【Weblog】2013/11/10 J1第31節 横浜F・マリノスvs.名古屋グランパス@日産スタジアム


こけまり

【俺メモ】2013/11/10 J1第31節 横浜F・マリノスvs.名古屋グランパス@日産スタジアム
 

横浜F・マリノス オフィシャルサイト

2013 J1 第31節 横浜F・マリノスvs名古屋グランパス | 試合レポート
選手コメント

栗原 勇蔵
「名古屋に付き合ったというか、ああいう展開になると、名古屋は強い。パワーもあるし。そういう展開になっちゃったことが敗因なのかなと。
普段は、うまくいかない時とかに、とりあえず俊さんにボールを預けるけど、今日はそれがなかった。だからその代わりに、走力とかでカバーしていかなければいけなかったが、それができなかった。
優勝は、そう簡単にできないと今日感じた。本当に次、切り替えて残り3連勝できるようにやっていかなければいけない。
(2失点目のシーンについては?)相手が上手くランニングしてきた。俺は、ケネディ選手がいるし、なるべく中からつり出されないようにと感じていた。そこで中盤の選手がマークの受け渡しというか、一瞬、人に任せる感じになって、マークを離してしまった。自分ももっと声を出してカバーできればよかったけど、やられてしまった。得点直後だったから、落ち着かなかったというのもあったが、一瞬の隙を突かれた。相手はサイドチェンジをしてきて、その流れで2対2で崩してきた。そこは修正していかなければいけない」

佐藤 優平
「監督から、自由に動いていいと言われていたので、自由に動きました。結果的に同点にできなかったので、次の天皇杯に切り替えて頑張ります。
ファビオが前に入ったので、パワープレーだと思い、セカンドボールを拾うように意識して入った。ただ、なかなか思うようなパワープレーにもならず終わってしまった。もう少し迫力を出せればよかった」

兵藤 慎剛
「ゴールは、学がいいところに出してくれました。オフサイドぽかったけど、逆サイドに選手が残っていた。トラップも完璧だった。でも負けたので、意味がないです。
残り3試合、下を向いてもしょうがない。1試合も気が抜けないし、優勝争いは紙一重だと思う。なんとか残りを勝って、運を引き寄せたいと思います」

J’s GOAL ゲームサマリー

2013 J1 第31節 横浜FM vs 名古屋(日産ス)
選手コメント

●中澤佑二選手(横浜FM):
「(中村)俊がいないのに俊がいる時と同じサッカーをやったというのが、このゲームの一番の反省点かなと。マチ(中町)がトップ下にいて、オグ(小椋)がいるなど、違う選手が入ったにもかかわらず、トップ下に俊がいるようなサッカーをしてしまった。それで名古屋にペースを握られたかなと思う」

●榎本哲也選手(横浜FM):
「PKは取りたかったんですけどね。まあ、しょうがいないですね。(2失点目は)カバーがズレてズレて、藤本選手のところがポカッと空いてしまった。そこは自分も空いたのが分かっていたのに、マークを付けさせることができなかった。悔いが残る。その後のシュートもどうにかして止めればよかったんですけど…」

●富澤清太郎選手(横浜FM):「自分たちの距離感の悪さ、思い描いているものの共通理解のなさ、それに尽きると思います」

●ドゥトラ選手(横浜FM):
「前半の最初で、すぐにチャンスが訪れたけど、PKで失点してしまった。後半に同点に追いついたが、すぐに失点して、常に追いかける展開だった。全体的にあわてたプレーが多かったと思う」

●ファビオ選手(横浜FM):
「富澤選手の代わりに、そのままボランチに入りました。バランスを取りながら、チャンスには上がって、セットプレーでは“ゴール前で戦え!”という指示でした」

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ネットニュース・Weblog

[カナロコ]
横浜M:待たれる俊輔復帰/名古屋戦から

 偉大なレフティーの不在はあまりにも大きかった。MF中村を今季初めて欠いた横浜Mは、今季15戦無敗のホームで初黒星。リーグ記録の6試合無失点にあと1と迫っていた手堅い試合運びが消え、DF中沢は「みんなの頭の中に(中村)俊輔がいた。依存しすぎ」と吐き捨てるように言った。

 ボールが収まる場所を失ったチームは序盤から落ち着かなかった。トップ下を代わりに務めたMF中町がパス回しで打開しようとするも、うまくつながらない。

 ならば自慢の堅守から流れを引き寄せたかったが、前半8分にハンドで与えた不運なPKで先制を許す。左足首痛をおして出場した斎藤を起点として一度は同点としたが、その2分後に勝ち越しゴールを決められた。

 抜群のキープ力で攻撃を一手に担うだけでなく、プレスのかけどころのスイッチ役も務める背番号25。普段の練習で中村不在のスクランブルを想定したのは急に現実味を帯びたこの1週間だけ。急造の布陣では、カバーできるわけがない。名古屋のストイコビッチ監督は「中村がいなければ名古屋に対抗する力はない。サヨナラだ」と一刀両断した。

 ただ浦和が引き分け、横浜Mは依然首位をキープ。次節磐田戦まで2週間空くのも幸いだ。「きょうのことは忘れるのが一番」と富沢。キャプテンの復調なくして、9年ぶりのリーグ制覇がないことだけは確かめられた。

[スポニチ]
横浜7試合ぶり黒星…首位陥落危機 俊輔欠場が響く

 主力MF中村俊輔を欠く首位横浜がホームで、名古屋に痛い敗戦を喫した。広島が柏と1―1で引き分けたため、暫定で首位をキープするも、19時試合開始の浦和が勝利すると首位陥落となる。

 前半6分、DF田中の左クロスがペナルティーエリア内でDF中沢の左腕にあたり、PKを献上。PKをFWケネディーに決められて、6試合ぶりの失点で先制される。

 同27分、FKからDF栗原の頭で折り返したボールがそのままゴールに入ったが、FWマルキーニョスが競り合いでGK楢崎と接触しファールの判定でゴールは認められず。同44分には右CKからDF中沢が頭で合わせるも、わずかにゴール左に外れる

 前半はシュート数で上回るも、決定機を決められずに1点をリードされる。

 後半開始から攻勢を仕掛けると、序盤にMF冨沢のミドルシュートがGK楢崎の手に当たってゴールバーに直撃。跳ね返ったボールを飛び込んだ栗原が、ヘディングするもゴール上に外れた。

 同6分、MF斎藤が左サイドから中央にドリブルで切り込むと、MF兵藤へスルーパスを通す。GKと1対1になった兵藤が冷静に決めて、横浜が同点とする。

 しかし、追いついたわずか2分後、右サイドのパスからMF藤本に突破されると、打ったシュートがゴール右に決まり、再びリードされる。

 その後はお互いに何度がチャンスを作るも、横浜は名古屋の堅守を崩せずに7試合ぶりの黒星を喫した。

俊輔欠場の影響を否定 横浜・樋口監督「チャンスは作った」

 首位・横浜がリーグ戦で7試合ぶり、ホームでは今季初黒星を喫した。攻撃面でアクセントをもたらしていた中村俊輔の欠場が影響し、名古屋の堅守を崩せなかった。

 樋口監督は「(中村欠場に対して)チームとして準備はしてきた」と中町、富沢ら中盤が機能していたことを強調。試合序盤、リズムが出ない間に不運な形からPKで失点。優勝へのプレッシャーから「最初の15分は受けに入ってしまった」と悔やんだ。

 後半すぐに、左足首痛を押して先発した斎藤のドリブルから、兵藤が同点弾を決める。しかし、わずか2分後に右サイドを崩されて、再び勝ち越される。

 その後はチャンスを作るも、2度決定機のシュートがゴールバーに当たるなど、得点にはいたらなかった。

 指揮官は「ネガティブではない。チャンスは作った」と力強く語り、「(残り3試合で)3連勝すれば、目標だった勝ち点68に達する。結果はついてくる」と次節に気持ちを切り換えた。

 横浜は次節(23日)、アウェーで磐田と対戦する。

[ニッカン]
【横浜】栗原が闘莉王激怒させる/J1

 一触即発のシーンがあった。前半41分、横浜DF栗原勇蔵(30)が自陣ペナルティーエリア付近で名古屋FWケネディと接触。

 詰め寄ってくるケネディに対し、右手でビンタするしぐさを見せると、ケネディが派手に倒れ込んだ。怒った名古屋DF闘莉王が駆け寄ってきて栗原を突き飛ばすなど、両軍入り乱れて会場は騒然となった。結局、栗原とケネディの双方にイエローカードが出された。

【横浜】俊輔不在の影響大きく/J1

 首位横浜が7試合ぶりの黒星を喫した。前半8分、ゴール前で名古屋DF阿部の浮き球のパスに、DF中沢が思わずハンド。PKをFWケネディに決められて先制された。

 後半6分にFW斎藤のスルーパスからMF兵藤慎剛(28)が右足で同点ゴールを決めたが、直後の8分に右サイドを崩され、MF藤本に決勝ゴールを決められた。

 胆のう炎で7日まで入院していたMF中村が欠場。今季初めて司令塔抜きで臨んだが、時間を追うごとにミスが増えた。中沢は「みんな、俊(中村)がいればと思ってたんだろうね。俊がいる時と同じプレーをしてしまった」と敗因を挙げていた。

[スポーツ報知]
【横浜M】今季初ホームで負けた!エース・俊輔不在響いた

 ◆J1第31節 横浜M1―2名古屋(10日・日産スタジアム) 横浜Mは主将のMF中村俊輔(35)の欠場が響き、名古屋に1―2で敗戦も勝ち点59のまま首位をキープ。1位から4位・鹿島まで勝ち点差3の大混戦となった。

 横浜Mが名古屋に1―2で敗れ、今季ホーム初黒星を喫した。左足首痛で出場を危ぶまれながら、強行フル出場した日本代表MF斎藤は試合終了の瞬間、悔しさからうずくまったまま動けない。0―1の後半6分にドリブルからMF兵藤のゴールをアシストも、「もっと起点になったり、チャンスを決めないといけない」と、試合後は反省ばかりが口をついた。

 絶対的司令塔であるMF中村俊輔(35)が胆のう炎で6日まで入院していたため、この日はリーグでは今季初の欠場。代わってキャプテンマークをつけたDF栗原は「うまくいかないときに俊さんに預けることができない」。エース不在の影響を認め、うまくいかないイライラから名古屋FWケネディとの小競り合いの中で、頬にビンタしてしまう場面も見られた。

 昨年の最終節から続いていたホーム負けなしが16試合、連続完封も5試合でストップ。痛すぎる1敗も次の磐田戦(23日・ヤマハ)には俊輔も戻る予定だけに、残り3試合、優勝に向け、全員が死力を尽くす。

[サンスポ]
横浜M・斎藤、強行フル出場も7戦ぶり黒星

 J1第31節(10日、横浜M1-2名古屋、日産ス)左足首痛で欠場も心配された横浜Mの日本代表MF斎藤学(23)が、名古屋戦に強行フル出場。欧州遠征を前に気迫をみなぎらせ、0-1の後半6分にMF兵藤の同点ゴールをアシストした。

 「いけるところまでと思って出場しました。ただミスショットが多かった。2、3点は取りたかった」

 奮闘もふるわず、チームはミスが続発して7試合ぶりに敗れた。リーグ記録に並ぶ6試合連続無失点も逃し、今季ホーム初敗戦。胆のう炎の影響でMF中村俊が欠場したことが響いた。

 9年ぶりの優勝へと突き進むはずが、思わぬ足踏み。斎藤は「そうですね。とりあえず足の治療をします」。この悔しさは代表戦で晴らす。 (宇賀神隆)

[ゲキサカ]
横浜FMvs名古屋 試合記録

名古屋が連勝で首位叩き!俊輔欠場の横浜FMは7戦ぶり敗戦

 J1は10日、各地で第31節を行い、首位の横浜F・マリノスはホームの日産スタジアムに12位名古屋グランパスを迎えた。大黒柱の中村俊輔を欠く苦しい状況下の横浜FMは、前半8分にFWケネディにPKを沈められ先制を許す。後半に入ると開始6分にMF兵藤慎剛のゴールで同点にするが、8分にはMF藤本淳吾のゴールで名古屋が勝ち越し。その後の横浜FMの反撃も及ばず、スコアが動かないまま試合は終了。横浜FMは暫定で首位をキープしたものの、勝ち点を伸ばすことはできなかった。

 6戦負けなしで首位をいく横浜FMは、今季全試合に出場してきた中村俊輔が胆のう炎を患ったため離脱。トップ下には、ボランチのMF中町公祐がポジションをひとつ上げた。5試合連続無失点中の最終ラインにはDF栗原勇蔵が出場停止明けでスタメンに復帰した。

 前節大宮戦(2-1)で7試合ぶりに勝利を挙げた名古屋は、中盤をボックス型に配した4-4-2の布陣。大宮戦のスタメンから2人変更し、藤本とMF田口泰士が復帰した。

 立ち上がり早々、ホームの横浜FMにチャンスが訪れる。前半3分、右サイドを抜け出した兵藤のクロスをPA内で待ち構えていたMF齋藤学がダイレクトで右足で合わせる。シュートは枠をとらえたが、DF阿部翔平がブロックに入り、ボールはクロスバーに弾き返されてしまった。

 いいリズムで試合に入ったかと思われた横浜FMだったが、中澤が阿部のクロスボールの処理でハンドを犯しPKを献上してしまう。これをケネディがゴール左隅に落ち着いて決め、アウェーの名古屋が先制する。

 いきなりスコアは動いたが、両チームともに球際で激しいプレーを見せて試合は膠着状態に入る。中村俊輔を欠く横浜FMは前線に思うようにボールが入らず、なかなかチャンスに結びつけることができない。それでも前半27分にはFKから栗原のヘディングがネットを揺らすが、GK楢崎正剛と競り合ったFWマルキーニョスがオフサイドポジションにいたとして、ゴールは認められなかった。

 名古屋もショートカウンターからチャンス。藤本が左サイドを抜け出してゴール前に走り込んだFW玉田圭司にパスを送るが合わせることはできなかった

 前半終了間際には横浜FMに決定機をつくる。セットプレーの流れからMF富澤清太郎がPA外から右足を一閃。シュートはGK楢崎に弾かれクロスバーに跳ね返される。さらに、そのこぼれ球を栗原が頭でとらえるが、ボールはクロスバーを超えてしまった。

 1点のビハインドで迎えた後半、ハーフタイムでの樋口靖洋監督の「攻撃は前への推進力をもっと出していこう」というコメントのとおり、横浜FMが積極的にしかける。すると、開始早々に横浜FMがスコアを動かす。同6分、敵陣中央でボールを持った齋藤が名古屋ゴールに向かってドリブルを始めると、名古屋DFは人数が揃っていながらも齋藤に釘付けに。その一瞬の隙を見逃さなかった齋藤がスルーパスを送ると、兵藤が冷静に流し込んで横浜FMが試合を振り出しに戻した。

 スタジアムの興奮が冷めやらぬ中、今度は名古屋が逆襲。同点にされた2分後には、阿部のスルーパスをPA内で受けた藤本が左足を振り抜くとGK榎本哲也に当たりながらもネットを揺らし、名古屋がすぐさま勝ち越しに成功する。

 後半13分、再び1点を追うことになった横浜FMが交代のカードを切る。MF小椋祥平に代えてFW藤田祥史を投入、マルキーニョスと藤田の2トップにして前線に人数をかける。それでもボールを引き出す動きが少なくボールは持てても効果的な攻撃ができない横浜FMは、DF田中マルクス闘莉王とDF増川隆洋を中心にゴール前を固める名古屋を崩せない。

 44分にはカウンターから齋藤がドリブルで一人をかわして中央でフリーの藤田へ。しかし、左足から放たれたシュートは、枠をとらえられずゴールポスト右へとそれてしまった。試合終盤はゴール前にロングボールを放り込み名古屋ゴールに迫る横浜FMだったが、反撃およばず。2-1で勝利した名古屋は勝ち点を43に伸ばし、第20節以来3か月ぶりの連勝を飾った。

 9試合ぶりに2失点を許した横浜FMは、優勝に向けて痛い敗戦。この後19時から行われる2位浦和の結果次第では首位陥落の可能性もある。

(取材・文 奥山典幸)

俊輔不在の中で殊勲の同点弾も…横浜FM兵藤「チームとして力が足りない」

「俊さんがいない中で勝てないのは、チームしての力が足りていないということ」。MF兵藤慎剛は痛恨の敗戦をそう振り返った。

 開始早々にPKを献上し、1点を追いかける横浜F・マリノスは、後半開始とともに攻勢をかけると、兵藤が見事な同点弾を決めた。アシストは日本代表のベルギー遠征にも選出されたMF齋藤学だ。得意のドリブルでアタッキングサードに侵入すると、名古屋DFは人数があまっていながらその視線は齋藤に注がれた。その“間”をあざ笑うかのように齋藤はパスを選択し、名古屋DFラインの裏にいた兵藤へ。絶妙なトラップからGK楢崎正剛との1対1を迎えると右足でゴールに流し込んだ。「(齋藤)学がいいところにパスをくれて、トラップも完璧にきまった」。兵藤は名古屋DF陣を翻弄した今季7点目を自賛した。

 リーグ戦5試合連続無失点という守備陣が脚光を浴びる中、攻撃陣は最近5試合でわずか3得点とふるわない横浜FM。不調の攻撃陣に追い討ちをかけるように、チームの絶対的司令塔であるMF中村俊輔が今季初めて欠場した今節。それでも、個人技とコンビネーションからゴールを奪った。

 しかし喜びもつかの間、その2分後には名古屋にあっさりと勝ち越し弾を許すと、その後はゴールをこじ開けることができず、1-2で敗れてしまった。「点をとったのはすごいよかったですけど、勝ちにつながらなかったのは、意味がないかなと……」。殊勲の同点ゴールを決めた兵藤は肩を落とした。

 今日この後行われる試合で浦和が仙台に勝利すれば、首位は入れ替わる。それでも、齋藤は「そんなにネガティブにとらえるつもりはない」と言えば、兵藤も「残り3試合、下を向いていても意味がないので、勝ちきれば(優勝の)チャンスはある」と前を向く。

 首位横浜FMが敗れ、3位広島が引き分けた今節(2位浦和は19時キックオフ)。一方で4位鹿島が勝利し、横浜FMまで勝ち点3差にまで迫っている。「Jリーグは上と下との力の差がそんなにないリーグなので、1試合も気が抜けない。紙一重で勝てるかどうかが決まってくる」(兵藤)。混迷を極める優勝争いを制するのはどのチームか。泣いても笑っても残すところあと3節だ。

(取材・文 奥山典幸)

俊輔不在を敵将も嘆く…ピクシー「彼のプレーは大好き」

 今季初めてMF中村俊輔を欠いて臨んだ一戦で、横浜F・マリノスは首位の貫禄を見せることはできなかった。トップ下を基本ポジションとしながらも、最前線に飛び出してゴールに絡んだり、ボランチの位置まで下がってゲームメイクをしたりと、縦横無尽にピッチをかける大黒柱の存在の大きさを痛感させられる展開となった。

 DF栗原勇蔵も俊輔の存在感の大きさを語る。「うまくいかないときは、いつも俊さんに預けていた」。ダブルボランチから1トップのFWマルキーニョスとトップ下のMF中町公祐に効果的なパスが入る場面はほとんどなく、攻撃は停滞した。

「俊輔がいれば、時間をつくることができる」とボールの落ち着き場所がなかったことを樋口靖洋監督は指摘したが、逆にいないことで見えた可能性も指摘する。「中町はマルキ(マルキーニョス)と近いところで顔を出して、1人で時間をつくるのではなく、パス交換をしている間に時間をつくってくれた。俊輔がいなくてもできる要素を見れたことで、ポジティブにとらえている」。トップ下での出場に、「マルキとの関係は試合中にも話していて、それなりに手応えを感じている」中町本人も収穫があった様子だった。

 俊輔不在を嘆いたのは、横浜FMの監督や選手ばかりではない。敵将であるストイコビッチ監督も試合後の会見で言及した。「彼のスタイル、プレーは大好きで、美しいサッカーを見せてくれる。横浜FMが優勝できるかわからないけど、MVPだと思う。欠場したことで、横浜FMのエンジンは切れてしまったのではないか」。自らと同じくファンタジスタタイプの俊輔に、賛辞を贈っていた。

 残り3試合、気になる俊輔の体調については「退院後、体を動かし始めて、食事も摂り始めている。現時点ではネガティブな状態ではない」と樋口監督が説明。横浜FM9年ぶりの優勝に向けて、俊輔の復調は消沈するチームにとって何よりのカンフル剤となるはずだ。

(取材・文 奥山典幸)

[サッカーキング]
中村俊輔欠場の首位横浜FM、名古屋に敗れて今季ホーム初黒星

 J1第31節が10日に行われ、横浜F・マリノスと名古屋グランパスが対戦した。首位に立つ横浜FMは、中心選手である中村俊輔が胆のう炎を患って入院。退院はしたものの、ベンチメンバーからも外れて欠場となった。

 横浜FMは開始3分、右サイドの兵藤慎剛がファーサイドへクロスを送ると、齋藤学がゴール右を狙ったボレーシュートを放つ。しかし、名古屋DF阿部翔平がブロックし、ボールはクロスバーに当たって得点とはならなかった。すると8分、横浜FMの中澤佑二がペナルティエリア内でハンドの反則を取られ、名古屋にPKが与えられる。これをケネディが決めて、先制点を獲得した。

 失点後、押し込む横浜FMは27分、右サイドのFKからゴール前で混戦となり、ボールがゴールの中に入るが、マルキーニョスとGK楢崎正剛の接触があり、主審の笛が吹かれてノーゴールとなった。44分には中澤が右CKからヘディングで合わせたが、枠の左へ外れた。前半のアディショナルタイムにも、富澤清太郎がミドルシュートで狙うが、クロスバーに阻まれた。前半は名古屋のリードで折り返す。

 後半に入りすぐ、横浜FMは試合を振り出しに戻す。51分に齋藤が左サイドからカットインすると、エリア内へスルーパスを送り、飛び出した兵藤が流し込んだ。しかし2分後、名古屋は左サイドの阿部からのパスをエリア内左で受けた藤本淳吾が、左足を振り抜いてネットを揺らし、すぐさま勝ち越しに成功する。

 再びリードを許した横浜FMは攻撃的なカードを切り、同点を目指すが得点は生まれず。2-1で名古屋が勝利した。横浜FMは今季、リーグ戦でホーム初黒星となった。

 同時刻にキックオフの3位サンフレッチェ広島は柏レイソルと1-1で引き分けたため、暫定首位の横浜FMだが、19時キックオフの浦和レッズが勝利すると2位転落となる。

中村俊輔不在での敗戦に横浜FM栗原「カバーができなかった」

 J1第31節が10日に行われ、横浜F・マリノスと名古屋グランパスが対戦。2-1で名古屋が勝利し、首位横浜FMは今季のリーグ戦でホーム初黒星となった。

 試合後、欠場した中村俊輔に代わりキャプテンマークを巻いた栗原勇蔵は、「失点もそうだけど、名古屋に付き合ってしまったというか、強いしパワーもあるからそういう展開になったのが、今日の敗因。うまくいかない時にこれまではとりあえず俊さん(中村俊輔)に預けて、とかだったけど、それがなかった分、走力とかでのカバーをしていかなくちゃいけなかったけど、それができなくて…」と敗因を分析した。

 試合中には名古屋FWケネディと小競り合いとなり、警告を受ける場面があったが、「自分も反省しないといけないけど、それだけ熱い戦いだったし、今日は負けたけど次につなげたい。優勝はそう簡単にはいかないというのを今日感じた。切り替えて残り3連勝できるようにやっていかないといけない」とコメント。2失点目については、「うまく相手がランニングしてきて、中から外に釣り出されないようにしていたところで、ヒョウ(兵藤慎剛)が付いてきたと思うけど、受け渡しというか一瞬離しちゃった。自分も声出してカバーし合えれば良かった。一瞬の隙だった。失点自体が久々で、不運な形で最初の失点をしちゃって。相手も意地もあるし、首位のチームに対してやってやろうという感じで向かってきたし、強かった。力負けしたわけではないし、良い試合しないと勝てない」と反省点を語っている。

横浜FM兵藤「俊さんがいない中で勝てないのは力が足りないということ」

 試合後、1得点を挙げた横浜FMのMF兵藤慎剛とGK榎本哲也は、以下のようにコメントしている。

■兵藤慎剛
「いつも以上に入り方が良くなかった。点を取った後にすぐに失点してしまったけど、そこはしっかりチームを引き締めなければならなかったと思う。(自身の得点については齋藤)学がいいところにパスをくれて、トラップが完璧に決まったので。点を取れたのは良かったけど、勝ちにつながらなかったので意味がない。俊さん(中村俊輔)がいない中で勝てないというのは、チームの力がまだまだ足りていないということ。だけど残り3試合、下を向いていても意味がないので、切り替えて練習から気持ちをこめてやっていきたい」

■榎本哲也
「点を取ったあとにFWは前に行こうという感じだったけど、それをみんなで共有できなかったのもあった」

―2失点目のシーンについては?
「(藤本)淳吾のところでポカンと空いたのに、そこがわかっていて止められなかった。マークを付けられなかったのには悔いが残る。どうにかして止められれば良かった。次に切り替えてやるしかないですし、これでズルズルいかないようにしたい。負けはしたけど、内容的には押し込んでいるシーンもあったし、次に準備したいです」

[J SPORTS]俊輔を欠き、負けは喫したものの…チーム力の高さが横浜F・マリノスを救った

Jリーグで首位を走っていた横浜F・マリノスが名古屋グランパスに敗れ、優勝争いに向けて足踏みをしてしまった。もちろん、中村俊輔の欠場は大きく響いていた。横浜は、強力な守備からのカウンターが武器である。攻撃から守備への切り替えを早くして高い位置でボールを奪って攻め直す。その最初の守備の努力を怠らないことによって、上下動を繰り返す必要がなくなるので、ベテラン勢も90分間足が止まることがないし、暑くて長い夏場も見事に乗り切った。中盤での守備を突破されても、最終ラインは中澤佑二と栗原勇蔵という、おそらく日本代表以上の守備力を持った2人が撥ね返す。ここからでも、中村にボールを集めれば、しっかりと収めて攻撃につなぐことができる。

ところが、名古屋戦は中村が不在だった。ショートカウンターにせよ、ロングカウンターにせよ、横浜の選手はボールを持ったらまず中村を探す。だが、中村不在で、なかなかボールが収まらないのである。樋口靖洋監督は、中村の代役に中町公祐を起用した。これも、当然の選択であろう。だが、中町は中町であって、中村俊輔ではない。当然、役回りも違う。樋口監督が中町に与えた役は、マルキーニョスと組んだツートップの一角だった。まず、このツートップにボールを入れて、2人のコンビネーションで攻撃の起点を作ろうというわけだ。そして、中町とマルキーニョスが右サイドに開き、右サイドハーフの兵藤慎剛が中央のスペースに入り込むことによって、名古屋のセンターバックとサイドバックの間のギャップを利用しようとしたのだ。

もちろん、いつと違うやり方なのですべてがスムーズに行ったわけではないが、それでも狙いははっきりしていたし、実際に何度もチャンスはできていた。試合開始3分には、右サイドで小椋祥平が上げたクロスが相手DFに当たって、するすると入り込んできた兵藤がフリーとなり、クロスを逆サイドから詰めていた齋藤学がシュートしたが、DFに当たったボールはクロスバーを叩いた。その後は激しい攻め合いになったが、8分には名古屋の左サイドバックの阿部翔平のクロスがDFのハンドを誘う。このPKをケネディが決めて、名古屋があっさりと先制した。試合は、一進一退を繰り返しながら、最後まで互角の展開だった。後半に一旦は齋藤の高速ドリブルから兵藤が決めて、横浜が一旦は追いついたものの、直後に右サイド(名古屋側の左サイド)を突破されて、藤本淳吾に決められて再びリードされてしまう。結局、この1点を最後まで守りきられてしまったのだ。

名古屋のストイコヴィッチ監督は、「順位はずいぶん違っているけれど、試合の内容には差がなかった」と豪語したが、実際、この試合は名古屋の勝ちゲームだった。もっとも、考えてみれば、名古屋は攻守ともに豪華なメンバーがそろっているのだ。GKの楢崎正剛とセンターバックの闘莉王、増川隆洋の3人は、横浜のセンターバックにも見劣りしないし、日本代表の守備よりはるかに強力と言って間違いない。しかも、リードした試合では、ストイコヴィッチ監督はさっさと守備の手を打ってくる。前線の玉田圭司に代えてダニエルを投入して、スリーバックにして守りきってしまおうというのだ。 もっとも、その強力な守備に対して、横浜も十分に攻撃はしかけた。トップにいた中町のポジションを下げて、トップにはこちらも高さのある藤田祥史を投入。さらにファビオも投入し、最初はMFのポジションにいたファビオも最後の15分はトップに上がり、高さのある名古屋のスリーバック相手にパワープレーをしかけるなど、両監督は必死で手持ちのカードを切り続けた。

早い時間帯にPKで先制したことを利用して、つねに名古屋がゲームをコントロールしていたから、試合内容としては(強いて言うなら)、名古屋の判定勝ちであろう。しかし、精神的にも、戦術的にもチームの中核である中村俊輔を欠き、若きエースの齋藤も負傷中。必ずしも「好調」とは言いがたかったものの、強力な名古屋の守備陣相手にチャンスを作り続けたことは評価できるだろう。結局は名古屋に守りきられてしまったのだが、マルキーニョスと中町のコンビネーションで右から攻めた時間帯。そして、その後も、横浜は前線を次々に入れ替え、最終的にはパワープレーに切り替えた時間帯……。こうした戦術の切り替えをしながらも、集中は切れなかったところに、チームの好調さが表われていた。

中村が欠場、そして、チャンスメーカーの齋藤も負傷という危機的状況で、しかも、早々とリードされた試合。焦りが出ても仕方のないところだが、しっかりと攻めたのだ。前半に2度もクロスバーに当たった場面も、GKの楢崎の攻守で防がれたチャンスもあった。さすがに、好調のチームである。

ストイコヴィッチ監督は、「首位相手に互角の戦いができた」とチームを褒めたが、そもそもあれだけのメンバーをそろえている名古屋が下位に低迷していることの方が不思議なのだ。そんな、強力な名古屋を相手に、中村俊輔を欠きながら、しっかり攻めたあたり、横浜はまだまだ強力だし、優勝候補の最右翼であり続ける。 中村不在でホームで敗れたものの、首位争いをしている浦和レッズもサンフレッチェ広島も引き分けに終わり、名古屋戦で敗れたにも関わらず首位をキープできた。今の横浜には、そうした「ツキ」もあるようだ。「ツキ」といえば、中村俊輔欠場という危機の中で、来週は国際試合ウィーク(日本代表のベルギー遠征)で試合がないあたりも、横浜にとっては大きな幸運だった。ツキも、実力も含めて、1敗はしたものの、依然として横浜は優勝に最も近い位置にいる。

[ドメサカ板まとめブログ]
【J1第31節 横浜FM×名古屋】名古屋が連勝で首位叩き!俊輔欠場の横浜FMは7戦ぶり敗戦

[Samurai GOAL]
【画像】ボンバー中澤にジャンピング突っ込みをする闘莉王www  [はてなブックマーク – 【画像】ボンバー中澤にジャンピング突っ込みをする闘莉王www]

今週の他会場など

[footballnet]ジュビロ磐田公式サイトの写真が醸し出す絶望感がすごい
(´-`).o0(さようならいわた)

[フットボール速報]アビスパ福岡支援Tシャツ人気・・・原価を除いた2000円分を球団に寄付
(´-`).o0(またオブリねw →アビスパ福岡支援プロジェクトTシャツ)

[ドメサカ板まとめブログ新潟・田中達也が珍ゴール!GKの蹴ったボールが背中に当たり跳ね返る
(´-`).o0(Amazing!)
 
 

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