【試合結果まとめ(1●2)】2016/4/24(日)14:00 J1リーグ 1stステージ 第8節 横浜F・マリノスvs.サンフレッチェ広島@日産スタジアム


アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
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6.今週の他会場など


横浜F・マリノス オフィシャルサイト

2016 明治安田J1 1stステージ 第8節 vs サンフレッチェ広島 試合レポート

監督コメント

エリク モンバエルツ 監督
「今日、我々F・マリノスは、ミスが多すぎました。チャンスの数では広島を上回ったと思うのですが、やはり今日はミスの少なかったチームが勝ったゲーム。そういう内容だったと思います」

質問:ファビオ選手が3枚目のカードを受けて、累積で次の試合に出られませんが、その点についてはどう思いますか?
「それも、チームのマネジメントの一部です。他の選手が出る、ただそれだけだと思います」

質問:選手交代で下平選手を下げ、ディフェンスラインを変えましたが、それは練習の中で準備していたオプションでしょうか?
「トレーニングでは、すべてを準備することはできません。
ただ、あちらのサイドが、相手にスピードに乗られていましたので、スピードのある攻撃をされていましたので。
そして、あの状況では攻撃的なオプションというものを取らなくてはなりませんでした。遠藤は、前のサイドもできますし、後ろの右左両サイドもできるということは分かっていましたので、あのようなオプションを取りました。
リードされていましたので、あそこはリスクを取らなければなりませんでした」

質問:広島の守りは、最終的に5人で最終ラインを組んで、その前に4人を並べ、サイドも封じる、そしてバイタルのところにも人数をかけてきました。このブロックを破るために、最も効果的な攻めの手段は、どういうことが挙げられますか?
「広島が、そういう守備システムを取ることは分かっていました。ですので、我々ボール回しのスピードを、本当はもっと速くしなければいけませんでした。そしてサイドでの、もっと前に行くプレー。もっとイニシアチブを取って前に出て行くプレーというものが必要でした。ですが、サイドの攻撃というものが、まだ十分に生かせませんでした。サイドでのコンビネーションプレーというものが足りませんでした。
二つ目のポイントとしては、相手の中盤ラインをこえたところから前に入ったパス、その勢いをそのまま前につなげるプレー、そしてタッチ数を少なくして前に出て行く、そういうことが足りませんでした。
その原因としては、テクニックのミスが多かったこと、そしてプレーのスピードが足りなかったこと。特に前半は、そこがうまく機能しませんでした。
この二つのポイントによって、相手のブロックを崩すことができませんでした」

選手コメント

遠藤 渓太
「(途中から左サイドバックに入った?)そうですね。やったことがなかった。ただ、監督が(ピッチ際で)近かったので、言われていたことも分かっていた。ボールを持ったら、どんどん前に行けと言われていた。
1回マチさんからいいボールが来て、一瞬、判断が遅れてクロスを上げるのが遅くなってしまった。そうすると相手の足に当たったりしてしまう。そこの技術とか判断が、まだまだです。
サイドバックは自分の良さを出せるから、そういう意味では新たな刺激になったというか、ビックリしてますけど」

喜田 拓也
「サポーターに勝利を届けられなくて、申し訳ないと思います。でも、一つ負けたからといって下を向く必要はない。ここから、去年のように勝ったり負けたりという悪い流れにしないよう、やっていきたい。
長いリーグ戦だから、今日のようなこともある。逆に、ここからどう這い上がっていくかを見せたいと思います」

中澤 佑二
「青山選手を欠いた広島、連戦中の広島を相手に、ホームの自分たちは、前半からもっと圧倒しなければならなかった。
ただ前半の10分から15分の間は、なかなかスイッチが入らなかった。逆に広島の若い選手をフリーにして、落ち着かせてしまった。
2失点目は、自分たちのファウルを取られて、なぜなんだ?というスキを突かれてしまった。それはレフェリーの判断なんだから仕方がない。チームとして集中力が欠けてしまった。
後半は、相手が5バック気味に守るなか、自分たちがシュートまで持っていくシーンが多かった。前半から、それができなければならなかった」

Jリーグ.jp

横浜FMvs広島の試合結果・データ(明治安田生命J1リーグ:2016年4月24日)
 ├ 入場者数 25,106人
 └ フォトギャラリー

選手コメント

[ 中村 俊輔 ]
最初の失点は、自分がボールを取られたところからだった。今日はいつもより高い位置からボールを取りに行ったけど、カイケやマルティノスが少し遅れて数メートルずれるだけで、相手の柏(好文)にボールを持っていかれたりする。逆に相手の守備は一度引いて、そこから守る。自分や(齋藤)学のところには人が密集していて、それでミスが多かった。広島や浦和はポジティブな面が出しづらい相手。後半はああいう感じで崩していたので、ロッカールームではポジティブに話せた。PKの前のヘディングは、あそこに入っていくことが大事。

[ 飯倉 大樹 ]
1失点目は自分のミス。それ以上でもそれ以下でもない。弁解することはない。修正しなければいけないというレベルのミスではないので、引きずることはない。最近の広島戦に比べれば、うちが勝つチャンスはあったと思う。1失点目はミスだし、2失点目も同点に追い付いた直後のもったいない失点だった。今日は俺が迷惑を掛けたし、サポーターに申し訳ない気持ち。どうにかして最低でも引き分けにしたかったけど、下を向いても仕方ない。ただ、自分自身もったいないと思っている。

[ 下平 匠 ]
2失点目のところは、前からプレッシャーを掛けているところでロングボールを使われた。完全に背後を突かれたわけではないけど、ああいう場面で自分が行くのかセンターバックがカバーリングに行くのか(判断が)難しかった。これまでとは違う守り方だったので、いきなり試合でやらないといけない部分もあった。ただ、その前にもミキッチ選手にサイドを突破されて決定的な場面を作られた。スペースがある状況になるとスピードがあるし、いい選手だった。

 
 

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【ハイライト】横浜F・マリノス×サンフレッチェ広島「2016 J1リーグ 1st 第8節」
 
  

ネットニュース・Weblog

スポーツニッポン

俊輔PK弾も“空砲” 指揮官「ミスがあった。残念な負け」

 横浜は、開幕戦以来7戦ぶりの黒星となった。0―1の後半25分、MF中村の放った強烈なヘディングシュートが相手DFのハンドを誘発。一連のプレーを「あそこに入っていくのは良かったと思う」と振り返る。

 獲得したPKはワンステップでゴール右に突き刺し、今季3点目。だが2分後に決勝点を許し、“空砲”に終わった。モンバエルツ監督は「我々の方がチャンスを多くつくったが、ミスがあった。残念な負けだ」と話した。

ニッカンスポーツ

広島ウタカ2発、敵地で上位対決制す/横-広8節

 広島がアウェーで横浜に2-1で勝利した。

 先制したのは広島。前半15分、MF柏がドリブルを仕掛け、ペナルティーエリア手前でパスを供給。ボールはDFに当たりコースが変わると、GK飯倉がキャッチミスをし、FWピーター・ウタカがそのまま押し込んだ。

 横浜は前半32分、DF小林のクロスにMF中町が頭で合わせたが、わずかに枠をとらえることができなかった。

 後半は先に横浜が仕掛けた。同4分、MF遠藤からパスを受けたMF中村がミドルシュート。惜しくも左に外れたが、同5分には、中村からMF斎藤にクロスを送り、右足でシュート。これもGK林の好セーブに阻まれた。だが後半25分、エリア内で相手DFがハンド。キッカーの中村がPKを落ち着いて右に決め1-1とした。

 すると後半27分に広島が勝ち越した。MFミキッチが右クロスを送り、ゴール前のウタカが押し込んで2-1とし、上位対決を制した。

横浜、今季日産で1分け2敗「残念な負け」監督

 横浜MF中村俊輔(37)がPKを決めるも広島に惜敗した。

 0-1の後半25分、ペナルティーエリア内で相手DFのハンドでPKを獲得。キッカーの中村がフェイントを混ぜながら、左足を振り抜き、ゴール右へ決めた。

 ゴール2分後には、ハーフウエーライン付近で中村がファウルの抗議。判定は覆らず、広島DF塩谷司(27)のロングフィードから最後はFWピーター・ウタカ(32)が2点目を奪い、リードを許した。

 これで今季日産スタジアムで行ったホーム試合は1分け2敗。ホームの利を生かさず痛い敗戦となった。

 エリク・モンバエルツ監督(61)は「我々の方が多くチャンスを作ったのに、ミスがあってPKでしか得点できず残念な負けだった」と悔やんだ。

サンケイスポーツ

横浜M、開幕戦以来の2敗目 中村「前掛かりになったところ突かれた」

 明治安田J1第1ステージ第8節(24日、横浜M1-2広島、日産ス)横浜Mは開幕戦以来の2敗目を喫し、首位浦和との勝ち点差が5に広がった。J1の広島戦はこれで3連敗。前線からのプレスがはまらず、高い位置で奪えない前半は相性の悪さがのぞいた。

 中村は後半25分に同点に追い付くPKを決めた後、すぐにボールを拾って再開に備えるパフォーマンスを見せた。だが2分後に勝ち越し点を奪われ「勢いを生かしたいと思ってやったけど、よくなかったかも。前掛かりになったところを突かれた」とこぼした。

俊輔PK弾も…横浜M、7戦ぶりの敗戦「いまは我慢」

 明治安田J1第1ステージ第8節(24日、横浜M1-2広島、日産ス)0-1の後半25分にMF中村のヘディングが相手DFの手に当たってPKを獲得。これを自ら右隅に決めて同点とした。しかし、2分後に勝ち越され「勢いを生かそうと(PK後に)ボールを拾い上げたけど、やられるなら急がなければよかった」と苦笑い。7試合ぶりの黒星を悔やんだが、「いまは20代前半の若手が多いので我慢」と37歳は前を向いた。

サッカーキング

広島が好調ウタカの2発で上位対決制し2連勝…横浜FMは7戦ぶり黒星 | サッカーキング

 2016明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第8節が24日に行われ、横浜F・マリノスとサンフレッチェ広島が対戦した。

 ホームの横浜FMは開幕戦こそ落としたものの、それ以降6試合無敗。好調をキープし4位につけている。対して広島は、第6節で鹿島アントラーズに1-4の大敗を喫したものの、前節アルビレックス新潟戦で1-0の完封勝利を収めて、5位につける。今節はトップ3浮上を目指す4位・5位の直接対決となった。

 横浜FMは中村俊輔、マルティノスらをはじめ、前節ゴールを決めた中澤佑二、カイケがスタメン入り。同じく前節得点した齋藤学も先発メンバーに名を連ね、J1通算150試合出場を達成した。一方の広島は、負傷離脱している佐々木翔や浅野拓磨に加え、キャプテンの青山敏弘が体調不良で欠場。代わりに宮原和也が前節先発復帰した森﨑和幸とボランチを組む。エースの佐藤寿人もベンチスタートで、ピーター・ウタカが1トップに入り、ゲームキャプテンは水本裕貴が務める。

 試合は開始15分に動く。カウンターを仕掛けた広島は、左サイドを駆け上がった柏好文が中央へ横パスを送るが、DFに当たりボールはペナルティエリア内へ。これにGK飯倉大樹が反応するが、痛恨のキャッチミス。こぼれ球を走り込んでいたウタカが押し込み、先制点を奪った。

 反撃したい横浜FMは32分、中村のサイドチェンジを受けた小林祐三が柏をかわしてクロスを供給。中央に走り込んだ中町公祐が強烈なヘディングシュートを放つが、クロスバー上に外れた。前半はこのまま広島の1点リードで折り返す。

 横浜FMはマルティノスを下げて遠藤渓太を投入し、後半を迎えた。すると横浜FMが最初の決定機を迎える。50分、中村が左サイドからクロスを入れると、ファーサイドで受けた齋藤がフリーで右足を振り抜くが、シュートはGK林卓人の好セーブに阻まれた。

 対して広島は53分、右サイドのミキッチがマイナスの折り返し。中央のウタカがダイレクトで右足シュートを放つが、ゴール前の中澤にブロックされた。広島は63分、宮原を下げて丸谷拓也を投入。横浜FMは64分、カイケがエリア手前左で右足を振り抜くが、シュートは枠の右に外れる。直後、カイケを下げて富樫敬真をピッチに送り出した。

 すると横浜MFは68分に試合を振り出しに戻す。広島DF千葉和彦のハンドからPKを獲得。キッカーを務めた中村が、ワンステップでゴール右隅に沈めて同点とした。しかし72分、塩谷司のロングフィードからミキッチがエリア内右へ突破。深い位置からマイナスの折り返しを入れると、中央でフリーのウタカが右足で流し込みゴール。ウタカの今季7ゴール目で広島がすぐさま勝ち越しに成功した。

 76分、広島は足をつった茶島雄介を下げて宮吉拓実をピッチに送り出す。横浜FMは83分、下平匠に代えて伊藤翔を投入し、同点ゴールを狙う。広島も84分にミキッチを下げて清水航平を入れて、交代枠を使い切った。

 最後までゴールを狙った横浜FMだったが、このままスコアは動かずタイムアップ。広島が2-1で競り勝ち、2連勝を収めた。敗れた横浜FMは開幕戦以来、7試合ぶりの黒星となった。

 横浜FMは次節、30日にホームで湘南ベルマーレと対戦。広島は29日にジュビロ磐田とのアウェーゲームに臨む。

サッカーダイジェスト

【J1採点&寸評】横浜×広島|主将・青山を欠いた広島が横浜を一蹴。2ゴールのP・ウタカは得点ランク首位に浮上※一部抜粋

【チーム採点・寸評】
横浜 5
堅守が伝統のチームらしくない、自分たちのミスから失点。守から攻に切り替わる際も、縦パスをスイッチに複数人が連動して動き出すが、意思疎通にズレがあった。後半の圧力を試合序盤から出せていれば、結果はまた違うものになっていただろう。

広島 6.5
10連戦中の6試合目と疲労の色も濃いなかで、攻守の要である青山が体調不良で欠場。その窮地にチームがひとつとなり、しっかりと守りながら少ないチャンスをモノにするしたたかさを見せた。ACLグループリーグ敗退のショックを乗り越える、きっかけとなる勝利に。

【横浜|採点・寸評】
GK
21 飯倉大樹 4.5
失点の場面は勢いよく飛び出すまでは良かったが、まさかのキャッチミスでゴールを“プレゼント”。流れのなかでは崩されていないだけに、悔やまれるプレーだった。

DF
5 ファビオ 5.5
GK飯倉とのコミュニケーションが甘く、自らクリアか、任せるかの判断が曖昧に。その一瞬の隙を突かれて失点した意味では、DF側にも責任はある。

13 小林祐三 6
相手をよく観察し、巧みなディレイで柏のドリブル突破をスローダウン。決定的な仕事はさせなかった守備は及第点だ。32分に決定機をお膳立てしたクロスも精度が高かった。

22 中澤佑二 6
10分にカウンターを受けた場面はしっかりと並走してコースを切り、GK正面にシュートを打たせる熟練の技。フィジカルと読みを駆使してP・ウタカのアタックにも必死に食らい付いた。53分、P・ウタカの強烈なシュートを頭で防いだプレーも見事だった。

23 下平 匠 5(83分OUT)
ミキッチの推進力に押し込まれて重心が後ろに。ボランチやCBのカバーのおかげでピンチは最小限に止めていたが、72分に裏を突かれてクロスを上げられ、逆転を許してしまった。

MF
8 中町公祐 5.5
密集地帯の中盤をスルリと抜け出し、時にゴール前にアタック。流動的かつ緩急をつけた動きは良かったものの、32分のチャンスで放ったヘディングシュートは決めたかった。

10 中村俊輔 6
広島の3バックに行く手を阻まれた前半から一転、後半一気に攻撃のギアを上げて反撃。背番号10の左足から次々とチャンスにつながるパスが生まれた。修正力はさすがだ。

11 齋藤 学 5
ドリブルにはスピードとキレがあったが、周囲と崩しのイメージが合わずに空回り。後半に巡って来た2度の決定機も、相手GKのファインセーブに阻まれるなど、運にも見放された。

20 マルティノス 5(HT OUT)
広島の厳しいマークに何度もピッチに打ちつけられ、足などを痛める。判定にもフラストレーションを溜めてラフプレーを犯すなど精彩を欠き、前半で交代を命じられた。

28 喜田拓也 5.5
対面の森﨑和に激しくプレッシャーをかけられ、上手くビルドアップに関われず。リズムに乗れなかった影響か、守備でも見せ場は少なかった。

FW
9 カイケ 5.5(64分OUT)
中盤まで下りてスペースを作ろうと試みるなど、チャレンジする姿勢を貫徹。しかし、本来のストライカーとしての迫力が半減してしまい、相手に脅威を与えられなかった。

交代出場
MF
18 遠藤渓太 6(HT IN)
マルティノスに代わって右サイドハーフへ。ギャップに入り込むと、エネルギッシュなプレーで攻撃を活性化。85分には左サイドを突破してクロスを供給するなど、チャンスにも絡んだ。

FW
17 富樫敬真 5(64分IN)
ボールは引き出せるものの、相手の守備にゴールから遠ざけられ、シュートは1本のみ。それもノーマークのヘディングシュートを外してしまい、同点のチャンスをフイにした。

FW
16 伊藤 翔 -(83分IN)
富樫と2トップを形成した効果はなく、シュートはゼロ本。中央を堅く締める広島の守備に、効果的な動きができなかった。

監督
エリク・モンバエルツ 5.5
試合早々の失点でゲームプランが崩壊。後半頭から遠藤を投入するなど果敢に交代のカードを切ったが、どこか歯車の狂ったチームを立て直すことができなかった。

【横浜】リオ五輪へ行くために――。「FWとして恐さが足りない」と猛省する富樫が自分に課す課題

1点ビハインドで迎えた広島戦の89分、途中出場の富樫敬真に絶好の見せ場が巡って来た。

 中央から一度右サイドに開くと、広島のWB柏好文の裏にするすると入り込み、スペースにパスを要求。ファビオからコントロールされた素晴らしいボールが入った。しかし――。

 頭でダイレクトに合わせに行ったシュートは大きく浮いてしまい、同点に追い付くチャンスをフイにしてしまった。

 ファビオからボールが入った時点で、富樫は完全にフリー。相手GKがいたとはいえ、ゴール前には十分なスペースが存在し、一度トラップしてからシュートに行く選択肢もあったように思える。富樫は試合後「トラップもできた」と認めつつ、頭の中に迷いがあったことを明かした。

「あの瞬間、『ジャンプしないとシュートが打てないかも』と自分の中で1回考えてしまって……。GKも少し前に出ていたので、当てるだけでファーを狙ったんですけど、浮いてしまいました。もっと冷静になれたはずだし、自分の未熟な部分が出たというか、(チャンスを決められず)残念です」

「冷静になれたら……」

 4月中旬、手倉森ジャパンに初招集された静岡合宿の清水戦でも聞かれた言葉だ。カイケの加入で立場はベンチスタートに戻り、ゴールからも約1か月遠ざかっている。そのなかで迎えたチャンスだっただけに、外したショックと悔しさは思わず天を仰いだ姿に凝縮されていた。

 静岡合宿では同世代の選手たちと汗を流して刺激を受けるとともに、日本代表、そしてリオ五輪への想いが強くなったという。次の代表活動にも招集されるためには、クラブでのアピールが不可欠となるが、それは「プレーの質を高めて、ステップアップしていく」(富樫)のが大前提にある話だ。

「初めての代表で、自分のストロングポイントを出せた部分はありました。でも、五輪に行って世界と戦うとなったら、間違いなく今の実力じゃ足りない。ただ選ばれるだけじゃなく、その先で世界に立ち向かっていくためにはひと回り、ふた回りと成長しないと難しいと思います」

 目下、富樫が最優先で取り組むのが、得点バリエーションの増加だ。

 今季ここまでリーグ戦で2点、ナビスコカップで1点を挙げているゴールを振り返ると、前者はともに後方からのボールに抜け出して決めたもの、後者はシュートのこぼれ球にいち早く反応して押し込んだもの。裏への抜け出しは富樫の最大の特長だが、コンスタントに得点を重ねるためには、さらなる武器が必要だと語る。

「今の自分には、FWとしての恐さが足りない。ダイレクトプレーや裏へ抜けるだけでは、パターンは決まっているというか、相手に対策を練られたら得点を取れなくなっていくと思います。もっと個で打開してシュートを打ったり、バリエーションを増やさないと。そこは今、意識的に変えられる部分なので、練習ではセンタリングに合わせる形や積極的にミドルシュートを放つようにしています」

 富樫は昨季横浜の特別指定選手としてゴールを決めてプロへの道を切り開き、今季もリーグ戦2試合連続ゴールで代表合宿への切符を掴んだ。そのスケールの大きさには、思わず「なにかやってくれるんじゃないか」と期待を抱いてしまう。

「どんな状況でも得点を取れるのが本物のFW」「ゴールでFWの価値は決まる」と自分に高いハードルを課すルーキーFWがどこまで成長していくのか。7月のリオ五輪メンバー発表まで楽しみに見守りたい。

取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)

J SPORTS

J1-1st第8節 横浜FM×広島マッチレビュー

Football LAB ~サッカーをデータで楽しむ~

横浜F・マリノス 2016マッチレポート | 4月24日 vs 広島

ゲキサカ

ウタカ2発で広島が“仕切り直し”の1勝、横浜FMは7戦ぶり今季2敗目

 5位サンフレッチェ広島はアウェーで4位横浜F・マリノスと対戦し、FWピーター・ウタカの2ゴールにより2-1で競り勝った。ACLはグループリーグ敗退が決まった広島だが、リーグ戦は2連勝。仕切り直しの一戦を制し、4勝2分2敗の勝ち点14に伸ばすと、総得点で横浜FMを上回り、順位でも逆転した。

 開幕戦で仙台に敗れて以降、最近6試合負けのない(4勝2分)横浜FMは前節・磐田戦(5-1)からスタメンの変更はなかった。一方、20日のACL山東魯能戦(0-1)から中3日の広島はMF青山敏弘が体調不良で欠場。代わってMF宮原和也が先発したほかは前節15日の新潟戦(1-0)と同じメンバーで臨んだ。

 広島は前半10分、MF茶島雄介がカウンターからスピードに乗ったドリブルで駆け上がり、フィニッシュにまで持ち込むが、GKがキャッチ。積極的な入りを見せると、同15分、ラッキーな形で先制点を奪った。

 MF柏好文の横パスが相手に当たってゴール前にこぼれると、GK飯倉大樹がゴールを空けて飛び出してキャッチしようとしたが、手元からボールをこぼしてしまい、ウタカが無人のゴールに難なく押し込んだ。

 1点を追う展開となった横浜FMだが、なかなかチャンスをつくれない。前半32分、DF小林祐三の右クロスに飛び込んだMF中町公祐のヘディングシュートはクロスバーの上へ。結局、前半はこのシュート1本に終わった。

 横浜FMは後半開始からMFマルティノスに代えてMF遠藤渓太を投入。後半4分、MF中村俊輔が左足でミドルシュートを狙うと、同5分には中村の左クロスをPA内で受けたMF齋藤学が右足を振り抜いたが、GK林卓人のビッグセーブに阻まれた。

 広島は後半18分、宮原に代えてMF丸谷拓也を投入。横浜FMも同19分にFWカイケを下げ、FW富樫敬真をピッチに送り込んだ。すると後半23分、横浜FMは小林の右クロスに合わせた中村のヘディングシュートが至近距離でブロックに入ったDF千葉和彦の手に当たり、PKを獲得。これを中村が自らゴール右に蹴り込み、1-1の同点に追いついた。

 ところが直後の後半27分、広島がすぐさま勝ち越しに成功する。DF塩谷司のロングフィードに反応したMFミキッチが右サイドを駆け上がり、DFをかわしてゴールライン際からマイナスのクロス。これにウタカが右足で合わせ、ゴール左隅に流し込んだ。

 再びリードを許した横浜FMは後半38分、DF下平匠に代えてFW伊藤翔を投入。最後のカードを切り、前線の枚数を増やして最後の反撃に出た。しかし、後半44分、DFファビオのアーリークロスに合わせた富樫のヘディングシュートもゴール上へ。そのまま1-2で敗れ、仙台との開幕戦(0-1)以来、7試合ぶり今季2敗目を喫した。

(取材・文 西山紘平)

横浜FM飯倉は痛恨ファンブルを陳謝「弁解するつもりはない」

 痛恨のファンブルだった。前半15分に先制を許した横浜F・マリノスのGK飯倉大樹は自らのミスを悔やんだ。

 広島MF柏好文の横パスがDFに当たってゴール前にこぼれると、飯倉がゴールを空けて飛び出した。滑り込みながらキャッチしようとしたが、ボールは脇の下を抜け、FWピーター・ウタカの足元へ。ウタカはワントラップから無人のゴールへ難なく押し込んだ。

「弁解するつもりはない」。試合後、報道陣の取材に応じた守護神は言い訳しなかった。「技術的なミスというより単なるミス。修正する、しないのレベルのミスではないし、あとに引きずることはない」。あまりにも簡単なミスで先制点を献上し、「俺がみんなに迷惑をかけたし、サポーターにも申し訳ない」と、ただ謝るしかなかった。

 チームは後半25分にMF中村俊輔のPKで追いついたが、その2分後に再び勝ち越しゴールを決められた。「2点目を取られた時間帯もよくなかった。勝つチャンスはあったし、最低でも引き分けにしたかった」と、開幕戦以来、7試合ぶりとなる今季2敗目に唇をかんだ。

(取材・文 西山紘平)

PK弾に悔い?俊輔「急いでボールを取りに行かなくても…」

 背番号10のPK弾も勝ち点には結びつかなかった。横浜F・マリノスは0-1の後半23分、DF小林祐三の右クロスに合わせたMF中村俊輔のヘディングシュートがDF千葉和彦の手に当たり、ハンドでPKを獲得。ピッチの外に転がっていったボールを駆け足で取りに行った中村は自らPKスポットに置き、左足でゴール右隅に蹴り込んだ。

 後半25分の同点PK。1-1と試合を振り出しに戻し、急いでボールを拾った俊輔は喜びもそこそこに駆け足でセンターサークルへ戻っていった。ところが、チームはわずか2分後に勝ち越しゴールを許した。広島DF塩谷司のロングフィードからMFミキッチに最終ラインの背後を取られ、マイナスの折り返しにFWピーター・ウタカが合わせた。

「急いでボールを取りに行かなくても良かったかな。結果、1-2でしょ。でも、あの勢いを使いたかったんだよね」。俊輔は試合後、報道陣に複雑な胸中を打ち明けた。ホームのサポーターの前で決めた同点PK。その勢いのままに逆転ゴールを狙ったが、「最終ラインが上がった裏を突かれた」と、結果的に裏目に出てしまった。割り切れない思いが残るのも致し方なかった。

 俊輔は3試合ぶり今季3ゴール目。3月5日の福岡戦(1-1)、4月2日のG大阪戦(2-1)ではいずれも直接FKでゴールを決めており、この日のPKを含め、プレースキックで通算3得点となった。第8節終了時点で3ゴール。「(年間)10点、いけるかな。PKで3点、FKで3点、流れの中から4点。流れの中からが問題だな」と自問自答するようにつぶやいた。

(取材・文 西山紘平)

ZONE WEB

中村が気迫のPK奪取も広島に惜敗… 「攻撃の幅が少ない」横浜FMが直面する課題とは

–停滞していたチームに勢いを生んだ、約8カ月ぶりのホームでの得点

 横浜F・マリノスの元日本代表MF中村俊輔はJ1ファーストステージ第8節のサンフレッチェ広島戦で、自ら得たPKを決めて今季の得点数を「3」とした。しかし、得点直後に勝ち越されるなど後手を踏んだ横浜FMは、1-2で開幕戦以来の黒星を喫した。背番号「10」の気迫溢れるPK奪取も結果にはつながらず、中村は試合後に「攻撃の幅が少なかった」とチームの課題を口にしていた。

 横浜は前半15分、GK飯倉大樹がボール処理を誤り後逸。広島FWピーター・ウタカに押し込まれて出鼻をくじかれた。序盤にリズムをつかめず、自分たちのミスから失点する嫌な展開でゲームが進んでいく。後半に勢いを取り戻しながらもゴールが遠かったチームの停滞した空気を切り裂いたのは、背番号10の闘志溢れるプレーからだった。

 後半23分、中村は右SB小林祐三からのクロスにエリア内へ飛び込む。ニアサイドへ走り、ダイビングヘッドで合わせたシュートがDF千葉和彦のハンドを誘発してPKを獲得。このPKをワンステップの短い助走から右隅へ冷静に沈めた。今季3得点目で、日産スタジアムでの得点は昨季のセカンドステージ第9節(8月29日)浦和戦以来となる、約8カ月ぶりの一撃となった。

 中村はクロスに飛び込むという自身にしては珍しいシーンについて、「あれで1年分の運気を使ったかな(笑)」とおどけていた。それでも「ああいうところに入っていくことで、コバ(小林祐三)とも確認ができた」と、停滞していたチームに勢いを与えるきっかけとなったプレーに手応えを感じていた。

–”背番号10”に頼り切りの現状のままでは

 しかし、試合のムードを一変させることはできなかった。同点ゴールから2分後の同27分、中村がボールを奪われたところからDFの裏を突破されると、最後はMFミキッチのクロスから再びウタカに決められて勝ち越しを許した。

 その後、横浜FMに再び同点とする力は残されていなかった。シュートを11本放ちながら、その多くが空砲に終わったことで、中村は「攻撃の幅や引き出しが少ないかな」とチームが直面する課題を口にしていた。

 今季は新戦力としてMFマルティノスやFWカイケが加入。日本代表FW齋藤学らを含めたカウンターアタックの威力は、2日のG大阪戦(2-1)や16日の磐田戦(5-1)で証明した。また、チームの伝統でもあるセットプレーの破壊力も健在である一方、10日の浦和戦(0-0)やこの広島戦で露呈したように、自陣に守備ブロックをしっかりと作りスペースを消してくる相手と対峙した時に、思うようにパスをつなげず、攻撃に閉塞感が生まれることが大きな課題となっている。

 主将としてチームをけん引するレフティーは、今季すでに直接FKから2得点と、J1でのFK最多得点記録を更新し続けている。卓越した個人技でチームを救う中村の存在は大きく、さすがというほかないが、そこに頼りきりの現状のままでは、タイトル争いに勝ち残っていくのは難しいだろう。

【了】
石川 遼●文 text by Ryo Ishikawa

ドメサカブログ

【J1.1st第8節 横浜FM×広島】広島がウタカ2ゴールの活躍で競り勝つ!横浜FMは7試合ぶりの黒星

こけまりログ

2016/04/23 【スタジアム観戦情報まとめ】2016/4/24(日)14:00 J1リーグ 1stステージ 第8節 横浜F・マリノスvs.サンフレッチェ広島@日産スタジアム

2016/04/24 今週の「横浜駅みなみ西口」のプロモーションポスターまとめ(1stステージ第8節サンフレッチェ広島戦)
 
 

今週の他会場など


 
 

 
 

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