【試合結果まとめ(1△1)】2014/03/12 AFC CHAMPIONS LEAGUE グループG 第2節 横浜F・マリノスvs.広州恒大足球倶楽部@横浜国際総合競技場


アンカー(目次)

1.横浜F・マリノスオフィシャルサイト
2.J’s GOAL/Jリーグ(選手コメント)
3.Twitter
4.YouTube
5.ブログ
6.Webニュースログ
7.今週の他会場など


横浜F・マリノス オフィシャルサイト

2014 ACL グループステージ 第2節 vs 広州恒大 試合レポート
選手コメント

兵藤 慎剛
「チーム全体が、ある程度やれていたので、ホームだったし勝ちたかったです。連動して守備もできていたし、ボール回しも深い位置までやれていた。プランどおりはプランどおりなんですが、勝点3を獲りたかったというのは正直あります。
個人的には今季初めてのスタメンだったので、もっと何かやりたかった。相手の裏が弱いのも分かっていたので、あまりできなかったのが悔しいです。でも、勝点1を前向きにとらえたいと思います」

齋藤 学
「相手はアジアチャンピオンでしたけど、1戦目の韓国の試合に比べたら、すごくできが良かった。だから勝点3を取りたかった。
あと1点が取り切れなかったのは、悔しいですね。
個人的は、そんなに『やれた』とは思わなかった。最後の仕事ができなかったので、まだまだだと思います」

小椋 祥平
「久々のスタメンだったけど、ディフェンスしかやれなかったという気持ちです。もう少しビルドアップに参加できれば良かったと思います。もっと高い位置で取れるように、次は頑張ります。
相手は去年のアジアチャンピオン。そこに勝てれば、自分のアピールにもなるし、次にもつながると考えながらやっていた。今度、広州で試合するときは、難しい戦いになると思うので、どうしてもホームで勝っておきたかったです」

J’s GOAL/Jリーグ

AFCチャンピオンズリーグ 横浜FM vs 広州(横浜国際)

Jリーグ

ACL 横浜F・マリノス vs 広州恒大:ゲームサマリー

選手コメント

●中澤 佑二選手(横浜FM)
「やっぱり(今日は)100%ではない相手に対して、勝てるチャンスだったと思う。全北戦では勝点0だったので、今日は勝点3が欲しかったところでした。僕もコーナーキックのチャンスを外してしまった。シュート数は相手を上回ってましたけど、チャンスの数は少なかったですね」

●榎本 哲也選手(横浜FM)
「失点の時は、あそこでファウルをしてはいけない。僕も(ディアマンティ選手のことを)キックが上手いとしか知らなかった。あそこのタイミングの計り方で、笛が鳴った瞬間に蹴られたからタイミングをずらされた。そこだけだった。そこで決めきるところがワールドクラスなんじゃないかなと」

●小林 祐三選手(横浜FM)
「前半で1本、ディアマンティ選手にサイドバックの裏にパスを通された。『ああ、このタイミングでパスが出てくるんだ』と思った。あれはJリーグでは出てこないパス。あれで自分の中でスイッチが入ったというか、リズムに慣れることができた」

●ファビオ選手(横浜FM)
「9番のエウケソン選手は本当に素晴らしい選手ですね。ブラジルにいた時も彼はボタフォゴにいて、対戦することもありました。ただ、彼はブラジル代表にも呼ばれている素晴らしい選手なので、対戦することは光栄でした。その相手をマークするために集中してやりました」

●佐藤 優平選手(横浜FM)
「うちのチームは選手層の厚さを見せたんじゃないかな。普段とあんまり変わらない試合展開を見せられた。交代選手、久しぶりに出た選手も含めて、よく戦ったと思います」

●矢島 卓郎選手(横浜FM)
「(広州について戦った印象は?)どうでしょう。出場時間が短かったし、相手の強さも分からなかったです。だけど、ホームでしたし、勝点3を取らなければいけない試合でした」

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Diamanti vs Japan Messi |1st half |Yokohama 1-1 Guangzhou |AFC Champions league 2014


Yokohama Marinos 1 – 1 Guangzhou |2nd half |AFC Champions League
 
 

Blog | ロコさぬセレクション powered by FMBH

[屋根下あだちメモ]悔しい@ホーム広州戦。
(´-`).o0(よく見てるナー <マリノス君)

[2014年、中村俊輔がシャーレを高々と掲げる]悔しさの残る勝ち点1。「固定」からの脱却の意味は大きい【ACL】第2節・広州恒大戦(横浜国) 1-1
(´-`).o0(俺もファビオは「スゴイ」と思った)

[ドメサカブログ]【ACL】横浜FMは昨年王者の広州恒大と1-1ドロー 端戸ゴールで先制も伊代表ディアマンティのFK弾浴びる

[ドメサカブログ]マリノスサポがACL広州戦に横断幕を用意 「WELCOME ALL MARINOS FAN IN THE WORLD」

2014/03/10 栗原勇蔵がライバル視(?)する広州恒大の10番について調べていたら、むかっ腹立ってきた!

2014/03/11 【試合観戦情報まとめ】2014/3/12 AFC CHAMPIONS LEAGUE グループG 第2節 横浜F・マリノスvs.広州恒大足球倶楽部(こうしゅうこうだいそっきゅうくらぶ)@横浜国際総合競技場
 
 

ネットニュース・Weblog

カナロコ

横浜M:端戸が鮮やか先制も粘れずドロー/横浜M1-1広州恒大

◇強敵撃破へあと一歩

 昨季のアジア王者に一歩たりともひるむことはなかった。横浜Mが2005年5月以来、約9年ぶりにアジアの舞台で勝ち点1を積み上げた。主将のMF中村は「相手の調子が良くなかったし、勝たないといけなかった」と反省したが、胸を張れるドローだろう。

 8日の清水戦から中3日で迎えた本拠地での大一番。初戦を落とし、敗北が許されない状況にも樋口監督は先発をリーグ戦から4人入れ替えた。「練習から調子が良かったので」と指揮官。FW端戸、MF小椋らを送り出す起用が実った。

 前半21分に端戸がFKのこぼれ球に反応し、先制ゴール。同38分に広州恒大のFWディアマンティにFKから同点弾を許したが、持ち味の堅守から勝機を探った。

 これまで出番がなかった小椋、DFファビオが体を張って、決定的なチャンスを与えない。「ここで勝てればアピールになるし、次にもつながる」と小椋。気持ちの込もったプレーが、ピッチ11人に乗り移った。シュート数も12対7。勝利まであと一押しだった。

 今季は過密日程を見据え、選手層を厚くした。ここまでは結果につながらなかったが、この試合で同じレベルで戦えることを証明した。「チームとして、誰が出ても戦える」と小椋。長丁場のシーズンへ自信を深めていた。

スポーツニッポン

横浜 本拠で先制も痛恨ドロー…俊輔ショック「勝たなきゃダメ」

 痛恨のドローに横浜MF中村主将の表情は暗かった。「相手はまだ6割ぐらい(のコンディション)だったんじゃないか。ホームになれば(広州恒大は)倍ぐらい力を出すだろうし。勝たなきゃいけなかった」。2月25日の初戦、全北戦は敵地で0―3の完敗を喫しており、勝ち点1を獲得したものの、決勝トーナメントが近づいた感触はなかった。

 昨季王者を相手に善戦した手応えはあった。だからこそ悔しさは倍増した。先制したのは横浜。前半21分、左サイドの中村のFKからゴール前が混戦になると、最後は端戸が右足ボレーでネットを揺らした。その後もチャンスはつくった。シュート数は12―7。それでも同38分には相手のイタリア代表FWディアマンティに直接FKを決められドローに持ち込まれた。端戸は「得点は取りましたけど、2点目を取れなかったのは残念」と、口は重かった。

 16日間で5試合を戦う超過密日程の2試合目。コンディション面を考慮して8日のJリーグ清水戦から、先発4人を入れ替えて臨んだ。リーグ戦で2連勝している“ベストメンバー”をあえて変更。中村は「若い選手にチャンスを与えるのは良いことだけど、俺としては(現役を)あと何年できるか分からないから勝ちたかった」。アジア制覇を本気で目指すだけに、複雑な心境を吐露した。

 次戦以降負けられない戦いが続くことになった。樋口監督が1次リーグ突破のために掲げたノルマは勝ち点10で、残り4試合で3勝以上が必要となる。次戦は18日、敵地でのメルボルン戦。勝ち点3を奪うことが至上命令となる。

ニッカンスポーツ

横浜端戸、先制点も「2点、3点取れた」

<ACL:横浜1-1広州恒大>◇1次リーグG組◇12日◇横浜国際総合競技場

 横浜が広州恒大(中国)と1-1で引き分け、通算1分け1敗となった。

 前半21分に先制ゴールを決めたFW端戸仁(23)の試合後のコメントは以下の通り。

 もっとやれると思う。相手のディフェンスはそんなタイトに来なかったので、前を向けてシュートまでもっていく形ができた。自分自身まだ2点、3点決めるチャンスがあった。そこを決められなかったのが勝ちにつなげられなかったのかなと思う。ゼロックス(スーパー杯)の後、メンバー外になった悔しさもあった。こういう強い相手に得点できたことはよかったが、また中2日で試合があるので、そこに切り替えたいと思う。

サンケイスポーツ

俊介、アジア王者とドローに「一人一人がどう感じるか」/ACL

 ACL1次リーグ第2節G組(12日、横浜M1-1広州恒大、横浜国際総合競技場)G組の横浜M(J1)はホームで昨季王者の広州恒大(中国)と1-1で引き分けた。横浜Mは初の勝ち点1。広州恒大は、敵地でメルボルン・ビクトリー(豪州)と引き分けた全北(韓国)とともに勝ち点4とした。

 前半21分、MF中村俊が左サイドからFKをゴール前に入れ、混戦からFW端戸が右足で先制点。昨季のアジア王者を本気にさせる鮮やかな一撃だったが、38分に広州恒大のイタリア代表FWディアマンティに直接FKを決められて追いつかれた。シュート数で相手の7本を上回る12本を放ちながら1-1で引き分け。2月26日にアウェーで全北に0-3で敗れたACL初戦からは立て直したが、俊輔は「このドローを一人一人がどう感じるか」と厳しい言葉を並べた。

スポーツ報知

【ACL】横浜M・俊輔「勝たなきゃいけなかった」FKから先制も昨季王者とドロー

◆アジア・チャンピオンズリーグ ▽1次リーグG組 横浜M1―1広州恒大(12日・日産スタジアム) 横浜Mはホームで昨年大会優勝の広州恒大(中国)と対戦し、1―1で引き分けた。前半21分、MF中村俊輔(35)が放ったFKのこぼれ球をFW端戸仁(23)がねじ込んで先取点を奪った。同38分に追いつかれたが、そのままドローで勝ち点1とした。12年優勝の蔚山現代(韓国)とアウェーで対戦した川崎は、後半40分とロスタイムに失点し、0―2で敗れて勝ち点3から伸ばせなかった。

 勝ちたかった。横浜Mは昨季のアジア王者・広州恒大相手に先取点を奪いながら追いつかれ、ホームでの白星を逃した。MF中村は「相手の調子は6割ぐらいだったと思う。勝たなきゃいけなかった」と、勝ち点1を得たことよりも、勝ちきれなかったことを悔やんだ。

 前半21分、左サイドから中村のFKのこぼれ球にFW端戸が反応。利き足ではない右足でゴールへと押しこんだ。その後もボールを支配される時間は長かったものの、カウンターや細かいパス回しから何度も好機は作った。だが、前半38分にゴール前でFKを与えると、元イタリア代表FWディアマンティに目の覚めるような一発を喫した。

 中村は同点弾につながるFKを与えたMF斎藤について、「学のはファウルじゃなかったかもしれない。でも、ああいうことをするとイタリアでは(新聞採点で)5・5か6をつけられる」と反省を促した。国際試合では小さなミスが命取りになることを、再認識させられる一戦となった。

 後半は攻め合いとなり、26分には中村の絶妙なクロスに端戸が頭で合わせたが、GKにキャッチされた。先取点を奪ったストライカーは「あれを決めていれば勝っていた。練習が必要」と、試合後は反省ばかりだった。

 2月26日の全北現代戦に0―3で敗れ、背水の陣で臨んだ王者との大一番。体を張った守備も披露して、05年5月25日のマカッサル(インドネシア)戦(3―0)以来、3213日ぶりにACLで勝ち点を挙げ、最低限の結果は残した。横浜Mが18日のメルボルン戦で、9年ぶりのACL勝利を目指す。

中日スポーツ

横浜M 耐えてドロー

 【蔚山(韓国)共同】サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は12日、各地で1次リーグ第2戦が行われ、H組の川崎は敵地で蔚山(ウルサン、韓国)に0-2で敗れ、G組の横浜Mは日産スタジアムで昨季王者の広州恒大(中国)と1-1で引き分けた。川崎は試合終盤に連続失点し、勝ち点3のまま。蔚山は2連勝で同6とし、H組首位に立った。横浜Mは前半に端戸が先制したが、同点とされた。終盤は強豪に攻め込まれたがしのぎ、初の勝ち点1を得た。広州恒大は、敵地でメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)と引き分けた全北(韓国)とともに勝ち点4。

 アジア王者の攻撃をしのぎきって1-1のドロー。横浜Mは、ACLのグループリーグ突破に望みをつないだ。

 ディアマンティ、ムリキ、エウケソンというアジア最強の3トップを相手にして、得点はディアマンティのFKの1点だけ。あらためて守備力の高さを証明したが、横浜イレブンは満足していなかった。

 「向こうは調子がよくなかった。6割くらい。だから勝たないといけなかった。自分も含めて決定力不足。アウェーだと向こうはこの倍くらいの迫力でくる。この結果をおのおのがどう考えるか」と主将の中村俊輔は厳しい表情だ。

 前半21分、抜てきに応えたのはFW端戸。俊輔のFKからのこぼれ球を利き足とは逆の右足で押し込んだ。それでも端戸が悔やんだのは後半26分のヘッド。「もう1点決めないといけなかった。俊さんからいいパスもらったのに決められない。マルキ(ーニョス)なら決めていた。それで勝ち点3を取れた」と悔しさを隠さなかった。

 圧倒的な攻撃力を持つ相手に、FW端戸、中盤に兵藤、小椋、CBにファビオを置くなど守備的に戦い、ほぼ想定通りの戦いをした。だが、セットプレーの1点で追いつかれてしまった。「向こうはアジアチャンピオン。アウェーの戦いを知ってるということかもしれない」と守護神・榎本はタメ息をついた。

 連敗は免れ、望みはつないだ。しかし、横浜Mにとって9年ぶりのACLはまだまだ厳しい道のりになりそうだ。 (荒川敬則)

デイリースポーツ

横浜Mサポーターが人種差別反対横断幕

 12日に行われたサッカー・アジアチャンピオンズリーグの横浜M‐広州恒大(横浜国際)で、横浜Mのサポーターが人種差別に反対するメッセージを掲出した。

 1‐1で迎えたハーフタイムに、横浜M側のゴール裏スタンドで「Show Racism The Red Card」という横断幕を出した。

 直訳すれば「人種差別にレッドカードを」で、サッカー界での人種差別反対活動のキャンペーン名になっている。

ゲキサカ

横浜FMvs広州恒大 試合記録

昨季ACL王者とドローの横浜FM、初勝利ならず

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループリーグ第2節が12日に行われた。G組の横浜F・マリノスは昨季王者の広州恒大(中国)をホームに迎えると1-1で引き分け、今季のACLはこれで1分1敗となった。18日に行われる第3節はアウェーでメルボルン・ビクトリーと対戦する。

 直前に行われたJリーグ第2節からシステムは変わらず4-2-3-1を採用した横浜FMだが、スターティングメンバーを4人変更して、この一戦に臨んだ。GKに榎本哲也、DFラインは右から小林祐三、中澤佑二、ファビオ、下平匠。ドイスボランチには中町公祐と小椋祥平が並び、2列目には右から兵藤慎剛、中村俊輔、齋藤学を配置。1トップは端戸仁が務めた。

 ともにミスが目立ち攻撃の形を作れない序盤を過ぎると、広州にリズムを作られかける。特に左ウイングのムリチのスピードは脅威となったものの、これを右SBのDF小林祐三がきっちりと対応して決定機はつくらせない。前半8分にFWエウケソンにファーストシュートこそ放たれるも、粘り強い守備を見せて早い段階でピンチの芽を摘み取り、PA内への侵入は許さなかった。

 前半10分にFW端戸仁がチーム初シュートを放つなど、徐々に流れを引き寄せると、前半21分に先制に成功する。左サイドで得たFKのチャンスでMF中村俊輔がゴール前に送ったボールは直接シュートには結び付かなかったが、こぼれ球を端戸が右足で豪快に蹴り込んで先制点を奪った。2月26日に行われたACL開幕戦で全北現代(韓国)に0-3の完封負けを喫した横浜FMにとって、今季のACL初得点となった。

 先制を許したことで攻撃の手を強める広州の圧力を受ける時間帯が続いたが、DF中澤佑二とDFファビオを中心に相手攻撃をはね返す。しかし、1点リードのまま折り返すかと思われた前半37分に同点に追い付かれてしまう。

 PA外で相手にFKの好機を与えると今季、広州に加入したイタリア代表FWアレッサンドロ・ディアマンティに豪快に左足で決められて、スコアを振り出しに戻された。さらに前半ロスタイムには兵藤が負傷するアクシデントに見舞われ、MF佐藤優平を投入せざるを得なくなり、予期せぬ形で交代のカードを切ることになった。

 後半序盤は前半終盤の流れから変わらず、自陣に押し込まれるが、この展開がMF齋藤学の突破力を生かした。後半5分にMF中町公祐のパスから抜け出してシュートまで持ち込んだ齋藤は、その後も1対1の局面を何度も迎えて得意のドリブルで好機を生み出す。守備陣も後半13分にエウケソンに強烈な直接FKを浴びるもGK榎本哲也が弾き出し、さらに同21分にはディアマンティのシュートを再び榎本がセーブするなど、得点は奪えないが失点も許さない一進一退の攻防が続く。

 後半23分に中村が直接FKを狙い、同25分には中村のクロスを端戸がドンピシャのタイミングで合わせるもGKの好セーブに遭い、ネットは揺らせない。その後は両チームともに交代カードを切って主導権を握ろうとすると、中盤以降は横浜FMは自陣に釘づけになる時間帯があり、後半37分にはディアマンティのクロスからDFチャン・リンボンに完璧に合わせられたが、またもや榎本が立ちはだかり逆転ゴールは許さなかった。

 試合終盤には盛り返してセットプレーからゴールを狙った横浜FMだったが、最後までゴールは生まれず。昨季王者と勝ち点を分け合うこととなり、ACL初白星は次節以降に持ち越しとなった。

(取材・文 折戸岳彦)

先制点を奪った横浜FM端戸「悔しさが大きい」

 今季初ゴールにも試合後に笑顔はなかった。前半21分、MF中村俊輔が蹴ったFKは相手DFに当たり、FW端戸仁の下へとこぼれてくる。誰よりも早く右足を振り抜くと、ボールは豪快にネットに突き刺さり、貴重な先制ゴールを奪った。

「誰かが競ったあとにこぼれてきて、一瞬早く反応できたので決め切れました。広州恒大というビッグクラブ相手に点を取れたことは自信にもなります。ただ、2点目を取れなかった悔しさの方が大きい」とゴールを決めた喜びよりも、悔しさが優っていると語った。

 端戸が特に反省したのが後半25分の場面だった。左サイドでボールを受けた中村から、ドンピシャのクロスが端戸に送られる。「俊さん(中村)からのクロスは、僕の歩幅に合わせてくれた良いボールだった。あのヘディングは決めないといけなかった」。渾身のヘディングシュートを放つもGKゾン・チョンのセーブに遭い、自身2点目、チームにとって勝ち越しとなる得点を奪えなかった。

 今季はゼロックススーパーカップでスタメンを勝ち取りながらも、その後はFW伊藤翔にポジションを奪われた。だが、そこで腐ることなく練習を続けたことで、結果もついてきたと語っている。「得点の場面も、普段の練習の姿勢だったり、一生懸命やっているからこそ自分のところにこぼれてきたと思っています。ゼロックス杯で先発で出て、そのあとはメンバーを外れたりもしたけど、そういう中でも一生懸命練習をやってきたから今日の得点もあったと思う」。

 今後も伊藤やFW矢島卓郎らとのポジション争いは続くが、視線は上を向いている。「今日2点目を決め切れなかったことを反省します。あそこで決め切れる力をつけないといけないし、そこで試合が決まるかもしれない。実際に今日は僕が決め切れたら勝っていたわけだから。だから、もっと練習して決め切れるようにしたい」と力強く語った。

(取材・文 折戸岳彦)

昨季MVPを完全撃破、横浜FM小林「スイッチが入った」

 右サイドを完全封鎖した。広州恒大の左ウイングには昨季のACLで得点王とMVPをダブル受賞し、驚異的なスピードを誇るFWムリチが配されていたが、対面する横浜F・マリノスの右SBはまったく慌てない。時には体を寄せ、時には距離を置きながらも相手のキープレーヤーを封じ込める。黙々と仕事をこなしたDF小林祐三は、試合開始直後のピンチが自身のスイッチを入れたと語っている。

 前半6分、広州のFWアレッサンドロ・ディアマンティに最終ラインの裏を狙われ、高精度のパスを通される。小林自身が「あのタイミングで出てくるのかと思った。あれはJリーグではなかなか体験できない。10cmズレていたらボールを取れていたのに、取れない場所に落とされた。あれでギアというか、自分のスイッチが入りました」と語ったように、イタリア代表にも名を連ねる名手のプレーが背番号13を「集中力が切れなかった」というゾーンへと誘った。

 その後も「あまり1対1にはなりたくなかった」と語ったムリチとのマッチアップは続く。裏に抜けるスピードだけでなく、足下の技術もあるためプレーの選択肢が豊富にあり、的を絞りずらい状況だったが、ほとんどの場面で前を向かせない。難敵が相手だからこそ小林はある決断を下して、その後もスピードスターを監視下に置き続けていた。

「(中澤)佑二さんと話したのですが、彼(ムリチ)を離すと怖かったので、いつもならマークを受け渡す場面でも僕がメインとなって彼を見る時間を長くしました。相手の左SBも高い位置を取っていたので、そこはヒョウ(兵藤慎剛)や(佐藤)優平に見てもらった。2人はきつかったと思うけど、周りの選手と協力しながら守備ができたと思う」

 チームメイトと意思疎通を図ることで、相手の左サイドを機能不全に陥らせた。思ったように仕事ができなかったムリチが後半28分にピッチを後にしたことが、小林の守備がほぼ完璧だったことを証明している。

 守備だけでなく攻撃でも機を心得たオーバーラップで攻撃に厚みを加えるなど、ピッチの至るところで存在感を発揮した。しかし、好パフォーマンスを披露しながらもホームで勝ち点3を獲得できなかったことは本人にとっても不本意だったようだ。「広州のエンジンもかかっていなかったと思うので、今日の出来だったら勝ち点3がほしかったというのが正直なところです」と語りながらも、確かな手応えもつかんだようだ。「久しぶりに国外の格上と言われるチームと対戦できたのはいい経験になる。皆も全然やれると思っただろうし、僕も改めてやれると思ったので、アウェーでの試合ではもっと勇気を出してやっていきたい」と次節以降の必勝を誓った。

(取材・文 折戸岳彦)

サッカーキング

横浜FMはホームでACL王者・広州とドロー…大会初白星ならず

 AFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第2節が12日に行われ、グループGでは横浜F・マリノスと中国の広州恒大が対戦した。

 グループ第1節では敵地で韓国の全北現代に0-3と完敗した横浜FM。第2節では、前回大会王者で、今大会初戦もオーストラリアのメルボルン・ビクトリーに4-2で勝利し、白星発進となった広州をホームに迎えた。

 試合は21分に動く。右サイドの高い位置で横浜FMがFKを獲得すると、中村俊輔が送ったボールにファビオが飛び込み、こぼれたところを端戸仁が右足ボレーで決め、先制点を得る。一方の広州恒大は38分、ゴール右45度の位置でFKを獲得すると、アレッサンドロ・ディアマンティが左足で鮮やかにゴール右上へ、直接蹴りこんで同点とする。

 後半は互いに得点を挙げられずに時間が経過。試合終盤には広州恒大がゴール前で混戦からチャンスとなるが、GK榎本哲也の好守などで得点は与えず。試合は1-1の引き分けに終わった。

 1分1敗となった横浜FMは、18日に行われる第3節でメルボルン・ビクトリーとアウェーで対戦する。

J SPORTS

チャンピオン相手に戦う姿勢を見せた横浜FM 中村俊輔の妙技もたっぷり見られた広州恒大戦

チャンピオンズリーグの季節であるが、ヨーロッパのチャンピオンズリーグの1回戦は、どうやらファーストレグでほとんどのカードの行方は決まってしまったようで、セカンドレグでもこれまでの4カード、ほとんど波乱なしに済んでしまった。

一方、アジアのチャンピオンズリーグ(ACL)の方は、日本チームが勝ちきれない。各グループでJリーグ勢が2試合ずつを終えた時点で、勝利は川崎フロンターレがホームで貴州人和に勝利した1試合だけと盛り上がりに欠けることこの上ない。そんな中、横浜F・マリノスが広州恒大をホームに迎えて激しい戦いの末、勝点1を確保した。

広州恒大は、豊富な資金力を生かしてJリーグにはいないような外国人選手を多数そろえ、昨シーズンのACLを制したチームだ。今シーズンもセリエAのボローニャで中心選手として活躍していたディアマンティを引き抜いたばかり。強力な外国人3トップの破壊力は大きな脅威のはずだった。

試合終了後のマルチェロ・リッピ監督は不機嫌だった。「まだ、コンディショニングが上がっていない。選手の勝利への貪欲さが感じられない」というのだ。たしかに、攻めの迫力は予想を下回った。左サイドに張ったムリキは、ボールを受けた後のコントロールの精度が悪く、ドリブルでチャンスを作りかけた場面でも、結局は横浜のDFの網に引っ掛かってしまう。

右サイドに張ったエウケソンも前評判は高かったが、あまりボールが回ってこないで孤立してしまう。前半の途中から、中央にいたディアマンティが右に回り、エウケソンがトップに入って、ディアマンティがボールを触る時間が増えたものの、全体として3トップのコンビネーションは今一つ。中国人記者からも、「外国人3人のコンビネーションはどうなっているんだ?」と質問が飛び出す始末だった。

そんな、広州側のパフォーマンスの問題はあったものの、横浜はよく戦った。Jリーグ開幕前のゼロックス・スーパーカップでは、動きが重くてサンフレッチェ広島相手に完敗を喫した横浜だったが、Jリーグで連勝スタートを飾り、この日はこれまで出場機会が与えられていなかった選手が予想以上のパフォーマンスを披露した。広州の選手と激しいボールの奪い合いを展開し、ボールを奪うと、すぐに前にボールをつけて自らも攻め上がっていく。積極的な姿勢がチャンスにつながった。21分にFKからのチャンスを今シーズン初出場の端戸仁が蹴り込んで先制したものの、38分にディアマンティにバー下をたたく完璧な直接FKを決められて前半は同点。後半は、ともに何度かの決定機をつかむものの決めきれないという緊迫した勝負を繰り広げた。

リッピ監督は「70%は広州が攻めていた」と強がってみせたが、実際には50%と50%の戦いだったと思う。左の孫祥のクロスにエウケソンが飛び込んだ場面、左から趙旭日が切れ込んだ場面など終盤に決定的なピンチもあったが、一方で中村俊輔がゴール前のスペースに浮き球を送り込み、ドンピシャで端戸が合わせた場面とか、同じく中村のFKに中澤佑二が合わせた場面など決定機もあった。どちらかのチームが一つでもチャンスを決めていたら、そのまま2対1で終了していたことだろう。

ほぼ互角の両チーム。中盤、ゴール前での激しさ。ひたむきにゴールに迫る迫力……。ACLの試合は、毎年ずいぶん見ているが、これほど緊迫した試合はそれほど記憶にない。華麗なテクニックや戦術は見られないかもしれないが、本当にゴールを目指し、一つひとつのボールの奪い合いに下を抜かない、「フットボール」と呼ぶにふさわしい熱戦だった。

グループリーグ勝ち抜きということを考えれば、アウェーでの初戦を落としている横浜にとっては厳しい結果だったかもしれないが、そういう勝点計算以前として、すばらしいエンターテインメントだったと思う。それにしても、中国チームの厳しいチェックの中でも、何度も決定的な仕事をして、アイディアの豊富さを発揮した中村俊輔はすばらしかった。

豪快なFKを決めたディアマンティがマン・オブ・ザ・マッチ賞を獲得したが、流れの中でのアイディアあふれるプレーや正確なパスなど、ディアマンティと中村の比較では間違いなく中村が勝っていた。

開幕後、試合数を重ねていくことによって、日本のチームも相手チームも本調子に近づいていくことだろう。せっかくの熱戦が観衆1万2230人というのはもったいない(しかも、そのうち2000人は広州サポーター)。Jリーグとは全く違う、アジアとの戦うサッカーを見に行こうではないか!

今週の他会場など

[ドメサカブログ]【ACL】広島先制もセントラルコーストに逆転負け喫す DF塩谷が3試合連続ゴール

[ドメサカブログ]【ACL】セレッソ大阪、ホームで山東魯能に完敗…本田の元同僚V・ラヴが2得点

[ドメサカブログ]【ACL】川崎はアウェーで蔚山現代に敗戦、ACL連勝ならず 終盤にミス絡み2失点

 

 
 

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