・ヴィエイラが同点弾を決めると、後半アディショナルタイムの92分には同じく途中出場の前田直輝が逆転弾を挙げ、ホームの横浜FMが3-2で浦和を下した。

 この試合で決勝点をマークした前田が、試合後のインタビューに応じている。

 得点シーンについては「(齋藤)学くんがいいボールをくれただけなので、僕は流し込むだけでした」と振り返り、今後に向けては「このまま勢いを持って突っ走りたいですね」とコメントした。

 今シーズンの抱負について問われると、「去年は苦しんでいるので、今年は何としても結果を残し続けたいと思っています」と語り、具体的な目標については「ゴールです」と大観衆のサポーターの前で宣言した。

 後半に入り63分、途中出場の関根貴大のクロスにラファエル・シルバが右足で押し込み1点を返すと、その2分後の65分には柏木のクロスにまたしてもラファエル・シルバが頭で合わせ、浦和がわずか3分間で逆転する。

 対する横浜FMは86分にCKを得ると、ニアに走り込んだ途中出場のウーゴ・ヴィエイラが頭で叩き込み同点に追い付く。そして後半アディショナルタイムには齋藤が仕掛けてクロスを送ると、同じく途中出場の前田直輝が左足で逆転弾を流し込み、横浜FMが勝ち越しに成功する。

 試合は3-2でタイムアップ。ホームの横浜FMが、昨季年間勝ち点1位の浦和を下した。

 次節、横浜FMはニッパツ三ツ沢球技場で北海道コンサドーレ札幌と、浦和は埼玉スタジアム2002でセレッソ大阪と対戦する。

劇的勝利の横浜FMモンバエルツ監督「一番大事なのは勝利を目指すこと」

 2017明治安田生命J1リーグ第1節が25日に行われ、横浜F・マリノスと浦和レッズが対戦した。

 横浜FMは13分に新加入のダビド・バブンスキーが先制点を奪うも、63分、65分と立て続けに失点を喫する。しかし、86分に途中出場のウーゴ・ヴィエイラが同点弾をマークすると、後半アディショナルタイムの92分には同じく途中出場の前田直輝が左足で逆転弾を流し込み、横浜FMが3-2で浦和を相手に勝利を収めた。

 試合後、横浜FMを率いるエリク・モンバエルツ監督は次のようにコメントしている。

「もう少しポゼッションをしたかった。でも、一番大事なのは勝利を目指すこと。自分たちの武器である両サイドが、相手の背後のスペースを狙った。ポゼッションだけではなく、自分たちの強みを生かして戦うことを考えなければいけない」

 横浜FMは次節、ニッパツ三ツ沢球技場で北海道コンサドーレ札幌と対戦する。

マリノスを勝利に導いた新主将・齋藤学…背番号10、腕章を巻いた初陣で圧巻の2アシスト

 齋藤学の2アシストが、チームを勝利に導いた。まずは先制点の場面。13分に左サイドを突破し、ドリブルで浦和のエリアへ。相手DF3人が喰い付いてきたところで中央へ折り返し、ダビド・バブンスキーの来日初ゴールをお膳立て。そして後半アディショナルタイムにも、クロスから前田直輝の決勝点をアシストした。

「やっている中で自分がドリブルしていくうちに2人、3人が寄ってくるのと、恐くて来てくれるので、少し空くのかなというのは最初のドリブルでなんとなくは分かっていた。点を取る前にもバブンスキーの最初の決定機みたいなのはあったし、あそこは空くのかなという気はしていた。ただ、バブンスキーも直輝もウーゴ(ヴィエイラ)も(富樫)敬真もすごくいいタイミングで入ってきてくれるので、そこはいい連係ができている」

 昨シーズンまで中村俊輔(現ジュビロ磐田)が付けていた背番号10を背負い、キャプテンとして迎えた初めてのシーズン。気負いがなかったわけではなかった。「責任とかプレッシャーとかはありますけど、でもそれでうまくなるわけでも強くなるわけでもないので、自分のプレーを心掛けないといけない」。ゴールこそ、自らの足で決めることはできなかったが、何度も何度も左サイドで仕掛けてチャンスを作った。

 先制点後に訪れた19分の決定機には、パスではなく自らシュートを選択。これはクロスバーを越えていき、その後チームは後半頭に立て続けに2失点し逆転されてしまった。「1点目のあとに決定機を外して。敬真が横にいたのに出さないで……。出せないで、というか、あれは僕の判断ミス。あのあとに2失点したので、メンタル的に僕も厳しかった」

 そんな状況でもあきらめなかった。71分にウーゴ・ヴィエイラが投入されると、3分後にはウーゴとの連係から左サイドを崩しチャンスメーク。さらに85分にもスペースに抜け出したウーゴへ完璧なパスを送った。「我慢していればチャンスは来るかなとずっと感じていたので、ラスト20分ぐらいは絶対にあるなと思ってプレーしていた」。そしてCKから86分に同点に追い付くと、最後は再び齋藤のクロスから前田直輝が逆転ゴールを決めた。

 齋藤学に始まり、齋藤学に終わった開幕戦。「このチームには経験豊富な選手がいてパワーになってくれている。そういう中で僕はただキャプテンをやっているだけ」。そう齋藤は謙遜したが、敵将も「齋藤選手に負けた」と舌を巻く。2017シーズンの幕開けとともに、横浜FMに頼もしい新キャプテンが誕生した。

好セーブで横浜FM救ったGK飯倉大樹、チームの若返りで芽生えた“ベテラン”の覚悟

「テツくん(榎本哲也)が抜けて、GKでは自分が最年長だし、引っ張っていかなきゃいけないという中でプレシーズンをやってきて、1試合目ですけど、それが結果に出て良かったのかな」

 昨オフ、横浜F・マリノスの背番号1を10年間背負ってきた榎本哲也がチームを去った。その3歳年上の先輩が、浦和ベンチにいたことも影響していたのかもしれない。この日の飯倉大樹は神がかっていた。

 開始6分、ボールカットした青木拓也が宇賀神友弥とのワンツーからダイビングヘッドで合わせたボールを両足で止めると、70分には興梠慎三が振り抜いたボールを左手1本でセーブ。さらに2-2で迎えた90分、ロングフィードに抜け出した関根貴大との1対1を身体で防いだ。

 確かに2失点はしたものの、裏を返せば、飯倉のスーパーセーブがあったからこそ2失点で済んだとも言える。それでも「うちはレッズみたいにでき上がっていないし、勢いで勝負にいったようなもの。内容はまだまだだし、チームとしてはまだ成熟していない。今日は要所要所で止められて、結果、最後に相手のゴール前で結果を残す選手がいてくれたので勝つことができた」と冷静に分析する。

 チームの若返りにともない、気が付けば“ベテラン”に属するようになった。開幕戦のスタメンでは中澤佑二に次ぐ上から2番目。自然とチームを牽引する意識も芽生えた。

「いろいろな意味でやっぱり俊さん(中村俊輔)に頼っていた部分はあるから、自分も含めて、なるべく上の人間が若い選手が困っている時に支えてあげないとチームは成長しない」

 すでに覚悟はできている。今季の横浜FMのゴールマウスには、守護神に復帰した飯倉大樹が立ちはだかる。

【写真ギャラリー】2017.2.25 明治安田生命J1リーグ第1節 横浜FM 3-2 浦和(41枚)

サッカーダイジェスト

【J1速報】横浜3-2浦和|またもや齋藤! 前田への絶妙アシストで浦和を撃破!!

 横浜対浦和のJ1リーグ開幕戦が12時30分にキックオフされた。

 試合は立ち上がりから浦和がボールを支配しながらも、横浜が縦への鋭い攻めを見せる一進一退の展開。4分には、バブンスキーのボール奪取から左サイドの齋藤へ展開すると、その折り返しを走り込んだバブンスキーが左足のシュートで浦和ゴールを脅かす。

 一方の浦和も6分、スムーズなパス交換から左サイドを駆け上がった宇賀神にパスが通り、果敢な仕掛けから左足のクロス。これを飛び込んだ青木がヘディングで狙うが、横浜GKの飯倉のファインセーブに阻まれた。

 そして13分、今季リーグ戦のファーストゴールが横浜に生まれる。左サイドでボールを受けた齋藤が、対峙した森脇を置き去りにする鋭いドリブル。この仕掛けから浦和DFを十分に引き付けた齋藤は、絶妙なタイミングで中央へ折り返しのラストパスを送ると、走り込んだバブンスキーが左足で浦和ゴールに突き刺した。横浜が先制に成功した。

 横浜はさらに19分に齋藤、24分にマルティノスがシュートを放ち、浦和ゴールを脅かす。浦和にボール支配を許しながらも、横浜が再三鋭い攻撃を見せる。

 一方の浦和も39分、遠藤の絶妙なロングボールから宇賀神が左サイドを抜け出し、中央へ折り返す。これを柏木が右足で狙うも、シュートは惜しくも枠を外れる。

 前半は横浜が1-0とリードして終了した。

 ともにメンバー交代なくスタートした後半は、浦和のペースで始まる。50分、宇賀神の突破からラファエル・シルバが左足のシュートで狙うも、惜しくもポストに阻まれると、さらに52分にも自ら持ち上がったR・シルバが再び左足のシュート。しかし、これもGK飯倉の好セーブに阻まれた。

 そして62分、両チームに明暗が分かれる場面が訪れる。中盤でボールを保持した横浜は、金井からの絶妙なパスに齋藤が抜け出し、GK西川と1対1に。だが、エリア内に入り込んだ齋藤のシュートは西川のビッグセーブに阻まれゴールならず。

 すると、浦和はこの流れからカウンターを発動。61分に負傷した青木との交代で途中出場した関根が右サイドをえぐると、中央へクロス。これをR・シルバがワントラップから左足で押し込んだ。浦和が同点とする。

 さらに浦和は同点から2分後の65分、ピッチ中央で前を向いた柏木からR・シルバへ絶妙なミドルレンジのパスが通る。これをR・シルバが頭で合わせ、横浜ゴールに流し込んだ。浦和が63分の同点弾から2分間で逆転に成功する。
 
 しかし横浜も粘りを見せる。71分の投入後、たびたびチャンスを掴んでいた新外国籍選手のウーゴ・ヴィエイラがCKからヘディングシュートを流し込み、横浜が2-2の同点に追いつく。ここまでの4得点すべてが新助っ人のゴールとなった。

 試合は終盤、撃ち合いの様相となり、両チームに決定機が訪れるが、最後に試合を制したのは横浜だった。後半アディショナルタイムの1分、横浜は左サイドから齋藤がドリブルで仕掛け、相手DFを引き付けて中央へラストパス。これを交代出場の前田が左足ダイレクトで浦和ゴールに突き刺した。横浜が再逆転に成功する。

 最後まで攻め合う好ゲームとなった開幕戦は、横浜リードのままタイムアップ。ホームの横浜が新「10番」齋藤の2アシストの活躍などで、3-2で浦和との激戦をモノにした。

【J1】横浜の新10番・齋藤が2アシスト! 良くも”悪くも”存在感を発揮

 横浜の新しい「10番」が開幕戦でさっそく存在感を見せつけた。齋藤学が2アシストをマークして、浦和を相手にチームを劇的な逆転勝利に導いたのだ。

 まずは13分、左サイドのタッチライン際でボールを受けると、対峙した森脇をあざ笑うかのように一瞬で置き去りに。そのままペナルティエリア付近まで持ち上がり、浦和DF3人を引き付けて、中央へラストパス。これをバブンスキーが左足で決め、横浜に先制点をもたらした。

 齋藤は左サイドから再三鋭い仕掛けを見せてチャンスを創出。横浜の攻撃に絶妙なアクセントをもたらした。

 しかし、後半に入り、状況は一変してしまう。きっかけとなったのは、62分の齋藤のプレーだった。金井貢史の後方からのパスを巧みなトラップで収めた齋藤は、一気にゴール前へ。日本代表GK西川周作との1対1となったが、ややドリブルで近づき過ぎたか、シュートは西川の身体に当ててしまい、ゴールならず。横浜はリードを広げて試合の流れを引き寄せきれない。

 すると、このプレーの流れから、今度は浦和がカウンターを発動してチャンスに結び付ける。齋藤が攻め上がった左サイドから攻め込み、関根貴大がクロスを上げるとラファエル・シルバに同点弾を決められてしまう。さらに勢いに乗った浦和は2分後に再びR・シルバが逆転弾。あっという間の逆転劇となった。

 逆転を許した後、一時流れが悪くなった横浜だが、71分に今季新加入のウーゴ・ヴィエイラ、81分に前田直輝を投入すると、再び息を吹き返す。

 まずは86分にウーゴ・ヴィエイラがCKから同点のヘディングシュートを叩き込むと、後半アディショナルタイムだった。1点目と同じように左サイドでボールを受けた齋藤がドリブルで持ち上がり、相手との間合いを測りながら中央へラストパス。これを前田が左足で叩き込み、横浜が逆転に成功。試合はこのまま横浜が逃げ切った。

 ホームでの開幕戦で2得点を演出した齋藤。62分の決定機を逃したシーンは、その後の逆転劇につながっただけに印象の悪いものとなってしまったが、ゲーム終盤は圧倒的な存在感で仕掛け続け、逆転弾を引き出した。良くも悪くも齋藤の“演出ぶり”が際立つゲームとなった。

【横浜】「ラッキーです」と謙遜する前田。劇的な決勝点はいかにして生まれたか?

値千金の活躍だった。この男の一振りで、横浜は大きな勝点3を手にしたのだから。

 81分にダビド・バブンスキーとの交代で前田直輝がピッチに入る。ポジションはトップ下。ただし、投入直後はあまりプレーに絡めず、お世辞にも存在感があったとは言い難かった。

 もっとも、本人からすれば、虎視眈々とチャンスをうかがっていたのかもしれない。求められる仕事は、ゴールに絡むこと。そして、その大役を見事に果たしてみせた。

 2-2で迎えた90+2分、左サイドから仕掛けた齋藤学から、グラウンダーのクロスが来る。選択肢はひとつしかない。ダイレクトでシュート。「もう、ラッキーです。学くんが、良い場所に流してくれたので」と振り返る前田は、ゴールシーンでは冷静だった。

「ただただ、浮かないように。冷静に、枠に。ゴロ(のシュート)だったら、もしかしたらセカンドボールでまたチャンスが生まれるかもしれない。浮いて、枠を外すのが、一番シラケるなと思ったので(笑)」

 昨オフには中村俊輔を含め、何人かの主力が去り、ある意味で、リスタートを切った横浜が、開幕戦という大事なゲームで、優勝候補の浦和を3-2で下してみせた。

 前田は自覚を強くし、やる気に満ちている。
「失ったものは絶対に大きい。それを埋めていく、(その人たちを)越していくのが、残された人たちの使命。ましてや、自分は俊さんが付けていた25番を与えられているからには、その番号に恥じないように」

 かつての大黒柱を彷彿とさせるパフォーマンスだったという意味を込めて、『背番号25でトップ下、そして決勝点』と投げかけると、前田は再び、「ラッキーです」とやや照れたような表情を浮かべながら、「続けられるように頑張ります」と、さらなる活躍を誓った。

取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

【横浜】まるでジェームス・ディーンのよう……と言われたバブンスキーのクールな答え

 二度目は確実に決めてみせた。

 最初のチャンスは4分。左サイドからの齋藤学のクロスを左足で合わせたが、浦和のGK西川周作のファインセーブに防がれた。

 しかし、13分のチャンスはフイにしなかった。同じようなシチュエーションで齋藤からボールが届くと、丁寧にミートも力強いシュートがネットを揺らした。

「最初のシュートを止められて、次はもう少し強いシュートを打たなければ、と思った。その意味では、1本目は良い参考になりましたね」

 最終的には3-2と点の取り合いとなった浦和とのゲームで、チームを勢いに乗せる先制点を決めたのは、今季の新戦力ダビド・バブンスキーだった。

 81分に途中交代するまで、トップ下でプレー。視野の広さと確かな技術を武器に、両サイドを走らせるパスには非凡なセンスを感じさせたが、「攻撃の軸」としてはまだそこまでの存在感を発揮できたとは言い難かった。

 それでも、先述したとおり、フィニッシュワークには顔を出し、結果も残してみせた。4万人近い観衆の中でピッチに立ち、「自分のサッカー人生において、今までにないぐらいの素晴らしい雰囲気の中でプレーできた。サポーターのみなさんの声が後押しになった。みんなのためにも、喜びを与えられるようにしたい」と感謝を口にする。

 今後は周囲との連係をさらに深めていく必要がありそうだが、移籍後初ゴールが勝利につながったことを考えれば、上々のデビュー戦と言えるだろう。

 ルックスも良く、前髪を上げたソフトモヒカンのような髪型から「ジェームス・ディーンのようですね」と聞けば、「そういうわけではないですよ」と笑顔を見せる。

 加えて、白髪交じりで長髪の記者に対しては、「あなたの髪型もかっこいいと思いますよ。知的な感じがします」と優しい言葉も。

 人柄も良さそうなニューカマーは、ポテンシャルを秘めた実力とともに、さらなる注目と人気を集めるひとりになりそうだ。

取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

【横浜】「俊さんが背中で見せてきたように」。自然体の齋藤学が去年よりも逞しく見える理由

 浦和相手に3つのゴールが生まれたが、自身のゴールはなかった。それでも、背番号10を背負い、腕章を巻いた齋藤学の存在感は絶大だった。

 カウンターから学の突破。

 これは横浜の重要な“戦術”と言える。事実、この形から多くのチャンスを作りだし、浦和の守備陣を何度も手こずらせた。

 なによりも、3得点のうち、そのふたつが齋藤のアシストから生まれている。ダビド・バブンスキーの先制点と前田直輝の決勝点は、いずれも左サイドからの齋藤の突破から生まれている。

 様々な想いを胸に、この日の開幕を迎えたに違いない。中村俊輔(現・磐田)というクラブの象徴だった選手がいなくなった以上、本人が望もうが望むまいが、日本代表にも名を連ねる齋藤にかかる期待が大きくなるのは間違いない。

 ピッチ入場の際には、先頭に立って歩く。昨季までは見慣れない光景――本人はどんな感情だっただろうか。

「正直な話、そんなに変わりはない。プレッシャーとかはあるけど、それよりは自分のプレーをまずやらないといけないから」

 キャプテンだからとか、そこまでの気負いはないと言う。負担を重く感じていないのは、周囲のサポートがあるからかもしれない。

「ボンバー(中澤佑二)とかも、『そんなにやらなくていいよ』とか『こうすればいいんだよ』と言ってくれるから、そこまで意識せずにいられる。それは助かっている」

 自分なりのキャプテン像はある。「ガミガミ言うのも、あれだし。要所要所で言えばいい」とイメージしている。

 あくまでも自然体でピッチに立ち、チームを牽引する。

「キャプテンマークを巻いたからって、10番を背負っているからといって、サッカーが上手くなるわけじゃない。逆に、そのプレッシャーで潰れてしまう選手もいる。そうなるかもしれないけど、それでもキャプテンとして、10番を付けるのが、自分にとっての成長になると思っている」

 もちろん、実際のプレーで“違い”を見せられるに越したことはない。その意味では、浦和戦のパフォーマンスには一定の手応えを感じている。

【横浜】39回目の誕生日を勝利で飾った中澤佑二。「ここに蹴って」とバースデーゴールをリクエスト?

 浦和との開幕戦当日、2月25日は39回目の誕生日だった。

 過去3シーズン、全試合フルタイム出場を続けている“鉄人”中澤佑二は、この日もいつものように先発メンバーに名を連ね、タイムアップをピッチで迎えた。

 優勝候補を相手に、劇的な3-2の逆転勝利で自らのバースデーを祝うことができた。しかし、本人は「2失点している。しかも、失点の仕方が悪い」とピシャリ。馴染みの記者から「ハッピーバースデーですね」と質問されると、笑顔を見せながらも「2失点したのが気に入らない」という言葉を残して、ミックスゾーンを後にした。

 勝点3が嬉しくないわけではないだろうが、DFとしてはやはり納得ができないのだろう。3点を奪ったアタッカー陣の健闘は称えつつも、「俺らは3-2で勝つようなチームじゃない。堅守だから。2失点してはダメ」と厳しい表情を見せる。

 それでも、中澤個人のパフォーマンスを見れば、熟練のディフェンステクニックを随所に披露し、いくつものピンチの芽を摘んでいた。

 なかでも、自陣エリア内でラファエル・シルバのファウルを誘った切り返しからは、コンディションの良さがうかがえた。猛然とボールを奪いに来る相手にも慌てることなく、軽やかなフェイントでかわしてみせる。

 もっとも、本人からすれば「あれはただの思いつき」だという。

「普段はやらない。たまたま。その前に、ちゃんと味方にパスできればいいんだけど。パスコースがなくて、切り返すしかなかった、というだけのこと。まだまだ、やらなければいけないことがたくさんある」

 どこまでもストイックな中澤は、浦和戦ではCKから二度、惜しいヘディングシュートを放っている。バースデーゴールに関する質問には「ない、ない」と応じながらも、「(キッカーの天野)純には言っていた。ここに蹴って」とリクエストしていたらしい。

 実際のプレーはもちろん、今季からキャプテンを託された齋藤学には、折を見てアドバイスをしているという。衰えを感じさせない経験豊富な背番号22は、今季も様々な場面でチームを助けることになりそうだ。

取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

【横浜】新10番・齋藤学が輝くためには――不可欠な金井貢史という盟友の存在 | サッカーダイジェストWeb

 学年はひとつ上だが、同じ90年生まれで、横浜のジュニアユース時代からともにプレーする。07年のU-17ワールドカップにも一緒に出場した。だから、「(齋藤)学がやりたいことは分かっている」。

 金井貢史――SB、CB、ボランチをこなす守備のマルチロールは、浦和との開幕戦では左SBで先発フル出場を果たす。敵の駒井善成や関根貴大と激しい攻防を繰り広げながら、ひとつ前にポジションを取る齋藤には好パスを何本も通し、チャンスをお膳立てした。

「あいつが良い動きをしていたから。“出させられている”っていう部分もあるし」と金井は謙遜する。もちろん、「チームのストロング(=齋藤学)を生かすために、どうポジショニングすればいいかは常に心がけている」と、自分なりのプレービジョンはある。

 この日は持ち味の攻撃参加が少なかったが、浦和のシステムを踏まえたうえで、齋藤の良さを引き出そうとしていた。

「相手が3バックだったし、自分が外から回って学が仕掛けるスペースを消したくなかった。あいつには広いスペースで勝負させたかったので。ただ、学がふたりを相手にするような状況になれば、そういう時だけは前に出て2対2の同数にしたり。そこは上手くできたと思います」

 少々強引でも、齋藤のスピードを最大限に引き出す正確なロングパスを供給すれば、思い切りの良いオーバーラップを仕掛けて、齋藤とふたりで局面を打開する。いずれの形も、彼らだけが共有するタイミングで攻撃を繰り出していく。

「ずっと一緒にやってきているので。学がどういう動きをするかも分かっている。分かっているうえで、練習中も常に話しながら、動きを確認し合っている。キャンプでも同部屋だったので、いろんな話もできました。そういう意味では、今年はいつも以上にコミュニケーションが取れている」

 阿吽の呼吸を見せる金井と齋藤だが、長い年月をかけて築き上げてきたものとは別の次元で、金井は齋藤をサポートしようとしている。

–「試合を決めるのはあいつだと思っているから」

いや、普通の学ですよ。背番号が変わっても変わらなくても、学は学なんで」

 横浜で絶対的な存在だった中村俊輔が磐田に移籍し、その中村が担っていた「キャプテン」と「背番号10」を継承したのが齋藤だ。もっとも、大役を引き受けた男の姿は、旧知の間柄である金井の眼には特別に映っていないようだ。

 それでも、金井なりの考えはある。

「でも、少なからず背負っているものはあるはず。その重みを少しでも軽くさせるとは言わないけど、プレーに集中できるように、好きにやれるというか、あいつが楽しくできるように。そこも自分としては心がけるようにしています」

 浦和戦の63分、右サイドのマルティノスからサイドチェンジが入る。中央の天野純が反応したが、やや球足が長く追いかける形に。流れたボールにすかさず反応した金井が、迷いなくダイレクトで右足を振り切る――浦和の守備陣を置き去りにするドンピシャのパスが齋藤の足もとに収まった。

 結局、GKと1対1になるビッグチャンスを齋藤は決め切れなかった。

「しっかり叱っておきました(笑)」と、言葉の意味とは真逆の柔らかい笑顔を見せた金井は、齋藤への揺るぎない信頼感を口にする。

「でも、試合を決めるのはあいつだと思っているから。“違い”を生み出せる選手なので」

取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

【J1採点&寸評】横浜 3-2 浦和|内容は浦和に軍配も“勝負強さ”で上回った横浜が点の取り合いを制す!※一部抜粋

【チーム採点・寸評】
横浜 6.5
 序盤は押し込まれる展開も、齋藤&バブンスキーのコンビで幸先良く先制。後半は、わずか3分間で2失点を喫したのは、堅守を伝統とするチームとしては大いに反省すべき点。ただ、途中出場のH・ヴィエイラ、前田のゴールで勝点3を掴み取る勝負強さは評価したい。

浦和 5.5
 前半は押し込む時間帯が長かったが、チャンスを生かせず、逆に一瞬の隙を突かれて失点を許す。後半は一時、R・シルバの2得点で2-1と逆転するも、終盤に2失点を喰らい、失意の敗戦。リードした後のゲーム運びに難があり、自陣ゴール前の厳しさも足りなかった。

【横浜|採点・寸評】
GK
21 飯倉大樹 6.5
素早いフィードや滞空時間の長いキックなど、後方から巧みに時間を使いながら、チームにリズムをもたらす。2失点を喫したが、ビッグセーブ連発で逆転勝利に大きく貢献した。

DF
27 松原 健 6
対面の宇賀神に対しては、マルティノスと上手く受け渡しながら対応。攻撃面では、期待されたオーバーラップとクロスは少なかった。

22 中澤佑二 6.5
R・シルバのファウルを誘った自陣エリア内での切り替えしから、コンディションの良さがうかがえる。前に出る守備で興梠を抑え込むなど、熟練のディフェンスで39歳の誕生日を勝利で飾る。

34 ミロシュ・デゲネク 6
球際での強さを披露し、相手に簡単に前を向かせず。積極的なフィードで攻撃陣を前向きにさせる。R・シルバにあっさりとかわされる場面もあったが、終盤の相手のパワープレーに対しては頼りになった。

13 金井貢史 6.5
攻撃参加は控えめだった印象だが、その分、安定した守備でピンチの芽を摘んだ。ひとつ前の齋藤を走らせるパスは、ふたりの連係の良さを感じさせた。

MF
5 喜田拓也 6
天野と比べると、あまり動きすぎず中央にどんと構え、フィルター役を全う。相手の2シャドーに粘り強く食らいついた。

14 天野 純 5.5
攻守両面に顔を出して、要所でプレーに絡む。ただし、“デュエル”が物足りずボランチとしての守備力に疑問符。

20 マルティノス 5.5
宇賀神と激しいマッチアップは見応えあり。しかし、この日は相手に捕まる場面が多く、思うように局面を切り崩せなかった。

33 ダビド・バブンスキー 6.5(81分OUT)
齋藤のお膳立てから、チームを勢いに乗せる移籍後初ゴールで貴重な先制点をゲット。中村俊輔と比べれば、まだ軸となり得ていないが、両サイドを走らせるパスは悪くなかった。

MAN OF THE MATCH
10 齋藤 学 7
「カウンターから齋藤学の突破」が今季もチームの重要なオプションに。タイミングをずらしたマイナス気味のパスで、バブンスキーの先制点と前田の決勝点をアシスト。キャプテンとして責任感あるプレーでチームを牽引し、勝利に導いた。

FW
17 富樫敬真 5(71分OUT)
ひと言でいえば、迫力不足。低い位置まで下りてきての守備が光るも、前線では起点になれず。R・シルバと比べると、相手に与える怖さが段違いだった。

交代出場
FW
7 ウーゴ・ヴィエイラ 6.5(71分IN)
ピッチに立ってすぐ、右サイドを崩してシュートも、これは枠を捉え切れなかった。しかし、CKから貴重な同点弾を突き刺す。

MF
25 前田直輝 6.5(81分IN)
トップ下に入ったが、あまりパスが届かず、攻撃のタクトを振るったとは言えず。しかしながら、左足の抑えたシュートで勝点3をもたらず値千金の決勝点をゲット! 大きな働きでアピールに成功した。

監督
エリク・モンバエルツ 6.5
途中出場させたH・ヴィエイラ、前田が結果を出すなど、采配が当たる。交代カードを1枚残したが、終了間際に時間稼ぎとして使っても良かったのでは?

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

【横浜3-2 浦和 PHOTO】終盤の逆転劇で横浜が浦和を撃破! | サッカーダイジェストWeb

ゲキサカ

25年目のJが開幕!! 横浜FM、終盤一気の逆転で白星スタート…浦和はR・シルバの2発実らず

 25年目を迎えたJリーグが25日に開幕し、日産スタジアムでは横浜F・マリノスと浦和レッズが対戦。前半13分にMFダビド・バブンスキーの得点で横浜FMが先制したものの、後半18分と同20分にFWラファエル・シルバがゴールを陥れて浦和が逆転に成功。しかし、同40分にFWウーゴ・ヴィエイラ、後半アディショナルタイムにMF前田直輝がネットを揺らし、横浜FMが3-2の鮮やかな逆転勝利を収めた。白星スタートを切った横浜FMはJ1通算400勝を達成した。

 ホームの横浜FMは新戦力のバブンスキー、DF松原健、DFミロシュ・デゲネクらを先発起用。一方、アウェーの浦和は21日に行われたACLグループリーグ第1節Wシドニー戦から先発3人を入れ替え、R・シルバ、MF柏木陽介、MF駒井善成らがスターティングメンバーに名を連ねた。

 まずは前半4分にホームの横浜FMが好機を創出する。バブンスキーが左サイドのMF齋藤学にボールを預けるとPA内に進入。リターンパスを受けて至近距離からシュートを狙ったものの、GK西川周作に足でブロックされて先制点とはいかない。同6分には浦和がチャンスを生み出し、MF青木拓矢のサイドチェンジを左サイドで受けたMF宇賀神友弥がサイドを突破。宇賀神のクロスに走り込んだ青木がダイビングヘッドで合わせたが、好反応を見せたGK飯倉大樹に阻まれてしまった。

 すると前半13分に横浜FMが先制に成功する。左サイドでボールを受けた齋藤が、寄せてきたDF森脇良太を一瞬の加速で置き去りにして前線に運ぶと、ラストパスをバブンスキーがPA外から狙い、左足の鮮やかなダイレクトシュートでネットを揺らした。1点を追い掛ける浦和は前半39分にDF遠藤航のロングパスを受けた宇賀神が左サイドを突破して送ったクロスの流れからMF柏木陽介が好機を迎えたが、シュートはネットを揺らすには至らなかった。

 1-0と横浜FMがリードしたまま後半を迎えると、後半6分に浦和が決定機を創出する。宇賀神のスルーパスから左サイドを抜け出したFW興梠慎三がラストパスを送ると、ゴール前でR・シルバがフリーに。しかし、シュートはポストを叩いてしまい、はね返りは飯倉に抑え込まれてしまた。

 すると後半16分に浦和ベンチが動き、青木に代えてMF関根貴大を投入して状況を打開しようと試みる。同18分にはDF金井貢史のロングパスから最終ライン裏を突いた齋藤が完全に抜け出し、西川との1対1を迎えたもののシュートはストップされた。すると危機をしのいだ浦和は直後の同18分、右サイドから関根が上げたクロスの流れから最後はR・シルバが蹴り込んで試合を振り出しに戻す。さらに同20分には柏木のクロスをR・シルバがヘディングで叩き込み、浦和が一気に逆転に成功した。

 後半26分には横浜FMベンチが動き、FW富樫敬真に代わってヴィエイラがピッチへと送り込まれる。すると同29分に抜け出してPA内に進入したヴィエイラがフィニッシュまで持ち込むが、シュートは西川に阻まれてしまった。だが同41分、MF天野純が蹴り出したCKに対してニアサイドに走り込んだヴィエイラがヘディングで叩き込み、横浜FMが同点に追い付く。さらに後半アディショナルタイム、左サイドの齋藤が送ったラストパスを途中出場の前田が左足シュートでネットを揺らし、横浜FMが鮮やかな逆転勝利を収めた。

(取材・文 折戸岳彦)

「サイトーに負けた」…誰も学を止められない!! 横浜FM齋藤の圧巻パフォにミシャも脱帽

 誰も止められない――。そう感じさせるほどの圧巻のパフォーマンスだった。横浜F・マリノスMF齋藤学はボールを受ければ、果敢にドリブルでボールを運んで幾度となく好機を生み出す。浦和レッズの選手たちも当然ケアしてくるが、齋藤の切れ味が上回り、守備網を切り裂き続けた。

 序盤からドリブルで好機を創出していた齋藤には、あるイメージができていた。「自分がドリブルをすると、2、3人が寄ってきてくれるので、他が少し空くのかなと思った」。その言葉どおり、前半13分には一気の加速でDF森脇良太を置き去りにすると、浦和守備陣の注意は自然と齋藤に向く。ゴール中央にフリーで走り込んだMFダビド・バブンスキーが齋藤からパスを呼び込み、左足のシュートで先制点を奪った。

 後半18分にはDF金井貢史のパスから完全に抜け出した齋藤自身がGK西川周作との1対1を迎えたもののストップされ、「あれは僕の判断ミス」と唇を噛んだ。さらに決定機を外した直後の同18分と同20分に浦和に立て続けに得点を許して逆転され、「メンタル的に僕もしんどかった」と振り返る。

 しかし、ここからチームは粘りを見せて後半41分にFWウーゴ・ヴィエイラのゴールで同点に追い付くと、『齋藤劇場』が再び幕を開けた。左サイドでボールを受けて圧力を掛け続けると、対面する森脇はズルズルと下がるしかなく、浦和の周囲の選手は助太刀に向かおうと齋藤との距離を詰める。すると中央の横浜FMの選手はフリーになる場面が多く、アディショナルタイムには齋藤のパスからヴィエイラが好機を迎え、さらに直後のプレーでも同じように左サイドからボールを運んだ齋藤のパスから決定機が生まれる。そして、背番号10が送ったラストパスを受けたMF前田直輝が、きっちりと蹴り込んで決勝ゴールが生まれた。

 浦和のペトロヴィッチ監督は「サイトーに負けたと言ってもいい。十分に注意を払ったがやられてしまった」と2得点を演出するだけでなく、常に脅威になり続けた齋藤のパフォーマンスに脱帽。齋藤は敵将の言葉に「僕は(後半18分の)1対1を止められたから」と複雑な表情を見せつつも、「うれしいけど、まだまだ成長したいです」とさらなる進化を誓った。

(取材・文 折戸岳彦)

決定機で“白けさせたくなかった”!? 劇的弾の横浜FM前田「ゴロのシュートなら…」

 与えられた時間は9分。しかし、このわずかな時間で横浜F・マリノスMF前田直輝はゴールという最高の結果を残し、チームを開幕戦勝利に導いた。

 前半13分にMFダビド・バブンスキーの得点で先制した横浜FMだったが、後半18分と同20分に浦和に得点を奪われて逆転を許してしまう。しかし、同41分にFWウーゴ・ヴィエイラがネットを揺らして同点に追い付くと、同36分にピッチに送り込まれていた前田がアディショナルタイムに大仕事をやってのける。

 前線までボールを運んだMF齋藤学から、「(ゴール前で)数的優位だと分かっていたし、スピードを上げずに待っていればボールが来ると思っていた」とスピードを緩めながらゴール中央に走り込んだ前田がパスを呼び込む。

 意識したのは「浮かせないこと」だった。「学くんが良いボールをくれた。ゴロのシュートならボールがこぼれるかもしれないので、浮かしてゴールの上に外すのが一番白けると思った」と決定機の場面を振り返って苦笑する。しかし、「浮かないように冷静になれた」と左足から放ったシュートは見事にネットを揺らし、チームを逆転勝利へと導く決勝ゴールが生まれた。

 加入初年度となった昨季は思ったように出場機会をつかめず、「去年は苦しんだ」と振り返る。今季も開幕スタメンこそ逃したものの、決勝ゴールという最高の結果を残した。しかし、「(エリク・モンバエルツ)監督を悩ませるのは結果だと思うので、これを続けていきたい」と決して満足することなく、次戦以降を見据えた。

(取材・文 折戸岳彦)

theWORLD

マリノス、新加入ストライカーが衝撃的! 1998年以来初の得点記録を樹立 指揮官も信頼(動画アリ)

–欧州での実績も充分

25日、明治安田生命J1リーグ第1節が行われ、横浜F・マリノスは浦和レッズに3−2で勝利を収めた。今季、セルビアの名門レッドスター・ベオグラードから加入したポルトガル人FWウーゴ・ヴィエイラは、71分に途中出場するとその後、86分にCKから貴重な同点弾を奪取。開幕戦から結果を残し、マリノスの勝利に貢献した。

指揮官のエリク・モンバエルツも試合後「途中から入ったメンバーも、先発から出られるだけの力を持っている。ウーゴ・ヴィエイラも違いを生み出せるクオリティーを持っているということは分かっていた」と語り、信頼を寄せる。Jリーグの公式サイトが伝えた。

『OptaJiro』によると、ポルトガル出身の選手がJ1で得点を決めたのは、1998年以来初だという。ウーゴ・ヴィエイラ以前にJリーグで得点していたポルトガル人選手は、横浜フリューゲルスに所属していたパウロ・フットレ氏。フットレ氏はアトレティコ・マドリード、ベンフィカ、ミランで活躍、その後フリューゲルスでは13試合に出場し3得点を記録していた。

レッズ戦ではベンチスタートとなったウーゴ・ヴィエイラだが、1998年以来となる得点記録を塗り替え、今後の活躍にも注目が集まる。

web Sportiva

「齋藤学ショー」に敵将もお手上げ。新生マリノスが浦和を撃破

小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

「マリノスというより、齋藤選手に負けた。もちろん彼には注意を払っていたが、やられてしまった」

 浦和レッズの指揮官、ミハイロ・ペトロビッチはそう言って敵選手をたたえた。

 Jリーグ開幕戦、横浜F・マリノスは本拠地の日産スタジアムに昨季の年間勝ち点1位を迎え、シーソーゲームの末に3ー2と撃破。またとないスタートを切った。

<齋藤学そのものが戦術>

 その表現が大袈裟ではないほどの試合展開だった。では、新しく生まれ変わった横浜FMの実像とは?

 今シーズン開幕前のオフ、横浜FMは紛糾している。主力選手の年俸大幅ダウン騒動や相次ぐ退団などでクラブは批判を受けた。エースの齋藤学にしても、欧州移籍を視野に入れながらカムバックする形での残留になった。

 もっとも、雨降って地固まる、の部分はあったようだ。

「雰囲気はいいです。純粋に競争心が高くなった」

 多くの選手たちが洩らすように、戦い方に迷いがなくなったのだろう。

 開幕戦は”王者”浦和を相手に、前半は互角以上に渡り合った。1トップに指名された富樫敬真が、「守備の部分は監督に言われました」と語ったように、身を捨ててプレスをかけ(あるいはプレスバック)、何度も相手の攻撃の芽を潰し、守備面で上回る。ここでアドバンテージを取れたのは大きい。

 そして、齋藤が浦和守備陣を蹂躙した。左サイドでボールを持ち上がるたび、得点の予感が漂う。

「心からサッカーを楽しんでいる姿を伝えたい。勝負に対する迫力というか」

 齋藤は語るが、その真骨頂を見せる。

 13分だった。この日、悪夢を見たであろう森脇良太が軽率に飛び込んできたところ、入れ替わった齋藤はボールを持ち上がってラインを押し下げ、中央のダビド・バブンスキーに完璧なラストパス。バブンスキーはこれを左足で合わせて、先制点になった。この直後にも、齋藤は森脇を籠絡し、カットインして際どいシュートも放っている。

 無双を誇る齋藤のおかげで、試合は横浜FMペースで進むかに見えた。

 ところが後半は様相が一変する。ACLなど連戦の影響か、出足が鈍かった浦和だが、前線からのプレッシングを強化。バックラインに対しプレッシャーをかけ、ボールをつながせない。そして主導権を握り返すと、波状攻撃によってゴールに迫った。

 横浜FMはポゼッションに不具合が生じ、押し込まれ、齋藤までボールが届かない。すると、前半から見え隠れしていた右サイドの守備に綻びが出る。後半は修正を図ったようだが、改善は見られなかった。マルティノスは組織的に守備をする感覚が乏しい。また、昨シーズンまで鉄壁を誇った小林祐三の代わりに入った松原健は、宇賀神友弥の突破に対し、何度も裏をとられた。

 浦和の拙攻で失点にはならなかったが、その混乱はチーム全体に伝播する。

 後半63分、横浜FMは左サイドを途中出場の関根貴大に崩され、ラファエル・シルバに同点弾を浴びる。さらに2分後、柏木陽介のクロスをラファエル・シルバにヘディングで叩き込まれ、逆転されてしまう。

 しかし、この日のチームは反撃する力を残していた。

「全員が準備万端。誰もが先発で出られるほど。交代選手が違いを見せてくれた」(エリク・モンバエルツ監督)

 後半86分、横浜FMは交代出場のウーゴ・ビエイラが抜群の感覚でニアに入って合わせ、同点に追いつく。

 左CKを蹴った天野純の左足の精度は高かった。これ以外に中澤佑二にも惜しいボールを配球。天野の左足は貴重な得点源になるだろう。この点、中村俊輔の不在は感じられなかった。また、トップ下のバブンスキーは後半に動きが落ちたものの、バルサ下部組織出身だけあって球出しは迅速で、今後はよりフィットしてくるだろう。

 さらに、横浜FMは勝負強さを見せた。

 アディショナルタイム、カウンターから関根に1対1の好機を与えるも、これをGK飯倉大樹がブロック。するとカウンター返しで齋藤が左サイドを疾駆し、中央のウーゴ・ビエイラへ押し込むだけのパスを流す。これは相手GKに防がれるが、それを拾った齋藤がもう一度仕掛け、中央に入ってきた前田に絶好球。今度は左足を振り抜き、逆転弾が決まった。

 まさに「齋藤ショー」で完結した。

「まだまだです。1対1のシュート、決めたかった。前半は足下に入って、巻き切れませんでした」

 齋藤は試合後、開口一番に言った。

「練習試合は全然ダメで、相手が勝手に下がってくれるから、横に叩く、みたいな感じだったんです。今日は結果が出てよかったですけどね。オフに少し身体が大きくなった感じで。もっとバランスが合ってくれば、さらにギアを上げて縦にもいけると思う」

 世界を志す齋藤は、高みを見ている。右サイドに走る亀裂をも埋める覚悟でいるのだろう。彼自身がボールを前に運び、ゴールを仕留めることで、戦術は旋回する。

「練習からパス1本にこだわっています。昨年から、若手にも厳しく言うようにしていますね。結局は自分で気づくしかないけど、俺自身、1年目は気づけなかったから」

 キャプテンになった齋藤が、横浜F・マリノスを牽引する。

GOAL.com

同点ゴールの横浜FMのFWウーゴ・ヴィエイラ「1分出るにもしっかり準備」 – Goal.com

2月25日に日産スタジアムで行われた明治安田生命J1リーグ開幕戦、横浜F・マリノス対浦和レッズの試合後、横浜FMのFWウーゴ・ヴィエイラが囲み取材に応じた。

明治安田生命J1リーグ開幕戦、横浜F・マリノス対浦和レッズが2月25日、日産スタジアムで行われた。試合は3-2で横浜FMが勝利。試合後、横浜FMのFWウーゴ・ヴィエイラが囲み取材に応じた。

86分の同点ゴールは「狙ってました」と言うヴィエイラ。「勝利もして僕も(ダビド・)バブンスキーもゴールを決めて、素晴らしいデビュー戦だと思います」と明るく振り返った。記者からもう1点取るチャンスもあったと指摘されると、「相手のGKを褒めたいです」と浦和GK西川周作のファインセーブを称賛した。

裏に抜けるプレーが持ち味のヴィエイラだが、「得意なプレーでもありますが、監督に裏を狙えと言われているので、それに従っているだけ」だという。「FWの仕事はゴールを決めること。でも守備もすごく大事だし、監督の要求に応えて練習からアピールしなきゃいけない」と指揮官への忠誠心をにじませる。「サッカーは調子が悪ければすぐクビになる厳しい世界。1分出るにしても90分出るにしても僕はしっかり準備をします」と気を引き締めていた。

横浜FMの次節は3月4日、ホームで北海道コンサドーレ札幌と対戦する。

2017J開幕弾の横浜FMダビド・バブンスキー「サポーターが素晴らしい」と応援に感動 – Goal.com

2月25日に日産スタジアムで行われた明治安田生命J1リーグ開幕戦、横浜F・マリノス対浦和レッズの試合後、横浜FMのMFダビド・バブンスキーが囲み取材に応じた。

明治安田生命J1リーグ開幕戦、横浜F・マリノス対浦和レッズが2月25日、日産スタジアムで行われた。試合は3-2で横浜FMが勝利。試合後、横浜FMのMFダビド・バブンスキーが囲み取材に応じた。

13分に2017シーズンのJリーグ開幕弾を決めたバブンスキーは、開口一番「サッカー人生で最も素晴らしい雰囲気の中でプレーできた」と興奮気味に切り出し、「一番必要な時にサポーターの声援が後押ししてくれた」とスタジアムを埋めたファンへの感謝を口にする。「彼らに喜びを与えられる結果を出したい」とシーズンを通じての恩返しを誓った。

チームの勝利については「もちろんうれしいけど、チームも自分も次に向けて準備しなきゃいけない。まだこの先の長いシーズンには険しい道もある」と気を引き締めていた。それでも「家族には電話で喜びを伝えたい。まだ寝てるかな?(笑)」とおどけてみせる場面もあった。

横浜FMの次節は3月4日、ホームで北海道コンサドーレ札幌と対戦する。

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横浜F・マリノス 2017マッチレポート | 2月25日 vs 浦和

こけまりログ

2017/2/24 【スタジアム観戦情報まとめ】2017/2/25(土)12:30 J1リーグ 第1節 横浜F・マリノスvs.浦和レッドダイヤモンズ@日産スタジアム

2017/2/25 今週の「横浜駅みなみ西口」のプロモーションポスターまとめ(第1節浦和レッドダイヤモンズ戦)
 
 

今週の他会場など


 
 

 
 

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