【試合結果まとめ(2○1)】2016/12/24(土)13:00 第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会 準々決勝 横浜F・マリノスvs.ガンバ大阪@日産スタジアム


アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.Jリーグ.jp
3.Twitter / Istagram
4.YouTube
5.Webニュースログ
6.今週の他会場など

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

2016 天皇杯 準々決勝 vs ガンバ大阪 試合レポート | 横浜F・マリノス 公式サイト

監督コメント

エリク モンバエルツ 監督
「前の公式戦から今日までの6週間の間も言っていたとおり、インテンシティーの高いゲームになりました。
ゲームの入りは、ほぼパーフェクトでした。すぐにチャンスをつくりました。ただ残念だったのは、得点には結びつかなかったことです。
しかし、前半は本当に素晴らしいパフォーマンスでした。遅攻の局面で、しっかりパス交換して、サイドでスピードアップするプレーが出せていました。。
そのあとは、もちろんガンバも素晴らしいチームですので、非常に拮抗したゲームになりました。ですが、自分たちが先にスコアを動かすだろうということを信じていました。
6週間空いたということでフィジカル的な難しさがあって、後半、自分たちは下がり気味にならざるを得なませんでした。でも、最後、素晴らしいコレクティブなアクション、そして純の素晴らしいシュートよって、結果に結びつけることができました」

質問:決勝ゴールを挙げた、天野選手についての評価を教えてください。
「今シーズン、非常に成長している選手です。我々のチームには成長している選手が大勢いますが、その中の一人です。
選手としてのいろいろな部分で成長しています。そして自信もつけています。
チームとしてやろうとしている、求められているプレーを常に理解してくれています。特にビルドアップの部分で、高いテクニック、クォリティーを生かしてチームに貢献してくれています。
さらにテクニックだけではなく、彼は相手のディフェンスラインの背後のスペースに走り込んでいくことができて、フィニッシュすることもできます。
彼は今シーズン、これだけ成長していますので、今日のようなパフォーマンスに対しても、私は驚いてはいません。そして純だけではなく、多くの若手が、成長してくれています」

質問:6週間空いた中での練習のポイントは?
「今日の試合前、私は選手を称えました。
普段は公式戦があって、それに向けてモチベーションを持って試合に臨むのですが、この6週間、公式戦なしでモチベーションを保ちながら、トレーニングを積むというのは簡単なことではありません。プロとして、しっかりと取り組んだ姿勢に対して、選手たちを称えたのです。そして、実戦に近い、試合のリズムや高いインテンシーをできるだけ保てるようなトレーニングを行ってきたつもりです。それが、今日のパフォーマンスで証明することができたと思います」

質問:準決勝戦の相手、鹿島については、どのような印象を持っていますか?
「クラブワールドカップの決勝戦も観ましたが、鹿島というのは非常に組織的にプレーできるチームだというのを改めて感じました。またフィジカル面も素晴らしいです。いかに戦っていくかという点ですが、我々は我々のストロングポイントがあります。それを変える必要はありません。
ボール回しのスピード、展開力など、今日以上に高いパフォーマンスを出したいと思っています。自分たちの強みをより高い次元で発揮することを目指したいと考えています。
今日と同じように難しいゲームになるでしょう。しかし、準決勝まで来れたのは喜ばしいことですので、この機会を楽しみたいと思います。
我々は、平均年齢が26歳ぐらいと若いチームですので、数多くいる若手にとっても、この準決勝を戦うことは非常に良い経験になるでしょう」

質問:後半戦は、押し込まれる時間帯も増えていきましたが、その点については、いかがですか?
「自分たちが先制して、そのあとで疲労が出てくるという状況では、少し下がり気味になるという状況は良く起きることです。
ただ、チームがそうしたかったわけではありません。逆に、自分たちにとって好都合という面も出てきます。相手の背後にスペースも生まれますので、それを使うことができます。できるなら、今後は守備のブロックをあまり下げずにボールを奪って、そこからもう一度ポゼッションして自分たちがゲームコントロールのところを取り戻したいと思います。
ですが、先ほども言いましたように、我々のチームには若い選手が多くいますので、このようなげー展開の中で、自分たちの力を安定して出していくには、もう少し経験が必要だろうと思います。たとえばポゼッションのところのクォリティーなどにおいて、もう少し自信を付けられればいいと思います」

選手コメント

喜田 拓也
「勝ちたい気持ちはチーム全員、要所要所で出せたと思う。球際だったり、走り切る姿勢だったり。ガンバは手ごわい相手だけれど、その差は埋められたと思います。相手を上回る気持ちは全員で表現できた。
ガンバは今年いちばん多く対戦したチーム。ルヴァンカップでタイトルを逃した悔しさを味わった相手に勝つことが出来た。このまま頂点まで行きたいと思います」

榎本 哲也
「これだけ時間が空いて、公式戦があるのは自分にとって初めてのこと。モチベーション的にも難しかったかなと思う。でも、前半からみんながよく頑張ってくれた。失点してしまったけど、最後に純が決めてくれてよかったと思う。
練習試合も個人的に出場していなかったから、自分のプレー的は、ひどかったけど(苦笑)。それでも結果を残したから、次はいい感じにしたいと思います。
今日はボランチ勝負だった。井手口選手とキーボーの潰し合いは見応えがあった。キーボーはそれで鼻が折れた。でも、アイツはそういうところがすごいいいところ。キーボーがやってくれたから、チームの士気が高まったと思う」

小林 祐三
「今日は車に乗りながら、『(F・マリノスの選手として日産スタジアムでプレーするのは)最後か』と思ったら、少し寂しい気持ちにはなりましたけど。でも、日産スタジアムで勝って、いい思い出になりました。
久々に試合して、寒くて、本当に珍しく足をつって、ちょっとそれは恥ずかしかったです。でも、海外であるじゃないですか、良かった人をあえて交代させて拍手させるみたいな(笑)。それを狙ってはいないですけど、交代する時に拍手をもらえて気持ち良かったです。
ただ、自分が交代したことでバランスを崩して、チームに迷惑をかけてしまった。次の試合は90分間戦って、チームの勝利に貢献したいと思います」

Jリーグ.jp

横浜FMvsG大阪の試合結果・データ(天皇杯:2016年12月24日):Jリーグ.jp
 ├ 入場者数 21,898人
 └ フォトギャラリー

選手コメント

[ 天野 純 ]
今日は最初から自分の体重がしっかりボールに乗っているという感覚があった。1本目は幻のゴールになってしまったけど、2本目はトラップが完璧に決まって、あとはゴールに流し込むだけだった。2試合連続でアディショナルタイムにゴールを決めた。そこまでパワーを残せているのは試合に出続けていたからこそ。その成長を肌で感じることができているし、それを準決勝以降も見せたい。ガンバは個々でうまい選手が多くて、後半押し込まれたけど、前線のスピードある選手を中心に押し返せた。

[ 新井 一耀 ]
最初はポジショニングの部分で危ない場面があった。でも守備のところで自分の気持ちが乗ってきた。いつも練習で(中澤)佑二さんのシュートブロックを見てきた。それが今日の試合の結果につながったと思う。途中から右サイドバックになって、足がつりそうになったけど最後まで走れた。一対一のところで絶対に負けないという気持ちを持っていて、今はほっとしている。90分しっかりプレーできて良かった。

[ 前田 直輝 ]
前半はいい感じでスタートが切れて、何本かいいシーンを作ることができた。トップ下は楽しいし、ボールが回る感じもある。でも後半はほとんどボールに触っていない。それでもチームのために守備や走ることをやろうと思っていた。決勝点のシーンは、サイドで一対一を仕掛けようとしたところでゴール前に(富樫)敬真しかいなかった。だから少し時間を作ったときにアマジュン(天野 純)が見えたので、自分が中に入ってシュートを打つよりも確率が高いと思ってパスを選んだ。いい選択ができた。あとは自分が決め切るところ。

 
 

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ミウ⚽さん(@soccer_miu)が投稿した写真 –


 
 

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【ハイライト】横浜F・マリノス×ガンバ大阪「第96回 天皇杯 準々決勝」


2016/12/24 天皇杯 準々決勝 横浜F.マリノス×ガンバ大阪
 
 

ネットニュース・Weblog

スポーツニッポン

横浜 天野が千金弾「打てば入る感覚があった」

 横浜MF天野の神ってる一撃で3年ぶりの4強進出を決めた。後半ロスタイムに左足で決勝のミドル弾をゴールに突き刺した。「今日は体重も乗っていたし、打てば入る感覚があった」。

 11月12日の天皇杯4回戦の新潟戦でもFKで後半ロスタイム弾を決めており、2戦連続で勝利の立役者となった。左膝痛から復活のMF中村も後半42分から約3カ月ぶりに実戦復帰した。29日の準決勝ではクラブW杯準優勝の鹿島と激突する。DF中沢は「世界2位に勝てば世界1・5位ですね」と気合十分だった。

ニッカンスポーツ

横浜劇的4強!天野が終了間際に決勝ゴール 天皇杯

 横浜が接戦でG大阪を下し、準決勝に進出した。

 横浜は約3カ月ぶりの復帰が期待されたMF中村俊輔がベンチスタート。前半から、互いに激しく攻め合う展開も、なかなかゴールが割れなかった。我慢比べに展開を先にこじ開けたのは横浜。後半19分にPKを獲得し、FW斎藤がきっちり決めて先制した。直後にMF天野がゴールをゆらし、追加点かと思われたがこれは惜しくもオフサイドの判定だった。

 G大阪は同41分、セットプレーからMF今野が同点ゴール。試合を振り出しに戻した。しかし終了間際、MF天野が決勝ゴール。劇的な1発で29日鹿島との準決勝に駒を進めた。

横浜天野、劇的V弾も謙虚「もっとチャンスあった」

 横浜が接戦でG大阪を下し、準決勝に進出した。同点の試合終了間際、MF天野純(25)が劇的な決勝ゴールを決めた。

 天野は「まだ殻を破れていない。もっともっとチャンスがあった」と謙虚に振り返った。29日の準決勝は、J1王者の鹿島と対戦する。「鹿島は強いですが、自分たちのサッカーをすれば結果はついてくる」と自信を見せた。

横浜が準決勝進出、斎藤PK弾にハリル監督辛口激励

 横浜が後半ロスタイムに勝ち越し、準決勝進出を決めた。29日に鹿島と対戦する。

 ハリルジャパンにも招集された「和製メッシ」ことMF斎藤学がチームを勢いづけるPKを決めた。スコアレスで折り返した後半18分、敵陣で相手ボールを奪った斎藤は一気に加速し、ペナルティーエリア内右でDFをかわしたところで倒された。

 横浜では初めてだというPKを自らゴール左へ決め、サポーターと喜びを分かち合った。得点の場面以外でも幾度もドリブル突破を見せ、クロスやパスでのチャンスメークも光った。試合を視察したハリルホジッチ監督は「いいプレーをしていた。ただもっとやれる」と辛口で期待を込めた。

 次戦は、クラブW杯決勝で欧州王者Rマドリードと接戦を演じた鹿島。斎藤は「クラブW杯でいい経験をしている。やるしかない」と気合を入れ直した。

サンケイスポーツ

横浜M・天野が決勝弾 3年ぶりの優勝へ前進/天皇杯

 サッカーの天皇杯・準々決勝、横浜M-G大阪戦が24日、日産スタジアムで行われ、2-1で横浜Mが勝って、準決勝へ進出した。

 日本サッカーリーグ時代、松下電器と日産自動車として、日本サッカーをけん引した名門クラブ同士が、ベスト8で相まみえた試合は後半19分、横浜Mの日本代表MF斎藤学(26)が、自ら得たPKを決めて先制に成功。同点に追いつかれものの、終了間際にMF天野純(25)が左足で決勝弾を決めた。

 3年連続の天皇杯優勝を目指したG大阪だったが、3年ぶりの天皇杯優勝を目指す横浜Mに、敗れ去った。

横浜M・俊輔、復帰即V弾呼んだ!プレー9分で大仕事/天皇杯

 天皇杯全日本選手権(24日、横浜M2-1G大阪、日産ス)左膝の故障で離脱していた横浜Mの元日本代表MF中村俊輔が、後半42分から途中出場。ロスタイムの6分を含め、9分間、プレーし、終了間際のMF天野の決勝弾の起点になるなど、存在感を見せた。公式戦では9月22日の天皇杯3回戦、東京V戦以来の出場に38歳のベテランは「体はもう大丈夫」と、3年ぶりの天皇杯制覇を視野に入れていた。

斎藤、横浜Mでの初PK決めた!ハリル監督「もう少しいいプレーも」/天皇杯

 天皇杯全日本選手権(24日、横浜M2-1G大阪、日産ス)御前試合で猛アピール!! 横浜Mの日本代表MF斎藤学(26)が、G大阪戦(日産ス)に先発出場し、0-0の後半18分、自らが得たPKを決めて先制するなど、2-1の勝利に貢献した。

 「マリノスでPKを蹴ったのは初めて。相手GKの動きが見えた」と、冷静に右足を振り抜き、均衡を破った。

 この試合は、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(64)が視察した。リーグ戦で10得点を決め、初のベストイレブンにも輝いたドリブラーについて「斎藤はよかったが、もう少しいいプレーもできた」と、さらなる高みを求めた。

 「次の鹿島戦は自分たちのサッカーをしたい。この大会は取りにいく」

 力強く宣言した斎藤。3年連続天皇杯優勝を目指したG大阪を撃破。3年ぶりの同杯優勝も見えてきた。 (宇賀神隆)

スポーツ報知

【天皇杯】横浜M、3大会ぶり4強! 3か月ぶり復帰の俊輔「試合勘はなくならない」

 横浜MがG大阪を2―1で下し、3大会ぶりに4強入りを決めた。

 9月22日の天皇杯3回戦・東京V戦で左膝の靱帯(じんたい)を損傷し、長期離脱していた元日本代表MF中村俊輔が約3か月ぶりに戦列復帰。後半42分からMFマルティノスに代わって出場すると、同48分にはゴールにこそつながらなかったが得意のFKで正確なボールを供給した。試合後は「試合勘はなくならない。勝てて良かった」と安堵(あんど)の表情を見せていた。

【天皇杯】横浜M・天野、豪快ミドル!「完璧」な幻弾も

 準々決勝4試合が行われ、川崎のFW大久保嘉人(34)は来季加入が内定しているF東京相手に先制弾を奪い、2―1で勝利。9年ぶりに準決勝進出を決めた。鹿島は広島を1―0、横浜MはG大阪を2―1、大宮は延長戦の末に湘南を4―2で下し、それぞれ4強入りした。準決勝は29日に行われる。

 満身創痍(そうい)の横浜Mが、優勝した13年度以来の4強入りを決めた。後半ロスタイム6分、MF天野が左足で約20メートルのスーパーゴール。同23分には同じようなミドルシュートがオフサイドと判定される不運もあっただけに「体重が左足に乗っていて、打てば入る感覚だった。1本目は“幻”になったけど、(ゴールは)トラップも完璧でした」とドヤ顔を見せた。

 リーグ最終節以降、契約更改でのベテラン冷遇、モンバエルツ監督(61)の続投に対する選手の反発、ブラジル人選手の私的理由での帰国など次々トラブルが発生。加えてDF栗原ら主力に故障者が続出したが、DF新井ら先発した若手が奮闘。日本代表ハリルホジッチ監督(64)の御前で先制PK弾のMF斎藤は「若手が緩んでいる時には厳しく言った。いい試合ができた」と喜んだ。

 準決勝はクラブW杯準Vの鹿島と対戦。DF中沢は「勝てば世界1・5位ですから」と不敵な笑みで意気込んだ。(武藤 瑞基)

サッカーダイジェスト

【天皇杯】3連覇を狙ったG大阪が準々決勝で敗退。横浜・天野の左足に沈む

 天皇杯の準々決勝が24日、各地で行なわれた。日産スタジアムでの横浜対G大阪は、2-1で横浜が勝った。

 先制したのは横浜だった。64分、ペナルティエリア内でボールを持った齋藤が、相手DFのファウルを誘ってPKを獲得。これを自ら沈めた。横浜はその後、カウンターを軸に2点目を狙った。

 しかし、67分にG大阪が長沢と大森という攻撃的な2選手を投入すると次第にペースはG大阪へと移っていく。そして87分、CKのこぼれ球に反応した今野が決めて1-1に追いついた。

 このまま1-1で90分を終えるのか。そう思われていた終了間際にドラマは待っていた。主役になったのは、横浜の天野だ。

 アディショナルタイムの90+6分。前田からの横パスを受けると、ペナルティエリア外から左足を一閃。豪快なミドルを突き刺し、準決勝進出を手繰り寄せる決勝点を挙げた。

「思い切って振り抜こうと思いました。キックのフィーリングは合っていました」。そう語った天野は、68分にもミドルでネットを揺らしていたが、これはシュートコース付近にいたマルティノスが関与したとみなされてオフサイドの判定に。会心のゴールが取り消されてただけに、“二度目の正直”に笑顔を見せた。

 天皇杯3連覇を狙ったG大阪は、準々決勝で敗退。勝った横浜は、29日の準決勝でJリーグチャンピオンの鹿島と戦う。

【横浜2-1G大阪 天皇杯準々決勝PHOTO】天野の劇的ゴールで横浜が4強に進出 | サッカーダイジェストWeb

ゲキサカ

敵将も唸った劇的ミドル…横浜FM天野純「打てば入る感覚があった」

 ガンバ大阪の長谷川健太監督も「天野のシュートを褒めるべき」と唸るしかなかった。横浜F・マリノスは1-1で迎えた後半アディショナルタイム6分に決まったMF天野純のゴールによって、劇的な勝ち上がりを決めた。

 “予行演習”も完璧だった。1点リードの後半23分、決勝点よりもやや遠い位置からのロングシュートをゴール右隅に蹴り込み、ゴールネットを揺らした。これは惜しくもオフサイド判定に取り消されたが、「打てば入る感覚があった。またチャンスが来ると思っていた」と話したように自信を確信に変えることが出来ていた。

 そして後半アディショナルタイム6分、その時はやってくる。カウンターから右サイドに展開すると、MF前田直輝から中央にパスが出る。「右側から相手が来ているのが分かったので、左足であえて大きめにトラップした」。そこから振り抜かれた左足。「逆サイドが空くなとトラップする前から感じていた。あとは対角線に上手くシュートを流し込むだけだった」。パスが出された瞬間にはもう、未来予想図は描かれていたのだ。

 順天堂大から入団して3年目の天野。これまで出場機会に恵まれない時期を過ごしていたが、今季終盤は中村俊輔の負傷によってチャンスが与えられるようになった。「試合終盤までパワーを残せるのは、試合に出続けるようになったことで得られたもの。自分自身の成長を肌で感じることが出来ている」と充実感も得られている。

 天野の活躍もあり、横浜FMは天皇杯優勝の2013年以来、3年ぶりのタイトルに前進した。ただここで満足するわけにはいかない。「これまで試合に出れない時期が長かったけど、シーズン終盤にようやく自分の存在感を示すことが出来た。腐らずやってこれてよかったなと感じています」。充実期を迎えている25歳は、そのままの勢いで大阪に乗り込む。

(取材・文 児玉幸洋)

横浜FM、雑音吹き飛ばす劇的勝利「強いマリノスを取り戻すためにタイトルを」

 横浜F・マリノスのイレブンは必死に勝利だけを目指していた。そして終盤に同点とされて迎えた後半アディショナルタイム6分、MF天野純の劇的弾によって、3年ぶりとなる4強進出を手繰り寄せた。

 今オフ、横浜FMを巡っては、主力選手の去就なども含め、様々な報道が周囲を騒がせている。実際、動揺は目に分かるほど広がっており、イレブンもそれを隠そうとはしない。

 決勝点を奪った天野は「いろんな噂が出てきて、チーム全体のモチベーションが高くはないと思う」と素直に認める。それでも決勝点を決めたあとは、すぐにベンチ方向に向かうなど、必死にチームに団結を生み出そう努力した。試合後は「みんなで喜びを分かち合いたかった。それを実行できたのは嬉しいです」と笑顔を作った。

 GK榎本哲也は練習試合もない調整方法に不安があったと明かす。実際試合に入ると「フワフワしていた」といい、後半10分にはクリアミスから相手FW倉田秋にプレゼントパスを出してしまった。「まさか来るとは思ってなかったんじゃないですか」と振り返るように倉田のミスに助けられたプレーだったが、試合勘のなさを露呈した。

 ただそんな難しい試合をものにしたことに価値があると説くのはFW齋藤学だ。齋藤は先制点のPKを決めたほか、得意のドリブル突破で相手の脅威になり続けていた。「すごい成長を感じる試合だった」と守備陣の奮闘、チームの団結を勝因に挙げた26歳は、「強いマリノスを取り戻すために、タイトルを獲りにいきたい」と力強く宣言。周囲の雑音は結果で吹き飛ばす。

 
 

サッカーダイジェスト

2016/12/25【横浜】去就が注目される齋藤学。今は「F・マリノスを強くするために戦う」だけ

 背番号11がエリア内右寄りで金正也に倒される。主審の家本政明は迷うことなくペナルティスポットを指さした。

 PKを獲得した齋藤学は毅然とした態度でボールをセットし、GK藤ヶ谷陽介の動きをよく見て左側に決めた。全力で打ち抜く一撃ではなく、ゴールネットに包み込まれるような優しいタッチのシュートだった。

 意外にも、横浜の一員として初めて蹴るPKだった。愛媛に期限付き移籍していた11年にキッカーを務めたことはあったものの、横浜には中村俊輔やマルキーニョス(12~13年に在籍)といった成功率の高い“名手”が存在した。今季に関しては「蹴ろうと思ったらカイケに取られた」と笑って話したとおりで、今回は文句なしにキッカーを務めた。

 ここでひとつの疑問にぶつかる。中村はベンチに控えていたが、仮にピッチにいたらどうだっただろうか。齋藤自身がファウルを誘い、獲得したPKである。以前から「自分で獲得したPKなら、絶対に自分で蹴って決める」と立候補していた。有言実行の先制ゴールは、準決勝以降のPKキッカー争いにおける布石になったかもしれない。

 先日開催されたJリーグアウォーズではベストイレブンに選出され、名実ともにリーグを代表するアタッカーへと成長した。リーグ屈指の攻撃力を誇る川崎から獲得のラブコールが舞い込み、今後は欧州クラブからオファーが届く可能性も十分ある。横浜との複数年契約は今季限りで満了となるため、身の振り方を決める権利を持っているのは自分自身だ。

 決断や発表といった事象は天皇杯を戦い終え、シーズンが終わってからになるだろう。ただ、G大阪を破って準決勝に進出した同大会に強い覚悟を持って臨んでいることは確か。「F・マリノスを強くするために戦う」。発した短い言葉には並々ならぬ決意が感じられる。

 昨今の横浜はピッチ内外で大きく揺れている。クラブ単体ではなく、親会社である日産自動車や、資本提携するシティ・フットボール・グループとのスムーズさを欠く関係性が、その要因となっている。

 しかし齋藤には泰然自若という四字熟語がよく似合う。試合に向けた準備段階では居残りでフィジカルトレーニングやシュート練習など黙々とルーティーンをこなし、心身ともに高いレベルを維持している。その男が試合を動かす快活なパフォーマンスを見せるのは必然だ。

 PKを決めた直後、齋藤は胸に輝くエンブレムを強調した。「若手をもうひとつ上に連れていくために次も勝たないと」。エースとしての自覚を携え、トリコロールをけん引する。

取材・文:藤井雅彦(ジャーナリスト)

【横浜2-1G大阪 天皇杯準々決勝PHOTO】天野の劇的ゴールで横浜が4強に進出
 
 

スポーツナビ

2016/12/256週間の中断期間を経てつかんだ4強 天皇杯漫遊記2016 横浜FM対G大阪

宇都宮徹壱

–3年ぶりの優勝か、前人未到の3連覇か

 街中がクリスマスソングで溢れ、サンタクロース姿の店員をあちこちで見かける12月24日、天皇杯の準々決勝4試合が各地で行われた。この日、私がチョイスしたカードは横浜F・マリノス対ガンバ大阪。共に「名門」「ビッグクラブ」と呼ばれる両チームだが、前者はJ1総合10位、後者は同4位。いずれも今季のJリーグはチャンピオンシップ(CS)に絡むことなく、11月3日でレギュラーシーズンを終えている。

 その後、11月9日と12日に天皇杯のラウンド16が行われ、G大阪は清水エスパルスに、そして横浜FMはアルビレックス新潟に、いずれも1−0で勝利してベスト8に進出。両者とも、公式戦は実に1カ月半ぶりである。その間、CSがあったりクラブワールドカップ(W杯)があったりで、天皇杯はどこが勝ち残っているのか、当事者以外はあまり覚えていなかったのではないか。私自身、ラウンド16は9日のFC東京対Honda FCを取材したのだが(2−1でFC東京が勝利)、その日(現地時間8日)は米国大統領選でドナルド・トランプ候補の当選が決まった「歴史的な一日」であった。あの日をもって世界が激変したことを思うと、やはり随分と昔のことのように思えてならない。

 キックオフ1時間前の昼ごろ、試合会場の日産スタジアムに到着。すでに両チームのサポーターが集結しつつあるのだが、どこかまったりとした空気感が横溢(おういつ)しているように感じられる。日産スタジアムといえば、ここでレアル・マドリーと鹿島アントラーズによるクラブW杯ファイナルが行われたのは、わずか6日前のことだ。日曜夜に行われたクラブナンバーワンを決めるファイナルと、土曜昼に開催されるカップ戦の準々決勝。同じスタジアムでも、時間帯やカードによって、まるで現場感が違って感じられる。そうした違いが感じられるのも、スタジアム観戦の楽しみのひとつだ。

 リーグ戦とポストシーズンのスケジュールが優先され、何やら「おまけ」のような日程になってしまっている天皇杯。とはいえ、今日の勝利の先の先には元日の決勝があり、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)の舞台があり、アジアの向こう側にはクラブW杯の舞台が待っている。CSとクラブW杯を傍観者として眺めていた両チームの選手たちにとり、アジアへの道が開かれる天皇杯は非常に重要な一戦だ。果たして準決勝に進出するのは、3年ぶりの天皇杯優勝を目指す横浜FMか、それとも3年連続の天皇杯優勝を吹田スタジアムで決めたいG大阪か。13時04分、キックオフのホイッスルが鳴る。

–天野の「幻のゴール」と終了間際の決勝弾

 この日の横浜FMは、左ひざの故障のため3カ月戦列を離れていた中村俊輔がベンチ入り(後半42分に出場)。一方、G大阪は守護神の東口順昭が右足首捻挫のため欠場。代わって35歳のベテラン、藤ヶ谷陽介がゴールマウスを守る。横浜FMは開始1分に前田直輝がドリブルからシュートを放ち、3分には天野が直接FKを狙う。対するG大阪も、7分にアデミウソンの右からのクロスに藤本淳吾がボレーで反応。序盤から激しい攻防──というよりも、どちらも試合感の欠如からピンチを招いているように感じられた。

 前半は両者がチャンスを作るものの0−0で終了。G大阪の長谷川健太監督は「後半は自分たちが押し込む展開を作りたかった」として、トップ下に起用していた遠藤保仁をアンカーに下げ、システムを4−2−3−1から4−1−4−1に変更する。しかし、均衡を破ったのは横浜FMであった。後半18分、再三にわたり右サイドをドリブルで仕掛ける齋藤学を、金正也(キム・ジョンヤ)がペナルティーエリア内で倒してしまいPKの判定。これを齋藤自身がゴール左隅に決めて、横浜FMが先制する(齋藤がPKを蹴るのは、横浜FMでは初めてだそうだ)。

 G大阪は後半21分、金と藤本を下げて長沢駿と大森晃太郎を投入し、より攻撃的にシフトする。問題のシーンが起こったのは、その2分後。横浜FMの天野がペナルティーエリア手前から左足で強烈なシュートを見舞い、弾道はそのままゴール右に突き刺さった。決定的な追加点になるかと思われたが、ここで副審のフラッグが上がる。主審は副審に駆け寄り、確認をした上でオフサイドの判定。ポイントは天野がシュートを打った瞬間、オフサイドポジションにいたマルティノスがプレーに関与したか否かである。リプレー映像を見ると、オフサイドと断じるのは厳しいようにも感じられる。が、天野のシュートを避けようとしているマルティノスの素振りが、あるいは「関与」に感じられたのかもしれない。

 この判定で命拾いをしたG大阪は、アデミウソンや倉田秋を中心に一気に攻勢を強めてゆく。対する横浜FMは、守備陣が身を投げ出すようにして、G大阪のシュートをことごとくブロック。しかし後半42分、遠藤の左CKからこぼれ球を今野泰幸が右足で豪快に決め、土壇場でG大阪が同点に追いついた。提示されたアディショナルタイムは、何と6分。このまま延長戦に突入かと思われた、まさに45+6分、前田からの右からの折り返しに、天野が巧みなトラップを挟んで左足を振り抜く。今度はフラッグが上がらない、文句なしのゴラッソ! ラウンド16の新潟戦に続く、終了間際での天野の決勝ゴールにより、横浜FMは3大会ぶりの準決勝進出を果たした。

–関東勢で占められることとなったベスト4

「6週間も公式戦がない中、モチベーションを保つのは大変だった。そんな中、インテンシティーの高いトレーニングを持続させることを心がけてきた。それは今日の試合でも証明できたと思う。プロとしてトレーニングに取り組んできた選手たちの姿勢をたたえたい」

 横浜FMのエリク・モンバエルツ監督は、試合後の会見でこう述べている。この長過ぎるインターバルで、どうモチベーションとコンディションを維持させるか。指揮官としても、非常に頭を悩ませるところであった。横浜FMの場合、新潟とのラウンド16終了後、11月の練習は5回に絞り、それ以外は完全オフとした。そして師走(12月)に入ると徐々にペースを上げていき、5日間の宮崎キャンプを挟んで準々決勝直前までにチームの完成度を高めていった。そうした困難な状況の中、しっかり勝ち切ることができた意義は大きい。

 一方のG大阪は、前人未到の天皇杯3連覇の野望を絶たれ、吹田スタジアムでの決勝の舞台に立つという夢も打ち砕かれた。結局、今季は4年ぶりの無冠。しかしながら、年間順位4位のG大阪には、まだACL出場のチャンスが残されている。CSで優勝した鹿島アントラーズ、もしくは3位の川崎フロンターレが天皇杯を制した場合、G大阪がプレーオフからの出場となるからだ。この日、鹿島はサンフレッチェ広島に1−0、川崎はFC東京に2−1でそれぞれ勝利。これに、延長戦の末に湘南ベルマーレを4−2で下した大宮アルディージャが、ベスト4進出に名乗りを挙げた(大宮のベスト4は05年大会以来)。

 かくして今大会のベスト4は、関東勢で占められることとなった(52大会ぶりに関西で決勝が行われることを考えれば、いささか皮肉な結果になってしまったと言えよう)。29日の準決勝は、横浜FM対鹿島(@ヤンマー)、そして大宮対川崎(@日産)というカードに決定。今日の試合で殊勲の先制ゴールを上げた齋藤は「このところ鹿島にはなかなか勝ててないので厳しい試合になる」としながらも、「準決勝で負けてしまっては意味がない。優勝した3年前の感覚を取り戻したい」と語っていた。

 CSとクラブW杯の喧騒(けんそう)で、一時的に忘れ去られてしまった感のある天皇杯。少なくともこの試合に関しては、プレーヤーがゲーム感覚を取り戻すまで、少し時間がかかってしまったように見受けられた。それでも元日・決勝の舞台が、そしてアジアへの道が明確に見えてきたことで、勝ち残ったチームはギアを一段上げてくることだろう。準決勝が、さらに白熱した好ゲームとなることを期待したい。

ドメサカブログ

【天皇杯】後半ATの天野ゴラッソで横浜FMが劇的勝利!G大阪3連覇の夢阻む

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2016/12/23 【スタジアム観戦情報まとめ】2016/12/24(土)13:00 第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会 準々決勝 横浜F・マリノスvs.ガンバ大阪@日産スタジアム
 
 

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